JP2003171892A - 抄紙機ドライヤ - Google Patents

抄紙機ドライヤ

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JP2003171892A JP2001374451A JP2001374451A JP2003171892A JP 2003171892 A JP2003171892 A JP 2003171892A JP 2001374451 A JP2001374451 A JP 2001374451A JP 2001374451 A JP2001374451 A JP 2001374451A JP 2003171892 A JP2003171892 A JP 2003171892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抄紙機ドライヤに関し、ドライヤロールの温
度を下げることなくウェブとドライヤロールとの温度差
を解消することで、スティッキングによるウェブの紙切
れを防止するとともに乾燥能力を向上させて機長の増大
も抑えることを可能にする。 【解決手段】 複数のドライヤロール131a〜134
cから構成された乾燥部101の入口に新たに昇温部1
00を設け、プレス部で脱水されたウェブWをまず昇温
部100に通して高湿度雰囲気中で加熱する。そして、
昇温部100での加熱により昇温されたウェブWを乾燥
部101に送り、カンバス151とともにドライヤロー
ル131a〜134cに順次掛け回してウェブWの乾燥
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多孔体ウェブの乾燥
のための抄紙機ドライヤに関する。
【0002】
【従来の技術】今日では、抄紙速度2000m/分以上
で紙を抄く新聞用紙又は情報用紙向けの高速抄紙機が実
用化されている。抄紙機は、原料液を脱水して紙層を形
成するフォーマ部、フォーマ部で形成された湿紙ウェブ
を圧搾して脱水するプレス部、プレス部で脱水された湿
紙ウェブを複数のドライヤロールに順次掛け回して加熱
乾燥するドライヤ部、ドライヤ部で乾燥された紙の厚さ
や紙表面の平滑等を調整するカレンダ部、そして完成し
た紙をロール状に巻き取るリール部からなり、一部サイ
ズ剤を塗工するサイズ部、表面塗工を行うコーター部を
持つケースもあるが、このうち抄紙機の高速化にあたっ
ては特にプレスより後工程のドライエンドでの紙切れ対
策が重要となる。
【0003】湿紙ウェブは水分の含有率が高い状態で金
属面に押し付けられると紙厚み方向の乾燥不均一や金属
表面の吸着層と湿紙ウェブ繊維表面との水酸基間の水素
結合に起因して、金属表面に紙が貼り付きやすくなる
(スティッキング現象という)。このため、金属面から
湿紙ウェブを引き剥がす時には、湿紙ウェブに引張張力
を与える必要がある。
【0004】従来のプレス部はロールニップ又はロール
ニップとシュープレスを組み合わせた例が一般的であ
り、ロールから紙を引き剥がす時に大きな引張張力を紙
ウェブに与えるため紙切れが生じやすかった。そこで、
高速抄紙機のプレス部では常に紙ウェブを2枚のフェル
トで挟んで脱水を行う方法に改良され、これにより紙を
引き剥がすことがなくなり紙切れが大幅に改善された。
【0005】一方、ドライヤ部では、紙ウェブはドライ
ヤシリンダ表面にカンバスにより押し付けられながら多
数のドライヤロール上を周回する。プレス部同様にドラ
イヤ部においてもドライヤロールから紙を引き剥がすと
き、紙ウェブに引張張力を与える必要がある。高速抄紙
機でプレス部の紙切れが改善された結果、ドライヤ部、
特に湿紙ウェブの水分含有量が高いドライヤ前部での紙
切れが著しくなった。このようなドライヤ部、特にドラ
イヤ前部での紙切れ頻度の増大は、高速抄紙機の生産性
を低下させてしまう。
【0006】また、抄紙速度を速くするとウェブがドラ
イヤロールに接している時間が短くなるため、一本あた
りのドライヤロールによる乾燥能力は抄紙速度に応じて
低下してしまう。このため、所要の乾燥能力を得るため
にはドライヤ部の機長を増大してドライヤロールの本数
を増やす必要が生じる。すなわち、抄紙機を高速化する
にあたってはドライヤ部の機長の増大による初期投資費
用の増大という課題もある。
【0007】このような課題に対応した技術としては、
例えば、特表平11−512791号公報に開示された
技術が知られている。この技術は、ドライヤ部の入口に
おいて紙ウェブを実質的に直線走行させながら衝撃乾燥
