JP2003173725A - 照光型押しボタンスイッチ、発光機構及び発光制御プログラム - Google Patents

照光型押しボタンスイッチ、発光機構及び発光制御プログラム

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JP2003173725A
JP2003173725A JP2001370789A JP2001370789A JP2003173725A JP 2003173725 A JP2003173725 A JP 2003173725A JP 2001370789 A JP2001370789 A JP 2001370789A JP 2001370789 A JP2001370789 A JP 2001370789A JP 2003173725 A JP2003173725 A JP 2003173725A
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light emission
emission pattern
illumination
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Koichi Takeno
弘一 竹野
Akio Miyahara
昭夫 宮原
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MIYAMA DENKI KK
MIYAMA ELECTRIC
PARUSUMO KK
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MIYAMA DENKI KK
MIYAMA ELECTRIC
PARUSUMO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は単純かつ堅牢であり、押し心
地の良い照光型押しボタンスイッチを提供すること及び
基板やコネクタを大型化することなく、フルカラー発光
を実現することが可能な照光機構を提供することであ
る。 【解決手段】 本発明は、略円筒形のケース10と、こ
の略円筒形のケース10の一端に嵌挿され、このケース
の他端方向に沿って所定距離に渡り摺動自在であり且つ
透光性を有する材料からなるボタン11と、このボタン
11とともに移動して前記ボタン11の押圧をスイッチ
機構に伝達する可動板12と、このボタン11及び可動
板12を前記一端方向に付勢するコイルばね13と、こ
のコイルばね13を支持するとともに、照光機構及び前
記スイッチ機構とを備えた基板14と、前記ケース10
の他端に係合され、前記基板14を固定支持する底部カ
バー15とを備えたことを特徴とする照光型押しボタン
スイッチを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照光型押しボタン
スイッチに関するものである。また、本発明は、照光型
押しボタンスイッチを照光するための照光機構及び発光
制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ店に設けられるスロットマシン
(以下「パチスロ」と言う)等の遊技機では、単純な押
しボタンスイッチが用いられていたが、近年、遊技者の
趣向を高めるために照光型押しボタンスイッチが用いら
れるようになってきた。
【0003】構造面から見た場合、パチスロ等に用いら
れる照光型押しボタンスイッチは、押圧の頻度が高く、
昂揚した遊技者により強い圧力で押圧され、時には衝撃
力を加えられたりするために、堅牢であり、耐久性が高
いことが求められる。また、遊技者の押圧動作に対して
間髪をいれずに反応することが可能なように、滑らかに
摺動することが求められる。
【0004】さらに、照光型押しボタンスイッチの発光
様式の面から見た場合、遊技者の遊技に対する興味関心
を維持向上させるために、色彩が変化したり、点滅する
等華やかに発光することが求められる。
【0005】まず、従来型の照光型押しボタンスイッチ
の構造面について説明する。図10は従来型の照光型押
しボタンスイッチの分解斜視図である。従来の照光型押
しボタンスイッチは、略円筒形のケース50、ケース5
0の上端開口に嵌合し、透明な材料から形成されるボタ
ン51、ボタン51の底部とケース50内周面に突出し
た支持爪50aの間に介設され、ボタン51を常に上方
に付勢するためのコイルばね52及び、発光ダイオード
(以下、「LED」と言う)等の発光部53aが実装さ
れ、ケース50底部に固定される基板53とからなる。
ボタン51内部には、発光部53aの光をボタン51の
表面方向に反射するために、すり鉢状で底部に発光部5
3aが挿入される穴51bを有する拡散板51aが設置
されている。
【0006】続いて、従来型の照光型押しボタンスイッ
チの発光様式について説明する。図11はパチスロ等で
用いられる典型的な従来型照光型押しボタンの機能ブロ
ックである。従来型照光型押しボタンでは、押しボタン
内部の基板53上に、LED等の発光体1、この発光体
1を発光させるための駆動部2及び、発光体1の発光を
制御(点灯/消灯)するための制御信号等が入力される
コネクタ3が設けられている。コネクタ3には、電源
線、アース線、押しボタンのON/OFFをボタン外部
に送信するためのリード線及び前記制御信号が入力され
るためのリード線(以下「制御信号入力線」と言う)の
少なくとも4本のリード線が接続されている。発光体1
は、押しボタン外部に存在する外部CPU4から送信さ
れ、コネクタ3を通過して駆動部2に入力される制御信
号に基づいて発光制御が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】構造面から見た場合、
従来型の照光型押しボタンスイッチの特徴は、ケース5
0内部にコイルばね52を支持するための支持爪50a
が存在することである。そのため、発光部53aを発光
