JP2003163946A - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置及び画像復号化装置

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JP2003163946A
JP2003163946A JP2001359029A JP2001359029A JP2003163946A JP 2003163946 A JP2003163946 A JP 2003163946A JP 2001359029 A JP2001359029 A JP 2001359029A JP 2001359029 A JP2001359029 A JP 2001359029A JP 2003163946 A JP2003163946 A JP 2003163946A
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Japan
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signal
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luminance
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JP2001359029A
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Hiroya Nakamura
博哉 中村
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽情報の挿入を第三者に知られ難く、しか
も画質劣化を極力抑えて隠蔽情報の付加、分離が行える
画像符号化装置、画像復号化装置を提供する。 【解決手段】 隠蔽情報挿入判定部5で、輝度信号の各
ブロックの量子化後のDCT係数に隠蔽情報を挿入する
かどうかを判定する。ここでは、得られた逆量子化後の
DCT係数における輝度信号のDC成分の値が、予め設
定した閾値よりも大きいかどうかで判断する。隠蔽情報
挿入判定部5により隠蔽情報を挿入すると判断された場
合、隠蔽情報挿入部6は、入力された輝度信号の量子化
後のDCT係数内の予め規定された高域成分を隠蔽情報
と置き換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報に隠蔽情
報を付加して符号化する画像符号化装置及び、隠蔽情報
が付加された画像情報を復号する画像復号化装置に関す
るものである。そして、この発明は特に、画質劣化を極
力抑えて隠蔽情報の付加、分離が行える画像符号化装置
及び画像復号化装置を提供することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】DCTなどの直交変換を用いた画像符号
化方式としてMPEG方式などがある。このMPEG方
式では、ユーザが定義する付加情報を挿入するためのユ
ーザデータ挿入領域が定義されている。ユーザデータ挿
入領域はユーザデータスタートコードで始まり、このユ
ーザデータスタートコード以降、次のスタートコードが
発生するまで、任意の付加情報を挿入することができ
る。
【0003】また、画質劣化が伴うが、第三者に任意デ
ータの挿入が知られにくい方法として、ブロック単位で
DCTを行って得られるDCT係数に付加情報(電子透
かし情報)を重ねて符号化する方法が提案されている。
これらは著作権保護、違法コピー防止のための電子透か
しなどに用いられる場合が多い。
【0004】また、付加情報を重ねて符号化する際、す
べての8×8画素ブロックのDCT係数に付加情報を付
加すると画質の劣化が目立つため、映像パターンが平坦
かどうかを判定し、映像パターンが所定の映像パターン
よりも平坦でない領域のみに付加情報を付加し、平坦な
領域は付加情報を付加しないという手法(特開平11−
98341号)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ユーザデータ挿入領域
にデータを挿入する手法では、任意のデータがユーザデ
ータ挿入領域に挿入されていることを第三者に容易に知
られてしまう。よって、第三者に知られたくない任意デ
ータを挿入する方法としては不向きであった。また、付
加情報を重ねて符号化する手法では、この付加情報は、
映像データに対してはノイズに過ぎないので、付加情報
が埋め込まれている映像データを復号して画像を再生す
ると画質劣化が生じてしまう。さらに、映像パターンが
所定の映像パターンよりも平坦でない領域のみに付加情
報を付加し、平坦な領域は付加情報を付加しないという
手法でも、比較的明るさの明るい領域に関しては画質劣
化が生じてしまう。
【0006】そこで、本発明は、隠蔽情報の挿入を第三
者に知られ難く、しかも人間の視覚特性を考慮し、比較
的明るい領域の画質劣化を極力抑えて隠蔽情報の付加、
分離が行える画像符号化装置及び画像復号化装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、下記の符号化装置、復号化装置を
提供するものである。 (1)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
の符号化を行う画像符号化装置において、入来する画像
信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック
単位で参照画像信号をもとに動き補償を行い、参照ブロ
ック信号と残差信号を得る動き補償手段と、前記残差信
号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック単
位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変換(DC
T)を行い、DCT係数を得る直交変換手段と、前記D
CT係数を量子化し、量子化されたDCT係数を得る量
子化手段と、前記参照ブロック信号における輝度成分の
画素値の平均値をブロック単位で算出し、参照ブロック
信号の輝度成分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段
と、前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値に応じて
隠蔽情報を前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高
域成分に付加するか否かをブロック単位で判定する判定
手段と、前記量子化手段から前記量子化されたDCT係
数が供給され、前記判定手段が前記隠蔽情報を前記量子
化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に付加すると
判定した場合に、該当するブロックの前記量子化された
DCT係数の輝度成分の所定高域成分を前記隠蔽情報に
置換する隠蔽情報付加手段と、前記隠蔽情報付加手段か
ら出力される前記量子化されたDCT係数を可変長符号
化し、ビットストリームを得る可変長符号化手段と、を
備えたことを特徴とする画像符号化装置。 (2)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
の符号化を行う画像符号化装置において、入来する画像
信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック
単位で参照画像信号をもとに動き補償を行い、参照ブロ
ック信号と残差信号を得る動き補償手段と、前記残差信
号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック単
位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変換を行い、
DCT係数を得る直交変換手段と、前記DCT係数を量
子化し、量子化されたDCT係数を得る量子化手段と、
前記参照ブロック信号における輝度成分の画素値の平均
値をブロック単位で算出し、参照ブロック信号の輝度成
分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、前記参照
ブロック信号の輝度成分の平均値に応じて、隠蔽情報を
前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に付
加するか否かをブロック単位で判定するとともに、前記
隠蔽情報の付加対象となる前記量子化されたDCT係数
の輝度成分の高域成分領域をブロック単位で複数の所定
高域成分領域から選択することにより決定する決定手段
と、前記量子化手段から前記量子化されたDCT係数が
供給され、前記決定手段の決定に応じて該当するブロッ
クの前記量子化されたDCT係数の輝度成分の所定高域
成分を前記隠蔽情報に置換する隠蔽情報付加手段と、前
記隠蔽情報付加手段から出力される前記量子化されたD
CT係数を可変長符号化し、ビットストリームを得る可
変長符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号
化装置。 (3)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
の符号化を行う画像符号化装置において、入来する画像
信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック
単位で参照画像信号をもとに動き補償を行い、参照ブロ
ック信号と残差信号を得る動き補償手段と、前記残差信
号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック単
位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変換を行い、
DCT係数を得る直交変換手段と、前記DCT係数を量
子化し、量子化されたDCT係数を得る量子化手段と、
前記参照ブロック信号における輝度成分の画素値の平均
値をブロック単位で算出し、参照ブロック信号の輝度成