装置によって乾燥させ、紙ウェブの乾燥がある程度まで
進んだ状態でウェブをドライヤ部の第1ドライヤロール
に送るようにしたものである。紙ウェブは水分含有量が
大きいほどドライヤロールに貼り付きやすいため、この
ように第1ドライヤロールに送る前に紙ウェブをある程
度まで乾燥させることで、紙ウェブのドライヤロールへ
の貼り付きを抑えて紙ウェブの紙切れを防止することが
可能になる。また、ある程度まで乾燥された状態で紙ウ
ェブが送りこまれてくることから、機長を増大してドラ
イヤロールの本数を増やさずとも紙ウェブを所定の乾燥
度まで乾燥させることができるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、紙ウェブを
ドライヤロールから引き離すのに要する剥離力はスティ
ッキングの強さによるが、これは紙ウェブの含有水分量
だけでなく紙ウェブとドライヤロールとの温度差にも依
存することが分かっている。このことは、紙ウェブとド
ライヤロールとの間に温度差があると紙ウェブの厚さ方
向に乾燥ムラができ、これによるアイロン効果によって
紙ウェブがドライヤロールに強く貼り付くことによる。
【0009】ドライヤロールと真空ロール間の部分でこ
の貼り付き(スティッキング)が生じない場合には紙ウ
ェブはカンバスにより支持されるが、スティッキングが
生じると紙ウェブはカンバスから引き離されて支持を失
ってしまう。かつ、紙ウェブのドライヤロールからの剥
離点は回転するドライヤロールの同伴流の影響を受けて
不安定であるため、高速運転時の安定性は低い。
【0010】現在の一般的な対策として、ドライヤ前部
のドライヤロール温度を低下させて、紙ウェブとドライ
ヤロール間の温度差を小さくすることにより剥離力を低
減する方法、もしくは上記のような衝撃乾燥装置を設置
して、大きな剥離力を必要としない領域までドライヤ入
口水分率を低下させる方法が用いられているが、これら
の方法では、高速化すると機長増大のため初期投資費用
が増大してしまう。
【0011】なお、上記従来技術ではドライヤ部に紙ウ
ェブを送り込む前に衝撃乾燥装置での乾燥を行うが、衝
撃乾燥装置の雰囲気を制御していないため供給した熱の
多くは乾燥のための潜熱になっている。したがって、上
記従来技術では、加熱されているとしても乾燥が進んで
いる間は紙ウェブの温度はあまり上昇せず、ドライヤロ
ールの温度を下げない限りは紙ウェブとドライヤロール
との間に温度差が生じる可能性が高い。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ドライヤロールによる乾燥に先立ち紙ウェブ
温度を予め昇温するとともに前部のドライヤロール温度
を高温化して、ドライヤロールと紙ウェブ間の温度差を
小さくして剥離力を低下することで、スティッキングに
よる紙ウェブの紙切れを防止するとともに乾燥能力を向
上させて機長の増大も抑えることを可能にした、抄紙機
ドライヤを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の抄紙機ドライヤは、複数のドライヤロール
から構成された乾燥部の入口に新たに昇温部を設けたこ
とを特徴としている。プレス部で脱水されたウェブは、
まず昇温部により高温度高湿度雰囲気中で加熱されて昇
温される。そして、昇温されたウェブは乾燥部に送られ
てカンバスとともにドライヤロールに順次掛け回され、
カンバスによってドライヤロールに押し付けられながら
次第に乾燥されていく。
【0014】高温度高湿度雰囲気中で加熱されることに
より乾燥が抑制されるため、ウェブに供給される熱は潜
熱ではなく顕熱となってウェブを急速に昇温させる。こ
れにより乾燥部前部のドライヤロール温度を高温化して
もウェブとドライヤロールとの温度差は小さいため、ス
ティンキングによるウェブの紙切れが防止され、抄紙機
を高速化した場合におけるウェブの走行安定性が向上す
る。また、乾燥部前部のドライヤロールを昇温部でのウ
ェブの昇温度に応じて高温化するため、ドライヤ全体の
乾燥能力が向上し機長の短縮も可能になる。なお、乾燥
部前部での高温化の程度は、少なくともウェブ温度との
差が小さい範囲内で従来の前部のドライヤロール温度よ
りも高い温度であればよいが、好ましくは後部のドライ
ヤロール温度に近い温度に設定する。
【0015】昇温部による加熱は、温度が80〜120
℃、相対湿度が50〜100%の雰囲気中で行うのが好
ましい。これによりウェブの乾燥を抑えてより速やかに
昇温させることができるようになる。また、昇温部によ
