JP2003162970A - 偏向ヨーク、陰極線管装置 - Google Patents

偏向ヨーク、陰極線管装置

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JP2003162970A
JP2003162970A JP2001360573A JP2001360573A JP2003162970A JP 2003162970 A JP2003162970 A JP 2003162970A JP 2001360573 A JP2001360573 A JP 2001360573A JP 2001360573 A JP2001360573 A JP 2001360573A JP 2003162970 A JP2003162970 A JP 2003162970A
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magnetic field
deflection
coil
vertical
screen
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Takahiko Yoshinaga
貴彦 吉永
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で横インナーピン歪、1/2YH
縦線うねりミスコンバーゼンスおよび温度によるコンバ
ーゼンス、ピンクッション歪の変化を同時に低減するこ
とができる偏向ヨークを実現する。 【解決手段】 水平偏向コイル4と、垂直偏向コイル5
と、Y軸方向の上側と下側に設けられた一対の上下歪補
正用マグネット6および7とを備える偏向ヨークにおい
て、一対の上下歪補正用マグネット6および7のうち、
上側の上下歪補正用マグネット6には、上偏向時に、上
下歪補正用マグネット6と同じ向きに磁界を発生する補
正コイル9が巻線され、下側の上下歪補正用マグネット
7には、上偏向時に、上下歪補正用マグネット7と逆向
きの磁界を発生する補正コイル9が巻線されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管用の偏向ヨ
ークに関し、特にラスタ歪を補正するためのマグネット
および補正コイルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイ装置に使用するCR
Tにおいて、フラット化、広偏向角化および高速偏向化
が急激に進み、これに用いられる偏向ヨークには、コン
バーゼンス、歪等に関して、より高品位な性能を強く求
められるようになってきている。特に、CRTのパネル
のフラット化に伴って、一般的に上下ピンクッション歪
みおよび横線の反転クロスミスコンバーゼンスが発生
し、この上下ピンクッション歪みと横線の反転クロスミ
スコンバーゼンスを低減するような両立設計が求められ
ている。
【0003】さらにCRTの広偏向角化、高速偏向化に
伴って偏向ヨークの温度上昇によるミスコンバーゼンス
への影響が無視できなくなっており、これを考慮した設
計が必須である。
【0004】上下ピンクッション歪みと横線の反転クロ
スミスコンバーゼンスを低減する手段を備えた偏向ヨー
クとして、例えば特開2000−306524号公報に
開示されたものがある。また、温度上昇によるミスコン
バーゼンスへの影響を低減する手段を備えた偏向ヨーク
として、例えば特開平10−223156号公報に開示
されたものがある。
【0005】まず、特開2000−306524号公報
の先行技術について図を用いて説明する。図9はこの先
行技術に係る偏向ヨークのZ軸に垂直な面で切った断面
図であり、図10は垂直偏向回路図である。この偏向ヨ
ークの垂直偏向コイルは、バレル磁界を発生させる1対
の内側コイル1a、1dと、ピンクッション磁界を発生
させる1対の中間コイル1b、1eと、中間コイル1
b、1eよりもY軸近辺に巻かれピンクッション磁界を
発生する1対の外側コイル1c、1fとを有する。ま
た、図10に示すように、コイル1a、1dは互いに直
列に接続されて第1の直列体をなし、コイル1b、1e
は互いに直列に接続されるとともに、極性を互いに逆に
して並列接続された第1のダイオード対に直列に接続さ
れて第2の直列体を構成し、第1の直列体と第2の直列
体は並列に接続され、コイル1c、1fは互いに直列に
接続され第3の直列体を構成し、第3の直列体は、第1
の直列体と第2の直列体からなる並列体に直列に接続さ
れるとともに、極性を互いに逆にして並列接続された第
2のダイオード対に並列に接続されている。このような
構造にすることで、コイル1a、1dが発生するバレル
磁界によって横線の反転クロスミスコンバーゼンスを改
