JP2003170135A - 回転ドラム型醗酵装置並びにこの装置を用いたコンポストの製造方法 - Google Patents

回転ドラム型醗酵装置並びにこの装置を用いたコンポストの製造方法

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JP2003170135A JP2001373909A JP2001373909A JP2003170135A JP 2003170135 A JP2003170135 A JP 2003170135A JP 2001373909 A JP2001373909 A JP 2001373909A JP 2001373909 A JP2001373909 A JP 2001373909A JP 2003170135 A JP2003170135 A JP 2003170135A
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fermentation
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discharge
drum
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Kimihiro Nonaka
公博 野中
Yoshiaki Matsuura
嘉晃 松浦
Wakichi Tsukamoto
和吉 塚本
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Okawara Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理物Dの回転ドラム2内での滞留時間及
びリフタ25による切り返し回数を最適なものとし、被
処理物Dを、常に醗酵が充分に進んでコンポストCとな
った状態で回転ドラム2から排出することのできる新規
な回転ドラム型醗酵装置並びにこの装置を用いたコンポ
ストの製造方法の開発を技術課題とした。 【解決手段】 回転ドラム2の終端に排出防止板5を設
け、この排出防止板5によって回転ドラム2からの被処
理物Dの流出を防止し、被処理物Dの醗酵が充分に進行
した段階で外部に排出できるように構成したことを特徴
として成り、被処理物Dが醗酵が充分に進行していない
状態で排出されてしまうことを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚泥等からコンポス
トを製造する装置に関するものであり、特に醗酵が充分
に進行したコンポストだけを排出することのできる回転
ドラム型醗酵装置並びにこの装置を用いたコンポストの
製造方法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】近時、一般家庭で生じる生ゴミや下水処
理施設で生じる汚泥等に適宜の醗酵処理を施してこれら
をコンポスト化し、堆肥として再利用することが広く行
われている。そして大量の家庭ゴミや汚泥を効率的に醗
酵処理する装置の一つのタイプとして回転ドラム型醗酵
装置がある。この装置は、回転自在に横設された円筒状
の回転ドラムの内周にリフタを具えて成り、このリフタ
により被処理物を攪拌分散するとともに、投入口側から
排出口側に向けて移送し連続処理を行うように構成され
ている。
【0003】すなわち回転ドラム型醗酵装置1′を用い
た汚泥等の連続処理は、図7(a)に示すように投入口
20′から回転ドラム2′内に投入された被処理物D
が、リフタ25′によって切り返しが行われて空気と接
触し、醗酵を進行させながら排出口21′側に向けて移
送され、この過程で被処理物Dは醗酵が充分に進んでコ
ンポストCとなり、図7(b)に示すように順次排出口
21′から排出されることとなる。
【0004】しかしながらこのような手法によると、前
記回転ドラム型醗酵装置1′の構造上、醗酵が充分に進
行していない被処理物Dであっても回転ドラム2′から
排出されてしまうといった事態が発生することがあっ
た。即ち前記リフタ25′は回転ドラム2′の内周に、
軸線に対して角度を持たせた状態で取り付けられるもの
