JP2003154824A - タイヤ空気圧モニター装置 - Google Patents
タイヤ空気圧モニター装置Info
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Abstract
交換した場合でも専用機器を使用することなく自動的に
識別符号の登録し直しを行うことができるタイヤ空気圧
モニター装置を提供すること。 【解決手段】 複数のタイヤを備えた車両において、各
タイヤ個別のIDと検出した空気圧と検出した温度を無
線信号にて送信するタイヤ空気圧センサ10と、タイヤ
空気圧センサ10からの無線信号を受信する受信アンテ
ナ12b及び受信回路12cと、装着タイヤのIDを記
憶するEEPROM12fと、走行時のタイヤ温度の変
化傾向が同一であるタイヤグループと、該タイヤグルー
プとは走行時のタイヤ温度の変化傾向が異なるタイヤの
グループに分け、走行タイヤ数に相当する数のタイヤの
IDがあるグループのタイヤのIDを、装着タイヤのI
Dとして登録する装着タイヤID登録を行うマイクロコ
ンピュータ12eと、を備えた。
Description
設けられた送信機から送られるタイヤ識別符号と検出し
た空気圧と検出した温度とを受信機で受信し、装着タイ
ヤ(走行タイヤ)と非装着タイヤ(スペアタイヤ)を区
別し、各タイヤ空気圧をモニターするタイヤ空気圧モニ
ター装置の技術分野に属する。
例えば、特許第3061047号公報に記載のものが知
られている。
される送信機から送られるタイヤ識別符号(ID:iden
tification)を受信機で受信し、登録する際に、所定時
間内に受信したものの内で受信頻度の高い方からIDを
記憶(登録)する技術が記載されている。
タイヤ空気圧警報装置にあっては、多くの車両が密集す
る場所で他の車両のID誤登録は避けられるが、自車両
のスペアタイヤスペースに搭載されている非装着タイヤ
からも装着タイヤと同様にデータが送信されれば、非装
着タイヤからの受信頻度は装着タイヤからの受信頻度を
同じとなり、非装着タイヤのIDを装着タイヤとして誤
登録する可能性がある。その場合、ID登録されていな
い装着タイヤの空気圧の警報が行えないおそれがある。
器を使用してタイヤIDを再登録しなければならないと
すると、タイヤ交換の度にID再登録という手間を余儀
なくされ、それは実用的ではない。
もので、その目的とするところは、装着タイヤと非装着
タイヤを区別し、タイヤ交換した場合でも専用機器を使
用することなく自動的に識別符号の登録し直しを行うこ
とができるタイヤ空気圧モニター装置を提供することに
ある。
め、請求項1に係る発明では、複数のタイヤを備えた車
両において、各タイヤの空気圧を検出する空気圧検出手
段と、各タイヤの温度を検出する温度検出手段と、各タ
イヤ個別の識別符号と検出した空気圧と検出した温度と
を無線信号にて送信する送信手段と、車両に取り付けら
れ、前記送信手段からの無線信号を受信する受信手段
と、走行タイヤとして車両の車軸部に装着されている装
着タイヤの識別符号を記憶する記憶手段と、走行時のタ
イヤ温度の変化傾向が同一である第1のタイヤグループ
と、該タイヤグループとは走行時のタイヤ温度の変化傾
向が異なる第2のタイヤグループに分けるタイヤグルー
プ分け手段と、走行タイヤ数に相当する数のタイヤの識
別符号があるグループのタイヤの識別符号を、装着タイ
ヤの識別符号として前記記憶手段に登録する装着タイヤ
識別符号登録手段と、を備えたことを特徴とする。
のタイヤ空気圧モニター装置において、前記タイヤグル
ープ分け手段は、全装着タイヤにスペアタイヤを加えた
全てのタイヤの平均温度を算出するタイヤ平均温度算出
手段と、各タイヤ温度とタイヤ平均温度の偏差をそれぞ
れ算出し、この偏差がゼロを超えている場合には該当す
るタイヤの識別符号を第1のグループに入れ、偏差がゼ
ロ以下の場合には該当するタイヤの識別符号を第2のグ
ループに入れる識別符号グループ分け手段と、を有する
ことを特徴とする。
