JP2003170011A - バッグフィルタ− - Google Patents

バッグフィルタ−

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JP2003170011A
JP2003170011A JP2001377471A JP2001377471A JP2003170011A JP 2003170011 A JP2003170011 A JP 2003170011A JP 2001377471 A JP2001377471 A JP 2001377471A JP 2001377471 A JP2001377471 A JP 2001377471A JP 2003170011 A JP2003170011 A JP 2003170011A
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bag filter
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バッグフィルタ−開口部からの液漏れを防いで
捕集効率の低下を防止し、安定したシ−ル性を付与し、
ハウジングへの収納性に優れた液体用バッグフィルタ−
を提供する。 【解決手段】ハウジング内に収納する袋状濾布及び濾布
開口部を形成するリングからなるバッグフィルターにお
いて、該リングを袋状濾布端部で包み込み、かつ折り返
して重ね合わせた濾布端部を超音波溶着し、外開きのリ
ング開口部を形成した構造のバッグフィルターとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッグフィルター
に関する。さらに詳しくはハウジングとのシール性に優
れ、ハウジングへの収納性に優れた液体用バッグフィル
ターに関する。
【0002】
【従来の技術】液体用バッグフィルターとしては、ポリ
プロピレンやポリエステル等の繊維からなる目の粗いク
ロスを基布とし、その両面または片面にポリプロピレン
やポリエステル等の各種繊維からなるバットを重ねた
後、ニードルパンチ加工を施して作られた濾布を、袋状
に縫製加工し、更にステンレス製や合成樹脂製のリング
に前記バッグの口の濾布を折り返し、縫製加工して開口
部を設けたものが知られている。この様なバッグフィル
ターは、ハウジング内のバケットと呼ばれる金属製のか
ごの内側に装着され、バッグフィルターの開口部が、ハ
ウジングの上蓋とバケット上部の環状部に挟まれる形で
シールされる。
【0003】しかしながら、上記構造のバッグフィルタ
ーは、濾布を袋状に加工する際の縫製部分や、開口部の
縫製部分に生じた針穴から直接濾液がバッグフィルター
外部へ流出し、捕集効率が低下するという問題が生じや
すい。また、上記の構造のバッグフィルターは、リング
の径と開口部付近の濾布の径が同じであるため、バケッ
ト上部の棚にリング部を乗せてハウジングに装着する
際、開口部分の濾布が邪魔となり、速やかに安定した状
態で装着することが困難となる。リング部を安定させて
ハウジングに装着しようとするには、開口部付近の濾布
をリングより内側に寄せ集めて、リング部が濾布に邪魔
されない状態にした後に、注意深くリング部をバケット
上部の棚に乗せる必要がある。この操作を怠った場合、
もしくは適切に行わなかった場合、リング部とバケット
上部の棚との間に濾布が折り重なって挟まるなどの不都
合が生じ、これが原因となって十分なシール性が得られ
ず、粒子の漏れが発生することがある。開口部の濾布
は、折り返して縫製されているため厚みがあり、それ
故、柔軟性に欠け、この操作を適切に行うのは難しい。
また、この操作を行わずに、無理にハウジングに装着し
ようとした場合、バケットの開口部付近と濾布が強く擦
れ、その結果、濾布を傷つけてしまい、やはり捕集効率
の低下を招いてしまうことがある。
【0004】縫製加工に代わって接着剤を用いれば、針
穴のような欠陥を生じることなく開口部の加工を行うこ
とが可能であるが、接着剤の硬化に時間がかかり、ま
た、接着剤から溶出する成分が濾液に悪影響を及ぼすな
どの問題が出てくる。また、熱接着でも同様に針穴を生
じることなく加工することが可能であるが、この方法は
厚い濾布を加工するには不向きであり、ごく限られた範
