JP2003166825A - 磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法 - Google Patents
磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法Info
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Abstract
下で最適な傾斜補正が可能であり、しかも携帯機器に搭
載される場合に要求される小型化・軽量化を具現し得る
磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の地球磁極方位計算方法では、3
軸磁気センサにより地球磁場を検出して地球磁極方位を
計算する際、3軸磁気センサより得られる地磁気ベクト
ルと予め指定した所定の角度αを持つベクトルGとを特
定の軸Xに対してほぼ直交するベクトルの中から求める
と共に、所定の角度αを地磁気ベクトルと地面からの鉛
直ベクトルとの成す角にほぼ等しいものであるとし、特
定の軸Xを3軸磁気センサを取り付けた基板が実際に使
用される状況下にあって主たる回転に供する軸のうちの
地面にほぼ平行な軸であるとすることにより、頻度高く
想定される使用条件下で最適な傾斜補正を行う。
Description
らずに地球磁極方位を検出して立体的に表示可能な小型
の電子磁気コンパスに属すると共に、使用条件に応じた
傾斜補正が可能な磁気センサ装置用地球磁極方位計算方
法に関する。
末)に代表される携帯機器では、位置情報を得るための
GPSと共に、方位角をナビゲーションするための磁気
コンパスを併用したタイプのものが開発されつつある。
(単に磁気方位とも呼ばれる)表示を行うための電子磁
気コンパスとして磁気センサ装置が備えられるが、一般
には携帯機器自体を傾斜させて使用することが多いた
め、その傾斜角を含む情報を取得する必要により磁気セ
ンサ装置に傾斜センサを配備し、傾斜センサで取得した
傾斜角を傾斜ベクトルに置き換えた上、3軸磁気センサ
より得られる地磁気ベクトルから傾斜ベクトルに沿った
成分を除くことで地球磁極方位を検出することができる
ようになっている。因みに、最近の携帯機器では小型化
の要求が大きいので、傾斜角を求めるための傾斜センサ
には最も小型の半導体容量型傾斜センサが多く用いられ
ている。
極方位の検出を行う場合、傾斜センサによって重力ベク
トルを求めれば、3軸磁気センサで得られた地磁気ベク
トルから地球磁極方位を計算することが可能になるが、
具体的には大きさ1の重力ベクトルをg、地磁気ベクト
ルをMとすると、地磁気ベクトルMの重力ベクトルgへ
の射影ベクトルの大きさは双方の内積g・Mとなるた
め、射影ベクトルは(g・M)gとなり、これによって
地球磁極方位ベクトルはM−(g・M)gとなる。従っ
て、傾斜補正を行った上で方位角をナビゲーションする
際、北の地球磁極方位ベクトルM−(g・M)gを北向
きに設定した上、重力ベクトルgと垂直な平面上に現在
地の地図を表示すれば良いことになる。
えられる地球磁極方位表示を行うための磁気コンパスで
ある磁気センサ装置の場合、地球磁極方位を計算するた
めの3軸磁気センサに加えて傾斜補正を行うための傾斜
センサが必要となるため、こうした二つのセンサを配備
することが装置全体を大規模化・重量化させる要因とな
っており、結果として磁気センサ装置を搭載する携帯機
器における小型化・軽量化の要求に応えることが困難と
なっているという問題がある。
場合、一般に小型化・軽量化が具現される程、使用時に
ユーザにより片手で持たれる機会が多くなり、そのよう
な使用条件下では横方向を軸としての傾斜のみとなるた
め、使用方法に最適な傾斜補正機能を持った磁気センサ
装置が必要であるが、実際にはこうした使用方法として
頻度高く想定される使用条件下で最適な傾斜補正が可能
な磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法が提案されて
いないのが現状である。
なされたもので、その技術的課題は、使用方法として頻
