JP2003174857A - 食品組成物 - Google Patents
食品組成物Info
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- JP2003174857A JP2003174857A JP2002351945A JP2002351945A JP2003174857A JP 2003174857 A JP2003174857 A JP 2003174857A JP 2002351945 A JP2002351945 A JP 2002351945A JP 2002351945 A JP2002351945 A JP 2002351945A JP 2003174857 A JP2003174857 A JP 2003174857A
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- xanthine oxidase
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- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 副作用の恐れがない、効果的で安全性の高い
痛風および高尿酸血症改善作用を有する食品を提供する
こと。 【解決手段】 ハマメリス(Hamamelis virginiana)ま
たは磯松(Limonium wrightii O. Kuntze)の植物体乾
燥物又は抽出物を有効成分とする食品組成物。本発明の
食用植物は、痛風の原因となるキサンチンオキシダーゼ
阻害活性を有し、かつ天然物由来であるため、その毒性
は低い。これらの食用植物の乾燥物または抽出物に、キ
サンチンオキシダーゼ阻害活性があることは、従来から
全く知られておらず、本発明により得られた新知見であ
る。本発明による食用植物は、卓越したキサンチンオキ
シダーゼ阻害活性を有しており痛風および高尿酸血症の
予防、改善を目的とした食品として使用可能である。
痛風および高尿酸血症改善作用を有する食品を提供する
こと。 【解決手段】 ハマメリス(Hamamelis virginiana)ま
たは磯松(Limonium wrightii O. Kuntze)の植物体乾
燥物又は抽出物を有効成分とする食品組成物。本発明の
食用植物は、痛風の原因となるキサンチンオキシダーゼ
阻害活性を有し、かつ天然物由来であるため、その毒性
は低い。これらの食用植物の乾燥物または抽出物に、キ
サンチンオキシダーゼ阻害活性があることは、従来から
全く知られておらず、本発明により得られた新知見であ
る。本発明による食用植物は、卓越したキサンチンオキ
シダーゼ阻害活性を有しており痛風および高尿酸血症の
予防、改善を目的とした食品として使用可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キサンチンオキシ
ダーゼ阻害活性を有し、尿酸の合成を阻害する食用植物
を有効成分とする痛風および高尿酸血症改善を有する食
品に関する。
ダーゼ阻害活性を有し、尿酸の合成を阻害する食用植物
を有効成分とする痛風および高尿酸血症改善を有する食
品に関する。
【0002】
【従来の技術】痛風は、プリン体の代謝異常による高尿
酸血症を基礎としたうえに関節内または関節周囲に尿酸
塩の結晶が沈着して痛風結節、関節機能障害、関節の変
形などが生じる疾患であり、腎障害、血管障害など、多
くの合併症を引き起こす厄介な病気である。従来、痛風
および高尿酸血症患者は我が国ではそれほど多くなく、
従って、痛風および高尿酸血症の予防に関心が持たれる
ことも少なかった。しかしながら、近年、生活様式が急
速に変化し、食生活においても高カロリー、高タンパ
ク、高脂肪の食事をとる人の増加、あるいはストレスの
増加などに伴い痛風発症例が増加しつつあり、痛風ある
いはそのリスクファクターである高尿酸血症の予防と治
療に対する関心が高まっている。
酸血症を基礎としたうえに関節内または関節周囲に尿酸
塩の結晶が沈着して痛風結節、関節機能障害、関節の変
形などが生じる疾患であり、腎障害、血管障害など、多
くの合併症を引き起こす厄介な病気である。従来、痛風
および高尿酸血症患者は我が国ではそれほど多くなく、
従って、痛風および高尿酸血症の予防に関心が持たれる
ことも少なかった。しかしながら、近年、生活様式が急
速に変化し、食生活においても高カロリー、高タンパ
ク、高脂肪の食事をとる人の増加、あるいはストレスの
