JP2003172643A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JP2003172643A JP2001372857A JP2001372857A JP2003172643A JP 2003172643 A JP2003172643 A JP 2003172643A JP 2001372857 A JP2001372857 A JP 2001372857A JP 2001372857 A JP2001372857 A JP 2001372857A JP 2003172643 A JP2003172643 A JP 2003172643A
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Masatoshi Anai
正俊 穴井
Tatsuya Ichihara
達也 市原
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Yamatake Industrial Systems Co Ltd
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Yamatake Industrial Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自ら整流作用を有するものとする。粘性が大
きく変化する流体であってもその流量を計測可能とす
る。 【解決手段】 円筒状の測定管路1の中央部の内壁面1
Aの形状を、流体の流れ方向(矢印A方向(正方向))
に沿って1/4楕円の輪郭線形状で狭まり(前半形状1
A1)、最も狭まった位置から同じく流体の流れ方向に
沿って1/4楕円の輪郭線形状で広がった形状(後半形
状1A2)とする。これにより、測定管1のスロート部
1Dに流線の乱れた流体を流すと、旋回流や偏流が矯正
され、あたかも長い直管距離を通過した状態と等しい整
流効果が得られる。また、流速分布が均一となり、電極
部分の流速が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、導電性を有する
流体の流量を測定する電磁流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は一般的に使用されている電磁流量
計の要部を示すブロック図である。同図において、1’
は測定管、2は測定管1’内を流れる流体の流れ方向に
対してその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁
コイル、3は励磁コイル2へ矩形状の励磁電流を周期的
に供給する励磁回路、4a,4bは励磁コイル2の発生
磁界と直交して測定管1’内に対向して配置された検出
電極(以下、単に電極という)、5はアースリング、6
は電極4a,4b間に得られる信号起電力を検出する初
段増幅回路、7は初段増幅回路6が検出する信号起電力
を周期的に励磁電流の流れ方向が切り換わる直前で保持
し、この保持した信号起電力をアナログ流量信号とする
サンプルホールド回路、8はサンプルホールド回路7か
らのアナログ流量信号をデジタル流量信号に変換するA
/D変換器、9はCPU、10はD/A変換器である。
【0003】この電磁流量計100’において、励磁回
路3は、励磁コイル2へ励磁電流を周期的に供給し、測
定管1’内に交流磁界を発生させる。これにより、電極
4a,4b間に測定管1’を流れる流体の流速と磁界と
の相互作用により信号起電力が生じ、この信号起電力が
初段増幅回路6を介してサンプルホールド回路7へ与え
られる。なお、サンプルホールド回路7へ与えられる信
号起電力eは、kを定数、Dを測定管1’の内径、vを
流体の平均流速、Bを発生磁束密度とした時、e=k・
B・v・Dとして表される。
【0004】初段増幅回路6からの信号起電力eは、周
期的に励磁電流の流れ方向が切り換わる直前でサンプル
ホールド回路7にて保持され、この保持された信号起電
力eがアナログ流量信号とされる。そして、このサンプ
ルホールド回路7からのアナログ流量信号がA/D変換
器8へ与えられ、CPU9からの指令に基づくサンプリ
ング周期でデジタル流量信号に変換され、CPU9へ取
り込まれる。CPU9は、このA/D変換器8からのデ
ジタル流量信号より計測値を0〜100%値として求
め、その求めた計測値に応じたアナログ信号(4〜20
mA範囲の電流信号)をD/A変換器10を介して出力
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に従来の電磁流量
