JP2003158879A - インバータ制御回路 - Google Patents

インバータ制御回路

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JP2003158879A
JP2003158879A JP2001351061A JP2001351061A JP2003158879A JP 2003158879 A JP2003158879 A JP 2003158879A JP 2001351061 A JP2001351061 A JP 2001351061A JP 2001351061 A JP2001351061 A JP 2001351061A JP 2003158879 A JP2003158879 A JP 2003158879A
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inverter
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power
microcomputer
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Seiji Saito
誠司 斉藤
Yo O
蓉 王
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Hitachi Home Tech Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷状態判定が正常に行えない場合、複数の
加熱モードを有するIHジャ-炊飯器のインバータ制御
回路において、全ての加熱モードで回路構成部品に掛か
るストレスを最低限に抑える。 【解決手段】 整流回路2と、平滑回路5と、加熱コイ
ル6a、6b、コンデンサ7a、7b、および負荷8
a、8bとから成る共振回路9a、9bと、この共振回
路9a、9bに高周波電流を流すスイッチング素子10
a、10bなどから成るインバータ部12a、12b
と、スイッチング素子10a、10bを駆動するドライ
ブ回路14a、14bと、電力を設定する電力設定基準
信号を出力し複数の加熱モードを有するマイクロコンピ
ュータ20と、前記電源から見た電流を検出する一次電
流検出手段26とを備えたインバータ制御回路におい
て、マイクロコンピュータ20は加熱モード毎に前記電
力設定基準信号に上限値を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱(以下I
Hと言う)ジャー炊飯器等のインバータ制御回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のIHジャー炊飯器等のインバータ
制御回路の一例を、従来及び本発明の一実施例を示す図
1を参照して説明する。図1はインバータ制御回路の一
実施例の回路ブロック図で、二つの負荷を制御する例で
ある。
【0003】図において、交流の電源1を整流回路2で
直流に変換し、この直流を平滑回路5で平滑して直流電
源を形成する。加熱コイル6a、6bと、コンデンサ7
a、7bと、負荷8a、8bとで共振回路9a、9bが
構成され、スイッチング素子10a、10bと、ダイオ
ード11a、11bとでインバータ部12a、12bが
構成される。
【0004】ドライブ回路14a、14bと、トリガ回
路15と、自走発振器16と、比較回路17と、トリガ
タイミング回路13a、13bとで前記インバータ部1
2a、12bを高周波で駆動し、高周波電流が前記直流
電源から加熱コイル6a、6bに供給されて負荷8a、
8bを加熱する。
【0005】加熱の電力設定は、マイクロコンピュータ
20の出力端子OUT2から出力されるデジタルの電力
設定基準信号がDA変換回路22によってアナログの電
圧に変換され、さらに電力設定信号回路23によって負
荷8a、8bに応じた範囲内の電力が出力されるよう電
圧レベルが変換され、比較回路17に入力されることに
より行われる。
【0006】インバータ部12a、12bはドライブ回
路14a、14b、インバータ切替回路19、インバー
タオン・オフ回路18を介して比較回路17に接続され
ているが、加熱開始前においては、インバータオン・オ
フ回路18によって比較回路17と切断されて停止状態
