JP2003165180A - 防錆シート - Google Patents
防錆シートInfo
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- JP2003165180A JP2003165180A JP2001365774A JP2001365774A JP2003165180A JP 2003165180 A JP2003165180 A JP 2003165180A JP 2001365774 A JP2001365774 A JP 2001365774A JP 2001365774 A JP2001365774 A JP 2001365774A JP 2003165180 A JP2003165180 A JP 2003165180A
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- polyethylene
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】廃棄処理が容易であり、速効性および持続性の
両面において優れた防錆効果を発揮することができ、被
包装物である金属表面で防錆剤が再結晶することのな
い、新規な構成の防錆シートを提供する。 【解決手段】ポリエチレン系合成パルプを用いて抄造し
た合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複合シ
ートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工して
なる防錆シート。
両面において優れた防錆効果を発揮することができ、被
包装物である金属表面で防錆剤が再結晶することのな
い、新規な構成の防錆シートを提供する。 【解決手段】ポリエチレン系合成パルプを用いて抄造し
た合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複合シ
ートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工して
なる防錆シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属コイル等の包
装に用いて金属表面における錆の発生を防止する効果を
発揮する防錆シートに関する。
装に用いて金属表面における錆の発生を防止する効果を
発揮する防錆シートに関する。
【0002】
【従来の技術】金属表面における錆の発生を防止する作
用を有する防錆剤は公知であり、この防錆剤をクラフト
紙に含浸させた防錆紙や、防錆剤を単層または多層構造
のフィルムに練り込んだタイプ(多層防錆フィルムの一
例として特開平1−210340号公報)あるいは防錆
剤をフィルム表面にコーティングしたタイプ等の防錆フ
ィルムを金属コイル等の包装に用いることが従来より行
われている。
用を有する防錆剤は公知であり、この防錆剤をクラフト
紙に含浸させた防錆紙や、防錆剤を単層または多層構造
のフィルムに練り込んだタイプ(多層防錆フィルムの一
例として特開平1−210340号公報)あるいは防錆
剤をフィルム表面にコーティングしたタイプ等の防錆フ
ィルムを金属コイル等の包装に用いることが従来より行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、クラフト紙
に防錆剤を含浸させた防錆紙の場合、ガスバリアーを付
与するためにポリエチレン等のガスバリアー性を有する
層をラミネートし、また、金属コイル等の重量物の包装
に耐え得る強度を付与するためにワリフ等のクロス類を
複合する必要があり、廃棄の際に可燃物として処理すべ
きなのか、またはプラスチック廃棄物として処理すべき
なのかが判然としなかった。
に防錆剤を含浸させた防錆紙の場合、ガスバリアーを付
与するためにポリエチレン等のガスバリアー性を有する
層をラミネートし、また、金属コイル等の重量物の包装
に耐え得る強度を付与するためにワリフ等のクロス類を
複合する必要があり、廃棄の際に可燃物として処理すべ
きなのか、またはプラスチック廃棄物として処理すべき
なのかが判然としなかった。
【0004】また、防錆フィルムについても、練り込み
タイプでは樹脂中に防錆剤が分散しているため防錆に対
する速効性に問題があり、コーティングタイプでは防錆
剤が表面にコーティングされていることから被包装物で
ある金属表面に防錆剤が再結晶するという問題があっ
た。
タイプでは樹脂中に防錆剤が分散しているため防錆に対
する速効性に問題があり、コーティングタイプでは防錆
剤が表面にコーティングされていることから被包装物で
ある金属表面に防錆剤が再結晶するという問題があっ