分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、前記量子
化されたDCT係数の輝度成分の直流成分を逆量子化
し、逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分を
得る逆量子化手段と、前記参照ブロック信号の輝度成分
の平均値、及び、前記逆量子化されたDCT係数の輝度
成分の直流成分の値に応じて隠蔽情報を前記量子化され
たDCT係数の輝度成分の高域成分に付加するか否かを
ブロック単位で判定する判定手段と、前記量子化手段か
ら量子化されたDCT係数が供給され、前記判定手段が
前記隠蔽情報を前記量子化されたDCT係数の輝度成分
の高域成分に付加すると判定した場合に、該当するブロ
ックの前記量子化されたDCT係数の輝度成分の所定高
域成分を前記隠蔽情報に置換する隠蔽情報付加手段と、
前記隠蔽情報付加手段から出力される量子化されたDC
T係数を可変長符号化し、ビットストリームを得る可変
長符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号化
装置。 (4)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
の符号化を行う画像符号化装置において、入来する画像
信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック
単位で参照画像信号をもとに動き補償を行い、参照ブロ
ック信号と残差信号を得る動き補償手段と、前記残差信
号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対してブロック単
位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変換を行い、
DCT係数を得る直交変換手段と、前記DCT係数を量
子化し、量子化されたDCT係数を得る量子化手段と、
前記参照ブロック信号における輝度成分の画素値の平均
値をブロック単位で算出し、参照ブロック信号の輝度成
分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、前記量子
化されたDCT係数の輝度成分の直流成分を逆量子化
し、逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分を
得る逆量子化手段と、前記参照ブロック信号の輝度成分
の平均値、及び、前記逆量子化されたDCT係数の輝度
成分の直流成分の値に応じて、隠蔽情報を前記量子化さ
れたDCT係数の輝度成分の高域成分に付加するか否か
をブロック単位で判定するとともに、前記隠蔽情報の付
加対象となる前記量子化されたDCT係数の輝度成分の
高域成分領域をブロック単位で複数の所定高域成分領域
から選択することにより決定する決定手段と、前記量子
化手段から量子化されたDCT係数が供給され、前記決
定手段の決定に応じて該当するブロックの前記量子化さ
れたDCT係数の輝度成分の所定高域成分を前記隠蔽情
報に置換する隠蔽情報付加手段と、前記隠蔽情報付加手
段から出力される量子化されたDCT係数を可変長符号
化し、ビットストリームを得る可変長符号化手段と、を
備えたことを特徴とする画像符号化装置。 (5)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
が符号化されたビットストリームを動き補償及び離散コ
サイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得る画像
復号化装置において、入来するビットストリームを可変
長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子化され
たDCT係数等の可変長復号化信号を得る可変長復号化
手段と、参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き
補償モードをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号
を得る動き補償手段と、前記参照ブロック信号の輝度成
分の画素値の平均値をブロック単位で算出し、前記参照
ブロック信号の輝度成分の平均値を得る輝度信号平均値
算出手段と、前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値
に応じて、前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高
域成分に隠蔽情報が付加されているか否かをブロック単
位で判定する判定手段と、前記可変長復号化手段から前
記量子化されたDCT係数が供給され、前記判定手段に
より前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分
に前記隠蔽情報が付加されていると判定された場合に、
該当するブロックの前記量子化されたDCT係数の輝度
成分の所定高域成分から前記隠蔽情報を取り出す隠蔽情
報取り出し手段と、を備えたことを特徴とする画像復号
化装置。 (6)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
が符号化されたビットストリームを動き補償及び離散コ
サイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得る画像
復号化装置において、入来するビットストリームを可変
長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子化され
たDCT係数等の可変長復号化信号を得る可変長復号化
手段と、参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き
補償モードをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号
を得る動き補償手段と、前記参照ブロック信号の輝度成
分の画素値の平均値をブロック単位で算出し、前記参照
ブロック信号の輝度成分の平均値を得る輝度信号平均値
算出手段と、前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値
に応じて、前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高
域成分に隠蔽情報が付加されているか否かをブロック単
位で判定するとともに、前記隠蔽情報が付加されている
前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分領域
をブロック単位で複数の所定高域成分領域から選択する
ことにより決定する決定手段と、前記可変長復号化手段
から前記量子化されたDCT係数が供給され、前記決定
手段の決定に応じて、該当するブロックの前記量子化さ
れたDCT係数の輝度成分の所定高域成分から前記隠蔽
情報を取り出す隠蔽情報取り出し手段と、を備えたこと
を特徴とする画像復号化装置。 (7)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
が符号化されたビットストリームを動き補償及び離散コ
サイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得る画像
復号化装置において、入来するビットストリームを可変
長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子化され
たDCT係数等の可変長復号化信号を得る可変長復号化
手段と、参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き
補償モードをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号
を得る動き補償手段と、前記参照ブロック信号の輝度成
分の画素値の平均値をブロック単位で算出し、前記参照
ブロック信号の輝度成分の平均値を得る輝度信号平均値
算出手段と、前記量子化されたDCT係数を逆量子化
し、逆量子化されたDCT係数を得る逆量子化手段と、
前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値、及び、前記
逆量子化されたDCT係数における輝度成分の直流成分
の値に応じて、前記量子化されたDCT係数の輝度成分
の高域成分に隠蔽情報が付加されているか否かをブロッ
ク単位で判定する判定手段と、前記可変長復号化手段か
ら前記量子化されたDCT係数が供給され、前記判定手
段により前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域
成分に前記隠蔽情報が付加されていると判定された場合
に、該当するブロックの前記量子化されたDCT係数の
輝度成分の所定高域成分から前記隠蔽情報を取り出す隠
蔽情報取り出し手段と、を備えたことを特徴とする画像
復号化装置。 (8)動き補償及び離散コサイン変換を用いて画像信号
が符号化されたビットストリームを動き補償及び離散コ
サイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得る画像
復号化装置において、入来するビットストリームを可変
長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子化され
たDCT係数等の可変長復号化信号を得る可変長復号化
手段と、参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き
補償モードをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号
を得る動き補償手段と、前記参照ブロック信号の輝度成
分の画素値の平均値をブロック単位で算出し、前記参照
ブロック信号の輝度成分の平均値を得る輝度信号平均値
算出手段と、前記量子化されたDCT係数を逆量子化
し、逆量子化されたDCT係数を得る逆量子化手段と、
前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値、及び、前記
