JP2003172773A - マイクロホンユニット及び音源方向同定システム - Google Patents

マイクロホンユニット及び音源方向同定システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受音する音情報のマイクロホンの配設位置間
距離による減衰量の差を抑えることが可能なマイクロホ
ンユニット及びこれを用いて音源の方向を同定する音源
方向同定システムを提供する。 【解決手段】 頭部稼動制御システム1を、音源6から
の音を受音するためのマイクロホンシステム2と、受音
した音情報を取得して音源の方向を同定するための音源
方向同定部3と、同定された音源方向の情報を取得して
後述する頭部稼動用モータ5に適切な制御命令を生成し
て命令を与えるモータ制御部4と、モータ制御部4から
の制御命令を受信して命令に応じた方向にロボットの頭
部を稼動させる頭部稼動用モータ5とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音源の位置や方向
を同定するために用いるマイクロホンユニット及びこれ
を用いて音を受音して音源の方向を同定する音源方向同
定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の空間内において、それぞれ
が異なる位置に配設された複数のマイクロホンによって
受音される音声等の音情報から、各マイクロホン同士の
位相差等を算出し、その算出結果に基づいて音源の位置
や方向を同定するシステムがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシステムでは、空間内を伝搬する音情報は距離の二
乗に比例して減衰するため、それぞれが異なる位置に配
設された複数のマイクロホンに到達する音情報はその位
置によって減衰量が異なる。従って、受音された音の波
形がマイクロホンの位置によって著しく異なるときには
位相差の算出等が不正確となり、音源の位置や方向を同
定するのが困難となる場合がある。
【0004】そこで、本発明は、このような従来の技術
の有する未解決の課題に着目してなされたもので、受音
する音情報のマイクロホンの配設位置間距離による減衰
量の差を抑えることが可能なマイクロホンユニット及び
これを用いて音源の方向を同定する音源方向同定システ
ムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のマイクロホンユニット
は、反響面同士が対向して形成された隙間内に、複数の
マイクロホンを、互いに距離をおいて配設したことを特
徴としている。このような構成であれば、音源からの音
は、マイクロホンに到達する前に反響面に到達し、そこ
で反射された音がマイクに到達することになる。つま
り、マイクロホンは、対向する反響面によって形成され
る隙間に配設された構成となっているので、反響面に到
達した音は、一方の反響面と他方の反響面との間で反射
しながらマイクロホンに到達する。このため、反響面か
らマイクロホンに到達するまでの音のエネルギの拡散方
向を一次元の方向に抑えることが可能となるので、空間
内に直接マイクロホンを配設した場合に較べて、マイク
ロホンの配設位置間距離による音の減衰量の差を低減す
ることが可能となる。
【0006】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載のマイクロホンユニットにおいて、前記反響面同士を
平行に対向させて前記隙間を形成したことを特徴として
いる。つまり、対向する反響面の一方の面と他方の面と
を平行にすることにより、平行にした場合と対向する反
響面に角度をつけた場合とで音源の方向によって生じる
マイクロホンに入力される音の減衰量の差を減少させる
のに役立つ。
【0007】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2記載のマイクロホンユニットにおいて、前記
反響面を円形とし、前記マイクロホンを前記反響面の一
の直径の端部近傍における中心から同距離の位置にそれ
ぞれ配設したことを特徴としている。つまり、反響面を
円形とし、マイクロホンを一方の反響面の直径端部近傍
における中心から同距離の位置に配設することで、マイ
クロホンに到達する音に対して、音源から反響面までの
到達距離をほぼ一定にするものである。従って、反響面
に到達するまでの音の減衰量をほぼ一定と見なすことが
可能となり、且つ、反響面によって隙間内を伝搬する音
