JP2003175629A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2003175629A
JP2003175629A JP2002370254A JP2002370254A JP2003175629A JP 2003175629 A JP2003175629 A JP 2003175629A JP 2002370254 A JP2002370254 A JP 2002370254A JP 2002370254 A JP2002370254 A JP 2002370254A JP 2003175629 A JP2003175629 A JP 2003175629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク室と大気連通路とを並べた状態でケー
スを容易に成形し、その両者を連通させることが容易に
できるインクカートリッジを提供する。 【解決手段】 インクカートリッジ1は、記録ヘッド7
2に供給するインクを収容する第1の室9と、大気に連
通する大気連通路11とが区画形成されたケース2を備
え、ケース2の一方の面側には、第1の室9及び第2の
室10に連通し記録ヘッド72にインクを供給するため
のインク供給口17と、大気連通路11に連通し大気と
連通するための大気連通孔18とが同方向に開口して形
成され、他方の面側には、第1の室9、第2の室10及
び大気連通路11と反対側に開放した通路16が、凹状
に形成され、その通路16の両端に、第1の室9及び大
気連通路11と連通する開口が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
ける記録ヘッドに供給するインクを収容するインクカー
トリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式のプリンタ等
の画像形成装置は、キャリッジ上に搭載された記録ヘッ
ドのノズルからインク滴を噴出させ、記録媒体上に画像
を記録するものであり、インク滴の噴出は、記録ヘッド
に配設された電気機械変換素子または電気熱変換素子等
のアクチュエータを駆動して圧力波を発生させることに
より行われる。インクは、記録ヘッドに交換自在に搭載
されるインクカートリッジから供給されるが、インクカ
ートリッジから供給されるインク液中に気泡が混入して
いると、記録ヘッドのノズルからのインク噴射に悪影響
を及ぼすことが知られている。
【0003】インクカートリッジには、記録ヘッドにイ
ンクを供給するインク供給口や、インクの消費による減
少に対応して空気が流入するように大気と連通する大気
連通孔を有する。そこで、インクカートリッジの製造工
程でインクを充填した後は、これらの開口はいずれも封
止部材により封止状態とされる。また、出荷時に、未使
用状態でのインク漏れやケース内への空気侵入防止のた
め、インクを収容したインクカートリッジを包装袋内に
減圧状態で密閉収容する(いわゆる真空パック)ことが
行われている(例えば、特開平7−132611号公報
参照)。そして、ユーザでの使用時に、包装袋からイン
クカートリッジを取り出し、封止部材を剥がして、大気
連通孔を開口するとともに、インク供給口を記録ヘッド
に連通させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インク室と
大気連通路とを並べた状態でケースを容易に成形し、そ
の両者を連通させることが容易にできるインクカートリ
ッジを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するために請求項1の発明は、記録ヘッドに供
給するインクを収容するインクカートリッジにおいて、
前記記録ヘッドに供給するインクを収容するインク室
と、大気に連通する大気連通路とが区画形成されたケー
スを備え、前記ケースの一方の面側には、前記インク室
に連通し前記記録ヘッドにインクを供給するためのイン
ク供給口と、前記大気連通路に連通し大気と連通するた
めの大気連通孔とが同方向に開口して形成され、他方の
面側には、前記インク室及び前記大気連通路と反対側に
開放した通路が、凹状に形成され、その通路の両端に、
前記インク室及び大気連通路と連通する開口が形成され
ていることを特徴とする。この構成によれば、インク室
と大気連通路とを並べた状態でケースを容易に成形し、
その両者を連通させることが容易にできる。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のインクカートリッジにおいて、前記通路を確保してそ
の開放面を覆う第1のシール材を備えたことを特徴とす
る。この構成によれば、通路を確保してその開放面を覆
う第1のシール材を備えたので、インク室と大気連通路
とを確実に連通させることができる。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
のインクカートリッジにおいて、前記ケースの他方の面
を構成する部材は、前記インク室の前記インク供給口と
は反対側の面を覆い、前記通路がその部材の前記インク
室とは反対側の面に凹状に形成されていることを特徴と
する。この構成によれば、インク室を覆いかつ凹状部分
