JP2003159600A - 汚泥乾燥方法及びその装置 - Google Patents

汚泥乾燥方法及びその装置

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JP2003159600A
JP2003159600A JP2001360153A JP2001360153A JP2003159600A JP 2003159600 A JP2003159600 A JP 2003159600A JP 2001360153 A JP2001360153 A JP 2001360153A JP 2001360153 A JP2001360153 A JP 2001360153A JP 2003159600 A JP2003159600 A JP 2003159600A
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sludge
air
guide
drying device
heater
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JP2001360153A
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Masayoshi Sasaki
正昌 佐々木
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Amukon KK
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Amukon KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固液分離装置によって脱水処理した汚泥を乾
燥させる汚泥乾燥装置において、その汚泥乾燥装置の設
置面積を小さくし、汚泥乾燥装置を狭い場所にも設置で
きるようにする。 【解決手段】 中空状の支持体7のまわりに、下部6A
から上部6Bに向けて螺旋状に延びる汚泥ガイド6を固
定し、その下部6Aに、チップ状の汚泥を供給すると共
に、振動発生手段12によって汚泥ガイド6を振動さ
せ、その振動により汚泥ガイド6上の汚泥をその上部6
Bまで搬送し、搬送中に汚泥に熱風を与えて該汚泥を乾
燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚泥を搬送しなが
ら乾燥させる汚泥乾燥方法とその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、一般家庭、食品加工工場、養豚
場或いはホテルなどから排出された廃水を水処理した
後、これを固液分離装置によって脱水処理して汚泥と
し、その汚泥をさらに処理しやすくするため汚泥乾燥装
置によって乾燥させることは従来より行われている。
【0003】従来の汚泥乾燥装置は、複数のプーリに巻
き掛けられて水平方向に走行駆動される無端ベルトを有
し、該無端ベルト上に汚泥を載せて搬送し、その搬送中
の汚泥を加熱して該汚泥を乾燥させるように構成されて
いる。ところが、この形式の汚泥乾燥装置は、水平方向
に配置された無端ベルトを有しているので、水平方向の
サイズが大型化し、該装置を設置するために大きな面積
を必要とする欠点を免れなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
欠点を除去した汚泥乾燥方法を提供することを第1の目
的とし、上記欠点を除去した汚泥乾燥装置を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、下部から上部に向けて螺旋状に延び
る汚泥ガイドを振動させ、該汚泥ガイドに供給された汚
泥を当該汚泥ガイドに沿って下部から上部へ向けて搬送
し、その搬送中の汚泥を加熱して該汚泥を乾燥させるこ
とを特徴とする汚泥乾燥方法を提案する(請求項1)。
【0006】また、本発明は、上記第2の目的を達成す
るため、下部から上部に向けて螺旋状に延びる汚泥ガイ
ドと、該汚泥ガイドに供給された汚泥が当該汚泥ガイド
に沿って下部から上部に向けて搬送されるように、該汚
泥ガイドを振動させる振動発生手段とを具備し、前記汚
泥ガイド上を搬送される汚泥を加熱して該汚泥を乾燥さ
せることを特徴とする汚泥乾燥装置を提案する(請求項
2)。
【0007】その際、前記汚泥ガイドの周囲を取り囲む
覆い体と、該覆い体の上部を閉鎖する上蓋とを有する筐
体を具備し、前記覆い体は、内筒と、該内筒よりも外側
に位置する外筒とを有し、該内筒と外筒との間には、内
筒の内部を流通した加熱空気が流入する空気流路が区画
され、前記筐体には、その内筒の内部に空気を取り入れ
る空気流入口と、前記空気流路を流通した空気を外部に
排出させる空気流出口が設けられていると有利である
(請求項3)。
【0008】また、上記請求項3に記載の汚泥乾燥装置
において、前記筐体には、前記汚泥ガイドに供給される
汚泥が通る汚泥入口と、前記汚泥ガイドを出て筐体外に
排出される汚泥が通る汚泥出口が設けられていると有利
である(請求項4)。
【0009】さらに、上記請求項3又は4に記載の汚泥
乾燥装置において、前記筐体の外部に設けられたヒータ
と、該ヒータにより加熱された空気を前記内筒の内部に
取り入れて流通させる空気付勢手段とを具備すると有利
である(請求項5)。
【0010】また、上記請求項3又は4に記載の汚泥乾
燥装置において、前記内筒の内部に設けられたヒータ
と、前記筐体外の空気を前記内筒の内部に取り入れて流
通させる空気付勢手段とを具備すると有利である(請求
項6)。
【0011】さらに、上記請求項6に記載の汚泥乾燥装
置において、螺旋状に延びる前記汚泥ガイドの内側に配
置され、かつ内部が中空に形成されていて、前記汚泥ガ
イドを支持する支持体を具備し、該支持体の内部に前記
ヒータを設けると共に、前記空気付勢手段により、前記
筐体外の空気を前記支持体内に取り入れて前記ヒータに
より加熱された空気を前記支持体に形成された多数の貫
通孔を通して該支持体と前記内筒との間の空間に排出さ
せるように構成されていると有利である(請求項7)。
【0012】また、上記請求項6に記載の汚泥乾燥装置
において、螺旋状に延びる前記汚泥ガイドの内側に配置
され、かつ内部が中空に形成されていて、前記汚泥ガイ
ドを支持する支持体を具備し、該支持体の内部に前記ヒ
ータを設けると共に、前記空気付勢手段により、前記筐
体外の空気を前記支持体内に取り入れて前記ヒータによ
り加熱された空気を前記支持体の上部から該支持体と前
記内筒との間の空間に排出させた後、該空間内の空気を
下方に流通させ、次いで当該空気を前記内筒の下部から
前記空気流路に流入させて上昇させた後、前記空気流出
口を通して筐体外に排出させるように構成されていると
有利である(請求項8)。
【0013】さらに、上記請求項3、4、5、6、7又
は8に記載の汚泥乾燥装置において、前記空気流露に脱
臭剤を配置すると有利である(請求項9)。
【0014】また、上記請求項3、4、5、6、7、8
又は9に記載の汚泥乾燥装置において、前記上蓋に脱臭
剤を配置すると有利である(請求項10)。
【0015】さらに、上記請求項3、4、5、6、7、
8、9又は10に記載の汚泥乾燥装置において、前記覆
い体と前記上蓋は互いに別部材として構成され、かつ該
覆い体は上下に重ね合わされる複数の覆い部材より成る
