JP2003167044A - 測位装置 - Google Patents

測位装置

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JP2003167044A
JP2003167044A JP2001370301A JP2001370301A JP2003167044A JP 2003167044 A JP2003167044 A JP 2003167044A JP 2001370301 A JP2001370301 A JP 2001370301A JP 2001370301 A JP2001370301 A JP 2001370301A JP 2003167044 A JP2003167044 A JP 2003167044A
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satellites
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Kenji Itani
健二 井澗
Takeo Kawabe
健夫 川辺
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Furuno Electric Co Ltd
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Furuno Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 姿勢変化の激しい飛翔体などの移動体におい
て、その姿勢変動があっても測位を継続できるようにし
た測位装置を提供する。 【解決手段】 第1の受信機の受信点である第1の受信
点r1と、第2の受信機の受信点である第2の受信点r
2とを、各測位用衛星Sa〜Sdから受信点r1,r2
までの擬似距離の測距精度より短い距離を隔てて、且つ
指向方向を異ならせて、移動体上に配置する。この第1
・第2の受信機が求めた各測位用衛星からの信号の位相
情報により、各測位用衛星から受信点までの擬似距離を
求め、それらの擬似距離を統合して移動体の位置を算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、GPS衛星など
の測位用衛星から送信される電波を受信する受信機を搭
載した、移動体の測位を行う測位装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】移動体の位置を測位するシステムでは、
測位用衛星からの電波を受信して、受信点の測位を行う
測位装置を移動体に搭載している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】航空機やロケットなど
の飛翔体においても、測位用衛星からの電波を受信でき
れば、その測位を行うことは可能である。例えばロケッ
トなどの円筒型の飛翔体においては、複数の測位用衛星
からの電波を受信するアンテナとして、いわゆるサーフ
ェイスマウント型のアンテナを円筒形状の側面部分に配
置することになる。ところが、移動体の姿勢変化などに
より、移動体に搭載されているアンテナの指向方向は大
きく変動する。特に、ロケットのような円筒型の飛翔体
では、そのローリングなどによって、アンテナの視野か
ら測位用衛星が外れてしまい、衛星からの電波の追尾が
中断される(すなわち衛星を見失なう)確率が高くな
る。追尾中の衛星の数が4に満たなくなると、測位計算
ができなくなり、移動体の測位が中断してしまう。
【0004】この発明の目的は、姿勢変化の激しい飛翔
体などの移動体において、その大きな姿勢変化があって
も測位を継続できるようにした測位装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の測位
用衛星からの信号を受信する手段と、該受信信号の位相
情報を検出する手段と、を含む受信機を備えた測位装置
において、第1・第2の受信機のそれぞれの第1・第2
の受信点を、各測位用衛星から受信点までの擬似距離の
測距精度より短い距離を隔て、且つ指向方位を異ならせ
て、移動体に配置し、前記第1・第2の受信機が求めた
前記位相情報により、各測位用衛星から受信点までの擬
似距離を求め、該擬似距離を用いて、前記移動体の位置
を算出する測位演算手段を備えたことを特徴とする。
【0006】このように指向方向の異なった少なくとも
2つの受信点を移動体に配置することによって、全体に
より広範囲に亘って測位用衛星からの電波を受信できる
ようにする。