記載のタイヤ空気圧モニター装置において、前記装着タ
イヤ識別符号登録手段は、第1のグループと第2のグル
ープのどちらかに走行タイヤ数分の識別符号が存在する
場合には、識別符号が走行タイヤ数分存在するグループ
を装着タイヤの識別符号として前記記憶手段に再登録
し、第1のグループと第2のグループのどちらかに走行
タイヤ数分の識別符号が存在しない場合には、装着タイ
ヤの識別符号の入れ替えをせず既登録のままとすること
を特徴とする。
記載のタイヤ空気圧モニター装置において、前記装着タ
イヤ識別符号登録手段は、装着タイヤとして分けた第1
のグループの識別符号と、既に装着タイヤとして登録さ
れている識別符号とに、共通する走行タイヤ数分の識別
符号が存在する場合には、装着タイヤとして登録されて
いる識別符号の入れ替えをせず、第1のグループの識別
符号と、登録されている識別符号とに、共通しない識別
符号が存在する場合には、共通しない識別符号同士を入
れ替えて前記記憶手段に登録することを特徴とする。
は、送信手段において、各タイヤ個別の識別符号と空気
圧検出手段にて検出した空気圧と温度検出手段にて検出
された温度が無線信号にて送信され、車両に取り付けら
れた受信手段において、送信手段からの無線信号が受信
される。そして、タイヤグループ分け手段において、走
行時のタイヤ温度の変化傾向が同一である第1のタイヤ
グループと、該タイヤグループとは走行時のタイヤ温度
の変化傾向が異なる第2のタイヤグループに分けられ、
装着タイヤ識別符号登録手段において、走行タイヤ数に
相当する数のタイヤの識別符号があるグループのタイヤ
の識別符号が、装着タイヤの識別符号として記憶手段に
登録される。
走行し始めると路面との摩擦熱で各タイヤの内部温度は
同じような温度特性により上昇する傾向にあるのに対
し、非装着タイヤ(スペアタイヤ)は、車両のタイヤス
ペースに搭載されたままであるため、タイヤ内部温度が
上昇することがないため、温度変化がほとんど無い。
ことにより、装着タイヤと非装着タイヤとを区別でき、
区別された装着タイヤの識別符号を登録することによ
り、タイヤ交換した場合でも専用機器を使用することな
く自動的に識別符号の登録し直しを行うことができる。
ループ分けを行うにあたって、タイヤ平均温度算出手段
において、例えば、4輪車の場合、4輪の装着タイヤに
スペアタイヤを加えた5輪のタイヤ平均温度が算出さ
れ、識別符号グループ分け手段において、各タイヤ温度
とタイヤ平均温度の偏差がそれぞれ算出され、この偏差
がゼロを超えている場合には該当するタイヤの識別符号
が第1のグループに入れられ、偏差がゼロ以下の場合に
は該当するタイヤの識別符号が第2のグループに入れら
れる。
るタイヤ温度の大小判断という簡単な手法により、装着
タイヤと非装着タイヤとを確実に区別することができ
る。
ヤの識別符号登録にあたって、例えば、4輪車の場合、
第1のグループと第2のグループのどちらかに4つの識
別符号が存在する場合には、識別符号が4つ存在するグ
ループを装着タイヤの識別符号として記憶手段に再登録
され、また、第1のグループと第2のグループのどちら
かに4つの識別符号が存在しない場合には、装着タイヤ
の識別符号の入れ替えをせず既登録のままとされる。
装着した場合、同じタイヤ温度変化傾向示すものが4つ
存在すると認識された時点で、交換したスペアタイヤの
識別符号が装着タイヤの識別符号として全部入れ替えに
より再登録され、タイヤ交換後、早期に識別符号の登録
し直しを行うことができる。
ヤの識別符号登録にあたって、例えば、4輪車の場合、
装着タイヤとして分けた第1のグループの識別符号と、
既に装着タイヤとして登録されている識別符号とに、共
通する4つの識別符号が存在する場合には、装着タイヤ
として登録されている識別符号の入れ替えが行われず、
また、第1のグループの識別符号と、登録されている識
別符号とに、共通しない識別符号が存在する場合には、
共通しない識別符号のみが入れ替えられて再登録され
る。
