JP2003169445A - 電動機および情報処理装置 - Google Patents

電動機および情報処理装置

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JP2003169445A
JP2003169445A JP2001364611A JP2001364611A JP2003169445A JP 2003169445 A JP2003169445 A JP 2003169445A JP 2001364611 A JP2001364611 A JP 2001364611A JP 2001364611 A JP2001364611 A JP 2001364611A JP 2003169445 A JP2003169445 A JP 2003169445A
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shaft
gear
turntable
slider
permanent magnet
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JP2001364611A
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Yukio Matsumoto
幸雄 松本
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Sony Group Corp
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Aiwa Co Ltd
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDとMDのいずれかを選択的にセットでき
る高精度な情報処理装置を提供する。 【解決手段】 ターンテーブル6の回転軸となるシャフ
ト42は、ロアプレート30に固定されたモータプレー
ト40に設けられる軸受けポスト41に、回転かつしゅ
う動可能に支持される。シャフト42の下端は昇降プレ
ート46に当接しており、昇降プレート46の昇降動作
でシャフト42を昇降させる。ターンテーブル6を構成
するアウターロータ44にはターンテーブル6を回転さ
せる第1の永久磁石44aと、ターンテーブル6の位置
を規制する第2の永久磁石44bが設けられる。また、
軸受けポスト41にはコア43が設けられる。そして、
第1の永久磁石44aがその磁力中心にコア43を吸引
しようとする力、および第2の永久磁石44bがコア4
3を吸引しようとする力で、シャフト42を常に昇降プ
レート46に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルを備えたコ
アと永久磁石によってシャフトを回転させる電動機、お
よび、この電動機を備えた情報処理装置に関する。詳し
くは、被駆動部材として、円盤状のディスクからなる第
1の記録媒体を保持する第1の保持部とこの第1の記録
媒体より径の小さいディスクからなる第2の記録媒体を
保持する第2の保持部を備えたターンテーブルを有し、
このターンテーブルの位置を、第1の記録媒体を保持し
て回転する第1の位置から、第2の記録媒体を保持して
回転する第2の位置まで移動する際に、ターンテーブル
の回転軸となるシャフトを軸受け部に対してしゅう動さ
せることで、ターンテーブルの位置によらずシャフトの
傾き精度を保ち、ターンテーブルを高精度に回転できる
ようにするものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、記録媒体としてのCD(コンパ
クトディスク)がセットされ、音楽の再生が行える情報
処理装置が存在する。特に、持ち運びが可能な情報処理
装置として、いわゆるポータブルCDプレーヤーと呼ば
れるものが存在する。
【0003】また、記録媒体としてのMD(ミニディス
ク)がセットされ、音楽の再生あるいは再生と録音の両
方が行える情報処理装置が存在する。特に、持ち運びが
可能な情報処理装置として、いわゆるポータブルMDプ
レーヤーあるいはポータブルMDレコーダー(以下、両
者を総称してポータブルMDプレーヤーと称す)と呼ば
れるものが存在する。
【0004】従来、ポータブルCDプレーヤーにはMD
はセットできず、また、ポータブルMDプレーヤーには
CDはセットできない。このため、例えば外出中にCD
とMDの両方を使用したい場合は、ポータブルCDプレ
ーヤーとポータブルMDプレーヤーの両方を持ち運ぶ必
要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポータ
ブルCDプレーヤーとポータブルMDプレーヤーの両方
を持ち運ぶのは、利便性が悪いという問題があった。ま
た、ポータブルCDプレーヤーとポータブルMDプレー
ヤーを一体にした装置を考えた場合、可動部分が多くな
ることで精度を出すのが困難になるという問題があっ
た。本発明は、このような課題を解決するためになされ
たもので、高精度な電動機、および、形状の異なる記録
媒体の処理が可能で高精度な情報処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る電動機は、コイルを備えたコアと、
このコアに対向配置される永久磁石によってシャフトを
回転させる電動機において、シャフトを回転かつしゅう
動可能に支持する軸受け部と、シャフトに備えられる少
なくとも1つの被駆動部材と、シャフトを軸受け部に対
してしゅう動させて、被駆動部材の位置をシャフトの延
在方向に沿った方向に移動させる支持手段とを設けたも
のである。
【0007】上述した本発明に係る電動機では、被駆動
部材は軸受け部に支持されるシャフトの回転によって回
転する。また、シャフトを軸受け部に対してしゅう動さ
せることで、被駆動部材の位置はシャフトの延在方向に
沿った方向に移動する。ここで、被駆動部材を移動させ
る際に、電動機全体を移動させることなく、軸受け部に
対してシャフトのみをしゅう動させるので、被駆動部材
の傾き精度は、被駆動部材の位置によらず常に保たれ
る。よって、被駆動部材は、その位置によらず高精度に
回転することができる。
【0008】本発明に係る情報処理装置は、上述した電
動機を応用したものであって、円盤状のディスクからな
る第1の記録媒体を保持する第1の保持部と、第1の記
録媒体より径の小さいディスクからなる第2の記録媒体
を保持する第2の保持部を、第1の記録媒体および第2
の記録媒体の面と直交する方向に位置を異ならせて備
え、第1の記録媒体あるいは第2の記録媒体のいずれか
を保持してこれを回転駆動するターンテーブルと、この
ターンテーブルの回転軸となるシャフトを回転かつしゅ
う動可能に支持する軸受け部を装置本体部に固定してな
り、シャフトを軸受け部に対してしゅう動させて、ター
ンテーブルを第1の記録媒体を保持して回転する第1の
位置から第2の記録媒体を保持して回転する第2の位置
まで移動させるターンテーブル支持手段とを設けたもの
である。
【0009】上述した本発明に係る情報処理装置では、
ターンテーブルの回転軸となるシャフトは装置本体部に
固定された軸受け部に回転かつしゅう動可能に支持され
る。そして、シャフトを軸受け部に対してしゅう動させ
ることで、ターンテーブルの位置を、第1の記録媒体を
保持して回転する第1の位置から、第2の記録媒体を保
持して回転する第2の位置まで移動させる。ここで、上
述したように軸受け部は装置本体部に対して固定されて
いるので、シャフトの装置本体部に対する傾き精度は常
に保たれる。よって、ターンテーブルは、その位置によ
らず、高精度に回転することができる。
【0010】上述した本発明に係る情報処理装置におい
て、ターンテーブル支持手段として、シャフトの一方の
端部と当接し、第1の記録媒体および第2の記録媒体の
面と直交する方向に移動する位置規制部材を備えるとと
もに、ターンテーブルは、内周面に永久磁石を備えたア
ウターロータと、永久磁石と対向配置され、コイルを備
えたコアとを設け、シャフトのしゅう動方向に沿った方
向における永久磁石の磁力中心に対してコアの位置をず
らして設けて、永久磁石が磁力中心にコアを吸引する力
によってシャフトの一方の端部を位置規制部材に押し付
けることとする。
【0011】これにより、ターンテーブルを回転させる
ために必要な永久磁石を用いて、このターンテーブルの
回転軸の延在方向における位置を規制でき、単純な構成
でターンテーブルの位置を高精度に規制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の情
報処理装置の実施の形態の一例を説明する。図1は本実
施の形態の情報処理装置の全体構成を示す斜視図で、本
実施の形態の情報処理装置1は、本体部2に対して蓋部
3が開閉可能な構造である。本体部2には、第1の記録
媒体であるCD(コンパクトディスク)4あるいは第2
の記録媒体であるMD(ミニディスク)5を回転駆動す
るターンテーブル6および情報の読み書きを行うピック
アップ7等を備える。
【0013】蓋部3には、MD5を保持するMDホルダ
ー8が開閉可能に設けられるとともに、MD5の挿入の
有無を検出する後述するMD検出レバー等(図1では図
示せず)が設けられる。このMD検出レバーによるMD
5の検出の有無と蓋部3の開閉動作によって、MDホル
ダー8の開閉、ターンテーブル6の移動およびピックア
ップ7の移動範囲の規制を行うものである。
【0014】また、ターンテーブル6に保持されるCD
4の側部に退避空間9を形成し、MDホルダー8をこの
退避空間9に収めるようにする。なお、公知のように、
CD4は円盤状のディスクであり、MD5はCD4より
径の小さいディスク5aをパッケージ5bに収納してな
るものである。
【0015】[蓋部の構成]まず、本実施の形態の情報
処理装置1における蓋部3の説明を行う。図2は本実施
の形態の情報処理装置1の蓋部3の内部構造を示す平面
図である。この図2は、図1に示すように蓋部3が開放
している状態を示す。蓋部3は例えば樹脂製の筐体内に
金属製のアッパープレート10を設け、このアッパープ
レート10に各種部品を取り付けたものである。なお、
図2においてアッパープレート10は二点鎖線で示して
いる。
【0016】MDホルダー8はアッパープレート10の
一方の面、ここでは下面側に取り付けられるもので、右
ホルダー11と左ホルダー12とから構成される。右ホ
ルダー11と左ホルダー12は、互いが接近、および離
間する方向に平行移動可能となるようにアッパープレー
ト10に取り付けられる。
【0017】すなわち、アッパープレート10には、右
ホルダー11および左ホルダー12の移動方向に沿って
延在する互いに平行な複数のガイド穴10aが開けられ
るとともに、右ホルダー11および左ホルダー12の一
方の面、ここでは上面には、これらガイド穴10aに入
る複数のガイドピン13が設けられる。これにより、右
ホルダー11と左ホルダー12は、アッパープレート1
0の面に沿って互いが接近および離間する方向に平行移
動する。また、右ホルダー11と左ホルダー12の移動
範囲は、ガイド穴10aによって規制される。
【0018】図3はMDホルダー8の構成を示す説明図
で、図3(a)は右ホルダー11および左ホルダー12
を下面側から見た平面図、図3(b)は右ホルダー11
および左ホルダー12を矢印方向から見た平面図であ
る。
【0019】右ホルダー11の一方の側端にはMD5を
保持する右保持部14が形成される。この右保持部14
は、MD5の横方向の位置を規制する側壁部14aとM
D5を保持する底面部14bとから構成される。また、
この底面部14bには、後述するようにMD5をセット
せずに蓋部3を閉じる際、CD4を退避するための例え
ば円弧形状の切り欠き14cが形成される。なお、側壁
部14aには、MD5の蓋を開閉する図示しない突起が
設けられる。
【0020】この右保持部14に対向して、左ホルダー
12の一方の側端にはMD5を保持する左保持部15が
形成される。この左保持部15は、MD5の横方向の位
置を規制する側壁部15aとMD5を保持する底面部1
5bとから構成される。また、この底面部15bにはC
D4を退避するための例えば円弧形状の切り欠き15c
が形成される。
【0021】右ホルダー11には、この右ホルダー11
の移動方向に沿って延在するラックギア11aが設けら
れる。左ホルダー12には、この左ホルダー12の移動
方向に沿って延在し、かつ、右ホルダー11のラックギ
ア11aと対向する位置にラックギア12aが設けられ
る。また、左ホルダー12には、後述するMD検出爪を
突出させるための開口部12bが設けられる。
【0022】図2に戻り、次に右ホルダー11と左ホル
ダー12にこれを開閉するための駆動力を伝達する機構
について説明する。右ホルダー11と左ホルダー12
は、第1の2段ギア16と第2の2段ギア17によって
連動して開閉する。
【0023】第1の2段ギア16は大ギア16aと小ギ
ア16bとから構成され、小ギア16bがアッパープレ
ート10の上面と下面のそれぞれに突出し、大ギア16
aがアッパープレート10の下面側に位置するように回
転可能に取り付けられる。
【0024】第2の2段ギア17も、同様に大ギア17
aと小ギア17bとから構成され、アッパープレート1
0の下面に回転可能に取り付けられる。そして、第1の
2段ギア16の大ギア16aと第2の2段ギア17の大
ギア17aは、同一モジュールかつ同一歯数である。同
様に、第1の2段ギア16の小ギア16bと第2の2段
ギア17の小ギア17bは、同一モジュールかつ同一歯
数である。
【0025】右ホルダー11のラックギア11aは、第
1の2段ギア16の小ギア16bのアッパープレート1
0の下面側に突出している部分および第2の2段ギア1
7の小ギア17bとかみ合う。これに対して、左ホルダ
ー12のラックギア12aは、第1の2段ギア16の大
ギア16aおよび第2の2段ギア17の大ギア17aと
かみ合う。
【0026】これにより、第1の2段ギア16および第
2の2段ギア17が一回転する際の右ホルダー11と左
ホルダー12の移動量は異なり、左ホルダー12の方が
移動量を多くしてある。
【0027】ここで、第2の2段ギア17は、右ホルダ
ー11および左ホルダー12の位置によらず、右ホルダ
ー11のラックギア11aと左ホルダー12のラックギ
ア12aの両方に常時かみ合う。これに対して、第1の
2段ギア16は、右ホルダー11および左ホルダー12
の位置に応じて、右ホルダー11のラックギア11aと
左ホルダー12のラックギア12aの少なくとも一方と
は常時かみ合う。
【0028】右ホルダー11と左ホルダー12を開閉す
るための駆動力は第1の2段ギア16に伝達される。こ
の第1の2段ギア16に駆動力を伝達するため、第1の
アイドルギア18と第2のアイドルギア19が設けられ
る。また、駆動力の伝達の有無を切り替えるため、伝達
切替アーム20と伝達切替ギア21が設けられる。
【0029】第1のアイドルギア18は1枚の大ギアか
ら構成され、アッパープレート10の上面に回転可能に
取り付けられる。この第1のアイドルギア18は第1の
2段ギア16の小ギア16bのアッパープレート10の
上面側に突出している部分とかみ合う。第2のアイドル
ギア19は大ギア19aと小ギア19bとから構成さ
れ、アッパープレート10の上面側に回転可能に取り付
けられる。この第2のアイドルギア19の大ギア19a
が第1のアイドルギア18とかみ合う。
【0030】伝達切替アーム20はアッパープレート1
0の上面で第2のアイドルギア19の下側に設けられ、
第2のアイドルギア19の軸19cを中心に回転する。
この伝達切替アーム20の軸19cを挟んで一方の端部
には伝達切替ギア21が取り付けられる。この伝達切替
ギア21は大ギア21aと小ギア21bとから構成さ
れ、伝達切替ギア21の大ギア21aと第2のアイドル
ギア19の小ギア19bとかみ合う。伝達切替ギア21
は上述したように、第2のアイドルギア19の軸19c
を支点に回転する伝達切替アーム20に取り付けられる
ので、伝達切替ギア21は、伝達切替アーム20の回転
により第2のアイドルギア19とのかみ合いを保持した
まま、その中心が変位する。
【0031】アッパープレート10の一方の側端には、
伝達切替ギア21の大ギア21aとかみ合うラックギア
22aを備えたホルダ開閉スライダー22が設けられ
る。このホルダ開閉スライダー22は、MD5の挿抜方
向に沿って移動可能にアッパープレート10に取り付け
られる。
【0032】そして、伝達切替アーム20の軸19cを
支点にした回転によって、ホルダ開閉スライダー22の
ラックギア22aと伝達切替ギア21のかみ合いおよび
かみ合いの解除が行われる。なお、ホルダ開閉スライダ
ー22は蓋部3の開閉によって移動するが、その構成は
後述する。
【0033】伝達切替アーム20の回転はMD検出レバ
ー23により行われる。このMD検出レバー23は、軸
23aを支点に回転可能となるようにアッパープレート
10上面に取り付けられ、右ホルダー11および左ホル
ダー12により構成されるMDホルダー8へのMD5の
挿入によって回転する。
【0034】そして、このMD検出レバー23には、M
Dホルダー8へのMD5の挿入を検出するMD検出爪2
3b、右ホルダー11および左ホルダー12の移動を規
制するホルダー規制アーム23c、伝達切替アーム20
を回転させるホルダー開閉駆動力切替部23d、および
図1に示すターンテーブル6の移動の有無を切り替える
ターンテーブル切替部23eが設けられる。
【0035】スプリング24は、一方の端部がアッパー
プレート10に固定され、他方の端部がMD検出レバー
23に固定されており、スプリング24によって、MD
検出レバー23は軸23aを中心に矢印a1で示す方向
に回転する力が加わっている。なお、スプリング24に
よるMD検出レバー23の回転範囲の規制は、アッパー
プレート10に設けられたストッパ10bによって行わ
れる。ここで、MD検出レバー23の初期位置は、この
ストッパ10bに突き当たる状態とする。
【0036】そして、MD検出レバー23が初期位置に
ある状態で、右ホルダー11および左ホルダー12が図