るウェブの昇温温度は、乾燥部の第1ドライヤロールの
表面温度付近を目標温度とし、より具体的には70〜1
20℃の範囲まで昇温させるようにする。上記のように
ウェブの紙切れはウェブの含有水分量にも依存してお
り、ウェブは入口にある第1ドライヤロールにおいて最
も含有水分量が多いが、このようにウェブと第1ドライ
ヤロールとの温度差をなくすことでより確実にウェブの
紙切れを抑えることができる。また、紙は後述するよう
に70〜120℃(好ましくは90〜100℃)の範囲
で維持しながら乾燥させると強度が向上するので、予め
この温度範囲まで昇温させて乾燥部に送り込むことで、
紙強度向上を主とした紙品質の向上が可能になる。
【0016】昇温部としては、具体的には、高温度高湿
度雰囲気中でウェブに過熱蒸気噴流を当てることにより
ウェブを加熱して昇温させるような装置でもよく、高温
度高湿度雰囲気中でウェブに高温高湿度空気噴流を当て
ることによりウェブを加熱して昇温させるような装置で
もよい。或いは、高温度高湿度雰囲気中でウェブに高周
波を通すことによりウェブを誘電加熱して昇温させるよ
うな装置でもよい。なお、ウェブの周囲を高温度高湿度
雰囲気にするためには、好ましくは、少なくともウェブ
の走行ルート近傍を蓋って外界と隔離するフードを設け
るようにする。
【0017】さらに、昇温部には、ウェブに含まれる水
分を直接或いは間接的に吸引する真空吸引装置を備えて
もよい。高温度高湿度雰囲気中での加熱により、ウェブ
に供給された熱はウェブを乾燥させる潜熱とはならずに
ウェブの温度を昇温させる顕熱となるが、このように真
空吸引装置を設置することでウェブから水分が除去さ
れ、ウェブの乾燥を促進させることができる。なお、こ
こでいう間接的にとは、例えばウェブを支持するカンバ
スを介して水分を吸引するような場合を意味する。
【0018】また、乾燥部に関しては、フードにより少
なくともウェブの走行ルート近傍を外界と隔離し、フー
ド内の湿度を制御することによりウェブの温度を70〜
120℃、好ましくは90〜100℃の範囲に維持しな
がらウェブの乾燥を行うような構成とするのが好まし
い。紙、特に新聞用紙中に含まれるリグニン成分は、紙
温度を100℃近くに維持して乾燥させたときに繊維同
士の微細なヒゲを接着する効果を発揮する。したがっ
て、フード内の温度湿度制御によってウェブの温度を7
0〜120℃、好ましくは90〜100℃の範囲に維持
しながら乾燥を進めることで、紙強度が向上した高品質
の紙を得ることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態にかかる抄紙機ドライヤの
構成を示す概略図である。本実施形態にかかる抄紙機ド
ライヤは、図1に示すように昇温部100と乾燥部10
1とに分かれて構成され、乾燥部101の入口側に昇温
部100が設けられている。そして、図示しないプレス
部で脱水された紙ウェブWは昇温部100を通って乾燥
部101に送り込まれるようになっている。
【0020】昇温部100には、ループ状のカンバス1
05が備えられている。カンバス105は複数の搬送ロ
ール114及び乾燥ロール113によって案内されてお
り、このうちカンバス105の上部を案内する乾燥ロー
ル113はカンバス105が上面側に凸の円弧を描くよ
うに配置されている。紙ウェブWはカンバス105の上
面によって支持されており、カンバス105に支持され
た状態で上に凸の緩やかな円弧を描きながら乾燥部10
0に搬送される。なお、乾燥ロール113はカンバス1
05を案内すると同時に加熱或いは真空吸引によりカン
バス105の水分除去を行う機能も有している。
【0021】また、紙ウェブWの走行ラインに沿って複
数の加熱ユニット106〜112が配置されている。こ
のうち加熱ユニット106〜109は、カンバス105
の上方外側に紙ウェブWの上面に向けて並べて配置さ
れ、加熱ユニット110〜112は、カンバス105の
内側にカンバス105の裏面に向けて並べて配置されて
いる。これら加熱ユニット106〜112としては非接
触状態で紙ウェブWを急速加熱する装置を採用すること
が望ましい。例えば、過熱蒸気や高温高湿の空気を紙ウ
ェブWに向けて噴出する噴流装置を用いることができ
る。特に過熱蒸気噴流を用いた場合には凝縮効果のため
に装置を大幅に小型化することができる利点がある。た
だし、これらの噴流装置は過熱蒸気や高温高湿度空気を
紙ウェブWに当てて紙ウェブWを加熱することを目的と
する装置であり、従来技術のように紙ウェブに熱風等を
吹き付けて乾燥させる衝撃乾燥装置とは機能上異なった
