JP2003159782A - プリントヘッドをベースにした選択的整備動作のシステムおよび方法 - Google Patents

プリントヘッドをベースにした選択的整備動作のシステムおよび方法

Info

Publication number
JP2003159782A
JP2003159782A JP2002315442A JP2002315442A JP2003159782A JP 2003159782 A JP2003159782 A JP 2003159782A JP 2002315442 A JP2002315442 A JP 2002315442A JP 2002315442 A JP2002315442 A JP 2002315442A JP 2003159782 A JP2003159782 A JP 2003159782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
nozzles
printheads
drop
drop detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002315442A
Other languages
English (en)
Inventor
Vega Ramon
ラモン・ベガ
Buruchi Javier
ザビエル・ブルチ
Marc Serra
マルク・セラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JP2003159782A publication Critical patent/JP2003159782A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16579Detection means therefor, e.g. for nozzle clogging
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/66Applications of cutting devices
    • B41J11/70Applications of cutting devices cutting perpendicular to the direction of paper feed
    • B41J11/706Applications of cutting devices cutting perpendicular to the direction of paper feed using a cutting tool mounted on a reciprocating carrier

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク滴検出を行うのに必要な時間が、印刷
工程中に行われる整備動作に関して、スループットを印
刷するのに必要な時間に悪影響を及ぼさないインク滴検
出方法を提供する。 【解決手段】 複数のプリントヘッドのそれぞれから発
射されるよう構成したインク滴が、印刷した出力に及ぼ
す、影響の程度を判定すること、前記プリントヘッドの
それぞれを、前記インク滴の前記影響の程度に基づい
て、複数の群のうちの少なくとも1つに特徴づけること
(406、606)と、印刷した出力に所定の程度の影
響を及ぼすインク滴を発射するよう構成された第1のプ
リントヘッド群に対して、選択的インク滴検出を行うこ
と(410、614)とを含むこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包括的にはインクジ
ェットプリンタに関する。より詳細には、本発明は、プ
リントヘッドノズルから発射されるインクの印刷媒体に
及ぼす影響に対応する、プリントヘッドノズルの選択的
滴検出に関する。
【0002】本願の出願人に譲渡されている、2001
年8月29日出願の「METHOD AND APPARATUS FOR FOCUS
ED INK DROP DETECTION」という名称の米国特許出願番
号第09/940,435号は、本発明と共通の開示を
いくらか含み、本発明に関係し得る。
【0003】
【従来の技術】例えばプリンタ、複写機、ファクシミリ
機等のインクジェット印刷機構は通常、「ペン」と呼ば
れることが多いインクジェットカートリッジを用い(im
plement)て、例えば紙、布地、織物等の印刷媒体のシ
ート上にインク滴を発射する。インクジェット印刷機構
には、インク溜全体がシートを横切って左右に動くイン
クカートリッジを担持するものがある。「オフ・アクシ
ス」のシステムとして知られている他のインクジェット
印刷機構では、比較的少量のインク溜のみが、印刷ゾー
ンを横切るプリントヘッドキャリッジとともに推進さ
れ、主なインク溜は、プリントヘッドの移動経路からオ
フ・アクシスに配置された、静止槽に保管されている。
通常、柔軟性を有する導管または管を用いて、このオフ
・アクシスの槽からプリントヘッドカートリッジへとイ
ンクを搬送する。
【0004】ペンは通常、オリフィス板上にそこを通っ
てインク滴が発射されるノズルを含むプリントヘッドを
有する。プリントヘッド内の個々のインク吐出機構は、
圧電またはサーマルインクジェット技術を用いるもの
等、当業者に既知のさまざまな異なる形をとってもよ
い。画像を印刷するには、プリントヘッドがシートの上
方で印刷ゾーンを横切って左右に走査し、ペンが動きな
がらインク滴を発射する。プリントヘッドのノズルを通
してインクを選択的に発射することによって、あるパタ
ーンになるようにインクが印刷媒体上に吐出されて、所
望の画像(例えば、絵(写真、picture)、グラフ(cha
rt)、テキスト等)を形成する。ノズルは通常、プリン
トヘッドに沿った1つまたはそれよりも多い直線状のア
レイになるように配置される。アレイが複数である場合
には、2つの直線状のアレイは通常、プリントヘッド上
で互いに平行でかつ走査方向と略垂直に、並べて配置さ
れている。したがって、ノズルアレイの長さが印刷スワ
スすなわちバンド(band)を規定する。すなわち、も
し、プリントヘッドが印刷ゾーンを通って1回完全に横
断する間に、1つのアレイのうちのすべてのノズルを連
続して発射すると、シート上にインクのバンドすなわち
スワスが現れる。このバンドの高さは、ペンの「スワス
高さ」として知られている。これは、単一のパスで施す
ことができる、インクの最大パターンである。
【0005】プリントヘッドのオリフィス板は、印刷工
程中に紙ぼこり等のコンタミナントを拾い集めてしまう
傾向がある。このようなコンタミナントは、プリントヘ
ッド上にインクがあることが原因で、または静電荷が原
因で、オリフィス板に付着してしまう可能性がある。さ
らに、乾燥したインクが過度にあると、プリントヘッド
の辺りに蓄積してしまう可能性がある。インクであって
もその他のコンタミナントであっても、蓄積すると、印
刷媒体にインクを適切に施すことを妨害することによっ
て、出力の品質を損なってしまう可能性がある。さら
に、カラーのペンを用いる場合には、それぞれのプリン
トヘッドが、それぞれ異なるカラーを吐出する異なるノ
ズルを有するかもしれない。オリフィス板にインクが蓄
積すると、その結果、使用中に互いに異なるカラーのイ
ンクが混ざる(相互汚染(クロスコンタミネーション、
cross-contamination))結果になってしまう可能性が
ある。そうすると、結果として生じる印刷物(printed
product)の品質に悪影響を及ぼす可能性がある。さら
に、特に比較的長期間の間プリントヘッドのふたを取っ
たままになっている場合、ノズルが詰まってしまう可能
性がある。少なくともこれらの理由から、略ルーチンベ
ースで、プリントヘッドのオリフィス板からこのような
コンタミナントを取り除くことが望ましい。
【0006】この点で、インク滴検出を含む整備動作は
通常、印刷動作の実行前、実行中、かつ/または完了後
に行われる。整備動作の実行において、インクジェット
印刷機構は通常、走査方向に沿って配置した整備ステー
ションを実装する。整備ステーションは通常ノズルに対
して、例えば、吐出したインクを集めること、ノズルの
キャッピングを行うこと、オリフィス板のワイピングを
行うこと等、複数の整備動作を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】整備動作の方法および
形式は通常、滴検出器を用いてノズルのうちのいずれか
が、例えばノズルアウト(nozzle outs)、紙の破壊(p
aper crashes)等、不適切な方法で動作しているかどう
かを検出する整備プロトコルによって、制御されてい
る。例として、プリントヘッドにおいてノズルが詰まっ
たりその他の方法で不適切にインクを吐出していると滴
検出器が判定する場合に、整備動作を起動してもよい。
整備プロトコルは、プリンタ機構のプリントヘッドを、
印刷動作の実行前、実行中、および実行後のうちのいく
つかの時点において(at certain times)滴検出器の上
方を移動するように制御してもよい。通常、いったんプ
リントヘッドを滴検出器の上方に移動すると、それぞれ
のプリントヘッド内に収容されているそれぞれのノズル
が検査される。このタイプの完全なノズル検査は、通常
は印刷した出力の品質には有益であるが、すべてのノズ
ル(例えば、既知のインクジェット印刷機構は、それぞ
れ2行の524個のノズルを含み得る6つまたはそれよ
りも多くのプリントヘッドを含み得る)に対してこのよ
うなインク滴検出を行うのに必要な時間は通常、特に印
刷工程中に行われる整備動作に関して、スループット、
すなわちある範囲(plot)を印刷するのに必要な時間、
に悪影響を及ぼす。
【0008】
【課題を解決するための手段】一態様によれば、本発明
は選択的整備動作の実行方法に関する。本方法におい
て、複数のプリントヘッドのそれぞれから発射されるよ
う構成したインク滴が、印刷した出力に及ぼす、影響の
程度[しきい値条件(printed output level of impact
threshold conditions)]が判定される。それぞれのプ
リントヘッドは、インク滴の影響の程度に基づいて、複
数の群のうちの少なくとも1つに特徴づけられる。さら
に、印刷した出力に所定の影響の程度を及ぼすインク滴
を発射するよう構成された第1のプリントヘッド群に対
して、選択的整備動作が行われる。