た。
【0005】一方、ポリエチレン系等の合成パルプとバ
インダー繊維とを混抄して得た合成紙は公知であり、ハ
ウスラップ、滅菌袋、車両用バッテリーのセパレータ等
に用いられているが、出願人の知る限り、防錆シートの
基材としての用例はない。
インダー繊維とを混抄して得た合成紙は公知であり、ハ
ウスラップ、滅菌袋、車両用バッテリーのセパレータ等
に用いられているが、出願人の知る限り、防錆シートの
基材としての用例はない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、従来技
術における上記問題を解決し、廃棄処理が容易であり、
速効性および持続性の両面において優れた防錆効果を発
揮することができ、被包装物である金属表面で防錆剤が
再結晶することのない、新規な構成の防錆シートを提供
することを目的とする。また、リサイクル可能な防錆シ
ートを提供することを目的とする。また、合成紙の新た
な用途を提供することを目的とする。
術における上記問題を解決し、廃棄処理が容易であり、
速効性および持続性の両面において優れた防錆効果を発
揮することができ、被包装物である金属表面で防錆剤が
再結晶することのない、新規な構成の防錆シートを提供
することを目的とする。また、リサイクル可能な防錆シ
ートを提供することを目的とする。また、合成紙の新た
な用途を提供することを目的とする。
【0007】これらの目的を達成するため、請求項1に
かかる本発明は、ポリエチレン系合成パルプを用いて抄
造した合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複
合シートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工
してなることを特徴とする防錆シートであり、請求項2
にかかる本発明は、ポリエチレン系合成パルプを用いて
抄造した合成紙に気化性防錆剤を含浸または塗工してな
ることを特徴とする防錆シートであり、請求項3にかか
る本発明は、ポリエチレン系合成パルプを用いて抄造し
た合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複合シ
ートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工する
とともに、該複合シートのフィルム面に樹脂クロス層を
積層してなることを特徴とする防錆シートである。
かかる本発明は、ポリエチレン系合成パルプを用いて抄
造した合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複
合シートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工
してなることを特徴とする防錆シートであり、請求項2
にかかる本発明は、ポリエチレン系合成パルプを用いて
抄造した合成紙に気化性防錆剤を含浸または塗工してな
ることを特徴とする防錆シートであり、請求項3にかか
る本発明は、ポリエチレン系合成パルプを用いて抄造し
た合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複合シ
ートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工する
とともに、該複合シートのフィルム面に樹脂クロス層を
積層してなることを特徴とする防錆シートである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態による
防錆シートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系
合成パルプを用いて抄造した合成紙2にポリエチレンフ
ィルム3を積層して得た複合シートの合成紙面2に気化
性防錆剤を塗布含浸させた構成の防錆シート1を示す。
この実施形態では合成紙2の全般に気化性防錆剤が含浸
されているが、合成紙2の表面側から所定厚さに亙って
気化性防錆剤が含浸されたものであってもよい。
防錆シートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系
合成パルプを用いて抄造した合成紙2にポリエチレンフ
ィルム3を積層して得た複合シートの合成紙面2に気化
性防錆剤を塗布含浸させた構成の防錆シート1を示す。
この実施形態では合成紙2の全般に気化性防錆剤が含浸
されているが、合成紙2の表面側から所定厚さに亙って
気化性防錆剤が含浸されたものであってもよい。
【0009】合成紙2はポリエチレン系合成パルプにバ
インダー繊維を混抄して公知の抄紙方法によって得られ