計100’における測定管1’を横方向から見た断面図
を示す。従来の電磁流量計100’では測定管1’の内
径Dが流体の流れ方向に沿って一定とされている。すな
わち、測定管1’の正面から見た断面形状は、同一直径
の円とされている。このため、以下に説明するような様
々な問題が生じていた。
【0006】従来の電磁流量計100’では、例えば曲
がり管の直後に電磁流量計100’を設置した場合、曲
がり管において生じた旋回流や偏流が測定管1’内に流
れ込み、旋回流や偏流が矯正されずにそのまま通過する
ので、正確な流量の測定を行うことができない。このた
め、従来においては、電磁流量計100’の上流側に旋
回流や偏流を整流するためのかなりの長さの直管部分
(直管距離:5D程度)を必要とし、この直管距離を確
保することができない場所には電磁流量計100’を設
置することができなかった。特に、正逆両方向の流れを
測定する場合、上流側が電磁流量計100’の前後2箇
所となるので、通常の正方向のみの場合に比べ2倍の直
管距離が必要となり、さらに設置できる場所が限られて
くる。
【0007】また、例えば、水路に堰板を設け、この堰
板に穴を開け、この穴に電磁流量計100’を設置する
と、水路の流量を測定することが可能である。この場
合、電磁流量計100’の流入側、流出側にベルマウス
を設け、測定管路1’への流体の流れを整流する必要が
あった。ベルマウスは高価であり、大形となり、狭い場
所では設置できないこともある。
【0008】液体のみが流れる一相流体の場合、一般的
に流体の粘性変化の幅は10倍程度であるが、粘度が1
4 〜4×104 〔mPa.s〕程度の固体塊が混入する固
液の二相流体(以下、単に二相流体という)となると固
体含有率と液体の粘度変化が相乗して、二相流体の粘度
変化幅は104 倍以上となる。
【0009】この二相流体の流量を従来の電磁流量計1
00’を使用して測定しようとした場合、流速分布が変
わると計測される流量と実際の流量との間には差が生じ
てくる。図7に粘性によって変化する測定管1’内の流
速分布を示す。図7において、横軸は測定管1’の中心
線(軸線)を0としてその半径で規格化した管内径を示
し、縦軸は規格化した流速を示す。粘性が低い場合に
は、測定管1’内の流速分布は管壁付近でも、管の中心
部でも、流速はほとんど同じである。しかし、粘性が高
い場合は、管壁付近で流速が遅く、中心部で速い流速分
布となる。
【0010】このような粘性による管内流速分布の違い
を図6に模式的に示す。例えば、粘性が高くなって流速
分布が図6に示すような円錐形となった場合、実際の流
量は図中破線で示した円錐形状の流量QR であるにも拘
わらず、計測される流量は円筒状の流量QP となり、Q
P −QR の計測誤差が生じる。また、測定管1’の内壁
面への固体の付着・剥離により内径変化が生じ、正しい
流量測定が行えなくなる。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、自ら整流作
用を有し、かつ粘性が大きく変化する流体であってもそ
の流量を計測することの可能な電磁流量計を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、上述した電磁流量計において、その
内径が検出電極に至るまで流れ方向に沿って小径化する
スロート部を測定管に設け、このスロート部の測定管の
軸線を含む断面をほゞ1/4楕円の輪郭線形状を有した
形としたものである。これにより、本発明によれば、水
が自然落下するときの噴流の流線とほゞ同型に形成され
た測定管路の内壁面に沿って流体が流れことにより、旋
回流や偏流が矯正され、流速分布が均一となる。また、
狭められた通路を流体が通過するので、電極部分の流速
が増大する。
【0013】例えば、水道の蛇口から流れる水は、旋回
流や偏流がない静かな状態では広い口から流れ出てそれ
が細い流れとなる。もし、流れが乱れれば、細い流れが
隅に偏ったり、渦を巻いたりしてしまう。本発明は、こ
の現象を逆に利用し、静かな状態の流れの形状で管壁の
形状を固定すれば乱れも整流されるという考え方に基づ
いている。そして、その時の流れの形状(噴流の流線の
形状)が1/4楕円の輪郭線形状と近似することに着目
し、測定管路の内径を流体の流れ方向に沿ってほゞ1/
4楕円の輪郭線形状で狭めることによって、流体の旋回
流や偏流を矯正するようにしている。
【0014】この整流効果は、一相流体のみならず、二
相流体でも得られる。すなわち、二相流体のように、粘
性が大きくなるときに中心部が周辺部より流速が遅い円
錐形状の流速分布を示す流体でも、スロート部を通する
ことにより、旋回流や偏流が矯正され、流速分布の均一