によってインク室と大気連通路とを連通させることがで
きる。
【0008】また請求項4の発明は、請求項3に記載の
インクカートリッジにおいて、前記インク室は、インク
を吸収した多孔質材を収容した第1の室と、インクを収
容した第2の室とを備え、前記大気連通路は前記第1の
室を挟んで前記第2の室と反対側に位置し、前記ケース
の他方の面を構成する部材は、前記第1の室を覆い、前
記通路は、その両端が前記第1の室と前記大気連通路と
に連通するように前記部材に形成されていることを特徴
とする。この構成によれば、インク室は、インクを吸収
した多孔質材を収容した第1の室と、インクを収容した
第2の室とを備え、大気連通路は第1の室を挟んで第2
の室と反対側に位置し、ケースの他方の面を構成する部
材は、第1の室を覆い、通路は、その両端が第1の室と
大気連通路とに連通するように部材に形成されているの
で、第1及び第2の室と大気連通路を並べた状態でケー
スを容易に成形し、第1の室と大気連通路とを連通させ
ることが容易にできる。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項3又は請
求項4に記載のインクカートリッジにおいて、前記大気
連通路は、前記ケースの一端から他端へそのケースの一
側面に沿って形成されていることを特徴とする。この構
成によれば、大気連通路をケースに容易に成形できる。
【0010】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
のインクカートリッジにおいて、大気連通孔と前記イン
ク室との途中には、インク溜めが形成されていることを
特徴とする。この構成によれば、インク室から漏れたイ
ンクが、インク溜めに溜まるので、大気連通路を塞いで
しまったり、インクが外部に漏れたりすることがない。
【0011】さらに、請求項7の発明は、請求項3乃至
請求項6のいずれかに記載のインクカートリッジにおい
て、前記インク供給口及び前記大気連通孔を剥離可能に
閉塞する第2のシール材を備えたことを特徴とする。こ
の構成によれば、第2のシール材を簡単に剥がすだけ
で、容易に使用に供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面を参照して説明する。
【0013】図1は本実施形態によるインクカートリッ
ジを記録ヘッドに接続した状態を示すもので、記録媒体
に沿って走査移動されるキャリッジ52に、記録ヘッド
72を支持したヘッドホルダ50が搭載され、そのヘッ
ドホルダ50にインクカートリッジ1が着脱可能に装着
される。インクカートリッジ1は、その下面に設けたイ
ンク供給口17をヘッドホルダ50側のジョイント部材
74に嵌合し、マニホールド部材73をとおして記録ヘ
ッド72の多数のインク噴出チャンネルにインクを分配
する。記録ヘッド72は、公知のように圧電素子あるい
は発熱素子からなるアクチュエータを駆動することによ
って、各インク噴出チャンネルからインクを噴出するも
のである。
【0014】本実施の形態によるインクカートリッジ1
は、透明もしくは半透明な樹脂材料により矩形状につく
られたケース2と、上下の蓋部材3,4とから成る。ケ
ース2は、対向する一対の第1の側壁2a,2bと、そ
の一対の側壁間を連結する一対の第2の側壁2c,2d
とからなり、上下両端面を開放した矩形の筒状をなして
いる。上下の蓋部材3,4は、ケース2の上下両開放面
を覆うように熱溶着されている。さらに、ケース2は、
第1の側壁(図3において左右の壁)2a,2bとほぼ
平行に延びる仕切壁5,6、その両仕切壁下端と接続し
底部開放面とほぼ平行に延びる底部仕切壁7、およびそ
の底部仕切壁7から底部開放面に向け垂直に延びる仕切
壁7a,7b,7cによって内部が区画形成されてい
る。仕切壁5,6、底部仕切壁7、および仕切壁7a,
7bは、第2の側壁2c,2d間を橋渡す方向に延びて
いる。
【0015】仕切壁5,6、底部仕切壁7および第2の
側壁2c,2dに囲まれたところには、上面をケース2
の上端において開放した第1の室9が形成され、インク
を吸収したポリウレタンフォーム等の多孔質材8を収容
している。第1の側壁の一方2a、仕切壁5および第2
の側壁2c,2dに囲まれたところには、第2の室10
が形成され、第1の側壁の他方2b、仕切壁6および第
2の側壁2c,2dに囲まれたところには、大気連通路
11が形成されている。第2の室10と大気連通路11
は、それぞれ上端をケース2の上面において開放し、か
つ下端を底部仕切壁7の下面に沿って曲げ、その下端を
ケース2の下面において開放している。
【0016】上蓋部材3は、第1の室9,第2の室10
および大気連通路11の上端をそれぞれ覆って、側壁2
a,2b,2c,2dおよび仕切壁5,6の上端に熱溶
着によって固着され、各室9,10および通路11を独
立させている。下蓋部材4は、第2の室10および大気
連通路11の下端をそれぞれ覆って、側壁2a,2b,
2c,2dおよび仕切壁7a,7bの下端に熱溶着によ
って固着され、第2の室10および通路11を独立させ
ている。その結果、第2の室10および大気連通路11
は、側壁2a,2bに沿う垂直部分10aと、第1の室
