JP3958075B2 - 光ディスク記録方法及び光ディスク記録装置 - Google Patents

光ディスク記録方法及び光ディスク記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク、その記録装置及びその記録方法に関し、特に視覚的に認識可能な文字、記号、図形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示(以下、「視覚的表示」と呼ぶ。)を有する光ディスク、その記録装置及びその記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光の反射率の変化を生じるデータ記録方法で情報を記録する種々の光ディスクが普及している。例えばCD、CD−ROM、DVDは、光ディスクの記録面にピットを配列し、ピットの寸法を記録情報に応じて変調させることによって、ディジタルオーディオ信号、データ、ビデオ信号等を記録する光ディスクである。
光ディスク原盤のピットの幅を変える等の方法により、光ディスク原盤の表面に視覚的表示を形成し、その光ディスク原盤から複製される光ディスクに視覚的表示を記録する方法が、特開平5−6576号公報及び特開平11−213456号公報等に開示されている。
【0003】
図44、45を用いて、従来例1の光ディスクの原盤記録装置を説明する。
図44は、特開平11−213456号公報に記載されている従来例1の光ディスク原盤記録装置の構成図である。図44の光ディスク原盤記録装置は、光ディスク原盤上に、視覚的表示を記録する装置である。図45は、従来例1の光ディスクの原盤記録装置の各部波形を示す。
図44において、光ピックアップ4412は、光ディスク原盤4411(例えばCDの原盤)のフォトレジストに紫外線レーザ(例えばアルゴンレーザ)を照射してピット及び溝部を形成する(フォトエレクトロフォーミング法)。光ディスク原盤記録装置に使用される気体レーザは(フォトレジストを加熱して溶融する。)、光ディスク装置に使用される半導体レーザ(記録層を加熱して、アモルファス状態若しくはクリスタル状態にすること、記録層の一部を溶融すること等を行う。)と比較して大型であり、はるかに強力な光ビームを発生する。モータドライバ4404によって制御、駆動されるスピンドルモータ4403は、光ディスク原盤4411を回転される。
【0004】
光ピックアップ4412は図示しない高精度移動テーブルに搭載されている。高精度移動テーブルは、光ピックアップ4412を光ディスク原盤4411の半径方向に移動させる。回転モータ4403は、光ディスク原盤4411を回転させる。光ディスク原盤の回転機構及び光ピックアップ4412の移動機構は極めて高精度に作られており、光ディスク原盤4411自体からのフィードバック信号を得ることなく(光ディスク原盤4411から例えばトラッキングエラー信号を得ることは出来ない。)、光ディスク原盤4411を加工する。
【0005】
文字データ用メモリ4405には、光ディスク原盤上に形成される視覚的表示の画像データが記憶されている。
回転モータ4403は、1回転する毎に1回、図45に示す回転同期パルス4501を出力する。パルス発生器4406は、その回転同期パルス4501をトリガとして、文字データ用メモリ4405から画像データを読み出し、パルス列(図45の4502−1〜4502−n)を出力する。パルス列4502−1〜4502−nは、それぞれ例えば500トラックを単位として出力される。例えば、光ビーム(光ピックアップ4412がレーザを照射する)が第5501〜6000トラックの溝部(その溝部又は溝間部に記録トラックが形成される。)を形成する時は、回転同期パルス4501に同期してパルス列4502−1が出力される。光ビームが第6001〜6500トラックの溝部を形成する時は、回転同期パルス4501に同期して信号パルス列4502−2が出力される。以下、同様にして、回転同期パルス4501に同期してパルス列(4502−3〜4502−n)が出力される。
【0006】
一方、音楽等の記録データは、エンコーダ4407に入力されて変調された後、メモリ4408に格納される。メモリ4408から読み出された音楽等の記録データは、パルス発生器4406の出力と組み合わされて、変調器4409に入力される。変調器4409は、入力信号に応じて光ピックアップ4402のレーザを変調する。変調されたレーザを光ディスク原盤4411に照射することにより、光ディスク原盤4411に信号が記録される。
パルス発生器4406の出力がハイの時、光ビームの直径が大きくなるように、レーザ出力が変調される。これにより、光ディスク原盤4411上に形成される記録ピットの幅が通常のピットよりも広くなる。光ディスク原盤4411から複製された光ディスクの通常の幅のピット部分と広いピット部分とを比較すると、光の反射率が異なる。それ故に、広いピットで文字データ用メモリ4405のデータに応じた視覚的表示(図17においては文字「A」である。)を形成すると、ユーザはその文字を視覚的に認識できる。
【0007】
図46は、従来例2の光ディスク記録装置を用いた光ディスク記録方法のフローチャートである。従来例2の光ディスク装置は、チューナ付きのDVD記録再生装置である。その映像信号及び音声信号の出力端子が、それぞれ映像表示部及び音声表示部(例えば液晶ディスプレイ及びスピーカ)に接続されている。従来例2の光ディスク装置は、チューナで受信した映像信号及び音声信号を含むテレビ番組を記録し、再生する。従来例2の光ディスク装置は、光ディスク上に番組情報の視覚的表示を視覚的に認識出来る様に記録することが出来ない。
【0008】
最初に、DVD記録再生装置は、図35に示す電子番組ガイドを映像表示部に表示する(電子番組ガイド表示ステップ4601)。次にユーザは、電子番組ガイドの中から光ディスクに記録する番組を選択する(記録番組選択ステップ4602)。本従来例では、ユーザがスポーツTVで8時から放送される「モーグル世界選手権」を選択したとする。
DVD記録再生装置は、ユーザが選択した番組の情報(例えば番組のタイトルや日時等)を番組ガイドから取得する(番組情報取得ステップ4603)。本従来例では、タイトル、サブタイトル、日時の情報として、「モーグル世界選手権 (ブラッコム大会) 2001年2月9日」を取得したとする。
DVD記録再生装置は、ユーザが選択した番組の放送時間になると、自動的に光ディスクにその番組を記録し始める(記録開始ステップ4604)。
【0009】
DVD記録再生装置は、放送されている音声データと映像データをディジタル化し、データ圧縮を行いながら光ディスクに記録し、最後に番組情報取得ステップ4603で取得したデータ「モーグル世界選手権 (ブラッコム大会) 2001年2月9日」をディジタルデータとして光ディスクに記録する(ディジタルデータ記録ステップ4605)。
本明細書において、「視覚的表示」と対比して使用する「ディジタルデータ」は、視覚的表示でない通常のデータ(映像信号、音声信号、文字及び/又は数値情報等)を意味する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例は光ディスク原盤の製造段階で視覚的表示を記録する方法であるため、追記型又は書換え型の光ディスクにユーザが任意の図柄データ(視覚的表示)を記録することができない。
本発明は、上記課題に鑑み、ユーザがディジタルデータと視覚的表示との両方を追記又は書き換えにより記録できる安価な光ディスク記録装置及び記録方法を提供することを目的とする。
また、従来例においては、原盤毎に視覚的表示を形成することしかできなかった。従って、1つの原盤から生成された光ディスクは全て同一の視覚的表示を有していた。
本発明は、ユーザが個々の光ディスク毎に任意の視覚的表示を形成出来る光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを提供することを目的とする。
【0011】
従来は、例えばユーザはディスク装置で光ディスクに記録されている情報を再生しなければ、その光ディスクに何が記録されているかを知ることが出来なかった。本発明の記録方法(又は記録装置)により、例えば記録されているテレビ放送番組のタイトルの視覚的表示をその光ディスク上に記録することが出来る。これにより、ユーザが光ディスクそのものを見ただけで、その光ディスクに何が記録されているかを知ることが出来る。
従来は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的表示を消去したり、書き換えたりすることが出来なかった。
本発明は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的表示を消去出来る追記型又は書き換え型の光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを提供することを目的とする。本発明は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的表示を新たな視覚的表示に書き換えることが出来る書き換え型の光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は下記の構成を有する。
請求項1の発明は、光ディスクの記録面内に設けられたトラックに沿って光ビームを照射し、
前記光ビームの強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、ディジタルデータを記録し、
前記ディジタルデータを記録していない未記録部分を検出又は算出し、
前記記録面の前記未記録部分に対し、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領域と称す)に関する情報を前記光ディスクに記録することを特徴とする光ディスク記録方法である。
【0013】
本発明により、ユーザの利便性を向上することができる。
従来例においては、高精度で極めて高価な原盤記録装置によって光ディスク上に視覚的表示を記録した。本発明は、光ディスク上に視覚的表示を記録する安価な光ディスク装置(光ディスク上に記録されたプリピット等を用いて光ピックアップを制御することにより、原盤記録装置に比べてはるかに低い精度を有する安価な光ディスク記録装置で、正しい位置にデータを記録等することができる。)を実現できるという作用を有する。
【0014】
本発明により、光ディスクの容量を有効活用できる。本発明により視覚的表示を記録された光ディスクは、従来の再生装置でも再生することが可能となる。
【0015】
請求項2の発明は、光ディスクの記録面内に設けられたトラックに沿って光ビームを照射し、
前記光ビームの強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより前記記録面の内周部分にディジタルデータを記録し、
前記ディジタルデータを記録した記録部分の最外周位置を検出または算出し、
前記検出または算出された前記最外周位置よりも外周部分に、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を、視覚的に認識可能な様に記録し、
前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領 域と称す)に関する情報を前記光ディスクに記録することを特徴とする光ディスク記録方法である。
本発明により視覚的表示を記録された光ディスクは、従来の再生装置でも再生することが可能であり、視覚的に統一感のとれたデザインを有する。
記録部分の最外周位置よりも外周部分を視覚的表示記録領域とすると、視覚的表示記録領域の算出及び視覚的表示の配置が容易である。
【0016】
本発明においては、記録した視覚的表示の記録領域を特定でき、視覚的表示及びディジタルデータの追加記録、並びに記録した視覚的表示の消去を正確に行うことができる。
【0017】
請求項3の発明は、前記視覚的表示記録領域が環状の領域であって、前記視覚的表示記録領域に関する情報が、その記録領域の最内周のアドレスと、その記録領域の最外周のアドレス、その記録領域の情報量若しくはその記録領域がその記録領域の最内周のアドレスから前記光ディスクの最外周までの領域であるという情報と、を含む情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
【0018】
環状の領域であれば、線(1次元)上に記録されるディジタルデータの記録領域と、平面(2次元)上に記録される視覚的表示の記録領域とを、同一の管理方法により管理することが出来る。これにより、光ディスク上に視覚的表示の記録領域を設定した場合、既存の(本発明前であって、光ディスク上に視覚的表示を設けることを想定していない)光ディスク装置(記録装置又は再生装置)との互換性を維持することが出来る。
【0019】
例えば扇型の形状の視覚的表示記録領域を設けたとする。このような領域は視覚的に見るとひとつのまとまった平面状の(2次元的な)領域であるが、従来のディジタルデータを記録する光ディスクと同様に、トラックの長さ(線状の領域)の領域の観点から見れば、扇型の領域は、極めて多数の限られた長さを有するトラックの集合である。従って、従来のディジタルデータを記録する光ディスク記録再生装置と同一のファイル管理方式でこの領域を規定しようとすれば、管理情報の情報量が膨大になる(典型的には、それぞれの限られた長さトラックの先頭のアドレス並びに情報量又は終端のアドレスの集合になる。)。
環状の領域は、従来のディジタルデータを記録する光ディスクと同様に、トラックの長さ(線状の領域)の領域の観点から見ると、連続する1本のトラックである。従って、従来のディジタルデータを記録する光ディスク記録再生装置と同一のファイル管理方式でこの領域を容易に規定できる。
【0020】
既存のディジタルデータの記録領域と重複しない様に新たな視覚的表示の記録領域を確保することが容易であり、既存の視覚的表示の記録領域と重複しない様に新たなディジタルデータの記録領域を確保することが容易である。例えば、扇型の形状の視覚的表示の記録領域を設定した後に、新たなディジタルデータを記録しようとすれば、新たなディジタルデータの記録領域が1周毎に扇型の形状の視覚的表示の記録領域により分断される場合がある。視覚的表示の記録領域が環状であれば、新たなディジタルデータの記録領域がその視覚的表示の記録領域により分断されることはない。
【0021】
請求項4の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報を前記光ディスクに記録する場所は、ファイルシステムに現れないユーザ情報管理領域であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては光ディスク上に視覚的表示の記録領域に関する情報を格納するための特別に記録領域を必要としない。視覚的表示の記録領域に関する情報を記録した光ディスクを、再生装置で再生することも出来る。
【0022】
請求項5の発明は、ディジタルデータを追加記録する場合は、前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、前記ディジタルデータを追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては光ディスクの無駄領域を減らすことができ、記録領域を有効に使えることとなる。
【0023】
請求項6の発明は、視覚的表示を追加記録する場合は、前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、前記視覚的表示を追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においてはタイトル等の追加が容易にできるようになり、ユーザの利便性が向上する。
【0024】
請求項7の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び追加記録しようとするディジタルデータの情報量を基に、前記ディジタルデータの記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能な前記ディジタルデータの情報量を計算し、前記記録開始位置から前記ディジタルデータを追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては無駄な領域を減らすことができ、光ディスク容量を有効活用できる。
【0025】
請求項8の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報量である残容量を基に、追加記録しようとするディジタルデータの記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能な前記ディジタルデータの情報量を計算し、前記記録開始位置から前記ディジタルデータを追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においてはディジタルデータを記録できる容量の管理を正確にできるので、無駄な領域を減らすことができ、光ディスク容量を有効活用できる。
【0026】
請求項9の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び記録されたディジタルデータの情報量を基に、前記視覚的表示の記録できる残容量、記録開始位置及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算し、前記視覚的表示を追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては図柄同士の干渉をさけることができるので、光ディスクの容量を有効活用できるとともに、視覚的にバランス良く記録することができる。
【0027】
請求項10の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び前記光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報量である残容量を基に、記録しようとする前記視覚的表示の記録できる容量、記録開始位置、及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算し、前記視覚的表示を追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては図柄を記録できる容量の管理を正確にできるので、無駄な領域を減らすことができ、光ディスク容量を有効活用できる。
【0028】
請求項11の発明は、前記視覚的表示を視覚的に分離独立した領域に記録し、前記領域に前記視覚的表示が視覚的に収まらない場合には、別の領域に記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては図柄同士が干渉を避けることができ、視覚的にバランス良く記録することができる。
【0029】
請求項12の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、視覚的に分離独立した領域を検出又は算出して、前記視覚的表示を前記視覚的に分離独立した領域に記録し、
前記領域内に前記視覚的表示が視覚的に収まらない場合には、別の領域に記録を行うことを特徴とする請求項11に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては視覚的に分離独立した領域を正確に特定することができ、図柄が重なって記録されてしまうことを防止でき、視覚的にバランス良く記録することができる。
【0030】
請求項13の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、前記視覚的表示部分に一定の光ビームを照射し、前記視覚的表示を視覚的に消去することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては、一旦、記録したタイトル等の情報を視覚的に消去することができるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
「消去」は、視覚的表示を視覚的に識別できなくように、視覚的表示記録領域に新たなデータを記録することを意味する。消去用のデータは、例えば0若しくは1の一定のデータ、複数のビットからなる視覚的に意味のある形状を有しないデータ群等である。書換型光ディスクのみならず、追記型光ディスクも含む。例えば追記型光ディスクにおいては、消去用にマーク信号を記録する。
【0031】
請求項14の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報は、前記視覚的表示の記録開始アドレス若しくは記録終了アドレスと、前記視覚的表示の情報量に関する情報、記録終了アドレス若しくは記録開始アドレスの情報と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては視覚的に認識可能な図柄の位置や大きさを光ディスク内のディジタルデータとして記憶しやすく、装置が変わっても、同じ位置を特定できるので、異なった機器でも、追記が可能となる。
【0032】
請求項15の発明は、前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するための画像データを、ディスプレイ表示用の画像データに変換する変換ステップと、
変換された前記ディスプレイ表示用の画像データを出力する出力ステップと、
を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明によれば、ユーザは、光ディスクに記録する視覚的表示をディスプレイ上で見て確認した後、実際に光ディスクに視覚的表示を記録することが出来る。
【0033】
請求項16の発明は、前記視覚的表示記録領域が、それぞれm個のトラック(mは正整数)を有する3個以上の帯状の領域であって、隣接する前記帯状の領域はそれぞれn個のトラック(nは正整数)の間隔を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
視覚的表示を記録するために、ディジタルデータの記録領域を減らす必要がある。大きな視覚的表示は見易いが、大きな記録領域を必要とする。本発明によれば、大きな視覚的表示を少ない記録領域を用いて記録することが出来る。ユーザは、視覚的表示の鮮明度と、ディジタルデータの記録容量との割り振りとを自由に決めることが出来る。
【0034】
請求項17の発明は、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の情報を取得する記録情報取得ステップと、
前記視覚的表示の記録を新規に開始する前に、前記視覚的表示を実際に記録した場合に光ディスク上に形成されるパターンイメージを表示するパターンイメージ表示ステップと、
前記パターンイメージをユーザに確認させ、記録開始するかどうかを選択させる確認選択ステップと、
前記確認選択ステップでユーザが記録開始を選択した場合に、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録する記録ステップと、
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明によれば、ユーザは、光ディスクに記録する視覚的表示をディスプレイ上で見て確認した後、実際に光ディスクに視覚的表示を記録することが出来る。
【0035】
請求項18の発明は、視覚的表示として文字を記録する場合、パターンイメージ表示ステップが、文字フォントデータを取得するフォントデータ取得ステップと、
前記長方形の文字フォントデータを表示する位置に応じて扇形または台形に変形または回転させるフォントデータ変形回転ステップと、
を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法である。
本発明によれば、ユーザは、視覚的表示を実際に光ディスクに記録した様子をディスプレイ上で見て確認した後、実際に光ディスクに視覚的表示を記録することが出来る。
【0036】
請求項19の発明は、記録情報取得ステップが、電子番組ガイドまたはコンテンツリストを表示し、記録する番組またはコンテンツをユーザが選択する選択ステップと、
光ディスク上に記録する視覚的表示の情報を、電子番組ガイドまたはコンテンツリストから取得する視覚情報取得ステップと、
を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法である。
本発明によれば、ユーザは、光ディスクに記録するディジタル情報と関連を有する視覚的表示を、画面上で例えばクリック指定するだけで(面倒な文字入力によらない。)、決定することが出来る。
【0037】
請求項20の発明は、記録情報取得ステップが、ユーザから番組の記録時間又は放送局を特定する情報を取得する番組特定情報取得ステップと、
前記取得した記録時間又は放送局を特定する情報に基づいて、その情報に関連付けられた番組情報を蓄積している蓄積部から光ディスク上に記録する前記視覚的表示を取得する情報取得ステップと、
を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法である。
本発明によれば、ユーザは、光ディスクに記録するディジタル情報と関連を有する視覚的表示を、例えばインターネットを介して自動的に読み込むことにより、決定することが出来る。
【0038】
請求項21の発明は、前記記録情報取得ステップが、
視覚的表示として光ディスクに記録する画像を、画像データの中からユーザが選択する画像選択ステップと、
ユーザが選択した画像の画素サイズを変換するサイズ変換ステップと、
を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法である。
本発明によれば、ユーザは、視覚的表示を実際に光ディスクに記録した様子をディスプレイ上で見て確認した後、実際に光ディスクに視覚的表示を記録することが出来る。
【0039】
請求項22の発明は、光ディスクの未記録領域に視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を記録できるように、前記視覚的表示の大きさをフィッティングして記録するフィッティング記録ステップを有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においては視覚的表示を適切な大きさで(記録領域からはみださない範囲で、大きく)記録領域に記録することが出来る。
【0040】
請求項23の発明は、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである前記視覚的表示記録領域をユーザが決定する視覚的表示記録領域決定ステップと、
光ディスク上の記録領域から、前記視覚的表示記録領域を除いた領域にディジタルデータが記録できるように、ディジタルデータの圧縮率をコントロールしながらディジタルデータを記録する圧縮率コントロール記録ステップと、
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
本発明においてはディジタルデータを、光ディスクに収まる様に適切な圧縮率で記録することが出来る。
【0041】
請求項24の発明は、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を光ディスク又は光ディスク記録装置にディジタルデータとして記録しておく視覚的表示ディジタル記録ステップと、