逆量子化されたDCT係数における輝度成分の直流成分
の値に応じて、前記量子化されたDCT係数の輝度成分
の高域成分に隠蔽情報が付加されているか否かをブロッ
ク単位で判定するとともに、前記隠蔽情報が付加されて
いる前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分
領域をブロック単位で複数の所定高域成分領域から選択
することにより決定する決定手段と、前記可変長復号化
手段から前記量子化されたDCT係数が供給され、前記
決定手段の決定に応じて、該当するブロックの前記量子
化されたDCT係数の輝度成分の所定高域成分から前記
隠蔽情報を取り出す隠蔽情報取り出し手段と、を備えた
ことを特徴とする画像復号化装置。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施例1:画像符号化装置]実
施例1の画像符号化装置について図面を参照しながら詳
細に説明する。図1は実施例1の画像符号化装置の構成
を示す図である。ここでは、輝度成分と色差成分の比率
が4:2:0の画像信号をMPEGで符号化する場合に
ついて説明する。
【0009】動き補償手段である動き補償部1で動き補
償を行う。動き補償部1では画像信号の輝度成分が16
×16画素、色差成分が8×8画素で構成されるマクロ
ブロック単位で、符号化する画像データが後述する参照
画像バッファ10から供給される参照画像信号のどの部
分から予測されるかを検出し、参照ブロック信号を得
る。さらに、参照ブロック信号と符号化する画像データ
の差分を輝度成分と色差成分のそれぞれに対して算出
し、残差信号を得る。
【0010】直交変換手段であるDCT(離散コサイン
変換)部2では、得られた残差信号を輝度成分と色差成
分のそれぞれに対して8×8画素のブロック単位に分割
し、この8×8画素ブロック単位で水平、垂直方向の2
次元DCTを行い、DCT係数を得る。図9はマクロブ
ロックにおける8×8画素ブロックの配置を示す例であ
る。輝度成分の8×8画素ブロックが4個(Y1、Y
2、Y3、Y4)、色差成分の8×8画素ブロックがC
b、Crそれぞれ1個ずつ(Cb、Cr)の6個の8×
8画素ブロックで1個のマクロブロックを構成する。さ
らに、得られたDCT係数を量子化部3で量子化し、量
子化されたDCT係数を得る。
【0011】輝度信号平均値算出部4では、動き補償部
1から供給される参照ブロック信号の輝度成分のブロッ
ク単位での画素値の平均値を算出する。図10は輝度成
分の参照ブロックにおける8×8画素ブロックと画素の
配置を示す例である。輝度成分の16×16画素の参照
ブロック信号を8×8画素のブロック単位に分割し、そ
のブロック内の各画素の値を Rf(m,n)(0≦m≦7,
0≦n≦7)とすると、参照ブロック信号の輝度成分の
8×8画素ブロック単位での平均値Aは式1によって求
めることができる。
【0012】
【数1】 これをマクロブロック内のそれぞれの輝度成分の8×8
画素ブロックに関して算出する。ここでは、画像を符号
化する際にMPEGのPピクチャー等のような1フレー
ムの参照画像から動き補償予測を行う場合の例を示した
が、画像を符号化する際にMPEGのBピクチャー等の
ような時間軸上で前後の2フレームの参照画像から動き
補償予測を行う場合は前後2方向からの2つの参照ブロ
ック信号が存在する場合があるので、その場合はその2
つの参照ブロック信号の平均値を求める。この場合、前
方の参照ブロック信号における8×8画素ブロック内の
各画素の値をRf(m,n)(0≦m≦7,0≦n≦7)、
後方の参照ブロック信号における8×8画素ブロック内
の各画素の値をRb(m,n)(0≦m≦7,0≦n≦7)
とすると、参照ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブ
ロック単位での平均値Aは、式2により求めることがで
きる。
【0013】
【数2】 また、ここでは参照ブロック信号の平均値を算出する際
に、8×8画素のブロック単位での平均値を求める例を
示したが、16×16画素のマクロブロック単位での平
均値を求めてこの値を後述する隠蔽情報挿入判定部5で
の判定要素にすることもできる。
【0014】隠蔽情報挿入判定部5では、量子化された
DCT係数の輝度成分の高域成分に隠蔽情報を挿入する
かどうかを8×8画素ブロック単位で判定する。ここで
は、輝度信号平均値算出部4から供給される参照ブロッ
ク信号の輝度成分の8×8画素ブロック単位での平均値
が、予め設定した閾値よりも大きいかどうかで判定す
る。例えば、 参照ブロック信号の輝度成分の8×8画
素ブロック単位での平均値をA、予め設定した閾値をL
とすると、 A<L の場合、隠蔽情報を挿入すると判定する。また、この条
件に合致しない場合、隠蔽情報を挿入しないと判定す
る。これは、人間の視覚特性上、画像の比較的暗い部分
は高域成分の画質劣化が比較的目立たず、また、符号化
するブロックが参照画像の比較的暗い部分から予測され
る場合、この符号化するブロックも暗いと判断すること
ができるからである。よって、閾値Lの値は量子化され
たDCT係数の高域成分の値を置換しても、視覚特性
上、DCT係数の高域成分の劣化が目立ちにくいと判断
できる値に設定する。例えば、輝度成分の画素値が0か
ら255の8ビットで表される場合、閾値Lの値は32
から48程度に設定すればよい。以上の隠蔽情報挿入判
定処理をマクロブロック内のそれぞれの輝度成分の8×
8画素ブロックについて行う。
【0015】隠蔽情報挿入部6には、隠蔽情報が供給さ
れるとともに、量子化部3から量子化されたDCT係数
が供給され、隠蔽情報挿入判定部5から各ブロックにお
ける判定結果が供給される。隠蔽情報挿入判定部5で隠
蔽情報を挿入すると判定されたブロックの場合、隠蔽情
報挿入部6は、隠蔽情報を順次分割し、輝度成分の量子
化されたDCT係数内の予め規定された高域成分を分割
された隠蔽情報と所定の順序で置き換える。挿入する隠
蔽情報は、これ以降の処理で完全に可逆で符号化される
ので、テキストファイル、ZIPなどの圧縮ファイル、
MPEG等の動画のビットストリーム、さらにはこれら
を暗号化したデータ等どのような形態の情報でもよい。
これらの隠蔽情報をビット単位またはバイト単位などに
順次分割して、隠蔽情報を挿入すると判定された各ブロ
ックの所定高域成分を分割された隠蔽情報に所定の順序
で置き換えていく。図11は量子化されたDCT係数の
8×8画素ブロックにおける画素配置の例である。水平
方向でみると左の方が低域成分で、右の方が高域成分で
ある。また垂直方向で見ると、上の方が低域成分で、下
の方が高域成分である。また、Q(0,0) が直流成分であ
る。隠蔽情報と置き換える量子化されたDCT係数の高
域成分は、例えば、図11に示すQ(7,6)、Q(6,7)、Q
(7,7)である。ここで、置き換える高域成分領域は、隠
蔽情報が含まれていることが第三者に悟られないように
するために画像劣化を極力抑えることを考慮して規定す
る。以上の隠蔽情報挿入処理をマクロブロック内のそれ
ぞれの輝度成分の8×8画素ブロックについて行う。
【0016】隠蔽情報挿入部6は、隠蔽情報挿入判定部
5により隠蔽情報を挿入しないと判定された輝度成分の
ブロックの場合には、供給される量子化されたDCT係
数をそのまま出力する。
【0017】隠蔽情報挿入部6から出力される隠蔽情報
を含む量子化されたDCT係数は可変長符号化部7で可
変長符号化され、ビットストリームが生成される。
【0018】また、現在符号化している画像が後の画像
の参照画像となる場合、隠蔽情報挿入部6から出力され
る隠蔽情報を含む量子化されたDCT係数は逆量子化部
8で逆量子化され、逆量子化されたDCT係数が生成さ
れる。さらに、逆量子化されたDCT係数は逆DCT部
9で水平、垂直方向の2次元逆DCTが行われ、逆DC
T後の残差信号が生成される。さらに、この残差信号は
動き補償部1で得られた参照ブロック信号と加算され、
局部復号画像信号が生成される。さらに、局部復号画像
信号は参照画像バッファ10に蓄積され、後の画像の参
照画像信号として用いられる。 [実施例2:画像符号化装置]次に、実施例2の画像符
号化装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は実施例2の画像符号化装置の構成を示す図であ
る。図1とは隠蔽情報挿入判定部5が隠蔽情報挿入判定
及び挿入領域決定部25に入れ替わっている点が大きく
異なる。
【0019】動き補償部21で参照ブロック信号を得
て、参照ブロック信号と符号化する画像データの差分を
算出することにより残差信号を得て、残差信号からDC
T部22、量子化部23により量子化されたDCT係数
を得て、参照ブロック信号から輝度信号平均値算出部2
4により参照ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブロ
ック単位での画素値の平均値を得るところまでは実施例
1の画像符号化装置と同様である。
【0020】隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部25
では、量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に
隠蔽情報を挿入するかどうかを8×8画素ブロック単位
で判定し、さらに、隠蔽情報を挿入する場合は隠蔽情報
と置き換える量子化されたDCT係数の輝度成分の高域
成分領域を決定する。ここでは、輝度信号平均値算出部
24から供給される参照ブロック信号の輝度成分の8×
8画素ブロック単位での平均値が、予め設定した閾値よ
りも大きいかどうかで隠蔽情報の挿入の有無、及び、挿
入領域を決定する。但し、隠蔽情報を挿入するかどうか
を判定するとともに、挿入領域も決定する必要があるの
で、少なくとも2つの閾値を設定する。例えば、隠蔽情
報を挿入する場合に置換対象となる量子化されたDCT
係数の輝度成分の高域成分領域を2段階で切り替える場
合、設定する閾値は2つ必要となり、 参照ブロック信
号の輝度成分の8×8画素ブロック単位での平均値を
A、予め設定した閾値をL1、L2(L1>L2)とす
ると、 L2≦A<L1 の場合、隠蔽情報を挿入すると判定し、また、置き換え
