JP2003160800A - 容器入り合成洗剤 - Google Patents

容器入り合成洗剤

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JP2003160800A JP2001360693A JP2001360693A JP2003160800A JP 2003160800 A JP2003160800 A JP 2003160800A JP 2001360693 A JP2001360693 A JP 2001360693A JP 2001360693 A JP2001360693 A JP 2001360693A JP 2003160800 A JP2003160800 A JP 2003160800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性の改善及び組み合わせ包装等の配
置における自由度を向上した容器入り合成洗剤を提供す
る。 【解決手段】 高見掛け密度合成洗剤組成物を、洗剤の
収容部と、該収容部に連通する開口と、該開口上の蓋と
を有する容器に収容し、該容器を熱収縮性薄膜により熱
収縮包装して容器入り合成洗剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高見掛け密度合成
洗剤組成物を収容した容器入り合成洗剤に関する。特に
好ましくは衣料用洗剤組成物を収容した容器入り合成洗
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末合成洗剤を収容する容器は、収容す
る粉末合成洗剤が低見掛け密度合成洗剤の時は側面上方
に開口部を設けた容器が一般的であったが、収容する粉
末合成洗剤が高見掛け密度合成洗剤に移行したことに伴
い、計量さじが使用しやすいように上部が開口する容器
が用いられるのが一般的になった。
【0003】粉末合成洗剤を収容する上部が開口する容
器としては、開口部を開閉するように紙製や合成樹脂製
の蓋体が付随した構成が知られている。このような容器
では、容器本体と蓋体とが、完全に分離するもの、紙や
薄い合成樹脂製の小片を介して部分的に接合しているも
の、本体と一体になっているもの、合成樹脂製の枠体と
これに連接した蓋体とを容器本体に接合したもの等が知
られている。更に、これらの蓋体のみでは、防湿性や内
容物の飛散防止の点で問題があるため、本体開口部をグ
ラシン紙や積層薄膜等の封緘紙により封緘したものが知
られている。
【0004】これらの容器は何れも、例え未開封時であ
っても横転させた状態を想定して設計されていない。従
って、これらの容器に粉末合成洗剤を収容した物品を未
開封のまま横転して置くと、収容された粉末合成洗剤の
重みにより、封緘した封緘紙が剥がれて蓋部を押し開け
たり、合成樹脂製の枠体ごと蓋部が外れるといった問題
が生じることがある。このため、容器入り合成洗剤を段
ボール等で輸送用に梱包する時は勿論のこと、贈答用等
に組み合わせて別の容器に収容する時であっても、常に
本体開口部が上になるように包装される必要があり、包
装時の配置における自由度が著しく制限されていた。特
に包装適正化条例により内容物以外の空間率が制限され
るため、複数種類の物品を組み合わせて包装するときに
著しい制限があった。また、横転時の封緘紙等にかかる
荷重は、収容される粉末合成洗剤が高見掛け密度になる
ほど大きくなり、粉末合成洗剤の流動性が良くなるほど
大きくなる。しかし、粉末合成洗剤は環境保護的見地よ
り、輸送エネルギーの削減、包装材料の減少等を目的と
し、また、消費者の利便性より、高見掛け密度化が強く
指向されている。また、使用感の向上より、粉末合成洗
剤の流動性の改善は従来からの課題一つである。つま
り、このような傾向は、容器入り洗剤の包装形態の自由
度を制限する一因となる。
【0005】従って、粉末合成洗剤の方向性の一つであ
る高見掛け密度化、高流動性を達成し、且つ、包装にお
ける自由度を向上した、高見掛け密度合成洗剤組成物を
収容した容器入り合成洗剤が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ケー
キング防止等の保存安定性の改善及び組み合わせ包装等
の配置における自由度を向上した容器入り合成洗剤を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、高見掛け密度
合成洗剤組成物を、洗剤の収容部と、該収容部に連通す
る開口と、該開口を開閉可能に封止する蓋とを有する容
器に収容し、該容器を熱収縮性薄膜により熱収縮包装し
た容器入り合成洗剤に関する。
【0008】また、本発明は、上記本発明の容器入り合
成洗剤を横転させて収容した包装体に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】<高見掛け密度合成洗剤組成物>
本発明の合成洗剤組成物のJIS K3362:199
8によって測定される見掛け密度は、利便性や廃棄物低