の減衰量を小さくできるので、同じ音源からの音の波形
を見分けやすくなる。更に、マイクロホンを直径端部近
傍に配設することにより、マイクロホン同士を近づけて
配設したときよりも各マイクロホンに受音される音情報
に差が生じるので、位相差等を算出するときに便利であ
る。
【0008】また、請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載のマイクロホンユニットに
おいて、前記隙間は全周に渡って開放されていることを
特徴としている。つまり、対向する反響面によって形成
される隙間は、全周に渡って開放された状態で形成され
ているもので、これにより、360°の方向からの音情
報をマイクロホンによって受音することが可能となる。
【0009】また、本発明に係る請求項5記載の音源方
向同定システムは、請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載のマイクロホンユニットと、このマイクロホンユニ
ットを構成する複数のマイクロホンに入力された音情報
とに基づいて音源の方向を同定する音源方向同定手段
と、を備えたことを特徴としている。つまり、請求項1
乃至請求項4のいずれかに記載のマイクロホンユニット
によって、音源からの音情報を受音し、音源方向同定手
段によって、受音した音情報に基づいて音源の方向を同
定するものである。
【0010】このシステムは、例えば、ペット型ロボッ
トなどに応用することで、ペット型ロボットに持ち主の
音声に反応して行動を起こさせるようなことが可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図8は、本発明に係るマ
イクロホンユニットを利用した音源方向同定システムを
ロボットの頭部の稼動制御に適用した頭部稼動制御シス
テムの実施の一形態例を示す図である。まず、本発明に
係るマイクロホンユニットの構成を図2に基づいて説明
する。図2(a)は、本発明に係るマイクロホンユニッ
ト2を横正面から見た平面図であり、図2(b)は上面
からみた平面図である。
【0012】図2(a)に示すように、マイクロホンユ
ニット2は、球形の第1のマイクロホン2a及び第2の
マイクロホン2bとを、円板形状の第1の反響板2c
と、同じく円板形状の第2の反響板2dとを対向させて
形成した隙間に配設する構成となっており、更に、第1
の反響板2cと、第2の反響板2dとが平行となるよう
に対向させた構成となっている。更に、第1のマイクロ
ホン2aと、第2のマイクロホン2bとは各反響板2
c、2dにおける図2(b)に示すように中心から同距
離の直径端部近傍にそれぞれが配設されている。更に、
本実施の形態において、第1、第2の反響板2c、2d
は、音を反響する性質を有した素材(例えば、アクリル
樹脂等)でできており、それら反響板2c、2dの互い
に対向する側の面が本発明における反響面を形成してい
る。
【0013】次に、マイクロホンユニット2と音源との
位置関係による音の拡散について図3、5、6に基づい
て説明する。図3は、音源から発せられて反響板2c、
2dに到達した音の到達位置から各マイクロホン2a、
2bに至るまでの距離の関係を示す図であり、図5は、
マイクロホンユニット2内に音源6があった場合の音の
拡散を示す図であり、図6は自由音場における音源から
の音の拡散及び拡散した音がマイクロホンユニット2内
を伝搬してマイクロホン2a、2bに到達する様子を示
す図である。
【0014】図3に示すように、音源6からの音は空間
を伝搬してマイクロホンユニット2に到達し、その到達
位置からL1の距離で第1のマイクロホン2aに到達
し、L2の距離で第2のマイクロホン2bに到達する。
ここで、第1の反響板2aと、第2の反響板2bとの隙
間を伝搬する音について説明する。図5に示すように、
第1の反響板2cと、第2の反響板2dとの隙間の幅を
Dとし、音源6を半径rの円形面を有する反響板の中心
位置に配設したとして、反響板同士で形成される高さD
の円柱側面の面積は2πrDとなるので、音源6を無指
向性音源としてその音響出力をW1、音源6から距離r
離れた地点の音の強さをI1とすると、I1は以下の式
(1)のようになる。
【0015】 I1=W1/2πrD・・・・・・・・・(1) つまり、音響出力W1を半径rの円柱の側面積(2πr
D)で割算したものが音源から距離r離れた地点の音の
強さとなる。更に、自由音場における無指向性音源から
の音の拡散について図6に基づいて説明する。無指向性