るものであり、たとえば三井化学株式会社が製造販売す
る「SWP」(商品名)を用いることができる。防錆シ
ート1中のポリエチレン系以外の夾雑物を5重量%以内
にしてリサイクル可能に廃棄処理できるようにするた
め、合成紙中の合成パルプの構成比は80重量%以上で
あることが好ましい。また、合成紙の坪量については1
0g/m2未満であると十分な防錆効果を発揮させるた
めの防錆剤の必要量をシート中に含浸させることができ
ず、一方80g/m2を越えた坪量になるとコストアッ
プによるデメリットが顕著になるので、10〜80g/
m2の範囲内とすることが好ましい。
インダー繊維を混抄して公知の抄紙方法によって得られ
るものであり、たとえば三井化学株式会社が製造販売す
る「SWP」(商品名)を用いることができる。防錆シ
ート1中のポリエチレン系以外の夾雑物を5重量%以内
にしてリサイクル可能に廃棄処理できるようにするた
め、合成紙中の合成パルプの構成比は80重量%以上で
あることが好ましい。また、合成紙の坪量については1
0g/m2未満であると十分な防錆効果を発揮させるた
めの防錆剤の必要量をシート中に含浸させることができ
ず、一方80g/m2を越えた坪量になるとコストアッ
プによるデメリットが顕著になるので、10〜80g/
m2の範囲内とすることが好ましい。
【0010】合成紙2の片面に積層するポリエチレンフ
ィルム3には、たとえば東セロ株式会社が製造販売する
「TUK」(商品名)を用いることができる。ポリエチ
レンフィルム3の厚さは、防錆剤に対するバリアー性を
付与するため、15μm以上であることが好ましい。
ィルム3には、たとえば東セロ株式会社が製造販売する
「TUK」(商品名)を用いることができる。ポリエチ
レンフィルム3の厚さは、防錆剤に対するバリアー性を
付与するため、15μm以上であることが好ましい。
【0011】気化性防錆剤としては、ジシクロヘキシル
アンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウ
ムナイトライト等の各種有機アミンの亜硝酸塩類、シク
ロヘキシルアンモニウムカプリレート、シクロヘキシル
アンモニウムカーボネート等の各種有機アミンのカルボ
ン酸塩または炭酸塩、ブチルモノエタノールアミン等の
ヒドロキシアミン類、ニトロフェノール等のニトロ化合
物、ベンゾトリアゾール等を単独または任意混合して用
いることができる。気化性防錆剤の塗布量については
1.5g/m2未満であると防錆剤を十分な量だけ付着
含浸させることができず効果の持続性に問題があり、一
方12g/m2を越えるような塗布量となると防錆剤が
再結晶しやすくなるので、1.5〜12g/m2とする
ことが好ましい。
アンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウ
ムナイトライト等の各種有機アミンの亜硝酸塩類、シク
ロヘキシルアンモニウムカプリレート、シクロヘキシル
アンモニウムカーボネート等の各種有機アミンのカルボ
ン酸塩または炭酸塩、ブチルモノエタノールアミン等の
ヒドロキシアミン類、ニトロフェノール等のニトロ化合
物、ベンゾトリアゾール等を単独または任意混合して用
いることができる。気化性防錆剤の塗布量については
1.5g/m2未満であると防錆剤を十分な量だけ付着
含浸させることができず効果の持続性に問題があり、一
方12g/m2を越えるような塗布量となると防錆剤が
再結晶しやすくなるので、1.5〜12g/m2とする
ことが好ましい。
【0012】図1の構成の防錆シート1において合成紙
2の坪量、ポリエチレンフィルム3の厚さ、防錆剤の配
合および塗布量を変えた実施例1〜3を製造した。
2の坪量、ポリエチレンフィルム3の厚さ、防錆剤の配
合および塗布量を変えた実施例1〜3を製造した。
【0013】実施例1:ポリエチレン系合成パルプ(商
品名「SWP」三井化学株式会社)とバインダー繊維を
混抄して得た坪量30g/m2の合成紙に30μ厚のポ
リエチレンフィルム(商品名「TUK」東セロ株式会
社)をラミネートして複合シートとし、その合成紙上に
下記配合の防錆剤を10g/m2の付着量で塗布含浸さ
せて、実施例1の防錆シートを得た。
品名「SWP」三井化学株式会社)とバインダー繊維を
混抄して得た坪量30g/m2の合成紙に30μ厚のポ
リエチレンフィルム(商品名「TUK」東セロ株式会
社)をラミネートして複合シートとし、その合成紙上に
下記配合の防錆剤を10g/m2の付着量で塗布含浸さ
せて、実施例1の防錆シートを得た。
【0014】
VCI(NP−VIC−D,60%) 50重量%
PVA(8%) 20重量%
水 30重量%
実施例2:ポリエチレン系合成パルプ(商品名「SW