2に示すMD5を保持する位置(以下、ホルダーのMD
ポジションと称す。)にあるとき、MD検出爪23bは
左ホルダー12内に突出する。すなわち、MD検出爪2
3bは、アッパープレート10に設けた図示しない開口
部および左ホルダー12に形成した開口部12より、図
3に示す左保持部15の側壁部15aの近傍に突出す
る。
【0037】ホルダー規制アーム23cは、MD検出レ
バー23の軸23aを中心とした回転により、アッパー
プレート10に設けられたガイド穴10aにガイドされ
て移動する左ホルダー12のガイドピン13(a)の移
動経路より退避する位置から、この移動経路を遮る位置
まで移動する。
【0038】ホルダー開閉駆動力切替部23dは、MD
検出レバー23の軸23aを中心とした円弧の一部に略
沿った形状の長穴で、かつ、軸23aからの距離が、一
方の端部と他方の端部で異なる長穴である。
【0039】このホルダー開閉駆動力切替部23dに
は、伝達切替アーム20の軸19cを挟んで他方の端部
に設けられたピン20aが挿入され、MD検出レバー2
3の軸23aを中心とした回転で、ピン20aはホルダ
ー開閉駆動力切替部23dによってガイドされる。これ
により、軸23aを中心としたMD検出レバーの回転に
よってピン20aの軸23aからの距離が変化すること
になり、ピン20aの位置が変位するため、伝達切替ア
ーム20は軸19cを中心に回転する。
【0040】ターンテーブル切替部23eは、後述する
MD5の挿抜動作によるMD検出レバー23の軸23a
を中心とした回転により、アッパープレート10の一方
の側部に設けた開口している溝部10cの一部を塞ぐ位
置から、この溝部10cより退避する位置まで移動す
る。
【0041】MDイジェクトレバー25は、軸25aを
中心に回転可能となるようにアッパープレート10の上
面に取り付けられる。このMDイジェクトレバー25の
軸25aを挟んで一方の端部にはMD係止部25bが設
けられ、他方の端部にはレバー係止ピン25cが設けら
れる。このMD係止部25bは、アッパープレート10
に設けられる開口部10dよりアッパープレート10の
下面側で、MDホルダー8でガイドされるMD5の挿抜
経路中に突出している。
【0042】スプリング26は、一方の端部がアッパー
プレート10に固定され、他方の端部がMDイジェクト
レバー25に固定されており、スプリング26によっ
て、MDイジェクトレバー25は軸25aを中心に矢印
b1で示す方向、すなわち、MDホルダー8にセットさ
れたMD5をMD係止部25bで押し出す方向に回転す
る力が加わっている。なお、スプリング26によるMD
イジェクトレバー25の回転範囲の規制は、開口部10
dにMD係止部25bを突き当てることによって行われ
る。ここで、MDイジェクトレバー25の初期位置は、
この開口部10dの一方の端部に突き当たる状態とす
る。
【0043】イジェクト開閉レバー27は、軸27aを
中心に回転可能となるようにアッパープレート10の上
面に取り付けられる。このイジェクト開閉レバー27の
軸27aを挟んで一方の端部にはホルダ開閉スライダー
22の乗り越え突起22bに突き当たる乗り越え爪27
bが設けられ、他方の端部にはMDイジェクトレバー2
5の回転を規制するカム面27cが設けられる。
【0044】スプリング28は、一方の端部がアッパー
プレート10に固定され、他方の端部がイジェクト開閉
レバー27に固定されており、スプリング28によっ
て、イジェクト開閉レバー27は軸27aを中心に矢印
c1で示す方向に回転する力が加わっている。なお、ス
プリング28によるイジェクト開閉レバー27の回転範
囲の規制は、アッパープレート10に設けられたストッ
パ10eによって行われる。ここで、イジェクト開閉レ
バー27の初期位置は、このストッパ10eに突き当た
る状態とする。
【0045】反転バネ29は、コイル部29aの両端か
らそれぞれ腕部29bが突出するねじりコイルバネで、
一方の腕部29bが左ホルダー12のガイドピン13
(b)に嵌められ、他方の腕部29bがアッパープレー
ト10に設けられたピン10fに嵌められている。
【0046】この反転バネ29は、右ホルダー11およ
び左ホルダー12がMDポジションにあるとき、コイル
部29aが広がろうとする力によって、左ホルダー12
を右ホルダー11に近づける閉方向である矢印d1方向
に押す力を発生する。右ホルダー11と左ホルダー12
は、第2の2段ギア17で連動しており、左ホルダー1
2が矢印d1方向に移動すると、右ホルダー11はその
反対の矢印e1方向に移動するので、右ホルダー11に
もこれを閉じる方向である矢印e1方向に押す力が加わ
る。
【0047】第1の2段ギア16および第2の2段ギア
17と、右ホルダー11のラックギア11aおよび左ホ
ルダー12のラックギア12aとの間にはバックラッシ
ュが必要であり、第1の2段ギア16および第2の2段
ギア17に対して右ホルダー11および左ホルダー12
はガタが存在することは避けられない。そこで、反転バ
ネ29を設けることで、バックラッシュによるガタを打
ち消すことができる。
【0048】[本体部の構成]次に、図1に示す本実施
の形態の情報処理装置1における本体部2の説明を行
う。図4は本実施の形態の情報処理装置の本体部の内部
構造を示す平面図である。本体部2は例えば樹脂製の筐
体内に金属製のロアプレート30を設け、このロアプレ
ート30に各種部品を取り付けたものである。なお、図
4においてロアプレート30は二点鎖線で示している。
【0049】ロアプレート30の一方の面、ここでは下
面には第1のスライダー31と第2のスライダー32が
取り付けられている。第1のスライダー31にはその移
動方向に沿って延在する複数のガイド穴31aが設けら
れ、これらガイド穴31aに、ロアプレート30の下面
に設けたガイドピン30aが挿入される。これにより、
第1のスライダー31はガイドピン30aにガイドされ
てロアプレート30の面に沿ってスライド移動する。
【0050】第2のスライダー32にはその移動方向に
沿って延在する複数のガイド穴32aが設けられ、これ
らガイド穴32aに、ロアプレート30の下面に設けた
ガイドピン30aが挿入される。これにより、第2のス
ライダー32はガイドピン30aにガイドされてロアプ
レート30の面に沿ってスライド移動する。
【0051】図5は本体部2の要部構成を示す斜視図で
あり、以下に図4と図5を用いて、まず、第1のスライ
ダー31および第2のスライダー32の構成の詳細およ
び駆動機構について説明する。
【0052】第1のスライダー31のその移動方向に沿
った一方の端部には、ピックアップ7の移動範囲を規制
する外側ストッパ部31bが形成される。また、第1の
スライダー31の他方の端部側には、第1のスライダー
31の移動方向に沿って延在するラックギア31cが設
けられる。
【0053】さらに、第1のスライダー31の側部を折
り曲げて形成される側板には、第1のスライダー31の
移動方向に沿って延在し、かつ傾斜しているカム穴31
dが設けられる。
【0054】第2のスライダー32のその移動方向に沿
った一方の端部には、ピックアップ7の移動範囲を規制
する内側ストッパ部32bが形成される。また、第2の
スライダー32の他方の端部側には、第2のスライダー
32の移動方向に沿って延在する第1のラックギア32
cが設けられる。
【0055】この第2のスライダー32の側部には、対
向配置される第1のスライダー31と反対の外側に向け
て突出するアーム部32dが設けられ、このアーム部3
2の先端には、第2のスライダー32の移動方向に沿っ
て延在する第2のラックギア32eが設けられる。
【0056】スプリング33は一方の端部がロアプレー
ト30に固定され、他方の端部が第2のスライダー32
に固定されており、スプリング33によって第2のスラ
イダー33は矢印f1方向に移動する力が加わってい
る。なお、スプリング33による第2のスライダー32
の移動範囲の規制は、ガイドピン30aにガイド穴32
aの一方の端部が突き当たることで行われる。
【0057】ロアプレート30の側部には、第1のスラ
イダー31および第2のスライダー32の移動方向に対
して直交する方向に移動する第3のスライダー34が取
り付けられている。この第3のスライダー34は蓋部3
の開閉により移動し、第3のスライダー34の移動によ
って第1のスライダー31および第2のスライダー32
が移動する。なお、第3のスライダー34を移動させる
機構の詳細は後述する。
【0058】以下に、第3のスライダー34から第1の
スライダー31および第2のスライダー32への駆動力
の伝達機構について説明すると、第3のスライダー34
にはその移動方向に沿って延在するラックギア34aが
設けられ、このラックギア3aにピニオンギア35がか
み合う。このピニオンギア35はロアプレート30の下
面に回転可能に取り付けられる。そして、第1のスライ
ダー31には、ピニオンギア35に伝わる駆動力が第1
の2段ギア36および第2の2段ギア37によって伝達
される。
【0059】第1の2段ギア36は大ギア36aと小ギ
ア36bとから構成され、ロアプレート30の下面に回
転可能に取り付けられる。同様に第2の2段ギア37は
大ギア37aと小ギア37bとから構成され、ロアプレ
ート30の下面に回転可能に取り付けられる。ピニオン
ギア35は第1の2段ギア36の小ギア36bとかみ合
い、第1の2段ギア36の大ギア36aが第2の2段ギ
ア37の小ギア37bとかみ合う。そして、第2の2段
ギア37の大ギア37aが第1のスライダー31のラッ
クギア31cとかみ合う。
【0060】第2のスライダー32には、ピニオンギア
35に伝わる駆動力がピニオンギア38によって伝達さ
れる。このピニオンギア38はロアプレート30の下面
に回転可能に取り付けられ、ピニオンギア35とピニオ
ンギア38がかみ合い、このピニオンギア38が第2の
スライダー32の第1のラックギア32cとかみ合う。
【0061】ここで、ピニオンギア35から第1のスラ
イダー31のラックギア31cまでは、第1の2段ギア
36と第2の2段ギア37の組み合わせにより駆動力を
伝達しており、かつ、歯数の多いギアから少ないギアへ
と駆動力を伝達していくので、ピニオンギア35の1回
転あたりの第1のスライダー31の移動量が第2のスラ
イダー32の移動量より多くなるようにしてある。
【0062】ここで、第3のスライダー34の移動は、
ピニオンギア35とピニオンギア38で連動する第2の
スライダー32とロアプレート30の間に設けられるス
プリング33により規制される。
【0063】第2のスライダー32の第2のラックギア
32eにはカムギア39がかみ合っている。このカムギ
ア39は、ロアプレート30の下面に回転可能に取り付
けられ、第2のラックギア32eとかみ合うギア部39
aと、円筒の外周面の一部に所定の形状のカム溝39b
を設けてなるカム部39cとから構成される。このカム
溝39bは円筒形状のカム部39cの外周面に螺旋を描
くように設けられる。カム溝39bの位置は、カム部3
9cの円周方向において上下方向に高さが異なるので、
カムギア39が回転することで、ある位置におけるカム
溝39bの高さが変位することになる。
【0064】そして、ターンテーブル6は、後述するよ
うに、MD5を装着した状態の蓋部3を開閉することに
よる第1のスライダー31および第2のスライダー32
の移動による、該第1のスライダー31のカム穴31d
の変位およびカムギア39の回転によるカム溝39bの
変位によって昇降する。[ターンテーブルの構成]図6
はターンテーブル6の支持機構を示す斜視図、図7はタ
ーンテーブル6の構成を示す側断面図であり、以下、図
4〜図7を用いてターンテーブル6の構造およびターン
テーブルを昇降させる機構について説明する。
【0065】モータプレート40は、ロアプレート30
の下面側に本実施の形態では3本の脚部40aを介して
取り付けられる。このモータプレート40の一方の面、
ここでは上面には略円筒形状の軸受けポスト41が突出
形成されている。この軸受けポスト41の内部にはシャ
フト42を支持する2個のベアリング41aが間隔を開
けて取り付けられるとともに、軸受けポスト41の外部
の一方の端部、ここでは上端側には、コイル43aが巻
かれたコア43が取り付けられる。
【0066】シャフト42は軸受けポスト41の2個の
ベアリング41aによって該軸受けポスト41に対して
回転可能に支持されるとともに、シャフト42自身の延
在方向に移動可能となっている。
【0067】このシャフト42の一方の端部、ここでは
上端にはターンテーブル6を構成する電動機構造体とし
てのアウターロータ44が取り付けられる。このアウタ
ーロータ44は、上端は閉塞し下端は開放した円筒形状
で、このアウターロータ44の内周面には、軸受けポス
ト41に取り付けたコア43に対向して第1の永久磁石
44aが取り付けられている。また、アウターロータ4
4の上端面の内側には、コア43を吸引する第2の永久
磁石44bが取り付けられている。
【0068】第1の永久磁石44aは、この第1の永久
磁石44aが取り付けられているアウターロータ44を
回転させるために用いられる。これに対して、第2の永
久磁石44bは、アウターロータ44の軸方向の位置を
規制するために用いられる。
【0069】アウターロータ44の閉塞している上端に
はターンテーブル6を構成するCD−MDチャック45
が取り付けられている。このCD−MDチャック45は
CD保持部45aの上側にMD保持部45bが設けられ
る。MD保持部45bは、図示しない磁石によりMD5
の中心部分を吸引保持する。また、CD保持部45a
は、図示しないバネにより支持部材をCD4の内周面に
押し当てることにより該CD4を保持する。
【0070】このように、本実施の形態のターンテーブ
ル6は、CD4あるいはMD5のどちらか一方の選択的
に保持するCD−MDチャック45と、ターンテーブル
6を回転させるためのモータを構成する電動機構造体を
一体に組み込むことで、異なる記録媒体を回転駆動する
機構を、部品点数の少ない簡単な機構で実現している。
【0071】シャフト42の他方の端部、ここでは下端
は昇降プレート46により支持される。この昇降プレー
ト46は、シャフト42を支持する底板46aと、この
底板46aのそれぞれ両端から立ち上がる第1の壁部4
6bおよび第2の壁部46cとから構成される。昇降プ
レート46の底板46aには、シャフト42の端部を支
持する図示しない軸受けが設けられる。この軸受けは、
シャフト42が回転する際の抵抗を抑える材質で作られ
る。
【0072】第1の壁部46bにはガイドピン46dが
設けられ、第2の壁部には第1のガイドピン46eおよ
び第2のガイドピン46fが設けられる。第1のガイド
ピン46eと第2のガイドピン46fは、鉛直方向の一
列に並ぶ位置に設けられる。
【0073】これらガイドピン46dおよび第1のガイ
ドピン46eと第2のガイドピン46fは、昇降プレー
ト46の昇降の際の姿勢を規制する機能と、第1のスラ
イダー31とカムギア39の移動を受けて昇降プレート
46を昇降させる機能を有する。
【0074】ロアプレート30の下面には、昇降プレー
ト46の第1の壁部46b側をガイドする昇降ガイド部
47が設けられる。この昇降ガイド部47は、例えばロ
アプレート30の一部を下面側に向けて折り曲げて形成
したもので、ロアプレート30の面に対して鉛直方向に
延在する。そして、ガイドピン46dを案内するガイド
穴47aが設けられる。このガイド穴47aは、昇降プ
レート46の移動方向に沿って延在する長穴である。
【0075】また、ロアプレート30の下面には、昇降
プレート46の第2の壁部46c側をガイドする姿勢規
制ガイド板48が取り付けられる。この姿勢規制ガイド
板48は、例えばロアプレート30の下面に断面形状が
逆L字型の部材を取り付けてなり、ロアプレート30の
面に対して鉛直方向に延在する。そして、第1のガイド
ピン46eおよび第2のガイドピン46fを案内するガ
イド穴48aが設けられる。このガイド穴48aは、昇
降プレート46の移動方向に沿って延在する長穴であ
る。
【0076】このように、昇降プレート46は、第2の
壁部46c側が第1のガイドピン46eと第2のガイド
ピン46fの2点でガイド穴48aに支持されているの
で、姿勢を保持したまま昇降可能となっている。
【0077】昇降プレート46の第1の壁部46bに設
けられるガイドピン46dは、昇降ガイド部47のガイ
ド穴47aに挿入され、さらに、その先端が第1のスラ
イダー31に形成されるカム穴31dに挿入される。
【0078】また、昇降プレート46の第2の壁部46
cに設けられる第1のガイドピン46eは、姿勢規制ガ
イド板48のガイド穴48aに挿入され、さらに、その
先端がカムギア39に形成されるカム溝39bに挿入さ
れる。
【0079】さて、第1のスライダー31はピニオンギ
ア35の回転によりロアプレート30の面に沿ってスラ
イド移動する。この第1のスライダー31に形成される
カム穴31dは、第1のスライダー31の移動方向に沿
った一方の端部側が低く、他方の端部側が高くなる傾斜
を有する。
【0080】ガイドピン46dは昇降ガイド部47のガ
イド穴47aにガイドされることで、第1のスライダー
31の移動方向には動かないので、第1のスライダー3
1が移動することにより、カム穴31dにおけるガイド
ピン46dの接触位置が変化して行く。そして、カム穴
31dが傾斜していることにより、この接触位置の高さ
が変化する。
【0081】また、カムギア39は第2のスライダー3
2がピニオンギア35の回転によりロアプレート30の
面に沿ってスライド移動することで回転する。このカム
ギア39に形成されるカム溝39bは螺旋の一部であ
り、一方の端部側が低く、他方の端部側が高くなる傾斜
を有する。
【0082】第1のガイドピン46eは姿勢規制ガイド
板48のガイド穴48aにガイドされることで、第2の
スライダー32の移動方向には動かないので、カムギア
39が回転することにより、カム溝39bにおける第1
のガイドピン46eの接触位置が変化して行く。そし
て、カム溝39bが螺旋を描くことにより、この接触位
置の高さが変化する。
【0083】そして、第1のガイドピン46eと第2の