【0009】他の態様によれば、本発明は、それぞれが
印刷した出力に及ぼす影響の程度がさまざまであるイン
ク滴を発射するよう構成された複数のプリントヘッドを
有する印刷機構を動作する装置に関する。本装置は、印
刷媒体上にインク滴を発射して印刷した出力を形成する
よう複数のプリントヘッドを制御するように動作可能
な、コントローラを含む。コントローラはまた、プリン
トヘッドを通して発射されるよう構成したインク滴のさ
まざまな影響の程度を記憶するよう構成された、メモリ
も含む。コントローラはさらに、そこから発射されるよ
う構成したそれぞれのインクの影響の程度にしたがっ
て、プリントヘッドを分類するように動作可能である。
コントローラは、プリントヘッド群のうちの少なくとも
1つを、選択的整備動作の実行を受けるよう制御するよ
うに動作可能である。プリントヘッド群のうちの、その
少なくとも1つは、印刷した出力に所定の程度の影響を
及ぼすインク滴を発射するよう構成されたプリントヘッ
ドである。
【0010】既知の印刷機構および技術と比較して、本
発明のいくつかの(certain)実施形態は、以下のうち
のいくつかまたはすべてを含む、いくつかの利点を達成
することができる。すなわち、(1)整備動作の実行に
おける時間の節約、(2)インク滴検出の実行中のイン
クの節約、(3)整備動作工程の本質的な最適化、
(4)ユーザの選択に基づいた整備動作の実行の本質的
な適合(conformance)である。当業者であれば、好ま
しい実施形態の以下の詳細な説明を添付図面を参照して
読めば、本発明のさまざまな実施形態のこれらおよびそ
の他の利点および利益を理解しよう。
【0011】本発明の特徴および利点は、添付図面を参
照して以下の説明を読めば、当業者には明らかとなろ
う。
【0012】
【発明の実施の形態】簡単のためおよび例示の目的のた
めに、本発明の原理を、主にその例示的実施形態を参照
して説明する。以下の説明において、本発明が完全に理
解されるようにするために、多数の具体的な詳細が説明
されている。しかし、当業者であれば、このような具体
的な詳細に限定せずに本発明を実施することができる、
ということが明白となろう。他の場合においては、本発
明を不必要に不明瞭にしないように、既知の方法および
構造は詳細には説明していない。
【0013】本発明の例示的実施形態によれば、印刷機
構の異なるペンに対して異なる基準を適用することによ
って、複数のプリントヘッドに対して整備動作を行うの
に必要な時間を、本質的に短くすることができる。簡単
のために、本開示は、インク滴検出の点から見て整備動
作を説明する。本発明の態様のいくつかは、例えばワイ
ピング、キャッピング等、整備動作の他のさまざまな領
域にも等しく好適な適用可能性を有する、ということが
理解されるべきである。
【0014】インク滴の特性のいくつか(例えば、カラ
ー、化学組成、滴の体積等)は、印刷物の品質にさまざ
まな影響を及ぼすということがわかっている。例えば、
ブラックの線が欠けているほうが、イエローの線が欠け
ているよりも印刷した出力に及ぼす影響が大きいかもし
れない。すなわち、ブラックの線が欠けているほうが、
イエローの線が欠けているよりも気付かれやすい。さら
に、滴の体積が比較的大きいインク滴は、滴の体積が小
さいインク滴よりも及ぼす影響が大きいかもしれない。
この点で、プリンタ機構のペンは、その中に含まれるノ
ズルを通って発射されるインクによって特徴づけること
ができる。ペンのさまざまな特徴づけに基づいて、ペン
のそれぞれについての、例えば滴検出ルーチン、ワイピ
ング、およびキャッピングのサイクル等の整備動作を、
個々に確立することができる。1つの点において、ペン
のうちのいくつかに対して行う整備動作は、他のペンに
対して行うものよりも高い頻度で行われるように設定し
てもよい。他の点において、ペンのそれぞれについての
整備動作のタイミングは、選択した印刷モードに基づい
て予測し、それによってスループットおよび印刷品質に
ついてのユーザの期待を略満たしてもよい。
【0015】本発明の実施(operation)によって、本
質的な方法で印刷した出力の品質に悪影響を及ぼすこと
なく、ルーチンの問題として、すべてのペンの略連続的
な、例えばインク滴検出等の整備動作を、省略すること
が可能になる。代わりに、あるペンに対する整備動作を
行う回数および/または頻度を、そのようなペンの特性
に基づいて少なくすることによって、本質的に不利な方
法で印刷した出力の品質に本質的な影響を及ぼすことな
く、印刷動作のスループットを比較的改善することがで
きる。
【0016】ノズルから発射されるインク滴に基づいた
ノズルの特徴づけは、選択した印刷モードに基づいて予
測してもよい。例えば、所定の程度の影響を印刷した出
力に及ぼすインク滴を発射するよう構成されたペンは、
ある印刷モードにおいて他の印刷モードよりも頻繁に整
備動作を受けるかもしれない。この点で、スループット
と印刷品質とはユーザの選択にしたがって調整してもよ
い。
【0017】本発明の一側面によれば、印刷した出力の
印刷品質に及ぼす影響がより大きいと判定されたペンの
ノズルを特徴づけることによって、インク滴検出を行う
のに必要な時間をさらに短くすることができる。例え
ば、ノズルは故障する可能性が高いと特徴づけられるか
もしれない。そのようなノズルに対しては、故障のリス
クが低いと識別されたノズルよりも頻繁に整備動作を行
ってもよい。良好な動作状態にあると判定されたノズル
は、良好な動作状態のままであって、例えば紙の破壊、
紙詰まり等、いかなる比較的有害な出来事もノズルに起
こらないようにする傾向があることがわかっている。し
たがって、印刷した出力の品質に実質的に悪影響を及ぼ
すことなく、ルーチンの問題として、そのようなノズル
に対する連続的な整備動作を控えることが可能である。
代わりに、故障する可能性が大きいノズルに対して整備
動作を行うことによって、そのようなノズルが故障する
ときを判定することができ、印刷マスクを作成してその
ようなノズルを略隠すことができる。したがって、故障
する可能性が高いノズルに対する整備動作を行う回数お
よび/または頻度を、選択的に多くすることによって、
ノズルを検査するのに必要な時間を短くするとともに、
そのようなノズルを動作することによって印刷品質に及
ぼす略いかなる悪影響も少なくすることが可能である。
【0018】一態様において、故障する可能性が大きい
というノズルの特徴づけは、選択した印刷モードに基づ
いてもよい。したがって、整備動作の実行のタイミング
の所定のしきい値は、例えばドラフト、印刷等、選択し
た印刷モードに関連してもよい。さらに、どのノズルに
対して整備動作を行うかの判定もまた、選択した印刷モ
ードに基づいてもよい。この点で、スループットと印刷
品質とはユーザの選択にしたがって調整してもよい。
【0019】図1は、産業、オフィス、家庭、その他の
環境において、紙、織物等の記録媒体上に情報を記録す
るのに用いてよい、本発明の原理にしたがって構成され
るプリンタ20の実施形態を示す。本発明は、さまざま
なプリンタにおいて実施することができる。例えば、本
発明の実施形態は、少数の例を挙げれば、大規模織物プ
リンタ、デスクトッププリンタ、ポータブル印刷ユニッ
ト、複写機、カメラ、ビデオプリンタ、およびファクシ
ミリ機等において実施してもよいということが意図され
る。便宜上、本発明の概念をプリンタ20の環境におい
て説明する。
【0020】プリンタの各構成要素はモデルによってさ
まざまであってもよいということは明らかであるが、プ
リンタ20はシャシ22を含み、このシャシ22は、通
常プラスチック材料でできている、ハウジングすなわち
ケーシングエンクロージャ(casing enclosure)24に
よって取り囲まれている。シャシ22とケーシング24
とが、プリンタ20の印刷装置部26を形成している。
さらに、印刷装置部26は、デスクや卓上によって支持
されていてもよいが、印刷装置部26を1対の脚装置2
8で支持するのが好ましい。プリンタ20はまた、概略
的にマイクロプロセッサとして示す、プリンタコントロ
ーラ30も有する。プリンタコントローラ30は、通常
パーソナルコンピュータやコンピュータ援用設計(CA
D)コンピュータシステム等のコンピュータであるホス
ト装置(図示せず)から命令を受け取る。コントローラ
30の動作方法については、以下により詳細に説明す
る。
【0021】プリンタコントローラ30はまた、ケーシ
ング24の外部に配置したキーパッドおよびステータス
表示部32を通じて提供されるユーザ入力に応答して動
作してもよい。ホスト装置に結合したモニタ(図示せ
ず)もまた用いて、プリンタのステータスやホスト装置
上で実行されているプログラム等の視覚情報をオペレー
タに表示してもよい。パーソナルコンピュータおよび製
図コンピュータ(drafting computers)、キーボードお
よび/またはマウス装置等のコンピュータの入力装置、
およびモニタは、すべて当業者に既知である。
【0022】従来の記録媒体取扱システム(図示せず)
を用いて、連続シートの記録媒体34をロールから印刷
ゾーン35を通って前進させてもよい。記録媒体は、
紙、ポスターボード、布地、透明シート、マイラー等、
好適な材料であればいかなるタイプのものであってもよ
い。シャシ22には、キャリッジ案内ロッド36が搭載
されていて、走査軸38を規定している。案内ロッド3
6はキャリッジ40を、印刷ゾーン35を横切って左右
に往復運動するよう、摺動可能に支持している。従来の
キャリッジ駆動モータ(図示せず)を用いて、コントロ
ーラ30から受け取る制御信号に応答してキャリッジ4
0を推進させてもよい。コントローラ30にキャリッジ
位置フィードバック情報を提供するために、従来の金属
のエンコーダ・ストリップ(図示せず)を、印刷ゾーン
35の長さに沿って整備領域42の上方に延ばしてもよ
い。光学エンコーダ読取装置をキャリッジ40の裏面に
搭載して、エンコーダ・ストリップが提供する位置情報
を読み取ってもよい。エンコーダ・ストリップ読取装置
によって位置フィードバック情報を提供する方法はま
た、当業者に既知のさまざまな方法で行うことができ
る。
【0023】画像の印刷が完了すると、キャリッジ40
を用いて媒体の最終後部を横切って切断機構を引っ張り
(drag)、画像をロール34の残りから切り離すことが
できる。好適なカッター機構は、DesignJet.