光ディスク上にディジタルデータとして記録されている視覚的表示を取得する視覚的表示取得ステップと、
ファイナライズのときに取得した前記視覚的表示を記録するファイナライズ視覚的表示記録ステップと、
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
ユーザが視覚的表示の記録を指示する都度、光ディスク記録再生装置が視覚的表示を記録したのでは、例えば最後の視覚的表示が光ディスクに収まらなくなる恐れもある。
本発明においては、ファイナライズ時点でまとめて視覚的表示を記録するので、全ての視覚的表示を適切な大きさで記録することが出来る。
【0042】
請求項25の発明は、光ディスクのイニシャライズ時またはイレース時またはファイナライズ時にディジタルデータ、並びに視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示のいずれもが記録されていない部分に、前記視覚的表示を記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法である。
【0043】
請求項26の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領域と称す)に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、更に前記視覚的表示記録領域に関する情報に基づいて、前記画像データを読み出し、読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0044】
通常のディジタルデータを記録するのと同様のトラック制御により、図柄を記録することができるので、簡単な構成で、視覚的に認識可能な図柄を記録型の光ディスクに記録できる。
【0045】
本発明においては、視覚的に認識できる情報を記録する位置を特定することができ、この位置を基に、追記を行うことで、録画したい内容にタイトルを追加しながら録画していくことができることとなり、追加記録に対応できる。
【0046】
請求項27の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領域と称す)に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、更に前記視覚的表示記録領域に関する情報および前記光ディスクの回転に同期して生成される回転パルスに基づいて、前記画像データを読み出し、読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置である。
本発明においては、回転パルスを用いて、歪みの少ない視覚的表示を記録できる。
【0047】
請求項28の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記視覚的表示を前記光ディスクの周方向に沿って扇状に変形させて記録することを選択した場合は、前記回転モータで前記光ディスクを一定の回転数で回転させながら、前記視覚的表示を記録し、
前記視覚的表示をそのままの形状で記録することを選択した場合は、前記回転モータで前記光ディスクを一定の線速度で回転させながら、前記視覚的表示を記録する、ことを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0048】
本発明においては、視覚的に認識可能な図柄を、一定回転の場合には、光ディスク周に沿って記録でき、一定の線速度の場合には、周によらず、縦横の比率の整ったものになり、視覚的な印象を変化させることができ、ユーザの利便性が向上する。光ディスクの方式によらず、視覚的に認識可能な図柄の位置を記録できるので、多様な光ディスクに対応でき、ユーザのライブラリ化が可能となり、利便性が向上する。
【0049】
請求項29の発明は、前記視覚的表示記録領域に関する情報は、前記視覚的表示の記録開始アドレス若しくは記録終了アドレスと、前記視覚的表示の情報量に関する情報、記録終了アドレス若しくは記録開始アドレスの情報と、を含むことを特徴とする請求項26または27に記載の光ディスク記録装置である。
本発明においては、視覚的に認識可能な図柄の位置や大きさを光ディスク内のディジタルデータとして記憶しやすく、装置が変わっても、同じ位置を特定できるので、異なった機器でも、追記が可能となる。
【0050】
請求項30の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、前記光ディスクから読み出された位置情報の位置をその位置情報に応じた補正量で補正することにより前記光ディスクの実質的に一定の角度で発生するタイミングパルスを生成し、そのタイミングパルスを基準に前記画像データを読み出すことを特徴とする光ディスク記録装置である。
本発明においては、回転パルスを生成するセンサー等の部品が不要となり視覚的に認識可能な図柄を段差なく記録することができることとなる。
【0051】
請求項31の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、前記光ディスクから読み出された位置情報の位置と、前記光ディスクの回転に同期して一定の角度で生成される回転パルスとのずれ量を算出し、その回転パルスの出力タイミングを前記ずれ量に基づいて補正して、前記画像データを読み出すことを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0052】
請求項32の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記視覚的表示領域情報取得部の出力に基づいて前記光ピックアップを制御して、前記光ピックアップの光ビームを前記光ディスクの同一位置を通過させた後にトラックを移動させながら、視覚的表示を記録することを特徴とする光ディスク記録装置である。
本発明においては、回転パルスを生成するセンサー等の部品が不要となり、視覚的に認識可能な図柄を段差なく、記録することができることとなる。
【0053】
請求項33の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記画像メモリは、ディスプレイ表示用の前記画像データを蓄積し、
ディスプレイ表示用の前記画像データを前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するための画像データに変換して出力する第1の変換部を更に有し、
前記第1の変換部の出力信号に基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0054】
請求項34の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記画像メモリは多値の画像データを蓄積し、
1個の多値の前記画像データを、複数個の2値の画像データに変換して出力する第1の変換部を更に有し、
2値の前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0055】
請求項35の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記画像データをディスプレイ表示用の映像信号に変換する第2の変換部と、変換された前記ディスプレイ表示用の映像信号を出力する出力部と、を更に有することを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0056】
請求項36の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記光ディスクが、反射率の変化を生じるデータ記録方法の追記型又は書換え型光ディスクであることを特徴とする光ディスク記録装置である。
「追記型光ディスク」とは、ユーザがひとつの記録領域に1回だけ記録可能な光ディスクを意味し、典型的にはマーク信号を記録すると光ディスクの記録層に非可逆的な変化を生じる光ディスクである。
「書換え型光ディスク」とは、ユーザが同一の記録領域に2回以上記録可能な光ディスクを意味し、典型的にはマーク信号及びスペース信号を記録すると光ディスクの記録層に可逆的な変化を生じる光ディスクである。
【0057】
請求項37の発明は、光ディスクを回転させる回転モータと、
光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
を備え、
読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域が、それぞれm個のトラック(mは正整数)を有する3個以上の帯状の領域であって、隣接する前記帯状の領域はそれぞれn個のトラック(nは正整数)の間隔を有することを特徴とする光ディスク記録装置である。
【0058】
本発明においては、反射率の変化を生じるデータ記録方法の追記型又は書換え型光ディスクであって、追記又は書換えのデータ記録方法により視覚的に認識可能な文字、記号、図形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示が形成されており、
前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報が記録可能に構成されていることを特徴とする光ディスクを用いている
【0059】
本発明においては、追記又は書換えのデータ記録方法により視覚的に認識可能な文字、記号、図形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示が記録された1つ又は複数の視覚的表示の記録領域と、追記又は書換えのデータ記録方法により視覚的に認識出来ない情報が記録された情報記録領域と、を有し、前記情報記録領域は整数個のセクタで構成されていることを特徴とする光ディスクを用いている
ディジタルデータを記録した後に視覚的表示を記録した場合にディジタルデータの一部が消されることがない。視覚的表示を記録した後にディジタルデータを記録した場合に、ディジタルデータの一部が視覚的表示記録領域に書き込まれることがない。
【0060】
本発明においては、追記又は書換えのデータ記録方法により視覚的に認識可能な文字、記号、図形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示が形成された1つ又は複数の視覚的表示の記録領域を有し、前記視覚的表示の記録領域が、それぞれm個のトラック(mは正整数)を有する3個以上の帯状の領域であって、隣接する前記帯状の領域はそれぞれn個のトラック(nは正整数)の間隔を有することを特徴とする光ディスクを用いている
【0061】
本発明においては、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、且つ前記視覚的表示の記録領域に他の情報を重ねて記録することを禁止する情報を記録していないことを特徴とする、反射率の変化を生じるデータ記録方法の書換型光ディスクを用いている
【0062】
ユーザ又は光ディスクメーカは、未記録領域に任意の視覚的表示を記録することが出来る。光ディスク記録再生装置をその領域を未記録領域と判断する故に、視覚的表示を記録することによりディジタルデータの記録容量が減らない。例えば、未記録領域に未記録部分の記録容量に応じた個数の視覚的表示を記録することにより、光ディッスクを見ただけでその残容量を概略的に知ることが出来る。
市場で販売される光ディスクは従来均一で単調な表面を有していた。メーカは、魅力的なデザインの視覚的表示を表面に記録した光ディスク(例えば未記録光ディスク)を販売することにより、デザイン的に従来の光ディスクと差別化することが出来る。
【0063】
本発明においては、未記録部分の記録容量に応じた個数の視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を、視覚的に認識可能な様に前記未記録部分に記録したことを特徴とする、反射率の変化を生じるデータ記録方法の書換型光ディスクを用いている
これにより、光ディッスクを見ただけでその残容量を概略的に知ることが出来る。
【0064】
本発明においては、反射率の変化を生じるデータ記録方法の書換型光ディスクに、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、且つ前記視覚的表示の記録領域に他の情報を重ねて記録することを禁止する情報を前記光ディスクに記録しない記録ステップを有することを特徴とする光ディスク記録方法を用いている
本発明によれば、記録された光ディスクは視覚的表示を有し、且つそのディジタルデータの記録容量が減らない。
【0065】
本発明においては、反射率の変化を生じるデータ記録方法の書換型光ディスクが未記録であるか否かを判断することと、前記光ディスクの残る記録容量を検出することの少なくともいずれか一方を実行するステップと、前記光ディスクの未記録部分に、前記未記録部分の記録容量に応じた個数の視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を、視覚的に認識可能な様に記録する記録ステップと、を有することを特徴とする光ディスク記録方法を用いている
これにより、光ディスクを見ただけでその残容量を概略的に知ることが出来る。
【0066】
本発明においては、ディスプレイ表示用の画像データを前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するための画像データに変換して出力する変換ステップを更に有し、前記変換ステップにおいて出力した、前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するための画像データを請求項1の記録方法で光ディスクに記録して、光ディスク上に前記視覚的表示を形成することを特徴とする光ディスク記録方法を用いている
ユーザは、記録される視覚的表示をディスプレイ上で確認した後、光ディスクに記録することが出来る。
【0067】
本発明においては、1個の多値の画像データを、複数個の2値の画像データに変換して出力する変換ステップを更に有し、前記2値の画像データを請求項1の記録方法で光ディスクに記録して、光ディスク上に前記視覚的表示を形成することを特徴とする光ディスク記録方法を用いている
これにより、2値記録する光ディスクに実質的に多値の画像データを記録することが出来る。
【0068】
本発明は、ユーザがディジタルデータと視覚的表示との両方を追記又は書き換えにより記録できる安価な光ディスク記録装置及び記録方法を実現できるという作用を有する。
本発明は、ユーザが個々の光ディスク毎に任意の視覚的表示を形成出来る光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを実現できるという作用を有する。
【0069】
上記の構成を有する本発明は、記録されているディジタルデータに関連する視覚的表示をその光ディスク上に記録することにより、ユーザが光ディスクそのものを見ただけで、その光ディスクに何が記録されているかを知る光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを実現できるという作用を有する。
本発明は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的表示を消去出来る追記型又は書き換え型の光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを実現できるという作用を有する。
本発明は、ユーザが光ディスクに形成された視覚的表示を新たな視覚的表示に書き換えることが出来る書き換え型の光ディスク記録装置、光ディスク記録方法及び光ディスクを実現できるという作用を有する。
【0070】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について図面とともに記載する。
【0071】
《実施例1》
図1〜図11を用いて、本発明の実施例1の光ディスク、光ディスク記録装置(光ディスク記録装置は、光ディスク記録専用装置と光ディスク記録再生装置とを含む。)及び記録方法について説明する。
図1は、本発明の実施例1における光ディスク記録再生装置100の構成を示すブロック図である。
図1で、100は光ディスク記録再生装置、151は受信アンテナ、152はチューナ、153はSTB(セットトップボックス)、154は画像ディスプレイである。
【0072】
光ディスク記録再生装置100において、101は光ディスク、102はスピンドルモータ、103はスピンドルモータ制御駆動部、104は回転パルス発生器、105は光ピックアップ、106は光ピックアップ制御駆動部、107は再生部、108はトラバースモータ、109はトラバースモータ制御駆動部、110は記録部、111、120、121は切換スイッチ、112は符号化器(エンコーダ)、113は信号入出力部、114はアドレス情報検出部、115は視覚的表示記録タイミングパルス生成部、116は復号化器(デコーダ)、117は制御部、118はビットマップ画像生成部、119はデータ変換部、122は視覚的表示記録領域記憶部、123はディスプレイ表示用の画像データ記憶部、124は映像/音声出力部、125は操作部である。符号化器112はメモリ132を有する。制御部117は視覚的表示記録領域情報管理部131を有する。データ変換部119はメモリ133を有する。
【0073】
光ディスク101は追記型光ディスクであるCD−Rである。図2はCD−Rの構造を模式的に示す図である。図2において、CD−Rの内周から外周に向かって螺旋状の溝部201が形成されている。溝部201の中には記録トラックが形成されている。溝部は、光ディスクの位置情報(アドレス情報、時間情報とも言う。)の変調信号に応じてウォブルしている。一定の長さを有するセクタ202毎に設けられた位置情報は、そのセクタの光ディスク上の位置を特定する。セクタは、螺旋状のトラックに沿って順番に並んでいるが、光ディスク101の半径方向には整列していない。本発明の適用の対象はCD−Rに限られず、光の反射率の変化により信号を記録する任意の追記型又は書換型光ディスクに適用可能である。例えば、DVD−R、DVD−RWである。
【0074】
スピンドルモータ制御駆動部103は、制御部117からの指令に応じて、スピンドルモータ102をCAV(Constant Angular Velocity)方式、又はCLV(Constant Linear Velocity)方式で制御駆動する。スピンドルモータ102は、光ディスク101を回転させる。回転パルス発生器104は、例えばフォトカプラ、ホール素子又はスピンドルモータ102の電圧若しくは電流の検出素子等であって、磁気スピンドルモータ102の回転を検出し、スピンドルモータ102が一定の角度になった時点で回転同期パルスを発生する。
【0075】
光ピックアップ105は、半導体レーザと、ビームスプリッタ、コリメータレンズ、対物レンズ等の光学系と、フォーカスエラー光検知器(フォーカスエラー検出部)と、トラッキングエラー光検知器(トラッキングエラー検出部)と、対物レンズをフォーカス方向に駆動するフォーカスアクチュエータと、対物レンズをトラッキング方向に駆動するトラッキングアクチュエータとを有する。光ピックアップ105は、記録時に光ディスクの記録トラックにレーザを照射して、記録層を加熱溶融した部分とそのままの部分(溶融しない部分)とを形成し、情報(通常のデータ及び視覚的表示を含む。)を記録する。再生時に、照射したレーザの反射光により記録された情報を読み取る。記録層を溶融した部分(低反射率になった部分)とそのままの部分(高反射率の部分)とでは記録層の反射率が異なる故に、記録された情報を読み取ることが出来る。又、記録時及び再生時に、照射したレーザの反射光に基づいて、トラッキングエラー信号(記録トラックの左右の溝部側面からの反射光の差分信号)及びフォーカスエラー信号を検出し、溝部のウォブル信号を読み出す。
【0076】
再生部107は、光ピックアップ105の出力信号(記録された情報、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号及びウォブル信号を含む。)を入力し、増幅し、出力する。
アドレス情報検出部114は、ウォブル信号(変調信号)を復調することにより、光ディスクの位置情報を検出する。CD−Rにおいては、溝部(プリグルーブ)のウォブル信号はATIP(Absolute Time In Pregroove)情報(その場所の時間情報(先頭から標準速度で再生した場合の分、秒、フレーム数)等)をFM変調したものである。アドレス情報検出部114は、FM復調したATIP情報を出力する。ATIP情報に含まれる時間情報は位置情報としての役割も果たす。
【0077】
光ピックアップ制御駆動部106は、フォーカスアクチュエータ制御駆動部(フォーカス制御部)と、トラッキングアクチュエータ制御駆動部(トラッキング制御部)とを有する。フォーカスアクチュエータ制御駆動部は、フォーカスエラー信号の絶対値が小さくなる様にフォーカスアクチュエータを制御駆動する。トラッキングアクチュエータ制御駆動部は、トラッキングエラー信号の絶対値が小さくなる様にトラッキングアクチュエータを制御駆動する。
トラバースモータ制御駆動部109は、制御部117の指令に応じて、トラバースモータ108を制御駆動する。トラバースモータ制御駆動部109は、トラッキングエラー信号を入力し、その変化の回数をカウントして通過したトラック本数をカウントする。トラバースモータ108は、光ピックアップ105を光ディスクの半径方向に移動させる。
【0078】
アンテナ151は、放送電波(地上波又は衛星放送である。)を受信する。アンテナに代えて、有線放送の受信器でも良い。チューナ152は、放送電波から受信したいチャンネルの信号を抽出し、復調して出力する。STB(Set Top Box)153は、チューナ152が出力した放送番組を入力して、種々の装置(光ディスク記録再生装置100及び図示しない装置を含む。)に放送番組を伝送する。STB153は、電子番組ガイド及びコンテンツリストを有する。実施例においては、STB153と光ディスク記録再生装置100の信号入出力部113とはIEEE1394バスで接続されている。IEEE1394バスは、STB153と光ディスク記録再生装置100との間で、映像信号、音声信号及び種々の情報を双方向に伝送する。
【0079】
信号入出力部113は、STB153から伝送された映像信号及び音声信号を符号化器112に伝送し、STB153から伝送された他の情報を制御部117に伝送し、復号化器116が出力した映像信号及び音声信号をSTB153に伝送し、制御部117が出力した要求信号等の情報をSTB153に伝送する。
符号化器112は、制御部117の指令に応じて、入力した映像信号及び音声信号をメモリ132に格納し、光ディスク101の記録フォーマットに適合するように符号化し、符号化された映像信号及び音声信号をメモリ132に格納する。
制御部117は、符号化器112のメモリ132に管理情報(視覚的表示記録領域情報を含む。)を書き込む。メモリ132から読み出された符号化された映像信号及び音声信号又は管理情報は、切換スイッチ111に入力される。実施例において、制御部117はマイクロコンピュータである。
【0080】
視覚的表示記録領域情報は、視覚的表示記録領域の位置及び大きさを特定する情報であって、視覚的表示の記録開始アドレス(若しくは記録終了アドレス)(光ディスクの最外周アドレスを含む。))と、前記視覚的表示の情報量に関する情報若しくは記録終了アドレス(若しくは記録開始アドレス)の情報と、を含む。
例えばその記録領域の最内周のアドレスと、その記録領域の最外周のアドレス、その記録領域の情報量若しくはその記録領域がその記録領域の最内周のアドレスから光ディスクの最外周までの領域であるという情報と、を含む。
【0081】
記録時に、切換スイッチ111は、通常のデータを記録する領域ではメモリ132から読み出された符号化された映像信号及び音声信号(又は、制御部117が符号化器112のメモリ132に書き込んだ管理情報)を選択して出力し、視覚的表示記録領域ではデータ変換部119が出力する視覚的表示の画像データを選択して出力する。切換スイッチ111は、後述する視覚的表示記録領域ウインドウ信号に応じて切り換えられる。
記録部110は、制御部117の指令に応じて切換スイッチ111の出力信号(符号化された映像信号及び音声信号、又は視覚的表示の画像データ)を入力し、入力した信号に応じてレーザを制御する(出力を変調する。)。この時、光ビームが正確にトラック上に照射される様に、光ピックアップ105はトラッキング制御及びフォーカス制御される。
【0082】
通常のデータを記録する時、一定以上の1又は0が連続しないようにすることが多い(例えばランレングスリミット法により変調したデータである)。通常のデータの平均値は直流成分が比較的小さい場合が多い(必ずしも直流成分が0とは限らない。)。そのため、肉眼で見ると通常のデータを記録した光ディスクの表面は一様に光っている。本発明により光ディスクの記録面に視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録する場合は、肉眼で見て光の反射量が部分的に異なる程度に1と0との割合を部分により異ならせる。例えばある部分には0のみを記録し、他の部分には1のみを記録する。例えばある部分には1の割合が80%以上になるように記録し、他の部分には1の割合が20%以下になるように記録する。
【0083】
視覚的表示記録タイミングパルス生成部115は、制御部117からの指令、スピンドルモータ102が1回転する毎に出力される回転同期パルス(回転パルス発生器104の出力)、位置情報(アドレス情報検出部114の出力)、再生部107の出力信号を入力し、視覚的表示記録領域のウインドウ信号(記録時の切換スイッチ111の切換制御信号)及び視覚的表示記録領域における画像データ記録用クロック(データ変換部119のメモリ133から画像データを読み出す読み出しクロック)を出力する。
本発明においては、螺旋状(又は同心円状)に設けられた記録トラックに沿ってデータを記録することにより、平面状の視覚的表示を光ディスクに形成するため、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115が設けられている(従来の光ディスク記録再生装置にはない。)。
【0084】
復号化器116は、再生信号107が出力する符号化された映像信号及び音声信号を入力し、復号化して出力する。復号化された映像信号及び音声信号は、信号入出力部113を通じてSTB153に伝送され、スイッチ120に入力される。復号化器116は、光ディスク101に記録された管理情報(視覚的表示記録領域情報を含む。)を抽出して、制御部117に伝送する。
ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123は、光ディスク101に記録する視覚的表示をディスプレイ上で目視で認識できるように表示するための画像データ(例えばVGA,SGA、XGA等のコンピュータ用規格又はNTSC等のテレビ用規格に適合する画像データ)を格納しており、その画像データをデータ変換部119及びスイッチ121に伝送する。ユーザは、ディスプレイ154の表示を見ながら光ディスク101に記録する図柄データを選択し、編集する。あらかじめディスプレイ表示用の画像データ記憶部123が画像データを記憶しても良く、制御部117がSTB153から画像データを取得しても良く、又はユーザが操作部125、制御部117を通じて文字フォントデータ等の視覚的表示を書き込んでも良い。