である。加熱開始と共にマイクロコンピュータ20の出
力端子OUT1から出力されるインバータオン信号がイ
ンバータオン・オフ信号回路25を介してインバータオ
ン・オフ回路18の制御端子18aに入力されることに
より、インバータオン・オフ回路18はインバータ切替
回路19を接続しインバータ部12a、12bをオン可
能な状態とする。
【0007】通常、負荷8a、8bを加熱するに当た
り、どちらか一方を加熱するか、一方を加熱し途中で切
替えて他方を加熱する場合だけであり、これらの二つを
同時に加熱することはない。このため、トリガ回路1
5、自走発振器16、比較回路17、DA変換回路2
2、電力設定信号回路23は単数であり、マイクロコン
ピュータ20やインバータ切替信号回路21などにより
複数あるインバータ部12a、12bなどとの接続を切
替えられて動作する。
【0008】詳しくは、マイクロコンピュータ20の出
力端子OUT3からの出力信号はインバータ切替信号回
路21により変換され、この変換されたインバータ切替
信号(以下切替信号と言う)がインバータ切替回路19
を制御することによって加熱する負荷8aまたは8bに
応じたインバータ部12aまたは12bに切替え、同時
に切替信号が出力電圧範囲切替回路24を制御すること
によって電力を設定する出力電圧範囲も加熱する負荷8
aまたは8bに応じて切替え、負荷8aまたは8bの加
熱を行う。
【0009】インバータの制御に当たって、マイクロコ
ンピュータ20は一次電流検出手段26の検出した一次
電流値を電力に換算して、使用者の指定した所定電力に
なるよう電力設定基準信号の値を上げたり、下げたりす
る、所謂フィードバック制御を行っている。
【0010】そして、マイクロコンピュータ20は負荷
8aまたは8bの状態が一次電流を減少させるような場
合には、もっと電流を流すよう制御を行う。例えば、負
荷12a、12bのない状態で所定の一次電流すなわち
所定の電力になるように動作させると、加熱コイル6
a、6bに流れる電流が過大となり回路を構成する部品
に過大なストレスが掛かる。
【0011】こうした動作を避けるために、マイクロコ
ンピュータ20は一定の電力設定基準信号を出力してイ
ンバータ部12a、12bなどを動作させて、その時一
次電流検出手段26で検出した一次電流の値により、負
荷8a、8bがあるか否か、あるいは異常がないかどう
かの判定を行ってから実際の加熱動作を開始する。
【0012】しかし、負荷8a、8bの状態を判定する
とき、何らかの事情によって判定に失敗すると前記と同
様の問題が発生する。
【0013】そこで、このような問題の発生を避けるた
めに、マイクロコンピュータ20の出力する電力設定基
準信号に上限を設け、回路に過大な電流が流れないよう
にしている。
【0014】この動作を図3を参照して説明する。図3
は従来の一実施例における出力処理ルーチンの主要部の
フローチャート図である。
【0015】加熱が開始されると、マイクロコンピュー
タ20は負荷8aまたは8bの状態を判定後、図3に示
すように、一次電流検出手段26の検出した一次電流を
出力電力に換算し、この出力電力が所定電力に達してい
るか否かを比較判断し、所定電力に達していない場合
は、さらに出力端子OUT2から出力する電力設定基準
信号すなわち電力設定出力が上限値未満か否かを比較判
断する。
【0016】電力設定出力が上限値未満の場合は、マイ
クロコンピュータ20は出力する電力設定基準信号の値
すなわち電力設定出力を一段階アップした後、出力電力
と所定電力との比較判断処理へと戻り、以上の処理を繰
り返す。
【0017】電力設定出力が増加し出力電力が所定電力
に達すると、本出力処理ルーチンを終了する。また、電
力設定出力と上限値との比較判断で、電力設定出力が上
限値以上となった場合、本出力処理ルーチンを終了させ
て、出力電力が予め定めた上限値を超えた大きな電力と
ならないような制御がなされる。
【0018】このような出力電力に制限を設けた従来例
として特許第2643251号公報、特開平2001−
6867号公報などがある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のインバータ制御回路は、負荷8a、8bのない等の状
態で動作を行った時、回路を構成する部品に過大な電流
