JP2003162819A - 光ディスク、その記録方法及びその記録装置 - Google Patents

光ディスク、その記録方法及びその記録装置

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一啓 山西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザがディジタルデータと視覚的表示との
両方を追記又は書き換えにより記録できる安価な光ディ
スク記録装置及び記録方法を提供する。 【解決手段】 本発明の光ディスク記録装置は、光ディ
スクを回転させる回転モータと、光ビームを照射し光ビ
ームの光強度を変えること又は照射する/しないを切り
換えることにより光ディスクに情報を記録する光ピック
アップと、ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線
に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、文字等の
視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、光デ
ィスクから読み出された位置情報に基づいて画像データ
を読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
を備え、読み出された画像データに基づいて光ピックア
ップの光ビームの光強度を変えること又は照射する/し
ないを切り換えることにより、光ディスクに視覚的表示
を視覚的に認識可能な様に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、その
記録装置及びその記録方法に関し、特に視覚的に認識可
能な文字、記号、図形、模様又はこれらの組み合わせで
ある視覚的表示(以下、「視覚的表示」と呼ぶ。)を有
する光ディスク、その記録装置及びその記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光の反射率の変化を生じるデータ記録方
法で情報を記録する種々の光ディスクが普及している。
例えばCD、CD−ROM、DVDは、光ディスクの記
録面にピットを配列し、ピットの寸法を記録情報に応じ
て変調させることによって、ディジタルオーディオ信
号、データ、ビデオ信号等を記録する光ディスクであ
る。光ディスク原盤のピットの幅を変える等の方法によ
り、光ディスク原盤の表面に視覚的表示を形成し、その
光ディスク原盤から複製される光ディスクに視覚的表示
を記録する方法が、特開平5−6576号公報及び特開
平11−213456号公報等に開示されている。
【0003】図44、45を用いて、従来例1の光ディ
スクの原盤記録装置を説明する。図44は、特開平11
−213456号公報に記載されている従来例1の光デ
ィスク原盤記録装置の構成図である。図44の光ディス
ク原盤記録装置は、光ディスク原盤上に、視覚的表示を
記録する装置である。図45は、従来例1の光ディスク
の原盤記録装置の各部波形を示す。図44において、光
ピックアップ4412は、光ディスク原盤4411(例
えばCDの原盤)のフォトレジストに紫外線レーザ(例
えばアルゴンレーザ)を照射してピット及び溝部を形成
する(フォトエレクトロフォーミング法)。光ディスク
原盤記録装置に使用される気体レーザは(フォトレジス
トを加熱して溶融する。)、光ディスク装置に使用され
る半導体レーザ(記録層を加熱して、アモルファス状態
若しくはクリスタル状態にすること、記録層の一部を溶
融すること等を行う。)と比較して大型であり、はるか
に強力な光ビームを発生する。モータドライバ4404
によって制御、駆動されるスピンドルモータ4403
は、光ディスク原盤4411を回転される。
【0004】光ピックアップ4412は図示しない高精
度移動テーブルに搭載されている。高精度移動テーブル
は、光ピックアップ4412を光ディスク原盤4411
の半径方向に移動させる。回転モータ4403は、光デ
ィスク原盤4411を回転させる。光ディスク原盤の回
転機構及び光ピックアップ4412の移動機構は極めて
高精度に作られており、光ディスク原盤4411自体か
らのフィードバック信号を得ることなく(光ディスク原
盤4411から例えばトラッキングエラー信号を得るこ
とは出来ない。)、光ディスク原盤4411を加工す
る。
【0005】文字データ用メモリ4405には、光ディ
スク原盤上に形成される視覚的表示の画像データが記憶
されている。回転モータ4403は、1回転する毎に1
回、図45に示す回転同期パルス4501を出力する。
パルス発生器4406は、その回転同期パルス4501
をトリガとしてに、文字データ用メモリ4405から画
像データを読み出し、パルス列(図45の4502−1
〜4502−n)を出力する。パルス列4502−1〜
4502−nは、それぞれ例えば500トラックを単位
として出力される。例えば、光ビーム(光ピックアップ
4412がレーザを照射する)が第5501〜6000
トラックの溝部(その溝部又は溝間部に記録トラックが
形成される。)を形成する時は、回転同期パルス450
1に同期してパルス列4502−1が出力される。光ビ
ームが第6001〜6500トラックの溝部を形成する
時は、回転同期パルス4501に同期して信号パルス列
4502−2が出力される。以下、同様にして、回転同
期パルス4501に同期してパルス列(4502−3〜
4502−n)が出力される。
【0006】一方、音楽等の記録データは、エンコーダ
4407に入力されて変調された後、メモリ4408に
格納される。メモリ4408から読み出された音楽等の
記録データは、パルス発生器4406の出力と組み合わ
されて、変調器4409に入力される。変調器4409
は、入力信号に応じて光ピックアップ4402のレーザ
を変調する。変調されたレーザを光ディスク原盤441
1に照射することにより、光ディスク原盤4411に信
号が記録される。パルス発生器4406の出力がハイの
時、光ビームの直径が大きくなるように、レーザ出力が
変調される。これにより、光ディスク原盤4411上に
形成される記録ピットの幅が通常のピットよりも広くな
る。光ディスク原盤4411から複製された光ディスク
の通常の幅のピット部分と広いピット部分とを比較する
と、光の反射率が異なる。それ故に、広いピットで文字
データ用メモリ4405のデータに応じた視覚的表示
(図17においては文字「A」である。)を形成する
と、ユーザはその文字を視覚的に認識できる。
【0007】図46は、従来例2の光ディスク記録装置
を用いた光ディスク記録方法のフローチャートである。
従来例2の光ディスク装置は、チューナ付きのDVD記
録再生装置である。その映像信号及び音声信号の出力端
子が、それぞれ映像表示部及び音声表示部(例えば液晶
ディスプレイ及びスピーカ)に接続されている。従来例
2の光ディスク装置は、チューナで受信した映像信号及
び音声信号を含むテレビ番組を記録し、再生する。従来
例2の光ディスク装置は、光ディスク上に番組情報の視
覚的表示を視覚的に認識出来る様に記録することが出来
ない。
【0008】最初に、DVD記録再生装置は、図35に
示す電子番組ガイドを映像表示部に表示する(電子番組
ガイド表示ステップ4601)。次にユーザは、電子番
組ガイドの中から光ディスクに記録する番組を選択する
(記録番組選択ステップ4602)。本従来例では、ユ
ーザがスポーツTVで8時から放送される「モーグル世
界選手権」を選択したとする。DVD記録再生装置は、
ユーザが選択した番組の情報(例えば番組のタイトルや
日時等)を番組ガイドから取得する(番組情報取得ステ
ップ4603)。本従来例では、タイトル、サブタイト
ル、日時の情報として、「モーグル世界選手権(ブラッ
コム大会) 2001年2月9日」を取得したとする。
DVD記録再生装置は、ユーザが選択した番組の放送時
間になると、自動的に光ディスクにその番組を記録し始
める(記録開始ステップ4604)。
【0009】DVD記録再生装置は、放送されている音
声データと映像データをディジタル化し、データ圧縮を
行いながら光ディスクに記録し、最後に番組情報取得ス
テップ4603で取得したデータ「モーグル世界選手権
(ブラッコム大会) 2001年2月9日」をディジ
タルデータとして光ディスクに記録する(ディジタルデ
ータ記録ステップ4605)。本明細書において、「視
覚的表示」と対比して使用する「ディジタルデータ」
は、視覚的表示でない通常のデータ(映像信号、音声信
号、文字及び/又は数値情報等)を意味する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
は光ディスク原盤の製造段階で視覚的表示を記録する方
法であるため、追記型又は書換え型の光ディスクにユー
ザが任意の図柄データ(視覚的表示)を記録することが
できない。本発明は、上記課題に鑑み、ユーザがディジ
タルデータと視覚的表示との両方を追記又は書き換えに
より記録できる安価な光ディスク記録装置及び記録方法
を提供することを目的とする。また、従来例において
は、原盤毎に視覚的表示を形成することしかできなかっ
た。従って、1つの原盤から生成された光ディスクは全
て同一の視覚的表示を有していた。本発明は、ユーザが
個々の光ディスク毎に任意の視覚的表示を形成出来る光
ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスク
を提供することを目的とする。
【0011】従来は、例えばユーザはディスク装置で光
ディスクに記録されている情報を再生しなければ、その
光ディスクに何が記録されているかを知ることが出来な
かった。本発明の記録方法(又は記録装置)により、例
えば記録されているテレビ放送番組のタイトルの視覚的
表示をその光ディスク上に記録することが出来る。これ
により、ユーザが光ディスクそのものを見ただけで、そ
の光ディスクに何が記録されているかを知ることが出来
る。従来は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的表
示を消去したり、書き換えたりすることが出来なかっ
た。本発明は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的
表示を消去出来る追記型又は書き換え型の光ディスク記
録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを提供する
ことを目的とする。本発明は、ユーザが光ディスクに形
成された視覚的表示を新たな視覚的表示に書き換えるこ
とが出来る書き換え型の光ディスク記録装置、光ディス
ク記録方法及び光ディスクを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は下記の構成を有する。請求項1の発明
は、光ディスクの面内に設けられたトラックに沿って光
のビームを照射し、前記光ビームの強度を変える、もし
くは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えるこ
とにより、前記光ディスクの記録面に対し視覚的に認識
可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせ
である視覚的表示を、視覚的に認識可能な様に記録する
ことを特徴とする光ディスク記録方法である。
【0013】本発明により、ユーザの利便性を向上する
ことができる。従来例においては、高精度で極めて高価
な原盤記録装置によって光ディスク上に視覚的表示を記
録した。本発明は、光ディスク上に視覚的表示を記録す
る安価な光ディスク装置(光ディスク上に記録されたプ
リピット等を用いて光ピックアップを制御することによ
り、原盤記録装置に比べてはるかに低い精度を有する安
価な光ディスク記録装置で、正しい位置にデータを記録
等することができる。)を実現できるという作用を有す
る。
【0014】請求項2の発明は、光ディスクの面内に設
けられたトラックに沿って光のビームを照射し、前記光
ビームの強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射
する/しないを切り換えることによりディジタルデータ
を記録し、前記ディジタルデータを記録していない未記
録部分を検出又は算出し、前記未記録部分に対し請求項
1に記載の記録方法で前記視覚的表示を記録することを
特徴とする光ディスク記録方法である。本発明により、
光ディスクの容量を有効活用できる。本発明により視覚
的表示を記録された光ディスクは、従来の再生装置でも
再生することが可能となる。
【0015】請求項3の発明は、光ディスクの面内に設
けられたトラックに沿って光のビームを照射し、前記光
ビームの強度を変える、もしくは、照射する/しないを
切り換えることにより内周部分にディジタルデータを記
録し、前記ディジタルデータの記録部分の最外周位置を
検出または算出し、前記検出または算出された最外周位
置よりも外周部分に請求項1に記載の記録方法で前記視
覚的表示を記録することを特徴とする光ディスク記録方
法である。本発明により視覚的表示を記録された光ディ
スクは、従来の再生装置でも再生することが可能であ
り、視覚的に統一感のとれたデザインを有する。記録部
分の最外周位置よりも外周部分を視覚的表示記録領域と
すると、視覚的表示記録領域の算出及び視覚的表示の配
置が容易である。
【0016】請求項4の発明は、前記視覚的表示の記録
領域に関する情報を前記光ディスクに記録する請求項1
に記載の光ディスク記録方法である。記録した視覚的表
示の記録領域を特定でき、視覚的表示及びディジタルデ
ータの追加記録、並びに記録した視覚的表示の消去を正
確に行うことができる。
【0017】請求項5の発明は、前記視覚的表示の記録
領域が環状の領域であって、前記視覚的表示の記録領域
に関する情報が、その記録領域の最内周のアドレスと、
その記録領域の最外周のアドレス、その記録領域の情報
量若しくはその記録領域がその記録領域の最内周のアド
レスから光ディスクの最外周までの領域であるという情
報と、を含む情報であることを特徴とする請求項4に記
載の光ディスク記録方法である。
【0018】環状の領域であれば、線(1次元)上に記
録されるディジタルデータの記録領域と、平面(2次
元)上に記録される視覚的表示の記録領域とを、同一の
管理方法により管理することが出来る。これにより、光
ディスク上に視覚的表示の記録領域を設定した場合、既
存の(本発明前であって、光ディスク上に視覚的表示を
設けることを想定していない)光ディスク装置(記録装
置又は再生装置)との互換性を維持することが出来る。
【0019】例えば扇型の形状の視覚的表示記録領域を
設けたとする。このような領域は視覚的に見るとひとつ
のまとまった平面状の(2次元的な)領域であるが、従
来のディジタルデータを記録する光ディスクと同様に、
トラックの長さ(線状の領域)の領域の観点から見れ
ば、扇型の領域は、極めて多数の限られた長さを有する
トラックの集合である。従って、従来のディジタルデー
タを記録する光ディスク記録再生装置と同一のファイル
管理方式でこの領域を規定しようとすれば、管理情報の
情報量が膨大になる(典型的には、それぞれの限られた
長さトラックの先頭のアドレス並びに情報量又は終端の
アドレスの集合になる。)。環状の領域は、従来のディ
ジタルデータを記録する光ディスクと同様に、トラック
の長さ(線状の領域)の領域の観点から見ると、連続す
る1本のトラックである。従って、従来のディジタルデ
ータを記録する光ディスク記録再生装置と同一のファイ
ル管理方式でこの領域を容易に規定できる。
【0020】既存のディジタルデータの記録領域と重複
しない様に新たな視覚的表示の記録領域を確保すること
が容易であり、既存の視覚的表示の記録領域と重複しな
い様に新たなディジタルデータの記録領域を確保するこ
とが容易である。例えば、扇型の形状の視覚的表示の記
録領域を設定した後に、新たなディジタルデータを記録
しようとすれば、新たなディジタルデータの記録領域が
1周毎に扇型の形状の視覚的表示の記録領域により分断
される場合がある。視覚的表示の記録領域が環状であれ
ば、新たなディジタルデータの記録領域がその視覚的表
示の記録領域により分断されることはない。
【0021】請求項6の発明は、前記視覚的表示の記録
領域に関する情報を光ディスクに記録する場所は、ファ
イルシステムに現れないユーザ情報管理領域であること
を特徴とする請求項4に記載の光ディスク記録方法であ
る。光ディスク上に視覚的表示の記録領域に関する情報
を格納するための特別に記録領域を必要としない。視覚
的表示の記録領域に関する情報を記録した光ディスク
を、再生装置で再生することも出来る。
【0022】請求項7の発明は、ディジタルデータを追
加記録する場合は、前記視覚的表示の記録領域に関する
情報を基に、前記ディジタルデータを追加記録すること
を特徴とする請求項4に記載の光ディスク記録方法であ
る。光ディスクの無駄領域を減らすことができ、記録領
域を有効に使えることとなる。
【0023】請求項8の発明は、視覚的表示を追加記録
する場合は、前記視覚的表示の記録領域に関する情報を
基に、前記視覚的表示を追加記録することを特徴とする
請求項4に記載の光ディスク記録方法である。タイトル
等の追加が容易にできるようになり、ユーザの利便性が
向上する。
【0024】請求項9の発明は、前記視覚的表示の記録
領域に関する情報、及び追加記録しようとするディジタ
ルデータの情報量を基に、前記ディジタルデータの記録
開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能な前記
ディジタルデータの情報量を計算し、前記記録開始位置
から前記ディジタルデータを追加記録する請求項4に記
載の光ディスク記録方法である。無駄な領域を減らすこ
とができ、光ディスク容量を有効活用できる。
【0025】請求項10の発明は、前記視覚的表示の記
録領域に関する情報、及び光ディスクに更に記録可能な
ディジタルデータの情報量である残容量を基に、追加記
録しようとするディジタルデータの記録開始位置、並び
に記録終了位置若しくは記録可能な前記ディジタルデー
タの情報量を計算し、前記記録開始位置から前記ディジ
タルデータを追加記録する請求項4に記載の光ディスク
記録方法である。ディジタルデータを記録できる容量の
管理を正確にできるので、無駄な領域を減らすことがで
き、光ディスク容量を有効活用できる。
【0026】請求項11の発明は、前記視覚的表示の記
録領域に関する情報、及び記録されたディジタルデータ
の情報量を基に、前記視覚的表示の記録できる残容量、
記録開始位置及び記録終了位置のうち少なくともいずれ
か1つを計算し、前記視覚的表示を追加記録する請求項
4に記載の光ディスク記録方法である。図柄同士の干渉
をさけることができるので、光ディスクの容量を有効活
用できるとともに、視覚的にバランス良く記録すること
ができる。
【0027】請求項12の発明は、前記視覚的表示の記
録領域に関する情報、及び光ディスクに更に記録可能な
ディジタルデータの情報量である残容量を基に、記録し
ようとする前記視覚的表示の記録できる容量、記録開始
位置、及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つ
を計算し、前記視覚的表示を追加記録する請求項4に記
載の光ディスク記録方法である。図柄を記録できる容量
の管理を正確にできるので、無駄な領域を減らすことが
でき、光ディスク容量を有効活用できる。
【0028】請求項13の発明は、前記視覚的表示を視
覚的に分離独立した領域に記録し、前記領域に前記視覚
的表示が視覚的に収まらない場合には、別の領域に記録
を行うことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記
録方法である。図柄同士が干渉を避けることができ、視
覚的にバランス良く記録することができる。
【0029】請求項14の発明は、前記視覚的表示の記
録領域に関する情報を基に、視覚的に分離独立した領域
を検出又は算出して、前記視覚的表示を前記視覚的に分
離独立した領域に記録し、前記領域内に前記視覚的表示
が視覚的に収まらない場合には、別の領域に記録を行う
ことを特徴とする請求項13記載の光ディスク記録方法
である。視覚的に分離独立した領域を正確に特定するこ
とができ、図柄が重なって記録されてしまうことを防止
でき、視覚的にバランス良く記録することができる。
【0030】請求項15の発明は、前記視覚的表示の記
録領域に関する情報を基に、前記視覚的表示部分に一定
の光ビームを照射し、前記視覚的表示を視覚的に消去す
る請求項4に記載の光ディスク記録方法である。一旦、
記録したタイトル等の情報を視覚的に消去することがで
きるので、ユーザの利便性がさらに向上する。「消去」
は、視覚的表示を視覚的に識別できなくように、視覚的
表示記録領域に新たなデータを記録することを意味す
る。消去用のデータは、例えば0若しくは1の一定のデ
ータ、複数のビットからなる視覚的に意味のある形状を
有しないデータ群等である。書換型光ディスクのみなら
ず、追記型光ディスクも含む。例えば追記型光ディスク
においては、消去用にマーク信号を記録する。
【0031】請求項16の発明は、前記視覚的表示の記
録領域に関する情報は、前記視覚的表示の記録開始アド
レス若しくは記録終了アドレスと、前記視覚的表示の情
報量に関する情報、記録終了アドレス若しくは記録開始
アドレスの情報と、を含むことを特徴とする請求項4に
記載の光ディスク記録方法である。視覚的に認識可能な
図柄の位置や大きさを光ディスク内のディジタルデータ
として記憶しやすく、装置が変わっても、同じ位置を特
定できるので、異なった機器でも、追記が可能となる。
【0032】請求項17の発明は、前記光ディスクに視
覚的に認識可能な様に記録するための画像データを、デ
ィスプレイ表示用の画像データに変換する変換ステップ
と、変換された前記ディスプレイ表示用の画像データを
出力する出力ステップと、を更に有することを特徴とす
る請求項1に記載の光ディスク記録方法である。ユーザ
は、光ディスクに記録する視覚的表示をディスプレイ上
で見て確認した後、実際に光ディスクに視覚的表示を記
録することが出来る。
【0033】請求項18の発明は、前記視覚的表示の記
録領域が、それぞれm個のトラック(mは正整数)を有
する3個以上の帯状の領域であって、隣接する前記帯状
の領域はそれぞれn個のトラック(nは正整数)の間隔
を有することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク
記録方法である。視覚的表示を記録するために、ディジ
タルデータの記録領域を減らす必要がある。大きな視覚
的表示は見易いが、大きな記録領域を必要とする。本発
明によれば、大きな視覚的表示を少ない記録領域を用い
て記録することが出来る。ユーザは、視覚的表示の鮮明
度と、ディジタルデータの記録容量との割り振りとを自
由に決めることが出来る。
【0034】請求項19の発明は、視覚的に認識可能な
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである
視覚的表示の情報を取得する記録情報取得ステップと、
前記視覚的表示の記録を新規に開始する前に、前記視覚
的表示を実際に記録した場合に光ディスク上に形成され
るパターンイメージを表示するパターンイメージ表示ス
テップと、前記パターンイメージをユーザに確認させ、
記録開始するかどうかを選択させる確認選択ステップ
と、前記確認選択ステップでユーザが記録開始を選択し
た場合に、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記
録する記録する記録ステップと、を有することを特徴と
する光ディスク記録方法である。ユーザは、光ディスク
に記録する視覚的表示をディスプレイ上で見て確認した
後、実際に光ディスクに視覚的表示を記録することが出
来る。
【0035】請求項20の発明は、視覚的表示として文
字を記録する場合、パターンイメージ表示ステップが、
文字フォントデータを取得するフォントデータ取得ステ
ップと、前記長方形の文字フォントデータを表示する位
置に応じて扇形または台形に変形または回転させるフォ
ントデータ変形回転ステップとを有することを特徴とす
る請求項19に記載の光ディスク記録方法である。ユー
ザは、視覚的表示を実際に光ディスクに記録した様子を
ディスプレイ上で見て確認した後、実際に光ディスクに
視覚的表示を記録することが出来る。
【0036】請求項21の発明は、前記記録情報取得ス
テップが、電子番組ガイドまたはコンテンツリストを表
示し、記録する番組またはコンテンツをユーザが選択す
る選択ステップと、光ディスク上に記録する視覚的表示
の情報を、電子番組ガイドまたはコンテンツリストから
取得する視覚情報取得ステップとを有することを特徴と
する請求項19に記載の光ディスク記録方法である。ユ
ーザは、光ディスクに記録するディジタル情報と関連を
有する視覚的表示を、画面上で例えばクリック指定する
だけで(面倒な文字入力によらない。)、決定すること
が出来る。
【0037】請求項22の発明は、記録情報取得ステッ
プが、ユーザから番組の記録時間又は放送局を特定する
情報を取得する番組特定情報取得ステップと、前記取得
した記録時間又は放送局を特定する情報に基づいて、そ
の情報に関連付けられた番組情報を蓄積している蓄積部
から光ディスク上に記録する前記視覚的表示を取得する
情報取得ステップと、を有することを特徴とする請求項
19に記載の光ディスク記録方法である。ユーザは、光
ディスクに記録するディジタル情報と関連を有する視覚
的表示を、例えばインターネットを介して自動的に読み
込むことにより、決定することが出来る。
【0038】請求項23の発明は、前記記録情報取得ス
テップが、視覚的表示として光ディスクに記録する画像
を、画像データの中からユーザが選択する画像選択ステ
ップと、ユーザが選択した画像の画素サイズを変換する
サイズ変換ステップとを有することを特徴とする請求項
19に記載の光ディスク記録方法である。ユーザは、視
覚的表示を実際に光ディスクに記録した様子をディスプ
レイ上で見て確認した後、実際に光ディスクに視覚的表
示を記録することが出来る。
【0039】請求項24の発明は、光ディスクの未記録
領域に視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又は
これらの組み合わせである視覚的表示を記録できるよう
に、前記視覚的表示の大きさを自動的にフィッティング
して記録するフィッティング記録ステップを有すること
を特徴とする光ディスク記録方法である。視覚的表示を
適切な大きさで(記録領域からはみださない範囲で、大
きく)記録領域に記録することが出来る。
【0040】請求項25の発明は、視覚的に認識可能な
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである
視覚的表示の記録領域をユーザが決定する視覚的表示記
録領域決定ステップと、光ディスク上の記録領域から、
前記視覚的表示の記録領域を除いた領域にディジタルデ
ータが記録できるように、ディジタルデータの圧縮率を
コントロールしながらディジタルデータを記録する圧縮
率コントロール記録ステップと、を有することを特徴と
する光ディスク記録方法である。ディジタルデータを、
光ディスクに収まる様に適切な圧縮率で記録することが
出来る。
【0041】請求項26の発明は、視覚的に認識可能な
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである
視覚的表示を光ディスク又は光ディスク記録装置にディ
ジタルデータとして記録しておく視覚的表示ディジタル
記録ステップと、光ディスク上にディジタルデータとし
て記録されている視覚的表示を取得する視覚的表示取得
ステップと、ファイナライズのときに取得した前記視覚
的表示を記録するファイナライズ視覚的表示記録ステッ
プと、を有することを特徴とする光ディスク記録方法で
ある。ユーザが視覚的表示の記録を指示する都度、光デ
ィスク記録再生装置が視覚的表示を記録したのでは、例
えば最後の視覚的表示が光ディスクに収まらなくなる恐
れもある。ファイナライズ時点でまとめて視覚的表示を
記録するので、全ての視覚的表示を適切な大きさで記録
することが出来る。
【0042】請求項27の発明は、光ディスクのイニシ
ャライズ時またはイレース時またはファイナライズ時に
ディジタルデータ、並びに視覚的に認識可能な文字、図
形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表
示のいずれもが記録されていない部分に、前記視覚的表
示を記録することを特徴とする光ディスク記録方法であ
る。
【0043】請求項28の発明は、光ディスクを回転さ
せる回転モータと、光ビームを照射し、前記光ビームの
光強度を変えること又は照射する/しないを切り換える
ことにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピック
アップと、前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブ
ルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラ
ッキングエラー検出部と、前記トラッキングエラーに基
づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心
線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、文字、
図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的
表示の画像データを蓄積する画像メモリと、前記光ディ
スクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像デ
ータを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部
と、を備え、読み出された前記画像データに基づいて、
前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変えるこ
と又は照射する/しないを切り換えることにより、前記
光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に
記録することを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0044】通常のディジタルデータを記録するのと同
様のトラック制御により、図柄を記録することができる
ので、簡単な構成で、視覚的に認識可能な図柄を記録型
の光ディスクに記録できる。
【0045】請求項29の発明は、前記光ピックアップ
が再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示
の記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報
取得部を更に備え、前記視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部は、更に前記視覚的表示の記録領域に関する情
報に基づいて、前記画像データを読み出すことを特徴と
する請求項28に記載の光ディスク記録装置である。視
覚的に認識できる情報を記録する位置を特定することが
でき、この位置を基に、追記を行うことで、録画したい
内容にタイトルを追加しながら録画していくことができ
ることとなり、追加記録に対応できる。
【0046】請求項30の発明は、前記視覚的表示記録
タイミングパルス生成部は、更に前記光ディスクの回転
に同期して生成される回転パルスに基づいて、前記画像
データを読み出すことを特徴とする請求項28に記載の
光ディスク記録装置である。回転パルスを用いて、歪み
の少ない視覚的表示を記録できる。
【0047】請求項31の発明は、前記視覚的表示を光
ディスク周に沿って扇状に変形させて記録することを選
択した場合は、前記回転モータで前記光ディスクを一定
の回転数で回転させながら、前記視覚的表示を記録し、
前記視覚的表示をほぼそのままの形状で記録することを
選択した場合は、前記回転モータで前記光ディスクを一
定の線速度で回転させながら、前記視覚的表示を記録す
る、ことを特徴とする請求項28に記載の光ディスク記
録装置である。
【0048】視覚的に認識可能な図柄を、一定回転の場
合には、光ディスク周に沿って記録でき、一定の線速度
の場合には、周によらず、縦横の比率の整ったものにな
り、視覚的な印象を変化させることができ、ユーザの利
便性が向上する。光ディスクの方式によらず、視覚的に
認識可能な図柄の位置を記録できるので、多様な光ディ
スクに対応でき、ユーザのライブラリ化が可能となり、
利便性が向上する。
【0049】請求項32の発明は、前記視覚的表示の記
録領域に関する情報は、前記視覚的表示の記録開始アド
レス若しくは記録終了アドレスと、前記視覚的表示の情
報量に関する情報、記録終了アドレス若しくは記録開始
アドレスの情報と、を含むことを特徴とする、請求項2
9に記載の光ディスク記録装置である。視覚的に認識可
能な図柄の位置や大きさを光ディスク内のディジタルデ
ータとして記憶しやすく、装置が変わっても、同じ位置
を特定できるので、異なった機器でも、追記が可能とな
る。
【0050】請求項33の発明は、前記視覚的表示記録
タイミングパルス生成部は、前記光ディスクから読み出
された位置情報の位置をその位置情報に応じた補正量で
補正することにより前記光ディスクの実質的に一定の角
度で発生するタイミングパルスを生成し、そのタイミン
グパルスを基準に前記画像データを読み出すことを特徴
とする請求項28の光ディスク記録装置である。回転パ
ルスを生成するセンサー等の部品が不要となり視覚的に
認識可能な図柄を段差なく記録することができることと
なる。
【0051】請求項34の発明は、前記視覚的表示記録
タイミングパルス生成部は、前記光ディスクから読み出
された位置情報の位置と、前記光ディスクの回転に同期
して一定の角度で生成される回転パルスとのずれ量を算
出し、その回転パルスの出力タイミングを前記ずれ量に
基づいて補正して、前記画像データを読み出すことを特
徴とする請求項28に記載の光ディスク記録装置であ
る。
【0052】請求項35の発明は、前記視覚的表示領域
情報取得部の出力に基づいて前記光ピックアップを制御
して、前記光ピックアップの光ビームを前記光ディスク
の同一位置を通過させた後にトラックを移動させなが
ら、視覚的表示を記録することを特徴とする請求項28
に記載の光ディスク記録装置である。回転パルスを生成
するセンサー等の部品が不要となり、視覚的に認識可能
な図柄を段差なく、記録することができることとなる。
【0053】請求項36の発明は、前記画像メモリは、
ディスプレイ表示用の前記画像データを蓄積し、ディス
プレイ表示用の前記画像データを前記光ディスクに視覚
的に認識可能な様に記録するための画像データに変換し
て出力する第1の変換部を更に有し、前記第1の変換部
の出力信号に基づいて、前記光ピックアップの前記光ビ
ームの光強度を変えること又は照射する/しないを切り
換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を
視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする請求
項28に記載の光ディスク装置である。
【0054】請求項37の発明は、前記画像メモリは多
値の画像データを蓄積し、1個の多値の前記画像データ
を、複数個の2値の画像データに変換して出力する第1
の変換部を更に有し、2値の前記画像データに基づい
て、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変え
ること又は照射する/しないを切り換えることにより、
前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な
様に記録することを特徴とする請求項28又は請求項3
3の光ディスク記録装置である。
【0055】請求項38の発明は、前記画像メモリは、
前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するため
の前記画像データを蓄積し、前記光ディスクに視覚的に
認識可能な様に記録するための前記画像データをディス
プレイ表示用の画像データに変換する第2の変換部と、
変換された前記ディスプレイ表示用の画像データを出力
する出力部と、を更に有することを特徴とする請求項2
8又は請求項33に記載の光ディスク装置である。
【0056】請求項39の発明は、前記光ディスクが、
反射率の変化を生じるデータ記録方法の追記型又は書換
え型光ディスクであることを特徴とする請求項28に記
載の光ディスク記録装置である。「追記型光ディスク」
とは、ユーザがひとつの記録領域に1回だけ記録可能な
光ディスクを意味し、典型的にはマーク信号を記録する
と光ディスクの記録層に非可逆的な変化を生じる光ディ
スクである。「書換え型光ディスク」とは、ユーザが同
一の記録領域に2回以上記録可能な光ディスクを意味
し、典型的にはマーク信号及びスペース信号を記録する
と光ディスクの記録層に可逆的な変化を生じる光ディス
クである。
【0057】請求項40の発明は、前記視覚的表示の記
録領域が、それぞれm個のトラック(mは正整数)を有
する3個以上の帯状の領域であって、隣接する前記帯状
の領域はそれぞれn個のトラック(nは正整数)の間隔
を有することを特徴とする請求項28に記載の光ディス
ク記録装置である。
【0058】請求項41の発明は、反射率の変化を生じ
るデータ記録方法の追記型又は書換え型光ディスクであ
って、追記又は書換えのデータ記録方法により視覚的に
認識可能な文字、記号、図形、模様又はこれらの組み合
わせである視覚的表示が形成されていることを特徴とす
る光ディスクである。
【0059】請求項42の発明は、追記又は書換えのデ
ータ記録方法により視覚的に認識可能な文字、記号、図
形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示が記
録された1つ又は複数の視覚的表示の記録領域と、追記
又は書換えのデータ記録方法により視覚的に認識出来な
い情報が記録された情報記録領域と、を有し、前記情報
記録領域は整数個のセクタで構成されていることを特徴
とする光ディスクである。ディジタルデータを記録した
後に視覚的表示を記録した場合にディジタルデータの一
部が消されることがない。視覚的表示を記録した後にデ
ィジタルデータを記録した場合に、ディジタルデータの
一部が視覚的表示記録領域に書き込まれることがない。
【0060】請求項43の発明は、追記又は書換えのデ
ータ記録方法により視覚的に認識可能な文字、記号、図
形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示が形
成された1つ又は複数の視覚的表示の記録領域を有し、
前記視覚的表示の記録領域が、それぞれm個のトラック
(mは正整数)を有する3個以上の帯状の領域であっ
て、隣接する前記帯状の領域はそれぞれn個のトラック
(nは正整数)の間隔を有することを特徴とする光ディ
スクである。
【0061】請求項44の発明は、視覚的に認識可能な
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである
視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、且つ前記
視覚的表示の記録領域に他の情報を重ねて記録すること
を禁止する情報を記録していないことを特徴とする、反
射率の変化を生じるデータ記録方法の書換型光ディスク
である。
【0062】ユーザ又は光ディスクメーカは、未記録領
域に任意の視覚的表示を記録することが出来る。光ディ
スク記録再生装置をその領域を未記録領域と判断する故
に、視覚的表示を記録することによりディジタルデータ
の記録容量が減らない。例えば、未記録領域に未記録部
分の記録容量に応じた個数の視覚的表示を記録すること
により、光ディッスクを見ただけでその残容量を概略的
に知ることが出来る。市場で販売される光ディスクは従
来均一で単調な表面を有していた。メーカは、魅力的な
デザインの視覚的表示を表面に記録した光ディスク(例
えば未記録光ディスク)を販売することにより、デザイ
ン的に従来の光ディスクと差別化することが出来る。
【0063】請求項45の発明は、未記録部分の記録容
量に応じた個数の視覚的に認識可能な文字、図形、記
号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を、
視覚的に認識可能な様に前記未記録部分に記録したこと
を特徴とする、反射率の変化を生じるデータ記録方法の
書換型光ディスクである。これにより、光ディッスクを
見ただけでその残容量を概略的に知ることが出来る。
【0064】請求項46の発明は、反射率の変化を生じ
るデータ記録方法の書換型光ディスクに、視覚的に認識
可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせ
である視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、且
つ前記視覚的表示の記録領域に他の情報を重ねて記録す
ることを禁止する情報を前記光ディスクに記録しない記
録ステップを有することを特徴とする光ディスク記録方
法である。本発明によれば、記録された光ディスクは視
覚的表示を有し、且つそのディジタルデータの記録容量
が減らない。
【0065】請求項47の発明は、反射率の変化を生じ
るデータ記録方法の書換型光ディスクが未記録であるか
否かを判断することと、前記光ディスクの残る記録容量
を検出することの少なくともいずれか一方を実行するス
テップと、前記光ディスクの未記録部分に、前記未記録
部分の記録容量に応じた個数の視覚的に認識可能な文
字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視
覚的表示を、視覚的に認識可能な様に記録する記録ステ
ップと、を有することを特徴とする光ディスク記録方法
である。これにより、光ディッスクを見ただけでその残
容量を概略的に知ることが出来る。
【0066】請求項48の発明は、ディスプレイ表示用
の画像データを前記光ディスクに視覚的に認識可能な様
に記録するための画像データに変換して出力する変換ス
テップを更に有し、前記変換ステップにおいて出力し
た、前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録する
ための画像データを請求項1の記録方法で光ディスクに
記録して、光ディスク上に前記視覚的表示を形成するこ
とを特徴とする光ディスク記録方法である。ユーザは、
記録される視覚的表示をディスプレイ上で確認した後、
光ディスクに記録することが出来る。
【0067】請求項49の発明は、1個の多値の画像デ
ータを、複数個の2値の画像データに変換して出力する
変換ステップを更に有し、前記2値の画像データを請求
項1の記録方法で光ディスクに記録して、光ディスク上
に前記視覚的表示を形成することを特徴とする光ディス
ク記録方法である。これにより、2値記録する光ディス
クに実質的に多値の画像データを記録することが出来
る。
【0068】本発明は、ユーザがディジタルデータと視
覚的表示との両方を追記又は書き換えにより記録できる
安価な光ディスク記録装置及び記録方法を実現できると
いう作用を有する。本発明は、ユーザが個々の光ディス
ク毎に任意の視覚的表示を形成出来る光ディスク記録装
置、光ディスク記録方法及び光ディスクを実現できると
いう作用を有する。
【0069】上記の構成を有する本発明は、記録されて
いるディジタルデータに関連する視覚的表示をその光デ
ィスク上に記録することにより、ユーザが光ディスクそ
のものを見ただけで、その光ディスクに何が記録されて
いるかを知る光ディスク記録装置、光ディスク記録方法
及び光ディスクを実現できるという作用を有する。本発
明は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的表示を消
去出来る追記型又は書き換え型の光ディスク記録装置、
光ディスク記録方法及び光ディスクを実現できるという
作用を有する。本発明は、ユーザが光ディスクに形成さ
れた視覚的表示を新たな視覚的表示に書き換えることが
出来る書き換え型の光ディスク記録装置、光ディスク記
録方法及び光ディスクを実現できるという作用を有す
る。
【0070】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施をするための最
良の形態を具体的に示した実施例について図面とともに
記載する。
【0071】《実施例1》図1〜図11を用いて、本発
明の実施例1の光ディスク、光ディスク記録装置(光デ
ィスク記録装置は、光ディスク記録専用装置と光ディス
ク記録再生装置とを含む。)及び記録方法について説明
する。図1は、本発明の実施例1における光ディスク記
録再生装置100の構成を示すブロック図である。図1
で、100は光ディスク記録再生装置、151は受信ア
ンテナ、152はチューナ、153はSTB(セットト
ップボックス)、154は画像ディスプレイである。
【0072】光ディスク記録再生装置100において、
101は光ディスク、102はスピンドルモータ、10
3はスピンドルモータ制御駆動部、104は回転パルス
発生器、105は光ピックアップ、106は光ピックア
ップ制御駆動部、107は再生部、108はトラバース
モータ、109はトラバースモータ制御駆動部、110
は記録部、111、120、121は切換スイッチ、1
12は符号化器(エンコーダ)、113は信号入出力
部、114はアドレス情報検出部、115は視覚的表示
記録タイミングパルス生成部、116は復号化器(デコ
ーダ)、117は制御部、118はビットマップ画像生
成部、119はデータ変換部、122は視覚的表示記録
領域記憶部、123はディスプレイ表示用の画像データ
記憶部、124は映像/音声出力部、125は操作部で
ある。符号化器112はメモリ132を有する。制御部
117は視覚的表示記録領域情報管理部131を有す
る。データ変換部119はメモリ133を有する。
【0073】光ディスク101は追記型光ディスクであ
るCD−Rである。図2はCD−Rの構造を模式的に示
す図である。図2において、CD−Rの内周から外周に
向かって螺旋状の溝部201が形成されている。溝部2
01の中には記録トラックが形成されている。溝部は、
光ディスクの位置情報(アドレス情報、時間情報とも言
う。)の変調信号に応じてウォブルしている。一定の長
さを有するセクタ202毎に設けられた位置情報は、そ
のセクタの光ディスク上の位置を特定する。セクタは、
螺旋状のトラックに沿って順番に並んでいるが、光ディ
スク101の半径方向には整列していない。本発明の適
用の対象はCD−Rに限られず、光の反射率の変化によ
り信号を記録する任意の追記型又は書換型光ディスクに
適用可能である。例えば、DVD−R、DVD−RWで
ある。
【0074】スピンドルモータ制御駆動部103は、制
御部117からの指令に応じて、スピンドルモータ10
2をCAV(Constant Angular Velocity)方式、又は
CLV(Constant Linear Velocity)方式で制御駆動す
る。スピンドルモータ102は、光ディスク101を回
転させる。回転パルス発生器104は、例えばフォトカ
プラ、ホール素子又はスピンドルモータ102の電圧若
しくは電流の検出素子等であって、磁気スピンドルモー
タ102の回転を検出し、スピンドルモータ102が一
定の角度になった時点で回転同期パルスを発生する。
【0075】光ピックアップ105は、半導体レーザ
と、ビームスプリッタ、コリメータレンズ、対物レンズ
等の光学系と、フォーカスエラー光検知器(フォーカス
エラー検出部)と、トラッキングエラー光検知器(トラ
ッキングエラー検出部)と、対物レンズをフォーカス方
向に駆動するフォーカスアクチュエータと、対物レンズ
をトラッキング方向に駆動するトラッキングアクチュエ
ータとを有する。光ピックアップ105は、記録時に光
ディスクの記録トラックにレーザを照射して、記録層を
加熱溶融した部分とそのままの部分(溶融しない部分)
とを形成し、情報(通常のデータ及び視覚的表示を含
む。)を記録する。再生時に、照射したレーザの反射光
により記録された情報を読み取る。記録層を溶融した部
分(低反射率になった部分)とそのままの部分(高反射
率の部分)とでは記録層の反射率が異なる故に、記録さ
れた情報を読み取ることが出来る。又、記録時及び再生
時に、照射したレーザの反射光に基づいて、トラッキン
グエラー信号(記録トラックの左右の溝部側面からの反
射光の差分信号)及びフォーカスエラー信号を検出し、
溝部のウォブル信号を読み出す。
【0076】再生部107は、光ピックアップ105の
出力信号(記録された情報、トラッキングエラー信号、
フォーカスエラー信号及びウォブル信号を含む。)を入
力し、増幅し、出力する。アドレス情報検出部114
は、ウォブル信号(変調信号)を復調することにより、
光ディスクの位置情報を検出する。CD−Rにおいて
は、溝部(プリグルーブ)のウォブル信号はATIP
(Absolute Time In Pregroove)情報(その場所の時間
情報(先頭から標準速度で再生した場合の分、秒、フレ
ーム数)等)をFM変調したものである。アドレス情報
検出部114は、FM復調したATIP情報を出力す
る。ATIP情報に含まれる時間情報は位置情報として
の役割も果たす。
【0077】光ピックアップ制御駆動部106は、フォ
ーカスアクチュエータ制御駆動部(フォーカス制御部)
と、トラッキングアクチュエータ制御駆動部(トラッキ
ング制御部)とを有する。フォーカスアクチュエータ制
御駆動部は、フォーカスエラー信号の絶対値が小さくな
る様にフォーカスアクチュエータを制御駆動する。トラ
ッキングアクチュエータ制御駆動部は、トラッキングエ
ラー信号の絶対値が小さくなる様にトラッキングアクチ
ュエータを制御駆動する。トラバースモータ制御駆動部
109は、制御部117の指令に応じて、トラバースモ
ータ108を制御駆動する。トラバースモータ制御駆動
部109は、トラッキングエラー信号を入力し、その変
化の回数をカウントして通過したトラック本数をカウン
トする。トラバースモータ108は、光ピックアップ1
05を光ディスクの半径方向に移動させる。
【0078】アンテナ151は、放送電波(地上波又は
衛星放送である。)を受信する。アンテナに代えて、有
線放送の受信器でも良い。チューナ152は、放送電波
から受信したいチャンネルの信号を抽出し、復調して出
力する。STB(Set Top Box)153は、チューナ1
52が出力した放送番組を入力して、種々の装置(光デ
ィスク記録再生装置100及び図示しない装置を含
む。)に放送番組を伝送する。STB153は、電子番
組ガイド及びコンテンツリストを有する。実施例におい
ては、STB153と光ディスク記録再生装置100の
信号入出力部113とはIEEE1394バスで接続さ
れている。IEEE1394バスは、STB153と光
ディスク記録再生装置100との間で、映像信号、音声
信号及び種々の情報を双方向に伝送する。
【0079】信号入出力部113は、STB153から
伝送された映像信号及び音声信号を符号化器112に伝
送し、STB153から伝送された他の情報を制御部1
17に伝送し、復号化器116が出力した映像信号及び
音声信号をSTB153に伝送し、制御部117が出力
した要求信号等の情報をSTB153に伝送する。符号
化器112は、制御部117の指令に応じて、入力した
映像信号及び音声信号をメモリ132に格納し、光ディ
スク101の記録フォーマットに適合するように符号化
し、符号化された映像信号及び音声信号をメモリ132
に格納する。制御部117は、符号化器112のメモリ
132に管理情報(視覚的表示記録領域情報を含む。)
を書き込む。メモリ132から読み出された符号化され
た映像信号及び音声信号又は管理情報は、切換スイッチ
111に入力される。実施例において、制御部117は
マイクロコンピュータである。
【0080】視覚的表示記録領域情報は、視覚的表示記
録領域の位置及び大きさを特定する情報であって、視覚
的表示の記録開始アドレス(若しくは記録終了アドレ
ス)(光ディスクの最外周アドレスを含む。))と、前
記視覚的表示の情報量に関する情報若しくは記録終了ア
ドレス(若しくは記録開始アドレス)の情報と、を含
む。例えばその記録領域の最内周のアドレスと、その記
録領域の最外周のアドレス、その記録領域の情報量若し
くはその記録領域がその記録領域の最内周のアドレスか
ら光ディスクの最外周までの領域であるという情報と、
を含む。
【0081】記録時に、切換スイッチ111は、通常の
データを記録する領域ではメモリ132から読み出され
た符号化された映像信号及び音声信号(又は、制御部1
17が符号化器112のメモリ132に書き込んだ管理
情報)を選択して出力し、視覚的表示記録領域ではデー
タ変換部119が出力する視覚的表示の画像データを選
択して出力する。切換スイッチ111は、後述する視覚
的表示記録領域ウインドウ信号に応じて切り換えられ
る。記録部110は、制御部117の指令に応じて切換
スイッチ111の出力信号(符号化された映像信号及び
音声信号、又は視覚的表示の画像データ)を入力し、入
力した信号に応じてレーザを制御する(出力を変調す
る。)。この時、光ビームが正確にトラック上に照射さ
れる様に、光ピックアップ105はトラッキング制御及
びフォーカス制御される。
【0082】通常のデータを記録する時、一定以上の1
又は0が連続しないようにすることが多い(例えばラン
レングスリミット法により変調したデータである)。通
常のデータの平均値は直流成分が比較的小さい場合が多
い(必ずしも直流成分が0とは限らない。)。そのた
め、肉眼で見ると通常のデータを記録した光ディスクの
表面は一様に光っている。本発明により光ディスクの記
録面に視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録する場
合は、肉眼で見て光の反射量が部分的に異なる程度に1
と0との割合を部分により異ならせる。例えばある部分
には0のみを記録し、他の部分には1のみを記録する。
例えばある部分には1の割合が80%以上になるように
記録し、他の部分には1の割合が20%以下になるよう
に記録する。
【0083】視覚的表示記録タイミングパルス生成部1
15は、制御部117からの指令、スピンドルモータ1
02が1回転する毎に出力される回転同期パルス(回転
パルス発生器104の出力)、位置情報(アドレス情報
検出部114の出力)、再生部107の出力信号を入力
し、視覚的表示記録領域のウインドウ信号(記録時の切
換スイッチ111の切換制御信号)及び視覚的表示記録
領域における画像データ記録用クロック(データ変換部
119のメモリ133から画像データを読み出す読み出
しクロック)を出力する。本発明においては、螺旋状
(又は同心円状)に設けられた記録トラックに沿ってデ
ータを記録することにより、平面状の視覚的表示を光デ
ィスクに形成するため、視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部115が設けられている(従来の光ディスク記
録再生装置にはない。)。
【0084】復号化器116は、再生信号107が出力
する符号化された映像信号及び音声信号を入力し、復号
化して出力する。復号化された映像信号及び音声信号
は、信号入出力部113を通じてSTB153に伝送さ
れ、スイッチ120に入力される。復号化器116は、
光ディスク101に記録された管理情報(視覚的表示記
録領域情報を含む。)を抽出して、制御部117に伝送
する。ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123
は、光ディスク101に記録する視覚的表示をディスプ
レイ上で目視で認識できるように表示するための画像デ
ータ(例えばVGA,SGA、XGA等のコンピュータ
用規格又はNTSC等のテレビ用規格に適合する画像デ
ータ)を格納しており、その画像データをデータ変換部
119及びスイッチ121に伝送する。ユーザは、ディ
スプレイ154の表示を見ながら光ディスク101に記
録する図柄データを選択し、編集する。あらかじめディ
スプレイ表示用の画像データ記憶部123が画像データ
を記憶しても良く、制御部117がSTB153から画
像データを取得しても良く、又はユーザが操作部12
5、制御部117を通じて文字フォントデータ等の視覚
的表示を書き込んでも良い。
【0085】データ変換部119は、ディスプレイ表示
用の画像データ記憶部123が出力するディスプレイ表
示用の画像データを入力し、光ディスク記録用の画像デ
ータ(光ディスク上に記録すると、その表示(文字、図
柄等)を視覚的に認識出来るような画像データ)に変換
して内蔵するメモリ133に格納する。データ変換部1
19は、変換した画像データを記録タイミングパルス
(視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の出
力)によってメモリ133から読み出し、切換スイッチ
111に伝送する。例えば、データ変換部108は、S
VGA規格の1024×768画素の図柄データを、3
0000ビット×20000トラックのデータに変換す
る。データ量を削除するために、複数ビット×複数トラ
ックで1画素を形成するようにしても良い。本発明にお
いては、ユーザがディスプレイ上で見ながら視覚的表示
を選択し、選択した視覚的表示を光ディスクに形成する
という全く新しい機能を実現するため、データ変換部1
19が設けられている(従来の光ディスク記録再生装置
にはない。)。
【0086】制御部117は、各部の制御を行うCPU
等の制御装置である。制御部117は、操作部125か
ら入力するユーザの指令、アドレス情報検出部114が
出力する位置情報、及び復号化器116が出力する光デ
ィスク101に記録された管理情報(視覚的表示記録領
域情報を含む。)等に基づいて、光ディスク記録再生装
置100全体を制御する。操作部125は、赤外線リモ
ートコントローラ、キーボード又は操作パネル等であっ
て、ユーザによる指令の入力を受け付け、ユーザに現在
の状態(例えば停止、記録、再生等の状態)を表示す
る。制御部117は、操作部125に光ディスク記録再
生装置100の現在の状態(例えば停止、記録、再生等