減の点から600g/L以上が好ましく、700g/L
以上がより好ましく、800g/L以上が更に好まし
い。また、溶解性の点で、嵩密度は1600g/L以下
が好ましく、1300g/L以下がより好ましく、10
00g/L以下が更に好ましい。
【0010】また、合成洗剤組成物の平均粒径は、好ま
しくは150〜800μm、より好ましくは250〜7
50μm、特に好ましくは300〜700μmである。
ペースト化防止の観点から150μm以上が好ましく、
溶解性の観点から800μm以下が好ましい。
【0011】利便性の点で、JIS K 3362:1
998による見掛け密度測定操作により100mLの試
料を得、次に見掛け密度測定操作に準じて100mLの
試料を自由落下させ、この時の試料が流出するのに要す
る時間を測定した流動時間は10秒以下が好ましく、9
秒以下がより好ましく、8秒以下が更に好ましい。
【0012】本発明の合成洗剤組成物は、洗浄性能及び
溶解性の点で、界面活性剤、水不溶性無機物及び水溶性
無機物を含有することが好ましい。
【0013】界面活性剤として、陰イオン性界面活性
剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン
性界面活性剤の1種または組み合わせを挙げることが出
来るが、好ましくは陰イオン性界面活性剤、非イオン性
界面活性剤である。
【0014】陰イオン性界面活性剤としては、炭素数1
0〜18のアルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜2
0のアルコールのアルコキシル化物の硫酸エステル塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸
塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩
が好ましい。本発明では特に、アルキル鎖の炭素数が1
0〜14、より好ましくは10〜13の直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩が好ましく、対イオンとしては、ア
ルカリ金属塩やアミン類が好ましく、特にナトリウム及
び/又はカリウム、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミンが好ましい。
【0015】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレンアルキル(炭素数8〜20)エーテル、ア
ルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル
(炭素数8〜20)フェニルエーテル、ポリオキシアル
キレンソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、
ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸(炭素数8〜2
2)エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロックポリマーが好ましい。特に、非イオン性界面
活性剤としては、炭素数10〜18のアルコールにエチ
レンオキシド(以下、EOと表記する)やプロピレンオ
キシド等のアルキレンオキシドを4〜20モル付加した
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。非
イオン性界面活性剤としては、HLB値(グリフィン法
で算出)が10.5〜15.0、更に11.0〜14.
5のものが好ましい。
【0016】本発明に用いられる界面活性剤の合計量
は、洗浄力及び溶解性の点から、洗剤組成物中10〜6
0質量%が好ましく、15〜50質量%がより好まし
く、20〜45質量%が更に好ましい。陰イオン性界面
活性剤は洗剤組成物中1〜60質量%が好ましく、1〜
50質量%がより好ましく、3〜40質量%が特に好ま
しい。非イオン性界面活性剤は洗剤組成物中1〜45質
量%が好ましく、1〜35質量%がより好ましく、4〜
25質量%が特に好ましい。陰イオン性界面活性剤と非
イオン性界面活性剤は単独で用いることもできるが、好
ましくは、混合して用いるのが良い。また、両性界面活
性剤や陽イオン性界面活性剤を目的に合わせ併用するこ
とも出来る。
【0017】被洗浄物の低損傷性及び洗浄性能の点で、
20℃、1分後の界面活性剤放出率が60%以上である
ことが好ましく、70%以上がより好ましく、80%以
上が更に好ましい。この放出率は、JIS K336
2:1998記載のかき混ぜ式洗浄力試験機(TERG-O-T
OMETER等)を用い、回転速度100rpmにて、20℃
硬水(71.2mgCaCO3/リットル、Ca/Mg
モル比7/3)1リットルに、サンプル1gを投入し、
完全溶解時の分析値を100として算出されるものであ
る。
【0018】水溶性無機化合物としては、リン酸塩(ト
リポリリン酸塩、ピロリン酸塩、メタリン酸塩、リン酸