【0085】
データ変換部119は、ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123が出力するディスプレイ表示用の画像データを入力し、光ディスク記録用の画像データ(光ディスク上に記録すると、その表示(文字、図柄等)を視覚的に認識出来るような画像データ)に変換して内蔵するメモリ133に格納する。データ変換部119は、変換した画像データを記録タイミングパルス(視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の出力)によってメモリ133から読み出し、切換スイッチ111に伝送する。
例えば、データ変換部119は、SVGA規格の1024×768画素の図柄データを、30000ビット×20000トラックのデータに変換する。データ量を削除するために、複数ビット×複数トラックで1画素を形成するようにしても良い。
本発明においては、ユーザがディスプレイ上で見ながら視覚的表示を選択し、選択した視覚的表示を光ディスクに形成するという全く新しい機能を実現するため、データ変換部119が設けられている(従来の光ディスク記録再生装置にはない。)。
【0086】
制御部117は、各部の制御を行うCPU等の制御装置である。制御部117は、操作部125から入力するユーザの指令、アドレス情報検出部114が出力する位置情報、及び復号化器116が出力する光ディスク101に記録された管理情報(視覚的表示記録領域情報を含む。)等に基づいて、光ディスク記録再生装置100全体を制御する。
操作部125は、赤外線リモートコントローラ、キーボード又は操作パネル等であって、ユーザによる指令の入力を受け付け、ユーザに現在の状態(例えば停止、記録、再生等の状態)を表示する。
制御部117は、操作部125に光ディスク記録再生装置100の現在の状態(例えば停止、記録、再生等の状態)を表示し、記録するための管理情報(視覚的表示記録領域情報を含む。)を切換スイッチ111に伝送する。
【0087】
制御部117の視覚的表示記録領域情報管理部131は、視覚的表示記録領域情報を管理する。視覚的表示記録領域情報管理部131は、ユーザの指令、光ディスク101の未記録領域の情報等に基づいて視覚的表示記録領域を決定する。視覚的表示記録領域情報管理部131は、決定された視覚的表示記録領域情報及び光ディスク101から読み出された視覚的表示記録領域情報を視覚的表示記録領域記憶部122に格納し、視覚的表示記録領域記憶部122から読み出した視覚的表示記録領域情報に基づいて、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115に設定値を送り、符号化器112のメモリ132に視覚的表示記録領域情報を書き込む。
【0088】
ビットマップ画像生成部118は、制御部117の指令に応じてビットマップ画像(STB153から取得した電子番組ガイド、コンテンツリストの画像を含む。)を生成し、出力する。
スイッチ120は、E−E時及び記録時に信号入出力部113が出力した映像信号及び音声信号を選択して出力し、再生時に復号化器116が出力した復号化された映像信号及び音声信号を選択して出力する。
【0089】
スイッチ121は、例えば通常の記録時若しくは再生時にはスイッチ120の出力信号を選択して出力し、ユーザがディスプレイ表示用の画像データ記憶部123に記憶された画像データから視覚的表示記録領域に記録する視覚的表示を選択する場合は、ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123に記憶された画像データを選択して出力し、例えばユーザが内蔵するGUI(Graphical User Interface)により光ディスク記録再生装置100に指令を与える場合は、ビットマップ画像生成部118が出力するビットマップ画像を選択して出力する。
映像/音声出力部124は、スイッチ121が出力する映像信号及び音声信号を出力する。映像/音声表示部154は液晶映像ディスプレイとスピーカとを有し、それぞれ映像信号、音声信号を表示する。
【0090】
図3は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の詳細なブロック図である。図3に示す視覚的表示記録タイミングパルス生成部115は、比較器301、304、先頭の時間情報記憶部302、S−R(Set/Reset)フリップフロップ303、終端の時間情報記憶部305、発振器(PLL(Phase Lock Loop)を構成している。)306、ANDゲート307、308を有する。
図3の視覚的表示記録タイミングパルス生成部115は、環状の視覚的表示記録領域の記録タイミングパルスを生成する。
制御部117は、環状の視覚的表示記録領域の先頭(最内周)の時間情報を先頭の時間情報記憶部302に格納し、環状の視覚的表示記録領域の終端(最外周)の時間情報を終端の時間情報記憶部305に格納する。例えば図5(後述)に示すように、視覚的表示記録領域を更に複数の環状の領域に分け、それぞれの領域に独立に視覚的表示を記録しても良い。
【0091】
記録時に、光ビームが光ディスクの内周から外周に向かって記録トラックを走査する。アドレス情報検出部114は、読み取った時間情報(アドレス情報)を比較器301、304に入力する。比較器301は、読み取った時間情報が先頭の時間情報に一致すると、一致信号を出力する。S−Rフリップフロップ303は、この一致信号によりセットされる。比較器304は、読み取った時間情報が終端の時間情報に一致すると、一致信号を出力する。S−Rフリップフロップ303は、この一致信号によりリセットされる。S−Rフリップフロップ303は、光ビームが環状の視覚的表示記録領域を走査している期間にハイレベルを出力し、他の期間にロウレベルを出力する(「視覚的表示記録領域ウインドウ信号」と呼ぶ。)。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は、光ディスクの実質的に一定の角度で発生するタイミングパルスである。
【0092】
発振器306は、視覚的表示を記録するビット単位のクロックを出力する。発振器306はPLLを構成しており、スピンドルモータ回転位相パルスに位相同期している。発振器306が出力するクロック周波数が十分高い場合は、発振器306はPLLでなくても良い。
ANDゲート307は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号とクロック信号(発振器306の出力信号)とを入力し、視覚的表示記録領域においてクロック信号(両者の論理積の信号)を出力する。ANDゲート307の出力信号は、データ変換部119の画像読み出し用クロック(コラム用)として使用される。
ANDゲート308は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号とスピンドルモータ回転位相パルスとを入力し、視覚的表示記録領域においてスピンドルモータ回転位相パルス(両者の論理積の信号)を出力する。ANDゲート308の出力信号は、データ変換部119の画像読み出し用クロック(ロウ用)として使用される。
【0093】
図4は、データ変換部119の詳細なブロック図である。図4に示すデータ変換部119は、分周比レジスタ401、403、分周器(カウンタ)402、404、読み出しアドレスレジスタ405、メモリ133、書き込みアドレスレジスタ406を有する。
制御部117が書き込みアドレスレジスタ406に書き込みアドレスを書き込み、制御部117の指令に基づいてディスプレイ表示用の画像データ記憶部123が画像データ(例えばSVGA規格の1024×768画素の画像データであるとする。)をメモリ133に書き込む。
【0094】
分周器402、404は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115が出力したコラム及びロウの2つの画像データ読み出し用クロックを入力する。コラムの画像データ読み出し用クロックとは、視覚的表示記録領域において、光ディスクのトラックに沿って出力されるビット単位のクロックである。ロウの画像データ読み出し用クロックとは、視覚的表示記録領域において、光ディスクのトラック毎に出力されるクロック(実施例1においてはスピンドルモータ回転位相パルス)である。
例えば、データ変換部119は、入力した1024×768画素の画像データを、30720ビット×19968トラックのデータに変換する。実施例においてはデータ量をメモリが記憶出来る範囲に制限するために、複数ビット×複数トラックで1画素を形成するようにしている。制御部117は、分周比レジスタ401に分周比30を書き込み、分周比レジスタ403に分周比26を書き込む。
【0095】
分周器402は、コラムの画像データ読み出し用クロックを1/30に分周し且つ分周した信号をカウントして出力する。カウンタ値を読み出しアドレスレジスタ405に書き込む。
分周器404は、ロウの画像データ読み出し用クロックを1/26に分周し且つ分周した信号をカウントして出力する。カウンタ値を読み出しアドレスレジスタ405に書き込む。
メモリ133は、光ビームが視覚的表示記録領域をスキャンする時に、画像データを出力する。
【0096】
図5は、本発明の実施例1による記録方法によって、ディジタルデータ及び図柄データを記録した光ディスク101の正面図を示したものである。
501は、データの記録部分であり、記録領域には、音楽や映像等が、ディジタルデータとして記録されている。
このような記録は、光ピックアップの光ビームの光を、光ディスクのトラックに沿って所定の変調をかけて、強く照射することによって、数ミクロンの長さのマークが形成される。その再生において、光ビームの光を強く照射したマーク部分と、その間の数ミクロンの長さのスペース部分の反射率差で、信号を読み取る。そのために、光ディスク1を図1のように巨視的に、正面から眺めた時、ディジタルデータを記録した記録部分501は、未記録部分504とは、記録マークの影響で反射率が異なるため、視覚的には色や濃度が違って見える。
【0097】
502は、視覚的に認識可能な図柄(視覚的表示)である。光ディスク101上の光ビームによる記録を行った部分は、未記録部分に比べて、色や濃度が異なって見える。これを利用して実施例の光ディスク記録再生装置は、例えば文字の線画にあたる部分だけに記録を行い、それ以外の部分は記録しないことで、その部分の色や濃度を変える。これにより光ディスク101の記録面に、視覚的に認識できる図柄(例えば文字)を記録できる。
視覚的に認識可能な図柄502とは、人間が肉眼で認識できる図柄であって、例えば記録されているディジタルデータの内容を示すタイトル、絵、画像、写真、文字、数字、記号等である。これにより光ディスクを特徴づけることができる。
【0098】
視覚的に認識可能な図柄は、記録されているディジタルデータとは無関係の、芸術的な、絵柄の作品であっても構わない。いずれにしても、光ディスクの記録面に視覚的に認識できるものであれば、何でもよい。
図5では、視覚的に認識可能な図柄として、「テレビドラマ火曜日」というタイトルを文字で示している。
【0099】
通常、光ディスク1に、ディジタルデータを記録する場合、内周から、外周に向かって、記録を行うために、内周部分に、ディジタルデータを記録し、未だ記録していない外周部分にタイトル等の図柄を記録すると、内周部分のディジタルデータは、従来の再生装置で再生することができる。
503は、図柄の開始位置を強調して図示したものであり、光ディスクにあらかじめ形成されているアドレスの一つであり、視覚的に認識可能な、「テレビドラマ火曜日」という文字情報の記録開始する直前のアドレスである。
505は、図柄の終了位置であり、光ディスクにあらかじめ形成されているアドレスの一つであり、視覚的に認識可能な、「テレビドラマ火曜日」という文字情報の記録を終了したトラックの直後のアドレスであり、やはり図5では、強調して図示している。
図柄の開始位置503および、図柄の終了位置505(視覚的表示記録領域情報の1例である。)は、アドレス値として、光ディスク101のディジタルデータの一部に記録されている。
【0100】
DVD−R等の光ディスクには、記録した容量や、属性を記録するために、装置メーカに解放されたユーザ情報管理領域があり(システムファイルと異なるファイルを格納する。)、その部分に視覚的表示記録領域情報を記録することにより、視覚的表示記録領域の位置及び大きさを記憶できる。実施例1の光ディスク記録再生装置においては、視覚的表示記録領域は環状の形状を有する。環状の領域(平面状の形状)は、最内周のアドレスから最外周のアドレスまでのセクタ列(線状の形状)として定義することが出来る。従って、環状の視覚的表示記録領域の管理情報を通常のディジタルデータ(セクタ列に記録される。)の管理情報ファイルと同様のファイル形式で生成し、ユーザ情報管理領域に格納することが出来る。これにより、その光ディスク101を通常の(従来の)光ディスク装置にロードし、その光ディスク装置で新たなディジタルデータを記録する場合、その光ディスク装置が誤って視覚的表示記録領域にディジタルデータを書き込む(視覚的表示を破壊する。)ことはない。
図5中の506は、かかるユーザ情報管理領域を強調して示している。
【0101】
図柄を書く場合、径方向の長さは、ディスク半径に沿って、同じ位置に出力される回転同期信号に同期して、光ディスクのトラックのピッチで割り算したトラック数だけ、記録動作を行うことで作られる。
また、周方向の長さは、各トラックに記録する位置的な長さで決まり、回転する光ディスクなので、位置的な長さを、線速度で割り算した、時間的な長さだけ記録動作を行うことで作られる。
即ち、光ディスクのトラックに沿って、光ビームを沿わせて、1回転に1つずつトラックを移動する状態で、半径方向に沿って同じ位置で出力されるパルス列(画像データ読み出し用クロック(コラム用))によって、光ビームによる記録動作を行う/行わないを切り換えることで、形成することができる。
【0102】
光ビームによる記録動作を行う/行わないを切り換えるパルス列は、スピンドルモータ回転位相パルスを基準にして出力されるパルスであり、径方向の長さに相当する数からなり、各パルスは、周方向の長さに相当する時間的長さだけ出力(または非出力)されるものである。
ユーザは、視覚的表示を記録する時のスピンドルモータの制御方法として、CAV方式又はCLV方式の何れかを選択することが出来る。
ユーザが視覚的表示を光ディスク周に沿って扇状に変形させて記録することを選択した場合は、光ディスク記録再生装置は、スピンドルモータ102で光ディスク101を一定の回転数で回転させながら(CAV方式で)、視覚的表示を記録する。
ユーザが視覚的表示をそのままの形状で記録することを選択した場合は、光ディスク記録再生装置は、スピンドルモータ102で光ディスク101を一定の線速度で回転させながら(CLV方式で)、視覚的表示を記録する。
【0103】
このパルス列は、文字等の図柄の大きさを周方向と、径方向の大きさで示す画像データ(フォントデータ)から作られる。例えば「テレビドラマ火曜日」の各文字に対応した画像データを格納したメモリの出力からデータ変換により作られたパルス列によって、光ビームの記録動作を行う/行わないの動作を切り換えることで、視覚的に認識可能な文字を記録することができる。
【0104】
このような、光ディスク101に視覚的に認識可能な図柄(視覚的表示。図柄と略す)を追加記録する方法について、図6A、6B、6Cを参照にして説明する。図6A、6B、6Cは、本発明の実施例1の光ディスク記録方法のフローチャートである。
以下の()内は図6A、6B、6Cのステップを示している。
光ディスクが挿入(ステップ600)されると、光ディスク記録再生装置は、光ディスクの内周部に記録されているユーザ情報管理領域に光ビームを移動させ(ステップ601)、ユーザ情報、記録されているディジタルデータの記録領域の情報及び、図柄の位置情報(視覚的表示記録領域情報又はそれを分割した領域の情報)を取得する(ステップ602)。
【0105】
次に、記録か再生かのユーザの指示に従い(ステップ603)、再生の場合には、ディジタルデータの再生開始位置に光ビームを移動させ(ステップ604)、ディジタルデータを再生する(ステップ605)。
ディジタルデータの記録を行う場合には、記録済みのディジタルデータの記録領域の情報若しくはディジタルデータの情報量、並びに記録済みの視覚的表示記録領域情報を基に、光ディスクに記録できる容量限界を算出し、記録しようとしているディジタルデータデータの記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能なディジタルデータの情報量を計算する。ディジタルデータの記録開始位置に光ビームを移動させる(ステップ606)。そして、音楽や、画像等のいわゆるコンテンツのディジタルデータの記録を開始する(ステップ607)。
【0106】
この場合、すでに記録されているディジタルデータの容量の情報または、残り、どの程度記録ができるかという情報がユーザ情報に記録されており、この情報をもとに、これから、記録できるディジタルデータの容量限界や、残容量(未記録部分の記録容量)を算出することが可能であるので、これらをもとに記録を行っている。例えば光ディスク101の記録容量をCtotal、記録済みのディジタルデータの情報量をBrecorded、視覚的表示記録領域の記録容量(ディジタルデータ換算値)をCvとすると、光ディスクに更に記録できるディジタルデータの情報量Bは、下記の式で表される。
B=Ctotal−Brecorded−Cv
ディジタルデータの記録を行っている最中に、ユーザの指示による記録の終了や停止の指示を受けたり、先ほど計算した容量限界に達したときには(ステップ608)、ディジタルデータの記録を停止する(ステップ609)。
この時、記録の停止位置の情報は、ユーザ情報として、後に、光ディスクに記録される。
【0107】
視覚的表示記録領域は平面形状(2次元の広がり)を有する。一方、ディジタルデータの記録容量は、トラックの長さ(1次元のディメンジョン)に比例する。例えば視覚的表示記録領域が扇型の形状を有する場合は、所定の関数により視覚的表示記録領域の記録容量を計算しても良く、又は下記の式により簡易的に算出しても良い。
Cv=ρ×(S/t)
但し、ρは記録トラックの記録密度、視覚的表示記録領域の面積をS、トラックピッチをtとする。
【0108】
ディジタルデータの記録部分は、記録の停止位置情報が分かるので、内周にディジタルデータを記録する場合には、ディジタルデータの記録部分の最外周位置を検出または算出することができる。視覚的に認識可能な図柄は、ディジタルデータの最外周位置よりも、外周位置に記録を行う。
視覚的に認識可能な図柄をディジタルデータの最外周位置よりも、外周に記録すれば、この光ディスクを従来の光ディスク記録再生装置で再生した場合に、従来の光ディスク記録再生装置が誤動作等の恐れがない(良好な互換性が得られる。)。
【0109】
ステップ606、607において、記録済みのディジタルデータの記録領域の情報若しくはその情報量、記録済みの視覚的表示の記録領域に関する情報及び光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報量である残容量を基に、記録しようとするディジタルデータの記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能な前記ディジタルデータの情報量を計算し、その記録開始位置からディジタルデータを追加記録しても良い。
【0110】
図柄を記録するか否かをユーザの指示に従って選択する(ステップ610)。記録しない場合には、光ビームを内周に移動させ(ステップ622)て、終了の処理に入る。記録する場合には、記録する図柄がすでにあるかどうかの判断を行い(ステップ611)、無い場合には、ユーザに入力を求め(ステップ612)、記録する図柄を用意する。
【0111】
記録する図柄が、ディジタルデータを特徴付けるタイトル等である場合には、ディジタルデータの一部にすでに記録されている場合があるので、入力をしなくても、用意されている場合がある。
次に、以前に記録した図柄があるかどうかの選択を行う(ステップ613)。すでに、以前に記録した図柄がある場合には、ユーザ情報に記録されている、図柄の位置情報及び残容量を基に、次なる図柄の記録開始位置を決定する(ステップ614)。
視覚的表示の記録領域に関する情報、及び記録済みのディジタルデータの記録位置若しくは情報量を基に、視覚的表示の記録できる残容量、記録開始位置及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算しても良い。
視覚的表示の記録領域に関する情報、及び光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報量である残容量を基に、記録しようとする視覚的表示の記録できる容量、記録開始位置、及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算しても良い。
【0112】
図柄の記録開始位置に光ビームを移動させる(ステップ616)。
以前に記録した図柄が無い場合には、残容量を元にして、記録開始位置を決定(ステップ615)して、図柄の記録開始位置に光ビームを移動させる(ステップ616)。
【0113】
次に図柄の線画の部分に光ビームによって記録動作を行うことによって、図柄を記録する(ステップ617)。この時、現在記録を行っている光ディスクの周内に空き容量があるかどうかを判別し(ステップ618)、空き容量が無い場合には、例えばさらに外周等の別の空き領域へ光ビームを移動させて(ステップ619)、図柄の記録を行う(ステップ617)。
視覚的表示を視覚的に分離独立した領域に記録し、その領域に記視覚的表示が視覚的に収まらない場合には、視覚的表示記録領域情報等に基づいて、別の領域に記録を行う。
この、図柄を記録する領域(視覚的表示記録領域)とは、図柄を視覚的にひとかたまりとして認識できるかたまりを言い、例えば開始位置と、終了位置が定義できるものを言う。
文字列の場合には、通常は、たとえば、文字列として意味のあるかたまりである、「テレビドラマ火曜日」の文字列全体を一つの領域と考えることとする。
【0114】
しかし、例えば、「テレビ」「ドラマ火曜日」というように、2分した文字列を考えて、2つの領域に記録されると定義してもかまわない。この場合には、光ディスクの周内に空き容量がない場合には、「テレビ」と、「ドラマ火曜日」が別の周に書き込まれることがあり得る。
例えば図5のような配置で「テレビ」及び「ドラマ火曜日」をそれぞれ独立の領域に記録する場合、2つの記録領域は扇型の形状を有する。扇型の記録領域を定義可能な視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の構成については後述する。
また、さらに、「テ」、「レ」、「ビ」、「ド」、「ラ」、「マ」、「火」、「曜」、「日」と、一文字ずつがそれぞれの領域に記録されると考えてもよく、この場合には、一文字ずつ、別の周内に記録されることもあり得る。
いずれにしても、視覚的にひとかたまりとして認識できるかたまりであり、記録の開始位置と、終了位置が定義できるものであれば、図柄を記録する領域と考えられる。
【0115】
この図柄の記録領域は、ディジタルデータの記録終了位置、図柄の開始位置、図柄の終了位置、及び、これから記録する図柄に必要な大きさ(容量)から算出することが可能である。
以前に記録されたディジタルデータの記録終了位置は、ユーザ情報に記録されており、追加で記録した場合には、ディジタルデータの記録を終わった時点で、値を更新しておく。
また、以前に記録された図柄の開始位置と、図柄の終了位置は、同じく、ユーザ情報に記録されており、これから記録する図柄に必要な大きさ(容量)は、ユーザの入力によって、文字等の種類と、大きさが決定され、それに必要な大きさ(容量)が決定される。
【0116】
この時点で、ディジタルデータの記録終了位置、図柄の開始位置、図柄の終了位置、または、これから記録する図柄に必要な大きさ(容量)から算出される記録容量を元に、光ディスクの周方向に記録できる領域分の空きがあるかどうかを判別する。
光ディスクにさらに記録可能な容量である、残容量をもとに、ディジタルデータの追記を行ったり、図柄の記録を行うことも可能である。
また、書き換え型ディスクの場合には、既に記録されている領域も、記録することが可能であるので、書き換えをしてよい領域を残容量としてもよい。
【0117】
図柄の開始位置と、終了位置が分かれば、図柄の大きさ(容量)を算出することは可能であり、また、終了位置が分からなくても、図柄の大きさが分かれば、終了位置を算出することが可能であるから、終了位置または、図柄の大きさが分かれば、空きの判別が可能となる。
もし、そこに空きが無い場合には、例えばさらに外周に空きがあるかを判別し、どこにも、空きが無いときには、ユーザに図柄の再入力または、大きさ変更を促す。
このようにして、図柄が途切れずに記録できる領域を探して図柄の記録を行う。
【0118】
図柄の記録を終了(ステップ620)すると、記録終了位置を算出(ステップ621)した後、光ディスクの内周に光ビームを移動(ステップ622)させて、ユーザ情報管理領域に、図柄の記録位置情報(視覚的表示記録領域情報)を含む、ユーザ情報を記録する(ステップ623)。
最後に、CD−R、DVD−Rのような追記型の光ディスクは、ファイナライズ処理を行う。ファイナライズ処理は、再生ディスクの規格に沿った、ファイルデータを記録し、データの不連続部分を記録によって埋めて、通常の再生装置で再生できるようにする。
すなわち、ユーザの指示に従って、ファイナライズするかどうかを判定し(ステップ624)、必要なら、ファイナライズ処理を行い(ステップ625)、その後、処理を終了する(ステップ626)。
【0119】
図7は、光ディスク記録再生装置の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の他の実施例の構成図である。他の実施例の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部のみが実施例1の光ディスク記録再生装置と異なり、他のブロックは同一である。他の実施例の光ディスク記録再生装置は、扇型等の形状の視覚的表示記録領域に任意の図柄(視覚的表示)を記録する(CAV方式で光ディスクを回転させた場合に扇型の形状の視覚的表示記録領域に視覚的表示を記録し、CLV方式で光ディスクを回転させた場合に略矩形の形状の視覚的表示記録領域に視覚的表示を記録する。)。図7の視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、扇型等の形状の視覚的表示記録領域の期間(視覚的表示記録領域ウインドウ信号)に画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を出力する。
【0120】
CLV方式の光ディスク(CD−R、DVD−Rを含む。)においては、一定長のセクタが記録トラックに沿って配置されており、時間情報(アドレス情報)は螺旋状の記録トラックに沿って並んでいるが、半径方向には揃っていない。
図7の視覚的表示記録タイミングパルス生成部においては、光ディスク101が1回転する毎に出力されるスピンドルモータ回転位相パルスを基準として高い周波数のパルス(図7においては、画像データのコラム読み出し用クロックを使用している。)の数をカウントする(カウンタ713)。先頭の時間情報及び終端の時間情報に対応するカウント値(それぞれ「先頭のカウント値」、「終端のカウント値」と呼ぶ。)をラッチする(ラッチ703、709)。次に光ディスクの1回転毎に、カウント値が先頭のカウント値になった時点から終端のカウント値になるまでのウインドウ信号(ANDゲート706の出力信号)を出力し、そのウインドウ期間に画像データの読み出し用クロックを出力する。