させた際に、ボタン51表面に支持爪50aの影が映り
込まないように、ボタン51内部にすり鉢状の拡散板5
1aを設けねばならならなかった。この拡散板51a
は、その機能上、基板53の直近に設置されなければな
らないため、拡散板51aの存在により、基板53上で
の部品配置の自由度が制限されるという問題点があっ
た。また、従来の照光型押しボタンスイッチでは、ボタ
ン51の外周面とケース50の内周面とが面接触しなが
ら摺動するために、押圧の際に、引き摺るような感覚が
あり、押し心地が悪いという問題点があった。
【0008】また、発光様式の面から見た場合、従来型
照光型押しボタンスイッチの特徴は、殆どのものが単色
(多い場合でも2色)で発光することである。これは、
発光体1を外部CPU4が制御するために、発光体1の
色の増加に伴い制御信号入力線を増やさなければならな
いからである。より具体的に言えば、発光体1の色数を
2色とする場合には、制御信号入力線を2本として、合
計5本のリード線が、発光体1の色数を3色(赤、青、
緑)としてフルカラーを達成する場合には、制御信号入
力線を3本として、合計6本のリード線が必要となる。
【0009】このように、従来の方式で多色発光を実現
するためには、リード線を増加させねばならず、従っ
て、それを基板53と接続するコネクタ3も大きくする
必要がある。しかし、コネクタ3は、寸法が照光型押し
ボタンスイッチの内径以下に限定される上に、コネクタ
3が接続されている基板53には、発光体1のみでな
く、駆動部2を構成するトランジスタ、抵抗や、ボタン
のON/OFFを検出する回路等が設けられており、さ
らに、従来の照光型押しボタンスイッチには、基板53
の直近に拡散板51a(図10)が設けられているの
で、基板上の各種要素の配置を考えるとコネクタ3を大
きくする余地が殆ど無かった。このため、従来型照光型
押しボタンスイッチを多色化することは非常に難しかっ
た。
【0010】本発明はこれらの問題点に鑑みなされたも
のであり、構造面において、従来よりも単純かつ堅牢で
あり、押圧の際の感触に優れた照光型押しボタンスイッ
チを提供することを課題とする。また、発光様式におい
て、基板やコネクタを大型化することなく、フルカラー
発光を実現することが可能な照光型押しボタンスイッチ
に用いられる照光機構を及び、照光機構を制御する発光
制御プログラムを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、中空ケースの他端側に配置された基板に照光機構
と、前記中空ケースの一端側から他端側に所定距離に渡
って進退すると共に前記中空ケースに内挿された透光性
のボタンと、前記ボタンに押圧されて作動又は前記ボタ
ンの変位により作動するスイッチ機構と、前記中空ケー
スの内壁に沿って配置され、前記ボタンを前記一端側に
付勢する戻し部材と、を有することを特徴とする照光型
押しボタンスイッチである。
【0012】請求項2に記載の発明は、略円筒形のケー
スと、この略円筒形のケースの一端に嵌挿され、このケ
ースの他端方向に沿って所定距離に渡り摺動自在であり
且つ透光性を有する材料からなるボタンと、このボタン
とともに移動して前記ボタンの押圧又は変位を検出する
スイッチ機構に伝達する伝達手段と、このボタン及び伝
達手段を前記一端方向に付勢する戻し部材と、この戻し
部材を支持するとともに、照光機構及び前記スイッチ機
構とを備えた基板と、前記ケースの他端に係合され、前
記基板を固定支持する底部カバーとを備えたことを特徴
とする照光型押しボタンスイッチである。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記戻し部材が
前記ケースの内寸と略同サイズのコイルばねであり、こ
のコイルばねの端部が前記基板の表面により支持されて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の照光型押
しボタンスイッチである。請求項3に記載の発明によれ
ば、戻し部材としてコイルばねを用い、このコイルばね
を基板表面で支持しているので、ケース内周面にコイル
ばねを支持するための支持爪等を設けることが不要とな
る。これにより、基板上の照光機構を発光させた際に、
拡散板等を設けなくとも支持爪等の影がボタン表面に投
影されることがない。さらに、照光型押しボタンスイッ
チに支持爪や拡散板を設ける必要が無いので、基板上で
の部品配置の自由度が高まる。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記ケースと前
記ボタンとの摺動面に、前記ケースの長手方向に沿って
少なくとも3本以上のリブが設けられていることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の照光型押し
ボタンスイッチである。請求項4に記載の発明によれ
ば、ケース内周面に3本以上のリブが設けられているの
で、前記ボタンは、直接ケース内周面と面接触するので
はなく、リブと線接触する。これにより、ボタンを押圧
したときに、ボタンが滑らかに摺動する。さらに、ケー
スの外周及び/又はボタンの内周が真円から多少ずれて
いたとしても、スムーズにボタンをケースに嵌装するこ
とが可能となる。尚、ケースの断面形状が円形の場合に
は、周方向に約120°離間してリブを設けることが望
ましい。また、ケースの断面形状が四角形の場合には、
各辺の略中央にリブを設けることが望ましい。
【0015】請求項5に記載の発明は、照光型押しボタ
ンスイッチの内部に設けられる照光機構であって、この
照光機構は基板上に、照光部と制御部とを有し、前記制
御部はワンチップマイクロコンピュータであり、前記制
御部に入力される制御信号を、内部に記憶された発光パ
ターンテーブルと照合して前記照光部の発光を制御する
ことを特徴とする照光機構である。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、外部CP
