JP2003156542A - テスト方法および半導体装置 - Google Patents

テスト方法および半導体装置

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JP2003156542A
JP2003156542A JP2001357085A JP2001357085A JP2003156542A JP 2003156542 A JP2003156542 A JP 2003156542A JP 2001357085 A JP2001357085 A JP 2001357085A JP 2001357085 A JP2001357085 A JP 2001357085A JP 2003156542 A JP2003156542 A JP 2003156542A
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circuit
test
semiconductor integrated
logic
wafer
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Masayuki Sato
正幸 佐藤
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Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの半導体チップが高価なテスタを占有す
る時間を短縮してテストに要するコストを大幅に低減で
きるテスト技術を提供する。 【解決手段】 ウェハ(100)のチップ分割領域領域
(300)に任意の半導体チップ間を接続可能にする可
変接続手段(SW−A,SW−B)や必要に応じて基本
的な論理ゲート回路(G1,G,G3)を設けておい
て、各半導体チップに設けられている外部端子に接続さ
れた論理ゲート(G11〜G13)やバッファ(253
〜255,240)などの周辺回路あるいはこれらの周
辺回路とウェハの分割領域にある論理ゲート回路とを利
用してテスト回路を構成し、このテスト回路でウェハ上
の半導体チップをテストするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリや論
理集積回路などの半導体装置をテスト(試験)するテス
ト技術さらには検査対象の半導体装置をテストするのに
適したテスト回路をウェハ上に構成してテストする技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】論理集積回路(以下、ロジックICと称
する)などの半導体装置のテスト方式としては、テスタ
と呼ばれる装置によりテストパターンデータを発生して
ロジックICへ入力し、該ロジックICから出力された
データ信号と期待値とを比較判定する方式がある。ま
た、半導体装置の内部の組合せ論理回路を意味するよう
な内部論理回路の入出力側のフリップフロップを、テス
ト動作時にシフトレジスタをなすように連結し、このシ
フトレジスタにテストデータを入れ、フリップフロップ
に保持させたデータに基づいて内部論理回路を動作さ
せ、かつ内部論理回路の出力を上記シフトレジスタを介
してシリアルに出力させ、その出力を検査するスキャン
パス方式もある。
【0003】さらに、疑似乱数発生回路のようなランダ
ムなテストパターンを発生するパターン発生回路を内蔵
させたBIST(Built in self test)方式のテスト技
術がある。かかるスキャンパス方式におけるテストパタ
ーンの入力およびスキャンアウトされたデータと期待値
との比較判定や、BIST方式における動作モードの指
定などは、テスタにより行なわれることとなる。
【0004】上記のような組合せ論理を含む論理回路を
検査可能なテスタは、一般にロジックテスタと呼ばれ
る。かかるロジックテスタとは別個に、メモリの検査を
行なうメモリテスタがある。メモリも論理回路の一種と
見なして良いけれども、それをテストするテスタは、組
合せ論理回路のためのテストとはテストパターンの生成
アルゴリズムが異なるため、メモリ専用のテスタが好適
とされる。なお、ロジックテスタの中でも、スキャンパ
ス方式やBIST方式のテスタは、被テスト半導体チッ
プの論理構造に着目し、その論理構造に適したテストパ
ターンを生成するように構成されるため、ストラクチャ
ルテスタと呼ばれることもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のテスタは、新た
に開発される多種多様な半導体装置を試験することがで
きるように、可能とするテスト項目ができるだけ多くな
るようにするとともに、テストされる半導体装置の性能
やピン数等に関しても広い範囲の動作周波数や予想され
る最大級のピン数に対応できるように構成される。すな
わち、従来のテスタは、極めて汎用性の高い装置として
提供される。そのため、非常に高価であるという問題点
があった。
【0006】ユーザが新たに開発した半導体装置のテス
トを行なう場合、テストしようとする半導体装置の規模
によっては、テスタの有する全体の機能の一部かしか使
用しない状況がしばしば生ずる。このように、従来のテ
スタは極めて冗長性が高いものとされ、またそれ故に高
価な装置でもあるので、それが半導体チップ単価にはね
かえったり、市場での競争や需要との関係からコストア
ップができない場合にはコスト割れが発生することにな
る。
【0007】高価なテスタの使用を回避する上では、L
SI内に内部論理回路をテストするテスト回路を組み込
むBIST方式を着目することができる。しかしなが
ら、BIST方式のテスト回路は、半導体チップサイズ
の増大をもたらし、ひいては半導体チップコストを増大
させるという課題をもたらす。また、BIST方式のテ
スト回路を半導体チップ内部に設けると、このテスト回
路における故障によって歩留まりが低下する恐れが出て
くるという別の課題も生ずる。
【0008】この発明の目的は、論理回路をテストする
テスト回路をウェハ上において構築することでテストコ
ストを低減することができる技術を提供することにあ
る。この発明の他の目的は、1つの半導体チップが高価
なテスタを占有する時間を短縮して所要テストコストが
