JP2003166129A - ナノチューブの製法 - Google Patents
ナノチューブの製法Info
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- JP2003166129A JP2003166129A JP2001363762A JP2001363762A JP2003166129A JP 2003166129 A JP2003166129 A JP 2003166129A JP 2001363762 A JP2001363762 A JP 2001363762A JP 2001363762 A JP2001363762 A JP 2001363762A JP 2003166129 A JP2003166129 A JP 2003166129A
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Abstract
率で再現性よくナノチューブを作成することができなか
った。 【解決手段】 界面活性有機化合物を水溶液に分散す
る際の温度や、この分散溶液の保存温度が、ナノチュー
ブの形成時間や形態に影響を与えることがわかった。本
発明においては、(1)O−グリコシド型糖脂質の水溶
液を調製する工程、(2)この水溶液を所定温度(分散
温度)まで加熱する工程、(3)この水溶液を所定の冷
却速度で所定温度(保存温度)まで冷却する工程、及び
(4)この水溶液をこの保存温度で所定時間(保存時
間)保存する工程から成る中空繊維状ナノチューブの製
法において、分散温度、冷却速度、保存温度及び保存時
間を制御する。
Description
合物より成るナノチューブを高収率で再現性よく製造す
る方法に関する。
ブなどのナノ構造体の製造、およびそれらの素子、デバ
イスへの利用などのナノテクノロジーが台頭してきてい
る。このチューブ構造の特異性や、ナノレベルの微小空
間を創出できるなどの利点から、基礎研究が進められ、
材料科学、情報工学、バイオテクノロジー等の広範囲な
分野への応用が期待されている。界面活性有機化合物、
例えば、ジアセチレン系リン脂質誘導体(M.Spector,
A. Singh, P. Messersmith, and J. Schnur, NanoLette
rs, 1, 375 (2001) )、カルダニルグリコシド(G. Joh
n, M. Masuda, Y.Okada, K. Yase, and T. Shimizu, Ad
vanced Materials, 13, 715 (2001) )、ガラクトシル
セラミドやその誘導体 (V. Kulkarni, J.Boggs, and R.
Brown, Biophysical Journal, 77, 319 (1999) )などは
水溶液中でチューブ状ナノ構造体を形成することが知ら
れている。
面活性有機化合物に水を加えて加熱煮沸させる方法、
(2)界面活性有機化合物に水を加えて超音波を照射さ
せる方法、(3)界面活性有機化合物を少量のクロロホ
ルムなどの有機溶媒に溶解して、ガラス製フラスコ壁に
吸着させ、有機溶媒を蒸発させた後、そこに水を加えて
振とうする方法、等により水に溶解させると、この化合
物は自己集合を起こしてナノチューブを形成する。。現
在、界面活性有機化合物であるカルダニルグリコシドか
ら成るナノチューブの製造には、カルダニルグリコシド
を水に分散後、マントルヒーターを用いて加熱、約20分
沸騰し、室温まで自然冷却、ナノチューブが出来るまで
室温に放置する方法がとられている(特願2000−2
71192)。
製造方法によれば、安定的に再現性よく製造するための
条件が適切に把握されていなかったため、界面活性有機
化合物が完全に水溶媒に分散されない、ナノチューブが
作成されない場合があること、ナノチューブの形成時間
にばらつきがある、ナノチューブの長さ、径、形態が一
定でないこと等の問題があった。このため、高収率で再
現性よくナノチューブを作成する方法が求められてい
た。
