JP2003154959A - 荷役車両の電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

荷役車両の電動式パワーステアリング装置

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JP2003154959A
JP2003154959A JP2001356763A JP2001356763A JP2003154959A JP 2003154959 A JP2003154959 A JP 2003154959A JP 2001356763 A JP2001356763 A JP 2001356763A JP 2001356763 A JP2001356763 A JP 2001356763A JP 2003154959 A JP2003154959 A JP 2003154959A
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Japan
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steering
power steering
motor
vehicle
braking operation
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JP2001356763A
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Kazufumi Kawashima
一史 川嶋
Yasumi Satou
泰巳 佐藤
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Nippon Yusoki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵輪の向きを確認する作業を不要にし、作
業効率の向上を図る。 【解決手段】 ブレーキペダル20が踏み込まれずにブ
レーキマイクロスイッチ41がオフになっている状態の
継続時間がタイマ42によりカウントされ、この継続時
間が所定時間に達すると、操舵角度センサ33によって
検出される操舵角度が車両の直進状態に対応する値に達
するように、目標操舵速度演算部34およびモータドラ
イバ37によってパワーステアリング用モータ32が駆
動制御され、操舵輪が直進の状態に自動的に操向され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵用ハンドルと
操舵輪等から成る操舵機構とを備えた荷役車両の電動式
パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、荷役車両として、オーダーピッキ
ングトラックがあり、このオーダーピッキングトラック
における電動式パワーステアリング装置は、例えば作業
者が操作する操舵用ハンドルと操向自在な操舵輪等から
成る操舵機構との間に機械的な連結構造を有しないもの
が採用され、図5に示すように構成されている。
【0003】即ち、図5に示すように、オーダーピッキ
ングトラックの車両本体に設けられた操舵用ハンドルを
回転操作するときの操作速度をエンコーダ等から成る操
作速度センサ1により検出すると共に、パワーステアリ
ング用モータ2のモータ回転速度をエンコーダ等から成
るモータ回転速度センサ3により検出し、操作速度セン
サ1により検出される操舵用ハンドルの操作速度から、
目標操舵速度演算部4による演算によって目標操舵速度
を算出する。このとき、操舵用ハンドルの操作速度と目
標操舵速度とは比例関係にあることから、検出された操
舵用ハンドルの操作速度に所定の定数を乗算することに
より、目標操舵速度を算出することができる。
【0004】そして、この目標操舵速度とモータ回転速
度センサ3により検出されたモータ回転速度との差を加
減算部5により算出し、この差をチョッパ回路或いはイ
ンバータ回路から成るモータドライバ6に与えて、モー
タドライバ6によりパワーステアリング用モータ2の出
力を制御する。こうして、モータ回転速度センサ3によ
るモータ回転速度が目標操舵速度に一致するように制御
され、操舵輪の操向が操舵用ハンドルの回転操作に応じ
て制御される。尚このとき、操作速度センサ1による操
舵用ハンドルの操作方向にパワーステアリング用モータ
2が回転するようにモータドライバ6による制御が行わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オーダーピッ
キングトラックの場合、作業者の搭乗する運転台部分が
昇降する構造であり、操舵輪が車体の下部に配置されて
特に作業者の目からは見えにくく、しかも上記電動式パ
