JP2003164111A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2003164111A
JP2003164111A JP2001356026A JP2001356026A JP2003164111A JP 2003164111 A JP2003164111 A JP 2003164111A JP 2001356026 A JP2001356026 A JP 2001356026A JP 2001356026 A JP2001356026 A JP 2001356026A JP 2003164111 A JP2003164111 A JP 2003164111A
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air
current collector
air filter
electric machine
filters
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JP2001356026A
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Toshiki Hirao
俊樹 平尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電部カバー内へ導入される冷却空気を濾過
するエアフィルタの保守・点検を、集電部カバーの開口
部を通じて外側から短時間で極めて容易に行えるように
した回転電機を提案する。 【解決手段】 集電部カバー25の吸気路30内にエア
フィルタホルダ29を設ける。吸気ダクト46により集
電部カバー25内へ導入される冷却空気を濾過するエア
フィルタ35を、集電部カバー25の蓋33を外して外
側から着脱可能なようにエアフィルタホルダ29に取付
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集電環やブラシ
などを冷却する冷却空気の濾過部分を改善した回転電機
に関し、特に、エアフィルタの保守・点検を、集電部カ
バーの外側から短時間で極めて容易に行えるようにした
回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機において、運転時間と共に磨耗
が進む部品や経年劣化する部品等は、その設計の改善や
運転環境を整えるなどしてできるだけ磨耗や劣化を少な
くすることが基本であるが、磨耗や劣化が生じたときの
部品の保守・点検が容易であることも極めて大事であ
る。特に、少ない保守要員で機器の保守がなされている
昨今の状況下においては、このことに対するユーザの要
望は根強い。タービン発電機の集電環及びブラシを含む
部分(以下、集電部という)を冷却する冷却空気を、架
台下の通風ダクトの吸気口に設けたエアフィルタにより
外気を濾過して供給するようにしたものが、例えば、実
開昭53−16813号公報に記載されている。この回
転電機は、集電部を保護するコレクターカバーが搭載さ
れる架台を貫通して曲折した通風ダクトを設け、この通
風ダクトの吸気口にエアフィルタを設けて濾過した外気
をコレクターカバー内へ導入するようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】集電部は、ブラシの磨
耗或は温度上昇などに異常を生じていないか定期的に点
検がなされる。これらが起こる要因の一つに、エアフィ
ルタの目詰まりによる冷却空気量の減少がある。ところ
が、実開昭53−16813号公報記載のエアフィルタ
は通風ダクトの吸気口に設けられているため、屋外の砂
塵や塵埃が外気と一緒に吸込まれて汚染し目詰まりを生
じる場合があるなど屋外環境の影響を受け易い。特に、
風で巻き上げられたビニールシートなどがエアフィルタ
に吸着されたような場合は、入気する空気量が極端に減
少するので、集電部の温度が急に上昇してブラシの潤滑
作用がなくなり、ブラシの異常磨耗や火花が発生するな
どの恐れがある。したがって、集電部の点検時にこのよ
うな異常を発見したときは、エアフィルタの目詰まりを
直したり新品と取り替えるなどの作業を急いで行う必要
がある。ところが、前記従来の回転電機においては、離
れた場所にある架台下の吸気口まで降りて行くのに時間
もかかるなど、保守性の点で難があった。
【0004】また、前記従来例のエアフィルタは架台下
の通風ダクトに設けられているため、発電設備の架台下
の配管、例えば、相分離母線、電流バスダクト、励磁電
流リード、潤滑油管、通風ダクト、冷却水配管などとの
干渉を避けて通風ダクトを配置する必要があった。更
に、エアフィルタはその圧力損失を低減するために所要
面積が定められている。この面積を確保するため及び他
の配管との干渉防止のために、通風ダクトは曲折した複