Uから入力される制御信号に基づき、基板上に実装され
たワンチップマイクロコンピュータが予め記憶されてい
る発光パターンテーブルに従い照光部の発光パターンを
自由に制御することができる。
【0017】また、外部CPUからワンチップマイクロ
コンピュータへの制御信号の伝送を1本のリード線で行
うこともあるため、照光部の多色化にあたり、前記した
コネクタの寸法を大きくする必要がない。また、パチス
ロ台等への照光型押しボタンスイッチの取り付けに際し
て、配線の取り回しが容易になる。さらに、基板上に照
光部の発光を制御するワンチップマイクロコンピュータ
を設けたので、従来のように外部CPU等が発光を直接
制御する必要が無くなり、外部CPUの処理負担を軽減
することが可能となる。
【0018】請求項6に記載の発明は、前記照光部が
赤、青及び緑の発光ダイオード又はフルカラー発光ダイ
オードからなり、前記制御部に制御されることにより、
原色及び中間色を所定の発光パターンで発光することを
特徴とする請求項5に記載の照光機構である。請求項6
に記載の発明によれば、照光部として、光の3原色であ
る赤、青及び緑の発光ダイオード又はフルカラー発光ダ
イオードを用い、これらをワンチップマイクロコンピュ
ータにより制御するので、原色のみでなく、複数の原色
を混合した中間色をも自由に発光させることが可能とな
る。さらに、原色の混合度合いを変化させるのみでな
く、発光を経時的に変化させることも可能となる。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項に記載の照光型押しボタンスイッチの照光
機構として請求項5又は6に記載の照光機構を用いるこ
とを特徴とする照光型押しボタンスイッチである。請求
項7に記載の発明によれば、耐久性が高く、照光時にボ
タン内部の部材の影がボタン表面に投影することがな
く、ボタンが滑らかに摺動し、多色発光が可能な照光型
押しボタンスイッチを得ることができる。
【0020】請求項8に記載の発明は、照光型押しボタ
ンスイッチに備えられた照光部を外部から入力される制
御信号により発光制御するために、前記照光型押しボタ
ンスイッチに備えられるコンピュータに、前記制御信号
を入力するステップ、前記入力した制御信号に基づいて
前記照光部の発光パターンを記憶した発光パターンテー
ブルを検索して発光パターンを設定するステップ、前記
設定した発光パターンに基づいて前記照光部を駆動する
駆動回路に出力する発光パターン信号を設定して出力す
るステップ、を実行させることを特徴とする照光型押し
ボタンスイッチの発光制御プログラムである。
【0021】請求項8に記載の発明によれば、外部から
入力される制御信号をキーとして照光部を発光させるた
めの発光パターンテーブルが検索されて、発光パターン
が設定される。そして、この発光パターンに対応する発
光パターン信号が設定され、駆動回路に出力され照光部
の発光制御を行う。また、発光パターンテーブルは使用
者が任意に設定することができるので、所望の発光パタ
ーンで照光部を発光させることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を適宜
図面を参照しながら説明するが、本発明は、この実施の
形態にのみ限定されるものではなく、本発明の技術的思
想を具現化する種々の変更が可能である。
【0023】図1は、本発明の照光型押しボタンスイッ
チの分解斜視図であり、図2は、本発明の照光型押しボ
タンスイッチのコイルばねの固定状態を示す模式図であ
り、図3は、本発明の照光型押しボタンスイッチのケー
ス内周壁に設けられるリブ付近を拡大した斜視図(a)
及び断面図(b)である。
【0024】図1によれば、本発明の照光型押しボタン
スイッチは、略円筒形のケース10の上端開口にボタン
11が高さ方向に所定距離に渡り摺動自在に嵌合され、
下端開口から、可動板12、コイルばね13、基板14
がこの順序で挿入され、ケース10の下端開口に嵌合す
る底部カバー15により可動板12、コイルばね13、
基板14が係止されている。尚、特許請求の範囲で言う
ところの、「伝達手段」が「可動板12」に、「戻し部
材」が「コイルばね13」に対応する。
【0025】ボタン11は、基板14に設けられる発光
部14aからの光を透過するために、透光性を有する材
料から作成され、上端面は滑らかな表面を有する略円形
であり、上端面の裏面から下方に向かって、所定長さの
摺動板11a,11bが、上端面の周縁に沿って延出し
ている。摺動板11aは、先端部に後記するケース10
の縮径部10aに係合する爪11cが設けられている。
摺動板11a,11bは、ボタン11の周縁に沿って略
等しい間隔をおいて設けられているが、その間隔の中で
一箇所のみが幅広く形成されて案内溝11dとなってお
り、この案内溝11dは、後記するケース10の凸条1
0cと係合し、スライド機構が構成され、ボタン11が
ケース10内部で不用意に回転することを防止する。ま
た、摺動板11a,11bは一体ではなく分割されてい
るために、変形することができ、ケース10の縮径部1
0aにボタン11を嵌合する際に容易に嵌合することが
できる。さらに、ケース10の縮径部10a及び/又は
ボタン11の摺動板11a,11bが真円からずれて形
成されていたとしても、後記するリブ10bの効果と相
俟って、ボタン11をケース10に嵌装することが可能
となる。
【0026】ケース10は、略円筒状中空ケースであ
り、上端開口付近の縮径部10a、下端開口付近の係止
部10d及び縮径部10aと係止部10dとの間の収納
部10eとからなる。
【0027】縮径部10aは、上端開口付近が所定高さ
に渡り縮径しており、この縮径部10aに前記した摺動
板11aの爪11cが係合する。縮径部10aに嵌合し
たボタン11は、縮径部10aに案内され上下方向に所
定距離だけ摺動することが可能である。また、縮径部1
0aの内周面には、前記摺動板11a,11bと接触す
るリブ10bが設けられている。前記摺動板11a,1