ガイドピン46fが姿勢規制ガイド板48のガイド穴4
8aにガイドされるので、昇降プレート46はガイドピ
ン46d等を支点として回転することなく、ピニオンギ
ア35の回転によって昇降プレート46は昇降する。
【0084】さて、第1のスライダー31に対して第2
のスライダー32の移動量は少ない。このため、第2の
スライダー32側ではカムギア39を用いることで、カ
ム溝39bの傾斜をきつくすることなく、第1のスライ
ダー31側に合わせた昇降プレート46の昇降量を確保
できる。
【0085】ターンテーブル6を構成するアウターロー
タ44は、上述したようにシャフト42に取り付けられ
ている。このシャフト42は、ロアプレート30に対し
て固定されることになる軸受けポスト41に回転可能か
つ軸方向に移動可能に支持されており、かつ、シャフト
42の下端を昇降プレート46底面46aで支持してい
る。これにより、昇降プレート46の昇降と、コア43
と第1の永久磁石44aの吸引力およびコア43と第2
の永久磁石の吸引力によって、ターンテーブル6が昇降
する。
【0086】なお、昇降プレート46の底板46aには
アウターロータ44の外れを防止するための抜け止め部
46gが設けられる。この抜け止め部46gは、アウタ
ーロータ44の下端に設けられるリング状に突出したフ
ランジ部44cの一部を非接触で覆う形状を有し、アウ
ターロータ44の上方への抜けを防止する。 [ピックアップの構成]次に図4を用いてピックアップ
7の構成について説明する。ピックアップ7はシャフト
49とガイドレール50により支持される。ロアプレー
ト30には、ピックアップ7の移動方向に沿って延在す
る開口部30bが設けられる。シャフト49は、ロアプ
レート30の下面に取り付けられる支持部材49aおよ
び支持部材49bによりその両端が支持された状態で、
ロアプレート30に取り付けられる。ガイドレール50
はロアプレート30に直接取り付けられる。
【0087】シャフト49は、ピックアップ7の移動方
向に対して開口部30aの一方の側端側に設けられ、ガ
イドレール50は開口部30aの他方の側端側に設けら
れる。これにより、ピックアップ7は、その移動方向に
おいて一方の側端がシャフト49にしゅう動可能に支持
され、他方の側端がガイドレール50にしゅう動可能に
支持される。
【0088】ピックアップ7は送りネジ51によって移
動する。この送りネジ51は、シャフト49と平行に設
けられ、支持部材49aおよび支持部材49bによって
回転可能に支持される。
【0089】送りネジ51は、その延在方向に沿ってネ
ジ山が設けられており、このネジ山とかみ合うかみ合い
部52がピックアップ7に取り付けられている。このか
み合い部52は、例えば、バネ性を有する材質で形成さ
れる。これにより、送りネジ51が回転すると、かみ合
い部52が送りネジ51のネジ山によって送られ、ピッ
クアップ7が送りネジ51、シャフト49に沿って移動
する。
【0090】送りネジ51はロアプレート30の下面側
に取り付けられるモータ53によって回転する。モータ
53にはピニオンギア53aが取り付けられ、第1の2
段ギア54および第2の2段ギア55を介して、ピニオ
ンギア53aの回転が、送りネジ51に設けたウォーム
ギア51aに伝わる。
【0091】すなわち、第1の2段ギア54と第2の2
段ギア55はそれぞれロアプレート30の下面に回転可
能に取り付けられ、第1の2段ギア54の大ギア54a
がピニオンギア53aに噛み合い、第1の2段ギア54
の小ギア54bが第2の2段ギア55の大ギア55aと
かみ合う。そして、第2の2段ギア55の小ギア55b
が、送りギア51の一方の端部に設けられるウォームギ
ア51aにかみ合う。これにより、モータ53が回転す
ると送りネジ51が回転し、ピックアップ7はこの送り
ネジ51の回転方向に応じて、該送りねじ51の延在方
向に沿って移動する。
【0092】さて、ピックアップ7の移動範囲は、第1
のスライダー31に設けた外側ストッパ部31bと第2
のスライダー32に設けた内側ストッパ部32bによっ
て規制される。すなわち、CD4とMD5はサイズが異
なるので、セットされた媒体の種類に応じて第1のスラ
イダー31と第2のスライダー32を移動させ、ピック
アップ7の移動範囲を媒体に合わせて強制的に規制して
いる。
【0093】[蓋部と本体部の間の駆動力伝達機構]次
に、この第1のスライダー31および第2のスライダー
32を移動させる機構および図2等で説明した右ホルダ
ー11と左ホルダー12を移動させる機構について説明
する。
【0094】図8は本実施の形態の情報処理装置1の要
部構成を示す側面図である。図8(a)は蓋部3が本体
部2に対して開いている状態を示し、図8(b)は蓋部
3が本体部2に対して閉じている状態を示している。
【0095】アッパープレート10はロアプレート30
に対して開閉軸56を中心に回転して開閉可能となって
いる。アッパープレート10とロアプレート30の間
は、ホルダ開閉スライダー22を移動させる第1の連結
アーム57と、第3のスライダー34を移動させる第2
の連結アーム58とにより連結されている。
【0096】第1の連結アーム57は、一方の端部に設
けられる第1の軸57aがロアプレート30に対して回
転可能に取り付けられ、他方の端部に設けられる第2の
軸57bがホルダ開閉スライダー22に対して回転可能
に取り付けられる。
【0097】アッパープレート10の側部には、1列に
並ぶ2個の第1のガイド穴10gと、この第1のガイド
穴10gに沿って延在する第2のガイド穴10hが設け
られる。ホルダ開閉スライダー22の側部には2個のガ
イドピン22cが設けられ、これらガイドピン22c
が、それぞれ第1のガイド穴10gにしゅう動可能に挿
入されている。
【0098】第2の連結アーム58は、一方の端部に設
けられる第1の軸58aが第3のスライダー34に対し
て回転可能に取り付けられ、他方の端部に設けられる第
2の軸58bがアッパープレート10に設けた第2のガ
イド穴10hに回転かつしゅう動可能に挿入されてい
る。また、第2の連結アーム58の他方の端部側には、
図2で説明したアッパープレート10の溝部10cから
突出し、MD検出レバー23のターンテーブル切替部2
3eに当接する突き当て突起58cが設けられる。
【0099】ロアプレート30の側部には、1列に並ぶ
2個のガイド穴30cが設けられる。第3のスライダー
34の側部には2個のガイドピン34bが設けられ、こ
れらガイドピン34bが、それぞれガイド穴30cにし
ゅう動可能に挿入されている。
【0100】図2に示すホルダ開閉スライダー22の位
置は、蓋部3が開いている場合の位置である。この図2
に示すホルダ開閉スライダー22の位置をホルダ開閉ス
ライダー22の開ポジションとする。
【0101】開放している蓋部3を閉じて行くと、アッ
パープレート10が開閉軸56を中心に回転して、図8
(a)に示す状態から図8(b)に示す状態へ変位す
る。この過程で、第1の連結アーム57は、ロアプレー
ト30側が第1の軸57aによりその位置が規制され回
転のみ行えるので、アッパープレート10側が移動する
ことになる。アッパープレート10を閉じて行く場合は
該アッパープレート10に対してホルダー開閉スライダ
ー22を押し出すような形となり、第1の連結アーム5
7は開ポジションにあるホルダ開閉スライダー22を矢
印g1方向に移動させる。
【0102】また、第2の連結アーム58は、その一方
の端部の第1の軸58aを支持している第3のスライダ
ー34の移動が、スプリング33により規制されている
ので、通常はアッパープレート10側が移動することに
なる。よって、アッパープレート10を閉じて行く場合
は、該アッパープレート10に対して第2の連結アーム
58はその他方の端部に設けた第2の軸58bが、第2
のガイド穴10hにガイドされて矢印g1方向に移動す
る。
【0103】[蓋部の動作]以下に、本実施の形態の情
報処理装置1の動作を説明する。まず蓋部3の動作から
説明すると、上述した図2は、蓋部3が開いており、M
Dホルダー8にMD5が挿入されていない状態を示す。
ここで、蓋部3が開いた状態では、右ホルダー11と左
ホルダー12がMDポジションに位置する。左ホルダー
12がMDポジションに位置すると、反転バネ29の一
方の腕部29bが取り付けられるガイドピン13(b)
の方が、他方の腕部29bが取り付けられるアッパープ
レート10のピン10fより外側に位置する。
【0104】反転バネ29は、両方の腕部29bが広が
る方向の力を発生する状態で左ホルダー12とアッパー
プレート10との間に取り付けられるので、左ホルダー
12には、これを閉じる方向である矢印d1方向に押す
力が加わる。なお、右ホルダー11と左ホルダー12
は、第2の2段ギア17で連動しているので、右ホルダ
ー11にもこれを閉じる矢印e1方向に押す力が加わっ
ている。これにより、MD5が挿入される前の右ホルダ
ー11および左ホルダー12が、MDポジションを保持
できるようになっている。
【0105】図9はMD5の挿抜過程を示す説明図で、
この図9はMD5の挿抜過程における伝達切替アーム2
0とMD検出レバー23とMDイジェクトレバー25の
動作を示している。次にMD5を挿入する動作について
説明すると、MD5を図2に示す右ホルダー11の右保
持部14と左ホルダー12の左保持部15との間に所定
の向きで挿入して行き、図9に示すように、挿入される
MD5の先端が位置P1に到達すると、MD5の側部先
端がMD検出レバー23のMD検出爪23bに突き当た
る。MD検出レバー23は軸23aを中心に回転可能で
あるので、さらにMD5が挿入されることでMD検出爪
23bが押されると、MD検出レバー23はスプリング
24に抗して軸23aを中心に矢印a2方向に回転す
る。
【0106】挿入されるMD5の先端が位置P2に到達
すると、MD検出レバー23のホルダー規制アーム23
cは、ガイド穴10aにガイドされて移動する左ホルダ
ー12のガイドピン13(a)の移動経路を遮る位置に
移動する。これにより、MD5が挿入された状態で左ホ
ルダー12が開くことを強制的に規制する。そして、左
ホルダー12と右ホルダー11は、図2に示すように第
2の2段ギア17で連動しているので、MD5の挿入初
期の過程で、右ホルダー11および左ホルダー12が開
くことを強制的に規制し、MD5を挿入する過程でMD
5を横にずらすような力が加わっても、右ホルダー11
および左ホルダー12が開くことはない。なお、図9に
おいてMD5の先端が位置P2にあるときのMD検出レ
バー23は、一部を省略して図示してある。
【0107】挿入されるMD5の先端が位置P3に到達
すると、MD5の側部でMD検出爪23bを押す位置ま
でMD検出レバー23が回転する。このMD検出レバー
23の回転によりホルダー開閉駆動力切替部23dが回
転する。このホルダー開閉駆動力切替部23dは、軸2
3aを中心とした円弧の一部に略沿った形状の長穴で、
かつ、一方の端部から軸23aまでの距離L1の方が、
他方の端部から軸23aまでの距離L2より長くしてあ
る。
【0108】よって、MD検出レバー23の矢印a2方
向への回転により、このホルダー開閉駆動力切替部23
dにガイドされる伝達切替アーム20のピン20aの位
置が軸23aから近い位置より遠い位置に変位する。こ
れにより、伝達切替アーム20は、軸19cを中心に矢
印h1方向に回転し、伝達切替ギア21を図2に示すホ
ルダ開閉スライダー22のラックギア22aの移動経路
から退避させる。さらに、MD検出レバー23の回転に
より、ターンテーブル切替部23eが図2に示すアッパ
ープレート10の溝部10cの一部を塞ぐ位置に移動す
る。
【0109】挿入されるMD5の先端が位置P4に到達
すると、このMD5の先端がMDイジェクトレバー25
のMD係止部25bに突き当たる。この状態からさらに
MD5を挿入して行くと、MDイジェクトレバー25は
スプリング26に抗して軸25aを中心に矢印b2方向
に回転する。
【0110】このMDイジェクトレバー25に設けられ
たレバー係止ピン25cは、MDイジェクトレバー25
の軸25aを中心とした矢印b2方向への回転により、
イジェクト開閉レバー27のカム面27cに突き当た
る。MD5がさらに挿入されることでMDイジェクトレ
バー25が矢印b2方向に回転すると、レバー係止ピン
25cでイジェクト開閉レバー27のカム面27cを押
し、イジェクト開閉レバー27をスプリング28に抗し
て軸27aを中心に矢印c2方向へ回転させる。
【0111】このMDイジェクトレバー25およびイジ
ェクト開閉レバー27の回転により、カム面27cに対
するレバー係止ピン25cの接触位置はカム面27cの
先端方向に移動していく。
【0112】そして、挿入されるMD5の先端が位置P
5に到達すると、レバー係止ピン25cがカム面27c
を乗り越える。これにより、イジェクト開閉レバー27
はスプリング28によって矢印c1方向に回転し、図2
に示すストッパ10eに当接する初期位置に戻る。ま
た、MDイジェクトレバー25には、スプリング26に
より初期位置に戻ろうとする力が加わるが、レバー係止
ピン25cがカム面27に突き当たるので、スプリング
26によるMDイジェクトレバー25の矢印b1方向へ
の回転は規制される。よって、挿入されたMD5が放出
されることはない。MD5は、その先端が位置P5に到
達する位置まで挿入されると、図2に示すMDホルダー
8へのセットが完了したことになる。
【0113】次に、MDホルダー8にMD5がセットさ
れた状態で蓋部3を閉める動作について説明する。図8
(a)に示す蓋部3が開放している状態から、該蓋部3
を本体部2に対して閉めて行くと、第1の連結アーム5
7は、一方の端部側が第1の軸57aを中心に回転する
ことで、他方の端部側で第1のガイド穴10gにガイド
されるホルダ開閉スライダー22を矢印g1方向に移動
させる。
【0114】図10はホルダー開閉スライダー22の動
作を示す説明図で、図10(a)は蓋部3を閉じる過
程、図10(b)は蓋部3を開く過程を示す。
【0115】蓋部3を閉じていくと、ホルダー開閉スラ
イダー22は矢印g1方向に移動する。この移動の途中
で、ホルダー開閉スライダー22に設けた乗り越え突起
22bがイジェクト開閉レバー27の乗り越え爪27b
に突き当たる。
【0116】ここで、乗り越え突起22bにおいて、ホ
ルダ開閉スライダー22が矢印g1方向の移動する際の
移動方向の側には斜面22dが形成されている。この斜
面22dと反対側の面は鉛直面22eとなっている。ま
た、乗り越え爪27bはこの斜面22dと対向する側に
は、その端部を上方に折り曲げてなる誘導部27dが形
成されている。
【0117】イジェクト開閉レバー27は図2に示すス
トッパ10eにより矢印c1方向の回転が規制されてい
るので、ホルダー開閉スライダー22が矢印g1方向に
移動する途中で、乗り越え突起22bが乗り越え爪27
bに突き当たると、乗り越え突起22dの斜面22dに
乗り越え爪27bの誘導部27dが乗り上げる。そし
て、イジェクト開閉レバー27の軸27aより乗り越え
爪27b側の部分が弾性変形し、乗り越え突起22bを
乗り越える。これにより、蓋部3を閉める過程では、イ
ジェクト開閉レバー27は回転しない。
【0118】図11はMD5がセットされて閉じた状態
の蓋部3の平面図である。ホルダー開閉スライダー22
が矢印g1方向に移動してくると、ラックギア22aが
伝達切替ギア21と対向する位置に到達する。しかしな
がら、伝達切替ギア21は、上述したようにMD5の挿
入によるMD検出レバー23の回転による伝達切替アー
ム20の回転によってラックギア22aの移動経路から
退避しているので、伝達切替ギア21とラックギア22
aはかみ合わない。よって、ホルダー開閉スライダー2
2の矢印g1方向の移動によって伝達切替ギア21が回
転することはなく、伝達切替ギア21からの駆動力を受
けて移動する右ホルダー11および左ホルダー12が開
くことはない。
【0119】なお、図9において挿入されるMD5の先
端が位置P3に到達した段階で、MD検出レバー23の
回転によって、伝達切替ギア21はラックギア22aの
移動経路から退避しているので、万一、MD5の先端が
位置P3に到達した段階で蓋部3を閉めても、右ホルダ
ー11および左ホルダーは開くことはなく、MD5が落
下してピックアップ7を傷つける等の障害の発生を防い
でいる。
【0120】次に、MD5がセットされて閉じた状態の
蓋部3を開く動作について説明する。図8(b)に示す
蓋部3が閉じている状態から、該蓋部3を本体部2に対
して開いて行くと、第1の連結アーム57は、一方の端
部側が第1の軸57aを中心に回転することで、他方の
端部側で第1のガイド穴10gにガイドされるホルダ開
閉スライダー22を矢印g2方向に移動させる。
【0121】蓋部3を開くことによるホルダー開閉スラ
イダー22の矢印g2方向への移動の途中で、図10
(b)に示すように、ホルダー開閉スライダー22に設
けた乗り越え突起22bの鉛直面22eがイジェクト開
閉レバー27の乗り越え爪27bに突き当たる。
【0122】蓋部3を開けて行くことでホルダ開閉スラ
イダー22がさらに矢印g2方向に移動すると、イジェ
クト開閉レバー27が乗り越え突起22bを乗り越える
ことなく、該乗り越え突起22bにより押される。これ
により、イジェクト開閉レバー27はスプリング28に
抗して軸27aを中心に矢印c2方向に回転する。
【0123】イジェクト開閉レバー27が矢印c2方向
に回転すると、このイジェクト開閉レバー27のカム面
27cに接触していたMDイジェクトレバー25のレバ
ー係止ピン25cが開放される。これにより、MDイジ
ェクトレバー25はスプリング26により軸25aを中
心に矢印b1方向に回転する。
【0124】MDイジェクトレバー25が矢印b1方向
に回転すると、MD係止部25bでMD5を押し出し、
MDイジェクトレバー25はMD係止部25bがアッパ
ープレート10の開口部10dの一方の端部に突き当た
る初期位置に戻る。これにより、MD5の取り出しが可
能となる。蓋部3を開けて行くことでホルダ開閉スライ
ダー22がさらに矢印g2方向に移動して、乗り越え突
起22bから乗り越え爪27bが離れると、イジェクト