囲の厚みを持つ濾布でしかバッグフィルターを製作出来
ないという弱点を有する。
【0005】これらの問題を解決するために、特許第2
518579号公報に示されているように、開口部に縫
い込むリングの代わりに、熱可塑性樹脂等の材料で形成
された環状のカラーを用い、このカラーと濾布とを熱接
着しバッグフィルターとする方法がある。しかし、成形
体のカラーを用いた場合、製造工程が煩雑となり、製造
コストが高くなる上、そのバッグフィルターに対応する
専用のハウジングも準備する必要が出てくる。更には、
複雑な構造を持つ樹脂成形体のカラーは、少しの衝撃で
容易に破損する可能性がある。僅かでも破損したカラー
は、シール性を十分に発揮することが出来ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の課題である、バッグフィルター開口部からの
液漏れを防いで捕集効率の低下を防止し、安定したシー
ル性を付与し、ハウジングへの収納性に優れた液体用バ
ッグフィルターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ハウジング
内に収納する袋状濾布及び濾布開口部を形成するリング
からなるバッグフィルターにおいて、該リングは袋状濾
布端部で包み込まれ、かつ折り返されて重なりあった濾
布端部に超音波溶着が施され、外開きのリング開口部が
形成された構造のバッグフィルターが、所期の目的を達
成できることを見出し、この知見に基づいて、本発明を
完成した。
【0008】本発明は次から構成される。 (1)ハウジング内に収納する袋状濾布及び濾布開口部
を形成するリングからなるバッグフィルターにおいて、
該リングは袋状濾布端部で包み込まれ、かつ折り返され
て重なりあった濾布端部に超音波溶着が施され、外開き
のリング開口部が形成された構造を有するバッグフィル
ター。
【0009】(2)袋状濾布が超音波溶着によって袋状
に加工されたものである前記第1項記載のバッグフィル
ター。
【0010】(3)リングが、そのリング断面を内包す
る最小面積の真円の面積よりも10〜50%少ない面積
の断面形状を有するリングである前記第1項記載のバッ
グフィルター
【0011】(4)濾布が取手部材の付設された濾布で
ある前記第1項1もしくは第2項のいずれか1項記載の
バッグフィルター
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1に、本発明のバッグフィルターをハウジング
に装着したときの断面図の1例を示した。なお、ハウジ
ングの構造はこの図に示された形に限定されるものでは
ない。
【0013】ハウジングは、ハウジング胴体1とハウジ
ング上蓋2及びバケット3とからなり、ハウジング胴体
1とハウジング上蓋2は、バケット棚部4を挟む形で、
ハウジング上蓋締め付け用ボルト5で固定されている。
また、バケット棚部4において、ハウジングに挟まれる
部分の上下に、上部シール材6と下部シール材7及びハ
ウジングとバケット間のシール材8を設けることで、濾
液の流出を防止する構造になっている。バケット胴体3
の内側にバッグフィルターの濾布9が収まり、濾過時の
濾布9にかかる濾液の圧力をバケットで支えている。バ
ッグフィルターの開口部をバケット棚部4に乗るように
してバッグフィルターをバケット3内に装着し、ハウジ
ング上蓋2を閉め、バケット棚部4とハウジング上蓋2
との間にリング部が挟まれることで、シールされる構造
となっている。
【0014】濾液は、濾液入口13からハウジング内へ
流入し、濾布9とバケット胴体3を通過後、濾液出口1
4からハウジング外へ流出する。このとき除去すべき粒
子等は、濾布9により除去される。
【0015】本発明のバッグフィルターにおいては、開
口部付近の濾布10に開口部を形成するために必要なリ
ング11を包み込み、かつ折り返されて包み込まれたリ
ングの内側の重なり合った部分の濾布端部12に、リン
グ11の内側に沿って円環状の超音波溶着を施して、開
口部のリングが外開きになるように、すなわち濾布9の
袋状部よりも径の大きなリングを封じ込めてあるのが特
徴である。リングの内側部分の濾布に円環状の超音波溶
着を施してリングを封じ込めることで、自然に開口部の
濾布は超音波溶着端部で屈曲し、リング部分がバッグフ