の状態)を表示し、記録するための管理情報(視覚的表
示記録領域情報を含む。)を切換スイッチ111に伝送
する。
【0087】制御部117の視覚的表示記録領域情報管
理部131は、視覚的表示記録領域情報を管理する。視
覚的表示記録領域情報管理部131は、ユーザの指令、
光ディスク101の未記録領域の情報等に基づいて視覚
的表示記録領域を決定する。視覚的表示記録領域情報管
理部131は、決定された視覚的表示記録領域情報及び
光ディスク101から読み出された視覚的表示記録領域
情報を視覚的表示記録領域記憶部122に格納し、視覚
的表示記録領域記憶部122から読み出した視覚的表示
記録領域情報に基づいて、視覚的表示記録タイミングパ
ルス生成部115に設定値を送り、符号化器112のメ
モリ132に視覚的表示記録領域情報を書き込む。
【0088】ビットマップ画像生成部118は、制御部
117の指令に応じてビットマップ画像(STB153
から取得した電子番組ガイド、コンテンツリストの画像
を含む。)を生成し、出力する。スイッチ120は、E
−E時及び記録時に信号入出力部113が出力した映像
信号及び音声信号を選択して出力し、再生時に復号化器
116が出力した復号化された映像信号及び音声信号を
選択して出力する。
【0089】スイッチ121は、例えば通常の記録時若
しくは再生時にはスイッチ120の出力信号を選択して
出力し、ユーザがディスプレイ表示用の画像データ記憶
部123に記憶された画像データから視覚的表示記録領
域に記録する視覚的表示を選択する場合は、ディスプレ
イ表示用の画像データ記憶部123に記憶された画像デ
ータを選択して出力し、例えばユーザが内蔵するGUI
(Graphical User Interface)により光ディスク記録再
生装置100に指令を与える場合は、ビットマップ画像
生成部118が出力するビットマップ画像を選択して出
力する。映像/音声出力部124は、スイッチ121が
出力する映像信号及び音声信号を出力する。映像/音声
表示部123は液晶映像ディスプレイとスピーカとを有
し、それぞれ映像信号、音声信号を表示する。
【0090】図3は、視覚的表示記録タイミングパルス
生成部115の詳細なブロック図である。図3に示す視
覚的表示記録タイミングパルス生成部115は、比較器
301、304、先頭の時間情報記憶部302、S−R
(Set/Reset)フリップフロップ303、終端の時間情
報記憶部305、発振器(PLL(Phase Lock Loop)
を構成している。)306、ANDゲート307、30
8を有する。図3の視覚的表示記録タイミングパルス生
成部115は、環状の視覚的表示記録領域の記録タイミ
ングパルスを生成する。制御部117は、環状の視覚的
表示記録領域の先頭(最内周)の時間情報を先頭の時間
情報記憶部302に格納し、環状の視覚的表示記録領域
の終端(最外周)の時間情報を終端の時間情報記憶部3
05に格納する。例えば図5(後述)に示すように、視
覚的表示記録領域を更に複数の環状の領域に分け、それ
ぞれの領域に独立に視覚的表示を記録しても良い。
【0091】記録時に、光ビームが光ディスクの内周か
ら外周に向かって記録トラックを走査する。アドレス情
報検出部114は、読み取った時間情報(アドレス情
報)を比較器301、304に入力する。比較器301
は、読み取った時間情報が先頭の時間情報に一致する
と、一致信号を出力する。S−Rフリップフロップ30
3は、この一致信号によりセットされる。比較器304
は、読み取った時間情報が終端の時間情報に一致する
と、一致信号を出力する。S−Rフリップフロップ30
3は、この一致信号によりリセットされる。S−Rフリ
ップフロップ303は、光ビームが環状の視覚的表示記
録領域を走査している期間にハイレベルを出力し、他の
期間にロウレベルを出力する(「視覚的表示記録領域ウ
インドウ信号」と呼ぶ。)。視覚的表示記録領域ウイン
ドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。視覚的
表示記録領域ウインドウ信号は、光ディスクの実質的に
一定の角度で発生するタイミングパルスである。
【0092】発振器306は、視覚的表示を記録するビ
ット単位のクロックを出力する。発振器306はPLL
を構成しており、スピンドルモータ回転位相パルスに位
相同期している。発振器306が出力するクロック周波
数が十分高い場合は、発振器306はPLLでなくても
良い。ANDゲート307は、視覚的表示記録領域ウイ
ンドウ信号とクロック信号(発振器306の出力信号)
とを入力し、視覚的表示記録領域においてクロック信号
(両者の論理積の信号)を出力する。ANDゲート30
7の出力信号は、データ変換部119の画像読み出し用
クロック(コラム用)として使用される。ANDゲート
308は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号とスピン
ドルモータ回転位相パルスとを入力し、視覚的表示記録
領域においてスピンドルモータ回転位相パルス(両者の
論理積の信号)を出力する。ANDゲート308の出力
信号は、データ変換部119の画像読み出し用クロック
(ロウ用)として使用される。
【0093】図4は、データ変換部119の詳細なブロ
ック図である。図4に示すデータ変換部119は、分周
比レジスタ401、403、分周器(カウンタ)40
2、404、読み出しアドレスレジスタ405、メモリ
133、書き込みアドレスレジスタ406を有する。制
御部117が書き込みアドレスレジスタ406に書き込
みアドレスを書き込み、制御部117の指令に基づいて
ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123が画像デ
ータ(例えばSVGA規格の1024×768画素の画
像データであるとする。)をメモリ133に書き込む。
【0094】分周器402、404は、視覚的表示記録
タイミングパルス生成部115が出力したコラム及びロ
ウの2つの画像データ読み出し用クロックを入力する。
コラムの画像データ読み出し用クロックとは、視覚的表
示記録領域において、光ディスクのトラックに沿って出
力されるビット単位のクロックである。ロウの画像デー
タ読み出し用クロックとは、視覚的表示記録領域におい
て、光ディスクのトラック毎に出力されるクロック(実
施例1においてはスピンドルモータ回転位相パルス)で
ある。例えば、データ変換部108は、入力した102
4×768画素の画像データを、30720ビット×1
9968トラックのデータに変換する。実施例において
はデータ量をメモリが記憶出来る範囲に制限するため
に、複数ビット×複数トラックで1画素を形成するよう
にしている。制御部117は、分周比レジスタ401に
分周比30を書き込み、分周比レジスタ403に分周比
26を書き込む。
【0095】分周器402は、コラムの画像データ読み
出し用クロックを1/30に分周し且つ分周した信号を
カウントして出力する。カウンタ値を読み出しアドレス
レジスタ405に書き込む。分周器404は、ロウの画
像データ読み出し用クロックを1/26に分周し且つ分
周した信号をカウントして出力する。カウンタ値を読み
出しアドレスレジスタ405に書き込む。メモリ133
は、光ビームが視覚的表示記録領域をスキャンする時
に、画像データを出力する。
【0096】図5は、本発明の実施例1による記録方法
によって、ディジタルデータ及び図柄データを記録した
光ディスク101の正面図を示したものである。501
は、データの記録部分であり、記録領域には、音楽や映
像等が、ディジタルデータとして記録されている。この
ような記録は、光ピックアップの光ビームの光を、光デ
ィスクのトラックに沿って所定の変調をかけて、強く照
射することによって、数ミクロンの長さのマークが形成
される。その再生において、光ビームの光を強く照射し
たマーク部分と、その間の数ミクロンの長さのスペース
部分の反射率差で、信号を読み取る。そのために、光デ
ィスク1を図1のように巨視的に、正面から眺めた時、
ディジタルデータを記録した記録部分501は、未記録
部分504とは、記録マークの影響で反射率が異なるた
め、視覚的には色や濃度が違って見える。
【0097】502は、視覚的に認識可能な図柄(視覚
的表示)である。光ディスク101上の光ビームによる
記録を行った部分は、未記録部分に比べて、色や濃度が
異なって見える。これを利用して実施例の光ディスク記
録再生装置は、例えば文字の線画にあたる部分だけに記
録を行い、それ以外の部分は記録しないことで、その部
分の色や濃度を変える。これにより光ディスク101の
記録面に、視覚的に認識できる図柄(例えば文字)を記
録できる。視覚的に認識可能な図柄502とは、人間が
肉眼で認識できる図柄であって、例えば記録されている
ディジタルデータの内容を示すタイトル、絵、画像、写
真、文字、数字、記号等である。これにより光ディスク
を特徴づけることができる。
【0098】視覚的に認識可能な図柄は、記録されてい
るディジタルデータとは無関係の、芸術的な、絵柄の作
品であっても構わない。いずれにしても、光ディスクの
記録面に視覚的に認識できるものであれば、何でもよ
い。図5では、視覚的に認識可能な図柄として、「テレ
ビドラマ火曜日」というタイトルを文字で示している。
【0099】通常、光ディスク1に、ディジタルデータ
を記録する場合、内周から、外周に向かって、記録を行
うために、内周部分に、ディジタルデータを記録し、未
だ記録していない外周部分にタイトル等の図柄を記録す
ると、内周部分のディジタルデータは、従来の再生装置
で再生することができる。503は、図柄の開始位置を
強調して図示したものであり、光ディスクにあらかじめ
形成されているアドレスの一つであり、視覚的に認識可
能な、「テレビドラマ火曜日」という文字情報の記録開
始する直前のアドレスである。505は、図柄の終了位
置であり、光ディスクにあらかじめ形成されているアド
レスの一つであり、視覚的に認識可能な、「テレビドラ
マ火曜日」という文字情報の記録を終了したトラックの
直後のアドレスであり、やはり図5では、強調して図示
している。図柄の開始位置503および、図柄の終了位
置505(視覚的表示記録領域情報の1例である。)
は、アドレス値として、光ディスク101のディジタル
データの一部に記録されている。
【0100】DVD−R等の光ディスクには、記録した
容量や、属性を記録するために、装置メーカに解放され
たユーザ情報管理領域があり(システムファイルと異な
るファイルを格納する。)、その部分に視覚的表示記録
領域情報を記録することにより、視覚的表示記録領域の
位置及び大きさを記憶できる。実施例1の光ディスク記
録再生装置においては、視覚的表示記録領域は環状の形
状を有する。環状の領域(平面状の形状)は、最内周の
アドレスから最外周のアドレスまでのセクタ列(線状の
形状)として定義することが出来る。従って、環状の視
覚的表示記録領域の管理情報を通常のディジタルデータ
(セクタ列に記録される。)の管理情報ファイルと同様
のファイル形式で生成し、ユーザ情報管理領域に格納す
ることが出来る。これにより、その光ディスク101を
通常の(従来の)光ディスク装置にロードし、その光デ
ィスク装置で新たなディジタルデータを記録する場合、
その光ディスク装置が誤って視覚的表示記録領域にディ
ジタルデータを書き込む(視覚的表示を破壊する。)こ
とはない。図5中の506は、かかるユーザ情報管理領
域を強調して示している。
【0101】図柄を書く場合、径方向の長さは、ディス
ク半径に沿って、同じ位置に出力される回転同期信号に
同期して、光ディスクのトラックのピッチで割り算した
トラック数だけ、記録動作を行うことで作られる。ま
た、周方向の長さは、各トラックに記録する位置的な長
さで決まり、回転する光ディスクなので、位置的な長さ
を、線速度で割り算した、時間的な長さだけ記録動作を
行うことで作られる。即ち、光ディスクのトラックに沿
って、光ビームを沿わせて、1回転に1つずつトラック
を移動する状態で、半径方向に沿って同じ位置で出力さ
れるパルス列(画像データ読み出し用クロック(コラム
用))によって、光ビームによる記録動作を行う/行わ
ないを切り換えることで、形成することができる。
【0102】光ビームによる記録動作を行う/行わない
を切り換えるパルス列は、スピンドルモータ回転位相パ
ルスを基準にして出力されるパルスであり、径方向の長
さに相当する数からなり、各パルスは、周方向の長さに
相当する時間的長さだけ出力(または非出力)されるも
のである。ユーザは、視覚的表示を記録する時のスピン
ドルモータの制御方法として、CAV方式又はCLV方
式の何れかを選択することが出来る。ユーザが視覚的表
示を光ディスク周に沿って扇状に変形させて記録するこ
とを選択した場合は、光ディスク記録再生装置は、スピ
ンドルモータ102で光ディスク101を一定の回転数
で回転させながら(CAV方式で)、視覚的表示を記録
する。ユーザが視覚的表示をそのままの形状で記録する
ことを選択した場合は、光ディスク記録再生装置は、ス
ピンドルモータ102で光ディスク101を一定の線速
度で回転させながら(CLV方式で)、視覚的表示を記
録する。
【0103】このパルス列は、文字等の図柄の大きさを
周方向と、径方向の大きさで示す画像データ(フォント
データ)から作られる。例えば「テレビドラマ火曜日」
の各文字に対応した画像データを格納したメモリの出力
からデータ変換により作られたパルス列によって、光ビ
ームの記録動作を行う/行わないの動作を切り換えるこ
とで、視覚的に認識可能な文字を記録することができ
る。
【0104】このような、光ディスク101に視覚的に
認識可能な図柄(視覚的表示。図柄と略す)を追加記録
する方法について、図6A、6B、6Cを参照にして説
明する。図6A、6B、6Cは、本発明の実施例1の光
ディスク記録方法のフローチャートである。以下の()
内は図6A、6B、6Cのステップを示している。光デ
ィスクが挿入(ステップ600)されると、光ディスク
記録再生装置は、光ディスクの内周部に記録されている
ユーザ情報管理領域に光ビームを移動させ(ステップ6
01)、ユーザ情報、記録されているディジタルデータ
の記録領域の情報及び、図柄の位置情報(視覚的表示記
録領域情報又はそれを分割した領域の情報)を取得する
(ステップ602)。
【0105】次に、記録か再生かのユーザの指示に従い
(ステップ603)、再生の場合には、ディジタルデー
タの再生開始位置に光ビームを移動させ(ステップ60
4)、ディジタルデータを再生する(ステップ60
5)。ディジタルデータの記録を行う場合には、記録済
みのディジタルデータの記録領域の情報若しくはディジ
タルデータの情報量、並びに記録済みの視覚的表示記録
領域情報を基に、光ディスクに記録できる容量限界を算
出し、記録しようとしているディジタルデータデータの
記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能な
ディジタルデータの情報量を計算する。ディジタルデー
タの記録開始位置に光ビームを移動させる(ステップ6
06)。そして、音楽や、画像等のいわゆるコンテンツ
のディジタルデータの記録を開始する(ステップ60
7)。
【0106】この場合、すでに記録されているディジタ
ルデータの容量の情報または、残り、どの程度記録がで
きるかという情報がユーザ情報に記録されており、この
情報をもとに、これから、記録できるディジタルデータ
の容量限界や、残容量(未記録部分の記録容量)を算出
することが可能であるので、これらをもとに記録を行っ
ている。例えば光ディスク101の記録容量をCtot
al、記録済みのディジタルデータの情報量をBrec
orded、視覚的表示記録領域の記録容量(ディジタ
ルデータ換算値)をCvとすると、光ディスクに更に記
録できるディジタルデータの情報量Bは、下記の式で表
される。 B=Ctotal−Brecorded−Cv ディジタルデータの記録を行っている最中に、ユーザの
指示による記録の終了や停止の指示を受けたり、先ほど
計算した容量限界に達したときには(ステップ60
8)、ディジタルデータの記録を停止する(ステップ6
09)。この時、記録の停止位置の情報は、ユーザ情報
として、後に、光ディスクに記録される。
【0107】視覚的表示記録領域は平面形状(2次元の
広がり)を有する。一方、ディジタルデータの記録容量
は、トラックの長さ(1次元のディメンジョン)に比例
する。例えば視覚的表示記録領域が扇型の形状を有する
場合は、所定の関数により視覚的表示記録領域の記録容
量を計算しても良く、又は下記の式により簡易的に算出
しても良い。 Cv=ρ×(S/t) 但し、ρは記録トラックの記録密度、視覚的表示記録領
域の面積をS、トラックピッチをtとする。
【0108】ディジタルデータの記録部分は、記録の停
止位置情報が分かるので、内周にディジタルデータを記
録する場合には、ディジタルデータの記録部分の最外周
位置を検出または算出することができる。視覚的に認識
可能な図柄は、ディジタルデータの最外周位置よりも、
外周位置に記録を行う。視覚的に認識可能な図柄をディ
ジタルデータの最外周位置よりも、外周に記録すれば、
この光ディスクを従来の光ディスク記録再生装置で再生
した場合に、従来の光ディスク記録再生装置が誤動作等
の恐れがない(良好な互換性が得られる。)。
【0109】ステップ606、607において、記録済
みのディジタルデータの記録領域の情報若しくはその情
報量、記録済みの視覚的表示の記録領域に関する情報及
び光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報
量である残容量を基に、記録しようとするディジタルデ
ータの記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録
可能な前記ディジタルデータの情報量を計算し、その記
録開始位置からディジタルデータを追加記録しても良
い。
【0110】図柄を記録するか否かをユーザの指示に従
って選択する(ステップ610)。記録しない場合に
は、光ビームを内周に移動させ(ステップ622)て、
終了の処理に入る。記録する場合には、記録する図柄が
すでにあるかどうかの判断を行い(ステップ611)、
無い場合には、ユーザに入力を求め(ステップ61
2)、記録する図柄を用意する。
【0111】記録する図柄が、ディジタルデータを特徴
付けるタイトル等である場合には、ディジタルデータの
一部にすでに記録されている場合があるので、入力をし
なくても、用意されている場合がある。次に、以前に記
録した図柄があるかどうかの選択を行う(ステップ61
3)。すでに、以前に記録した図柄がある場合には、ユ
ーザ情報に記録されている、図柄の位置情報及び残容量
を基に、次なる図柄の記録開始位置を決定する(ステッ
プ614)。視覚的表示の記録領域に関する情報、及び
記録済みのディジタルデータの記録位置若しくは情報量
を基に、視覚的表示の記録できる残容量、記録開始位置
及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算
しても良い。視覚的表示の記録領域に関する情報、及び
光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報量
である残容量を基に、記録しようとする視覚的表示の記
録できる容量、記録開始位置、及び記録終了位置のうち
少なくともいずれか1つを計算しても良い。
【0112】図柄の記録開始位置に光ビームを移動させ
る(ステップ616)。以前に記録した図柄が無い場合
には、残容量を元にして、記録開始位置を決定(ステッ
プ615)して、図柄の記録開始位置に光ビームを移動
させる(ステップ616)。
【0113】次に図柄の線画の部分に光ビームによって
記録動作を行うことによって、図柄を記録する(ステッ
プ617)。この時、現在記録を行っている光ディスク
の周内に空き容量があるかどうかを判別し(ステップ6
18)、空き容量が無い場合には、例えばさらに外周等
の別の空き領域へ光ビームを移動させて(ステップ61
9)、図柄の記録を行う(ステップ617)。視覚的表
示を視覚的に分離独立した領域に記録し、その領域に記
視覚的表示が視覚的に収まらない場合には、視覚的表示
記録領域情報等に基づいて、別の領域に記録を行う。こ
の、図柄を記録する領域(視覚的表示記録領域)とは、
図柄を視覚的にひとかたまりとして認識できるかたまり
を言い、例えば開始位置と、終了位置が定義できるもの
を言う。文字列の場合には、通常は、たとえば、文字列
として意味のあるかたまりである、「テレビドラマ火曜
日」の文字列全体を一つの領域と考えることとする。
【0114】しかし、例えば、「テレビ」「ドラマ火曜
日」というように、2分した文字列を考えて、2つの領
域に記録されると定義してもかまわない。この場合に
は、光ディスクの周内に空き容量がない場合には、「テ
レビ」と、「ドラマ火曜日」が別の周に書き込まれるこ
とがあり得る。例えば図5のような配置で「テレビ」及
び「ドラマ火曜日」をそれぞれ独立の領域に記録する場
合、2つの記録領域は扇型の形状を有する。扇型の記録
領域を定義可能な視覚的表示記録タイミングパルス生成
部115の構成については後述する。また、さらに、
「テ」、「レ」、「ビ」、「ド」、「ラ」、「マ」、
「火」、「曜」、「日」と、一文字ずつがそれぞれの領
域に記録されると考えてもよく、この場合には、一文字
ずつ、別の周内に記録されることもあり得る。いずれに
しても、視覚的にひとかたまりとして認識できるかたま
りであり、記録の開始位置と、終了位置が定義できるも
のであれば、図柄を記録する領域と考えられる。
【0115】この図柄の記録領域は、ディジタルデータ
の記録終了位置、図柄の開始位置、図柄の終了位置、及
び、これから記録する図柄に必要な大きさ(容量)から
算出することが可能である。以前に記録されたディジタ
ルデータの記録終了位置は、ユーザ情報に記録されてお
り、追加で記録した場合には、ディジタルデータの記録
を終わった時点で、値を更新しておく。また、以前に記
録された図柄の開始位置と、図柄の終了位置は、同じ
く、ユーザ情報に記録されており、これから記録する図
柄に必要な大きさ(容量)は、ユーザの入力によって、
文字等の種類と、大きさが決定され、それに必要な大き
さ(容量)が決定される。
【0116】この時点で、ディジタルデータの記録終了
位置、図柄の開始位置、図柄の終了位置、または、これ
から記録する図柄に必要な大きさ(容量)から算出され
る記録容量を元に、光ディスクの周方向に記録できる領
域分の空きがあるかどうかを判別する。光ディスクにさ
らに記録可能な容量である、残容量をもとに、ディジタ
ルデータの追記を行ったり、図柄の記録を行うことも可
能である。また、書き換え型ディスクの場合には、既に
記録されている領域も、記録することが可能であるの
で、書き換えをしてよい領域を残容量としてもよい。
【0117】図柄の開始位置と、終了位置が分かれば、
図柄の大きさ(容量)を算出することは可能であり、ま
た、終了位置が分からなくても、図柄の大きさが分かれ
ば、終了位置を算出することが可能であるから、終了位
置または、図柄の大きさが分かれば、空きの判別が可能
となる。もし、そこに空きが無い場合には、例えばさら
に外周に空きがあるかを判別し、どこにも、空きが無い
ときには、ユーザに図柄の再入力または、大きさ変更を
促す。このようにして、図柄が途切れずに記録できる領
域を探して図柄の記録を行う。
【0118】図柄の記録を終了(ステップ620)する
と、記録終了位置を算出(ステップ621)した後、光
ディスクの内周に光ビームを移動(ステップ622)さ
せて、ユーザ情報管理領域に、図柄の記録位置情報(視
覚的表示記録領域情報)を含む、ユーザ情報を記録する
(ステップ623)。最後に、CD−R、DVD−Rの
ような追記型の光ディスクは、ファイナライズ処理を行
う。ファイナライズ処理は、再生ディスクの規格に沿っ
た、ファイルデータを記録し、データの不連続部分を記
録によって埋めて、通常の再生装置で再生できるように
する。すなわち、ユーザの指示に従って、ファイナライ
ズするかどうかを判定し(ステップ624)、必要な
ら、ファイナライズ処理を行い(ステップ625)、そ
の後、処理を終了する(ステップ626)。
【0119】図7は、光ディスク記録再生装置の視覚的
表示記録タイミングパルス生成部の他の実施例の構成図
である。他の実施例の光ディスク記録再生装置は、視覚
的表示記録タイミングパルス生成部のみが実施例1の光
ディスク記録再生装置と異なり、他のブロックは同一で
ある。他の実施例の光ディスク記録再生装置は、扇型等
の形状の視覚的表示記録領域に任意の図柄(視覚的表
示)を記録する(CAV方式で光ディスクを回転させた
場合に扇型の形状の視覚的表示記録領域に視覚的表示を
記録し、CLV方式で光ディスクを回転させた場合に略
矩形の形状の視覚的表示記録領域に視覚的表示を記録す
る。)。図7の視覚的表示記録タイミングパルス生成部
は、扇型等の形状の視覚的表示記録領域の期間(視覚的
表示記録領域ウインドウ信号)に画像データ読み出し用
クロック(コラム及びロウ)を出力する。
【0120】CLV方式の光ディスク(CD−R、DV
D−Rを含む。)においては、一定長のセクタが記録ト
ラックに沿って配置されており、時間情報(アドレス情
報)は螺旋状の記録トラックに沿って並んでいるが、半
径方向には揃っていない。図7の視覚的表示記録タイミ
ングパルス生成部においては、光ディスク101が1回
転する毎に出力されるスピンドルモータ回転位相パルス
を基準として高い周波数のパルス(図7においては、画
像データのコラム読み出し用クロックを使用してい
る。)の数をカウントする(カウンタ713)。先頭の
時間情報及び終端の時間情報に対応するカウント値(そ
れぞれ「先頭のカウント値」、「終端のカウント値」と
呼ぶ。)をラッチする(ラッチ703、709)。次に
光ディスクの1回転毎に、カウント値が先頭のカウント
値になった時点から終端のカウント値になるまでのウイ
ンドウ信号(ANDゲート706の出力信号)を出力
し、そのウインドウ期間に画像データの読み出し用クロ
ックを出力する。スピンドルモータ回転位相パルスの光
ディスク101に対する位相は、決まっていない。その
位相は、光ディスクをターンテーブルに置く角度に依存
する。
【0121】図7において、701、704、707、
710は比較器、702は先頭の時間情報記憶部、70
8は終端の時間情報記憶部、703、709はラッチ、
705、711はS−Rフリップフロップ、706、7
14、715はANDゲート、712は発振器、713
はカウンタ、716はパルス生成器である。制御部11
7は、先頭の時間情報記憶部702及び終端の時間情報
記憶部708に、それぞれ先頭の時間情報及び終端の時
間情報を格納する。先頭の時間情報及び終端の時間は、
扇型等の視覚的表示記録領域の対角線上の2点(例えば
図5の503、505)のアドレス情報である。発振器
712(PLLであって、発振器712の出力クロック
をスピンドルモータ回転位相パルスに同期させる。)は
クロックを出力する。カウンタ713は、発振器712
の出力クロックをカウントする。そのカウント値はスピ
ンドルモータ回転位相パルスでリセットされる。
【0122】画像データを記録する前に、光ピックアッ
プ105を先頭の時間情報(アドレス)及び終端の時間
情報(アドレス)の位置で走査させ、比較器701、7
07により、先頭の時間情報及び終端の時間情報の位置
でのカウンタ713のカウント値(先頭のカウント値及
び終端のカウント値)をラッチする(ラッチ703、7
09)。その後、先頭の時間情報の位置から記録を開始
する。比較器704、710は、光ディスク1回転毎
に、カウンタ713のカウント値がそれぞれ先頭のカウ
ント値、終端のカウント値に一致した時点で一致信号を
出力する。
【0123】S−Rフリップフロップ705は、比較器
704の一致信号でセットされ、比較器710の一致信
号でリセットされる。S−Rフリップフロップ705
は、光ディスク101の周方向の領域を確定する。S−
Rフリップフロップ711は、先頭の時間情報を入力し
た時(比較器701が一致信号を出力)セットされ、終
端の時間情報を入力した時(比較器707が一致信号を
出力)リセットされる。S−Rフリップフロップ711
は、半径方向の領域を確定する。ANDゲート706
は、S−Rフリップフロップ705、710の出力信号
を入力し、視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的
表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚
的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を
切換制御する。
【0124】ANDゲート714は、発振器712の出
力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入
力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力
する。パルス生成器716は、比較器704の一致信号
をトリガとしてパルスを出力する。ANDゲート715
は、パルス生成器716の出力パルスと視覚的表示記録
領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用
クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み
出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディス
ク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を
記録することが出来る。
【0125】このように、記録を行った光ディスクの経
過図を説明する。図8は、光ディスク101に、映像デ
ータを追記する場合の動作を示す経過図である。図8に
おいて、図8(a)は、内周部に画像等のディジタルデ
ータを記録し、外周部に、タイトルを視覚的に認識可能
な文字データとして記録した光ディスクである(図5と
同一)。図8(b)は、図8(a)の光ディスクに新た
に、ディジタルデータを追加記録したものであり、図8
(b)のように、図8(a)の記録部分から、より外周
に向かって、記録部分が増えている。
【0126】この時、図8(a)の段階で、記録した、
図柄、「テレビドラマ火曜日」という文字データの記録
開始位置22をディジタルデータとして光ディスク1に
記録してあるので、この情報を基に、追加記録を行うこ
とで、より外周に記録されている視覚的に認識可能な図
柄の部分に干渉することなく、その内周までにディジタ
ルデータを記録することが可能となる。
【0127】次に、図8(c)は、図8(b)で追加記
録したディジタルデータの内容を示す、タイトルを「テ
レビドラマ火曜日」という文字の次に続けて、「水曜日
アニメ」という図柄を追加記録したものである。この
際、図8(a)の段階で記録した、視覚的に認識可能
な、「テレビドラマ火曜日」という文字データの記録終
了位置24をディジタルデータとして光ディスク101
の中に記録して記憶している。これにより、それまで記
録した視覚的に認識可能な図柄と干渉することなく、例
えばその位置よりも円周方向に沿って右側に新たな図柄
記録することが可能となる(図7の視覚的表示記録領域
タイミングパルス生成部を用いる。)。
【0128】この、追記した、視覚的に認識可能な図柄
801の開始位置802と、記録終了位置803は、ア
ドレス情報として、光ディスク101の中にディジタル
データとして記録され、さらなる追記の為の情報として
蓄えられる。
【0129】以上のように、このようにCD−R、DV
D−Rのような記録のできる光ディスクに、光ピックア
ップの光ビームの光を、光ディスクの面内に設けられた
トラックに沿って光のビームを照射し、前記光ビームの
強度を変える、もしくは、照射する/しないを切り換え
ることにより、絵、文字、数字、記号等の視覚的に認識
可能な図柄を記録し、未記録部分の反射率差によって、
色が変わることを利用して、視覚的に認識可能な図柄を
線画で記録することができる。これにより、タイトル等
を視覚的に認識することができ、記録型(追記型及び書
換型を含む。)の光ディスクを用いて、ユーザの手元
で、視覚的に認識可能な図柄を記録することができる。
【0130】また、光ディスクのディジタルデータを記
録していない、未記録部分に、絵、文字、数字、記号等
の視覚的に認識可能な図柄(視覚的表示)を記録するこ
とで、光ディスクの容量を有効活用でき、従来の再生装
置でも再生することが可能となる。さらに、光ディスク
の内周部分に、ディジタルデータを記録し、外周部分に
視覚的に認識可能な図柄を記録するることで、従来の再
生装置でも、再生することが可能となり、作成された光
ディスクは、視覚的に統一感のとれたデザインとなる。
【0131】また、音楽や映像等のディジタルデータを
記録した後に、視覚的に認識可能な図柄を記録すること
で、内部に記録したディジタルデータの内容に即応した
タイトル等を視覚的に認識可能な図柄として記録できる
ので、ユーザの利便性を向上することができる。
【0132】また、視覚的表示記録位置情報を光ディス
クに記録することで、記録した視覚的表示の位置を特定
でき、追加記録や、消去を正確に行うことが可能とな
る。視覚的表示の消去方法としては、その視覚的表示の
記録部分に0又は1の一定の値を光ビームで記録するこ
との外、一定のパターンのpビット(p≧2であって、
pビット全体が表示する面積は十分に小さい。)の値
(例えば01又は10の2ビットデータ、001等の3
ビットデータ等)を光ビームで記録することを含む。ま
た、視覚的に認識可能な図柄の位置情報をユーザ情報管
理領域に記録することで、特別に記録領域を必要とせ
ず、再生装置での再生も可能となる。
【0133】また、視覚的に認識可能な図柄の位置情報
を基に、音楽や映像等のディジタルデータを追加記録す
ることで、データを追加記録する位置が特定できるの
で、視覚的に認識可能な図柄とディジタルデータが干渉
することなく、光ディスクの無駄領域を減らすことがで
き、記録領域を有効に使えることとなる。また、視覚的
に認識可能な図柄の記録位置情報を基に、視覚的に認識
可能な図柄を追加記録することで、視覚的に認識可能な
図柄の追記も出来るので、タイトル等の追加が容易にで
きるようになり、ユーザの利便性が向上する。
【0134】また、視覚的に認識可能な図柄の記録位置
情報と、音楽や映像等のディジタルデータの記録容量
や、残容量をもとに、音楽や映像等のディジタルデータ
の記録開始位置や、記録終了位置を計算して記録するこ
とで、無駄な領域を減らすことができ、光ディスク容量
を有効活用できる。
【0135】このようにすると、図9のように、視覚的
に認識可能な図柄の終了位置を基に、ディジタルデータ
をさらに、外周に追記することも可能である。図9で
は、追記した記録部分を901で示している。
【0136】視覚的に認識可能な図柄の記録位置情報
と、音楽や映像等のディジタルデータの記録容量や、残
容量をもとに、視覚的に認識可能な図柄の記録できる容
量又は、記録開始位置や、記録終了位置を計算して記録
することで、光ディスクの容量を有効活用できるととも
に、視覚的にバランス良く記録することができる。ま
た、視覚的に認識可能な図柄を、視覚的に分離独立した
領域に記録し、領域内に収まらない場合には、別の領域
に記録を行うことで、視覚的に認識可能な図柄が重なっ
て記録されてしまうことを防止でき、視覚的にバランス
良く記録することができる。
【0137】図10は、視覚的に認識可能な図柄の空き
領域が周方向足りなくなり、さらに外周に1001で示
すタイトルを記録した例であり、このように、外周にタ
イトルを継ぎ足していく記録も可能となる。図柄100
1の記録領域の先頭アドレスは1002であり、終端ア
ドレスは1003である。また、視覚的に認識可能な図
柄の記録位置情報を基に、記録した視覚的認識可能な図
柄部分に再度前記光ビームを照射することにより、一
旦、記録したタイトル等の情報を視覚的に消去すること
ができるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0138】図11は、ディジタルデータを追加記録し
た後に、それまで記録していた視覚的に認識可能な図柄
を塗りつぶすことで消去し、新たに円周方向に沿って、
「水曜日アニメ」(図柄1102)と記録したものであ
る。図柄1102が記録されている領域は、先頭アドレ
ス1103、終端アドレス1104で定義される。塗り
つぶし領域を図11中、1101で示している。この領
域は、一旦、光ビームの強弱によって線画を記録した部
分をさらに、線画に関わらずに、記録を行うことで、あ
たかも塗りつぶしたように、視覚的に認識可能な図柄を
消去することができる。
【0139】このように、以前に記録した、視覚的に認
識可能な文字データの記録終了位置24をディジタルデ
ータとして光ディスク1の中に記憶しているので、その
位置を正確に認識でき、消去することができることとな
る。また、DVD−RWのような、書き換え可能なメデ
ィアの場合には、視覚的に認識可能な図柄をこのような
方法で書き換えることも可能である。また、視覚的に認
識可能な図柄の位置情報を、先頭アドレス、終端アドレ
スとすることで、視覚的に認識可能な図柄の位置や大き
さを光ディスク内のディジタルデータとして記憶しやす
く、装置が変わっても、同じ位置を特定できるので、異
なった機器でも、追記が可能となる。
【0140】実施例1の光ディスクはCD−Rである
が、これに限られるものではなく、任意の光ディスクを
用いることが出来る。実施例1と同様の構成を有するデ
ィスク装置により、螺旋状に一定長のセクタ(例えば各
セクタにアドレス情報が設けられている。)を配列した
光ディスク(アドレス情報は、半径方向に整列していな
い。)に視覚的表示を形成することが出来る。アドレス
情報は、溝部に設けられたウォブルからの再生信号に含
まれていても良く、プリピット領域に設けられたプリピ
ットからの再生信号に含まれていても良い。例えば、D
VD−Rは、あらかじめ作成された、ガイド溝(トラッ
ク)に沿って設けられたウォブル信号と、それに同期し
たプレピットによって、アドレス情報を記録している。
【0141】一般に追記又は書換可能な光ディスク(例
えばCD−R/RW、DVD−R/RW、DVD−RA
M)においては、光ピックアップの光ビームの照射によ
る加熱で記録層を変質又は変形させる方式(例えば、記
録層と色素を含む基板とを溶融混合する方式、記録膜に
穴をあける方式、記録層の部分的に平坦化するテキスチ
ャー方式及びモスアイ方式、気泡で記録層を変形するバ
ブル方式、相変化方式等)、又は記録層をアモルファス
状態とスルスタル状態の2相変換する方式等で情報を記
録する。この方式で記録を行うと、加熱部分と非加熱部
分(又は加熱温度が高い部分と低い部分)とでは、反射
率に差異が生じ、加熱部分と非加熱部分とで構成される
表示が視覚的に認識可能となる。
【0142】これらの光ディスクにおいては、予め作成
されたガイド溝(トラック)に沿って設けられたウォブ
ル又はプレピット等によって光ディスク101上のそれ
ぞれのトラックまたはセクタ(1区切りの信号ブロッ
ク)にアドレス信号が付されている。本発明の光ディス
ク記録装置及び記録方法ではこの特性を利用ディジタル
データ、ディジタルデータを記録しない未記録領域(図
柄データ記録領域)を意図的に作成し、その領域内に文
字、記号、図形、模様又はこれらの組み合わせである視
覚的表示を光ビームで記録することで、例えば、図5の
502のような図柄を光ディスク101の面上に描くこ
とができる。
【0143】《実施例2》次に、本発明の実施例2の光
ディスク記録再生装置について、図12〜14を参照し
て説明する。実施例2の光ディスク記録再生装置は、図
1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例2の光デ
ィスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部115の構成(図13)のみが実施例1(図
3)と異なる。実施例2において、光ディスク101は
DVD−Rである。DVD−R、DVD−RW、DVD
−RAM等は、アモルファス状態とクリスタル状態とを
相変化させて種々の情報を記録する光ディスクである。
アモルファス状態とクリスタル状態とでは光の反射率が
異なる。実施例2の光ディスクは、この反射率の違いを
利用して視覚的表示を光ディスクに記録する。
【0144】図1において、光ディスク101に映像等
のディジタルデータが記録されるとともに、視覚的に認
識できる情報として、画像や記録データのタイトル(視
覚的表示)が記録されている。光ディスク101は、視
覚的表示の記録領域の位置、大きさ等のデータを保持し
ている。光ディスク記録再生装置100は、光ディスク
101を記録再生する。
【0145】光ピックアップ105は、光ビームを照射
してその反射光を検知することにより、光ディスク10
1に記録された情報を再生する。又、光ピックアップ1
05は、所定の変調を行った強い光ビーム照射して、情
報を記録する。光ピックアップ105は、光ディスク1
01に対して、光ピックアップの焦点を合わし、さら
に、光ディスク1上にあらかじめ形成された、ガイド溝
(トラック)の位置を検出し、そのトラックに沿って、
(トラッキングをかけながら)データを記録していく。
【0146】視覚的表示(視覚的に認識可能な画像及び
タイトル等)も、同様の方法により、光デイスクに形成
されたトラックに沿って、トラッキングをかけながら、
記録されていく。光ピックアップ105が内蔵するトラ
ッキングエラー検出部は、光ビームが照射する位置が光
ディスク101上のガイド溝であるトラックからどれだ
けずれているかを示すトラッキングエラーを検出する。
光ピックアップ制御駆動部106が内蔵するトラッキン
グ制御部は、トラッキングエラー検出部が検出したトラ
ッキングエラーを最小にするようにトラッキングアクチ
ュエータを制御駆動する。これにより、光ピックアップ
105の光ビームがトラックに沿う。
【0147】このように、光ピックアップ105は、光
ディスク101のトラックに光ビームを沿わせながら、
光ディスク101の情報を再生し、また、光ディスク1
01へ情報を記録している。視覚的に認識できる図柄を
書く場合、視覚的表示の記録領域の径方向の長さは、光
ディスクの半径に沿った基準(例えば、先頭及び終端の
アドレス情報である。)をもとに、光ディスクのトラッ
クのピッチで割り算したトラック数の回数だけ、記録動
作を行うことで作られる。
【0148】また、視覚的表示の記録領域の周方向の長
さは、各トラックの長手方向に沿った長さ(その基準
は、例えば先頭及び終端のアドレス情報並びにスピンド
ルモータ回転位相パルスである。)で決まる。回転する
光ディスクにおいては、半径に沿った基準(例えばスピ
ンドルモータ回転位相パルス)を起点に、視覚的表示記
録領域のトラックの長手方向に沿った長さを線速度で割
り算した時間だけ、記録動作を行う。
【0149】すなわち、光ディスクのトラックに沿っ
て、光ビームを沿わせて、1回転に1つずつトラックを
移動する状態で、半径に沿って同じ位置で出力されるパ
ルス列によって、光ビームによる記録動作を行う/行わ
ないを切り換えることで、形成することができる。光ビ
ームによる記録動作を行う/行わないを切り換えるパル
ス列は、回転同期信号(例えばスピンドルモータ回転位
相パルス)に同期して出力され、径方向の長さに相当す
る数からなる。各パルス列は、周方向の長さに相当する
時間的長さだけ出力(または非出力)される。
【0150】図1において、回転パルス発生器104
は、スピンドルモータ102の回転に同期したFG信号
(Frequency Generator信号。FG信号はスピンドルモ
ータが1回転する毎にn個出力される。nは十分に大き
い(例えば1回転に100パルス以上)。)を生成す
る。データ変換部119は、上述したような、記録動作
を行う/行わないを切り換える、パルス列を出力する。
データ変換部119は、ディスプレイ表示用の画像デー
タ記憶部123にある、ディスプレイ上で視覚的に認識
可能な図柄の線画の情報を光ディスクに記録するための
パルス列に変換し、スピンドルモータ回転位相パルスに
同期して出力する。
【0151】視覚的表示記録領域情報管理部131(制
御部117に含まれる。)は、光ディスク101に記録
されている、視覚的に認識可能な図柄の記録領域の情報
を光ピックアップ105の再生信号から取得し、又は操
作部125からユーザが入力した指令により視覚的に認
識可能な図柄の記録領域を決定する。光ディスク101
にはあらかじめアドレス情報が刻まれている。視覚的表
示記録領域情報管理部131(制御部117)は、視覚
的に認識可能な図柄の位置に相当するアドレス(先頭の
アドレス及び終端のアドレス)を視覚的表示記録タイミ
ングパルス生成部115の各記憶部に書き込む。
【0152】このように構成した光ディスク記録再生装
置の動作について図12〜14を参照しながら説明す
る。図12は、光ディスク101の記録トラックの一部
を拡大した図である。視覚的に認識可能な図柄は、光デ
ィスク上の各トラック1201に記録されるピット列1
202によって形成される。図柄の線画を生成するため
に、光ディスクの半径に沿った基準線1203を基準に
して、記録を行う。線速度が一定になるようにトラック
が刻まれている光ディスク(例えばCD−R、DVD−
R等)の場合、アドレス情報(プリピットで形成されて
いる。)の記録位置は、隣接トラックで半径方向に整列
していない。
【0153】1204は、視覚的に認識可能な図柄を記
録する、記録開始位置を定めるアドレスの位置を示して
いる。回転パルス発生器104のFG信号の各パルス
は、光ビームがどのトラックにあっても、半径方向に沿
った基準線1203の位置で出力される。しかし、その
出力の基準線は、視覚的表示記録領域の各トラックにお
けるアドレス情報の記録位置と無関係に出力される。実
施例2においては、視覚的表示記録領域の先頭のアドレ
スの位置1204(図13の比較器1301の一致信
号)の直前に出力されるFG信号を基準線として、視覚
的表示記録タイミングパルス生成部115が、記録に必
要なパルスを発生する。これにより、視覚的に認識可能
な図柄の線画を書くことができることとなる。
【0154】図13は、実施例2の視覚的表示記録タイ
ミングパルス生成部の構成を示す。図13において、1
301、1308は比較器、1302は先頭のアドレス
情報記憶部、1309は終端のアドレス情報記憶部、1
303は1/n分周器、1304、1310はS−Rフ
リップフロップ、1305、1312、1313はAN
Dゲート、1306は遅延器、1307は時間幅T1記
憶部、1311は発振器、1314はパルス生成器、1
315はインバータである。制御部117は、先頭のア
ドレス情報記憶部1302、終端のアドレス情報記憶部
1309及び時間幅T1記憶部1307に、それぞれ先
頭の時間情報、終端の時間情報及び時間幅T1を格納す
る。先頭の時間情報は、扇型等の視覚的表示記録領域の
先頭の位置のアドレス情報(半径方向及び周方向の先頭
位置)である。終端の時間は、扇型等の視覚的表示記録
領域の半径方向の終端のアドレス情報である。時間幅T
1記憶部1307は、扇型の視覚的表示記録領域の時間
幅(周方向の終端)を定義する。
【0155】発振器1311はクロックを出力する。実
施例2においては、画像データを記録する前に、光ピッ
クアップ105を先頭の時間情報(アドレス情報)及び
終端の時間情報(アドレス情報)の位置で走査させる必
要はない(実施例1と異なる。)。光ディスク記録再生
装置は、先頭のアドレスの位置から記録動作を開始す
る。比較器1301、1308は、先頭のアドレス及び
終端のアドレスの位置を検出し、それぞれ一致信号を出
力する。1/n分周器1303は、FG信号を1/nに
分周し、比較器1301の一致信号によりリセットされ
る。FG信号は光ディスク101が1回転する毎にn個
出力される故に、1/n分周器1303の出力信号は、
光ディスクの1回転に1個出力され、その立ち下がり位
相は一定になる。インバータ1315は、1/n分周器
1303の出力信号を反転する。
【0156】遅延器1306は、インバータ1315の
出力信号を時間幅T1(時間幅T1記憶部1307に格
納されている。)だけ遅延して出力する。S−Rフリッ
プフロップ1304は、インバータ1315の出力信号
でセットされ、遅延器1306の出力信号でリセットさ
れる。S−Rフリップフロップ1304は、光ディスク
101の周方向の領域を確定する。S−Rフリップフロ
ップ1310は、先頭のアドレス情報を入力した時(比
較器1301が一致信号を出力)セットされ、終端のア
ドレス情報を入力した時(比較器1308が一致信号を
出力)リセットされる。S−Rフリップフロップ131
0は、半径方向の領域を確定する。ANDゲート130
5は、S−Rフリップフロップ1304、1310の出
力信号を入力し、視覚的表示記録領域ウインドウ信号
(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力す
る。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ
111を切換制御する。
【0157】ANDゲート1312は、発振器1311
の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号と
を入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を
出力する。パルス生成器1314は、インバータ131
5の出力信号をトリガとしてパルスを出力する。AND
ゲート1313は、パルス生成器1314の出力パルス
と視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像
データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これら
の画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を
用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩
形)の領域に図柄を記録することが出来る。
【0158】記録領域が環状(360度の扇型)であれ
ば、視覚的表示を記録する基準となる位置として、光デ
ィスクの周方向のアドレスを決めなくても良い(光ディ
スクの全面に記録するのでなければ、通常、半径方向の
基準となるアドレス(例えば視覚的表示記録領域の先頭
のアドレス)は、決める必要がある。)。例えば1/n
分周器1303をフリーランで動作させ、時間幅T1を
光ディスクの周期T0より僅かに小さな値に設定しても
良い。光ディスクを光ディスク記録再生装置から取り出
さなければ(1/n分周器1303はフリーランで動作
し続ける。)、このようにして記録した視覚的表示のの
縦(半径)方向又は横(周)方向に並べて他の視覚的表
示を追加して記録することも出来る。
【0159】記録に用いるパルス列を図14に示す(光
ディスクに文字”A”を記録するパルス列である。)。
記録のスタートとなるパルス1401は、アドレス情報
の認識信号(図13の比較器1301が出力する一致信
号)である。その直前の(回路構成を変更して、直後に
することも出来る。)スピンドルモータFG信号140
2を基準に、データ変換部119は画像データ1303
−1、・・・1303−nを出力する。
【0160】このような記録を行う際、線速度一定でも
記録可能であるが、より精度の高い記録を行うために、
実施例2においてはスピンドルモータ102を回転数一
定(CAV方式)で回転させて、視覚的表示を記録す
る。すなわち、スピンドルモータ制御駆動部103はス
ピンドルモータ102を、通常のディジタルデータを記
録する時は線速度一定(CLV方式)で回転させ、視覚
的表示を記録する時は回転数一定(CAV方式)で回転
させる。スピンドルモータ制御駆動部103は回転方式
を切り換えることが出来る。CAV回転では、光ディス
クの円弧に沿った文字等を記録するのに適しており、C
LV回転では、円弧によらない、上下均等な図形を記録
するのに適している。
【0161】このように、実施例2の光ディスク記録再
生装置は、光ディスクのガイド溝を検出するトラッキン
グエラー検出部と、トラッキングエラー検出部の出力を
もとにトラックに光ビームを沿わせるトラッキング制御
部とを有し、光ピックアップによって光ビームの光強度
を変えることにより、通常のディジタルデータを記録す
るのと同様のトラック制御により、簡易な構成で、視覚
的に認識可能な図柄を記録することができる。
【0162】また、視覚的表示記録領域情報管理部によ
って、例えば光ディスクから視覚的表示記録領域情報を
読み取り、この情報に基づいて視覚的表示領域に新たな
視覚的表示を追加記録することが出来る。これにより、
録画したい内容にタイトルを追加しながら録画していく
ことができることとなり、追加記録に対応できる。
【0163】また、視覚的に認識可能な図柄を記録する
領域の先頭のアドレス位置近傍で出力されるFG信号を
基準として、データ変換部119が画像データのパルス
列を発生させることにより、トラック間で段差が生じに
くい線画を記録することができる。
【0164】また、視覚的に認識可能な図柄を記録する
際には、一定の回転数(CAV)または、一定の線速度
(CLV)のいずれかを選択して記録を行うことで、視
覚的に認識可能な図柄を、一定回転の場合には、光ディ
スク周に沿って、記録でき、一定の線速度の場合には、
周によらず、縦横の比率の整ったものになり、視覚的な
印象を変化させることができ、ユーザの利便性が向上す
る。
【0165】また、なお、視覚的に認識可能な図柄の位
置に関する情報は、光ディスク101にディジタルデー
タとして記録するとしたが、光ディスク記録再生装置が
有する半導体メモリ又はハードディスク等の他の記録媒
体に記録しても良い。その場合には、光ディスクの方式
によらず、視覚的に認識可能な図柄の位置を記録できる
ので、多様な光ディスクに対応でき、ユーザのライブラ
リ化が可能となり、利便性が向上する。
【0166】《実施例3》次に、本発明の実施例3の光
ディスク記録再生装置を、図15〜17を参照して説明
する。実施例3の光ディスク記録再生装置は、図1の構
成を有する(実施例1と同じ)。実施例3の光ディスク
記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成
部115の構成(図15)のみが実施例1(図3)と異
なる。実施例3において、光ディスク101はDVD−
Rである。
【0167】視覚的表示のトラック毎の(1回転毎の)
記録開始タイミング(基準線)は、光ディスクの半径方
向に沿って同じ位置である必要がある。しかしながら、
DVD−Rの各トラックのアドレス位置は、光ディスク
の半径方向に整列していない。しかし、各アドレスの周
方向の位置(角度情報)と、その半径方向の位置(トラ
ック情報)に基づいて、各アドレスの位置と、基準線と
の距離を計算することは可能である。その距離に相当す
る時間分の補正を加えれば、半径方向に揃った記録開始
タイミングで視覚的表示を記録することが出来る。
【0168】例えば、光ディスクの最外周の半径をR
1、最内周の半径をR2、隣接するアドレス情報の記録
位置の距離(セクタ長さ)をL1、トラックピッチをt
とする。第n番目のセクタのトラック番号(何週目のト
ラックかを示す。)をkとする。下記の2式を満たすk
がトラック番号である。 (n・L1×t)+π・R22−π(R2+kt)2>
0 (n・L1×t)+π・R22−π{R2+(k+1)
t}2<0 第n番目のセクタの角度に相当する長さL2は、第1〜
n番目のセクタの全トラック長から整数周分の長さを引
いた長さであるから、下記の式で表される。 L2={(n・L1×t)+π・R22−π(R2+k
t)2}/t を角度θに変換すると、下記の式になる。 θ=L2/(R2+kt) [rad]
【0169】記録開始の基準線の角度をθ0とすると、
第n番目のセクタまでの角度差(θ0−θ)は、下記の
式で表される。 (θ0−θ)=θ0−L2/(R2+kt) 光ディスクの1回転の周期をT0とすると、第n番目の
アドレスを読んでから記録開始の基準線までの遅延時間
は下記の式で表される。光ディスクをCAV方式で回転
させた場合はT0は一定値であり、光ディスクをCLV
方式で回転させた場合はT0は半径方向の位置に依存す
る。 (T0/2π)×{θ0−L2/(R2+kt)} 上記の計算方法では誤差が外周に近づくにつれて累積す
る。これを避けるため、制御部117が例えばいくつか
のアドレスの正確な位置のテーブルを持ち、あるアドレ
スの位置は最も近いテーブル上の位置を起点に算出して
も良い。
【0170】実施例3の光ディスク記録再生装置におい
ては、制御部117が1回転毎にそのトラックにおける
記録開始位置(第1の基準線)及び記録終了位置(第2
の基準線)に最も近いアドレスの位置と、そのアドレス
の位置から記録開始及び記録終了の基準線までの時間差
をそれぞれ算出し、視覚的表示記録タイミングパルス生
成部の各記憶部に格納する。
【0171】図15は、実施例3の視覚的表示記録タイ
ミングパルス生成部の構成を示す。図15において、1
501は比較器、1502は先頭の時間情報記憶部、1
503、1507は遅延器、1504は遅延量記憶部、
1505はS−Rフリップフロップ、1506は時間幅
T1記憶部、1508は発振器、1510、1511は
ANDゲート、1509はパルス生成器である。制御部
117は、記録開始前に、時間幅T1記憶部1506に
時間幅T1を格納する。時間幅T1は、視覚的表示記録
領域の周方向の時間(各トラックで時間T1だけ視覚的
表示を記録する。)である。制御部117は、記録開始
後光ディスクが1回転する毎に、上記の計算をして、先
頭のアドレス情報記憶部1502及び遅延量記憶部15
04に、それぞれそのトラックにおける(その光ディス
クの回転における)先頭の時間情報及び遅延量を格納す
る。
【0172】先頭のアドレス情報は扇型等の視覚的表示
記録領域の周方向の先頭の位置のアドレス情報である。
このアドレス情報の位置は半径方向に整列していない。
しかし、各トラックのアドレス情報の位置にそのトラッ
クで設定した遅延量を加算した位置は、ほぼ半径方向に
整列しており、正しい形状で視覚的表示を記録すること
が出来る。実施例3において、制御部117は1回転毎
に視覚的表示の記録領域を確定する値を設定している。
終端のアドレス情報を設定しない。
【0173】光ディスク記録再生装置は、先頭のアドレ
