JP2003172709A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

Info

Publication number
JP2003172709A
JP2003172709A JP2001372951A JP2001372951A JP2003172709A JP 2003172709 A JP2003172709 A JP 2003172709A JP 2001372951 A JP2001372951 A JP 2001372951A JP 2001372951 A JP2001372951 A JP 2001372951A JP 2003172709 A JP2003172709 A JP 2003172709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
inspection
polishing
light
scratch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001372951A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Seki
英憲 関
Hitoshi Wakigi
斉 脇木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOKKAICHI TOSHIBA ELECTRONICS CORP
Toshiba Corp
Asia Electronics Inc
Original Assignee
YOKKAICHI TOSHIBA ELECTRONICS CORP
Toshiba Corp
Asia Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOKKAICHI TOSHIBA ELECTRONICS CORP, Toshiba Corp, Asia Electronics Inc filed Critical YOKKAICHI TOSHIBA ELECTRONICS CORP
Priority to JP2001372951A priority Critical patent/JP2003172709A/ja
Publication of JP2003172709A publication Critical patent/JP2003172709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨傷方向とは異なる方向の欠陥を高速かつ
自動的に検出する。 【解決手段】 まず、方向可変照明装置12を構成する
複数の光源の全てを点灯させ、被検査物の全方向照明点
灯画像を得る。この全方向照明点灯画像内には、研磨傷
と、研磨傷方向とは異なる方向の微細欠陥とが映し出さ
れる。この画像から研磨傷方向の判別を行う。研磨傷方
向を判別した後、方向可変照明装置12を構成する複数
の光源のうち、研磨傷方向の1つ以上の光源を点灯さ
せ、同一の被検査物に対して、研磨傷方向照明点灯画像
を得る。この研磨傷方向照明点灯画像内には、研磨傷は
映し出されず、微細欠陥のみが映し出される。この画像
に基づいて、微細欠陥の検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査物の表面に
形成された微細欠陥を検出するための欠陥検出装置に関
し、特に、半導体装置及びその他の製品の外観検査に使
用される。
【0002】
【従来の技術】被検査物の外観検査に関して、被検査物
の表面状態を把握することは、正確な外観検査を行うに
当たって重要となる。即ち、正常とされる表面状態を認
識することにより、初めて、被検査物の表面に形成され
る微細欠陥を検出することが可能となるからである。
【0003】例えば、近年においては、電子機器の軽薄
短小化に伴い、半導体パッケージの小型化及び薄型化が
進行し、半導体基板(チップ)そのものをパッケージと
して用いるCSP( Chip Size Package )なるものが
開発されている。
【0004】CSPは、半導体基板の一面側にアレイ状
電極を有している。一方、半導体基板の他面側には、機
械的衝撃により微細欠陥(ダメージ)が形成されること
があり、この微細欠陥は、内部回路の動作や特性を不安
定にしたり、また、ユーザに外観上よい印象を与えない
などの問題を発生させる。
【0005】そこで、CSPの外観検査では、半導体基
板の他面側に形成されることがある微細欠陥を検出し、
微細欠陥を有するCSPを不良品として除去する。
【0006】しかし、半導体基板の他面側には、通常、
研磨傷が形成されている。この研磨傷は、ウェハの製造
工程において必然的に付加されるもので、内部回路の動
作や特性、さらに、CSPの外観上、問題となることは
ない。
【0007】従って、CSPの外観検査では、研磨傷を
微細欠陥として認識しないように、外観検査前に、予
め、研磨傷を検出し(表面状態を把握し)、これを無視
して、微細欠陥の検査を行うことが必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、微細欠陥を研磨