ィルター内部からみて外向きになるように固定される。
なお、屈曲部が容易に変形しないように、更に熱加工を
施して固定しても良い。
【0016】このようにリングの内側部分の濾布が外向
きに折れ曲がったバッグフィルターは、バッグフィルタ
ーをバケット内に装着する際、バケットの開口部付近と
濾布が強く擦れることなく、リング11部分をバケット
の棚部4に安定した状態で乗せることが可能である。そ
のため、バッグフィルターのリング部分と、ハウジング
上蓋2及びバケット棚部4との間のシール性が良好な状
態で保たれ、濾液のリークが発生しにくくなる。
【0017】本発明のバッグフィルターは、濾布に超音
波溶着を施すことでリングを封じ込めているので、縫製
加工によってリングを封じ込めた従来のバッグフィルタ
ーで懸念された、開口部付近に生じる針穴からの濾液の
漏れに対する不安が払拭される。また、円環状の超音波
溶着に要する時間は、縫製加工に要する時間に比べると
極めてわずかであり、生産性の向上にも寄与する。
【0018】本発明で使用する円環状超音波溶着の幅
は、製作するバッグフィルターの大きさやハウジングの
形状にもよるが、1〜10mmの範囲が好ましく、2m
m〜5mmの範囲に収めるのが更に好ましい。超音波溶
着の幅が狭すぎると、十分な強度をもってリングを封じ
込めることが出来ないばかりか、リング部分が外向きに
なりにくくなり、バッグフィルターをバケットの棚部に
乗せやすいという利点が消失してしまう。逆に超音波溶
着の幅が広すぎると、溶着部分が脆くなり、破損しやす
くなるという弊害を伴う。
【0019】一方、本発明に使用する濾布を袋状に加工
する手段としては、従来のように縫製加工を用いること
も可能であるが、開口部と同様に超音波溶着を用いるの
が好ましい。超音波溶着でバッグ状に加工した濾布を用
いたバッグフィルターは、濾布に針穴を生じないため、
濾布の持つ本来の濾過精度を損ねることなく使用するこ
とが出来る。
【0020】リングの断面形状を、その断面を内包する
最小径の真円の面積よりも10〜50%少ない面積を有
する断面形状にすると、バッグフィルターとハウジング
とのシール性が更に向上する。具体的には1例として図
2〜図7に示すように、リングの断面形状を「く」の字
形や卵形、X形等にすることで、ハウジングの蓋及びバ
ケットから受ける圧力に対して、真円断面形状のリング
よりも大きな圧縮復元力を発現し、よりハウジングの蓋
及びバケットと密着する効果が生まれ、シール性が増
す。50%より少ない面積の断面形状になると、有効な
圧縮復元力を有する形状がないばかりか、強度が低下
し、ハウジングの蓋及びバケットから受ける圧力で破損
してしまう場合がある。また、10%に満たなくなる
と、やはり有効な圧縮復元力を有する形状となりにくく
なるので、真円に比べた優位性が失われる。
【0021】バッグフィルター開口部付近には、ハウジ
ングからバッグフィルターの取り出しが容易に行えるよ
う、図8、9に示すように濾布に取手部材15を付設し
ても良い。付設する取手部材の数や位置、材質は特に限
定されないが、対称の位置関係になるよう開口部付近2
カ所に濾布と同じ材質の取手部材を設けた場合に、バッ
グフィルターのハウジングへの出し入れ作業が最も容易
となる。また、リングを封じ込める際の超音波溶着と同
時に、濾布と同じ材質の取手部材を付設するようにする
のが、作業を簡便化出来るので好ましい。
【0022】濾布の材料には、超音波によって溶着が出
来る熱可塑性材料からなる繊維や多孔性フィルム等が使
用できる。超音波溶着が可能な範囲内であれば、熱可塑
性樹脂繊維に天然繊維や無機繊維が含まれていても良
い。熱可塑性が無くても、他の熱可塑性材料からなる濾
材と重ね合わせて超音波を施した際に、アンカー効果に
よって2つの濾材が強固に接着されるものであれば、使
用することが出来る。具体的には、ポリプロピレン、プ
ロピレンとエチレンとの結晶性共重合体、プロピレンと
プロピレンを除く他のα−オレフィンとの結晶性共重合
体、プロピレンとエチレンおよびプロピレンを除く他の
α−オレフィンとの結晶性共重合体、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等が加工しや
すい材料の例として挙げられる。