度高く想定される使用条件下で最適な傾斜補正が可能で
あり、しかも携帯機器に搭載される場合に要求される小
型化・軽量化を具現し得る磁気センサ装置用地球磁極方
位計算方法を提供することにある。
気センサにより地球磁場を検出して地球磁極方位を計算
する際、該3軸磁気センサより得られる地磁気ベクトル
と予め指定した所定の角度αを持つベクトルGとを特定
の軸Xに対してほぼ直交するベクトルの中から求める磁
気センサ装置用地球磁極方位計算方法が得られる。
用地球磁極方位計算方法において、所定の角度αは、地
磁気ベクトルと地面からの鉛直ベクトルとの成す角にほ
ぼ等しいものとする磁気センサ装置用地球磁極方位計算
方法が得られる。
センサ装置用地球磁極方位計算方法において、特定の軸
Xは、3軸磁気センサを取り付けた基板が実際に使用さ
れる状況下にあって主たる回転に供する軸のうちの地面
にほぼ平行な軸であるとする磁気センサ装置用地球磁極
方位計算方法が得られる。
の磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法において、ベ
クトルGの求められたものに2つの候補がある場合、地
磁気ベクトルの大きさを求めた上で予め定められた規定
の大きさと比較して得られる差値が一定値以下でなけれ
ば該ベクトルGを変更しない第1の処理と、該ベクトル
Gの前回求めたものに最も近い方のものを選択する第2
の処理と、該ベクトルGが一意的に定まらず、且つ履歴
データがないときに3軸磁気センサを取り付けた基板に
対して30度を成す角度に近い方のものを選択する第3
の処理とをこの順で優先順位として決定する磁気センサ
装置用地球磁極方位計算方法が得られる。この磁気セン
サ装置用地球磁極方位計算方法において、第1の処理で
の規定の大きさは地磁気ベクトルの大きさにほぼ等し
く、差値は地磁気ベクトルの大きさの1/3にほぼ等し
いものとすることは好ましい。
磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法において、3軸
磁気センサには、基板の取り付け面に対して約35度の
角度を成し、且つ互いにほぼ正三角形を成すように配置
された構成の地磁気センサチップを用いる磁気センサ装
置用地球磁極方位計算方法が得られる。
磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法において、3軸
磁気センサには、長手方向に対して垂直な方向に磁化容
易軸を持つ細長い磁性体に1MHz以上の高周波電流を
通電することで外部磁場に対してインピーダンスが変化
することを利用した磁気インピーダンスセンサを用いる
磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法が得られる。
気センサ装置用地球磁極方位計算方法を適用して成る磁
気センサ装置が得られる。
て、図面を参照して詳細に説明する。
極方位計算方法の技術的概要を簡単に説明する。この地
球磁極方位計算方法では、3軸磁気センサにより地球磁
場を検出して地球磁極方位を計算する際、3軸磁気セン
サより得られる地磁気ベクトルと予め指定した所定の角
度αを持つベクトルGとを特定の軸Xに対してほぼ直交
するベクトルの中から求めるものである。但し、ここで
所定の角度αは地磁気ベクトルと地面からの鉛直ベクト
ルとの成す角にほぼ等しいものであるとし、特定の軸X
は3軸磁気センサを取り付けた基板が実際に使用される
状況下にあって主たる回転に供する軸のうちの地面にほ
ぼ平行な軸であるとする。
ベクトルGの求められたものに2つの候補がある場合、
地磁気ベクトルの大きさを求めた上で予め定められた規
定の大きさと比較して得られる差値が一定値以下でなけ
ればベクトルGを変更しない第1の処理と、ベクトルG
の前回求めたものに最も近い方のものを選択する第2の
処理と、ベクトルGが一意的に定まらず、且つ履歴デー
タがないときに3軸磁気センサを取り付けた基板に対し
て30度を成す角度に近い方のものを選択する第3の処
理とをこの順で優先順位として決定するようにする。
尚、第1の処理での規定の大きさは地磁気ベクトルの大