傷と分けて検出しようとする場合、その微細欠陥が研磨
傷に対して何らかしらの特徴を有していないと、正確か
つ安定して微細欠陥を検出できない、という問題があ
る。
【0009】例えば、被検査物の表面に形成された欠陥
が、研磨傷に比べて十分に大きく、かつ、深かったりす
る場合には、微細欠陥を研磨傷と分けて容易に検出する
ことができるが、被検査物の表面に形成された欠陥が、
研磨傷と同程度の大きさや、深さを有している場合に
は、微細欠陥を研磨傷と分けて検出することが非常に難
しくなる。
【0010】また、例えば、CSPの場合、研磨傷方向
は、チップごとに異なり、また、チップ表面の研磨傷を
詳細に見ると、その長さ、幅、間隔、深さなどは、一定
ではなく、まちまちとなっているため、画像処理により
研磨傷のみを削除することは困難となっている。
【0011】従って、従来においては、被検査物の表面
に形成された微細欠陥を、正確かつ安定に、研磨傷と区
別することができず、結果として、研磨傷を欠陥として
認識してしまったり、また、欠陥を見逃したりする問題
が生じている。
【0012】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、その目的は、簡単かつ高速な画像処
理により、被検査物の表面に形成される微細欠陥を、研
磨傷と分けて、正確かつ安定に検出することができる検
査装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の検査装置
は、第1画像に基づいて、被検査物の表面上に存在する
一定方向に延びる研磨傷の方向を判別する第1手段と、
前記被検査物に対して前記一定方向から光を照射し、第
2画像を得る第2手段と、前記第2画像に基づいて、前
記一定方向とは異なる方向に延びる欠陥の検出を行う第
3手段とを備える。
【0014】本発明の検査装置は、第1画像に基づい
て、被検査物の表面上に存在する一定方向に延びる傷又
はラインの方向を判別する第1手段と、前記被検査物に
対して前記一定方向から光を照射し、第2画像を得る第
2手段と、前記第2画像に基づいて、前記一定方向とは
異なる方向に延びる傷又はラインの検出を行う第3手段
とを備える。
【0015】前記第1画像は、前記被検査物に対して少
なくとも異なる2つの方向から光を照射することにより
得られる画像である。また、前記第1画像は、前記被検
査物の周囲の全体から前記被検査物に対して光を照射す
ることにより得られる画像であってもよい。
【0016】前記検査装置は、被検査物を照らす照明装
置と、前記照明装置を制御する制御装置と、前記被検査
物の画像を前記制御装置内に取り込む画像取り込み装置
とから構成され、前記第1乃至第3手段は、前記制御装
置内に含まれている。
【0017】前記照明装置は、前記被検査物を取り囲む
円形を有し、かつ、前記被検査物に対する光の照射方向
を変えられるように複数の光源から構成される。前記複
数の光源のうち、前記一定方向又はその近傍に存在する
1つ以上の光源を点灯させ、前記第2画像を得る。前記
複数の光源は、それぞれ独立に、その照度を変えること
ができる。
【0018】(2) 本発明の検査方法は、第1画像に基
づいて、被検査物の表面上に存在する一定方向に延びる
傷又はラインの方向を判別し、前記被検査物に対して前
記一定方向から光を照射することにより、第2画像を作
成し、前記第2画像に基づいて、前記一定方向とは異な
る方向に延びる傷又はラインの検出を行う、という一連
のステップから構成される。
【0019】(3) 本発明の検査プログラムは、第1画
像に基づいて、被検査物の表面上に存在する一定方向に
延びる傷又はラインの方向を判別するステップと、前記
被検査物に対して前記一定方向から光を照射することに
より、第2画像を作成するステップと、前記第2画像に
基づいて、前記一定方向とは異なる方向に延びる傷又は
ラインの検出を行うステップとから構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の検査装置について詳細に説明する。
【0021】1. 研磨傷 まず、研磨傷について検討する。
【0022】CSPを例にとると、図1及び図2に示す
ように、CSP(チップ)10は、半導体ウェハ11を
ダイシングすることにより、1枚の半導体ウェハ11か
ら同時に複数個形成される。
【0023】ところで、研磨傷は、インゴットをスライ
スして半導体ウェハ11を形成した後、半導体ウェハ1
1を鏡面加工するときの研磨工程により形成されるもの
であり、半導体ウェハ11の表面上では、研磨傷の方向
は、まちまちとなっている。しかし、半導体ウェハ11
から取り出したCSP(チップ)10の表面上では、研
磨傷は、ほぼ一定の方向に揃っている。
【0024】CSP10の表面上の研磨傷は、非常に微
細なものであり、CSP10の真上から見ると、CSP
10の表面は、鏡面に見える。但し、研磨傷方向と照明
方向との関係により、CSP10の表面は、白く見えた
り、黒く見えたりする。これは、研磨傷における光の乱
反射が原因しており、例えば、研磨傷方向に対して垂直