【0007】また、上記少なくとも2つの受信点の間隔
は、擬似距離の測距精度より短い間隔とする。このこと
により、第1・第2の受信点の位置の違いが、擬似距離
に与える影響を無視できるように、第1・第2の受信点
で求めた擬似距離を統合できるようにする。
【0008】また、この発明は、前記測位演算手段が、
前記複数の測位用衛星のうちの、第1・第2の受信点で
共に受信可能な、基準測位用衛星から第1の受信点まで
の擬似距離と、前記基準測位用衛星から第2の受信点ま
での擬似距離との差分を求め、第2の受信機が求めた擬
似距離を前記差分で補正した擬似距離と、第1の受信機
が求めた擬似距離とを用いて、前記移動体の位置を算出
することを特徴とする。
【0009】このように基準測位用衛星から第1の受信
点までの擬似距離と、基準測位用衛星から第2の受信点
までの擬似距離との差分で、第1・第2の受信機の時計
誤差の差分を求め、この時計誤差の差分を補正すること
によって、第1・第2の受信機がそれぞれ求めた複数の
擬似距離を、実質上1つの受信機が観測した擬似距離と
して統合し、測位に用いられるようにする。
【0010】また、この発明は、前記測位演算手段が前
記第1の受信点で受信可能な複数の測位用衛星のうちの
1つの測位用衛星を第1の基準測位用衛星とし、該第1
の基準測位用衛星から第1の受信点までの擬似距離と、
他の測位用衛星から第1の受信点までの擬似距離との差
である擬似距離差を求め、前記第2の受信点で受信可能
な複数の測位用衛星のうちの1つの測位用衛星を第2の
基準測位用衛星とし、該第2の基準測位用衛星から第2
の受信点までの擬似距離と、他の測位用衛星から第2の
受信点までの擬似距離との差である擬似距離差を求め、
前記それぞれの擬似距離差を用いて、前記移動体の位置
を算出することを特徴とする。
【0011】第1の受信機が求めた擬似距離差と、第2
の受信機が求めた擬似距離差とは、共に第1・第2の受
信機の時計誤差を含まない。このことを利用して、上記
構成により、実質上1つの受信機が求めた擬似距離差と
して統合し、測位に用いられるようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態に係る測位装
置の構成を各図を参照して順に説明する。図1はロケッ
トなどの円筒型の飛翔体における2つのアンテナの取り
付け位置の例を示している。この図1は、中心軸に垂直
な面での円筒型飛翔体の胴体部分の断面図である。ここ
で、1は飛翔体である。11は第1の受信点に設けたア
ンテナ、12は第2の受信点に設けたアンテナである。
但し、図1ではアンテナの存在を誇張して表している。
実際には、これらのアンテナは、飛翔体1の流体力学
上、適切な外形状となるように搭載する。
【0013】図1に示す例では、飛翔体1の中心軸Oを
中心として、角度間隔90°だけずれた位置に、2つの
アンテナ11,12を配置している。アンテナ11,1
2は、それぞれ一点鎖線で示す方向を指向特性の中心と
する略180°の半球状の指向特性を有する。但し、2
つのアンテナの角度間隔は90°に限らない。また、各
アンテナの指向範囲も180°に限らない。
【0014】また、2つのアンテナ11,12は、直線
距離間隔を1m程度としている。GPSにおいては、擬
似距離の測距精度が約5mであるので、2つのアンテナ
11,12間の直線距離を5m以内とする。このことに
より、2つのアンテナ11,12のいずれのアンテナで
受信して観測した擬似距離も、実質上1つのアンテナで
受信して観測した結果と等しく扱えるようになる。
【0015】図2は、複数の測位用衛星(以下単に「衛
星」という。)から2つのアンテナ11,12までの距
離について示している。図2において、Sa,Sb,S
c,Sdはそれぞれ衛星、r1,r2はアンテナ11,
12の受信点である。Da1,Db1,Dc1は、衛星
Sa,Sb,Scから第1の受信点r1までの距離であ
る。また、Dc2,Dd2は、衛星Sc,Sdから第2
の受信点r2までの距離である。
【0016】図3は、図2に示した5つの距離と、それ
を用いた測位演算の方法について示している。ここでε
1は、アンテナ11からの信号を入力する第1の受信機
の時計誤差の距離換算値である。ε2は、アンテナ12
からの信号を入力する第2の受信機の時計誤差の距離換
算値である。したがって、衛星Saから第1の受信点r
1までの擬似距離は(Da1+ε1)と表せる。同様
に、衛星Sbから第1の受信点r1までの擬似距離は
(Db1+ε1)、衛星Scから第1の受信点r1まで
の擬似距離は(Dc1+ε1)と表せる。さらに、衛星