装置である。また、このような噴流装置の他、高周波
(マイクロ波等)を通すことによって紙ウェブWを誘電
過熱する誘電過熱装置も加熱ユニット106〜112と
して用いることができる。
【0022】昇温部100には、紙ウェブWの走行ライ
ンを蓋って外界から隔離するためのフード127が備え
られている。このフード127内は図示しない温度湿度
制御装置によって温度80〜120℃、相対湿度50〜
100%の高温度高湿度状態に保持されている。このよ
うな高温度高湿度雰囲気中では紙ウェブWの乾燥が進ま
ないため、加熱ユニット106〜112から紙ウェブW
に供給された熱は乾燥のための潜熱とはならず、そのほ
とんどが顕熱となって紙ウェブWの温度を速やかに昇温
させる。本実施形態では、後述する乾燥部101の第1
群ドライヤユニット101Aの第1ドライヤロール13
1aの表面温度に近づけるように、具体的には70〜1
20℃の範囲まで紙ウェブWの昇温が行われる。なお、
フード127内を高温度高湿度雰囲気とし、さらに加熱
ユニット106〜112から過熱蒸気や高温高湿度空気
が噴射されることで、カンバス105にも多量の水分が
含まれていく。そこで、カンバス105の走行ルート上
には真空ボックス126が配備されており、カンバス1
05に含まれた水分を真空吸引して除去できるようにな
っている。
【0023】乾燥部101は、直列に接続された第1群
から第4群までの4つのドライヤユニット101A〜1
01Dから構成されている。ドライヤユニット101A
は、複数の真空ロール141a〜141c及びドライヤ
ロール131a〜131cを備えており、真空ロール1
41a〜141cとドライヤロール131a〜131c
とにドライヤカンバス151が交互に掛け回された構造
になっている。他のドライヤユニット101B〜101
Dも同様の構造を有しており、ドライヤユニット101
Bは真空ロール142a〜142c,ドライヤロール1
32a〜132c及びドライヤカンバス151、ドライ
ヤユニット101Cは真空ロール143a〜143c,
ドライヤロール133a〜133c及びドライヤカンバ
ス151、ドライヤユニット101Dは真空ロール14
4a〜144c,ドライヤロール134a〜134c及
びドライヤカンバス151からそれぞれ構成されてい
る。
【0024】ドライヤカンバス151はループ状であ
り、上記の真空ロール141a〜144c,ドライヤロ
ール131a〜134c及び複数のカンバスロール16
1に案内されて回転している。各ドライヤロール131
a〜134cはドライヤカンバス151の外側に配置さ
れ、各真空ロール141a〜144cはドライヤカンバ
ス151の内側に配置されており、ドライヤカンバス1
51の上面によって支持される紙ウェブWは、ドライヤ
カンバス151によってドライヤロール131a〜13
4cの表面に順に押し付けられながら乾燥されていく。
【0025】また、乾燥部101には、紙ウェブWの走
行ラインを蓋って外界から隔離するためのフード125
が備えられている。このフード125内の湿度は、各ド
ライヤロール131a〜134cでの乾燥中に紙ウェブ
Wの温度が70〜120℃の範囲に維持されるように図
示しない温度湿度制御装置によって制御されている。本
実施形態ではドライヤ前部のドライヤロールは高温化可
能であり、最初の1群ドライヤユニット101A(ドラ
イヤロール131a,131b,131c)の温度(封
入蒸気温度)は、後群ドライヤユニット例えば4群ドラ
イヤユニット101D(ドライヤロール134a,13
4b,134c)の温度(封入蒸気温度)と同一もしく
はそれ以上である。なお、本発明は昇温部の設置によっ
て従来との比較において1群ドライヤロールの高温化を
可能にしたものである。したがって、1群ドライヤロー
ルの温度を後群ドライヤロールの温度と同等にすること
は必須ではなく、従来よりも高温であれば後群ドライヤ
ロールの温度より低くてもよい。
【0026】このような構成により、昇温部100で7
0〜120℃の範囲まで昇温された紙ウェブWは、乾燥
部101の各ドライヤユニット101A〜101Dを順
次通過して紙温度を70〜120℃の範囲に保持されな
がら乾燥されていく。そして、4群ドライヤユニット1
01Dの第3ドライヤロール131cを通過して所定の
湿度以下まで乾燥された紙ウェブWは、カレンダ162
によって紙厚さや表面の平滑等を調整された後、リール
ドラム163によって巻取紙164に巻き取られていく
ようになっている。
【0027】ここで、図2(a)はドライヤロールと紙