【0023】リングの材質は金属、高分子材料等の弾性
体を用いることが出来るが、使用済みのバッグフィルタ
ーの廃棄や再利用を検討する場合には、高分子材料を用
いた方が利便性に富む。高分子材料としては、具体的に
は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ−4−メチル
ペンテン、プロピレンとエチレンとの結晶性共重合体、
プロピレンとプロピレンを除く他のα−オレフィンとの
結晶性共重合体、プロピレンとエチレンおよびプロピレ
ンを除く他のα−オレフィンとの結晶性共重合体、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂等の熱
可塑性樹脂やオレフィン系、スチレン系、エステル系、
ウレタン系、アミド系、フッ素系等の熱可塑性エラスト
マーが挙げられる。また、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂等熱硬化性樹脂でも良い。
【0024】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。各例において用いた測定方法を以下に示
す。
【0025】(1)濾布目付 濾布を250mm×250mmのサイズで5つ切り取っ
て試験片とし、その質量を測り、1m当たりの質量に
換算した値の平均を目付の測定値とした。
【0026】(2)濾布厚さ 厚さ測定器において、直径35mmの円形プローブで2
0g/cmの荷重にセットし、濾布の5カ所の厚さを
測り、平均を濾布厚さの測定値とした。
【0027】(3)通気度 JISL1096の6.27.1(A法)に従って、濾
布の5カ所の通気度を測り、その平均を通気度の測定値
とした。
【0028】(4)捕集効率 ハウジングのシール性を評価する手法として、捕集効率
の測定を採用した。循環式濾過試験機のハウジングにバ
ッグフィルターを取り付け、毎分30リットルの流量で
通水循環しながら、試験ダストとしてJIS7種(中位
径6.6〜8.6μm)を3g/分で添加し、濾過前後
の差圧が0.15MPaに達したときの原液とフィルタ
ー通過後の液をサンプリングする。それぞれの液中の試
験ダストの粒度分布を光遮断式粒度分布測定機で測定
し、粒径10μm以上の入口粒子数に対するフィルター
に捕集された粒子数の割合を計算して捕集効率とした。
【0029】(5)取り付け時間 バッグフィルターの取り扱いを日常的に行っている作業
者3名と、取り扱いに不慣れな作業者2名とが、各人3
回ずつバッグフィルターのハウジングへの装着を行い、
これに要する時間を別の測定者が計測した。定められた
位置と状態にあるハウジングとバッグフィルターとを、
合図を期に取り付け開始し、ハウジング上蓋のボルトを
締め終わるまでの時間を計測した。各バグフィルターに
ついてのべ15回行った測定時間を平均して取り付け時
間とした。
【0030】実施例1 繊度3dtexのポリプロピレン繊維(繊維長51m
m、クリンプ数10山/25.4mm)と繊度8dte
xのポリプロピレン繊維(繊維長62mm、クリンプ数
10山/25.4mm)を混綿機にて1:1で混綿した
後、カード機を通し、目付152g/mのカードウェ
ブを得た。このカードウェッブを120℃に加熱したカ
レンダーロールに通し、熱セット加工を施した。別に、
メルトブロー法によって製作した、ポリプロピレンから
なる目付30g/m、通気度23cc/cm/se
c、厚さ1.17mmの不織布を用意した。このメルト
ブロー不織布を表面温度105℃、ロールクリアランス
40μm、ロールスピード10m/分のフラットロール
にて圧密処理して、通気度8cc/cm/sec、厚
さ0.23mmの不織布を得た。先のカードウェッブ1
枚と圧密処理したメルトブロー不織布2枚を重ね合わせ
て濾材とし、濾材を縫製加工によって内径170mm、
長さ400mmの袋状に加工し、濾布を得た。続いて内
径166mm、シール幅3mmの円環状超音波溶着装置
を用いて、線径3mm、内径170mm、真円断面形状
のポリプロピレン製リング11を該濾布の端部で包み込
み、かつ、折り返して、重なりあった該端部に超音波融
着を施して、外開きのリング開口部が形成されたバッグ
フィルターを得た。このバッグフィルターを用いて、捕