研究を重ねた結果、界面活性有機化合物を水溶液に分散
する際の温度や、この分散溶液の保存温度が、ナノチュ
ーブの形成時間や形態に影響を与えることがわかった。
そこで再現性よくナノチューブを作成するために、製造
条件を精密に制御できるオートクレーブを用い、製造工
程の温度等の条件の調節を講じることにした。このよう
なオートクレーブは、加熱速度を設定できること、一定
温度で任意の時間保持できること、加圧環境下の操作で
水溶媒でも100℃以上に温度があげられること、不飽和
結合を持つ有機化合物の酸化劣化を防ぐためN2ガス雰囲
気中での操作が可能であること等の特徴がある。この装
置を用いることにより、界面活性有機化合物から成るナ
ノチューブの製造工程において、厳密な温度調節、雰囲
気制御および攪拌が可能となり、ナノチューブを高収率
で再現性よく製造するための条件を把握することができ
た。
8の炭化水素基を表す。)で表わされる界面活性有機化
合物の水溶液を調製する工程、(2)この水溶液を所定
温度(分散温度)まで加熱する工程、(3)この水溶液
を所定の冷却速度で所定温度(保存温度)まで冷却する
工程、及び(4)この水溶液をこの保存温度で所定時間
(保存時間)保存する工程から成る、内孔径が10〜3
5nm、かつ外径が35〜80nmである中空繊維状ナ
ノチューブの製法において、該分散温度が40〜180
℃であり、該冷却速度が5.0℃/分以下であり、該保
存温度が該水溶液の凍結温度〜30℃であり、該保存時
間が1日以上であることを特徴とするナノチューブの製
法である。
物は、下記一般式
式中のGはグリコシル基を表し、例えば、グルコピラノ
ース、ガラクトピラノース、マンノピラノース、アロピ
ラノース、アルトロピラノース、グロピラノース、イド
ピラノース、タロピラノースのようなアルドピラノース
及び対応するアルドフラノースの還元末端の水酸基から
水素原子を除いた残基を挙げることができる。
8の炭化水素基であり、好ましくは飽和及び/又は不飽
和の脂肪族炭化水素から成る脂肪族炭化水素、より好ま
しくは不飽和脂肪族炭化水素を50モル%以上含む脂肪
族炭化水素である。この炭化水素は好ましくは直鎖であ
る。またこの炭化水素の炭素数は、好ましくは14〜1
6、より好ましくは15である。このような炭化水素基
としては、例えば、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデ
シル基、オクタデシル基や、これらに不飽和結合として
モノエン、ジエン、トリエンなどを含むものが挙げられ
るが、原料の入手が容易であるという点で、8−ペンタ
デセニル基、8,10−ペンタデカジエニル基、8,1
0、12−ペンタデカトリエニル基が好ましい。
面活性有機化合物の水溶液を調製する工程、(2)この
水溶液を所定温度(分散温度)まで加熱する工程、
(3)この水溶液を所定の冷却速度で所定温度(保存温
度)まで冷却する工程、及び(4)この水溶液をこの保
存温度で所定時間(保存時間)保存する工程から成る。
以下、各工程を詳細に説明する。
する工程 まず、水溶媒と界面活性有機化合物とを混合する。混合
順序に制限は無く、予め用意した水溶媒に界面活性有機
化合物を加えてもよいし、界面活性有機化合物に水溶媒
を徐々に加えてもよい。この水溶媒としては、蒸留水、
精製水、超純水等の水、その他各種塩溶液、リン酸など
から成るpH緩衝溶液等を用いることができる。この工
程は通常常温(25℃)で行われるが、次段階(2)で
はこの混合水溶液を分散温度まで昇温させるが、この分
散温度において、この水溶液が界面活性有機化合物の飽
和溶液近くになっていることが好ましい。従って、水溶
媒に加える界面活性有機化合物の量は、通常分散温度に
おけるその界面活性有機化合物の臨界ミセル濃度以上で
あり、多くとも分散温度における飽和溶解度になるよう
に設定される。この際、水溶媒の量が少なすぎると不溶
部分が残るし、また多すぎると飽和濃度に達しなくな
る。例えば、界面活性有機化合物がカルダニルグリコシ
ドの場合、水溶液中の界面活性有機化合物の濃度は、0.