スの位置から記録動作を開始する。比較器1501は、
先頭のアドレスの位置を検出し、一致信号を出力する。
遅延器1503は、比較器1501が一致信号を出力し
た時を起点として遅延量設定部1504に格納された遅
延時間を経た時に、遅延信号を出力する。遅延器150
7は、遅延器1503の出力信号を更に時間幅T1だけ
遅延させた遅延信号を出力する。
【0174】S−Rフリップフロップ1505は、遅延
器1503の出力信号でセットされ、遅延器1507の
出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ1
505は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的
表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚
的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を
切換制御する。ANDゲート1510は、発振器150
8の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号
とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)
を出力する。パルス生成器1509は、遅延器1503
の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転する毎
に)パルスを出力する。ANDゲート1511は、パル
ス生成器1509の出力パルスと視覚的表示記録領域ウ
インドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロッ
ク(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用
クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録
再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録す
ることが出来る。
【0175】実施例3の光ディスク記録再生装置の視覚
的表示領域情報管理部131及び視覚的表示記録タイミ
ングパルス生成部115の動作を図16、17を用いて
説明する。実施例3の光ディスク101はDVD−Rで
あり、アドレス情報の位置が半径方向に整列していない
(線速度が一定になるように、トラックが刻まれてい
る。)。この光ディスクに、図16に示すタイミングで
視覚的表示を記録する。図16において、光ディスク上
の各トラック1601に画像データのピット列1602
が記録される。ピット列1602によって、視覚的に認
識可能な図柄の線画が形成される。
【0176】DVD−Rにおいては、アドレス情報の認
識位置は、例えばA1〜A4に示すように隣接トラック
で揃った位置に無い(半径方向に整列していない。)。
光ディスクにあらかじめ記録されているアドレス情報
は、トラックが1本違うと、半径方向に隣接した位置に
あるのではなく、そこからずれた位置に位置する。ま
た、アドレスは、一周に数十個しかきざまれていないた
めに、その精度が視覚的に認識可能な図柄の滑らかさに
影響する。実施例においては、アドレスの値及びその時
の半径位置から、各トラックの先頭のアドレスから基準
線までの距離を計算し、その距離に相当する時間分の補
正(DT1〜DT4)を加えて、記録開始タイミングを
生成している。これにより、アドレスの位置が半径方向
に整列していなくても、アドレス信号を記録開始情報と
して、半径方向に伸びる基準線1603からほぼ正確に
記録を開始することが出来る。画像データの記録は、基
準線1603を起点に開始される。
【0177】図17は、実施例3の各部波形を示す。1
701、1703、1705、1707はアドレス認識
信号(図15の比較器1501が出力する一致信号)を
示す。1709は遅延器1503の出力信号を示す。デ
ータ変換部119は、遅延器1503の立ち上がりエッ
ジを起点にデータ変換された画像データ1702、17
04、1706、1708を出力する。
【0178】視覚的表示記録領域の周方向及び、径方向
の大きさ(視覚的表示記録領域情報)は、視覚的表示記
録領域記憶部122に記憶されている。光ディスク記録
再生装置は、視覚的表示記録領域情報を基に、視覚的表
示記録領域を定める。データ変換部119は、視覚的表
示記録領域においてパルス列1702、1704、17
06、1708を出力する。光ディスク101には、1
702、1704、1706、1708のパルスがハイ
の区間のみ、光ビームによりマークが記録される(それ
以外の部分にはスペースが記録される。)。
【0179】データ変換部119によって生成された画
像データのパルス列は、符号化器112によって符号化
されたディジタルデータと選択的に、記録部110に送
られる。記録部110は、パルス列又はディジタルデー
タに応じて変調信号を出力する。光ピックアップ105
のレーザはこの変調信号によって変調されて光ディスク
101に画像データ及びディジタルデータを記録する。
このように、データ変換部119の出力信号を基に、光
ビームによる記録動作を行う/行わないを切り換えるこ
とで、径方向および、周方向に所定の長さの画像データ
を記録することができる。ユーザは、記録された視覚的
表示を視覚的に認識することが出来る。
【0180】このように、また、アドレスの認識位置か
ら、光ディスク上の半径基準位置とのずれ量を算出補正
して、回転に同期した記録開始信号を得ることが出来
る。これにより所定の位置に視覚的表示を記録すること
ができ、視覚的に認識可能な図柄を段差なく記録するこ
とができる。
【0181】《実施例4》次に、本発明の実施例4につ
いて、図18、19を参照しながら説明する。実施例4
の光ディスク記録再生装置は、実施例3の光ディスク記
録再生装置と同一の構成を有する(図1、図15)。実
施例4においては、視覚的表示を記録する時の制御方法
が実施例3と異なる。実施例4において、光ディスク1
01はDVD−Rである。実施例3においては、制御部
117は、光ディスクが1回転する毎に視覚的表示記録
タイミングパルス生成部115の先頭のアドレス情報記
憶部1502の設定値を更新した。実施例4において
は、制御部117は、記録開始前に視覚的表示記録タイ
ミングパルス生成部115の先頭のアドレス情報記憶部
1502に所定の値を設定し、その後記録中に設定値を
更新しない。制御部117は、光ディスクが1回転する
毎に視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の遅
延量記憶部1504に所定の遅延量を設定する。
【0182】図18は、光ディスク101の一部の拡大
図である。図18において、光ディスク上の各トラック
1801に画像データのピット列1802が記録され
る。ピット列1802によって、視覚的に認識可能な図
柄の線画が形成される。DVD−R等の光ディスク(線
速度が一定になるようにトラックが刻まれている。)に
おいては、アドレス情報の位置が隣接トラックで揃った
位置に無い(半径方向に整列していない。)。
【0183】実施例4の光ディスク記録再生装置の光ピ
ックアップ105は、視覚的表示を記録する時は光ディ
スクが1回転する毎に必ず視覚的表示記録領域の先頭の
アドレスが記録されている位置1804を通過してか
ら、各トラックにピット列を書き込む。光ピックアップ
105の光ビームは、視覚的に認識可能な図柄を最初に
記録する記録開始位置に近いアドレス位置(視覚的表示
記録領域の先頭のアドレスの位置)1804を通過した
後に、記録したいトラックにジャンプして、所定の時間
T1〜T5経過した後に記録を開始する。
【0184】そのトラックを記録し終わったら、光ピッ
クアップ105の光ビームは先頭のアドレスが記録され
ている位置1804を有するトラックにトラックジャン
プして戻る。光ディスクがその時点から1回転して光ビ
ームが位置1804を再び通過すると、光ビームは、先
ほどよりも、1本多くトラックジャンプして、次のトラ
ックにピット列を記録する。図19は、実施例4の光デ
ィスク記録再生装置の各部波形を示す(光ディスクに文
字”A”を記録するパルス列である。)。データ変換部
119は、先頭のアドレスの認識信号(図15の比較器
1501の一致信号)を基準に所定の遅延量を経過した
後に、パルス列1902−1〜1902−nを出力す
る。
【0185】実施例4の光ディスク記録再生装置におい
ては、1回転毎に光ビームが1つの先頭のアドレス位置
を通過し、その後トラッキングアクチュエータ又はトラ
バースモータ108を用いてトラックジャンプして、記
録を行う。視覚的に認識可能な図柄を段差なく、記録す
ることができる。実施例4の光ディスク記録再生装置に
おいては、回転パルスを生成するセンサ等の部品が不要
である。
【0186】《実施例5》本発明の実施例5について、
図20〜24を参照しながら説明する。実施例5の光デ
ィスク記録再生装置は、図1の構成を有する(実施例1
と同じ)。実施例5の光ディスク記録再生装置は、視覚
的表示記録タイミングパルス生成部115の構成(図2
0)のみが実施例1(図3)と異なる。実施例5におい
て、光ディスク101はCD−Rである。CD−Rにお
いては、アドレス情報の位置は半径方向に整列していな
い。
【0187】図20は、実施例5の光ディスク記録再生
装置により雪だるまの絵の視覚的表示を書き込んだ光デ
ィスク101の外観図である。図20において、最初に
ユーザが光ディスク101の内周部の領域2001のみ
に音楽、映像等のディジタルデータを記録した。次に、
ユーザが、外周部の領域2002にも音楽、映像等のデ
ィジタルデータを記録し、更に視覚的表示2003を設
定し、そこに図柄データを記録した。
【0188】記録する図柄データ(例えば、「A」とい
う文字とする。)は、ディスプレイ表示用の画像データ
記憶部123に製造時から記憶されている図柄から選択
しても良く、操作部125から入力しても良い。ユーザ
は、例えば操作部125の「A」というキーボードを押
して文字「A」を指定しても良く、STBから入力した
画像データから記録する図柄を選択しても良い。
【0189】CD−Rには時間情報(ウォブル信号)が
書き込まれているが、実際に書き込まれたディジタルデ
ータと時間情報との間には多少の位相ずれを生じる場合
がある。視覚的表示記録領域と通常のディジタルデータ
の記録領域とがトラックの長手方向で接する部分200
5、2006において、ディジタルデータが最後のビッ
トまで記録され、最初のビットから記録を開始する必要
がある。例えばディジタルデータの最後のビットが接線
2005を越えて視覚的表示記録領域に入り、記録され
なかったり、ディジタルデータの最初のビットが接線2
006の前に鳴ってしまって視覚的表示記録領域に入
り、記録されなかったりすることは好ましくない。実施
例5の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録領域
と通常のディジタルデータの記録領域とがトラックの長
手方向で接する場合において、その接する部分におい
て、確実にディジタルデータが最後のビットまで記録さ
れ、確実に最初のビットから記録を開始することを特徴
とする。
【0190】図21は、実施例5の視覚的表示記録タイ
ミングパルス生成部の構成を示す。図21において、2
101、2104、2110、2114は比較器、21
02は先頭の時間情報記憶部、2115は終端の時間情
報記憶部、2103はラッチ、2105、2111はM
MV(モノマルチバイブレータ)、2106、211
2、2113、2120、2121はANDゲート、2
107、2116はS−Rフリップフロップ、2108
は時間幅T1記憶部、2109は加算器、2117は発
振器、2118はカウンタ、2119はパルス生成器で
ある。実施例5の視覚的表示記録タイミングパルス生成
部は、再生部107が出力したセクタ立ち上がりパルス
を入力する。再生部107は、再生信号のセクタの始端
又は終端で立ち上がりパルスを出力する。
【0191】制御部117は、記録開始前に、先頭の時
間情報記憶部2102、終端の時間情報記憶部2115
及び時間幅T1記憶部2108に、それぞれ先頭の時間
情報、終端の時間情報、時間幅T1を格納する。先頭の
時間情報は、視覚的表示記録領域の先頭の時間情報(最
内周のトラックの先頭の位置)である。終端の時間情報
は、視覚的表示記録領域の終端の時間情報(最外周のト
ラックの最後の位置。実施例5においては、終端の時間
情報は視覚的表示記録領域の半径方向の端を規定するだ
けである故に、終端の時間情報は最外周のトラック上の
任意の時間情報であっても良い。)である。時間幅T1
は、視覚的表示記録領域の周方向の時間(各トラックで
時間T1だけ視覚的表示を記録する。)である。
【0192】光ディスク記録再生装置は、先頭の時間情
報の位置から記録動作を開始する。発振器2117は高
い周波数のクロック(実施例においては、画像データの
読み出し用クロック(コラム)に相当する。)を出力す
る。カウンタ2118は発振器2117の出力クロック
を入力してカウントし、スピンドルモータ回転位相パル
ス(光ディスク101は1回転する毎に1パルス出力さ
れる。)でリセットされる。従って、カウンタ2118
の値は、スピンドルモータ回転位相パルスを起点として
計測された時間に比例する。
【0193】比較器2101は、時間情報を入力して先
頭の時間情報の位置を検出し、一致信号を出力する。ラ
ッチ2103は、比較器2101が一致信号を出力した
タイミングでカウンタ2118の値をラッチする。ラッ
チ2103は、先頭の時間情報の位置におけるカウンタ
2118の値を保持する。比較器2104は、カウンタ
2118の出力信号とラッチ2103の出力信号とを入
力し、先頭の時間情報の位置と同位相の位置(先頭の時
間情報の位置を通る光ディスクの半径方向の線分上の位
置)において一致信号を出力する。MMV2105は、
比較器2104が出力する一致信号をトリガとして、一
定時間(少なくともセクタ立ち上がりパルスのインター
バルよりも長い期間)ON状態になる。ANDゲート2
105は、セクタ立ち上がりパルスとMMV2105の
出力信号とを入力し、それらの論理積を出力する。
【0194】加算器2109は、ラッチ2103がラッ
チした値と、時間幅T1とを加算する。比較器2110
は、カウンタ2118の出力信号と加算器2109の出
力信号とを入力し、各トラックの終端の位置(終端の位
置は、光ディスクの半径方向に整列する。)において一
致信号を出力する。MMV2111は、比較器2110
が出力する一致信号をトリガとして、一定時間(少なく
ともセクタ立ち上がりパルスのインターバルよりも長い
期間)ON状態になる。ANDゲート2112は、セク
タ立ち上がりパルスとMMV2111の出力信号とを入
力し、それらの論理積を出力する。
【0195】S−Rフリップフロップ2107は、AN
Dゲート2106の出力信号でセットされ、ANDゲー
ト2112の出力信号でリセットされる。S−Rフリッ
プフロップ2107は、視覚的表示記録領域の周方向の
範囲を規定する。S−Rフリップフロップ2107は、
再生信号から抽出されたセクタ立ち上がりパルスの発生
タイミングでセットされ且つリセットされる故に、ディ
ジタルデータのセクタの記録が終了した時点で視覚的表
示記録領域が始まり、視覚的表示記録領域が終了した時
点でディジタルデータのセクタの記録が開始される。即
ち、視覚的表示記録領域の周方向の境界で、ディジタル
データの最後のビット又は最初のビットが消される恐れ
がない。好ましくは、実際に書き込む視覚的表示は、図
21で確定した視覚的表示記録領域の周方向の境界より
も、更に内側の領域に書き込む(周方向の境界付近には
視覚提起表示を書き込まない。)。
【0196】S−Rフリップフロップ2116は、比較
器2101の出力信号(先頭の時間情報との一致信号)
でセットされ、比較器2114の出力信号(終端の時間
情報との一致信号)でリセットされる。S−Rフリップ
フロップ2116は、視覚的表示記録領域の半径方向の
範囲を規定する。ANDゲート2113は、S−Rフリ
ップフロップ2107、2116の出力信号を入力し、
両者の論理積である視覚的表示記録領域ウインドウ信号
(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力す
る。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ
111を切換制御する。ANDゲート2120は、発振
器2117の出力クロックと視覚的表示記録領域ウイン
ドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック
(コラム)を出力する。
【0197】パルス生成器2119は、ANDゲート2
106の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転
する毎に)パルスを出力する。ANDゲート2121
は、パルス生成器2119の出力パルスと視覚的表示記
録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し
用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読
み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディ
スク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄
を記録することが出来る。
【0198】図22は、実施例5の光ディスク記録再生
装置の記録時における各部の動作波形図である(文字
「A」を光ディスクに視覚的表示として記録する。)。
図22において、2201は、時間情報及びスピンドル
モータ回転位相パルスに基づいて生成された視覚的表示
記録領域のスタートパルス(比較器2104が出力する
一致信号)であり、T0はスピンドルモータ102の1
回転周期を示す。2202は、スタートパルス2201
の立ち上がりを起点とする時間幅T1のパルスである。
T1は視覚的表示記録領域の記録期間(ディジタルデー
タの未記録期間)を示す。2203は、光ディスク10
1上のセクタを示し、斜線部(C1)がディジタルデー
タが記録されないセクタ(未記録セクタ)を示し白抜き
部(C2)がディジタルデータが記録されるセクタ(記
録セクタ)を示す。2204−1〜2204−nは、デ
ータ変換部119から出力される視覚的表示の画像デー
タの記録信号の波形を示す。
【0199】パルス2202がHIGHレベルとなった
瞬間は、2203に示す記録セクタ(TS)の途中であ
るため、このセクタが終了するまでディジタルデータの
記録動作を継続し、次のセクタから記録動作を停止す
る。パルス2202がLOWレベルとなった瞬間は、2
203に示す未記録セクタ(TS)の途中であるため、
このセクタが終了するまで待ち、次のセクタの最初から
ディジタルデータの記録動作を再開する。このようにし
て、図2203のC1に示すセクタが未記録セクタとな
り(ANDゲート2113の出力信号である視覚的表示
記録領域ウインドウ信号のハイレベル期間である。)、
2203のC2に示すセクタがディジタルデータの記録
済みセクタとなる。このようにしてディジタルデータの
セクタに同期した視覚的表示の記録期間(C1の期間)
を定める視覚的表示記録領域ウインドウ信号が生成され
る。これをディスクの回転に同期して繰り返すことによ
り、図20に示すように、光ディスク101の記録面上
にディジタルデータ及び視覚的表示の双方が記録され
る。
【0200】視覚的表示記録時に光ディスク101をC
AV方式で(定回転数で)回転させると、視覚的表示記
録領域ウインドウ信号で規定される視覚的表示記録領域
は、図20の2003に示すように境界が半径方向に略
整列した扇形の形状を有する。同様に、視覚的表示記録
時に光ディスク101をCLV方式で(定線速度で)回
転させると、視覚的表示記録領域ウインドウ信号で規定
される視覚的表示記録領域は、略矩形の形状を有する。
【0201】記録されたディジタルデータは、記録セク
タ単位で記録されるため、情報再生時には、間欠的に記
録されたセクタを各々再生してバッファメモリ等に蓄積
し、これらのセクタをつなぎあわせて再生することによ
り、音楽や映像等の連続的な情報の場合でも、途切れな
く連続再生することが容易に可能である。
【0202】実施例5においては、僅かなデータ量(先
頭の時間情報、終端の時間情報及び時間幅T1)を記憶
するだけで視覚的表示記録領域を特定できる。又、ディ
ジタルデータをセクタの終わりまで記録した時点で視覚
的表示記録領域(視覚的表示記録領域ウインドウ信号)
がスタートし、ディジタルデータをセクタの先頭から記
録を開始出来るように視覚的表示記録領域(視覚的表示
記録領域ウインドウ信号)が終了する。視覚的表示記録
領域(視覚的表示記録領域ウインドウ信号)の前後(ト
ラックの周方向での前後を言う。)のいずれかにディジ
タルデータが記録されていない場合は、未記録側の始終
端タイミング(視覚的表示記録領域ウインドウ信号の立
ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ)はセクタの立ち
上がり信号と無関係であっても良い。ディジタルデータ
を追記する場合は、追記するディジタルデータの一部が
視覚的表示記録領域に入らないようにする。
【0203】図20においては光ディスク101上の1
つの領域に図柄データ(視覚的表示)を記録したが、図
23に示すように、2つの領域に図柄データを記録する
こともできる。この場合は、例えば、視覚的表示記録タ
イミングパルス生成部115が、図21の回路を2つ有
することにより実現できる。3つ以上(n個)の領域に
図柄データを記録する場合も同様に図21の回路をn個
有することにより実現できる。nが大きい場合、レジス
タを追加することにより、回路規模の増大を抑えること
も出来る。図24に示すように、光ディスク101の記
録面上の所定又はユーザが設定した角度幅に対応する全
領域に図柄データを記録しても良い。
【0204】符号化器112が符号化されたディジタル
データを出力し、データ変換部119がデータ変換され
た画像情報を出力し、切換スイッチ111が視覚的表示
記録領域ウインドウ信号に従って2つの信号を択一的に
出力することにより、1回の記録動作でディジタルデー
タ及び視覚的表示を同時に書き込むことが出来る。この
方法は、ディジタルデータと図柄データの双方を記録す
る合計の時間が最も短くなり、光ディスク101に記録
すべきディジタルデータと視覚的表示が確定していて、
情報を一度に記録したい場合等に適している。
【0205】先にディジタルデータを記録し、その後に
図柄データを記録しても良い。この場合の記録方法を以
下に記載する。先ず、ユーザは、図柄データの選択をし
ないで、未記録領域の確保のみの指示を操作部125を
通して行う。記録動作が開始すると、信号入出力部11
3より入力した映像信号及び音声信号等のディジタルデ
ータが、符号化部112によってデータ記録信号に符号
化される。切換スイッチ111は、視覚的表示記録領域
ウインドウ信号がロウレベルである期間、符号化された
ディジタルデータを選択して出力する。記録部110、
光ピックアップ105は、切換スイッチ111の出力信
号を光ディスク101に記録する。データ変換部119
は、スペース信号(光ディスク101を加熱しない。)
しか出力しない。視覚的表示記録領域ウインドウ信号が
ハイレベルである期間、実質的に記録部光ディスク10
1には何も記録されない。
【0206】その後、上記の方法により、視覚的表示記
録領域ウインドウ信号がハイレベルである期間に視覚的
表示を記録する。視覚的表示のみを記録する(ディジタ
ルデータを記録しない)時は、符号化器112はスペー
ス信号(光ディスク101を加熱しない。)しか出力し
ない。視覚的表示記録領域ウインドウ信号がロウレベル
である期間、実質的に記録部光ディスク101には何も
記録されない。
【0207】ユーザにより未記録領域(視覚的表示記録
領域)の角度及び角度幅が指定されている場合は、その
角度に応じて視覚的表示記録タイミングパルスのハイレ
ベル出力期間T1が決まる。
【0208】図柄データのみを記録する場合も、再生さ
れたディジタルデータからセクタ立ち上がりパルスが生
成される。光ディスク101が未記録であれば、再生部
107は、再生信号の中からセクタを抽出できない故
に、擬似的なセクタ立ち上がりパルスを生成することが
好ましい。ディジタルデータ記録時と図柄データ記録時
とではセクタ立ち上がりパルス2203の位相が変動す
る可能性がある。それ故に、視覚的表示記録領域とデー
タ記録領域との境界近傍では図柄データを記録できない
ようにすることが好ましい。即ち、視覚的表示記録領域
ウインドウ信号(期間T1)の立ち上がり後、第2の期
間T2において図柄データの記録を禁止し、第2の期間
T2経過後、第3の期間T3(T2+T3<T1)に限
り図柄データを記録し、視覚的表示記録領域ウインドウ
信号の残る第4の期間T4(=T1−T2−T3)にお
いて再び図柄データの記録を禁止する。第2の期間T2
及び第4の期間T4は、位相変動量の最大値より大きな
値に設定する。これによりディジタルデータと図柄デー
タが同一箇所に重複記録されることを防止できる。
【0209】先に図柄デ−タを記録し、その後にディジ
タルデータを記録する方法を以下に記載する。先ずユー
ザは、記録する図柄データと、視覚的表示記録領域の設
定とを行う。ユーザは、予め用意されている視覚的表示
記録領域を承認する指令又は特定の角度及び角度幅の視
覚的表示記録領域を設定する指令を操作部125から入
力して、視覚的表示記録領域を設定する。記録動作が開
始すると、データ変換部119は、ユーザがディスプレ
イを見ながら選択したディスプレイ表示用の図柄データ
(視覚的表示)をデータ変換し、データ変換した画像デ
ータを出力する。
【0210】切換スイッチ111は、視覚的表示記録領
域ウインドウ信号がハイレベルである期間、データ変換
部119が出力する画像データを選択して出力する。記
録部110、光ピックアップ105は、切換スイッチ1
11の出力信号を光ディスク101に記録する。視覚的
表示のみを記録する(ディジタルデータを記録しない)
時は、符号化器112はスペース信号(光ディスク10
1を加熱しない。)しか出力しない。視覚的表示記録領
域ウインドウ信号がロウレベルである期間、実質的に記
録部光ディスク101には何も記録されない。
【0211】その後、上記の方法により、ディジタルデ
ータを記録する。切換スイッチ111は、視覚的表示記
録領域ウインドウ信号がロウレベルである期間、符号化
されたディジタルデータを選択して出力する。記録部1
10、光ピックアップ105は、切換スイッチ111の
出力信号を光ディスク101に記録する。ディジタルデ
ータのみを記録する時、データ変換部119は、スペー
ス信号(光ディスク101を加熱しない。)しか出力し
ない。視覚的表示記録領域ウインドウ信号がハイレベル
である期間、実質的に記録部光ディスク101には何も
記録されない。
【0212】ユーザにより未記録領域(視覚的表示記録
領域)の角度及び角度幅が指定されている場合は、その
角度に応じて視覚的表示記録タイミングパルスのハイレ
ベル出力期間T1が決まる。以上の方法は、ユーザが、
図柄データを所望の大きさで記録したい場合に、先に図
柄データを所望の大きさで記録し、余った記録領域にデ
ィジタルデータを追記するようなケースに有効である。
【0213】以上のように、実施例5の光ディスク記録
装置及び記録方法では、図柄データ記録タイミングパル
スを生成し、図柄データ記録タイミングパルスがHIG
Hレベルの期間は図柄データを、LOWレベルの場合は
ディジタルデータを、選択して記録することで、ユーザ
が、追記型又は書換え型の光ディスク101に任意の図
柄データをディジタルデータと共に記録することが可能
である。また、スピンドルモータ102が1回転する毎
に複数の視覚的表示記録領域ウインドウ信号を発生させ
ることで図柄データを光ディスク101の記録面上の複
数箇所に記録することができる。また、視覚的表示記録
領域ウインドウ信号のハイレベル期間を変化させること
で、図柄データの記録範囲(角度及び角度幅)も任意に
調整することができる。更に、ディジタルデータ及び図
柄データの記録順序もユーザが、用途に応じて適宜設定
できる。
【0214】《実施例6》図25及び図26を用いて、
本発明の実施例6の光ディスク、光ディスク記録装置及
び記録方法について説明する。実施例6の光ディスク記
録再生装置は、図1の構成を有する(実施例5と同
じ)。実施例6の光ディスク記録再生装置は、視覚的表
示記録タイミングパルス生成部115の構成(図26)
のみが実施例5(図21)と異なる。実施例6におい
て、光ディスク101はCD−Rである。CD−Rにお
いては、アドレス情報の位置は半径方向に整列していな
い。
【0215】実施例6の光ディスク記録再生装置は、ス
ピンドルモータ102の1回転周期中に(1トラック内
で)ディジタルデータと図柄データとを切り替えて記録
するのみならず(実施例5と同様)、スピンドルモータ
102の回転周期毎(トラック単位毎)にディジタルデ