9の下側に位置する水平部分10b,11bとからほぼ
L字形をなす。なお、大気連通路11の垂直部分と11
aと水平部分11bとは、仕切壁7bに設けた連通口3
0を介して連通している。
【0017】底部仕切壁7には、第1の室9と第2の室
10を接続する連通孔15が形成されている。第1の室
9と第2の室10とにはそれぞれインクが収容され、両
室でインク室を形成している。第2の室10は、後述す
るようにインク充填時の通路となるとともに、第1の室
9から記録ヘッド72へインクを供給する際の中継室と
なる。第1の室9は第2の室10に比して十分に大きく
形成されている。大気連通路11は、第1の室9のイン
クが消費された際に第1の室9に大気を補給するもので
ある。第2の室10と大気連通路11との間は、底部仕
切壁7の下面の仕切壁7aによって分離されている。上
記のように、ケース2の両側部に、仕切壁5,6が側壁
2a,2Bとほぼ平行に設けられ、側部をほぼ二重壁構
造として、ケース強度を増大している。また、このよう
な形状のケース2は、上下に分離する金型によって容易
に樹脂成形することができる。
【0018】上蓋部材3には、第2の室10の上端開放
面に対応してインク充填口13が形成され、また、第1
の室9の上端開放面に対向して、インク充填時にケース
内を減圧するための減圧口14が形成されている。第2
の室10と第1の室9とを相互に連通する上記連通孔1
5は、インク充填口13、減圧口14が配設されている
側から遠い端すなわち同側とは反対側に配置され、後述
するようにインクの充填効率を上げ、かつインクの消費
効率を上げるようにしている。
【0019】また、第1の室9と大気連通路11とは、
上蓋部材3に、仕切壁6の上端を跨ぐようにして形成さ
れた通路16により連通されている。つまり、通路16
は、上蓋部材13の上面に凹状に形成され、その一端は
減圧口14を介して第1の室9に連通され、他端は貫通
口16aを介して大気連通路11に連通されている。上
蓋部材13は、第1の室9内に突出し多孔質材8の上面
に当接する壁27を有している。つまり、上蓋部材3
は、第1の室9と対応する部分において、厚く形成さ
れ、インク吸収材8を少し圧縮している。壁27は、後
述するように第1の室9の内面と間隔をあけ、かつ減圧
口14はその壁27の外周よりも第1の室9の内側に位
置している。
【0020】下蓋部材4には、第2の室10の下端開放
面に対応して、第2の室10のインクを記録ヘッドに供
給するためのインク供給口17が形成され、大気連通路
11の下端開放面に対応して、大気連通孔18がそれぞ
れ形成されている。図6に示すように、連通孔15とイ
ンク供給口17とは平面からみて相互にずれて位置して
おり、第2の室10には、連通孔15とインク供給口1
7とを結ぶ最短路上に、リブ状の障壁31が形成されて
いる。この障壁31はケース2の仕切壁7から一体に突
設させ、下蓋部材4の内壁面と接合させることで形成す
ることが好ましいが、下蓋部材4から一体に突設させる
ようにしても差し支えない。底部仕切壁7の下面7d
(図3)は、連通孔15の下端から第2の室10の垂直
部分に向かって上昇するように傾斜面となっている。上
記障壁31の一方の端は、連通孔15の側部に位置し、
他端は第2の室10の垂直部分に近いところまで延びて
いる。これにより、記録ヘッド72からのインク噴出に
より生じた負圧により第2の室10からインクを引き込
む時に、第1の室9から連通孔15を出たインク流は矢
印32のように障壁31を迂回して、第2の室10の垂
直部分10aを通って再び第2の室10の水平部分10
bに入ってインク供給口17に至る。
【0021】図4に示すように、インク充填口13と減
圧口14は、インク充填後に、上蓋部材3の外面に熱溶
着等により貼付された第1のシール材21,22にて閉
塞される。シール材22は通路16を確保してその上面
を覆っている。インク供給口17と大気連通孔18は、
熱溶着等により剥離可能に貼付される第2のシール材2
3にて閉塞される。インク充填口13とインク供給口1
7とが別であるから、第2のシール材23は、インクの
充填前にあらかじめインク供給口17に貼付される。こ
のため、インク供給口17がインク充填口13を兼ねる
従来のもののように、インク供給口17のまわりが充填
時のインクで濡れているということがないから、インク
供給口が変形しない程度の弱い熱溶着であっても、十分
なシール効果を得ることができる。シール材21,22
は、剥離する必要がないから上蓋部材3に多少変形が生
じる程度に強固に熱溶着してもよい。各シール材21,
22,23は、空気不透過性の樹脂または金属箔あるい
はそれらの積層材料でつくられる。
【0022】インク供給口17の第2の室10側の面に
は、ステンレス製の網状のフィルタ24が取り付けられ
る。このフィルタ24は、第2の室10内のインクが表
面張力により自然状態では漏出しない程度の目の大きさ
をもっている。
【0023】図10に示すように大気連通路11の垂直
部分11aの途中には、その大気連通路11を上下に仕
切る仕切壁29が形成されている。その仕切壁29は、
大気連通路11の上下方向に高低差をもって延びてお
り、その高い部分には貫通穴28が形成され、その貫通
穴28の上端面よりも低い位置にインク溜29aとなる