善し、同時に、コイル1c、1fがY軸付近でピン磁界
を発生することによって横インナーピン歪と1/2YH
縦線うねりミスコンバーゼンスを低減している。
【0006】次に、特開平10−223156号公報に
ついて図を用いて簡単に説明する。図11はこの先行技
術に係る偏向ヨークの概略図である。偏向ヨーク大口径
側端部に磁性部材2a、2bが設けられており、この磁
性部材2a、2bはマグネット2c、2dと整磁鋼板2
e、2fとから構成されている。このような構成にする
ことにより、マグネット2c、2dの温度上昇による着
磁量変化を整磁鋼板2e、2fが補正し、磁性部材の外
部磁束を安定させることができ、コンバーゼンスおよび
画面上下のピンクッション歪の変化を低減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2000−306524号公報に記載の技術では、垂
直コイルを3分割する必要があるため垂直コイルから取
り出されるリード線の数が多く、そのたびに巻線機のス
ピードを落とす必要があり垂直コイルの巻線時間が増加
する。また、垂直コイルのリード線が多いということ
は、リード線をプリント基板の端子に接続する工数が増
加するので偏向ヨークの製造工程が複雑になり、コスト
アップの要因となっていた。
【0008】また、特開平10−223156号公報に
記載の技術では、マグネットに整磁鋼板を取り付ける必
要があり整磁鋼板自身の部材費および組立て費用がかか
っていた。さらに、整磁鋼板の取り付け位置の誤差が生
じやすいため、温度によるコンバーゼンスおよびピンク
ッション歪の変化量を低減してもその効果にばらつきが
生じ、安定した生産は困難であった。
【0009】本発明は、これら従来の問題点を解決する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、電子ビームを水平偏向するための水平偏向磁
界を発生する水平偏向コイルと、電子ビームを垂直偏向
するための垂直偏向磁界を発生する垂直偏向コイルと、
Y軸方向の上側と下側に設けられた一対の上下歪補正用
マグネットとを備える偏向ヨークにおいて、前記一対の
上下歪補正用マグネットにはそれぞれ補正コイルが巻か
れており、上偏向時には、上側の上下歪補正用マグネッ
トに巻かれた前記補正コイルは、前記上側の上下歪補正
用マグネットが発生する磁界と同じ向きの磁界を発生す
る一方、下側の上下歪補正用マグネットに巻かれた補正
コイルは、前記下側の上下歪補正用マグネットが発生す
る磁界と逆向きの磁界を発生し、下偏向時には、上側の
上下歪補正用マグネットに巻かれた前記補正コイルは、
前記上側の上下歪補正用マグネットが発生する磁界と逆
向きの磁界を発生する一方、下側の上下歪補正用マグネ
ットに巻かれた補正コイルは、前記下側の上下歪補正用
マグネットが発生する磁界と同じ向きの磁界を発生する
ことを特徴とする(請求項1)。
【0011】本発明は上記構成により、温度によるコン
バーゼンス、ピンクッション歪の変化を低減することが
できる。
【0012】また、前記補正コイルが発生する磁界の強
さは、画面中央部と画面上端部(または下端部)との間
を電子ビームが偏向されるのに伴って変化し、かつ、そ
の変化の割合は一定ではなく、画面中間部と前記画面上
端部(または下端部)との間における前記変化の割合の
絶対値は、前記画面中央部と前記画面中間部との間にお
ける前記変化の割合の絶対値よりも小さいことを特徴と
する(請求項2)。
【0013】本発明は上記構成により、横インナーピン
歪、1/2YH縦線うねりミスコンバーゼンス、ならび
に温度によるコンバーゼンス、ピンクッション歪の変化
を同時に低減することができる。
【0014】また、前記補正コイルは、前記垂直偏向コ
イルと直列に接続され、かつ、極性を互いに逆にして並
列接続されたダイオード対が前記補正コイルと並列接続
されていることが好ましい(請求項3)。
【0015】この構成によれば、請求項2に係る発明を
簡易な構成で実現できる。
【0016】また、本発明の陰極線管装置は、パネルと
ファンネルとが外囲器を構成し、前記パネルの内面に蛍
光体面が形成され、前記蛍光体面に対向して色選別電極
が設けられ、前記ファンネルのネック部内に電子銃を備
える陰極線管と、前記ファンネルのコーン部に装着され
た請求項1〜3のいずれかに記載の偏向ヨークとからな
るものである。
【0017】この構成によれば、横インナーピン歪、1
/2YH縦線うねりミスコンバーゼンス、ならびに温度
によるコンバーゼンス、ピンクッション歪の変化をそれ
ぞれ低減する陰極線管装置を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態に係る偏向ヨー