が流れるのを防止するために、マイクロコンピュータ2
0の出力する電力設定基準信号に上限を設けている。
【0020】しかし、最近は高機能化が進んで複数の負
荷8a、8bを持つものが多くなったので、インバータ
部12a、12bを複数備え、また調理の種類が増え、
炊飯モードや保温モードなど複数の加熱モードを有する
ようになっているのに対し、前記した電力設定出力の上
限値は全てのインバータ部12a、12bおよび加熱モ
ードについて同じ値になっている。
【0021】このため、出力電力が上限値以上となるよ
うな事態が発生した時、加熱モードが炊飯モードの場合
は加熱時間が短く、スイッチング素子10a、10b等
の発熱部品は空冷用ファンを動作させて冷却されている
ので問題を生じないが、加熱モードが保温モードの場合
は加熱時間が非常に長く、かつ空冷用ファンを動作しな
いので、過大電流による回路構成部品へのダメージが大
きくなる。
【0022】また、複数のインバータ部12a、12b
を備えたものは、出力電力の範囲が狭く、高電力を出力
できるインバータ部12a、12bを構成する回路部品
により過大な電流が流れダメージが大きくなる。
【0023】本発明は、前記課題を解決するものであ
り、負荷状態判定が正常に行えない場合、複数の加熱モ
ードを有するIHジャ-炊飯器のインバータ制御回路に
おいて、全ての加熱モードで回路構成部品に掛かるスト
レスを最低限に抑えるものである。
【0024】さらに、複数のインバータ部を備えたIH
ジャ-炊飯器のインバータ制御回路において、全てのイ
ンバータ部で各回路構成部品に掛かるストレスを最低限
に抑えるものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、交流の電源を整流して直流電源に変換し
出力する整流回路と、この直流電源を平滑する平滑回路
と、加熱コイル、コンデンサ、および負荷とから成る共
振回路と、この共振回路に高周波電流を流すスイッチン
グ素子などから成るインバータ部と、スイッチング素子
を駆動するドライブ回路と、電力を設定する電力設定基
準信号を出力し複数の加熱モードを有するマイクロコン
ピュータと、前記電源から見た電流を検出する一次電流
検出手段とを備えたインバータ制御回路において、マイ
クロコンピュータは加熱モード毎に前記電力設定基準信
号に上限値を設けたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明は、前述のように、電力を
設定する電力設定基準信号を出力し複数の加熱モードを
有するマイクロコンピュータと、前記電源から見た電流
を検出する一次電流検出手段とを備えたインバータ制御
回路において、マイクロコンピュータは加熱モード毎に
前記電力設定基準信号に上限値を設けたので、負荷状態
判定が正常に行えない場合、複数の加熱モードを有する
IHジャ-炊飯器のインバータ制御回路において、全て
の加熱モードで回路構成部品に掛かるストレスを最低限
に抑えることができる。
【0027】さらに、マイクロコンピュータはインバー
タ部毎に前記電力設定基準信号に上限値を設けたので、
複数のインバータ部を備えたIHジャ-炊飯器のインバ
ータ制御回路において、全てのインバータ部で各回路構
成部品に掛かるストレスを最低限に抑えることができ
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。
【0029】図1は本発明のインバータ制御回路の一実
施例の回路ブロック図で、従来例と同様である。図2は
本発明の一実施例における出力処理ルーチンの主要部の
フローチャート図である。
【0030】先ず、図1に従い本発明の一実施例の全体
の構成を説明する。
【0031】図において、1は交流の電源である。2は
整流回路で、複数の整流器で構成され、入力は交流の電
源1に接続され、マイナス端子は接地され、電源1を整
流して直流電源に変換し出力する。チョークコイル3の
一端は整流回路2のプラス端子に接続され、他端は平滑
コンデンサ4の一端(高圧側端子)と接続され、平滑コ
ンデンサ4の他端は接地される。5は平滑回路で、チョ
ークコイル3と平滑コンデンサ4とで形成され、整流回
路2が出力した直流電源を平滑する。
【0032】6a、6bは加熱コイルで、コンデンサ7
a、7bに並列に接続され、その一端は平滑コンデンサ