凹部が形成されている。仕切壁29は、ケース2を樹脂
成形する際、上下に分離する金型の分離部分で成形で
き、特別な加工を必要としない。
【0024】また、下蓋部材4の大気連通孔18の周壁
18aを筒状に上方に突設することによっても、その周
囲にインク溜4aを形成している。これにより、インク
カートリッジが転倒する等して第1の室9から通路16
をとおって漏れたインクが、インク溜29aに溜まる。
また、インク溜29a内のインクが、インクカートリッ
ジを傾ける等によって貫通穴28に入ることがあって
も、その下方のインク溜め4aに溜まる。したがって、
大気連通路11や大気連通孔18を塞いでしまったり、
インクが外部に漏れたりすることはない。
【0025】図6,図19に示すように、ケース2に
は、第2の室10および大気連通路11の水平部分10
b,11bに隣接して空間33が形成されている。空間
33は、仕切壁7a,7b間に橋渡した仕切壁7cによ
って区画され、下面を下蓋部材4で覆われて、第2の室
10や第1の室9、大気連通路11とは連通しておら
ず、下蓋部材4に設けた開孔34によりケース外部と連
通している。インクを充填したインクカートリッジ1
は、出荷に際して、図19に示すように、包装袋81内
に減圧状態で密閉収容した状態とされる。包装袋81
は、筒状部材の内部にインクカートリッジ1を収納し
て、内部を負圧吸引するとともに両開口端を溶着82し
たものである。包装袋81は、空気不透過性の樹脂また
は金属箔あるいはそれらの積層材料でつくられる。図1
9で示したインクカートリッジ1の断面は、図9のC−
C線断面に相当する。開孔34は第2のシ−ル材23で
は覆われない。上記空間33は、包装袋81内を減圧状
態としたときに、空間33内も同様に減圧状態とし、そ
の容積により密閉包装袋81内を長期間にわたり減圧状
態に維持するように作用するものである。これにより、
未使用状態でケース内のインクへの空気侵入を防止す
る。
【0026】図11,図12,図13は通路16部分の
構成を詳細に示すものである。図11に示す構成は、問
題点を説明するための参考として作成したものである。
この図において、通路16bは、上蓋部材3を貫通して
形成され、第1の室9と大気連通路11とを相互に連通
させている。通路16bの上面は図示しないがシール材
22により覆われる。このような場合、仕切壁6と側壁
2c,2dのなすエッジ(稜線)E1、および仕切壁6
と上蓋部材3のなすエッジE2に、毛細管現象によりイ
ンクが集まり易い。しかも上記エッジE1,E2は、通
路16bの内面と仕切壁6とのなすエッジE3と連続し
ているから、上記エッジE1,E2に集まったインク
は、矢印Rで示すように毛細管現象によりエッジE3に
流れ、さらに大気連通路11内のエッジE4に沿って流
れ出る。第1の室9から大気連通路11の方にインクが
浸入すると、ケースが透明または半透明である場合は、
見苦しいものとなり、さらには、ケース外部に漏出した
り、大気連通路11を塞いでしまい、第1の室9から記
録ヘッド72へのインク供給ができなくなる不具合があ
る。
【0027】図12に示すように、上記不具合を解消す
るために、上蓋部材3から第1の室9側に張り出す上記
の壁27の外周は、第1の室9の内面と間隔Kをおいて
いる。減圧口14は、円筒形、丸みをもった矩形等であ
って、内面にエッジを持たない形状をなし、壁27の仕
切壁6から離れた端部に位置している。この構成によ
り、仕切壁6の第1の室9側の内側エッジが、通路16
および大気連通路11に、2平面のなす内側エッジだけ
で繋がっていない。つまり、壁27の下面、壁27の外
周、および減圧口14の内面は、2平面のなす内側エッ
ジを持たない形状であり、仕切壁6の第1の室9側の内
側エッジはこれらの面部を介して大気連通路11に繋が
っていることになる。したがって、壁27が多孔質材8
を圧縮する等してにじみ出たインクや、第1の室9側の
内側エッジに集まったインクが、毛細管現象により通路
16や大気連通路11側へ流出することが防止される。
また、多孔質材8に接する減圧口14の内面にも、内側
エッジがなく、しかも上蓋部材3の厚肉部に減圧口14
が位置し減圧口14の高さが十分にあるから、多孔質材
8内のインクが、減圧口14の内面をつたって通路16
に侵入することも防止される。仮に、壁27の外周と仕
切壁6との間の隙間が小さく、その隙間を、インクが毛
細管現象により上昇することがあっても、仕切壁6の上
端は蓋部材3に溶着されているから、インクが大気連通
路11に侵入することはない。
【0028】なお、減圧口14を内面にエッジのある形
状とした場合、通路16の内面を、半円筒形または丸み
をもった矩形等、エッジのない断面形状としても、同様
の効果が得られる。
【0029】図13は、通路部分をさらに改良した構成
を示すもので、図12では減圧口14は、壁27を貫通
していたが、壁27の外周と仕切壁6の間に壁27に接
することなく設けられている。つまり、減圧口14の内
面が、多孔質材8に直接接触することなく、空間をおい
ているから、多孔質材8内のインクが減圧口14の内面
をつたって漏出することが、一層防止される。
【0030】また、インクジェットプリンタのキャリッ
ジ52には、インク残量検出センサ60が設けられてい