装着した場合、第1のグループの識別符号と登録されて
いる識別符号とが一致しないものの存在が認識された時
点で、交換したスペアタイヤの識別符号のみの部分入れ
替えにより再登録され、タイヤ交換後、早期に識別符号
の登録し直しを行うことができる。加えて、既に装着タ
イヤとして登録されている識別符号を基準とする部分入
れ替えによる再登録であるため、何らかの原因により誤
った識別符号が含まれても、誤った識別符号のみの入れ
替えが行われることで、共通する識別符号は常に装着タ
イヤとして登録が確保されるというように、信頼性の高
い装着タイヤの識別符号登録を行うことができる。
圧モニター装置を実現する実施の形態を、請求項1〜請
求項3に対応する第1実施例と、請求項4に対応する第
2実施例とに基づいて説明する。
1は第1実施例のタイヤ空気圧モニター装置が適用され
た車両を示す全体図であり、図1において、1は右前輪
タイヤ、2は左前輪タイヤ、3は右後輪タイヤ、4は左
後輪タイヤ、5はスペアタイヤ、6は右前輪速センサ、
7は左前輪速センサ、8は右後輪速センサ、9は左後輪
速センサ、10はタイヤ空気圧センサ、11はABSコ
ントローラ、12はタイヤ空気圧警報コントローラ、1
3は空気圧低下ワーニングランプである。
7、右後輪速センサ8、左後輪速センサ9は、前後輪
1,2,3,4の各車輪速を検出し、車輪速センサ信号
をABSコントローラ11に入力する。
イヤ1,2,3,4とスペアタイヤ5のロードホイール
にそれぞれ取り付けられ、各タイヤ個別のタイヤ空気圧
とタイヤ温度を検出すると共に、各タイヤ個別のID
(識別符号)と検出したタイヤ空気圧とタイヤ温度とを
無線信号にて、受信機能を有するタイヤ空気圧警報コン
トローラ12に送信する。
センサ6,7,8,9からの車輪速センサ信号を入力
し、車速情報(車体速や各車輪速等)をタイヤ空気圧警
報コントローラ13に出力する。
は、装着タイヤ(前後輪タイヤ1,2,3,4)と非装
着タイヤ(スペアタイヤ5)を区別すると共に、装着タ
イヤの空気圧が低下していると判断した場合、空気圧低
下ワーニングランプ13に対し、ランプ点灯指令を出力
する。
装置のタイヤ空気圧センサ10及びタイヤ空気圧警報コ
ントローラ12を示す詳細図である。
気圧(内圧)を検出する圧力センサ10a(空気圧検出
手段)と、作用する遠心力が小さい領域では開となり遠
心力が大きい領域では閉となる遠心力スイッチ10b
と、タイヤ内温度を検出する温度センサ10c(温度検
出手段)と、特定用途向け集積回路であるASIC10
dと、発信子10e及び送信アンテナ10f(送信手
段)と、を有して構成される。そして、電池寿命を確保
するために設置された遠心力スイッチ10bの開閉をト
リガにして、停止を含む車速が低い領域では長い送信間
隔(1時間)、それより車速が高い領域では、短い送信
間隔(1分)というように送信周期を2段階に変え、圧
力センサ10aからの変調した圧力値情報と、温度セン
サ10cからの変調した温度情報と、各タイヤ個別のI
D情報とを電磁波を用いて送信する。
は、5V電源回路12aと、前記タイヤ空気圧センサ1
0の送信アンテナ10fからの送信データを受信する受
信アンテナ12b及び受信回路12c(受信手段)と、
ABSコントローラ11からの車速情報を入力する車速
情報入力回路12dと、受信回路12cからの受信デー
タ、並びに、車速情報入力回路12dからの車速情報を
入力し、所定の制御則に従って演算処理をするマイクロ
コンピュータ12eと、ID登録を行う電気的に記憶情
報を消去可能な読み出し専用メモリであるEEPROM
12f(記憶手段)と、受信データ内の圧力値を判断し
て圧力低下時にタイヤ空気圧警報指令を空気圧低下ワー
ニングランプ13に出力するワーニングランプ出力回路
12gを有して構成される。
び図4は第1実施例のタイヤ空気圧警報コントローラ1
2にて実行される装着タイヤのID登録演算処理の流れ
を示すフローチャートで、以下、各ステップについて説
明する。
イヤ1,2,3,4とスペアタイヤ5との5輪分のタイ