クの正面図、図2は同偏向ヨークの側面図、図3は垂直
偏向回路図である。なお、図1および図2には、X軸、
Y軸、Z軸をそれぞれ示している。また、Y軸方向の上
側を「N側」と、下側を「S側」とそれぞれ表記してい
る。
【0020】図1および図2に示すように、この偏向ヨ
ークは絶縁枠3と、絶縁枠3の内側に配置された水平偏
向コイル4と、絶縁枠3の外側に配置された垂直コイル
5と、垂直コイル5の外側に配置されたフェライトコア
14と、偏向ヨークの大口径側(画面側)端部に配置さ
れた1対の上下歪補正用マグネット6および7とを備え
ている。
【0021】図1に示すように、上側には上下歪補正用
マグネット6が、下側には上下歪補正用マグネット7が
それぞれ設けられている。上側の上下歪補正用マグネッ
ト6は、向かって右側がN極、左側がS極である。下側
の上下歪補正用マグネット7は右側がS極、左側がN極
である。上下歪補正用マグネット6には、上偏向時、す
なわち画面の上半分を上から下に向かって電子ビームが
偏向されるときに、上下歪補正用マグネット6が発生す
る磁界12(破線の左向き矢印で示す)と同じ向きに磁
界8(実線の左向き矢印で示す)を発生する方向に補正
コイル9が巻線されている。上下歪補正用マグネット7
には、上偏向時に上下歪補正用マグネット7が発生する
磁界13(破線の右向き矢印で示す)と逆向きの磁界1
0(実線の左向き矢印で示す)を発生するように補正コ
イル9が巻線されている。上下一対の補正コイル9は、
直列に接続されている。下偏向時、すなわち垂直偏向電
流が上偏向時とは逆向きに流れるときには、各々の補正
コイル9が発生する磁界の向きも逆になる。
【0022】図3に示すように、直列に接続された上下
の補正コイル9は、垂直コイル5に直列に接続されると
ともに、極性を互いに逆に並列接続されたダイオード対
11(破線で囲んで示す)と並列接続されている。
【0023】次に、電子ビームの画面偏向位置と補正コ
イル9を流れる電流の関係について説明する。簡便のた
め、電子ビームを画面上偏向する場合について説明す
る。
【0024】電子ビームが画面上端部と画面中間部(画
面上端部と画面中央部(X軸上)との中間部)との間に
偏向されるときは、図3に示す回路のダイオード対11
の一方のダイオードが導通しておりダイオード対11側
にも電流が流れるので、補正コイル9を流れる電流の値
が変化する割合は小さく、補正コイル9が発生する磁界
の強さが変化する割合も小さい。電子ビームが画面中間
部付近に達した時、ダイオード対11が導通しなくな
り、電流がすべて補正コイル9の側に流れる。すなわ
ち、画面中間部と画面中央部との間に電子ビームが偏向
される間は、補正コイル9が発生する磁界8は電流に比
例し、画面上端部と画面中間部との間に比べて大きく変
化する。
【0025】画面下偏向の場合は逆の経路をとる。すな
わち、本発明の偏向ヨークにおいては、補正コイル9が
発生する磁界の強さは、画面中央部と画面上端部との間
を電子ビームが偏向されるのに伴って変化し、かつ、そ
の変化の割合は一定ではなく、画面中間部と画面上端部
との間における変化の割合の絶対値は、画面中央部と画
面中間部との間における変化の割合の絶対値よりも小さ
いということになる。
【0026】なお、この時補正コイル9が発生する磁界
8は上下歪補正用マグネット6が発生する磁界12と同
じようなピンクッション型の磁界である。
【0027】次に、補正コイル9が発生するピンクッシ
ョン磁界8と、横インナーピン歪との関係について説明
する。
【0028】図4に一般的な横インナーピン歪の形を示
す。図4に示すように、横インナーピン歪は画面中間部
で最大となるため、これを補正するためには、画面中間
部をはさんで上側と下側とで、補正コイル9が発生する
ピンクッション磁界8の大きさを変える必要がある。す
なわち、画面中間部付近までの間を電子ビームが偏向す
る時は、補正コイル9が発生するピンクッション磁界8
および10を垂直偏向電流に比例して発生させる一方、
画面中間部付近から画面上端部までを電子ビームが偏向
する時は、補正コイル9が発生するピンクッション磁界
8の強さが増大する割合を小さくすればよい。
【0029】本発明の偏向ヨークによれば、上述のとお
り、画面中間部までは補正コイル9に流れる電流が増加
し、画面中間部付近でダイオードが導通した後は補正コ
イル9に流れる電流の増加が抑制されるので、横インナ
ーピン歪を低減することができる。画面下偏向の場合
は、補正コイル9に流れる電流の向きが逆になり、ピン
クッション磁界10の向きが上偏向時と逆になるので、
上偏向時と同様に横インナーピン歪を低減することがで
きる。なお、ピンクッション磁界が横インナーピン歪を
補正する原理は周知であるので、説明を省略する。