RTM.(登録商標)650Cおよび750Cのカラー
プリンタで市販されている。もちろん、シートの切り離
しは、当業者に既知のさまざまな他の方法で行ってもよ
い。さらに、図示のプリンタ20はまた、ロール34の
状態で供給される媒体上ではなく、前もって切断された
シート上に画像を印刷するのに用いてもよい。
【0024】印刷ゾーン35において、記録媒体は、4
つのカートリッジ50〜56からインクを受け取る。4
つのカートリッジ50〜56を示しているが、プリンタ
20は、例えば、2つ、6つ、8つ、12等、好適であ
ればいかなる数のカートリッジを含んでいてもよいこと
は本発明の範囲内である。簡単のためおよび例示の目的
のために、プリンタ20をカートリッジが4つである点
から見て説明する。したがって、カートリッジ50〜5
6に関して後述するのと同一または同様の方法で、さら
なるカートリッジを実施してもよいことが理解されなけ
ればならない。当業者は、カートリッジ50〜56を、
「ペン」と呼ぶことも多い。ペンのうちの1つ、例えば
ペン50を、ブラックのインクを記録媒体上に吐出する
よう構成してもよく、その場合、そのブラックのインク
は、顔料をベースにしたインクを含んでもよい。ペン5
2〜56は、さまざまなカラーのインク、少数の例を挙
げれば、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ライトシ
アン、ライトマゼンタ、ブルー、グリーン、およびレッ
ド等、を吐出するよう構成してもよい。例示の目的のた
めに、ペン52〜56を、それぞれイエロー、マゼン
タ、およびシアンのカラーの染料をベースにしたインク
を含むものとして説明するが、実施によっては、カラー
ペン52〜56はまた、顔料をベースにしたインクを含
んでいてもよいということは明らかである。ペン50〜
56内には、パラフィンをベースにしたインク、ならび
に染料および顔料の両方の特性を有するハイブリッドイ
ンクすなわち複合インク等、他のタイプのインクもまた
用いてよいということは明らかである。
【0025】プリンタ20は、インク供給領域58内に
配置された、それぞれのインク(ブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエロー)についての主な静止槽(図示せず)
を有する、「オフ・アクシス」のインク送出システムを
用いる。「オフ・アクシス」という用語は一般的に、イ
ンク溜がプリントヘッド50〜56から分けられている
構成を指す。このオフ・アクシスのシステムにおいて、
ペン50〜56は、静止した主な槽から一連の柔軟性を
有する管(図示せず)を通して運搬されるインクによっ
て補充することができるので、プリントヘッドの運動経
路から「オフ・アクシス」で配置された印刷ゾーン35
を横切ってキャリッジ40によって推進されるインク溜
は、少量のみである。静止した主な槽のうちのいくつか
またはすべては、プリンタ20の内部から略離れた領域
に配置してもよい。さらに、静止した主な槽の数はさま
ざまであってもよく、プリンタ20内で利用されるカー
トリッジ50〜56の数と必ずしも等しい必要はない。
この点で、プリンタ20が含む槽の数は、カートリッジ
50〜56の数よりも少なくても多くてもよい。本明細
書において、「ペン」または「カートリッジ」という用
語はまた、交換式のプリントヘッドカートリッジを意味
してもよい。交換式のプリントヘッドカートリッジの場
合には、それぞれのペンは、プリントヘッドが印刷ゾー
ンの上方を往復運動するときに、インク溜全部を保持す
る槽を有する。
【0026】図示のペン50〜56は、それぞれプリン
トヘッド60〜66を有する。プリントヘッド60〜6
6は、選択的にインクを吐出して、印刷ゾーン35にお
いて媒体34のシート上に画像を形成する。このような
プリントヘッド60〜66の印刷スワスは大きく、例え
ば幅が20〜25ミリメートル(約1インチ)以上であ
るが、本明細書において説明する概念は、これよりも小
さいプリントヘッドにもまた適用することができる。プ
リントヘッド60〜66はそれぞれ、当業者に既知の方
法でそこを貫いて形成した複数のノズルを有する、オリ
フィス板を有する。
【0027】それぞれのプリントヘッド60〜66のノ
ズルは通常、オリフィス板に沿って、少なくとも1つ、
しかし通常は2つの、直線状のアレイになるように形成
されている。したがって、本明細書において「直線状」
という用語は、「ほとんど直線状」または「略直線状」
として解釈してもよく、互いにわずかに心違いのノズル
配置、例えばジグザグの配置、を含んでもよい。それぞ
れの直線状のアレイは通常、走査軸38と略垂直な長手
方向に整列しており、それぞれのアレイの長さが、プリ
ントヘッドの1パスの最大画像スワスを決定する。図示
のプリントヘッド60〜66はサーマルインクジェット
プリントヘッドまたは圧電プリントヘッドを含んでもよ
いが、他のタイプのプリントヘッドを用いてもよい。
【0028】一般的に、サーマルインクジェットプリン
トヘッドは通常、ノズルに関連する複数の抵抗器を含
む。選択した抵抗器に通電すると、気泡が形成され、そ
れによって、ノズルから、ノズルの下方にある印刷ゾー
ン35における印刷媒体のシート上に、インク滴が吐出
される。コントローラ30からプリントヘッドキャリッ
ジ40に送出される発射コマンド信号に応答して、プリ
ントヘッドの抵抗器が選択的に通電される。圧電プリン
トヘッドは通常、複数の圧電要素(図示せず)、すなわ
ち、電界の影響下で変形して、ノズルに関連するチャン
バ内の圧力を増大する材料片(pieces of material)を
含む。選択した圧電要素に通電すると、ノズルを通して
発射される流体を含む空間が小さくなり、その空間内の
圧力が増大する。圧力が増大することによって、ノズル
から、ノズルの下方にある印刷ゾーン35における印刷
媒体上に、流体滴が強制的に吐出される。このように、
コントローラ30からプリントヘッドキャリッジ40に
送出される発射コマンド信号に応答して、圧電要素が選
択的に通電される。
【0029】図2は、本発明にしたがって構成した、交
換式のプリントヘッドクリーナ整備ステーションシステ
ム70によって整備される準備ができているペン50〜
56を有して配置された、キャリッジ40を示す。整備
ステーション70は、平行移動可能なパレット72を含
む。パレット72は、コントローラ30から受け取る駆
動信号に応答して、モータ74によってラックアンドピ
ニオンギア装置75を通じて前向き76および後ろ向き
78に選択的に駆動される。整備ステーション70は、
プリントヘッド50、52、54、および56をそれぞ
れ整備するよう本発明にしたがって構成された、4つの
交換式のインクジェットプリントヘッドクリーナユニッ
ト80、82、84、および86を含む。クリーナユニ
ット80〜86はそれぞれ、取付けおよび取外しハンド
ル88を含む。クリーナユニット80〜86を、整備ス
テーションパレット72が規定するそれぞれのチャンバ
または区画90、92、94、および96内に取り付け
るときに、ハンドル88をオペレータが握ってもよい。
クリーナユニット80〜86は、取り外した後、通常は
処分され新しいユニットと交換されるので、ユニット8
0〜86はまた、「使い捨て式クリーナユニット」と呼
んでもよい。オペレータが正しいクリーナユニット80
〜86を関連する区画90〜96内に取り付けるのを助
けるために、パレット72は、ブラックのペン50に対
応する「B」という印97等の指示(indicia)を含ん
でもよい。ブラックのプリントヘッドクリーナユニット
80は、「B」という印98等の他の指示を含み、これ
をオペレータが印97と照合して、取り付けが適切であ
ることを確実にしてもよい。
【0030】それぞれのクリーナユニット80〜86は
また、吐出したインクを収容する、インクつぼチャンバ
108も含む。カラーのクリーナユニット82〜86に
ついては、インクつぼ108は、好ましくは発泡材料で
できた、インク吸収材124で満たされていてもよい
が、さまざまなその他吸収材料もまた用いてよい。吸収
材124は、カラーのプリントヘッド62〜66から吐
出されたインクを収容し、このインクを保持する一方
で、揮発性物質または液体成分が気化して、インクの固
体成分が発泡材料のチャンバ内に捕らえられた状態で残
る。ブラックのクリーナユニット80のインクつぼ10
8は、空のチャンバとして供給され、その後クリーナユ
ニットの寿命にわたってタール状のブラックの残留イン
クで満たされてもよい。
【0031】それぞれのクリーナユニット80〜86
は、2つのワイパーブレード126および128を有す
る、2ブレードのワイパー装置を含む。ワイパーブレー
ド126および128はそれぞれ、好ましくは、ニトリ
ルゴム等の柔軟性および弾性を有する摩耗防止のエラス
トマー材料で構成されており、より好ましくは、エチレ
ンポリプロピレンジエンモノマー(EPDM)または当
該技術分野において既知のこれに匹敵する他の材料で構
成されている。ワイパーブレード126および128に
ついては、エラストマーの好適なデュロメータ、すなわ
ち相対的硬度は、ショアーA硬度35〜80の範囲か
ら、より好ましくは60〜80の範囲内で、さらにより
好ましくは70±5のデュロメータで選択してもよい。
±5というのは、標準の製造許容誤差である。
【0032】ブラックのペン50内の顔料をベースにし
たインクを整備するのに用いる、ブラックのクリーナユ
ニット80を組み立てるために、インク溶剤チャンバ
(図示せず)がインク溶剤を収容する。インク溶剤は、
溶剤チャンバ内に取り付けた開放気孔性(open-cell)
の溶剤槽本体すなわちブロック内に、保持されている。
好ましくは、槽ブロックは、例えば、ポリウレタンフォ
ーム等の連続気泡熱硬化性プラスチック、焼結ポリエチ
レン、その他当業者に既知の機能的に同様の材料等の、
多孔性材料でできている。インクジェットインク溶剤
は、好ましくは、空気から水分を吸収する吸湿性材料で
ある。水は説明しているインクにふさわしい溶剤だから
である。好適な吸湿性溶剤材料には、例えば、ポリエチ
レングリコール(「PEG」)、リポミックエチレング
リコール(lipomic-etylene glycol)(「LEG」)、
ジエチレングリコール(「DEG」)、グリセリン、そ
の他同様の特性を有する当業者に既知の材料がある。こ
のような吸湿性材料は、ほぼゼロの蒸気圧を有するの
で、長時間にわたって容易には乾燥しきることがない、
液体またはゼリー状の化合物である。説明の目的のため
に、槽ブロックを好ましいインク溶剤であるPEGで満
たす。
【0033】溶剤を槽から送出するために、ブラックの
クリーナユニット80は、槽ブロックの下にある溶剤ア
プリケータすなわち部材135を備える。
【0034】それぞれのクリーナユニット80〜86は
また、キャップ保持装置部材175も含む。キャップ保
持装置175は、Z軸方向に動くことができ、一方X軸
とY軸との間で傾斜することもでき、プリントヘッド6
0〜66を密閉するのを助ける。保持装置175は上面
を有し、この上面は、密閉したときのプリントヘッド6
0〜66のデプライミング(depriming)を防止する通気
孔経路としての役割を果たす、一連のチャネルすなわち
溝を画定してもよい。
【0035】それぞれのクリーナユニット80〜86は
また、プリントヘッド60〜66の、後方を向いた垂直
壁部をクリーニングする、筒先ワイパー190も含む。
この垂直壁部は、ペン50〜56の電気的相互接続部ま
で通じている。筒先ワイパー190は、ユニットカバー