る。すなわち、インクカートリッジ1の未使用状態で
は、第1の室9内の多孔質材8と第2の室10内に空間
を残すことなくインクが充満されているが、記録動作に
よりインクが消費されて、第1の室9内のインクがなく
なると、記録ヘッド72がインクを吸引する圧力によ
り、第1の室9から空気が第2の室10に侵入し、第2
の室10の上方に空隙部分が生じてインク液面が下がっ
てくる。インク残量検出センサ60は、この第2の室1
0の内側壁面でのインクの有無による光の反射の変化か
らインク残量の有無を検出する。
【0031】前記インク残量センサ60は、図1に示す
ように、発光素子61がケース2の第2の室10に臨む
側壁2aの所定の高さ位置に設定された検出部位αに光
を出射し、その検出部位αにおける側壁内面からの反射
光を受光素子62(図5)が受光することができるよう
に、発光素子61および受光素子62が、検出部位αを
挟んで第2の室10の水平方向に所定の間隔を開けて配
設されている。この目的のために、ケース2は、少なく
とも検出部位α部分が透光性を確保するために透明また
は半透明であればよい。
【0032】また、前記検出部位αは、図5に示すよう
に、インクカートリッジ1の第2室10内において、側
壁2aの内面とそれに隣接する側壁2dの内面とが交差
することによって形成される上下方向に延びる稜線部分
(コーナ部分)に設定されている。このように、検出部
位αを第2の室10の稜線部分(コーナ部分)に設定し
ておくと、後述するように、第2の室10内のインクの
液面の高さがレベルh1からレベルh2まで急激に下が
った場合に、図14に示すように、側壁2a内面に付着
していたインクLが側壁2aの中央部においてはレベル
h1付近に保持されたとしても、側壁2a内面のコーナ
部付近に付着していたインクLは、コーナ部分のもつ毛
細管作用によって、インク液面の高さと同じレベルh2
近傍まで即座に移動するので、検出部位αにおける第2
の室10内のインクの有無を精度よく検出することがで
きる。このように、液面が急激に下がるのは、キャリッ
ジの走査移動に伴ってインク液面h2がh1まで揺れた
り、記録ヘッド72の噴射機能回復のために、公知の吸
引手段を記録ヘッド72に接続して多量のインクを吸引
することで、インク液面が急激に下がった場合である。
【0033】また、側壁2a内面から第2の室10内に
突出して第2の室10の高さ方向に延びるリブを設け、
このリブと側壁2a内面とによって形成される稜線部分
に検出部位αを設定することも可能であるが、上述した
ように、通常のインクカートリッジにおいて存在するコ
ーナ部分に検出部位αを設定しておくことにより、イン
クカートリッジ1の構造を複雑にすることなく、インク
残量センサ60による検出精度を高めることができる。
【0034】また、上述したように、第1の室9のイン
クをほぼ消費した後、インクの液面変動が最後に現れる
第2の室10のインク残量をインク残量センサ60によ
って検出することで、インクカートリッジ1を交換すべ
き時点のインク残量を極力小さくすることができ、イン
クカートリッジ1を交換する際に発生するインクの無駄
を最小限に止めることができる。
【0035】また、図15に示すように検出部位αが設
定されている第2の室10に臨む側壁2aの内面には、
発光素子61および受光素子62と検出部位αとを含む
平面と直交する方向、即ち、インクカートリッジ1の上
下方向に延びる微細な凹凸条63が多数形成されてお
り、検出部位αが設定されている側壁2aの外面には、
発光素子61および受光素子62と検出部位αとを含む
平面と平行方向、すなわち、インクカートリッジ1の前
後方向に延びる微細な凹凸条64が多数形成されてい
る。
【0036】第2の室10の検出部位αの高さまでイン
クが存在する状態では、発光素子61から出射された光
は、側壁2aとインクとの屈折率からインク内に進み
(矢印B)、受光素子62側にはほとんど進まない。そ
して、検出部位αにおいてインクがない状態では、光は
側壁2aの内面で反射し受光素子62に向かって進む。
この際、ケース本体11の側壁2aの内面に上下方向に
延びる微細な凹凸条63が多数形成されていると、図1
5に実線で示すように、発光素子61から出射された光
が、ケース本体11の側壁2aの内面で反射する際、こ
の凹凸条63によってほぼ水平方向(発光素子61およ
び受光素子62と検出部位αとを含む平面と平行な方
向)に散乱し、センサ60の発光素子61および受光素
子62と前記ケース2の検出部位αとを含む平面内で広
がりながら受光素子62側に進んでいく。側壁2aの内
面に凹凸条63が形成されていない場合の反射光を同図
に二点鎖線で示す。したがって図16に実線および二点
鎖線で示すように、センサ60と検出部位αとの間の距
離が微妙に変化した場合でも、受光素子62が反射光を
確実に受光することができる。つまり、インクジェット
プリンタの製造段階でセンサ60のキャリッジ52に対
する取付位置がばらついていたり、ユーザによるインク
カートリッジ1の交換の際にインクカートリッジ1の装
着位置が微妙にずれた場合でも、確実にインク残量の検
出を行うことができる。なお、図では、説明の便宜上、
光が発光素子61から平行状態に出射される状態で図示