ヤ内温度をT1,T2,T3,T4,T5と設定し、ス
テップS2では、5輪分の電波が受信されているか否か
を判断する。ステップS2で4輪分以下であると判断さ
れた場合には、ステップS3へ移行し、装着タイヤのI
Dを入れ替えない。
いると判断された場合には、ステップS4へ移行し、ス
テップS4では、タイヤ内平均温度THが下記の式によ
り算出される(請求項2のタイヤ平均温度算出手段に相
当)。 TH=(T1+T2+T3+T4+T5)/5 次のステップS5では、タイヤ内温度T1とタイヤ内平
均温度THとの偏差がゼロを超えているか否かが判断さ
れ、タイヤ内温度T1とタイヤ内平均温度THとの偏差
がゼロを超えている場合は、ステップS6へ移行し、ス
テップS6ではタイヤ内温度T1のタイヤのIDがグル
ープ1に入れられ、ステップS8へ移行する。一方、タ
イヤ内温度T1とタイヤ内平均温度THとの偏差がゼロ
以下の場合は、ステップS7へ移行し、ステップS7で
はタイヤ内温度T1のタイヤのIDがグループ2に入れ
られ、ステップS8へ移行する。
T2とタイヤ内平均温度THとの偏差がゼロを超えてい
るか否かが判断され、タイヤ内温度T2とタイヤ内平均
温度THとの偏差がゼロを超えている場合は、ステップ
S9へ移行し、ステップS9ではタイヤ内温度T2のタ
イヤのIDがグループ1に入れられ、ステップS11へ
移行する。一方、タイヤ内温度T2とタイヤ内平均温度
THとの偏差がゼロ以下の場合は、ステップS10へ移
行し、ステップS10ではタイヤ内温度T2のタイヤの
IDがグループ2に入れられ、ステップS11へ移行す
る。
度T3とタイヤ内平均温度THとの偏差がゼロを超えて
いるか否かが判断され、タイヤ内温度T3とタイヤ内平
均温度THとの偏差がゼロを超えている場合は、ステッ
プS12へ移行し、ステップS12ではタイヤ内温度T
3のタイヤのIDがグループ1に入れられ、ステップS
14へ移行する。一方、タイヤ内温度T3とタイヤ内平
均温度THとの偏差がゼロ以下の場合は、ステップS1
3へ移行し、ステップS13ではタイヤ内温度T3のタ
イヤのIDがグループ2に入れられ、ステップS14へ
移行する。
度T4とタイヤ内平均温度THとの偏差がゼロを超えて
いるか否かが判断され、タイヤ内温度T4とタイヤ内平
均温度THとの偏差がゼロを超えている場合は、ステッ
プS15へ移行し、ステップS15ではタイヤ内温度T
4のタイヤのIDがグループ1に入れられ、ステップS
17へ移行する。一方、タイヤ内温度T4とタイヤ内平
均温度THとの偏差がゼロ以下の場合は、ステップS1
6へ移行し、ステップS16ではタイヤ内温度T4のタ
イヤのIDがグループ2に入れられ、ステップS17へ
移行する。
度T5とタイヤ内平均温度THとの偏差がゼロを超えて
いるか否かが判断され、タイヤ内温度T5とタイヤ内平
均温度THとの偏差がゼロを超えている場合は、ステッ
プS18へ移行し、ステップS18ではタイヤ内温度T
5のタイヤのIDがグループ1に入れられ、ステップS
20へ移行する。一方、タイヤ内温度T5とタイヤ内平
均温度THとの偏差がゼロ以下の場合は、ステップS1
9へ移行し、ステップS19ではタイヤ内温度T5のタ
イヤのIDがグループ2に入れられ、ステップS20へ
移行する。
請求項2の識別符号グループ分け手段に相当する。
ループ2とのどちらかに4つのIDが存在するか否かが
判断され、グループ1とグループ2とのどちらかに4つ
のIDが存在する場合には、ステップS21へ移行し、
ステップS21では、IDを4つ持つグループを装着タ
イヤのグループとしてIDを認識し、これを記憶して登
録する。一方、グループ1とグループ2とのどちらかに
4つのIDが存在しない場合には、ステップS22へ移
行し、装着タイヤのIDグループとして登録されている
IDの入れ替えをしない。
は、請求項3の装着タイヤ識別符号登録手段に相当す
る。
5に示すように、タイヤ交換前は、右前輪タイヤがID
1、左前輪タイヤがID2、右後輪タイヤがID3、左