三ナトリウム等)、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硫
酸塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、塩酸塩等のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、又はアミン塩等が挙げられる。中
でもケイ酸塩、炭酸塩が好ましい。洗浄性能及び溶解性
の点で、水溶性無機化合物の比率は洗剤組成物中10〜
50質量%が好ましく、15〜45質量%がより好まし
く、20〜40質量%が更に好ましい。
【0019】水不溶性無機化合物としては、1次粒子の
平均粒径が0.1〜20μmのものが好ましく、アルミ
ノケイ酸塩(A型ゼオライト、P型ゼオライト、X型ゼ
オライト、非晶質アルミノケイ酸塩等)、結晶性ケイ酸
塩、粘土鉱物、非晶質シリカ等が挙げられる。中でも粒
子径3μm以下(より好ましくは1μm以下)のA型ゼ
オライトが好ましい。洗浄性能及び溶解性の点で、水不
溶性無機化合物の比率は洗剤組成物中5〜60質量%が
好ましく、10〜55質量%がより好ましく、15〜5
0質量%が更に好ましい。
【0020】特に、水溶性無機化合物と水不溶性無機化
合物の合計量は洗浄性能及び溶解性の点で、洗剤組成物
中20〜80質量%が好ましく、30〜75質量%がよ
り好ましく、40〜70質量%が更に好ましい。
【0021】洗浄性能の点で、水溶性ポリマーを含有す
ることが好ましく、洗剤組成物中0.1〜20質量%が
好ましく、0.5〜15質量%がより好ましく、1〜1
0質量%が更に好ましい。水溶性ポリマーとしては、カ
ルボン酸系ポリマー、カルボキシメチルセルロース、可
溶性澱粉、糖類等が挙げられる。中でも金属イオン封鎖
能、固体汚れ・粒子汚れの分散能及び再汚染防止能の点
で、重量平均分子量が千〜10万のカルボン酸系ポリマ
ーが好ましい。特に、アクリル酸−マレイン酸コポリマ
ーの塩とポリアクリル酸塩が好ましい。ここで、塩とし
てはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が挙げ
られる。
【0022】洗剤組成物には、洗剤の分野で公知のビル
ダー、漂白剤(過炭酸塩、過ホウ酸塩、漂白活性化剤
等)、再汚染防止剤(カルボキシメチルセルロース
等)、柔軟化剤、還元剤(亜硫酸塩等)、蛍光増白剤、
抑泡剤(シリコーン等)、香料、酵素(セルラーゼ、プ
ロテアーゼ、ペプチナーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、デ
キストラナーゼ等)、着色剤等を含有させることができ
る。
【0023】洗剤組成物の流動性及び非ケーキング性の
点から、表面被覆剤により表面改質を行っても良い。表
面被覆剤としては、例えば、アルミノケイ酸塩、ケイ酸
カルシウム、二酸化ケイ素、ベントナイト、タルク、ク
レイ、非晶質シリカ、結晶性シリケート等が挙げられ
る。表面被覆剤は洗剤組成物中1〜30質量%が好まし
く、2〜25質量%がより好ましく、5〜25質量%が
更に好ましい。
【0024】<容器>本発明の容器は、洗剤の収容部
と、該収容部に連通する開口と、該開口上の蓋とを有す
る。
【0025】本発明の容器は、本体及び蓋をプラスチッ
クにしても良いが、プラスチック資源の節約や、環境保
全の点から、本発明の容器は30質量%以上の植物繊維
を含有する材質から構成されることが好ましい。更に3
0〜99質量%、特に50〜95質量%が好ましい。容
器強度の点で99質量%以下が好ましい。植物繊維とし
ては、古紙パルプ、ケミカルパルプが好ましい。また、
漂白したさらしパルプが好ましい。複数の植物繊維を混
合することにより、目的に応じた材料が得られる。植物
繊維は、繊維長0.4〜1.4mmの植物繊維が植物繊
維全体の20〜90質量%を占めるものが好ましい。植
物繊維以外の材料としては、タルク、カオリナイト等の
無機物、ガラス繊維やカーボン繊維等の無機繊維、ポリ
オレフィン等の合成樹脂粉末、合成繊維、非木材又は植
物質繊維、多糖類等が挙げられる。
【0026】容器形状としては、直方体状、扁平直方体
状、円筒状、扁平円筒状等が挙げられる。
【0027】開口部の開閉において、蓋が容器本体と完
全に分離するもの、紙や薄い合成樹脂製の小片を介して
部分的に接合しているもの、本体と一体になっているも
の、合成樹脂製の枠体とこれに連接した蓋体とを容器本
体に接合したもの等の何れでも良い。
【0028】容器強度の点で、洗剤使用時まで容器開口
部を封緘紙で貼着し閉口することが好ましい。封緘紙と
しては、グラシン紙、積層薄膜等が挙げられる。
【0029】<熱収縮包装>洗剤を収容した容器を包装
する熱収縮包装薄膜は、熱収縮性ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、延伸ポリスチレン、ポリス
チレン、ポリエチレンテレフタレート等の一種もしくは
二種以上を用いた熱収縮性薄膜からなり、熱収縮性薄膜
を、容器の周囲を覆うようにして配置した後、加熱収縮