Scから第2の受信点r2までの擬似距離は(Dc2+
ε2)、衛星Sdから第2の受信点r2までの擬似距離
は(Dd2+ε2)と表せる。
【0017】ここで、2つの受信点r1,r2で共に受
信可能な衛星であるScから、受信点r1,r2までの
擬似距離の差をTeで表すと、次の関係が成り立つ。
【0018】 Te=(Dc1+ε1)−(Dc2+ε2) =ε1−ε2 したがって、この擬似距離の差分は、第1・第2の受信
機の時計誤差の差に相当する。そこで、図3に示したよ
うに、第2の受信機が求めた擬似距離(Dc2+ε2)
に対して上記差分Teを加算することによって、第1・
第2の受信機の時計誤差の差分の補正を行う。これで、
第1の受信機が衛星Scからの信号を受信した場合に相
当する擬似距離(Dc2+ε1)が求まる。同様に、衛
星Sdから第2の受信点r2までの擬似距離(Dd2+
ε2)に上記Teを加算することによって、第1の受信
機が衛星Sdからの信号を受信した場合に相当する等価
的な擬似距離(Dd2+ε1)が求まる。
【0019】但し、第1・第2の受信点r1,r2は同
一ではないので、Dc1とDc2とは厳密には等しくな
い。しかし、第1・第2の受信点間距離は、擬似距離の
測距精度より短い距離としているので、その誤差分は無
視できる。したがって、図3に示した(Da1+ε
1),(Db1+ε1),(Dc1+ε1)または(D
c2+ε1),(Dd2+ε1)の4つの擬似距離を基
に、移動体の位置を算出できる。
【0020】図4および図5は上述した方法とは別の方
法で移動体の測位を行う例を示している。図4におい
て、Sa,Sb,Scは、第1の受信点r1から見たア
ンテナ11の視野内に存在する衛星である。Sd,S
e,Sfは、第2の受信点r2から見たアンテナ12の
視野内に存在する衛星である。
【0021】また、Da1は衛星Saから受信点r1ま
での距離、Db1は衛星Sbから受信点r1までの距
離、Dc1は衛星Scから受信点r1までの距離であ
る。Dd2は衛星Sdから受信点r2までの距離、De
2は衛星Seから受信点r2までの距離、Df2は衛星
Sfから受信点r2までの距離である。
【0022】図2および図3に示した例と異なり、この
例では、第1・第2の受信点で共に受信可能な衛星が存
在しない。
【0023】図5は、図4に示した6つの距離と、それ
を用いた測位演算の方法について示している。ここでε
1は、アンテナ11からの信号を入力する第1の受信機
の時計誤差の距離換算値である。ε2は、アンテナ12
からの信号を入力する第2の受信機の時計誤差の距離換
算値である。したがって、衛星Saから第1の受信点r
1までの擬似距離は(Da1+ε1)、衛星Sbからr
1までの擬似距離は(Db1+ε1)、衛星Scからr
1までの擬似距離は(Dc1+ε1)と表せる。さら
に、衛星Sdから第2の受信点r2までの擬似距離は
(Dd2+ε2)、衛星Seからr2までの擬似距離は
(De2+ε2)、衛星Sfからr2までの擬似距離は
(Df2+ε2)と表せる。
【0024】このような場合には、第1の受信点r1で
受信可能な3つ衛星のうち、たとえば衛星Sbを第1の
基準衛星とし、擬似距離(Db1+ε1)に対する擬似
距離(Da1+ε1)の差を擬似距離差として求める。
これにより、第1の受信機の時計誤差ε1を除去して、
擬似距離差(Da1−Db1)を求める。同様に、擬似
距離(Db1+ε1)に対する擬似距離(Dc1+ε
1)の差(Dc1−Db1)を求める。
【0025】同様に、第2の受信点r2で受信可能な3
つの衛星のうち、たとえば衛星Seを第2の基準衛星と
し、擬似距離(De2+ε2)に対する擬似距離(Dd
2+ε2)の差を擬似距離差として求める。これによ
り、第2の受信機の時計誤差ε2を除去して、擬似距離
差(Dd2−De2)を求める。同様に、擬似距離(D
e2+ε2)に対する擬似距離(Df2+ε2)の差
(Df2−De2)を求める。
【0026】このように、第1・第2の受信機の時計誤
差を含まない4つの擬似距離差データを求めれば、それ
らを基にして移動体の位置を計算することができる。
【0027】さて、図6は測位装置全体の構成を示すブ
ロック図である。ここで11,12はそれぞれGPSア
ンテナ、21,22は第1・第2の受信機、30は測位
演算部である。第1・第2の受信機21,22におい
て、211,221はアンテナ11,12からの信号を
中間周波信号に変換するダウンコンバータである。21
2,222はその中間周波信号を所定ビット数のディジ
タルデータ列に変換するA/Dコンバータである。受信
信号処理部213,223は、A/Dコンバータ21