したが、広がるように出射されるものでも、同様の効果
を達成することができる。
【0037】また、上述したように、側壁2aの外面
に、前後方向に延びる微細な凹凸条64が多数形成され
ていると、図17に示すように、ケース2の側壁2aの
外面で反射する光が、その凹凸条64によって上下方向
に散乱し、側壁2aの外面での反射光がセンサ60の発
光素子61および受光素子62と検出部位αとを含む平
面の外側に広がりながら受光素子62側に進んでいくの
で、受光素子62がインク残量の検出に寄与しない側壁
2aの外面での反射光を受光しにくくなる。したがっ
て、受光素子62が受光する反射光のうち、インク残量
の検出に寄与する側壁2aの内面での反射光成分の比率
が高くなり、インク残量の検出精度が向上する。仮に、
側壁2aの内面の凹凸条が水平方向に延びるものである
場合、光が上下方向に散乱するため、図16に示すよう
に、センサ60と検出部位αとの距離が変化したとき
に、受光素子62が反射光を受光できる許容位置が、上
記実施形態に比して著しく制限される。
【0038】以上のように構成されたケース2は、金型
によって成形されるが、使用される金型は、検出部位α
が設定されている側壁2aの内面に対応する金型面が、
発光素子61および受光素子62と検出部位αとを含む
平面に直交する方向に磨かれているとともに、検出部位
αが設定されている側壁2aの外面に対応する金型面
が、発光素子61および受光素子62と検出部位αとを
含む平面に対して平行方向に磨かれており、金型面にこ
のような磨きをかけることによって、それぞれの金型面
に所定方向に延びる微細な凹凸条が多数形成される。し
たがって、このような金型を用いることにより、上述し
たように、検出部位αが設定されている側壁2aの内面
と外面にそれぞれ所定方向に延びる多数の凹凸条63,
64が形成されたインクカートリッジ1を簡単に製造す
ることができる。
【0039】なお、この実施の形態では、発光素子61
と受光素子62とを水平方向に配置しているが、これに
限定されるものではなく、発光素子61および受光素子
62をインクカートリッジ1の上下方向に配置すること
も可能である。但し、その場合、側壁2aの内外面にそ
れぞれ形成される凹凸条63、64の向きを逆にしなけ
ればならない。
【0040】次に、インクカートリッジ1の製造方法を
説明すると、まず、ケース2を樹脂成形し、そのケース
2を洗浄し、乾燥する。このとき、ケース2は上下両端
面が開放されているから、上下に分離する金型で容易に
成形することができる。ケースはインクの物性が変わら
ないように、よく洗浄しておく必要があるが、このケー
スの形状では、洗浄液が内部に届きやすく、容易に洗浄
することができる。また、乾燥も、洗浄液を残すことな
く行うことができる。
【0041】そして、図4に示すように、ケース2の上
側開放端から第1の室9に多孔質材8を挿入し、この多
孔質材8を上蓋部材3で押圧することで圧縮状態にして
収容する。上蓋部材3はケース2の上端開口部周縁およ
び仕切壁5,6の上端に熱溶着される。また、下蓋部材
4はケース2の下端開口周縁および仕切壁7a,7b,
7cの下端に熱溶着して固定される。下蓋部材4のイン
ク供給口17と大気連通孔18部分には、これらを覆う
ようにシール材23を剥離可能に貼付する。このよう
に、ケース2の上下がほぼ開放状に形成され、これに上
下から蓋部材3,4を装着することで、上記のような各
種の室を形成することができ、これらの組み付けは容易
である。また、インク供給口17と大気連通孔18がカ
ートリッジの一面に並んでいるから、それらを覆うシー
ル材23を、従来のようにカートリッジの外周に沿って
引き回す必要がなく、容易に貼付することができる。
【0042】さらに、インクカートリッジ1内へのイン
ク充填作業を説明すると、図18に示すように、下蓋部
材4のインク供給口17と大気連通孔18を前述のよう
にシールした状態で、上蓋部材3のインク充填口13に
インク充填装置101を、減圧口14に減圧装置102
を密着させ、各装置を動作させることにより行う。イン
ク充填口13と減圧口14とがカートリッジの一面に並
んでいるから、各装置はともにインクカートリッジ1の
一方側から近付けばよい。第1の室9内の空気は、イン
ク充填に先立って、減圧口14から吸引される。それに
よって、第1および第2の室9,10は減圧され、イン
クは、インク充填口13から第2の室10を通って、連
通孔15から第1の室9内の多孔質材8に充填される。
このとき、第2の室10はインク充填路となり、インク
は第2の室10に一端から入り、それと最も離れた連通
孔15を通り、第1の室9に入った後、その連通孔15
と最も離れた減圧口14に至るので、第2の室10自体
にもインクはフルに充填されるとともに、第1の両室9
にも効率良くインクを充填することができる。また、上
記のように、ケース2の側部は二重の壁構造となって補
強されているから、減圧の際にケース2が変形すること
が少なく、この意味でも両室9,10に効率良くインク
を充填することができる。なお、大気連通路11内も第
1の室9と同時に減圧され、シール材を貼付後も減圧状
態に維持される。
【0043】上記工程で充填されるインクは、インク中
