JP2003167200A - 顕微鏡装置、調光装置及び調光方法 - Google Patents

顕微鏡装置、調光装置及び調光方法

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JP2003167200A
JP2003167200A JP2001368940A JP2001368940A JP2003167200A JP 2003167200 A JP2003167200 A JP 2003167200A JP 2001368940 A JP2001368940 A JP 2001368940A JP 2001368940 A JP2001368940 A JP 2001368940A JP 2003167200 A JP2003167200 A JP 2003167200A
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light source
light
standby
completion signal
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Hideyuki Kawanabe
英之 川鍋
Yasunari Matsukawa
康成 松川
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検鏡者が特別の熟練を要せず、光量を調節し
て撮影を行う一連の動作を自動で行うことのできる顕微
鏡装置、調光装置及び調光方法を提供する。 【解決手段】 標本を照明するための光源(8)と、光
源の明るさを設定するための操作手段(12)と、操作
手段からの明るさ設定値に基づいて光源の明るさを調節
する調節手段(11a)と、操作手段による明るさ変更
操作の終了を判断した後、予め設定された待機時間が経
過した時に光源の明るさが安定した旨の待機完了信号を
出力する判定手段(11d)と、待機完了信号に基づい
て光、音の内少なくとも1つを出力する出力手段(11
c)とを備えた顕微鏡装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンランプな
どの照明光源の光量を調整する機構を備えた顕微鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、透過型もしくは反射型光学顕微
鏡を用いた像観察や撮像を行う場合、最適な色合い並び
に階調性を得るためには、標本の透過率や反射率、対物
レンズの倍率などに合せてランプの光量の調節を行う必
要がある。例えば、ハロゲンランプなどの白熱ランプ照
明を光源として使用する顕微鏡においては、光量の調節
のために、ランプへの印加電圧を手動もしくはコンピュ
ータ等による電子的手段を用いた自動操作によって調節
する調光装置を備えているのが一般的である。
【0003】図11は、従来の調光装置を備えた顕微鏡
装置の構成を示す図である。
【0004】本顕微鏡装置は、顕微鏡1001、顕微鏡
1001内に置かれた観察用標本を照明するための白熱
ランプ、照明光学系を含む照明装置1002、照明装置
1002に印加する電圧P1を調節することにより照明
の光量を調節する調光装置1003、照明された標本の
拡大像を撮影するためのフィルムもしくは撮像素子を備
えシャッタ機構やレンズ等の撮像に必要とされる光学系
を含む撮像装置1004、撮像装置1004のシャッタ
機構を操作するための電気的信号P2を送出する撮像制
御部1005及びこれら各装置を制御する外部制御装置
1006とで構成されている。
【0005】そして、外部制御装置1006は、顕微鏡
装置には必須の構成要素ではないが、通常良く用いられ
ており、制御信号P3によって顕微鏡1001に含まれ
る電動式の合焦機構やレボルバの回転等を制御し、制御
信号P4によって調光装置1003を制御し、制御信号
P5によって撮像制御部1005を制御する機能を備え
ている。ここで、この外部制御装置1006は、ユニッ
トもしくは汎用のコンピュータと専用のインターフェー
スおよびソフトウェアを組み合わせて構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】いま、このような顕微
鏡装置を用いて照明光量を変更しながら撮像する動作を
繰り返し行う場合には、手動操作若しくは外部制御装置
1006を用いた自動操作によって、調光装置1003
を操作して照明光量を変更した後に撮像制御部1005
を操作して撮影を行う動作を繰り返すことになる。
【0007】しかしながら、調光装置1003を操作し
て照明装置1002のランプに印加する電圧を変更して