001w/v%〜0.02w/v%、好ましくは0.002w/v%〜0.01w/v%
である。
加熱する工程 この分散温度は、形成するナノチューブの直径に影響を
及ぼすため、ナノチューブ作製において重要な因子であ
り、管理することを要する。分散温度は界面活性有機化
合物の水溶媒への溶解量を多くするために高いほうが好
ましい。従って、この分散温度は40〜180℃、好ま
しくは100〜180℃、より好ましくは100〜13
0℃の範囲内で管理する必要がある。分散温度が40℃
より低いと原料の界面活性有機化合物が水溶媒中に均一
に分散せず、一方180℃より高いと原料の界面活性有
機化合物が分解する可能性がある。また分散温度が11
0〜115℃では光学顕微鏡で確認できる太さの外径を
有するナノチューブを作製することが可能であり、分散
温度が115〜130℃では110〜115℃における
よりも細いナノチューブが形成される。なお、この水溶
媒と界面活性有機化合物との混合系は、開放系(大気
圧)、密閉系又は一定圧の加圧系のいずれで取り扱って
もよい。分散温度が100℃以下の場合にはこれらのい
ずれでもよいが、分散温度が100℃以上の場合にはこ
れらのうち加圧できる密閉系や加圧系を用いてもよい
し、更に沸点上昇剤などを加えて行ってもよい。
作製においては任意の因子であり、管理することは必須
ではないが、通常5℃/分以下が好ましい。5℃/分よ
り早いと、分散温度に達するまでの時間が短いため、界
面活性有機化合物の水溶媒への分散が不十分になりがち
になり、ナノチューブの収率が低くなる場合もある。な
おこの工程においては、界面活性有機化合物の溶液への
分散をより完全にするため、超音波処理などの攪拌手段
により攪拌することが好ましい。分散温度における保持
時間(分散時間)は、ナノチューブ作製においては任意
の因子であり、管理することは必須ではないが、好まし
くは5分以上、より好ましくは20分以上である。5分
より短いと界面活性有機化合物の水溶媒への分散が不十
分になりがちになり、ナノチューブの収率が低くなる場
合もある。
する工程 この冷却速度は、ナノチューブ作製において重要な因子
であり、管理することを要する。従って、冷却速度は
5.0℃/分以下、好ましくは0.5℃/分以下、より
好ましくは0.2℃/分以下である。冷却速度が5.0
℃/分より早いと、形成するナノチューブの太さも長さ
も一定せず、また形状が短い円柱状になったり針状にな
り、好ましくない。
間(保存時間)保存する工程 冷却後の保存温度は、ナノチューブの長さに影響を及ぼ
すため、ナノチューブ作製において重要な因子であり、
管理することを要する。保存温度は水溶液の凍結温度〜
30℃、好ましくは15〜30℃である。保存温度が水
溶液の凍結温度(通常は0℃)よりも低いと、保存後直
ぐに沈殿物が生じ、ナノチューブが形成しない。一方3
0℃より高いと、球状(ベーシクル状態)であるか又は
一部ナノチューブが形成されても徐々に崩壊しベーシク
ル状態になる。
た、ナノチューブ作製において重要な因子であり、管理
することを要する。保存時間は1日以上、好ましくは2
週間以上である。保存時間は、分散温度、冷却速度、及
び保存温度に依存するので、単独で範囲を規定すること
は困難である。後述の実施例の場合には、保存時間は最
短で1日(実施例3:分散温度115℃、冷却速度5℃
/分、保存温度10℃)であり、最長で10日(実施例
2:分散温度130℃、冷却速度1.6℃/分、保存温
度25℃)であった。分散温度が高いほど、冷却速度が
遅いほど、また保存温度が高いほどナノチューブが確認
されるまでの時間が長い。保存時間が短すぎるとリボン
状シートがコイル状にねじれて長軸方向に巻き上がった
形状をしており、ナノチューブが形成しない。また、ナ
ノチューブの形成が確認されてから時間がたつにつれ形
成されるナノチューブの量は増える。より多くのナノチ
ューブを形成させるためには2週間以上保存することが
好ましい。
してナノチューブを作製する場合に、加圧圧力は、ナノ
チューブ作製においては任意の因子であり、管理するこ
とは必須ではないが、0.01MPa以上であることが
好ましい。加圧圧力は分散温度、使用するオートクレー
ブの型、オートクレーブの容量に依存する。例えば、本
実施例で用いたオートクレーブで、分散温度を130℃
に設定すると加圧圧力が0.15MPaになり、分散温
度を115℃に設定すると加圧圧力が0.12MPaと
なる。この圧力が低いと、水溶媒の沸騰温度が低くな
り、界面活性有機化合物の溶液への分散が不完全にな