4の高圧側端子に接続される。8a、8bは負荷で、加
熱コイル6a、6bの近傍に配置され、加熱コイル6
a、6bの発生する磁束により誘導加熱される。
【0033】9a、9bは加熱コイル6a、6b、コン
デンサ7a、7b、および負荷8a、8bから成る共振
回路である。
【0034】10a、10bはスイッチング素子で、コ
レクタ端子は加熱コイル6a、6bの平滑回路5との接
続点とは異なる一端に接続され、エミッタ端子は接地さ
れ、高速スイッチングされることにより共振回路9a、
9bすなわち加熱コイル6a、6bに高周波電流を流す
ものである。11a、11bはダイオードで、カソード
端子、アノード端子はそれぞれスイッチング素子10
a、10bのコレクタ端子、エミッタ端子に接続され
る。
【0035】12a、12bはインバータ部で、スイッ
チング素子10a、10bおよびダイオード11a、1
1bで形成される。
【0036】13a、13bはトリガタイミング回路
で、入力はスイッチング素子10a、10bのコレクタ
端子に接続され、スイッチング素子10a、10bのO
Nタイミングを決定する。
【0037】14a、14bはドライブ回路で、出力は
スイッチング素子10a、10bのベース端子に接続さ
れ、入力された信号を駆動に適した駆動電圧に変換して
スイッチング素子10a、10bを駆動する。
【0038】15はトリガ回路で、二つの入力はトリガ
タイミング回路13a、13bの出力に接続され、トリ
ガタイミング回路13a、13bの信号に同期してトリ
ガパルスを出力する。16は自走発振器で、入力はトリ
ガ回路15の出力に接続され、トリガ回路15の出力信
号すなわちトリガタイミング回路13a、13bの出力
信号に同期して略三角波の信号を発生する発振器であ
る。
【0039】17は比較回路で、入力は自走発振器16
の出力と後記出力電圧範囲切替回路24の出力に接続さ
れ、これらの信号を比較してスイッチング素子10a、
10bを駆動する元となるパルス信号を出力する。
【0040】18はインバータオン・オフ回路で、後記
インバータ切替回路19の前段に接続され、入力は比較
回路17の出力に接続され、制御素子18aに入力され
る信号で制御されてインバータ切替回路19を接続また
は切断し、インバータ切替回路19を接続または切断す
ることにより全てのインバータ部12a、12bをオン
またはオフする。
【0041】19はインバータ切替回路で、出力は二つ
のドライブ回路14a、14bの入力に接続され、入力
はインバータオン・オフ回路18の出力に接続され、後
記インバータ切替信号回路21の切替信号によりドライ
ブ回路14a、14bを選択し切替える。
【0042】20はマイクロコンピュータで、出力端子
OUT1はインバータオン・オフ回路18を制御する元
となるインバータオン・オフ信号(インバータオン信号
またはインバータオフ信号)を出力し、出力端子OUT
2は8本のポートで構成され、電力を設定する電力設定
基準信号を8ビットのデジタル値で出力し、出力端子O
UT3は動作させるドライブ回路14a、14bを切替
える元の信号を出力し、入力端子INは後記一次電流検
出手段26に接続されている。また、マイクロコンピュ
ータ20は複数の加熱モードを有し、加熱モード毎に前
記電力設定基準信号に上限値を設けている。さらに、マ
イクロコンピュータ20はインバータ部12a、12b
毎に前記電力設定基準信号に上限値を設けている。
【0043】21はインバータ切替信号回路で、インバ
ータ論理素子で構成され、出力はインバータ切替回路1
9の制御端子と後記出力電圧範囲切替回路24の制御端
子に接続され、入力はマイクロコンピュータ20の出力
端子OUT3に接続され、後記出力電圧範囲切替回路2
4とインバータ切替回路19を制御する。
【0044】22はDA変換回路で、入力はマイクロコ
ンピュータ20の出力端子OUT2に接続され、入力さ
れた電力設定基準信号を8ビットのデジタル値からアナ
ログの電力設定基準信号に変換して出力する。23は電
力設定信号回路で、入力はDA変換回路22の出力に接
続され、入力されたアナログの電力設定基準信号の電圧
レベルを変換し電力設定信号として出力する。
【0045】24は出力電圧範囲切替回路で、入力は電
力設定信号回路23の出力に接続され、出力は比較回路
17の入力の一つに接続され、制御端子はインバータ切