P」三井化学株式会社)とバインダー繊維を混抄して得
た坪量40g/m2の合成紙に50μ厚のポリエチレン
フィルム(商品名「TUK」東セロ株式会社)をラミネ
ートして複合シートとし、その合成紙上に下記配合の防
錆剤を8g/m2の付着量で塗布含浸させて、実施例2
の防錆シートを得た。
P」三井化学株式会社)とバインダー繊維を混抄して得
た坪量40g/m2の合成紙に50μ厚のポリエチレン
フィルム(商品名「TUK」東セロ株式会社)をラミネ
ートして複合シートとし、その合成紙上に下記配合の防
錆剤を8g/m2の付着量で塗布含浸させて、実施例2
の防錆シートを得た。
【0015】
VCI(NP−VIC−D,60%) 67重量%
メタノール 33重量%
実施例3:ポリエチレン系合成パルプ(商品名「SW
P」三井化学株式会社)とバインダー繊維を混抄して得
た坪量30g/m2の合成紙に50μ厚のポリエチレン
フィルム(商品名「TUK」東セロ株式会社)をラミネ
ートして複合シートとし、その合成紙上に下記配合の防
錆剤を12g/m2の付着量で塗布含浸させて、実施例
3の防錆シートを得た。
P」三井化学株式会社)とバインダー繊維を混抄して得
た坪量30g/m2の合成紙に50μ厚のポリエチレン
フィルム(商品名「TUK」東セロ株式会社)をラミネ
ートして複合シートとし、その合成紙上に下記配合の防
錆剤を12g/m2の付着量で塗布含浸させて、実施例
3の防錆シートを得た。
【0016】
VCI(NP−VIC−D,60%) 70重量%
メタノール 30重量%
実施例1および2の防錆シートを10cm×20cmに
カットして二つ折りにして試験片(JISG4051に
規定するS15C炭素鋼材)を挟み、四方をヒートシー
ルして包装したものを、JISZ2246−5.34湿
潤試験方法に準じて温度49±1℃、相対湿度95%以
上の試験条件で湿潤試験を行い、2週間経過後の試験片
の外観を観察した。これを3度繰り返して行った結果を
写真撮影して図2に示す。
カットして二つ折りにして試験片(JISG4051に
規定するS15C炭素鋼材)を挟み、四方をヒートシー
ルして包装したものを、JISZ2246−5.34湿
潤試験方法に準じて温度49±1℃、相対湿度95%以
上の試験条件で湿潤試験を行い、2週間経過後の試験片
の外観を観察した。これを3度繰り返して行った結果を
写真撮影して図2に示す。
【0017】図2から明らかなように、試験片を包装し
ないでブランクの状態にした場合には全面に錆の発生が
見られたのに対し、本発明による実施例1および2の防
錆シートで包装したものは2週間経過後も錆や変色が全
く見られず、優れた防錆効果を発揮することが実証され
た。
ないでブランクの状態にした場合には全面に錆の発生が
見られたのに対し、本発明による実施例1および2の防
錆シートで包装したものは2週間経過後も錆や変色が全
く見られず、優れた防錆効果を発揮することが実証され
た。
【0018】また、実施例3の防錆シートについてはJ
ISZ1535に基づいて防錆効果の評価を行った。こ
の結果を写真撮影して図3に示す。
ISZ1535に基づいて防錆効果の評価を行った。こ
の結果を写真撮影して図3に示す。
【0019】図3から明らかなように、試験片を包装し
ないでブランクの状態にした場合にはH形テストおよび
L形テストのいずれにおいても72時間後には全面に錆
の発生が見られたのに対し、本発明による実施例3の防
錆シートで包装したものは72時間経過後も錆や変色が
全く見られず、優れた防錆効果を発揮することが実証さ
れた。
ないでブランクの状態にした場合にはH形テストおよび
L形テストのいずれにおいても72時間後には全面に錆
の発生が見られたのに対し、本発明による実施例3の防
錆シートで包装したものは72時間経過後も錆や変色が
全く見られず、優れた防錆効果を発揮することが実証さ
れた。
【0020】図4は本発明の他の実施形態による防錆シ
ートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系合成パ
ルプを用いて抄造した合成紙2にポリエチレンフィルム
3を積層して得た複合シートの合成紙面2に気化性防錆
剤を塗工して防錆塗工層4を形成した構成の防錆シート
1’を示す。合成紙2、ポリエチレンフィルム3および
気化性防錆剤の詳細は防錆シート1について既述した通
りであり、その防錆効果も防錆シート1について既述し
たと同様に発揮される。
ートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系合成パ
ルプを用いて抄造した合成紙2にポリエチレンフィルム
3を積層して得た複合シートの合成紙面2に気化性防錆
剤を塗工して防錆塗工層4を形成した構成の防錆シート