ータと図柄データとを切り替えて記録する。図25は、
本発明の実施例6の光ディスク記録再生装置によって、
ディジタルデータ及び図柄データを記録した光ディスク
101の正面の一部の拡大図である。
【0216】図25において、のトラック横軸は光ディ
スク101のトラック方向、縦軸は半径方向に対応して
いる。トラック群2501には画像データ(視覚的表
示)が記録されており、トラック群2502には通常の
ディジタルデータが記録されている。 各トラック群2
501(ディジタルデータとしては未記録のトラック
数)はM本のトラックを有し、各トラック群2502
は、N本のトラックを有する。視覚的表示記録領域は周
方向(図25の横方向)にも境界を持つこと(例えば、
一定角度範囲)が出来る。図25において、視覚的表示
記録領域の周方向の境界は図示していない。
【0217】図柄データを幅方向に隣接する、Mトラッ
ク(Mは正整数)の帯状の領域(Mトラックの領域25
01の数は2以上)に記録する。隣接するトラック群2
501の間隔(他の帯状の領域)は、それぞれNトラッ
ク分の幅である。連続するMトラック全て(360度の
角度)を視覚的表示記録領域としても良く、連続するM
トラックの一部(360度より小さい所定の角度)を視
覚的表示記録領域としても良い。図25では、例として
ディジタルデータを記録するトラックの数Nと図柄デー
タを記録するトラックの数Mとを、同じ値(N=M)に
設定している。Mトラック毎に交互にディジタルデータ
と図柄データ(視覚的表示)とを記録することにより、
アルファベットの文字”A”を記録している。これによ
り、ちょうどベネシアンブラインドを通して見るよう
に、ユーザは光ディスク101に記録された視覚的表示
を見ることが出来る。
【0218】図26は、視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部115のブロック図である。実施例6の視覚的
表示記録タイミングパルス生成部(図26)は、実施例
5の視覚的表示記録タイミングパルス生成部(図21)
に類似する。実施例6の視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部(図26)は、ANDゲート2113に代えて
ANDゲート2601を有し、更にカウンタ2602を
有する。他のブロックについては、両者は同一である。
図26において、図22と同一のブロックには同一の符
号を付している。同一のブロックの説明は省略する。
【0219】図26において、カウンタ2602は、パ
ルス生成器2119の出力パルス(1回転毎に1パル
ス)をクロックとして入力するカウンタである。カウン
タ2602は、(M+N)クロック期間を1周期とし
て、連続するMクロック期間(Mトラック期間)ハイレ
ベルになり、連続するNクロック期間(Nトラック期
間)ロウレベルになる。M、Nの値はそれぞれ制御部1
17から任意に設定可能である。ANDゲート2601
は、S−Rフリップフロップ2107の出力信号(視覚
的表示記録領域の周方向の領域を規定する。)と、S−
Rフリップフロップ2116の出力信号(視覚的表示記
録領域の半径方向の領域を規定する。)と、カウンタ2
602の出力信号とを入力し、3つの信号の論理積(視
覚的表示記録領域ウインドウ信号)を出力する。
【0220】ANDゲート2120は、発振器2117
の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号と
を入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を
出力する。ANDゲート2121は、パルス生成器21
19の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号
とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を
出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コ
ラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、
扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来
る。上記の構成により、図25に示すような視覚的表示
を記録することが出来る。
【0221】実施例6においては、図柄データ記録タイ
ミングパルスにより、光ディスク101上の所定の先頭
部分から、図柄データ記録領域を有するM個のトラック
と、図柄データ記録領域を有しないN個のトラックとが
交互に生成される。尚、「M個のトラック」とはM回転
分のトラックを意味する。実施例においてトラックは光
ディスク101の内周から外周に向かって螺旋状に形成
された1本の連続するトラックであるが、この場合は、
1トラックは1回転分の長さのトラックを意味すること
とする。
【0222】次に、この記録動作について説明する。ユ
ーザは、先ず記録する視覚的表示(例えば、”A”とい
う文字)の選択を行う。視覚的表示は、ディスプレイ表
示用の画像データ記憶部123より選択しても良いし、
操作部125から入力しても良い。データ変換部119
は、光ディスク101の記録面上に、所定の記録サイズ
で選択した視覚的表示を記録するためのデータ変換を行
い、データ変換した画像データを生成する。この時、ユ
ーザは光ディスク上の視覚的表示の大きさを操作部12
5を通して設定することも可能である。
【0223】例えば、Nを2トラック、Mを1トラック
にして交互に記録することもできる。この場合は、図柄
データのコントラストが下がり、視覚的な認識度が下が
るが、ディジタルデータの記録可能容量を増加させる効
果がある。反対に、Nを1トラック、Mを2トラックに
して交互に記録することもできる。この場合は、図柄デ
ータのコントラストが上がり視覚的な認識度が上がる
が、ディジタルデータの記録可能容量は減少する。
【0224】以上のように、実施例6により、光ディス
ク101の広い領域(最大は全記録領域)を有効に活用
して、ディジタルデータの記録容量を確保し、且つ大き
な図柄を光ディスクに書き込むことが出来る。また、N
の本数とMの本数の比率を適宜に設定することで、ユー
ザの好みに応じて図柄データの認識度とディジタルデー
タの記録可能容量とのバランスを調整することができ
る。上記の実施例は、CD−R及びその記録装置であっ
たが、本発明の適用は、これに限られるものではなく、
反射率の大小を生じる任意のデータ記録方法の光ディス
クに適用可能である。
【0225】《実施例7》本発明の実施例7について、
図27〜29を参照しながら説明する。実施例7におい
て、光ディスク101はDVD−RAMである。図27
はDVD−RAMの概略的な構成を示す。ZCLV(又
はZCAV)方式(ゾーンCLV方式。DVD−RAM
を含む。)は複数のゾーン2701を有し、各ゾーン2
701は一定角度を有するセクタ2702に分割されて
いる。各セクタには、ピットによりアドレス情報が記録
されている。全てのセクタの長さがほぼ一定値になるよ
うに、各ゾーンのセクタの角度が決められている(外周
のゾーン程、セクタの角度は小さい。)。ゾーン内にお
いては、隣接するセクタの境界は半径方向に整列してい
る。ゾーン間ではセクタの境界は半径方向に整列してい
ない。実施例7の光ディスク記録再生装置は、ゾーンC
LV方式の任意の光ディスクに適用可能である。
【0226】実施例7の光ディスク記録再生装置は、図
1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例7の光デ
ィスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部115の構成(図28)及びデータ変換部11
9(図29)のみが実施例1(図3)と異なる。実施例
7の光ディスク記録再生装置は、ゾーンCLV方式の光
ディスクに視覚的表示を記録することが出来る。
【0227】多くの光ディスクは0及び1のディジタル
情報を記録する。視覚的表示が2値の画像データであれ
ば、2値の画像データを記録すれば良い。上記の実施例
においては、視覚的表示が多値(例えば1ピクセル当た
り8ビットのデータ)であれば、多値の画像データを2
値にデータ変換して(例えば画像データと一定の閾値を
入力する比較器により実現出来る。)、2値の画像デー
タを記録する。実施例7の光ディスク記録再生装置は、
多値の画像データを視覚的に複数の輝度レベルになるよ
うに記録することが出来る。
【0228】図28は、実施例7の視覚的表示記録タイ
ミングパルス生成部の構成を示す。図28において、2
801は角度情報抽出部、2802、2808、281
3、2815は比較器、2803は先頭のアドレス情報
記憶部(角度情報)、2809は終端のアドレス情報記
憶部(角度情報)、2804、2810は遅延器、28
05、2811は遅延量記憶部、2806、2817は
S−Rフリップフロップ、2806、2820、282
1はANDゲート、2812はトラック情報抽出部、2
814は先頭のアドレス情報記憶部(トラック)、28
16は終端のアドレス情報記憶部(トラック)、281
8は発振器、2819はパルス生成器である。
【0229】制御部117は、記録開始前に、先頭のア
ドレス情報記憶部(角度情報)2803、終端のアドレ
ス情報記憶部(角度情報)2809、遅延量記憶部28
05、2811、先頭のアドレス情報記憶部(トラッ
ク)2814、終端のアドレス情報記憶部(トラック)
2816に、最初のゾーンの先頭のアドレス情報(角度
情報)、最初のゾーンの終端のアドレス情報(角度情
報)、最初のゾーンの2つの遅延量、先頭のアドレス情
報(トラック)、終端のアドレス情報(トラック)をそ
れぞれ書き込む。
【0230】制御部117は、ゾーンの切り換わり時
に、先頭のアドレス情報記憶部(角度情報)2803、
終端のアドレス情報記憶部(角度情報)2809、遅延
量記憶部2805、2811に、次のゾーンの先頭のア
ドレス情報(角度情報)、最初のゾーンの終端のアドレ
ス情報(角度情報)、最初のゾーンの2つの遅延量をそ
れぞれ書き込む。実施例7においては、対角線上に位置
する2つのアドレス情報(最内周の先頭のアドレスと、
最外周の終端のアドレス)で視覚的表示記録領域を規定
する。
【0231】光ディスクの周方向において、先頭のアド
レス情報の位置から遅延した時点から記録が開始され、
終端のアドレス情報の位置から遅延した時点で記録を終
了する。記録が終了する時点が、視覚的表示記録領域か
らはみ出さないようにする。そのために制御部117
は、真の終端のアドレス情報(角度)より手前のアドレ
ス情報(角度)を終端のアドレス情報記憶部(角度)2
809に書き込む必要がある。先頭のアドレス情報の位
置から遅延した時点が全てのゾーン(視覚的表示記録領
域が含むゾーン)において半径方向に整列する様に、遅
延量記憶部2805の設定値を定める。同様に、終端の
アドレス情報の位置から遅延した時点が全てのゾーン
(視覚的表示記録領域が含むゾーン)において半径方向
に整列する様に、遅延量記憶部2811の設定値を定め
る。
【0232】光ディスク記録再生装置は、先頭のアドレ
ス情報の位置から記録動作を開始する。アドレス情報検
出部114が出力するアドレス情報は、角度情報(光デ
ィスクの周方向の位置情報)と、トラック情報(光ディ
スクの半径方向の位置情報)とを含む。角度情報抽出部
2801は、アドレス情報から角度情報を抽出する。比
較器2802は、アドレス情報(角度)を入力して先頭
のアドレス情報(角度)の位置を検出し、一致信号を出
力する。遅延器2804は、比較器2802の一致信号
を設定された遅延量だけ遅延して出力する。比較器28
08は、アドレス情報(角度)を入力して終端のアドレ
ス情報(角度)の位置を検出し、一致信号を出力する。
遅延器2810は、比較器2808の一致信号を設定さ
れた遅延量だけ遅延して出力する。
【0233】S−Rフリップフロップ2806は、遅延
器2804の出力信号でセットされ、遅延器2810の
出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ2
806は、視覚的表示記録領域の周方向の範囲を規定す
る。
【0234】トラック情報抽出部2812はアドレス情
報からトラック情報(半径方向の位置情報)を抽出す
る。比較器2813は、アドレス情報(トラック)を入
力して先頭のアドレス情報(トラック)の位置を検出
し、一致信号を出力する。比較器2815は、アドレス
情報(トラック)を入力して終端のアドレス情報(トラ
ック)の位置を検出し、一致信号を出力する。S−Rフ
リップフロップ2817は、比較器2813の出力信号
でセットされ、比較器2815の出力信号でリセットさ
れる。S−Rフリップフロップ2817は、視覚的表示
記録領域の半径方向の範囲を規定する。
【0235】ANDゲート2807は、S−Rフリップ
フロップ2806、2817の出力信号を入力し、両者
の論理積である視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視
覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。
視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ11
1を切換制御する。発振器2818は高い周波数のクロ
ック(実施例においては、画像データの読み出し用クロ
ック(コラム)に相当する。)を出力する。ANDゲー
ト2820は、発振器2818の出力クロックと視覚的
表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読
み出し用クロック(コラム)を出力する。
【0236】パルス生成器2819は、遅延器2804
の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転する毎
に)パルスを出力する。ANDゲート2821は、パル
ス生成器2819の出力パルスと視覚的表示記録領域ウ
インドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロッ
ク(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用
クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録
再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録す
ることが出来る。
【0237】図29は、実施例7のデータ変換部のブロ
ック図である。実施例7のデータ変換部は、多値(実施
例7では4ビット)の1ピクセルの画像データを、複数
のコラムクロックの横サイズと複数のロウクロック(ト
ラック)の縦サイズとを有する領域(実施例においては
横サイズ及び縦サイズはそれぞれ2クロック分であ
る。)に書き込む。縦及び横が1クロック分の大きさを
有する領域を単位領域と呼ぶ。実施例においては、1ピ
クセルの画像データを16個の単位領域に書き込む。
【0238】実施例7のデータ変換部はドットパターン
メモリ2908を有する。ドットパターンメモリ290
8は1ピクセルの画像データ(多値)に対して、ひとつ
のデータ群(実施例ではA4以上のアドレスの値が同一
であるアドレスA0〜A3のデータ群であって、各デー
タは1ビットである。)を出力する。1ピクセルの画像
データ(4ビット)の値は0〜FH(ヘキサ表示)の任
意の値を取り得る。ドットパターンメモリ2908は1
ピクセルの多値のデータ(例えば9)に応じてマークと
スペースの比率を変えて出力する。実施例において1ピ
クセルの画像データ(4ビット)の値がx(0≦x≦F
H)であれば、x個のマーク(1)と、(FH−x)個
のスペース(0)とを出力する。
【0239】図29において、2901、2904は分
周比レジスタ、2902、2903、2905、290
6はそれぞれ第1の分周器、第2の分周器、第3の分周
器、第4の分周器、2907はドットパターンメモリ2
908の読み出しアドレスレジスタ、2908はドット
パターンメモリ、2909はメモリ133の読み出しア
ドレスレジスタ、2911はメモリ133の読み出しア
ドレスレジスタ、133はメモリである。記録を開始す
る前に、制御部117は、1ピクセルの画像データをど
れだけの大きさの領域(縦p×横qのクロック数の領域
のp、qの値)に書き込むかを決定する。例えば1ピク
セルの画像データを縦2クロック×横2クロックの領域
に書き込むこととする。
【0240】制御部117は、コラム側の分周比(上記
の例では2)を分周比レジスタ2901に書き込み、ロ
ウ側の分周比(上記の例では2)を分周比レジスタ29
04に書き込む。光ディスク記録再生装置が記録を開始
する。視覚的表示記録領域において、第1のカウンタ2
902は画像データ読み出し用クロック(コラム)を入
力し、分周比レジスタ2901に設定された分周比(実
施例では1/4)で分周した信号(1/4に分周した信
号)及び分周比内でのカウンタ値(実施例では2ビット
データ)を出力する。第2のカウンタ2903は分周し
た信号をカウントしてそのカウント値を出力する。
【0241】同様に、視覚的表示記録領域において、第
3のカウンタ2905は画像データ読み出し用クロック
(ロウ)を入力し、分周比レジスタ2904に設定され
た分周比(実施例では1/4)で分周した信号(1/4
に分周した信号)及び分周比内でのカウンタ値(実施例
では2ビットデータ)を出力する。第4のカウンタ29
06は分周した信号をカウントしてそのカウント値を出
力する。第2のカウンタ2903及び第4のカウンタ2
906のカウント値が、それぞれコラムアドレス、ロウ
アドレスとして読み出しアドレスレジスタ2909に設
定される。
【0242】制御部117は、書き込みアドレスレジス
タ2911に書き込みアドレスを設定して,ディスプレ
イ表示用の画像データ記憶部123に格納されている画
像データをメモリ133に書き込む。メモリ133は、
読み出しアドレス2909の設定に応じて画像データ
(例えば8ビット値)を出力する。読み出しアドレスレ
ジスタ2907は、分周比レジスタ2901、2904
の分周比及び画像データのビット数を加算したアドレス
ビット幅を有する1ビットメモリである。実施例におい
て、読み出しアドレスレジスタ2907は12ビットア
ドレス幅(A0〜A11)を有する。第1のカウンタ2
902のカウント値(2ビット)がアドレスA0、A1
として入力される。第3のカウンタ2905のカウント
値(2ビット)がアドレスA2、A3として入力され
る。メモリ133が出力する8ビットデータ(画像の輝
度情報)がアドレスA4〜A11として入力される。
【0243】メモリ133が輝度xを出力すると、アド
レスA4〜A11で規定されるドットパターンメモリ2
908(実施例においてはROMである。)の出力デー
タ群(アドレスA0〜A3のデータの集合である16個
のデータ。)は、x個のマーク(1)と、(FH−x)
個のスペース(0)とを有する。例えばx=2であれ
ば、(00,00)、(11,11)がマークで、それ
以外のアドレスはスペースになる。マークよりもスペー
スのほうが光の反射率が高ければ、ドットパターンメモ
リ2908の出力データ群(アドレスA0〜A3のデー
タの集合である16個のデータ。)は、(FH−x)個
のマーク(1)と、x個のスペース(0)とを有する。
【0244】上記の方法により、2値のデータを記録す
る光ディスクを用いて、視覚的にはあたかも多値で記録
したかの様な多段階の反射レベルを有する視覚的表示を
記録することが出来る。上記の様に、ZCLV方式(又
はZCAV方式)の光ディスクにも視覚的表示を記録す
ることが出来る。
【0245】《実施例8》本発明の実施例8について、
図30、31を参照しながら説明する。実施例8におい
て、光ディスク101はCAV方式の光ディスクであ
る。図30はCAV方式の光ディスクの概略的な構成を
示す。CAV方式の光ディスクにおいては、各セクタは
内周から外周まで一定の角度3001を有し、セクタの
境界が半径方向に整列している。実施例8の光ディスク
記録再生装置は、CAV方式の任意の光ディスクに適用
可能である。
【0246】実施例8の光ディスク記録再生装置は、図
1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例8の光デ
ィスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部115の構成(図31)のみが実施例1(図
3)と異なる。実施例8の光ディスク記録再生装置は、
CAV方式の光ディスクに視覚的表示を記録することが
出来る。
【0247】図31は、実施例7の視覚的表示記録タイ
ミングパルス生成部の構成を示す。図31において、3
101は角度情報抽出部、3102、3104、310
9、3111は比較器、3103は先頭のアドレス情報
記憶部(角度情報)、3105は終端のアドレス情報記
憶部(角度情報)、3106、3113はS−Rフリッ
プフロップ、3107、3116、3117はANDゲ
ート、3108はトラック情報抽出部、3110は先頭
のアドレス情報記憶部(トラック)、3112は終端の
アドレス情報記憶部(トラック)、3114は発振器、
3115はパルス生成器である。
【0248】制御部117は、記録開始前に、先頭のア
ドレス情報記憶部(角度情報)3103、終端のアドレ
ス情報記憶部(角度情報)3105、先頭のアドレス情
報記憶部(トラック)3110、終端のアドレス情報記
憶部(トラック)3112に、先頭のアドレス情報(角
度情報)、終端のアドレス情報(角度情報)、先頭のア
ドレス情報(トラック)、終端のアドレス情報(トラッ
ク)をそれぞれ書き込む。実施例8においては、対角線
上に位置する2つのアドレス情報(最内周の先頭のアド
レスと、最外周の終端のアドレス)で視覚的表示記録領
域を規定する。
【0249】光ディスク記録再生装置は、先頭のアドレ
ス情報の位置から記録動作を開始する。アドレス情報検
出部114が出力するアドレス情報は、角度情報(光デ
ィスクの周方向の位置情報)と、トラック情報(光ディ
スクの半径方向の位置情報)とを含む。角度情報抽出部
3101は、アドレス情報から角度情報を抽出する。比
較器3102は、アドレス情報(角度)を入力して先頭
のアドレス情報(角度)の位置を検出し、一致信号を出
力する。比較器3104は、アドレス情報(角度)を入
力して終端のアドレス情報(角度)の位置を検出し、一
致信号を出力する。
【0250】S−Rフリップフロップ3106は、比較
器3102の出力信号でセットされ、比較器3104の
出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ3
106は、視覚的表示記録領域の周方向の範囲を規定す
る。
【0251】トラック情報抽出部3108はアドレス情
報からトラック情報(半径方向の位置情報)を抽出す
る。比較器3109は、アドレス情報(トラック)を入
力して先頭のアドレス情報(トラック)の位置を検出
し、一致信号を出力する。比較器3109は、アドレス
情報(トラック)を入力して終端のアドレス情報(トラ
ック)の位置を検出し、一致信号を出力する。S−Rフ
リップフロップ3113は、比較器3109の出力信号
でセットされ、比較器3111の出力信号でリセットさ
れる。S−Rフリップフロップ3113は、視覚的表示
記録領域の半径方向の範囲を規定する。
【0252】ANDゲート3107は、S−Rフリップ
フロップ3106、3113の出力信号を入力し、両者
の論理積である視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視
覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。
視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ11
1を切換制御する。発振器3114は高い周波数のクロ
ック(実施例においては、画像データの読み出し用クロ
ック(コラム)に相当する。)を出力する。ANDゲー
ト3116は、発振器3114の出力クロックと視覚的
表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読
み出し用クロック(コラム)を出力する。
【0253】パルス生成器3115は、比較器3102
の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転する毎
に)パルスを出力する。ANDゲート3117は、パル
ス生成器3115の出力パルスと視覚的表示記録領域ウ
インドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロッ
ク(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用
クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録
再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録す
ることが出来る。
【0254】《実施例9》本発明の実施例9について、
図32、33を参照しながら説明する。実施例9の光デ
ィスク記録再生装置3200は、図32の構成を有す
る。実施例9の光ディスク記録再生装置3200は、実
施例1と同一のブロックと異なるブロックとを有する。
同一のブロックには実施例1と同じ符号を付し、異なる
ブロックには新たな符号を付している。実施例1と同一
のブロックの説明を省略する。
【0255】実施例9の光ディスク記録再生装置は、光
ディスク101に視覚的表示を記録するための画像デー
タを画像データ記憶部3201に記憶している。ユーザ
がディスプレイを見て光ディスク101に書き込む視覚
的表示を選択する時は、データ変換部3202が画像デ
ータ記憶部3201に格納されている画像データを、デ
ィスプレイの表示用画像データに変換する。実施例9の
光ディスク記録再生装置3200は、ディジタルデータ
を光ディスク101に記録再生する。それ以外の点にお
いて、実施例9の光ディスク記録再生装置(図32)
は、実施例1の光ディスク記録再生装置(図1)と同一
である。
【0256】データ変換部3202は、メモリ3211
を有する。実施例においてデータ変換部3202はマイ
クロコンピュータである。図33は、データ変換部32
02がデータ変換を実行する方法を説明する図である。
図33(a)に示す光ディスクに記録するための画像デ
ータが、データ変換部3202により、図33(b)に
示すディスプレイに表示するための画像データに変換さ
れる。(x0,y0)、(x1,y0)、(x0,y
1)、(x1,y1)、(0,0)、(0,n)、
(m,0)、(m,n)は各画像の4隅の座標である。
【0257】座標(x、y)の光ディスクに記録するた
めの画像データを、座標(p、q)のディスプレイに表
示するための画像データに変換するとする。データ変換
部3202は、座標(p、q)を下記の式で求める。こ
の計算に基づいてデータ変換を行う。 p=Trunk(m(x−x0)/(x1−x0)) q=Trunk(n(y−y0)/(y1−y0)) Trunk()は、()内の計算結果の整数部のみを出
力する関数である。
【0258】データ変換部3202の出力信号をディス
プレイ(表示部)154に表示することにより、ユーザ
は、記録する視覚的表示を見て確かめながら選択するこ
とが出来る。光ディスクに記録するための画像データ
(2値のデータ)が、実施例8も光ディスク記録再生装
置で出力されるのと同様のデータである場合には、デー
タ変換部3202が1ピクセル分のデータの総和を計算
することにより、多値の画像データにしてディスプレイ
に表示することが出来る。
【0259】図32において、信号入出力部113は入
力データを符号化器112に伝送し、復号化器116が
復号化したデータを出力する。切換スイッチ3203
は、ユーザが記録する視覚的表示を見て確かめながら選
択する場合は、データ変換部3202の出力信号を画像
出力部124に伝送する。切換スイッチ3203は、制
御部117の指令に応じてビットマップ画像生成部11
8が出力した画像を表示する場合は、ビットマップ画像
生成部118が出力した画像データを画像出力部124
に伝送する。画像ディスプレイ154は、画像出力部1
24が出力した画像データを表示する。
【0260】《実施例10》以下図34〜37を用い
て、本発明の実施例10の光ディスクの記録方法を説明
する。実施例10は、上記の実施例の光ディスク記録再
生装置(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を
用いて、光ディスク101に視覚的表示を記録する方法
である。図34は実施例10の光ディスク記録方法のフ
ローチャートである。図34を説明する。
【0261】最初に光ディスクに記録する視覚的表示等
の情報を取得する(記録情報取得ステップ3401)。
記録情報取得ステップ3401は、ステップ3411〜
3414を有する。記録情報取得ステップ3401を詳
述する。最初に光ディスク記録再生装置100は、ST
B153からテレビ放送の電子番組ガイドを取得し、そ