少なくて済む半導体装置のテスタ技術を提供することに
ある。この発明の更に他の目的は、論理回路をテストす
るテスト回路を、もともと各半導体チップに設けられて
いる回路要素の利用のもとでそれを構築し、これによっ
てテスト回路を搭載することによる半導体チップサイズ
の増加ひいては半導体チップコストの上昇を抑制するこ
とができる技術を提供することにある。
【0009】この発明の更に他の目的は、論理回路をテ
ストするテスト回路を構成可能な論理ゲートをウェハの
ダイシング領域と称されるような分割領域ないしはチッ
プ分割領域に形成しておくことによって、テスト回路を
搭載することによる半導体チップサイズの増加ひいては
半導体チップコストの上昇を抑制することができる技術
を提供することにある。この発明の前記ならびにそのほ
かの目的と新規な特徴については、本明細書の記述およ
び添附図面から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。近年のシステムLSIに代表されるような
論理LSIでは、顧客の要求や製品仕様の点から、かか
るLSIを構成する半導体チップにおける周辺に、外部
から信号を受けかつ外部への信号の出力を可能とする一
種の要素回路と見なせる回路を設けることがしばしば生
ずる。例示的に言えば、クロック信号を発生するための
PLL回路とともに設定されるある種のゲート回路やメ
モリの一種として設定されるある種のバッファ回路がそ
れに相当し得る。
【0011】本発明は、この点に着目し、ウェハの分割
領域に、ウェハ上の所望の半導体チップ間を接続可能に
する可変接続手段や必要に応じて基本的な論理ゲート回
路を設けておき、各半導体チップに設けられている外部
端子に接続された論理ゲートやバッファなどの周辺回路
あるいはこれらの周辺回路とウェハの分割領域にある論
理ゲート回路とを利用してテスト回路を構成し、このテ
スト回路でウェハ上の半導体チップをテストするように
したものである。また、論理LSIがBIST回路(メ
モリBISTおよびロジックBISTを含む)を備える
場合には、BIST回路を制御するための制御回路を各
半導体チップに設けられている周辺回路あるいはこれら
の周辺回路とウェハの分割領域にある論理ゲート回路と
を利用して構成することも考慮される。
【0012】本発明の技術的有用性は、次のことから充
分に理解されよう。すなわち、近年のシングル半導体チ
ップマイクロコンピュータなどの半導体チップは、1枚
のウェハ上に数万個の半導体チップが形成されることは
頻繁に生じ得る。1枚の半導体ウェハに、1万個のよう
な数の半導体チップとすべき構成を形成する場合、各半
導体チップにそれぞれ、その外部端子に接続された論理
ゲートが1つか2つあるだけでウェハ全体では1万個〜
2万個の利用可能な論理ゲートが存在することとなる。
一方、本発明者は仮想テスタの研究から、論理ゲートが
1万個あれば基本的なロジックテスト機能を有するテス
ト回路を構築できることを知得している。従って、上記
のように、ウェハ上の複数の半導体チップにある利用可
能な論理ゲートを利用してテスト回路やBISTの制御
回路を構築することは充分に可能である。また、テスト
回路やBIST制御回路を構築するのに充分な数の周辺
論理ゲートが半導体チップ上に存在しない場合には、こ
れを補完する論理ゲートをウェハのダイシング領域のよ
うな分割領域に形成するようにすれば良い。
【0013】上記した手段に対しては、上記可変接続手
段の接続情報を保持する保持手段に、HDL(ハードウ
ェア・ディスクリプション・ラングィッジ:ハードウェ
ア記述言語)で記述されたテスタ構築データをワークス
テーションやパーソナルコンピュータなど用いて接続情
報を書き込むようにすることができる。これによって、
所望の機能を有するテスト回路をウェハ上内に構築する
場合には、そのテスト回路を用いてテスト対象の半導体
チップのテストを順次実施することで、高機能のテスタ
を使用せずにテストを実行あるいはテスタの占有時間を
短縮したテストを行なうことができる。なお、HDLに
よるテスタ構築データの記述は、そのような機能エント
リー・ツールがEDAベンダから提供されているので、
そのツールを使用することで効率良く行なうことができ
る。
【0014】さらに、上記のようにウェハ上に構築した
テスト回路による各半導体チップの機能テストは、半導
体ウェハを所望のバーンインに向けて所望の高温下、動
作電圧下、雰囲気下で所望の時間にわたって動作させる
ような、いわゆるバーンイン試験(エージング試験とも
いう)中に半導体チップの機能テストを行なうことがで
きるので、トータルの試験時間を短縮したり半導体チッ
プの信頼性を向上させたりすることも可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される半
導体ウェハ全体の概略構成例を示す。図1において、1
00は単結晶シリコン基板からなるような半導体ウェハ
(以下、単にウェハとも称する)、200はウェハ10
0上に形成された個々の半導体集積回路領域(いわゆる
半導体チップとなる領域)である。各半導体集積回路領
域200の相互にはそれらを分離するための分離領域3
00が縦横に設けられている。ウェハ上に半導体集積回
路回路を構成する素子や配線が形成され、適当なテスト
が行われた後、分割領域300に沿うダイシングのよう
な分離技術の適用によってウェハ100上の個々の半導
体集積回路領域200は分割される。すなわち複数の半
導体集積回路領域200は、個々の半導体チップにされ
る。
【0016】図2には、上記ウェハ100の一部を拡大
して示したものであり、図1と同様に、100はウェ
ハ、200は半導体集積回路領域、300は分割領域で
ある。分割領域300は、行列配置される複数の半導体
集積回路領域間に設定されるものであり、図示のような
横方向の分割領域と縦方向の分割領域からなると見なさ
れる。分割領域300を成す横方向領域、縦方向領域
は、一般的な半導体ウェハに設定される分割領域と同程
度の幅を持つようにされる。かかる分割領域の幅は、ウ
ェハ100を半導体チップに分割するための図示しない
ダイシング装置におけるダイシングブレードの厚さとほ
ぼ対応されるような値、例えば100μmのような値に