開閉レバー27はスプリング28によって矢印c1方向
に回転し、ストッパ10eに当接する初期位置に戻る。
【0125】そして、蓋部3をさらに開けていくこと
で、ホルダ開閉スライダー22のガイドピン22cが第
2のガイド穴10hの端部に突き当たると、これ以上蓋
部3が開かなくなり、蓋部3の開放動作は終了する。
【0126】蓋部3を開放した後、MD5を抜いていく
と、MD検出レバー23のMD検出爪23dからMD5
が離れる。これにより、MD検出レバー23はスプリン
グ24により軸23aを中心に矢印a方向にストッパ1
0bに突き当たるまで回転し、初期位置に戻る。また、
このMD検出レバー23の矢印a1方向への回転によっ
て、伝達切替アーム20は、ピン20aがホルダー開閉
駆動力切替部23dにガイドされることにより、軸19
cを中心に矢印h2方向に回転する。これにより、伝達
切替ギア21がホルダ開閉スライダー22のラックギア
22aの移動経路に戻る。
【0127】次に、MD5をMDホルダー8にセットす
ることなく蓋部3を閉めた場合の動作を説明する。この
動作は、後述するようにCD4をセットした状態、ある
いはCD4とMD5の両方をセットしない状態で行われ
るものである。
【0128】図2に示す蓋部3を開けかつMD5が挿入
されていない状態では、伝達切替アーム20のピン20
aは、MD検出レバー23のホルダー開閉駆動力切替部
23dにおいて軸23aから近い位置にある。これによ
り、伝達切替ギア21はホルダ開閉スライダー22のラ
ックギア22aの移動経路に存在している。
【0129】この状態で蓋部3を本体部2に対して閉め
て行くと、図8に示すように第1の連結アーム57によ
ってホルダ開閉スライダー22が矢印g1方向にスライ
ド移動する。なお、この移動の過程でのイジェクト開閉
レバー27の動作は、MD5が挿入されている場合にお
いて図10で説明した動作と同じである。
【0130】ホルダ開閉スライダー22が矢印g1方向
に移動すると、ラックギア22aが伝達切替ギア21の
小ギア21bとかみ合う。そして、蓋部3をさらに閉め
ることでホルダ開閉スライダー22がさらに矢印g1方
向に移動すると、伝達切替ギア21が矢印i1方向に回
転する。
【0131】伝達切替ギア21の大ギア21aが第2の
アイドルギア19の小ギア19bとかみ合っているの
で、第2のアイドルギア19は矢印j1方向に回転す
る。この第2のアイドルギア19の大ギア19aが第1
のアイドルギア18とかみ合っているので、第1のアイ
ドルギア18は矢印k1方向に回転する。そして、この
第1のアイドルギア18が第1の2段ギア16の小ギア
16bとかみ合っているので、ホルダ開閉スライダー2
2の矢印g1方向の移動により、第1の2段ギア16が
矢印m1方向に回転する。
【0132】右ホルダー11および左ホルダー12が図
2に示すMDポジションにあるとき、第1の2段ギア1
6の小ギア16bは右ホルダー11のラックギア11a
にかみ合っている。これにより、第1の2段ギア16の
矢印m1方向の回転により、右ホルダー11が矢印e2
方向に移動する。
【0133】また、この右ホルダ11のラックギア11
aには第2の2段ギア17の小ギア17bがかみ合って
いるので、第2の2段ギア17も矢印m1方向に回転す
る。そして、第2の2段ギア17の大ギア17aが左ホ
ルダー12のラックギア12aとかみ合っているので、
第2の2段ギア17の矢印m1方向の回転によって、左
ホルダー12は右ホルダー11とは反対に矢印d2方向
に移動する。
【0134】左ホルダー12が矢印e2方向に移動する
と、ラックギア12aと第2の2段ギア17とのかみ合
いを保持したまま、このラックギア12aは第1の2段
ギア16の大ギア16aとかみ合う。これにより、伝達
切替ギア21からの駆動力が左ホルダー12に伝達され
るようになる。そして、右ホルダー11が矢印e2方向
に移動していくと、第2の2段ギア17とのかみ合いは
保持したまま、ラックギア11aが第1の2段ギア16
とかみ合わない位置まで移動する。このとき、第1の2
段ギア16の大ギア16aと左ホルダー12のラックギ
ア12aがすでにかみ合っているので、伝達切替ギア2
1からの駆動力は、第1の2段ギア16から左ホルダー
12に伝達され、左ホルダー12から第2の2段ギア1
7を介して右ホルダー11へ伝達されるようになる。
【0135】このように、第1の2段ギア16と第2の
2段ギア17の2組を設け、第2の2段ギア17とは右
ホルダー11のラックギア11aと左ホルダー12のラ
ックギア12aが常時かみ合うようにする。また、第1
の2段ギア16は右ホルダー11のラックギア11aと
左ホルダー12のラックギア12aの少なくとも一方と
は常時かみ合うようにする。これにより、右ホルダー1
1と左ホルダー12の移動量を確保しつつ、ラックギア
11aおよびラックギア12aの長さを短くでき、よっ
て情報処理装置1の小型化が図れる。
【0136】さて、左ホルダー12が開いて行くと、ガ
イドピン13(b)の移動に伴って、反転バネ29はコ
イル部29aにねじりを加えながら、アッパープレート
10に設けられたピン10fを中心に矢印n1方向に回
転する。そして、左ホルダー12が、ガイドピン13
(b)とピン10fが一列に並ぶ位置を通過すると、コ
イル部29aが広がろうとすることで左ホルダー12を
開く方向である矢印d2に押す力を発生する。
【0137】図12はMD5のセット無しで閉じた状態
の蓋部3の平面図である。蓋部3を閉じると、右ホルダ
11および左ホルダー12はガイドピン13がガイド穴
10aの一方の端部に突き当たる位置まで移動する。図
12における右ホルダー11および左ホルダー12の位
置が、CD4を退避する位置(以下、ホルダーのCDポ
ジションと称す)である。左ホルダー12がCDポジシ
ョンにあるとき、上述したように、反転バネ29によっ
てこれを開く方向である矢印d2方向に押す力が加わ
る。また、右ホルダー11と左ホルダー12は、第2の
2段ギア17で連動しているので、右ホルダー11にも
これを開く方向である矢印e2方向に押す力が加わる。
これにより、第1の2段ギア16および第2の2段ギア
17と、右ホルダー11のラックギア11aおよび左ホ
ルダー12のラックギア12aとの間のバックラッシュ
があっても、右ホルダー11および左ホルダー12を確
実にCDポジションに移動させることができる。かつ、
MD5のセット無しで蓋部を閉じた時に、CDポジショ
ンにある右ホルダー11および左ホルダー12が閉じる
方向に移動することはない。
【0138】次に、MD5のセット無しで閉じた状態の
蓋部3を開く動作について説明する。図8(b)に示す
蓋部3が閉じている状態から、該蓋部3を本体部2に対
して開いて行くと、第1の連結アーム57は、一方の端
部側が第1の軸57aを中心に回転することで、他方の
端部側で第1のガイド穴10gにガイドされるホルダ開
閉スライダー22を矢印g2方向に移動させる。なお、
この移動の過程でのイジェクト開閉レバー27の動作
は、MD5が挿入されている場合において図10で説明
した動作と同じであるが、MDイジェクトレバー25は
初期位置にあるので、イジェクト開閉レバー27のみが
回転する。
【0139】さて、ホルダ開閉スライダー22が矢印g
2方向に移動すると、ラックギア22aとかみ合ってい
る伝達切替ギア21が矢印i2方向に回転する。伝達切
替ギア21が矢印i方向に回転することで、この伝達切
替ギア21とかみ合っている第2のアイドルギア19が
矢印j2方向に回転する。第2のアイドルギア19が矢
印j2方向に回転することで、この第2のアイドルギア
19とかみ合っている第1のアイドルギア18が矢印k
2方向に回転する。そして、この第1のアイドルギア1
8が第1の2段ギア16の小ギア16bとかみ合ってい
るので、ホルダ開閉スライダー22の矢印g2方向の移
動により、第1の2段ギア16が矢印m2方向に回転す
る。
【0140】右ホルダー11および左ホルダー12が図
12に示すCDポジションにあるとき、第1の2段ギア
16の大ギア16aは左ホルダー12のラックギア12
aにかみ合っている。これにより、第1の2段ギア16
の矢印m2方向の回転により、左ホルダー12が矢印d
1方向に移動する。
【0141】また、この左ホルダ12のラックギア12
aには第2の2段ギア17の大ギア17aがかみ合って
いるので、第2の2段ギア17も矢印m2方向に回転す
る。そして、第2の2段ギア17の小ギア17bが右ホ
ルダー11のラックギア11aとかみ合っているので、
第2の2段ギア17の矢印m2方向の回転によって、右
ホルダー11は左ホルダー12とは反対に矢印e1方向
に移動する。
【0142】右ホルダー11が矢印e1方向に移動する
と、ラックギア11aと第2の2段ギア17とのかみ合
いを保持したまま、このラックギア12aは第1の2段
ギア16の小ギア16bとかみ合う。これにより、伝達
切替ギア21からの駆動力が右ホルダー11に伝達され
るようになる。そして、左ホルダー12が矢印d1方向
に移動していくと、第2の2段ギア17とのかみ合いは
保持したまま、ラックギア12aが第1の2段ギア16
とかみ合わない位置まで移動する。このとき、第1の2
段ギア16の小ギア16bと右ホルダー11のラックギ
ア11aがすでにかみ合っているので、伝達切替ギア2
1からの駆動力は、第1の2段ギア16から右ホルダー
11に伝達され、右ホルダー11から第2の2段ギア1
7を介して左ホルダー12へ伝達されるようになる。
【0143】左ホルダー12が閉じて行くと、ガイドピ
ン13(b)の移動に伴って、反転バネ29はコイル部
29aにねじりを加えながら、アッパープレート10に
設けられたピン10fを中心に矢印n2方向に回転す
る。そして、左ホルダー12が、ガイドピン13(b)
とピン10fが一列に並ぶ位置を通過すると、コイル部
29aが広がろうとすることで左ホルダー12を閉じる
方向である矢印d1に押す力を発生し、反転バネ29で
左ホルダー12を矢印d1方向に押す。また、右ホルダ
ー11と左ホルダー12は、第2の2段ギア17で連動
しているので、右ホルダー11にもこれを閉じる方向で
ある矢印e1方向に押す力が加わる。
【0144】蓋部3をさらに開けていくことで、ホルダ
開閉スライダー22のラックギア22aが伝達切替ギア
21から離れた時点で、右ホルダ11および左ホルダー
12は、ガイドピン13がガイド穴10aの一方の端部
に突き当たる位置、すなわち、図2に示すMDポジショ
ンまで移動する。このとき、反転バネ29で左ホルダー
12さらには右ホルダー11を閉じる方向に押している
ので、バックラッシュがあっても、右ホルダー11およ
び左ホルダー12は確実にMDポジションに移動する。
そして、蓋部3をさらに開けていくことで、ホルダ開閉
スライダー22のガイドピン22cが第2のガイド穴1
0hの端部に突き当たると、これ以上蓋部3が開かなく
なり、蓋部3の開放動作は終了する。
【0145】図13はCDとMDのサイズの関係を示す
説明図である。MD5のパッケージ5bは、ディスク5
aの中心から一方の側部までの距離と他方の側部までの
距離が異なっている。本実施の形態の情報処理装置1で
は、MD5がセットされていない状態では、蓋部3を閉
じることで、図13に示すように右ホルダー11と左ホ
ルダー12をCD4と接触しない位置まで退避させるよ
うになっている。
【0146】そして、排他的にセットされるCD4とM
D5の位置関係は、CD4とMD5でターンテーブル6
を共用するため、CD4の中心とMD5のディスク5a
の中心を合わせることになる。
【0147】これにより、MDポジションにある右ホル
ダー11がCD4を退避するCDポジションまで移動す
るのに必要な距離はL3、左ホルダ12がCD4を退避
するCDポジションまで移動するのに必要な距離はL4
(L3<L4)であるが、右ホルダー11と左ホルダー
12の間を1段のギアで駆動力の伝達を行うこととする
と、伝達切替ギア21の1回転あたりの右ホルダー11
と左ホルダー12の移動量が同じとなる。この場合、左
ホルダー12の移動量に右ホルダー11の移動量を合わ
せる必要があるので、右ホルダー11は本来必要な移動
量L3にL4−L3だけ余分な移動量が加わることにな
る。
【0148】本実施の形態では、右ホルダー11と左ホ
ルダー12への駆動力の伝達を、第1の2段ギア16と
第2の2段ギア17で行うこととし、左ホルダー12の
ラックギア12aには第1の2段ギア16の大ギア16
aと第2の2段ギア17の大ギア17aがかみ合うこと
で、伝達切替ギア21の1回転あたりの左ホルダー12
の移動量は多く確保する。
【0149】これに対して、右ホルダー11のラックギ
ア11aには第1の2段ギア16の小ギア16bと第2
の2段ギア17の小ギア17bがかみ合うことで、右ホ
ルダー11の移動量は左ホルダー12より少なくする。
これにより、右ホルダー11と左ホルダー12とも、必
要最低限の移動量を確保できるので、情報処理装置1の
小型化が図れ、特に幅を狭くできる。
【0150】図14は右ホルダー11と左ホルダー12
の動作を示す説明図で、図14(a)は蓋部3を閉じて
いく過程における右ホルダー11および左ホルダー12
を裏面側から見た平面図、図14(b)は図14(a)
を矢印方向から見た側面図である。
【0151】上述したように、MD5をセットしないで
蓋部3を閉じて行くと、右ホルダー11と左ホルダー1
2が互いが離れる方向に移動して行く。ここで、蓋部3
を閉じる過程、特に右ホルダー11および左ホルダー1
2がCD4に近づいた時に、移動途中の右ホルダー11
と左ホルダー12にCD4を接触しないようにする必要
がある。本実施の形態では、右ホルダー11の右保持部
14の底面部14bと左ホルダー12の左保持部15の
底面部15bのそれぞれに、例えば円弧形状の切り欠き
14cおよび切り欠き15cを設ける。これにより、蓋
部3を閉じて行き右ホルダー11および左ホルダー12
がCD4に近づいた時に、右ホルダー11と左ホルダー
12が大きく退避していなくても、移動途中の右ホルダ
ー11および左ホルダー12にCD4が接触することを
防ぐことができる。よって、右ホルダー11と左ホルダ
ー12の移動量を必要最低限なものとでき、情報処理装
置1の幅を狭くできる。
【0152】図15はCD4とMDホルダー8の位置関
係を示す説明図である。ターンテーブル6にCD4をセ
ットした状態で蓋部3を閉める、すなわち、MD5のセ
ット無しで蓋部3を閉めると、上述したように右ホルダ
ー11および左ホルダー12がCDポジションに移動す
る。そして、蓋部3を閉めたときのCDポジションにあ
る右ホルダー11および左ホルダー12を、CD4の両
側部に形成される退避空間9に収まるように、CD4と
MDホルダー8の高さの関係が設定される。
【0153】これにより、蓋部3にMDホルダー8を設
けても、このMDホルダー8の高さをCD4の側部側の
退避空間9で吸収でき、情報処理装置1の厚みの増加を
抑えることができる。
【0154】[本体部の動作]上述した蓋部3の開閉動
作に伴い、本体部2ではMD5のセットの有無に応じて
ターンテーブル6の昇降およびピックアップ7の移動範
囲の規制が行われる。以下に、本体部2の動作について
説明する。
【0155】図16は第2の連結アーム58の動作を示
す説明図で、図16(a)はここでは図示しないMDが
セットされた蓋部3を開閉していく過程、図16(b)
はMDがセットされた蓋部3を閉じた状態、図16
(c)はMD無しで蓋部3を閉じた状態を示す。
【0156】蓋部3の開閉による本体部2側への駆動力
の伝達は第2の連結アーム58により行われる。第2の
連結アーム58は、その一方の端部は、ロアプレート3
0に対してスライド移動可能な第3のスライダー34に
第1の軸58aにより支持される。また、第2の連結ア
ーム58の他方の端部は、アッパープレート10に設け
た第2のガイド穴10hにしゅう動可能に挿入された第
2の軸58bにより支持される。
【0157】これにより、第2の連結アーム58は、一
方の端部側はロアプレート30に対してスライド移動可
能で、他方の端部側はアッパープレート10に対してス
ライド移動可能となっている。ここで、第3のスライダ
ー34は、図4に示すようにスプリング33の力を第2
のスライダー32、ピニオンギア35およびピニオンギ
ア38を介して受けている。すなわち、図4においてス
プリング33により第2のスライダー32は矢印f1方
向の力を受けているので、第2のスライダー32の第1
のラックギア32cとかみ合っているピニオンギア38
の矢印o1方向に回転しようとする力、およびこのピニ
オンギア38とかみ合っているピニオンギア35の矢印
q1方向に回転しようとする力により、このピニオンギ
ア35とラックギア34aがかみ合っている第3のスラ
イダー34は矢印r1方向の力を受けている。そして、
第3のスライダー34は、ガイドピン34bがロアプレ
ート30に設けたガイド穴30cにガイドされているの
で、スプリング33によって、ガイドピン34bがガイ
ド穴30cの一方の端部に突き当たる位置まで押され、
その位置が規制されている。
【0158】まず、蓋部3を閉じていく際の動作を説明
する。図16において蓋部3を閉じていくと、第2の連
結アーム58には、第1の軸58a側は矢印r2方向に
移動しようとする力が加わり、第2の軸58b側は矢印
g1方向に移動しようとする力が加わる。しかしなが
ら、上述したように第3のスライダー34の位置はスプ
リング33により規制されているので、第2の連結アー
ム58でこのスプリング33に抗する力が発生しない限
り、第3のスライダー34は移動することはない。よっ
て、蓋部3を閉めていく過程では、第2の連結アーム5
8は第1の軸58aを中心に回転しながら、第2の軸5
8bが第2のガイド穴10hにガイドされて矢印g1方
向に移動していく。
【0159】蓋部3を閉じていく過程で、第2の連結ア
ーム58に設けた突き当て突起58cがアッパープレー
ト10に設けた溝部10cに入る。図12に示すよう
に、MD5がセットされていない状態では、MD検出レ
バー23は初期位置にあるので、ターンテーブル切替部
23eは溝部10cから退避している。これにより、突
き当て突起58cは溝部10c内を自由に移動できるこ