と有利である(請求項11)。
【0016】また、上記請求項2に記載の汚泥乾燥装置
において、螺旋状に延びる前記汚泥ガイドの内側に配置
され、かつ内部が中空に形成されていて、前記汚泥ガイ
ドを支持する支持体と、該支持体の内部に配置されたヒ
ータと、前記汚泥ガイドの周囲を覆うと共に、前記汚泥
ガイドの上部を覆うカバーと、前記支持体の内部に外部
の空気を取り入れ、前記ヒータにより加熱された支持体
内の空気を、該支持体の上部から、該支持体と前記カバ
ーと汚泥ガイドとにより区画された空間に流入させ、該
空気を螺旋状に延びる汚泥ガイドに沿って、前記汚泥の
搬送方向と逆方向に流通させて、該空気を前記空間外に
排出させる空気付勢手段とを設けると有利である(請求
項12)。
【0017】さらに、上記請求項12に記載の汚泥乾燥
装置において、前記カバーは、前記汚泥ガイドに接触し
ていると共に、該カバーが可撓性材料により構成されて
いると有利である(請求項13)。
【0018】また、上記請求項6、7、8、12又は1
3に記載の汚泥乾燥装置において、前記支持体が、筒状
の本体と、該本体の上部開口を覆った状態で、当該本体
に着脱可能に装着された蓋とを有し、該蓋に、前記ヒー
タと、該ヒータを覆い、かつ上部と下端部が開口した筒
状のヒータカバーとを支持し、該ヒータカバーの上部の
開口から外部の空気を取り入れ、該空気をヒータカバー
の下端部の開口からヒータカバー外に排出させるように
構成すると有利である(請求項14)。
【0019】さらに、上記請求項2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13又は14に記載の
汚泥乾燥装置において、汚泥を細断する汚泥細断装置を
具備し、該汚泥細断装置によって細断された汚泥を前記
汚泥ガイドに供給するように構成すると有利である(請
求項15)。
【0020】また、上記請求項15に記載の汚泥乾燥装
置において、前記汚泥細断装置は、汚泥を細断する篩
と、該篩を振動させる振動発生装置とを具備し、該振動
発生装置によって篩を振動させることにより篩上の汚泥
に衝撃を与えて該汚泥を細断し、細断された汚泥を前記
篩の目を通して落下させるように構成されていると有利
である(請求項16)。
【0021】さらに、上記請求項15に記載の汚泥乾燥
装置において、前記汚泥細断装置は、汚泥を細断する篩
と、該篩の目を通った汚泥を受ける汚泥受け部材と、前
記篩及び汚泥受け部材を振動させる振動発生装置とを具
備し、該振動発生装置により篩を振動させることにより
篩上の汚泥に衝撃を与えて該汚泥を細断し、細断された
汚泥を前記篩の目を通して前記汚泥受け部材上に落下さ
せ、該前記汚泥受け部材を前記振動発生装置により振動
させて該汚泥受け部材上の細断された汚泥を前記汚泥ガ
イドに向けて移動させるように構成すると有利である
(請求項17)。
【0022】また、上記請求項16又は17に記載の汚
泥乾燥装置において、上下に配置された複数の篩を具備
し、上段の篩の目が、下段の篩の目よりも大きく形成さ
れ、固液分離装置から排出された汚泥を、最上段の篩か
ら最下段の篩へと順次通過させて汚泥を細断するように
構成すると有利である(請求項18)。
【0023】さらに、上記請求項16、17又は18に
記載の汚泥乾燥装置において、前記篩が、板材を切り起
こして形成した先端の尖った多数の突起を有し、該突起
を切り起こした後に形成された孔により篩の目が形成さ
れていると有利である(請求項19)。
【0024】また、上記請求項2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18又は19に記載の汚泥乾燥装置におい
て、前記汚泥ガイドに供給される各汚泥の含水率が85
重量%以下であって、その体積が2cm以下となってい
ると有利である(請求項20)。
【0025】さらに、上記請求項20に記載の汚泥乾燥
装置において、前記汚泥ガイドに供給される各汚泥が扁
平なチップ状をなし、その厚さが5mm以下、その一方の
面の面積が4cm以下であると有利である(請求項2
1)。
【0026】また、上記請求項2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18、19、20又は21に記載の汚泥乾燥
装置において、前記汚泥ガイドの汚泥搬送面にフッ素樹
脂又はシリコーン樹脂がコートされていると有利である
(請求項22)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0028】図1は、汚泥処理システムを示す概略図で
ある。一般家庭、食品加工工場、養豚場又はホテルなど
から排出された廃水は、水処理された後、固液分離装置
1によって脱水処理され、含水率の低下した汚泥となっ
て固液分離装置1から排出される。排出された汚泥Tは
汚泥乾燥装置2によって乾燥処理され、さらに含水率が
下げられる。次いで乾燥処理後の汚泥は、この状態のま
ま廃棄されるか、又は図1に示した発酵装置3によって
発酵されて堆肥化される。かかる堆肥は肥料として利用
される。固液分離装置1としては、例えば、特許第28
26990号公報に記載されているようなそれ自体周知
な装置を使用でき、発酵装置3としてもそれ自体公知な
装置を適宜採用することができる。
【0029】図1に示した汚泥乾燥装置2は、汚泥を乾
燥させる装置本体4と、この装置本体4によって処理さ
れる前の汚泥を細断、すなわち細かく切断する汚泥細断
装置5とを有している。汚泥細断装置5を省き、固液分
離装置1から排出された汚泥Tをそのまま装置本体4に
よって乾燥させることも可能である。
【0030】図2は、装置本体4の垂直断面図であり、
図3はその部分断面平面図である。装置本体4には、下
部6Aから上部6Bに向けて螺旋状に延びる汚泥ガイド
6が設けられ、この汚泥ガイド6は、その内側に配置さ
れた支持体7に一体に固着されて支持されている。図に
一例として示した汚泥ガイド6は、図2にその一部を破
断して示すように、上部が開放した樋状のU字形の横断
面形状を有しているが、他の形態、例えば上部が開放し
たV字形、半円形、又は矩形などの横断面形状を有する
汚泥ガイドを用いることもできる。なお、図2及び図3
において太線で表した部分は、これが断面であることを
示している(図4、図5及び図6においても同じ)。
【0031】支持体7は内部が中空に形成され、円筒状
の本体8と、その本体8の上部開口を覆う蓋9とにより
構成されている。かかる支持体7の本体8の外周面に螺
旋状に延びる汚泥ガイド6が固着されている。水平面に
対する汚泥ガイド6の傾斜角は、例えば3°〜7°、好
ましくは4°〜6°に設定され、図2に示した汚泥ガイ
ド6の傾斜面は5°に設定されている。
【0032】汚泥ガイド6の下部6Aには受け部材10
が一体に接続され、汚泥ガイド6の上部6Bには汚泥排
出部材11が一体に接続されている。図1に示した汚泥
細断装置5により細断された汚泥は矢印Aで示すように
受け部材10上に落下する。
【0033】汚泥ガイド6は、支持体7と共に、振動発
生手段12によって加振され、所定の方向に振動するよ
うに構成されている。本例の振動発生手段12は、地面
や床面などの載置面上に設置されたベース13に固定さ
れている適数の磁石14と、該ベース13及び支持体7
の底板15とに各端部がそれぞれ固定された板ばね16
を有している。板ばね16は、ベース13の周囲方向に