な流れとなる。また、電極部分の流速も増大する。流速
分布が均一となると、計測される流量と実際の流量との
差が小さくなる。また、電極部分の流速が増大すると、
測定管の内壁面への固体の付着が防止される。
【0015】なお、その内径が検出電極に至るまで流れ
方向に沿って小径化する第1のスロート部と、この第1
のスロート部の最小径位置から同じく流体の流れ方向に
沿って拡径する第2のスロート部とを測定管に設け、第
1および第2のスロート部の測定管の軸線を含む断面を
ほゞ1/4楕円の輪郭線形状を有する形としてもよい。
このようにすれば、正逆両方向の流れに対して、整流効
果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図1に本発明に係る電磁流量計の一
実施の形態における測定管を横方向から見た断面図を示
す。なお、この電磁流量計100の電気回路構成は、従
来の電磁流量計100’(図4)と同じとし、その詳細
な説明は省略する。
【0017】この電磁流量計100では、円筒状の測定
管路1の中央部の内壁面1Aの形状を、流体の流れ方向
(矢印A方向(正方向))に沿って1/4楕円の輪郭線
形状で狭まり(前半形状1A1)、最も狭まった位置か
ら同じく流体の流れ方向に沿って1/4楕円の輪郭線形
状で広がった形状(後半形状1A2)としている。
【0018】すなわち、測定管1は、その内径が流体の
流れ方向に沿って小径化する第1のスロート部(前半形
状1A1)と、この測定管1のほゞ中央部における第1
のスロート部の最小径位置から同じく流れ方向に沿って
拡径する第2のスロート部(後半形状1A2)とを有
し、これらのスロート部1A1,1A2の測定管1の軸
線を含む断面はほゞ1/4楕円の輪郭線形状を有してい
る。また、内径が最小となる測定管1の中央部には、励
磁コイル2によって発生する磁界の方向と直交する方向
に1対の検出電極4a,4bが対向して配置されてい
る。
【0019】なお、本実施の形態において、測定管1は
両側にフランジ部1B,1Cを有する測定管本体1−1
と、測定管本体1−1の管内に設けられた筒状体1−2
とからなり、筒状体1−2に上述した前半形状1A1お
よび後半形状1A2が形成されている。筒状体1−2は
耐食性のある合成樹脂によって形成されている。なお、
筒状体1−2は、必ずしも耐食性のある合成樹脂でなく
てもよく、金属としてもよい。楕円の輪郭線形状はNC
マシンでは作り易く、安価に大量に作製することがで
き、低コストで提供することができる。
【0020】この測定管1内に流線の乱れた流体を流す
と、それぞれ1/4楕円の輪郭線形状を有する2つの連
続するスロート部1A1,1A2からなる通路部分(以
下、この部分を楕円スロートと呼ぶ)1Dを通過する際
に旋回流や偏流が矯正され、あたかも長い直管距離を通
過した状態と等しい整流効果が得られる。
【0021】以下、楕円スロート1Dが整流効果を持つ
原理について、水が自然落下するとき、その噴流の流線
の形は1/4楕円の輪郭線形状に近似できることを基に
図2を用いて説明する。
【0022】図2(a)において、11は円管、12は
この円管11の先端から噴出する水、12aは噴出する
水12の流線である。円管11の先端から水12が噴出
するとき、乱れのない静かな状態では、流れ方向に垂直
な面を通過する水12の流速分布は一定となり、図2
(a)に示すような流線となる。例えば自然落下で生じ
る流線12aの形状は次のようにして計算できる。
【0023】時間tを経過したところの水の落下速度v
は、gを重力加速度(9.8m/s 2 )とすると、下記
(1)式で表される。 v=g・t ・・・・(1) 距離hだけ落下するのに必要な時間は下記(2)式で表
される。 ∫v・dt=h ・・・・(2) 上記(1)式および(2)式により下記(3)式が得ら
れる。
【0024】
【数1】
【0025】また、その位置での水の落下速度vは、
(1)式により下記(4)式で示される。
【0026】
【数2】
【0027】同じく、その位置での断面積aは流量qで
連続すれば、 a=q/v ・・・・(5) と表される。噴流速度は(4)式で計算できるが、円管
11を出るとき初速v0 があるので、次の(6)式とな
る。
【0028】
【数3】
【0029】また、初速v0 は下記(7)式で計算でき
る。 V0 =q/a0 =q/(πd0 2/4) ・・・・(7) 但し、a0 :円管11の内面積(m2 )、d0 :円管1
1の内径(m)。噴流の断面積aは上記(5)式および
(6)式により次の(8)式、(9)式となる。
【0030】
【数4】
【0031】噴流の直径dは(8)式および(9)式に
より次の(10)式となる。