雑な形状となる場合が多々あった。このため、通風ダク
トの製作コスト及び現地での設置コストが増えるという
問題もあった。
【0005】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、集電部カバー内へ導入さ
れる冷却空気を濾過するエアフィルタの保守・点検を、
短時間で極めて容易に行えるようにした回転電機を提案
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による回転電機
は、回転軸上に設けられた集電環とこの集電環の外周に
コンタクトするブラシを含む集電部により回転子コイル
に励磁電流を供給するようにした回転電機であって、前
記集電部を冷却する冷却空気が導入される吸気ダクト
と、前記集電部を内蔵して形成され前記吸気ダクトに連
通する吸気路を有する集電部カバーとを備え、この集電
部カバーに開閉可能な開口部が設けられ、前記冷却空気
を濾過するエアフィルタが、前記開口部を通じて前記集
電部カバーの外側から着脱可能なように前記吸気路に設
けられていることを特徴とする。
【0007】また、この発明による回転電機は、前記吸
気ダクトが鉛直方向に配置された鉛直ダクト部分を有
し、この鉛直ダクト部分の上部に前記エアフィルタが設
けられていることを特徴とする。
【0008】また、この発明による回転電機は、前記集
電部カバーが所要の高さを有する架台上に設置されてお
り、前記吸気ダクトは前記架台を貫通する長さを有して
構成されていることを特徴とする。
【0009】また、この発明による回転電機は、前記エ
アフィルタが集合した濾過面積が前記吸気ダクトの横断
面空間面積よりも大きな面積を有する複数個のエアフィ
ルタであり、前記吸気路には、複数個のエアフィルタを
着脱可能に保持するエアフィルタホルダが設けられてい
ることを特徴とする。
【0010】また、この発明による回転電機は、前記エ
アフィルタホルダが前記開口部を通じて前記集電部カバ
ーの外側から着脱可能なように前記吸気路に設けられて
いることを特徴とする。
【0011】更に、この発明による回転電機は、前記エ
アフィルタホルダが前記複数個のエアフィルタをそれぞ
れ一方向に並べて配置するフィルタ収容部を有してお
り、このフィルタ収容部が前記エアフィルタを一方向に
挿抜可能なように構成されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この
発明の実施の形態1であるタービン発電機の要部を断面
して示す側面断面図、図2は、図1における集電装置部
を断面して示す側面断面図である。図1に示すこの発明
の実施の形態1であるタービン発電機1は、大きく別け
ると、フレーム2と、固定子3と、回転子10と、集電
装置部15とを備えている。
【0013】このタービン発電機1の全体的な概要を説
明すると、固定子3は固定子コイル6が巻回された固定
子鉄心4を有しフレーム2の内周部に固定されている。
回転子10は回転子コイル13が集中巻回された磁極1
2及び直結部14を有する。回転子10の回転軸11
は、フレーム2に取付けたブラケット7、8内の各軸受
7a、8aに支承されている。回転軸11の反直結側の
端部近傍には集電環18が絶縁保持されている。集電装
置部15の集電部16は、集電環18及びその外周にコ
ンタクトするブラシ19を含み、回転軸11の外周の溝
内に配置された接続導体(いずれも図示せず)により回
転子コイル13と集電環18が接続されている。
【0014】集電装置部15は、集電部16、ファン2
2及び集電部16を内蔵して形成された集電部カバー2
5を含んで構成されている。集電部カバー25が搭載さ
れた台床40及び架台45を貫通する吸気ダクト46を
通じて入気した冷却空気は、矢印Aで示すように流れ、
集電部カバー25の吸気路30内に設けたエアフィルタ
35で濾過されて集電部16を冷却した後、ファン22
により矢印Bに示すように排気路31に放出され排気ダ
クト48を通じて外部へ排出されるようになっている。
図示のように、吸気ダクト46は架台45を貫通する長
さを有し、鉛直方向に形成された鉛直ダクト部分を有し
ている。そして、直結部14に接続された原動機(図示
せず)により回転軸11が回転され集電部16を介して
回転子コイル13に励磁電流が供給されると、固定子コ
イル6で所定の電圧を発生する。
【0015】以下、各構成要素毎に詳細を説明する。ま
ず、フレーム2は、溶接構造の板材からなる全閉形の容
器である。固定子鉄心4は、徑方向に冷却空気を導入す
るダクト5を挟んで珪素鋼板をブロック毎に積層して形
成される。固定子鉄心4のスロット(図示せず)内には
固定子コイル6が二層巻きされている。回転軸11は、
磁極12及び直結部14と共に鍛鋼で一体に形成され、
磁極12が固定子鉄心4の内周部と空隙gで隔てられて