ウェブとの温度差とスティック量との関係を実験により
求めた図であり、図2(b)は上記スティック量の定義
を説明するための図である。紙ウェブがドライヤロール
に貼り付かない場合には、図2(b)に破線で示すよう
に紙ウェブはドライヤロールと真空ロールとを結ぶ接線
に沿って走行する。しかしながら、実際には少なからず
スティッキング現象が発生し、図2(b)に実線で示す
ように紙ウェブは上記接線の接点からドライヤロールの
回転方向にずれた位置で分離する。スティック量は上記
接点から実際に紙ウェブがドライヤロールから離れた位
置までの距離として定義することができ、スティック量
が大きいほど紙ウェブをドライヤロールから引き離すた
めの剥離力が必要となり、紙切れ頻度は増大する。
【0028】このスティック量は、図2(a)に示すよ
うにドライヤロールと紙ウェブとの温度差が大きいほど
大きくなることが分かっている。本実施形態では、上記
のように昇温部100によって70〜120℃の範囲ま
で紙ウェブを昇温してから乾燥部101に送り込むの
で、乾燥部前部のドライヤロール温度を高温化してもド
ライヤロールと紙ウェブとの温度差を小さくすることが
でき、スティック量を小さくすることができる。その結
果、抄紙機を高速化した場合でもスティッキングによる
紙切れを防止して安定した生産が可能になる。
【0029】また、従来は、スティッキングが生じない
水分領域まで紙ウェブとドライヤロール間の温度差を小
さくして乾燥する必要があるため、図3(a)に示すよ
うに紙ウェブの温度が上昇するまでの間はドライヤロー
ルの温度(封入蒸気温度)を下げざるを得なかったが、
昇温部100によって紙ウェブを昇温することにより、
乾燥部前部のドライヤロール温度を高温化してもドライ
ヤロールと紙ウェブとの温度差を小さくすることが可能
になった。その結果、図4(a)に示すように最初のド
ライヤロールから最後のドライヤロールまで全てのドラ
イヤロールを高温に設定することが可能になり、乾燥能
力を向上させることができるようになった。これは、図
3(b)と図4(b)とを比較して分かるように、水分
率55%の紙ウェブを水分率10%まで乾燥させるのに
従来の方法では28本のドライヤロールが必要であった
のに対し、本発明によれば25本のドライヤロールしか
必要としないことからも明らかである。
【0030】また、本実施形態にかかる抄紙機ドライヤ
によれば、紙強度の高い高品質の紙を製造することも可
能になる。ここで、図5は水分率55%の紙ウェブを所
定の水分率まで紙温度を約100℃に維持して乾燥した
後、紙温度50℃での通常乾燥に切り替えて水分率10
%まで乾燥した場合の紙強度(引張強度)を調べた実験
結果である。実験では、水分率55%から水分率10%
まで終始通常乾燥を行った場合(A)と、ある水分率
(28%(B),20%(C),13%(D))で乾燥
方法を切り替えた場合と、水分率55%から水分率10
%まで終始高温度高湿度乾燥を行った場合(E)とを比
較している。本実施形態にかかる抄紙機ドライヤでは、
フード125内の温度湿度制御によって乾燥中の紙ウェ
ブの温度は70〜120℃の範囲に維持されるので、図
5中のEからもわかるように極めて高い引張強度の紙を
得ることができる。なお、この効果は、紙、特に新聞用
紙中に含まれるリグニン成分は、湿紙温度を100℃近
くに維持して乾燥させたときに繊維同士の微細なヒゲを
接着する効果を強く発揮することに起因するものと考え
られる。
【0031】(B)第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明
する。なお、図中において符号2XXで示す部位は、図
1において符号1XXで示す部位と構造的に或いは機能
的に共通する部位であることを示している。一方、図1
において対応する符号1XXが存在しない部位2XX
は、本実施形態において新たに設けられた部位であるこ
とを示している。ここでは第1実施形態と重複する説明
は省略して本実施形態の特徴点について重点的に説明す
る。
【0032】本実施形態にかかる抄紙機ドライヤは、第
1実施形態とは昇温部の構成に相違がある。すなわち、
第1実施形態において紙ウェブWの走行ラインの下側に
設置されていた加熱ユニット110〜112(図1参
照)に変えて、図6に示すように本実施形態にかかる昇
温部200では、紙ウェブWの走行ラインの下側にカン
バス205に向けて複数の真空ボックス(真空吸引装
置)225を設置している。
【0033】本実施形態にかかる昇温装置200におい