ワーステアリング装置では、操舵用ハンドルはエンドが
なく無制限に回転できる構造になっているため、例えば
停車状態でピッキング作業を行った後に再び走行しよう
としたときや、作業者が一旦車両から降りて再度搭乗し
たときに、作業者は操舵輪がどちらを向いているのか把
握することができない。
【0006】そこで従来は、車両を極低速で走行させ、
その進行方向により、操舵輪の向きを確認することが行
われているが、操舵輪の向きを確認する作業が必ず必要
になるため、作業効率の低下を招くという問題点があっ
た。更に、このような確認作業の際に誤って車両を壁な
どにぶつけたりするおそれがあり、安全上好ましくな
い。
【0007】また、このような現象は、オーダーピッキ
ングトラックに限るものではなく、操舵輪が外部から見
えにくい構造の荷役車両に共通して生じ得る問題であ
り、特に操舵用ハンドルと操舵輪等から成る操舵機構と
の間に機械的な連結構造を有していない場合において顕
著な問題である。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、操舵輪の向きを確認する作業を不要にし、作業効
率の向上を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、車両の走行装置に、作業
者による制動操作手段の操作に応じて作動するブレーキ
を備えた荷役車両であって、操舵用ハンドルの回転を検
出する回転検出手段を備え、この回転検出手段による検
出値に基づいてパワーステアリング用モータを制御して
操舵機構を操舵する荷役車両の電動式パワーステアリン
グ装置において、前記操舵機構の操舵角度を検出する操
舵角度検出手段と、前記制動操作手段が操作されている
ことを検出する制動操作検出手段と、前記制動操作手段
が操作された状態の継続時間をカウントする計時手段
と、この計時手段によりカウントされる前記継続時間が
所定時間に達したときに、前記操舵角度検出手段により
検出される前記操舵角度が車両の直進状態に対応する値
に達するように、前記パワーステアリング用モータの駆
動制御を行う制御手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0010】この構成によれば、制動操作検出手段によ
り制動操作手段が操作されていることが検出され、その
制動操作手段が操作された状態の継続時間が計時手段に
よりカウントされ、その継続時間が所定時間に達する
と、制御手段により、操舵角度検出手段によって検出さ
れる操舵角度が車両の直進状態に対応する値に達するよ
うにパワーステアリング用モータの駆動制御が行われ
る。この場合において、所定時間継続して制動操作が行
われているときは、作業者が走行操作以外の他の作業を
行っていると判断できるので、操舵角度を車両の直進状
態に対応する値に達するように操舵輪の操向制御を行っ
ても支障を来すことはない。また、作業者が走行操作を
再開しようとするときには、操舵輪の向きを改めて確認
する必要はなく、操舵輪が確実に直進の方向を向いた状
態から次の走行操作を開始することができる。従って、
従来のような操舵機構の向きを確認するための作業が不
要になるので、作業効率を向上させることができると共
に、車両を周囲にぶつけるおそれをなくし安全性を向上
させることができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、前記制御
手段は、前記制動操作手段の操作に基づく前記パワース
テアリング用モータの駆動制御中に前記操舵用ハンドル
の回転が検出されると、前記駆動制御を中止し、前記操
舵用ハンドルの回転に基づく前記パワーステアリング用
モータの制御を開始することを特徴としている。
【0012】この構成によれば、操舵角度の直進状態に
対応する値への自動操向中に作業者が操舵用ハンドルを
操作すると、当該自動操向のためのパワーステアリング
用モータの駆動制御が中止されることから、作業者は、
いつでも通常の制御動作、すなわち操舵用ハンドルの回
転検出手段の検出値に基づくパワーステアリング用モー
タの制御による操舵機構の操舵を行うことが可能にな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明を荷役車両であるオーダ
ーピッキングトラックに適用した場合の一実施形態につ
いて、図1乃至図4を参照して説明する。図1及び図2
はこの発明の一実施形態にかかるオーダーピッキングト
ラックをそれぞれ異なる方向から見た場合の斜視図、図
3は制御系のブロック図、図4は動作説明用フローチャ
ートである。
【0014】図1及び図2に示すように、本実施形態に
おけるオーダーピッキングトラック10は、車両本体1
