JP2003163401A - 半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子およびその製造方法

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JP2003163401A
JP2003163401A JP2001360294A JP2001360294A JP2003163401A JP 2003163401 A JP2003163401 A JP 2003163401A JP 2001360294 A JP2001360294 A JP 2001360294A JP 2001360294 A JP2001360294 A JP 2001360294A JP 2003163401 A JP2003163401 A JP 2003163401A
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Akihiro Mukoyama
明博 向山
Toshiaki Kuniyasu
利明 国安
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝あるいは一部が除去された端部を有する半
導体レーザ素子において、絶縁層および金属層の被覆性
を向上させる。 【解決手段】 n-GaAsバッファ層2、n-Al0.48Ga0.52As
下部クラッド層3、活性層4、p-In0.5Ga0.5P上部第1クラ
ッド層5、InGaAsPエッチングストップ層6、n-In 0.5Ga
0.5P電流狭窄層7、p-Al0.48Ga0.52As上部第2クラッド
層8、p-GaAsコンタクト層9を形成し、エッチングマスク
材となる絶縁膜10を用いて酒石酸水溶液と過酸化水素水
との混合液を用いてコンタクト層9と上部第2クラッド層
8とをエッチングし、電流狭窄層7を塩酸溶液でエッチン
グし、NH4OH水溶液と過酸化水素水との混合液にてコン
タクト層9のみを選択的に後退させる。臭素とメタノー
ルとの混合液で、エッチングストップ層6、上部第1クラ
ッド層5、活性層4、n-Al0.48Ga0.52As下部クラッド層
3、バッファ層2の各層をエッチングし、HCl水溶液に
て電流狭窄層7に残る突起部分等を選択除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光領域以外の領
域に溝を備えた半導体レーザ素子、素子の端部の一部が
除去されている半導体レーザ素子およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ素子への溝形成は、レーザ
発振効率向上のためのリッジ導波路の形成、高周波特性
の改善のためのクラッド層の電気容量の低減、へき開性
向上のためのチップ化の容易化等様々な目的のために用
いられている。溝は半導体レーザを構成するエピタキシ
ャル結晶材料に対応したエッチング液を選択して形成さ
れるが、複数の材料が積層した構造では、エッチングさ
れた溝の側壁が後退し溝の側壁が凹凸形状となる場合、
あるいは側壁が垂直に切り立った形状となる場合があ
る。通常、これらの溝には電気的に絶縁を行うために、
SiO2あるいはSiN等の絶縁膜が被覆され、さらに
電極材が上層に形成される。先述した側壁形状が凹凸あ
るいは垂直となっていると、絶縁膜および電極層の被覆
性が著しく低下し、ショートもしくは断線といった電気
的特性において問題を生じさせることがある。
【0003】例えば、従来の950nm半導体レーザ素
子は、図4に示すように、次のエピタキシャル結晶材料
構成からなっている。n−GaAs基板41上に、n−G
aAsバッファ層42、p−AlGaAsクラッド層43、
GaAsと格子整合しバンドギャップが1.6eVのiまた
はn−InGaAsP光導波層44、InGaAs活性層
45、GaAsと格子整合しバンドギャップが1.6eVのi
またはp−InGaAsP光導波層46、p−InGaP
クラッド層47、InGaAsPエッチングストップ層4
8、n−InGaP電流狭窄層49、p−AlGaAsク
ラッド層50およびp−GaAsコンタクト層51をこの順
に積層してなるものである。このエピタキシャル結晶材
に、メタノールと臭素との混合液を用いて、n−GaA
s基板41までエッチングして、溝形成を行うと、p−A
lGaAsクラッド層50とp−GaAsコンタクト層51
が垂直形状となってしまう。その上に絶縁膜52をプラズ
マCVD法により形成し、電極層53をEB蒸着法で形成
すると、絶縁膜52が薄膜化し、電極層53が被覆しないと
いう問題が生じた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