り、ナノチューブの収率が悪化する場合もある。
ノチューブ)を捕集し、風乾又は真空乾燥することによ
り、空気中で安定な、内孔径10〜35nm、外径35
〜80nm、長さ数十μm〜数百μmのサイズを有する
中空繊維状有機ナノチューブが得られる。得られたチュ
ーブ状構造体の形状は、通常の光学顕微鏡を用いて容易
に観察することができる。チューブ構造はレーザー顕微
鏡、原子間力顕微鏡、電子顕微鏡等を用いることによ
り、より詳細に確認することができる。
ブの作成方法において、オートクレーブを用いて、分散
温度、冷却速度、保存温度及び保存時間、更に任意に昇
温速度、分散時間及び/又は加圧圧力を設定・調節する
ことで、高収率で、形態的に再現性よくナノチューブを
作成することができた。本発明に基づいた大量合成法に
より、ナノチューブの産業的利用が可能となる。
明を限定することを意図するものではない。製造例1 カシューナッツオイルを約400Paで2回真空蒸留
し、220℃から235℃の沸点をもつ成分を集めてカ
ルダノールを得た。そのカルダノール1.52g(5ミ
リモル)を無水塩化メチレン(10ml)に溶解させ、
2gのモレキュラーシーブ4Aの存在下、β−D−グル
コースペンタアセテート3.9g(5ミリモル)と三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル0.62ml(5ミリモ
ル)を加えた。この反応混合物を室温で24時間かきま
ぜたのち、5%−炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ込
んだ。有機相を分別し、炭酸水素ナトリウム水溶液、続
いて水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウム上で乾燥さ
せた。有機溶媒を減圧下で完全に留去し、得られた粗生
成物をエタノールから再結晶させた。得られた生成固体
をヘキサン/酢酸エチル(容積比7/3)混合溶媒を溶
出液としてカラムクロマトグラフイーを行い、白色固体
の1−(O−β−D−グルコピラノシドテトラアセテー
ト)カルダノール2.36g(収率75%)を得た。こ
の生成物の物理的性質は次のとおりである。 薄層クロマトグラフイーのRf値:Rf1=0.47 融点:60℃
液を4倍体積のメチルアルコールと混合させ、得られた
1−(O−β−D−グルコピラノシドテトラアセテー
ト)カルダノール(1.26g、2ミリモル)と24時
間反応させた。溶媒を減圧下、留去したのち、得られた
シロップ状残査をメチルアルコール/アセトニトリル
(体積比1/2)混合溶媒から結晶化させ、さらに同一
溶媒から再結晶することにより、目的とする脱アセチル
化した1−(O−β−D−グルコピラノシド)カルダノ
ール(「カルダニルグリコシド」という。)をほぼ定量
的に白色固体0.88g(収率95%)として得た。こ
の生成物の物理的性質は次のとおりである。 融点:132.5℃
(耐圧硝子工業株式会社製、ハイパークラスターTEM
−V100、容量200ml)に製造例1で得たカルダ
ニルグリコシド(2.5mg)を加え、N2ガスを導入
して容器中の酸素ガスと溶存酸素を除去した後、密閉し
た。攪拌しながら、昇温速度2℃/分で、115℃(分
散温度)まで加熱した。この分散温度における系の加圧
圧力は0.12MPaであった。この温度に溶液を20
分間保持(分散時間)、ヒーターの電源を切り自然に室
温まで冷却される条件(冷却速度1.6℃/分)で室温
(25℃)に放置した。この温度で3日間保存した後、
液中に綿状の浮遊物が肉眼で観察された。光学顕微鏡で
は、直径1μm以下、長さ数百μmオーダーの繊維状構
造体が形成されていることが観察された。さらに透過型
電子顕微鏡では、外径約42nm、内径約20nm、視
野の範囲を越えた長さ25μm以上のナノチューブが形
成されていることが確認された。透過型電子顕微鏡で
は、ナノチューブが集まって太い束になっている像も観
察された。この太い束が光学顕微鏡下では繊維状構造体
として観察されたと考えられる。
実施した。この分散温度における系の加圧圧力は0.1
5MPaであった。実施例1で観察されたような浮遊物
等は肉眼で観察されなかった。室温(25℃)で10日
間保存した後、透過型電子顕微鏡で観察した結果、外径
約40nm、内径約30nm、視野の範囲を越えた長さ
25μm以上のナノチューブが形成されていることが確
認された。実施例1で調製されたナノチューブより外径
が小さく、長いものであった。