であり、この角度の設定値に応じて、回転ドラム2′が
一回転したときに被処理物Dが排出口21に向けて移動
する距離が変わることとなる。
【0005】従って図7に示すような回転ドラム型醗酵
装置1′では、被処理物Dの切り返しのために回転ドラ
ム2′を回転させると被処理物Dの移送も同時に行われ
ることとなる。このため醗酵が充分に行われたコンポス
トCを製造するためには、被処理物Dの移送のための回
転ドラム2′の回転数と、切り返しのための回転ドラム
2′の回転数とを同一としなければならない。そこで被
処理物Dの性状、回転ドラム2′内に滞留させる日数、
切り返し回数を考慮してリフタ25′の傾斜角度を決定
することとなる。すなわちこのような従来の回転ドラム
型醗酵装置1′は、被処理物Dの性状があまり変化しな
い場合に適した装置ということになる。
【0006】しかしながら実際には、取り扱われる被処
理物Dの水分値、粘度等の性状は一定とならないことが
多く、被処理物Dの性状に応じてリフタ25′による切
り返し回数と、回転ドラム2′内での滞留時間(回転ド
ラム2′の回転数)の最適値とが一致しないことが多く
なる。従って、従来の回転ドラム型醗酵装置1′では、
醗酵を充分行うため切り返し数を増やすと被処理物Dを
よりいっそう排出口21′側に移送することとなり、醗
酵が充分に行われていない被処理物Dを排出してしまう
ことになる。
【0007】もちろん前記リフタ25′の取り付け角度
を、被処理物Dの性状に応じて変更できるように構成す
ることも考えられるが、被処理物Dの分散攪拌状態が変
化してしまうことや、装置の停止による稼働率の低下あ
るいは分解、組み立て作業の煩わしさ等を考慮すると現
実的な措置ではない。
【0008】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識して成されたものであって、被処理物の回転ドラム
内での滞留時間及びリフタによる切り返し回数を最適な
ものとし、被処理物を、常に醗酵が充分に進んでコンポ
ストとなった状態で回転ドラムから排出することのでき
る新規な回転ドラム型醗酵装置並びにこの装置を用いた
コンポストの製造方法の開発を技術課題としたものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
回転ドラム型醗酵装置は、投入口から回転ドラム内に供
給される被処理物を、この回転ドラムの内周に具えたリ
フタによって切り返すことにより醗酵を促すとともに、
前記リフタによって排出口に向けて移送し、この排出口
から外部に排出する装置において、前記回転ドラムの終
端に排出防止板を設け、この排出防止板によって回転ド
ラムからの被処理物の流出を防止し、被処理物の醗酵が
充分に進行した段階で外部に排出できるように構成した
ことを特徴として成るものである。この発明によれば、
被処理物が充分に醗酵が進行していない状態で排出され
てしまうことを防ぐことができる。
【0010】また請求項2記載の回転ドラム型醗酵装置
は、前記要件に加え、前記排出防止板の高さ寸法を、回
転ドラム内での被処理物の嵩高よりも高く設定したこと
を特徴として成るものである。この発明によれば、被処
理物が充分に醗酵が進行していない状態で排出防止板か
らオーバーフローしてしまうことを防ぐことができる。
【0011】また請求項3記載のコンポストの製造方法
は、前記請求項1または2記載の回転ドラム型醗酵装置
を用い、前記回転ドラム内への被処理物の投入をバッチ
単位で行い、排出防止板によって回転ドラムを閉鎖した
状態で回転ドラムを回転させ、リフタによって被処理物
を切り返すことにより醗酵を促すものであり、この際、
回転ドラムの正転と反転とを交互に繰り返すことによ
り、実質的に被処理物の移送が行われないようにするも
のであり、このような運転状態で所定時間が経過した
後、前記排出防止板を開放した状態で回転ドラムを正転
させ、充分に醗酵が進行したバッチの被処理物を回転ド
ラムの外部に排出するとともに、投入口から回転ドラム
内に新たなバッチの被処理物を投入することを特徴とし
て成るものである。この発明によれば、回転ドラムの正
転と反転とを交互に繰り返している間は、被処理物はリ