替信号回路21の出力に接続され、制御端子に入力され
る信号により電力設定信号回路23から出力された電力
設定信号の上限電圧および下限電圧すなわち出力電圧範
囲を切替えて出力する。
【0046】25はインバータオン・オフ信号回路で、
入力はマイクロコンピュータ20の出力端子OUT1に
接続され、出力はインバータオン・オフ回路18の制御
素子18aに接続され、入力されたインバータオン信号
またはインバータオフ信号を適切なレベルに変換して出
力する。
【0047】26は一次電流検出手段で、検出部が電源
1と整流回路2との間に接続され、出力部がマイクロコ
ンピュータ20の入力端子INに接続され、一次電流す
なわち電源1から見た電流を検出してマイクロコンピュ
ータ20に入力し、マイクロコンピュータ20はこの電
流値からインバータ部12a又は12bの出力電力の把
握や負荷8a又は8bの検出を行う。
【0048】次に、動作に当たっての前提を説明する。
【0049】負荷8a、8bについては、例えば負荷8
aはIHジャー炊飯器の内釜の底部、負荷8bは同内釜
の側面部などに該当する。負荷8aと負荷8bを加熱す
る電力は異なっているので、デジタルの電力設定基準信
号をアナログに変換された電力設定信号の出力電圧範囲
は負荷8a、8bすなわちこれに対応したインバータ部
12a、12bによって異なる値である。
【0050】インバータ切替信号回路21の出力信号で
ある切替信号がインバータ部12a選択信号(以下a信
号という)の時、インバータ部12aすなわちスイッチ
ング素子10aはアクティブ状態になり、インバータ部
12b選択信号(以下b信号という)の時、インバータ
部12bすなわちスイッチング素子10bはアクティブ
状態になる。
【0051】インバータオン・オフ信号回路25の出力
するインバータオン・オフ信号がインバータオフ信号の
時は、前記切替信号がどの状態であっても、インバータ
オン・オフ回路18がインバータ切替回路19を切断
し、インバータ部12a、12bの動作は停止状態すな
わちオフになる。インバータオン信号の時には、前記切
替信号の状態によりインバータ部12a、12bはオン
またはオフとなる。
【0052】また、負荷8a、8bを加熱するに当た
り、これら二つを同時に加熱することはなく、どちらか
一方を加熱する場合や、一方を加熱し途中で切替えて他
方を加熱する場合、或いはその他の場合があるが、以下
は負荷8aを加熱する場合を説明する。
【0053】以上の構成及び前提において、先ず、加熱
開始前における回路の状態及びマイクロコンピュータ2
0の動作を説明する。
【0054】交流の電源が、電源1から整流回路2に供
給され、整流回路2によって整流され、平滑回路5によ
って平滑されて直流の電源に変換される。この直流電源
は、マイクロコンピュータ20が選択した負荷8aを含
む共振回路9a、及びこれに繋がるインバータ部12a
内のスイッチング素子10aが駆動された時に、これら
の回路に電流を供給するべく準備状態にある。
【0055】自走発振器16は、後述するインバータ部
12a、12bと同期した場合とは異なり、自ら持つ周
波数で発振し、常に略三角波を発生している。
【0056】マイクロコンピュータ20は通電され、図
示していない使用者からの加熱開始の信号が入力される
まで、各出力端子OUT1、OUT2、OUT3からア
クティブな信号を出力することなく待機している。
【0057】次に、加熱開始後の回路及びマイクロコン
ピュータ20の動作を説明する。
【0058】使用者の加熱開始の信号がマイクロコンピ
ュータ20に入力されると、マイクロコンピュータ20
はその旨を理解し、以下のように加熱動作を開始する。
加熱開始の信号により、マイクロコンピュータ20は出
力端子OUT1からインバータオン信号を出力し、イン
バータオン・オフ信号回路25により適切な信号レベル
に変換され、インバータオン・オフ回路21に入力さ
れ、インバータ部12a、12bを駆動できるような状
態に整える。
【0059】負荷8aを選択加熱するため、マイクロコ
ンピュータ20は、出力端子OUT2から負荷8aに適
したデジタルの8ビットの電力設定基準信号を出力し、
この信号はDA換回路22でアナログ値の電力基準信号
に変換され、電力設定信号回路23に入力される。
【0060】また同時に、マイクロコンピュータ20