置する代わりに、氷水にて急冷の条件(冷却速度5.0
℃/分)で冷蔵庫(4℃)に放置する以外は実施例1と
同様に実施した。冷蔵庫(4℃)で1日間保存した後、
液中に粉状の沈殿物が肉眼で観察された。光学顕微鏡で
は、直径1μm以下、長さ約20μmの針状構造体が形
成されていることが観察された。さらに透過型電子顕微
鏡では、外径約40nm、内径約20nmで、様々な長
さのナノチューブが形成されていることが確認された。
実施例1で調製されたナノチューブと比べて、直径の太
い物や細い物が混在し、長さが短いものであった。透過
型電子顕微鏡では、ナノチューブが集まって太い束にな
っている像も観察された。この太い束が光学顕微鏡下で
は繊維状構造体として観察されたと考えられる。
様に実施した。室温(25℃)で3日間保存した後、液
中に綿状の浮遊物が肉眼で観察された。光学顕微鏡での
観察の結果、実施例1で調製された繊維状構造体とほぼ
同じ直径、長さの繊維状構造体及びナノチューブが形成
されていることが確認された。
施した。室温(25℃)で3日間保存した後、液中に綿
状の浮遊物が肉眼で観察された。光学顕微鏡での観察の
結果、実施例1で調製された繊維状構造体とほぼ同じ直
径、長さの繊維状構造体及びナノチューブが形成されて
いることが確認された。
Claims (11)
- 【請求項1】 (1)下記一般式 【化1】 (式中、Gはグリコシル基を表し、Rは炭素数12〜1
8の炭化水素基を表す。)で表わされる界面活性有機化
合物の水溶液を調製する工程、(2)この水溶液を所定
温度(分散温度)まで加熱する工程、(3)この水溶液
を所定の冷却速度で所定温度(保存温度)まで冷却する
工程、及び(4)この水溶液をこの保存温度で所定時間
(保存時間)保存する工程から成る、内孔径が10〜3
5nm、かつ外径が35〜80nmである中空繊維状ナ
ノチューブの製法において、該分散温度が40〜180
℃であり、該冷却速度が5.0℃/分以下であり、該保
存温度が該水溶液の凍結温度〜30℃であり、該保存時
間が1日以上であることを特徴とするナノチューブの製
法。 - 【請求項2】 前記分散温度が100〜180℃である
請求項1に記載のナノチューブの製法。 - 【請求項3】 前記分散温度が100〜130℃である
請求項1又は2に記載のナノチューブの製法。 - 【請求項4】 前記冷却速度が0.5℃/分以下である
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナノチューブの製
法。 - 【請求項5】 前記冷却速度が0.2℃/分以下である
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナノチューブの製
法。 - 【請求項6】 前記保存温度が15〜30℃である請求
項1〜5のいずれか一項に記載のナノチューブの製法。 - 【請求項7】 前記保存時間が2週間以上である請求項
1〜6のいずれか一項に記載のナノチューブの製法。 - 【請求項8】 前記工程(2)において分散温度まで加
温する昇温速度が5℃/分以下である請求項1〜7のい
ずれか一項に記載のナノチューブの製法。 - 【請求項9】 前記工程(2)において分散温度で保持
する時間(分散時間)が5分以上である請求項1〜8の
いずれか一項に記載のナノチューブの製法。 - 【請求項10】 前記工程(2)において分散温度で保
持する時間(分散時間)が20分以上である請求項1〜
8のいずれか一項に記載のナノチューブの製法。 - 【請求項11】 前記工程(2)において分散温度にお
ける加圧圧力が0.01MPa以上である請求項1〜1
0のいずれか一項に記載のナノチューブの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001363762A JP3573205B2 (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | ナノチューブの製法 |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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2001
- 2001-11-29 JP JP2001363762A patent/JP3573205B2/ja not_active Expired - Lifetime
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