JP2000225714A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2000225714A
JP2000225714A JP8718999A JP8718999A JP2000225714A JP 2000225714 A JP2000225714 A JP 2000225714A JP 8718999 A JP8718999 A JP 8718999A JP 8718999 A JP8718999 A JP 8718999A JP 2000225714 A JP2000225714 A JP 2000225714A
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ink
passage
chamber
ink cartridge
room
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JP8718999A
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Masayuki Takada
雅之 高田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジを転倒等させしても、イ
ンクが大気連通孔から外部に漏出大気連通孔を閉塞する
ことのないようにする。 【解決手段】 大気連通路と連通した通路16内の底面
に、減圧口14を囲む環状の溝92が形成され、また減
圧口14と貫通口16aとの間に、複数の凸部93が通
路16内の底面から突出して形成され、それらの凸部9
3の間、および凸部93と通路16の側面との間に、複
数の狭路94が形成されている。インクカートリッジを
転倒させたとき、壁27が多孔質材8を圧縮する等して
壁27近傍ににじみ出たインクが、減圧口14から出た
としても、インクカートリッジを正常位置に戻したと
き、インクは上側の溝92に受けられる。さらに、貫通
口16に向かって流れようとするインクは複数の狭路9
4のいくつかのものに、表面張力または毛細管現象によ
って保持され、残りの狭路94によって大気連通状態は
確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置にお
ける記録ヘッドに供給するインクを収容するインクカー
トリッジに関し、特にその内部を大気に連通するための
構成にかかわるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式のプリンタ等
の画像形成装置は、キャリッジ上に搭載された記録ヘッ
ドのノズルからインク滴を噴出させ、記録媒体上に画像
を記録するものであり、インク滴の噴出は、記録ヘッド
に配設された電気機械変換素子または電気熱変換素子等
のアクチュエータを駆動して圧力波を発生させることに
より行われる。インクは、記録ヘッドに交換自在に搭載
されるインクカートリッジから供給される。インクの消
費による減少に対応してインクカートリッジ内に空気が
流入するように大気と連通する大気連通孔が設けられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のインクカート
リッジにおいては、転倒等させると大気連通孔からイン
クが外部に漏出することがある。仮に漏出しなくても大
気連通孔を塞いでしまうと、インクの消費による減少に
対応して空気が流入しなくなり、記録ヘッドへのインク
供給に支障をきたすことになる。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インクが外部に漏出したり、大
気連通孔を閉塞することのないようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するために請求項1の発明は、記録ヘッドに供
給するインクを収容するインクカートリッジにおいて、
該カートリッジを構成するケース内に、前記インクを吸
収した多孔質材が収納される部屋を形成し、前記部屋を
覆い、該部屋とは反対側の面に前記通路を備える蓋部材
を前記ケースに装着し、該蓋部材には前記通路の一端と
前記部屋を連通するための開口を形成し、前記通路の他
端を前記ケース外に連通する大気連通孔に連通し、前記
通路は、前記開口と大気連通孔との間に、インクを保持
可能な複数の狭路を有することを特徴とするインクカー
トリッジにある。
【0006】この構成によれば、インクカートリッジを
転倒等させたとき、多孔質材内のインクが開口から通路
へ漏れ、大気連通孔に向かって流れようとしても、イン
クは複数の狭路のうちのいくつかのものに、表面張力ま
たは毛細管現象によって保持される。したがって、イン
クが外部に漏出することが極力おさえられる。複数の狭
路のいくつかのものがインクを保持したとしても、残り
の狭路によって大気連通状態は確保され、記録ヘッドへ
のインク供給を正常に維持することができる。
【0007】上記構成において好ましくは、前記狭路
は、前記通路の底面から突出した複数の凸部間に形成