スピンドルモータ回転位相パルスの光ディスク101に対する位相は、決まっていない。その位相は、光ディスクをターンテーブルに置く角度に依存する。
【0121】
図7において、701、704、707、710は比較器、702は先頭の時間情報記憶部、708は終端の時間情報記憶部、703、709はラッチ、705、711はS−Rフリップフロップ、706、714、715はANDゲート、712は発振器、713はカウンタ、716はパルス生成器である。
制御部117は、先頭の時間情報記憶部702及び終端の時間情報記憶部708に、それぞれ先頭の時間情報及び終端の時間情報を格納する。先頭の時間情報及び終端の時間は、扇型等の視覚的表示記録領域の対角線上の2点(例えば図5の503、505)のアドレス情報である。発振器712(PLLであって、発振器712の出力クロックをスピンドルモータ回転位相パルスに同期させる。)はクロックを出力する。カウンタ713は、発振器712の出力クロックをカウントする。そのカウント値はスピンドルモータ回転位相パルスでリセットされる。
【0122】
画像データを記録する前に、光ピックアップ105を先頭の時間情報(アドレス)及び終端の時間情報(アドレス)の位置で走査させ、比較器701、707により、先頭の時間情報及び終端の時間情報の位置でのカウンタ713のカウント値(先頭のカウント値及び終端のカウント値)をラッチする(ラッチ703、709)。その後、先頭の時間情報の位置から記録を開始する。
比較器704、710は、光ディスク1回転毎に、カウンタ713のカウント値がそれぞれ先頭のカウント値、終端のカウント値に一致した時点で一致信号を出力する。
【0123】
S−Rフリップフロップ705は、比較器704の一致信号でセットされ、比較器710の一致信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ705は、光ディスク101の周方向の領域を確定する。
S−Rフリップフロップ711は、先頭の時間情報を入力した時(比較器701が一致信号を出力)セットされ、終端の時間情報を入力した時(比較器707が一致信号を出力)リセットされる。S−Rフリップフロップ711は、半径方向の領域を確定する。ANDゲート706は、S−Rフリップフロップ705、710の出力信号を入力し、視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。
【0124】
ANDゲート714は、発振器712の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力する。
パルス生成器716は、比較器704の一致信号をトリガとしてパルスを出力する。ANDゲート715は、パルス生成器716の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来る。
【0125】
このように、記録を行った光ディスクの経過図を説明する。
図8は、光ディスク101に、映像データを追記する場合の動作を示す経過図である。
図8において、図8(a)は、内周部に画像等のディジタルデータを記録し、外周部に、タイトルを視覚的に認識可能な文字データとして記録した光ディスクである(図5と同一)。
図8(b)は、図8(a)の光ディスクに新たに、ディジタルデータを追加記録したものであり、図8(b)のように、図8(a)の記録部分から、より外周に向かって、記録部分が増えている。
【0126】
この時、図8(a)の段階で、記録した、図柄、「テレビドラマ火曜日」という文字データの記録開始位置503をディジタルデータとして光ディスク1に記録してあるので、この情報を基に、追加記録を行うことで、より外周に記録されている視覚的に認識可能な図柄の部分に干渉することなく、その内周までにディジタルデータを記録することが可能となる。
【0127】
次に、図8(c)は、図8(b)で追加記録したディジタルデータの内容を示す、タイトルを「テレビドラマ火曜日」という文字の次に続けて、「水曜日アニメ」という図柄を追加記録したものである。
この際、図8(a)の段階で記録した、視覚的に認識可能な、「テレビドラマ火曜日」という文字データの記録終了位置505をディジタルデータとして光ディスク101の中に記録して記憶している。これにより、それまで記録した視覚的に認識可能な図柄と干渉することなく、例えばその位置よりも円周方向に沿って右側に新たな図柄記録することが可能となる(図7の視覚的表示記録領域タイミングパルス生成部を用いる。)。
【0128】
この、追記した、視覚的に認識可能な図柄801の開始位置802と、記録終了位置803は、アドレス情報として、光ディスク101の中にディジタルデータとして記録され、さらなる追記の為の情報として蓄えられる。
【0129】
以上のように、このようにCD−R、DVD−Rのような記録のできる光ディスクに、光ピックアップの光ビームの光を、光ディスクの面内に設けられたトラックに沿って光のビームを照射し、前記光ビームの強度を変える、もしくは、照射する/しないを切り換えることにより、絵、文字、数字、記号等の視覚的に認識可能な図柄を記録し、未記録部分の反射率差によって、色が変わることを利用して、視覚的に認識可能な図柄を線画で記録することができる。これにより、タイトル等を視覚的に認識することができ、記録型(追記型及び書換型を含む。)の光ディスクを用いて、ユーザの手元で、視覚的に認識可能な図柄を記録することができる。
【0130】
また、光ディスクのディジタルデータを記録していない、未記録部分に、絵、文字、数字、記号等の視覚的に認識可能な図柄(視覚的表示)を記録することで、光ディスクの容量を有効活用でき、従来の再生装置でも再生することが可能となる。
さらに、光ディスクの内周部分に、ディジタルデータを記録し、外周部分に視覚的に認識可能な図柄を記録することで、従来の再生装置でも、再生することが可能となり、作成された光ディスクは、視覚的に統一感のとれたデザインとなる。
【0131】
また、音楽や映像等のディジタルデータを記録した後に、視覚的に認識可能な図柄を記録することで、内部に記録したディジタルデータの内容に即応したタイトル等を視覚的に認識可能な図柄として記録できるので、ユーザの利便性を向上することができる。
【0132】
また、視覚的表示記録位置情報を光ディスクに記録することで、記録した視覚的表示の位置を特定でき、追加記録や、消去を正確に行うことが可能となる。
視覚的表示の消去方法としては、その視覚的表示の記録部分に0又は1の一定の値を光ビームで記録することの外、一定のパターンのpビット(p≧2であって、pビット全体が表示する面積は十分に小さい。)の値(例えば01又は10の2ビットデータ、001等の3ビットデータ等)を光ビームで記録することを含む。
また、視覚的に認識可能な図柄の位置情報をユーザ情報管理領域に記録することで、特別に記録領域を必要とせず、再生装置での再生も可能となる。
【0133】
また、視覚的に認識可能な図柄の位置情報を基に、音楽や映像等のディジタルデータを追加記録することで、データを追加記録する位置が特定できるので、視覚的に認識可能な図柄とディジタルデータが干渉することなく、光ディスクの無駄領域を減らすことができ、記録領域を有効に使えることとなる。
また、視覚的に認識可能な図柄の記録位置情報を基に、視覚的に認識可能な図柄を追加記録することで、視覚的に認識可能な図柄の追記も出来るので、タイトル等の追加が容易にできるようになり、ユーザの利便性が向上する。
【0134】
また、視覚的に認識可能な図柄の記録位置情報と、音楽や映像等のディジタルデータの記録容量や、残容量をもとに、音楽や映像等のディジタルデータの記録開始位置や、記録終了位置を計算して記録することで、無駄な領域を減らすことができ、光ディスク容量を有効活用できる。
【0135】
このようにすると、図9のように、視覚的に認識可能な図柄の終了位置を基に、ディジタルデータをさらに、外周に追記することも可能である。図9では、追記した記録部分を901で示している。
【0136】
視覚的に認識可能な図柄の記録位置情報と、音楽や映像等のディジタルデータの記録容量や、残容量をもとに、視覚的に認識可能な図柄の記録できる容量又は、記録開始位置や、記録終了位置を計算して記録することで、光ディスクの容量を有効活用できるとともに、視覚的にバランス良く記録することができる。
また、視覚的に認識可能な図柄を、視覚的に分離独立した領域に記録し、領域内に収まらない場合には、別の領域に記録を行うことで、視覚的に認識可能な図柄が重なって記録されてしまうことを防止でき、視覚的にバランス良く記録することができる。
【0137】
図10は、視覚的に認識可能な図柄の空き領域が周方向足りなくなり、さらに外周に1001で示すタイトルを記録した例であり、このように、外周にタイトルを継ぎ足していく記録も可能となる。図柄1001の記録領域の先頭アドレスは1002であり、終端アドレスは1003である。
また、視覚的に認識可能な図柄の記録位置情報を基に、記録した視覚的認識可能な図柄部分に再度前記光ビームを照射することにより、一旦、記録したタイトル等の情報を視覚的に消去することができるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
【0138】
図11は、ディジタルデータを追加記録した後に、それまで記録していた視覚的に認識可能な図柄を塗りつぶすことで消去し、新たに円周方向に沿って、「水曜日アニメ」(図柄1102)と記録したものである。図柄1102が記録されている領域は、先頭アドレス1103、終端アドレス1104で定義される。
塗りつぶし領域を図11中、1101で示している。この領域は、一旦、光ビームの強弱によって線画を記録した部分をさらに、線画に関わらずに、記録を行うことで、あたかも塗りつぶしたように、視覚的に認識可能な図柄を消去することができる。
【0139】
このように、以前に記録した、視覚的に認識可能な文字データの記録終了位置505をディジタルデータとして光ディスク1の中に記憶しているので、その位置を正確に認識でき、消去することができることとなる。
また、DVD−RWのような、書き換え可能なメディアの場合には、視覚的に認識可能な図柄をこのような方法で書き換えることも可能である。
また、視覚的に認識可能な図柄の位置情報を、先頭アドレス、終端アドレスとすることで、視覚的に認識可能な図柄の位置や大きさを光ディスク内のディジタルデータとして記憶しやすく、装置が変わっても、同じ位置を特定できるので、異なった機器でも、追記が可能となる。
【0140】
実施例1の光ディスクはCD−Rであるが、これに限られるものではなく、任意の光ディスクを用いることが出来る。実施例1と同様の構成を有するディスク装置により、螺旋状に一定長のセクタ(例えば各セクタにアドレス情報が設けられている。)を配列した光ディスク(アドレス情報は、半径方向に整列していない。)に視覚的表示を形成することが出来る。アドレス情報は、溝部に設けられたウォブルからの再生信号に含まれていても良く、プリピット領域に設けられたプリピットからの再生信号に含まれていても良い。例えば、DVD−Rは、あらかじめ作成された、ガイド溝(トラック)に沿って設けられたウォブル信号と、それに同期したプレピットによって、アドレス情報を記録している。
【0141】
一般に追記又は書換可能な光ディスク(例えばCD−R/RW、DVD−R/RW、DVD−RAM)においては、光ピックアップの光ビームの照射による加熱で記録層を変質又は変形させる方式(例えば、記録層と色素を含む基板とを溶融混合する方式、記録膜に穴をあける方式、記録層の部分的に平坦化するテキスチャー方式及びモスアイ方式、気泡で記録層を変形するバブル方式、相変化方式等)、又は記録層をアモルファス状態とクリスタル状態の2相変換する方式等で情報を記録する。この方式で記録を行うと、加熱部分と非加熱部分(又は加熱温度が高い部分と低い部分)とでは、反射率に差異が生じ、加熱部分と非加熱部分とで構成される表示が視覚的に認識可能となる。
【0142】
これらの光ディスクにおいては、予め作成されたガイド溝(トラック)に沿って設けられたウォブル又はプレピット等によって光ディスク101上のそれぞれのトラックまたはセクタ(1区切りの信号ブロック)にアドレス信号が付されている。
本発明の光ディスク記録装置及び記録方法ではこの特性を利用ディジタルデータ、ディジタルデータを記録しない未記録領域(図柄データ記録領域)を意図的に作成し、その領域内に文字、記号、図形、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を光ビームで記録することで、例えば、図5の502のような図柄を光ディスク101の面上に描くことができる。
【0143】
《実施例2》
次に、本発明の実施例2の光ディスク記録再生装置について、図12〜14を参照して説明する。実施例2の光ディスク記録再生装置は、図1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例2の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の構成(図13)のみが実施例1(図3)と異なる。実施例2において、光ディスク101はDVD−Rである。
DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等は、アモルファス状態とクリスタル状態とを相変化させて種々の情報を記録する光ディスクである。アモルファス状態とクリスタル状態とでは光の反射率が異なる。実施例2の光ディスクは、この反射率の違いを利用して視覚的表示を光ディスクに記録する。
【0144】
図1において、光ディスク101に映像等のディジタルデータが記録されるとともに、視覚的に認識できる情報として、画像や記録データのタイトル(視覚的表示)が記録されている。光ディスク101は、視覚的表示の記録領域の位置、大きさ等のデータを保持している。光ディスク記録再生装置100は、光ディスク101を記録再生する。
【0145】
光ピックアップ105は、光ビームを照射してその反射光を検知することにより、光ディスク101に記録された情報を再生する。又、光ピックアップ105は、所定の変調を行った強い光ビーム照射して、情報を記録する。
光ピックアップ105は、光ディスク101に対して、光ピックアップの焦点を合わし、さらに、光ディスク1上にあらかじめ形成された、ガイド溝(トラック)の位置を検出し、そのトラックに沿って、(トラッキングをかけながら)データを記録していく。
【0146】
視覚的表示(視覚的に認識可能な画像及びタイトル等)も、同様の方法により、光デイスクに形成されたトラックに沿って、トラッキングをかけながら、記録されていく。
光ピックアップ105が内蔵するトラッキングエラー検出部は、光ビームが照射する位置が光ディスク101上のガイド溝であるトラックからどれだけずれているかを示すトラッキングエラーを検出する。光ピックアップ制御駆動部106が内蔵するトラッキング制御部は、トラッキングエラー検出部が検出したトラッキングエラーを最小にするようにトラッキングアクチュエータを制御駆動する。これにより、光ピックアップ105の光ビームがトラックに沿う。
【0147】
このように、光ピックアップ105は、光ディスク101のトラックに光ビームを沿わせながら、光ディスク101の情報を再生し、また、光ディスク101へ情報を記録している。
視覚的に認識できる図柄を書く場合、視覚的表示の記録領域の径方向の長さは、光ディスクの半径に沿った基準(例えば、先頭及び終端のアドレス情報である。)をもとに、光ディスクのトラックのピッチで割り算したトラック数の回数だけ、記録動作を行うことで作られる。
【0148】
また、視覚的表示の記録領域の周方向の長さは、各トラックの長手方向に沿った長さ(その基準は、例えば先頭及び終端のアドレス情報並びにスピンドルモータ回転位相パルスである。)で決まる。回転する光ディスクにおいては、半径に沿った基準(例えばスピンドルモータ回転位相パルス)を起点に、視覚的表示記録領域のトラックの長手方向に沿った長さを線速度で割り算した時間だけ、記録動作を行う。
【0149】
すなわち、光ディスクのトラックに沿って、光ビームを沿わせて、1回転に1つずつトラックを移動する状態で、半径に沿って同じ位置で出力されるパルス列によって、光ビームによる記録動作を行う/行わないを切り換えることで、形成することができる。
光ビームによる記録動作を行う/行わないを切り換えるパルス列は、回転同期信号(例えばスピンドルモータ回転位相パルス)に同期して出力され、径方向の長さに相当する数からなる。各パルス列は、周方向の長さに相当する時間的長さだけ出力(または非出力)される。
【0150】
図1において、回転パルス発生器104は、スピンドルモータ102の回転に同期したFG信号(Frequency Generator信号。FG信号はスピンドルモータが1回転する毎にn個出力される。nは十分に大きい(例えば1回転に100パルス以上)。)を生成する。
データ変換部119は、上述したような、記録動作を行う/行わないを切り換える、パルス列を出力する。データ変換部119は、ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123にある、ディスプレイ上で視覚的に認識可能な図柄の線画の情報を光ディスクに記録するためのパルス列に変換し、スピンドルモータ回転位相パルスに同期して出力する。
【0151】
視覚的表示記録領域情報管理部131(制御部117に含まれる。)は、光ディスク101に記録されている、視覚的に認識可能な図柄の記録領域の情報を光ピックアップ105の再生信号から取得し、又は操作部125からユーザが入力した指令により視覚的に認識可能な図柄の記録領域を決定する。
光ディスク101にはあらかじめアドレス情報が刻まれている。視覚的表示記録領域情報管理部131(制御部117)は、視覚的に認識可能な図柄の位置に相当するアドレス(先頭のアドレス及び終端のアドレス)を視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の各記憶部に書き込む。
【0152】
このように構成した光ディスク記録再生装置の動作について図12〜14を参照しながら説明する。
図12は、光ディスク101の記録トラックの一部を拡大した図である。
視覚的に認識可能な図柄は、光ディスク上の各トラック1201に記録されるピット列1202によって形成される。図柄の線画を生成するために、光ディスクの半径に沿った基準線1203を基準にして、記録を行う。線速度が一定になるようにトラックが刻まれている光ディスク(例えばCD−R、DVD−R等)の場合、アドレス情報(プリピットで形成されている。)の記録位置は、隣接トラックで半径方向に整列していない。
【0153】
1204は、視覚的に認識可能な図柄を記録する、記録開始位置を定めるアドレスの位置を示している。
回転パルス発生器104のFG信号の各パルスは、光ビームがどのトラックにあっても、半径方向に沿った基準線1203の位置で出力される。しかし、その出力の基準線は、視覚的表示記録領域の各トラックにおけるアドレス情報の記録位置と無関係に出力される。
実施例2においては、視覚的表示記録領域の先頭のアドレスの位置1204(図13の比較器1301の一致信号)の直前に出力されるFG信号を基準線として、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115が、記録に必要なパルスを発生する。これにより、視覚的に認識可能な図柄の線画を書くことができることとなる。
【0154】
図13は、実施例2の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成を示す。図13において、1301、1308は比較器、1302は先頭のアドレス情報記憶部、1309は終端のアドレス情報記憶部、1303は1/n分周器、1304、1310はS−Rフリップフロップ、1305、1312、1313はANDゲート、1306は遅延器、1307は時間幅T1記憶部、1311は発振器、1314はパルス生成器、1315はインバータである。
制御部117は、先頭のアドレス情報記憶部1302、終端のアドレス情報記憶部1309及び時間幅T1記憶部1307に、それぞれ先頭の時間情報、終端の時間情報及び時間幅T1を格納する。先頭の時間情報は、扇型等の視覚的表示記録領域の先頭の位置のアドレス情報(半径方向及び周方向の先頭位置)である。終端の時間は、扇型等の視覚的表示記録領域の半径方向の終端のアドレス情報である。時間幅T1記憶部1307は、扇型の視覚的表示記録領域の時間幅(周方向の終端)を定義する。
【0155】
発振器1311はクロックを出力する。実施例2においては、画像データを記録する前に、光ピックアップ105を先頭の時間情報(アドレス情報)及び終端の時間情報(アドレス情報)の位置で走査させる必要はない(実施例1と異なる。)。
光ディスク記録再生装置は、先頭のアドレスの位置から記録動作を開始する。
比較器1301、1308は、先頭のアドレス及び終端のアドレスの位置を検出し、それぞれ一致信号を出力する。
1/n分周器1303は、FG信号を1/nに分周し、比較器1301の一致信号によりリセットされる。FG信号は光ディスク101が1回転する毎にn個出力される故に、1/n分周器1303の出力信号は、光ディスクの1回転に1個出力され、その立ち下がり位相は一定になる。インバータ1315は、1/n分周器1303の出力信号を反転する。
【0156】
遅延器1306は、インバータ1315の出力信号を時間幅T1(時間幅T1記憶部1307に格納されている。)だけ遅延して出力する。
S−Rフリップフロップ1304は、インバータ1315の出力信号でセットされ、遅延器1306の出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ1304は、光ディスク101の周方向の領域を確定する。
S−Rフリップフロップ1310は、先頭のアドレス情報を入力した時(比較器1301が一致信号を出力)セットされ、終端のアドレス情報を入力した時(比較器1308が一致信号を出力)リセットされる。S−Rフリップフロップ1310は、半径方向の領域を確定する。ANDゲート1305は、S−Rフリップフロップ1304、1310の出力信号を入力し、視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。
【0157】
ANDゲート1312は、発振器1311の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力する。
パルス生成器1314は、インバータ1315の出力信号をトリガとしてパルスを出力する。ANDゲート1313は、パルス生成器1314の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来る。
【0158】
記録領域が環状(360度の扇型)であれば、視覚的表示を記録する基準となる位置として、光ディスクの周方向のアドレスを決めなくても良い(光ディスクの全面に記録するのでなければ、通常、半径方向の基準となるアドレス(例えば視覚的表示記録領域の先頭のアドレス)は、決める必要がある。)。例えば1/n分周器1303をフリーランで動作させ、時間幅T1を光ディスクの周期T0より僅かに小さな値に設定しても良い。
光ディスクを光ディスク記録再生装置から取り出さなければ(1/n分周器1303はフリーランで動作し続ける。)、このようにして記録した視覚的表示の縦(半径)方向又は横(周)方向に並べて他の視覚的表示を追加して記録することも出来る。
【0159】
記録に用いるパルス列を図14に示す(光ディスクに文字”A”を記録するパルス列である。)。記録のスタートとなるパルス1401は、アドレス情報の認識信号(図13の比較器1301が出力する一致信号)である。その直前の(回路構成を変更して、直後にすることも出来る。)スピンドルモータFG信号1402を基準に、データ変換部119は画像データ1403−1、・・・1403−nを出力する。
【0160】
このような記録を行う際、線速度一定でも記録可能であるが、より精度の高い記録を行うために、実施例2においてはスピンドルモータ102を回転数一定(CAV方式)で回転させて、視覚的表示を記録する。
すなわち、スピンドルモータ制御駆動部103はスピンドルモータ102を、通常のディジタルデータを記録する時は線速度一定(CLV方式)で回転させ、視覚的表示を記録する時は回転数一定(CAV方式)で回転させる。スピンドルモータ制御駆動部103は回転方式を切り換えることが出来る。
CAV回転では、光ディスクの円弧に沿った文字等を記録するのに適しており、CLV回転では、円弧によらない、上下均等な図形を記録するのに適している。
【0161】
このように、実施例2の光ディスク記録再生装置は、光ディスクのガイド溝を検出するトラッキングエラー検出部と、トラッキングエラー検出部の出力をもとにトラックに光ビームを沿わせるトラッキング制御部とを有し、光ピックアップによって光ビームの光強度を変えることにより、通常のディジタルデータを記録するのと同様のトラック制御により、簡易な構成で、視覚的に認識可能な図柄を記録することができる。
【0162】
また、視覚的表示記録領域情報管理部によって、例えば光ディスクから視覚的表示記録領域情報を読み取り、この情報に基づいて視覚的表示領域に新たな視覚的表示を追加記録することが出来る。これにより、録画したい内容にタイトルを追加しながら録画していくことができることとなり、追加記録に対応できる。
【0163】
また、視覚的に認識可能な図柄を記録する領域の先頭のアドレス位置近傍で出力されるFG信号を基準として、データ変換部119が画像データのパルス列を発生させることにより、トラック間で段差が生じにくい線画を記録することができる。
【0164】
また、視覚的に認識可能な図柄を記録する際には、一定の回転数(CAV)または、一定の線速度(CLV)のいずれかを選択して記録を行うことで、視覚的に認識可能な図柄を、一定回転の場合には、光ディスク周に沿って、記録でき、一定の線速度の場合には、周によらず、縦横の比率の整ったものになり、視覚的な印象を変化させることができ、ユーザの利便性が向上する。
【0165】
また、なお、視覚的に認識可能な図柄の位置に関する情報は、光ディスク101にディジタルデータとして記録するとしたが、光ディスク記録再生装置が有する半導体メモリ又はハードディスク等の他の記録媒体に記録しても良い。
その場合には、光ディスクの方式によらず、視覚的に認識可能な図柄の位置を記録できるので、多様な光ディスクに対応でき、ユーザのライブラリ化が可能となり、利便性が向上する。
【0166】
《実施例3》
次に、本発明の実施例3の光ディスク記録再生装置を、図15〜17を参照して説明する。実施例3の光ディスク記録再生装置は、図1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例3の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の構成(図15)のみが実施例1(図3)と異なる。実施例3において、光ディスク101はDVD−Rである。
【0167】
視覚的表示のトラック毎の(1回転毎の)記録開始タイミング(基準線)は、光ディスクの半径方向に沿って同じ位置である必要がある。しかしながら、DVD−Rの各トラックのアドレス位置は、光ディスクの半径方向に整列していない。