も直ちに所望の明るさが得られるものではない。これ
は、ランプの発光に関連する部位全体が例えば熱的に安
定した状態になるまでは、ランプの明るさも安定しない
ためである。更に、この照明光の時間応答性に関しては
印加電圧の変化量、ランプの経時変化などにも依存する
ため、同じ明るさを再現しようとしても照明光量を調整
することには熟練が必要とされる。
【0008】従って、複数の照明条件と複数の標本の状
態を組合せた観察条件の下で標本を観察しその撮像を得
ようとしたときは、手動操作の場合には検鏡者は調光装
置1003を操作する度に照明光量が安定したかどうか
を目視判断しなければならず、作業の煩雑による効率の
低下を招いていた。また、自動で撮影を行う場合には、
この検鏡者が行っている判断業務、即ち自動で照明光量
が安定したかどうかを判断することのできる仕組みが必
要とされていた。
【0009】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であって、検鏡者が特別の熟練を要せず、光量を調節し
て撮影を行う一連の動作を自動で行うことのできる顕微
鏡装置、調光装置及び調光方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
の本発明は、標本を照明するための光源と、光源の明る
さを設定するための操作手段と、操作手段からの明るさ
設定値に基づいて光源の明るさを調節する調節手段と、
操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した後、予
め設定された待機時間が経過した時に光源の明るさが安
定した旨の待機完了信号を出力する判定手段と、待機完
了信号に基づいて光、音の内少なくとも1つを出力する
出力手段とを備えた顕微鏡装置である。
【0011】また本発明は、上記記載の発明である顕微
鏡装置において、顕微鏡の観察像を撮影するための撮像
装置と、待機完了信号に基づいて撮像装置の撮影を開始
させる開始手段と、撮影終了後に光源の明るさを変更す
るための明るさ設定値を調節手段に出力する自動操作手
段とを備えた顕微鏡装置である。
【0012】また本発明は、上記記載の発明である顕微
鏡装置において、光源の光量を測定するモニタ手段を備
え、判定手段に代わる判定手段として、操作手段による
明るさ変更操作の終了を判断した後、測定された光量の
時間変化率に基づいて光源の明るさが安定した旨の待機
完了信号を出力する顕微鏡装置である。
【0013】また本発明は、上記記載の発明である顕微
鏡装置において、明るさ設定値の変更量、光源の種類の
内少なくとも1つに基づいて予め設定された複数の待機
時間から特定の待機時間を選定する待機時間選定手段を
備え、判定手段に代わる判定手段として、操作手段によ
る明るさ変更操作の終了を判断した後、選定した待機時
間が経過した時に光源の明るさが安定した旨の待機完了
信号を出力する顕微鏡装置である。
【0014】また本発明は、操作手段からの明るさ設定
値に基づいて光源の明るさを調節する調節手段と、操作
手段による明るさ変更操作の終了を判断した後、予め設
定された待機時間を経過した時に光源の明るさが安定し
た旨の待機完了信号を出力する判定手段と、待機完了信
号に基づいて光、音の内少なくとも1つを出力する出力
手段とを備えた調光装置である。
【0015】また本発明は、上記記載の発明である調光
装置において、光源の光量を測定するモニタ手段を備
え、判定手段に代わる判定手段として、操作手段による
明るさ変更操作の終了を判断した後、測定された光量の
時間変化率に基づいて光源の明るさが安定した旨の待機
完了信号を出力する調光装置である。
【0016】また本発明は、上記記載の発明である調光
装置において、明るさ設定値の変更量、光源の種類の内
少なくとも1つに基づいて予め設定された複数の待機時
間から特定の待機時間を選定する待機時間選定手段を備
え、判定手段に代わる判定手段として、操作手段による
明るさ変更操作の終了を判断した後、選定した待機時間
が経過した時に光源の明るさが安定した旨の待機完了信
号を出力する調光装置である。
【0017】また本発明は、操作手段からの明るさ設定
値に基づいて光源の明るさを調節し、操作手段による明
るさ変更操作の終了を判断した後、予め設定された待機
時間を経過した時に光源の明るさが安定した旨の待機完
了信号を出力し、待機完了信号に基づいて光、音の内少
なくとも1つを出力する調光方法である。
【0018】また本発明は、操作手段からの明るさ設定
値に基づいて光源の明るさを調節し、光源の光量を測定
し、操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