させることにより、熱収縮性薄膜は容器本体及び蓋の外
周形状に沿って密着し、容器を被覆包装する。この時、
容器の一部が被覆されていなくても良いが、洗剤組成物
の保存安定性の点で、容器の全体が熱収縮性薄膜によっ
て密閉されるように被覆されていることが好ましい。こ
の時、熱収縮包装薄膜は、気体遮断性が高いほど良く、
特に炭酸ガス透過度、酸素ガス透過度、透湿度が低い程
良い。洗剤組成物の固化防止の点で、特に炭酸ガス透過
度、透湿度が低い程良い。具体的には、炭酸ガス透過度
が100cc/m2・24hrs・atm(40℃、9
0%RH)以下、更に50cc/m2・24hrs・a
tm(40℃、90%RH)以下が好ましく、酸素ガス
透過度が100cc/m2・24hrs・atm(40
℃、90%RH)以下、更に50cc/m2・24hr
s・atm(40℃、90%RH)以下が好ましく、透
湿度が50g/m2・24hrs(40℃、90%R
H)以下、更に10g/m2・24hrs(40℃、9
0%RH)以下が好ましい。
【0030】熱収縮包装薄膜は、強度及び生産性の点
で、加熱収縮応力が50g/mm2以上が好ましく、7
0g/mm2以上がより好ましい。容器の変形やシール
部の破壊等の点で、500g/mm2以下が好ましく、
400g/mm2以下がより好ましい。尚、加熱収縮応
力は、薄膜を幅15mmの短冊状にサンプリングし、そ
れをストレインゲージ付きのチャックにチャック間50
mmに緩めることなくセットし、それを80℃に加熱し
たシリコーンオイル中に浸漬して発生した収縮力を縦、
横それぞれについて検出し、浸漬後10秒以内における
最大値を薄膜の収縮力とし、この縦、横方向の平均値を
浸漬前の薄膜の初期断面積で除した値とした。
【0031】熱収縮包装薄膜は、強度及び生産性の点
で、厚さ5〜100μmが好ましく、10〜60μmが
より好ましい。
【0032】加熱収縮工程において、洗剤組成物の変質
防止の点で、周囲温度は130〜160℃、更に140
〜150℃が好ましく、加熱時間は5〜60秒、更に1
0〜30秒が好ましい。
【0033】洗剤組成物の保存安定性を向上させる密封
包装は、脱気包装した後に熱収縮させる方法、特開平4
−339775号公報記載の方法、特開平10−532
27号公報記載の方法、特開平10−86911号公報
記載の方法等が挙げられる。
【0034】洗剤組成物を収容した容器を個々に熱収縮
包装しても、2個以上を纏めて熱収縮包装しても良い。
【0035】<包装体>本発明の容器入り合成洗剤を横
転させた状態で別の容器に収容することができる。特に
贈答用の組み合わせとしての包装体等に用いることがで
きる。これにより、容器入り合成洗剤の正面を上部に向
けて配置することができるため、組み合わせ包装を開封
した際の消費者へのインパクトが大きくなる。
【0036】
【実施例】<高見掛け密度合成洗剤組成物>表1の合成
洗剤組成物を定法により得た。この時、ゼオライトの6
質量%分及び結晶性シリケート全量を用いて表面改質を
行った。得られた組成物の見掛け密度は何れも800〜
1000g/L、平均粒径は何れも300〜700μ
m、流動時間は何れも8秒以下、20℃、1分後の界面
活性剤放出は何れも80%以上であった。
【0037】
【表1】
【0038】・LAS−Na:アルキル鎖長が炭素数1
0〜13の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ・LAS−K:アルキル鎖長が炭素数10〜13の直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸カリウム ・AOS−K:炭素数14〜18のα−オレフィンスル
ホン酸カリウム ・α−SFE−Na:炭素数14〜18のα−スルホ脂
肪酸メチルエステルナトリウム ・AS−Na:炭素数10〜13の直鎖アルキル硫酸エ
ステルナトリウム ・非イオン性界面活性剤1:炭素数12〜14の直鎖第
1級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの ・非イオン性界面活性剤2:炭素数12〜14の直鎖第
1級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの ・石鹸:炭素数12〜16のヤシ油系脂肪酸(ルナック
L−55、花王(株)製)のナトリウム塩 ・結晶性シリケート:粉末SKS−6(クラリアントト
クヤマ社製)を粉砕し平均粒径50μmとしたもの ・ゼオライト:4A型ゼオライト、平均粒子径3μm
(東ソー(株)製) ・非晶質アルミノ珪酸塩:特開平6−179899号公
報記載の合成例A−1のもの ・PEG6000:ポリエチレングリコール、重量平均
分子量6000 ・AA/MAコポリマー:アクリル酸−マレイン酸コポ
リマーのナトリウム塩(70モル%中和)、モノマー比
はアクリル酸/マレイン酸=3/7(モル比)、重量平
均分子量7万 ・酵素:セルラーゼK(特開昭63−264699号公
報記載のもの)とリポラーゼ100T(ノボ社製)とを
