JP2003163478A - 電子ユニットの格納箱 - Google Patents

電子ユニットの格納箱

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JP2003163478A
JP2003163478A JP2001361497A JP2001361497A JP2003163478A JP 2003163478 A JP2003163478 A JP 2003163478A JP 2001361497 A JP2001361497 A JP 2001361497A JP 2001361497 A JP2001361497 A JP 2001361497A JP 2003163478 A JP2003163478 A JP 2003163478A
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electronic unit
inflow port
box
cooling
storage box
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Isamu Yatougo
勇 八藤後
Mutsumi Suwada
睦 諏訪田
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧流体が吹きかかっても、流入口または流
出口の防水・防塵性を維持できる電子ユニットの格納箱
を提供する。 【解決手段】 電気部品を収めた電子ユニット3と、外
部から供給され外部に排出される冷却空気により電子ユ
ニットを冷却する冷却体5とを収納した電子ユニット3
の格納箱1において、冷却体5に空気を導入する流入口
11または排出する流出口12が、格納箱1の外壁に形
成された開口を介して格納箱1の外部に連通され、流入
口11または流出口12に開口と流入口11または流出
口12との間を密封するシール部材13が設けられ、シ
ール部材13が流入口11または流出口12に接触され
た部分の外縁、または、シール部材13が開口に接触さ
れた部分の外縁のいずれかまたは両方を防護する防護壁
17を流入口11または流出口12あるいは格納箱1の
外壁のいずれかまたは両方に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電子素子などの
電気部品を用いて構成された電子ユニットを格納する格
納箱に関し、特に、電子ユニットを間接空冷する構成を
備えた格納箱に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に車両には、エンジンなどを制御す
る電子制御装置(以降、電子ユニットと称する)が搭載
されている。この電子ユニットは、その作動により発熱
するので、発熱した電子ユニットを自然冷却したり、空
冷装置などを設けて強制冷却するようにしている。 【0003】ところで、従来、電子ユニットは車両の室
内側に配置されていたが、近年、電子ユニットをエンジ
ン室内に配置する構成が採用されている。 【0004】すなわち、例えば、エンジン制御用の電子
ユニットを室内側に配置すると、エンジンと電子ユニッ
トとを接続する電線(ワイヤーハーネス)をエンジン室
内を引き回す必要があり、電線が長くなるとともに、車
室とエンジン室を仕切る車体パネルに貫通孔を設けて電
線を通過させる必要があるので、作業も煩わしくコスト
高を招く要因となっていた。 【0005】これに対して、電子ユニットをエンジン室
内に配置すると、上記車体パネルに貫通孔を設ける必要
が無く、電線の長さを短縮でき、関連する部品の軽量化
および低コスト化を図ることができる。また、エンジン
を車両に搭載する工程において、電線を取り回す作業が
簡略化され、かつ、電線の傷付きや破損を防止でき、さ
らに、取り回し作業の容易化から保守サービス性が向上
する利点がある。 【0006】しかしながら、エンジン室は、エンジンの
運転により発生した熱が室内の空気中に放散されて、高
温雰囲気にある。このため、エンジン室内の熱が、電子
ユニットに伝達されることを抑制するため、電子ユニッ
トを格納箱に収容した状態で、エンジン室に配置するこ
とが必須となっている。また、この電子ユニットを収容
する格納箱には、断熱性や冷却性のほかに、防塵性、防
水性を十分に備えていることが要求されている。 【0007】特に、電子ユニットは、本来は室温での使
用を前提にした電子部品によって構成されているので、
電子ユニット周囲の雰囲気温度が80℃以下、かつ、電
子ユニット内の電子素子自体の温度が105℃以下の場
合に、その動作が保証されており、格納箱の断熱機能に