1bは、縮径部10aに設けられたリブ10bと線接触
することにより、ボタン11のスムーズな摺動を可能に
する。また、この縮径部10aの内周面には、ボタン1
1の前記した案内溝11dと係合する凸条10cがケー
スの長手方向に平行に設けられている。
【0028】収納部10eには、本発明の照光型押しボ
タンスイッチを構成する部品である可動板12、コイル
ばね13、基板14がこの順序でケース10の下端開口
から収納される。
【0029】可動板12は、外径が、収納部10eの内
径と略等しい略円環状の部材であり、上端面は、前記ボ
タン11の摺動板11a,11bの下端と接触してお
り、ボタン11の押圧とともに、収納部10e内部を上
下に摺動する。可動板12上端面には、凸部12aが設
けられており、この凸部12aは前記したボタン11の
案内溝11dに嵌合し、可動板12が収納部10e内部
で不用意に回転することを防止する。また、可動板12
の下端面には、後記する基板14に設けられる非接点型
スイッチ14cの光路を遮蔽してスイッチをON/OF
Fするための遮蔽板12bが設けられている。
【0030】コイルばね13は、直径が収納部10eと
内径と略等しい。コイルばね13は、上端部が前記可動
板12の下端面と接触し、下端部は、後記基板14の表
面により支持され、弾発力により絶えずボタン11及び
可動板12を上向きに付勢している。つまり、このコイ
ルばね13は、特許請求の範囲で言うところの「前記中
空ケースの内壁に沿って配置され、前記ボタンを前記一
端側に付勢する戻し部材」に対応する。
【0031】基板14には、照光型押しボタンスイッチ
を発光させるための発光部14a、ワンチップマイクロ
コンピュータ14b等の照光機構及び非接点型スイッチ
14c、外部と信号のやり取りをするためのコネクタ1
4d等が実装されている。基板14は、直径が収納部1
0eの内径と略等しい略円形板状であり、収納部10e
の下端部に係合される。基板14はケース10の下端開
口付近の後記係止部10dに設けられた切欠部10fと
嵌合するように、拡径部14eが設けられている。ま
た、基板14は、その上端面の外周部において前記コイ
ルばね13を支持している。本実施の形態では、非接点
型スイッチ14cとして、赤外光を常に照射する赤外L
EDと、赤外LEDから照射された赤外光を受光するフ
ォトICとを所定間隔で対向させたものを用いている。
ボタン11の押圧とともに、この所定間隔に前記した遮
蔽板12bが進入し、赤外LEDから照射される赤外光
の光路を遮ることにより、ボタンの押圧が検出される。
尚、特許請求の範囲で言うところの「スイッチ機構」が
「非接点型スイッチ14c」に対応する。
【0032】ケース10の係止部10dは、円筒形の収
納部10eから延出する円弧板状の部材であり対向する
2箇所が切欠されて切欠部10fが形成されている。こ
の切欠部10fには、前記したように、基板14の拡径
部14eが嵌合する。切欠部10fに嵌合した基板14
は、底部カバー15に設けられた基板固定用凸部15a
によりケース10内で移動しないように固定される。ま
た、係止部10dの側面には、所定位置に、底部カバー
15の爪15bが係合するための孔10gが設けられて
いる。
【0033】底部カバー15は、ケース10の下端開口
を閉鎖するとともに、基板14を固定するためのもので
ある。底部カバー15は、略円形板状であり、基板14
の裏面に設けられたコネクタ14dのためのコネクタ口
15cが設けられている。また、前記したように、底部
カバー15の外周部の所定箇所には、基板固定用凸部1
5aが上方に延出しており、この基板固定用凸部15a
は、前記したケース10の切欠部10fに嵌合するとと
もに、基板14を所定位置に固定する。さらに底部カバ
ーの爪15bは、ケース10の孔10gと係合して底部
カバー15をケース10に固定すると共に、ケース10
の下端開口を閉鎖する。
【0034】本実施の形態の照光型押しボタンスイッチ
においては、ボタン11の押圧を検出する手段として、
非接点型スイッチ14cを用いているので、機械的可動
部分を少なくすることが可能となり、照光型押しボタン
スイッチの耐久性を高めることが可能となる。尚、本発
明の照光型押しボタンスイッチに用いられるスイッチ機
構は、非接点型スイッチ14cに限らず、接点型スイッ
チを用いることも可能である。
【0035】図2に本発明の照光型押しボタンスイッチ
のコイルばね13の固定状態を示す模式図を示した。従
来の照光型押しボタンスイッチにおいては、ケース50
(図10)の内周面に支持爪51a(図10)を設け、
コイルばね52(図10)を支持する方式が殆どであっ
た。このため、従来の照光型押しボタンスイッチは、ボ
タン51(図10)の内部に拡散板51a(図10)を
設けねばならず、基板53(図10)上での部品配置の
自由度が制限されていた。
【0036】本発明においては、図2に示すようにコイ
ルばね13を基板14により直接支持することとしたの
で、ケース10(図1)内周にコイルばね13を支持す
るための支持爪を設ける必要が無くなった。それに伴
い、発光部14a(図1)の発光の際に、前記支持爪が
ボタン11(図1)表面に映り込む懸念が払拭され、従
来必要とされてきた拡散板51a(図10)を照光型押
しボタンスイッチ内部に設ける必要が無くなった。これ
により、基板14(図1)上の部品配置の自由度が高ま
ると共に、照光型押しボタンスイッチを構成する部品点
数を減少することができた。
【0037】図3に、照光型押しボタンスイッチのケー
ス10内周壁に設けられるリブ10b付近の斜視図
(a)及び断面図(b)を示した。従来の照光型押しボ
タンスイッチにおいては、ボタン51(図10)の外周
面は、ケース50(図10)の内周面と面接触してい
た。そのため、ボタン51(図10)の押圧時に引き摺
り感があり押し心地が悪いという問題が生じていた。
【0038】本発明においては、図3(a)に示すよう