し、該凸部間において前記狭路の一部を狭くすること
で、インクを表面張力または毛細管現象によって一層保
持しやすい。このためには、複数の凸部93は、例えば
平面からみて菱形、三角形等の形状が好ましい。
【0008】また請求項3に発明は、記録ヘッドに供給
するインクを収容するインクカートリッジにおいて、該
カートリッジを構成するケース内に、前記インクを吸収
した多孔質材が収納される部屋を形成し、前記部屋を覆
い、該部屋とは反対側の面に前記通路を備える蓋部材を
前記ケースに装着し、該蓋部材には前記通路の一端と前
記部屋を連通するための開口を形成し、前記通路の他端
を前記ケース外の大気に連通し、前記蓋部材の前記通路
内の面には、前記開口を囲む溝を形成したことを特徴と
するインクカートリッジにある。
【0009】この構成によれば、インクカートリッジを
転倒等させたとき、多孔質材内のインクが開口から通路
へ漏れたとしても、インクカートリッジを正常位置に戻
したとき、インクは開口を囲む溝に受けられる。したが
って、インクが外部に漏出することが極力おさえられ、
大気連通状態は確保され、記録ヘッドへのインク供給を
正常に維持することができる。
【0010】請求項3の構成において好ましくは、さら
に請求項1に記載の狭路を設けることで、インクが外部
に漏出することが一層おさえられる。
【0011】また、上記各構成のいずれかにおいて好ま
しくは、前記通路は、前記蓋部材に溝状に形成し、前記
部屋とは反対側の開放面をシ−ル部材により覆うこと
で、上記溝または狭路もしくはその双方を持った通路を
蓋部材に容易に形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面を参照して説明する。
【0013】図1は本実施形態によるインクカートリッ
ジを記録ヘッドに接続した状態を示すもので、記録媒体
に沿って走査移動されるキャリッジ52に、記録ヘッド
72を支持したヘッドホルダ50が搭載され、そのヘッ
ドホルダ50にインクカートリッジ1が着脱可能に装着
される。インクカートリッジ1は、その下面に設けたイ
ンク供給口17をヘッドホルダ50側のジョイント部材
74に嵌合し、マニホールド部材73をとおして記録ヘ
ッド72の多数のインク噴出チャンネルにインクを分配
する。記録ヘッド72は、公知のように圧電素子あるい
は発熱素子からなるアクチュエータを駆動することによ
って、各インク噴出チャンネルからインクを噴出するも
のである。
【0014】本実施の形態によるインクカートリッジ1
は、透明もしくは半透明な樹脂材料により矩形状につく
られたケース2と、上下の蓋部材3,4とから成る。ケ
ース2は、対向する一対の第1の側壁2a,2bと、そ
の一対の側壁間を連結する一対の第2の側壁2c,2d
とからなり、上下両端面を開放した矩形の筒状をなして
いる。上下の蓋部材3,4は、ケース2の上下両開放面
を覆うように熱溶着されている。さらに、ケース2は、
第1の側壁2a,2bとほぼ平行に延びる仕切壁5,
6、その両仕切壁下端と接続し底部開放面とほぼ平行に
延びる底部仕切壁7、およびその底部仕切壁7から底部
開放面に向け垂直に延びる仕切壁7a,7bによって内
部が区画形成されている。仕切壁5,6、底部仕切壁
7、および仕切壁7a,7bは、第2の側壁間を橋渡す
方向に延びている。
【0015】仕切壁5,6、底部仕切壁7および第2の
側壁2c,2dに囲まれたところには、上面をケース2
の上端において開放した第1の室9が形成され、インク
を吸収したポリウレタンフォーム等の多孔質材8を収容
している。第1の側壁の一方2a、仕切壁5および第2
の側壁2c,2dに囲まれたところには、第2の室10
が形成され、第1の側壁の他方2b、仕切壁6および第
2の側壁2c,2dに囲まれたところには、大気連通路
11が形成されている。第2の室10と大気連通路11
は、それぞれ上端をケース2の上面において開放し、か
つ下端を底部仕切壁7の下面に沿って曲げ、その下端を
ケース2の下面において開放している。
【0016】上蓋部材3は、第1の室9,第2の室10
および大気連通路11の上端をそれぞれ覆って、側壁2
a,2b,2c,2dおよび仕切壁5,6の上端に熱溶
着によって固着され、各室9,10および通路11を独
立させている。下蓋部材4は、第2の室10および大気
連通路11の下端をそれぞれ覆って、側壁2a,2b,
2c,2dおよび仕切壁7aの下端に熱溶着によって固
着され、第2の室10および通路11を独立させてい
る。その結果、第2の室10および大気連通路11は、
側壁2a,2bに沿う垂直部分10a,11aと、第1
の室9の下側に位置する水平部分10b,11bとから
ほぼL字形をなす。なお、大気連通路11の垂直部分1
1aと水平部分11bとは、仕切壁7bに設けた連通口
30を介して連通している。
【0017】底部仕切壁7には、第1の室9と第2の室
10を接続する連通孔15が形成されている。第1の室
9と第2の室10とにはそれぞれインクが収容され、両
室でインク室を形成している。第2の室10は、後述す