きさにほぼ等しく、差値は地磁気ベクトルの大きさの1
/3にほぼ等しいものとする。
面に対して約35度の角度を成すと共に、互いにほぼ正
三角形を成すように配置された構成の地磁気センサチッ
プを用いるか、或いは長手方向に対して垂直な方向に磁
化容易軸を持つ細長い磁性体に1MHz以上の高周波電
流を通電することで外部磁場に対してインピーダンスが
変化することを利用した磁気インピーダンスセンサを用
いるものとする。
計算方法を適用した磁気センサ装置では、使用時にユー
ザにより片手で持たれる場合のような使用方法として頻
度高く想定される使用条件下で最適な傾斜補正が可能と
なり、しかも携帯機器に搭載される場合に要求される小
型化・軽量化を具現し得るものとなる。
極方位計算方法を適用した一つの実施の形態に係る磁気
センサ装置の要部構成を示した外観斜視図である。この
磁気センサ装置は、ケース1内に配備された取り付け基
板10上にディスプレイ11,3軸磁気センサ12,信
号処理回路13,方位及び傾斜角計算回路14が実装さ
れて構成されている。
示されるようにケース1が傾いた状態にあっても、その
傾きに応じて磁気コンパス表示を地面に水平になるよう
に傾けて表示する。このときの磁気コンパス表示自体は
地磁気により常に北の地球磁極を指し示すようになって
いる。
する3軸にあっての1軸方向成分ずつ検出するための地
磁気センサチップが図3(a)〜(c)に示されるよう
に実装されている。但し、図3(a)は3軸磁気センサ
12の外観を示した斜視図に関するもの,同図(b)は
その上面方向からの平面図に関するもの,同図(c)は
その内側要部を拡大して示した斜視図に関するものであ
る。
ップは、誘電体基板20の外方を向く板面に対して細長
い長方形(略帯状)で成膜された磁性体21の両端から
引き出した引き出し電極22の端部を半田23により取
り付け基板電極24と接続して構成されており、磁性体
21の長手方向が上述した取り付け基板10の実装面に
対して約35度の傾きを持つように形成されている。
地磁気センサチップを3個用いて図3(b)の平面図に
示されるようにほぼ正三角形になるように配置し、互い
の検出軸を直交させる。更に、取り付け基板10の鉛直
方向に磁気バイアスを加えるために図3(a)の斜視図
に示されるように巻き線ボビン3を取り付けて構成され
ている。このような構成とすれば、3軸磁気センサ12
の高さを削減できるだけでなく、ボビンが一つで済む
他、形状も小型に形成できるし、低コストで構成できる
ために望ましい。
成膜形成する方法としては、フォトレジストによるマス
キングの後にスパッタ法,蒸着法,メッキ等による成膜
を行うか、或いはこうした成膜後にフォトレジストによ
るマスキングを行った後に化学エッチング,イオンエッ
チングを選択して行う場合を例示できる。何れにして
も、細長い形状に形成された磁性体21は、不活性化雰
囲気中で幅方向に磁場を印加して熱処理を行うことで零
磁場中で幅方向に磁化を整列させ、この処理の後に磁性
体21の長手方向に磁場を印加すると磁化が長手方向の
数ガウスオーダーの磁場で整列し、それに伴って1MH
z以上の高周波インピーダンスが図4に示されるように
一旦増加し、飽和後に減少する特性を持つ長手方向に指
向性を持った磁気センサとなる。即ち、ここで得られる
磁気センサは、長手方向に対して垂直な方向に磁化容易
軸を持つ細長い磁性体21に1MHz以上の高周波電流
を通電することで外部磁場に対してインピーダンスが変
化することを利用した磁気インピーダンスセンサとな
る。
いれば、信号処理回路13により地磁気ベクトルを検出
することができる。図5は、信号処理回路13を含んだ
周辺部分の電気回路の細部構成を例示したものである。
この電気回路において、信号処理回路13は発振回路3
1,信号検出回路32,及び増幅回路33から成ってお
り、発振回路31ではマルチバイブレーター,水晶振動
子等により1MHz以上の高周波電圧を発生し、電源供
給される巻き線ボビン3により適正な磁気バイアスを加
えられた3軸磁気センサ12(単に磁気センサとして示
している)と抵抗との分圧の変化を信号検出回路32で