集効率及び取り付け時間の測定を行い、その結果を後述
の表1に示した。
【0031】実施例2 実施例1に準拠して得た濾材を用い、超音波溶着によっ
て内径170mm、長さ400mmの袋状に加工し、濾
布を得た。続いて実施例1で用いたと同様の円環状超音
波溶着装置を用いて、線径3mm、内径170mm、真
円断面形状のポリプロピレン製リング11を該濾布の端
部で包み込み、かつ、折り返して、重なりあった該端部
に超音波融着を施して、外開きのリング開口部が形成さ
れたバッグフィルターを得た。このバッグフィルターを
用いて、捕集効率及び取り付け時間の測定を行い、その
結果を後述の表1に、概念図を図10に、それぞれ示し
た。
【0032】実施例3 実施例2に準拠して得た濾布を用い、実施例1で使用し
た円環状超音波溶着装置を用いて、線径3mm、内径1
70mm、その断面を内接する真円の面積よりも30%
少ない面積を有する「く」の字形断面形状のポリプロピ
レン製リング11を該濾布の端部で包み込み、かつ、折
り返して、重なりあった該端部に超音波溶着を施し、外
開きのリング開口部が形成されたバッグフィルターを得
た。このバッグフィルターを用いて、捕集効率及び取り
付け時間の測定を行い、その結果を後述の表1に、概念
図を図11に、それぞれ示した。
【0033】実施例4 実施例2に準拠して得た濾布を用い、実施例1で使用し
た円環状超音波溶着装置を用いて、線径3mm、内径1
70mm、その断面を内接する真円の面積よりも20%
少ない面積を有する卵形断面形状のポリプロピレン製リ
ング11を該濾布の端部で包み込み、かつ、折り返し
て、重なりあった該端部に超音波溶着を施し、外開きの
リング開口部が形成されたバッグフィルターを得た。こ
のバッグフィルターを用いて、捕集効率及び取り付け時
間の測定を行い、その結果を後述の表1に、概念図を図
12に、それぞれ示した。
【0034】実施例5 実施例1に準拠して得たカードウェッブを3cm×8c
mの長方形に切断し、更に中央部で折り返して作成した
取手部材15を相対する位置に2個付設した。実施例2
に準拠して得た濾布を用い、実施例3で使用したものと
同じリング11を該濾布の端部で包み込み、かつ、折り
返して、重なりあった該端部に円環状超音波溶着装置を
用いて融着を施すと同時に、この取手部材2つを、開口
部上部から見下ろして線対称の位置関係になる場所に付
設して、外開きのリング開口部が形成された、取手付き
のバッグフィルタ−を得た。このバッグフィルターを用
いて、捕集効率及び取り付け時間の測定を行い、その結
果を後述の表1に示した。
【0035】実施例6 実施例2に準拠して得た濾布を用い、実施例1で使用し
たと同様の円環状超音波溶着装置を用いて、線径3m
m、内径170mm、その断面を内接する真円の面積よ
りも75%少ない面積を有する「く」の字形断面形状の
ポリプロピレン製リング11を該濾布の端部で包み込
み、かつ、折り返して、重なりあった該端部に超音波溶
着を施し、外開きのリング開口部が形成されたバッグフ
ィルターを得た。このバッグフィルターを用いて、捕集
効率及び取り付け時間の測定を行い、その結果を後述の
表1に示した。
【0036】実施例7 実施例2に準拠して得た濾布を用い、実施例1で使用し
たと同様の円環状超音波溶着装置を用いて、線径3m
m、内径170mm、その断面を内接する真円の面積よ
りも3%少ない面積を有する扇形断面形状のポリプロピ
レン製リング11を該濾布の端部で包み込み、かつ、折
り返して、重なりあった該端部に超音波溶着を施し、外
開きのリング開口部が形成されたバッグフィルターを得
た。このバッグフィルターを用いて、捕集効率及び取り
付け時間の測定を行い、その結果を後述の表1に示し
た。
【0037】比較例1 実施例1に準拠して得た濾材を用い、縫製加工によって
内径170mm、長さ400mmの袋状に加工し、濾布
を得た。続いて縫製加工17によって、線径3mm、内
径170mm、真円断面形状のポリプロピレン製リング
を該濾布で封じ込み、開口部が形成されたバッグフィル
ターを得た。このバッグフィルターを用いて、捕集効率
及び取り付け時間の測定を行い、その結果を後述の表1
に、その概念図を図13にそれぞれ示した。比較例1は
実施例1と同じ材料からなる濾布を使用しているにも関