複数組、例えば4組設けられている。
【0034】磁石14が付勢されると、磁性体より成る
底板15が磁力によって下方に引かれ、支持体7と汚泥
ガイド6は下方に移動する。このとき板ばね16は矢印
B方向に弾性変形する。次いで磁石14の付勢が解除さ
れると、板ばね16が矢印C方向に弾性復帰し、これに
よって汚泥ガイド6は支持体7と共に図2に示した位置
に戻される。磁石14への付勢とその解除が所定の周期
で繰り返されることにより、汚泥ガイド6と支持体7は
矢印B、C方向に振動する。その際、磁石14が付勢さ
れた時は、支持体7と汚泥ガイド6は高速で下方に引か
れ、磁石14の付勢が解除されたときは、板ばね16は
比較的低速で弾性復帰するので、汚泥ガイド6と支持体
7が矢印B方向に移動する時は高速で作動し、矢印C方
向に移動するときは低速で作動する。このように汚泥ガ
イド6が振動することにより、受け部材10上に落下し
た汚泥は、汚泥ガイド6の下部6Aへと移動して汚泥ガ
イド6に供給され、続いてその汚泥ガイド6に沿って下
部6Aから上部6Bへ向けて搬送される。上部6Bまで
搬送された汚泥は、汚泥ガイド6に一体に固着された汚
泥排出部材11へと移行し、ここから矢印Dで示すよう
に下方に落下する。汚泥ガイド6の振動の周波数を制御
することにより、汚泥ガイド6上を移動する汚泥の速さ
を調整することができる。図示した振動発生手段以外の
装置、例えば振動モータより成る振動発生手段を採用す
ることもできる。また、受け部材10と汚泥排出部材1
1を省略し、汚泥を直に汚泥ガイド6に供給し、その搬
送後、これを汚泥ガイド外に排出させることもできる。
【0035】汚泥ガイド6上の汚泥が、上部6Bから下
部6Aに向けて移動するように汚泥ガイド6を振動さ
せ、螺旋状の汚泥ガイドに沿って、汚泥をその上部6B
から下部6Aに搬送するように構成することもできる
が、このように構成すると、搬送される汚泥にはその自
重が作用するので、汚泥ガイドの振動の周波数を制御し
ても、所望する速さで汚泥を搬送することが困難とな
る。これに対し、本例の汚泥乾燥装置のように、汚泥を
汚泥ガイド6の下部6Aから上部6Bに向けて搬送し、
汚泥に作用する自重に逆らって当該汚泥を移動させるよ
うに構成すると、汚泥ガイド6の振動の周波数を調整す
ることにより、汚泥を所望する速さ、ないしはこれに近
い速さで搬送させることが可能となる。汚泥の搬送速さ
を高い精度で制御することができるのである。
【0036】上述のように、汚泥乾燥装置は、下部から
上部に向けて螺旋状に延びる汚泥ガイドと、その汚泥ガ
イドに供給された汚泥が該汚泥ガイドに沿って下部から
上部に向けて搬送されるように、当該汚泥ガイドを振動
させる振動発生手段とを具備しており、さらに汚泥ガイ
ド上を搬送される搬送中の汚泥を加熱して該汚泥を乾燥
させるように構成されている。汚泥を乾燥させるには、
適宜な構成を採用できるが、本例の汚泥乾燥装置2にお
いては次の構成が採用されている。
【0037】先ず、汚泥ガイド6の周囲をその全周に亘
って取り囲む覆い体17と、その覆い体17の上部を閉
鎖する上蓋18とを有する筐体19が設けられ、汚泥ガ
イド6が筐体19内に収容されている。覆い体17は、
内筒20と、その内筒20よりも外側に位置する外筒2
1とを有し、内筒20と外筒21との間には、後述する
ように空気が流通する空気流路22が区画されている。
この空気流路22の底部は環状のプレート23により閉
鎖され、そのプレート23が、載置面上に設置された支
持フレーム24上に支持され、該支持フレーム24に固
定されている。内筒20の内部空間の下部は、前述の底
板15によって閉鎖されている。
【0038】空気流路22中には、多数の貫通孔が形成
された環状の有孔部材が適数個、図の例では3個の有孔
部材39,39A,39Bが固定配置されている。ま
た、上蓋18は、外板41と、その内側に配置されてい
て、外板41に固定された有孔部材42を有し、その有
孔部材42にも多数の貫通孔が形成されている。上述し
た各有孔部材39,39A,39B,42上には、例え
ば木屑より成る脱臭剤40,40Aがそれぞれ支持され
ている。有孔部材39,39A,39B,42の貫通孔
は、空気の流通は許容するが脱臭剤40,40Aがその
貫通孔を通して落下することのない大きさに設定されて
いる。
【0039】筐体19の下部には、汚泥ガイド6に供給
される汚泥が通る汚泥入口26が形成され、さらに筐体
19の上部には、汚泥ガイド6を出て筐体外に排出され
る汚泥が通る汚泥出口27が設けられている。図示した
例では、筐体19の内筒20と外筒21とに固定された
汚泥排出管28によって汚泥出口27が形成され、汚泥
排出部材11から落下した汚泥がその汚泥排出管28を
通して下方に放出される。汚泥入口26には、受け部材
10の一部と、汚泥細断装置5の一部が突入し、これら
のまわりの汚泥入口空間には、内筒20内の気密性を高
めるためのシール部材29が設けられている。同じく、
内筒20の内部と、汚泥排出管28の内部との境界部に
は、汚泥の排出を妨げない状態で、シール部材29Aが
設けられ、内筒20内の気密性が高められている。
【0040】図3に示すように、筐体19の下部には、
その内筒20の内部に筐体外の空気を取り入れる空気流
入口30が設けられており、図示した例では、内筒20
の内部と筐体外を連通させる空気流入管31が外筒21
と内筒20とに固定され、かかる空気流入管31によっ
て空気流入口30が形成されている。図2には、空気流
入口30と空気流入管31が設けられる位置を鎖線で示
してある。空気流入管31には導管32を介して、筐体
19の外部に設けられたヒータ33と、そのヒータ33
により加熱された空気を内筒20の内部に取り入れて流
通させる空気付勢手段の一例である送風装置34が接続
されている。
【0041】また、覆い体17には、その外筒21と内
筒20を貫通する適数の覗き管35が固着されており、
通常、その覗き管35は開閉カバー36によって閉鎖さ
れている。開閉カバー36を開放することによって内筒
20の内部を監視することができる。同様に、上蓋18
の外板41にも、通常は開閉カバー37によって閉鎖さ
れている作業孔38が形成され、この開閉カバー37を
開くことによって、有孔部材42上に脱臭剤40Aを装
填するなどのメンテナンス作業を行うことができる。
【0042】ヒータ33により加熱され、送風装置34
によって圧送された空気は、導管32と空気流入管31
を通して内筒20内の下部に導入され、次いでその空気
は内筒20内を上昇する。このとき、内筒20に流入し
た加熱空気は、内筒20と支持体7との間の空間Sを通
して上昇し、支持体7の外周面に固定された汚泥ガイド
6に担持されて上方に移動する汚泥に熱を与える。これ
によって汚泥が加熱されて乾燥される。空間Sを流れる
加熱空気の温度は、例えば50℃〜110℃、好ましく
は100℃程度である。
【0043】このようにして乾燥処理されて汚泥出口2
7から筐体外に排出される汚泥の含水率は、発酵装置3
(図1)において汚泥を発酵させやすい値、例えば55
〜60重量%程度となっている。乾燥処理後の汚泥をそ
のまま廃棄するときは、その含水率を、より下げること
もできる。汚泥ガイド6上の汚泥の搬送速さや、内筒2
0内に送風する空気の流量或いはその温度を変えること
により、乾燥処理後の汚泥の含水率を調整することがで
きる。
【0044】内筒20内を上昇した加熱空気は、矢印E