とになり、第2の連結アーム58の第2の軸58bは、
第2のガイド穴10hの全域にわたり移動可能となる。
【0160】よって、MD5がセットされていない状態
では、蓋部3を閉めていくと、第2の連結アーム58は
第1の軸58aを中心に回転しながら、第2の軸58b
がアッパープレート10のガイド穴10hにガイドされ
て矢印g1方向にスライド移動する。このとき、溝部1
0cを移動する突き当て突起58cの移動は規制されな
いので、第2の連結アーム58が図4に示すスプリング
33に抗する力を発生することはなく、図16(c)に
示すように第3のスライダー34が移動することはな
い。
【0161】これにより、MD5がセットされていない
蓋部3を閉める際の本体部2の動作は、図4に示すよう
に、第2のスライダー32は、スプリング33による矢
印f1方向の力によって、ガイド穴32aの一方の端部
にロアプレート30のガイドピン30aが突き当たる位
置にある。また、第1のスライダー31は、ピニオンギ
ア38、ピニオンギア35、第1の2段ギア36および
第2の2段ギア37によって連動しているので、第1の
スライダー31も、スプリング33による矢印f1方向
の力によって、ガイド穴31aの一方の端部にガイドピ
ン30aが突き当たる位置にある。
【0162】このように、MD5がセットされていない
状態で蓋部3を閉めると、第1のスライダー31および
第2のスライダー32は、蓋部3を開けた状態の位置か
ら移動しない。
【0163】これに対して、図11に示すようにMD5
がセットされている状態では、MD検出レバー23がM
D5に押されて回転し、ターンテーブル切替部23eが
溝部10cの一部を塞ぐ位置にある。これにより、溝部
10c内における突き当て突起58cの移動は規制され
る。
【0164】よって、MD5がセットされている状態で
蓋部3を閉めていくと、第2の連結アーム58は第1の
軸58aを中心に回転しながら、第2の軸58bがアッ
パープレート10のガイド穴10hにガイドされて矢印
g1方向にスライド移動する。このとき、溝部10cの
一部をターンテーブル切替部23eが塞いでいるので、
図16(a)に示すように、溝部10cを移動する突き
当て突起58cがこのターンテーブル切替部23eに突
き当たる。
【0165】図11に示すように、MD検出レバー23
はMD5に押されているので、回転することはできな
い。これにより、第2の連結アーム58の突き当て突起
58cがターンテーブル切替部23eに突き当たって
も、MD検出レバー23が回転することはない。
【0166】よって、図16(a)に示すように、突き
当て突起58cがターンテーブル切替部23eに突き当
たった後、さらに蓋部3を閉めていくと、第2の連結ア
ーム58は第2の軸58bの第2のガイド穴10hにガ
イドされた移動が規制されるので、蓋部3を閉める動作
によって第2の連結アーム58が図4に示すスプリング
33に抗する力を発生する。すなわち、第2の連結アー
ム58は、第2の軸58bを中心に回転しながら、図1
6(b)に示すように第1の軸58aで連結されている
第3のスライダー34を矢印r2方向に移動させる。
【0167】次に、MD5がセットされている状態で蓋
部3を閉めていく際の本体部2の動作を説明する。MD
5がセットされている状態で蓋部3を閉めていくと、図
4に示すように、第3のスライダー34が矢印r2方向
に移動する。
【0168】第3のスライダー34が矢印r2方向に移
動すると、この第3のスライダー34のラックギア34
aとかみ合っているピニオンギア35が矢印q2方向に
回転する。ピニオンギア35が矢印q2方向に回転する
と、このピニオンギア35とかみ合っているピニオンギ
ア38が矢印o2方向に回転する。そして、ピニオンギ
ア38が矢印o2方向に回転すると、このピニオンギア
38と第1のラックギア32cがかみ合っている第2の
スライダー32が、スプリング33に抗して矢印f2方
向に移動する。
【0169】第2のスライダー32の第2のラックギア
32eには、カムギア39のギア部39aがかみ合って
いるので、第2のスライダー32が矢印f2方向に移動
すると、カムギア39が矢印s2方向に回転する。
【0170】第3のスライダー34から駆動力の伝達を
受けるピニオンギア35は、第1の2段ギア36の小ギ
ア36bともかみ合っているので、ピニオンギア35が
矢印q2方向に回転することで、第1の2段ギア36は
矢印t2方向に回転する。第1の2段ギア36の大ギア
36aが第2の2段ギア37の小ギア37bとかみ合っ
ているので、第1の2段ギアが矢印t2方向に回転する
と第2の2段ギア37は矢印u2方向に回転する。そし
て、第2の2段ギア37が矢印u2方向に回転すると、
この第2の2段ギア37の大ギア37aとラックギア3
1cがかみ合っている第1のスライダー31が矢印v2
方向に移動する。
【0171】図17は第1のスライダー31および第2
のスライダー32の動作を示す説明図である。図11に
示すMD5がセットされた状態の蓋部3を閉めること
で、第3のスライダー34の移動により、第1のスライ
ダー31は図17に実線で示すようにガイド穴31aの
他方の端部にロアプレート30のガイドピン30aが突
き当たる位置まで移動する。また、第2のスライダー3
2は図17に実線で示すようにガイド穴32aの他方の
端部にロアプレート30のガイドピン30aが突き当た
る位置まで移動する。この図17に実線で示す第1のス
ライダー31の外側ストッパ部31bおよび第2のスラ
イダー32の内側ストッパ部32bの位置を第1のスラ
イダー31および第2のスライダー32のMDポジショ
ンと称す。
【0172】ピックアップ7の移動範囲は、第1のスラ
イダー31の外側ストッパ部31bと第2スライダー3
2の内側ストッパ部32bで規制される。図11に示す
MD5をセットされた状態の蓋部3を閉じることで、第
1のスライダー31の外側ストッパ部31bおよび第2
のスライダー32の内側ストッパ部32はMDポジショ
ンに移動する。これにより、ピックアップ7の移動範囲
はMD5に合わせた範囲に規制される。
【0173】これに対して、図4に示すように、第1の
スライダー31はガイド穴31aの一方の端部にロアプ
レート30のガイドピン30aが突き当たる位置にあ
り、第2のスライダー32はガイド穴32aの一方の端
部にガイドピン30aが突き当たる位置にある状態、す
なわち、第1のスライダー31の外側ストッパ部31b
と第2のスライダー32の内側ストッパ部32bの図1
7に二点鎖線で示す位置を、第1のスライダー31およ
び第2のスライダー32のCDポジションと称す。
【0174】これにより、図12に示すMD5をセット
しない蓋部3を閉めた状態および蓋部3を開けた状態で
は、ピックアップ7の移動範囲はCD4に合わせた範囲
に規制される。
【0175】ここで、第1のスライダー31がCDポジ
ションにあるときの外側ストッパ部31bの位置をP
6、MDポジションにあるときの外側ストッパ部31b
の位置をP7とする。また、第2のスライダー32がC
Dポジションにあるときの内側ストッパ部32bの位置
をP8、MDポジションにあるときの内側ストッパ部3
2bの位置をP9とする。
【0176】第1のスライダー31および第2のスライ
ダー32がCDポジションにあるとき、ピックアップ7
は、位置P6を超えての外側方向への移動は外側ストッ
パ部31bに突き当たることで阻止される。また、位置
P8を超えての内側方向への移動は内側ストッパ部31
bに突き当たることで阻止される。
【0177】さらに、第1のスライダー31および第2
のスライダー32がMDポジションにあるとき、ピック
アップ7は、位置P7を超えての外側方向への移動は外
側ストッパ部31bに突き当たることで阻止される。ま
た、位置P9を超えての内側方向への移動は内側ストッ
パ部31bに突き当たることで阻止される。
【0178】このように、セットされる記録媒体の種類
に応じてピックアップ7の移動範囲を規制することで、
外部からの衝撃等によりピックアップ7が移動し、MD
5のパッケージ5bに衝突する、等の障害の発生を防ぐ
ことができる。
【0179】なお、CD4とMD5のサイズの関係か
ら、位置P6にある外側ストッパ31bを位置P7に移
動させるための第1のスライダー31の移動量を、位置
P8にある内側ストッパ32bを位置P9に移動させる
ための第2のスライダー32の移動量より大きくする必
要がある。
【0180】このため、ピニオンギア35から第1のス
ライダー31に駆動力を伝達する第1の2段ギア36お
よび第2の2段ギア37の歯数と、ピニオンギア35か
ら第2のスライダー32に駆動力を伝達するピニオンギ
ア38の歯数の関係を、ピニオンギア35の1回転あた
りの第1のスライダー31の移動量が第2のスライダー
32の移動量より大きくなるように設定する。
【0181】次に、蓋部3を開いていく際の本体部2の
動作について説明する。まず、MD5がセットされない
状態で閉じられている蓋部3を開ける場合の本体部2の
動作について説明する。MD5がセットされない状態で
は、図4に示すスプリング33によって、第3のスライ
ダー34は、図16(c)に示すようにガイドピン34
bがガイド穴30cの一方の端部に突き当たる位置まで
押され、その位置が規制されている。また、図4に示す
ように第1のスライダー31はガイド穴31aの一方の
端部にロアプレート30のガイドピン30aが突き当た
る位置、第2のスライダー32はガイド穴32aの一方
の端部にガイドピン30aが突き当たる位置、すなわ
ち、CDポジションにある。
【0182】この状態から蓋部3を開けていくと、第2
の連結アーム58は第2の軸58bを中心に回転しなが
ら、第2の軸58bが第2のガイド穴10hにガイドさ
れて矢印g2方向に移動していく。蓋部3を開いていく
とき、第3のスライダー34を矢印r2方向に移動させ
る力は生じないので、図4に示すように第1のスライダ
ー31はガイド穴31aの一方の端部にロアプレート3
0のガイドピン30aが突き当たる位置のまま移動せ
ず、同様に、第2のスライダー32はガイド穴32aの
一方の端部にガイドピン30aが突き当たる位置のまま
移動しない。このように、MD5がセットされていない
状態で、蓋部3の開閉によって第1のスライダー31お
よび第2のスライダー32はCDポジションのまま移動
しない。
【0183】次に、MD5がセットされた状態で閉じら
れている蓋部3を開ける場合の本体部2の動作について
説明する。MD5がセットされた状態では、第3のスラ
イダー34は、図16(c)に示すように、突き当て突
起58cがターンテーブル切替部23eに押されること
で、ガイドピン34bがガイド穴30cの他方の端部に
突き当たる位置まで押されている。これにより、図17
に示すように第1のスライダー31はガイド穴31aの
他方の端部にロアプレート30のガイドピン30aが突
き当たる位置、第2のスライダー32はガイド穴32a
の他方の端部にガイドピン30aが突き当たる位置、す
なわちMDポジションにある。
【0184】この状態から蓋部3を開けていくと、図4
に示すスプリング33により第2の連結アーム58は突
き当て突起58cがターンテーブル切替部23eに押し
付けられた状態にあるので、まず、第2のアーム58を
第2の軸58bを中心に回転させながら、スプリング3
3によって第3のスライダー34が矢印r1方向に移動
していく。
【0185】すなわち、蓋部3が開いていくことで、第
2の連結アーム58により規制されていた第3のスライ
ダー34の移動が解放されるので、図17に示すよう
に、スプリング33による第2のスライダー32を矢印
f1方向に移動させようとする力により、第2のスライ
ダー32の第1のラックギア32cとかみ合っているピ
ニオンギア38が矢印o1方向に回転し、このピニオン
ギア38とかみ合っているピニオンギア35が矢印q1
方向に回転する。そして、ピニオンギア35とラックギ
ア34aがかみ合っている第3のスライダー34が矢印
r1方向に移動する。
【0186】また、第2のスライダー32の第2のラッ
クギア32eには、カムギア39のギア部39aがかみ
合っているので、第2のスライダー32が矢印f1方向
に移動すると、カムギア39が矢印s1方向に回転す
る。
【0187】第3のスライダー34から駆動力の伝達を
受けるピニオンギア35は、第1の2段ギア36の小ギ
ア36bともかみ合っているので、ピニオンギア35が
矢印q1方向に回転することで、第1の2段ギア36は
矢印t1方向に回転する。第1の2段ギア36の大ギア
36aが第2の2段ギア37の小ギア37bとかみ合っ
ているので、第1の2段ギアが矢印t1方向に回転する
と第2の2段ギア37は矢印u1方向に回転する。そし
て、第2の2段ギア37が矢印u1方向に回転すると、
この第2の2段ギア37の大ギア37aとラックギア3
1cがかみ合っている第1のスライダー31が矢印v1
方向に移動する。
【0188】スプリング33によって第3のスライダー
34が、図16(a)に示すようにガイドピン34bが
ガイド穴30cの一方の端部に突き当たる位置まで押さ
れると、図4に示すように第1のスライダー31および
第2のスライダー32はCDポジションに戻る。
【0189】また、これにより第3のスライダー34の
移動は規制されるので、第2の連結アーム58は、図1
6(a)に示すように、第1の軸58aを中心に回転し
ながら、第2の軸58bがアッパープレート10のガイ
ド穴10hにガイドされて矢印g2方向にスライド移動
し突き当て突起58cがターンテーブル切替部23eか
ら離れる。以後、第2の軸58bがガイド穴10hの一
方の端部に突き当たるまで、蓋部3は開放される。
【0190】上述したように、蓋部3の開閉に伴って、
MD5のセットの有無に応じて第1のスライダー31お
よび第2のスライダー32がCDポジションとMDポジ
ションの間を移動する。さて、CD4がセットされた状
態、すなわち、MD5がセットされない状態で蓋部3を
閉めてCD4を再生している場合、図17に示すよう
に、ピックアップ7は位置P6にある外側ストッパ部3
1bと位置P8にある内側ストッパ部32bの間を移動
する。
【0191】ここで、例えばピックアップ7が図17に
二点鎖線で示す位置で停止した状態、すなわち、このC
D4に対応した移動範囲における最も外側にピックアッ
プ7が停止している状態で蓋部3を開けると、第1のス
ライダー31および第2のスライダー32はCDポジシ
ョンのまま移動しない。
【0192】次に、MD5をセットして蓋部3を閉めて
いくと、第1のスライダー31および第2のスライダー
32は上述したようにMDポジションに移動する。この
とき、CD4に対応した移動範囲における最も外側に位
置していたピックアップ7は、第1のスライダー31の
MDポジション(位置P7)への移動により、強制的に
MD5に対応した移動範囲に移動させられる。すなわ
ち、図4に示すように、ピックアップ7には送りネジ5
1とかみ合うかみ合い部52が取り付けられているが、
このかみ合い部52を、例えばバネ性を有する材質で形
成することで、外部より強制的な力が加わったとき、か
み合い部52が送りネジ51のネジ山を乗り越えられる
ようにする。これにより、セットされる記録媒体に対応
した位置に、ピックアップ7の位置を強制的に移動でき
るようにする。
【0193】同様に、MD5がセットされた状態で蓋を
閉めてMD5を再生している場合、図17に示すよう
に、ピックアップ7は位置P7にある外側ストッパ部3
1bと位置P9にある内側ストッパ部32bの間を移動
する。
【0194】そして、図示しないが、このMD5に対応
した移動範囲における最も内側にピックアップ7が停止
している状態で蓋部3を開けると、第1のスライダー3
1および第2のスライダー32はMDポジションからC
Dポジションへ移動する。このとき、MD5に対応した
移動範囲における最も内側に位置していたピックアップ
7は、第2のスライダー31のCDポジション(位置P
8)への移動により、強制的にCD4に対応した移動範
囲に移動させられる。
【0195】このように、ピックアップの停止位置によ
らず、セットされる記録媒体に対応した位置に蓋部3の
開閉によりピックアップ7を強制的に移動できるように
することで、例えば、MD5がセットされたときにピッ
クアップ7がMD5の外側に位置し、再生や録音ができ
ない、あるいは、ピックアップ7がMD5方向に移動し
て衝突する等の障害の発生を防ぐことができる。
【0196】[ターンテーブルの動作]次に、蓋部3の
開閉によるターンテーブル6の昇降動作を説明する。図
18および図19はターンテーブル6の昇降動作を示す
説明図である。第1のスライダー31のカム穴31dに
は、昇降プレート46のガイドピン46dがしゅう動可
能に挿入されている。
【0197】図18(a)は第1のスライダー31およ
びここでは図示しない第2のスライダー32がCDポジ
ションにある状態を示す。すなわち、MD5がセットさ
れない状態で蓋部3が閉められた状態、あるいは蓋部3
が開けられた状態を示している。
【0198】第1のスライダー31がCDポジションに
あるとき、昇降プレート46のガイドピン46dは、カ
ム穴31dの一方の端部側、すなわち、傾斜しているカ
ム穴31dの最上端部でガイドされている。また、図4
および図7に示すように、第2のスライダー32がCD
ポジションにあるとき、昇降プレート46の第1のガイ
ドピン46eは、カムギア39のカム溝39bの一方の
端部側、すなわち、傾斜しているカム溝39bの最上端
部でガイドされている。
【0199】このように、ガイドピン46dがカム穴3
1dの最上端部でガイドされ、第1のガイドピン46e
がカム溝39bの最上端部でガイドされているとき、昇
降ガイド46は最上位に位置することになる。この図7
および図18(a)に示す最上位に昇降プレート46が
あると、昇降プレート46によりシャフト42が押し上
げられる。これにより、シャフト42の上端に取り付け
られたアウターロータ44が押し上げられ、CD−MD
チャック45のCD保持部45aがロアプレート30か
ら露出する。
【0200】このように、第1のスライダー31および
第2のスライダー32がCDポジションにあるときの図
7および図18(a)に示すターンテーブル6の位置