加えて、電子ユニットの温度上昇を防止する冷却機能を
十分に備える必要がある。 【0008】このような電子ユニットを格納し空冷する
装置が、特開平9−207691号公報に記載されてい
る。この公報に記載された冷却装置は、電子部品からな
る電子ユニットを、冷却用空気の通路が区画形成された
冷却ボックス内に、その通路に隣接させて格納した構成
とされている。そして、この通路に外部からの冷却用空
気を通流することにより、電子ユニットおよびその内部
の電子素子などを間接的に冷却するようにしている。 【0009】この構成によれば、電子部品もしくは電子
回路などからなる電子ユニットを、冷却用空気に直接接
触させていないので、車両のエンジン室などのように比
較的に劣悪な環境条件の下に、電子ユニットが設置され
る場合にも、この冷却装置を好適に使用することができ
る。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した格
納箱において、近年、洗車などに比較的に高圧の洗浄水
が用いられることがあり、この洗浄水が格納箱または格
納箱の近傍に吹きかかった場合には、格納箱に冷却空気
を導入し排出する流入口または流出口が、十分な防水性
を確保できないという不都合が生じていた。 【0011】すなわち、シール部材は、弾性力に富むや
わらかい材質を用いて形成されているので、例えば、図
3に示すように、格納箱51の流入口61または流出口
62に設けたシール部材63に、高圧の洗浄水が直接吹
きかかった場合には、高い水圧によって、シール部材6
3がその流出入口との接触箇所から変形されるいわゆる
メクレが生じてしまい、このメクレ箇所から水分が格納
箱51の内部に入り込むおそれがあった。 【0012】また、流入口61または流出口62とシー
ル部材63とが接触された箇所の周辺は、格納箱51の
外形状としてみれば凹部となっているので、この凹部内
に高圧水が吹きかかり続けた場合には、凹部内に水が充
満して、凹部内が高い水圧状態となり、シール部材63
の防水性能を超えてしまう可能性もあった。 【0013】さらに、流入口61または流出口62は、
冷却空気を給排気する配管が接続されることから、この
配管を接続する作業を容易にするためなどの理由により
格納箱51の上部に配置されることが多く、また、配管
を接続する基部とされていることから、比較的に強度が
高い構成とされている。また、例えば流入口61または
流出口62が少なくともシール部材63の外表面から外
方に突出され、さらには、格納箱の外壁面からも突出さ
れた構成とされている。したがって、外部に突出された
流入口61または流出口62の側面に吹きかかった高圧
水が、その向きによっては、流出入口61,62の表面
にガイドされ、水流の向きが上記接触部分に向かった向
きに変わって、ほぼ水流の勢いを保ったままの接触部分
に到達する機会が生じることになり、これによっても、
シール部材63が変形するおそれが生じていた。 【0014】また、水分が内部まで侵入しなくて、シー
ル部材63の外部から内部に至る接触部分の途中で滞留
した場合には、洗車後に自然乾燥ではなく、温風や熱風
を用いてエンジン室内を急速に乾燥させたり、車両が高
速走行してエンジンがフル作動したりして、エンジン室
内が高温状態になると、シール部材63の柔軟性が高ま
るとともに、滞留した水分が気化して水蒸気となるの
で、気体の水蒸気として内部に侵入したり、体積が増加
するので、閉じ込められたシール部材63の周囲を変形
させて、密閉性を低下させたりする可能性がある。 【0015】この発明は、上記の技術的課題に着目して
なされたものであり、高圧水が吹きかかっても、流入口
または流出口の防水性および防塵性を維持できる電子ユ
ニットの格納箱を提供することを目的とするものであ
る。 【0016】 【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、電気部品を収
めた電子ユニットと、外部から供給され外部に排出され
る冷却空気により、前記電子ユニットを冷却する冷却体
とを収納した電子ユニットの格納箱において、前記冷却
空気を導入する流入口または排出する流出口が、前記冷
却体に設けられ、前記流入口または流出口が、前記格納
箱の外壁に形成された開口を介して、格納箱の外部に連
通され、前記流入口または流出口に、前記開口と流入口
または流出口との間を密封するシール部材が設けられ、
前記シール部材が前記流入口または流出口に接触された
部分の外縁、または、前記シール部材が前記開口に接触
された部分の外縁のいずれかまたは両方を防護する防護
壁が、前記流入口または流出口あるいは格納箱の外壁の
いずれかまたは両方に設けられたことを特徴とするもの