後、測定された光量の時間変化率に基づいて光源の明る
さが安定した旨の待機完了信号を出力し、待機完了信号
に基づいて光、音の内少なくとも1つを出力する調光方
法である。
【0019】また本発明は、操作手段からの明るさ設定
値に基づいて光源の明るさを調節し、明るさ設定値の変
更量、光源の種類の内少なくとも1つに基づいて予め設
定された複数の待機時間から特定の待機時間を選定し、
操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した後、選
定した待機時間が経過した時に光源の明るさが安定した
旨の待機完了信号を出力し、待機完了信号に基づいて
光、音の内少なくとも1つを出力する調光方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される顕微
鏡装置の概略の構成図である。
【0021】本顕微鏡装置には、被写体のサンプルを載
置するステージ1が備わっている。このステージ1は、
粗動微動ハンドル2の操作により、光軸方向に沿って上
下動可能であるとともに、ステージXYハンドル3の操
作により光軸と直交する水平面上をXY方向に駆動可能
に構成されている。そして、このステージ1に対向して
対物レンズ4が光軸上に挿入されるように配置されてい
る。
【0022】一方、光源8から照射された照明光は、図
示しない複数枚の内蔵フィルタを通過して視野絞り5に
入射され、コーナーキューブ6を介して上方に反射され
る。そして、上方に向きを変えた光は、開口絞り7を通
過してサンプルを照明する。
【0023】この、照明光の光量は、明るさ調整つまみ
12によって任意に設定値を変化させることが可能であ
り、そのときのランプ電圧の設定値はランプ電圧表示グ
ラフ13に表示される。明るさ調整つまみ12によって
操作された設定値は調光装置11に入力され、調光装置
11は光源8に対して指定された電圧値を供給して照明
光量を変更する。
【0024】検鏡者は、照明されたサンプルを対物レン
ズ4によって拡大し、その拡大像を接眼レンズ9を通し
て観察する。顕微鏡装置の上部には操作ユニット15と
接続された撮像装置14が設けられており、検鏡者がこ
の操作ユニット15を操作することで、撮像装置14に
対して撮像指令が出力され、撮像装置14は対物レンズ
4で拡大されたサンプル像をフィルムあるいは撮像素子
を用いて撮影する。
【0025】また、操作ユニット15は調光装置11と
信号接続がされており、相互に信号授受を行うことが可
能となっている。
【0026】次に、このように構成された顕微鏡装置に
用いられる本発明の実施の形態について説明する。
【0027】図2は、本発明の第1の実施形態に係る調
光装置11の構成を示すブロック図である。
【0028】本調光装置11は、明るさ調整つまみ12
からの操作信号に基づいて光源8に電圧を供給する電圧
調節部11a、明るさ調整つまみ12からの操作信号に
基づいて照明光の明るさが安定したタイミングを判断し
てその旨の情報である待機完了信号を出力する待機部1
1d、待機完了信号に基づいて所定の信号を出力する出
力部11b、及び出力部11bからの信号によって検鏡
者に対して照明光が安定した旨の情報を提示する表示部
11cとで構成されている。
【0029】ここで、出力部11bからの所定の信号は
操作ユニット15に出力されており、操作ユニット15
ではこの所定の信号に基づいて例えば撮像装置14に撮
像開始の指令を出力するように構成することもできる。
【0030】また、表示部11cは例えばLEDなどを
用いて点灯させても良く、またディスプレイを使用して
情報を表示しても良く、さらに音声を用いて検鏡者に待
機完了を報知するように構成しても良い。
【0031】図3は、調光装置11の待機部11dの概
略の動作手順を示すフロー図である。
【0032】調光装置11では、前述のように待機部1
1dが明るさ調整つまみ12からの操作信号である設定
値を周期的に読み込み監視を行っている(S1)。
【0033】そして、操作開始判断処理を起動し(S
2)、設定値変更操作が開始されたか否かが判断される
(S3)。
【0034】ここで、設定操作開始の判断方法として
は、例えばこれまで変化していなかった操作信号値が所
定値以上の変化量で変化したことを検知して操作が開始
されたものとすることができる。
【0035】ここで、設定操作が開始されていない場合
(S3 No)は、(S1)に戻り明るさ調整つまみ1
2からの操作信号である設定値の読み込みが再度行われ
る。
【0036】また、設定操作が開始されていた場合(S
3 Yes)は、改めて開始状態の処理を行うため、こ
れまでの終了状態をリセットする(S4)。