るようにインク充填時の通路となるとともに、第1の室
9から記録ヘッド72へインクを供給する際の中継室と
なる。第1の室9は第2の室10に比して十分に大きく
形成されている。大気連通路11は、第1の室9のイン
クが消費された際に第1の室9に大気を補給するもので
ある。第2の室10と大気連通路11との間は、底部仕
切壁7の下面の仕切壁7aによって分離されている。上
記のように、ケース2の両側部に、仕切壁5,6が側壁
2a,2Bとほぼ平行に設けられ、側部をほぼ二重壁構
造として、ケース強度を増大している。また、このよう
な形状のケース2は、上下に分離する金型によって容易
に樹脂成形することができる。
【0018】上蓋部材3には、第2の室10の上端開放
面に対応してインク充填口13が形成され、また、第1
の室9の上端開放面に対向して、インク充填時にケース
内を減圧するための減圧口14が形成されている。第2
の室10と第1の室9とを相互に連通する上記連通孔1
5は、インク充填口13、減圧口14が配設されている
側から遠い端すなわち同側とは反対側に配置され、後述
するようにインクの充填効率を上げ、かつインクの消費
効率を上げるようにしている。
【0019】また、第1の室9と大気連通路11とは、
上蓋部材3に、仕切壁6の上端を跨ぐようにして形成さ
れた通路16により連通されている。つまり、通路16
は、上蓋部材13の上面に凹状に形成され、その一端は
減圧口14を介して第1の室9に連通され、他端は貫通
口16aを介して大気連通路11に連通されている。上
蓋部材13は、第1の室9内に突出し多孔質材8の上面
に当接する壁27を有している。つまり、上蓋部材3
は、第1の室9と対応する部分において、厚く形成さ
れ、インク吸収材8を少し圧縮している。壁27は、後
述するように第1の室9の内面と間隔をあけ、かつ減圧
孔14はその壁27の外周よりも第1の室9の内側に位
置している。
【0020】下蓋部材4には、第2の室10の下端開放
面に対応して、第2の室10のインクを記録ヘッドに供
給するためのインク供給口17が形成され、大気連通路
11の下端開放面に対応して、大気連通孔18がそれぞ
れ形成されている。
【0021】図5に示すように、インク充填口13と減
圧口14は、インク充填後に、上蓋部材3の外面に熱溶
着等により貼付された第1のシール材21,22にて閉
塞される。シール材22は通路16を確保してその上面
を覆っている。インク供給口17と大気連通孔18は、
熱溶着等により剥離可能に貼付される第2のシール材2
3にて閉塞される。インク充填口13とインク供給口1
7とが別であるから、第2のシール材23は、インクの
充填前にあらかじめインク供給口17に貼付される。こ
のため、インク供給口17がインク充填口を兼ねる従来
のもののように、インク供給口のまわりが充填時のイン
クで濡れているということがないから、インク供給口が
変形しない程度の弱い熱溶着であっても、十分なシール
効果を得ることができる。シール材21,22は、剥離
する必要がないから上蓋部材3に多少変形が生じる程度
に強固に熱溶着してもよい。各シール材21,22,2
3は、空気不透過性の樹脂または金属箔あるいはそれら
の積層材料でつくられる。
【0022】インク供給口17の第2の室10側の面に
は、ステンレス製の網状のフィルタ24が取り付けられ
る。このフィルタ24は、第2の室10内のインクが表
面張力により自然状態では漏出しない程度の目の大きさ
をもっている。
【0023】図6は通路16部分の構成を詳細に示すも
のである。上蓋部材3において、壁27の多孔質材8と
接触する下面よりも上方に、減圧口14を囲む環状の溝
91が下向きに形成されている。つまり、減圧口14の
周囲から筒状壁95が壁27よりも低く垂下し、筒状壁
95と壁27との間に環状の溝91が形成されている。
該溝91の下向き開放面は、多孔質材8に接触していな
い。また、通路16内の底面において、減圧口14を囲
む環状の溝92が上向きに形成されている。減圧口14
と貫通口16aとの間に、複数の凸部93が通路16内
の底面から突出して形成され、それらの凸部93の間、
および凸部93と通路16の側面との間に、複数の狭路
94が形成されている。
【0024】インクカートリッジを転倒させたとき、壁
27が多孔質材8を圧縮する等して壁27近傍ににじみ
出たインクが、減圧口14から出ようとしても、まず下
側の溝91に受けられる(そのインクをFで示す)。万
が一減圧口14から一部のインクが出たとしても、イン
クカートリッジを正常位置に戻したとき、インクは上側
の溝92に受けられる。さらに、貫通口16に向かって
流れようとするインクは複数の狭路94のいくつかのも
のに、表面張力または毛細管現象によって保持される
(このインクをGで示す)。これによって、インクが外
部に漏出することが極力おさえられる。複数の狭路94
のいくつかのものがインクを保持したとしても、残りの
狭路94によって大気連通状態は確保され、記録ヘッド
へのインク供給を正常に維持することができる。狭路9
4は、図6のようにその長手方向の一部が特に狭くなっ