【0030】次に、補正コイル9が発生するピンクッシ
ョン磁界8と、1/2YH縦線うねりミスコンバーゼン
スとの関係について説明する。
【0031】図5に、一般的な1/2YH縦線うねりミ
スコンバーゼンスの形を示す。図5からわかるように、
1/2YH縦線うねりミスコンバーゼンスを低減するた
めには、画面中央部付近から画面中間部付近までを電子
ビームが偏向する時はピンクッション磁界8を発生させ
る一方、画面上方向の中央部付近から画面上端部までを
電子ビームが偏向する時は、補正コイル9が発生するピ
ンクッション磁界8の強さが増大する割合を小さくすれ
ばよい。したがって、横インナーピン歪の場合と同様
に、本発明の偏向ヨークによれば1/2YH縦線うねり
ミスコンバーゼンスを低減することができる。画面下偏
向の場合は、補正コイル9に流れる電流の向きが逆にな
り、ピンクッション磁界10の向きが上偏向時と逆にな
るので、上偏向時と同様に1/2YH縦線うねりミスコ
ンバーゼンスを低減することができる。なお、ピンクッ
ション磁界が1/2YH縦線うねりミスコンバーゼンス
を補正する原理は周知であるので、説明を省略する。
【0032】次に、本発明が温度変化によって生じるミ
スコンバーゼンスの変化を低減する原理について説明す
る。
【0033】一般に、マグネットの着磁量は自身の温度
上昇によって数パーセント減少する。本発明は、以下に
説明するように、上下歪補正用マグネット6および7の
着磁量を小さくしている。着磁量を小さくすれば、温度
上昇による着磁量の減少量を低減することができるの
で、温度上昇によるミスコンバーゼンス、ピンクッショ
ン歪の変化を低減することができるのである。
【0034】まず、上下歪補正用マグネット6および7
のみを用いる従来の構成における、ピンクッション磁界
8および10とラスタ歪との関係について説明する。図
6(a)は、上下歪補正用マグネット6および7から発
生する磁界φM(破線の矢印で示す)を示し、図6
(b)はその時のラスタ歪を示す。図6(b)に示すよ
うに、上下歪は良好に補正される(直線状)が、横イン
ナーピン歪はピンクッション型となる。次に、従来と同
じ上下歪補正用マグネット6および7に補正コイル9を
巻いた場合について説明する。図7(a)は、上下歪補
正用マグネット6および7から発生する磁界φM(破線
の矢印で示す)と補正コイル9が発生する磁界φC(実
線の矢印で示す)を示し、図7(b)はその時のラスタ
歪を示す。この場合、マグネット磁界φMに補正コイル
磁界φCが合成されるため、電子ビームが磁界から受け
る力が増加し、上下歪はバレル型となり横インナーピン
歪もバレル型となる。
【0035】そこで、本発明は、補正コイル9を巻く一
方で、上下歪補正用マグネット6および7の着磁量を従
来のものよりも小さくしている。図8(a)は、図7の
場合に比べて上下歪補正用マグネットの着磁量φMを小
さくした場合の、上下歪補正用マグネットから発生する
磁界φM’(<φM )(破線の矢印で示す)と補正コ
イル9が発生する磁界φC(実線の矢印で示す)を示
し、図8(b)は、その時のラスタ歪を示す。上下歪補
正用マグネット6および7の着磁量φMを小さくするこ
とにより、電子ビームが磁界から受ける力が図7の場合
に比べて弱くなるため、上下歪、横インナーピン歪とも
に良好(直線状)になる。すなわち、本発明は、電子ビ
ームに作用する磁界のうち上下歪補正用マグネット6お
よび7が発生する磁界φM’を相対的に小さくするとと
もに、補正コイル9が発生する磁界φCを画面中間部を
境に増加させないようにすることにより、電子ビームに
働く力を画面上下方向の全域にわたって適性化するもの
である。
【0036】なお、温度変化によって生じるミスコンバ
ーゼンスの変化の低減のみを目的とする場合には、図3
に示すダイオード対は不要である。
【0037】上記実施の形態の各図面において、補正コ
イル9の巻線は上下歪補正用マグネット6および7の全
体に均一に巻線されているが、これに限らず一部に巻き
固まっていてもよい。また、上記実施の形態では補正コ
イル9はマグネット6および7に巻線されているが、極
性を持たない磁性材料に巻線されていてもよい。
【0038】本発明の具体的な効果について説明する。
51cm(22インチ)コンピュータモニタ用フラット
CRTにおいて、縦、横、厚みがそれぞれ7mm、50
mm、3mmの上下歪補正用マグネットに直径0.4m
mのポリウレタン銅線をマグネット全体に均一に50回
巻線し効果を確認した。その結果、横インナーピン歪を
1.5mmから0.5mmに低減できた。また、1/2
YH縦線うねりミスコンバーゼンスを0.2mmから
0.03mmに低減できた。さらに、温度によるコンバ
ーゼンス、ピンクッション歪の変化を最大で0.15m