る量子化されたDCT係数の高域成分領域は後者と比較
して狭く設定すると決定する。また、 A<L2 の場合も隠蔽情報を挿入すると判定する。但し、置き換
える量子化されたDCT係数の高域成分領域は前者と比
較して広く設定すると決定する。また、これらの条件に
合致しない場合、隠蔽情報を挿入しないと判定する。こ
れは画像のより暗い部分は視覚特性上DCT係数の高域
成分の劣化が目立ちにくいからである。よって、閾値L
1、L2の値は視覚特性上DCT係数の高域成分の劣化
が目立ちにくいと判定できる値を設定するとともにL1
>L2となる値を設定する。例えば、輝度信号の画素値
が0から255の8ビットで表される場合、閾値L1の
値は32から48程度に、閾値L2の値は32から40
程度に設定すればよい。但し、L1>L2でなければな
らない。以上の隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定処理
をマクロブロック内のそれぞれの輝度成分の8×8画素
ブロックについて行う。
【0021】この例では置換対象領域を2段階で示した
が、さらに閾値を設定することによりより多くの段階で
定義することもできる。
【0022】隠蔽情報挿入部26には、隠蔽情報が供給
されるとともに、量子化部23から量子化されたDCT
係数が供給され、隠蔽情報挿入判定部25から各ブロッ
クにおける決定結果が供給される。隠蔽情報挿入部26
は、隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部25で隠蔽情
報を挿入すると判定した場合、挿入領域の決定に応じ
て、隠蔽情報を順次分割し、供給された輝度成分の量子
化されたDCT係数内の予め規定された高域成分領域を
分割された隠蔽情報と所定の順序で置き換える。隠蔽情
報と置き換える量子化されたDCT係数の輝度成分の高
域成分領域は、前述の隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決
定部25で決定した結果を用いる。例えば、隠蔽情報挿
入判定及び挿入領域決定部25で狭い領域を隠蔽情報と
置き換えると決定された場合、つまり、 L2≦A<L1 であった場合、図11に示すQ(7,6)、Q(6,7)、Q
(7,7)を分割された隠蔽情報と置き換える。また、広い
領域を隠蔽情報と置き換えると決定された場合、つま
り、 A<L2 であった場合、図11に示すQ(5,7)、Q(6,6)、Q
(7,5)、Q(7,6)、Q(6,7)、Q(7,7) を分割された隠蔽
情報と置き換える。以上の隠蔽情報の挿入処理をマクロ
ブロック内のそれぞれの輝度成分の8×8画素ブロック
について行う。このように 参照ブロック信号の輝度成
分の8×8画素ブロック単位での平均値Aの値に応じて
適応的に隠蔽情報と置き換える領域を設定することによ
り、より暗いブロックにはより広い領域に多くの隠蔽情
報を挿入することで、画質劣化を抑制してより効率的に
隠蔽情報を付加することができる。
【0023】隠蔽情報挿入部26は、隠蔽情報挿入判定
及び挿入領域決定部25により隠蔽情報を挿入しないと
判定された場合には、量子化部23から供給される量子
化されたDCT係数をそのまま出力する。
【0024】隠蔽情報挿入部26から出力される隠蔽情
報を含む量子化されたDCT係数は可変長符号化部27
で可変長符号化され、ビットストリームが生成される。
【0025】また、現在符号化している画像が後の画像
の参照画像となる場合、隠蔽情報挿入部26から出力さ
れる量子化されたDCT係数は逆量子化部28で逆量子
化され、逆量子化されたDCT係数が生成される。さら
に、逆量子化されたDCT係数は逆DCT部29で水
平、垂直方向の逆DCTが行われ、逆DCT後の残差信
号が生成される。さらに、この残差信号は動き補償部2
1で得られた参照ブロック信号と加算され、局部復号画
像信号が生成される。さらに、局部復号画像信号は参照
画像バッファ30に蓄積され、後の画像の参照画像信号
として用いられる。 [実施例3:画像符号化装置]次に、実施例3の画像符
号化装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は実施例3の画像符号化装置の構成を示す図であ
る。図1とは量子化部43で得られる量子化されたDC
T係数の輝度成分の直流成分が逆量子化部48に供給さ
れている点と、逆量子化部48で得られる逆量子化され
たDCT係数の輝度成分の直流成分が隠蔽情報挿入判定
部45に入力されている点が大きく異なる。
【0026】動き補償部41で参照ブロック信号を得
て、参照ブロック信号と符号化する画像データの差分を
算出することにより残差信号を得て、残差信号からDC
T部42、量子化部43により量子化されたDCT係数
を得て、参照ブロック信号から輝度信号平均値算出部4
4により参照ブロック信号の輝度成分のブロック単位で
画素値の平均値を得るところまでは実施例1の画像符号
化装置と同様である。
【0027】次に、逆量子化部48で前記した量子化さ
れたDCT係数を逆量子化する。ここでは、後述する隠
蔽情報挿入判定部45での判定基準となる逆量子化され
たDCT係数の輝度成分の直流成分(図11の
(0,0))のみ逆量子化すればよい。
【0028】次に、隠蔽情報挿入判定部45では、量子
化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に隠蔽情報を
挿入するかどうかを8×8画素ブロック単位で判定す
る。ここでは、輝度信号平均値算出部44で得られた参
照ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブロック単位で
の平均値と逆量子化部48で得られた逆量子化されたD
CT係数の輝度成分の直流成分の和が、予め設定した閾
値よりも大きいかどうかで隠蔽情報の挿入の有無、及
び、挿入領域を判定する。例えば、 参照ブロック信号
の輝度成分の8×8画素ブロック単位での平均値をA、
逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分をIQ
(0,0)、予め設定した閾値をLとすると、 (A+IQ(0,0))<L の場合、隠蔽情報を挿入すると判定する。また、この条
件に合致しない場合、隠蔽情報を挿入しないと判定す
る。これは、参照ブロック信号の輝度成分の8×8画素
ブロック単位での平均値と逆量子化されたDCT係数の
輝度成分の直流成分の和はそのブロックの明るさを表
し、前述したように画像の暗い部分は人間の視覚特性上
DCT係数の高域成分の劣化が目立ちにくいからであ
る。よって、閾値Lの値は視覚特性上DCT係数の高域
成分の劣化が目立ちにくいと判定できる値を設定する。
以上の隠蔽情報挿入判定処理をマクロブロック内のそれ
ぞれの輝度成分の8×8画素ブロックについて行う。
【0029】次に、隠蔽情報挿入部46には、隠蔽情報
が供給されるとともに、量子化部43から量子化された
DCT係数が供給され、隠蔽情報挿入判定部45から各
ブロックにおける判定結果が供給される。隠蔽情報挿入
判定部45により隠蔽情報を挿入すると判定されたブロ
ックの場合、隠蔽情報挿入部46は、実施例1と同様に
隠蔽情報を順次分割し、輝度成分の量子化されたDCT
係数内の予め規定された高域成分を分割された隠蔽情報
と所定の順序で置き換える。
【0030】隠蔽情報挿入部46は、隠蔽情報挿入判定
部45により隠蔽情報を挿入しないと判定された場合に
は、供給される量子化されたDCT係数をそのまま出力
する。
【0031】隠蔽情報挿入部46から出力される隠蔽情
報を含む量子化されたDCT係数は可変長符号化部47
で可変長符号化され、ビットストリームが生成される。
【0032】また、現在符号化している画像が後の画像
の参照画像となる場合、隠蔽情報挿入部46から出力さ
れる量子化されたDCT係数は逆量子化部48で逆量子
化され、逆量子化されたDCT係数が生成される。ここ
で、輝度成分の直流成分はすでに逆量子化されているの
で、必ずしも逆量子化する必要はない。さらに、逆量子
化されたDCT係数は逆DCT部49で逆DCTされ、
逆DCT後の残差信号が生成される。さらに、この残差
信号は動き補償部41で得られた参照ブロック信号と加
算され、局部復号画像信号が生成される。さらに、局部
復号画像信号は参照画像バッファ50に蓄積され、後の
画像の参照画像信号として用いられる。 [実施例4:画像符号化装置]次に、実施例4の画像符
号化装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は実施例4の画像符号化装置の構成を示す図であ
る。図3とは隠蔽情報挿入判定部45が隠蔽情報挿入判
定及び挿入領域決定部65に入れ替わっている点が大き
く異なる。また、図2とは量子化部63で得られる量子
化されたDCT係数の輝度成分の直流成分が逆量子化部
68に供給されている点と、逆量子化部68で得られる
逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分が隠蔽
情報挿入判定及び挿入領域決定部65に供給されている
点が大きく異なる。
【0033】動き補償部61で参照ブロック信号を得
て、参照ブロック信号と符号化する画像データの差分を
算出することにより残差信号を得て、残差信号からDC
T部62、量子化部63により量子化されたDCT係数
を得て、参照ブロック信号から輝度信号平均値算出部6
4により参照ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブロ
ック単位での画素値の平均値を得て、逆量子化部68に
より、逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分
を得るところまでは実施例3の画像符号化装置と同様で
ある。
【0034】隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部65
では、量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に
隠蔽情報を挿入するかどうかを8×8画素ブロック単位
で判定し、さらに、隠蔽情報を挿入する場合は隠蔽情報