ている形状であることによって、インクを表面張力また
は毛細管現象によって保持しやすい。このため、複数の
凸部93は、平面からみて菱形、三角形等、狭路94の
一部を狭くする形状が好ましい。
【0025】大気連通路11の垂直部分11aの途中に
は、その大気連通路11を上下に仕切る仕切壁29が形
成され、その仕切壁29には、貫通穴28が形成されて
いる。また、下蓋部材4の大気連通孔18の周壁18a
を筒状に上方に突設することによって、その周囲にイン
ク溜4aを形成している。これにより、インクカートリ
ッジが転倒する等して上記溝91,92および狭路94
によってもインクの漏出を阻止できなかったとしても、
インク溜め4aに溜めることができる。
【0026】仮に、図7に示すように、第1の室9と大
気連通路11とを相互に連通させている通路16bが、
上蓋部材3aを貫通して形成されていると、仕切壁6と
側壁のなすエッジ(稜線)E1、および仕切壁6と上蓋
部材3のなすエッジE2に、毛細管現象によりインクが
集まり易い。しかも上記エッジE1,E2は、通路16
bの内面と仕切壁6とのなすエッジE3と連続している
から、上記エッジE1,E2に集まったインクは、矢印
Rで示すように毛細管現象によりエッジE3に流れ、さ
らに大気連通路11内のエッジE4に沿って流れ出る。
第1の室9から大気連通路11の方にインクが浸入する
と、ケースが透明または半透明である場合は、見苦しい
ものとなり、さらには、ケース外部に漏出したり、大気
連通路11を塞いでしまい、第1の室9から記録ヘッド
11へのインク供給ができなくなる不具合がある。な
お、通路16bの上面は図示しないがシール材22によ
り覆われる。
【0027】この不具合を解消するために、上蓋部材3
から第1の室9側に張り出す上記の壁27の外周は、第
1の室9の内面と間隔Kをおいている。減圧口14は、
円筒形、丸みをもった矩形等であって、内面にエッジを
持たない形状をなし、壁27の仕切壁6から離れた端部
に位置している。この構成により、仕切壁6の第1の室
9側の内側エッジが、通路16および大気連通路11
に、2平面のなす内側エッジだけで繋がっていない。つ
まり、壁27の下面、壁27の外周、および減圧口14
の内面は、2平面のなす内側エッジを持たない形状であ
り、仕切壁6の第1の室9側の内側エッジはこれらの面
部を介して大気連通路11に繋がっていることになる。
したがって、壁27が多孔質材8を圧縮する等してにじ
み出たインクや、第1の室9側の内側エッジに集まった
インクが、毛細管現象により通路16や大気連通路11
側へ流出することが防止される。また、多孔質材8に接
する減圧口14の内面にも、内側エッジがなく、しかも
上蓋部材3の厚肉部に減圧口14が位置し減圧口14の
高さが十分にあるから、多孔質材8内のインクが、減圧
口14の内側をつたって通路16に侵入することも防止
される。仮に、壁27の外周と仕切壁6との間の隙間が
小さく、その隙間を、インクが毛細管現象により上昇す
ることがあっても、仕切壁6の上端は蓋部材3に溶着さ
れているから、インクが大気連通路11に侵入すること
はない。
【0028】なお、減圧口14を内面にエッジのある形
状とした場合、通路16の内面を、半円筒形または丸み
をもった矩形等、エッジのない断面形状としても、同様
の効果が得られる。
【0029】図8は、インクカートリッジ1内へのイン
ク充填作業を説明するもので、下蓋部材4のインク供給
口17と大気連通孔18をシール材23で閉塞した状態
で、上蓋部材3のインク充填口13にインク充填装置1
01を、減圧口14に減圧装置102を密着させ、各装
置101,102を動作させる。これにより、第1の室
9内の空気は、インク充填に先立って、減圧口14から
吸引され、第1および第2の室9,10が減圧される。
インクは、インク充填口13から第2の室10を通っ
て、連通孔15から第1の室9内の多孔質材8に充填さ
れる。このとき、第2の室10はインク充填路となり、
インクは第2の室10に一端から入り、それと最も離れ
た連通孔15を通り、第1の室9に入った後、その連通
孔15と最も離れた減圧口14に至るので、第2の室1
0自体にもインクはフルに充填されるとともに、第1の
両室9にも効率良くインクを充填される。インク充填
後、インク充填口13と減圧口14にシール材21,2
2が貼付される。なお、大気連通路11内も第1の室9
と同時に減圧され、シール材を貼付後も減圧状態に維持
される。
【0030】ユーザでのインクカートリッジ1の使用時
には、ユーザは、インクカートリッジ1のインク供給口
17と大気連通孔18に貼付されているシール材23を
剥がし、インク供給口17を記録ヘッド72のマニホー
ルド73にジョイント部材74を介して結合させる。そ
して、公知のように、記録ヘッド72に吸引手段が接続
され、インクカートリッジ1から記録ヘッド72にイン
クが充填される。
【0031】記録動作中は、第1の室9内の多孔質材8
の吸収力、すなわち毛細管現象により、第2の室10か
ら記録ヘッドに供給するインクに対し負の圧力を作用さ