しかし、各アドレスの周方向の位置(角度情報)と、その半径方向の位置(トラック情報)に基づいて、各アドレスの位置と、基準線との距離を計算することは可能である。その距離に相当する時間分の補正を加えれば、半径方向に揃った記録開始タイミングで視覚的表示を記録することが出来る。
【0168】
例えば、光ディスクの最外周の半径をR1、最内周の半径をR2、隣接するアドレス情報の記録位置の距離(セクタ長さ)をL1、トラックピッチをtとする。
第n番目のセクタのトラック番号(何週目のトラックかを示す。)をkとする。
下記の2式を満たすkがトラック番号である。
(n・L1×t)+π・R22−π(R2+kt)2>0
(n・L1×t)+π・R22−π{R2+(k+1)t}2<0
第n番目のセクタの角度に相当する長さL2は、第1〜n番目のセクタの全トラック長から整数周分の長さを引いた長さであるから、下記の式で表される。
L2={(n・L1×t)+π・R22−π(R2+kt)2}/t
を角度θに変換すると、下記の式になる。
θ=L2/(R2+kt) [rad]
【0169】
記録開始の基準線の角度をθ0とすると、第n番目のセクタまでの角度差(θ0−θ)は、下記の式で表される。
(θ0−θ)=θ0−L2/(R2+kt)
光ディスクの1回転の周期をT0とすると、第n番目のアドレスを読んでから記録開始の基準線までの遅延時間は下記の式で表される。光ディスクをCAV方式で回転させた場合はT0は一定値であり、光ディスクをCLV方式で回転させた場合はT0は半径方向の位置に依存する。
(T0/2π)×{θ0−L2/(R2+kt)}
上記の計算方法では誤差が外周に近づくにつれて累積する。これを避けるため、制御部117が例えばいくつかのアドレスの正確な位置のテーブルを持ち、あるアドレスの位置は最も近いテーブル上の位置を起点に算出しても良い。
【0170】
実施例3の光ディスク記録再生装置においては、制御部117が1回転毎にそのトラックにおける記録開始位置(第1の基準線)及び記録終了位置(第2の基準線)に最も近いアドレスの位置と、そのアドレスの位置から記録開始及び記録終了の基準線までの時間差をそれぞれ算出し、視覚的表示記録タイミングパルス生成部の各記憶部に格納する。
【0171】
図15は、実施例3の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成を示す。図15において、1501は比較器、1502は先頭の時間情報記憶部、1503、1507は遅延器、1504は遅延量記憶部、1505はS−Rフリップフロップ、1506は時間幅T1記憶部、1508は発振器、1510、1511はANDゲート、1509はパルス生成器である。
制御部117は、記録開始前に、時間幅T1記憶部1506に時間幅T1を格納する。時間幅T1は、視覚的表示記録領域の周方向の時間(各トラックで時間T1だけ視覚的表示を記録する。)である。制御部117は、記録開始後光ディスクが1回転する毎に、上記の計算をして、先頭のアドレス情報記憶部1502及び遅延量記憶部1504に、それぞれそのトラックにおける(その光ディスクの回転における)先頭の時間情報及び遅延量を格納する。
【0172】
先頭のアドレス情報は扇型等の視覚的表示記録領域の周方向の先頭の位置のアドレス情報である。このアドレス情報の位置は半径方向に整列していない。しかし、各トラックのアドレス情報の位置にそのトラックで設定した遅延量を加算した位置は、ほぼ半径方向に整列しており、正しい形状で視覚的表示を記録することが出来る。実施例3において、制御部117は1回転毎に視覚的表示の記録領域を確定する値を設定している。終端のアドレス情報を設定しない。
【0173】
光ディスク記録再生装置は、先頭のアドレスの位置から記録動作を開始する。
比較器1501は、先頭のアドレスの位置を検出し、一致信号を出力する。
遅延器1503は、比較器1501が一致信号を出力した時を起点として遅延量設定部1504に格納された遅延時間を経た時に、遅延信号を出力する。
遅延器1507は、遅延器1503の出力信号を更に時間幅T1だけ遅延させた遅延信号を出力する。
【0174】
S−Rフリップフロップ1505は、遅延器1503の出力信号でセットされ、遅延器1507の出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ1505は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。
ANDゲート1510は、発振器1508の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力する。
パルス生成器1509は、遅延器1503の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転する毎に)パルスを出力する。ANDゲート1511は、パルス生成器1509の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来る。
【0175】
実施例3の光ディスク記録再生装置の視覚的表示領域情報管理部131及び視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の動作を図16、17を用いて説明する。
実施例3の光ディスク101はDVD−Rであり、アドレス情報の位置が半径方向に整列していない(線速度が一定になるように、トラックが刻まれている。)。この光ディスクに、図16に示すタイミングで視覚的表示を記録する。図16において、光ディスク上の各トラック1601に画像データのピット列1602が記録される。ピット列1602によって、視覚的に認識可能な図柄の線画が形成される。
【0176】
DVD−Rにおいては、アドレス情報の認識位置は、例えばA1〜A4に示すように隣接トラックで揃った位置に無い(半径方向に整列していない。)。光ディスクにあらかじめ記録されているアドレス情報は、トラックが1本違うと、半径方向に隣接した位置にあるのではなく、そこからずれた位置に位置する。また、アドレスは、一周に数十個しかきざまれていないために、その精度が視覚的に認識可能な図柄の滑らかさに影響する。
実施例においては、アドレスの値及びその時の半径位置から、各トラックの先頭のアドレスから基準線までの距離を計算し、その距離に相当する時間分の補正(DT1〜DT4)を加えて、記録開始タイミングを生成している。これにより、アドレスの位置が半径方向に整列していなくても、アドレス信号を記録開始情報として、半径方向に伸びる基準線1603からほぼ正確に記録を開始することが出来る。画像データの記録は、基準線1603を起点に開始される。
【0177】
図17は、実施例3の各部波形を示す。1701、1703、1705、1707はアドレス認識信号(図15の比較器1501が出力する一致信号)を示す。1709は遅延器1503の出力信号を示す。データ変換部119は、遅延器1503の立ち上がりエッジを起点にデータ変換された画像データ1702、1704、1706、1708を出力する。
【0178】
視覚的表示記録領域の周方向及び、径方向の大きさ(視覚的表示記録領域情報)は、視覚的表示記録領域記憶部122に記憶されている。光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録領域情報を基に、視覚的表示記録領域を定める。データ変換部119は、視覚的表示記録領域においてパルス列1702、1704、1706、1708を出力する。
光ディスク101には、1702、1704、1706、1708のパルスがハイの区間のみ、光ビームによりマークが記録される(それ以外の部分にはスペースが記録される。)。
【0179】
データ変換部119によって生成された画像データのパルス列は、符号化器112によって符号化されたディジタルデータと選択的に、記録部110に送られる。記録部110は、パルス列又はディジタルデータに応じて変調信号を出力する。光ピックアップ105のレーザはこの変調信号によって変調されて光ディスク101に画像データ及びディジタルデータを記録する。
このように、データ変換部119の出力信号を基に、光ビームによる記録動作を行う/行わないを切り換えることで、径方向および、周方向に所定の長さの画像データを記録することができる。ユーザは、記録された視覚的表示を視覚的に認識することが出来る。
【0180】
このように、また、アドレスの認識位置から、光ディスク上の半径基準位置とのずれ量を算出補正して、回転に同期した記録開始信号を得ることが出来る。これにより所定の位置に視覚的表示を記録することができ、視覚的に認識可能な図柄を段差なく記録することができる。
【0181】
《実施例4》
次に、本発明の実施例4について、図18、19を参照しながら説明する。実施例4の光ディスク記録再生装置は、実施例3の光ディスク記録再生装置と同一の構成を有する(図1、図15)。実施例4においては、視覚的表示を記録する時の制御方法が実施例3と異なる。実施例4において、光ディスク101はDVD−Rである。
実施例3においては、制御部117は、光ディスクが1回転する毎に視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の先頭のアドレス情報記憶部1502の設定値を更新した。実施例4においては、制御部117は、記録開始前に視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の先頭のアドレス情報記憶部1502に所定の値を設定し、その後記録中に設定値を更新しない。制御部117は、光ディスクが1回転する毎に視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の遅延量記憶部1504に所定の遅延量を設定する。
【0182】
図18は、光ディスク101の一部の拡大図である。図18において、光ディスク上の各トラック1801に画像データのピット列1802が記録される。ピット列1802によって、視覚的に認識可能な図柄の線画が形成される。
DVD−R等の光ディスク(線速度が一定になるようにトラックが刻まれている。)においては、アドレス情報の位置が隣接トラックで揃った位置に無い(半径方向に整列していない。)。
【0183】
実施例4の光ディスク記録再生装置の光ピックアップ105は、視覚的表示を記録する時は光ディスクが1回転する毎に必ず視覚的表示記録領域の先頭のアドレスが記録されている位置1804を通過してから、各トラックにピット列を書き込む。
光ピックアップ105の光ビームは、視覚的に認識可能な図柄を最初に記録する記録開始位置に近いアドレス位置(視覚的表示記録領域の先頭のアドレスの位置)1804を通過した後に、記録したいトラックにジャンプして、所定の時間T1〜T5経過した後に記録を開始する。
【0184】
そのトラックを記録し終わったら、光ピックアップ105の光ビームは先頭のアドレスが記録されている位置1804を有するトラックにトラックジャンプして戻る。光ディスクがその時点から1回転して光ビームが位置1804を再び通過すると、光ビームは、先ほどよりも、1本多くトラックジャンプして、次のトラックにピット列を記録する。
図19は、実施例4の光ディスク記録再生装置の各部波形を示す(光ディスクに文字”A”を記録するパルス列である。)。データ変換部119は、先頭のアドレスの認識信号(図15の比較器1501の一致信号)を基準に所定の遅延量を経過した後に、パルス列1902−1〜1902−nを出力する。
【0185】
実施例4の光ディスク記録再生装置においては、1回転毎に光ビームが1つの先頭のアドレス位置を通過し、その後トラッキングアクチュエータ又はトラバースモータ108を用いてトラックジャンプして、記録を行う。視覚的に認識可能な図柄を段差なく、記録することができる。実施例4の光ディスク記録再生装置においては、回転パルスを生成するセンサ等の部品が不要である。
【0186】
《実施例5》
本発明の実施例5について、図20〜24を参照しながら説明する。実施例5の光ディスク記録再生装置は、図1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例5の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の構成(図20)のみが実施例1(図3)と異なる。実施例5において、光ディスク101はCD−Rである。CD−Rにおいては、アドレス情報の位置は半径方向に整列していない。
【0187】
図20は、実施例5の光ディスク記録再生装置により雪だるまの絵の視覚的表示を書き込んだ光ディスク101の外観図である。
図20において、最初にユーザが光ディスク101の内周部の領域2001のみに音楽、映像等のディジタルデータを記録した。次に、ユーザが、外周部の領域2002にも音楽、映像等のディジタルデータを記録し、更に視覚的表示2003を設定し、そこに図柄データを記録した。
【0188】
記録する図柄データ(例えば、「A」という文字とする。)は、ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123に製造時から記憶されている図柄から選択しても良く、操作部125から入力しても良い。ユーザは、例えば操作部125の「A」というキーボードを押して文字「A」を指定しても良く、STBから入力した画像データから記録する図柄を選択しても良い。
【0189】
CD−Rには時間情報(ウォブル信号)が書き込まれているが、実際に書き込まれたディジタルデータと時間情報との間には多少の位相ずれを生じる場合がある。視覚的表示記録領域と通常のディジタルデータの記録領域とがトラックの長手方向で接する部分2005、2006において、ディジタルデータが最後のビットまで記録され、最初のビットから記録を開始する必要がある。例えばディジタルデータの最後のビットが接線2005を越えて視覚的表示記録領域に入り、記録されなかったり、ディジタルデータの最初のビットが接線2006の前に鳴ってしまって視覚的表示記録領域に入り、記録されなかったりすることは好ましくない。
実施例5の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録領域と通常のディジタルデータの記録領域とがトラックの長手方向で接する場合において、その接する部分において、確実にディジタルデータが最後のビットまで記録され、確実に最初のビットから記録を開始することを特徴とする。
【0190】
図21は、実施例5の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成を示す。図21において、2101、2104、2110、2114は比較器、2102は先頭の時間情報記憶部、2115は終端の時間情報記憶部、2103はラッチ、2105、2111はMMV(モノマルチバイブレータ)、2106、2112、2113、2120、2121はANDゲート、2107、2116はS−Rフリップフロップ、2108は時間幅T1記憶部、2109は加算器、2117は発振器、2118はカウンタ、2119はパルス生成器である。
実施例5の視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、再生部107が出力したセクタ立ち上がりパルスを入力する。再生部107は、再生信号のセクタの始端又は終端で立ち上がりパルスを出力する。
【0191】
制御部117は、記録開始前に、先頭の時間情報記憶部2102、終端の時間情報記憶部2115及び時間幅T1記憶部2108に、それぞれ先頭の時間情報、終端の時間情報、時間幅T1を格納する。
先頭の時間情報は、視覚的表示記録領域の先頭の時間情報(最内周のトラックの先頭の位置)である。終端の時間情報は、視覚的表示記録領域の終端の時間情報(最外周のトラックの最後の位置。実施例5においては、終端の時間情報は視覚的表示記録領域の半径方向の端を規定するだけである故に、終端の時間情報は最外周のトラック上の任意の時間情報であっても良い。)である。
時間幅T1は、視覚的表示記録領域の周方向の時間(各トラックで時間T1だけ視覚的表示を記録する。)である。
【0192】
光ディスク記録再生装置は、先頭の時間情報の位置から記録動作を開始する。
発振器2117は高い周波数のクロック(実施例においては、画像データの読み出し用クロック(コラム)に相当する。)を出力する。カウンタ2118は発振器2117の出力クロックを入力してカウントし、スピンドルモータ回転位相パルス(光ディスク101は1回転する毎に1パルス出力される。)でリセットされる。従って、カウンタ2118の値は、スピンドルモータ回転位相パルスを起点として計測された時間に比例する。
【0193】
比較器2101は、時間情報を入力して先頭の時間情報の位置を検出し、一致信号を出力する。ラッチ2103は、比較器2101が一致信号を出力したタイミングでカウンタ2118の値をラッチする。ラッチ2103は、先頭の時間情報の位置におけるカウンタ2118の値を保持する。
比較器2104は、カウンタ2118の出力信号とラッチ2103の出力信号とを入力し、先頭の時間情報の位置と同位相の位置(先頭の時間情報の位置を通る光ディスクの半径方向の線分上の位置)において一致信号を出力する。MMV2105は、比較器2104が出力する一致信号をトリガとして、一定時間(少なくともセクタ立ち上がりパルスのインターバルよりも長い期間)ON状態になる。ANDゲート2105は、セクタ立ち上がりパルスとMMV2105の出力信号とを入力し、それらの論理積を出力する。
【0194】
加算器2109は、ラッチ2103がラッチした値と、時間幅T1とを加算する。比較器2110は、カウンタ2118の出力信号と加算器2109の出力信号とを入力し、各トラックの終端の位置(終端の位置は、光ディスクの半径方向に整列する。)において一致信号を出力する。MMV2111は、比較器2110が出力する一致信号をトリガとして、一定時間(少なくともセクタ立ち上がりパルスのインターバルよりも長い期間)ON状態になる。ANDゲート2112は、セクタ立ち上がりパルスとMMV2111の出力信号とを入力し、それらの論理積を出力する。
【0195】
S−Rフリップフロップ2107は、ANDゲート2106の出力信号でセットされ、ANDゲート2112の出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ2107は、視覚的表示記録領域の周方向の範囲を規定する。S−Rフリップフロップ2107は、再生信号から抽出されたセクタ立ち上がりパルスの発生タイミングでセットされ且つリセットされる故に、ディジタルデータのセクタの記録が終了した時点で視覚的表示記録領域が始まり、視覚的表示記録領域が終了した時点でディジタルデータのセクタの記録が開始される。即ち、視覚的表示記録領域の周方向の境界で、ディジタルデータの最後のビット又は最初のビットが消される恐れがない。好ましくは、実際に書き込む視覚的表示は、図21で確定した視覚的表示記録領域の周方向の境界よりも、更に内側の領域に書き込む(周方向の境界付近には視覚提起表示を書き込まない。)。
【0196】
S−Rフリップフロップ2116は、比較器2101の出力信号(先頭の時間情報との一致信号)でセットされ、比較器2114の出力信号(終端の時間情報との一致信号)でリセットされる。S−Rフリップフロップ2116は、視覚的表示記録領域の半径方向の範囲を規定する。
ANDゲート2113は、S−Rフリップフロップ2107、2116の出力信号を入力し、両者の論理積である視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。
ANDゲート2120は、発振器2117の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力する。
【0197】
パルス生成器2119は、ANDゲート2106の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転する毎に)パルスを出力する。ANDゲート2121は、パルス生成器2119の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来る。
【0198】
図22は、実施例5の光ディスク記録再生装置の記録時における各部の動作波形図である(文字「A」を光ディスクに視覚的表示として記録する。)。
図22において、2201は、時間情報及びスピンドルモータ回転位相パルスに基づいて生成された視覚的表示記録領域のスタートパルス(比較器2104が出力する一致信号)であり、T0はスピンドルモータ102の1回転周期を示す。
2202は、スタートパルス2201の立ち上がりを起点とする時間幅T1のパルスである。T1は視覚的表示記録領域の記録期間(ディジタルデータの未記録期間)を示す。
2203は、光ディスク101上のセクタを示し、斜線部(C1)がディジタルデータが記録されないセクタ(未記録セクタ)を示し白抜き部(C2)がディジタルデータが記録されるセクタ(記録セクタ)を示す。
2204−1〜2204−nは、データ変換部119から出力される視覚的表示の画像データの記録信号の波形を示す。
【0199】
パルス2202がHIGHレベルとなった瞬間は、2203に示す記録セクタ(TS)の途中であるため、このセクタが終了するまでディジタルデータの記録動作を継続し、次のセクタから記録動作を停止する。
パルス2202がLOWレベルとなった瞬間は、2203に示す未記録セクタ(TS)の途中であるため、このセクタが終了するまで待ち、次のセクタの最初からディジタルデータの記録動作を再開する。このようにして、2203のC1に示すセクタが未記録セクタとなり(ANDゲート2113の出力信号である視覚的表示記録領域ウインドウ信号のハイレベル期間である。)、2203のC2に示すセクタがディジタルデータの記録済みセクタとなる。このようにしてディジタルデータのセクタに同期した視覚的表示の記録期間(C1の期間)を定める視覚的表示記録領域ウインドウ信号が生成される。これをディスクの回転に同期して繰り返すことにより、図20に示すように、光ディスク101の記録面上にディジタルデータ及び視覚的表示の双方が記録される。
【0200】
視覚的表示記録時に光ディスク101をCAV方式で(定回転数で)回転させると、視覚的表示記録領域ウインドウ信号で規定される視覚的表示記録領域は、図20の2003に示すように境界が半径方向に略整列した扇形の形状を有する。同様に、視覚的表示記録時に光ディスク101をCLV方式で(定線速度で)回転させると、視覚的表示記録領域ウインドウ信号で規定される視覚的表示記録領域は、略矩形の形状を有する。
【0201】
記録されたディジタルデータは、記録セクタ単位で記録されるため、情報再生時には、間欠的に記録されたセクタを各々再生してバッファメモリ等に蓄積し、これらのセクタをつなぎあわせて再生することにより、音楽や映像等の連続的な情報の場合でも、途切れなく連続再生することが容易に可能である。
【0202】
実施例5においては、僅かなデータ量(先頭の時間情報、終端の時間情報及び時間幅T1)を記憶するだけで視覚的表示記録領域を特定できる。又、ディジタルデータをセクタの終わりまで記録した時点で視覚的表示記録領域(視覚的表示記録領域ウインドウ信号)がスタートし、ディジタルデータをセクタの先頭から記録を開始出来るように視覚的表示記録領域(視覚的表示記録領域ウインドウ信号)が終了する。
視覚的表示記録領域(視覚的表示記録領域ウインドウ信号)の前後(トラックの周方向での前後を言う。)のいずれかにディジタルデータが記録されていない場合は、未記録側の始終端タイミング(視覚的表示記録領域ウインドウ信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ)はセクタの立ち上がり信号と無関係であっても良い。ディジタルデータを追記する場合は、追記するディジタルデータの一部が視覚的表示記録領域に入らないようにする。
【0203】
図20においては光ディスク101上の1つの領域に図柄データ(視覚的表示)を記録したが、図23に示すように、2つの領域に図柄データを記録することもできる。
この場合は、例えば、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115が、図21の回路を2つ有することにより実現できる。3つ以上(n個)の領域に図柄データを記録する場合も同様に図21の回路をn個有することにより実現できる。nが大きい場合、レジスタを追加することにより、回路規模の増大を抑えることも出来る。
図24に示すように、光ディスク101の記録面上の所定又はユーザが設定した角度幅に対応する全領域に図柄データを記録しても良い。
【0204】
符号化器112が符号化されたディジタルデータを出力し、データ変換部119がデータ変換された画像情報を出力し、切換スイッチ111が視覚的表示記録領域ウインドウ信号に従って2つの信号を択一的に出力することにより、1回の記録動作でディジタルデータ及び視覚的表示を同時に書き込むことが出来る。この方法は、ディジタルデータと図柄データの双方を記録する合計の時間が最も短くなり、光ディスク101に記録すべきディジタルデータと視覚的表示が確定していて、情報を一度に記録したい場合等に適している。
【0205】
先にディジタルデータを記録し、その後に図柄データを記録しても良い。
この場合の記録方法を以下に記載する。先ず、ユーザは、図柄データの選択をしないで、未記録領域の確保のみの指示を操作部125を通して行う。
記録動作が開始すると、信号入出力部113より入力した映像信号及び音声信号等のディジタルデータが、符号化部112によってデータ記録信号に符号化される。切換スイッチ111は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号がロウレベルである期間、符号化されたディジタルデータを選択して出力する。記録部110、光ピックアップ105は、切換スイッチ111の出力信号を光ディスク101に記録する。
データ変換部119は、スペース信号(光ディスク101を加熱しない。)しか出力しない。視覚的表示記録領域ウインドウ信号がハイレベルである期間、実質的に記録部光ディスク101には何も記録されない。
【0206】
その後、上記の方法により、視覚的表示記録領域ウインドウ信号がハイレベルである期間に視覚的表示を記録する。視覚的表示のみを記録する(ディジタルデータを記録しない)時は、符号化器112はスペース信号(光ディスク101を加熱しない。)しか出力しない。視覚的表示記録領域ウインドウ信号がロウレベルである期間、実質的に記録部光ディスク101には何も記録されない。
【0207】
ユーザにより未記録領域(視覚的表示記録領域)の角度及び角度幅が指定されている場合は、その角度に応じて視覚的表示記録タイミングパルスのハイレベル出力期間T1が決まる。
【0208】
図柄データのみを記録する場合も、再生されたディジタルデータからセクタ立ち上がりパルスが生成される。光ディスク101が未記録であれば、再生部107は、再生信号の中からセクタを抽出できない故に、擬似的なセクタ立ち上がりパルスを生成することが好ましい。
ディジタルデータ記録時と図柄データ記録時とではセクタ立ち上がりパルス2203の位相が変動する可能性がある。それ故に、視覚的表示記録領域とデータ記録領域との境界近傍では図柄データを記録できないようにすることが好ましい。即ち、視覚的表示記録領域ウインドウ信号(期間T1)の立ち上がり後、第2の期間T2において図柄データの記録を禁止し、第2の期間T2経過後、第3の期間T3(T2+T3<T1)に限り図柄データを記録し、視覚的表示記録領域ウインドウ信号の残る第4の期間T4(=T1−T2−T3)において再び図柄データの記録を禁止する。第2の期間T2及び第4の期間T4は、位相変動量の最大値より大きな値に設定する。