に溶存する気泡や空気を極力除去したもの(いわゆる脱
気したインク)が使用される。これは、気泡や空気が記
録ヘッド72に侵入してインクの噴射不良を生じるのを
回避するためである。また前述のようにインクカートリ
ッジ1を包装袋8で減圧密封するのは、脱気したインク
に気泡や空気が再び溶け込むのを防止するためである。
【0044】インク充填後、インク充填口13と減圧口
14にシール材21,22が貼付される。シール材2
1,22は、一本のシール材を貼付した後、それぞれ必
要な部分のみ残すようにすればよい。このように、製造
段階で、充填装置101と減圧装置102をケース2に
対して一方から近付け、また、ケース2に対して一方か
らシールすればよいので、作業性が良い。
【0045】こうして製造されたインクカートリッジ1
は、前述のように、包装袋81内に減圧状態で密閉収容
した状態で出荷される。
【0046】ユーザでのインクカートリッジ1の使用時
には、ユーザは、インクカートリッジ1のインク供給口
17と大気連通孔18に貼付されているシール材23を
剥がし、インク供給口17を記録ヘッド72のマニホー
ルド73にジョイント部材74を介して結合させる。そ
して、公知のように、記録ヘッド72に吸引手段が接続
され、インクカートリッジ1から記録ヘッド72にイン
クが充填される。
【0047】記録動作中は、第1の室9内の多孔質材8
の吸収力、すなわち毛細管現象により、第2の室10か
ら記録ヘッド72に供給するインクに対し負の圧力を作
用させている。記録ヘッド72のアクチュエータは、イ
ンク噴出動作をすることで、噴出方向に負圧を発生さ
せ、インクカートリッジ1からインクを吸引する。イン
ク供給口17から第2の室10内のインクが流出する
と、第1の室9内の多孔質材8から第2の室10内にイ
ンクが補給され、第1の室9内のインクの消費にともな
い、大気連通孔18から大気連通路11を経て第1の室
9に大気が導入される。第2の室10の上端はシール材
21によって封止されているので、第2の室10にイン
クがフル充填されている状態では、第2の室10のイン
クに大気圧が働かないから、第1の室9内のインクがほ
ぼ消費された後に、第2の室10内のインクが消費され
るようになる。つまり、第1の室9内のインクがなくな
ると、記録ヘッド72がインクを吸引する圧力により、
第2の室10のインクが消費されるとともに、第1の室
9から空気が第2の室10に侵入し、第2の室10の垂
直部分10の上部から空隙が生じ、インク液面が下がっ
てくる。
【0048】このように、第1の室9において連通孔1
5とは遠い側から大気が導入されるから、第1の室9の
インクは有効に利用されるとともに、第2の室10のイ
ンクも含めて全体のインクが有効に利用される。また、
第2の室10は、インク充填路として当初からフルに充
填されているから、ここのインクの充填不足から残量検
出において誤検出することがない。さらにシール材23
を剥がす作業も、カートリッジの一面のみであるから容
易である。
【0049】また、上記のように、連通孔15とインク
供給口17との間に障壁31があることによって、記録
ヘッド72がインクを吸引する圧力により、インクが第
1の室9から連通孔15を通って第2の室10に引き込
まれる際、そのインク中に気泡が混入していたり、ある
いは上記のように第1の室9のインクが消費されて空気
が第2の室10に引き込まれるようになったとき、その
気泡、空気が記録ヘッド72に流入するのを阻止するこ
とができる。つまり、図6に矢印32で示すように、イ
ンク流が障壁31を迂回するとき、第2の室10の垂直
部分10aに対応するところで、気泡や空気は、浮力に
よりその垂直部分10aの上方へ逃げ、インク供給口1
7には達しない。第2の室の水平部分10bの天井面す
なわち底部仕切壁7の下面7dが、連通孔15の下端か
ら第2の室10の垂直部分10aに向かって上昇するよ
うに傾斜していることで、気泡や空気は底部仕切壁7の
下面にとどまることなく、垂直部分10aの上方へ流れ
る。したがって、記録ヘッド72に気泡や空気が侵入し
てインク噴出不良になることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるインクカートリッ
ジを記録ヘッドに搭載した状態の断面図。
【図2】インクカートリッジの外観図。
【図3】インクカートリッジの断面図。
【図4】インクカートリッジの分解断面図。
【図5】図1のB−B断面図。
【図6】インクカートリッジの下蓋部材を除いたケース
の下面図。
【図7】インクカートリッジの上蓋部材のシール貼付前
の上面図。
【図8】インクカートリッジの上蓋部材のシール貼付後
の上面図。
【図9】インクカートリッジの下面図。
【図10】図4のA−A線断面図。
【図11】第1の室と大気連通路との間の通路16b部
分の構成を拡大して示す斜視図。
【図12】図11の通路部分を改良した構成を拡大して
示す斜視図。
【図13】図11の通路部分をさらに改良した構成を拡
大して示す斜視図。
【図14】インクカートリッジの側面図。
【図15】インク残量検出部位における光の反射状態を
概念的に示す水平断面図。
【図16】インク残量検出部位における光の反射状態を
概念的に示す水平断面図。
【図17】インク残量検出部位における光の反射状態を