この垂直形状を改善するために、p−GaAsコンタク
ト層51およびp−AlGaAsクラッド層50を酒石酸水
溶液と過酸化水素水との混合液でエッチング加工し、n
−InGaP電流狭窄層49をHCl水溶液でエッチング
した後、メタノールと臭素との混合液で溝加工を試みた
ところ、図5に示すように、n−InGaP電流狭窄層
49に角状の突き出し55が生じ、その上に絶縁膜52および
電極層53を形成すると、この突き出した部分で電極層53
が被覆されず電気的導通が得られないという問題が生じ
た。従って、電気特性が安定な半導体レーザ素子を得る
ために、絶縁膜および電極層の被覆が良好に行うことが
できる溝を得るような製造方法および半導体レーザ素子
を新たに考案する必要がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて、溝を備えた半
導体レーザ素子あるいは素子の端部の一部が除去されて
いる半導体レーザ素子であって、溝上あるいは該一部が
除去された領域上に形成する絶縁膜および金属層の被覆
が良好な信頼性の高い半導体レーザ素子、および、絶縁
膜および金属層の被覆を良好に行うことができる半導体
レーザ素子の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ素
子は、活性層を含み、互いに異なる半導体材料からなる
複数の層が積層されてなる積層体からなり、該積層体の
電流注入領域以外の領域に、該積層体上面から少なくと
も活性層を貫通する深さの溝が設けられており、該溝が
設けられた積層体の上に絶縁膜および金属層をこの順に
備えた半導体レーザ素子において、溝の幅が溝の底面に
向かって次第に狭くなっており、該溝の側壁上の絶縁膜
および金属層が、50%以上のステップカバレッジを有
することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の別の半導体レーザ素子は、
活性層を含み、互いに異なる半導体材料からなる複数の
層が積層されてなる、電流注入のためのストライプを備
えた積層体からなり、該積層体の上に絶縁膜および金属
層をこの順に備えた半導体レーザ素子において、積層体
のストライプに平行な少なくとも一方の端部に、該積層
体の幅が該積層体の下層に向かって次第に広がるような
傾斜面を有しており、該端部上の絶縁膜および金属層
が、50%以上のステップカバレッジを有することを特
徴とするものである。
【0008】なお、積層体は、GaAs、AlGaA
s、InGaP、InGaAsおよびInGaAsPか
らなることが望ましい。
【0009】さらに、積層体は、第1GaAs結晶層、
第1AlGaAs結晶層、第1InGaAsP結晶層、
InGaAs結晶層、第2InGaAsP結晶層、第1
InGaP結晶層、第3InGaAsP結晶層、第2I
nGaP結晶層、第2AlGaAs結晶層および第2G
aAs結晶層をこの順に積層されてなることが望まし
い。
【0010】金属層は、Ti、Pt、Au、Pdおよび
Moの少なくとも1つを含む金属からなることが望まし
い。
【0011】本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、
第1GaAs結晶層上に、第1AlGaAs結晶層、第
1InGaAsP結晶層、InGaAs結晶層、第2I
nGaAsP結晶層、第1InGaP結晶層、第3In
GaAsP結晶層、第2InGaP結晶層、第2AlG
aAs結晶層および第2GaAs結晶層をこの順に積層
してなる積層体を形成し、積層体の電流注入領域以外の
領域に開口を有するマスクを用いて、積層体上面から、
エッチング溶液として酒石酸水溶液と過酸化水素水との
混合液、HCl水溶液、NH4OH水溶液と過酸化水素
水との混合液、臭素とメタノールとの混合液およびHC
l水溶液をこの順に用いて、少なくとも第1InGaA
sP結晶層を貫通するまでエッチングして溝を形成し、
該溝が形成された積層体の上に絶縁膜および金属層をこ
の順に形成することを特徴とするものである。
【0012】なお、上記「溝」とは、最終的に各素子に
分離するためにへき開予定位置に形成される溝、リッジ
導波路を形成するための溝、クラッド層の容量低減のた
めの溝を含む。
【0013】
【発明の効果】本発明の半導体レーザ素子によれば、素
子に形成されている溝の幅が、溝の底面に向かって次第
に狭くなっており、溝の側壁上の絶縁膜および金属層
が、50%以上のステップカバレッジを有することによ
り、ショートあるいは断線等が無く電気特性が安定して
いるので高い信頼性を得ることができる。
【0014】また、本発明の別の半導体レーザ素子によ