フタによって切り返しが行われるものの、進退を繰り返
してほとんど移動しないため、醗酵が充分に進行するま
で回転ドラム内に滞留することができる。このため被処
理物が充分に醗酵が進行していない状態で排出されてし
まうことを防ぐことができる。
【0012】更にまた請求項4記載のコンポストの製造
方法は、前記請求項3記載の要件に加え、前記被処理物
の回転ドラムからの排出は二段階で行うものであり、ま
ず回転ドラムを高速で正転させることにより、回転ドラ
ム内の投入口側に空きスペースを作り、その後回転ドラ
ムを低速で正転させて被処理物を低速で進行させながら
新たなバッチの被処理物を投入することを特徴として成
るものである。この発明によれば、被処理物のバッチ毎
の間にスペースを確保することによりバッチ間の混合を
防ぎ、バッチ単位での排出を正確に行うことができる。
【0013】更にまた請求項5記載のコンポストの製造
方法は、前記請求項3または4記載の要件に加え、前記
回転ドラムを正逆転させるインターバルを異ならせるこ
とにより、被処理物の醗酵の進行速度を調節することを
特徴として成るものである。この発明によれば、例えば
土曜日、日曜日に新たな被処理物が供給されないコンポ
スト製造施設等において、土日にはコンポストの排出を
行わずに、月曜日に排出するような回転ドラム型醗酵装
置の運転をすることができ、施設全体の稼働率を高める
ことができる。そしてこれら各請求項記載の要件を手段
として前記課題の解決が図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の回転ドラム型醗酵装
置並びにこの装置を用いたコンポストの製造方法につい
て説明するものであり、まず回転ドラム型醗酵装置につ
いてその構成を説明し、続いてこの装置を用いたコンポ
ストの製造方法について説明する。図中符号1で示すも
のが回転ドラム型醗酵装置であり、このものは回転自在
に横設される円筒状の回転ドラム2を投入側機枠F1、
排出側機枠F2及び支持ローラRによって支持するとと
もに、前記回転ドラム2を外筐体3内に収容して成るも
のである。なお本明細書においては、回転ドラム型醗酵
装置1の方向について、被処理物たる乾燥汚泥Dの進行
方向すなわち回転ドラム2の排出口21側を前方と定義
し、その反対側すなわち投入口20側を後方と定義す
る。また回転ドラム2の回転方向については、後述する
リフタ25によって被処理物が進行するような回転を正
回転(正転)と定義し、その逆を逆回転(逆転、反転)
と定義する。
【0015】以下回転ドラム型醗酵装置1を構成する各
部材について説明する。前記回転ドラム2は円筒状の部
材であって、基台Bに具えた支持ローラRに対して回転
自在に載置される。また回転ドラム2の一端をテーパー
状に形成した投入端2aとするとともに、他端を小径円
筒から成る排出端2bとし、この排出端2bに排出側固
定胴2Bを外嵌する。なお排出側固定胴2Bと回転ドラ
ム2との境界部は、回転ドラム2が回転可能な状態で機
密性が確保されるようにシーリングされている。また前
記投入端2aには直筒部2Aを接続するとともに、この
直筒部2Aの開口部を投入口20とし、一方、排出端2
bの開口部を排出口21とする。また前記排出口21に
は、給気菅22が挿入されるものであり、更に排出側固
定胴2Bの上部に吸気口23が形成される。
【0016】また図2に示すように回転ドラム2の内面
には、ルーバー状のリフタ25を設けるものであり、図
2の複数の横断面図に示すように、回転ドラム2のブロ
ック毎に形状及び数が異なるが、いずれのリフタ25
も、図2の側面図に示すように回転ドラム2の軸線に対
して角度を持たせた状態で取り付けられる。
【0017】ここで前記回転ドラム2を回転駆動する構
造について述べると、この構造は図1に示すように、回
転ドラム2の中心よりもやや排出端2b側の外周面上に
設けたスプロケット歯に対しチェーン27を巻回し、駆
動モータM1により回転ドラム2を回転駆動するように
構成されるものである。
【0018】そして本発明の特徴的構成として、前記乾
燥ドラム2の終端すなわち前記排出口21の前方に排出