これによりディジタルデータと図柄データが同一箇所に重複記録されることを防止できる。
【0209】
先に図柄デ−タを記録し、その後にディジタルデータを記録する方法を以下に記載する。
先ずユーザは、記録する図柄データと、視覚的表示記録領域の設定とを行う。ユーザは、予め用意されている視覚的表示記録領域を承認する指令又は特定の角度及び角度幅の視覚的表示記録領域を設定する指令を操作部125から入力して、視覚的表示記録領域を設定する。
記録動作が開始すると、データ変換部119は、ユーザがディスプレイを見ながら選択したディスプレイ表示用の図柄データ(視覚的表示)をデータ変換し、データ変換した画像データを出力する。
【0210】
切換スイッチ111は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号がハイレベルである期間、データ変換部119が出力する画像データを選択して出力する。記録部110、光ピックアップ105は、切換スイッチ111の出力信号を光ディスク101に記録する。
視覚的表示のみを記録する(ディジタルデータを記録しない)時は、符号化器112はスペース信号(光ディスク101を加熱しない。)しか出力しない。視覚的表示記録領域ウインドウ信号がロウレベルである期間、実質的に記録部光ディスク101には何も記録されない。
【0211】
その後、上記の方法により、ディジタルデータを記録する。切換スイッチ111は、視覚的表示記録領域ウインドウ信号がロウレベルである期間、符号化されたディジタルデータを選択して出力する。記録部110、光ピックアップ105は、切換スイッチ111の出力信号を光ディスク101に記録する。
ディジタルデータのみを記録する時、データ変換部119は、スペース信号(光ディスク101を加熱しない。)しか出力しない。視覚的表示記録領域ウインドウ信号がハイレベルである期間、実質的に記録部光ディスク101には何も記録されない。
【0212】
ユーザにより未記録領域(視覚的表示記録領域)の角度及び角度幅が指定されている場合は、その角度に応じて視覚的表示記録タイミングパルスのハイレベル出力期間T1が決まる。
以上の方法は、ユーザが、図柄データを所望の大きさで記録したい場合に、先に図柄データを所望の大きさで記録し、余った記録領域にディジタルデータを追記するようなケースに有効である。
【0213】
以上のように、実施例5の光ディスク記録装置及び記録方法では、図柄データ記録タイミングパルスを生成し、図柄データ記録タイミングパルスがHIGHレベルの期間は図柄データを、LOWレベルの場合はディジタルデータを、選択して記録することで、ユーザが、追記型又は書換え型の光ディスク101に任意の図柄データをディジタルデータと共に記録することが可能である。
また、スピンドルモータ102が1回転する毎に複数の視覚的表示記録領域ウインドウ信号を発生させることで図柄データを光ディスク101の記録面上の複数箇所に記録することができる。
また、視覚的表示記録領域ウインドウ信号のハイレベル期間を変化させることで、図柄データの記録範囲(角度及び角度幅)も任意に調整することができる。
更に、ディジタルデータ及び図柄データの記録順序もユーザが、用途に応じて適宜設定できる。
【0214】
《実施例6》
図25及び図26を用いて、本発明の実施例6の光ディスク、光ディスク記録装置及び記録方法について説明する。実施例6の光ディスク記録再生装置は、図1の構成を有する(実施例5と同じ)。実施例6の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の構成(図26)のみが実施例5(図21)と異なる。実施例6において、光ディスク101はCD−Rである。CD−Rにおいては、アドレス情報の位置は半径方向に整列していない。
【0215】
実施例6の光ディスク記録再生装置は、スピンドルモータ102の1回転周期中に(1トラック内で)ディジタルデータと図柄データとを切り替えて記録するのみならず(実施例5と同様)、スピンドルモータ102の回転周期毎(トラック単位毎)にディジタルデータと図柄データとを切り替えて記録する。
図25は、本発明の実施例6の光ディスク記録再生装置によって、ディジタルデータ及び図柄データを記録した光ディスク101の正面の一部の拡大図である。
【0216】
図25において、のトラック横軸は光ディスク101のトラック方向、縦軸は半径方向に対応している。トラック群2501には画像データ(視覚的表示)が記録されており、トラック群2502には通常のディジタルデータが記録されている。 各トラック群2501(ディジタルデータとしては未記録のトラック数)はM本のトラックを有し、各トラック群2502は、N本のトラックを有する。
視覚的表示記録領域は周方向(図25の横方向)にも境界を持つこと(例えば、一定角度範囲)が出来る。図25において、視覚的表示記録領域の周方向の境界は図示していない。
【0217】
図柄データを幅方向に隣接する、Mトラック(Mは正整数)の帯状の領域(Mトラックの領域2501の数は2以上)に記録する。隣接するトラック群2501の間隔(他の帯状の領域)は、それぞれNトラック分の幅である。連続するMトラック全て(360度の角度)を視覚的表示記録領域としても良く、連続するMトラックの一部(360度より小さい所定の角度)を視覚的表示記録領域としても良い。
図25では、例としてディジタルデータを記録するトラックの数Nと図柄データを記録するトラックの数Mとを、同じ値(N=M)に設定している。Mトラック毎に交互にディジタルデータと図柄データ(視覚的表示)とを記録することにより、アルファベットの文字”A”を記録している。
これにより、ちょうどベネシアンブラインドを通して見るように、ユーザは光ディスク101に記録された視覚的表示を見ることが出来る。
【0218】
図26は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115のブロック図である。実施例6の視覚的表示記録タイミングパルス生成部(図26)は、実施例5の視覚的表示記録タイミングパルス生成部(図21)に類似する。実施例6の視覚的表示記録タイミングパルス生成部(図26)は、ANDゲート2113に代えてANDゲート2601を有し、更にカウンタ2602を有する。他のブロックについては、両者は同一である。図26において、図22と同一のブロックには同一の符号を付している。同一のブロックの説明は省略する。
【0219】
図26において、カウンタ2602は、パルス生成器2119の出力パルス(1回転毎に1パルス)をクロックとして入力するカウンタである。カウンタ2602は、(M+N)クロック期間を1周期として、連続するMクロック期間(Mトラック期間)ハイレベルになり、連続するNクロック期間(Nトラック期間)ロウレベルになる。M、Nの値はそれぞれ制御部117から任意に設定可能である。
ANDゲート2601は、S−Rフリップフロップ2107の出力信号(視覚的表示記録領域の周方向の領域を規定する。)と、S−Rフリップフロップ2116の出力信号(視覚的表示記録領域の半径方向の領域を規定する。)と、カウンタ2602の出力信号とを入力し、3つの信号の論理積(視覚的表示記録領域ウインドウ信号)を出力する。
【0220】
ANDゲート2120は、発振器2117の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力する。
ANDゲート2121は、パルス生成器2119の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来る。
上記の構成により、図25に示すような視覚的表示を記録することが出来る。
【0221】
実施例6においては、図柄データ記録タイミングパルスにより、光ディスク101上の所定の先頭部分から、図柄データ記録領域を有するM個のトラックと、図柄データ記録領域を有しないN個のトラックとが交互に生成される。尚、「M個のトラック」とはM回転分のトラックを意味する。実施例においてトラックは光ディスク101の内周から外周に向かって螺旋状に形成された1本の連続するトラックであるが、この場合は、1トラックは1回転分の長さのトラックを意味することとする。
【0222】
次に、この記録動作について説明する。
ユーザは、先ず記録する視覚的表示(例えば、”A”という文字)の選択を行う。視覚的表示は、ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123より選択しても良いし、操作部125から入力しても良い。
データ変換部119は、光ディスク101の記録面上に、所定の記録サイズで選択した視覚的表示を記録するためのデータ変換を行い、データ変換した画像データを生成する。この時、ユーザは光ディスク上の視覚的表示の大きさを操作部125を通して設定することも可能である。
【0223】
例えば、Nを2トラック、Mを1トラックにして交互に記録することもできる。この場合は、図柄データのコントラストが下がり、視覚的な認識度が下がるが、ディジタルデータの記録可能容量を増加させる効果がある。反対に、Nを1トラック、Mを2トラックにして交互に記録することもできる。この場合は、図柄データのコントラストが上がり視覚的な認識度が上がるが、ディジタルデータの記録可能容量は減少する。
【0224】
以上のように、実施例6により、光ディスク101の広い領域(最大は全記録領域)を有効に活用して、ディジタルデータの記録容量を確保し、且つ大きな図柄を光ディスクに書き込むことが出来る。
また、Nの本数とMの本数の比率を適宜に設定することで、ユーザの好みに応じて図柄データの認識度とディジタルデータの記録可能容量とのバランスを調整することができる。
上記の実施例は、CD−R及びその記録装置であったが、本発明の適用は、これに限られるものではなく、反射率の大小を生じる任意のデータ記録方法の光ディスクに適用可能である。
【0225】
《実施例7》
本発明の実施例7について、図27〜29を参照しながら説明する。
実施例7において、光ディスク101はDVD−RAMである。図27はDVD−RAMの概略的な構成を示す。ZCLV(又はZCAV)方式(ゾーンCLV方式。DVD−RAMを含む。)は複数のゾーン2701を有し、各ゾーン2701は一定角度を有するセクタ2702に分割されている。各セクタには、ピットによりアドレス情報が記録されている。全てのセクタの長さがほぼ一定値になるように、各ゾーンのセクタの角度が決められている(外周のゾーン程、セクタの角度は小さい。)。
ゾーン内においては、隣接するセクタの境界は半径方向に整列している。ゾーン間ではセクタの境界は半径方向に整列していない。
実施例7の光ディスク記録再生装置は、ゾーンCLV方式の任意の光ディスクに適用可能である。
【0226】
実施例7の光ディスク記録再生装置は、図1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例7の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の構成(図28)及びデータ変換部119(図29)のみが実施例1(図3)と異なる。
実施例7の光ディスク記録再生装置は、ゾーンCLV方式の光ディスクに視覚的表示を記録することが出来る。
【0227】
多くの光ディスクは0及び1のディジタル情報を記録する。視覚的表示が2値の画像データであれば、2値の画像データを記録すれば良い。上記の実施例においては、視覚的表示が多値(例えば1ピクセル当たり8ビットのデータ)であれば、多値の画像データを2値にデータ変換して(例えば画像データと一定の閾値を入力する比較器により実現出来る。)、2値の画像データを記録する。
実施例7の光ディスク記録再生装置は、多値の画像データを視覚的に複数の輝度レベルになるように記録することが出来る。
【0228】
図28は、実施例7の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成を示す。図28において、2801は角度情報抽出部、2802、2808、2813、2815は比較器、2803は先頭のアドレス情報記憶部(角度情報)、2809は終端のアドレス情報記憶部(角度情報)、2804、2810は遅延器、2805、2811は遅延量記憶部、2806、2817はS−Rフリップフロップ、2806、2820、2821はANDゲート、2812はトラック情報抽出部、2814は先頭のアドレス情報記憶部(トラック)、2816は終端のアドレス情報記憶部(トラック)、2818は発振器、2819はパルス生成器である。
【0229】
制御部117は、記録開始前に、先頭のアドレス情報記憶部(角度情報)2803、終端のアドレス情報記憶部(角度情報)2809、遅延量記憶部2805、2811、先頭のアドレス情報記憶部(トラック)2814、終端のアドレス情報記憶部(トラック)2816に、最初のゾーンの先頭のアドレス情報(角度情報)、最初のゾーンの終端のアドレス情報(角度情報)、最初のゾーンの2つの遅延量、先頭のアドレス情報(トラック)、終端のアドレス情報(トラック)をそれぞれ書き込む。
【0230】
制御部117は、ゾーンの切り換わり時に、先頭のアドレス情報記憶部(角度情報)2803、終端のアドレス情報記憶部(角度情報)2809、遅延量記憶部2805、2811に、次のゾーンの先頭のアドレス情報(角度情報)、最初のゾーンの終端のアドレス情報(角度情報)、最初のゾーンの2つの遅延量をそれぞれ書き込む。
実施例7においては、対角線上に位置する2つのアドレス情報(最内周の先頭のアドレスと、最外周の終端のアドレス)で視覚的表示記録領域を規定する。
【0231】
光ディスクの周方向において、先頭のアドレス情報の位置から遅延した時点から記録が開始され、終端のアドレス情報の位置から遅延した時点で記録を終了する。記録が終了する時点が、視覚的表示記録領域からはみ出さないようにする。そのために制御部117は、真の終端のアドレス情報(角度)より手前のアドレス情報(角度)を終端のアドレス情報記憶部(角度)2809に書き込む必要がある。
先頭のアドレス情報の位置から遅延した時点が全てのゾーン(視覚的表示記録領域が含むゾーン)において半径方向に整列する様に、遅延量記憶部2805の設定値を定める。同様に、終端のアドレス情報の位置から遅延した時点が全てのゾーン(視覚的表示記録領域が含むゾーン)において半径方向に整列する様に、遅延量記憶部2811の設定値を定める。
【0232】
光ディスク記録再生装置は、先頭のアドレス情報の位置から記録動作を開始する。
アドレス情報検出部114が出力するアドレス情報は、角度情報(光ディスクの周方向の位置情報)と、トラック情報(光ディスクの半径方向の位置情報)とを含む。
角度情報抽出部2801は、アドレス情報から角度情報を抽出する。比較器2802は、アドレス情報(角度)を入力して先頭のアドレス情報(角度)の位置を検出し、一致信号を出力する。遅延器2804は、比較器2802の一致信号を設定された遅延量だけ遅延して出力する。比較器2808は、アドレス情報(角度)を入力して終端のアドレス情報(角度)の位置を検出し、一致信号を出力する。遅延器2810は、比較器2808の一致信号を設定された遅延量だけ遅延して出力する。
【0233】
S−Rフリップフロップ2806は、遅延器2804の出力信号でセットされ、遅延器2810の出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ2806は、視覚的表示記録領域の周方向の範囲を規定する。
【0234】
トラック情報抽出部2812はアドレス情報からトラック情報(半径方向の位置情報)を抽出する。比較器2813は、アドレス情報(トラック)を入力して先頭のアドレス情報(トラック)の位置を検出し、一致信号を出力する。比較器2815は、アドレス情報(トラック)を入力して終端のアドレス情報(トラック)の位置を検出し、一致信号を出力する。
S−Rフリップフロップ2817は、比較器2813の出力信号でセットされ、比較器2815の出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ2817は、視覚的表示記録領域の半径方向の範囲を規定する。
【0235】
ANDゲート2807は、S−Rフリップフロップ2806、2817の出力信号を入力し、両者の論理積である視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。
発振器2818は高い周波数のクロック(実施例においては、画像データの読み出し用クロック(コラム)に相当する。)を出力する。
ANDゲート2820は、発振器2818の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力する。
【0236】
パルス生成器2819は、遅延器2804の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転する毎に)パルスを出力する。ANDゲート2821は、パルス生成器2819の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来る。
【0237】
図29は、実施例7のデータ変換部のブロック図である。実施例7のデータ変換部は、多値(実施例7では4ビット)の1ピクセルの画像データを、複数のコラムクロックの横サイズと複数のロウクロック(トラック)の縦サイズとを有する領域(実施例においては横サイズ及び縦サイズはそれぞれ2クロック分である。)に書き込む。
縦及び横が1クロック分の大きさを有する領域を単位領域と呼ぶ。実施例においては、1ピクセルの画像データを16個の単位領域に書き込む。
【0238】
実施例7のデータ変換部はドットパターンメモリ2908を有する。ドットパターンメモリ2908は1ピクセルの画像データ(多値)に対して、ひとつのデータ群(実施例ではA4以上のアドレスの値が同一であるアドレスA0〜A3のデータ群であって、各データは1ビットである。)を出力する。1ピクセルの画像データ(4ビット)の値は0〜FH(ヘキサ表示)の任意の値を取り得る。ドットパターンメモリ2908は1ピクセルの多値のデータ(例えば9)に応じてマークとスペースの比率を変えて出力する。実施例において1ピクセルの画像データ(4ビット)の値がx(0≦x≦FH)であれば、x個のマーク(1)と、(FH−x)個のスペース(0)とを出力する。
【0239】
図29において、2901、2904は分周比レジスタ、2902、2903、2905、2906はそれぞれ第1の分周器、第2の分周器、第3の分周器、第4の分周器、2907はドットパターンメモリ2908の読み出しアドレスレジスタ、2908はドットパターンメモリ、2909はメモリ133の読み出しアドレスレジスタ、2911はメモリ133の読み出しアドレスレジスタ、133はメモリである。
記録を開始する前に、制御部117は、1ピクセルの画像データをどれだけの大きさの領域(縦p×横qのクロック数の領域のp、qの値)に書き込むかを決定する。例えば1ピクセルの画像データを縦2クロック×横2クロックの領域に書き込むこととする。
【0240】
制御部117は、コラム側の分周比(上記の例では2)を分周比レジスタ2901に書き込み、ロウ側の分周比(上記の例では2)を分周比レジスタ2904に書き込む。
光ディスク記録再生装置が記録を開始する。視覚的表示記録領域において、第1のカウンタ2902は画像データ読み出し用クロック(コラム)を入力し、分周比レジスタ2901に設定された分周比(実施例では1/4)で分周した信号(1/4に分周した信号)及び分周比内でのカウンタ値(実施例では2ビットデータ)を出力する。第2のカウンタ2903は分周した信号をカウントしてそのカウント値を出力する。
【0241】
同様に、視覚的表示記録領域において、第3のカウンタ2905は画像データ読み出し用クロック(ロウ)を入力し、分周比レジスタ2904に設定された分周比(実施例では1/4)で分周した信号(1/4に分周した信号)及び分周比内でのカウンタ値(実施例では2ビットデータ)を出力する。第4のカウンタ2906は分周した信号をカウントしてそのカウント値を出力する。
第2のカウンタ2903及び第4のカウンタ2906のカウント値が、それぞれコラムアドレス、ロウアドレスとして読み出しアドレスレジスタ2909に設定される。
【0242】
制御部117は、書き込みアドレスレジスタ2911に書き込みアドレスを設定して,ディスプレイ表示用の画像データ記憶部123に格納されている画像データをメモリ133に書き込む。
メモリ133は、読み出しアドレス2909の設定に応じて画像データ(例えば8ビット値)を出力する。
読み出しアドレスレジスタ2907は、分周比レジスタ2901、2904の分周比及び画像データのビット数を加算したアドレスビット幅を有する1ビットメモリである。実施例において、読み出しアドレスレジスタ2907は12ビットアドレス幅(A0〜A11)を有する。第1のカウンタ2902のカウント値(2ビット)がアドレスA0、A1として入力される。第3のカウンタ2905のカウント値(2ビット)がアドレスA2、A3として入力される。メモリ133が出力する8ビットデータ(画像の輝度情報)がアドレスA4〜A11として入力される。
【0243】
メモリ133が輝度xを出力すると、アドレスA4〜A11で規定されるドットパターンメモリ2908(実施例においてはROMである。)の出力データ群(アドレスA0〜A3のデータの集合である16個のデータ。)は、x個のマーク(1)と、(FH−x)個のスペース(0)とを有する。例えばx=2であれば、(00,00)、(11,11)がマークで、それ以外のアドレスはスペースになる。
マークよりもスペースのほうが光の反射率が高ければ、ドットパターンメモリ2908の出力データ群(アドレスA0〜A3のデータの集合である16個のデータ。)は、(FH−x)個のマーク(1)と、x個のスペース(0)とを有する。
【0244】
上記の方法により、2値のデータを記録する光ディスクを用いて、視覚的にはあたかも多値で記録したかの様な多段階の反射レベルを有する視覚的表示を記録することが出来る。
上記の様に、ZCLV方式(又はZCAV方式)の光ディスクにも視覚的表示を記録することが出来る。
【0245】
《実施例8》
本発明の実施例8について、図30、31を参照しながら説明する。
実施例8において、光ディスク101はCAV方式の光ディスクである。図30はCAV方式の光ディスクの概略的な構成を示す。CAV方式の光ディスクにおいては、各セクタは内周から外周まで一定の角度3001を有し、セクタの境界が半径方向に整列している。
実施例8の光ディスク記録再生装置は、CAV方式の任意の光ディスクに適用可能である。
【0246】
実施例8の光ディスク記録再生装置は、図1の構成を有する(実施例1と同じ)。実施例8の光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録タイミングパルス生成部115の構成(図31)のみが実施例1(図3)と異なる。
実施例8の光ディスク記録再生装置は、CAV方式の光ディスクに視覚的表示を記録することが出来る。
【0247】
図31は、実施例7の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成を示す。図31において、3101は角度情報抽出部、3102、3104、3109、3111は比較器、3103は先頭のアドレス情報記憶部(角度情報)、3105は終端のアドレス情報記憶部(角度情報)、3106、3113はS−Rフリップフロップ、3107、3116、3117はANDゲート、3108はトラック情報抽出部、3110は先頭のアドレス情報記憶部(トラック)、3112は終端のアドレス情報記憶部(トラック)、3114は発振器、3115はパルス生成器である。
【0248】
制御部117は、記録開始前に、先頭のアドレス情報記憶部(角度情報)3103、終端のアドレス情報記憶部(角度情報)3105、先頭のアドレス情報記憶部(トラック)3110、終端のアドレス情報記憶部(トラック)3112に、先頭のアドレス情報(角度情報)、終端のアドレス情報(角度情報)、先頭のアドレス情報(トラック)、終端のアドレス情報(トラック)をそれぞれ書き込む。
実施例8においては、対角線上に位置する2つのアドレス情報(最内周の先頭のアドレスと、最外周の終端のアドレス)で視覚的表示記録領域を規定する。
【0249】
光ディスク記録再生装置は、先頭のアドレス情報の位置から記録動作を開始する。
アドレス情報検出部114が出力するアドレス情報は、角度情報(光ディスクの周方向の位置情報)と、トラック情報(光ディスクの半径方向の位置情報)とを含む。
角度情報抽出部3101は、アドレス情報から角度情報を抽出する。比較器3102は、アドレス情報(角度)を入力して先頭のアドレス情報(角度)の位置を検出し、一致信号を出力する。比較器3104は、アドレス情報(角度)を入力して終端のアドレス情報(角度)の位置を検出し、一致信号を出力する。
【0250】
S−Rフリップフロップ3106は、比較器3102の出力信号でセットされ、比較器3104の出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ3106は、視覚的表示記録領域の周方向の範囲を規定する。
【0251】
トラック情報抽出部3108はアドレス情報からトラック情報(半径方向の位置情報)を抽出する。比較器3109は、アドレス情報(トラック)を入力して先頭のアドレス情報(トラック)の位置を検出し、一致信号を出力する。比較器3109は、アドレス情報(トラック)を入力して終端のアドレス情報(トラック)の位置を検出し、一致信号を出力する。
S−Rフリップフロップ3113は、比較器3109の出力信号でセットされ、比較器3111の出力信号でリセットされる。S−Rフリップフロップ3113は、視覚的表示記録領域の半径方向の範囲を規定する。
【0252】
ANDゲート3107は、S−Rフリップフロップ3106、3113の出力信号を入力し、両者の論理積である視覚的表示記録領域ウインドウ信号(視覚的表示記録領域でハイレベルになる。)を出力する。視覚的表示記録領域ウインドウ信号は切換スイッチ111を切換制御する。
発振器3114は高い周波数のクロック(実施例においては、画像データの読み出し用クロック(コラム)に相当する。)を出力する。
ANDゲート3116は、発振器3114の出力クロックと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(コラム)を出力する。
【0253】
パルス生成器3115は、比較器3102の出力信号をトリガとして(光ディスクが1回転する毎に)パルスを出力する。ANDゲート3117は、パルス生成器3115の出力パルスと視覚的表示記録領域ウインドウ信号とを入力し、画像データ読み出し用クロック(ロウ)を出力する。これらの画像データ読み出し用クロック(コラム及びロウ)を用いて、光ディスク記録再生装置は、扇型(又は略矩形)の領域に図柄を記録することが出来る。
【0254】
《実施例9》
本発明の実施例9について、図32、33を参照しながら説明する。
実施例9の光ディスク記録再生装置3200は、図32の構成を有する。実施例9の光ディスク記録再生装置3200は、実施例1と同一のブロックと異なるブロックとを有する。同一のブロックには実施例1と同じ符号を付し、異なるブロックには新たな符号を付している。実施例1と同一のブロックの説明を省略する。
【0255】