1と、この車両本体11のほぼ中央部に立設されたマス
ト装置12と、作業者を乗せてマスト装置12に沿って
昇降可能に車両本体11の後部に設けられた運転台13
と、運転台13の下部に取り付けられた一対のフォーク
14により構成されている。
【0015】運転台13は、作業者が搭乗するフロア部
131と、フロア部131の左右前端部に立設された一
対の支柱132と、両支柱132の上端に固定された作
業者の保護用ヘッドガード133と、両支柱132の中
央やや上寄りの位置に前端が回動自在に支持された平面
視コ字状の安全ガード134と、両支柱132のほぼ中
央にそれぞれ前端部が回動自在に支持された左右一対の
横ガード135とを備えている。
【0016】この安全ガード134は、図1、図2には
示されていないが、両支柱132に埋設されたばねによ
り上方に付勢されており、このばねの付勢力により、安
全ガード134の後端部を上方に簡単にはね上げて安全
ガード134を開放できる。そして、安全ガード134
の開放状態では、安全確保のために走行及び荷役ができ
ない状態とされるようになっている。一方、ばねの付勢
力に抗して安全ガード134の後端部を下方に引き下げ
ていくと、図示しないロック機構により、安全ガード1
34が閉塞状態に保持(ロック)されて走行及び荷役が
可能な状態に復帰する。
【0017】ところで、安全ガード134を側面から見
ると、その後半部が下方に屈曲された形状を成してお
り、閉塞状態における安全ガード134の後端の横梁1
34Aが丁度作業者の腰部に位置し、両横ガード135
と共に作業者の運転台13からの落下を防止している。
【0018】また、図1に示すように、運転台13の前
面ほぼ中央部には、オーダーピッキングトラック10を
操作するための操作部16が設けられ、この操作部16
には、操舵用ハンドル161、運転台13の昇降を指示
するための複数個(例えば図1では3個)のボタンから
なるリフトボタン162、中立状態から双方向に回動可
能なアクセルレバー163や各部の状態を表示するディ
スプレイなどが配設されている。更に、運転台13の上
半部には、前方の視界を確保しつつ作業者を保護するた
めに、金属製のネット17が装着されている。
【0019】フロア部131の前部適所に配設されたブ
レーキペダル20には、ブレーキマイクロスイッチ41
(図3参照)が取り付けられている。作業者がブレーキ
ペダル20を踏み込んでいないときは、ブレーキマイク
ロスイッチ41がオフになり、後述する電磁ブレーキ2
24が作動して車両が停止する。一方、作業者がブレー
キペダル20を踏み込むと、ブレーキマイクロスイッチ
41がオンになり、制動状態が解除されて車両の走行が
可能になる。ブレーキマイクロスイッチ41はブレーキ
ペダル20による制動操作を検出する制動操作検出手段
に相当する。尚、図1中の18は運転台13のフロア部
131の後端下部に配置された左右一対の従動輪であ
る。
【0020】更に、図2に示すように、車両本体11の
前部に設けられた収容部内には、走行装置22、油圧装
置24、制御装置26のほか、図2には示されていない
バッテリなどが収容されている。この走行装置22は、
走行用モータ221と、この走行用モータ221の回転
を伝達する数個のギヤから成る減速機構222と、この
減速機構222を介して走行用モータ221の回転が伝
達されて駆動される操舵輪223と、走行用モータ22
1の制動を行う電磁ブレーキ224とを備えている。前
述のブレーキペダル20を作業者が踏み込んでいるとき
は、電磁ブレーキ224による制動が解除されており、
走行用モータ221は自由に回転することができ、車両
は走行可能である。ブレーキペダル20を作業者が踏み
込んでいないときは、電磁ブレーキ224が作動して走
行用モータ221の回転に制動をかけて、車両を停止さ
せる。
【0021】また、油圧装置24は油圧モータ241及
び電磁弁242を備え、運転台13をフォーク14と共
に昇降させるものである。また、制御装置26は各部の
制御を行う制御回路を備えており、その機能については
図3を参照して後述する。
【0022】そして、パワーステアリング用モータ32
(図3参照)の回転が伝達機構(図2では図示省略)を
介して操舵輪223に伝達され、操舵輪223が操向さ
れるようになっている。この伝達機構および操舵輪22
3により操舵機構が構成されている。このとき、オーダ
ーピッキングトラック10では、操舵用ハンドル161
と操舵機構との間に機械的な連結構造がなく、以下に説
明するような電動パワーステアリング装置により操舵輪
223の操向が行われる。すなわち操舵輪223は、車
両を走行させる駆動輪としての機能と、車両の進行方向
を変える操舵輪としての機能とを兼ね備えている。
【0023】即ち、図3に示すように、オーダーピッキ