で示すように上蓋18の有孔部材42と、これに支持さ
れた脱臭剤40Aを通り、次いで内筒20と外筒21の
間の空気流路22に、その上部から流入し、該空気流路
中を下方に向けて流れる。内筒20の内部を流通した加
熱空気が空気流路22に流入するのである。このとき、
その空気は、有孔部材39B,39A,39と、これら
に支持された脱臭剤40を通過する。
【0045】筐体19の下部には、空気流路22内を下
方に向けて流通した空気を筐体19の外部に排出させる
適数の空気流出口43が設けられており、空気流路22
内を流れた空気は、この空気流出口43を通して筐体外
に排出される。このように、内筒20内を流れた加熱空
気をそのまま筐体外に排出させるのではなく、その加熱
空気を内筒20の外側の空気流路22を通過させるの
で、熱を有効に利用することができ、汚泥の乾燥効率を
高めることができる。
【0046】また、本例の汚泥乾燥装置においては、空
気流路22と上蓋18に脱臭剤40A,40が配置さ
れ、内筒20を通った空気が脱臭剤40A,40を通過
するように構成されているので、筐体外に排出された空
気の臭いを少なくすることができる。空気流路22を流
れる空気が冷却されて生じた水滴は、プレート23に設
けられた排水口44から下方に排出される。
【0047】覆い体17と、上蓋18とを予め一体に成
形して筐体19を構成することもできるが、本例の汚泥
乾燥装置においては、覆い体17と上蓋18とが互いに
別部材として構成され、しかも覆い体17が上下に重ね
合わされる複数の、図の例では4つの覆い部材17A,
17B,17C,17Dにより構成されている。これら
の覆い部材と上蓋18を、例えば図示していないボルト
とナットにより互いに着脱可能に固定して筐体19を構
成するのである。このようにすれば、筐体19を容易に
組み立て、或いはこれらを分解することができる。その
際、一番下の有孔部材39を例えば下から2番目の覆い
部材17Bに予め一体に固定しておき、有孔部材39A
を下から3番目の覆い部材17Cに予め一体に固定して
おき、さらに有孔部材39Bを最上位の覆い部材17D
に予め一体に固定しておけば、各覆い部材17A〜17
Dを上下に重ねて組み付けながら、各有孔部材39,3
9A,39B上に脱臭剤40をそれぞれ投入することが
でき、その作業を簡素化できる。また、各覆い部材17
A〜17Dを互いに分離することにより、脱臭剤40の
交換作業も容易に行うことができる。
【0048】以上のように、本例の汚泥乾燥装置2は、
下部から上部に向けて螺旋状に延びる汚泥ガイド6に沿
って汚泥を搬送しながら該汚泥を乾燥させるように構成
されているので、汚泥乾燥装置の設置面積を小さくする
ことができ、狭い場所にも汚泥乾燥装置2を設置するこ
とができる。
【0049】ところで、以上説明した汚泥乾燥装置にお
いては、ヒータ33が筐体19の外部に設けられ、その
ヒータ33により加熱された空気が、導管32と空気流
入管31を通して内筒20の内部に導入されるように構
成されている。ところが、この構成によると、ヒータ3
3で加熱された空気が導管32と空気流入管31を流通
する間に外気によって冷却されるので、熱損失が大きく
なるおそれがある。
【0050】そこで、ヒータを内筒20の内部に設け、
例えば図3に示した送風装置34より成る空気付勢手段
によって、筐体19外の空気を内筒20の内部に取り入
れて流通させるように構成することもできる。かかる構
成によると、熱損失を効果的に減少させ、効率よく汚泥
を乾燥させることができる。
【0051】ヒータを内筒20内に設ける位置は適宜定
めることができるが、汚泥ガイド6を支持する支持体7
は、内部が中空に形成されているので、ヒータをこの支
持体7の内部に設けることが好ましい。このようにすれ
ば、汚泥乾燥装置の大型化を阻止しつつ、ヒータを内筒
20内に収容することができる。
【0052】図4はかかる汚泥乾燥装置の一例を示す垂
直断面図であり、ここに示した例では、ヒータが筐体1
9の外部に設けられているのではなく、支持体7の内部
にヒータ133が配置され、該ヒータ133は支持体7
の蓋9に支持されている。また、空気流入管31は、内
筒20と支持体7の間の空間Sではなく、筐体19の外
部から支持体7の内部に接続され、その内部に外気が導
入されるようになっていて、支持体7には多数の貫通孔
45が形成されている。筐体外に配置された送風装置
(図3参照)より成る空気付勢手段により、筐体19外
の空気が、図4には示していない導管と空気流入管31
を通して支持体7の内部に取り入れられ、ヒータ133
により加熱された空気は、支持体7に形成された多数の
貫通孔45を通して、支持体7と内筒20との間の空間
Sに排出される。他の構成は、図1乃至図3に示した汚
泥乾燥装置と実質的に変りはなく、空間Sを上昇する加
熱空気によって、汚泥ガイド6上を搬送される汚泥が乾
燥処理され、空間Sを上昇した空気が空気流路22を通
して筐体外に排出される点も変りはない。図2に示した
要素に対応する図4に示した要素には、図2に付した符
号と同一の符号を付してある。また、ヒータを内筒20
の内部と、筐体外とに設けてもよい。
【0053】図5に示した汚泥乾燥装置2においては、
支持体7の上部にだけ貫通孔45が形成され、しかも上
蓋18が外板41と、その内側に位置する内板42Aを
有し、内板42Aには貫通孔は形成されていない。外板
41と内板42Aとの間に空気流通路46が形成され、
この空気流通路46は内筒20と外筒21との間の空気
流路22に連通している。また図2及び図4に示した空
気流出口43は設けられておらず、その代わりに、上蓋
18の外板41に形成された孔が空気流出口138とし
ての用をなし、この空気流出口138は開閉カバーで閉
鎖されず、常時開放している。さらに、上蓋18は、空
気流通路46と空気流路22の境界部に位置する有孔部
材42Bを有し、この有孔部材42B上に脱臭剤40A
が支持されている。また、内筒20の下部に、内筒20
の内部と空気流路22を連通させる開口47が形成され
ている。図5に示した汚泥乾燥装置の他の構成は、図4
に示した汚泥乾燥装置と変りはなく、図4に示した要素
に対応する図5に示した要素には、図4に付した符号と
同一の符号を付してある。
【0054】図5に示した汚泥乾燥装置の場合も、例え
ば図5には示していない送風装置(図3参照)より成る
空気付勢手段により、筐体19外の空気が支持体7の内
部に取り入れられ、支持体7の内部に配置されたヒータ
133により加熱された空気が支持体7の上部に形成さ
れた貫通孔45を通して支持体7と内筒20との間の空
間Sに排出される。その際、図5に示した例では、支持
体7の上部にだけ貫通孔45が形成されているので、加
熱された空気は、支持体7の上部だけから空間Sに排出
される。次いで、空気付勢手段により圧送される空気
は、空間Sを下方に流通し、このとき汚泥ガイド6上を
下から上に向けて搬送される汚泥に加熱空気が吹き当て
られ、汚泥に対する乾燥処理がなされる。空間Sを流下
した空気はさらに内筒20の下部に形成された開口47
から、内筒20と外筒21との間の空気流路22に流入
する。流入した空気は空気流路22中を上昇し、上蓋1
8の空気流通路46を通って空気流出口138から筐体
外に排出される。
【0055】上述のように、図5に示した汚泥乾燥装置
2は、螺旋状に延びる汚泥ガイド6の内側に配置され、