対向し周方向に複数個(図示せず)が形成されている。
この各磁極12に回転子コイル13が集中巻きされて回
転子10を構成している。
【0016】集電部16は、図2に示すように、集電環
18、ブラシ19、ブラシ保持器20及び絶縁保護板2
1を備えている。集電環18は合金鋼で製作され、回転
軸11の反直結側の軸端近傍上にリング状に形成した絶
縁17上に嵌合されている。ブラシ19は天然黒鉛系の
ものであり、集電環18の外周にコンタクトして摺動す
る。ブラシ保持器20はブラシ19をバネ圧をもって摺
動可能に保持している。絶縁保護板21はブラシ19の
メンテナンス時の安全と短絡防止用としてブラシ19相
互間に設けられている。なお、集電環18は回転軸11
に設けた溝内に配置された接続導体(いずれも図示せ
ず)により回転子コイル13の端部に接続されている。
【0017】集電部カバー25は、囲い板26、底板2
7及び導風板28を有して一体に構成されている。底板
27には吸気口27a及び排気口27bが開口され、導
風板28が排気口27bを覆って底板27上に立設され
ている。横断面形状が矩形に形成された導風板28の空
間部分はファン22により放出される冷却空気の排気路
31であり、導風板28の集電部16側の側面にはファ
ン22へ流入する冷却空気の吸込み口28aが開口され
ている。囲い板26の内側面と導風板28の外側面との
間には、吸気ダクト46を通じて入気される冷却空気の
吸気路30が形成されている。吸気口27a回りの底板
27上にはエアフィルタホルダ29が接合されている。
【0018】エアフィルタホルダ29は、ホルダ本体2
9aと、複数個のフィルタ受け29bとで構成されてい
る。ホルダ本体29aは平面形状が矩形の環状体で所要
の高さを有している。フィルタ受け29bはホルダ本体
29aの所定高さの内面に相互に間隔をおいて接合され
ている。そして、エアフィルタ35が集電部カバー25
の開口部26bを通じて外側から着脱可能なようにフィ
ルタ受け29b上に取付けられている。26aは集電部
16を保守・点検するための開口部、26bはエアフィ
ルタ35を保守・点検するための開口部である。つま
り、エアフィルタ35は開口部26bから人手の届く範
囲内に取付けられている。そして、通常、各開口部26
a、26bは、蓋32、33でそれぞれ閉じられてい
る。なお、エアフィルタ35の設置場所は、吸気口27
aの直ぐ上に設けたものを示したが、要すれば吸気路3
0内の他の場所に設けてもよい。
【0019】本実施の形態1のタービン発電機において
は、吸気ダクト46を通じて集電部カバー25内に導入
される冷却空気を濾過するエアフィルタ35を、集電部
カバー25の開口部26bを通じて外側から着脱可能な
ように人手の届く範囲内の吸気路30に取付けている。
このため、集電部16を保守・点検して温度上昇やブラ
シ19の異常磨耗などを発見した場合は、その場でエア
フィルタ35を点検し、目詰まりなどがあれば更新する
などの対応を直ちに行うことができる。即ち、エアフィ
ルタ35の保守・点検が極めて容易であり、緊急な対応
を短時間で行える効果がある。また、エアフィルタ35
の設置場所が外気の取入れ口から離れているので、エア
フィルタ35は直接に風雨の影響を受けることがない。
また、吸気ダクト46の内、鉛直方向に配置された鉛直
ダクト部分に入った塵埃は、途中で落下してエアフィル
タ35まで達しないものが多い。これは、吸気ダクト4
6が架台45を貫通する長さを有して構成されているこ
とでも同様のことが言える。このため、エアフィルタ3
5は目詰まりや汚染が少なくなって更新期間を長くでき
る効果もある。更に、吸気ダクト46をシンプルな形状
に形成できるので、製作コストや現地での設置コストの
低減もできる。
【0020】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2であるタービン発電機の集電装置部を断面して示
す側面断面図、図4は、図3におけるエアフィルタ集合
体を示す斜視図、図5は、図4のV- V方向に見た断面図
である。なお、各図中、同一符号は実施の形態1におけ
るものと同一又は同等のものを示す。以下、同じであ
る。本実施の形態2である集電装置部55は、集電部1
6と、ファン22と、集電部カバー56とを備えてい
る。即ち、集電装置部55は、実施の形態1における集
電装置部15とは集電部カバー56のみが異なる他は同
じである。
【0021】集電部カバー56は、実施の形態1におけ
る集電部カバー25が吸気口27a回りの底板27上に
エアフィルタホルダ29を接合し、このエアフィルタホ
ルダ29の上部にエアフィルタ35を取付けた構成に代
えて、吸気口27aの両側の底板27上に一対の板材を
所要の間隔でもって配置した保持体34を複数個接合
し、この保持体34によりエアフィルタ集合体50を板
材間の弾力により挟持する構成とした点が異なる他は集