ピークホールド等により電圧振幅を検出し、増幅回路3
3で適正な信号レベルに増幅するようになっている。こ
の際、巻き線ボビン3の磁気バイアスを同量で正負に交
互に加え、磁気バイアス正負の場合の3軸磁気センサ1
2からの信号出力差を検出するか、或いは磁気バイアス
の正,負の何れかの場合の片側の3軸磁気センサ12か
らの信号出力を反転させて平滑化させることで3軸磁気
センサ12からの出力オフセット変動を抑制する手法を
採用することが望ましい。
処理回路13から得られた出力を以下に説明する一次変
換行列により回転操作を行い、取り付け基板10の実装
面内及び実装面に対して鉛直な軸を持つ座標系に変換す
る。
方向に検出軸を設定したい場合には、座標変換する演算
を行えば良い。具体的に言えば、取り付け基板10の実
装面内の2軸を(1,0,0)、(0,1,0)とし
て、取り付け基板10に対する垂直方向の軸を(0,
0,1)とすると、(1,0,0)の軸を中心として−
tan-1(2)1/2 度(約−55度)回転させ、更に
(0,0,1)の軸を中心として−45度回転すれば良
く、その座標変換行列は以下の数1式のように表わすこ
とができる。
2,S3の出力をV1,V2,V3とすると、軸変換後
の出力VX ,VY ,VZ はそれぞれ以下の数2式,数3
式,数4式のように表わすことができる。
器40に搭載されたときの傾斜補正機能の原理を説明す
るために示した方位解析図である。又、図7は上述した
磁気センサ装置を搭載した携帯機器40の使用状態の推
移とベクトルGとの関係を示した斜視図である。但し、
図6中では、X軸を紙面鉛直方向(携帯機器40の幅方
向),Y軸を携帯機器40の長手方向,Z軸を携帯機器
40の厚さ方向に携帯機器40を中心にした座標系とし
ており、地面は携帯機器40から見てX軸を中心にある
角度だけ傾いているものとする。
サ12により検出された磁気ベクトルをMとした場合、
携帯機器40から見た地面はX軸を中心として回転する
が、携帯電話40を例えばユーザーが片手で持って使用
する際、図7中の右側に示されるようにかなり寝かせて
使用したり、或いは同図中の左側に示されるように立た
せて使用したりするが、傾ける軸は携帯電話40の幅方
向に沿った方向のみであるので、この軸を図7中のX軸
とおくものとする。
クトルをGとすると、磁気ベクトルMとの間の積M・G
は以下の数5式のように表わされる。
る筈である。事前に伏角が与えられればθが分るため、
残りの磁気ベクトルMが分かれば傾斜センサを用いずと
もベクトルGの方向を特定することができる。図7を参
照すれば明らかであるように、ベクトルGの方向は常に
X軸に垂直であるため、YZ平面内に存在することにな
る。
とするために、基準ベクトルmを以下の数6式の関係で
規定する。
おくと、ベクトルGは3次元座標で以下の数7式のよう
な関係で表わすことができる。
影ベクトルがY軸と成す角をα,X軸及び基準ベクトル
mの成す角をβとおくと、基準ベクトルmは3次元座標
で以下の数8式のような関係で表わすことができる。
ば、以下の数9式のような関係で表わすことができる。
数8式からα,βとを求めた上、地磁気の伏角よりθを
求めれば、ベクトルG及びそのY軸との成す角φを求め
ることができる。その計算手順をarc・tanをta
nの逆関数,arc・cosをcosの逆関数として示
せば、第1に地磁気ベクトルM=(Mx,My,M
z),α=arc・tan(Mz/My),β=arc
・tan((My2 +Mz 2 )1/2 /Mx)が得られ
る。但し、ここでのarc・tanの2つの解はMx,
Myの符号により正しい解を判別する。第2にθ=π/
2(90度)−伏角が得られる。第3にφ=α±arc
・cos{cos(θ)/sin(β)},G(ベクト
ル)=(0,cos(φ),sin(φ))が得られ
る。
面側のものとして書き直したものであるが、ここでは地
磁気ベクトルMからθだけの成す角を持つベクトル群の
XY平面への射影は楕円状の軌跡の上に乗り、Y軸上に
乗った軌跡がG(ベクトル)の候補となり、同図からも
一般的に2つの解を持つことが分かる。但し、2つの解