かつ内部が中空に形成されていて、汚泥ガイド6を支持
する支持体7が設けられ、その支持体7の内部にヒータ
133が設けられ、空気付勢手段により、筐体外の空気
を、支持体内に取り入れてヒータ133により加熱され
た空気を支持体7の上部から該支持体7と内筒20との
間の空間Sに排出させた後、該空間内の空気を下方に流
通させ、次いでその空気を内筒20の下部から、外筒2
1と内筒20の間の空気流路22に流入させて上昇させ
た後、空気流出口138を通して筐体外に排出させるよ
うに構成されている。
【0056】図2乃至図4に示した汚泥乾燥装置におい
ては、汚泥ガイド6上の汚泥が下方から上方に搬送さ
れ、空間S内の加熱空気も下から上へ向けて上昇する。
その上昇時に汚泥から加熱空気へと湿気が移行するの
で、内筒内で空気が上昇すればするほど、その空気中に
含まれる水分の量が増大する。従って、汚泥ガイド6の
上部領域を搬送される汚泥、すなわち乾燥処理をほとん
ど終えた汚泥が、湿気の多い空気に曝されることにな
り、汚泥の乾燥効率が低下するおそれがある。
【0057】これに対し、図5に示した汚泥乾燥装置に
おいては、空間S内の加熱空気が上から下へ流れるの
で、汚泥ガイド6の上部領域を搬送される汚泥、すなわ
ち、乾燥処理をほとんど終えた汚泥は、水分の少ない加
熱空気に曝される。このため、汚泥は、その搬送の最終
段階で効率よく水分を除去され、その乾燥効率が高めら
れる。また、汚泥が搬送される向きと、空間S内の空気
の流れ方向とが逆であるため、汚泥と加熱空気との相対
速さが高められ、これによっても汚泥の乾燥効率を向上
させることができる。
【0058】図6は、上記効果をより確実なものにする
ことのできる汚泥乾燥装置2の一例を示す垂直断面図で
ある。ここに示した汚泥乾燥装置2も、図5に示した汚
泥乾燥装置と同じく、下部から上部に向けて螺旋状に延
びる汚泥ガイド6と、その汚泥ガイド6上の汚泥が該汚
泥ガイド6に沿って下部から上部に向けて搬送されるよ
うに、該汚泥ガイド6を振動させる振動発生手段12
と、螺旋状に延びる汚泥ガイド6の内側に配置され、か
つ内部が中空に形成されていて、汚泥ガイド6を支持す
る支持体7と、支持体7の内部に配置されたヒータ13
3を有している。支持体7は、筒状の本体8と、その本
体8の上部開口を覆った状態で、その本体8に着脱可能
に装着された蓋9を有し、その蓋9にヒータ133が支
持され、かかる支持体7の上部にだけ貫通孔45が形成
されていることも図5に示した汚泥乾燥装置と変りはな
い。
【0059】図5に示した汚泥乾燥装置と異なるところ
は、先ず、筐体19が設けられておらず、その代わり
に、汚泥ガイド6の周囲を覆うと共に、その汚泥ガイド
6の上部を覆うカバー48が設けられている。図6に示
した例ではカバー48は汚泥ガイド6と、支持体7の上
部とに接触している。これにより、支持体7とカバー4
8と汚泥ガイド6とによって、螺旋状に延びる空間Rが
区画される。支持体7の上部にのみ設けられた貫通孔4
5を介して、支持体7の内部と空間Rが連通している。
また、空間Rの下部には、管49により形成された空気
流出口143が設けられ、この空気流出口143には、
空気付勢手段の一例である吸気装置134が接続されて
いる。また、支持体7の蓋9には、ヒータ133を覆
い、かつ上部と下端部が開口した筒状のヒータカバー5
0の上端部が固定支持されている。ヒータカバー50の
上部の開口51は、支持体7の外部に対して開放されて
いる。
【0060】図6に示した汚泥乾燥装置2の場合も、汚
泥ガイド6の下部に一体に接続され、かつカバー48を
貫通して位置する受け部材10上に、汚泥細断装置5に
よって細断された汚泥が落下し、その汚泥が汚泥ガイド
の下部に供給される。そして、汚泥ガイド6が振動発生
手段12によって加振されて振動し、これによって汚泥
は汚泥ガイド6に沿って上方に搬送され、その上部に一
体に接続され、かつカバー48を貫通して位置する汚泥
排出部材11から矢印D方向に放出される。
【0061】一方、吸気装置134の作動により、空間
R及び支持体7の内部の空気が吸引され、ヒータカバー
50の上部の開口51から外部の空気が取り入れられ
る。ヒータカバー50内に流入した空気はヒータ133
によって加熱され、次いでヒータカバー50の下端部の
開口から外部に流出し、引き続き支持体7の内部を上昇
し、その上部に形成された貫通孔45を通して、空間R
の上部に流入する。さらに、その加熱された空気は、螺
旋状の空間R中を上から下へ向けて流れる。加熱空気
が、螺旋状に延びる汚泥ガイド6に沿って、汚泥の搬送
方向と逆方向に流れるのである。このとき、汚泥ガイド
6上を搬送される汚泥が加熱されて乾燥される。空間R
を流れた空気は、次いで空気流出口143から空間Rの
外部に流出し、吸気装置134を通って外気中に放出さ
れる。
【0062】上述のように、図6に示した汚泥乾燥装置
2は、空気付勢手段によって、支持体7の内部に外部の
空気を取り入れ、ヒータ133により加熱された支持体
内の空気を、該支持体7の上部から、該支持体7とカバ
ー48と汚泥ガイド6とにより区画された空間Rに流入
させ、該空気を螺旋状に延びる汚泥ガイド6に沿って、
汚泥の搬送方向と逆方向に流通させて、該空気を空間R
外に排出させるように構成されている。
【0063】上記構成によれば、ほぼ乾燥され終えた汚
泥に湿気の少ない乾燥した加熱空気が吹き当てられ、し
かも汚泥の搬送方向と逆方向に加熱空気が流れるので、
汚泥の乾燥効率を効果的に高めることができる。
【0064】カバー48を汚泥ガイド6に近接して設け
ても、上述の空間Rを形成できるが、前述のようにカバ
ー48を汚泥ガイド6に接触させることにより、螺旋状
の空間Rの密閉性を高めることができる。これにより、
空間Rに加熱空気を流通させることによって、より効率
よく汚泥を乾燥させ、その含水率を下げることができ
る。またカバー48を、硬質樹脂板や金属板などの剛体
によって構成することもできるが、カバー48を汚泥ガ
イド6に接触させた場合、カバー48が剛体より成る
と、そのカバー48が汚泥ガイド6の振動を抑える制振
作用をなすおそれがあると共に、カバー48と汚泥ガイ
ド6の全体の重量が増大して、汚泥ガイド6を振動させ
難くなるおそれがある。そこで、特にカバー46を汚泥
ガイド6に接触させた場合には、可撓性材料、例えば耐
熱性の樹脂シートより成るカバー46を用いることが好
ましい。かかるカバー46は、これが汚泥ガイド6に接
触していても、汚泥ガイド6の振動を大きく抑えたり、
カバー46と汚泥ガイド6の総重量が著しく増大するこ
とを阻止でき、上述した欠点を回避することができる。
【0065】また図6に示した汚泥乾燥装置には、ヒー
タ133を覆うヒータカバー50が設けられ、その上部
の開口51から外気が取り入れられるように構成されて
いるが、この構成によると、ヒータカバー50内に流入
した空気を長い時間かけてヒータ133を通過させるこ
とができるので、空気を効率よく加熱することができ
る。このように、支持体7の蓋9に、ヒータ133と、
そのヒータを覆い、かつ下端部が開口したヒータカバー
50とを支持し、そのヒータカバー50の上部の開口5
1から外部の空気を取り入れ、その空気をヒータカバー
50の下端部の開口からヒータカバー外に排出させる構
成は、図4及び図5に示した汚泥乾燥装置にも適用でき
るものである。
【0066】ところで、図1に示した固液分離装置1か