方向から光を当てると、その光が研磨傷で乱反射を起こ
し、CSP10の表面は、白く見える。
【0025】研磨傷は、詳細に見ると、その長さ、幅、
間隔、深さなどは、まちまちであるが、二次元的に見れ
ば、上述のように、研磨傷は、ほぼ一定の方向に揃って
配置されている。
【0026】そこで、研磨傷において光の乱反射が起こ
らないようにすれば、欠陥検査時に、微細欠陥と共に研
磨傷が白く光ることもなくなり、微細欠陥のみを検出す
ることができるようになる。具体的には、研磨傷方向に
対して平行な方向から光を当てると、研磨傷が見え難く
なり、微細欠陥のみを白く光らせることができる。
【0027】なお、研磨傷と同程度の深さの微細欠陥が
研磨傷方向に延びている場合には、この微細欠陥が見え
難くなる。
【0028】しかし、微細欠陥は、研磨傷とは無関係に
形成されるため、微細欠陥が研磨傷方向に延びること
は、ほとんどなく、また、仮に、研磨傷方向に延びる微
細欠陥が存在しても、その深さが研磨傷より深い場合に
は、微細欠陥を白く光らせることができるため、弊害は
ない。
【0029】このような欠陥検査によれば、CSP10
の表面の研磨傷を隠し、微細欠陥のみを浮き上がらせる
ことができるため、正確かつ安定して、CSP10の表
面の微細欠陥を検出できる。
【0030】2. 微細欠陥検査装置 次に、微細欠陥の検出に使用する微細欠陥検出装置につ
いて説明する。
【0031】図3は、微細欠陥検出装置の概略を示して
いる。
【0032】微細欠陥検出装置は、方向可変照明装置1
2、画像取り込み装置13及び制御装置14から構成さ
れる。
【0033】方向可変照明装置12は、制御装置14内
の照明制御部18の制御の下、被検査物としてのCSP
(チップ)10の表面を照らす役割を果たす。本発明で
は、被検査物としてのCSP10に対する光の照射方向
を可変にするため、照明装置12は、複数の光源を有し
ている。また、各光源は、照度も変えることができるよ
うに構成される。
【0034】なお、方向可変照明装置12については、
後に、詳述する。
【0035】画像取り込み装置13は、CSP10の表
面の画像を制御装置14内に取り込む役割を果たす。
【0036】制御装置14は、画像処理部15、画像メ
モリ部16、制御部17及び照明制御部18から構成さ
れる。
【0037】画像処理部15は、図5に示すフローチャ
ートを実行するための演算回路、例えば、研磨傷方向判
別手段15A及び微細欠陥検出手段15Bから構成され
る。また、画像メモリ部16は、画像取り込み装置13
により取り込んだ画像や画像処理部15で処理された画
像を記録しておくためのものである。制御部17は、図
5に示すフローチャートを画像処理部15に実行させる
ためのプログラムを備えている。
【0038】3. 方向可変照明装置 図4は、方向可変照明装置の概略を示している。
【0039】方向可変照明装置12は、円形を有し、被
検査物としてのCSP10は、方向可変照明装置12の
中央部に配置される。
【0040】方向可変照明装置12は、複数の光源、本
例では、16個の光源を有しており、各光源は、CSP
10の周囲に均等に配置されている。
【0041】研磨傷を白く光らせるには、例えば、16
個の全ての光源、又は、研磨傷方向とは異なる方向の任
意の1つ以上の光源から、CSP10の表面に光を照射
すればよい。また、研磨傷を隠すには、例えば、研磨傷
方向の1つ又は2つ以上の光源から、CSP10の表面
に光を照射すればよい。
【0042】例えば、研磨傷方向が光源1と光源9を結
ぶライン方向に平行であるとすると、光源1、光源9又
は光源1,9の双方を光らせれば、研磨傷は、白く光ら
ず、検出されなくなる。また、この場合、光源1とそれ
に隣接する光源2,16、及び、光源9とそれに隣接す
る光源8,10を、同時に光らせるようにしてもよい。
【0043】なお、研磨傷方向に完全に一致する互いに
対向する2つの光源を結ぶラインが存在しない場合に
は、研磨傷方向に最も近い2つの光源を結ぶラインを選
択し、この方向から光を照射する。
【0044】方向可変照明12を構成する光源の数は、
多ければ多いほどよいが、光源の数を多くすると、各光
源の照度の最大値と最小値の差(又は階調数)も大きく
しなければならない。
【0045】例えば、研磨傷を白く光らせるために、N
(Nは、自然数)個の光源からCSP10に光を照射し
た場合、各光源の照度を1とすると、合計の照度は、N
となる。また、この場合、研磨傷を隠すために、M(M
は自然数)個の光源からCSP10に光を照射したとす
ると、各光源の照度は、N/Mにして、合計の照度を、
研磨傷を白く光らせるときの照度と同じ値Nにすること
が望ましい。
【0046】つまり、各光源の照度は、少なくとも1〜
N/Mの範囲で変化できるように構成されていなければ
ならない。図4の例で考えると、N=16、M=2の場
合、各光源の照度は、少なくとも1から8の範囲で変化
させる必要がある。
【0047】4. 微細欠陥検査方法(動作) 以下、具体的に、微細欠陥の検査方法について説明す
る。
【0048】 全方向照明による画像取り込み(図5