を、ターンテーブル6のCDポジションと称す。そし
て、ターンテーブル6がCDポジションにあるとき、C
D保持部45aにCD4をセットできる。ここで、第1
のスライダー31および第2のスライダー32がCDポ
ジションにあるのは、蓋部3を開いているとき、あるい
はMD5のセット無しで蓋部3を閉じたときである。
【0201】これにより、蓋部3を開けた状態では、C
D保持部45aにCD4をセットできる。また、MD5
のセット無しで蓋部3を閉じた場合、上述したように第
1のスライダー31と第2のスライダー32はCDポジ
ションを保持するので、CD保持部45aによるCD4
の保持を維持できる。
【0202】さて、図7に示すようにシャフト42はモ
ータプレート40に設けた軸受けポスト41に回転可能
に支持されており、また、ターンテーブル6がCDポジ
ションにあるとき、アウターロータ44の第1の永久磁
石44aとコア43が対向する位置にあるので、図示し
ない駆動回路によってターンテーブル6を回転させるこ
とができる。
【0203】次に、MD5がセットされた状態で蓋部3
を閉める場合のターンテーブルの動作について説明す
る。MD5がセットされた状態で蓋部3を閉めていく
と、上述したように、第1のスライダー31および第2
のスライダー32がMDポジションへと移動する。
【0204】すなわち、図18(a)に示すCDポジシ
ョンにある第1のスライダー31は、MD5がセットさ
れた蓋部3を閉める動作によって、矢印v2方向へ移動
する。昇降プレート46の第1のスライダー31と対向
する側は、ガイドピン46dが図6に示す昇降ガイド部
47のガイド穴47aに挿入されていることで、矢印w
1,w2で示す昇降方向にのみ移動可能である。これに
より、第1のスライダー31が矢印v2方向に移動して
いくと、カム穴31dの傾斜に沿ってガイドピン46d
がガイドされることで、このガイドピン46dはガイド
穴47aに沿って移動する。
【0205】また、図4に示すCDポジションにある第
2のスライダー32は、MD5がセットされた蓋部3を
閉める動作によって、矢印f2方向へ移動する。そし
て、この第2のスライダー32の矢印f2方向への移動
により、第2のラックギア32eとギア部39aがかみ
合っているカムギア39が矢印s2方向に回転する。
【0206】昇降プレート46の第2のスライダー32
と対向する側は、第1のガイドピン46eおよび第2の
ガイドピン46fが図6に示す姿勢規制ガイド板48の
ガイド穴48aに挿入されていることによって、やはり
矢印w1,w2で示す昇降方向にのみ移動可能である。
これにより、カムギア39が矢印s2方向に回転してい
くと、カム溝39bの傾斜に沿って第1のガイドピン4
6eがガイドされることで、この第1のガイドピン46
eはガイド穴48aに沿って移動する。
【0207】よって、MD5がセットされた蓋部3を閉
める動作によって、第1のスライダー31および第2の
スライダー32がMDポジションに移動していくと、昇
降プレート46は矢印w2方向に下降していく。
【0208】昇降プレート46が矢印w2方向に下降し
ていくと、シャフト42はその軸方向への下降が可能と
なる。ここで、アウターロータ44の第1の永久磁石4
4aには、図19(a)に示すように、シャフト42の
延在方向に沿った方向において、コア43を引き付ける
磁力中心Mgが存在する。なお、図19(a)はターン
テーブル6の昇降途中の状態を示している。
【0209】これにより、シャフト42の下降が可能と
なると、第1の永久磁石44aの磁力中心Mgにコア4
3を引き付けようとする力により、アウターロータ43
が昇降プレート46とともに矢印w2方向に下降する。
【0210】昇降プレート46の矢印w2方向への下降
に伴い、第1の永久磁石44aの磁力中心Mgにコア4
3が到達する位置までアウターロータ44が下降してく
ると、第1の永久磁石44aがその磁力中心Mgでコア
43を吸引する力より、第2の永久磁石44bがコア4
3を吸引する力の方が強くなる。これにより、昇降プレ
ート46の矢印w2方向へのさらなる下降にともない、
第2の永久磁石44bがコア43を吸引する力によっ
て、アウターロータ44も矢印W2方向に下降してい
く。
【0211】そして、図17に示すように第1のスライ
ダー31と第2のスライダー32がMDポジションに移
動すると、図18(b)に示すように昇降プレート46
のガイドピン46dは、カム穴31dの他方の端部側、
すなわち、傾斜しているカム穴31dの最下端部でガイ
ドされる。また、図17に示すように第2のスライダー
32がMDポジションにあるとき、図19(b)に示す
ように昇降プレート46の第1のガイドピン46eは、
カムギア39のカム溝39bの一方の端部側、すなわ
ち、傾斜しているカム溝39bの最下端部でガイドされ
る。
【0212】このように、ガイドピン46dがカム穴3
1dの最下端部でガイドされ、第1のガイドピン46e
がカム溝39bの最下端部でガイドされているとき、昇
降ガイド46は最下位に位置することになる。この図1
8(b)および図19(b)に示す最下位に昇降プレー
ト46があると、第2の永久磁石44bがコア43を吸
引することでアウターロータ44が下降し、CD−MD
チャック45のCD保持部45aはロアプレート30か
ら退避し、MD保持部45bがロアプレート30から露
出する。
【0213】このように、第1のスライダー31および
第2のスライダー32がMDポジションにあるときの図
18(b)および図19(b)に示すターンテーブル6
の位置を、ターンテーブル6のMDポジションと称す。
そして、ターンテーブル6がMDポジションにあると
き、MD保持部45bにMD5をセットできる。
【0214】ここで、第1のスライダー31および第2
のスライダー32がMDポジションにあるのは、MD5
をセットして蓋部3を閉じたときである。これにより、
MD5をセットして蓋部3を閉じた場合、ターンテーブ
ル6はMDポジションに移動するので、MD保持部45
bによりMD5を保持を維持できる。さて、ターンテー
ブル6がMDポジションになるときも、図19(b)に
示すようにアウターロータ44の第1の永久磁石44a
とコア43が対向する位置にあるので、図示しない駆動
回路によってターンテーブル6を回転させることができ
る。
【0215】次に、MD5がセットされた状態で閉じて
いる蓋部3を開ける場合のターンテーブルの動作につい
て説明する。MD5がセットされた状態で閉じている蓋
部3を開けていくと、上述したように、第1のスライダ
ー31および第2のスライダー32がCDポジションへ
と移動する。
【0216】すなわち、図18(b)に示すMDポジシ
ョンにある第1のスライダー31は、MD5がセットさ
れた蓋部3を開ける動作によって、矢印v1方向へ移動
する。第1のスライダー31が矢印v1方向に移動して
いくと、カム穴31dの傾斜に沿ってガイドピン46d
がガイドされることで、このガイドピン46dは上昇す
る。
【0217】また、図17に示すMDポジションにある
第2のスライダー32は、MD5がセットされた蓋部3
を開ける動作によって、矢印f1方向へ移動する。そし
て、この第2のスライダー32の矢印f1方向への移動
によりカムギア39が矢印s1方向に回転する。
【0218】カムギア39が矢印s1方向に回転してい
くと、カム溝39bの傾斜に沿って第1のガイドピン4
6eがガイドされることで、この第1のガイドピン46
eは上昇する。
【0219】よって、MD5がセットされた蓋部3を開
ける動作によって、第1のスライダー31および第2の
スライダー32がCDポジションに移動していくと、昇
降プレート46は矢印w1方向に上昇していく。
【0220】昇降プレート46が矢印w1方向に上昇し
ていくと、図7に示すシャフト42を押し上げる。この
昇降プレート46を上昇させる力は、第2の永久磁石4
4bがコア43を吸引する力、および第1の永久磁石4
4aがその磁力中心Mgでコア43を吸引する力より強
い。これにより、昇降プレート46の矢印w1方向への
上昇にともない、アウターロータ44も矢印W1方向に
上昇していく。
【0221】そして、図4に示すように第1のスライダ
ー31と第2のスライダー32がCDポジションに移動
すると、図18(a)に示すように昇降プレート46の
ガイドピン46dは、傾斜しているカム穴31dの最上
端部でガイドされる。また、図4に示すように第2のス
ライダー32がCDポジションにあるとき、図19
(a)に示すように昇降プレート46の第1のガイドピ
ン46eは、傾斜しているカム溝39bの最上端部でガ
イドされる。
【0222】このように、ガイドピン46dがカム穴3
1dの最上端部でガイドされ、第1のガイドピン46e
がカム溝39bの最上端部でガイドされているとき、昇
降ガイド46は最上位に位置することになる。これによ
り、ターンテーブル6はCDポジションに位置すること
になり、CD保持部45aにCD4をセットできるよう
になる。
【0223】このとき、第1の永久磁石44aがその磁
力中心Mgにコア43を吸引しようとする力が生じる
が、コア43はロアプレート30に固定されているの
で、第1の永久磁石44aがその磁力中心Mgにコア4
3を吸引しようとする力により、アウターロータ44を
矢印w2方向に押し下げようとする力が生じる。これに
より、シャフト42の下端は昇降ガイド46に押し付け
られる。よって、ターンテーブル6の位置が所定の高さ
に規制される。
【0224】このように、MD5のセットの有無に応じ
てターンテーブルを昇降させることで、ターンテーブル
6をCD4とMD5で共用できる。そして、ターンテー
ブル6を昇降させる第1のスライダー31と第2のスラ
イダー32は、上述したように、MDの5のセットの有
無に応じてピックアップ7の移動範囲を規制する機能も
持っているので、1つの部品に複数の機能を持たせて、
部品点数の削減が可能となる。
【0225】ターンテーブル6を挟んでその両側に設け
られる第1のスライダー31のカム穴31dとカムギア
39のカム溝39bによって昇降プレート46を昇降さ
せるので、昇降プレート46を平行に昇降させることが
でき、CD保持部45aおよびMD保持部45bの高さ
方向の位置精度を上げることができる。また、装置を落
とす等によって外部から力が加わったときの昇降プレー
ト46の変形を抑えることができる。
【0226】さらに、ターンテーブル6が回転する際の
軸となるシャフト42は、ロアプレート30に固定され
ているモータプレート40に設けられる軸受けポスト4
1に回転可能に支持されている。これにより、ターンテ
ーブル6は、セットされる記録媒体の種類に応じて昇降
可能でありながら、シャフト42は移動することのない
ロアプレート30に支持されているので、昇降プレート
46等の部品精度に頼ることなく、シャフト42の傾き
精度を高度に保つことができる。これにより、部品点数
が少ない簡単な構造で、異なる記録媒体を回転駆動する
高精度な機構が提供できる。
【0227】[その他]さて、本実施の形態の情報処理
装置1では、ピックアップ7はMD5に対応するものを
流用することとした。MD5に対応したピックアップ7
では、これをしゅう動可能に支持するシャフト49は、
CD4に対応したピックアップ用のものより径が細くな
っている。このためシャフト49の湾曲を防止する機構
を備えるとよい。
【0228】図20はシャフトの湾曲防止機構を示す説
明図で、図20(a)は要部側面図、図20(b)は要
部平面図である。湾曲防止機構としては、例えば、図4
に示すロアプレート30の一部、ここでは、開口部30
bにおいてピックアップ7の移動方向に対する側部でシ
ャフト49が設けられる側の一部にピックアップ押え部
59を設ける。
【0229】このピックアップ押え部59は、ピックア
ップ7の上面に対して近接しかつ非接触に設けられる上
押え部59aと、この上押え部59aと対向し、ピック
アップ7の下面に対して近接しかつ非接触に設けられる
下押え部59bとから構成される。なお、上押え部59
aとした押え部59bは、例えばロアプレート30を曲
げ加工することで形成される。
【0230】このピックアップ押え部59は、ホームポ
ジションに位置するピックアップ7を抑えることができ
る位置に設ける。例えば、図17に示す位置P8に対応
してピックアップ押え部59を設ける。
【0231】ピックアップ押え部59は、ピックアップ
7に対して非接触であるので、ピックアップ7の移動の
障害になることはない。また、ピックアップ7がホーム
ポジションにあるときに、情報処理装置1を落下させる
等によって外力が加わった場合、ピックアップ7の位置
を保持し、シャフト49が湾曲することを防ぐ。
【0232】このように、ピックアップ押え部59を設
けることで、MD5に対応した小型のピックアップ7お
よびその周辺構成を流用できるので、装置の小型化を図
ることができる。
【0233】[ターンテーブル昇降機構の他の例]図2
1はターンテーブル6の昇降機構の他の実施の形態を示
す説明図、図22は図21に示すターンテーブル6の昇
降機構の側断面図、図23は図21に示すターンテーブ
ル6の昇降機構の要部構成を示す一部破断斜視図であ
る。
【0234】モータプレート60は、図1に示す本体部
2を構成するロアプレート30の下面側に複数本の脚部
60aを介して取り付けられる。なお、図22では1本
の脚部60aのみを図示しているが、ターンテーブル6
の周囲に複数の脚部60aが配置されるようにする。
【0235】モータプレート60の上面には軸受けカバ
ー61が突出形成されている。この軸受けカバー61は
ベアリング61aを内蔵する軸受部61bと、カムギア
62を内蔵するギアカバー部61cとから構成される。
この軸受けカバー61の上端側には、コイル63aが巻
かれたコア63が取り付けられる。
【0236】カムギア62は、ギア部62aとこのギア
部62aの上面に突出形成されるカム部62bとから構
成される。このカム部62bの外周面の一部には、その
上端側から下端側に向かって螺旋を描く斜面であるカム
面62cが形成されている。
【0237】カムギア62はサブプレート64に回転可
能に取り付けられる。このサブプレート64は、モータ
プレート60の下面側に複数本の脚部64aを介して取
り付けられる。ここで、カムギア62のギア部62aは
モータプレート60とサブプレート64の間に位置する
ように取り付けられる。
【0238】ターンテーブル6の回転軸となるシャフト
65は、軸受けカバー61の軸受部61bに内蔵される
2個のベアリング61aによって該軸受けカバー61に
対して回転可能に支持されるとともに、シャフト65自
身の延在方向に移動可能となっている。
【0239】このシャフト65の下端はカムギア62の
カム面62cによって支持される。このため、ターンテ
ーブル6の回転中心、すなわちシャフト65に対して、
カムギア62は偏芯した位置に設けられる。
【0240】シャフト65の上端にはターンテーブル6
を構成する電動機構造体としてのアウターロータ66が
取り付けられる。このアウターロータ66は、上端は閉
塞し下端は開放した円筒形状で、このアウターロータ6
6の内周面には、コア63に対向して第1の永久磁石6
6aと第2の永久磁石66bが取り付けられている。こ
の第1の永久磁石66aと第2の永久磁石66bは、シ
ャフト65の延在方向に所定の間隔を開けて並べて設け
られ、ここでは第1の永久磁石66aがアウターロータ
66の上端側、第2の永久磁石66bがアウターロータ
66の下端側に設けられる。ここで、上述した軸受けカ
バー61のギアカバー部63cは、アウターロータ66
内に収まる大きさとする。
【0241】アウターロータ66の閉塞している上端に
はターンテーブル6を構成するCD−MDチャック45
が取り付けられている。このCD−MDチャック45は
CD保持部45aの上側にMD保持部45bが設けられ
る。MD保持部45bは、図示しない磁石によりMD5
の中心部分を吸引保持する。また、CD保持部45a
は、図示しないバネにより支持部材をCD4の内周面に
押し当てることにより該CD4を保持する。
【0242】このように、本実施の形態のターンテーブ
ル6は、CD4あるいはMD5のどちらか一方の選択的
に保持するCD−MDチャック45と、ターンテーブル
6を回転させるためのモータを構成する電動機構造体を
一体に組み込むことで、異なる記録媒体を回転駆動する
機構を、部品点数の少ない簡単な機構で実現している。
【0243】サブプレート64には、2組の昇降ネジ6
7が回転可能に取り付けられる。この昇降ネジ67は、
図21に示すように、ターンテーブル6を挟んでその両
側に1本ずつ設けられる。この昇降ネジ67は、それぞ
れギア部67aと送りネジ部67bとから構成される。
ギア部67aはモータプレート60とサブプレート64
の間に設けられ、カムギア62のギア部62aとかみ合
っている。また、このギア部67aから突出する送りネ
ジ部67bが、モータプレート60の上面側から突出し
て、ターンテーブル6の昇降方向に沿って延在する。な
お、この送りネジ部67bは正ネジが切ってあるものと
する。
【0244】昇降ネジ67の送りネジ部67bには、そ
れぞれ昇降ナット68がねじ込まれている。この昇降ナ
ット68はアウターロータ66を昇降させる昇降溝68
aと、図23に示すように昇降ナット68の回転を防止
するガイド溝68bとを備える。
【0245】アウターロータ66の下端にはリング状に
突出したフランジ部66cが設けられる。そして、昇降
ナット68の昇降溝68aは、このフランジ部66cに
沿った方向に延在し、ここでは昇降ナット68の全周に
亘り形成している。そして、この昇降溝68aに、フラ
ンジ部66cが非接触で挿入される。これに対して、ガ
イド溝68bはこの昇降溝68aと直交する方向である
ターンテーブル6の延在方向に沿って延在する。
【0246】モータプレート60には、ターンテーブル
6の昇降方向に沿って延在する昇降ガイド69が設けら
れる。この昇降ガイド69は、図21に示すようにター
ンテーブル6を挟んでその両側にそれぞれ設けられる昇
降ネジ67に対応して設けられる、この昇降ガイド69
は、例えばモータプレート60に対して曲げ加工により
一体に形成されるもので、上述した昇降ナット68のガ