ても加熱ユニット206〜209から紙ウェブWへ供給
された熱は、高温度高湿度雰囲気中での加熱によって紙
ウェブWを乾燥させる潜熱とはならずに紙ウェブWの温
度を昇温させる顕熱となる。なお、加熱ユニット206
〜209として過熱蒸気噴流を用いる時にはカンバス2
05に凝縮水が付着するが、上記のように真空ボックス
225を設置することで、カンバス205に付着した水
分は真空ボックス225で吸引して除去される。
【0034】したがって、本実施形態にかかる抄紙機ド
ライヤによれば、加熱ユニット206〜209による高
温度高湿度雰囲気中での加熱によって紙ウェブWを昇温
させることができると同時に、加熱ユニット206〜2
09として過熱蒸気噴流を用いる時でもカンバス205
への凝縮水付着を真空ボックス225による水分の吸引
により紙ウェブWの再湿を防止できる。その結果、乾燥
部101の各ドライヤロール131a〜131cと紙ウ
ェブWとの温度差を小さくすることができるとともに紙
ウェブWの含有水分量も少なくすることができ、乾燥部
101での紙ウェブWのスティック量をより小さくして
紙切れをより確実に防止することが可能になる。
【0035】(C)第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態について図7を用いて説明
する。なお、図中において符号3XXで示す部位は、図
1において符号3XXで示す部位と構造的に或いは機能
的に共通する部位であることを示している。一方、図1
において対応する符号1XXが存在しない部位3XX
は、本実施形態において新たに設けられた部位であるこ
とを示している。ここでは第1実施形態と重複する説明
は省略して本実施形態の特徴点について重点的に説明す
る。
【0036】本実施形態にかかる抄紙機ドライヤは、第
1実施形態とは昇温部の構成に相違がある。すなわち、
第1実施形態では、一つのカンバス105によって紙ウ
ェブWの下面を支持しているのに対し(図1参照)、図
7に示すように本実施形態にかかる昇温部300では二
つのカンバス305a,305bによって紙ウェブWの
上下両面を支持しながら搬送するようになっている。
【0037】紙ウェブWの上面を支持するカンバス30
5a、紙ウェブWの下面を支持するカンバス305bと
もにループ状であり、それぞれ複数の搬送ロール314
a,314bや乾燥ロール313a,313bによって
案内されている。カンバス305bの上部を案内する乾
燥ロール313bは、カンバス305bが上面側に凸の
円弧を描くように配置されており、他方のカンバス30
5aは、この上面側に凸の円弧を描いて回転するカンバ
ス305bに紙ウェブWを押し付けるように配置されて
いる。これにより、紙ウェブWは上下両面をカンバス3
05a,305bに支持された状態で上に凸の緩やかな
円弧を描きながら乾燥部101に搬送される。
【0038】なお、各カンバス305a,305bのル
ープ内には、複数の加熱ユニット306〜308,31
0〜312が配置されている。加熱ユニット306〜3
08はカンバス305aの裏面から、加熱ユニット31
0〜312はカンバス305bの裏面からそれぞれ紙ウ
ェブWを加熱するようになっている。また、各305
a,305bの走行ルート上には真空ボックス326
a,326bが配備されており、カンバス305a,3
05bに含まれた水分を真空吸引して除去できるように
なっている。
【0039】抄紙機を高速化する場合には紙ウェブWの
走行安定性が重要になるが、本実施形態にかかる抄紙機
ドライヤのように二つのカンバス305a,305bに
よって紙ウェブWの上下両面を支持しながら搬送するこ
とで、紙ウェブWの走行安定性を向上させることがで
き、抄紙機のさらなる高速化にも対応することが可能に
なる。
【0040】(D)第4実施形態 次に、本発明の第4実施形態について図8を用いて説明
する。なお、図中において符号4XXで示す部位は、図
1において符号1XXで示す部位、或いは図6において
符号2XXで示す部位、或いは図7において符号3XX
で示す部位と構造的に或いは機能的に共通する部位であ
ることを示している。
【0041】本実施形態にかかる抄紙機ドライヤは、第
2実施形態の特徴に第3実施形態の特徴を組み合わせた
構成になっている。すなわち、図8に示すように本実施
形態にかかる昇温部400では二つのループ状のカンバ
ス405a,405bによって紙ウェブWの走行ライン
を形成し、上側カンバス405aのループ内にはカンバ
ス405aの裏面に向けて加熱ユニット406〜408