れば、積層体のストライプに平行な少なくとも一方の端
部に、該積層体の幅が該積層体の下層に向かって次第に
広がるような傾斜面を有しており、該端部上の絶縁膜お
よび金属層が、50%以上のステップカバレッジを有す
ることにより、上記同様、ショートあるいは断線等が無
く電気特性が安定しているので高い信頼性を得ることが
できる。
【0015】また、本発明の半導体レーザ素子の製造方
法によれば、上記のような積層体に上記のようなエッチ
ング溶液を記載順に用いることによって、自動的に、突
起あるいは垂直面のない、次第に幅が狭くなっている溝
を得ることができるので、溝側壁上に形成する絶縁膜お
よび金属層の被覆を良好に行うことができ、電気特性が
安定した信頼性の高い半導体レーザ素子を得ることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。
【0017】本発明の第1の実施の形態による半導体レ
ーザ素子についてその製造方法に沿って説明する。図1
(a)にその半導体レーザ素子の2素子分の断面図を示
し、図1(b)に活性層4の詳細を示す。また、図2にそ
の半導体レーザ素子の実装図を示す。
【0018】図1(a)に示すように、減圧MOCVD法
により、n−GaAs基板1(1.0.0面方位、Si=2
×1018cm-3ドープ)の上にn−GaAsバッファ層
2(Si=5×1017cm-3ドープ、厚さ0.5μm)、
n−Al0.48Ga0.52As下部クラッド層3(Si=5
×1017cm-3ドープ、厚さ1μm)、アンドープSC
H(Separate Confinement Heterostructure)活性層
4、p−In0.5Ga0.5P上部第1クラッド層5(Zn
=7×1017cmドープ、厚さ0.2μm)、InGaA
sPエッチングストップ層6、n−In0.5Ga0.5P電
流狭窄層7(厚さ0.5μm)、GaAsキャップ層(厚
さ0.2μm、図示せず)を形成する。フォトリソグラフ
ィ法によってオリフラに平行に3μm幅のストライプ開
口を形成し、酒石酸水溶液と過酸化水素水との混合液を
用いて、GaAsキャップ層をエッチング除去する。レ
ジストを剥離し、GaAsキャップ層をマスクにして、
HCl水溶液で、n−In0.5Ga0.5P電流狭窄層7を
エッチング除去する。続いて、酒石酸水溶液と過酸化水
素水との混合液を用いてInGaAsPエッチングスト
ップ層6および残っているGaAsキャップ層を除去し
て、電流注入領域を形成する。
【0019】次に、p−Al0.48Ga0.52As上部第2
クラッド層8(Zn=7×1017cm-3ドープ、厚さ2
μm )、p−GaAsコンタクト層9(Zn=2×1
19cm-3ドープ、厚さ0.3μm )を形成する。
【0020】なお、アンドープSCH活性層4は、図1
(b)に示すように、GaAsと格子整合し、バンドギャ
ップが1.6eVのn−InGaAsP光導波層4c、In
0.13Ga0.87As量子井戸層4b、GaAsと格子整合
し、バンドギャップが1.6eVのp−In0.48Ga0.52
P光導波層4aからなる。
【0021】次に、溝形成として、p−GaAsコンタ
クト層9上に、エッチングマスク材SiO2、窒化珪素
またはAl23からなる絶縁膜を形成し、フォトリソグ
ラフィ法によって、電流注入領域のストライプに平行
で、かつこのストライプの間に溝が形成されるように、
溝ストライプパターンの開口を形成し、バッファードフ
ッ酸溶液にて絶縁膜を選択除去した後にレジストマスク
を剥離する。
【0022】そして、開口された絶縁膜をマスクとし
て、酒石酸水溶液と過酸化水素水との混合液を用いて、
p−GaAsコンタクト層9とp−Al0.48Ga0.52
s上部第2クラッド層8とを同時にエッチング除去す
る。このときn−In0.5Ga0.5P電流狭窄層7に達す
ると酒石酸水溶液と過酸化水素水との混合液ではエッチ
ングは進行せず、ここで第1段階の溝形成が行われる。
【0023】次に、n−In0.5Ga0.5P電流狭窄層7
を結晶方位面が得られるHCl水溶液にて、選択エッチ
ングを行い、InGaAsPエッチングストップ層6で
停止させて第2段階の溝形成が行われる。その後、NH
4OH水溶液と過酸化水素水との混合液にてp−GaA
sコンタクト層9のみを選択的に後退エッチングさせ
る。
【0024】次に、メタノールと臭素との混合液にて、
InGaAsPエッチングストップ層6、p−Al0.48
Ga0.52As上部第1クラッド層5、アンドープSCH
活性層4、n−Al0.48Ga0.52As下部クラッド層3
およびn−GaAsバッファ層2を、同時にエッチング
除去し、第3段階の溝形成が行われる。
【0025】最後に結晶方位面が得られるHCl水溶液