mから0.07mmに低減できた。さらに、本発明は歪
補正に係る部分の構造が簡単であるため、従来に比べて
当該部分の工数を50%削減できた。
【0039】
【発明の効果】上述のように、本発明は簡単な構成で横
インナーピン歪、1/2YH縦線うねりミスコンバーゼ
ンスおよび温度によるコンバーゼンス、ピンクッション
歪の変化を同時に低減することができるので、安価でか
つ安定した偏向ヨークおよびこれを装着する陰極線管装
置の生産を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向ヨークの正面図
【図2】同じく偏向ヨークの側面図
【図3】同じく偏向ヨークの垂直偏向回路図
【図4】一般的な横インナーピン歪の形を示す図
【図5】一般的な1/2YH縦線うねりミスコンバーゼ
ンスの形を示す図
【図6】上下歪補正用マグネットから発生する磁界(図
6(a))と、ラスタ歪(図6(b))の説明図
【図7】補正コイルが巻線された上下歪補正用マグネッ
トから発生する磁界および補正コイルが発生する磁界
(図7(a))と、ラスタ歪(図7(b))の説明図
【図8】着磁量を小さくした上下歪補正用マグネットか
ら発生する磁界および補正コイルが発生する磁界(図8
(a))と、ラスタ歪(図8(b))の説明図
【図9】従来の偏向ヨークをZ軸に垂直な面で切った断
面図
【図10】従来の偏向ヨークの垂直偏向回路図
【図11】従来の偏向ヨークの正面概略図
【符号の説明】
3 絶縁枠 4 水平偏向コイル 5 垂直偏向コイル 6 N側の上下歪補正用マグネット 7 S側の上下歪補正用マグネット 8 上偏向時にN側補正コイルが発生する磁界 9 補正コイル 10 上偏向時にS側補正コイルが発生する磁界 11 ダイオード対 12 N側の上下歪補正用マグネットが発生する磁界 13 S側の上下歪補正用マグネットが発生する磁界 14 フェライトコア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを水平偏向するための水平偏
    向磁界を発生する水平偏向コイルと、電子ビームを垂直
    偏向するための垂直偏向磁界を発生する垂直偏向コイル
    と、Y軸方向の上側と下側に設けられた一対の上下歪補
    正用マグネットとを備える偏向ヨークにおいて、 前記一対の上下歪補正用マグネットにはそれぞれ補正コ
    イルが巻かれており、 上偏向時には、上側の上下歪補正用マグネットに巻かれ
    た前記補正コイルは、前記上側の上下歪補正用マグネッ
    トが発生する磁界と同じ向きの磁界を発生する一方、下
    側の上下歪補正用マグネットに巻かれた補正コイルは、
    前記下側の上下歪補正用マグネットが発生する磁界と逆
    向きの磁界を発生し、 下偏向時には、上側の上下歪補正用マグネットに巻かれ
    た前記補正コイルは、前記上側の上下歪補正用マグネッ
    トが発生する磁界と逆向きの磁界を発生する一方、下側
    の上下歪補正用マグネットに巻かれた補正コイルは、前
    記下側の上下歪補正用マグネットが発生する磁界と同じ
    向きの磁界を発生することを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記補正コイルが発生する磁界の強さ
    は、画面中央部と画面上端部(または下端部)との間を
    電子ビームが偏向されるのに伴って変化し、かつ、その
    変化の割合は一定ではなく、 画面中間部と前記画面上端部(または下端部)との間に
    おける前記変化の割合の絶対値は、前記画面中央部と前
    記画面中間部との間における前記変化の割合の絶対値よ
    りも小さいことを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨー
    ク。
  3. 【請求項3】 前記補正コイルは、前記垂直偏向コイル
    と直列に接続され、かつ、極性を互いに逆にして並列接
    続されたダイオード対が前記補正コイルと並列接続され
    ていることを特徴とする請求項2記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 パネルとファンネルとが外囲器を構成
    し、前記パネルの内面に蛍光体面が形成され、前記蛍光
    体面に対向して色選別電極が設けられ、前記ファンネル
    のネック部内に電子銃を備える陰極線管と、前記ファン
    ネルのコーン部に装着された請求項1〜3のいずれかに
    記載の偏向ヨークとからなる陰極線管装置。
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