が画定する筒先ワイパー搭載溝194内に収容されるベ
ース部を含む。筒先ワイパー190は、ワイパーブレー
ド126、128について上述したような丸いワイピン
グ縁と角のあるワイピング縁とを組み合わせたものを有
していてもよいが、とがっていない長方形のワイピング
縁が好ましい。通常、筒先ワイパーがノズルからインク
を抜き出す必要はないからである。ユニットカバーはま
た、溶剤アプリケータフード195も含む。フード19
5は、組み立てられると、溶剤アプリケータ135の末
端と、保持部材175の一部とを遮蔽する。
【0036】図3を参照すると、本発明の実施形態によ
るプリンタ302の例示的ブロック図300を示されて
いる。ブロック図300の以下の説明は、整備ステーシ
ョン304と、滴検出器306と、複数のプリントヘッ
ド308〜314とを有するプリンタ302を、本発明
の例示的実施形態にしたがって動作可能な一方法を示
す。この点で、ブロック図300の以下の説明は、その
ようなプリンタ302を動作可能なさまざまな異なる方
法のうちの1つの方法に過ぎないということを理解され
なければならない。
【0037】プリンタ302は、インターフェースエレ
クトロニクス316を含んでもよい。インターフェース
エレクトロニクス316は、プリンタ302のコントロ
ーラ318と、例えばキャリッジ、ベルトおよび滑車の
システム(図示せず)等、プリントヘッド308−31
4を動かす構成要素との間にインターフェースを設ける
よう、構成されていてもよい。インターフェースエレク
トロニクス316はまた、例えば、印刷媒体を前進させ
たり、プリントヘッド308−314の個々のノズルを
発射したりする等のための回路も含んでもよい。
【0038】コントローラ318は、プリンタ302に
ついての制御論理を提供するよう構成してもよく、この
論理はプリンタ302の機能性を提供する。この点で、
コントローラ318は、マイクロプロセッサ、マイクロ
コントローラ、特定用途向け集積回路等を有していても
よい。コントローラ318は、プリンタ302の機能性
を提供する、コントローラが実行可能なアプリケーショ
ンプログラムソフトウェアの格納を行うよう構成された
メモリ320とインターフェースされていてもよい。メ
モリ320はまた、コンピュータ、サーバ、ワークステ
ーション等のホスト装置322からプリンタ302が受
け取るデータ/ファイル用の一時的記憶領域を提供する
よう構成してもよい。メモリ320は、ダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ(「RAM」)、EEPROM、
フラッシュメモリ等、揮発性メモリと不揮発性メモリと
の組み合わせとして実施してもよい。メモリ320をホ
スト装置322内に含んでもよいということもまた、本
発明の範囲内である。さらに、ホスト装置322は、プ
リンタ302内に内蔵機構として組み込まれていてもよ
い。この点で、プリンタ302は、ユーザ、インターネ
ット、等から直接ファイルを受け取るように動作可能で
あってもよい。
【0039】コントローラ318はさらに、ホスト装置
322とコントローラ318の間に通信チャネルを提供
するよう構成された、I/Oインターフェース324と
インターフェースされていてもよい。I/Oインターフ
ェース324は、RS−232、パラレル、スモールコ
ンピュータシステムインターフェース、ユニバーサルシ
リアルバス、等のプロトコルに適合していてもよい。
【0040】さらに、コントローラ318は、インター
フェースエレクトロニクス326を通じて整備ステーシ
ョン304および滴検出器306とインターフェースさ
れていてもよい。インターフェースエレクトロニクス3
26は、プリンタ302のコントローラ318と、整備
ステーション304および滴検出器306を動作させる
構成要素との間にインターフェースを提供するよう構成
することができ、例えば、プリントヘッド308−31
4に対してワイピング機能を行ったり、プリントヘッド
のノズルをキャッピングしたり、滴検出器306を作動
および作動停止させたり、等を行ってもよい。この点
で、コントローラ318は、整備ステーション304の
動作(例えば、ワイピング、キャッピング等)および滴
検出器306の動作(例えば、いつインク滴検出を行う
か、どのノズルに対してインク滴検出を行うか等)を制
御するよう構成されていてもよい。
【0041】滴検出器306は、合理的に好適な、当業
者に既知のいかなる滴検出器を含んでもよい。この点
で、滴検出器306は、合理的に好適ないかなる市販の
滴検出器からなってもよい。好適な滴検出器の例には、
すべて本願の譲受人であるヒューレット・パッカード社
に現在譲渡されている、米国特許第6,238,112
号において説明されている光学的滴検出装置、米国特許
第6,086,190号において説明されている滴検出
器、および米国特許第4,835,435号において説
明されている圧電膜タイプ(membrane)滴検出器が含ま
れていてもよい。上記で引用した各特許に含まれる開示
は、参照によってその全部を本明細書の記載の一部とす
る。
【0042】従来のインクジェットプリンタが実施する
ことが多い、いわゆる「通常」の滴検出動作中に、それ
ぞれのプリントヘッド308−314内のそれぞれのノ
ズルは、プリンタ302からの命令に応答して、一連の
インク滴を滴検出器306内に放出する場合がある。滴
検出器306は一般的に、放出されたインク滴のさまざ
まな特性を検出するよう動作する。例えば、滴検出器3
06は、滴検出動作中にインク滴が吐出されたかどうか
を判定する場合がある。いかなるインク滴も吐出しなか
ったと判定されたノズルは、当業者に既知の印刷マスク
を適用することによって、印刷動作中に他の機能してい
るノズルに取り替えられる場合がある。他の特徴として
は、例えば、インク滴検出動作中に吐出するインク滴の
体積および速度がある。吐出したインク滴のこれらの特
徴を検出することができる例示的方法は、上記で引用し
た各米国特許において説明されている。
【0043】図3は、4つのプリントヘッド308−3
14、1つの滴検出器306、および1つの整備ステー
ション304を示しているが、本発明の範囲および精神
から逸脱することなく、合理的に適切ないかなる数のこ
のような構成要素をプリンタ302内に実装してもよ
い。
【0044】次に図4を参照すると、本発明の実施形態
を実施してもよい方法400の例示的フロー図が示され
る。方法400の以下の説明は、図3に示すブロック図
を参照して行い、したがって、図3において示した各要
素を参照する。方法400において示す各ステップは、
いかなる所望のコンピュータがアクセス可能な媒体にお
けるプログラム、サブルーチン、またはユーティリティ
として含まれていてもよい、ということが理解されなけ
ればならない。さらに、方法400は、アクティブ(ac
tive)とイナクティブ(inactive)の両方のさまざまな
形で存在していてもよい、コンピュータプログラムによ
って行われてもよい。例えば、ソースコード、オブジェ
クトコード、実行可能コード、またはその他のフォーマ
ットになっている、プログラム命令からなるソフトウェ
アプログラム(複数可)として存在していてもよい。上
記のいずれも、コンピュータ可読媒体上で実施すること
ができる。コンピュータ可読媒体には、記憶装置や、圧
縮したまたは圧縮していない形態の信号を含む。例示的
なコンピュータ可読記憶装置には例えば、従来のコンピ
ュータシステムのRAM(ランダムアクセスメモリ)、
ROM(リードオンリメモリ)、EPROM(消去及び
書き込み可能なROM)、EEPROM(電気的に消去
及び書き込み可能なROM)、および磁気または光学の
ディスクまたはテープがある。例示的コンピュータ可読
信号には、搬送波を用いて変調したものであれそうでな
いものであれ、コンピュータプログラムをホストしてい
るかまたは実行しているコンピュータシステムがアクセ
ス可能なよう構成することができる信号であり、インタ
ーネットその他ネットワークを通じてダウンロードされ
る信号が含まれる。前述のものの具体的な例としては例
えば、CD−ROM上のプログラムまたはインターネッ
トを通じたダウンロードによるプログラムの配布があ
る。ある意味では、抽象的なエンティティとしてのイン
ターネットそれ自体が、コンピュータ可読媒体である。
一般的なコンピュータネットワークについても、同じこ
とが当てはまる。図4の以下の説明においては、コント
ローラ318をある機能を行うものとして特に参照する
が、そのような機能は、上述の各機能を実行することが
できるいかなる電子デバイスが行ってもよい、というこ
とが理解されなければならない。
【0045】ステップ402において、プリンタ302
は、あるプロット、例えばテキスト、画像等、を印刷の
ための命令を受け取ることができる。そのプロットを印
刷するための命令は、さまざまな源から受け取ってもよ
い。このようなソースとしては例えば、ホスト装置32
2、メモリ320、インターネット、プリンタ302等
があってもよい。印刷するための命令には、行う印刷動
作のタイプ(例えば、カラー、グレースケール、光沢、
行印字等)や、選択した印刷モード(例えば、ドラフ
ト、ベストクオリティ等)を含んでもよい。
【0046】ステップ404において、コントローラ3
18は、プリントヘッド308−314が特徴づけられ
たかどうかを判定することができる。プリントヘッド3
08−314が特徴づけられていない場合には、ステッ
プ406において、プリントヘッドを特徴づけることが
できる。上述のように、プリントヘッド308−314
は、それぞれのプリントヘッドから発射されるインク滴
の特性(例えば、カラー、化学組成、滴体積、等)にし
たがって特徴づけてもよい。すなわち、特徴づけは、印
刷した出力の品質にそれぞれのインク滴が及ぼし得る影
響の程度に基づいてもよい。例えば、影響の程度は、そ
れぞれのプリントヘッド308−314から発射される
インク滴のカラーに対応する場合がある。例えば、ブラ
ックの線が欠けているほうが、イエローの線が欠けてい
るよりも大きな影響を及ぼす場合がある。さらに、それ
ぞれのインク滴の影響の程度は、行う印刷動作のタイプ
に従って変化し得る。例えば、特定のカラーのインク
(例えば、ブラック、イエロー、等)のみが印刷媒体上
に施される印刷動作においては、その他のインクは、印
刷品質に及ぼす影響がほとんどない。したがってこの場
合、その他のインク滴を発射するよう構成されているプ
リントヘッドは、印刷品質に及ぼす影響がほとんどまた
は全くないものとして特徴づけられる。
【0047】さらに、印刷した出力の品質に及ぼす影響
の程度は、選択した印刷モードに基づいてよい。言い換
えれば、いくつかの印刷モードでは、他の印刷モードよ
りもより多数の印刷欠陥が見込まれる場合がある。した
がって、印刷した出力の品質におけるいくつかの欠陥
は、いくつかの印刷モードについては許容できるが他の
印刷モードにおいては許容できない場合がある。
【0048】行う印刷動作のタイプと選択した印刷モー
ド次第で、コントローラ318が特徴づけルックアップ
テーブル(CLUT)を参照して、それぞれのプリント
ヘッド308−314がどのように特徴づけられるかを
判定してもよい。CLUTは、メモリ320内に格納さ
れコントローラ318がアクセスするようになっていて
もよい。それぞれのプリントヘッド308−314から
発射されるよう構成したインク滴の特性と、印刷した出
力にそのようなインク滴が及ぼす影響とを、設定し(se
t)てメモリ320に入力してもよい。以下の表1に示