の音源6からの音の拡散は、音源6の音響出力をW2
し、音源6からR離れた地点の音の強さをI2とする
と、I2は以下の式(2)のようになる。
【0016】 I2=W2/4πR2・・・・・・・・・(2) つまり、音響出力W2を半径Rの球の表面積(4πR2
で割算したものが音源6から距離R離れた地点の音の強
さI2となる。従って、図6に示すように、自由音場に
おいて音源6から距離Rの地点にマイクロホンユニット
2があるとすると、反響板に対する音の到達地点から距
離xの地点にマイクロホンがあるとして、反響板間の距
離をDとし、マイクロホンに到達した地点の音の強さを
3とすると、I3は以下の式(3)のようになる。
【0017】 I3=I2/2πxD・・・・・・・・・(3) つまり、式(2)によって求まる自由音場における音源
6からの距離Rの地点の音の強さI2を、式(1)にお
ける音響出力W1とし、式(1)によってそこから距離
x離れた地点の音の強さを求めることになる。更に、頭
部稼動制御システムの構成を図1及び図4に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る頭部稼動制御システムの
構成を示すブロック図であり、図4は、マイクロホンユ
ニット2の搭載されたロボットを示す図である。
【0018】頭部稼動制御システム1は、音源6からの
音を受音するためのマイクロホンシステム2と、受音し
た音情報を取得して音源6の方向を同定するための音源
方向同定部3と、同定された音源方向の情報を取得して
後述する頭部稼動用モータ5に適切な制御命令を生成し
て命令を与えるモータ制御部4と、モータ制御部4から
の制御命令を受信して命令に応じた方向にロボットの頭
部を稼動させる頭部稼動用モータ5とから構成される。
【0019】また、図4に示すように、マイクロホンユ
ニット2は、ロボット7の頭部8に搭載される。このと
き、第1、第2の反響板2c、2d間に形成された隙間
は音の伝搬が可能な状態にしておく。具体的な動作を説
明すると、まず、このシステムは、ロボット7が、人の
声や物音など、近くで発生する音に反応して頭部8を、
その音源方向に向けるものである。
【0020】マイクロホンユニット2は、上記したよう
に、第1の反響板2cと、第2の反響板2dとを対向さ
せて形成した隙間内に、第1のマイクロホン2aと、第
2のマイクロホン2bとを、図2に示すような位置に配
設する構成となっている。従って、音源6から出力され
た音は空間を伝搬してマイクロホンユニット2に到達す
ると、そこから先は第1、第2の反響板2c、2d間の
隙間を反射を繰り返しながら伝搬し、音の拡散を一次元
の方向のみにして第1、第2のマイクロホン2a、2b
へと到達する。
【0021】更に、音源方向同定部3は、第1のマイク
ロホン2a及び第2のマイクロホン2bに到達し受音さ
れた音情報を取得すると、両者の音の位相差を算出す
る。ここで、図8に基づいて位相差について説明する。
図8は、第1、第2のマイクロホン2a、2bに到達す
る音の位相差を示す図である。9は、第1のマイクロホ
ン2aによって受音された第1の受音波形であり、10
は、第2のマイクロホン2bで受音された第2の受音波
形である。つまり、音が第1又は第2のマイクロホン2
a又は2bに受音された時点の時間を0とし、受音され
る音の波形データを一定時間記憶し、そのデータに基づ
いて第1の受音波形9と、第2の受音波形10との位相
差を算出する。つまり、位相差は、波形の到達時間差と
なるので、図8に示すδが位相差として算出されること
になる。
【0022】そして、位相差δが算出されると、予めデ
ータベースとして記憶されている位相差δに対する音源
の方向データからこの位相差δに対応する音源6の方向
データを検出する。更に、検出された音源6の方向デー
タは、モータ制御部4に伝送され、そこで方向データに
対応した制御命令を生成して、頭部稼動用モータ5に対
して制御命令を伝送する。
【0023】頭部稼動用モータ5は、制御命令を受信す
ると、その命令に応じてモータを駆動し、ロボットの頭
部8を音源方向に稼動させる。更に、頭部稼動制御シス
テム1の動作の流れを図7に基づいて説明する。図7
は、ロボット7の頭部稼動制御システム1の動作処理を
示すフローチャートである。図7に示すように、まず、
ステップS700に移行し、マイクロホンユニット2が
受音したか否かを判定し、受音したと判定された場合(Y
es)はステップS702に移行し、そうでない場合(No)
は受音するまで待機する。