2,222からの出力データ列に対して信号処理を行
う。この受信信号処理部213,223には、位相0度
と90度のキャリア信号を発生するキャリアNCO、こ
のキャリア信号と入力信号との相関を求める相関器、C
/Aコード発生器、そのC/Aコード位相を数値制御す
るコードNCO、所定のC/Aコード位相のずれを有す
る3つC/Aコードと入力信号との位相差を検出する相
関器を備えている。
【0028】測位演算部30は、CPU301、ROM
302、RAM303、RTC(リアルタイムクロッ
ク)304、外部へデータを出力するためのインターフ
ェイス305、および受信機21,22に対してデータ
を入出力するためのインターフェイス306,307を
備えている。この測位演算部30は、受信機21,22
で求められたC/Aコード位相に関する相関値に基づ
き、上記コードNCOの位相を制御し、キャリア位相に
関する相関値に基づき、キャリアNCOの周波数および
位相を制御して、C/Aコード位相およびキャリア位相
の追尾を行う。
【0029】図7は、図6に示した受信機21,22の
処理手順を示すフローチャートである。まず衛星からの
信号を受信するとともに、目的の衛星をサーチし,捕捉
・追尾を行う(n1)。そして、各衛星のC/Aコード
位相を求め、各衛星のC/Aコード位相、衛星番号を測
位演算部30へ出力する(n2→n3)。また、ステッ
プn3では、必要に応じて衛星の軌道情報を含む航法メ
ッセージを測位演算部30へ出力する。
【0030】図8は、図2および図3に示した方法で測
位演算を行う場合の、測位演算部30の処理手順を示す
フローチャートである。
【0031】まず、第1受信機21の追尾中の衛星数が
4以上であるか否かの判定を行う(n11)。また第2
受信機22の追尾中の衛星数が4以上であるか否かの判
定を行う(n12)。いずれも衛星数が4に満たない場
合には、第1・第2の受信機21,22で共に受信され
た、基準となる衛星を検出する(n13)。たとえば図
2および図3に示した例では、衛星Scを基準衛星に選
ぶ。
【0032】次に、第1、第2の受信点r1,r2から
基準衛星Scまでの擬似距離の差分Teを求める(n1
4)。続いて、第2の受信機による擬似距離を上記差分
Teで補正する(n15)。
【0033】その後、第1の受信機による各衛星の擬似
距離と、第2の受信機による各衛星の擬似距離の補正後
の擬似距離とから、測位演算により、受信点r1,r2
の位置を計算する(n16)。
【0034】その後、この測位結果を外部に接続されて
いる装置へ出力する(n17)。なお、第1・第2の受
信機の追尾中の衛星数が4以上であれば、その4つ以上
の衛星を用いて測位演算を行う(n18,n19)。
【0035】図9は、図4および図5に示した方法によ
り測位演算を行う手順を示している。ここでステップn
11〜n12,n17,n18,n19の処理は図8に
示したものと同様である。第1・第2の受信機での追尾
中の衛星数が4に満たない場合には、まず第1の受信機
が追尾中の3つの衛星から受信点r1までの擬似距離を
求め、前述したとおり、その3つの衛星のうちいずれか
1つを基準衛星とし、2つの擬似距離差を求める(n2
3)。
【0036】同様に、第2の受信機が追尾中の3つの衛
星から受信点r2までの擬似距離を求め、その3つの衛
星のうちいずれか1つを基準衛星とし、2つの擬似距離
差を求める(n24)。
【0037】その後、4つの擬似距離差に基づいて、受
信点r1,r2の位置を計算する(n25)。この計算
は、公知の一重位相差を基にした測位演算である。
【0038】なお、第1・第2受信機が共に共通の衛星
からの信号が受信可能な場合と、そうでない場合とで、
フローチャートを分けて説明したが、これらは勿論同じ
測位装置で行うものである。すなわち、第1・第2受信
機が共に共通の衛星からの信号が受信可能な場合には、
図8に示した手順で測位演算処理を行い、そうでない場
合には、図9に示した手順で測位演算を行えばよい。
【0039】また、以上に示した実施形態では、第1・
第2の2つの受信機のみを用い、第1・第2の受信点の
みを設けた例を示したが、これらは勿論3つ以上備えて
いてもよく、要するに、複数の受信点のうち2つの受信
点の組み合わせについて前述した方法を適用すればよ
い。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、第1・第2の受信機
のそれぞれの第1・第2の受信点を、指向方位を異なら
せて移動体に配置したため、全体により広範囲に亘って
測位用衛星からの電波を受信できるようになる。