防止板5を設けるものであり、以下この排出防止板5及
びこの排出防止板5による排出口21の開閉機構につい
て説明する。前記排出防止板5は、一例として図3に示
すように排出端2bの正面形状とほぼ同じかあるいはこ
れよりも大きい円板の一部を除去して半円様に形成した
板状部材であり、直線部付近に逃げ穴50を形成して成
るものである。そして前記排出防止板5は、排出固定胴
2Bに対して具えた軸受51に軸支されるシャフト52
に固定した二本のアーム53に接続される。また前記シ
ャフト52における排出側固定胴2Bの外部に突出した
個所にはアーム54を具え、このアーム54をナックル
ジョイント55を介在させてシリンダ56のロッド56
aに接続する。そしてこのような構成を採ることによ
り、シリンダ56の伸縮によって排出防止板5が回動す
るものであり、排出端2bの開閉が行われるものであ
る。なお前記給気菅22は逃げ穴50に挿通することに
より、この給気菅22が排出防止板5の回動を妨げてし
まうことを回避することができる。また排出防止板5の
高さ寸法は、回転ドラム2内での被処理物Dの嵩高より
も高くなるように設定しておく。
【0019】そして回転ドラム2の後方側の投入側機枠
F1上には、被処理物たる乾燥汚泥Dを回転ドラム2内
に供給するための投入装置6を具えるものであり、この
実施の形態では一例としてホッパ60とスクリューコン
ベヤ61とを組み合わせて成る投入装置6を、前記直筒
部2Aに挿通状態に設置した。更に投入装置6の上部に
は排気口62を形成した。また前記排出側固定胴2B内
の排出口21の前方且つ下方には、スクリューコンベヤ
等を適用した排出装置7を配する。
【0020】本発明の回転ドラム型醗酵装置1は一例と
して上述したようにして構成されるものであり、以下こ
の発明の実機装置を用いたコンポストの製造方法につい
て説明する。なおこの実施の形態では、し尿処理施設で
生成される汚泥からコンポストCを製造する方法を例に
挙げて説明を行うものであるが、一試験運転実例に基づ
くものであるから、処理にあたっての時間数値、運転状
況数値等は極めて具体的な数値を挙げるが、本発明はこ
の数値に拘束されないものであることは当然である。し
尿処理施設においては図4に示すように、1日に450
0kg(83.0%W.B.)の汚泥が生成されるもの
であり、このうち3700kgの汚泥に乾燥処理を施し
て898.6kg(30.0%W.B.)とし、このも
のを残りの汚泥と混ぜて原材料1698.6kg(5
5.0%W.B.)とする。以下、このように汚泥に対
して前処理を施して得た原材料を乾燥汚泥Dと呼ぶ。
【0021】またこの実施の形態では、月曜日から金曜
日までは毎日同量の乾燥汚泥Dを回転ドラム型醗酵装置
1に投入するとともに、土曜日及び日曜日には新たに乾
燥汚泥Dを回転ドラム型醗酵装置1に追加投入しないも
のの、ドラム型醗酵装置1については停止させることな
くそれ以前に投入され処理途中の乾燥汚泥Dを更に処理
しながら連続運転するような運転方法について、図5に
示す工程表に沿って説明を進めてゆく。また乾燥汚泥D
を回転ドラム2内に滞留させる時間については約7日間
(165時間)に設定し、この間にリフタ25による切
り返しを258回行うことにより、乾燥汚泥Dの醗酵が
充分に進行するものとした。
【0022】また投入口20から回転ドラム2内に投入
された乾燥汚泥Dは、リフタ25の作用によって排出口
に向けて移送されるものであり、この実施の形態では、
回転ドラム2が169回正転した時点で乾燥汚泥Dが排
出口21から排出されるようにリフタ25の形状及び取
付姿勢を設定した。更にまたここでは、図6(a)に示
すように既に乾燥ドラム2内に被処理物たる乾燥汚泥D
が投入されている状態で、月曜日に新たに投入される乾
燥汚泥D1を第一バッチとし、主にこの乾燥汚泥D1の
動きに着目しながら説明を進めてゆく。
【0023】(1)乾燥汚泥投入工程(月曜日) まず図6(a)に示すように、乾燥ドラム2内に位置す
る乾燥汚泥Dを、図6(b)に示すように排出口21側
に進行させた状態で、投入装置6によって第一バッチの
乾燥汚泥D1を回転ドラム2内に投入する。このとき排
出防止板5を開放した状態で、回転ドラム2を0.5r