実施例9の光ディスク記録再生装置は、光ディスク101に視覚的表示を記録するための画像データを画像データ記憶部3201に記憶している。ユーザがディスプレイを見て光ディスク101に書き込む視覚的表示を選択する時は、データ変換部3202が画像データ記憶部3201に格納されている画像データを、ディスプレイの表示用画像データに変換する。
実施例9の光ディスク記録再生装置3200は、ディジタルデータを光ディスク101に記録再生する。
それ以外の点において、実施例9の光ディスク記録再生装置(図32)は、実施例1の光ディスク記録再生装置(図1)と同一である。
【0256】
データ変換部3202は、メモリ3211を有する。実施例においてデータ変換部3202はマイクロコンピュータである。
図33は、データ変換部3202がデータ変換を実行する方法を説明する図である。図33(a)に示す光ディスクに記録するための画像データが、データ変換部3202により、図33(b)に示すディスプレイに表示するための画像データに変換される。(x0,y0)、(x1,y0)、(x0,y1)、(x1,y1)、(0,0)、(0,n)、(m,0)、(m,n)は各画像の4隅の座標である。
【0257】
座標(x、y)の光ディスクに記録するための画像データを、座標(p、q)のディスプレイに表示するための画像データに変換するとする。データ変換部3202は、座標(p、q)を下記の式で求める。この計算に基づいてデータ変換を行う。
p=Trunk(m(x−x0)/(x1−x0))
q=Trunk(n(y−y0)/(y1−y0))
Trunk()は、()内の計算結果の整数部のみを出力する関数である。
【0258】
データ変換部3202の出力信号をディスプレイ(表示部)154に表示することにより、ユーザは、記録する視覚的表示を見て確かめながら選択することが出来る。
光ディスクに記録するための画像データ(2値のデータ)が、実施例8も光ディスク記録再生装置で出力されるのと同様のデータである場合には、データ変換部3202が1ピクセル分のデータの総和を計算することにより、多値の画像データにしてディスプレイに表示することが出来る。
【0259】
図32において、信号入出力部113は入力データを符号化器112に伝送し、復号化器116が復号化したデータを出力する。切換スイッチ3203は、ユーザが記録する視覚的表示を見て確かめながら選択する場合は、データ変換部3202の出力信号を画像出力部124に伝送する。切換スイッチ3203は、制御部117の指令に応じてビットマップ画像生成部118が出力した画像を表示する場合は、ビットマップ画像生成部118が出力した画像データを画像出力部124に伝送する。
画像ディスプレイ154は、画像出力部124が出力した画像データを表示する。
【0260】
《実施例10》
以下図34〜37を用いて、本発明の実施例10の光ディスクの記録方法を説明する。
実施例10は、上記の実施例の光ディスク記録再生装置(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を用いて、光ディスク101に視覚的表示を記録する方法である。
図34は実施例10の光ディスク記録方法のフローチャートである。図34を説明する。
【0261】
最初に光ディスクに記録する視覚的表示等の情報を取得する(記録情報取得ステップ3401)。記録情報取得ステップ3401は、ステップ3411〜3414を有する。記録情報取得ステップ3401を詳述する。
最初に光ディスク記録再生装置100は、STB153からテレビ放送の電子番組ガイドを取得し、その電子番組ガイドを映像/音声表示部154に表示する(電子番組ガイド表示ステップ3411)。図35は、電子番組ガイドの表示画面を例示する。
ユーザは電子番組ガイドを用いて、光ディスクに記録する(従来と同様の番組記録)番組を決定する(記録番組選択ステップ3412)。本実施例では、ユーザがスポーツTVで8時から放送される「モーグル世界選手権」を選択したとする。
【0262】
次に、ユーザの指示に基づいて又は自動的に、光ディスク記録再生装置100が、記録番組選択ステップ3412で選択した番組のタイトル又は日時及びチャンネルの情報(キャラクタコード等)を電子番組ガイドから取得する(視覚情報取得ステップ3413)。本実施例では、タイトル、サブタイトル、日時の情報として、「モーグル世界選手権 (ブラッコム大会) 2001年2月9日」を取得したとする。
例えば、電子番組ガイドから取得した番組の記録時間又は放送局(チャンネル)の情報に基づいて、これらの情報に関連付けられた番組情報を蓄積している蓄積部(例えばインターネット上のサーバ)にアクセスし、そこから視覚的表示を取得しても良い。
【0263】
次にユーザは、光ディスク上に記録する視覚的表示の記録領域を光ディスクの記録領域内の先頭のアドレス及び視覚的表示記録領域の大きさ(実施例においては外側から何%までにするか)を決定する(視覚的表示記録領域決定ステップ3414)。本実施例では、ユーザが図37の大きさ(外側から25%の大きさ)を決定したとする。
【0264】
記録情報取得ステップ3401の次に、パターンイメージ表示ステップ3402を実行する。パターンイメージ表示ステップ3402において、光ディスク記録再生装置は、光ディスクにどのように視覚的表示が記録されるかをディスプレイ上に表示する。パターンイメージ表示ステップ3402は、ステップ3415〜3417を有する。パターンイメージ表示ステップ3402を詳述する。
フォントデータ取得ステップ3415において、光ディスク記録再生装置は、視覚情報取得ステップ3413で取得した番組のタイトル、日時等を表示する文字フォントデータを取得する。
最初の1文字である「モ」のフォントデータを図36の3601に例示する。
【0265】
次に光ディスク記録再生装置は、光ディスクに視覚的表示を記録する場所に応じて、フォントデータ取得ステップ3415で取得したフォントデータを回転させる(フォントデータ変形回転ステップ3416)。記録トラックに沿って画像データを記録した場合、文字フォントが記録トラックに沿って回転する。記録時と同じように回転したフォントデータを有する光ディスクをディスプレイ上に表示する。これにより、ユーザは実際にフォントデータを光ディスクに記録したそのままの様子をディスプレイで見ることが出来る。
【0266】
例えば図36のフォントデータ3601を反時計回りに84度回転させると同時に1.1倍の大きさにする。その結果図36の3602に示すフォントデータを得る。同様に残りの文字のフォントデータも取得し、回転拡大させていく。そのとき、「−」は78度、「グ」は72度、「ル」は66度・・・というように前のフォントから順に、6度づつフォントデータの回転角度をずらしてフォントデータを作成していく。
次に、フォントデータ変形回転ステップ3416で回転させたフォントデータを用いて、光ディスクに記録されるパターンイメージを作成し表示する(パターンイメージ作成ステップ3417)。図37は、回転したフォントデータを光ディスクの視覚的表示記録領域の所定の位置に表示したディスプレイ画面(パターンイメージ)の一例である。
【0267】
次にユーザが、パターンイメージ作成ステップ3417で表示されたパターンイメージを確認してOKかNGかを選択する(確認選択ステップ3418)。ユーザがNGを選択した場合は、視覚的表示記録領域決定ステップ3414に戻る。
確認選択ステップ3418でユーザがOKを選択した場合に、光ディスク記録再生装置は、光ディスクに選択された視覚的表示(実施例では番組のタイトル及び日時)の記録を開始する(記録開始ステップ3419)。
【0268】
視覚的表示記録領域決定ステップ3414で、視覚的表示の領域を25%と決定している。残りの75%の記録領域をディジタルデータの記録領域とする。この75%の領域に番組が記録できるように、画像データや音声データの圧縮率をコントロールしながらディジタルデータを記録する(圧縮率コントロール記録ステップ3420)。本実施例の光ディスクの容量を4Gバイトとすると、ディジタルデータの記録領域75%は3Gバイトとなり、ここに1時間番組を記録するには、平均で約6.6Mbpsのレートに圧縮して記録すれば、ちょうどディジタルデータの記録領域75%に番組を記録することができる。
【0269】
ディジタルデータと同時に、光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録領域に視覚的表示を記録する(視覚的表示記録ステップ3421)。実施例においては、視覚的表示として、「モーグル世界選手権 (ブラッコム大会) 2001年2月9日」を記録する(図37)。図37において、3701はディジタルデータ記録領域、3702は視覚的表示記録領域である。
【0270】
従来、光ディスク再生装置に光ディスクを挿入して再生しなければ、光ディスクの内容を確認することができなかった。本実施例では、視覚的表示の記録領域に、光ディスクを見ただけで光ディスクの記録内容がわかるような情報を記録する。ユーザは光ディスクを直接見て確認するだけで、記録されている内容を確認することができる。
又、視覚的表示を光ディスクに記録する前に、ディスプレイ上に光ディスクに記録されるパターンイメージを表示し、ユーザが確認できるようにした。これによって、光ディスク上に視覚的表示を適切な大きさで記録することが可能になった。
【0271】
光ディスクのパターンイメージを表示する際には、文字の部分に、表示用の専用フォントが必要であった。又は、ディスクの回転数や光ピックアップの動きをシミュレーションしてフォントデータを作成する必要があった。本実施例では、一般的に用いられている長方形のフォントデータを回転することにより、光ディスク上に記録される文字フォントのパターンイメージを生成する。ユーザは、このように作られたパターンイメージをディスプレイで見て、それがユーザの期待するパターンイメージに一致することを確認した後、視覚的表示を実際に光ディスクに記録することができる。
【0272】
従来、電子番組ガイドから記録する内容を選択した場合、タイトル等の情報はディジタルデータとして記録されていたため、光ディスクを光ディスク再生装置に挿入しなければ光ディスクの内容を確認することができなかった。本発明によれば、ユーザは光ディスクを直接見て確認するだけで、記録されている内容を確認することができる。
光ディスクに視覚的表示を記録するために、ユーザが光ディスクの記録コンテンツ等を表す文字(視覚的表示)を入力するのは手間である。本実施例では、電子番組ガイドからの番組情報を視覚的表示として取得し、それを光ディスク上に記録する。これによりユーザの文字入力の手間を省くことが出来る。
【0273】
視覚的表示を記録する領域に関係なく映像データや音声データの圧縮レートをユーザが決定すると、設定によっては、記録領域が大幅に余ったり、記録領域が足りなかったりすることがある。本実施例では、ユーザがパターンイメージを確認しながら視覚的表示記録領域を決定した後、映像データや音声データの圧縮率をコントロールしながら、残りの領域にディジタルデータを自動的且つ最適に記録する。
【0274】
以上の説明では、視覚的表示記録領域決定ステップ3414で、光ディスク上に記録する視覚的表示記録領域を光ディスクの記録領域内の外側の領域とした。ユーザが記録領域の場所を選択または入力できるようにしても良い。
以上の説明では、電子番組ガイドから視覚的表示のための文字情報を取得した。ユーザが、番組の記録時間、チャンネル又は放送局等の番組を特定する番組情報を格納した蓄積部(例えばハードディスク)から、直接又はネットワークを介して、番組情報(視覚的表示のための文字情報として利用する。)を取得しても良い。
【0275】
《実施例11》
図38、39を用いて、本発明の実施例11の光ディスクの記録方法を説明する。
実施例11は、上記の実施例の光ディスク記録再生装置(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を用いて、光ディスク101に視覚的表示を記録する方法である。本実施例では、ユーザがカメラ一体型ビデオテープレコーダで記録した画像を光ディスクにダビングする場合を想定する。
図38は実施例11の光ディスク記録方法のフローチャートである。図38を説明する。
【0276】
最初に光ディスクに記録する視覚的表示等の情報を取得する(記録情報取得ステップ3801)。記録情報取得ステップ3801は、ステップ3811〜3813を有する。記録情報取得ステップ3801を詳述する。
最初に、ユーザがカメラ一体型ビデオテープレコーダで記録した画像の中から視覚的表示として光ディスクに記録したい画像を選択する(画像選択ステップ3811)。
【0277】
次に光ディスク記録再生装置は、画像選択ステップ3811で選択した画像の圧縮されていない画像データを、視覚的表示として取得する(視覚画像情報取得ステップ3812)。以下、圧縮されていな画像データをベースバンド画像データと呼ぶ。
次にユーザが、これからディジタルデータとして記録する画像データ及び音声データの記録レート及び記録時間を決定し、操作部125に入力する(記録レート決定ステップ3813)。本実施例ではユーザが、6.6Mbpsの記録レートで1時間記録を入力したとする。
【0278】
記録情報取得ステップ3801の次に、パターンイメージ表示ステップ3802を実行する。パターンイメージ表示ステップ3802において、光ディスクにどのように視覚的表示が記録されるかをディスプレイ上に表示する。パターンイメージ表示ステップ3802は、ステップ3814、3815を有する。パターンイメージ表示ステップ3802を詳述する。
【0279】
最初に光ディスク記録再生装置は、記録レート決定ステップで決定した映像データ及び音声データの記録レート及び記録時間から、ディジタルデータの記録領域を算出し、残りの記録領域を視覚的表示記録領域として、その位置及び大きさを自動的に算出する(視覚的表示記録領域算出ステップ3814)。6.6Mbpsの記録レートで1時間記録を行うことから、ディジタルデータの記録領域は3Gバイトになる。例えば光ディスク101の記録容量を4Gバイトとすると、視覚的表示記録領域の大きさは、1Gバイト(=4GB−3GB)になる。映像データ及び音声データを光ディスクの最内周から記録するとすれば、視覚的表示記録領域は、光ディスクの外周の環状の領域に決定される。
【0280】
次に光ディスク記録再生装置は、視覚的表示記録領域算出ステップ3814で算出された視覚的表示記録領域に視覚的表示が収まるように、視覚画像情報取得ステップ3812で取得したベースバンド画像データのサイズを適切に変換する。サイズを適切に変換した画像を用いて光ディスク上に記録した視覚的表示のパターンイメージを作成する。そのパターンイメージをディスプレイ上に表示する(パターンイメージ作成ステップ3815)。図39は、ディスプレイ上にディスプレイ上に表示されたパターンイメージを示す。実施例7の光ディスク記録再生装置を用いて、多値の画像データを複数の輝度レベルで表示しても良い。
【0281】
パターンイメージ表示ステップ3802の次に、ユーザが、パターンイメージ作成ステップ3815で表示されたパターンイメージを確認して、OKかNGかを選択する(確認選択ステップ3816)。確認選択ステップ3816でユーザがNGを選択すると、ステップ3813に戻って、上記の処理を繰り返す。
確認選択ステップ3816でユーザがOKを選択した場合に、光ディスク記録再生装置は光ディスクに記録し始める(記録開始ステップ3817)。ムービーの再生がスタートし、光ディスクへの記録が開始される。
【0282】
次に光ディスク記録再生装置は、記録レート決定ステップ3813で決定した記録レートになるように映像データや音声データを圧縮しながら、光ディスクのディジタルデータ記録領域にディジタルデータを記録する(ディジタルデータ記録ステップ3818)。
次に光ディスク記録再生装置は、視覚画像情報取得ステップ3812で取得した画像データが視覚的表示記録領域(視覚的表示記録領域算出ステップ3814で算出)に収まるように、画像データのサイズを調整する(パターンイメージ作成ステップ3815と同様のサイズ変換を行う。)。調整した画像データ(ディスプレイに表示する画像データ)を光ディスクに記録する画像データにデータ変換する。光ディスク記録再生装置は、変換した画像データを記録する(サイズ調整視覚的表示記録ステップ)。光ディスクに図39と同様の視覚的表示が記録される。
【0283】
従来、ユーザは、光ディスク再生装置に光ディスクを挿入しないと、そこに記録されている内容を確認することができなかった。本発明によれば、ユーザは、光ディスクを直接見ることによって、ディスクに記録されている画像の一部を確認することができる。
光ディスクに視覚的表示として記録するタイトル情報等の画像データが無い場合、ユーザが視覚的表示として文字を入力するのは手間である。本発明では、記録する画像データから選択した画像を視覚的表示として記録する。これにより、ユーザがタイトル等の文字を入力する手間を省くことが出来る。
【0284】
ユーザが画像データ及び音声データの記録レート(画質及び音質)を決定した後に、選択された視覚的表示をそのまま記録すると、視覚的表示が視覚的表示記録領域に収まらないおそれがある。本発明においては、視覚的表示が視覚的表示記録領域に収まるように自動的に適切なサイズ変換を行う。
視覚的表示が視覚的表示記録領域に収まるように自動的に適切なサイズ変換をした場合にも、光ディスクに実際に記録された視覚的表示が小さすぎて見にくい場合もある。光ディスクに視覚的表示を記録する前に、視覚的表示の実際のイメージ(特にサイズ)のチェックをできないのでは、ユーザにとって極めて不便である。例えば、画質と音質を向上させるため記録レートをあげたため、視覚的表示が小さくなりすぎる恐れがある。
【0285】
本実施例では、パターンイメージ作成ステップ3815で、ベースバンド画像データのサイズを、視覚的表示の記録領域にあわせて自動的にサイズ変更して表示する。ユーザは、実際に光ディスクに記録される視覚的表示のイメージ(サイズ変更されているイメージ)を記録開始前に確認できる。これにより、ユーザが事前に画質と音質と視覚的表示のサイズのトレードオフを調整してから、視覚的表示の記録を開始できる。視覚的表示のサイズが小さくなってしまうことはない。
【0286】
以上の説明では、パターンイメージ作成ステップ3815とサイズ調整視覚的表示記録ステップ3819で、ベースバンド画像データのサイズを調整(サイズ変換)したが、文字フォントデータを用いる場合にも、同様のサイズ変換を実施可能である。
【0287】
《実施例12》
図40、41を用いて、本発明の実施例12の光ディスクの記録方法を説明する。
実施例12は、上記の実施例の光ディスク記録再生装置(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を用いて、光ディスク101に視覚的表示を記録する方法である。実施例12は、光ディスクに新たな視覚的表示を追記する場合を想定する。
図40は実施例12の光ディスク記録方法のフローチャートである。図40を説明する。
【0288】
最初に光ディスク記録再生装置は、光ディスクに既に記録されている情報を取得する(記録済み情報取得ステップ4001)。ここでは光ディスクに何も記録されていないとする。光ディスクに何も記録されていない場合は、何の情報も取得しない。
次にユーザがこれから記録する番組(例えばモーグル世界選手権)を指定する。光ディスク記録再生装置は、その番組の情報(例えば「モーグル世界選手権」の文字情報)を取得する(記録情報取得ステップ4002)。
次に光ディスク記録再生装置は、記録済み情報取得ステップ4001で取得した情報及び記録情報取得ステップ4002で取得した情報を記録した場合の光ディスクのパターンイメージを生成し、ディスプレイ上に表示する(パターンイメージ表示ステップ4003)。例えば、「モーグル世界選手権」という視覚的表示を有する光ディスクのパターンイメージを生成し、表示する。ユーザがディスプレイ上の表示を見て、番組及び視覚的表示を記録することを指示する。
【0289】
次に光ディスク記録再生装置は、記録情報取得ステップ4002で取得した番組をディジタルデータで記録する(ディジタルデータ記録ステップ4004)。例えばモーグル世界選手権の音声データ及び映像データをディジタル化し圧縮して、光ディスクにディジタルデータとして記録する。
次に光ディスク記録再生装置は、光ディスクをファイナライズするかどうかを選択することをユーザに要求し(例えばディスプレイ上に選択ボタンを表示する。)、ユーザが選択する(ファイナライズ選択ステップ4005)。
ファイナライズする場合は、光ディスク記録再生装置は光ディスクをファイナライズし、光ディスクに視覚的表示(例えば「モーグル世界選手権」という表示)を記録する(ファイナライズ視覚的表示記録ステップ4006)。処理を終了する。
【0290】
ファイナライズ選択ステップ4005において、例えば光ディスクの残記録容量が大きい故にファイナライズしないことをユーザが選択した場合は、光ディスク記録再生装置は、記録情報取得ステップ4002で取得した記録情報(例えば「モーグル世界選手権」という文字情報(キャラクターコード))をディジタルデータとして光ディスク又は視覚的表示記録領域記憶部122(図1)に記憶する(記録情報記録ステップ4007)。この時点で、視覚的表示は未だ光ディスクに記録されていない。
【0291】
記録情報記録ステップ4007が終了すると、再び記録済み情報取得ステップ4001に戻る。ユーザがこの光ディスクに別の番組を追記する場合を想定する。
光ディスク記録再生装置は、光ディスクに既に記録されている情報として「モーグル世界選手権」を取得する(記録済み情報取得ステップ4001)。
次にユーザは、これから記録する番組としてスーパークロスを指定する。光ディスク記録再生装置は、その番組の情報(例えば「スーパークロス」の文字情報)を取得する(記録情報取得ステップ4002)。
【0292】
次に光ディスク記録再生装置は、記録済み情報取得ステップ4001で取得した情報及び記録情報取得ステップ4002で取得した情報を記録した場合の光ディスクのパターンイメージを生成し、ディスプレイ上に表示する(パターンイメージ表示ステップ4003)。図41にそのパターンイメージを示す。ユーザがディスプレイ上の表示を見て、番組及び視覚的表示を記録することを指示する。
次に光ディスク記録再生装置は、記録情報取得ステップ4002で取得した番組をディジタルデータで記録する(ディジタルデータ記録ステップ4004)。例えばスーパークロスの音声データ及び映像データをディジタル化し圧縮して、光ディスクにディジタルデータとして記録する。
【0293】
次に光ディスク記録再生装置は、光ディスクをファイナライズするかどうかを選択することをユーザに要求し(例えばディスプレイ上に選択ボタンを表示する。)、ユーザが選択する(ファイナライズ選択ステップ4005)。
ファイナライズする場合は、光ディスク記録再生装置は光ディスクをファイナライズし、光ディスクに視覚的表示(例えば図41に示す「1.モーグル世界選手権 2.スーパークロス」という表示)を記録する(ファイナライズ視覚的表示記録ステップ4006)。このとき、ディジタルデータの記録領域がファイナライズにより確定している故に、光ディスクの未記録領域の位置及び大きさが確定する。光ディスク記録再生装置は、視覚的表示のサイズを自動的に未記録領域である視覚的表示記録領域の大きさに適合させて(フィッティングさせて)、光ディスクに記録する。光ディスク上に、図41と同様の視覚的表示が記録される。処理を終了する。
【0294】
本実施例においては、ディジタルストリーム(ディジタルデータを有する。)とそれに関連付けた視覚的表示(例えば文字)を決定し、視覚的表示をディジタルデータ(例えばキャラクタコード)として記憶し、ディジタルストリームを記録した後、ユーザがファイナライズを指示しなければ視覚的表示を記録せず、ユーザがファイナライズを指示した場合に視覚的表示のディジタルデータに基づいて(例えばキャラクタコードに基づいてそのフォントを読み出して)、視覚的表示を生成して、光ディスクに記録する。
【0295】
番組をディジタルデータとして光ディスクに記録する都度、その視覚的表示を記録すると、ユーザが最初のディジタルデータを記録した時点で指定した視覚的表示記録領域が大きすぎて、次に記録するディジタルデータ及び視覚的表示が光ディスクに収まらない恐れがある。ファイナライズする時点で記録されたディジタルデータの情報量が少なければ(大きな未記録領域が残れば)、ユーザが最初のディジタルデータを記録した時点で指定した大きさよりも大きな視覚的表示記録領域(より大きく見易い視覚的表示を記録できる。)を指定できた場合もあり得る。
最初に記録した「モーグル世界選手権」の文字が大きすぎて、次に記録する「スーパークロス」の文字が小さくなってしまう場合もある。
【0296】
本実施例では、ファイナライズしない場合は、視覚的表示を記録しないでそのディジタルデータ(記録情報)を記録しておき、ファイナライズの時に、まとめて視覚的表示を記録する。これにより、視覚的表示記録領域を適切な大きさに設定する(フィッティングさせる)。光ディスクの記録領域を余すところ無く有効に利用することができる。
又、最初に記録したディジタルデータに対応する視覚的表示から最後に記録したディジタルデータに対応する視覚的表示までの、全ての視覚的表示(例えばそれぞれの番組のタイトル)を揃った大きさで記録することが出来る。
【0297】
本実施例においては、光ディスクのファイナライズ時に視覚的表示を記録したが、これに代えて又はこれに加えて、光ディスクのイニシャライズ時又はイレース時に視覚的表示を記録しても良い。
【0298】
《実施例13》
図42、43を用いて、本発明の実施例13の光ディスクの記録方法を説明する。実施例13は、上記の実施例の光ディスク記録再生装置(例えば実施例1の光ディスク記録再生装置)を用いて、記録データを消去可能な書換型光ディスクに視覚的表示を記録する方法である。実施例13の光ディスク記録再生装置は、光ディスクの残容量(未記録部分の記録容量)を視覚的表示として光ディスクに記録する。
図42は実施例13の光ディスク記録方法のフローチャートである。図42を説明する。
【0299】
最初に光ディスク記録再生装置は、光ディスクが記録済みかどうかを判断する(未記録ディスク判断ステップ4201)。未記録ディスク判断ステップ4201において、光ディスクが記録済みであると判断した場合は何もしないで処理を終了する。
未記録ディスク判断ステップ4201において光ディスクが未記録(未使用)であると判断した場合は、図43のように、視覚的表示として「★」マークを光ディスクの全面に且つ均一に分散して記録する。残容量の大きさに応じて「★」マークの数を定める。例えば「★」マーク1個が、ディジタルデータの記録容量100MBに相当するように(100MB×(「★」マークの数)=光ディスクに残容量 の式がほぼ成立するように)記録する(視覚的表示記録ステップ4202)。
【0300】
本実施例の光ディスク記録再生装置は、上記の方法により記録した視覚的表示の記録領域に他の情報(ディジタルデータ又は他の視覚的表示)を重ねて記録することを禁止する情報(典型的には管理情報)を、その視覚的表示を記録した光ディスクに記録しない。例えば視覚的表示記録領域情報(例えば位置、大きさ)を光ディスクに記録しない。従って、この光ディスクをロードした光ディスク記録再生装置(本発明の及び従来の光ディスク記録再生装置を含む。)は、この光ディスクの「★」マーク部分に新たなデータを記録することが出来る(例えば、視覚的表示記録領域を通常の未記録部分であると判断する。)。光ディスク記録再生装置は、新たなディジタルデータ又は視覚的情報を「★」マーク部分に、通常の未記録部分と同様に記録する。