増加などに伴い痛風発症例が増加しつつあり、痛風ある
いはそのリスクファクターである高尿酸血症の予防と治
療に対する関心が高まっている。
【0003】痛風および高尿酸血症は、血中での尿酸が
増加することにより引き起こされる病気であるが、その
メカニズムは、体内のキサンチンがキサンチンオキシダ
ーゼの作用によって尿酸に変化することにより引き起こ
される(特開平3-77830)。すなわち、痛風および高尿
酸血症の予防と治療は、血中尿酸値が好ましくない水準
に達しないようにコントロールすることが基本である。
重症の痛風患者も、血中尿酸値を適正水準に低下させる
ことにより、急性発作の減少、慢性化への停止、腎−血
管系の合併症の予防、および悪化を防ぐことができる
(特開平6-172185、特開平6-247868)。
増加することにより引き起こされる病気であるが、その
メカニズムは、体内のキサンチンがキサンチンオキシダ
ーゼの作用によって尿酸に変化することにより引き起こ
される(特開平3-77830)。すなわち、痛風および高尿
酸血症の予防と治療は、血中尿酸値が好ましくない水準
に達しないようにコントロールすることが基本である。
重症の痛風患者も、血中尿酸値を適正水準に低下させる
ことにより、急性発作の減少、慢性化への停止、腎−血
管系の合併症の予防、および悪化を防ぐことができる
(特開平6-172185、特開平6-247868)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、血中尿酸値調整
用薬剤としては、尿酸排泄剤「プロベネシド」や尿酸生
成抑制剤「アロプリノール」などが提供されているが、
効果が一過性であることやある程度の副作用を伴うこと
などの問題点がある。また、アロプリノールは、溶解性
が悪いという問題点も指摘されている。また、植物由来
のキサンチンオキシダーゼ阻害剤として甘草(Glychyrr
hiza uralensis)(薬学雑誌 111(6)311-321 1991)
やサツマフジ(Daphne genkwa)(Chem. Pharm. Bull.
31(11)3984-3987 1983)が報告されているが、活性が
弱いという問題点がある。本発明の課題は、痛風および
高尿酸血症の予防と治療に有効であり、しかも連用して
も副作用の恐れがない、効果的で安全性の高い痛風およ
び高尿酸血症改善作用を有する食品を提供することにあ
る。
用薬剤としては、尿酸排泄剤「プロベネシド」や尿酸生
成抑制剤「アロプリノール」などが提供されているが、
効果が一過性であることやある程度の副作用を伴うこと
などの問題点がある。また、アロプリノールは、溶解性
が悪いという問題点も指摘されている。また、植物由来
のキサンチンオキシダーゼ阻害剤として甘草(Glychyrr
hiza uralensis)(薬学雑誌 111(6)311-321 1991)
やサツマフジ(Daphne genkwa)(Chem. Pharm. Bull.
31(11)3984-3987 1983)が報告されているが、活性が
弱いという問題点がある。本発明の課題は、痛風および
高尿酸血症の予防と治療に有効であり、しかも連用して
も副作用の恐れがない、効果的で安全性の高い痛風およ
び高尿酸血症改善作用を有する食品を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、食用植物で
あるハマメリス(Hamamelis virginiana)、磯松(Limo
nium wrightii O. Kuntze)の全草に強いキサンチンオ
キシダーゼ阻害活性を見出し、本発明を完成させた。す
なわち、本発明は、ハマメリス(Hamamelis virginian
a)または磯松(Limonium wrightii O. Kuntze)の植物
体乾燥物及び/又は抽出物を有効成分とする食品組成物
である。また、本発明は痛風又は高尿酸血症改善用であ
る前記の食品組成物である。
あるハマメリス(Hamamelis virginiana)、磯松(Limo
nium wrightii O. Kuntze)の全草に強いキサンチンオ
キシダーゼ阻害活性を見出し、本発明を完成させた。す
なわち、本発明は、ハマメリス(Hamamelis virginian
a)または磯松(Limonium wrightii O. Kuntze)の植物
体乾燥物及び/又は抽出物を有効成分とする食品組成物
である。また、本発明は痛風又は高尿酸血症改善用であ