pmの回転速度で1分間正回転させるものであり、この
ような運転を10分間隔で4時間行う。この結果、回転
ドラム2は24回の回転を行うものであり、乾燥汚泥D
1は図6(c)に示すように全量が回転ドラム2内に投
入された状態となる。なおこの段階で乾燥汚泥D1の進
行に関与した回転ドラム2の回転は24回行われたこと
となる。また回転ドラム2の回転に伴うリフタ25の切
り返しは、乾燥汚泥D1に対して24回行われたことと
なる。
【0024】(2)醗酵促進工程(月曜日〜火曜日) 続いて乾燥汚泥D1の醗酵を促進する運転を行うもので
あり、図6(d)に示すように排出部防止板5を閉鎖状
態とし、回転ドラム2を1rpmの回転速度で1分間回
転させる運転を56分おきに17時間継続するものであ
り、正回転、逆回転転を交互に行う。この結果、乾燥汚
泥D1(D)はリフタ25によって切り返しが成される
ため、給気管22から回転ドラム2内に供給される空気
と接触することにより醗酵が促進される。またこの際、
リフタ25の作用によって乾燥汚泥D1は回転ドラム2
内において進行、後退を繰り返すこととなるが、回転ド
ラム2の回転は、正転9回、逆転9回と同じ回数が行わ
れるため、乾燥汚泥D1(D)は最終的に図6(d)に
示した位置に留まることとなる。なおこの段階で乾燥汚
泥D1の進行に関与した乾燥ドラム2の回転数の累計
は、実質24回のままである。また回転ドラム2の回転
に伴うリフタ25の切り返しは、乾燥汚泥D1に対して
42回行われたこととなる。
【0025】(3)間隔形成工程(火曜日) 続いて流出防止板5を開放状態とするとともに、回転ド
ラム2を正方向に1rpmの回転速度で1分間回転させ
るものであり、このような運転を15分間隔で3時間行
う。この結果、回転ドラム2は12回の回転を行うもの
であり、乾燥汚泥D1は図6(e)に示すように排出口
21側に進行した個所に位置し、次の投入される乾燥汚
泥D2との間に間隔を形成することとなる。なおこの段
階で乾燥汚泥D1の進行に関与した乾燥ドラム2の回転
数の累計は、実質36回となる。また回転ドラム2の回
転に伴うリフタ25の切り返しは、乾燥汚泥D1に対し
て54回行われたこととなる。
【0026】(4)第二バッチ〜第五バッチの投入及び
醗酵促進工程(火曜日〜金曜日) その後、ここまでの操作を繰り返すことにより、火曜日
から金曜日にかけて順次第二バッチの乾燥汚泥D2から
第四バッチの乾燥汚泥D4までを回転ドラム2内に投入
するとともに醗酵の促進を行う。そして金曜日に第五バ
ッチの乾燥汚泥D5を投入した時点で、図6(g)に示
す状態となるものであって、この時点で前記第一バッチ
の乾燥汚泥D1は排出口21の直近に位置することとな
る。またこの段階で乾燥汚泥D1の進行に関与した回転
ドラム2の回転数の累計は、実質168回となる。更に
また回転ドラム2の回転に伴うリフタ25の切り返し
は、乾燥汚泥D1に対して240回行われたこととな
る。
【0027】続いて金曜日の醗酵促進操作を行うもので
あり、この工程が終了した段階で乾燥汚泥D1の進行に
関与した回転ドラム2の回転数の累計は、実質168回
のままである。また回転ドラム2の回転に伴うリフタ2
5の切り返しは、乾燥汚泥D1に対して258回行われ
たこととなる。なおこの醗酵促進操作の際には、排出口
21は流出防止板5によって閉鎖されているため、乾燥
汚泥D1は流出することなく回転ドラム2内に滞留する
こととなる。
【0028】(5)醗酵進行速度調整工程(土曜日〜月
曜日) そしてこの実施の形態では土曜日及び日曜日には回転ド
ラム型醗酵装置1への乾燥汚泥Dの投入及び回転ドラム
型醗酵装置1からのコンポストCの排出を行わないよう
にするのであり、この二日間の運転で醗酵が過度に進行
しないように醗酵の進行速度を調節する。具体的には図
6(g)に示した状態で、回転ドラム2を1rpmの回
転速度で1分間回転させる運転を、ここでは6時間おき
に行うものであり、正回転、逆回転を交互に行う運転を
48時間継続する。このためリフタ25によって切り返
しが成される乾燥汚泥D1〜D5が、給気管22から回
転ドラム2内に供給される空気と接触する機会が、前記