される。近年の半導体集積回路技術の進歩は、改めて言
うまでも無く、その種の狭い幅の領域での多数のスイッ
チ素子のような回路素子の形成や、多数の配線の形成を
可能としている。図2に示された分割領域300には、
配線群と、スイッチアレイSW−A,SW−Bとが設け
られている。ウェハ100の分割領域300と成すウェ
ハ表面には、上記スイッチアレイSW−A、SW−Bを
構成するためのMOSFETのような回路要素が設けら
れるとともに、図2に破線で示すようなNANDゲート
やNORゲート、イクスクルーシブORゲートなどの論
理ゲートG1,G2,G3……を構成するためのMOS
FETのような回路要素もまた必要に応じて設けられ
る。
【0017】上記配線群は、上記回路要素上を含む分割
領域300上に、図示しない絶縁膜を介して形成された
複数の配線からなる。上記スイッチアレイを成す回路要
素や上記論理ゲートG1,G2,G3……を成す回路素
子(入出力端子)は、ウェハ表面の素子の上方に形成さ
れている上記絶縁膜に適宜スルーホールを形成すること
で、分割領域300の配線に接続される。論理ゲートG
1,G2,G3……の電源電圧は、分割領域300に設
けられているいずれかの配線を電源電圧ラインとして与
えても良いし、半導体集積回路領域200内に設けられ
る電源電圧ラインの一部を分割領域まで引き延ばして与
えるようにしても良い。スイッチアレイは、縦方向の分
割領域と横方向の分割領域の交差部に設けられているも
の(SW−A)と、各半導体集積回路領域200の各辺
間に設けられているもの(SW−B)の2種類があり、
両者は少し構成が異なっている。
【0018】図3にはこのうち交差部のスイッチアレイ
SW−Aの具体例が、または図4にはスイッチアレイS
W−Bの具体例が示されている。図3に示されているよ
うに、交差部のスイッチアレイSW−Aは、縦方向の分
割領域の配線Lvと横方向の分割領域の配線Lhとの間
を電気的に接続可能なMOSFETからなるスイッチS
W11〜SW14と、各領域の配設方向に沿った配線L
v,Lhを途中で電気的に切断可能なMOSスイッチS
W15,SW16とからなる。
【0019】一方、各半導体集積回路領域200の各辺
間に設けられているスイッチアレイSW−Bは、図4に
示されているように、分割領域の配線Lv1,Lv2…
…Lvnと半導体集積回路領域200から延ばされてい
る配線Le1,Le2,Le3……との間を任意に接続
するためのMOSスイッチSW0からなる。なお、半導
体集積回路領域200から延ばされている配線Le1,
Le2,Le3……の端部は、図示しない各半導体集積
回路の外部端子としての電極パッドに接続されている。
上記各スイッチSW11〜SW16,SW0のスイッチ
制御端子ないしはゲート端子に印加される制御信号CS
1〜CS6,CS0を供給する信号線は、分割領域に設
けても良いし、ポリミドなどから成る絶縁膜を介して半
導体集積回路領域200の上方に設けても良い。
【0020】上記各スイッチSW11〜SW16,SW
0のオン、オフ制御情報は、ウェハの周縁部に配置され
た図2に示されているようなシフトレジスタSFR1,
SFR2,SFR3……から供給されるように構成され
ている。これらのシフトレジスタSFR1,SFR2,
SFR3……はスキャンパスSPSを成し、図示しない
外部の制御装置からのシリアルの形態のスイッチのオ
ン、オフ制御情報を受け、かかるシリアルの形態の情報
をパラレルの形態の情報に変換する。シフトレジスタS
FR1,SFR2,SFR3……に設定されたパラレル
の形態の情報は分割領域300の配線または半導体集積
回路領域200の上方に配設された配線を介して対応す
るスイッチにパラレルに伝達される。図示しないが、こ
のスキャンパスSPSに沿って、データをスキャンシフ
トさせるクロック信号を供給する信号線も設けられてい
る。
【0021】図5には、半導体集積回路領域200の構
成例が示されている。この実施例の半導体集積回路領域
200に設けられる回路は、特に制限されないが、マイ
クロコンピュータを構成する。1つの半導体集積回路領
域200内には、RAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)のようなメモリ回路210、CPU(中央処理ユニ
ット)のような第1論理回路220、割込み制御回路や
タイマ回路などの周辺回路としての第2論理回路23
0、他の装置との間の信号の送受信の際に一時的に信号
を保持するバッファメモリ240、内部動作に必要なク
ロック信号を生成するためのPLL(Phase Locked Loo
p)回路250、該PLL回路250で生成されたクロ
ック信号を内部の論理回路220等へ分配したり外部へ
出力したりするクロックバッファ251〜255などが
本来の機能回路として設けられている。
【0022】さらに、この実施例の半導体集積回路領域
200には、テストを容易にするための構成、すなわ
ち、メモリ回路210をテストするためにかかるメモリ
回路210に対応して設けられたメモリBIST回路2
61、第1論理回路220および第2論理回路230を
テストするためにかかる回路220,230にそれぞれ
対応して設けられたロジックBIST回路262、26
3、これらのBIST回路に指令を与えるTAP(テス
ト・アクセス・ポート)と呼ばれるテスト用インタフェ
ース回路270が設けられている。
【0023】特に制限されないが、ロジックBIST回
路262、263、は、スキャンパステスト対応のもの
とされる。これに応じて第1論理回路220および第2
論理回路230内には上記ロジックBIST回路26
2、263で生成されたテストパターンを供給したり、
論理動作結果を取り出したりするためのスキャンパスS
P1,SP2が設けられている。このスキャンパスは、
第1論理回路22および第2論理回路230内に設けら
れているフリップフロップをチェーン結合してシフトレ
ジスタとして動作できるようにするものである。上記メ
モリBIST回路261には、所定のアルゴリズムに従
ってマーチングテストやチェッカーパターンテスト等に
必要なアドレスとデータを生成するALPG(Algorith
mic Pattern Generator)が含まれる。また、ロジック