と置き換える量子化されたDCT係数の高域成分領域を
決定する。ここでは、輝度信号平均値算出部64から供
給される参照ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブロ
ック単位での平均値と、逆量子化部68から供給される
逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分の和
が、予め設定した閾値よりも大きいかどうかで判定す
る。但し、隠蔽情報を挿入するかどうかを判定するとと
もに、挿入領域も決定する必要があるので、少なくとも
2つの閾値を設定する。例えば、隠蔽情報を挿入する場
合の、置換対象となる量子化されたDCT係数の高域成
分領域を2段階に切り替えるとした場合、設定する閾値
は2つ必要となり、 参照ブロック信号の輝度成分の8
×8画素ブロック単位での平均値をA、逆量子化された
DCT係数の輝度成分の直流成分をIQ(0,0)、予め設
定した閾値をL1、L2(L1>L2)とすると、 L2≦(A+IQ(0,0))<L1 の場合、隠蔽情報を挿入すると判定し、また、置き換え
る量子化されたDCT係数の高域成分領域は後者と比較
して狭く設定すると決定する。また、 (A+IQ(0,0))<L2 の場合も隠蔽情報を挿入すると決定する。但し、置き換
える量子化されたDCT係数の高域成分領域は前者と比
較して広く設定すると決定する。また、これらの条件に
合致しない場合、隠蔽情報を挿入しないと判定する。以
上の隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定処理をマクロブ
ロック内のそれぞれの輝度成分の8×8画素ブロックに
ついて行う。
【0035】次に、隠蔽情報挿入部66には、隠蔽情報
が供給されるとともに、量子化部63から量子化された
DCT係数が供給され、隠蔽情報挿入判定及び挿入領域
決定部65から各ブロックにおける決定結果が供給され
る。隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部65で隠蔽情
報を挿入すると判定した場合、挿入領域の決定に応じ
て、隠蔽情報挿入部66は、実施例2と同様に隠蔽情報
を順次分割し、輝度成分の量子化されたDCT係数内の
高域成分を分割された隠蔽情報と所定の順序で置き換え
る。
【0036】隠蔽情報挿入部66は、隠蔽情報挿入判定
及び挿入領域決定部65により隠蔽情報を挿入しないと
判定された場合には、量子化部63から供給される量子
化されたDCT係数をそのまま出力する。
【0037】隠蔽情報挿入部66から出力される隠蔽情
報を含む量子化されたDCT係数は可変長符号化部67
で可変長符号化され、ビットストリームが生成される。
【0038】また、実施例3と同様に、現在符号化して
いる画像が後の画像の参照画像となる場合、この隠蔽情
報を含む量子化されたDCT係数は逆量子化部68で逆
量子化され、逆量子化されたDCT係数が生成される。
ここで、輝度成分の直流成分はすでに逆量子化されてい
るので、必ずしも逆量子化する必要はない。さらに、逆
量子化されたDCT係数は逆DCT部69で逆DCTさ
れ、逆DCT後の残差信号が生成される。さらに、この
残差信号は動き補償部61で得られた参照ブロック信号
と加算され、局部復号画像信号が生成される。さらに、
局部復号画像信号は参照画像バッファ70に蓄積され、
後の画像の参照画像信号として用いられる。 [実施例5:画像復号化装置]実施例5として画像復号
化装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図
5は実施例5の画像復号化装置の構成を示す構成図であ
る。本画像復号化装置は実施例1で生成した形態のビッ
トストリームを復号し、また、隠蔽情報を取り出す装置
である。
【0039】可変長復号化部81でビットストリームを
可変長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子化
されたDCT係数を含む可変長復号化信号を得る。ま
た、動き補償部82では、この可変長復号化信号に含ま
れる動きベクトル、動き補償モード等と後述する参照画
像バッファ88から供給される参照画像信号をもとに、
画像信号の輝度成分が16×16画素、色差成分が8×
8画素で構成されるマクロブロック単位で、動き補償を
行い、参照ブロック信号を得る。
【0040】輝度信号平均値算出部83では、実施例1
の輝度信号平均値算出部4と同様の方法で、動き補償部
82から供給される輝度成分の16×16画素の参照ブ
ロック信号を8×8画素のブロック単位に分割し、参照
ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブロック単位での
画素値の平均値をそれぞれ算出する。
【0041】隠蔽情報挿入判定部84では、実施例1の
画像符号化装置の隠蔽情報挿入判定部5と同様の方法
で、可変長復号化信号に含まれる量子化されたDCT係
数の輝度成分の高域成分に隠蔽情報が挿入されているか
どうかを輝度信号平均値算出部83から供給される参照
ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブロック単位での
平均値をもとに判定する。ここでの判定に用いる閾値の
値は実施例1の画像符号化装置で予め設定した閾値の値
と同一でなければならない。つまり、実施例1で例示し
た符号化方法で符号化したビットストリームを復号する
場合、閾値Lの値を知らないユーザは隠蔽情報が挿入さ
れているかどうかを判定することはできない。
【0042】隠蔽情報取り出し部85には、可変長復号
化部81で可変長復号して得た可変長復号化信号に含ま
れる量子化されたDCT係数が供給されるとともに、隠
蔽情報挿入判定部84から各ブロックにおける判定結果
が供給される。隠蔽情報挿入判定部84で隠蔽情報が挿
入されていると判定した場合、隠蔽情報取り出し部85
により、供給された可変長復号化信号に含まれる輝度成
分の量子化されたDCT係数の中で、符号化時に規定し
た高域成分を隠蔽情報とみなして所定の順序で取り出
す。隠蔽情報として取り出すDCT係数は例えば実施例
1で例示した符号化方法で符号化したビットストリーム
を復号する場合、図11に示すQ (7,6)、Q (6,7)、Q
(7,7)である。この取り出す高域成分領域は、符号化時
に実施例1の画像符号化装置で予め設定された領域と同
一でなければならない。つまり、この領域を知らないユ
ーザは隠蔽情報を取り出すことはできない。さらに、ブ
ロック毎に取り出されたデータを符号化時に分割した方
法と逆の方法で再構築し、隠蔽情報とする。
【0043】さらに、可変長復号化部81で得られた可
変長復号化信号に含まれる量子化されたDCT係数は逆
量子化部86で逆量子化され、逆量子化されたDCT係
数が生成される。さらに、逆量子化されたDCT係数は
逆DCT部87で逆DCTされ、逆DCT後の残差信号
が生成される。さらに、この残差信号は動き補償部82
で得られた参照ブロック信号と加算され、復号画像信号
が生成される。さらに、復号画像信号は参照画像バッフ
ァ88に蓄積され、後の画像の参照画像信号として用い
られる。但し、復号した画像が後の画像の参照画像とな
らない場合は必ずしも参照画像バッファ88に蓄積する
必要はない。
【0044】このように、本画像復号化装置は確実に隠
蔽情報を取り出せる。 [実施例6:画像復号化装置]次に、実施例6の画像復
号化装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
図6は実施例6の画像復号化装置の構成を示す図であ
る。本画像復号化装置は実施例2で生成した形態のビッ
トストリームを復号し、また、隠蔽情報を取り出す装置
である。図5に示した実施例5とは隠蔽情報挿入判定部
84が隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部94に入れ
替わっている点が大きく異なる。
【0045】可変長復号化部91でビットストリームを
可変長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子化
されたDCT係数を含む可変長復号化信号を得て、この
可変長復号化信号に含まれる動きベクトル、動き補償モ
ード等と後述する参照画像バッファ98から供給される
参照画像信号をもとに動き補償部92で動き補償を行
い、参照ブロック信号を得て、この参照ブロック信号か
ら輝度信号平均値算出部93で参照ブロック信号の輝度
成分の8×8画素ブロック単位での画素値の平均値を算
出するところまでは実施例5の画像復号化装置と同様で
ある。
【0046】隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部94
では、実施例2の画像符号化装置の隠蔽情報挿入判定及
び挿入領域決定部25と同様の方法で、参照ブロック信
号の輝度成分の8×8画素ブロック単位での平均値をも
とに可変長復号化信号に含まれる量子化されたDCT係
数の輝度成分の高域成分に隠蔽情報が挿入されているか
否かを判定するとともに、隠蔽情報と置き換えられてい
るDCT係数の高域成分領域を決定する。ここでの決定
に用いる閾値の数、及び閾値の値は実施例2の画像符号
化装置で予め設定した閾値の数、及び閾値の値と同一で
なければならない。つまり、実施例2で例示した符号化
方法で符号化したビットストリームを復号する場合、閾
値がL1、L2の2段階で設定されていることや、この
閾値L1、L2の値を知らないユーザは隠蔽情報が挿入
されているかどうかを判定することはできない。
【0047】隠蔽情報取り出し部95には、可変長復号
化部91で可変長復号して得た可変長復号化信号に含ま
れる量子化されたDCT係数が供給されるとともに、隠
蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部94から各ブロック
における決定結果が供給される。隠蔽情報挿入判定及び
挿入領域決定部94で隠蔽情報が挿入されていると判定
した場合、挿入領域の決定に応じて、隠蔽情報取り出し
部95により、供給された可変長復号化信号に含まれる