月曜日から金曜日の運転時よりも減少するため、醗酵の
進行速度が低下することとなる。なおこの工程が終了し
た段階で乾燥汚泥D1の進行に関与した乾燥ドラム2の
回転の累計は、実質168回のままである。また回転ド
ラム2の回転に伴うリフタ25の切り返しは、乾燥汚泥
D1に266回行われたこととなり、乾燥汚泥D1は醗
酵が充分に進行してコンポストC1となっている(D1
投入から165時間経過)。
【0029】(6)排出工程兼間隔形成工程(月曜日) 続いて図6(h)に示すように流出防止板5を開放状態
とするとともに、回転ドラム2を正方向に1rpmの回
転速度で1分間回転させるものであり、このような運転
を15分間隔で3時間行う。このとき乾燥汚泥D1の排
出と、乾燥汚泥D5の後方での間隔形成が同時に行われ
るものであり、この結果図6(i)に示すような状態と
なる。また排出口21から流出した乾燥汚泥D1は排出
装置7によって外部に搬送されるものであるが、この排
出装置7の運転は、排出防止板5の開閉と連動させるよ
うにすることもできる。
【0030】(7)排出工程兼乾燥汚泥投入工程(火曜
日) 続いて投入装置6によって第六バッチの乾燥汚泥D6を
回転ドラム2内に投入するものであり、回転ドラム2を
0.5rpmの回転速度で1分間正回転させる運転を1
0分間隔で4時間行う。この結果 図6(i)に示すよ
うな状態となるものであり、全ての乾燥汚泥D1が排出
口21から流出した状態となる。
【0031】その後火曜日から金曜日にかけて、乾燥汚
泥D2〜D5が排出されることとなるが、何れのバッチ
の乾燥汚泥Dも、165時間の間に乾燥汚泥D1に26
6回行われたものであるため、乾燥汚泥D1〜D5から
製造されたコンポストC1〜P5は同程度に醗酵が進行
したものとなる。
【0032】以上説明したように本発明によれば、乾燥
汚泥Dを回転ドラム2内に168時間滞留させ、この間
にリフタ25による切り返しを266回行うため、乾燥
汚泥Dの醗酵が充分に進行したコンポストCを得ること
ができる。またこの間、乾燥汚泥Dの進行に関与する回
転ドラム2の回転を実質的に168回とすることができ
るため、前記醗酵が充分に進行したコンポストCのみを
排出することが可能となるものである。
【0033】
【他の実施の形態】本発明は上述した実施の形態を基本
となる実施の形態とするものであるが、本発明の技術的
思想に基づいて、以下に示すような実施の形態を採るこ
ともできる。まず上述した基本となる実施の形態では、
土曜日及び日曜日には回転ドラム型醗酵装置1への乾燥
汚泥Dの投入及び回転ドラム型醗酵装置1からのコンポ
ストCの排出を行わないような回転ドラム型醗酵装置1
の運転方法について説明したが、回転ドラム型醗酵装置
1への乾燥汚泥Dの投入及び回転ドラム型醗酵装置1か
らのコンポストCの排出を毎日行うような運転ももちろ
ん可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥汚泥Dの回転ドラ
ム2内での滞留時間及びリフタ25による切り返し回数
を最適なものとし、乾燥汚泥Dを、常に醗酵が充分に進
んでコンポストCとなった状態で回転ドラム2から排出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ドラム型醗酵装置を示す側面図並
びにa−a断面図及びb−b断面図である。
【図2】回転ドラムにおけるリフタの設置態様を示す縦
断側面図及びa−a〜h−h断面図である。
【図3】回転ドラムの排出口付近を示す斜視図及び側面
図である。
【図4】乾燥汚泥の前処理工程を示す工程表である。
【図5】回転ドラム型醗酵装置の運転状態を示す工程表
である。
【図6】回転ドラム内における乾燥汚泥の様子を段階的
に示す骨格図である。
【図7】既存の回転ドラム型醗酵装置及びこのものを用