【0024】ステップS702に移行した場合は、音源
方向同定部3によって、第1及び第2のマイクロホン2
a及び2bによって受音した音情報を取得してステップ
S704に移行する。ステップS704では、音源方向
同定部3によって取得した音情報を解析して音の波形を
抽出してステップS706に移行する。ステップS70
6に移行すると、第1のマイクロホン2a及び第2のマ
イクロホン2bによって受音した音情報から抽出した音
の位相差を算出してステップS708に移行する。
【0025】ステップS708では、算出した位相差に
よって、位相差に対応した音源の方向のデータが格納さ
れた図示しない音源方向データベースから、対応する音
源方向のデータを検出し、検出したデータをモータ制御
部4に伝送してステップS710に移行する。ステップ
S710に移行すると、モータ制御部4によって、音源
方向データに基づいてモータへの適切な制御命令を生成
し、これを頭部稼動用モータ5に伝送してステップS7
12に移行する。
【0026】ステップS712に移行すると、頭部稼動
用モータ5は、受信した制御命令に基づいてモータを駆
動してロボット7の頭部8を音源方向へと向くように稼
動させる。以上、本発明に係るマイクロホンユニット2
及びこれを利用した頭部稼動制御システム1を説明した
が、マイクロホンユニット2は、第1、第2の反響板2
c、2dを対向させて形成される隙間に第1、第2のマ
イクロホン2a、2bを配設する構成となっているの
で、空間を伝搬してきた音は、マイクロホンユニット2
の第1、第2の反響板2c、2d間を伝搬するときに、
反響板によって音が反響するので、拡散方向が一次元の
方向となり、空間を伝搬する音の減衰量に較べて、その
量を低減させることが可能となる。
【0027】また、第1、第2の反響板2c、2dの形
状を円板形状にすることで、反響板に到達する音の時間
差を低減させるようにしたので、位相差の算出結果の正
確さが増す。また、音源方向同定部3によって、算出さ
れた位相差に基づいて、予め位相差に対する音源の方向
データの記憶されたデータベースから、対応する音源の
方向データを検出して、音源の方向を同定するようにし
たので、第1、第2のマイクロホン2a、2bによって
受音された音の位相差を算出するだけで、簡易に音源の
方向を同定することが可能となるので、ロボットなど
に、音に反応した動作をさせる場合などに役立つ。
【0028】ここで、図1に示す、音源方向同定部3
は、請求項5記載の音源方向同定手段に対応し、図2に
示す、第1の反響板2c及び第2の反響板2dは、請求
項1乃至請求項3に記載の反響面に対応する。なお、上
記実施の形態においては、マイクロホンユニット2を構
成するマイクロホンを2つとしているが、これに限ら
ず、マイクロホンの数を3つ以上にしても良いし、更
に、第1、第2の反響板2c、2dによって形成される
隙間を全周に渡って開放することで、全方位からの音の
受音を可能とするようにしても良い。
【0029】また、上記実施の形態においては、第1、
第2の反響板2c、2dの形状を円板形としているが、
これに限らず、四角い板状にするなど、本発明の主旨を
逸脱しない範囲でどのような形状にしても良い。また、
上記実施の形態においては、音源方向の同定を音の位相
差によって行っているが、これに限らず、相関関数を用
いるなど、どのような同定手段を用いても良い。
【0030】また、上記実施の形態においては、第1、
第2の反響板2c、2dはアクリル製としているが、こ
れに限らず、音を反響する部材であればどのようなもの
を用いても良い。また、上記実施の形態においては、位
相差を算出して、位相差に対応した音源の方向データの
予め記憶されたデータベースから、算出結果に対応した
音源の方向データを検出し、その音源方向にロボット7
の頭部8を動作させる制御を行っているが、これに限ら
ず、位相差があるか否かを見て、位相差がある場合に、
位相差の減少する方向にロボット7の頭部8を動作さ
せ、位相差が0になった時点で停止するような制御を行
うようにしても良い。
【0031】また、上記実施の形態においては、音に反
応してロボット7の頭部8を音源方向に動作させる制御
に本発明を適用しているが、これに限らず、本発明の主
旨を逸脱しない範囲で、監視カメラやペット型ロボット
等の制御などに適用しても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載のマイクロホンユニットによれば、複数のマイ
クロホンを、反響板を対向させて形成した隙間に配設す