イド溝68bがしゅう動可能に挿入される。
【0247】図24は上述したターンテーブル6の他の
昇降機構を動作させる機構の一例を示すブロック図であ
る。モータ70は、図21〜図23に示すカムギア62
のギア部62aとかみ合う図示しないピニオンギアを有
し、カムギア62を回転駆動する。
【0248】スイッチ71は、図1に示すMD5の挿入
の有無を検出するために設けられる。このスイッチ71
を例えば蓋部3に設けて、図9に示すMD検出レバー2
3の動作によって、MD5の挿入の有無でその出力を変
化させる。
【0249】制御部72は、図1に示す情報処理装置1
の制御を行うもので、ここではスイッチ71の出力の変
化によって、モータ70の駆動/停止、および正転/逆
転の切り替えを行う。
【0250】制御部72は、例えば図9に示すMD検出
レバー23の動作によって、MD5が挿入されることで
スイッチ71の出力が変化すると、モータ70を一定時
間正転駆動する。また、MD5が抜かれることでスイッ
チ71の出力が変化すると、モータ70を一定時間逆転
駆動する。
【0251】[他の例のターンテーブル昇降機構の動
作]以下に、ターンテーブル6の他の昇降機構の動作を
説明する。ここで、図21(a)、図22(a)および
図23は、ターンテーブル6がCDポジションに位置す
る状態を示している。すなわち、シャフト65はカムギ
ア62のカム面62cの最上位に接触している。このと
きのアウターロータ66の高さは、第2の永久磁石66
bがコア63と対向し、かつ、第2の永久磁石の66b
のシャフト65の延在方向に沿った方向における磁力中
心Mgよりコア63の方が若干下方に位置する高さであ
る。これにより、第2の永久磁石66bがその磁力中心
Mgにコア63を吸引しようとする力が生じるが、コア
63はロアプレート30に固定されているので、第2の
永久磁石66bがその磁力中心Mgにコア63を吸引し
ようとする力により、アウターロータ66を矢印w2方
向に押し下げようとする力が生じる。これにより、シャ
フト65の下端はカムギア62のカム面62cの最上位
に押し付けられる。なお、カム面62cの最上位および
最下位は、シャフト65のスラスト軸受けの役目を持つ
ので、例えばシャフト65が回転する際の抵抗を抑える
部材を貼り付けておく。
【0252】なお、ターンテーブル6がCDポジション
にあるとき、すなわち、シャフト65の下端がカム面6
2cの最上位に押し付けられているときは、アウターロ
ータ66のフランジ部66cが昇降ナット68の昇降溝
68aに接触しないように昇降ナット68の位置を設定
する。
【0253】さて、シャフト65は軸受けカバー61に
回転可能に支持されており、また、ターンテーブル6が
CDポジションにあるとき、アウターロータ66の第2
の永久磁石66bとコア63が対向する位置にあるの
で、図示しない駆動回路によってターンテーブル6を回
転させることができる。
【0254】図1に示すMDホルダー8にMD5が挿入
されることでスイッチ71の出力が変化すると、制御部
72はモータ70を一定時間正転させた後停止させる。
このモータ70の正転によるカムギア62の回転方向
を、図23に示す矢印x2方向とする。このカムギア6
2の矢印x2方向の回転により、カム面62cにおける
シャフト65の接触位置は、カム面62の傾斜に沿って
最上位から徐々に下方に移動していく。
【0255】また、カムギア62の矢印x2方向の回転
により、カムギア62のギア部62aとギア部67aが
かみ合っている昇降ネジ67が矢印y2方向に回転す
る。昇降ネジ67の送りネジ部67bは正ネジであるの
で、昇降ネジ67が矢印y2方向に回転することで、昇
降ナット68は矢印w2方向に下降する。ここで、昇降
ナット68はガイド溝68bが昇降ガイド69に挿入さ
れているので回転することができない。これにより、昇
降ネジ67の回転によって昇降ナット68は昇降する。
【0256】昇降ナット68の昇降溝68aには、アウ
ターロータ66のフランジ部66cが挿入されているの
で、昇降ナット68の矢印w2方向への下降によって、
昇降溝68aがフランジ部66cの上面に当接し、アウ
ターロータ66を矢印w2方向に押し下げる力を加え
る。このように、カムギア62の矢印x2方向の回転に
よってカム面62cにおけるシャフト65の接触位置
は、カム面62の傾斜に沿って徐々に下方へ移動してい
くとともに、昇降ネジ67の矢印y2方向の回転によっ
て昇降ナット68が矢印w2方向に下降することで、タ
ーンテーブル6が矢印W2方向に下降していく。ここ
で、アウターロータ66が昇降する間はフランジ部66
cと昇降溝68aが接触することとなるが、昇降途中の
ターンテーブル6は回転することはないので、接触によ
る負荷が問題となることはない。
【0257】モータ70が一定時間正転すると、図21
(b)および図22(b)に示すようにターンテーブル
6がMDポジションに位置する。すなわち、シャフト6
5はカムギア62のカム面62cの最下位に接触する。
このときのアウターロータ66の高さは、第1の永久磁
石66aがコア63と対向し、かつ、第1の永久磁石の
66aのシャフト65の延在方向に沿った方向における
磁力中心Mgよりコア63の方が若干下方に位置する高
さである。これにより、第1の永久磁石66aがその磁
力中心Mgにコア63を吸引しようとする力が生じる
が、コア63はロアプレート30に固定されているの
で、第1の永久磁石66aがその磁力中心Mgにコア6
3を吸引しようとする力により、アウターロータ66を
矢印w2方向に押し下げようとする力が生じる。これに
より、シャフト65の下端はカムギア62のカム面62
cの最下位に押し付けられる。よって、ターンテーブル
6の位置が所定の高さに規制される。
【0258】ここで、アウターロータ66の昇降は昇降
ナット68が昇降することで行うが、アウターロータ6
6が下降する過程でターンテーブル6のMDポジション
に近づくと、第1の永久磁石66aが磁力中心Mgにコ
ア63を吸引しようとする力により、シャフト65をカ
ム面62cに押し付けようとする力が生じる。これによ
り、ターンテーブル6がMDポジションに近づくと、第
1の永久磁石66aによってアウターロータ66aの位
置を誘導できる。
【0259】よって、昇降ナット68の昇降溝68aの
高さ方向の幅をアウターロータ66のフランジ部66c
の厚みに対して余裕を持たせても、アウターロータ66
を所定の高さまで昇降させることができる。これによ
り、ターンテーブル6がCDポジションあるいはMDポ
ジションにあるときは、フランジ部66cが昇降溝68
aと接触しないようにすることができる。
【0260】さて、シャフト65は軸受けカバー61に
回転可能に支持されており、また、ターンテーブル6が
MDポジションにあるとき、アウターロータ66の第1
の永久磁石66aとコア63が対向する位置にあるの
で、図示しない駆動回路によってターンテーブル6を回
転させることができる。
【0261】図1に示すMDホルダー8からMD5が抜
かれることでスイッチ71の出力が変化すると、制御部
72はモータ70を一定時間逆転させた後停止させる。
このモータ70の逆転によるカムギア62の回転方向
を、図23に示す矢印x1方向とする。このカムギア6
2の矢印x1方向の回転により、カム面62cにおける
シャフト65の接触位置は、カム面62の傾斜に沿って
最下位から徐々に上方に移動していく。これにより、ア
ウターロータ66は矢印w1方向に押し上げられる。
【0262】また、カムギア62の矢印x1方向の回転
により昇降ネジ67が矢印y1方向に回転する。そし
て、昇降ネジ67が矢印y1方向に回転することで、昇
降ナット68はアウターロータ66の矢印w1方向への
上昇に伴って矢印w1方向に上昇する。これにより、タ
ーンテーブル6が矢印W1方向に上昇していく。
【0263】モータ70が一定時間逆転すると、図21
(a)および図22(a)に示すようにターンテーブル
6がCDポジションに位置する。このとき、上述したよ
うに第1の永久磁石66aがその磁力中心Mgにコア6
3を吸引しようとする力により、シャフト65の下端は
カムギア62のカム面62cの最上位に押し付けられ
る。これにより、ターンテーブル6の位置が所定の高さ
に規制される。
【0264】以上のように、ターンテーブル6の昇降を
カムギア62で行うこととすると、カムギア62はター
ンテーブル6の昇降に伴い昇降することはないので、タ
ーンテーブル6の昇降に伴い昇降する部材が不要とな
る。よって、ターンテーブル6の昇降に伴い昇降する部
材が必要とする空間が不要となるので、情報処理装置の
厚みを抑えることができる。
【0265】[ターンテーブル昇降機構の変形例]図2
1〜図23で説明したターンテーブル昇降機構は、カム
ギア62によるシャフト65を介してのターンテーブル
6の昇降と、昇降ネジ67および昇降ナット68による
アウターロータ66を介してのターンテーブル6の昇降
を同期させることとした。これに対して、ターンテーブ
ル6の昇降は主として昇降ネジ67および昇降ナット6
8により行い、ターンテーブル6がCDポジションある
いはMDポジションに近づいたときおよびターンテーブ
ル6がCDポジションあるいはMDポジションにあると
きのターンテーブル6の位置決めをカムギア62により
行うこととしてもよい。
【0266】図25はターンテーブル6の昇降機構の変
形例を示す一部破断斜視図である。なお、図25におい
てカムギア73以外の構成は図23で説明したターンテ
ーブル6の昇降機構の構成と同じであるので、ここでは
同じ番号を付し、構成の説明は省略する。また、ターン
テーブル6の昇降機構の全体構成は図21および図22
で説明したものと同様であるので、図21および図22
を参照し、カムギア62をカムギア73に置き換えて以
下の説明を行う。
【0267】カムギア73は、ギア部73aとこのギア
部73aの上面に突出形成されるカム部73bとから構
成される。このカム部73bには、ターンテーブル6が
図21(a)および図22(a)に示すCDポジション
にあるとき、シャフト65を回転自在に支持する第1の
支持面74aと、ターンテーブル6が図21(b)およ
び図22(b)に示すMDポジションにあるとき、シャ
フト65を回転自在に支持する第2の支持面74bとが
設けられる。この第1の支持面74aと第2の支持面7
4bは、カム部73bの円周方向において異なる位置に
設けられ、第1の支持面74aが第2の支持面74bよ
り上方に位置する。
【0268】また、ターンテーブル6がCDポジション
に近づいたとき、シャフト65を第1の支持面74aに
誘導する第1の誘導面75aが第1の支持面74aに連
続して設けられる。さらに、ターンテーブル6がMDポ
ジションに近づいたとき、シャフト65を第2の支持面
74bに誘導する第2の誘導面75bが第2の支持面7
4bに連続して設けられる。
【0269】そして、第1の誘導面75aと第2の誘導
面75bとの間は、例えば、第1の誘導面75aの近傍
では傾斜をきつくし、第2の誘導面75bの近傍では傾
斜をゆるくした斜面75cで結んでいる。なお、カムギ
ア73は図21および図22に示すサブプレート64に
回転可能に取り付けられ、図24に示すモータ70の駆
動力を受けて回転する。
【0270】カムギア73のギア部73aは昇降ネジ6
7のギア部67aとかみ合う。昇降ネジ67の送りネジ
部67bは正ネジが切られているが、この変形例では、
送りネジ部67bの上端付近および下端付近と、中央付
近でネジのリード角を変えている。すなわち、送りネジ
部67bの上端付近および下端付近のリード角を、中央
付近のリード角より小さくしてある。これに対応して、
昇降ナット68は、内周面に例えば1個の突起を設け、
この突起が送りネジ部67bにかみ合うようにしてあ
る。
【0271】これにより、昇降ネジ67の回転により昇
降ナット68が昇降するが、昇降ネジ67の1回転あた
りの昇降ナット68の昇降量は、送りネジ部67bの上
端付近あるいは下端付近に昇降ナット68があるときは
少なく、送りネジ部67bの中央付近に昇降ナット68
があるときは多くなる。
【0272】図26はカムギア73と昇降ナット68の
変位を示すグラフであり、以下に動作の概要を説明す
る。ここで、図26において縦軸は高さを示し、横軸は
カムギア73の回転量を示す。またカムギア73の第1
の支持面74aから第2の支持面74bまでの軌跡を実
線で示し、昇降ナット68の軌跡を破線で示している。
なお、以下の動作の説明でも、図25および図26に加
えて図21、図22および図24を参照し、カムギア6
2をカムギア73に置き換えて以下の説明を行う。
【0273】ターンテーブル6がCDポジションに位置
するとき、シャフト65はカムギア73の第1の支持面
74aに接触している。このときのアウターロータ66
の高さは、第2の永久磁石66bがコア63と対向し、
かつ、第2の永久磁石の66bのシャフト65の延在方
向に沿った方向における磁力中心Mgよりコア63の方
が若干下方に位置する高さである。これにより、第2の
永久磁石66bがその磁力中心Mgにコア63を吸引し
ようとする力が生じるが、コア63はロアプレート30
に固定されているので、第2の永久磁石66bがその磁
力中心Mgにコア63を吸引しようとする力により、ア
ウターロータ66を矢印w2方向に押し下げようとする
力が生じる。これにより、シャフト65の下端はカムギ
ア73の第1の支持面74aに押し付けられる。なお、
第1の支持面74aおよび第2の支持面74bはシャフ
ト65のスラスト軸受けの役目を持つので、例えばシャ
フト65が回転する際の抵抗を抑える部材を貼り付けて
おく。
【0274】また、ターンテーブル6がCDポジション
にあるとき、すなわち、シャフト65の下端が第1の支
持面74aに押し付けられているときは、アウターロー
タ66のフランジ部66cが昇降ナット68の昇降溝6
8aに接触しないように昇降ナット68の位置を設定す
る。
【0275】図1に示すMDホルダー8にMD5が挿入
されることでスイッチ71の出力が変化すると、制御部
72はモータ70を一定時間正転させた後停止させる。
このモータ70の正転によるカムギア73の回転方向
を、図25に示す矢印x2方向とする。このカムギア7
3の矢印x2方向の回転により、カムギア73における
シャフト65の接触位置は、第1の支持面74aから第
1の誘導面75aに移動していく。
【0276】また、カムギア73の矢印x2方向の回転
により、カムギア73のギア部73aとギア部67aが
かみ合っている昇降ネジ67が矢印y2方向に回転す
る。昇降ネジ67の送りネジ部67bは正ネジであるの
で、昇降ネジ67が矢印y2方向に回転することで、昇
降ナット68は矢印w2方向に下降する。ここで、昇降
ナット68はガイド溝68bが昇降ガイド69に挿入さ
れているので回転することができない。これにより、昇
降ネジ67の回転によって昇降ナット68は昇降する。
【0277】昇降ナット68の昇降溝68aには、アウ
ターロータ66のフランジ部66cが挿入されているの
で、昇降ナット68の矢印w2方向への下降によって、
昇降溝68aがフランジ部66cの上面に当接し、アウ
ターロータ66を矢印w2方向に押し下げる力を加え
る。
【0278】さて、ターンテーブル6がCDポジション
にあるとき、昇降ナット68は送りネジ部67bの上端
付近に位置する。このため、昇降ナット68の昇降量は
少なく、よって、ターンテーブル6がCDポジションの
近傍にあるとき、図26に示すように、昇降ネジ67の
1回転あたりのターンテーブル6の下降量は少ない。
【0279】これに対して、カムギア73の矢印x2方
向の回転により、カムギア73におけるシャフト65の
接触位置は、第1の支持面74aから第1の誘導面75
aに移動し、さらに斜面75cへと移動する。ここで、
第1の誘導面75aの近傍における斜面75cの傾斜
は、昇降ネジ67による昇降ナット68の下降量より急
にしてあるので、シャフト65は斜面75cから離れ
る。これにより、ターンテーブル6の位置は昇降ナット
68により規制される。
【0280】昇降ネジ67の矢印y2方向の回転により
昇降ナット68が下降していき、送りネジ部67bの中
央付近に到達すると、昇降ネジ67の1回転あたりの昇
降ナット68の昇降量は多くなり、よって、ターンテー
ブル6の下降量も多くなる。なお、このときもシャフト
65はカムギア73には接触しないように斜面75cの
傾斜が設定されている。これにより、カムギア73が回
転してもシャフト65との間でのしゅう動摩擦が発生せ
ず、シャフト65をこじるような力が加わることがな
い。よって、シャフト65の下降が滑らかに行われるこ
とになる。
【0281】モータ70が一定時間正転すると、ターン
テーブル6がMDポジションに位置する。このとき、シ
ャフト65はカムギア73の第2の支持面74bに接触
する。さて、ターンテーブル6がMDポジションに近づ
くと、アウターロータ66の高さが、第1の永久磁石6
6aがコア63と対向し、かつ、第1の永久磁石の66
aのシャフト65の延在方向に沿った方向における磁力
中心Mgよりコア63の方が若干下方に位置する高さと
なる。
【0282】これにより、第1の永久磁石66aがその
磁力中心Mgにコア63を吸引しようとする力が生じる
が、コア63はロアプレート30に固定されているの
で、第1の永久磁石66aがその磁力中心Mgにコア6
3を吸引しようとする力により、アウターロータ66を
矢印w2方向に押し下げようとする力が生じる。これに
より、シャフト65の下端はカムギア73のまず第2の
誘導面75bに押し付けられ、カムギア73の更なる回
転で第2の支持面74bに押し付けられる。よって、タ
ーンテーブル6の位置が所定の高さに規制される。
【0283】ここで、アウターロータ66の昇降は昇降
ナット68が昇降することで行うが、アウターロータ6
6が下降する過程でターンテーブル6のMDポジション
に近づくと、第1の永久磁石66aが磁力中心Mgにコ
ア63を吸引しようとする力により、シャフト65を第
2の誘導面75bに押し付けようとする力が生じる。
【0284】さて、ターンテーブル6がMDポジション
にあるとき、昇降ナット68は送りネジ部67bの下端