ら排出される汚泥Tは、例えば、比較的大きな不定形の
塊状、ヌードル状、或いは、厚さが2〜5mm程度で、一
方の面の面積が50cm程度の扁平なケーキ状となって
いる。かかる汚泥をそのまま汚泥ガイド6に供給してこ
れを乾燥させることも可能ではあるが、個々のサイズが
このように大きな汚泥を汚泥ガイド6上に載せ、その汚
泥ガイド6を振動させて各汚泥を搬送すると、各汚泥の
重量が大きいため、その搬送効率が著しく低下し、場合
によってはこれを搬送できなくなる。また、汚泥ガイド
6上に供給される汚泥の含水率も、その搬送性に大きな
影響を与え、汚泥の含水率が高すぎると、当該汚泥が汚
泥ガイド6の表面に付着しやすくなって、これを効率よ
く搬送させることはできない。
【0067】本発明者は、上述した知見に基づき、多く
の実験を通して検討した結果、汚泥ガイド6に供給され
る各汚泥の含水率が85重量%以下であって、その体積
が2cm以下であると、その各汚泥を、下部から上部に
向け螺旋状に延びる汚泥ガイド上に供給し、その汚泥ガ
イドを振動させることにより、当該汚泥を効率よく汚泥
ガイドに沿って下部から上部へ向けて搬送できることを
見出した。その個々の汚泥の形態は、不定形、球状、短
く切断されたヌードル状など適宜な形態であってよい
が、特に、汚泥ガイドに供給される各汚泥が、図7に例
示するように、扁平なチップ状をなしていることが有利
である。かかる汚泥は、その一方の面t1と、その反対
側の他方の面t2がほぼ同一面積を有し、厚さt3をも
ったチップ状となっているが、その厚さt3が5mm以
下、その一方の面の面積が4cm以下であると、これを
振動する汚泥ガイド上に載せて、特に効率よく搬送する
ことができる。
【0068】また、上述のような小サイズのチップの集
合体の汚泥と、大サイズの塊状の汚泥の集合体をそれぞ
れ同じ重量だけ、汚泥ガイド上に載せて搬送する場合、
前者の汚泥の方が空気に触れる総面積が大きくなる。従
って、上述のような小サイズのチップより成る汚泥を汚
泥ガイド上に載せて搬送し、その搬送中の汚泥を加熱し
て該汚泥を乾燥させれば、大サイズの汚泥を乾燥させる
場合よりも、乾燥効率を高めることができ、短時間で、
乾燥処理後の汚泥の含水率を所望する値、例えば55〜
60重量%まで下げることができる。
【0069】汚泥ガイドに供給するチップ状の汚泥の含
水率を80重量%以下とし、その一方の面の面積を1cm
以下、特に0.25cm以下とし、その厚さを3mm以
下、特に1.5mm以下にすると、その汚泥の搬送効率と
乾燥効率をより一層高め得ることも多くの実験によって
確認されており、かかるチップ状の汚泥を汚泥ガイドに
供給することが特に好ましい。
【0070】また、汚泥ガイド6の汚泥搬送面にフッ素
樹脂、例えばテフロン(登録商標)、又はシリコーン樹
脂をコートしておくと、その表面の平滑性を高めること
ができ、しかも当該表面の離型性を向上させることがで
きるため、汚泥ガイド6上の汚泥がその表面に付着し難
くなり、より一層効率よく汚泥を搬送することができ
る。
【0071】図1に示した固液分離装置1として、例え
ば特許第2826990号公報に記載されている装置を
用いることにより、汚泥ガイド6に供給される汚泥の含
水率を85重量%以下に下げることが可能である。汚泥
の性質によっても異なるが、この種の固液分離装置から
排出された汚泥の含水率を、75重量%、通常は80重
量%程度にまで下げることができ、かかる汚泥を汚泥乾
燥装置2によって乾燥させるのである。
【0072】また、固液分離装置から排出されて下方に
落下した汚泥が、上述の如き各形態ないしは小サイズと
なっているように固液分離装置を構成することも可能で
あり、この場合には、固液分離装置から排出された汚泥
をそのまま汚泥ガイド上に供給して、これを乾燥させる
ことができるが、本例の汚泥乾燥装置は、汚泥を細断す
る汚泥細断装置5を有し、その汚泥細断装置5によって
細断された汚泥を汚泥ガイド6に供給するように構成さ
れている。固液分離装置1から排出された汚泥が大サイ
ズであるとき、この汚泥細断装置5によって、当該汚泥
を前述の小さなサイズに細断することができる。以下、
この汚泥細断装置5について説明する。
【0073】図8は汚泥細断装置5の分解斜視図であ
り、図9は汚泥細断装置5が組み付けられた状態での図
8におけるIX−IX線断面図である。ここに示した汚泥細
断装置5は、底壁52と、互いに対向した一対の側壁5
3と1つの端壁54と、汚泥出口板55とが一体化され
て上部が開放した箱状に形成されている汚泥受け部材5
6を有している。端壁54に対向する側は開放され、そ
の開放された側の底壁52の端部に、先細状に形成され
た汚泥出口板55が一体に接続されている。汚泥出口板
55は、図2に示したように、受け部材10の上方に位
置している。
【0074】また、汚泥受け部材56の内側には、その
両側壁53に固定支持された篩57,58がほぼ水平な
状態で配置されている。篩の数は1つであってもよい
が、上下に配置された複数の篩を設けることが好まし
く、図8及び図9に示した例では、上下に配置された2
つの篩57,58が設けられている。
【0075】各側板53の外面には2つずつのブラケッ
ト59がそれぞれ一体に固着され、これらのブラケット
59は圧縮ばね60を介して各支柱61に支持されてい
る。各支柱61の上部にはボルト63が固着され、その
各ボルト63は各圧縮ばね60と各ブラケット59に遊
嵌し、各ブラケット59から上方に突出した各ボルト6
3の部分にナット64がそれぞれ螺着され、これによっ
て各ブラケット59が各支柱61から外れることが阻止
される。各ナット64はブラケット59よりも上方に位
置している。このように汚泥受け部材56を圧縮ばね6
0を介して支柱61に支持することにより、汚泥受け部
材56は上下に振動することができる。図8は汚泥受け
部材56を支柱61から離した状態で示してある。ま
た、各側壁53は、底壁52よりも下方に突出し、その
各突出部53Aに振動発生装置の一例である振動モータ
62がそれぞれ支持されている。
【0076】上記振動モータ62が作動すると、汚泥受
け部材56とこれに固定された篩57,58が振動し、
この状態で図1に示した固液分離装置1から排出された
大サイズの汚泥Tが上段の篩57の上に矢印P(図8)で
示すように落下する。このとき篩57は振動しているの
で、その篩57上に落下した汚泥Tに衝撃が与えられ
る。これにより汚泥が細断され、篩57の目の大きさよ
りも小さくなった汚泥がその目を通して下段の篩58上
に落下する。落下した汚泥は、ここでも振動する篩58
によって衝撃を加えられ、その篩58の目よりも小さな
汚泥が当該目を通過して汚泥受け部材56の底壁上に落
下する。
【0077】上述のようにして汚泥が細断され、かかる
汚泥が底壁52上に落下するが、このとき汚泥受け部材
56も振動しており、その振動の形態と方向は、底壁5
2上の汚泥が汚泥出口板55に向けて移動するように設
定されている。これにより、底壁52上の汚泥は、図8
に矢印Qで示すように汚泥出口板55上に移動し、ここ
から図2に示した受け部材10上に落下し、前述のよう
に汚泥ガイド6上に供給されて上方に搬送される。
【0078】汚泥受け部材56の振動の周波数を制御す
ることにより、該汚泥受け部材上を搬送される汚泥の量
を調整でき、適量の汚泥を汚泥ガイド6に供給すること
ができる。汚泥ガイド6に供給される汚泥の量が多くな