る前記の食品組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用される食用植物は、
ハマメリス(Hamamelis virginiana)、磯松(Limonium
wrightii O. Kuntze)が使用可能である。これらの食
用植物は、通常食用として供されているもので良く、通
常の栽培方法によって栽培されたもので構わない。本発
明におけるハマメリス(Hamamelis virginiana)とは、
マンサク科の双子葉植物であり、葉は薬用茶として北米
インデイアンにより古くから下剤、痔疾に利用されてき
たものである。本発明における磯松(Limonium wrighti
i O. Kuntze)とは、イソマツ科イソマツ属の双子葉植
物の小低木状の多年草で、伊豆七島、屋久島以南から台
湾、小笠原に分布し、また、この磯松は台湾では海芙蓉
とも呼ばれているものである。本発明における食用植物
の使用部位は、葉、茎、芽、花、木質部、木皮部(樹
皮)などの地上部および根、塊茎などの根部、種子など
全ての部位が使用可能である。
ハマメリス(Hamamelis virginiana)、磯松(Limonium
wrightii O. Kuntze)が使用可能である。これらの食
用植物は、通常食用として供されているもので良く、通
常の栽培方法によって栽培されたもので構わない。本発
明におけるハマメリス(Hamamelis virginiana)とは、
マンサク科の双子葉植物であり、葉は薬用茶として北米
インデイアンにより古くから下剤、痔疾に利用されてき
たものである。本発明における磯松(Limonium wrighti
i O. Kuntze)とは、イソマツ科イソマツ属の双子葉植
物の小低木状の多年草で、伊豆七島、屋久島以南から台
湾、小笠原に分布し、また、この磯松は台湾では海芙蓉
とも呼ばれているものである。本発明における食用植物
の使用部位は、葉、茎、芽、花、木質部、木皮部(樹
皮)などの地上部および根、塊茎などの根部、種子など
全ての部位が使用可能である。
【0007】本発明における食用植物は、植物体部分を
乾燥させた乾燥物、その粉砕物、植物体を圧搾抽出する
ことにより得られる搾汁、水あるいはアルコール、エー
テル、アセトンなどの有機溶媒による粗抽出物、および
粗抽出物を分配、カラムクロマトなどの各種クロマトグ
ラフィーなどで段階的に精製して得られた抽出物画分な
ど、全てを含む。これらは単独で用いても良く、また2
種以上併用しても良い。例えば、ハマメリス(Hamameli
s virginiana)の植物体乾燥物1Kgに99.5%エタノール
抽出液3Lを加え、室温で一晩浸漬することにより得た
抽出液を、そのまま痛風あるいは高尿酸血症改善剤とし
て使用しても良いし、各種クロマトグラフィーを組み合
わせて、精製したものを使用しても良い。
乾燥させた乾燥物、その粉砕物、植物体を圧搾抽出する
ことにより得られる搾汁、水あるいはアルコール、エー
テル、アセトンなどの有機溶媒による粗抽出物、および
粗抽出物を分配、カラムクロマトなどの各種クロマトグ
ラフィーなどで段階的に精製して得られた抽出物画分な
ど、全てを含む。これらは単独で用いても良く、また2
種以上併用しても良い。例えば、ハマメリス(Hamameli
s virginiana)の植物体乾燥物1Kgに99.5%エタノール
抽出液3Lを加え、室温で一晩浸漬することにより得た
抽出液を、そのまま痛風あるいは高尿酸血症改善剤とし
て使用しても良いし、各種クロマトグラフィーを組み合
わせて、精製したものを使用しても良い。
【0008】これらの本発明に使用する食用植物の乾燥
物または抽出物に、キサンチンオキシダーゼ阻害活性が
あることは、従来から全く知られておらず、本発明によ
り得られた新知見である。本発明による食用植物は、卓
越したキサンチンオキシダーゼ阻害活性を有しており痛
風および高尿酸血症の予防、改善を目的とした食品とし
て使用可能である。
物または抽出物に、キサンチンオキシダーゼ阻害活性が
あることは、従来から全く知られておらず、本発明によ
り得られた新知見である。本発明による食用植物は、卓
越したキサンチンオキシダーゼ阻害活性を有しており痛
風および高尿酸血症の予防、改善を目的とした食品とし
て使用可能である。
【0009】本発明の食用植物を、痛風および高尿酸血
症改善剤含有食品として製造することができる。例え
ば、本発明の食用植物を単独で、あるいは必要に応じて
澱粉分解物やデキストリンなどの賦形剤を併用して錠剤
化することで、錠剤型食品が製造可能である。また、食