である。 【0017】したがって、請求項1の発明では、シール
部材と流入口または流出口との接触部分の外縁、また
は、シール部材と格納箱の開口との接触部分の外縁のい
ずれかまたは両方が防護壁によって、外部から隠蔽され
た状態に保護したことにより、格納箱に向けて直接的に
高圧の流体が吹きかかった場合にも、上記接触部分が高
圧の流体によって直撃されることを防止することができ
る。 【0018】すなわち、格納箱が車両のエンジン室に搭
載され、このエンジン室内を洗浄するなどの場合には、
洗浄に用いられる高圧水が直接的に接触部分の外縁に到
達することや、高圧水が流入口または流出口の近傍箇所
に吹きかかり、その流入口または流出口の表面にガイド
されて、水流の向きを接触部分に向いた向きに変えて接
触部分の外縁に到達することが、防護壁により阻止さ
れ、水流の向きを別方向に変えられるので、高い水圧に
よって、シール部材がその接触部分の外縁から強制的に
変形され、メクレなどを生じることが防止できる。 【0019】また、高圧の水撃が直接的に、防護壁にか
かった場合には、防護壁から前記水撃に対する反力が働
くので、水撃の大部分を弾き返すことができる。また、
弾き返されなかった一部の水撃も、減圧された少量の水
滴となる。そのため、水撃の高い水圧力が、シール部材
が流入口または流出口に接触された部分の外縁、また
は、シール部材が格納箱の開口に接触された部分の外縁
のいずれかまたは両方に直接的に作用しないので、外縁
からシール部材が変形して、シール部材と流入口または
流出口との間、シール部材と開口との間のいずれかまた
は両方に隙間が生じることを防止することができる。 【0020】 【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照してこの発明
の具体例を説明する。図1は、この発明の格納箱1の主
要構成を示す各部を展開した斜視図である。また、図2
は、本具体例の主要部を拡大して示す格納箱1の流入口
または流出口内を通流される空気の流れ方向に沿った縦
断面図である。ここに示す例では、電子部品からなる電
子装置をケースに格納した電子ユニット3を、防水・防
塵・耐熱・冷却機能を有する格納箱1に収容するように
構成されている。なお、本発明の電子ユニット3の格納
箱1は、エンジン室内に配置され、車両に適用された例
を説明していく。また、この例の電子装置は、エンジン
(図示せず)や変速装置(図示せず)などを電子制御す
る重要部品であるコントロール・ユニットとする。 【0021】この電子装置(図示せず)は、基本的に、
回路の配線パターンが印刷された回路基板(図示せず)
上に、各種の電気部品(図示せず)や電子部品(図示せ
ず)を所定に搭載した構成とされ、これらの電気・電子
部品の電磁波などに対する保護や耐衝撃性、放熱性を確
保するようにケースに収納されている。 【0022】なお、これらの電気部品及び電子部品は、
その通電動作時に不可避的に熱を発する部品であり、各
部品には、その定格の動作を保証する温度範囲が定めら
れている。したがって、電子装置の動作状況によって異
なるが、各部品の動作保証温度の近傍まで、または動作
保証温度を越えて部品を含めたケース内の温度が上昇す
ると、電気的な回路動作が不調となったり、機能不全や
部品故障を招くおそれがある。 【0023】また、電子ユニット3の側面の所定箇所に
は、接続コネクタ(図示せず)が設けられ、この接続コ
ネクタに電子ユニット3内の電子装置の入出力線が接続
されており、このコネクタに接続される配線を束ねたワ
イヤーハーネス(図示せず)を介して、外部のセンサや
各種装置に電子ユニット3が電気的に接続されている。 【0024】この電子ユニット3は、平箱形状に形成さ
れ、電子ユニット3の表面積が最も大きい面を上下方向
に向けて、格納箱1に収容されている。したがって、電
子ユニット3が格納箱1内で占有する上下方向の高さが
最少となっている。 【0025】格納箱1は、電子ユニット3が取り外し可
能に装着された冷却体5と、この冷却体5を内部に収納
する外箱本体6と上蓋体7とから構成され、冷却体5に
は、格納箱1外のダクトが接続できるとともに、電子ユ
ニット3に配線が接続できるようにしている。 【0026】なお、少なくとも、箱本体6および上蓋体
7は、熱伝導性の良好なポリプロピレンやポリアミドな
どの合成樹脂が素材として用いられ、軽量化や低コスト
化を図るとともに、エンジン室などの高熱源体が設置さ
れた場所によって必要とされる耐熱性を十分に確保する
ようにしている。 【0027】すなわち、この箱本体6は、上方が開口さ
れ、その内形状が、電子ユニット3の外形状と相似で所