ングトラック10の操舵用ハンドル161を回転操作す
るときの操作速度を検出するエンコーダ等から成る操作
速度センサ31が車両本体11に設けられると共に、パ
ワーステアリング用モータ32によって操向される操舵
輪223の操舵角度を検出するポテンショメータ等から
成る操舵角度センサ33が車両本体11に設けられてい
る。操作速度センサ31は回転検出手段に相当し、操舵
角度センサ33は操舵角度検出手段に相当する。
【0024】そして、操作速度センサ31により検出さ
れる操舵用ハンドル161の操作速度から目標操舵速度
演算部34により目標操舵速度が算出される。ここで、
操舵用ハンドル161の操作速度と目標操舵速度とは比
例関係にあるため、操作速度センサ31により検出され
た操作速度に所定の定数を乗算することにより、目標操
舵速度を算出することができる。また、操舵用ハンドル
161の操作速度と目標操舵速度との関係を予めテーブ
ル化して目標操舵速度演算部34に設けられたメモリ等
の記憶手段に記憶させておき、操作速度センサ31によ
り検出される操作速度に対応する目標操舵速度を読み出
すようにしても構わない。
【0025】更に、操舵角度センサ33により検出され
る操舵角度が、モータ回転速度演算部35により微分さ
れて、パワーステアリング用モータ32の回転速度が算
出され、この算出されたモータ回転速度と目標操舵速度
演算部34により算出された目標操舵速度との差が加減
算部36により算出され、この差がチョッパ回路或いは
インバータ回路から成るモータドライバ37に与えら
れ、モータドライバ37によりパワーステアリング用モ
ータ32の出力が制御され、こうしてモータ回転速度演
算部35によるモータ回転速度が目標操舵速度に一致す
るように制御され、操舵輪223の操向が操舵用ハンド
ル161の回転操作に応じて制御される。このとき、操
作速度センサ31により操舵用ハンドル161の回転方
向も検出され、検出された回転方向にパワーステアリン
グ用モータ32が回転するように、モータドライバ37
による制御が行われる。
【0026】ここで、ブレーキペダル20が作業者によ
り踏み込まれておらず、これによってブレーキマイクロ
スイッチ41がオフになると、このオフ時点からブレー
キマイクロスイッチ41のオフ状態の継続時間が計時手
段としてのタイマ42によりカウントされ、この継続時
間が予め設定された所定時間(例えば、180秒)に達
すると、操舵角度センサ33により検出される操舵角度
が直進状態に対応する値(例えば、0゜)に達するよう
に、目標操舵速度演算部34の出力に基づき、モータド
ライバ37が制御され、パワーステアリング用モータ3
2が駆動されて操舵輪223の向きが直進状態に操向さ
れる。
【0027】このとき、ブレーキマイクロスイッチ41
のオフ状態の継続時間がタイマ42によりカウントさ
れ、この継続時間が180秒(所定時間)に達したとき
に、目標操舵速度演算部34からモータドライバ37に
対して所定の自動操向用制御信号の出力が開始され、目
標操舵速度演算部34に入力される操舵角度センサ33
による検出操舵角度が0になるまでこの自動操向用制御
信号が出力され続け、この自動操向用制御信号に基づ
き、モータドライバ37によりパワーステアリング用モ
ータ32が一定出力になるように所定の方向に駆動さ
れ、操舵輪223の向きが直進状態に自動操向されるの
である。
【0028】一方、このような操舵輪223の向きの自
動操向処理動作中に操舵用ハンドル161の操作があっ
て操作速度センサ31の出力が0でなくなったときに
は、直ちに上記した操舵輪223の向きの自動操向処理
を中止して、操作速度センサ31の出力に基づく通常の
操舵輪223の操向状態に移行するようにしている。
【0029】このような自動操向処理及び自動操向処理
の中止を司る目標操舵速度演算部34及びモータドライ
バ37が、本発明における制御手段に相当する。
【0030】次に、動作について図4のフローチャート
を参照して説明する。図4に示すように、操作速度セン
サ31による操舵用ハンドル161の操作速度が0か否
かの判定がなされ(S1)、この判定結果がYESであ
れば、ブレーキマイクロスイッチ41がオフか否かの判
定がなされ(S2)、この判定結果がYESであれば、
ブレーキペダル20の踏み込みがなくブレーキが掛かっ
た状態であり、タイマ42がカウントを開始する。
【0031】そして、タイマ42のカウント値が180
秒(所定時間)以上であるか否かの判定がなされ(S
3)、この判定結果がNOであれば、タイマ42がカウ
ントアップし(S4)、操舵用ハンドル161の操作に
基づく通常の操舵を行うべく、パワーステアリング用モ
ータ32が制御され(S5)、このルーチンは終了す
る。
【0032】一方、上記ステップS3の判定結果がYE