のステップST1) まず、例えば、図4の方向可変照明装置の全ての光源
(16個)を照度1で光らせ、被検査物であるCSP1
0の表面の画像(全方向照明点灯画像)を制御装置14
内に取り込む。
【0049】この全方向照明点灯画像には、図6に示す
ように、ほぼ一定方向に延びる複数の研磨傷が白く映し
出されると共に、微細欠陥が存在する場合には、その微
細欠陥も、白く映し出される。本例では、微細欠陥は、
研磨傷が延びる方向とは異なる方向に延びているものと
する。
【0050】 研磨傷方向の判別(図5のステップS
T2) 次に、全方向照明点灯画像に基づいて、画像処理部15
内の研磨傷方向判別手段15Aを用い、研磨傷方向の判
別を行う。
【0051】研磨傷方向の判別手法としては、いくつか
考えられるが、そのうちの2つについて簡単に説明す
る。
【0052】a. 濃度値に基づく判別手法 この手法では、全方向照明点灯画像内の任意のエリアを
検査エリアとし、検査エリア内の全ての画素の濃度値を
求め、この濃度値に基づいて、研磨傷の方向を検出す
る。具体的には、検査エリア内において、特に、周囲に
比べて目立った濃度を持つ特定部分(画素)に着目し、
その特定部分の濃度と同程度の濃度を持つ部分(画素)
がどの方向に延びているかを検出することにより、研磨
傷方向を判別する。
【0053】b. 正規化相関を利用した判別手法 まず、検査エリアと基準画像を決定する。
【0054】即ち、全方向照明点灯画像内の任意のエリ
アを検査エリアとして登録する。この検査エリア内にお
いて、研磨傷の方向を判別する。また、全方向照明点灯
画像内の任意のエリアの画像を基準画像として登録す
る。基準画像の大きさは、検査エリアの大きさよりも小
さくなるように設定される。
【0055】例えば、まず、検査エリアを決め、この検
査エリア内の任意のエリアの画像を基準画像とする。ま
た、まず、基準画像のエリアを決め、この基準画像のエ
リアを含むエリアを検査エリアとして登録してもよい。
なお、基準画像のエリアは、検査エリアの中央部とする
のが望ましい。
【0056】次に、基準画像を検査エリア内で1画素ず
つシフトさせ、各位置において正規化相関演算を行う。
例えば、基準画像を、検査エリアの左上端から右下端ま
で1画素ずつずらし、各位置において正規化相関演算を
行い、相関値を求める。
【0057】ここで、基準画像を検査エリアの中央部か
ら得た場合を考える。この場合、研磨傷が一定方向に延
びているとすると、基準画像が検査エリアの中央部にあ
るとき、及び、基準画像が検査エリアの中央部から一定
方向にずれた位置にあるときの相関値は、それぞれ高い
値(100%に近い値)になる。
【0058】これに対し、基準画像が検査エリアの中央
部から一定方向に対して垂直な方向にずれた位置にある
ときの相関値は、そのずれ量が大きくなるに従い低い値
となる。但し、研磨傷は、1本のみではなく、平行に、
複数本存在するため、そのずれ量がさらに大きくなる
と、再び、相関値は、高くなると考えられる。
【0059】次に、正規化相関演算の結果に基づいて、
正規化相関テーブルを作成する。正規化相関テーブル
は、基準画像のシフト量に相当する大きさを有し、正規
化相関テーブルの各点(画素)は、検査エリア内におけ
る基準画像の各位置での相関値を表している。
【0060】正規化相関テーブルの中心点は、基準画像
のエリアの中心点と検査エリアの中心点が一致した状態
での基準画像と検査エリアの相関値を表しているため、
その相関値は、実質的に100%(完全一致)となって
いる。
【0061】次に、研磨傷方向の判別を容易化するた
め、閾値を設定し、正規化相関テーブルの各点に関し
て、2値化を実行する。正規化相関テーブルの2値化を
実行すると、テーブル内には、研磨傷方向に平行な複数
本の帯が形成される。そのうちの1本は、正規化相関テ
ーブルの中心点を通る帯となる。
【0062】最後に、2値化された正規化相関テーブル
に基づいて、研磨傷方向の判別を行う。例えば、正規化
相関テーブルの中心点を通る帯について、その基準軸
(X軸又はY軸)に対する角度を求めることにより、容
易に、研磨傷方向を判別することができる。
【0063】 研磨傷方向照明による画像取り込み
(図5のステップST3) 研磨傷方向が判別できたら、今度は、研磨傷が白く光ら
ないような条件で光を照射し、被検査物であるCSP1
0の画像を取り込む。
【0064】即ち、照明制御部18を用い、図4の方向
可変照明装置12の複数の光源のうち、研磨傷方向に存
在する複数個、例えば、2個の光源のみを照度8で光ら
せ、被検査物であるCSP10の表面の画像(研磨傷方
向照明点灯画像)を制御装置14内に取り込む。
【0065】この研磨傷方向照明点灯画像には、図7に
示すように、研磨傷が白く映し出されることはなく、研
磨傷方向とは異なる方向に延びる微細欠陥が存在する場
合には、その微細欠陥のみが白く映し出される。
【0066】 微細欠陥の検出(図5のステップST
4) 次に、研磨傷方向照明点灯画像に基づいて、微細欠陥の
検出を行う。
【0067】なお、微細欠陥は、それほど明るいもので
はないが、背景や研磨傷は、微細欠陥よりもさらに暗い