すように、それぞれの選択した印刷モードに必要な信頼
性についてのサンプルCLUTを作成することができ
る。
【0049】
【表1】
【0050】表1を参照すると、それぞれのペンについ
て必要な信頼性は、選択した印刷モードと、インク滴を
受け取る媒体のタイプとにしたがって判定してもよい。
表1において、普通媒体(例えば、紙)についての3つ
の印刷モードと、光沢媒体についての2つの印刷モード
とを示す。さらに、それぞれのカラーはそれぞれのプリ
ントヘッドを表す。表1において挙げられているプリン
トヘッドの数、印刷モード、および媒体タイプは、単に
例示の目的のためのものであり、したがって表1におい
て提供されている具体的な情報は、いかなる点において
も本発明を限定することを意図するものではない、とい
うことが理解されるべきである。
【0051】例として、普通媒体上に印刷を行う場合、
例えば白い紙上にテキストを印刷する場合、より明るい
カラーのインク滴は、より暗いカラーのインク滴よりも
用いられる頻度が少ない。したがって、より明るいカラ
ーのインク滴は、より暗いカラーのインク滴と比べて、
印刷品質に及ぼす影響が比較的小さい。この点で、より
明るいカラーおよびそのようなカラーのそれぞれのプリ
ントヘッドの信頼性レベルは、より暗いカラーのプリン
トヘッドに比べてかなり低い。さらに、印刷モードの品
質が高くなるにつれて、それぞれのプリントヘッドにつ
いて必要な信頼性レベルも高くなる。したがって、シア
ンのプリントヘッドは、高速印刷モードにおいては滴検
出を予定する時間のうちの10%のみで検査され、最良
の印刷モードにおいては時間のうちの75%で検査され
る場合がある。
【0052】他の例としては、光沢媒体上に印刷を行う
場合、例えばカラー写真を印刷する場合、それぞれのカ
ラーのプリントヘッドについての信頼性は、比較的高い
レベルに維持しなければならない。顔料でブラックに着
色したインクは光沢媒体に適合しないため、ブラックの
プリントヘッドは用いられない場合がある。したがっ
て、印刷モードにかかわらず、ブラックのプリントヘッ
ドは印刷動作中にいかなる滴検出も受けない場合があ
る。しかし、他のカラーはそれぞれ、普通媒体上に行う
印刷動作に比べてより頻繁に滴検出を受ける場合があ
る。
【0053】表1からさらにわかるように、印刷した出
力に及ぼす影響が所定のレベルを超えない場合があるカ
ラーを有するインク滴を発射するよう構成されたプリン
トヘッドでは、インク滴の信頼性をいくらか危険にさら
す場合がある。さらに、それぞれのプリントヘッドにつ
いての影響のレベルは、その上に印刷を行う媒体のタイ
プおよび選択した印刷モードにしたがって、さまざまで
ある場合がある。
【0054】続くステップ406においてプリントヘッ
ド308〜314が特徴づけられた場合には、ステップ
408において、印刷動作を行うことができる。印刷動
作のうちの所定の部分、例えば複数のライン、1ペー
ジ、2ページ等の印刷が完了すると、ステップ410に
おいて、所定の特徴づけを有するプリントヘッド、例え
ば、印刷した出力に所定の程度の影響を及ぼすインク滴
を発射するプリントヘッド(複数可)、に対して滴検出
を行うことができる。さらに、滴検出は、印刷動作の終
わりまたは初めに行ってもよい。滴検出の実行のタイミ
ングは、印刷動作のタイプおよび選択した印刷モードに
基づいて予測してよい。例えば、比較的少ないインク滴
を施すことが必要で比較的高品質であることが必要な印
刷動作であれば、滴検出を本質的に頻繁に実行すること
が必要な場合がある。
【0055】滴検出の実行を受けるように指定するプリ
ントヘッド308〜314は、印刷動作のタイプと選択
した印刷モードとにしたがって選択してもよい。この点
で、コントローラ318が指定ルックアップテーブル
(DLUT)を参照して、プリントヘッド308−31
4のうちのどれが滴検出を受けなければならないかを判
定してもよい。DLUTは、コントローラ318がアク
セスするためメモリ320内に記憶してもよい。コント
ローラ318は、印刷した出力に及ぼす影響が所定のし
きい値レベルを超えるプリントヘッド308−314を
指定してもよい。例えば、ドラフト印刷モードにおいて
普通媒体上に行う印刷動作について、ブラックのインク
を印刷するよう構成されたプリントヘッドが及ぼす影響
は所定のしきい値レベルを超え、イエローのインクを印
刷するよう構成されたプリントヘッドが及ぼす影響は所
定のしきい値レベルを下回る場合がある。したがって、
この状況においては、ブラックのインクを印刷するよう
構成されたプリントヘッドは、ステップ410において
滴検出を受け、イエローのインクを印刷するよう構成さ
れたプリントヘッドは、ステップ410において滴検出
を受けない場合がある。
【0056】ステップ412において、プリントヘッド
308−314のうちのいくつかまたはすべては、整備
動作(例えば、スピッティング、ワイピング、キャッピ
ング等)を受けることができる。整備動作は、印刷した
出力に所定の程度の影響を及ぼすインク滴を発射するよ
う構成されたプリントヘッド(複数可)に対して行って
よい。
【0057】ステップ414において、さらなる印刷動
作(例えば、現在の印刷動作の完了、別の印刷動作の開
始等)を行わなければならないかどうかを判定すること
ができる。さらなる印刷動作を行わなければならない場
合には、ステップ408において始まる各ステップを、
不定時間の間繰り返すことができる。さらなる印刷動作
が不要の場合には、プリンタ302は、ステップ416
で示す、例えばスタンバイ、スリープ、シャットダウン
等の、アイドルモードに入ることができる。さらに、そ
れぞれのプリントヘッド308−314の滴検出を、
「キャップ内へ(into cap)」のルーチン中に行うこと
ができる。この「キャップ内へ」のルーチンは、その名
称が一般的に示すように、印刷動作を行った略直後に行
われる滴検出および整備ルーチンを指す。これは、すべ
てのプリントヘッド308−314に対して滴検出を行
うのに好ましい時点である。通常直ちに差し迫ったプリ
ントジョブがなく、したがって、この期間中にはスルー
プットには比較的悪影響がないからである。
【0058】上述の好ましい実施形態によれば、プリン
トヘッド308〜314に対して整備動作を行うのに必
要な時間量を本質的に短くし、それによって印刷動作の
スループットを増すことができる。すなわち、印刷した
出力に及ぼす影響が所定のしきい値レベルを超える場合
があるプリントヘッド308〜314に対して整備動作
を行い、一方で及ぼす影響が所定のしきい値レベルを超
えないプリントヘッドに対する整備動作の実行を省略す
ることによって、整備動作を行うのに必要な時間を短く
することができる。したがって、印刷動作のスループッ
トを増すことができる。
【0059】本発明の第2の実施形態によれば、集中
(focused)滴検出を実施することによって、プリント
ヘッド308−314に対して滴検出を行うのに必要な
時間をさらに短くすることができる。集中滴検出は一般
的に、印刷欠陥を生じる可能性がより高いプリントヘッ
ドのノズルが、故障する可能性がより低いと判定された
ノズルよりも比較的より頻繁に滴検出を受けることがで
きる技術を指す。この点で、プリントヘッド308−3
14のノズルは、印刷欠陥を生じる可能性にしたがって
特徴づけられてもよい。このような特徴づけによれば、
故障のリスクが低いと識別されたノズルと比べて故障す
る可能性がより高いと特徴づけられたノズルに対して、
より頻繁に滴検出を行うことができる。比較的良好な動
作状態にあると判定されたノズルは、比較的良好な動作
状態のままであって、例えば紙の破損、紙詰まり等のい
かなる比較的有害な出来事もノズルに起こらないように
する傾向がある、ということがわかっている。したがっ
て、印刷した出力の品質に実質的に悪影響を及ぼすこと
なく、ルーチンの問題として、そのようなノズルに対す
る連続的な滴検出を控える、ということが可能である。
代わりに、故障する可能性が大きいノズルに対して滴検
出を行うことによって、そのようなノズルが故障すると
きを判定することができ、印刷動作中に印刷マスクを作
成してそのようなノズルを略隠すことができる。したが
って、故障する可能性が高いノズルに対して滴検出を行
う回数および/または頻度を、選択的に増やすことによ
って、ノズルを検査するのに必要な時間を短くするとと
もに、そのようなノズルを動作することにより印刷品質
に及ぼす略いかなる悪影響も少なくすることが可能であ
る。
【0060】1つの点において、故障する可能性が高い
というノズルの特徴づけは、選択した印刷モードに基づ
いてよい。したがって、滴検出実行のタイミングの所定
のしきい値は、例えばドラフト、印刷等、選択した印刷
モードに関連してもよい。さらに、どのノズルに対して
滴検出を行うかの判定もまた、選択した印刷モードに基
づいてもよい。この点で、スループットと印刷品質とは
ユーザの選択にしたがって調整してもよい。
【0061】ノズルの特徴づけは、滴検出中のノズルの
動作に基づいて予測してよい。例えば、発射コマンドを
受け取った後インク滴が感知機構(例えば、光検出器に
おける光線、静電感知要素等)を作動させるのに必要な
時間に基づいて、吐出したインク滴の速度を求めること
ができる滴検出器があり得る。さらに、静電滴検出器
は、静電感知要素に移動する電荷量をベースにして、吐
出したインク滴の体積を検出してもよい。吐出したイン
ク滴の検出した速度および/または体積に基づいて、そ
のインク滴を発射したノズルの状態を特徴づけることが
できる。例えば、吐出したインク滴の検出した速度およ
び/または体積が所定の動作範囲内である場合には、そ
のインク滴を発射したノズルは、良好であると特徴づけ
ることができる。
【0062】図5Aと図5Bとはともに、例示的プリン
トヘッド502のノズルN1−N12を分類可能な方法
を示す。図5Aに示すプリントヘッド502はプリント
ヘッドの簡略化した例であり、したがってそこにおいて
表すノズルの数は例示の目的のためであって決して本発
明を限定するよう意図するものではない、ということが
理解されるべきである。図5Bにおいて、それぞれのノ
ズルN1−N12の、検出した状態にしたがった分類を
表す表510を作成することができる。この点で、表5
10は、2つの列512、514と、4つの行516−
522を含んでもよい。列512はノズルN1−N12
を含んでもよく、列514は、ノズル状態カテゴリーを
含んでもよい。さらに行516〜522は、ノズル状態
カテゴリーと、選択したノズル状態カテゴリーに含まれ
るノズルとの、関連を含んでもよい。図5Aにおける状
態カテゴリーの数とノズルN1〜N12の分類方法と
は、限定を意図するものではなく、本発明を実施しても
よい一態様を示すために提供されている。
【0063】それぞれのノズルN1〜N12の特徴づけ
は、メモリ装置(例えば、滴検出器306のメモリ装
置、メモリ320、ホスト装置322内、等)内に格納
してもよい。ノズルN1〜N12の特徴づけは、表51
0の形でメモリ装置内に記憶してもよく、コントローラ
318がアクセスしてどのノズルに滴検出が必要である
と判定されたかを判定することができてもよい。ノズル
N1〜N12は、それぞれの状態に関係するさまざまな
群に分類してもよい。ノズルを分類してもよい群の数
は、本発明による方法の動作に必要な相違のレベルに基
づいて予測してよい。この点で、群の数は、本明細書に
おいて説明するいかなるものにも限定されない。むしろ
ノズルN1〜N12は、本発明の範囲および精神から逸