付近に位置する。このため、昇降ナット68の昇降量は
少なく、よって、ターンテーブル6がMDポジションの
近傍にあるとき、図26に示すように、昇降ネジ67の
1回転あたりのターンテーブル6の下降量は少ない。こ
れにより、ターンテーブル6がMDポジションに近づく
と、第1の永久磁石66aによってアウターロータ66
aの位置を誘導できる。
【0285】よって、昇降ナット68の昇降溝68aの
高さ方向の幅をアウターロータ66のフランジ部66c
の厚みに対して余裕を持たせても、アウターロータ66
を所定の高さまで昇降させることができる。これによ
り、ターンテーブル6がCDポジションあるいはMDポ
ジションにあるときは、フランジ部66cが昇降溝68
aと接触しないようにすることができる。
【0286】図1に示すMDホルダー8からMD5が抜
かれることでスイッチ71の出力が変化すると、制御部
72はモータ70を一定時間逆転させた後停止させる。
このモータ70の逆転によるカムギア73の回転方向
を、図25に示す矢印x1方向とする。このカムギア7
3の矢印x1方向の回転により、カムギア73における
シャフト65の接触位置は、第2の支持面74bから第
2の誘導面75bに移動していく。
【0287】また、カムギア73の矢印x1方向の回転
により、昇降ネジ67が矢印y1方向に回転する。昇降
ネジ67の送りネジ部67bは正ネジであるので、昇降
ネジ67が矢印y1方向に回転することで、昇降ナット
68は矢印w1方向に上昇する。昇降ナット68の昇降
溝68aには、アウターロータ66のフランジ部66c
が挿入されているので、昇降ナット68の矢印w1方向
への上昇によって、昇降溝68aがフランジ部66cの
下面に当接し、アウターロータ66を矢印w1方向に押
し上げる力を加える。
【0288】さて、カムギア73の矢印x1方向の回転
により、カムギア73におけるシャフト65の接触位置
は、第2の支持面74bから第2の誘導面75bに移動
し、さらに斜面75cへと移動する。ここで、第2の誘
導面75bの近傍における斜面75cの傾斜は、昇降ネ
ジ67による昇降ナット68の上昇量より緩やかにして
あるので、シャフト65は斜面75cから離れる。これ
により、ターンテーブル6の位置は昇降ナット68によ
り規制される。
【0289】昇降ネジ67の矢印y1方向の回転により
昇降ナット68が上昇していき、送りネジ部67bの中
央付近に到達すると、昇降ネジ67の1回転あたりの昇
降ナット68の昇降量は多くなり、よって、ターンテー
ブル6の上昇量も多くなる。なお、このときもシャフト
65はカムギア73には接触しないように斜面75cの
傾斜が設定されている。これにより、カムギア73が回
転してもシャフト65との間でのしゅう動摩擦が発生せ
ず、シャフト65をこじるような力が加わることがな
い。よって、シャフト65の上昇が滑らかに行われるこ
とになる。
【0290】モータ70が一定時間逆転すると、ターン
テーブル6がCDポジションに位置する。このとき、シ
ャフト65はカムギア73の第1の支持面74aに接触
する。さて、ターンテーブル6がCDポジションに近づ
くと、アウターロータ66の高さが、第2の永久磁石6
6bがコア63と対向し、かつ、第2の永久磁石の66
bのシャフト65の延在方向に沿った方向における磁力
中心Mgよりコア63の方が若干下方に位置する高さと
なる。
【0291】これにより、第2の永久磁石66bがその
磁力中心Mgにコア63を吸引しようとする力が生じる
が、コア63はロアプレート30に固定されているの
で、第2の永久磁石66bがその磁力中心Mgにコア6
3を吸引しようとする力により、アウターロータ66を
矢印w2方向に押し下げようとする力が生じる。これに
より、シャフト65の下端はカムギア73のまず第1の
誘導面75aに押し付けられ、カムギア73の更なる回
転で第1の支持面74aに押し付けられる。よって、タ
ーンテーブル6の位置が所定の高さに規制される。
【0292】ここで、アウターロータ66の昇降は昇降
ナット68が昇降することで行うが、アウターロータ6
6が上昇する過程でターンテーブル6のCDポジション
に近づくと、第2の永久磁石66bが磁力中心Mgにコ
ア63を吸引しようとする力により、シャフト65を第
1の誘導面75aに押し付けようとする力が生じる。
【0293】さて、ターンテーブル6がCDポジション
にあるとき、昇降ナット68は送りネジ部67bの上端
付近に位置する。このため、昇降ナット68の昇降量は
少なく、よって、ターンテーブル6がCDポジションの
近傍にあるとき、図26に示すように、昇降ネジ67の
1回転あたりのターンテーブル6の上昇量は少ない。こ
れにより、ターンテーブル6がCDポジションに近づく
と、第2の永久磁石66bによってアウターロータ66
aの位置を誘導できる。
【0294】よって、昇降ナット68の昇降溝68aの
高さ方向の幅をアウターロータ66のフランジ部66c
の厚みに対して余裕を持たせても、アウターロータ66
を所定の高さまで昇降させることができる。
【0295】上述したターンテーブル6の昇降機構の変
形例では、ターンテーブル6の昇降を、CDポジション
およびMDポジションの近傍ではターンテーブル6の回
転軸であるシャフト65の位置をカムギア73で規制す
ることで行い、それ以外の場所、すなわち、CDポジシ
ョンとMDポジションの間では昇降ネジ67と昇降ナッ
ト68で行うこととした。
【0296】図23で示すようにカムギア62でシャフ
ト65を昇降させる場合、カム面62aの傾斜をきつく
することで、カムギア62の1回転あたりのシャフト6
5の昇降量が多くなり、よってターンテーブル6を短時
間で昇降させることができるが、カム面62cの傾斜を
きつくすると、シャフト65をこじる力が大きくなり、
シャフト65の滑らかな昇降が行えなくなる。
【0297】これに対して、図25で示す変形例では、
CDポジションとMDポジションの間では、ターンテー
ブル6の昇降を昇降ネジ67と昇降ナット68で行うこ
ととし、シャフト65がカムギア73に接触しないよう
にした。
【0298】昇降ネジ67の送りネジ部67bのリード
角を大きくしても、昇降ナット68は滑らかの昇降する
ので、CDポジションとMDポジションの間では、昇降
ネジ67の送りネジ部67bのリード角を大きくするこ
とで、昇降ネジ67の1回転当たりの昇降ナット68の
昇降量を大きくでき、これにより、ターンテーブル6を
短時間で昇降させることができる。
【0299】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、コイル
を備えたコアと、このコアに対向配置される永久磁石に
よってシャフトを回転させる電動機において、シャフト
を回転かつしゅう動可能に支持する軸受け部と、シャフ
トに備えられる少なくとも1つの被駆動部材と、シャフ
トを軸受け部に対してしゅう動させて、被駆動部材の位
置をシャフトの延在方向に沿った方向に移動させる支持
手段とを設けたものである。
【0300】したがって、被駆動部材の傾き精度は、被
駆動部材の位置によらず常に保たれる。よって、被駆動
部材は、その位置によらず高精度に回転することができ
る。
【0301】また、本発明に係る情報処理装置は、円盤
状のディスクからなる第1の記録媒体を保持する第1の
保持部と、第1の記録媒体より径の小さいディスクから
なる第2の記録媒体を保持する第2の保持部を、第1の
記録媒体および第2の記録媒体の面と直交する方向に位
置を異ならせて備え、第1の記録媒体あるいは第2の記
録媒体のいずれかを保持してこれを回転駆動するターン
テーブルと、このターンテーブルの回転軸となるシャフ
トを回転かつしゅう動可能に支持する軸受け部を装置本
体部に固定してなり、シャフトを軸受け部に対してしゅ
う動させて、ターンテーブルを第1の記録媒体を保持し
て回転する第1の位置から第2の記録媒体を保持して回
転する第2の位置まで移動させるターンテーブル支持手
段とを設けたものである。
【0302】したがって、ターンテーブルの位置によら
ず、シャフトの本体部に対する傾き精度は常に保たれ
る。よって、ターンテーブルは、その位置によらず、高
精度に回転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の情報処理装置の全体構成を示す
斜視図である。
【図2】本実施の形態の情報処理装置の蓋部の内部構造
を示す平面図である。
【図3】MDホルダーの構成を示す説明図である。
【図4】本実施の形態の情報処理装置の本体部の内部構
造を示す平面図である。
【図5】本体部の要部構成を示す斜視図である。
【図6】ターンテーブルの支持機構を示す斜視図であ
る。
【図7】ターンテーブルの構成を示す側断面図である。
【図8】本実施の形態の情報処理装置の要部構成を示す
側面図である。
【図9】MDの挿抜過程を示す説明図である。
【図10】ホルダ開閉スライダーの動作を示す説明図で
ある。
【図11】MDがセットされて閉じた状態の蓋部の平面
図である。
【図12】MDのセット無しで閉じた状態の蓋部の平面
図である。
【図13】CDとMDのサイズの関係を示す説明図であ
る。
【図14】右ホルダーと左ホルダーの動作を示す説明図
である。
【図15】CDとMDホルダーの位置関係を示す説明図
である。
【図16】第2の連結アームの動作を示す説明図であ
る。
【図17】第1のスライダーおよび第2のスライダーの
動作を示す説明図である。
【図18】ターンテーブルの昇降動作を示す説明図であ
る。
【図19】ターンテーブルの昇降動作を示す説明図であ
る。
【図20】シャフトの湾曲防止機構を示す説明図であ
る。
【図21】ターンテーブル昇降機構の他の実施の形態を
示す説明図である。
【図22】ターンテーブル昇降機構の側断面図である。
【図23】ターンテーブル昇降機構の一部破断斜視図で
ある。
【図24】ターンテーブル昇降機構を動作させる機構の
一例を示すブロック図である。
【図25】ターンテーブルの昇降機構の変形例を示す一
部破断斜視図である。
【図26】カムギアと昇降ナットの変位を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 情報処理装置 2 本体部 3 蓋部 4 CD 5 MD 6 ターンテーブル 7 ピックアップ 8 MDホルダー 9 退避空間 10 アッパープレート 11 右ホルダー 12 左ホルダー 16 第1の2段ギア 17 第2の2段ギア 20 伝達切替アーム 21 伝達切替ギア 22 ホルダ開閉スライダー 23 MD検出レバー 25 MDイジェクトレバー 27 イジェクト開閉レバー 29 反転バネ 30 ロアプレート 31 第1のスライダー 32 第2のスライダー 34 第3のスライダー 39 カムギア 40 モータプレート 41 軸受けポスト 42 シャフト 43 コア 44 アウターロータ 45 CD−MDチャック 46 昇降プレート 47 昇降ガイド部 48 姿勢規制ガイド板 49 シャフト 51 送りネジ 56 開閉軸 57 第1の連結アーム 58 第2の連結アーム 59 ピックアップ押え部 60 モータプレート 61 軸受けカバー 62 カムギア 63 コイル 64 サブプレート 65 シャフト 66 アウターロータ 67 昇降ネジ 68 昇降ナット 69 昇降ガイド 70 モータ 71 スイッチ 72 制御部 73 カムギア 74a 第1の支持面 74b 第2の支持面 75a 第1の誘導面 75b 第2の誘導面 75c 斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/22 H02K 21/22 M Fターム(参考) 5D109 AA04 AA10 BA03 BA14 BA17 BA20 BA28 BB12 BB14 BB21 5D138 RA05 RA08 RA11 RA15 SA09 SA13 SA15 SA16 TA41 TD02 5H605 BB05 BB19 CC02 CC04 CC05 CC10 5H607 AA11 AA12 BB01 BB07 BB14 BB17 CC01 CC09 DD01 DD02 DD03 DD14 FF12 GG09 5H621 GA01 GA04 JK07 JK13 PP05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを備えたコアと、前記コアに対向
    配置される永久磁石によってシャフトを回転させる電動
    機において、 前記シャフトを回転かつしゅう動可能に支持する軸受け
    部と、 前記シャフトに備えられる少なくとも1つの被駆動部材
    と、 前記シャフトを前記軸受け部に対してしゅう動させて、
    前記被駆動部材の位置を該シャフトの延在方向に沿った
    方向に移動させる支持手段とを設けたことを特徴とする
    電動機。
  2. 【請求項2】 前記支持手段として、前記シャフトの一
    方の端部と当接し、 該シャフトの延在方向に沿った方向に移動する位置規制
    部材を備え、 前記シャフトのしゅう動方向に沿った方向における前記
    永久磁石の磁力中心に対して前記コアの位置をずらして
    設けて、前記永久磁石が前記磁力中心に前記コアを吸引
    する力によって前記シャフトの一方の端部を前記位置規
    制部材に押し付けることを特徴とする請求項1記載の電
    動機。
  3. 【請求項3】 円盤状のディスクからなる第1の記録媒
    体を保持する第1の保持部と、前記第1の記録媒体より
    径の小さいディスクからなる第2の記録媒体を保持する
    第2の保持部を、前記第1の記録媒体および前記第2の
    記録媒体の面と直交する方向に位置を異ならせて備え、
    前記第1の記録媒体あるいは前記第2の記録媒体のいず
    れかを保持してこれを回転駆動するターンテーブルと、 前記ターンテーブルの回転軸となるシャフトを回転かつ
    しゅう動可能に支持する軸受け部を装置本体部に固定し
    てなり、前記シャフトを前記軸受け部に対してしゅう動
    させて、前記ターンテーブルを前記第1の記録媒体を保
    持して回転する第1の位置から前記第2の記録媒体を保
    持して回転する第2の位置まで移動させるターンテーブ
    ル支持手段とを設けたことを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ターンテーブル支持手段として、前
    記シャフトの一方の端部と当接し、前記第1の記録媒体
    および前記第2の記録媒体の面と直交する方向に移動す
    る位置規制部材を備えるとともに、 前記ターンテーブルは、内周面に永久磁石を備えたアウ
    ターロータと、前記永久磁石と対向配置され、コイルを
    備えたコアとを設け、 前記シャフトのしゅう動方向に沿った方向における前記
    永久磁石の磁力中心に対して前記コアの位置をずらして
    設けて、前記永久磁石が前記磁力中心に前記コアを吸引
    する力によって前記シャフトの一方の端部を前記位置規
    制部材に押し付けることを特徴とする請求項3記載の情
    報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記永久磁石として、前記ターンテーブ
    ルが前記第1の位置にあるときに、前記シャフトのしゅ
    う動方向に沿った方向における磁力中心を前記コアに対
    してずらした位置で該コアと対向する第1の永久磁石を
    備えるとともに、 前記ターンテーブルが前記第2の位置にあるときに、前
    記コアを前記シャフトのしゅう動方向に沿った方向に吸
    引する第2の永久磁石を備え、 前記ターンテーブルが前記第1の位置にあるときに、前
    記第1の永久磁石が前記磁力中心に前記コアを吸引する
    力によって前記シャフトの一方の端部を前記位置規制部
    材に押し付け、 前記ターンテーブルが前記第2の位置にあるときに、前
    記第2の永久磁石が前記コアを吸引する力によって前記
    シャフトの一方の端部を前記位置規制部材に押し付ける
    ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石として、前記ターンテーブ
    ルが前記第1の位置にあるときに、前記シャフトのしゅ
    う動方向に沿った方向における磁力中心を前記コアに対
    してずらした位置で該コアと対向する第1の永久磁石
    と、前記ターンテーブルが前記第2の位置にあるとき
    に、前記シャフトのしゅう動方向に沿った方向における
    磁力中心を前記コアに対してずらした位置で該コアと対
    向する第2の永久磁石とを備え、 前記ターンテーブルが前記第1の位置にあるときに、前
    記第1の永久磁石が前記磁力中心に前記コアを吸引する
    力によって前記シャフトの一方の端部を前記位置規制部
    材に押し付け、 前記ターンテーブルが前記第2の位置にあるときに、前
    記第2の永久磁石が前記磁力中心に前記コアを吸引する
    力によって前記シャフトの一方の端部を前記位置規制部
    材に押し付けることを特徴とする請求項4記載の情報処
    理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006211595A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Seiko Precision Inc 固体撮像装置及びこれを備えた電子機器
JP2010016066A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Shimadzu Corp 基板検査装置

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JP2006211595A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Seiko Precision Inc 固体撮像装置及びこれを備えた電子機器
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