品として、例えばジュース、ドレッシング、マーガリ
ン、パン、ケーキ、各種ソース類など任意の食品に加工
することができる。これらの食品は、常法に従って製造
可能である。
症改善剤含有食品として製造することができる。例え
ば、本発明の食用植物を単独で、あるいは必要に応じて
澱粉分解物やデキストリンなどの賦形剤を併用して錠剤
化することで、錠剤型食品が製造可能である。また、食
品として、例えばジュース、ドレッシング、マーガリ
ン、パン、ケーキ、各種ソース類など任意の食品に加工
することができる。これらの食品は、常法に従って製造
可能である。
【0010】本発明の食用植物の有効投与量は、患者の
年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケジ
ュール、製剤形態などにより、適宜選択・決定される
が、例えば、経口投与の場合、一般に1日当たり0.5〜50
0mg/Kg体重程度、好ましくは5〜300mg/Kg体重程度とさ
れ、1日に数回に分けて投与してもよい。本発明の食用
植物は天然物由来であるため、その毒性は低く、例えば
これを毎日1000mg/Kg、100日間という長期間に亘ってラ
ットに経口投与しても、死亡例は認められず、体重変化
も観察されなかった。本発明の食用植物における阻害活
性のメカニズムは、食用植物中の成分がキサンチンある
いはヒポキサンチンと拮抗的に作用することにより阻害
すると推測される。
年齢、体重、症状、患者の程度、投与経路、投与スケジ
ュール、製剤形態などにより、適宜選択・決定される
が、例えば、経口投与の場合、一般に1日当たり0.5〜50
0mg/Kg体重程度、好ましくは5〜300mg/Kg体重程度とさ
れ、1日に数回に分けて投与してもよい。本発明の食用
植物は天然物由来であるため、その毒性は低く、例えば
これを毎日1000mg/Kg、100日間という長期間に亘ってラ
ットに経口投与しても、死亡例は認められず、体重変化
も観察されなかった。本発明の食用植物における阻害活
性のメカニズムは、食用植物中の成分がキサンチンある
いはヒポキサンチンと拮抗的に作用することにより阻害
すると推測される。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて、具体的に説明する。
実施例1
ハマメリス(Hamamelis virginiana)の葉、磯松(Limo
nium wrightii O. Kuntze)の全草の植物体乾燥物1Kgに
99.5%エタノール抽出液3Lを加え、室温で一晩浸漬し
た後、減圧濃縮することにより、各食用植物抽出液を得
た。
nium wrightii O. Kuntze)の全草の植物体乾燥物1Kgに
99.5%エタノール抽出液3Lを加え、室温で一晩浸漬し
た後、減圧濃縮することにより、各食用植物抽出液を得
た。
【0012】実施例2
キサンチンオキシダーゼ(XOD)阻害活性測定法(WEN-S
HING CHAN.,et al., ANTICANCER RESEARCH 15 703-708
1995)に従って、XOD阻害活性を測定した。すなわち、
試験管に0.1Mリン酸緩衝液(pH 7.5)に溶解したキサ
ンチンオキシダーゼ(0.04units/40μl、オリエンタル
酵母(株)製)40μlと0.1Mリン酸緩衝液(pH 7.5)350
μlをとり、実施例1で得た各試料の10%ジメチルスル
ホキシド水溶液(10mg/ml)を加えて37℃で10分間、プ
レインキュベーションした。次いで、0.1Mリン酸緩衝
液(pH 7.5)に溶解した0.1mMのキサンチン水溶液(和
光純薬工業(株)製)600μlを加え反応を開始し、37℃
で10分間、反応させた。反応後、100℃の熱水中で3分
間、加熱することにより反応を停止させ、充分に攪拌し
た後、反応液10μlをHPLCにて測定し、生成した尿酸を
直接測定した。また、試料無添加に加熱失活させた酵素
を用いて同様に反応させた反応液、さらに加熱失活させ
た酵素を用い且つ試料無添加の場合も同様に測定した。
キサンチンオキシダーゼ阻害活性は、これらそれぞれの
尿酸の測定値について次式に従い計算し、算出した。結
果を表1に示した。
HING CHAN.,et al., ANTICANCER RESEARCH 15 703-708
1995)に従って、XOD阻害活性を測定した。すなわち、
試験管に0.1Mリン酸緩衝液(pH 7.5)に溶解したキサ
ンチンオキシダーゼ(0.04units/40μl、オリエンタル