せている。記録ヘッド72のアクチュエータは、インク
噴出動作をすることで、噴出方向に負圧を発生させ、イ
ンクカートリッジ1からインクを吸引する。インク供給
口17から第2の室10内のインクが流出すると、第1
の室9内の多孔質材8から第2の室10内にインクが補
給され、第1の室9内のインクの消費にともない、大気
連通孔18から大気連通路11を経て第1の室9に大気
が導入される。第2の室10の上端はシール材21によ
って封止されているので、第2の室10にインクがフル
充填されている状態では、第2の室10のインクに大気
圧が働かないから、第1の室9内のインクがほぼ消費さ
れた後に、第2の室10内のインクが消費されるように
なる。つまり、第1の室9内のインクがなくなると、記
録ヘッド72がインクを吸引する圧力により、第2の室
10のインクが消費されるとともに、第1の室9から空
気が第2の室10に侵入し、第2の室10の垂直部分1
0の上部から空隙が生じ、インク液面が下がってくる。
【0032】このように、第1の室9において連通孔1
5とは遠い側から大気が導入されるから、第1の室9の
インクは有効に利用されるとともに、第2の室10のイ
ンクも含めて全体のインクが有効に利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるインクカートリ
ッジを記録ヘッドに搭載した状態の断面図。
【図2】 インクカートリッジの外観図。
【図3】 インクカートリッジの断面図。
【図4】 図1のB−B断面図。
【図5】 インクカートリッジの分解断面図。
【図6】 第1の室と大気連通路との間の通路16部分
を拡大して示す斜視図。
【図7】 図6の通路部分の参考図。
【図8】 インクカートリッジのインク充填作業を示す
説明図。
【符号の説明】
1…インクカートリッジ 2…ケース 3…上蓋部材 4…下蓋部材 8…多孔質材 9 第1の室 10…第2の室 11…大気連通路 14…減圧口 16…通路 18…大気連通孔 21,22…第1のシール材 23…第2のシール材 92…溝 93…凸部 94…狭路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドに供給するインクを収容する
    インクカートリッジにおいて、 該カートリッジを構成するケース内に、前記インクを吸
    収した多孔質材が収納される部屋を形成し、 前記部屋を覆い、該部屋とは反対側の面に前記通路を備
    える蓋部材を前記ケースに装着し、 該蓋部材には前記通路の一端と前記部屋を連通するため
    の開口を形成し、前記通路の他端を前記ケース外に連通
    する大気連通孔に連通し、 前記通路は、前記開口と大気連通孔との間に、インクを
    保持可能な複数の狭路を有することを特徴とするインク
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記狭路は、前記通
    路の底面から突出した複数の凸部間に形成し、該凸部間
    において前記狭路の一部を狭くしたことを特徴とするイ
    ンクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドに供給するインクを収容する
    インクカートリッジにおいて、 該カートリッジを構成するケース内に、前記インクを吸
    収した多孔質材が収納される部屋を形成し、 前記部屋を覆い、該部屋とは反対側の面に前記通路を備
    える蓋部材を前記ケースに装着し、 該蓋部材には前記通路の一端と前記部屋を連通するため
    の開口を形成し、前記通路の他端を前記ケース外の大気
    に連通し、 前記蓋部材の前記通路内の面には、前記開口を囲む溝を
    形成したことを特徴とするインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記通路は、さらに
    前記開口と大気連通孔との間に、インクを保持可能な複
    数の狭路を有することを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかにおいて、前
    記通路は、前記蓋部材に溝状に形成され、前記部屋とは
    反対側の開放面をシ−ル部材により覆われていることを
    特徴とするインクカートリッジ。
JP8718999A 1999-01-01 1999-03-29 インクカートリッジ Pending JP2000225714A (ja)

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US7540598B2 (en) 2003-06-25 2009-06-02 Ricoh Company, Ltd. Liquid container, sub tank, liquid discharge apparatus, liquid supply apparatus, and imaging apparatus

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