電部カバー25と同じである。
【0022】詳しくは、保持体34は、吸気口27aの
両側の底板27上に所要の間隔をおいて接合した一対の
板材で構成され、回転軸11と直交する方向に間隔を置
いて吸気口27aの両側に各2個(図4参照)設けられ
ている。エアフィルタ集合体50は、エアフィルタホル
ダ51とエアフィルタ52、53とを有している。
【0023】エアフィルタホルダ51は、図4及び図5
に示すように、ホルダ本体54と、フィルタ受け57、
58及びフィルタ押え59とを有している。ホルダ本体
54は、下部に開放された開口部54dを有して薄板材
で直方体状の箱体に形成されている。そして、上部壁5
4cの長手方向に間隔を置いて開口部54fが3個設け
られ、両長辺部側壁54aには開口部54fの両側に各
3個の開口部54eが設けられ、両短辺部側壁54bに
は各1個の開口部54eが設けられている。フィルタ受
け57はホルダ本体54の内面の開口部54f近傍に、
フィルタ受け58はホルダ本体54の内面の開口部54
e近傍に、それぞれエアフィルタ52又はエアフィルタ
53を受止め可能に接合されている。そして、開口部5
4f、54eに嵌め込まれたエアフィルタ52、53を
受けるストッパの機能を果たす。フィルタ押え59は、
ホルダ本体54の上部壁54c、両方の長辺部側壁54
a及び両方の短辺部側壁54bに回動可能に取付けら
れ、各開口部54f、54eに嵌め込まれたエアフィル
タ52、53をそれぞれ押えて固定するようになってい
る。ここで、複数のエアフィルタ52、53の各濾過面
積を集合した全濾過面積は、集電部カバー56の吸気路
30に連通する吸気ダクト46(いずれも図3参照)の
横断面空間面積よりも大きな面積となるようにしてい
る。
【0024】そして、エアフィルタ集合体50は集電部
カバー56の開口部26bを通じて吸気路30内へ持ち
込まれ、そのホルダ本体54の下部が保持体34を構成
する一対の板材間に嵌め込まれて板材間の弾力により挟
持されている。つまり、エアフィルタホルダ51は、集
電部カバー56の開口部26bから人手の届く範囲内の
吸気路30に取付けられるようになっている。エアフィ
ルタ集合体50は以上のように構成されているので、そ
の開口部54dへ導入された冷却空気は矢印Cのように
エアフィルタ53へ分流する。エアフィルタ52、53
を更新する必要があるときは、まず、蓋33を取り外し
て、エアフィルタ集合体50を開口部26bを通じて吸
気路30外へ取出し、エアフィルタ52、53のそれぞ
れを新しいものと取り替えることになる。なお、本実施
の形態2においては、エアフィルタ53を開口部54e
に嵌め込んだものを示したが、作業を容易にするため長
辺部側壁54a及び短辺部側壁54bの内側又は外側に
突き出したフィルタ収容部を設けて、回転軸に対し鉛直
方向又は横方向の一方向にエアフィルタ53を挿抜可能
なように構成してもよい。
【0025】本実施の形態2のタービン発電機1は、エ
アフィルタホルダ51に複数のエアフィルタ52、53
を取付けて一体化したエアフィルタ集合体50を構成し
ている。そして、このエアフィルタ集合体50を集電部
カバー56の開口部26bを通じて吸気路30内に持ち
込み保持体34で挟持するようにしたので、エアフィル
タ集合体50を一体として狭い吸気路30内から集電部
カバー56の外へ容易に取出すことができる。このた
め、実施の形態1において得られる効果に加え、エアフ
ィルタ全体の詳細な保守・点検を容易に行うことができ
る。
【0026】更に、複数のエアフィルタ52、53の各
濾過面積を集合した全濾過面積を、集電部カバー56の
吸気路30に連通する吸気ダクト46の横断面空間面積
よりも大きな面積となるようにしたので、エアフィルタ
52、53における通風抵抗が減少して通風量を増すこ
とができる。これにより、集電部16の冷却効果が改善
され信頼性が向上する。
【0027】実施の形態3.図6は、この発明の実施の
形態3であるタービン発電機の集電装置部を断面して示
す側面断面図、図7は、図6におけるエアフィルタ集合
体を示す斜視図、図8は、図7のVIII- VIII方向に見た
断面図である。本実施の形態3である集電装置部65
は、集電部16と、ファン22と、集電部カバー66と
を備えている。即ち、集電装置部65は、実施の形態1
における集電装置部15とは集電部カバー66のみが異
なる他は同じである。
【0028】集電部カバー66は、実施の形態1におけ
る集電部カバー25が吸気口27a回りの底板27上に
エアフィルタホルダ29を接合し、このエアフィルタホ
ルダ29の上部にエアフィルタ35を取付けた構成に代
えて、吸気口27a回りの底板27上にホルダ本体64
を接合し、このホルダ本体64の上部壁64b及び両長
辺部側壁64a(いずれも図7参照)にエアフィルタ6
2、63をそれぞれ取付ける構成とした点が異なる他は