ため、閾値を設定することにより、容易に、微細欠陥を
検出することができる。
【0068】5. まとめ このように、本発明の欠陥検査装置においては、研磨傷
方向を判別した後、研磨傷方向から被検査物に向けて光
を照射し、欠陥検査に用いる画像(研磨傷方向照明点灯
画像)内に研磨傷が映し出されないようにしている。こ
の場合、研磨傷方向とは異なる方向に延びる微細欠陥が
存在するときは、この微細欠陥のみが白く映し出される
ため、容易に、微細欠陥の検査を行うことができる。
【0069】また、本発明では、全方向照明点灯画像を
得るときに点灯させる光源数と、研磨傷方向照明点灯画
像を得るときに点灯させる光源数とが異なる場合がある
が、そのような場合においても、各光源は、照度を複数
段階で変化させることができるため、被検査物の明るさ
を調節し、正確な検査を行うことができる。
【0070】さらに、本発明の欠陥検査装置を用いれ
ば、被検査物を動かすことなく、即ち、1つの検査ステ
ージにおいて、一連の微細欠陥検査を高速かつ自動的に
行うことが可能となる。
【0071】6. その他 上述の実施の形態では、被検査物(例えば、CSP)の
研磨傷の方向とは異なる方向に延びる欠陥を検査する例
について説明したが、本発明は、一定方向に延びる1つ
又は複数の傷とは異なる方向に延びる他の傷や、一定方
向に延びる1本又は複数本のラインとは異なる方向に延
びる他のラインの検査などにも応用することが可能であ
る。
【0072】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、簡単かつ高速な画像処理により、被検査物の表面に
形成される微細欠陥を、研磨傷と分けて、正確かつ安定
に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体ウェハ上の研磨傷方向を示す図。
【図2】CSPの表面上の研磨傷方向を示す図。
【図3】本発明の欠陥検査装置の概略を示す図。
【図4】図3の欠陥検査装置に用いる方向可変照明装置
を示す図。
【図5】本発明の欠陥検査方法を示す図。
【図6】全方向照明点灯画像を示す図。
【図7】研磨傷方向照明点灯画像を示す図。
【符号の説明】
10 :CSP、 11 :半導体ウェハ、 12 :方向可変照明装置、 13 :画像取り込み装置、 14 :制御装置、 15 :画像処理部、 15a :微細欠陥検出手段、 15b :研磨傷方向判別手
段、 16 :画像メモリ部、 17 :制御部、 18 :照明制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 英憲 東京都青梅市新町9丁目2157番地 アジア エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 脇木 斉 三重県三重郡朝日町大字縄生2000番地 四 日市東芝エレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA49 BB01 CC19 FF04 FF42 GG13 GG17 QQ31 QQ42 RR07 2G051 AA51 AA90 AB07 BB01 CA04 EA12 EA14 ED21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1画像に基づいて、被検査物の表面上
    に存在する一定方向に延びる研磨傷の方向を判別する第
    1手段と、 前記被検査物に対して前記一定方向から光を照射し、第
    2画像を得る第2手段と、 前記第2画像に基づいて、前記一定方向とは異なる方向
    に延びる欠陥の検出を行う第3手段とを具備することを
    特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 第1画像に基づいて、被検査物の表面上
    に存在する一定方向に延びる傷又はラインの方向を判別
    する第1手段と、 前記被検査物に対して前記一定方向から光を照射し、第
    2画像を得る第2手段と、 前記第2画像に基づいて、前記一定方向とは異なる方向
    に延びる傷又はラインの検出を行う第3手段とを具備す
    ることを特徴とする検査装置。
  3. 【請求項3】 前記第1画像は、前記被検査物に対して
    少なくとも異なる2つの方向から光を照射することによ
    り得られる画像であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 前記第1画像は、前記被検査物の周囲の
    全体から前記被検査物に対して光を照射することにより
    得られる画像であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の検査装置。
  5. 【請求項5】 前記検査装置は、被検査物を照らす照明
    装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、前記被検
    査物の画像を前記制御装置内に取り込む画像取り込み装
    置とから構成され、前記第1乃至第3手段は、前記制御