りすぎると、これを所望する状態にまで乾燥させること
ができなくなり、場合によっては汚泥が汚泥ガイド6か
ら溢れて落下するおそれがあり、また汚泥ガイド6に供
給される汚泥の量が少なすぎると、その乾燥処理効率が
低下する。本例の汚泥細断装置5は、汚泥受け部材56
上を送られる汚泥の量を上述のように調整できるので、
このような不具合の発生を阻止することができる。
【0079】上述のように、汚泥細断装置は、固液分離
装置から排出された汚泥を細断する篩と、その篩を振動
させる振動発生装置とを具備し、該振動発生装置によっ
て篩を振動させることにより篩上の汚泥に衝撃を与えて
該汚泥を細断し、細断された汚泥を篩の目を通して落下
させるように構成されている。このように簡単な構成に
よって、汚泥を所望するサイズに細断することができ
る。
【0080】また、本例の汚泥細断装置は、固液分離装
置から排出された汚泥を細断する篩と、その篩の目を通
った汚泥を受ける汚泥受け部材と、篩及び汚泥受け部材
を振動させる振動発生装置とを具備し、該振動発生装置
により篩を振動させることにより篩上の汚泥に衝撃を与
えて該汚泥を細断し、細断された汚泥を篩の目を通して
汚泥受け部材上に落下させ、該汚泥受け部材を振動発生
装置により振動させて該汚泥受け部材上の細断された汚
泥を汚泥ガイドに向けて移動させるように構成されてい
るので、汚泥ガイドへ供給する汚泥の量を調整すること
ができ、適量の汚泥を汚泥ガイドに送り込むことができ
る。汚泥受け部材を省略し、篩を通過した汚泥をそのま
ま汚泥ガイドに供給することも可能である。
【0081】また、図示した例のように上下に配置され
た複数の篩57,58を設けた場合、上段の篩57の目
を、下段の篩58の目よりも大きく形成し、固液分離装
置1から排出された汚泥Tを、最上段の篩57から最下
段の篩58へと順次通過させて汚泥を細断するように構
成することが好ましい。かかる構成によると、汚泥を上
段の篩57から下段の篩58に移行させながら、当該汚
泥を順次細断することができるので、汚泥を効率よく所
望するサイズに細断することができる。
【0082】篩としては、金網より成る篩など適宜な形
態のものを使用することもできるが、図10に拡大して
示すように、例えば金属より成る板材65を切り起こし
て形成した先端の尖った多数の突起66を有し、その突
起66を切り起こした後に形成された孔67により篩の
目が形成されている篩を用いると、その上方から矢印P
で示したように落下した汚泥(図10には示さず)が、
突起66の尖った先端に突き刺さり、或いはその先端に
よって大きな衝撃を与えられる。しかも、このとき篩は
振動しているので、落下した汚泥には一層大きな衝撃が
繰り返し加えられ、これによって当該汚泥は短時間で効
率よく細断され、孔67より成る篩の目を通して下方に
落下する。かかる篩を用いれば、1つの篩だけであって
も、汚泥を効率よく細断することが可能である。また、
板材65を切り起こして突起66を形成するので、多数
の突起を板材に溶接などによって固着する場合に比べ、
低コストで篩を製造することができる。
【0083】上述の如き汚泥細断装置を用いることによ
り、固液分離装置から排出された大サイズの汚泥を2cm
以下の汚泥に細断することができる。その際、固液分
離装置から排出された汚泥が、前述のように扁平なケー
キ状となっている場合には、この汚泥を汚泥細断装置に
よって細断して、厚さが5mm以下、一方の面の面積が4
cm以下のチップ状の汚泥を得ることができる。また、
固液分離装置から排出された汚泥がヌードル状となって
いるときは、これを汚泥細断装置によって細断し、長さ
の短くなった小片ヌードル状の汚泥を得ることができ
る。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、汚泥乾燥装置の設置面
積を小さくでき、狭い場所にも汚泥乾燥装置を設置で
き、しかも効率よく汚泥を乾燥させ、その含水率を減少
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】汚泥処理システムの概略図である。
【図2】汚泥乾燥装置の垂直断面図である。
【図3】図2に示した汚泥乾燥装置の部分断面平面図で
ある。
【図4】汚泥乾燥装置の他の例を示す垂直断面図であ
る。
【図5】汚泥乾燥装置のさらに他の例を示す垂直断面図
である。
【図6】汚泥乾燥装置のさらに別の例を示す垂直断面図
である。
【図7】汚泥ガイドに供給されるチップ状の汚泥の一例
を示す斜視図である。
【図8】汚泥細断装置の斜視図であって、汚泥受け部材
を支柱から分離した状態で示す図である。
【図9】汚泥受け部材を圧縮ばねを介して支柱に支持し
た状態での図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】篩の一部を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 固液分離装置 2 汚泥乾燥装置 5 汚泥細断装置 6 汚泥ガイド 6A 下部 6B 上部 7 支持体 8 本体 9 蓋 12 振動発生手段 17 覆い体 17A 覆い部材 17B 覆い部材 17C 覆い部材 17D 覆い部材 18 上蓋 19 筐体 20 内筒 21 外筒 22 空気流路 25 脱臭剤 26 汚泥入口 27 汚泥出口 30 空気流入口 33 ヒータ 40 脱臭剤 40A 脱臭剤 43 空気流出口 45 貫通孔 48 カバー 50 ヒータカバー 51 開口 56 汚泥受け部材 57 篩 58 篩 66 突起 67 孔 133 ヒータ R 空間 S 空間 T 汚泥 t1 面 t3 厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AA09 AC08 AC19 AC87 BA37 DA17 4D059 AA03 BD01 BD07 BD24 BK11 CA16 CB06 CB07 CB30 CC01 DB32 EB01 4D067 CE07 EE14 EE18 EE19 GA20

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部から上部に向けて螺旋状に延びる汚
    泥ガイドを振動させ、該汚泥ガイドに供給された汚泥を
    当該汚泥ガイドに沿って下部から上部へ向けて搬送し、
    その搬送中の汚泥を加熱して該汚泥を乾燥させることを
    特徴とする汚泥乾燥方法。
  2. 【請求項2】 下部から上部に向けて螺旋状に延びる汚
    泥ガイドと、該汚泥ガイドに供給された汚泥が当該汚泥
    ガイドに沿って下部から上部に向けて搬送されるよう
    に、該汚泥ガイドを振動させる振動発生手段とを具備
    し、前記汚泥ガイド上を搬送される汚泥を加熱して該汚
    泥を乾燥させることを特徴とする汚泥乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記汚泥ガイドの周囲を取り囲む覆い体
    と、該覆い体の上部を閉鎖する上蓋とを有する筐体を具
    備し、前記覆い体は、内筒と、該内筒よりも外側に位置
    する外筒とを有し、該内筒と外筒との間には、内筒の内
    部を流通した加熱空気が流入する空気流路が区画され、
    前記筐体には、その内筒の内部に空気を取り入れる空気
    流入口と、前記空気流路を流通した空気を外部に排出さ