定に大きな箱形状に形成され、その高さが、電子ユニッ
ト3と冷却体5とを合計した高さよりも所定に高く設定
され、電子ユニット3と冷却体5とを上下に重ねて収容
できるようにしている。 【0028】さらに、電子ユニット3の接続コネクタ
(図示せず)に対向した箱本体6の側面の箇所には、円
形の開口形状に開口部6Aが形成され、この接続コネク
タに接続されるワイヤーハーネス(図示せず)用にグロ
メット型のシール部材4を取着できるようにしている。 【0029】すなわち、このシール部材4は、開口部6
Aに嵌着されるリング状の基部と、円錐状の中間部を介
して、基部に接続されたパイプ状の先端部とから構成さ
れ、このパイプ状の先端部により、ワイヤーハーネスを
保持できるようにしている。また、これらのシール部材
4の各部は、ゴムなどのように絶縁性を備え柔軟性に富
み弾性変形可能な素材を用いて、一体に形成されてい
る。 【0030】したがって、格納箱1に収容した電子ユニ
ット3を外部の機器にワイヤーハーネスを介して電気的
に接続する場合には、このワイヤーハーネスを箱本体6
に設けた開口部6Aを通過させる際に、このワイヤーハ
ーネス用のシール部材4をワイヤーハーネスと開口部6
Aとの間に介装させることにより、箱本体6の密閉性を
確保するとともに、ワイヤーハーネスの保護を図るよう
にしている。 【0031】上蓋体7は、箱本体6と同一な平面形状を
有し、その下側が開口された平箱形状に形成され、箱本
体6の上方開口を閉止できるようにしている。 【0032】また、冷却体5は、熱伝導性に優れた合成
樹脂を素材に用いて、その平面形状が、格納箱1に収容
された状態の電子ユニット3の平面形状と類似した形状
の中空体状に形成され、その底面の表面積が、少なくと
も、電子ユニット3の上面と同一か上面よりも大きな面
積に設定されている。 【0033】そして、この冷却体5の底面は、電子ユニ
ット3の上面に対して、熱伝達可能に所定の間隙を設け
て対向または接触され、この冷却体5の底面が受熱面9
とされている。 【0034】したがって、冷却体5の底面を、電子ユニ
ット3の上面に対向または接触させたことにより、自然
対流などによって、その発生した熱が集まりやすく、し
かも、最大の表面積を備えた電子ユニット3の上面か
ら、電子ユニット3の作動熱を冷却体5の受熱面9に伝
達させているので、電子ユニット3から冷却体5への高
い熱効率を得ることができる。 【0035】また、この冷却体5の側面には、冷却空気
の流入口11と流出口12とが互いに近傍に配置されて
一体に設けられている。 【0036】すなわち、これらの流入口11および流出
口12は、角形状の横断面形状を有した直線状のパイプ
形状に形成され、冷却体5の側面の幅方向に間隔を設け
た箇所から、側面に直交する方向に、互いに平行に突出
されて設けられている。また、流入口11および流出口
12は、冷却体5内に連通されるとともに、その先端
に、角形状に開口された開口11aおよび開口11bが
設けられている。 【0037】なお、この流入口11には、冷却体5に外
気を供給するパイプ状の吸入ダクト(図示せず)が接続
される一方、流出口12には、冷却体5から供給された
外気を排出するパイプ状の排出ダクト(図示せず)が接
続されるようになっている。 【0038】すなわち、この流入口11に接続される吸
入ダクトの先端は、車両の前進方向先端の車体下部に設
置され、外気を導入できるようにしている。また、流出
口12に接続される排出ダクトの終端は、エンジン室内
のラジエータ部(図示せず)に設けられたモータ駆動さ
れるファン(図示せず)の吸入側付近の箇所に配置され
ている。したがって、ラジエータ部に設けられたファン
の回転動作に伴い、負圧が発生し、吸入ダクトから外気
が導入され、この導入された外気は格納箱1の冷却体5
内を通過し、排出ダクトの終端からラジエータ部側に排
出される。 【0039】そして、上記冷却体5においては、電子ユ
ニット3における一面として最大の表面積を備えた上面
が、冷却体5の底面となる受熱面9に対向しまたは接触
されているので、電子ユニット3の作動により生じた作
動熱の大部分が、効率的に受熱面9に伝達される。他
方、外気すなわち冷却空気が、流入口11から冷却体5
に導入され、受熱面9から冷却空気が熱を運び去るの
で、電子ユニット3が間接的に空冷される。この場合、
電子ユニット3は、自然対流などによって、その発生し
た熱が集まりやすく、しかも最大の表面積を備えた上面
から熱が運び去られることになるので、効率よく冷却さ
れる。そして、電子ユニット3の熱が伝達され温度が幾
分上昇した冷却空気は、流出口12から格納箱1の外部
に排出される。 【0040】また、箱本体6に収納された場合の冷却体