BIST回路262、263には、リニアフィードバッ
クシフトレジスタ(LFSR)などからなりロジックテ
ストに必要なテストパターンを発生するランダムパター
ン発生回路が含まれる。
【0024】PLL回路250の近傍には、外部から供
給される基準クロック信号φ0を、PLL回路250を
迂回してそのままクロックバッファ253〜255を経
て外部へ出力させたり、PLL回路250で生成された
クロック信号CLKを内部の論理回路220等へ分配し
たり外部へ出力させるための切換え用のゲート回路G1
1〜G13と、ゲート回路G11,G12を制御する信
号を外部から入力するための外部端子Pcが設けられて
いる。これらのゲート回路G11〜G13は、当該半導
体集積回路を使用したシステムにおいて、システム全体
の動作をテストすべくPLL回路250の生成クロック
の代わりに基準クロック信号φ0を出力できるようにす
るために設けられているものである。
【0025】かかるゲート回路は、クロック発生用のP
LL回路を内蔵したLSIでは、PLL回路経由の動作
と、PLL回路非経由の動作とのテストの上で標準的な
設定が考慮されて良いものであり、本発明のために有効
に利用され得るものである。なお、カスタムLSIでは
ユーザなどの要求により外部端子に直結されたフリップ
フロップ280が設けられることもある。図5の符号2
80はこのようなフリップフロップを示す。なお、カス
タムLSIでなくても外部端子の数に余裕があれば、半
導体チップの周縁に空き端子に接続されたフリップフロ
ップやNANDゲート回路などの予備回路を設けておく
ようにしても良い。ただしこのような予備回路は、本発
明を適用してテスト回路を効率良く構成できるようにす
る上で利用可能な有用なものであるけれども、必ずしも
本発明にとって必須とされるものではない。
【0026】次に、図5に示されている半導体集積回路
領域(この種の領域は、ダイシングなどのウェハを半導
体チップに分割する技術によって、半導体チップとされ
るべきものであるが、以下では、便宜上、単に半導体チ
ップとも称する)200内の周辺ゲート回路G11〜G
13、クロックバッファ253〜255、フリップフロ
ップ280や、図2に示されている分割領域のゲート回
路G11〜G13等を利用したテスト回路の構成の仕方
を説明する。
【0027】図6は、一例としてウェハ上の半導体チッ
プ(図では200F)の周辺ゲート回路G11〜G1
3、クロックバッファ253〜255およびフリップフ
ロップ280が正常に動作するか否かテストするテスト
回路を、他の半導体チップ(図では200A〜200
E)における回路を用いて構成した場合を示す。図6に
おいては、半導体チップ200Aは、クロックを外部へ
出力するクロックバッファ255の出力信号を、分割領
域の配線を利用してゲート回路G11の一方の入力端子
が接続された外部端子Pcへ入力させるように接続がな
される。このような接続は、図2に示されているスイッ
チアレイSW−A,SW−Bによって可能である。この
ような接続がなされた半導体チップ200Aにおいて
は、本来基準クロックφ0を入力するための端子Pxに
例えばハイレベルのテスト制御信号TEを入力すると、
ゲート回路G11はインバータとして動作しかつバッフ
ァ255の出力信号がゲート回路G11の入力に帰還さ
れているため、ゲート回路G11,G13およびバッフ
ァ253〜255は発振信号を出力するリングオシレー
タとして動作することとなる。
【0028】この発振信号が、次段の半導体チップ20
0B〜200Dの予備回路としてのフリップフロップ2
80のクロック端子Cにそれぞれ供給されるように、接
続が行なわれている。また、半導体チップ200Bのフ
リップフロップ280の出力Qが、半導体チップ200
Cのフリップフロップ280のデータ端子Dに入力さ
れ、さらに半導体チップ200Cのフリップフロップ2
80の出力Qが半導体チップ200Dのフリップフロッ
プ280のデータ端子Dに入力されるというふうに、次
々と次段のフリップフロップに伝達されるように接続が
行なわれている。これとともに、初段のフリップフロッ
プである半導体チップ200Bのフリップフロップ28
0のデータ端子Dにはハイレベルに固定された信号が入
力されており、これによってカウンタ回路が構成され
る。
【0029】上記カウンタ回路を構成する半導体チップ
200B,200C,200D……のフリップフロップ
280の出力は、半導体チップ200Eのバッファメモ
リ240にアドレスとして入力されるように接続がなさ
れている。また、このバッファメモリ240のリード/
ライト制御端子R/Wには前記テスト制御信号TEが入
力され、バッファメモリ240の出力は被テスト半導体
チップ200Fのフリップフロップ280およびクロッ
ク入力端子Px、クロック制御端子Pcに入力されるよ
うに接続がなされている。テスト制御信号TEがハイレ
ベルされることにより半導体チップ200Eのバッファ
メモリ240はリード状態とされる。
【0030】半導体チップ200Eのバッファメモリ2
40には、予め各アドレスに所定の制御シーケンスデー
タが格納されている。上記半導体チップ200B,20
0C,200D……のフリップフロップ280で構成さ
れたカウンタ回路からのアドレスが順次更新されると、
バッファメモリ240から上記制御シーケンスデータが
読み出されてその出力信号によって例えばチップ200
Fのフリップフロップ280に所定のデータをラッチさ
せた後、そのフリップフロップからデータを出力させる
とともに、その出力の期待値データをバッファメモリ2
40から出力するように構成される。
【0031】図6の実施例においては、上記半導体チッ
プ200Fのフリップフロップ280から出力される信
号とバッファメモリ240から出力される期待値信号E
X1とを比較する比較回路と、半導体チップ200Fの
クロックバッファ255から出力される信号とバッファ
メモリ240から出力される期待値信号EX2とを比較
する比較回路とが、それぞれ分割領域に設けられている
イクスクルーシブORゲートG3によって構成されるよ
うに接続がされる。さらに、これらの比較回路の出力を
NORゲートG2に入力させそれらの論理和をとってト
ータル・フェイル信号TFとして外部へ出力するように