【0037】次いで、終了状態がリセットされた状態
で、開始状態が継続している場合には、操作終了判断処
理を起動して(S5)、設定値変更操作が終了したか否
かが判断される(S6)。
【0038】ここで、操作終了の判断方法として、例え
ば所定時間以上操作信号値が変化しないことで操作が終
了したものとすることもできる。
【0039】設定値変更操作が終了されていた場合(S
6 No)、(S1)に戻り明るさ調整つまみ12から
の操作信号である設定値の読み込み処理から再度処理が
繰り返される。
【0040】ここで、設定値変更操作が終了されていな
い場合(S6 Yes)は、次に最初の終了であるか否
かが判断される(S7)。
【0041】最初に終了と検出された場合(S7 Ye
s)は、終了時点からの経過時間を把握するため、タイ
マなどにより経過時間の計測が開始され(S8)、(S
1)に戻り明るさ調整つまみ12からの操作信号である
設定値の読み込み処理から再度処理が繰り返される。
【0042】ここで、最初の終了と検知されず、操作終
了の状態が継続している場合(S7No)は、予め設定
されている待機完了時間の設定値を取り出し、タイマで
の経過時間と比較する(S9)。
【0043】そして、設定時間が経過時間を経過したか
否かが判断される(S10)。
【0044】設定時間が経過時間を経過していないと判
断した場合(S10 No)、(S1)に戻り明るさ調
整つまみ12からの操作信号である設定値の読み込み処
理から再度処理が繰り返される。
【0045】設定時間が経過時間を経過したと判断した
場合(S10 Yes)、すでに変更された照明光の光
量も安定しているものとして、出力部11bに対して待
機完了信号を出力する(S11)。
【0046】この待機完了信号を受取った出力部11b
は、前述のように表示部11c、操作ユニット15など
に対して所定の信号を出力する。
【0047】本実施の形態では、明るさ変更操作の終了
を自動で判断し、照明光量が安定する所定時間経過時に
待機完了の旨を表示などしているため、検鏡者は照明光
量が安定したかどうかを判断する必要がなくなり、操作
の容易化を実現することができる。また、本顕微鏡装置
が光量変更と撮像の一連の動作を自動で行う場合におい
ては、本発明によって待機完了信号が出力されたときに
操作ユニット15から撮像装置14に対して撮像指令を
出力し、撮像装置14の撮像が終了したときに照明光量
を自動で次の観察条件に変更させるように構成すれば確
実な自動動作を実現することができる。
【0048】図4は、本発明の第2の実施形態に係る調
光装置11の構成を示すブロック図である。
【0049】本実施形態では、待機部11dが光源8の
光量を測定する光量モニタ部401と判定部402とで
構成されている。そして判定部402は、光量モニタ部
401で測定した光量と明るさ調整つまみ12からの操
作信号とに基づいて照射光量が安定したか否かを判断す
る。即ち第1の実施形態では待機完了時間は一定として
構成されていたが、本第2の実施形態では、照明光の光
量を光量モニタ部401により測定し、その光量の変化
量が定められたある一定値以下になったときに待機完了
とするものである。
【0050】図5は、第2の実施形態に係る、調光装置
11の待機部11dの概略の動作手順を示すフロー図で
ある。
【0051】待機部11dが明るさ調整つまみ12から
の操作信号である設定値を読み込み、操作開始と操作終
了を判断する処理については、前述のステップS1から
S6までと同じであるため詳細な説明は省略する。
【0052】検鏡者の操作が終了したと判断した場合
は、まず判定部402は光量モニタ部401で測定した
光源8の光量を読み込む(S15)。そして、光量安定
判断処理を起動して(S16)光量が安定したか否かを
判断する(S17)。
【0053】光量が安定していないと判断した場合(S
17 No)、(S1)に戻り明るさ調整つまみ12か
らの操作信号である設定値の読み込み処理から再度処理
が繰り返される。また、光量が安定したと判断された場
合(S17 Yes)は、出力部11bに対して待機完
了信号を出力する(S18)。
【0054】図6は、光量が安定したか否かの判断方法
を説明する図である。
【0055】本図で縦軸は照明光の光量を表し、横軸は
時間を表している。そして曲線20は、明るさ調整つま
み12の変更設定操作によって光量モニタ部401で測
定した光量がL0からLsまで変化するときの応答を示
している。
【0056】いま、判定部402がこの測定光量を読み
込む周期をΔt、読み込んだ測定光量値をy、y
・・・とすると、前回読み込んだ光量yi−1と今回読
み込んだ光量yとの差の絶対値が所定値α以下となる