集電部カバー25と同じである。
【0029】詳しくは、エアフィルタホルダ61は、図
7及び図8に示すように、ホルダ本体64と、フィルタ
受け67及びフィルタ押え59とを有している。ホルダ
本体64は、下部に開放された開口部64cを有して直
方体状の箱体に形成されている。上部壁64bの長手方
向には間隔を置いて開口部64fが3個設けられてい
る。両長辺部側壁64aの各中央には上部が開放された
所要の幅と深さとを有するフィルタ収容部64dが開口
部64fの両側に各3個設けられ、各フィルタ収容部6
4dの両側には開口部64eが設けられている。
【0030】ホルダ本体64の下部は、集電部カバー6
6の吸気口27aを覆って底板27上に接合されてい
る。そして、集電部カバー66の外側から開口部26b
を通じて、開口部64eにはエアフィルタ62が嵌め込
まれてフィルタ押え59で固定され、フィルタ収容部6
4dには上部からエアフィルタ63が落し込まれ固定さ
れる。つまり、本実施の形態3においては、エアフィル
タホルダ61と、エアフィルタ62、63とでエアフィ
ルタ集合体60を構成して底板27上に固定したもので
ある。このため、開口部64cへ導入された冷却空気は
矢印Cのようにエアフィルタ63へ分流する。ここで、
複数のエアフィルタ62、63における各濾過面積を集
合した全濾過面積は、集電部カバー66の吸気路30に
連通する吸気ダクト46の横断面空間面積よりも大きな
面積となるようにしている。なお、エアフィルタホルダ
61は底板27上に固定したものを示したが、前記実施
の形態2におけると同様に、底板27上に接合した保持
体34に着脱可能なように取付けるものであってもよ
い。
【0031】本実施の形態3のタービン発電機において
は、以上のように、吸気路30内にエアフィルタホルダ
61を設け、その開口部64fにはエアフィルタ62を
嵌め込み、フィルタ収容部64dにはエアフィルタ63
を落し込んでそれぞれ固定するようにしたので、集電部
カバー66の外側から開口部26bを通じてなされる狭
い吸気路30内でのエアフィルタ62、63の着脱が極
めて容易である。また、複数のエアフィルタ62、63
の各濾過面積を集合した全濾過面積を、吸気路30に連
通する吸気ダクト46の横断面空間面積よりも大きな面
積となるようにしたので、実施の形態2におけると同等
の効果を奏する。
【0032】なお、前記実施の形態1〜3においては、
本発明をタービン発電機に適用した例で説明したが、こ
れに限らず、集電部を有する同期電動機、同期発電機或
は水車発電機など、他の回転電機においても適用でき
る。
【0033】
【発明の効果】この発明の回転電機は、回転軸上に設け
られた集電環とこの集電環の外周にコンタクトするブラ
シを含む集電部により回転子コイルに励磁電流を供給す
るようにした回転電機であって、前記集電部を冷却する
冷却空気が導入される吸気ダクトと、前記集電部を内蔵
して形成され前記吸気ダクトに連通する吸気路を有する
集電部カバーとを備え、この集電部カバーに開閉可能な
開口部が設けられ、前記冷却空気を濾過するエアフィル
タが、前記開口部を通じて前記集電部カバーの外側から
着脱可能なように前記吸気路に設けられる構成としたの
で、集電部の異常発見に対応したエアフィルタの保守・
点検を短時間で極めて容易に行うことができる。また、
エアフィルタが外気の取入れ口から離れて設置されてい
るので、屋外環境の影響を受けることが少なく、目詰ま
りや汚染が少なくなって更新期間を長くすることができ
る。
【0034】また、前記吸気ダクトは鉛直に配置された
鉛直ダクト部分を有し、この鉛直ダクト部分の上部に前
記エアフィルタを設けるようにしたものであっても、又
は前記集電部カバーは所要の高さを有する架台上に設置
されており、前記吸気ダクトが前記架台を貫通する長さ
を有して形成されているものであっても、吸気ダクトに
侵入した大きな塵埃は鉛直ダクト部分や長い吸気ダクト
の途中で落下して前記エアフィルタに達することがな
い。このため、エアフィルタの目詰まりや汚染が少なく
なり更新期間を長くすることができる。
【0035】また、前記エアフィルタは、集合した濾過
面積が前記吸気ダクトの横断面空間面積よりも大きな面
積を有する複数個のエアフィルタであり、複数個のエア
フィルタを着脱可能なように取付けられるエアフィルタ
ホルダを前記吸気路に備え、このエアフィルタホルダに
前記複数個のエアフィルタを取付けるようにしたので、
各エアフィルタにおける通風抵抗が減少して通風量を増
すことができる。これにより、集電部の冷却効果が改善
され信頼性が向上する。
【0036】また、前記エアフィルタホルダは、前記開
口部を通じて前記集電部カバーの外側から着脱可能なよ
うに前記吸気路に設けられたものでは、集電部の異常を
発見した場合、作業者はエアフィルタを一括して集電部