1’を示す。合成紙2、ポリエチレンフィルム3および
気化性防錆剤の詳細は防錆シート1について既述した通
りであり、その防錆効果も防錆シート1について既述し
たと同様に発揮される。
【0021】図5は本発明のさらに他の実施形態による
防錆シートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系
合成パルプを用いて抄造した合成紙2にポリエチレンフ
ィルム3を積層して得た複合シートの合成紙2面に気化
性防錆剤を塗布含浸させるとともに、該複合シートのフ
ィルム面に樹脂クロス層5を積層させた構成の防錆シー
ト1’’を示す。合成紙2、ポリエチレンフィルム3お
よび気化性防錆剤の詳細は防錆シート1について既述し
た通りであり、その防錆効果も防錆シート1について既
述したと同様に発揮される。樹脂クロス層5にはたとえ
ば日石プラスト株式会社が製造販売するワリフを用いる
ことができ、熱ラミネートまたはポリエチレン押出しラ
ミネート等によりフィルム面に積層させることによって
防錆シートとしての強度が向上するので、防錆シートと
しての取扱性や作業性に優れたものとなる。なお、この
実施形態では気化性防錆材を合成紙2面に塗布含浸させ
ているが、これに代えて、図4に示すように気化性防錆
剤を塗工して防錆塗工層4を形成した構成にしてもよい
ことは言うまでもない。
防錆シートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系
合成パルプを用いて抄造した合成紙2にポリエチレンフ
ィルム3を積層して得た複合シートの合成紙2面に気化
性防錆剤を塗布含浸させるとともに、該複合シートのフ
ィルム面に樹脂クロス層5を積層させた構成の防錆シー
ト1’’を示す。合成紙2、ポリエチレンフィルム3お
よび気化性防錆剤の詳細は防錆シート1について既述し
た通りであり、その防錆効果も防錆シート1について既
述したと同様に発揮される。樹脂クロス層5にはたとえ
ば日石プラスト株式会社が製造販売するワリフを用いる
ことができ、熱ラミネートまたはポリエチレン押出しラ
ミネート等によりフィルム面に積層させることによって
防錆シートとしての強度が向上するので、防錆シートと
しての取扱性や作業性に優れたものとなる。なお、この
実施形態では気化性防錆材を合成紙2面に塗布含浸させ
ているが、これに代えて、図4に示すように気化性防錆
剤を塗工して防錆塗工層4を形成した構成にしてもよい
ことは言うまでもない。
【0022】図6は本発明のさらに他の実施形態による
防錆シートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系
合成パルプを用いて抄造した合成紙2の表面から気化性
防錆剤を塗布含浸させて含浸部6を形成した構成の防錆
シート1’’’を示す。合成紙2および気化性防錆剤の
詳細は防錆シート1について既述した通りであり、その
防錆効果も防錆シート1について既述したと同様に発揮
される。なお、この実施形態では気化性防錆材を合成紙
2の表面から所定の厚さに亙って塗布含浸させている
が、これに代えて、図1に示すように合成紙2の厚さの
全般に亙って塗布含浸させてもよく、また、図4に示す
ように気化性防錆剤を塗工して防錆塗工層4を形成した
構成にしてもよいことは言うまでもない。
防錆シートの構成を示す断面図であり、ポリエチレン系
合成パルプを用いて抄造した合成紙2の表面から気化性
防錆剤を塗布含浸させて含浸部6を形成した構成の防錆
シート1’’’を示す。合成紙2および気化性防錆剤の
詳細は防錆シート1について既述した通りであり、その
防錆効果も防錆シート1について既述したと同様に発揮
される。なお、この実施形態では気化性防錆材を合成紙
2の表面から所定の厚さに亙って塗布含浸させている
が、これに代えて、図1に示すように合成紙2の厚さの
全般に亙って塗布含浸させてもよく、また、図4に示す
ように気化性防錆剤を塗工して防錆塗工層4を形成した
構成にしてもよいことは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、廃棄処理が容易であって且つリサイクル可能であ
り、速効性および持続性の両面において優れた防錆効果
を発揮することができ、被包装物である金属表面で防錆
剤が再結晶することのない、新規な構成の防錆シートが
提供される。
ば、廃棄処理が容易であって且つリサイクル可能であ
り、速効性および持続性の両面において優れた防錆効果
を発揮することができ、被包装物である金属表面で防錆
剤が再結晶することのない、新規な構成の防錆シートが
提供される。