に、ケース10の縮径部10aの内周面に4本のリブ1
0bを設けた。ケース10にボタン11を嵌合した状態
における図3(a)のX−X断面図を図3(b)に示し
たが、リブ10bの突起の頂点とボタン11の摺動板1
1a,11bが接触しており、ボタン11の摺動面11
a,11bがケース10の縮径部10aの内周面と面接
触していない。このように本発明においては、リブ10
bを設けたので、ボタン11の摺動面11a,11bは
リブ10bと線接触するので、押圧時に引き摺り感を受
けることなく滑らかに摺動する。また、ケース10の縮
径部10a及び/又はボタン11の摺動板11a,11
bが真円からずれて形成されていたとしても、リブ10
bが案内となって、ボタン11をケース10に嵌装する
ことが可能となる。
【0039】リブ10bの断面形状は、ボタン11の滑
らかな摺動を確保するために、円弧状であることが望ま
しい。また、リブ10bの縮径部10a表面からの突出
高さが余りにも大きいと、ボタン11をケース10に嵌
装する際に障害となると共に、ボタン11を押圧する際
の抵抗感が大きくなるために望ましくない。また、リブ
10bの突出高さが余りにも小さいと、ボタン11の摺
動板11a,11bが縮径部10aの内表面と面接触し
てしまうために望ましくない。これらのことを勘案する
とリブ10bの高さは0.1〜0.2mm程度であるこ
とが望ましい。また、リブ10bの個数は、ボタン11
の摺動板11a,11bを縮径部10aの内周面に面接
触させないような個数(3個以上)であれば特に制限は
なく、本実施の形態では4個のリブを設けている。
【0040】本発明の照光式押しボタンスイッチの発光
部14aとしては、後記する本発明の照光機構を用いる
ことが最も好ましいが、外部CPUからの制御信号に応
じて所望の発光パターンで発光できるものであれば特に
限定は無い。
【0041】次に、本発明の照光機構に関して実施の形
態を説明する。図4は、本発明の照光機構の機能ブロッ
ク図であり、図5は本発明の照光機構に外部CPUから
入力される制御信号のタイムチャートであり、図6は、
本発明の照光機構の動作を示すフローチャートであり、
図7は、本発明の照光機構で用いる発光パターンテーブ
ル(a)及び発光プログラムテーブル(b)のデータ配
列を示す模式図であり、図8は、本発明の照光機構の回
路図であり、図9は、本発明の照光機構で用いられる部
品の基板上での配置を示す模式図である。
【0042】図4によれば、本発明の照光機構は、外部
CPU101が送出する制御信号、及び、時間管理部1
02が送出するクロック信号を入力する制御部100、
制御部100から発光パターン信号を受けて照光部10
4を発光させる駆動部103及びLED等の発光体から
なる照光部104とからなる。
【0043】このため制御部100は、外部CPU10
1からの制御信号を受け取る信号入力部105、信号入
力部105が受け取った制御信号を時間管理部102か
ら入力されるクロック信号と比較することで、制御信号
の持続時間を評価する信号長測定部106、信号長測定
部106で評価された制御信号の持続時間から、発光パ
ターン番号テーブル108中より、発光パターン番号
(フラグ)を選択するための発光パターン番号設定部1
07及び発光パターン番号設定部107で設定された発
光パターン番号に対応する発光パターンを発光パターン
テーブル110から読み出す発光パターン設定部10
9。前記発光パターンを発光パターン信号として駆動部
103に出力するための発光パターン信号出力部111
とからなる。尚、制御部100は、基板上でワンチップ
マイクロコンピュータとして構成されている。ちなみ
に、発光パターン設定部109等は、プログラムとして
構成されている。駆動部103は、後で図8を参照して
説明するように、トランジスタ等で構成され、発光パタ
ーン信号に応じた駆動信号を生成して、照光部104の
3色LEDをそれぞれ発光させる。
【0044】また、照光部104は、本実施の形態の場
合には、光の3原色(赤、青、緑)のそれぞれに対応す
る3個のLEDより構成されている。さらに、駆動部1
03は、前記した赤、青、緑のLEDをそれぞれ独立し
て駆動することが可能なように、個々のLEDごとに駆
動回路が設けられている。
【0045】外部CPU101から入力される制御信号
のタイムチャートを図5に示した。制御信号は、高電圧
(High)と低電圧(Low)の2値のみを有する矩
形波であり、所定の時間サイクルIで外部CPU101
から制御部100へ送信され続けている。電圧がLow
となっている時間(t1,t2,t3・・)を変化させ
ることにより外部CPU101は制御部100に対して
照光部104の制御方法(光らせ方)を指示する。尚、
図5中で、t3のように、制御信号を所定の時間サイク
ルIよりも長くすることが可能である。
【0046】続いて、図6のフローチャートを用いて、
本発明の照光機構の動作について説明する。まず、図6
(a)のメインルーチンより説明を行う。制御部100
の信号入力部105は、外部CPU101から制御信号
が入力されたかどうかを所定の時間間隔で判断し続けて
いる(S100)。ステップS100において制御信号
が入力されていない場合(N)には、信号入力部105
は、制御信号が入力されるまでステップS100をルー
プする。ここで、制御信号が入力されていない場合と
は、信号長測定部106が制御信号を評価(測定)する
時点で、制御信号の電圧がHighである状態のことで
ある(図5参照)。
【0047】制御信号が入力されたと判断された場合
(Y)には、続いて、信号長測定部106において、制
御信号の持続時間Tが測定される(S101)。ここ
で、制御信号の持続時間Tとは、図5で示した制御信号
の電圧がLowである時間のことであり、この持続時間
Tは時間管理部102より信号長測定部106に入力さ
れるクロック信号を元にして計測される。
【0048】続いて、発光パターン番号設定部107
は、入力される持続時間Tと使用者により予め入力済み