【0032】
【数5】
【0033】流量q=4×10-33 /sとして(1
0)式を計算した結果を図3に示す。この結果をプロッ
トすると流線12aの形状はほゞ1/4楕円の輪郭線形
状となる。図2(b)に流線12aの形状に楕円の輪郭
線を重ね合わせた状態を示す。この図からも流線12a
の形状が1/4楕円の輪郭線形状と一致していることが
分かる。
【0034】ここで、重要なことは、自然落下する噴流
が1/4楕円の輪郭線形状で狭まるには、旋回流や偏流
がないことが流れの条件となる。逆に、旋回流や偏流が
流れに含まれると、自然落下する噴流は、1/4楕円の
輪郭線形状で狭まって行かない。噴流が曲がったり、膨
らんだりしてしまう。なお、自然現象としては存在しな
いが、仮に重力加速度の方向が180゜反転したとすれ
ば、噴流は1/4楕円の輪郭線形状で広がる。
【0035】そこで、本実施の形態のような測定管1の
如く、流体の流れ方向に沿ってその内径が1/4楕円の
輪郭線形状で狭まる前半形状1A1を有する楕円スロー
ト1D内に強制的に流体を流すと、旋回流や渦流が矯正
(消滅または軽減)され、あたかも長い直管距離を通過
した状態と等しい整流効果が得られる。測定管1の流入
口の内径をDとすると、楕円スロート部1Dの最小径が
0.7Dとなるように構成する。すると、検出電極4
a,4bが設けられた最小径位置では、流束の面積は
0.49倍、平均流速は2倍、運動エネルギーは4倍と
なる。なお、上述においては、楕円スロート部1Dの最
小径を0.7Dとしたが、0.5D〜0.7Dが適当で
ある。
【0036】なお、図1では矢印A方向(正方向)を流
体の流れ方向としたが、矢印B方向(逆方向)を流体の
流れ方向とした場合にも同様にして、流体の流れ方向に
沿ってその内径が1/4楕円の輪郭線形状で狭まる後半
形状1A2により、あたかも長い直管距離を通過した状
態と等しい整流効果が得られる。
【0037】したがって、測定管1の上流側に直管距離
がなくても、あるいは従来よりも格段に短い直管距離で
も、正確な流量測定が可能となる。これにより、従来片
側で5D程度、両側で10D程度必要としていた直管距
離を不要、または短縮することができ、設置場所が限ら
れるという問題を解消することができる。また、ベルマ
ウスを使用することなく、水路を流れる流体の正確な流
量測定が可能となる。
【0038】また、本実施の形態の電磁流量計100に
よれば、楕円スロート1Dによって流体の通過通路が狭
められるため、電極4a,4bの部分の流速が増大す
る。これにより、得られる信号起電力eが大きくなり、
信号起電力eに含まれるノイズの割合が低くなって、S
/N比が改善され、従来測定することが困難であった低
流速の流体や低電気伝導の流体の流量測定が可能とな
る。
【0039】また、本実施の形態の電磁流量計100に
よれば、内径が一定の測定管を流れる場合にはその流速
分布が円錐形となるような粘度の大きな流体(図6,図
7参照)であっても、楕円スロート1Dを通過する際に
は流体の流速分布が円筒形状に矯正されて均一な流速分
布とされる。したがって、二相流体のように流体の粘度
によって変化する流速分布が円筒形の流速分布に矯正さ
れるので、計測誤差が生じなくなる。また、二相流体の
場合も一相流体の場合と同様に、電極4a,4bの部分
の流速が増大する。これにより、測定管1の内壁面への
固体の付着が防止され、内径変化が生じず、正しい流量
測定が可能となる。
【0040】なお、上述した実施の形態では、楕円スロ
ート1Dの前半形状1A1および後半形状1A2を1/
4楕円の輪郭線形状とし、正逆両方向の流量測定を正確
に行えるようにしているが、正方向のみ流量測定を行う
場合には後半形状1A2を必ずしも1/4楕円の輪郭線
形状としなくてもよく、逆方向のみ流量測定を行う場合
には前半形状1A1を必ずしも1/4楕円の輪郭線形状
としなくてもよい。すなわち、流体の流れ方向に沿って
徐々に広がる形状とすればよく、1/4楕円の輪郭線形
状に限られない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、その内径が検出電極に至るまで流れ方向
に沿って小径化するスロート部を測定管に設け、このス
ロート部の測定管の軸線を含む断面をほゞ1/4楕円の
輪郭線形状を有した形とし、水が自然落下するときの噴
流の流線とほゞ同型に形成された測定管路の内壁面に沿
って流体が流れるようにしたので、旋回流や偏流が矯正
されるとともに、管内の径方向における流速分布が均一
となり、かつ電極部分の流速が増大する。これにより、
直管距離が不要あるいは短い直管距離で、正確に流量測
定を行うことが可能となる。また、ベルマウスを使用す