【図1】本発明の一実施形態による防錆シートの構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】実施例1および2の防錆効果についての試験結
果を写真で示す図である。
果を写真で示す図である。
【図3】実施例3の防錆効果についての試験結果を写真
で示す図である。
で示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態による防錆シートの構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態による防錆シート
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態による防錆シート
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
1,1’,1’’,1’’’ 防錆シート
2 合成紙
3 ポリエチレンフィルム
4 防錆塗工層
5 樹脂クロス層
6 防錆剤含浸部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4F100 AA02H AK01C AK04A AK04B
AT00B BA02 BA03 BA07
BA10A BA10C CA14A DG02A
DG10A DG11C EH41A EH46A
EJ82A GB15 JB02 JB20A
JL00
4L055 AF16 AG35 AH28 AJ01 AJ02
BE10 BE14 FA30 GA05 GA50
Claims (3)
- 【請求項1】ポリエチレン系合成パルプを用いて抄造し
た合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複合シ
ートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工して
なることを特徴とする防錆シート。 - 【請求項2】ポリエチレン系合成パルプを用いて抄造し
た合成紙に気化性防錆剤を含浸または塗工してなること
を特徴とする防錆シート。 - 【請求項3】ポリエチレン系合成パルプを用いて抄造し
た合成紙にポリエチレンフィルムを積層して得た複合シ
ートの合成紙面に、気化性防錆剤を含浸または塗工する
とともに、該複合シートのフィルム面に樹脂クロス層を
積層してなることを特徴とする防錆シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365774A JP2003165180A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 防錆シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365774A JP2003165180A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 防錆シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003165180A true JP2003165180A (ja) | 2003-06-10 |
Family
ID=19175761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001365774A Pending JP2003165180A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 防錆シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003165180A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007044882A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Keiwa Inc | 防錆シート |
CN106380764A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-02-08 | 朱春英 | 功能化生物降解材料及其制备方法 |
JP2019172275A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 株式会社巴川製紙所 | 保護部材、及び袋体入り保護部材 |
-
2001
- 2001-11-30 JP JP2001365774A patent/JP2003165180A/ja active Pending
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