脱することなく、合理的に好適ないかなる数の群に分類
してもよい。もちろん、ノズルN1〜N12の状態を区
別するのに利用できる群の数が多いほど、タイミングお
よびどのノズルを検査しなければならないかを判定する
精度が上がる。例えば、ノズルは、良好、ほぼ不良、不
良、のノズルからなる、3つの群に分類してもよい。他
の例として、ノズルN1〜N12は、良好、ほぼ良好、
ほぼ不良、および一貫して不良すなわち停止したノズル
からなる、4つの群に分類してもよい。例示の目的のた
めに、本明細書においては、図5Bに関して上述した4
つの群を参照して本発明を説明する。4つの群を用いる
ということは、決して本発明を限定するよう意図するも
のではない、ということが理解されるべきである。
【0064】ノズルN1〜N12は、ノズルの状態(複
数可)の、公称の動作状態からの逸脱にしたがって特徴
づけてもよい。例えば、ノズルが、例えばプリントヘッ
ドの製造業者やプリンタの製造業者が検査によって説明
するもののような、その公称の動作状態の約85〜10
0%で動作している場合、そのノズルは「良好」である
と特徴づけてもよい。他の例として、ノズルが約70〜
85%で動作している場合、そのノズルは「ほぼ良好」
であると特徴づけてもよい。さらに、ノズルが約55〜
70%で動作している場合、そのノズルは「ほぼ不良」
であると特徴づけてもよく、ノズルが約55%よりも下
で動作している場合、そのノズルは「一貫して不良」ま
たは「不良」であると特徴づけてもよい。上記で挙げた
パーセンテージは、単に説明の簡単のためのみのもので
あり、したがって決して本発明を限定するよう意図する
ものではなく、本発明の好ましい実施形態によれば、状
態カテゴリーは、ユーザの選択にしたがってさまざまで
あってもよい。この点で、状態カテゴリーは、選択した
印刷モードに基づいてもよい。例えば、より低い品質の
印刷動作が所望される場合、例えば、ドラフト印刷モー
ドが選択される場合、ノズルは、約60〜75%で動作
していると判定されれば「ほぼ良好」であると特徴づけ
てもよい。したがって、より低い品質の印刷動作につい
ては動作状態のしきい値を比較的低く設定してもよく、
より高いすなわちより良好な品質の印刷動作について
は、しきい値を比較的高く設定してもよい。
【0065】図6を参照すると、本発明の実施形態を実
施してもよい方法600の例示的フロー図が示される。
方法600の以下の説明は、図3に示すブロック図を参
照して行い、したがって、図3において示した各要素を
参照する。方法600において示す各ステップは、任意
の所望のコンピュータがアクセス可能な媒体におけるサ
ブルーチン、プログラム、またはユーティリティとして
含まれていてもよい、ということが理解されなければな
らない。さらに、方法600は、アクティブとイナクテ
ィブの両方のさまざまな形で存在していてもよいコンピ
ュータプログラムによって行われてもよい。例えば、ソ
ースコード、オブジェクトコード、実行可能コード、ま
たはその他のフォーマットになっている、プログラム命
令からなるソフトウェアプログラム(複数可)として存
在していてもよい。上記のいずれも、コンピュータ可読
媒体上で実施することができる。コンピュータ可読媒体
は、記憶装置や、圧縮したまたは圧縮していない形態の
信号を含む。例示的なコンピュータ可読記憶装置には例
えば、従来のコンピュータシステムのRAM(ランダム
アクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、
EPROM(消去及び書き込み可能なROM)、EEP
ROM(電気的に消去及び書き込み可能なROM)、お
よび磁気または光学のディスクまたはテープがある。例
示的コンピュータ可読信号は、搬送波を用いて変調した
ものであれそうでないものであれ、コンピュータプログ
ラムをホストしているまたは実行しているコンピュータ
システムがアクセスできるよう構成することができる信
号であり、インターネットまたはその他のネットワーク
を通じてダウンロードされる信号が含まれる。前述のも
のの具体的な例としては例えば、CD−ROM上のプロ
グラムまたはインターネットを通じたダウンロードによ
るプログラムの配布がある。ある意味では、抽象的な実
体としてのインターネットそれ自体が、コンピュータ可
読媒体である。一般的なコンピュータネットワークにつ
いても、同じことが当てはまる。図6の以下の説明にお
いては、コントローラ318をある機能を行うものとし
て特に参照するが、そのような機能は、上述の各機能を
実行することができるいかなる電子デバイスが行っても
よい、ということが理解されなければならない。
【0066】ステップ602において、プリンタ302
は、あるプロット、例えばテキスト、画像等、を印刷す
るための命令を受け取ることができる。そのプロットを
印刷するための命令は、さまざまなソースから受け取っ
てもよい。このような源としては例えば、ホスト装置3
22、メモリ320、インターネット、プリンタ302
自体、等があってもよい。印刷するための命令は、行う
印刷動作のタイプ(例えば、カラー、グレースケール、
光沢、行印字等)や、選択した印刷モード(例えば、ド
ラフト、ベストクオリティ、等)を含んでもよい。
【0067】ステップ604、606は、図4に関して
上述したステップ404、406と同一である。したが
って、上述のステップ404、406の説明に依拠して
ステップ604、606の説明は省略する。
【0068】ステップ604またはステップ606の
後、コントローラ318は、ステップ608において、
ノズルが滴検出され分類されたかどうかを判定すること
ができる。ステップ610において、ノズルのうちで滴
検出していないものがある場合および/またはノズルの
うちで分類していないものがある場合には、そのような
ノズルに対して滴検出および/または分類を行うことが
できる。ノズルのうちで前に「不良」、例えばノズルア
ウトであると特徴づけられたものがある場合には、その
ようなノズルの滴検出動作をやめ、それによって、滴検
出を行うのに必要な時間を短くしてもよい。
【0069】好ましい実施形態によれば、滴検出を、
「キャップ内へ」のルーチン中に行うことができる。こ
の「キャップ内へ」のルーチンは、その名称が一般的に
示すように、印刷動作を行った略直後に行われる滴検出
および整備ルーチンを指し、プリントヘッドは整備ステ
ーションにおいてキャッピングされている。これは、ノ
ズルに対して滴検出を行い、ノズル状態の特徴付けを行
うのに好ましい時点である。この期間中には、通常直ち
に差し迫ったプリントジョブがなく、したがって、スル
ープットには比較的悪影響がないからである。
【0070】「キャップ内へ」のルーチン中に滴検出が
行われない場合には、滴検出とノズル状態の特徴づけ
も、印刷動作を行う前に行ってもよい。
【0071】ステップ612において、ノズルを滴検出
し分類した後に、例えば図5Aおよび図5Bに関して上
述した方法で、印刷動作を開始してもよい。印刷動作の
開始後しばらくして、例えば、1つまたはそれよりも多
い印刷パス、ページ等の後、ステップ614において、
所定の特徴づけを有するプリントヘッド(複数可)に対
して集中滴検出を行うことができる。集中滴検出を行う
時間は、整備サブルーチンに基づいて予測してよく、選
択した印刷モードの関数であってもよい。例えば、より
低い品質の印刷動作、例えばドラフト印刷モードが選択
される場合、集中滴検出は、第2のまたは第3のページ
の印刷後まで行われない場合がある。これと比較して、
例えば、より高い品質の印刷動作が選択される場合、集
中滴検出は、単一のページの印刷後に行われる場合があ
る。この点で、滴検出動作のタイミングおよびそれが行
われる頻度は、ユーザが設定してもよい。
【0072】ステップ614において集中滴検出を行う
際において、滴検出を受けるノズルは、選択した印刷モ
ードにしたがってさまざまであってもよい。この点で、
比較的低い品質の印刷動作、例えばドラフト印刷モード
が選択される場合、所定の状態カテゴリーの下で分類さ
れるノズルおよびそのカテゴリーを下回るノズルを検査
してもよい。例えば、図5Bを参照して、ドラフト印刷
モードにおいて、「ほぼ不良」のカテゴリー内にあるノ
ズル、すなわちノズルN2、N6を検査してもよい。他
の例として、これもまた図5Bを参照して、より高い品
質の印刷モードが選択される場合、「ほぼ良好」のカテ
ゴリー内にあるノズルN3、N5、N12と、「ほぼ不
良」のカテゴリー内にあるノズルN2、N6とを検査し
てもよい。いずれにせよ、「不良」のカテゴリー内にあ
るノズル、すなわちN8、N10、N11、はすでに欠
陥があると判定されているため、検査されない。しか
し、ノズルN8、N10、N11が回復することができ
る場合、例えば当業者に既知の方法で首尾よく回復動作
を受けた場合には、ノズルN8、N10、N11を他の
カテゴリーに切り換えることが可能である。
【0073】本発明の好ましい実施形態によれば、上記
で挙げたものに加えて、好ましくはより高い状態の、1
つのカテゴリー内の少なくとも1つのノズルを、ステッ
プ614の集中滴検出において検査することができる。
検査するさらなるノズルの数は、選択した印刷モードに
関係していてもよい。この点で、選択した印刷品質が高
いすなわち良好であるほど、検査するさらなるノズルの
数が多くなる。例えば、上述のようにドラフト印刷モー
ドを選択する場合、「ほぼ不良」のカテゴリーからのノ
ズルとともに、「良好」と「ほぼ良好」のそれぞれのカ
テゴリーから1つずつのノズルを検査してもよい。さら
に、より高いすなわちより良好な品質の印刷モードを選
択する場合、「ほぼ良好」および「ほぼ不良」のカテゴ
リーからのノズルとともに、「良好」のカテゴリーから
の1つよりも多いノズルを検査してもよい。他のカテゴ
リーからのノズルの選択は、それぞれの別の滴検出の実
行中に検査するノズルを変更する所定のサブルーチンに
基づいてよく、ランダムな方法でノズルを選択してもよ
い。
【0074】ステップ616において、集中滴検出の結
果に基づいて、ノズルの分類を更新することができる。
この点で、滴検出を受けなかったノズルは同じカテゴリ
ー下のままであってもよく、前の滴検出から改善または
悪化したと検出されたノズルは、別のカテゴリー下に分
類してもよい。
【0075】ステップ618において、さらなる印刷動
作が必要かどうかを判定することができる。さらなる印
刷動作が必要な場合には、ステップ612を行って、そ
の後しばらくしてステップ614を行ってもよい。ステ
ップ614の実行のタイミングは、上述の説明にしたが
って決定してもよい。さらなる印刷動作が不要な場合に
は、プリンタはステップ620において、例えばスタン
バイ、スリープ、シャットダウン等のアイドルモードに
入ることができる。好ましい実施形態によれば、プリン
タは、アイドルモードに入る前に上述の「キャップ内
へ」のルーチンを行ってもよい。「キャップ内へ」のル
ーチンの実行において、ノズルのカテゴリーすべてを更
新して、次の印刷動作に用いるようにすることができ
る。
【0076】上で挙げた例は、説明目的のためのみのも
のであり、したがって、いかなる点でも本発明を限定す
るよう意図するものではない。さらに、例では、実際の
プリントヘッド502および例示的表510の略簡略化
した版である、図5Aおよび図5Bを参照している。当
業者には、通常のプリントヘッドであれば1000個よ
りも多いノズルを含み得る、ということが一般的にわか
っている。したがって、1000個よりも多いノズルを
有するプリントヘッドにおいて本発明の原理を適用する