の信号長設定時間(T1〜Tn)とを比較する(S10
2、S103・・・、S10n)。尚、信号長設定時間
T1〜Tnは昇順に並んでいる。具体的には、まず、ス
テップS102において、最も小さい信号長設定時間T
1と持続時間Tとが比較され、T≦T1でない場合
(N)には、ステップS103に移行し、2番目に小さ
い信号長設定時間T2と持続時間Tとが比較され、T≦
T2でない場合(N)には、ステップS103に移行し
同様に3番目に小さい信号長設定時間T3と持続時間T
との比較が行われる。この条件判断(S102〜S10
n)は持続時間Tが条件判断系列(S102〜S10
n)の中で「Y」となるか、又は、予め設定されている
全ての信号長設定時間T1〜Tnとの比較が終了するま
で継続される。
【0049】尚、本実施の形態においては、持続時間T
が、最も大きい信号長設定時間Tnより大きな場合には
(S10nで「N」の場合)、制御信号が入力されてい
なかったものと見なし処理はステップS100に戻る。
【0050】条件判断系列(S102〜S10n)のど
こかの時点で、持続時間Tが信号長設定時間T1〜Tn
のどれかより小さくなると(S102〜S10nで
「Y」の場合)、発光パターン番号テーブル108が参
照され、発光パターン番号が取得される(S202〜S
20n)。
【0051】ここで、発光パターン番号テーブル108
の一例を図7(a)に示す。発光パターン番号テーブル
108は、信号長設定時間フィールドと発光パターン番
号フィールドの2つのフィールドを有している。信号長
設定時間フィールドには、予め使用者が設定した信号長
設定時間(T1〜Tn)が昇順に格納されている。一
方、発光パターン番号フィールドには、照光部104に
発光方法を指示するための発光パターン番号が記録され
ている。
【0052】発光パターン番号の取得(S202〜S2
0n)について具体的に述べると、例えば、ステップS
103の条件判断において、持続時間Tが「T≦T2」
と判断された場合(「Y」の場合)、処理はステップS
203に移行し、発光パターン番号テーブル108(図
7(a))が参照され、発光パターン番号として「2」
が設定される。
【0053】このようにして、発光パターン番号が取得
されると、メインルーチンは前記した発光パターン番号
を引数としてサブルーチンsubAに処理を移行して
(S300)、ステップS100に戻り、再び制御信号
の入力を監視する。
【0054】次に、サブルーチンsubAにおける処理
の流れを図6(b)に示す。ステップS301は発光パ
ターン設定部109で行われる処理であり、発光パター
ンテーブル110(図7(b))を参照して、引数であ
る発光パターン番号に対応する発光パターンが設定され
る(S301)。設定された発光パターンは発光パター
ン信号出力部111より駆動部103に発光パターン信
号として送信され(S302)、駆動部103が照光部
104をこの発光パターン信号に従い発光させる。尚、
subAは、ステップS100において、信号入力部1
05に新たな制御信号が入力されるまで、設定された発
光パターン信号に従って照光部104を発光させる。
【0055】ここで、発光パターンテーブルの一例を図
7(b)に示す。発光パターンテーブルは発光パターン
番号フィールドと発光パターンフィールドの2つのフィ
ールドを有している。発光パターン番号フィールドに
は、前記した発光パターン番号が格納されている。ま
た、発光パターンフィールドには、発光パターン信号出
力部111に送信される発光パターンが格納されてい
る。この発光パターンは、発光パターン信号出力部11
1から駆動部103に発光パターン信号として送信さ
れ、駆動部103はこの発光パターン信号に基づいて照
光部104を駆動し、所定の発光様式で発光させる。
【0056】図7(b)では、発光パターン番号1に
は、「赤のLEDを輝度10に、青及び緑のLEDを輝
度0とする」と言う発光パターンが格納されている。同
様に発光パターン番号2では、緑のLEDのみを発光さ
せる発光パターンが、発光パターン番号3では、青のL
EDのみを発光させる発光パターンが格納されている。
発光パターン番号4は、「赤、青、緑のLEDを同輝度
とする」というものであり、つまり、白色発光のための
発光パターンである。発光パターン番号5は、発光色を
「赤から緑を経て青まで変化する」という発光パターン
である。発光パターン番号1〜4までが、発光色が経時
的に変化しないものであるのに対し、発光パターン番号
5では、発光色を経時的に変化させている。
【0057】尚、発光パターン番号5のように、発光色
を経時的に変化させる発光パターンにおいては、照光部
104が発光パターンを実行し終えるまでに、所定時間
が必要であるので、その間に制御信号が信号入力部10
5に入力された場合、発光パターンを実行し終えるまで
一時的に、制御信号を無視するような機能を付加するこ
とも可能である。また、発光色を経時的に変化させる発
光パターンの実行中に、所謂「大当たり」等の特別なイ
ベントが発生した際には、この発光パターンの処理を中
断して、大当たり用の特別な発光パターンを割り込み実
行するような機能を付加することも可能である。
【0058】このように本発明の照光機構は、外部CP
U101からの制御信号に基づき、ワンチップマイクロ
コンピュータからなる制御部100が、照光部104の
発光を制御するので、従来の照光型押しボタンスイッチ
では達成することが難しかったフルカラー発光が可能と
なった。また、制御部100が、赤、青、緑のLEDの
発光をそれぞれ制御することができるので、照光部10
4のホワイトバランスの調整を容易に行うことが可能と
なる。尚、図6(a)のステップS100が、特許請求
の範囲で言うところの「前記制御信号を入力するステッ
プ」に対応し、ステップS101〜S301が、特許請
求の範囲で言うところの「発光パターンを設定するステ
ップ」に対応し、ステップS302が、特許請求の範囲