構成されている。これによって、フリップフロップ28
0や周辺ゲート回路(G11〜G13,253〜25
5)に欠陥があるか否かを検出することができる。
【0032】なお、スクライブ領域300のNANDゲ
ートG1を利用して、これとバッファメモリ240から
の信号とNORゲートG2の出力を入力させ、バッファ
メモリ240からの信号をイネーブル信号としてNOR
ゲートG2の出力を許可したり遮断したりするように構
成しても良い。また、半導体チップ200Eのバッファ
メモリ240から周辺ゲート回路G1,G2に入力され
る信号をロウレベルにして、PLL回路の出力がクロッ
クバッファ255から出力されるように切り換えてその
出力信号もしくはそれによって変化するNORゲートG
2の出力を観測することで、PLL回路が正常に機能す
るか否かテストすることも可能である。
【0033】バッファメモリ240内の制御シーケンス
データは、上記のようなテスト回路を構成する前に、ス
イッチアレイSW−A,SW−B(図2参照)の接続を
外部からバッファメモリ240への入力を可能にするよ
うに設定しておいて、パソコンやワークステーションな
どからプローバを介してアドレスとデータを与えること
で格納しておくようにすればよい。また、このときすべ
ての半導体チップのバッファメモリ240へ同時に同一
の制御シーケンスデータを格納させることもできる。
【0034】なお、制御シーケンスデータをバッファメ
モリ240に入れておく代わりに、テスト時にパソコン
などから与えるということも考えられる。この場合、パ
ソコンを使用すると例えば20kHzのような比較的低
速でしかデータを与えられないにもかかわらずに、デー
タを予めバッファメモリ240内に格納しておいて、バ
ッファメモリ240からデータを与えるようにすること
で、数100MHzのような実動作速度に近い速度での
テストが可能になる。
【0035】また、この実施例では、各半導体チップに
予めフリップフロップ280が予備回路として設けられ
ているためそれらを使用したが、一般にフリップフロッ
プはNANDゲートなどを用いて構成することができ
る。従って、フリップフロップが設けられていなくて
も、複数の周辺ゲートG11〜G13を利用してフリッ
プフロップを構成し、さらにこのフリップフロップを組
み合わせることでカウンタ回路を構成することができ
る。
【0036】図7は、ウェハ上のいずれかの半導体チッ
プ(図では200F)の内部メモリ回路210や論理回
路220、230のBIST回路261〜263を、T
AP270により制御して自己テストさせるBIST制
御回路を、他の半導体チップ(図では200A〜200
E)を用いて構成した場合の実施例を示す。この実施例
においても、図6の実施例と同様に、半導体チップ20
0Aによってクロックを発生する発振回路が、また半導
体チップ200B,200C,200D……によってア
ドレスA0,A1,A2……を発生するカウンタ回路が
構成され、このカウンタ回路の出力が半導体チップ20
0Eのバッファメモリ240に入力される。バッファメ
モリ240の出力は被テスト半導体チップ200FのT
AP270に入力される。これにより、半導体チップ2
00F内のBIST回路261〜263が動作され、内
部メモリ回路210や論理回路220、230のテスト
が実行される。
【0037】図8には、このような制御を可能にするT
AP270の構成例を示す。TAPは前述したように、
IEEE1149.1規格で規定されているようなスキ
ャンテストやBIST回路のためのインタフェースおよ
び制御回路であり、入力ポートからのテストデータを出
力ポートへシフトするときに使用するバイパスレジスタ
271、回路へ特定の信号を伝える場合に使用するデー
タレジスタ272、半導体チップ固有の製造識別番号を
設定するための半導体チップIDレジスタ273、デー
タレジスタの選択や内部のテスト方法を制御する場合に
使用するインストラクションレジスタ274、TAP回
路全体を制御するコントローラ275等により構成され
る。
【0038】上記データレジスタ272はオプション扱
いのレジスタである。また、インストラクションレジス
タ274に設定される命令には、4つの必須命令と3つ
のオプション命令が用意されている。コントローラ27
5には、専用の3つの外部端子から、テストモードを指
定するためのテストモードセレクト信号TMS、テスト
クロックTCK、リセット信号TRSTが入力されてお
り、これらの信号に基づいて上記レジスタ271〜27
4やセレクタ回路276〜278に対する制御信号を形
成する。
【0039】TAPにはテストデータTDIの入力端子
とテスト結果データTDOの出力端子が設けられてお
り、入力されたテストデータTDIは上記セレクタ回路
276を介して各レジスタ271〜274または内部の
スキャンパスIscan,Bscanへ供給される。また、レジス
タ271〜274の内容および内部回路からのスキャン
アウトデータは、セレクタ回路277、278を介して
半導体チップ外部へ出力される。さらに、TAP270
は、データレジスタ272とインストラクションレジス
タ274の内容に従って内部のBIST回路261,2
62,263に対する信号を形成して供給するととも
に、BIST回路から出力されたテスト結果を示す信号
をセレクタ回路277、278を介して半導体チップ外
部へ出力可能に構成されている。
【0040】上記のようなTAP270の有するBIS
T回路用の信号入出力機能を利用して、インストラクシ
ョンレジスタ274やデータレジスタ272にBIST
を指定するコードやBIST内部の設定データ、テスト
開始コマンドを与えることにより内部のBIST回路2
61〜263を起動させるとともに、BISTによるテ
スト結果を出力したりする。このTAP270を動作さ
せるには、図9に示されているように、先ずリセット信
号TRSTを入力してレジスタ271〜274をリセッ
トさせてから、テストモードセレクト信号TMSをハイ
レベルにアサートし、かつテストクロックTCKとテス
トデータTDIを入力してやれば良い。図7の実施例に
おいては、半導体チップ200Eのバッファメモリ24
0からアドレスの更新に応じて図9のようなタイミング