る構成としたので、反響板間を伝搬してマイクロホンに
到達する音の拡散を一次元の方向のみに抑えることが可
能となり、減衰量の差を低減することが可能となる。ま
た、請求項2記載のマイクロホンユニットによれば、請
求項1の前記効果に加え、対向する反響板を平行となる
ようにしたので、音源の方位による音の減衰量の差を低
減するのに役立つ。
【0033】また、請求項3記載のマイクロホンユニッ
トによれば、請求項1又は請求項2の前記効果に加え、
反響面を円形とし、マイクロホンを一方の反響面におけ
る中心から同距離の位置に配設することで、マイクロホ
ンに到達する音に対して、音源から反響面までの到達距
離をほぼ一定にするものである。従って、反響面に到達
するまでの音の減衰量はほぼ一定と見なすことが可能と
なり、且つ、反響面によって隙間内を伝搬する音の減衰
量が小さくできるので、同じ音源からの音の波形を見分
けやすくなる。更に、マイクロホンを直径端部近傍に配
設することにより、マイクロホン同士を近づけて配設し
たときよりも各マイクロホンに受音される音情報に差が
生じるので、位相差等を算出するときに便利である。
【0034】また、請求項4記載のマイクロホンユニッ
トによれば、請求項1乃至請求項3のいずれかの前記効
果に加え、対向する反響面によって形成される隙間を、
全周に渡って開放された状態で形成したので、360°
の方向からの音情報をマイクロホンによって受音するこ
とが可能となる。また、請求項5記載の音源方向同定シ
ステムによれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載のマイクロホンユニットを用いて音情報を取得し、そ
の音情報に基づいて、音源の方向を同定するようにした
ので、同定に用いるデータが、空間内に直接マイクロホ
ンを設置して受音したものと較べて正確な同定結果を算
出するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る頭部稼動制御システムの構成を示
すブロック図である。
【図2】図2(a)は、本発明に係るマイクロホンユニ
ット2を横正面から見た平面図であり、図2(b)は上
面からみた平面図である。
【図3】音源から発せられて反響板2c、2dに到達し
た音の到達位置から各マイクロホン2a、2bに至るま
での距離の関係を示す図である。
【図4】マイクロホンユニットの搭載されたロボットを
示す図である。
【図5】マイクロホンユニット2内に音源があった場合
の音の拡散を示す図である。
【図6】自由音場における音源からの音の拡散及び拡散
した音がマイクロホンユニット2内を伝搬してマイクロ
ホンに到達する様子を示す図である。
【図7】ロボット7の頭部稼動制御システム1の動作の
流れを示すフローチャートである。
【図8】第1、第2のマイクロホン2a、2bに到達す
る音の位相差を示す図である。
【符号の説明】
1 頭部稼動制御システム 2 マイクロホンユニット 3 音源方向同定部 4 モータ制御部 5 頭部稼動用モータ 6 音源 7 ロボット 8 頭部 9 第1の受音波形 10 第2の受音波形

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反響面同士を対向させて形成した隙間内
    に、複数のマイクロホンを、互いに距離をおいて配設し
    たことを特徴とするマイクロホンユニット。
  2. 【請求項2】 前記反響面同士を平行に対向させて前記
    隙間を形成したことを特徴とする請求項1記載のマイク
    ロホンユニット。
  3. 【請求項3】 前記反響面を円形とし、前記マイクロホ
    ンを前記反響面の一の直径の端部近傍における中心から
    同距離の位置にそれぞれ配設したことを特徴とする請求
    項1記載のマイクロホンユニット。
  4. 【請求項4】 前記隙間は全周に渡って開放されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のマイクロホンユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のマイクロホンユニットと、このマイクロホンユニット
    を構成する複数のマイクロホンに入力された音情報とに
    基づいて音源の方向を同定する音源方向同定手段と、を
    備えたことを特徴とする音源方向同定システム。
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