わらず、実施例1よりも捕集効率が低下しているため、
濾液がリークしていると考えられる。また、ハウジング
への取り付け時間は実施例よりも長くかかっており、収
納性に劣っていた。
【0038】比較例2 実施例2に準拠して得た濾布を用い、縫製加工によっ
て、線径3mm、内径170mm、真円断面形状のポリ
プロピレン製リング11を該濾布で封じ込み、開口部が
形成されたバッグフィルターを得た。このバッグフィル
ターを用いて、捕集効率及び取り付け時間の測定を行
い、その結果を後述の表1に示した。比較例2は実施例
2と同じ材料からなる濾布を使用しているにも関わら
ず、実施例2よりも捕集効率が低下しているため、濾液
がリークしていると考えられる。また、ハウジングへの
取り付け時間は実施例よりも長くかかっており、収納性
に劣っていた。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明のバッグフィルターは、その開口
部を形成するリングを濾布に封じ込める際、円環状に超
音波溶着を施して開口部のリングを外開きにすること
で、ハウジングへの装着が容易で確実となり、かつ開口
部からの液漏れが防止されるのでシール性が向上し、従
来のように濾布に欠陥を生じさせることがない。そのた
め、捕集効率を低下させることなく安定した濾過精度が
得られる。シール性は、濾布の加工も超音波溶着で行う
ことや、リングの形状に変化を与えることで更に向上す
る。また、濾布に取手を付設することで、バッグフィル
ターのハウジングへの出し入れ作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッグフィルターをハウジング内
に収納装着した断面図の1例を示した図。
【図2】本発明に係るバッグフィルターに用いられるリ
ングの形状の一例を示す説明図。
【図3】本発明に係るバッグフィルターに用いられるリ
ングの形状の一例を示す説明図。
【図4】本発明に係るバッグフィルターに用いられるリ
ングの形状の一例を示す説明図。
【図5】本発明に係るバッグフィルターに用いられるリ
ングの形状の一例を示す説明図。
【図6】本発明に係るバッグフィルターに用いられるリ
ングの形状の一例を示す説明図。
【図7】本発明に係るバッグフィルターに用いられるリ
ングの形状の一例を示す説明図。
【図8】本発明に係る、取手部材を付設したバッグフィ
ルターの断面図。
【図9】図8の上方から見た説明図。
【図10】実施例2、3,4で用いた外開きリング及び
開口部を示す断面図。
【図11】実施例2、3,4で用いた外開きリング及び
開口部を示す断面図。
【図12】実施例2、3,4で用いた外開きリング及び
開口部を示す断面図。
【図13】比較例のバッグフィルターを示す断面図。
【符号の説明】
1:ハウジング胴体 2:ハウジング上蓋 3:バケット胴体 4:バケット棚部 5:ハウジング上蓋締め付け用ボルト 6:上部シール材 7:下部シール材 8:ハウジングとバケット間のシール材 9:袋状濾布 10:リングを包み込んだ開口部の濾布 11:リング 12:濾布溶着部 13:ハウジング入口 14:ハウジング出口 15:取手部材 16:濾布縫製加工部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に収納する袋状濾布及び濾布
    開口部を形成するリングからなるバッグフィルターにお
    いて、該リングは袋状濾布端部で包み込まれ、かつ折り
    返されて重なりあった濾布端部に超音波溶着が施され、
    外開きのリング開口部が形成された構造を有するバッグ
    フィルター。
  2. 【請求項2】袋状濾布が超音波溶着によって袋状に加工
    されたものである請求項1記載のバッグフィルター。
  3. 【請求項3】リングが、そのリング断面を内包する最小
    面積の真円の面積よりも10〜50%少ない面積の断面
    形状を有するリングである請求項1記載のバッグフィル
    ター
  4. 【請求項4】濾布が取手部材の付設された濾布である請
    求項1もしくは請求項2のいずれか1項記載のバッグフ
    ィルター
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