3:1の質量比で混合したもの ・蛍光染料:チノパールCBS−XとチノパールAMS
−GX(チバスペシャリティケミカルス社製)の質量比
1/1混合物 ・漂白剤:過炭酸ナトリウム ・漂白活性剤:アルカノイル(炭素数12)オキシベン
ゼンスルホン酸ナトリウム70質量%の造粒物。
【0039】<容器> (1)容器1 坪量550g/cm2の紙表面をポリエチレンでラミネ
ートした部材を用いた、開口部15cm×9cm、高さ
13cmの箱型容器本体を用いた。合成洗剤組成物を
1.2kg充填した後、開口部をグラシン紙で封緘し
た。更に容器本体と同じ部材による蓋を被せ、容器本体
とは紙製の粘着シートにより接合した。
【0040】(2)容器2 実開平6−76044号公報記載の図3の容器を用い
た。すなわち、坪量550g/cm2の紙表面をポリエ
チレンでラミネートした部材を用いた、開口部15×9
cm、高さ13cmの箱型容器本体である。合成洗剤組
成物を1.2kg充填した後、開口部をグラシン紙で封
緘した。
【0041】<熱収縮性薄膜> (1)熱収縮性薄膜1 架橋二軸延伸ポリエチレン薄膜(厚さ50μm)を使用
した。加熱収縮応力は70g/mm2であった。
【0042】(2)熱収縮性薄膜2 共重合ポリエステル/ヒドロキシメチレン単位を含む共
重合体/共重合ポリエステルの二軸延伸薄膜(厚さ15
μm)を使用した。加熱収縮応力は180g/mm2
あった。
【0043】実施例1〜7 上記合成洗剤組成物、容器及び熱収縮性薄膜を表2の組
み合わせで用い、脱気後熱収縮包装を行い、熱収縮性薄
膜で密封した容器入り合成洗剤を得た。これらの保存安
定性を以下の方法で評価した。結果を表2に示す。
【0044】〔保存安定性の評価方法〕容器入り合成洗
剤を、40℃80%RHの恒温恒湿器中に、横転させた
状態で30日間放置した。比較として、対応する組み合
わせで熱収縮包装を行わなかったものを評価したとこ
ろ、すべて評価は×であった。
【0045】評価基準 ○:外観に変化なし。 ×:粉がもれている。
【0046】また、実施例1〜7の容器入り洗剤を開封
して、内容物を確認したところ、すべてケーキングして
いなかった。比較として、対応する組み合わせで熱収縮
包装を行わなかったものを正立させて保存したものを評
価したところ、すべてケーキングしていた。
【0047】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小栗須 宏 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 藤田 実智昭 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 西村 弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 3E067 AA05 AB83 BA01B BA17C BB01B CA01 EA29 EB27 FA04 FB01 FC01 4H003 AA01 AB19 AB27 AC08 BA10 BA21 DA01 EA01 EA12 EA15 EA16 EA28 EB30 EB32 EB36 EC01 EE03 FA09 FA26 FA41

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高見掛け密度合成洗剤組成物を、洗剤の
    収容部と、該収容部に連通する開口と、該開口上の蓋と
    を有する容器に収容し、該容器を熱収縮性薄膜により熱
    収縮包装した容器入り合成洗剤。
  2. 【請求項2】 高見掛け密度合成洗剤組成物が、界面活
    性剤、水不溶性無機化合物及び水溶性無機化合物を含有
    し、JIS K3362:1998による見掛け密度が
    600g/L以上であり、以下に示す方法による流動時
    間が10秒以下である請求項1記載の容器入り合成洗
    剤。 <流動時間の測定方法>JIS K 3362:199
    8による見掛け密度測定操作により100mLの試料を
    得る。次に見掛け密度測定操作に準じて100mLの試
    料を自由落下させる。この時の試料が流出するのに要す
    る時間を流出時間とする。
  3. 【請求項3】 容器の開口を封緘紙により封じた後、蓋
    をして包装される請求項1又は2記載の容器入り合成洗
    剤。
  4. 【請求項4】 容器が、30質量%以上の植物繊維を含
    有する材質からなる請求項1〜3何れか記載の容器入り
    合成洗剤。
  5. 【請求項5】 加熱収縮応力が50g/mm2以上の熱
    収縮性薄膜により密封包装された請求項1〜4何れか記
    載の容器入り合成洗剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5何れか記載の容器入り合成
    洗剤を横転させて収容した包装体。
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