Sであれば、タイマ42によりカウントされる180秒
(所定時間)の間、ブレーキマイクロスイッチ41のオ
フが継続していたことになり、作業者が走行操作を行っ
ていないと判断することができ、操舵輪223の直進状
態への自動操向処理が実行され、操舵角度センサ33に
よる検出操舵角度が0になるまで、パワーステアリング
用モータ32が制御されて操舵輪223の向きが直進状
態に操向され(S6)、このルーチンは終了する。
【0033】ところで、上記ステップS1の判定結果が
NOまたはステップS2の判定結果がNOであれば、タ
イマ42のカウントがクリアされ(S7)、その後、上
記ステップS5に移行して操舵用ハンドル161の操作
に基づく通常の操舵を行うためのパワーステアリング用
モータ32の制御処理が実行される。
【0034】このように、作業者によりブレーキペダル
20が踏み込まれずにブレーキが掛かった状態が所定時
間継続すると、操舵角度センサ33によって検出される
操舵角度が直進状態に対応する値に達するようにパワー
ステアリング用モータ32の駆動制御が行われ、操舵輪
223が直進の状態に自動的に操向される。この場合に
おいて、ブレーキペダル20が踏み込まれていない状態
が所定時間継続したときは、作業者が走行操作以外の他
の作業を行っていると判断できるので、操舵角度が直進
状態に対応する値に達するよう操舵輪の操向制御を行っ
ても支障を来すことはない。
【0035】また、例えばパレットなどの荷物を掬い上
げる動作を行うために、所定時間未満の短時間だけブレ
ーキペダル20の踏み込みが行われずに制動状態となっ
た後に直ぐに走行を再開するときには、上記ステップS
3がYESになるまでにステップS2がNOになって、
ステップS7においてカウントがクリアされるので、ス
テップS3がYESになることはないため、操舵輪22
3の直進状態への自動操向動作が行われることはないこ
とから、走行再開に支障を来すことはない。
【0036】従って、上記実施形態によれば、例えば停
車状態で所定時間以上ピッキング作業を行った後に再び
走行しようとしたときや、作業者が一旦車両から降りて
所定時間以上経過後に再度搭乗して走行を開始しようと
したときに、操舵輪223の向きを改めて確認する必要
がなく、操舵輪223が確実に直進の方向を向いた状態
から次の走行操作を開始することができ、従来のような
操舵輪223の向きの確認作業が不要になり、作業効率
を向上することができると共に、車両を周囲にぶつける
おそれもなく安全性の向上を図ることができる。
【0037】また、上記実施形態によれば、操舵輪22
3の直進状態への自動操向処理中に、操舵用ハンドル1
61を操作すると、操舵輪223の直進状態への自動操
向処理が中止されて操舵用ハンドル161の操作に基づ
く通常の操舵輪223の操向状態に移行するため、作業
者はいつでも操舵輪223の直進状態への自動操向処理
を容易に中止することができる。さらに、新たな部材を
付加することなく簡易な構成で、操舵輪223の直進状
態への自動操向処理を中止させることを実施することが
できる。
【0038】なお、上記実施形態では、本発明をオーダ
ーピッキングトラック10に適用した場合について説明
したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものでは
なく、特に操舵用ハンドルと操舵機構との間に機械的な
連結構造を有しないものや、操舵輪の向きが外部から見
えにくい荷役車両に適用すると効果的である。
【0039】また、上記実施形態では、予め設定された
所定時間を180秒に設定しているが、これに限られ
ず、適宜の値に設定すればよい。
【0040】上記の実施形態では、電磁ブレーキ224
により走行用モータ221に制動をかけるようにしてい
たが、これに限らず、電磁ブレーキ224により駆動輪
223に制動をかけても良い。
【0041】上記の実施形態では、電磁ブレーキ224
を作動させることにより制動を行っていたが、これに限
らず、例えばケーブル式ブレーキや油圧式ブレーキ等を
用いた場合や、これらを組み合わせて用いた場合であっ
ても本発明を適用することができる。また、制動操作手
段としてブレーキペダル20を用いていたが、これに限
らず、例えばブレーキレバー等であっても良い。
【0042】また、上記の実施形態では、操舵用ハンド
ルと操舵機構との間に機械的な連結構造を有しない場合
について説明したが、操舵用ハンドルと操舵機構との間
に機械的な連結構造を有する場合にも本発明を適用する
ことができる。
【0043】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、制動操作手段が操作された状態の継続時
間が所定時間に達すると、制御手段により、操舵角度検