状態が連続してm回継続した場合に光量が安定したと判
断する。ここで、この判断方法に使用するαとmは固定
された値ではなく、例えば使用するランプの種類などに
よって適宜変更して使用するように構成しても良い。
【0057】本実施形態における光量モニタ部401
は、例えば光量測定センサあるいは撮像素子からなるモ
ニタ手段を調光装置11内に持たせても良いし、また撮
像部14が撮影した輝度信号を調光装置11に入力する
ように構成しても良い。
【0058】本実施形態によると、直接測定した光量に
基づいて安定判別を行うので、ランプの個体差により光
量が安定するまでの時間が異なる場合であっても照明光
が安定したことを判断することができるため、所望の照
明光の下でサンプルを撮影することができる。
【0059】図7は、本発明の第3の実施形態に係る調
光装置11の構成を示すブロック図である。
【0060】本実施形態では第1の実施形態と比較し
て、待機部11dが、待機完了時間を算出するためのテ
ーブルを記憶したメモリ602、光量の安定を判断する
判定部601、及び指定された時間の経過を測定するタ
イマ603で構成されている点が異なっている。
【0061】本実施形態の特徴は、待機部11dが光源
8への印加電圧の変化量等に対応して予め設定された待
機時間テーブルを持っており、明るさ調整つまみ12の
変更設定操作後そのテーブルで定められた時間が経過す
るまで待機することにある。
【0062】図8は、第3の実施形態に係る、調光装置
11の待機部11dの概略の動作手順を示すフロー図で
ある。
【0063】待機部11dが明るさ調整つまみ12から
の操作信号である設定値を読み込み、操作開始と操作終
了を判断する処理については、前述のステップS1から
S7までと同じであるため詳細な説明は省略する。
【0064】検鏡者の操作終了を最初に検知した場合
(S19 Yes)は、まず判定部601は明るさ調整
つまみ12の操作開始時の値Rsと操作終了時の値Re
とを取り出す(S20)。次に、この顕微鏡装置に使用
されている光源8の種類を図示していない設定値から取
り出す(S21)。
【0065】そして、ΔR(=操作値Rsと操作値Re
との差)と光源8の種類とに基づいて、メモリ602に
記憶されているテーブルを検索して待機完了時間を算出
し(S22)、獲得した待機完了時間をタイマ603に
設定して時間の測定を開始させる(S23)。
【0066】この後、タイマ603に設定した待ち時間
が経過したか否かが判断され(S24)、待ち時間が経
過していなければ(S24 No)待ち時間が経過する
までステップS1からS6及びステップS19のNoの
処理を繰り返す。そして、待ち時間が経過した(S24
Yes)と判断されると、出力部11bに対して待機
完了信号を出力する(S25)。
【0067】本実施形態によれば、様々な種類のランプ
光源に対してΔR(=操作量の変化量)との関連で、予
め光量が安定するまでの待機完了時間を測定してメモリ
602のテーブルに書き込んでおくことで、特性の異な
る光源8をもつ顕微鏡装置に対しても同じ構成で所望の
照明光により撮影を行うことができる。
【0068】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。
【0069】前述のそれぞれの実施形態では、照明光の
安定を判断するために用いられる各種パラメータは固定
された値であるため、ランプが劣化等することによって
光量が安定するまでの時間が異なる場合には適切な値と
はならなかった。そこで、本実施形態では、例えば待機
部11d内に設定されている待機完了時間を決定するパ
ラメータを、検鏡者が変更できる設定値変更手段を備え
たことを特徴としている。
【0070】図9は、第4の実施形態に係る顕微鏡装置
の構成を示す図であり、図10は第4の実施形態に係
る、調光装置11の構成を示すブロック図である。
【0071】本実施形態では第1の実施形態と比較し
て、前述の各種パラメータを設定するためのコンピュー
タ801が調光装置11に接続されている点が異なって
いる。このコンピュータ801は、図10に示すよう
に、調光装置11の設定変更部901に接続されており
相互にデータの送受信が行われる。また設定変更部90
1はこのコンピュータ801からの指示に基づき待機部
11dとの間でデータの授受を行う。
【0072】以上のような構成で検鏡者が、コンピュー
タ801に例えば任意の待機完了時間を入力すると、そ
のデータは設定変更手段901に送られ、待機部11d
内のパラメータが変更される。また、現在設定されてい
る待機完了時間は、コンピュータ801から指示をする