    せる空気流出口が設けられている請求項2に記載の汚泥
    乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体には、前記汚泥ガイドに供給さ
    れる汚泥が通る汚泥入口と、前記汚泥ガイドを出て筐体
    外に排出される汚泥が通る汚泥出口が設けられている請
    求項3に記載の汚泥乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体の外部に設けられたヒータと、
    該ヒータにより加熱された空気を前記内筒の内部に取り
    入れて流通させる空気付勢手段とを具備する請求項3又
    は4に記載の汚泥乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記内筒の内部に設けられたヒータと、
    前記筐体外の空気を前記内筒の内部に取り入れて流通さ
    せる空気付勢手段とを具備する請求項3又は4に記載の
    汚泥乾燥装置。
  7. 【請求項7】 螺旋状に延びる前記汚泥ガイドの内側に
    配置され、かつ内部が中空に形成されていて、前記汚泥
    ガイドを支持する支持体を具備し、該支持体の内部に前
    記ヒータを設けると共に、前記空気付勢手段により、前
    記筐体外の空気を前記支持体内に取り入れて前記ヒータ
    により加熱された空気を前記支持体に形成された多数の
    貫通孔を通して該支持体と前記内筒との間の空間に排出
    させる請求項6に記載の汚泥乾燥装置。
  8. 【請求項8】 螺旋状に延びる前記汚泥ガイドの内側に
    配置され、かつ内部が中空に形成されていて、前記汚泥
    ガイドを支持する支持体を具備し、該支持体の内部に前
    記ヒータを設けると共に、前記空気付勢手段により、前
    記筐体外の空気を前記支持体内に取り入れて前記ヒータ
    により加熱された空気を前記支持体の上部から該支持体
    と前記内筒との間の空間に排出させた後、該空間内の空
    気を下方に流通させ、次いで当該空気を前記内筒の下部
    から前記空気流路に流入させて上昇させた後、前記空気
    流出口を通して筐体外に排出させる請求項6に記載の汚
    泥乾燥装置。
  9. 【請求項9】 前記空気流路に脱臭剤を配置した請求項
    3、4、5、6、7又は8に記載の汚泥乾燥装置。
  10. 【請求項10】 前記上蓋に脱臭剤を配置した請求項
    3、4、5、6、7、8又は9に記載の汚泥乾燥装置。
  11. 【請求項11】 前記覆い体と前記上蓋は互いに別部材
    として構成され、かつ該覆い体は上下に重ね合わされる
    複数の覆い部材より成る請求項3、4、5、6、7、
    8、9又は10に記載の汚泥乾燥装置
  12. 【請求項12】 螺旋状に延びる前記汚泥ガイドの内側
    に配置され、かつ内部が中空に形成されていて、前記汚
    泥ガイドを支持する支持体と、該支持体の内部に配置さ
    れたヒータと、前記汚泥ガイドの周囲を覆うと共に、前
    記汚泥ガイドの上部を覆うカバーと、前記支持体の内部
    に外部の空気を取り入れ、前記ヒータにより加熱された
    支持体内の空気を、該支持体の上部から、該支持体と前
    記カバーと汚泥ガイドとにより区画された空間に流入さ
    せ、該空気を螺旋状に延びる汚泥ガイドに沿って、前記
    汚泥の搬送方向と逆方向に流通させて、該空気を前記空
    間外に排出させる空気付勢手段とを設けた請求項2に記
    載の汚泥乾燥装置。
  13. 【請求項13】 前記カバーは、前記汚泥ガイドに接触
    していると共に、該カバーが可撓性材料により構成され
    ている請求項12に記載の汚泥乾燥装置。
  14. 【請求項14】 前記支持体が、筒状の本体と、該本体
    の上部開口を覆った状態で、当該本体に着脱可能に装着
    された蓋とを有し、該蓋に、前記ヒータと、該ヒータを
    覆い、かつ上部と下端部が開口した筒状のヒータカバー
    とを支持し、該ヒータカバーの上部の開口から外部の空
    気を取り入れ、該空気をヒータカバーの下端部の開口か
    らヒータカバー外に排出させる請求項6、7、8、12
    又は13に記載の汚泥乾燥装置。
  15. 【請求項15】 汚泥を細断する汚泥細断装置を具備
    し、該汚泥細断装置によって細断された汚泥を前記汚泥
    ガイドに供給する請求項2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12、13又は14に記載の汚泥乾燥
    装置。
  16. 【請求項16】 前記汚泥細断装置は、汚泥を細断する
    篩と、該篩を振動させる振動発生装置とを具備し、該振
    動発生装置によって篩を振動させることにより篩上の汚
    泥に衝撃を与えて該汚泥を細断し、細断された汚泥を前
    記篩の目を通して落下させる請求項15に記載の汚泥乾
    燥装置。
  17. 【請求項17】 前記汚泥細断装置は、汚泥を細断する
    篩と、該篩の目を通った汚泥を受ける汚泥受け部材と、
    前記篩及び汚泥受け部材を振動させる振動発生装置とを
    具備し、該振動発生装置により篩を振動させることによ
    り篩上の汚泥に衝撃を与えて該汚泥を細断し、細断され
    た汚泥を前記篩の目を通して前記汚泥受け部材上に落下
    させ、該汚泥受け部材を前記振動発生装置により振動さ
    せて該汚泥受け部材上の細断された汚泥を前記汚泥ガイ
    ドに向けて移動させる請求項15に記載の汚泥乾燥装
    置。
  18. 【請求項18】 上下に配置された複数の篩を具備し、
    上段の篩の目が、下段の篩の目よりも大きく形成され、
    固液分離装置から排出された汚泥を、最上段の篩から最
    下段の篩へと順次通過させて汚泥を細断する請求項16
    又は17に記載の汚泥乾燥装置。
  19. 【請求項19】 前記篩が、板材を切り起こして形成し
    た先端の尖った多数の突起を有し、該突起を切り起こし
    た後に形成された孔により篩の目が形成されている請求
    項16、17又は18に記載の汚泥乾燥装置。
  20. 【請求項20】 前記汚泥ガイドに供給される各汚泥の
    含水率が85重量%以下であって、その体積が2cm
    下となっている請求項2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12、13、14、15、16、1
    7、18又は19に記載の汚泥乾燥装置。
  21. 【請求項21】 前記汚泥ガイドに供給される各汚泥が
    扁平なチップ状をなし、その厚さが5mm以下、その一方
    の面の面積が4cm以下である請求項20に記載の汚泥
    乾燥装置。
  22. 【請求項22】 前記汚泥ガイドの汚泥搬送面にフッ素
    樹脂又はシリコーン樹脂がコートされている請求項2、
    3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
    3、14、15、16、17、18、19、20又は2
    1に記載の汚泥乾燥装置。
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