    装置内に含まれていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の方向判別装置。
  6. 【請求項6】 前記照明装置は、前記被検査物を取り囲
    む円形を有し、かつ、前記被検査物に対する光の照射方
    向を変えられるように複数の光源から構成されることを
    特徴とする請求項5記載の検査装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の光源のうち、前記一定方向又
    はその近傍に存在する1つ以上の光源を点灯させ、前記
    第2画像を得ることを特徴とする請求項6記載の検査装
    置。
  8. 【請求項8】 前記複数の光源は、それぞれ独立に、そ
    の照度を変えることができることを特徴とする請求項6
    記載の検査装置。
  9. 【請求項9】 第1画像に基づいて、被検査物の表面上
    に存在する一定方向に延びる傷又はラインの方向を判別
    し、 前記被検査物に対して前記一定方向から光を照射するこ
    とにより、第2画像を作成し、 前記第2画像に基づいて、前記一定方向とは異なる方向
    に延びる傷又はラインの検出を行うことを特徴とする検
    査方法。
  10. 【請求項10】 第1画像に基づいて、被検査物の表面
    上に存在する一定方向に延びる傷又はラインの方向を判
    別するステップと、 前記被検査物に対して前記一定方向から光を照射するこ
    とにより、第2画像を作成するステップと、 前記第2画像に基づいて、前記一定方向とは異なる方向
    に延びる傷又はラインの検出を行うステップとを具備す
    ることを特徴とする検査プログラム。
JP2001372951A 2001-12-06 2001-12-06 検査装置 Pending JP2003172709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001372951A JP2003172709A (ja) 2001-12-06 2001-12-06 検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001372951A JP2003172709A (ja) 2001-12-06 2001-12-06 検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003172709A true JP2003172709A (ja) 2003-06-20

Family

ID=19181748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001372951A Pending JP2003172709A (ja) 2001-12-06 2001-12-06 検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003172709A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023123A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Hokkai Can Co Ltd 不良検査方法及びその装置
JP2007085739A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Yokogawa Electric Corp 配向計
US20120086800A1 (en) * 2010-10-06 2012-04-12 Asml Holding N.V. Surface Inspection System with Advanced Illumination
US8885148B2 (en) 2011-01-04 2014-11-11 Asml Holding N.V. System and method for design of linear motor for vacuum environment
CN106556610A (zh) * 2016-09-30 2017-04-05 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种硅片线痕检测方法及检测装置
JP2019138696A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 上野精機株式会社 外観検査方法及び外観検査装置
WO2021153056A1 (ja) * 2020-01-28 2021-08-05 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム
WO2021153057A1 (ja) * 2020-01-28 2021-08-05 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006023123A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Hokkai Can Co Ltd 不良検査方法及びその装置