輝度成分の量子化されたDCT係数の中で、符号化時に
規定した高域成分領域を隠蔽情報とみなして所定の順序
で取り出す。隠蔽情報として取り出す可変長復号化信号
に含まれる量子化されたDCT係数の高域成分領域は、
実施例2の画像符号化装置で規定した領域を用いる。例
えば、実施例2で例示した符号化方法で符号化したビッ
トストリームを復号する際、隠蔽情報挿入判定及び挿入
領域決定部94で狭い領域を隠蔽情報と置き換えると決
定された場合、つまり、 L2≦A<L1 であった場合、図11に示すQ(7,6)、Q(6,7)、Q
(7,7) を隠蔽情報として取り出し、広い領域を隠蔽情報
と置き換えると決定された場合、つまり、 A<L2 であった場合、図11に示すQ(5,7)、Q(6,6)、Q
(7,5)、Q(7,6)、Q(6,7)、Q(7,7) を隠蔽情報として
取り出す。この取り出す高域成分領域は、符号化時に実
施例2の画像符号化装置で予め設定された領域と同一で
なければならない。つまり、これらの領域を知らないユ
ーザは隠蔽情報を取り出すことはできない。さらに、ブ
ロック毎に取り出されたデータを符号化時に分割した方
法と逆の方法で再構築し、隠蔽情報とする。
【0048】以下、実施例5と同様に、可変長復号化部
91で得られた可変長復号化信号に含まれる量子化され
たDCT係数は逆量子化部96で逆量子化され、逆量子
化されたDCT係数が生成される。さらに、逆量子化さ
れたDCT係数は逆DCT部97で逆DCTされ、逆D
CT後の残差信号が生成される。さらに、この残差信号
は動き補償部92で得られた参照ブロック信号と加算さ
れ、復号画像信号が生成される。
【0049】さらに、復号画像信号は参照画像バッファ
98に蓄積され、後の画像の参照画像信号として用いら
れる。但し、復号した画像が後の画像の参照画像となら
ない場合は必ずしも参照画像バッファ98に蓄積する必
要はない。
【0050】このように、本画像復号化装置は確実に隠
蔽情報を取り出せる。 [実施例7:画像復号化装置]次に、実施例7の画像復
号化装置について図面を参照しながら詳細に説明する。
図7は実施例7の画像復号化装置の構成を示す図であ
る。本画像復号化装置は実施例3で生成した形態のビッ
トストリームを復号し、また、隠蔽情報を取り出す装置
である。図5に示した実施例5とは逆量子化部106で
得られる逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成
分が隠蔽情報挿入判定部104に供給されている点が大
きく異なる。
【0051】可変長復号化部101でビットストリーム
を可変長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子
化されたDCT係数を含む可変長復号化信号を得て、こ
の可変長復号化信号に含まれる動きベクトル、動き補償
モード等と後述する参照画像バッファ108から供給さ
れる参照画像信号をもとに動き補償部102で動き補償
を行い、参照ブロック信号を得て、この参照ブロック信
号から輝度信号平均値算出部103で参照ブロック信号
の輝度成分の8×8画素ブロック単位での画素値の平均
値を算出するところまでは実施例5の画像符号化装置と
同様である。また、可変長復号化信号に含まれる量子化
されたDCT係数を逆量子化部106で逆量子化して、
逆量子化されたDCT係数を得て、この逆量子化された
DCT係数を逆DCT部107で逆DCTするところも
実施例5の画像復号化装置と同様である。
【0052】隠蔽情報挿入判定部104では、実施例3
の画像符号化装置の隠蔽情報挿入判定部45と同様の方
法で、可変長復号化信号に含まれる量子化されたDCT
係数の輝度成分の高域成分に隠蔽情報が挿入されている
かどうかを輝度信号平均値算出部103から供給される
参照ブロック信号の輝度成分の8×8画素ブロック単位
での平均値、及び逆量子化部106から供給される逆量
子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分をもとに判
定する。ここでの判定に用いる閾値の値は実施例3の画
像符号化装置で予め設定した閾値の値と同一でなければ
ならない。つまり、実施例3で例示した符号化方法で符
号化したビットストリームを復号する場合、閾値Lの値
を知らないユーザは隠蔽情報が挿入されているかどうか
を判定することはできない。
【0053】隠蔽情報取り出し部105には、可変長復
号化部101で可変長復号して得た可変長復号化信号に
含まれる量子化されたDCT係数が供給されるととも
に、隠蔽情報挿入判定部104から各ブロックにおける
判定結果が供給される。実施例5と同様に、隠蔽情報挿
入判定部104で隠蔽情報が挿入されていると判定した
場合、隠蔽情報取り出し部105により、供給された可
変長復号化信号に含まれる輝度成分の量子化されたDC
T係数の中で、符号化時に規定した高域成分を隠蔽情報
とみなして所定の順序で取り出す。この取り出す高域成
分領域は、符号化時に実施例3の画像符号化装置で予め
設定された領域と同一でなければならない。つまり、こ
の領域を知らないユーザは隠蔽情報を取り出すことはで
きない。さらに、ブロック毎に取り出されたデータを符
号化時に分割した方法と逆の方法で再構築し、隠蔽情報
とする。
【0054】以下、実施例5と同様に、逆DCT部10
7で得られた残差信号は動き補償部102で得られた参
照ブロック信号と加算され、復号画像信号が生成され
る。さらに、復号画像信号は参照画像バッファ108に
蓄積され、後の画像の参照画像信号として用いられる。
但し、復号した画像が後の画像の参照画像とならない場
合は必ずしも参照画像バッファ108に蓄積する必要は
ない。
【0055】このように、本画像復号化装置は確実に隠
蔽情報を取り出せる。 [実施例8:画像復号化装置]次に実施例8の画像復号
化装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図
8は実施例8の画像復号化装置の構成を示す図である。
本画像復号化装置は実施例4で生成した形態のビットス
トリームを復号し、また、隠蔽情報を取り出す装置であ
る。図7に示した実施例7とは隠蔽情報挿入判定部10
4が隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部114に入れ
替わっている点が大きく異なる。また、図6に示した実
施例6とは逆量子化部116で得られる逆量子化された
DCT係数の輝度成分の直流成分が隠蔽情報挿入判定及
び挿入領域決定部114に供給されている点が大きく異
なる。
【0056】可変長復号化部111でビットストリーム
を可変長復号し、動きベクトル、動き補償モード、量子
化されたDCT係数を含む可変長復号化信号を得て、こ
の可変長復号化信号に含まれる動きベクトル、動き補償
モード等と後述する参照画像バッファ118から供給さ
れる参照画像信号をもとに動き補償部112で動き補償
を行い、参照ブロック信号を得て、この参照ブロック信
号から輝度信号平均値算出部113で参照ブロック信号
の輝度成分の8×8画素ブロック単位での画素値の平均
値を算出し、また、可変長復号化信号に含まれる量子化
されたDCT係数を逆量子化部116で逆量子化して、
逆量子化されたDCT係数を得て、この逆量子化された
DCT係数を逆DCT部117で逆DCTするところま
では実施例7の画像復号化装置と同様である。
【0057】隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部11
4では、実施例4の画像符号化装置の隠蔽情報挿入判定
及び挿入領域決定部65と同様の方法で、輝度信号平均
値算出部113から供給される参照ブロック信号の輝度
成分の8×8画素ブロック単位での平均値、及び逆量子
化部116から供給される逆量子化されたDCT係数の
輝度成分の直流成分をもとに、可変長復号化信号に含ま
れる量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に隠
蔽情報が挿入されているか否かを判定するとともに、隠
蔽情報と置き換えられているDCT係数の高域成分領域
を決定する。ここでの判定に用いる閾値の数、及び閾値
の値は実施例4の画像符号化装置で予め設定した閾値の
数、及び閾値の値と同一でなければならない。つまり、
実施例4で例示した符号化方法で符号化したビットスト
リームを復号する場合、閾値がL1、L2の2段階で設
定されていることや、この閾値L1、L2の値を知らな
いユーザは隠蔽情報が挿入されているかどうかを判定す
ることはできない。
【0058】隠蔽情報取り出し部115には、可変長復
号化部111で可変長復号して得た可変長復号化信号に
含まれる量子化されたDCT係数が供給されるととも
に、隠蔽情報挿入判定及び挿入領域決定部114から各
ブロックにおける決定結果が供給される。実施例6と同
様に、隠蔽情報挿入判定部114で隠蔽情報が挿入され
ていると判定した場合、挿入領域の決定に応じて、隠蔽
情報取り出し部115により、供給された可変長復号化
信号に含まれる輝度成分の量子化されたDCT係数の中
で、予め規定した高域成分を隠蔽情報とみなして所定の
順序で取り出す。この取り出す高域成分領域は、符号化
時に実施例4の画像符号化装置で予め設定された領域と
同一でなければならない。つまり、この領域を知らない
ユーザは隠蔽情報を取り出すことはできない。さらに、
ブロック毎に取り出されたデータを符号化時に分割した
方法と逆の方法で再構築し、隠蔽情報とする。
【0059】以下、実施例7と同様に、逆DCT部11
7で得られた残差信号は動き補償部112で得られた参
照ブロック信号と加算され、復号画像信号が生成され
る。さらに、復号画像信号は参照画像バッファ118に
蓄積され、後の画像の参照画像信号として用いられる。
但し、復号した画像が後の画像の参照画像とならない場
合は必ずしも参照画像バッファ118に蓄積する必要は
ない。
【0060】このように、本画像復号化装置は確実に隠
蔽情報を取り出せる。
【0061】
【発明の効果】以上の通り、本発明の画像符号化装置
は、符号化するブロックの動き補償予測に用いる参照ブ
ロック信号の輝度成分のブロック単位での平均値が所定
の値より小さい場合、符号化するブロックは比較的暗い