の電子番組ガイドを映像/音声表示部154に表示する
(電子番組ガイド表示ステップ3411)。図35は、
電子番組ガイドの表示画面を例示する。ユーザは電子番
組ガイドを用いて、光ディスクに記録する(従来と同様
の番組記録)番組を決定する(記録番組選択ステップ3
412)。本実施例では、ユーザがスポーツTVで8時
から放送される「モーグル世界選手権」を選択したとす
る。
【0262】次に、ユーザの指示に基づいて又は自動的
に、光ディスク記録再生装置100が、記録番組選択ス
テップ3412で選択した番組のタイトル又は日時及び
チャンネルの情報(キャラクタコード等)を電子番組ガ
イドから取得する(視覚情報取得ステップ3413)。
本実施例では、タイトル、サブタイトル、日時の情報と
して、「モーグル世界選手権 (ブラッコム大会) 2
001年2月9日」を取得したとする。例えば、電子番
組ガイドから取得した番組の記録時間又は放送局(チャ
ンネル)の情報に基づいて、これらの情報に関連付けら
れた番組情報を蓄積している蓄積部(例えばインターネ
ット上のサーバ)にアクセスし、そこから視覚的表示を
取得しても良い。
【0263】次にユーザは、光ディスク上に記録する視
覚的表示の記録領域を光ディスクの記録領域内の先頭の
アドレス及び視覚的表示記録領域の大きさ(実施例にお
いては外側から何%までにするか)を決定する(視覚的
表示記録領域決定ステップ3414)。本実施例では、
ユーザが図37の大きさ(外側から25%の大きさ)を
決定したとする。
【0264】記録情報取得ステップ3401の次に、パ
ターンイメージ表示ステップ3402を実行する。パタ
ーンイメージ表示ステップ3402において、光ディス
ク記録再生装置は、光ディスクにどのように視覚的表示
が記録されるかをディスプレイ上に表示する。パターン
イメージ表示ステップ3402は、ステップ3415〜
3417を有する。パターンイメージ表示ステップ34
02を詳述する。フォントデータ取得ステップ3415
において、光ディスク記録再生装置は、視覚情報取得ス
テップ3413で取得した番組のタイトル、日時等を表
示する文字フォントデータを取得する。最初の1文字で
ある「モ」のフォントデータを図36の3601に例示
する。
【0265】次に光ディスク記録再生装置は、光ディス
クに視覚的表示を記録する場所に応じて、フォントデー
タ取得ステップ3415で取得したフォントデータを回
転させる(フォントデータ変形回転ステップ341
6)。記録トラックに沿って画像データを記録した場
合、文字フォントが記録トラックに沿って回転する。記
録時と同じように回転したフォントデータを有する光デ
ィスクをディスプレイ上に表示する。これにより、ユー
ザは実際にフォントデータを光ディスクに記録したその
ままの様子をディスプレイで見ることが出来る。
【0266】例えば図36のフォントデータ3601を
反時計回りに84度回転させると同時に1.1倍の大き
さにする。その結果図36の3602に示すフォントデ
ータを得る。同様に残りの文字のフォントデータも取得
し、回転拡大させていく。そのとき、「−」は78度、
「グ」は72度、「ル」は66度・・・というように前
のフォントから順に、6度づつフォントデータの回転角
度をずらしてフォントデータを作成していく。次に、フ
ォントデータ変形回転ステップ3416で回転させたフ
ォントデータを用いて、光ディスクに記録されるパター
ンイメージを作成し表示する(パターンイメージ作成ス
テップ3417)。図37は、回転したフォントデータ
を光ディスクの視覚的表示記録領域の所定の位置に表示
したディスプレイ画面(パターンイメージ)の一例であ
る。
【0267】次にユーザが、パターンイメージ作成ステ
ップ3417で表示されたパターンイメージを確認して
OKかNGかを選択する(確認選択ステップ341
8)。ユーザがNGを選択した場合は、視覚的表示記録
領域決定ステップ3414に戻る。確認選択ステップ3
418でユーザがOKを選択した場合に、光ディスク記
録再生装置は、光ディスクに選択された視覚的表示(実
施例では番組のタイトル及び日時)の記録を開始する
(記録開始ステップ3419)。
【0268】視覚的表示記録領域決定ステップ3414
で、視覚的表示の領域を25%と決定している。残りの
75%の記録領域をディジタルデータの記録領域とす
る。この75%の領域に番組が記録できるように、画像
データや音声データの圧縮率をコントロールしながらデ
ィジタルデータを記録する(圧縮率コントロール記録ス
テップ3420)。本実施例の光ディスクの容量を4G
バイトとすると、ディジタルデータの記録領域75%は
3Gバイトとなり、ここに1時間番組を記録するには、
平均で約6.6Mbpsのレートに圧縮して記録すれ
ば、ちょうどディジタルデータの記録領域75%に番組
を記録することができる。
【0269】ディジタルデータと同時に、光ディスク記
録再生装置は、視覚的表示記録領域に視覚的表示を記録
する(視覚的表示記録ステップ3421)。実施例にお
いては、視覚的表示として、「モーグル世界選手権
(ブラッコム大会) 2001年2月9日」を記録する
(図37)。図37において、3701はディジタルデ
ータ記録領域、3702は視覚的表示記録領域である。
【0270】従来、光ディスク再生装置に光ディスクを
挿入して再生しなければ、光ディスクの内容を確認する
ことができなかった。本実施例では、視覚的表示の記録
領域に、光ディスクを見ただけで光ディスクの記録内容
がわかるような情報を記録する。ユーザは光ディスクを
直接見て確認するだけで、記録されている内容を確認す
ることができる。又、視覚的表示を光ディスクに記録す
る前に、ディスプレイ上に光ディスクに記録されるパタ
ーンイメージを表示し、ユーザが確認できるようにし
た。これによって、光ディスク上に視覚的表示を適切な
大きさで記録することが可能になった。
【0271】光ディスクのパターンイメージを表示する
際には、文字の部分に、表示用の専用フォントが必要で
あった。又は、ディスクの回転数や光ピックアップの動
きをシミュレーションしてフォントデータを作成する必
要があった。本実施例では、一般的に用いられている長
方形のフォントデータを回転することにより、光ディス
ク上に記録される文字フォントのパターンイメージを生
成する。ユーザは、このように作られたパターンイメー
ジをディスプレイで見て、それがユーザの期待するパタ
ーンイメージに一致することを確認した後、視覚的表示
を実際に光ディスクに記録することができる。
【0272】従来、電子番組ガイドから記録する内容を
選択した場合、タイトル等の情報はディジタルデータと
して記録されていたため、光ディスクを光ディスク再生
装置に挿入しなければ光ディスクの内容を確認すること
ができなかった。本発明によれば、ユーザは光ディスク
を直接見て確認するだけで、記録されている内容を確認
することができる。光ディスクに視覚的表示を記録する
ために、ユーザが光ディスクの記録コンテンツ等を表す
文字(視覚的表示)を入力するのは手間である。本実施
例では、電子番組ガイドからの番組情報を視覚的表示と
して取得し、それを光ディスク上に記録する。これによ
りユーザの文字入力の手間を省くことが出来る。
【0273】視覚的表示を記録する領域に関係なく映像
データや音声データの圧縮レートをユーザが決定する
と、設定によっては、記録領域が大幅に余ったり、記録
領域が足りなかったりすることがある。本実施例では、
ユーザがパターンイメージを確認しながら視覚的表示記
録領域を決定した後、映像データや音声データの圧縮率
をコントロールしながら、残りの領域にディジタルデー
タを自動的且つ最適に記録する。
【0274】以上の説明では、視覚的表示記録領域決定
ステップ3414で、光ディスク上に記録する視覚的表
示記録領域を光ディスクの記録領域内の外側の領域とし
た。ユーザが記録領域の場所を選択または入力できるよ
うにしても良い。以上の説明では、電子番組ガイドから
視覚的表示のための文字情報を取得した。ユーザが、番
組の記録時間、チャンネル又は放送局等の番組を特定す
る番組情報を格納した蓄積部(例えばハードディスク)
から、直接又はネットワークを介して、番組情報(視覚
的表示のための文字情報として利用する。)を取得して
も良い。
【0275】《実施例11》図38、39を用いて、本
発明の実施例11の光ディスクの記録方法を説明する。
実施例11は、上記の実施例の光ディスク記録再生装置
(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を用い
て、光ディスク101に視覚的表示を記録する方法であ
る。本実施例では、ユーザがカメラ一体型ビデオテープ
レコーダで記録した画像を光ディスクにダビングする場
合を想定する。図38は実施例11の光ディスク記録方
法のフローチャートである。図38を説明する。
【0276】最初に光ディスクに記録する視覚的表示等
の情報を取得する(記録情報取得ステップ3801)。
記録情報取得ステップ3801は、ステップ3811〜
3813を有する。記録情報取得ステップ3801を詳
述する。最初に、ユーザがカメラ一体型ビデオテープレ
コーダで記録した画像の中から視覚的表示として光ディ
スクに記録したい画像を選択する(画像選択ステップ3
811)。
【0277】次に光ディスク記録再生装置は、画像選択
ステップ3811で選択した画像の圧縮されていない画
像データを、視覚的表示として取得する(視覚画像情報
取得ステップ3812)。以下、圧縮されていな画像デ
ータをベースバンド画像データと呼ぶ。次にユーザが、
これからディジタルデータとして記録する画像データ及
び音声データの記録レート及び記録時間を決定し、操作
部125に入力する(記録レート決定ステップ381
3)。本実施例ではユーザが、6.6Mbpsの記録レ
ートで1時間記録を入力したとする。
【0278】記録情報取得ステップ3801の次に、パ
ターンイメージ表示ステップ3802を実行する。パタ
ーンイメージ表示ステップ3802において、光ディス
クにどのように視覚的表示が記録されるかをディスプレ
イ上に表示する。パターンイメージ表示ステップ380
2は、ステップ3814、3815を有する。パターン
イメージ表示ステップ3802を詳述する。
【0279】最初に光ディスク記録再生装置は、記録レ
ート決定ステップで決定した映像データ及び音声データ
の記録レート及び記録時間から、ディジタルデータの記
録領域を算出し、残りの記録領域を視覚的表示記録領域
として、その位置及び大きさを自動的に算出する(視覚
的表示記録領域算出ステップ3814)。6.6Mbp
sの記録レートで1時間記録を行うことから、ディジタ
ルデータの記録領域は3Gバイトになる。例えば光ディ
スク101の記録容量を4Gバイトとすると、視覚的表
示記録領域の大きさは、1Gバイト(=4GB−3G
B)になる。映像データ及び音声データを光ディスクの
最内周から記録するとすれば、視覚的表示記録領域は、
光ディスクの外周の環状の領域に決定される。
【0280】次に光ディスク記録再生装置は、視覚的表
示記録領域算出ステップ3814で算出された視覚的表
示記録領域に視覚的表示が収まるように、視覚画像情報
取得ステップ3812で取得したベースバンド画像デー
タのサイズを適切に変換する。サイズを適切に変換した
画像を用いて光ディスク上に記録した視覚的表示のパタ
ーンイメージを作成する。そのパターンイメージをディ
スプレイ上に表示する(パターンイメージ作成ステップ
3815)。図39は、ディスプレイ上にディスプレイ
上に表示されたパターンイメージを示す。実施例7の光
ディスク記録再生装置を用いて、多値の画像データを複
数の輝度レベルで表示しても良い。
【0281】パターンイメージ表示ステップ3802の
次に、ユーザが、パターンイメージ作成ステップ381
5で表示されたパターンイメージを確認して、OKかN
Gかを選択する(確認選択ステップ3816)。確認選
択ステップ3816でユーザがNGを選択すると、ステ
ップ3813に戻って、上記の処理を繰り返す。確認選
択ステップ3816でユーザがOKを選択した場合に、
光ディスク記録再生装置は光ディスクに記録し始める
(記録開始ステップ3817)。ムービーの再生がスタ
ートし、光ディスクへの記録が開始される。
【0282】次に光ディスク記録再生装置は、記録レー
ト決定ステップ3813で決定した記録レートになるよ
うに映像データや音声データを圧縮しながら、光ディス
クのディジタルデータ記録領域にディジタルデータを記
録する(ディジタルデータ記録ステップ3818)。次
に光ディスク記録再生装置は、視覚画像情報取得ステッ
プ3812で取得した画像データが視覚的表示記録領域
(視覚的表示記録領域算出ステップ3814で算出)に
収まるように、画像データのサイズを調整する(パター
ンイメージ作成ステップ3815と同様のサイズ変換を
行う。)。調整した画像データ(ディスプレイに表示す
る画像データ)を光ディスクに記録する画像データにデ
ータ変換する。光ディスク記録再生装置は、変換した画
像データを記録する(サイズ調整視覚的表示記録ステッ
プ)。光ディスクに図39と同様の視覚的表示が記録さ
れる。
【0283】従来、ユーザは、光ディスク再生装置に光
ディスクを挿入しないと、そこに記録されている内容を
確認することができなかった。本発明によれば、ユーザ
は、光ディスクを直接見ることによって、ディスクに記
録されている画像の一部を確認することができる。光デ
ィスクに視覚的表示として記録するタイトル情報等の画
像データが無い場合、ユーザが視覚的表示として文字を
入力するのは手間である。本発明では、記録する画像デ
ータから選択した画像を視覚的表示として記録する。こ
れにより、ユーザがタイトル等の文字を入力する手間を
省くことが出来る。
【0284】ユーザが画像データ及び音声データの記録
レート(画質及び音質)を決定した後に、選択された視
覚的表示をそのまま記録すると、視覚的表示が視覚的表
示記録領域に収まらないおそれがある。本発明において
は、視覚的表示が視覚的表示記録領域に収まるように自
動的に適切なサイズ変換を行う。視覚的表示が視覚的表
示記録領域に収まるように自動的に適切なサイズ変換を
した場合にも、光ディスクに実際に記録された視覚的表
示が小さすぎて見にくい場合もある。光ディスクに視覚
的表示を記録する前に、視覚的表示の実際のイメージ
(特にサイズ)のチェックをできないのでは、ユーザに
とって極めて不便である。例えば、画質と音質を向上さ
せるため記録レートをあげたため、視覚的表示が小さく
なりすぎる恐れがある。
【0285】本実施例では、パターンイメージ作成ステ
ップ3815で、ベースバンド画像データのサイズを、
視覚的表示の記録領域にあわせて自動的にサイズ変更し
て表示する。ユーザは、実際に光ディスクに記録される
視覚的表示のイメージ(サイズ変更されているイメー
ジ)を記録開始前に確認できる。これにより、ユーザが
事前に画質と音質と視覚的表示のサイズのトレードオフ
を調整してから、視覚的表示の記録を開始できる。視覚
的表示のサイズが小さくなってしまうことはない。
【0286】以上の説明では、パターンイメージ作成ス
テップ3815とサイズ調整視覚的表示記録ステップ3
819で、ベースバンド画像データのサイズを調整(サ
イズ変換)したが、文字フォントデータを用いる場合に
も、同様のサイズ変換を実施可能である。
【0287】《実施例12》図40、41を用いて、本
発明の実施例12の光ディスクの記録方法を説明する。
実施例12は、上記の実施例の光ディスク記録再生装置
(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を用い
て、光ディスク101に視覚的表示を記録する方法であ
る。実施例12は、光ディスクに新たな視覚的表示を追
記する場合を想定する。図40は実施例12の光ディス
ク記録方法のフローチャートである。図40を説明す
る。
【0288】最初に光ディスク記録再生装置は、光ディ
スクに既に記録されている情報を取得する(記録済み情
報取得ステップ4001)。ここでは光ディスクに何も
記録されていないとする。光ディスクに何も記録されて
いない場合は、何の情報も取得しない。次にユーザがこ
れから記録する番組(例えばモーグル世界選手権)を指
定する。光ディスク記録再生装置は、その番組の情報
(例えば「モーグル世界選手権」の文字情報)を取得す
る(記録情報取得ステップ4002)。次に光ディスク
記録再生装置は、記録済み情報取得ステップ4001で
取得した情報及び記録情報取得ステップ4002で取得
した情報を記録した場合の光ディスクのパターンイメー
ジを生成し、ディスプレイ上に表示する(パターンイメ
ージ表示ステップ4003)。例えば、「モーグル世界
選手権」という視覚的表示を有する光ディスクのパター
ンイメージを生成し、表示する。ユーザがディスプレイ
上の表示を見て、番組及び視覚的表示を記録することを
指示する。
【0289】次に光ディスク記録再生装置は、記録情報
取得ステップ4002で取得した番組をディジタルデー
タで記録する(ディジタルデータ記録ステップ400
4)。例えばモーグル世界選手権の音声データ及び映像
データをディジタル化し圧縮して、光ディスクにディジ
タルデータとして記録する。次に光ディスク記録再生装
置は、光ディスクをファイナライズするかどうかを選択
することをユーザに要求し(例えばディスプレイ上に選
択ボタンを表示する。)、ユーザが選択する(ファイナ
ライズ選択ステップ4005)。ファイナライズする場
合は、光ディスク記録再生装置は光ディスクをファイナ
ライズし、光ディスクに視覚的表示(例えば「モーグル
世界選手権」という表示)を記録する(ファイナライズ
視覚的表示記録ステップ4006)。処理を終了する。
【0290】ファイナライズ選択ステップ4005にお
いて、例えば光ディスクの残記録容量が大きい故にファ
イナライズしないことをユーザが選択した場合は、光デ
ィスク記録再生装置は、記録情報取得ステップ4002
で取得した記録情報(例えば「モーグル世界選手権」と
いう文字情報(キャラクターコード))をディジタルデ
ータとして光ディスク又は視覚的表示記録領域記憶部1
22(図1)に記憶する(記録情報記録ステップ400
7)。この時点で、視覚的表示は未だ光ディスクに記録
されていない。
【0291】記録情報記録ステップ4007が終了する
と、再び記録済み情報取得ステップ4001に戻る。ユ
ーザがこの光ディスクに別の番組を追記する場合を想定
する。光ディスク記録再生装置は、光ディスクに既に記
録されている情報として「モーグル世界選手権」を取得
する(記録済み情報取得ステップ4001)。次にユー
ザは、これから記録する番組としてスーパークロスを指
定する。光ディスク記録再生装置は、その番組の情報
(例えば「スーパークロス」の文字情報)を取得する
(記録情報取得ステップ4002)。
【0292】次に光ディスク記録再生装置は、記録済み
情報取得ステップ4001で取得した情報及び記録情報
取得ステップ4002で取得した情報を記録した場合の
光ディスクのパターンイメージを生成し、ディスプレイ
上に表示する(パターンイメージ表示ステップ400
3)。図41にそのパターンイメージを示す。ユーザが
ディスプレイ上の表示を見て、番組及び視覚的表示を記
録することを指示する。次に光ディスク記録再生装置
は、記録情報取得ステップ4002で取得した番組をデ
ィジタルデータで記録する(ディジタルデータ記録ステ
ップ4004)。例えばスーパークロスの音声データ及
び映像データをディジタル化し圧縮して、光ディスクに
ディジタルデータとして記録する。
【0293】次に光ディスク記録再生装置は、光ディス
クをファイナライズするかどうかを選択することをユー
ザに要求し(例えばディスプレイ上に選択ボタンを表示
する。)、ユーザが選択する(ファイナライズ選択ステ
ップ4005)。ファイナライズする場合は、光ディス
ク記録再生装置は光ディスクをファイナライズし、光デ
ィスクに視覚的表示(例えば図41に示す「1.モーグ
ル世界選手権 2.スーパークロス」という表示)を記
録する(ファイナライズ視覚的表示記録ステップ400
6)。このとき、ディジタルデータの記録領域がファイ
ナライズにより確定している故に、光ディスクの未記録
領域の位置及び大きさが確定する。光ディスク記録再生
装置は、視覚的表示のサイズを自動的に未記録領域であ
る視覚的表示記録領域の大きさに適合させて(フィッテ
ィングさせて)、光ディスクに記録する。光ディスク上
に、図41と同様の視覚的表示が記録される。処理を終
了する。
【0294】本実施例においては、ディジタルストリー
ム(ディジタルデータを有する。)とそれに関連付けた
視覚的表示(例えば文字)を決定し、視覚的表示をディ
ジタルデータ(例えばキャラクタコード)として記憶
し、ディジタルストリームを記録した後、ユーザがファ
イナライズを指示しなければ視覚的表示を記録せず、ユ
ーザがファイナライズを指示した場合に視覚的表示のデ
ィジタルデータに基づいて(例えばキャラクタコードに
基づいてそのフォントを読み出して)、視覚的表示を生
成して、光ディスクに記録する。
【0295】番組をディジタルデータとして光ディスク
に記録する都度、その視覚的表示を記録すると、ユーザ
が最初のディジタルデータを記録した時点で指定した視
覚的表示記録領域が大きすぎて、次に記録するディジタ
ルデータ及び視覚的表示が光ディスクに収まらない恐れ
がある。ファイナライズする時点で記録されたディジタ
ルデータの情報量が少なければ(大きな未記録領域が残
れば)、ユーザが最初のディジタルデータを記録した時
点で指定した大きさよりも大きな視覚的表示記録領域
(より大きく見易い視覚的表示を記録できる。)を指定
できた場合もあり得る。最初に記録した「モーグル世界
選手権」の文字が大きすぎて、次に記録する「スーパー
クロス」の文字が小さくなってしまう場合もある。
【0296】本実施例では、ファイナライズしない場合
は、視覚的表示を記録しないでそのディジタルデータ
(記録情報)を記録しておき、ファイナライズの時に、
まとめて視覚的表示を記録する。これにより、視覚的表
示記録領域を適切な大きさに設定する(フィッティング
させる)。光ディスクの記録領域を余すところ無く有効
に利用することができる。又、最初に記録したディジタ
ルデータに対応する視覚的表示から最後に記録したディ
ジタルデータに対応する視覚的表示までの、全ての視覚
的表示(例えばそれぞれの番組のタイトル)を揃った大
きさで記録することが出来る。
【0297】本実施例においては、光ディスクのファイ
ナライズ時に視覚的表示を記録したが、これに代えて又
はこれに加えて、光ディスクのイニシャライズ時又はイ
レース時に視覚的表示を記録しても良い。
【0298】《実施例13》図42、43を用いて、本
発明の実施例13の光ディスクの記録方法を説明する。
実施例13は、上記の実施例の光ディスク記録再生装置
(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を用い
て、記録データを消去可能な書換型光ディスクに視覚的
表示を記録する方法である。実施例13の光ディスク記
録再生装置は、光ディスクの残容量(未記録部分の記録
容量)を視覚的表示として光ディスクに記録する。図4
2は実施例13の光ディスク記録方法のフローチャート
である。図42を説明する。
【0299】最初に光ディスク記録再生装置は、光ディ
スクが記録済みかどうかを判断する(未記録ディスク判
断ステップ4201)。未記録ディスク判断ステップ4
201において、光ディスクが記録済みであると判断し
た場合は何もしないで処理を終了する。未記録ディスク
判断ステップ4201において光ディスクが未記録(未
使用)であると判断した場合は、図43のように、視覚
的表示として「★」マークを光ディスクの全面に且つ均
一に分散して記録する。残容量の大きさに応じて「★」
マークの数を定める。例えば「★」マーク1個が、ディ
ジタルデータの記録容量100MBに相当するように
(100MB×(「★」マークの数)=光ディスクに残
容量 の式がほぼ成立するように)記録する(視覚的表
示記録ステップ4202)。
【0300】本実施例の光ディスク記録再生装置は、上
記の方法により記録した視覚的表示の記録領域に他の情
報(ディジタルデータ又は他の視覚的表示)を重ねて記
録することを禁止する情報(典型的には管理情報)を、
その視覚的表示を記録した光ディスクに記録しない。例
えば視覚的表示記録領域情報(例えば位置、大きさ)を
光ディスクに記録しない。従って、この光ディスクをロ
ードした光ディスク記録再生装置(本発明の及び従来の
光ディスク記録再生装置を含む。)は、この光ディスク
の「★」マーク部分に新たなデータを記録することが出
来る(例えば、視覚的表示記録領域を通常の未記録部分
であると判断する。)。光ディスク記録再生装置は、新
たなディジタルデータ又は視覚的情報を「★」マーク部
分に、通常の未記録部分と同様に記録する。光ディスク
記録再生装置が光ディスクにディジタルデータ等を記録
していくと、ディジタルデータが記録された部分の
「★」マークが消えていく。例えば、本実施例の視覚的
表示の管理情報を、光ディスクのファイルシステムに現
れない特別なユーザ情報管理領域に記録することによ
り、その管理情報は、視覚的表示の記録領域を特定する
機能を有するが、その記録領域に他の情報を重ねて記録
することを禁止する機能を有さなくなる。
【0301】従来、光ディスクを光ディスク再生装置に
入れないと、残容量がわからなかった。本発明によれ
ば、光ディスクそのものを見て、視覚的にその光ディス
クが記録済みか未記録かを知ることが出来る。更に、そ
の光ディスクの残容量を知ることも出来る。本発明によ
れば、光ディスクがどこまで記録済みになっており、ど
れだけ未記録部分として残っているかを、視覚的に知る
ことが出来る。
【0302】「★」マークは例示であり、他の任意のマ
ークを記録することが出来る。例えば、キャラクタ、
絵、文字、又は光ディスク全面に描いた大きな絵等を記
録することも出来る。光ディスク全面に大きな絵を記録
した場合は、未使用光ディスクか又は使用済みの光ディ
スクかが分かる。又は、ディジタルデータが記録されて
その絵がだんだん消されていくことを利用して、絵の残
された部分の大きさから残容量を視覚的に知ることも出
来る。
【0303】また、以上の説明では、未記録ディスクの
場合、つまり、イニシャライズの場合に視覚的表示を記
録するとしたが、記録済みディスクでも、イレースした
部分に視覚的表示を記録、または、ファイナライズ後の
空き領域に視覚的表示を記録しても同様に実施可能であ
る。以下、その実施例を説明する。最初に光ディスク記
録再生装置は、光ディスクの残容量を検出する(光ディ
スク残容量検出ステップ)。次に、光ディスクの残容量
に応じて、光ディスクの未記録部分に視覚的表示として
「★」マークを記録する。このとき、例えば「★」マー
ク1個が、ディジタルデータの記録容量100MBに相
当するように記録する(視覚的表示記録ステップ)。
【0304】本発明の適用の対象となる光ディスクの種
類は実施例に記載の種類に限定されない。記録した時に
その表面の反射率が変化する任意の追記型(実施例13
を除く。)又は書き換え型の光ディスクであっても良
い。例えば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DV
D−RAM、DVD−RW、PD等の光ディスクであっ
ても良い。ZCLV方式(又はZCAV方式)又はCA
V方式の光ディスク及びその記録再生装置に、実施例1
〜6の発明(CLV方式の光ディスク及びその記録再生
装置に対して適用される。)を適用可能であることはい
うまでもない。
【0305】
【発明の効果】以上のように、本発明の光ディスク、そ
の記録装置及びその記録方法によれば、光ディスクの記
録領域を有効に活用して、ユーザが、ディジタルデータ
と視覚的に認識可能な図柄(視覚的表示)の両方を記録
することが可能である。従来、光ディスクへの視覚的表
示の記録は、極めて高価な原盤記録装置によってしかで
きなかった。本発明によれば、消費者が一般に使用して
いる光ディスク装置に、視覚的表示記録タイミングパル
ス生成部、切換スイッチ及びデータ変換部等を追加する
という安価で簡易な構成で、ディジタルデータと視覚的
表示とを記録する光ディスク記録装置を実現できる。
【0306】また、従来は一枚の原盤から作成した光デ
ィスクには全て同一の視覚的表示しか記録できなかっ
た。本発明によれば、光ディスク毎にユーザが任意の視
覚的表示を記録できる光ディスク、その記録装置及び記
録方法を実現できるという有利な効果が得られる。本発
明の光ディスク記録装置は、視覚的に認識可能な図柄の
記録位置、又は大きさのうち少なくともいずれかひとつ
を含む情報を光ディスクに記録する。これにより、記録
した視覚的表示の記録領域を特定でき、ディジタルデー
タ又は視覚的表示の追加記録や、記録済みの視覚的表示
の消去を正確に行うことができる。
【0307】発明をある程度の詳細さをもって好適な形
態について説明したが、この好適形態の現開示内容は構
成の細部において変化してしかるべきものであり、各要
素の組合せや順序の変化は請求された発明の範囲及び思
想を逸脱することなく実現し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光ディスク記録再生装置の
構成図
【図2】CLV方式の光ディスクの構成を示す図
【図3】本発明の実施例1の視覚的表示記録タイミング