と、時間およびインクを比較的多く節約することができ
る。
【0077】本発明のいくつかの態様に基づいて、印刷
動作中に滴検出を行うのに必要な時間を本質的に短く
し、それによって印刷動作のスループットを比較的増や
すことができる。1つの点において、印刷した出力に潜
在的に悪影響を及ぼす所定のしきい値レベルを超えるプ
リントヘッドのみが、滴検出される。他の点において、
このようなプリントヘッドのうちのそれぞれ内のいくつ
かのカテゴリーのノズルが滴検出されて、滴検出を行う
のに必要な時間をさらに短くする。例えば、本質的に、
故障のリスクが比較的高いと判定されたノズルのみが、
滴検出のうちの略主な部分を受ける。したがって、印刷
動作中に滴検出を受けるプリントヘッドの数もノズルの
数も、本質的に少なくすることができる。したがって、
滴検出のスループット増大を実現することができ、それ
によって、印刷動作のスループットを増すことができ
る。さらに、数の少ないプリントヘッドおよびノズルに
滴検出の実行を略限定することによって、滴検出動作を
行うのに利用するインクの量を、本質的に少なくするこ
とができる。
【0078】本明細書において、本発明の好ましい実施
形態を、そのいくつかの変形とともに説明し例示した。
本明細書において用いた用語、説明、および図面は単に
例示のためのみに述べたものであり、限定を意図するも
のではない。当業者であれば、本発明の精神および範囲
内で多くの変形が可能である、ということを理解されよ
う。本発明は、特許請求の範囲およびその均等物によっ
て定義されるよう意図されており、特許請求の範囲にお
いては、特にことわらない限り、すべての用語が合理的
に最も広い意味でとられるということが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタであるインクジェット
印刷機構の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した整備ステーションシステムの拡大
斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態による印刷システムを示
すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態を実施可能な方法を説明
するフロー図である。
【図5】図5のうちAは、プリントヘッドの底面を説明
する底面図である。図5のうちBは、本発明の一実施の
形態を説明する概念図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を実施可能な方法を
説明するフロー図である。
【符号の説明】
20 プリンタ 22 シャシ 24 ケーシング 26 印刷装置部 30 プリンタコントローラ 32 ステータス表示部 34 記録媒体 36 案内ロッド 40 キャリッジ 42 整備領域 50、52、54、56 プリントヘッド 58 インク供給領域 70 プリントヘッドクリーナ
整備ステーションシステム 72 パレット 75 ラックアンドピニオンギ
ア装置 74 モータ 80、82、84、86 インクジェットプリント
ヘッドクリーナユニット 108 インクつぼチャンバ 126、128 ワイパーブレード 175 キャップ保持装置部材 195 溶剤アプリケータフード 302 プリンタ 316 インターフェースエレク
トロニクス 318 コントローラ 320 メモリ 322 ホスト装置 324 I/Oインターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザビエル・ブルチ スペイン国バルセロナ,サン・クガット・ デル・バレス 08190,プイグ・イ・カダ ファルチ 72 プリメル 2エー (72)発明者 マルク・セラ スペイン国バルセロナ,262 5イー 2 エー,ドス・デ・マイグ Fターム(参考) 2C056 EB07 EB40 EB58 EC07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択的インク滴検出方法であって、 複数のプリントヘッドのそれぞれから発射されるよう構
    成したインク滴が、印刷した出力に及ぼす、影響の程度
    を判定すること、 前記プリントヘッドのそれぞれを、前記インク滴の前記
    影響の程度に基づいて、複数の群のうちの少なくとも1
    つに特徴づけることと、 印刷した出力に所定の程度の影響を及ぼすインク滴を発
    射するよう構成された第1のプリントヘッド群に対し
    て、選択的インク滴検出を行うこととを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記プリントヘッドのそれぞれを特徴づ
    ける前記段階は、前記プリントヘッドのそれぞれから発
    射されるよう構成したインク滴の特性に従って、前記プ
    リントヘッドのそれぞれを特徴づける段階を含む、請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 選択した印刷モードを受け取る段階
    と、 前記選択した印刷モードに応答して、前記プリントヘッ
    ドを前記第1の群に特徴づける、印刷した出力の、影響
    のレベルのしきい値条件を設定する段階とをさらに含
    む、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記選択的整備動作を行う前に、複数
    のノズルに対して第1の滴検出を行う段階と、 該第1の滴検出の結果に基づいて、前記ノズルのそれぞ
    れを、それぞれが所定のノズル状態に対応している複数
    のノズル状態群のうちの、少なくとも1つに分類する段
    階と、 前記ノズルのそれぞれの前記分類を、メモリ内に記憶す
    る段階とをさらに含み、 前記選択的インク滴検出を行う前記段階は、ノズルの第
    1のノズル状態群に対して第2のインク滴検出を行う段
    階を含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記複数のノズルのそれぞれから発射
    されたインク滴の少なくとも1つの特性に基づいて、前
    記複数のノズルのそれぞれを分類する段階をさらに含
    む、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 印刷した出力に及ぼす影響の程度がさま
    ざまであるインクを発射するようにそれぞれが構成され
    た、複数のプリントヘッドを有する、印刷機構を動作さ
    せる装置であって、 印刷媒体上にインク滴を発射して前記印刷した出力を形
    成するよう前記複数のプリントヘッドを制御するように
    動作可能なコントローラと、 前記プリントヘッドを通して発射されるよう構成した前
    記インク滴の前記さまざまな影響の程度を記憶するよう
    構成されたメモリとを含み、 前記コントローラは、そこから発射されるよう構成した
    前記インク滴の前記影響の程度にしたがって、前記プリ
    ントヘッドを分類するようにさらに動作可能であり、 前記コントローラは、前記プリントヘッド群のうちの少
    なくとも1つを、選択的インク滴検出を受けるよう制御
    するように動作可能であり、前記プリントヘッド群のう
    ちの前記少なくとも1つは、前記印刷した出力に所定の
    影響の程度を及ぼすインク滴を発射するよう構成された
    プリントヘッドである、装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリ内に記憶される前記プリント
    ヘッドの分類は、前記プリントヘッドのそれぞれから発
    射されるよう構成した前記インク滴の少なくとも1つの
    特性に基づく、請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記コントローラは、選択した印刷モー
    ドに基づいてプリントヘッドのどの群が前記選択的イン
    ク滴検出を受けるかを判定するように動作可能である、
    請求項6に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記コントローラは、前記選択的インク
    滴検出を行う前に、前記プリントヘッドのそれぞれの前
    記複数のノズルが滴検出器内にインク滴を発射するよう
    制御するようにさらに動作可能であって、 前記滴検出器は、前記ノズルのそれぞれから発射される
    前記インク滴の特性を判定し、それによって前記ノズル
    のそれぞれの状態を判定するよう構成されており、 前記メモリは、前記ノズルの前記状態を記憶するよう構
    成されており、前記ノズルは、その状態の点から見て特
    徴づけられおよび記憶され、前記ノズルはその状態の点
    から見て分類され、 前記コントローラは、前記プリントヘッドの前記ノズル
    の少なくとも1つの群が第2のインク滴検出を受けるよ
    う制御するように動作可能である、請求項6に記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 前記コントローラは、ノズルのどの群
    が前記選択的インク滴検出を受けるかを判定し制御する
    ように動作可能であり、ノズルのどの群が前記選択的イ
    ンク滴検出を受けるかの前記判定は、選択した印刷モー
    ドに基づいている、請求項9に記載の装置。
JP2002315442A 2001-10-30 2002-10-30 プリントヘッドをベースにした選択的整備動作のシステムおよび方法 Withdrawn JP2003159782A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/984,535 US6533384B1 (en) 2001-10-30 2001-10-30 System and method for selective printhead based servicing operations
US09/984535 2001-10-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003159782A true JP2003159782A (ja) 2003-06-03

Family

ID=25530645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002315442A Withdrawn JP2003159782A (ja) 2001-10-30 2002-10-30 プリントヘッドをベースにした選択的整備動作のシステムおよび方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6533384B1 (ja)
EP (1) EP1308286A1 (ja)
JP (1) JP2003159782A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007118560A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Seiko Epson Corp インクジェットプリンタ、ノズル検査方法及びそのプログラム
JP2007190865A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Sharp Corp インクジェット描画装置および吐出安定性の評価方法