は、出力端子OUT3から負荷8a、インバータ部12
aに適した切替信号即ちa信号を出力し、インバータ切
替信号回路21を介してインバータ切替回路19を制御
してドライブ回路14aを駆動し、同時に出力電圧範囲
切替回路24を制御して負荷8aに適した出力電圧範囲
を選択する。
【0061】上述した回路状態になると、自走発振器1
6の発生する信号が比較回路17、インバータオン・オ
フ回路18、インバータ切替回路19、ドライブ回路1
4aを経由してインバータ部12a内のスイッチング素
子10aのベースへ伝達され、スイッチング素子10a
が駆動される。スイッチング素子10aが駆動されるこ
とにより、前記直流電源から共振回路9aに電流が供給
され、加熱コイル6aやスイッチング素子10a等に電
流が流れ始める。
【0062】スイッチング素子10aに電流が流れる
と、そのコレクタの電圧即ち共振電圧を検出するトリガ
タイミング回路13aが動作を始め、その出力がトリガ
回路15に伝達され、さらに自走発振器16に伝達され
る。トリガタイミング回路13aの信号が自走発振器1
6に伝達されると、自走発振器16はその信号に同期す
る周波数で発振するようになる。
【0063】以後、負荷8aが選択されている間は、前
記信号は自走発振器16→比較回路17→インバータオ
ン・オフ回路18→インバータ切替回路19→ドライブ
回路14a→スイッチング素子10a→トリガタイミン
グ回路13a→トリガ回路15→自走発振器16→・・
・・・・とループ状に伝達される。これにより、スイッ
チング素子10aがトリガタイミング回路13aによる
ONタイミングで周期的に駆動されるため、加熱コイル
6aに高周波電流が持続して流れ、負荷8aの加熱が行
われる。
【0064】一次電流検出手段26はこの高周波電流に
対応して電源1と整流回路2との間に流れる一次電流を
検出してマイクロコンピュータ20の入力端子INに入
力し、マイクロコンピュータ20は入力された一次電流
を適宜処理して、出力電力の把握等を行う。
【0065】以上は主に回路の動作を中心に説明した
が、次にマイクロコンピュータ20の内部で行われてい
る処理について説明する。この説明については、主に図
2を参照して行う。
【0066】図において、マイクロコンピュータ20は
加熱開始直後に加熱モードを調べ、例えば炊飯モードか
保温モードを判定する。次に、動作させるインバータ部
12a、12bが12a(図においてaの場合)か12
b(図においてbの場合)を判定する。その後、電力設
定基準信号の値すなわち電力設定出力の上限値を加熱モ
ード毎に設定する。
【0067】さらに、インバータ部12a、12b毎に
電力設定基準信号の値すなわち電力設定出力の上限値を
加熱モード毎に設定する。
【0068】これらを具体的に示せば、下記のような加
熱モードおよびインバータ部12a、12bに適した上
限値とする。 炊飯モードでインバータ部がaのときの上限値:DAm
ax_a_S 炊飯モードでインバータ部がbのときの上限値:DAm
ax_b_S 保温モードでインバータ部がaのときの上限値:DAm
ax_a_H 保温モードでインバータ部がbのときの上限値:DAm
ax_b_H。
【0069】このときは、加熱モードが炊飯モードで負
荷8aを加熱しているので、上限値はDAmax_a_
Sとなる。
【0070】マイクロコンピュータ20は上限値を設定
後、一次電流検出手段26の検出した一次電流を出力電
力に換算し、この出力電力が所定電力に達しているか否
かを比較判断し、所定電力に達していない場合は、さら
に出力端子OUT2から出力する電力設定基準信号すな
わち電力設定出力が上限値未満か否かを比較判断する。
【0071】電力設定出力が上限値未満の場合は、マイ
クロコンピュータ20は出力する電力設定基準信号の値
すなわち電力設定出力を一段階アップした後、出力電力
と所定電力との比較判断処理へと戻り、以上の処理を繰
り返す。
【0072】電力設定出力が増加し出力電力が所定電力
に達すると、本出力処理ルーチンを終了する。
【0073】また、電力設定出力と上限値との比較判断
で、電力設定出力が上限値すなわちDAmax_a_S
以上となった場合、本出力処理ルーチンを終了する。こ
の現象が生じた場合、負荷8aが正常でない状態である
可能性があるが、電力設定出力は加熱モードおよび動作