の信号が出力されるように、予めバッファメモリ240
内に制御シーケンスデータが格納される。TAP270
を通してBISTに与える設定データとしては、メモリ
BISTに関しては例えばメモリに入力されるアドレス
やデータのビット数、マーチングテストやチェッカーパ
ターンテストなど実行するテストを指定するコード等
が、またロジックBISTに関しては例えばリニアフィ
ードバックシフトレジスタ(LFSR)に設定する初期
値などがある。
【0041】なお、図8において、“Iscan”はBIS
Tを介さずに直接に内部論理回路を構成するフリップフ
ロップをチェーン状に結合したシフトレジスタをテスト
データのスキャンパスとして使用して、内部論理回路の
診断を行なうためのテストパスを意味する。また、“Bs
can”は信号入出力部内に設けられているフリップフロ
ップをチェーン状に結合したシフトレジスタをスキャン
パスとして使用して、他の半導体集積回路との間の接続
状態の診断(バウンダリスキャンテスト)を行なうため
のテストパスを意味する。ただし、これらの機能は、図
5の実施例では使用されない。
【0042】次に、図5のようにBIST回路を有する
半導体チップの内部回路を、図7の方法により半導体チ
ップの内部回路をテストする場合の具体的手順を説明す
る。なお、このテストはウェハの段階で行われる。ウェ
ハ状態であれば、プロセスの最終工程はもちろんのこ
と、エージング(バーンイン)の際に行なうことも可能
である。このウェハテストにおいては、先ずテスト対象
の半導体チップの構成から各半導体チップ内部のBIS
T回路を制御するのに必要な機能を有するテスト制御回
路の論理構成を決定する(ステップS1)。次に、テス
ト対象の半導体チップすなわち図2の半導体チップ20
0ごとに、テスタ(パソコンでも可)から延長されてい
るケーブル先端のプローブを半導体チップの所定のパッ
ド(図5のPc,Px等)に接触させて各半導体チップ
の周辺に設けられている論理ゲートG11〜G13やク
ロックバッファ253〜255等の周辺素子が正常に動
作するか否かをチェックする(ステップS2)。そし
て、テスト結果に基づいてウェハ上の全テスト対象の周
辺素子を正常素子と不良素子に分けたマップを作成する
(ステップS3)。
【0043】次に、被測定半導体チップを決定し、さら
にその半導体チップをテストするテスト制御回路を構成
するための素子を良/不良マップを参照して決定する
(ステップS4,S5)。その後、決定された素子間を
接続してテスト制御回路を構成するための信号の経路お
よびその経路を構成するのに必要なスイッチアレイSW
−A,SW−Bの接続情報を作成する(ステップS
6)。そして、作成した接続情報をスキャンパスSPS
よりシフトレジスタSFR1,SFR2……に設定する
(ステップS7)。これにより、ウェハ上にテスト制御
回路が構築される。しかる後、このテスト制御回路を起
動させて被測定半導体チップのテストを実行し、側定結
果を判定する(ステップS8,S9)。それから、すべ
ての半導体チップのテストが完了したか判定し、まだテ
ストしていない半導体チップがあればステップS4へ戻
って、次の被測定半導体チップを決定して上記動作を繰
り返す(ステップS10)。
【0044】以上、図7の方法により半導体チップの内
部回路をテストする場合の具体的手順を説明したが、図
6のようなテスト回路を構成して各半導体チップの周辺
素子をテストする場合もほぼ図10の手順に従って実行
することができる。なお、上記実施例では、ウェハレベ
ルでテスト回路を構成してテストする場合を説明した
が、複数のメモリを装着可能なテストボードやエージン
グボード上に格子状の配線群を設けると共に配線群の交
点には任意の配線間を接続、遮断可能なスイッチを含む
可変スイッチICを設けて、装着された半導体チップ間
を接続してテスタを構成して他の半導体チップをテスト
する場合にも利用することができる。
【0045】さらに、本発明は、内部にBIST回路を
備えていない論理LSIをテストするテスト回路を構成
してテストを実行する場合にも適用することができる。
そして、その場合にはユーザが規定したようなテスト・
ベンチを利用してウェハ上にテスト回路を構成するよう
にすることができる。テスト・ベンチは、テスト対象の
半導体チップが仕様の通りに動作するかを検証する手法
及びその時のテストパターンを言う。このテスト・ベン
チはシステムの機能をHDLやC言語で記述してシステ
ムの適切さを検証するものであるが、従来は、このテス
ト・ベンチ・パターンがテスタのテストパターンとなっ
ていた。顧客のテスト・ベンチはテストしたい機能をH
DLで記述してテストパターンを生成するが、そのパタ
ーンは半導体チップの素子構造まで見た不良検出をして
いる訳でないので半導体チップ・メーカではそのパター
ンをベースに不良検出率を検証して追加パターンを生成
してテスタ・パターンとしている。しかし、ストラクチ
ャル・テストでは論理構造を見てBIST等で擬似ラン
ダムパターンを発生させてテストしているので、効果的
にテストされる。
【0046】ストラクチヤル・テストは半導体チップを
構造的すなわちブロック毎にテストして試験を実行する
ために、ブロック間の接続についてはテストが十分でな
く、顧客の機能を試験していない。それを補完するため
に本発明のテスト方式を利用することができ、このとき
テスト・ベンチを利用することでウェハ上にテスト回路
を比較的容易に構成することができる。なぜならば、ユ
ーザが実施するテスト・ベンチは機能記述でありHDL
やC言語で記述されているので、それを半導体チップの
周辺回路素子で形成してテストパターンを自立的に発生
し、試験できるからである。そして、その機能記述は論
理回路に展開できるので、テストパターンを記憶してテ
ストする場合よりもその規模を小さくできる。
【0047】さらに、本発明を適用することにより、以
下説明するように前工程後から完成品に到るまでに行わ
れる各種テストに要する時間を大幅に短縮することがで
きる。従来の半導体チップの検査は、より充分な検査に
向けて、高機能のテスタを用いて図11に示されている
ような複雑な手順が考慮される。すなわち、ウェハ上に
メモリ回路と論理回路を有する半導体チップを形成する
前工程が終了すると、s1:プローブでウェハ上のパッ