で言うところの「前記設定した発光パターンに基づいて
前記照光部を駆動する駆動回路に出力する発光パターン
信号を設定して出力するステップ」に対応する。
【0059】続いて、本発明の照光機構の回路について
図8を参照しながら説明する。本発明の照光機構は、
赤、青、緑にそれぞれ対応するLEDであるD1〜D
3、これらのLEDを駆動するためのトランジスタQ1
〜Q3、ワンチップマイクロコンピュータU1、セラミ
ック振動子CLK、抵抗R1〜R5、コンデンサC1及
びコネクタCN1よりなる。尚、LEDD1〜D3が照
光部104に対応し、トランジスタQ1〜Q3及び抵抗
R1〜R3が駆動部103に対応し、ワンチップマイク
ロコンピュータU1、セラミック振動子CLK、抵抗R
4,R5及びコンデンサC1が制御部100に対応す
る。また、セラミック振動子CLK及び抵抗R5は、時
間管理部102に対応する。
【0060】コネクタCN1には、3つの端子が設けら
れており、端子1には、外部CPU101より制御信号
が入力される。端子2はグランド(GND)であり、端
子3は電源(VCC)である。コネクタの端子1に入力
される制御信号は、ワンチップマイクロコンピュータU
1中で、前記フローチャート(図6)に従い処理され
て、LEDD1〜D3を所望のパターンで発光させる。
つまり、3本の配線でフルカラー発光が可能であり、こ
の点が従来のものと大きく異なり、配線の取り回しや接
続作業が極めて容易になる。
【0061】次に、本発明の照光機構における基板構成
の一例を図9に示す。図9(a)は、基板の表面におけ
る部品配置を示しており、図9(b)は基板の裏面にお
ける部品配置を示している。基板の表面には、非接点型
スイッチを構成する部品であり、赤外光をフォトIC3
01に向けて照射する赤外LED302が存在してい
る。この赤外LED302と所定間隔で対向して赤外光
を受光するフォトIC301が設置されている。前記所
定間隔には、ボタン11(図1)の押圧に伴い可動板1
2(図1)の遮蔽板12b(図1)が出入し、照光型押
しボタンスイッチのON/OFFを検知する。また、基
板表面の中央部付近には、赤、青、緑のLEDD1〜D
3が配置されており、その脇にコンデンサC1、抵抗R
1〜R5が配置されている。
【0062】基板の裏面には、中央部付近に、時間管理
部102の構成要素であるセラミック振動子CLKが配
置されており、その左右に、駆動部103の構成部品で
あるトランジスタQ1〜Q3が配置されている。また、
セラミック振動子CLKの下方には、4つの端子を有す
るコネクタCN1が配置されている。このように、本発
明の照光機構においては、ワンチップマイクロコンピュ
ータU1等の制御部100(図4)が、照光部104
(LEDD1〜D3)の発光を制御するので、外部CP
U101(図4)から制御信号を入力するための端子を
1本にすることが可能となった。これにより、コネクタ
CN1を大型化することなく、フルカラー発光を可能に
した。よって、前記したように、配線の取り回しなどが
従来に比較して極めて容易になる。
【0063】尚、本発明の照光機構は、前記した本発明
の照光型押しボタンスイッチに特に好適に用いられる
が、用途はこれに限定されるものではなく、他の形式の
照光型押しボタンスイッチ等にも用いることが可能であ
る。また、本実施の形態ではクロック信号を制御部10
0に送信するためにセラミック振動子CLKを用いてい
るが、ワンチップマイクロコンピュータU1が内蔵する
ものを使用することも可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明は、前記のように構成したので次
のような顕著な効果を奏する。本発明の照光型押しボタ
ンスイッチは、従来のスイッチの殆どが採用していた拡
散板を用いていないので、照光型押しボタンスイッチを
構成する部品点数を減少することが可能となった。これ
により、照光型押しボタンスイッチの構造が従来よりも
単純かつ堅牢なものとなった(請求項1,2)。
【0065】本発明の照光型押しボタンスイッチは、コ
イルばねが、基板により直接支持されているので、ケー
ス内部にコイルばねを支持するための突起等を設ける必
要がなくなった。これにより、従来用いられてきた拡散
板を使用する必要が無くなり、基板上の部品配置の自由
度を高めることが可能となった(請求項3)。
【0066】ボタンを嵌合するケースの内周面に3本以
上のリブを設け、ボタンの摺動面とリブとを線接触させ
たので、ボタンの押圧時に、ボタンが滑らかに摺動す
る。また、ボタン及び/又はケースが真円から若干ずれ
ていたとしても、リブにより案際されるので、両者をス
ムーズに嵌合することができる(請求項4)。
【0067】本発明の照光機構は、基板上にワンチップ
マイクロコンピュータが実装され、このワンチップマイ
クロコンピュータが、複数のLED等を制御するので、
発光部が複雑な発光動作を行うことが可能となった。ま
た、今まで、外部CPUが行っていた発光制御を前記ワ
ンチップマイクロコンピュータが行うので、外部CPU
の処理負担が減少する(請求項5)。
【0068】本発明の照光機構は、ワンチップマイクロ
コンピュータが発光制御を行うので、今まで難しかった
照光型押しボタンスイッチのフルカラー発光を可能とし
た(請求項6)。照光時にボタン内部の部材の影がボタ
ン表面に投影することがなく、ボタンが滑らかに摺動
し、多色発光が可能な照光型押しボタンスイッチを得る
ことができる(請求項7)。発光パターンテーブルは使
用者が任意に設定することができるので、所望の発光パ
ターンで照光部を発光させることが可能となる(請求項
8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照光型押しボタンスイッチの分解斜視
図である。
【図2】本発明の照光型押しボタンスイッチのコイルば
ねの固定状態を示す模式図である。
【図3】本発明の照光型押しボタンスイッチのケース内
周壁に設けられるリブ付近を拡大した斜視図(a)及び