【0041】また、上記少なくとも2つの受信点の間隔
を、擬似距離の測距精度より短い間隔としたことによ
り、第1・第2の受信点の位置の違いが、擬似距離に与
える影響を無視でき、第1・第2の受信点で求めた擬似
距離を統合できるようになる。
【0042】また、この発明によれば、複数の測位用衛
星のうちの、第1・第2の受信点で共に受信可能な基準
測位用衛星から第1の受信点までの擬似距離と、前記基
準測位用衛星から第2の受信点までの擬似距離との差分
を求め、第2の受信機が求めた擬似距離を前記差分で補
正することにより、第1・第2の受信機の時計誤差の差
分が補正でき、第1・第2の受信機がそれぞれ求めた複
数の擬似距離を、実質上1つの受信機が観測した擬似距
離として統合でき、そのまま、通常の測位演算に用いる
ことができる。そのため、測位演算手段の構成が複雑化
することもない。
【0043】また、この発明によれば、第1の受信点で
受信可能な複数の測位用衛星のうちの1つの測位用衛星
を基準にして擬似距離差を求め、第2の受信点で受信可
能な複数の測位用衛星のうちの1つの測位用衛星を基準
にして擬似距離差を求め、それぞれの擬似距離差を用い
て、移動体の位置を算出するようにしたため、第1・第
2の受信点の指向方位を大きく異ならせて配置すること
ができ、その分、移動体の大きな姿勢変動にも対応可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動体における第1・第2の受信点の配置例を
示す図
【図2】2つの受信点と複数の測位用衛星との関係を示
す図
【図3】2つの受信機でそれぞれ受信された衛星から第
1・第2の受信点までの擬似距離と、それらを基に測位
演算する方法を説明する図
【図4】2つの受信点と複数の測位用衛星との関係を示
す図
【図5】2つの受信機でそれぞれ受信された衛星から第
1・第2の受信点までの擬似距離と、それらを基に測位
演算する方法を説明する図
【図6】測位装置全体の構成を示すブロック図
【図7】受信機の処理手順を示すフローチャート
【図8】測位演算部の処理手順を示すフローチャート
【図9】測位演算部の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
r1−第1の受信点 r2−第2の受信点 1−飛翔体(移動体) 11,12−アンテナ 21−第1の受信機 22−第2の受信機 30−測位演算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の測位用衛星からの信号を受信する
    手段と、該受信信号の位相情報を検出する手段と、を含
    む少なくとも2つの受信機を備えた測位装置において、 第1・第2の受信機のそれぞれの第1・第2の受信点
    を、各測位用衛星から受信点までの擬似距離の測距精度
    より短い距離を隔て、且つ指向方位を異ならせて、移動
    体に配置し、 前記第1・第2の受信機が求めた前記位相情報により、
    各測位用衛星から受信点までの擬似距離を求め、該擬似
    距離を用いて、前記移動体の位置を算出する、測位演算
    手段を備えた測位装置。
  2. 【請求項2】 前記測位演算手段は、前記複数の測位用
    衛星のうちの、前記第1・第2の受信点で共に受信可能
    な、基準測位用衛星から前記第1の受信点までの擬似距
    離と、前記基準測位用衛星から前記第2の受信点までの
    擬似距離との差分を求め、 前記第2の受信機が求めた擬似距離を前記差分で補正し
    た擬似距離と、前記第1の受信機が求めた擬似距離とを
    用いて、前記移動体の位置を算出する、請求項1に記載
    の測位装置。
  3. 【請求項3】 前記測位演算手段は、前記第1の受信点
    で受信可能な複数の測位用衛星のうちの1つの測位用衛
    星を第1の基準測位用衛星とし、該第1の基準測位用衛
    星から第1の受信点までの擬似距離と、他の測位用衛星
    から第1の受信点までの擬似距離との差である擬似距離
    差を求め、 前記第2の受信点で受信可能な複数の測位用衛星のうち
    の1つの測位用衛星を第2の基準測位用衛星とし、該第
    2の基準測位用衛星から前記第2の受信点までの擬似距
    離と、他の測位用衛星から前記第2の受信点までの擬似
    距離との差である擬似距離差を求め、 前記それぞれの擬似距離差を用いて、前記移動体の位置
    を算出する、請求項1に記載の測位装置。
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