後輪タイヤがID4、スペアタイヤがID5であったの
を、タイヤ交換後、右後輪タイヤがID5、スペアタイ
ヤがID3となった場合で、タイヤ交換後、車両が走行
した場合について、装着タイヤのID登録作用について
説明する。
において、ステップS1→ステップS2→ステップS4
→ステップS5→ステップS6へ進み、図6に示すよう
に、タイヤ内温度T1がタイヤ内平均温度THを上回っ
ていることで、ステップS6ではタイヤ内温度T1のタ
イヤ(右前輪に装着)のID1がグループ1に入れられ
る。
ステップS9へ進み、図6に示すように、タイヤ内温度
T2がタイヤ内平均温度THを上回っていることで、ス
テップS9ではタイヤ内温度T2のタイヤ(左前輪に装
着)のID2がグループ1に入れられる。
→ステップS13へ進み、図6に示すように、スペアタ
イヤとされた元右後輪のタイヤ内温度T3がタイヤ内平
均温度THを下回っていることで、ステップS13では
タイヤ内温度T3のタイヤ(スペアタイヤスペースに搭
載)のID3がグループ2に入れられる。
4→ステップS15へ進み、図6に示すように、タイヤ
内温度T4がタイヤ内平均温度THを上回っていること
で、ステップS15ではタイヤ内温度T4のタイヤ(左
後輪に装着)のID4がグループ1に入れられる。
7→ステップS18へ進み、図6に示すように、タイヤ
内温度T5がタイヤ内平均温度THを上回っていること
で、ステップS18ではタイヤ内温度T5のタイヤ(ス
ペアタイヤを右後輪に装着)のID5がグループ1に入
れられる。
ID1,ID2,ID4,ID5が存在し、グループ2
にはID3が存在し、グループ1には、4つのIDが存
在することになり、ステップS21へ進み、グループ1
を装着タイヤのグループとしてID登録(ID1,ID
2,ID4,ID5)をする。
図6に示すように、走行し始めると路面との摩擦熱で各
タイヤの内部温度は同じような温度特性により上昇する
傾向にあるのに対し、非装着タイヤ(スペアタイヤ)
は、車両のタイヤスペースに搭載されたままであるた
め、タイヤ内部温度が上昇しないので、温度変化がほと
んど無い。
タイヤ内平均温度THを基準とするタイヤ内温度T1,
T2,T3,T4,T5の大小判断により監視すること
で、装着タイヤ(ID1,ID2,ID4,ID5)と
非装着タイヤ(ID3)とを区別でき、区別された装着
タイヤのIDを登録することにより、上記例のように右
後輪タイヤをスペアタイヤに交換した場合でも、専用機
器を使用することなく、自動的にIDの登録し直しを行
うことができる。
一であるタイヤグループ(グループ1)と、該タイヤグ
ループとは走行時のタイヤ内温度の変化傾向が異なるタ
イヤのグループ(グループ2)に分け、走行タイヤ数
(4個)に相当する数のタイヤのIDがあるグループの
IDを、装着タイヤのIDとして登録するようにしたた
め、装着タイヤと非装着タイヤとを区別でき、タイヤ交
換した場合でも専用機器を使用することなく自動的にI
Dの登録し直しを行うことができる。
て、ステップS4において、4輪の装着タイヤ1,2,
3,4にスペアタイヤ5を加えた5輪のタイヤ内平均温
度THを算出し、ステップS5,S8,S11,S1
4,S17において、各タイヤ内温度T1,T2,
T3,T4,T5とタイヤ内平均温度THの偏差をそれ
ぞれ算出し、この偏差がゼロを超えている場合には該当
するタイヤのIDをグループ1に入れ、偏差がゼロ以下
の場合には該当するタイヤのIDをグループ2に入れる
ようにしたため、5輪のタイヤ内平均温度THを基準と
するタイヤ内温度T1,T2,T3,T4,T5の大小
判断という簡単な手法により、装着タイヤと非装着タイ
ヤとを確実に区別することができる。
テップS20において、グループ1とグループ2のどち
らかに4つのIDが存在する場合には、ステップS21
へ進み、IDが4つ存在するグループ1を装着タイヤの
ID識別符号として再登録し、また、グループ1とグル
ープ2のどちらかに4つのIDが存在しない場合には、