にて、n−InGaP電流狭窄層7に残る突起部分等を
選択除去することにより、溝底面に向かって次第に狭く
なる溝が形成される。
【0026】次に、マスクとして使用した絶縁膜を除去
した後、新たに絶縁膜10を被覆処理してからフォトリソ
グラフィ法によって電流注入領域をエッチング開口し、
p電極層11を形成し、全体の厚さを100μm程度に研
磨した後、n−GaAs基板側にn電極層12を形成す
る。このようにして作製された試料をバー状にへき開分
離し、共振器端面の一方に10%低反射(LR)パッシベ
ーション膜13、他方に95%高反射(HR)パッシベー
ション膜14を形成する。次に、溝15でへき開し、各素子
に分離して半導体レーザ素子16を完成させる。
【0027】なお、酒石酸水溶液と過酸化水素水との混
合液において、体積混合比率は、50%酒石酸水溶液1
〜3に対して30%過酸化水素水1が好ましい。
【0028】また、メタノールと臭素との混合液におい
て、体積混合比率は、メタノール1000に対して臭素2〜
8が好ましい。
【0029】また、HCl水溶液の濃度は36重量%程
度が好ましい。
【0030】また、NH4OH水溶液と過酸化水素水と
の混合液において、体積混合比率は、29%NH4OH
水溶液1に対して30%過酸化水素水40〜60が好ま
しい。
【0031】また、p電極の積層構造としては、積層順
に、Ti/Pt/Au、Ti/Pt/Ti/Pt/Au、Ti
/Pd/Au、Ti/Pd/Au/Mo/Au、あるいはTi
/Pt/Au/Mo/Au等が好ましい。
【0032】本実施の形態による半導体レーザ素子は、
n−GaAs基板1およびn−GaAsバッファ層2か
らなる第1GaAs結晶層、n−Al0.48Ga0.52As
下部クラッド層3からなる第1AlGaAs結晶層、ア
ンドープSCH活性層4からなる第1InGaAsP結
晶層、InGaAs結晶層および第2InGaAsP結
晶層、p−In0.5Ga0.5P上部第1クラッド層5から
なる第1InGaP結晶層、InGaAsPエッチング
ストップ層6からなる第3InGaAsP結晶層、n−
In0.5Ga0.5P電流狭窄層7からなる第2InGaP
結晶層、p−Al0.48Ga0.52As上部第2クラッド層
8からなる第2AlGaAs結晶層、p−GaAsコン
タクト層9からなる第2GaAs結晶層をこの順に積層
してなる積層体からなるものであり、素子の端部に、該
積層体の幅が該積層体の下層に向かって次第に広がるよ
うな傾斜面を有しているので、絶縁膜10およびp電極層
11において良好な被覆性を得ることができる。絶縁膜10
の平坦な場所での膜厚をd とし、溝側壁での絶縁膜10
の膜厚をdi1とすると、溝側壁での絶縁膜のステップ
カバレッジ(%)はdi1/d×100で表され、そ
の値は50%以上である。また、p電極層11の平坦な場
所での膜厚をdとし、溝側壁でのp電極層11の膜厚を
m1とすると、溝側壁でのp電極層11のステップカバ
レッジはd /d×100で表され、その値は50
%以上である。
【0033】また、本発明の半導体レーザ素子の製造方
法は、積層体を、積層体上面から、エッチング液とし
て、酒石酸水溶液と過酸化水素水との混合液、HCl水
溶液、NH4OH水溶液と過酸化水素水との混合液、臭
素とメタノールとの混合液およびHCl水溶液をこの順
に用いることにより、自動的に、n−GaAs基板1ま
で達する深さの、幅が溝底面に向かって次第に狭くなっ
ている溝15を形成するものである。
【0034】本半導体レーザ素子に形成された溝15は、
n−GaAs基板1まで到達する深さであるので、再現
性の良いチップ分離(へき開)を行うことができる。
【0035】上記半導体レーザ素子の実装形態は、図2
に示すように、半導体レーザ素子16のp電極層11面をス
テム17にはんだ材18でボンディングした後、n電極層12
面をAuワイヤー19により別端子20にボンディングされ
るものである。
【0036】本半導体レーザ素子は、従来のように溝側
壁で絶縁膜の被覆不良箇所にはんだ材などが接触して生
じたショートも皆無であり、良好な電気特性を得ること
ができる。
【0037】次に本発明の第2の実施の形態による半導
体レーザ素子について説明する。その半導体レーザ素子
の断面図を図3に示す。第1の実施の形態による半導体
レーザ素子と同要素には同符号を付し、説明を省略す
る。
【0038】本実施の形態による半導体レーザ素子は、
図3に示すように、上記第1の実施の形態による半導体
レーザ素子と同様に作製されたものであり、2つの溝15
の間に発光領域を1つ有するものである。また実装形態
は、ジャンクションアップ、すなわちn電極層12側をス