5の流入口11および流出口12に対応した箱本体6の
側面には、その上側の開口端部から切欠いた矩形状の開
口形状を備えた嵌合部6Bが設けられるとともに、これ
に対応した上蓋体7の下側の開口端部には、嵌合部7B
が設けられている。 【0041】したがって、箱本体6に上蓋体7を取付け
た場合には、この嵌合部6Bと嵌合部7Bとにより形成
される開口部を通過させて、流出入口11,12の先端
が、格納箱1の外部に突出されるとともに、これらの嵌
合部6B,7Bが、後述する流入口11および流出口1
2に設けられたシール部材13の外周に嵌合することに
より、流入口11および流出口12の防水性を確保する
ようにしている。 【0042】すなわち、この流入口11および流出口1
2の突出された延在部の中間には、シール部材13が設
けられている。 【0043】このシール部材13は、図2に示すよう
に、冷却体5を格納箱1内に収納したときに、格納箱1
の流入口11および流出口12から外壁に相対する箇所
に取付けられ、その周囲に亘って所定量、鍔状に突出さ
れて形成されている。 【0044】また、このシール部材13は、例えば、ゴ
ムなどのように柔軟で弾性に富む素材を用いて、少なく
とも、箱本体6および上蓋体7の側壁の厚みよりも、厚
い厚みを備えている。また、このシール部材13の内側
には、流入口11および流出口12を挿通させる貫通孔
が設けられ、この貫通孔が流出入口11,12の外周に
に密着することにより、流出入口11,12とシール部
材13との間の防水・防塵性が確保されている。 【0045】なお、15は、シール部材13を、流入口
11および流出口12の所定箇所に位置決めして取り付
けるために流入口11および流出口12に一体に設けら
れたリブ部である。 【0046】さらに、このシール部材13は、その外周
縁の形状が、箱本体6に形成された嵌合部6Bの開口形
状と、上蓋体7に形成された嵌合部7Bの開口形状とに
適合する形状に形成され、僅かに、嵌合部7Bに嵌合す
る部分が上下方向に長く形成されている。 【0047】したがって、箱本体6に上蓋体7を組み付
けると、上蓋体7の嵌合部7Bによって、シール部材1
3の挿入方向の基端側が、さらに挿入方向に押付けられ
るので、シール部材13の挿入方向の先端部分が、箱本
体6の嵌合部6B側に押圧され、両者間の隙間が無くな
る。この結果、シール部材13と開口部6Bとの間の防
水・防塵性が得られるので、流入口8および流出口9を
箱本体6に形成した開口部6Bを通過させて格納箱1か
ら突出させながら、箱本体6と上蓋体7とからなる格納
箱1としての密閉性が十分に確保される。 【0048】また、この組み付け時には、流入口11お
よび流出口12用のシール部材13を別途、組付ける手
間を削減しているので、組み立て性を向上できる。 【0049】さらに、流入口11および流出口12が冷
却体5の側面に互いに近傍に設置して平行に突出したこ
とにより、箱本体6を通過させるために単独の開口部6
Bを箱本体6に形成することで済むので、箱本体6の加
工コストが削減され、箱本体6の強度や密閉性が低下す
ることを軽減できるとともに、シール部材13も一つで
済むので、部品点数が削減できることになる。 【0050】これらの流入口11および流出口12に
は、それぞれ、シール部材13と流入口11および流出
口12と接触部分の外縁を、外部から保護する防護壁1
7が個別に設けられている。 【0051】すなわち、これらの防護壁17,17は、
流入口11および流出口12のシール部材13が設けら
れた箇所よりも、外部に位置した箇所で、各流入口11
および流出口12の外周を全て囲んで、一体に設けられ
ている。 【0052】したがって、防護壁17が、シール部材1
3に対して、流入口11および流出口12の延在方向に
沿って僅かに間隔を設けていることにより、防護壁17
をシール部材13に接触させていないので、後述する高
圧水のよって、防護壁17が変形しても、この防護壁1
7の変形がシール部材13に影響を与えることが防止さ
れ、シール部材13の密閉性を維持することができる。 【0053】また、この防護壁17は、流入口11およ
び流出口12が延在された方向と、12直交する方向に
突出され、その突出高さは、対向された箱本体6または
上蓋体7の嵌合部の壁面の近傍まで到達する高さに設定
されている。 【0054】さらに、この防護壁17の突出された先端
における端部の横断面形状が角形状に形成されている。 【0055】上述したように、上記構成の格納箱によれ
ば、シール部材13と流入口11または流出口12との
接触部分が防護壁17によって、外部から隠蔽された状
態に保護されていることにより、車両のエンジン室内を