ステップS22へ進み、装着タイヤのIDの入れ替えを
せず既登録のままとするようにしたため、タイヤ交換に
よりスペアタイヤ5を装着した場合、同じタイヤ内温度
変化傾向示すものが4つ存在すると認識された時点で、
交換したスペアタイヤ5のID(ID5)が装着タイヤ
のIDとして全部入れ替えにより再登録され、タイヤ交
換後、早期にIDの登録し直しを行うことができる。
のID登録にあたって、装着タイヤのIDとして全部入
れ替えにより再登録する例を示したが、この第2実施例
は、装着タイヤのIDを一部入れ替えにより再登録する
ようにした例である。なお、第2実施例の構成について
は、第1実施例と同様であるので、図示並びに説明を省
略する。
び図8は第2実施例のタイヤ空気圧警報コントローラ1
2にて実行される装着タイヤのID登録演算処理の流れ
を示すフローチャートで、以下、各ステップについて説
明する。なお、ステップS101〜ステップS119
は、図3及び図4に示すフローチャートのステップS1
〜ステップS19と同様であるので、説明を省略する。
して分けたグループ1のIDと、既に装着タイヤとして
登録されているIDとに、共通する4つのIDが存在す
るか否かが判断され、共通する4つのIDが存在する場
合には、ステップS122へ進み、装着タイヤとして登
録されているIDの入れ替えが行われず、また、共通す
る4つのIDが存在しない場合には、ステップS121
へ進み、共通しないIDのみが入れ替えにより再登録さ
れる。
2は、請求項4の装着タイヤ識別符号登録手段に相当す
る。
あっては、第1実施例の(1),(2)の効果に加え、下記の
効果を得ることができる。
着タイヤとして分けたグループ1のIDと、既に装着タ
イヤとして登録されているIDとに、共通する4つのI
Dが存在する場合には、装着タイヤとして登録されてい
るIDの入れ替えが行われず、また、グループ1のID
と、登録されているIDとに、共通する4つのIDが存
在しない場合には、共通しないIDのみが入れ替えられ
るため、タイヤ交換によりスペアタイヤ5を装着した場
合、グループ1のIDと登録されているIDとが一致し
ないものが存在すると認識された時点で、交換したスペ
アタイヤ5のIDのみの部分入れ替えにより再登録さ
れ、タイヤ交換後、早期にIDの登録し直しを行うこと
ができる。
いるIDを基準とする部分入れ替えによる再登録である
ため、何らかの原因により誤ったIDが含まれても、誤
ったIDのみの入れ替えが行われることで、共通するI
Dは常に装着タイヤとして登録が確保されるというよう
に、信頼性の高い装着タイヤのID登録を行うことがで
きる。
圧モニター装置を第1実施例及び第2実施例に基づき説
明してきたが、具体的な構成については、これらの実施
例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項
に記載された本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変
更や追加等は許容される。
タイヤ温度の変化傾向が同一であるタイヤグループと、
該タイヤグループとは走行時のタイヤ温度の変化傾向が
異なるタイヤのグループに分けるタイヤグループ分け手
段として、5輪のタイヤ内平均温度THを基準とするタ
イヤ内温度T1,T2,T3,T4,T5の大小判断に
より行う例を示したが、5輪のタイヤ内温度の時間変化
を監視し、所定以上の温度上昇勾配を持つか否かにより
タイヤグループを分ける等、タイヤ内温度の特性の相違
に着目したグループ分けであれば他の手法を用いても良
い。
が設定車速以上の領域で行うとか、走行時間や走行距離
が所定以上の場合に行うとか、走行条件を明確にして処
理を行うようにしても良い。
された車両を示す全体図である。
ヤ空気圧センサ及びタイヤ空気圧警報コントローラを示
す詳細図である。
ヤ空気圧警報コントローラにて実行される装着タイヤの
ID登録演算処理の流れを示すフローチャート1であ
る。
ヤ空気圧警報コントローラにて実行される装着タイヤの