を配置し、下側カンバス405bのループ内にはカンバ
ス405bの裏面に向けて複数の真空ボックス425を
配置している。そして、二つのカンバス405a,40
5bよって紙ウェブWの上下両面を支持しながら搬送す
るとともに、加熱ユニット406〜408によってカン
バス405aの裏面側から紙ウェブWを加熱昇温し、真
空ボックス425によってカンバス405bの裏面側か
ら紙ウェブWの水分を吸引するようになっている。
【0042】したがって、本実施形態にかかる抄紙機ド
ライヤによれば、第1実施形態の効果に加えて第2,第
3実施形態の効果も併せて得ることができる。すなわ
ち、高速走行時の紙ウェブWの走行安定性が向上すると
ともに、乾燥部101での紙ウェブWのスティック量を
より小さくして紙切れをより確実に防止することが可能
になる。
【0043】(E)その他 以上、本発明の四つの実施形態について説明したが、本
発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが
できる。例えば、上記実施形態では紙ウェブを加熱する
手段として、過熱蒸気噴流装置、高温高湿度空気噴流装
置、及び誘電過熱装置を挙げているが、これらはあくま
でも例示であって、紙ウェブを加熱する手段はこれらの
装置に限定されるものではない。また、上記実施形態で
は昇温部をフードで蓋っているが、紙ウェブの走行ライ
ンの近傍を高温度高湿度雰囲気に保つことができればフ
ードは必ずしも必須の要素ではない。
【0044】さらに、本発明は乾燥部の装置構成に依存
しない。たとえば、上記実施形態では、紙ウェブの下面
のみがドライヤロールに接するようなドライヤロール及
び真空ロールの配置になっているが、紙ウェブの上面も
ドライヤロールに接するようにドライヤロールと真空ロ
ールの配置を途中で入れ換えてもよい。また、本発明は
上記実施形態のような所謂シングルフェルトドライヤの
みならず、所謂ツーデッキドライヤ或いはダブルフェル
トドライヤにも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の抄紙機ドラ
イヤによれば、乾燥部での乾燥に先立ち、高温度高湿度
雰囲気中でウェブを加熱することによってウェブを乾燥
させることなく速やかに昇温させることができるので、
乾燥部前部でのドライヤロールとウェブとの温度差を小
さくすることができる。その結果、ドライヤロールとウ
ェブとの剥離力を低下させてスティンキングによるウェ
ブの紙切れを防止することができ、紙切れによる生産性
の低下を防止することができる。また、乾燥部前部のド
ライヤロールを昇温部でのウェブの昇温度に応じて高温
化できるため、ドライヤ全体の乾燥能力を向上させて機
長の増大を抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる抄紙機ドライヤ
の全体構成を示す概略図である。
【図2】ドライヤロールとウェブとの温度差とスティッ
ク量との関係を説明するための図であり、(a)は上記
温度差とスティック量との関係を示すグラフ、(b)は
スティック量の定義を説明するための図である。
【図3】本発明の効果を説明するための図であり、
(a)は従来のドライヤ封入蒸気温度の変化と紙温度の
変化とを対比して示すグラフ、(b)は従来の乾燥部で
の紙水分率の変化を示すグラフである。
【図4】本発明の効果を説明するための図であり、
(a)は本発明を適用した場合のドライヤ封入蒸気温度
の変化と紙温度の変化とを対比して示すグラフ、(b)
は本発明を適用した場合の乾燥部での紙水分率の変化を
示すグラフである。
【図5】本発明の効果を説明するための図であり高温度
高湿度乾燥適用後の水分率と紙強度(引張強度)との関
係を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる抄紙機ドライヤ
の要部の構成を示す概略図である。
【図7】本発明の第3実施形態にかかる抄紙機ドライヤ
の要部の構成を示す概略図である。
【図8】本発明の第4実施形態にかかる抄紙機ドライヤ
の要部の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
100,200,300,400 昇温部 101 乾燥部 101A〜101D ドライヤユニット 105,205,305a,305b,405a,40
5b カンバス 113,213,313a,313b,413a,41
3b 乾燥ロール 114,214,314a,314b,414a,41