概念的に示す垂直断面図。
【図18】インクカートリッジのインク充填作業を示す
説明図。
【図19】インクカートリッジを包装袋に収容した状態
の断面図。
【符号の説明】
1…インクカートリッジ 2…ケース 3…上蓋部材 4…下蓋部材 5,6,7…仕切壁 8…多孔質材 9 第1の室 10…第2の室 11…大気連通路 13…インク充填口 14…減圧口 15…連通孔 16…通路 17…インク供給口 18…大気連通孔 21,22…第1のシール材 23…第2のシール材 29a,4a…インク溜め 31…障壁 33…空間 60…インク残量検出センサ 81…包装袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平10−94774 (32)優先日 平成10年4月7日(1998.4.7) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−94775 (32)優先日 平成10年4月7日(1998.4.7) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−94776 (32)優先日 平成10年4月7日(1998.4.7) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−94777 (32)優先日 平成10年4月7日(1998.4.7) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−94778 (32)優先日 平成10年4月7日(1998.4.7) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−146993 (32)優先日 平成10年5月28日(1998.5.28) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平10−166920 (32)優先日 平成10年6月15日(1998.6.15) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドに供給するインクを収容する
    インクカートリッジにおいて、 前記記録ヘッドに供給するインクを収容するインク室
    と、大気に連通する大気連通路とが区画形成されたケー
    スを備え、 前記ケースの一方の面側には、前記インク室に連通し前
    記記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給口
    と、前記大気連通路に連通し大気と連通するための大気
    連通孔とが同方向に開口して形成され、 他方の面側には、前記インク室及び前記大気連通路と反
    対側に開放した通路が、凹状に形成され、その通路の両
    端に、前記インク室及び大気連通路と連通する開口が形
    成されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクカートリッジに
    おいて、 前記通路を確保してその開放面を覆う第1のシール材を
    備えたことを特徴とするインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクカートリッジに
    おいて、 前記ケースの他方の面を構成する部材は、前記インク室
    の前記インク供給口とは反対側の面を覆い、前記通路が
    その部材の前記インク室とは反対側の面に凹状に形成さ
    れていることを特徴とするインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクカートリッジに
    おいて、 前記インク室は、インクを吸収した多孔質材を収容した
    第1の室と、インクを収容した第2の室とを備え、前記
    大気連通路は前記第1の室を挟んで前記第2の室と反対
    側に位置し、 前記ケースの他方の面を構成する部材は、前記第1の室
    を覆い、 前記通路は、その両端が前記第1の室と前記大気連通路
    とに連通するように前記部材に形成されていることを特
    徴とするインクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載のインクカ
    ートリッジにおいて、 前記大気連通路は、前記ケースの一端から他端へそのケ
    ースの一側面に沿って形成されていることを特徴とする
    インクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のインクカートリッジに
    おいて、 前記大気連通孔と前記インク室との途中には、インク溜
    めが形成されていることを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項6のいずれかに記載
    のインクカートリッジにおいて、 前記インク供給口及び前記大気連通孔を剥離可能に閉塞
    する第2のシール材を備えたことを特徴とするインクカ
    ートリッジ。
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