が重なった場合の重解として1つの解を持つこともある
ので、一定の手順で正しい解を選別する必要がある。
合には姿勢角=3π/2(270度)−φで求まる。図
9,図10は、地磁気ベクトルMを(cosπ/6,
0,−sinπ/6)とした場合にあっての携帯機器4
0の方位角(deg),0〜90度に制限された姿勢角
(deg)に対する上述した第3に得られたベクトルG
のY軸との成す角φの場合分けに応じた姿勢角の解(d
eg)をそれぞれ模式的に表わしたものである。ここで
は、方位角が0〜180度であればベクトルGのY軸と
の成す角φ=α+arc・cos{cos(θ)/si
n(β)}と求めれば良く、方位角が181〜359度
であれば同様にベクトルGのY軸との成す角φ=α+a
rc・cos{cos(θ)/sin(β)}とすれば
良い。
トルMからケース1の傾斜と地球磁極方位とを計算する
ことができる。この場合、先ず地磁気ベクトルMを上述
した数6式により単位ベクトルに直して数8式より角度
α,βを求め、次に地磁気の伏角の情報を取得してから
数9式により傾斜角を求める。但し、数9式の解は2つ
あるため、適正な解を選択する必要がある。これには数
9式の解が2つあるか否かに拘らず、地磁気ベクトルの
大きさを求めた上で予め定められた規定の大きさと比較
して得られる差値が1/3以下でなければ鉛直ベクトル
Gの値を変更しない第1の処理と、鉛直ベクトルGが一
意的に定まる場合はそのまま採用する第2の処理と、直
前(前回)に求めた鉛直ベクトルGに最も近い鉛直ベク
トルを選択採用する第3の処理と、鉛直ベクトルGが一
意的に定まらず、且つ履歴データがないときに磁気セン
サを取り付けた取り付け基板10に対して30度を成す
角度に近いものを選択する第4の処理とをこの順で優先
順位として決定し、適正な解が求まれば方位情報の抽出
処理へ移行する。尚、ここでの第1の処理では、例えば
鉄等の磁性体が近くにあって、地磁気ベクトルMの大き
さが1/3以上変化すれば正確な姿勢,方位角を示さな
くなることを考慮したもので、第4の処理で基準とする
30度の角度は、通常携帯機器40を片手で持つ場合に
頻度の高い傾斜角であると想定して選択するように考慮
したものである。
ベクトルから鉛直ベクトルGへの射影成分を除く計算を
行うことで地球磁極方位ベクトルを求めることができ
る。
装置用地球磁極方位計算方法によれば、3軸磁気センサ
により地球磁場を検出して地球磁極方位を計算する際、
3軸磁気センサより得られる地磁気ベクトルと予め指定
した所定の角度αを持つベクトルGとを特定の軸Xに対
してほぼ直交するベクトルの中から求めるものとすると
共に、ここで所定の角度αを地磁気ベクトルと地面から
の鉛直ベクトルとの成す角にほぼ等しいものであると
し、特定の軸Xを3軸磁気センサを取り付けた基板が実
際に使用される状況下にあって主たる回転に供する軸の
うちの地面にほぼ平行な軸であるとすることにより、使
用時にユーザにより片手で持たれる場合のような使用方
法として頻度高く想定される使用条件下で最適な傾斜補
正を行うため、結果として携帯機器に搭載された場合に
も要求される小型化・軽量化を従来以上に具現し得るよ
うになる他、従来機器よりも低コストで方位ナビゲーシ
ョンを行うことができるようになる。
法を適用した一つの実施の形態に係る磁気センサ装置の
要部構成を示した外観斜視図である。
プレイにおけるケースの傾きに応じた磁気コンパス表示
の様子を説明するために示したものである。
気センサの細部構成を示したもので、(a)は外観を示
した斜視図に関するもの,(b)はその上面方向からの
平面図に関するもの,(c)はその内側要部を拡大して
示した斜視図に関するものである。
の磁気センサチップに備えられる磁性体における印加磁
場に対する高周波インピーダンス特性を示したものであ
る。
理回路を含んだ周辺部分の電気回路の細部構成を例示し
たものである。
れたときの傾斜補正機能の原理を説明するために示した
方位解析図である。
の使用状態の推移とベクトルGとの関係を示した斜視図
である。
して書き直したものである。
inπ/6)とした場合にあっての図7で説明した携帯