ることなく、水路を流れる流体の正確な流量測定を行う
ことが可能となる。さらに、固液二相流体を流した場合
は、測定管の内壁面への固体の付着も防ぐことができ
る。また、測定管の内径が最小となる位置に検出電極を
設けたことにより、固液二相流体特有の問題であった流
速分布の変化による計測誤差をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電磁流量計の一実施の形態にお
ける測定管を横方向から見た断面図である。
【図2】 水の噴流の流線の形が1/4楕円の輪郭線形
状に近似することを説明する図である。
【図3】 q=4×10-33 /sとして(10)式を
計算した結果を示す図である。
【図4】 一般的に使用されている電磁流量計の要部を
示すブロック図である。
【図5】 従来の電磁流量計における測定管を横方向か
ら見た断面図である。
【図6】 流速分布の変化による計測流量と実際の流量
との差を説明する図である。
【図7】 従来の電磁流量計における粘性によって変化
する測定管内の流速分布を示す図である。
【符号の説明】
1…測定管、1−1…測定管本体、1−2…筒状体、1
A…内壁面、1A1…前半形状、1A2…後半形状、1
D…楕円スロート、2…励磁コイル、3…励磁回路、4
a,4b…検出電極、5…アースリング、6…初段増幅
回路、7…サンプルホールド回路、8…A/D変換器、
9…CPU、10…D/A変換器、100…電磁流量
計。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定管内を流れる流体の流れ方向に対し
    てその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイ
    ルと、この励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁電流供
    給手段と、前記励磁コイルの発生磁界と直交して前記測
    定管内に対向して配置された検出電極とを備え、前記検
    出電極間に得られる信号起電力に基づいて前記測定管内
    を流れる流体の流量を測定する電磁流量計において、 前記測定管は、その内径が前記検出電極に至るまで流れ
    方向に沿って小径化するスロート部を有し、 このスロート部の前記測定管の軸線を含む断面が、ほゞ
    1/4楕円の輪郭線形状を有することを特徴とする電磁
    流量計。
  2. 【請求項2】 測定管内を流れる流体の流れ方向に対し
    てその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイ
    ルと、この励磁コイルへ励磁電流を供給する励磁電流供
    給手段と、前記励磁コイルの発生磁界と直交して前記測
    定管内に対向して配置された検出電極とを備え、前記検
    出電極間に得られる信号起電力に基づいて前記測定管内
    を流れる流体の流量を測定する電磁流量計において、 前記測定管は、その内径が前記検出電極に至るまで流れ
    方向に沿って小径化する第1のスロート部と、この第1
    のスロート部の最小径位置から同じく流体の流れ方向に
    沿って拡径する第2のスロート部とを有し、 前記第1および第2のスロート部の前記測定管の軸線を
    含む断面が、ほゞ1/4楕円の輪郭線形状を有すること
    を特徴とする電磁流量計。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された電磁流量計におい
    て、 前記検出電極は、前記第1および第2のスロート部によ
    って形成された前記測定管の前記最小径位置に設けられ
    ていることを特徴とする電磁流量計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2602494C2 (ru) * 2015-04-07 2016-11-20 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Астраханский государственный технический университет", ФГБОУ ВПО "АГТУ" Многофазный расходомер
JP2018525567A (ja) * 2015-08-28 2018-09-06 デイコ アイピー ホールディングス, エルエルシーDayco Ip Holdings, Llc ベンチュリ効果を用いた制限器

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