酵母(株)製)40μlと0.1Mリン酸緩衝液(pH 7.5)350
μlをとり、実施例1で得た各試料の10%ジメチルスル
ホキシド水溶液(10mg/ml)を加えて37℃で10分間、プ
レインキュベーションした。次いで、0.1Mリン酸緩衝
液(pH 7.5)に溶解した0.1mMのキサンチン水溶液(和
光純薬工業(株)製)600μlを加え反応を開始し、37℃
で10分間、反応させた。反応後、100℃の熱水中で3分
間、加熱することにより反応を停止させ、充分に攪拌し
た後、反応液10μlをHPLCにて測定し、生成した尿酸を
直接測定した。また、試料無添加に加熱失活させた酵素
を用いて同様に反応させた反応液、さらに加熱失活させ
た酵素を用い且つ試料無添加の場合も同様に測定した。
キサンチンオキシダーゼ阻害活性は、これらそれぞれの
尿酸の測定値について次式に従い計算し、算出した。結
果を表1に示した。
【0013】
【数1】
【0014】また、比較例として、すでにキサンチンオ
キシダーゼ阻害活性を有することが報告されている甘草
(Glychyrrhiza uralensis)、サツマフジ(Daphne gen
kwa)についても上記と同様の試験を行った。その結果
を併せて表1に示す。表1からもわかるように、ハマメ
リス(Hamamelis virginiana)、磯松(Limonium wrigh
tii O. Kuntze)の抽出液に高いキサンチンオキシダー
ゼ阻害活性を有することがわかる。
キシダーゼ阻害活性を有することが報告されている甘草
(Glychyrrhiza uralensis)、サツマフジ(Daphne gen
kwa)についても上記と同様の試験を行った。その結果
を併せて表1に示す。表1からもわかるように、ハマメ
リス(Hamamelis virginiana)、磯松(Limonium wrigh
tii O. Kuntze)の抽出液に高いキサンチンオキシダー
ゼ阻害活性を有することがわかる。
【0015】
【表1】
【0016】実施例3
[錠剤の製造]実施例1で得た磯松(Limonium wrighti
i O. Kuntze)の全草抽出物を用いて、常法に従って、
下記の組成の錠剤を製造した。 (組 成) (配合:重量%) 磯松抽出物 24 乳糖 63 コーンスターチ 12 グアーガム 1
i O. Kuntze)の全草抽出物を用いて、常法に従って、
下記の組成の錠剤を製造した。 (組 成) (配合:重量%) 磯松抽出物 24 乳糖 63 コーンスターチ 12 グアーガム 1
【0017】実施例4
[ジュースの製造]実施例1で得たハマメリス(Hamame
lis virginiana)の葉抽出物を用いて、常法に従って、
下記の組成のジュースを製造した。 (組 成) (配合:重量%) 冷凍濃縮温州みかん果汁 5.0 果糖ブドウ糖液糖 11.0 クエン酸 0.2 L−アスコルビン酸 0.02 香料 0.2 色素 0.1 ハマメリスの葉抽出物 0.2 水 83.28
lis virginiana)の葉抽出物を用いて、常法に従って、
下記の組成のジュースを製造した。 (組 成) (配合:重量%) 冷凍濃縮温州みかん果汁 5.0 果糖ブドウ糖液糖 11.0 クエン酸 0.2 L−アスコルビン酸 0.02 香料 0.2 色素 0.1 ハマメリスの葉抽出物 0.2 水 83.28
【0018】実施例5
実施例3で得た磯松抽出物を含有する錠剤(抽出物200m
g/Kg体重)を、1日1回、尿酸値が通常人よりもやや高
い男性4名に6ヶ月間投与した結果を表2に示した。表
2からもわかるように、血中尿酸値の有意な低下が認め
られ、6ヶ月後の尿酸値は正常の範囲内であった。
(注:尿酸値の正常値は、男性で2.5〜7.6、女性で1.5
〜6.0とされている。) また、本発明の食用植物の連続経口投与による血液学的
パラメーター、生化学的パラメーターの異常な変動は確
認されなかった。
g/Kg体重)を、1日1回、尿酸値が通常人よりもやや高
い男性4名に6ヶ月間投与した結果を表2に示した。表
2からもわかるように、血中尿酸値の有意な低下が認め
られ、6ヶ月後の尿酸値は正常の範囲内であった。
(注:尿酸値の正常値は、男性で2.5〜7.6、女性で1.5
〜6.0とされている。) また、本発明の食用植物の連続経口投与による血液学的
パラメーター、生化学的パラメーターの異常な変動は確
認されなかった。
【0019】
【表2】
【0020】実施例6
実施例4で得たハマメリスの葉抽出物を含有するジュー