カバーの外に取出すことができ、エアフィルタ全体の詳
細な保守・点検を短時間で極めて容易に行うことができ
る。
【0037】更に、前記エアフィルタホルダは、前記複
数個のエアフィルタをそれぞれ一方向に並べて配置する
フィルタ収容部を有しており、このフィルタ収容部を前
記エアフィルタが一方向に挿抜可能なように構成したの
で、一方向に並べて配置されたエアフィルタの着脱作業
を極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるタービン発電
機の要部を断面して示す側面断面図である。
【図2】 図1における集電装置部を断面して示す側面
断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2であるタービン発電
機の集電装置部を断面して示す側面断面図である。
【図4】 図3におけるエアフィルタ集合体を示す斜視
図である。
【図5】 図4のV- V方向に見た断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3であるタービン発電
機の集電装置部を断面して示す側面断面図である。
【図7】 図6におけるエアフィルタ集合体を示す斜視
図である。
【図8】 図7のVIII- VIII方向に見た断面図である。
【符号の説明】
11;回転軸 13;回転子コイル 16;集電部 1
8;集電環 19;ブラシ 25、56、66;集電部
カバー 29、51、61;エアフィルタホルダ 3
0;吸気路 35、52、53、62、63;エアフィ
ルタ 46;吸気ダクト 64d;フィルタ収容部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 13/00 H02K 13/00 P Fターム(参考) 5H605 AA08 BB01 BB10 CC02 DD07 DD09 DD11 DD16 5H609 BB03 BB12 BB18 PP02 PP14 QQ02 QQ13 RR03 RR10 RR16 RR32 RR42 RR72 RR73 SS03 5H613 AA01 AA06 BB05 BB15 GA01 PP03 SS03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸上に設けられた集電環とこの集電
    環の外周にコンタクトするブラシを含む集電部により回
    転子コイルに励磁電流を供給するようにした回転電機で
    あって、前記集電部を冷却する冷却空気が導入される吸
    気ダクトと、前記集電部を内蔵して形成され前記吸気ダ
    クトに連通する吸気路を有する集電部カバーとを備え、
    この集電部カバーに開閉可能な開口部が設けられ、前記
    冷却空気を濾過するエアフィルタが、前記開口部を通じ
    て前記集電部カバーの外側から着脱可能なように前記吸
    気路に設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 前記吸気ダクトは鉛直方向に配置された
    鉛直ダクト部分を有し、この鉛直ダクト部分の上部に前
    記エアフィルタが設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 前記集電部カバーは所要の高さを有する
    架台上に設置されており、前記吸気ダクトは前記架台を
    貫通する長さを有して構成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の回転電機。
  4. 【請求項4】 前記エアフィルタは、集合した濾過面積
    が前記吸気ダクトの横断面空間面積よりも大きな面積を
    有する複数個のエアフィルタであり、前記吸気路には、
    前記複数個のエアフィルタを着脱可能に保持するエアフ
    ィルタホルダが設けられていることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれか一項記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記エアフィルタホルダは、前記開口部
    を通じて前記集電部カバーの外側から着脱可能なように
    前記吸気路に設けられていることを特徴とする請求項4
    記載の回転電機。
  6. 【請求項6】 前記エアフィルタホルダは、前記複数個
    のエアフィルタをそれぞれ一方向に並べて配置するフィ
    ルタ収容部を有しており、このフィルタ収容部が前記複
    数個のエアフィルタを一方向に挿抜可能なように構成さ
    れていることを特徴とする請求項4または請求項5の記
    載の回転電機。
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