4b 搬送ロール 106〜112,206〜209,306〜308,3
10〜312,406〜408 加熱ユニット 125 フード 126,226,326a,326b,426a,42
6b 真空ボックス 127 昇温部フード 131a〜131c,132a〜132c,133a〜
133c,134a〜134c ドライヤロール 141a〜141c,142a〜142c,143a〜
143c,144a〜144c 真空ロール 151 ドライヤカンバス 161 カンバスロール 162 カレンダ 163 リールドラム 164 巻取紙 225,425 真空ボックス W 紙ウェブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永岡 隆 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 4L055 CF04 CF22 CF50 EA20 EA22 FA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機のプレス部の下流に設けられて上
    記プレス部で脱水されたウェブの乾燥を行う抄紙機ドラ
    イヤであって、 複数のドライヤロールを有し上記ウェブをカンバスとと
    もに上記ドライヤロールに順次掛け回しつつ上記ウェブ
    を上記ドライヤロールに押し付けて上記ウェブの乾燥を
    行う乾燥部と、 上記乾燥部の入口に設けられて高温度高湿度雰囲気中で
    上記ウェブを加熱して上記ウェブを昇温させる昇温部と
    を備え、 上記乾燥部では、前部のドライロール温度が上記昇温部
    での上記ウェブの昇温度に応じて高温化されていること
    を特徴とする、抄紙機ドライヤ。
  2. 【請求項2】 上記昇温部は、温度が80〜120℃、
    相対湿度が50〜100%の雰囲気中で上記ウェブを加
    熱して上記ウェブを昇温させるように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の抄紙機ドライヤ。
  3. 【請求項3】 上記昇温部は、上記ウェブの温度を上記
    乾燥部の第1ドライヤロールの表面温度付近まで昇温さ
    せるように構成されていることを特徴とする、請求項1
    又は2記載の抄紙機ドライヤ。
  4. 【請求項4】 上記昇温部は、上記ウェブの温度を70
    〜120℃の範囲まで昇温させるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れかの項に記載の
    抄紙機ドライヤ。
  5. 【請求項5】 上記昇温部は、上記ウェブに過熱蒸気噴
    流を当てることにより上記ウェブを加熱して昇温させる
    ように構成されていることを特徴とする、請求項1〜4
    の何れかの項に記載の抄紙機ドライヤ。
  6. 【請求項6】 上記昇温部は、上記ウェブに高温高湿度
    空気噴流を当てることにより上記ウェブを加熱して昇温
    させるように構成されていることを特徴とする、請求項
    1〜4の何れかの項に記載の抄紙機ドライヤ。
  7. 【請求項7】 上記昇温部は、上記ウェブに高周波を通
    すことにより上記ウェブを誘電加熱して昇温させるよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項1〜4の何
    れかの項に記載の抄紙機ドライヤ。
  8. 【請求項8】 上記昇温部は、少なくとも上記ウェブの
    走行ルート近傍を外界と隔離して上記ウェブの周囲を高
    温度高湿度雰囲気に保持するためのフードを備えている
    ことを特徴とする、請求項5〜7の何れかの項に記載の
    抄紙機ドライヤ。
  9. 【請求項9】 上記昇温部は、上記ウェブに含まれる水
    分を直接或いは間接的に吸引する真空吸引装置を備えて
    いることを特徴とする、請求項1〜8の何れかの項に記
    載の抄紙機ドライヤ。
  10. 【請求項10】 上記乾燥部は、少なくとも上記ウェブ
    の走行ルート近傍を外界と隔離するフードを備え、上記
    フード内の温度及び相対湿度を制御することにより上記
    ウェブの温度を70〜120℃の範囲に維持しながら上
    記ウェブの乾燥を行うように構成されていることを特徴
    とする、請求項1〜9の何れかの項に記載の抄紙機ドラ
    イヤ。
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