光ディスク記録再生装置が光ディスクにディジタルデータ等を記録していくと、ディジタルデータが記録された部分の「★」マークが消えていく。
例えば、本実施例の視覚的表示の管理情報を、光ディスクのファイルシステムに現れない特別なユーザ情報管理領域に記録することにより、その管理情報は、視覚的表示の記録領域を特定する機能を有するが、その記録領域に他の情報を重ねて記録することを禁止する機能を有さなくなる。
【0301】
従来、光ディスクを光ディスク再生装置に入れないと、残容量がわからなかった。本発明によれば、光ディスクそのものを見て、視覚的にその光ディスクが記録済みか未記録かを知ることが出来る。更に、その光ディスクの残容量を知ることも出来る。
本発明によれば、光ディスクがどこまで記録済みになっており、どれだけ未記録部分として残っているかを、視覚的に知ることが出来る。
【0302】
「★」マークは例示であり、他の任意のマークを記録することが出来る。例えば、キャラクタ、絵、文字、又は光ディスク全面に描いた大きな絵等を記録することも出来る。
光ディスク全面に大きな絵を記録した場合は、未使用光ディスクか又は使用済みの光ディスクかが分かる。又は、ディジタルデータが記録されてその絵がだんだん消されていくことを利用して、絵の残された部分の大きさから残容量を視覚的に知ることも出来る。
【0303】
また、以上の説明では、未記録ディスクの場合、つまり、イニシャライズの場合に視覚的表示を記録するとしたが、記録済みディスクでも、イレースした部分に視覚的表示を記録、または、ファイナライズ後の空き領域に視覚的表示を記録しても同様に実施可能である。以下、その実施例を説明する。
最初に光ディスク記録再生装置は、光ディスクの残容量を検出する(光ディスク残容量検出ステップ)。
次に、光ディスクの残容量に応じて、光ディスクの未記録部分に視覚的表示として「★」マークを記録する。このとき、例えば「★」マーク1個が、ディジタルデータの記録容量100MBに相当するように記録する(視覚的表示記録ステップ)。
【0304】
本発明の適用の対象となる光ディスクの種類は実施例に記載の種類に限定されない。記録した時にその表面の反射率が変化する任意の追記型(実施例13を除く。)又は書き換え型の光ディスクであっても良い。例えば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RAM、DVD−RW、PD等の光ディスクであっても良い。
ZCLV方式(又はZCAV方式)又はCAV方式の光ディスク及びその記録再生装置に、実施例1〜6の発明(CLV方式の光ディスク及びその記録再生装置に対して適用される。)を適用可能であることはいうまでもない。
【0305】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光ディスク、その記録装置及びその記録方法によれば、光ディスクの記録領域を有効に活用して、ユーザが、ディジタルデータと視覚的に認識可能な図柄(視覚的表示)の両方を記録することが可能である。
従来、光ディスクへの視覚的表示の記録は、極めて高価な原盤記録装置によってしかできなかった。本発明によれば、消費者が一般に使用している光ディスク装置に、視覚的表示記録タイミングパルス生成部、切換スイッチ及びデータ変換部等を追加するという安価で簡易な構成で、ディジタルデータと視覚的表示とを記録する光ディスク記録装置を実現できる。
【0306】
また、従来は一枚の原盤から作成した光ディスクには全て同一の視覚的表示しか記録できなかった。本発明によれば、光ディスク毎にユーザが任意の視覚的表示を記録できる光ディスク、その記録装置及び記録方法を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明の光ディスク記録装置は、視覚的に認識可能な図柄の記録位置、又は大きさのうち少なくともいずれかひとつを含む情報を光ディスクに記録する。これにより、記録した視覚的表示の記録領域を特定でき、ディジタルデータ又は視覚的表示の追加記録や、記録済みの視覚的表示の消去を正確に行うことができる。
【0307】
発明をある程度の詳細さをもって好適な形態について説明したが、この好適形態の現開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、各要素の組合せや順序の変化は請求された発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の光ディスク記録再生装置の構成図
【図2】 CLV方式の光ディスクの構成を示す図
【図3】 本発明の実施例1の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図4】 本発明の実施例1のデータ変換部の構成図
【図5】 本発明の実施例1の光ディスクの正面図
【図6A】 本発明の実施例1の光ディスク記録方法のフローチャート
【図6B】 本発明の実施例1の光ディスク記録方法のフローチャート
【図6C】 本発明の実施例1の光ディスク記録方法のフローチャート
【図7】 本発明の他の実施例の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図8】 本発明の実施例1における光ディスクの変遷図であって、図8(a)は最初の視覚的表示を記録した光ディスクを示す図、図8(b)はそこにディジタルデータを追記した光ディスクを示す図、図8(c)は更に視覚的表示を追記した光ディスクを示す図
【図9】 本発明の実施例1の他の光ディスクの正面図
【図10】 本発明の実施例1の更に他の光ディスクの正面図
【図11】 本発明の実施例1の別の光ディスクの正面図
【図12】 本発明の実施例2の光ディスクのトラック部分を拡大した図
【図13】 本発明の実施例2の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図14】 本発明の実施例2の光ディスク記録再生装置の各部波形を示す図
【図15】 本発明の実施例3の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図16】 本発明の実施例3の光ディスクのトラック部分を拡大した図
【図17】 本発明の実施例3の光ディスク記録再生装置の各部波形を示す図
【図18】 本発明の実施例4の動作概念を説明する図
【図19】 本発明の実施例4の光ディスク記録再生装置の各部波形を示す図
【図20】 本発明の実施例5の光ディスクの正面図
【図21】 本発明の実施例5の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図22】 本発明の実施例5の光ディスク記録再生装置の各部波形を示す図
【図23】 本発明の実施例5の他の光ディスクの正面図
【図24】 本発明の実施例5の別の光ディスクの正面図
【図25】 本発明の実施例6の光ディスクの一部を拡大した図
【図26】 本発明の実施例6の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図27】 ZCLV方式の光ディスクの構成を示す図
【図28】 本発明の実施例7の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図29】 本発明の実施例7のデータ変換部の構成図
【図30】 CAV方式の光ディスクの構成を示す図
【図31】 本発明の実施例8の視覚的表示記録タイミングパルス生成部の構成図
【図32】 本発明の実施例9の光ディスク記録再生装置の構成図
【図33】 本発明の実施例9の光ディスク記録再生装置におけるデータ変換を説明する図
【図34】 本発明の実施例10の光ディスク記録方法のフローチャート
【図35】 電子番組ガイドの表示画面を例示する図
【図36】 本発明の実施例10のフォントデータの回転方法を説明する図
【図37】 本発明の実施例10の方法で生成した光ディスクのパターンイメージを示す図
【図38】 本発明の実施例11の光ディスク記録方法のフローチャート
【図39】 本発明の実施例11の方法で生成した光ディスクのパターンイメージを示す図
【図40】 本発明の実施例12の光ディスク記録方法のフローチャート
【図41】 本発明の実施例12の方法で生成した光ディスクのパターンイメージを示す図
【図42】 本発明の実施例13の光ディスク記録方法のフローチャート
【図43】 本発明の実施例13の光ディスクの正面図
【図44】 従来例の光ディスク記録再生装置の構成図
【図45】 従来例の光ディスク記録再生装置の各部波形を示す図
【図46】 従来例の光ディスク記録方法のフローチャート
【符号の説明】
100、3200 光ディスク記録再生装置
101 光ディスク
102 スピンドルモータ
103 スピンドルモータ制御駆動部
104 回転パルス発生器
105 光ピックアップ
106 光ピクアップ制御駆動部
107 再生部
108 トラバースモータ
109 トラバースモータ制御駆動部
110 記録部
111、120、121、3203 切換スイッチ
112 符号化器
113 信号入出力部
114 アドレス情報検出部
115 視覚的表示記録タイミングパルス生成部
116 復号化器
117 制御部
118 ビットマップ画像生成部
119、3202 データ変換部
123 ディスプレイ表示用の画像データ記憶部
124 映像/音声出力部
125 操作部
131 視覚的表示記録領域情報管理部
132、133、3211 メモリ
151 アンテナ
152 チューナ
153 STB
154 映像/音声表示部
3201 画像データ記憶部

Claims (37)

  1. 光ディスクの記録面内に設けられたトラックに沿って光ビームを照射し、
    前記光ビームの強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることによりディジタルデータを記録し、
    前記ディジタルデータを記録していない未記録部分を検出又は算出し、
    前記記録面の前記未記録部分に対し、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領域と称す)に関する情報を前記光ディスクに記録することを特徴とする光ディスク記録方法。
  2. 光ディスクの記録面内に設けられたトラックに沿って光ビームを照射し、
    前記光ビームの強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより前記記録面の内周部分にディジタルデータを記録し、
    前記ディジタルデータを記録した記録部分の最外周位置を検出または算出し、
    前記検出または算出された前記最外周位置よりも外周部分に、視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を、視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領域と称す)に関する情報を前記光ディスクに記録することを特徴とする光ディスク記録方法。
  3. 前記視覚的表示記録領域が環状の領域であって、前記視覚的表示記録領域に関する情報が、その記録領域の最内周のアドレスと、その記録領域の最外周のアドレスと、その記録領域の情報量若しくはその記録領域がその記録領域の最内周のアドレスから前記光ディスクの最外周までの領域であるという情報と、を含む情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  4. 前記視覚的表示記録領域に関する情報を前記光ディスクに記録する場所は、ファイルシステムに現れないユーザ情報管理領域であることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  5. ディジタルデータを追加記録する場合は、前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、前記ディジタルデータを追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  6. 視覚的表示を追加記録する場合は、前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、前記視覚的表示を追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  7. 前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び追加記録しようとするディジタルデータの情報量を基に、前記ディジタルデータの記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能な前記ディジタルデータの情報量を計算し、前記記録開始位置から前記ディジタルデータを追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  8. 前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報量である残容量を基に、追加記録しようとするディジタルデータの記録開始位置、並びに記録終了位置若しくは記録可能な前記ディジタルデータの情報量を計算し、前記記録開始位置から前記ディジタルデータを追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  9. 前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び記録されたディジタルデータの情報量を基に、前記視覚的表示の記録できる残容量、記録開始位置及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算し、前記視覚的表示を追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  10. 前記視覚的表示記録領域に関する情報、及び前記光ディスクに更に記録可能なディジタルデータの情報量である残容量を基に、記録しようとする前記視覚的表示の記録できる容量、記録開始位置、及び記録終了位置のうち少なくともいずれか1つを計算し、前記視覚的表示を追加記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  11. 前記視覚的表示を視覚的に分離独立した領域に記録し、前記領域に前記視覚的表示が視覚的に収まらない場合には、別の領域に記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク記録方法。
  12. 前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、視覚的に分離独立した領域を検出又は算出して、前記視覚的表示を前記視覚的に分離独立した領域に記録し、
    前記領域内に前記視覚的表示が視覚的に収まらない場合には、別の領域に記録を行うことを特徴とする請求項11に記載の光ディスク記録方法。
  13. 前記視覚的表示記録領域に関する情報を基に、前記視覚的表示部分に一定の光ビームを照射し、前記視覚的表示を視覚的に消去することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  14. 前記視覚的表示記録領域に関する情報は、前記視覚的表示の記録開始アドレス若しくは記録終了アドレスと、前記視覚的表示の情報量に関する情報、記録終了アドレス若しくは記録開始アドレスの情報と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  15. 前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するための画像データを、ディスプレイ表示用の画像データに変換する変換ステップと、
    変換された前記ディスプレイ表示用の画像データを出力する出力ステップと、
    を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  16. 前記視覚的表示記録領域が、それぞれm個のトラック(mは正整数)を有する3個以上の帯状の領域であって、隣接する前記帯状の領域はそれぞれn個のトラック(nは正整数)の間隔を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  17. 視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の情報を取得する記録情報取得ステップと、
    前記視覚的表示の記録を新規に開始する前に、前記視覚的表示を実際に記録した場合に光ディスク上に形成されるパターンイメージを表示するパターンイメージ表示ステップと、
    前記パターンイメージをユーザに確認させ、記録開始するかどうかを選択させる確認選択ステップと、
    前記確認選択ステップでユーザが記録開始を選択した場合に、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録する記録ステップと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  18. 視覚的表示として文字を記録する場合、パターンイメージ表示ステップが、文字フォントデータを取得するフォントデータ取得ステップと、
    前記長方形の文字フォントデータを表示する位置に応じて扇形または台形に変形または回転させるフォントデータ変形回転ステップと、
    を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法。
  19. 記録情報取得ステップが、電子番組ガイドまたはコンテンツリストを表示し、記録する番組またはコンテンツをユーザが選択する選択ステップと、
    光ディスク上に記録する視覚的表示の情報を、電子番組ガイドまたはコンテンツリストから取得する視覚情報取得ステップと、
    を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法。
  20. 記録情報取得ステップが、ユーザから番組の記録時間又は放送局を特定する情報を取得する番組特定情報取得ステップと、
    前記取得した記録時間又は放送局を特定する情報に基づいて、その情報に関連付けられた番組情報を蓄積している蓄積部から光ディスク上に記録する前記視覚的表示を取得する情報取得ステップと、
    を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法。
  21. 前記記録情報取得ステップが、
    視覚的表示として光ディスクに記録する画像を、画像データの中からユーザが選択する画像選択ステップと、
    ユーザが選択した画像の画素サイズを変換するサイズ変換ステップと、
    を有することを特徴とする請求項17に記載の光ディスク記録方法。
  22. 光ディスクの未記録領域に視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を記録できるように、前記視覚的表示の大きさをフィッティングして記録するフィッティング記録ステップを有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  23. 視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである前記視覚的表示記録領域をユーザが決定する視覚的表示記録領域決定ステップと、
    光ディスク上の記録領域から、前記視覚的表示記録領域を除いた領域にディジタルデータが記録できるように、ディジタルデータの圧縮率をコントロールしながらディジタルデータを記録する圧縮率コントロール記録ステップと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  24. 視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示を光ディスク又は光ディスク記録装置にディジタルデータとして記録しておく視覚的表示ディジタル記録ステップと、
    光ディスク上にディジタルデータとして記録されている視覚的表示を取得する視覚的表示取得ステップと、
    ファイナライズのときに取得した前記視覚的表示を記録するファイナライズ視覚的表示記録ステップと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  25. 光ディスクのイニシャライズ時またはイレース時またはファイナライズ時にディジタルデータ、並びに視覚的に認識可能な文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示のいずれもが記録されていない部分に、前記視覚的表示を記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク記録方法。
  26. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領域と称す)に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、更に前記視覚的表示記録領域に関する情報に基づいて、前記画像データを読み出し、読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置。
  27. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域(以下、視覚的表示記録領域と称す)に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、更に前記視覚的表示記録領域に関する情報および前記光ディスクの回転に同期して生成される回転パルスに基づいて、前記画像データを読み出し、読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置。
  28. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記視覚的表示を前記光ディスクの周方向に沿って扇状に変形させて記録することを選択した場合は、前記回転モータで前記光ディスクを一定の回転数で回転させながら、前記視覚的表示を記録し、
    前記視覚的表示をそのままの形状で記録することを選択した場合は、前記回転モータで前記光ディスクを一定の線速度で回転させながら、前記視覚的表示を記録する、ことを特徴とする光ディスク記録装置。
  29. 前記視覚的表示記録領域に関する情報は、前記視覚的表示の記録開始アドレス若しくは記録終了アドレスと、前記視覚的表示の情報量に関する情報、記録終了アドレス若しくは記録開始アドレスの情報と、を含むことを特徴とする請求項26または27に記載の光ディスク記録装置。
  30. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、前記光ディスクから読み出された位置情報の位置をその位置情報に応じた補正量で補正することにより前記光ディスクの実質的に一定の角度で発生するタイミングパルスを生成し、そのタイミングパルスを基準に前記画像データを読み出すことを特徴とする光ディスク記録装置。
  31. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記視覚的表示記録タイミングパルス生成部は、前記光ディスクから読み出された位置情報の位置と、前記光ディスクの回転に同期して一定の角度で生成される回転パルスとのずれ量を算出し、その回転パルスの出力タイミングを前記ずれ量に基づいて補正して、前記画像データを読み出すことを特徴とする光ディスク記録装置。
  32. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記視覚的表示領域情報取得部の出力に基づいて前記光ピックアップを制御して、前記光ピックアップの光ビームを前記光ディスクの同一位置を通過させた後にトラックを移動させながら、視覚的表示を記録することを特徴とする光ディスク記録装置。
  33. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記画像メモリは、ディスプレイ表示用の前記画像データを蓄積し、
    ディスプレイ表示用の前記画像データを前記光ディスクに視覚的に認識可能な様に記録するための画像データに変換して出力する第1の変換部を更に有し、
    前記第1の変換部の出力信号に基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置。
  34. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記画像メモリは多値の画像データを蓄積し、
    1個の多値の前記画像データを、複数個の2値の画像データに変換して出力する第1の変換部を更に有し、
    2値の前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録することを特徴とする光ディスク記録装置。
  35. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記画像データをディスプレイ表示用の映像信号に変換する第2の変換部と、変換された前記ディスプレイ表示用の映像信号を出力する出力部と、を更に有することを特徴とする光ディスク記録装置。
  36. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記光ディスクが、反射率の変化を生じるデータ記録方法の追記型又は書換え型光ディスクであることを特徴とする光ディスク記録装置。
  37. 光ディスクを回転させる回転モータと、
    光ビームを照射し、前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに情報を記録する光ピックアップと、
    前記光ディスクのガイド溝又は複数のウォブルピットに基づいてトラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出部と、
    前記トラッキングエラーに基づいて、前記ガイド溝又は複数のウォブルピットの中心線に光ビームを沿わせるトラッキング制御部と、
    文字、図形、記号、模様又はこれらの組み合わせである視覚的表示の画像データを蓄積する画像メモリと、
    前記光ディスクから読み出された位置情報に基づいて、前記画像データを読み出す視覚的表示記録タイミングパルス生成部と、
    前記光ピックアップが再生した光ディスクの情報の中から、前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域に関する情報を抽出する視覚的表示領域情報取得部と、
    を備え、
    読み出された前記画像データに基づいて、前記光ピックアップの前記光ビームの光強度を変える、もしくは、前記光ビームを照射する/しないを切り換えることにより、前記光ディスクに前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録し、
    前記視覚的表示を視覚的に認識可能な様に記録した記録領域が、それぞれm個のトラック(mは正整数)を有する3個以上の帯状の領域であって、隣接する前記帯状の領域はそれぞれn個のトラック(nは正整数)の間隔を有することを特徴とする光ディスク記録装置。
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