と判定し、このブロックの量子化されたDCT係数の高
域成分を隠蔽情報に置き換えて符号化することにより、
隠蔽情報が付加されたビットストリームを得ることがで
きる。人間の視覚特性上、画像の比較的暗い部分は高域
成分の画質劣化が比較的目立たない。この視覚特性を考
慮して画質劣化の目立たない暗いブロックだけに隠蔽情
報を付加しているので、隠蔽情報を付加したブロック
は、人間の視覚特性上目立たない部分である。よって、
画像再生時の画質劣化を抑えることができる。また、量
子化されたDCT係数の高域成分を隠蔽情報に置き換え
ているので、第三者に隠蔽情報が付加されていることを
知られにくい。
【0062】さらに、隠蔽情報の付加領域を、符号化す
るブロックの動き補償予測に用いる参照ブロック信号の
輝度成分のブロック単位での平均値に応じて適応的に変
更するようにした画像符号化装置は、より暗いブロック
にはより広い領域に多くの隠蔽情報を挿入することで、
画質劣化を抑制してより効率的に隠蔽情報を付加するこ
とができる。
【0063】また、隠蔽情報挿入判定時に、前記符号化
するブロックの動き補償予測に用いる参照ブロック信号
の輝度成分のブロック単位での平均値に加えて、符号化
するブロックの逆量子化されたDCT係数の輝度成分の
直流成分の値も考慮した画像符号化装置は、符号化する
ブロックの明るさをより正確に求めることができ、より
効率的に隠蔽情報を付加することができる。
【0064】また、本発明の画像復号化装置は、前記画
像符号化装置で符号化したビットストリームから確実に
隠蔽情報を取り出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像符号化装置を示す構成図であ
る。
【図2】実施例2の画像符号化装置を示す構成図であ
る。
【図3】実施例3の画像符号化装置を示す構成図であ
る。
【図4】実施例4の画像符号化装置を示す構成図であ
る。
【図5】実施例5の画像復号化装置を示す構成図であ
る。
【図6】実施例6の画像復号化装置を示す構成図であ
る。
【図7】実施例7の画像復号化装置を示す構成図であ
る。
【図8】実施例8の画像復号化装置を示す構成図であ
る。
【図9】マクロブロックにおける8×8画素ブロックの
構成を示す図である。
【図10】参照ブロックにおける輝度成分の8×8画素
ブロック及び画素構成を示す図である。
【図11】量子化されたDCT係数の8×8画素ブロッ
クにおける画素構成を示す図である。
【符号の説明】
1 動き補償部 2 DCT部 3 量子化部 4 輝度信号平均値算出部 5 隠蔽情報挿入判定部 6 隠蔽情報挿入部 7 可変長符号化部 8 逆量子化部 9 逆DCT部 10 参照画像バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/081 H04N 7/08 Z 7/30 Fターム(参考) 5C057 AA03 CA07 DB00 EL01 EM09 EM13 GH05 GJ09 5C059 KK43 MA00 MA01 MA23 MC11 ME01 NN01 PP04 RC35 SS06 TA00 TA41 TB08 TC02 TD03 TD12 UA02 UA05 5C063 AB03 AC01 BA12 CA07 CA11 CA23 CA40 DA07 DB09 5J064 AA01 BA09 BA16 BB05 BC08 BC16 BC21 BD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号の符号化を行う画像符号化装置において、 入来する画像信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対
    してブロック単位で参照画像信号をもとに動き補償を行
    い、参照ブロック信号と残差信号を得る動き補償手段
    と、 前記残差信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対して
    ブロック単位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変
    換(DCT)を行い、DCT係数を得る直交変換手段
    と、 前記DCT係数を量子化し、量子化されたDCT係数を
    得る量子化手段と、 前記参照ブロック信号における輝度成分の画素値の平均
    値をブロック単位で算出し、参照ブロック信号の輝度成
    分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値に応じて隠蔽
    情報を前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成
    分に付加するか否かをブロック単位で判定する判定手段
    と、 前記量子化手段から前記量子化されたDCT係数が供給
    され、前記判定手段が前記隠蔽情報を前記量子化された
    DCT係数の輝度成分の高域成分に付加すると判定した
    場合に、該当するブロックの前記量子化されたDCT係
    数の輝度成分の所定高域成分を前記隠蔽情報に置換する
    隠蔽情報付加手段と、 前記隠蔽情報付加手段から出力される前記量子化された
    DCT係数を可変長符号化し、ビットストリームを得る
    可変長符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符
    号化装置。
  2. 【請求項2】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号の符号化を行う画像符号化装置において、 入来する画像信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対
    してブロック単位で参照画像信号をもとに動き補償を行
    い、参照ブロック信号と残差信号を得る動き補償手段
    と、 前記残差信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対して
    ブロック単位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変
    換を行い、DCT係数を得る直交変換手段と、 前記DCT係数を量子化し、量子化されたDCT係数を
    得る量子化手段と、 前記参照ブロック信号における輝度成分の画素値の平均
    値をブロック単位で算出し、参照ブロック信号の輝度成
    分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値に応じて、隠
    蔽情報を前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域
    成分に付加するか否かをブロック単位で判定するととも
    に、前記隠蔽情報の付加対象となる前記量子化されたD
    CT係数の輝度成分の高域成分領域をブロック単位で複
    数の所定高域成分領域から選択することにより決定する
    決定手段と、 前記量子化手段から前記量子化されたDCT係数が供給
    され、前記決定手段の決定に応じて該当するブロックの
    前記量子化されたDCT係数の輝度成分の所定高域成分
    を前記隠蔽情報に置換する隠蔽情報付加手段と、 前記隠蔽情報付加手段から出力される前記量子化された
    DCT係数を可変長符号化し、ビットストリームを得る
    可変長符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符
    号化装置。
  3. 【請求項3】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号の符号化を行う画像符号化装置において、 入来する画像信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対
    してブロック単位で参照画像信号をもとに動き補償を行
    い、参照ブロック信号と残差信号を得る動き補償手段
    と、 前記残差信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対して
    ブロック単位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変
    換を行い、DCT係数を得る直交変換手段と、 前記DCT係数を量子化し、量子化されたDCT係数を
    得る量子化手段と、 前記参照ブロック信号における輝度成分の画素値の平均
    値をブロック単位で算出し、参照ブロック信号の輝度成
    分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分を逆
    量子化し、逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流
    成分を得る逆量子化手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値、及び、前記
    逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分の値に
    応じて隠蔽情報を前記量子化されたDCT係数の輝度成
    分の高域成分に付加するか否かをブロック単位で判定す
    る判定手段と、 前記量子化手段から量子化されたDCT係数が供給さ
    れ、前記判定手段が前記隠蔽情報を前記量子化されたD
    CT係数の輝度成分の高域成分に付加すると判定した場
    合に、該当するブロックの前記量子化されたDCT係数
    の輝度成分の所定高域成分を前記隠蔽情報に置換する隠
    蔽情報付加手段と、 前記隠蔽情報付加手段から出力される量子化されたDC
    T係数を可変長符号化し、ビットストリームを得る可変
    長符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号化
    装置。