JP4516788B2 (ja) * 2004-07-06 2010-08-04 北海製罐株式会社 不良検査方法及びその装置
JP2007085739A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Yokogawa Electric Corp 配向計
JP4600763B2 (ja) * 2005-09-20 2010-12-15 横河電機株式会社 配向計
US20120086800A1 (en) * 2010-10-06 2012-04-12 Asml Holding N.V. Surface Inspection System with Advanced Illumination
US8885148B2 (en) 2011-01-04 2014-11-11 Asml Holding N.V. System and method for design of linear motor for vacuum environment
CN106556610A (zh) * 2016-09-30 2017-04-05 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种硅片线痕检测方法及检测装置
JP2019138696A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 上野精機株式会社 外観検査方法及び外観検査装置
WO2021153056A1 (ja) * 2020-01-28 2021-08-05 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム
WO2021153057A1 (ja) * 2020-01-28 2021-08-05 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム
JP2021117157A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム
JP2021117158A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム
JP7424074B2 (ja) 2020-01-28 2024-01-30 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム
JP7459525B2 (ja) 2020-01-28 2024-04-02 オムロン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5192547B2 (ja) 半導体基板の欠陥を検出する装置と方法
US7355692B2 (en) System and method for inspecting electrical circuits utilizing reflective and fluorescent imagery
JP2006162427A (ja) Ledチップの検査方法及びledチップの検査装置
WO1998058241A1 (fr) Dispositif de controle de conditionnement feuille
JP2007292576A (ja) 電子部品の外観検査装置
JP2003172709A (ja) 検査装置
JP2007278915A (ja) 工具欠陥検査装置と工具欠陥検査方法
JP4986255B1 (ja) 容器口部検査方法及び装置
JP2003247953A (ja) 液晶パネル外観検査方法及び検査装置
JP2009042093A (ja) 電子部品検査装置および電子部品検査方法
JP2008026149A (ja) 外観検査装置
JP2000162150A (ja) 金属試料表面の欠陥検査方法及び装置
JP6861092B2 (ja) 電子部品の外観検査方法及び外観検査装置
JP2012088199A (ja) 異物検査装置および異物検査方法
JP2002250700A (ja) パターン検査方法およびその装置
JP2005223006A (ja) クリーム半田印刷検査方法
JP2010139434A (ja) 異物とキズ痕との判別検査装置及び検査方法
JP4967132B2 (ja) 対象物表面の欠陥検査方法
JP3883663B2 (ja) 金属試料表面の外観検査方法および外観検査装置
JP2007183283A (ja) 異物検査方法および装置
JP3481605B2 (ja) 方向判別装置
JP3254873B2 (ja) パッケージの外観検査装置および外観検査方法
JPH07113758A (ja) 外観検査装置における2値化算出方式
JP2000163582A (ja) 金属試料表面の欠陥検査方法及び装置
JP2004219122A (ja) 異物不良の検査装置および検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005