断面図(b)である。
【図4】本発明の照光機構の機能ブロック図である。
【図5】本発明の照光機構に外部CPUから入力される
制御信号のタイムチャートである。
【図6】本発明の照光機構の動作を示すフローチャート
である。
【図7】本発明の照光機構で用いる発光パターンテーブ
ル(a)及び発光プログラムテーブル(b)のデータ配
列を示す模式図である。
【図8】本発明の照光機構の回路図である。
【図9】本発明の照光機構で用いられる部品の基板上で
の配置を示す模式図である。
【図10】従来の照光型押しボタンスイッチの分解斜視
図である。
【図11】従来の照光機構の機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 ケース 10a 縮径部 10b リブ 10c 凸条 10d 係止部 10e 収納部 10f 切欠部 10g 孔 11 ボタン 11a,11b 摺動板 11c 爪 11d 案内溝 12 可動板 12a 凸部 12b 遮蔽板 13 コイルばね 14 基板 14a 発光部 14b ワンチップマイクロコンピュータ 14c 非接点型スイッチ 14d コネクタ 14e 拡径部 15 底部カバー 15a 基板固定用凸部 15b 底部カバーの爪 15c コネクタ口 100 制御部 101 外部CPU 102 時間管理部 103 駆動部 104 照光部 105 信号入力部 106 信号長測定部 107 発光パターン番号設定部 108 発光パターン番号テーブル 109 発光パターン設定部 110 発光パターンテーブル 111 発光パターン信号出力部 301 フォトIC 302 赤外LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 昭夫 東京都大田区上池台4丁目7番1号 ミヤ マ電器株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA05 BA01 BB01 BC05 CB05 CD01 JA01 JB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空ケースの他端側に配置された基板に
    照光機構と、 前記中空ケースの一端側から他端側に所定距離に渡って
    進退すると共に前記中空ケースに内挿された透光性のボ
    タンと、 前記ボタンに押圧されて作動又は前記ボタンの変位によ
    り作動するスイッチ機構と、 前記中空ケースの内壁に沿って配置され、前記ボタンを
    前記一端側に付勢する戻し部材と、を有することを特徴
    とする照光型押しボタンスイッチ。
  2. 【請求項2】 略円筒形のケースと、この略円筒形のケ
    ースの一端に嵌挿され、このケースの他端方向に沿って
    所定距離に渡り摺動自在であり且つ透光性を有する材料
    からなるボタンと、このボタンとともに移動して前記ボ
    タンの押圧又は変位を検出するスイッチ機構に伝達する
    伝達手段と、このボタン及び伝達手段を前記一端方向に
    付勢する戻し部材と、この戻し部材を支持するととも
    に、照光機構及び前記スイッチ機構とを備えた基板と、
    前記ケースの他端に係合され、前記基板を固定支持する
    底部カバーとを備えたことを特徴とする照光型押しボタ
    ンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記戻し部材が前記ケースの内寸と略同
    サイズのコイルばねであり、このコイルばねの端部が前
    記基板の表面により支持されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の照光型押しボタンスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記ケースと前記ボタンとの摺動面に、
    前記ケースの長手方向に沿って少なくとも3本以上のリ
    ブが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の照光型押しボタンスイッチ。
  5. 【請求項5】 照光型押しボタンスイッチの内部に設け
    られる照光機構であって、この照光機構は基板上に、照
    光部と制御部とを有し、 前記制御部はワンチップマイクロコンピュータであり、
    前記制御部に入力される制御信号を、内部に記憶された
    発光パターンテーブルと照合して前記照光部の発光を制
    御することを特徴とする照光機構。
  6. 【請求項6】 前記照光部が赤、青及び緑の発光ダイオ
    ード又はフルカラー発光ダイオードからなり、前記制御
    部に制御されることにより、原色及び中間色を所定の発
    光パターンで発光することを特徴とする請求項5に記載
    の照光機構。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の照
    光型押しボタンスイッチの照光機構として請求項5又は
    6に記載の照光機構を用いることを特徴とする照光型押
    しボタンスイッチ。
  8. 【請求項8】 照光型押しボタンスイッチに備えられた
    照光部を外部から入力される制御信号により発光制御す
    るために、前記照光型押しボタンスイッチに備えられる
    コンピュータに、 前記制御信号を入力するステップ、 前記入力した制御信号に基づいて前記照光部の発光パタ
    ーンを記憶した発光パターンテーブルを検索して発光パ
    ターンを設定するステップ、 前記設定した発光パターンに基づいて前記照光部を駆動
    する駆動回路に出力する発光パターン信号を設定して出
    力するステップ、を実行させることを特徴とする照光型
    押しボタンスイッチの発光制御プログラム。
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