出手段によって検出される操舵角度が直進状態に対応す
る値に達するようにパワーステアリング用モータの駆動
制御が行われるため、作業者が走行操作を再開しようと
するときに、操舵輪の向きを改めて確認する必要はな
く、操舵輪が直進の方向を向いた状態から次の走行操作
を開始することができる。従って、従来のような操舵輪
の向きの確認作業が不要になり、作業効率を向上させる
ことができると共に、車両を周囲にぶつけるおそれをな
くし安全性を向上させることが可能になる。
【0045】また、請求項2に記載の発明によれば、操
舵角度の直進状態に対応する値への自動操向中に、例え
ば作業者が操舵用ハンドルを操作すると、当該自動操向
のためのパワーステアリング用モータの駆動制御を中止
するようにしているので、作業者は、いつでも通常の制
御動作、すなわち操舵用ハンドルの回転検出手段の検出
値に基づくパワーステアリング用モータの制御による操
舵機構の操舵を行うことが可能になり、作業性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるオーダーピッキ
ングトラックを斜め後方から見た斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態におけるオーダーピッキ
ングトラックを斜め前方から見た斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態における制御系のブロッ
ク図である。
【図4】この発明の一実施形態の動作説明用フローチャ
ートである。
【図5】従来例のブロック図である。
【符号の説明】
10 オーダーピッキングトラック 11 車両本体 13 運転台 20 ブレーキペダル 22 走行装置 31 操作速度センサ(回転検出手段) 32 パワーステアリング用モータ 33 操舵角度センサ(操舵角度検出手段) 34 目標操舵速度演算部(制御手段) 37 モータドライバ(制御手段) 41 ブレーキマイクロスイッチ(制動操作検出手
段) 42 タイマ(計時手段) 161 操舵用ハンドル 223 操舵輪 224 電磁ブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 CC20 CC50 DA02 DA03 DA09 DA63 DA93 DB05 DC09 DC33 DD02 EB04 EB08 EC22 FF07 GG04 3D033 CA17 CA19 CA20 CA21 3F333 AA02 AA15 AB13 CA12 FA17 FA20 FA32 FD09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行装置に、作業者による制動操
    作手段の操作に応じて作動するブレーキを備えた荷役車
    両であって、操舵用ハンドルの回転を検出する回転検出
    手段を備え、この回転検出手段による検出値に基づいて
    パワーステアリング用モータを制御して操舵機構を操舵
    する荷役車両の電動式パワーステアリング装置におい
    て、 前記操舵機構の操舵角度を検出する操舵角度検出手段
    と、 前記制動操作手段が操作されていることを検出する制動
    操作検出手段と、 前記制動操作手段が操作された状態の継続時間をカウン
    トする計時手段と、 この計時手段によりカウントされる前記継続時間が所定
    時間に達したときに、前記操舵角度検出手段により検出
    される前記操舵角度が車両の直進状態に対応する値に達
    するように、前記パワーステアリング用モータの駆動制
    御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする荷役車両
    の電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記制動操作手段の操
    作に基づく前記パワーステアリング用モータの駆動制御
    中に前記操舵用ハンドルの回転が検出されると、前記駆
    動制御を中止し、前記操舵用ハンドルの回転に基づく前
    記パワーステアリング用モータの制御を開始することを
    特徴とする請求項1に記載の荷役車両の電動式パワース
    テアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015101113A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 住友ナコ マテリアル ハンドリング株式会社 ステアリング装置、産業車両およびプログラム

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