ID登録演算処理の流れを示すフローチャート2であ
る。
す図である。
性図である。
ヤ空気圧警報コントローラにて実行される装着タイヤの
ID登録演算処理の流れを示すフローチャート1であ
る。
ヤ空気圧警報コントローラにて実行される装着タイヤの
ID登録演算処理の流れを示すフローチャート2であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のタイヤを備えた車両において、 各タイヤの空気圧を検出する空気圧検出手段と、 各タイヤの温度を検出する温度検出手段と、 各タイヤ個別の識別符号と、前記空気圧検出手段で検出
した空気圧と、前記温度検出手段で検出した温度と、を
無線信号にて送信する送信手段と、 車両に取り付けられ、前記送信手段からの無線信号を受
信する受信手段と、 走行タイヤとして車両の車軸部に装着されている装着タ
イヤの識別符号を記憶する記憶手段と、 走行時のタイヤ温度の変化傾向が同一である第1のタイ
ヤグループと、該タイヤグループとは走行時のタイヤ温
度の変化傾向が異なる第2のタイヤグループに分けるタ
イヤグループ分け手段と、 走行タイヤ数に相当する数のタイヤの識別符号があるグ
ループのタイヤの識別符号を、装着タイヤの識別符号と
して前記記憶手段に登録する装着タイヤ識別符号登録手
段と、 を備えたことを特徴とするタイヤ空気圧モニター装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤ空気圧モニター
装置において、 前記タイヤグループ分け手段は、 全装着タイヤにスペアタイヤを加えた全てのタイヤの平
均温度を算出するタイヤ平均温度算出手段と、 各タイヤ温度とタイヤ平均温度の偏差をそれぞれ算出
し、この偏差がゼロを超えている場合には該当するタイ
ヤの識別符号を第1のグループに入れ、偏差がゼロ以下
の場合には該当するタイヤの識別符号を第2のグループ
に入れる識別符号グループ分け手段と、 を有することを特徴とするタイヤ空気圧モニター装置。 - 【請求項3】 請求項1〜2に記載のタイヤ空気圧モニ
ター装置において、 前記装着タイヤ識別符号登録手段は、 第1のグループと第2のグループのどちらかに走行タイ
ヤ数分の識別符号が存在する場合には、識別符号が走行
タイヤ数分存在するグループを装着タイヤの識別符号と
して前記記憶手段に再登録し、第1のグループと第2の
グループのどちらかに走行タイヤ数分の識別符号が存在
しない場合には、装着タイヤの識別符号の入れ替えをせ
ず既登録のままとすることを特徴とするタイヤ空気圧モ
ニター装置。 - 【請求項4】 請求項1〜2に記載のタイヤ空気圧モニ
ター装置において、前記装着タイヤ識別符号登録手段
は、 装着タイヤとして分けた第1のグループの識別符号と、
既に装着タイヤとして登録されている識別符号とに、共
通する走行タイヤ数分の識別符号が存在する場合には、
装着タイヤとして登録されている識別符号の入れ替えを
せず、第1のグループの識別符号と、登録されている識
別符号とに、共通しない識別符号が存在する場合には、
共通しない識別符号同士を入れ替えて前記記憶手段に登
録することを特徴とするタイヤ空気圧モニター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353714A JP3815304B2 (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | タイヤ空気圧モニター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001353714A JP3815304B2 (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | タイヤ空気圧モニター装置 |
Publications (2)
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