機器の方位角,0〜90度に制限された姿勢角に対する
ベクトルGのY軸との成す角φの一つに応じた姿勢角の
解を模式的に表わしたものである。
sinπ/6)とした場合にあっての図7で説明した携
帯機器の方位角,0〜90度に制限された姿勢角に対す
るベクトルGのY軸との成す角φのもう一つに応じた姿
勢角の解を模式的に表わしたものである。
Claims (8)
- 【請求項1】 3軸磁気センサにより地球磁場を検出し
て地球磁極方位を計算する際、該3軸磁気センサより得
られる地磁気ベクトルと予め指定した所定の角度αを持
つベクトルGとを特定の軸Xに対してほぼ直交するベク
トルの中から求めることを特徴とする磁気センサ装置用
地球磁極方位計算方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁気センサ装置用地球磁
極方位計算方法において、前記所定の角度αは、前記地
磁気ベクトルと地面からの鉛直ベクトルとの成す角にほ
ぼ等しいものとすることを特徴とする磁気センサ装置用
地球磁極方位計算方法。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の磁気センサ装置用地
球磁極方位計算方法において、前記特定の軸Xは、前記
3軸磁気センサを取り付けた基板が実際に使用される状
況下にあって主たる回転に供する軸のうちの地面にほぼ
平行な軸であるとすることを特徴とする磁気センサ装置
用地球磁極方位計算方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一つに記載の磁気
センサ装置用地球磁極方位計算方法において、前記ベク
トルGの求められたものに2つの候補がある場合、前記
地磁気ベクトルの大きさを求めた上で予め定められた規
定の大きさと比較して得られる差値が一定値以下でなけ
れば該ベクトルGを変更しない第1の処理と、該ベクト
ルGの前回求めたものに最も近い方のものを選択する第
2の処理と、該ベクトルGが一意的に定まらず、且つ履
歴データがないときに前記3軸磁気センサを取り付けた
前記基板に対して30度を成す角度に近い方のものを選
択する第3の処理とをこの順で優先順位として決定する
ことを特徴とする磁気センサ装置用地球磁極方位計算方
法。 - 【請求項5】 請求項4記載の磁気センサ装置用地球磁
極方位計算方法において、前記第1の処理での前記規定
の大きさは前記地磁気ベクトルの大きさにほぼ等しく、
前記差値は前記地磁気ベクトルの大きさの1/3にほぼ
等しいものとすることを特徴とする磁気センサ装置用地
球磁極方位計算方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一つに記載の磁気
センサ装置用地球磁極方位計算方法において、前記3軸
磁気センサには、前記基板の取り付け面に対して約35
度の角度を成し、且つ互いにほぼ正三角形を成すように
配置された構成の地磁気センサチップを用いることを特
徴とする磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一つに記載の磁気
センサ装置用地球磁極方位計算方法において、前記3軸
磁気センサには、長手方向に対して垂直な方向に磁化容
易軸を持つ細長い磁性体に1MHz以上の高周波電流を
通電することで外部磁場に対してインピーダンスが変化
することを利用した磁気インピーダンスセンサを用いる
こと特徴とする磁気センサ装置用地球磁極方位計算方
法。 - 【請求項8】 請求項1〜7の何れか一つに記載の磁気
センサ装置用地球磁極方位計算方法を適用して成ること
特徴とする磁気センサ装置。
Priority Applications (1)
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JP2001369767A JP4034556B2 (ja) | 2001-12-04 | 2001-12-04 | 磁気センサ装置用地球磁極方位計算方法 |
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