いた醗酵処理の様子を示す側面図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム型醗酵装置 2 回転ドラム 2a 投入端 2b 排出端 2A 直筒部 2B 排出側固定胴 20 投入口 21 排出口 22 給気管 23 吸気口 25 リフタ 27 チェーン 3 外筐体 5 排出防止板 50 逃げ穴 51 軸受 52 シャフト 53 アーム 54 アーム 55 ナックルジョイント 56 シリンダ 56a ロッド 6 投入装置 60 ホッパ 61 スクリューコンベヤ 62 排気口 7 排出装置 B 基台 C コンポスト D 乾燥汚泥 F1 投入側機枠 F2 排出側機枠 M1 駆動モータ R 支持ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 9/00 C05F 17/02 4H061 17/02 C12M 1/00 H C12M 1/00 B09B 3/00 D Fターム(参考) 4B029 AA01 BB01 CC02 EA02 4D004 AA03 BA04 CA04 CA15 CA19 CB09 CB12 CB45 CC02 DA02 DA13 4D059 AA03 BA03 BA44 BA47 BA48 BD00 BF15 BJ03 BK11 CB06 CC01 EB20 4G036 AA13 4G037 AA12 EA05 4H061 AA02 AA03 CC47 CC51 CC55 EE66 GG48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入口から回転ドラム内に供給される被
    処理物を、この回転ドラムの内周に具えたリフタによっ
    て切り返すことにより醗酵を促すとともに、前記リフタ
    によって排出口に向けて移送し、この排出口から外部に
    排出する装置において、前記回転ドラムの終端に排出防
    止板を設け、この排出防止板によって回転ドラムからの
    被処理物の流出を防止し、被処理物の醗酵が充分に進行
    した段階で外部に排出できるように構成したことを特徴
    とする回転ドラム型醗酵装置。
  2. 【請求項2】 前記排出防止板の高さ寸法を、回転ドラ
    ム内での被処理物の嵩高よりも高く設定したことを特徴
    とする請求項1記載の回転ドラム型醗酵装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2記載の回転ドラム
    型醗酵装置を用い、前記回転ドラム内への被処理物の投
    入をバッチ単位で行い、排出防止板によって回転ドラム
    を閉鎖した状態で回転ドラムを回転させ、リフタによっ
    て被処理物を切り返すことにより醗酵を促すものであ
    り、この際、回転ドラムの正転と反転とを交互に繰り返
    すことにより、実質的に被処理物の移送が行われないよ
    うにするものであり、このような運転状態で所定時間が
    経過した後、前記排出防止板を開放した状態で回転ドラ
    ムを正転させ、充分に醗酵が進行したバッチの被処理物
    を回転ドラムの外部に排出するとともに、投入口から回
    転ドラム内に新たなバッチの被処理物を投入することを
    特徴とするコンポストの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記被処理物の回転ドラムからの排出は
    二段階で行うものであり、まず回転ドラムを高速で正転
    させることにより、回転ドラム内の投入口側に空きスペ
    ースを作り、その後回転ドラムを低速で正転させて被処
    理物を低速で進行させながら新たなバッチの被処理物を
    投入することを特徴とする請求項3記載のコンポストの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記回転ドラムを正逆転させるインター
    バルを異ならせることにより、被処理物の醗酵の進行速
    度を調節することを特徴とする請求項3または4記載の
    コンポストの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013031197A1 (ja) * 2011-09-02 2013-03-07 東洋炭素株式会社 粉体攪拌装置

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