しているインバータ部12aに適した上限値となってい
るので、回路構成部品に掛かるストレスを最低限に抑え
られる。
【0074】そして、マイクロコンピュータ20は所定
の終了時期が来たと判断すると、その出力端子OUT
1、OUT2、OUT3の出力を全て停止し、スイッチ
ング素子10aなどの動作も停止し、加熱が終了する。
【0075】以上は加熱モードが炊飯モードで加熱する
負荷を8aで説明したが、他の加熱モードと負荷の組合
せにおける動作はほぼ同様のため説明を割愛する。
【0076】尚、以上の実施例では加熱モードおよびイ
ンバータ部12a、12bを二つとして説明したが、そ
れぞれ三つ以上の場合にも同様に適用できるものであ
る。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインバータ
制御回路によれば、電力を設定する電力設定基準信号を
出力し複数の加熱モードを有するマイクロコンピュータ
と、前記電源から見た電流を検出する一次電流検出手段
とを備えたインバータ制御回路において、マイクロコン
ピュータは加熱モード毎に前記電力設定基準信号に上限
値を設けたので、負荷状態判定が正常に行えない場合、
複数の加熱モードを有するIHジャ-炊飯器のインバー
タ制御回路において、全ての加熱モードで回路構成部品
に掛かるストレスを最低限に抑えることができるもので
ある。
【0078】さらに、マイクロコンピュータはインバー
タ部毎に前記電力設定基準信号に上限値を設けたので、
複数のインバータ部を備えたIHジャ-炊飯器のインバ
ータ制御回路において、全てのインバータ部で各回路構
成部品に掛かるストレスを最低限に抑えることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来及び本発明の一実施例を示すインバータ制
御回路の回路ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例における出力処理ルーチンの
主要部のフローチャート図である。
【図3】従来の一実施例における出力処理ルーチンの主
要部のフローチャート図である。
【符号の説明】
1 電源 2 整流回路 5 平滑回路 6a、6b 加熱コイル 7a、7b コンデンサ 8a、8b 負荷 9a、9b 共振回路 10a、10b スイッチング素子 12a、12b インバータ部 14a、14b ドライブ回路 20 マイクロコンピュータ 26 一次電流検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AA02 AC07 AD26 4B055 AA03 DB14 GB29 GC13 GD01 GD02 5H007 AA06 AA17 BB04 CA01 CB09 FA03 FA13 FA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流の電源(1)を整流して直流電源に
    変換し出力する整流回路(2)と、この直流電源を平滑
    する平滑回路(5)と、加熱コイル(6a)、(6
    b)、コンデンサ(7a)、(7b)、および負荷(8
    a)、(8b)とから成る共振回路(9a)、(9b)
    と、この共振回路(9a)、(9b)に高周波電流を流
    すスイッチング素子(10a)、(10b)などから成
    るインバータ部(12a)、(12b)と、スイッチン
    グ素子(10a)、(10b)を駆動するドライブ回路
    (14a)、(14b)と、電力を設定する電力設定基
    準信号を出力し複数の加熱モードを有するマイクロコン
    ピュータ(20)と、前記電源から見た電流を検出する
    一次電流検出手段(26)とを備えたインバータ制御回
    路において、マイクロコンピュータ(20)は加熱モー
    ド毎に前記電力設定基準信号に上限値を設けたことを特
    徴とするインバータ制御回路。
  2. 【請求項2】 マイクロコンピュータ(20)はインバ
    ータ部(12a)、(12b)毎に前記電力設定基準信
    号に上限値を設けたことを特徴とする請求項1記載のイ
    ンバータ制御回路。
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