パルス生成部の構成図
【図4】本発明の実施例1のデータ変換部の構成図
【図5】本発明の実施例1の光ディスクの正面図
【図6A】本発明の実施例1の光ディスク記録方法のフ
ローチャート
【図6B】本発明の実施例1の光ディスク記録方法のフ
ローチャート
【図6C】本発明の実施例1の光ディスク記録方法のフ
ローチャート
【図7】本発明の他の実施例の視覚的表示記録タイミン
グパルス生成部の構成図
【図8】本発明の実施例1における光ディスクの変遷図
であって、図8(a)は最初の視覚的表示を記録した光
ディスクを示す図、図8(b)はそこにディジタルデー
タを追記した光ディスクを示す図、図8(c)は更に視
覚的表示を追記した光ディスクを示す図
【図9】本発明の実施例1の他の光ディスクの正面図
【図10】本発明の実施例1の更に他の光ディスクの正
面図
【図11】本発明の実施例1の別の光ディスクの正面図
【図12】本発明の実施例2の光ディスクのトラック部
分を拡大した図
【図13】本発明の実施例2の視覚的表示記録タイミン
グパルス生成部の構成図
【図14】本発明の実施例2の光ディスク記録再生装置
の各部波形を示す図
【図15】本発明の実施例3の視覚的表示記録タイミン
グパルス生成部の構成図
【図16】本発明の実施例3の光ディスクのトラック部
分を拡大した図
【図17】本発明の実施例3の光ディスク記録再生装置
の各部波形を示す図
【図18】本発明の実施例4の動作概念を説明する図
【図19】本発明の実施例4の光ディスク記録再生装置
の各部波形を示す図
【図20】本発明の実施例5の光ディスクの正面図
【図21】本発明の実施例5の視覚的表示記録タイミン
グパルス生成部の構成図
【図22】本発明の実施例5の光ディスク記録再生装置
の各部波形を示す図
【図23】本発明の実施例5の他の光ディスクの正面図
【図24】本発明の実施例5の別の光ディスクの正面図
【図25】本発明の実施例6の光ディスクの一部を拡大
した図
【図26】本発明の実施例6の視覚的表示記録タイミン
グパルス生成部の構成図
【図27】ZCLV方式の光ディスクの構成を示す図
【図28】本発明の実施例7の視覚的表示記録タイミン
グパルス生成部の構成図
【図29】本発明の実施例7のデータ変換部の構成図
【図30】CAV方式の光ディスクの構成を示す図
【図31】本発明の実施例8の視覚的表示記録タイミン
グパルス生成部の構成図
【図32】本発明の実施例9の光ディスク記録再生装置
の構成図
【図33】本発明の実施例9の光ディスク記録再生装置
におけるデータ変換を説明する図
【図34】本発明の実施例10の光ディスク記録方法の
フローチャート
【図35】電子番組ガイドの表示画面を例示する図
【図36】本発明の実施例10のフォントデータの回転
方法を説明する図
【図37】本発明の実施例10の方法で生成した光ディ
スクのパターンイメージを示す図
【図38】本発明の実施例11の光ディスク記録方法の
フローチャート
【図39】本発明の実施例11の方法で生成した光ディ
スクのパターンイメージを示す図
【図40】本発明の実施例12の光ディスク記録方法の
フローチャート
【図41】本発明の実施例12の方法で生成した光ディ
スクのパターンイメージを示す図
【図42】本発明の実施例13の光ディスク記録方法の
フローチャート
【図43】本発明の実施例13の光ディスクの正面図
【図44】従来例の光ディスク記録再生装置の構成図
【図45】従来例の光ディスク記録再生装置の各部波形
を示す図
【図46】従来例の光ディスク記録方法のフローチャー
【符号の説明】
100、3200 光ディスク記録再生装置 101 光ディスク 102 スピンドルモータ 103 スピンドルモータ制御駆動部 104 回転パルス発生器 105 光ピックアップ 106 光ピクアップ制御駆動部 107 再生部 108 トラバースモータ 109 トラバースモータ制御駆動部 110 記録部 111、120、121、3203 切換スイッチ 112 符号化器 113 信号入出力部 114 アドレス情報検出部 115 視覚的表示記録タイミングパルス生成部 116 復号化器 117 制御部 118 ビットマップ画像生成部 119、3202 データ変換部 123 ディスプレイ表示用の画像データ記憶部 124 映像/音声出力部 125 操作部 131 視覚的表示記録領域情報管理部 132、133、3211 メモリ 151 アンテナ 152 チューナ 153 STB 154 映像/音声表示部 3201 画像データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲野 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山西 一啓 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤本 和生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D029 PA02 5D090 AA01 BB03 BB05 CC01 GG32 HH08

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの面内に設けられたトラック
    に沿って光のビームを照射し、 前記光ビームの強度を変える、もしくは、前記光ビーム
    を照射する/しないを切り換えることにより、前記光デ
    ィスクの記録面に対し視覚的に認識可能な文字、図形、
    記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示
    を、視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする
    光ディスク記録方法。
  2. 【請求項2】 光ディスクの面内に設けられたトラック
    に沿って光のビームを照射し、 前記光ビームの強度を変える、もしくは、前記光ビーム
    を照射する/しないを切り換えることによりディジタル
    データを記録し、 前記ディジタルデータを記録していない未記録部分を検
    出又は算出し、 前記未記録部分に対し請求項1に記載の記録方法で前記
    視覚的表示を記録することを特徴とする光ディスク記録
    方法。
  3. 【請求項3】 光ディスクの面内に設けられたトラック
    に沿って光のビームを照射し、 前記光ビームの強度を変える、もしくは、照射する/し
    ないを切り換えることにより内周部分にディジタルデー
    タを記録し、 前記ディジタルデータの記録部分の最外周位置を検出ま
    たは算出し、 前記検出または算出された最外周位置よりも外周部分に
    請求項1に記載の記録方法で前記視覚的表示を記録する
    ことを特徴とする光ディスク記録方法。
  4. 【請求項4】 前記視覚的表示の記録領域に関する情報
    を前記光ディスクに記録する請求項1に記載の光ディス
    ク記録方法。
  5. 【請求項5】 前記視覚的表示の記録領域が環状の領域
    であって、前記視覚的表示の記録領域に関する情報が、
    その記録領域の最内周のアドレスと、その記録領域の最
    外周のアドレス、その記録領域の情報量若しくはその記
    録領域がその記録領域の最内周のアドレスから光ディス
    クの最外周までの領域であるという情報と、を含む情報
    であることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク記
    録方法。
  6. 【請求項6】 前記視覚的表示の記録領域に関する情報
    を光ディスクに記録する場所は、ファイルシステムに現
    れないユーザ情報管理領域であることを特徴とする請求
    項4に記載の光ディスク記録方法。
  7. 【請求項7】 ディジタルデータを追加記録する場合
    は、前記視覚的表示の記録領域に関する情報を基に、前
    記ディジタルデータを追加記録することを特徴とする請
    求項4に記載の光ディスク記録方法。
  8. 【請求項8】 視覚的表示を追加記録する場合は、前記
    視覚的表示の記録領域に関する情報を基に、前記視覚的
    表示を追加記録することを特徴とする請求項4に記載の
    光ディスク記録方法。
  9. 【請求項9】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報、及び追加記録しようとするディジタルデータの情報
    量を基に、前記ディジタルデータの記録開始位置、並び
    に記録終了位置若しくは記録可能な前記ディジタルデー
    タの情報量を計算し、前記記録開始位置から前記ディジ
    タルデータを追加記録する請求項4に記載の光ディスク
    記録方法。
  10. 【請求項10】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報、及び光ディスクに更に記録可能なディジタルデータ
    の情報量である残容量を基に、追加記録しようとするデ
    ィジタルデータの記録開始位置、並びに記録終了位置若
    しくは記録可能な前記ディジタルデータの情報量を計算
    し、前記記録開始位置から前記ディジタルデータを追加
    記録する請求項4に記載の光ディスク記録方法。
  11. 【請求項11】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報、及び記録されたディジタルデータの情報量を基に、
    前記視覚的表示の記録できる残容量、記録開始位置及び
    記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算し、 前記視覚的表示を追加記録する請求項4に記載の光ディ
    スク記録方法。
  12. 【請求項12】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報、及び光ディスクに更に記録可能なディジタルデータ
    の情報量である残容量を基に、記録しようとする前記視
    覚的表示の記録できる容量、記録開始位置、及び記録終
    了位置のうち少なくともいずれか1つを計算し、 前記視覚的表示を追加記録する請求項4に記載の光ディ
    スク記録方法。
  13. 【請求項13】 前記視覚的表示を視覚的に分離独立し
    た領域に記録し、前記領域に前記視覚的表示が視覚的に
    収まらない場合には、別の領域に記録を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の光ディスク記録方法。
  14. 【請求項14】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報を基に、視覚的に分離独立した領域を検出又は算出し
    て、前記視覚的表示を前記視覚的に分離独立した領域に
    記録し、 前記領域内に前記視覚的表示が視覚的に収まらない場合
    には、別の領域に記録を行うことを特徴とする請求項1
    3記載の光ディスク記録方法。
  15. 【請求項15】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報を基に、前記視覚的表示部分に一定の光ビームを照射
    し、前記視覚的表示を視覚的に消去する請求項4に記載
    の光ディスク記録方法。
  16. 【請求項16】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報は、前記視覚的表示の記録開始アドレス若しくは記録
    終了アドレスと、前記視覚的表示の情報量に関する情
    報、記録終了アドレス若しくは記録開始アドレスの情報
    と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の光ディス
    ク記録方法。
  17. 【請求項17】 前記光ディスクに視覚的に認識可能な
    様に記録するための画像データを、ディスプレイ表示用
    の画像データに変換する変換ステップと、 変換された前記ディスプレイ表示用の画像データを出力
    する出力ステップと、 を更に有することを特徴とする請求項1に記載の光ディ
    スク記録方法。
  18. 【請求項18】 前記視覚的表示の記録領域が、それぞ
    れm個のトラック(mは正整数)を有する3個以上の帯
    状の領域であって、隣接する前記帯状の領域はそれぞれ
    n個のトラック(nは正整数)の間隔を有することを特
    徴とする請求項1に記載の光ディスク記録方法。
  19. 【請求項19】 視覚的に認識可能な文字、図形、記
    号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の情
    報を取得する記録情報取得ステップと、 前記視覚的表示の記録を新規に開始する前に、前記視覚
    的表示を実際に記録した場合に光ディスク上に形成され
    るパターンイメージを表示するパターンイメージ表示ス
    テップと、 前記パターンイメージをユーザに確認させ、記録開始す
    るかどうかを選択させる確認選択ステップと、 前記確認選択ステップでユーザが記録開始を選択した場
    合に、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録す
    る記録する記録ステップと、 を有することを特徴とする光ディスク記録方法。
  20. 【請求項20】 視覚的表示として文字を記録する場
    合、パターンイメージ表示ステップが、文字フォントデ
    ータを取得するフォントデータ取得ステップと、 前記長方形の文字フォントデータを表示する位置に応じ
    て扇形または台形に変形または回転させるフォントデー
    タ変形回転ステップと、 を有することを特徴とする請求項19に記載の光ディス
    ク記録方法。
  21. 【請求項21】 記録情報取得ステップが、電子番組ガ
    イドまたはコンテンツリストを表示し、記録する番組ま
    たはコンテンツをユーザが選択する選択ステップと、 光ディスク上に記録する視覚的表示の情報を、電子番組
    ガイドまたはコンテンツリストから取得する視覚情報取
    得ステップと、 を有することを特徴とする請求項19に記載の光ディス
    ク記録方法。
  22. 【請求項22】 記録情報取得ステップが、ユーザから
    番組の記録時間又は放送局を特定する情報を取得する番
    組特定情報取得ステップと、 前記取得した記録時間又は放送局を特定する情報に基づ
    いて、その情報に関連付けられた番組情報を蓄積してい
    る蓄積部から光ディスク上に記録する前記視覚的表示を
    取得する情報取得ステップと、 を有することを特徴とする請求項19に記載の光ディス
    ク記録方法。
  23. 【請求項23】 前記記録情報取得ステップが、 視覚的表示として光ディスクに記録する画像を、画像デ
    ータの中からユーザが選択する画像選択ステップと、 ユーザが選択した画像の画素サイズを変換するサイズ変
    換ステップと、 を有することを特徴とする請求項19に記載の光ディス
    ク記録方法。
  24. 【請求項24】 光ディスクの未記録領域に視覚的に認
    識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わ
    せである視覚的表示を記録できるように、前記視覚的表
    示の大きさをフィッティングして記録するフィッティン
    グ記録ステップを有することを特徴とする光ディスク記
    録方法。
  25. 【請求項25】 視覚的に認識可能な文字、図形、記
    号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の記
    録領域をユーザが決定する視覚的表示記録領域決定ステ
    ップと、 光ディスク上の記録領域から、前記視覚的表示の記録領
    域を除いた領域にディジタルデータが記録できるよう
    に、ディジタルデータの圧縮率をコントロールしながら
    ディジタルデータを記録する圧縮率コントロール記録ス
    テップと、 を有することを特徴とする光ディスク記録方法。
  26. 【請求項26】 視覚的に認識可能な文字、図形、記
    号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を光
    ディスク又は光ディスク記録装置にディジタルデータと
    して記録しておく視覚的表示ディジタル記録ステップ
    と、 光ディスク上にディジタルデータとして記録されている
    視覚的表示を取得する視覚的表示取得ステップと、 ファイナライズのときに取得した前記視覚的表示を記録
    するファイナライズ視覚的表示記録ステップと、 を有することを特徴とする光ディスク記録方法。
  27. 【請求項27】 光ディスクのイニシャライズ時または
    イレース時またはファイナライズ時にディジタルデー
    タ、並びに視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様
    又はこれらの組み合わせである視覚的表示のいずれもが
    記録されていない部分に、前記視覚的表示を記録するこ
    とを特徴とする光ディスク記録方法。
  28. 【請求項28】 光ディスクを回転させる回転モータ
    と、 光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変えること
    又は照射する/しないを切り換えることにより、前記光
    ディスクに情報を記録する光ピックアップと、 前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに
    基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエ
    ラー検出部と、 前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は
    複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるト
    ラッキング制御部と、 文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである
    視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、 前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、
    前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパ
    ルス生成部と、 を備え、 読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピック
    アップの前記光ビームの光強度を変えること又は照射す
    る/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに
    前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録すること
    を特徴とする光ディスク記録装置。
  29. 【請求項29】 前記光ピックアップが再生した光ディ
    スクの情報の中から、前記視覚的表示の記録領域に関す
    る情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部を更に備
    え、 前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、更に前
    記視覚的表示の記録領域に関する情報に基づいて、前記
    画像データを読み出すことを特徴とする請求項28に記
    載の光ディスク記録装置。
  30. 【請求項30】 前記視覚的表示記録タイミングパルス
    生成部は、更に前記光ディスクの回転に同期して生成さ
    れる回転パルスに基づいて、前記画像データを読み出す
    ことを特徴とする請求項28に記載の光ディスク記録装
    置。
  31. 【請求項31】 前記視覚的表示を光ディスク周に沿っ
    て扇状に変形させて記録することを選択した場合は、前
    記回転モータで前記光ディスクを一定の回転数で回転さ
    せながら、前記視覚的表示を記録し、 前記視覚的表示をそのままの形状で記録することを選択
    した場合は、前記回転モータで前記光ディスクを一定の
    線速度で回転させながら、前記視覚的表示を記録する、 ことを特徴とする請求項28に記載の光ディスク記録装
    置。
  32. 【請求項32】 前記視覚的表示の記録領域に関する情
    報は、前記視覚的表示の記録開始アドレス若しくは記録
    終了アドレスと、前記視覚的表示の情報量に関する情
    報、記録終了アドレス若しくは記録開始アドレスの情報
    と、を含むことを特徴とする、請求項29に記載の光デ
    ィスク記録装置。
  33. 【請求項33】 前記視覚的表示記録タイミングパルス
    生成部は、前記光ディスクから読み出された位置情報の
    位置をその位置情報に応じた補正量で補正することによ
    り前記光ディスクの実質的に一定の角度で発生するタイ
    ミングパルスを生成し、そのタイミングパルスを基準に
    前記画像データを読み出すことを特徴とする請求項28
    の光ディスク記録装置。
  34. 【請求項34】 前記視覚的表示記録タイミングパルス
    生成部は、前記光ディスクから読み出された位置情報の
    位置と、前記光ディスクの回転に同期して一定の角度で
    生成される回転パルスとのずれ量を算出し、その回転パ
    ルスの出力タイミングを前記ずれ量に基づいて補正し
    て、前記画像データを読み出すことを特徴とする請求項
    28に記載の光ディスク記録装置。
  35. 【請求項35】 前記視覚的表示領域情報取得部の出力
    に基づいて前記光ピックアップを制御して、前記光ピッ
    クアップの光ビームを前記光ディスクの同一位置を通過
    させた後にトラックを移動させながら、視覚的表示を記
    録することを特徴とする請求項28に記載の光ディスク
    記録装置。
  36. 【請求項36】 前記画像メモリは、ディスプレイ表示
    用の前記画像データを蓄積し、 ディスプレイ表示用の前記画像データを前記光ディスク
    に視覚的に認識可能な様に記録するための画像データに
    変換して出力する第1の変換部を更に有し、 前記第1の変換部の出力信号に基づいて、前記光ピック
    アップの前記光ビームの光強度を変えること又は照射す
    る/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに
    前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録すること
    を特徴とする請求項28に記載の光ディスク装置。
  37. 【請求項37】 前記画像メモリは多値の画像データを
    蓄積し、 1個の多値の前記画像データを、複数個の2値の画像デ
    ータに変換して出力する第1の変換部を更に有し、 2値の前記画像データに基づいて、前記光ピックアップ
    の前記光ビームの光強度を変えること又は照射する/し
    ないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視
    覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴
    とする請求項28又は請求項33の光ディスク記録装
    置。
  38. 【請求項38】 前記画像データをディスプレイ表示用
    の映像信号に変換する第2の変換部と、 変換された前記ディスプレイ表示用の映像信号を出力す
    る出力部と、 を更に有することを特徴とする請求項28又は請求項3
    3に記載の光ディスク装置。
  39. 【請求項39】 前記光ディスクが、反射率の変化を生
    じるデータ記録方法の追記型又は書換え型光ディスクで
    あることを特徴とする請求項28に記載の光ディスク記
    録装置。
  40. 【請求項40】 前記視覚的表示の記録領域が、それぞ
    れm個のトラック(mは正整数)を有する3個以上の帯
    状の領域であって、隣接する前記帯状の領域はそれぞれ
    n個のトラック(nは正整数)の間隔を有することを特
    徴とする請求項28に記載の光ディスク記録装置。
  41. 【請求項41】 反射率の変化を生じるデータ記録方法
    の追記型又は書換え型光ディスクであって、追記又は書
    換えのデータ記録方法により視覚的に認識可能な文字、
    記号、図形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的
    表示が形成されていることを特徴とする光ディスク。
  42. 【請求項42】 追記又は書換えのデータ記録方法によ
    り視覚的に認識可能な文字、記号、図形、模様又はこれ
    らの組み合わせである視覚的表示が記録された1つ又は
    複数の視覚的表示の記録領域と、 追記又は書換えのデータ記録方法により視覚的に認識出
    来ない情報が記録された情報記録領域と、 を有し、 前記情報記録領域は整数個のセクタで構成されているこ
    とを特徴とする光ディスク。
  43. 【請求項43】 追記又は書換えのデータ記録方法によ
    り視覚的に認識可能な文字、記号、図形、模様又はこれ
    らの組み合わせである視覚的表示が形成された1つ又は
    複数の視覚的表示の記録領域を有し、 前記視覚的表示の記録領域が、それぞれm個のトラック
    (mは正整数)を有する3個以上の帯状の領域であっ
    て、隣接する前記帯状の領域はそれぞれn個のトラック
    (nは正整数)の間隔を有することを特徴とする光ディ
    スク。
  44. 【請求項44】 視覚的に認識可能な文字、図形、記
    号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を視
    覚的に認識可能な様に記録し、且つ前記視覚的表示の記
    録領域に他の情報を重ねて記録することを禁止する情報
    を記録していないことを特徴とする、反射率の変化を生
    じるデータ記録方法の書換型光ディスク。
  45. 【請求項45】 未記録部分の記録容量に応じた個数の
    視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれら
    の組み合わせである視覚的表示を、視覚的に認識可能な
    様に前記未記録部分に記録したことを特徴とする、反射
    率の変化を生じるデータ記録方法の書換型光ディスク。
  46. 【請求項46】 反射率の変化を生じるデータ記録方法
    の書換型光ディスクに、視覚的に認識可能な文字、図
    形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表
    示を視覚的に認識可能な様に記録し、且つ前記視覚的表
    示の記録領域に他の情報を重ねて記録することを禁止す
    る情報を前記光ディスクに記録しない記録ステップを有
    することを特徴とする光ディスク記録方法。
  47. 【請求項47】 反射率の変化を生じるデータ記録方法
    の書換型光ディスクが未記録であるか否かを判断するこ
    とと、前記光ディスクの残る記録容量を検出することの
    少なくともいずれか一方を実行するステップと、 前記光ディスクの未記録部分に、前記未記録部分の記録
    容量に応じた個数の視覚的に認識可能な文字、図形、記
    号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を、
    視覚的に認識可能な様に記録する記録ステップと、 を有することを特徴とする光ディスク記録方法。
  48. 【請求項48】 ディスプレイ表示用の画像データを前
    記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するための
    画像データに変換して出力する変換ステップを更に有
    し、 前記変換ステップにおいて出力した、前記光ディスクに
    視覚的に認識可能な様に記録するための画像データを請
    求項1の記録方法で光ディスクに記録して、光ディスク
    上に前記視覚的表示を形成することを特徴とする光ディ
    スク記録方法。
  49. 【請求項49】 1個の多値の画像データを、複数個の
    2値の画像データに変換して出力する変換ステップを更
    に有し、 前記2値の画像データを請求項1の記録方法で光ディス
    クに記録して、光ディスク上に前記視覚的表示を形成す
    ることを特徴とする光ディスク記録方法。
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