ス(抽出物200mg/Kg体重)を、1日1本、尿酸値が通常
人よりもやや高い男女各2名に6ヶ月間投与した結果を
表3に示した。表3からもわかるように、血中尿酸値の
有意な低下が認められ、6ヶ月後の尿酸値は正常の範囲
内であった。(注:尿酸値の正常値は、男性で2.5〜7.
6、女性で1.5〜6.0とされている。) また、本発明の食用植物の連続経口投与による血液学的
パラメーター、生化学的パラメーターの異常な変動は確
認されなかった。
ス(抽出物200mg/Kg体重)を、1日1本、尿酸値が通常
人よりもやや高い男女各2名に6ヶ月間投与した結果を
表3に示した。表3からもわかるように、血中尿酸値の
有意な低下が認められ、6ヶ月後の尿酸値は正常の範囲
内であった。(注:尿酸値の正常値は、男性で2.5〜7.
6、女性で1.5〜6.0とされている。) また、本発明の食用植物の連続経口投与による血液学的
パラメーター、生化学的パラメーターの異常な変動は確
認されなかった。
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】本発明の食用植物が、痛風の原因となる
キサンチンオキシダーゼ阻害活性を有することから、こ
れらを各種態様で用いた改善作用を有する食品は、痛風
およびそのリスクファクターである高尿酸血症の予防、
改善に有用である。
キサンチンオキシダーゼ阻害活性を有することから、こ
れらを各種態様で用いた改善作用を有する食品は、痛風
およびそのリスクファクターである高尿酸血症の予防、
改善に有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石渡 健一
神奈川県横浜市戸塚区上品濃12番13号 株
式会社ファンケル中央研究所内
Fターム(参考) 4B018 MD61 ME14 MF01 MF06
4C088 AB12 AC03 AC04 AC05 AC06
AC08 AC11 AC13 BA07 BA08
BA09 BA10 CA05 CA06 CA07
CA14 MA03 MA04 MA17 MA22
MA23 MA28 MA35 MA52 NA14
ZA96 ZC20 ZC31
Claims (2)
- 【請求項1】 ハマメリス(Hamamelis virginiana)の
植物体乾燥物及び/又はその抽出物を有効成分とする痛
風又は高尿酸血症改善用食品組成物。 - 【請求項2】 磯松(Limonium wrightii O. Kuntze)
の植物体乾燥物及び/又はその抽出物を有効成分とする
痛風又は高尿酸血症改善用食品組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002351945A JP2003174857A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | 食品組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP2000083862A Division JP3405956B2 (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 食品組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003174857A true JP2003174857A (ja) | 2003-06-24 |
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ID=19197894
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005179193A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Okinawa Hakko Kagaku:Kk | 植物性抗腫瘍剤 |
-
2002
- 2002-12-04 JP JP2002351945A patent/JP2003174857A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005179193A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Okinawa Hakko Kagaku:Kk | 植物性抗腫瘍剤 |
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