JP2008036989A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Seiko Epson Corp ノズル検査装置、ノズル検査方法、および検査プログラム
JP2015063133A (ja) * 2005-09-30 2015-04-09 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、ノズル検査方法及びそのプログラム
JP2021104642A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびその制御方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7168779B2 (en) * 2004-01-06 2007-01-30 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing to mask low drop volume defects in inkjet printers
US7623254B2 (en) * 2004-10-28 2009-11-24 Xerox Corporation Systems and methods for detecting inkjet defects
US8218164B2 (en) * 2007-11-27 2012-07-10 Xerox Corporation Variable fault tolerance methods and systems to support an intervention-by-choice strategy for production piezo ink jet architectures
US8864260B1 (en) 2013-04-25 2014-10-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. EPROM structure using thermal ink jet fire lines on a printhead
CN109153186B (zh) * 2016-05-12 2021-11-19 惠普发展公司,有限责任合伙企业 预测3d物体部件的质量
US20240066873A1 (en) * 2019-12-20 2024-02-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and apparatus for cleaning printhead
WO2022015288A1 (en) * 2020-07-14 2022-01-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printhead monitoring
WO2022015319A1 (en) 2020-07-17 2022-01-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Head-mountable display (hmd) image and foveal region brightness computation
CN116348302A (zh) * 2020-09-03 2023-06-27 惠普发展公司,有限责任合伙企业 打印头的喷射操作
US11305552B1 (en) 2021-02-23 2022-04-19 Ricoh Company, Ltd. Dynamic scan quality control management for print jobs
US11314465B1 (en) * 2021-02-23 2022-04-26 Ricoh Company, Ltd. Dynamic scan quality control management for print jobs
US11310379B1 (en) 2021-03-08 2022-04-19 Ricoh Company, Ltd. Printhead state GUI for printers
CN115371981B (zh) * 2022-10-25 2023-01-13 季华实验室 喷头筛选方法、装置、设备及介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4835435A (en) 1988-01-19 1989-05-30 Hewlett-Packard Company Simple, sensitive, frequency-tuned drop detector
US5455608A (en) * 1993-04-30 1995-10-03 Hewlett-Packard Company Pen start up algorithm for black and color thermal ink-jet pens
US6086190A (en) 1997-10-07 2000-07-11 Hewlett-Packard Company Low cost ink drop detector
DE69931134T2 (de) 1999-02-12 2007-04-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P., Houston Verfahren zur Tintentropfenerfassung in einem Druckgerät
EP1033251B1 (en) * 1999-02-19 2003-05-28 Hewlett-Packard Company, A Delaware Corporation Method of printing to automatically compensate for malfunctioning inkjet nozzles

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007118560A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Seiko Epson Corp インクジェットプリンタ、ノズル検査方法及びそのプログラム
JP2015063133A (ja) * 2005-09-30 2015-04-09 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、ノズル検査方法及びそのプログラム
JP2007190865A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Sharp Corp インクジェット描画装置および吐出安定性の評価方法
JP4717644B2 (ja) * 2006-01-20 2011-07-06 シャープ株式会社 インクジェット描画装置および吐出安定性の評価方法
JP2008036989A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Seiko Epson Corp ノズル検査装置、ノズル検査方法、および検査プログラム
JP2021104642A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびその制御方法
JP7467113B2 (ja) 2019-12-26 2024-04-15 キヤノン株式会社 記録装置およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1308286A1 (en) 2003-05-07
US6533384B1 (en) 2003-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6565179B1 (en) Method of detecting the end of life of a pen
JP2003159782A (ja) プリントヘッドをベースにした選択的整備動作のシステムおよび方法
US6238112B1 (en) Method of printing to automatically compensate for malfunctioning inkjet nozzles
EP1147910B1 (en) Method and apparatus for improving the quality of an image produced by a printing device
US6969159B2 (en) Ink drop detector configurations
EP0785074B1 (en) Ink jet recording apparatus
US6938971B2 (en) Method of servicing a pen when mounted in a printing device
JP2009202491A (ja) 画像形成装置
US6530640B1 (en) Focused ink drop detection
US6454374B1 (en) Uni-directional waste ink removal system
US7240983B2 (en) Inkjet recording apparatus and preliminary discharge control method
US6896350B2 (en) Optimized servicing that adapts preventative and corrective actions to the life of a printhead
JP3965586B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5011672B2 (ja) 印刷ヘッド検査装置、印刷装置、印刷ヘッド検査方法
JP4105441B2 (ja) インク滴検出器の廃インク除去システム
JP3514235B2 (ja) インクジェット式記録装置及びインク滴の吐出検査方法
JP4639047B2 (ja) 廃インク除去装置、インク滴センサを移動させる方法及びプリント機構
JP2003251829A (ja) インクジェット式記録装置およびそのヘッドクリーニング方法
US20040056919A1 (en) Printer method and apparatus
US11279134B2 (en) Liquid ejection apparatus
JP4752418B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2013035129A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US20030081051A1 (en) System and method for cleaning ink ejection elements
JP2000343728A (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるヘッドクリーニング制御方法
JP2007045095A (ja) 印刷ヘッド検査装置、印刷装置、印刷ヘッド検査方法及びそのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051031

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070409