ことでコンピュータのディスプレイ上に表示して確認す
ることができる。
【0073】本実施例によれば、光源8が劣化し光量自
体、あるいは光量が安定するまでの時間が変化しても、
新たな待機完了時間等を設定し直すことができるため、
無駄な時間待つことなく、所望の照明光量により撮影を
行うことができる。
【0074】次に本発明の第6の実施形態について説明
する。
【0075】本実施形態では、前述の第1〜4の実施形
態の構成において、出力部11bから待機完了時に操作
ユニット15へ送信される待機完了信号に基づき、撮像
手段14に対してシャッタを動作させる信号を出力して
自動で撮影を行うことを特徴とする。
【0076】この撮影中は操作ユニット15は、光源8
の明るさが変更されないように光源8に印加する電圧を
固定し、例えば明るさ調整つまみ12による操作を有効
としないようなインターロックを動作させる。そして、
その撮影後においては、操作ユニット15は電圧調整部
11aに明るさ設定値の信号を出力して光源8に印加さ
れる電圧を変更する。
【0077】以上のように構成することにより、照明光
を変化させながら観察像を撮影する一連の動作におい
て、待機完了を確認してから手動で撮影する煩雑さがな
くなり、よりスムーズな撮影作業が可能となる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、顕
微鏡の検鏡者は特別の熟練を必要とされず、光量を調節
して撮影を行う一連の動作を自動で行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される顕微鏡装置の概略の構成
図。
【図2】本発明の実施形態に係る調光装置の構成を示す
ブロック図。
【図3】調光装置の待機部の概略の動作手順を示すフロ
ー図。
【図4】本発明の他の実施形態に係る調光装置の構成を
示すブロック図。
【図5】他の実施形態に係る調光装置の待機部の概略の
動作手順を示すフロー図。
【図6】光量が安定したか否かの判断方法を説明する
図。
【図7】本発明の他の実施形態に係る調光装置の構成を
示すブロック図。
【図8】他の実施形態に係る調光装置の待機部の概略の
動作手順を示すフロー図。
【図9】他の実施形態に係る顕微鏡装置の構成を示す
図。
【図10】他の実施形態に係る調光装置の構成を示すブ
ロック図。
【図11】従来の調光装置を備えた顕微鏡装置の構成を
示す図。
【符号の説明】
8…光源 11…調光装置 11a…電圧調整部 11b…出力部 11c…表示部 11d…待機部 12…明るさ調整つまみ 14…撮像装置 15…操作ユニット 20…曲線 401…光量モニタ部 402…判定部 601…判定部 602…メモリ 603…タイマ 901…設定変更部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本を照明するための光源と、 前記光源の明るさを設定するための操作手段と、 前記操作手段からの明るさ設定値に基づいて光源の明る
    さを調節する調節手段と、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、予め設定された待機時間が経過した時に前記光源の
    明るさが安定した旨の待機完了信号を出力する判定手段
    と、 前記待機完了信号に基づいて光、音の内少なくとも1つ
    を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする顕微鏡
    装置。
  2. 【請求項2】 顕微鏡の観察像を撮影するための撮像装
    置と、 前記待機完了信号に基づいて前記撮像装置の撮影を開始
    させる開始手段と、 撮影終了後に前記光源の明るさを変更するための明るさ
    設定値を前記調節手段に出力する自動操作手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記光源の光量を測定するモニタ手段を
    備え、 前記判定手段に代わる判定手段として、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、前記測定された光量の時間変化率に基づいて前記光
    源の明るさが安定した旨の待機完了信号を出力すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 明るさ設定値の変更量、光源の種類の内
    少なくとも1つに基づいて予め設定された複数の待機時
    間から特定の待機時間を選定する待機時間選定手段を備
    え、 前記判定手段に代わる判定手段として、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、前記選定した待機時間が経過した時に前記光源の明