洗浄するなどの際に、格納箱に向けて直接的に高圧の水
が噴射された場合にも、上記接触部分が高圧の噴射水に
より直撃されることを防止できる。すなわち、高圧水が
直接的に接触部分に到達することや、高圧水が流入口1
1および流出口12に吹きかかり、その表面にガイドさ
れて、水流の向きを接触部分の方向に変えて接触部分に
到達することが、その途中で防護壁17により阻止さ
れ、水流の向きを別方向に変えられるので、高い水圧に
よって、シール部材13がその接触部分の外縁から強制
的に変形され、メクレなどを生じることが防止できるこ
とになり、この接触部分に隙間が生じて防塵性や防水性
が低下することを解消することができる。 【0056】また、防護壁17を流入口11または流出
口12の外面から直交方向に突出した構成としたことに
より、この防護壁17によって阻止された水流の向き
が、少なくとも、流入口11または流出口12の延在方
向と直交する方向に変わり、しかも、シール部材13か
ら離間させて防護壁17を設けたことにより、格納箱1
の外形状として凹部とみなせる接触箇所の周辺が、その
凹部としての深さが浅くなるので、この周辺からの洗浄
水の排水性を向上することができる。 【0057】さらに、接触部分に高圧水が吹きかからな
いことにより、シール部材の外部から格納箱1の内部に
至る接触部分の途中に水分を滞留させずに済み、滞留し
た水分に伴うトラブルを未然に回避することが可能とな
る。 【0058】また、防護壁17の突出された先端は、そ
の対向した箱本体6または上蓋体7の嵌合部の壁面の近
傍に位置し、両者間に隙間を設けているので、この隙間
を通過して接触部分まで水が進入することがある。しか
し、このような水は、嵌合部や防護壁17の表面を伝っ
て進入することになるので、その圧力あるいは勢いが低
下され、シール部材13の防水・防塵機能によって、格
納箱1の内部への進入を防止できるとともに、隙間から
進入した水は、下側に位置する箱本体6と防護壁17と
の隙間から自然に流下するので、防護壁17とシール部
材13との間に水が残留することも無くなる。 【0059】このように上述した防護壁17を設けた流
入口11または流出口12を備えた格納箱1によれば、
格納箱1がエンジン室内に配置された場合に、流入口1
1または流出口12の防水性および防塵性を維持したま
ま、高圧水を用いたエンジン室内を洗浄に対応すること
が可能となる。 【0060】なお、上記具体例においては、防護壁17
を流入口11および流出口12に設けることにより、シ
ール部材13が流入口11または流出口12に接触され
た部分の外縁を保護した構成としたが、これに限らず、
防護壁17を流入口11または流出口12の周辺に位置
した箱本体6の嵌合部6Bおよび上蓋体7の嵌合部7B
に設けることにより、シール部材13が嵌合部6Bおよ
び嵌合部7Bに接触された部分の外縁を保護する構成と
してもよく、これらの両方の構成を設けてもよい。 【0061】また、上記の具体例では、防護壁17を流
入口11および流出口12に一体に設けた構成とした
が、防護壁17を別部材によって構成してもよく、この
ような防護壁17を交換することが可能になることによ
り、その修理性や保守性を向上することができるととも
に、設計の自由度を向上させることができる。例えば、
上記具体例では、防護壁17が流入口11および流出口
12が延在された方向と直交する方向に突出された構成
としたが、この別部材とされた防護壁17を、上記の流
入口11および流出口12の延在方向に対して、斜めと
なるように設けたり、防護壁17自体が曲面となるよう
に形成したりした構成とすることができ、または、これ
らを組み合わせることもできる。 【0062】さらに、流入口11と流出口12とに、そ
れぞれ個別に防護壁17,17を設置した構成とした
が、シール部材13が流入口11または流出口12に接
触された部分の外縁を保護する単一の防護壁17を設け
た構成としてもよく、この場合1に、防護壁17が別部
材とされたときには、防護壁17としての部品点数が削
減され、組付けの手間を低減できるので、コストダウン
を図ることができる。 【0063】また、シール部材13と流入口11または
流出口12との接触部分のうち、高圧水が掛かることが
予測される一部分を防護するように、防護壁17を一部
のみ設けても良く、この場合には、防護壁17を設ける
箇所が減少され、構成が簡素化できるとともに、コスト
ダウンを図ることができる。 【0064】さらに、この防護壁17は、流入口11ま
たは流出口12に一体に形成した例を説明したが、別部
材によって構成しても良く、この場合には、この別部材
の防護壁17を、樹脂または金属などの剛性の高い材質