  4. 【請求項4】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号の符号化を行う画像符号化装置において、 入来する画像信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対
    してブロック単位で参照画像信号をもとに動き補償を行
    い、参照ブロック信号と残差信号を得る動き補償手段
    と、 前記残差信号の輝度成分と色差成分のそれぞれに対して
    ブロック単位で水平、垂直方向の2次元離散コサイン変
    換を行い、DCT係数を得る直交変換手段と、 前記DCT係数を量子化し、量子化されたDCT係数を
    得る量子化手段と、 前記参照ブロック信号における輝度成分の画素値の平均
    値をブロック単位で算出し、参照ブロック信号の輝度成
    分の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分を逆
    量子化し、逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流
    成分を得る逆量子化手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値、及び、前記
    逆量子化されたDCT係数の輝度成分の直流成分の値に
    応じて、隠蔽情報を前記量子化されたDCT係数の輝度
    成分の高域成分に付加するか否かをブロック単位で判定
    するとともに、前記隠蔽情報の付加対象となる前記量子
    化されたDCT係数の輝度成分の高域成分領域をブロッ
    ク単位で複数の所定高域成分領域から選択することによ
    り決定する決定手段と、 前記量子化手段から量子化されたDCT係数が供給さ
    れ、前記決定手段の決定に応じて該当するブロックの前
    記量子化されたDCT係数の輝度成分の所定高域成分を
    前記隠蔽情報に置換する隠蔽情報付加手段と、 前記隠蔽情報付加手段から出力される量子化されたDC
    T係数を可変長符号化し、ビットストリームを得る可変
    長符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号化
    装置。
  5. 【請求項5】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号が符号化されたビットストリームを動き補償及び
    離散コサイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得
    る画像復号化装置において、 入来するビットストリームを可変長復号し、動きベクト
    ル、動き補償モード、量子化されたDCT係数等の可変
    長復号化信号を得る可変長復号化手段と、 参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き補償モー
    ドをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号を得る動
    き補償手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の画素値の平均値をブ
    ロック単位で算出し、前記参照ブロック信号の輝度成分
    の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値に応じて、前
    記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に隠蔽
    情報が付加されているか否かをブロック単位で判定する
    判定手段と、 前記可変長復号化手段から前記量子化されたDCT係数
    が供給され、前記判定手段により前記量子化されたDC
    T係数の輝度成分の高域成分に前記隠蔽情報が付加され
    ていると判定された場合に、該当するブロックの前記量
    子化されたDCT係数の輝度成分の所定高域成分から前
    記隠蔽情報を取り出す隠蔽情報取り出し手段と、を備え
    たことを特徴とする画像復号化装置。
  6. 【請求項6】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号が符号化されたビットストリームを動き補償及び
    離散コサイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得
    る画像復号化装置において、 入来するビットストリームを可変長復号し、動きベクト
    ル、動き補償モード、量子化されたDCT係数等の可変
    長復号化信号を得る可変長復号化手段と、 参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き補償モー
    ドをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号を得る動
    き補償手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の画素値の平均値をブ
    ロック単位で算出し、前記参照ブロック信号の輝度成分
    の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値に応じて、前
    記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分に隠蔽
    情報が付加されているか否かをブロック単位で判定する
    とともに、前記隠蔽情報が付加されている前記量子化さ
    れたDCT係数の輝度成分の高域成分領域をブロック単
    位で複数の所定高域成分領域から選択することにより決
    定する決定手段と、 前記可変長復号化手段から前記量子化されたDCT係数
    が供給され、前記決定手段の決定に応じて、該当するブ
    ロックの前記量子化されたDCT係数の輝度成分の所定
    高域成分から前記隠蔽情報を取り出す隠蔽情報取り出し
    手段と、を備えたことを特徴とする画像復号化装置。
  7. 【請求項7】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号が符号化されたビットストリームを動き補償及び
    離散コサイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得
    る画像復号化装置において、 入来するビットストリームを可変長復号し、動きベクト
    ル、動き補償モード、量子化されたDCT係数等の可変
    長復号化信号を得る可変長復号化手段と、 参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き補償モー
    ドをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号を得る動
    き補償手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の画素値の平均値をブ
    ロック単位で算出し、前記参照ブロック信号の輝度成分
    の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記量子化されたDCT係数を逆量子化し、逆量子化さ
    れたDCT係数を得る逆量子化手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値、及び、前記
    逆量子化されたDCT係数における輝度成分の直流成分
    の値に応じて、前記量子化されたDCT係数の輝度成分
    の高域成分に隠蔽情報が付加されているか否かをブロッ
    ク単位で判定する判定手段と、 前記可変長復号化手段から前記量子化されたDCT係数
    が供給され、前記判定手段により前記量子化されたDC
    T係数の輝度成分の高域成分に前記隠蔽情報が付加され
    ていると判定された場合に、該当するブロックの前記量
    子化されたDCT係数の輝度成分の所定高域成分から前
    記隠蔽情報を取り出す隠蔽情報取り出し手段と、を備え
    たことを特徴とする画像復号化装置。
  8. 【請求項8】動き補償及び離散コサイン変換を用いて画
    像信号が符号化されたビットストリームを動き補償及び
    離散コサイン逆変換を用いて復号して復号画像信号を得
    る画像復号化装置において、 入来するビットストリームを可変長復号し、動きベクト
    ル、動き補償モード、量子化されたDCT係数等の可変
    長復号化信号を得る可変長復号化手段と、 参照画像信号、及び、前記動きベクトル、動き補償モー
    ドをもとに動き補償を行い、参照ブロック信号を得る動
    き補償手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の画素値の平均値をブ
    ロック単位で算出し、前記参照ブロック信号の輝度成分
    の平均値を得る輝度信号平均値算出手段と、 前記量子化されたDCT係数を逆量子化し、逆量子化さ
    れたDCT係数を得る逆量子化手段と、 前記参照ブロック信号の輝度成分の平均値、及び、前記
    逆量子化されたDCT係数における輝度成分の直流成分
    の値に応じて、前記量子化されたDCT係数の輝度成分
    の高域成分に隠蔽情報が付加されているか否かをブロッ
    ク単位で判定するとともに、前記隠蔽情報が付加されて
    いる前記量子化されたDCT係数の輝度成分の高域成分
    領域をブロック単位で複数の所定高域成分領域から選択
    することにより決定する決定手段と、 前記可変長復号化手段から前記量子化されたDCT係数
    が供給され、前記決定手段の決定に応じて、該当するブ
    ロックの前記量子化されたDCT係数の輝度成分の所定
    高域成分から前記隠蔽情報を取り出す隠蔽情報取り出し
    手段と、を備えたことを特徴とする画像復号化装置。
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