ドに直流電圧を印加してメモリ回路が所望の直流電圧特
性を有しているか検査するメモリのDCテスト、s2:
メモリアレイ内に不良ビットがあるか否かを含めての動
作機能を検査する機能テスト、s3:検出された不良ビ
ットを予備メモリセルと置き換える救済処理、s4:ウ
ェハ上のパッドに直流電圧を印加して論理回路が所望の
直流電圧特性を有しているか検査するロジック部のDC
テスト、s5:論理回路が正常な論理動作をするかスキ
ャンパスを用いて検査するファンクションテスト、s
6:論理回路がどの程度の動作マージンを有するか検査
するタイミングテスト、s7:LSIに通常動作時より
も高い電源電圧を印加して潜在欠陥のある半導体チップ
を検出するスクリーニング、s8:パッケージへの組立
て工程、s9:パッケージ状態でのDCテスト、s1
0:パッケージ状態でのスキャンテスト、s11:パッ
ケージ状態でのタイミングテスト、s12:パッケージ
状態でのスクリーニング、s13:高温下で高電圧を印
加して回路を数〜10数時間動作させる信頼性を検査す
るバーンイン(エージングと同義)試験、s14:低温
下でのDCテスト、s15:低温下でのスキャンテス
ト、s16:低温下でのタイミングテスト、s17:低
温下でのスクリーニング、s14’:高温下でのDCテ
スト、s15’:高温下でのスキャンテスト、s1
6’:高温下でのタイミングテスト、s17’:高温下
でのスクリーニング、を経て完成品とすることが考慮さ
れる。
【0048】これに対して、本発明の実施例を適用する
と、ほとんどのテストを高機能のテスタを使用せずにパ
ソコン等の簡易な制御装置を用いて行なえるとともに、
ウェハテストをバーンイン試験と同時に行なうことがで
きため、テスト工程を大幅に短縮することができるよう
になる。
【0049】図12には、本発明の実施例を適用したメ
モリ回路と論理回路を内蔵した論理LSIの検査手順が
示されている。この手順に従うと、先ずテスタを使用し
てDCテストと簡単なタイミングテストを行なう(ステ
ップS11,S12)。次に、バーンイン装置によりウ
ェハバーンインを行ないながら、内蔵BISTによるメ
モリ回路のテストと論理回路のロジックテストを行なう
(ステップS13)。また、このとき、各半導体チップ
の周辺回路とスクライブ領域の補助ゲートや可変配線手
段を用いて救済回路を構成し、この救済回路でメモリ回
路の不良ビットの救済も行なうようにすることができ
る。メモリの救済回路に関しては、既に種々の救済アル
ゴリズムが知られているのでそれを利用することでウェ
ハ上に救済回路を構成することは当業者ならば比較的容
易に行なうことができる。
【0050】上記バーンイン試験が終了すると、パッケ
ージへの組立て(ステップS14)、パッケージ状態で
のDCテスト(ステップS15)、パッケージ状態での
タイミングテスト(ステップS16)、完成品でのバー
ンイン試験(ステップS17)を行なう。そして、この
バーンイン試験の際に可変接続手段を有するバーンイン
ボードを使用して内部BISTによるメモリ回路と論理
回路のテストを実行することにより、従来行なわれてい
たパッケージ状態でのスキャンテスト(s10)、タイ
ミングテスト(s11)やスクリーニング(s12)を
省略することができる。さらに、バーンインの工程では
低温下でのDCテスト(ステップS18)、低温下での
タイミングテスト(ステップS19)、高温下でのDC
テスト(ステップS18’)、高温下でのタイミングテ
スト(ステップS19’)を行ない、低温下と高温下の
スキャンテスト(s15,s15’)や低温下と高温下
のスクリーニング(s16,s16’)を省略すること
も可能となる。これによって、テスト工程およびテスト
所要時間を大幅に短縮することができる。
【0051】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば前記
実施例では、ウェハレベルでテスト回路を構成してテス
トする場合を説明したが、複数のメモリを装着可能なテ
ストボードやエージングボード上に格子状の配線群を設
けると共に配線群の交点には任意の配線間を接続、遮断
可能なスイッチを含む可変スイッチICを設けて、装着
された半導体チップ間を接続してテスタを構成して他の
半導体チップをテストする場合にも利用することができ
る。
【0052】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。すなわち、本発明に従うと、論理回路
をテストするテスト回路をウェハ上において構築するこ
とでテスタの負担を軽減するとともに、1つの半導体チ
ップが高価なテスタを占有する時間を短縮してテストに
要するコストを大幅に低減することができる。また、論
理回路をテストするテスト回路をもともと各半導体チッ
プに設けられている回路を利用して構築するため、テス
ト回路を搭載することによる半導体チップサイズの増加
ひいては半導体チップコストの上昇を抑制することがで
きる。さらに、論理回路をテストするテスト回路を構成
可能な論理ゲートをウェハのスクライブ領域に形成して
おくことによって、テスト回路を搭載することによる半
導体チップサイズの増加ひいては半導体チップコストの
上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される半導体ウェハ全体の概略構
成例を示す平面図である。
【図2】ウェハの一部を拡大して示したブロック構成図
である。
【図3】チップ分割領域の交差部に設けられるスイッチ
アレイの具体例を示す回路構成図である。
【図4】半導体集積回路領域間のチップ分割領域に設け
られるスイッチアレイの具体例を示す回路構成図であ
る。
【図5】半導体集積回路領域に設けられる半導体集積回
路の構成例を示すブロック図である。
【図6】チップ分割領域に設けられた可変接続手段を用
いて半導体集積回路領域にそれぞれ設けられている論理
素子もしくは論理回路を接続して構成するテスト回路の
一例を示す回路構成図である。
【図7】チップ分割領域に設けられた可変接続手段を用
いて半導体集積回路領域にそれぞれ設けられている論理
素子もしくは論理回路を接続して構成するテスト回路の
他の例を示す回路構成図である。
【図8】半導体集積回路領域にそれぞれ設けられている