テム等に設置し、p電極層11側がワイヤー18によってボ
ンディングされるものである。
【0039】本実施の形態による半導体レーザ素子も上
記第1の実施の形態による半導体レーザ素子と同様、絶
縁膜10とp電極層11の溝側壁でのステップカバレッジが
50%以上であり、被覆性が良いので、良好な電気特性
を得ることができる。
【0040】さらに本半導体レーザ素子は、発光領域上
の狭いp電極層11上ではなく、溝15を挟んで隣の積層体
の上にワイヤーボンディングされるので、良好にボンデ
ィングが行われる。また、活性層へのボンディングによ
る歪の影響が少ないので、高い信頼性を得ることができ
る。
【0041】本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、
チップ分離用のへき開溝、レーザ発振のモード制御のた
めのリッジ導波路形成、および半導体レーザの寄生容量
を低減して高周波特性を改善するための溝などに適用す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体レーザ
素子の2素子分を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態による半導体レーザ
素子を実装した様子を示す概略斜視図
【図3】本発明の第2の実施の形態による半導体レーザ
素子を示す断面図
【図4】従来の半導体レーザ素子を示す断面図
【図5】従来の半導体レーザ素子を示す断面図
【符号の説明】
1 n−GaAs基板 2 n−GaAsバッファ層 3 n−Al0.48Ga0.52As下部クラッド層 4 アンドープSCH活性層 5 p−In0.5Ga0.5P上部第1クラッド層 6 InGaAsPエッチングストップ層 7 n−In0.5Ga0.5P電流狭窄層 8 p−Al0.48Ga0.52As上部第2クラッド層 9 p−GaAsコンタクト層 10 絶縁膜 11 p電極層 12 n電極層 4a p−InGaAsP光導波層 4b In0.13Ga0.87As量子井戸活性層 4c n−In0.48Ga0.52P光導波層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層を含み、互いに異なる半導体材料
    からなる複数の層が積層されてなる積層体からなり、該
    積層体の電流注入領域以外の領域に、該積層体上面から
    少なくとも前記活性層を貫通する深さの溝が設けられて
    おり、該溝が設けられた積層体の上に絶縁膜および金属
    層をこの順に備えた半導体レーザ素子において、 前記溝の幅が該溝の底面に向かって次第に狭くなってお
    り、該溝の側壁上の前記絶縁膜および金属層が、50%
    以上のステップカバレッジを有することを特徴とする半
    導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 活性層を含み、互いに異なる半導体材料
    からなる複数の層が積層されてなる、電流注入のための
    ストライプを備えた積層体からなり、該積層体の上に絶
    縁膜および金属層をこの順に備えた半導体レーザ素子に
    おいて、 前記積層体のストライプに平行な少なくとも一方の端部
    に、該積層体の幅が該積層体の下層に向かって次第に広
    がるような傾斜面を有しており、該端部上の前記絶縁膜
    および金属層が、50%以上のステップカバレッジを有
    することを特徴とする半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 第1GaAs結晶層上に、第1AlGa
    As結晶層、第1InGaAsP結晶層、InGaAs
    結晶層、第2InGaAsP結晶層、第1InGaP結
    晶層、第3InGaAsP結晶層、第2InGaP結晶
    層、第2AlGaAs結晶層および第2GaAs結晶層
    をこの順に積層してなる積層体を形成し、 前記積層体の電流注入領域以外の領域に開口を有するマ
    スクを用いて、前記積層体上面から、エッチング溶液と
    して、酒石酸水溶液と過酸化水素水との混合液、HCl
    水溶液、NH4OH水溶液と過酸化水素水との混合液、
    臭素とメタノールとの混合液およびHCl水溶液をこの
    順に用いて、少なくとも前記第1InGaAsP結晶層
    を貫通するまでエッチングして溝を形成し、 該溝が形成された積層体の上に絶縁膜および金属層をこ
    の順に形成することを特徴とする半導体レーザ素子の製
    造方法。
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