で形成することにより、防護壁17の強度が高まるの
で、水圧に対する抵抗力が増強され、防護壁17による
高圧水を阻止する性能を安定化して向上することができ
る。 【0065】また、金属を用いて別部材の防護壁17を
構成した場合には、インサート成形やはめ込みによっ
て、防護壁17を流入口11または流出口12に固定す
ることも可能である。 【0066】上述した各実施形態の構成と、この発明の
構成との対応関係を説明する。すなわち、格納箱1がこ
の発明の格納箱に相当し、電子ユニット3がこの発明の
電子ユニットに相当し、冷却体5がこの発明の冷却体に
相当し、箱本体6がこの発明の箱本体に相当し、上蓋体
7がこの発明の上蓋体に相当し、流入口11がこの発明
の流入口に相当し、流出口12がこの発明の流出口に相
当し、シール部材13がこの発明のシール部材に相当
し、防護壁17がこの発明の防護壁に相当する。 【0067】なお、上記具体例は、電子部品からなる電
子装置をケースに格納した電子ユニットを収納する格納
箱に適用した例を説明したが、比較的に大きな電流また
は電圧を制御する電気部品、例えば、リレー、ヒュー
ズ、コネクタなどを納めたケースを収納した格納箱に適
用してもよい。 【0068】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、シール部材が流入口または流出口に接触された
部分の外縁部分、または、シール部材が開口に接触され
た部分の外縁のいずれかまたは両方を包囲するように防
護壁を立設したことにより、洗車などによる高圧の流体
は、まず防護壁にかかり、上記外縁部分に直接かかるこ
とが阻止されるので、この外縁部分からのシール部材の
変形が防止され、流入口または流出口の防水性および防
塵性を維持することができる。そのため、格納箱に収納
した配線材のショートや電子部品の故障などの不具合を
未然に回避することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一具体例の全体構成を示す主要部を
拡散して分解した斜視図である。 【図2】 本具体例の格納箱の流入口または流出口付近
を示す縦断面図である。 【図3】 従来例の格納箱の流入口または流出口付近を
示す縦断面図である。 【符号の説明】 1…格納箱、 3…電子ユニット、 5…冷却体、 6
…箱本体、 6B…箱本体の嵌合部、 7…上蓋体、
7B…上蓋体の嵌合部、 11…流入口、 12…流出
口、 13…シール部材、 17…防護壁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電気部品を収めた電子ユニットと、外部
    から供給され外部に排出される冷却空気により、前記電
    子ユニットを冷却する冷却体とを収納した電子ユニット
    の格納箱において、 前記冷却空気を導入する流入口または排出する流出口
    が、前記冷却体に設けられ、 前記流入口または流出口が、前記格納箱の外壁に形成さ
    れた開口を介して、格納箱の外部に連通され、 前記流入口または流出口に、前記開口と流入口または流
    出口との間を密封するシール部材が設けられ、 前記シール部材が前記流入口または流出口に接触された
    部分の外縁、または、前記シール部材が前記開口に接触
    された部分の外縁のいずれかまたは両方を防護する防護
    壁が、前記流入口または流出口あるいは格納箱の外壁の
    いずれかまたは両方に設けられたことを特徴とする電子
    ユニットの格納箱。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296073A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用電気接続箱
CN1317150C (zh) * 2004-05-27 2007-05-23 株洲时代集团公司 一种汽车网络控制器件安装布置方法及装置
US9233820B2 (en) 2003-11-07 2016-01-12 Khs Gmbh Rotatable bottle or container capping machine for screwing threaded screw caps onto a threaded mouth portion of filled bottles or containers to close filled bottles or containers, and a method of operation thereof

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