テスト用インタフェース回路としてのTAPの構成例を
示すブロック図である。
【図9】図8のTAPの動作タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図10】本発明によるテスト方法の手順の一例を示す
フローチャートである。
【図11】従来のLSIのテスト工程の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明を適用した場合のLSIのテスト工程
の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 ウェハ 200 半導体集積回路領域(半導体集積回路領域) 300 チップ分割領域 210 メモリ回路 220 第1論理回路220(CPU) 230 第2論理回路 240 バッファメモリ 240 PLL回路 251〜255 クロックバッファ 261、262、263 BIST回路 270 テスト用インタフェース回路(TAP:テスト
・アクセス・ポート)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体集積回路が分割領域を介し
    て配列され、かつ上記半導体集積回路に設けられている
    論理要素を接続可能にする可変接続手段が上記分割領域
    に形成されたウェハに対し、上記可変接続手段を用いて
    上記複数の半導体集積回路に設けられている論理要素を
    接続することによってテスト回路を構成し、該テスト回
    路を用いて当該ウェハ上の半導体集積回路をテストする
    ようにしたことを特徴とするテスト方法。
  2. 【請求項2】 上記ウェハの分割領域に論理要素を設
    け、かかる分割領域における論理要素と上記半導体集積
    回路に設けられている論理要素との接続利用によってテ
    スト回路を構成し、該テスト回路を用いて当該ウェハ上
    の半導体集積回路をテストするようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載のテスト方法。
  3. 【請求項3】 上記各半導体集積回路は、その内部回路
    をテストする自己テスト回路を内蔵するものであり、上
    記テスト回路は上記自己テスト回路を制御する信号を生
    成するように構成されるものであることを特徴とする請
    求項1または2に記載のテスト方法。
  4. 【請求項4】 上記テスト回路により生成され上記自己
    テスト回路に供給される制御信号は、各半導体集積回路
    に設けられているテスト用のインタフェース回路を介し
    て与えられるものであることを特徴とする請求項3に記
    載のテスト方法。
  5. 【請求項5】 上記各半導体集積回路はメモリ回路と論
    理回路とを備えるものであり、上記自己テスト回路は、
    各半導体集積回路内部に設けられている上記メモリ回路
    をテストするメモリ用自己テスト回路と、上記論理回路
    をテストする論理回路用自己テスト回路とを含むもので
    あることを特徴とする請求項3または4に記載のテスト
    方法。
  6. 【請求項6】 上記各半導体集積回路はメモリ回路を備
    えるものであり、該メモリ回路に予めテスト制御シーケ
    ンスデータもしくは上記自己テスト回路の制御データを
    格納し、上記メモリ回路から上記テスト制御シーケンス
    データもしくは上記自己テスト回路の制御データを読み
    出してテストを実行するようにしたことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載のテスト方法。
  7. 【請求項7】 上記テスト回路によるテストを、ウェハ
    状態でバーンイン条件の温度、印加電源電圧の基で動作
    させるバーンインテストと同時に行なうことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載のテスト方法。
  8. 【請求項8】 複数の半導体集積回路が形成されたウェ
    ハの分割領域に各半導体集積回路の任意の端子間を接続
    可能な可変接続手段と、該可変接続手段の接続制御情報
    を保持する情報保持手段とが設けられていることを特徴
    とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記ウェハの分割領域に、上記可変接続
    手段により当該ウェハ上の任意の半導体集積回路の任意
    の端子と接続可能な論理素子もしくは論理回路が設けら
    れていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装
    置。
  10. 【請求項10】 上記可変接続手段は複数の配線とこれ
    らの配線を接続または切断するスイッチ素子とから構成
    されていることを特徴とする請求項8または9に記載の
    半導体装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005050329A (ja) * 2003-07-11 2005-02-24 Yogitech Spa 信頼性マイクロコントローラ、マイクロコントローラにおける欠陥検出方法、マイクロコントローラ用欠陥許容システム設計方法、およびコンピュータプログラム製品
JP2006261452A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Elpida Memory Inc 半導体装置及びその製造方法
JP2010210645A (ja) * 2010-06-23 2010-09-24 Renesas Electronics Corp 半導体装置の製造方法
JP2010223960A (ja) * 2009-03-20 2010-10-07 Shanghai Xinhao (Bravechips) Micro Electronics Co Ltd 集積回路の並行検査の方法、装置及びシステム

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