    るさが安定した旨の待機完了信号を出力することを特徴
    とする請求項1又は2に記載の顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】 標本を照明するための光源と、前記光源
    の明るさを設定するための操作手段とを備えた顕微鏡装
    置に用いられる調光装置において、 前記操作手段からの明るさ設定値に基づいて光源の明る
    さを調節する調節手段と、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、予め設定された待機時間を経過した時に前記光源の
    明るさが安定した旨の待機完了信号を出力する判定手段
    と、 前記待機完了信号に基づいて光、音の内少なくとも1つ
    を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする調光装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光源の光量を測定するモニタ手段を
    備え、 前記判定手段に代わる判定手段として、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、前記測定された光量の時間変化率に基づいて前記光
    源の明るさが安定した旨の待機完了信号を出力すること
    を特徴とする請求項5に記載の調光装置。
  7. 【請求項7】 明るさ設定値の変更量、光源の種類の内
    少なくとも1つに基づいて予め設定された複数の待機時
    間から特定の待機時間を選定する待機時間選定手段を備
    え、 前記判定手段に代わる判定手段として、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、前記選定した待機時間が経過した時に前記光源の明
    るさが安定した旨の待機完了信号を出力することを特徴
    とする請求項5に記載の調光装置。
  8. 【請求項8】 標本を照明するための光源と、前記光源
    の明るさを設定するための操作手段とを備えた顕微鏡装
    置の調光方法において、 前記操作手段からの明るさ設定値に基づいて光源の明る
    さを調節し、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、予め設定された待機時間を経過した時に前記光源の
    明るさが安定した旨の待機完了信号を出力し、 前記待機完了信号に基づいて光、音の内少なくとも1つ
    を出力することを特徴とする調光方法。
  9. 【請求項9】 標本を照明するための光源と、前記光源
    の明るさを設定するための操作手段とを備えた顕微鏡装
    置の調光方法において、 前記操作手段からの明るさ設定値に基づいて光源の明る
    さを調節し、 前記光源の光量を測定し、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、前記測定された光量の時間変化率に基づいて前記光
    源の明るさが安定した旨の待機完了信号を出力し、 前記待機完了信号に基づいて光、音の内少なくとも1つ
    を出力することを特徴とする請求項8に記載の調光方
    法。
  10. 【請求項10】 標本を照明するための光源と、前記光
    源の明るさを設定するための操作手段とを備えた顕微鏡
    装置の調光方法において、 前記操作手段からの明るさ設定値に基づいて光源の明る
    さを調節し、 明るさ設定値の変更量、光源の種類の内少なくとも1つ
    に基づいて予め設定された複数の待機時間から特定の待
    機時間を選定し、 前記操作手段による明るさ変更操作の終了を判断した
    後、前記選定した待機時間が経過した時に前記光源の明
    るさが安定した旨の待機完了信号を出力し、 前記待機完了信号に基づいて光、音の内少なくとも1つ
    を出力することを特徴とする請求項8に記載の調光方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8369010B2 (en) * 2008-09-03 2013-02-05 Olympus Corporation Microscope with motion sensor for control of power supply and light source

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