JP2003154511A - パネル製造方法及びその製造装置 - Google Patents

パネル製造方法及びその製造装置

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JP2003154511A
JP2003154511A JP2001356551A JP2001356551A JP2003154511A JP 2003154511 A JP2003154511 A JP 2003154511A JP 2001356551 A JP2001356551 A JP 2001356551A JP 2001356551 A JP2001356551 A JP 2001356551A JP 2003154511 A JP2003154511 A JP 2003154511A
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cement
mold
molding
elastic
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Mitsuyoshi Watanabe
光良 渡邊
Yoko Watanabe
曜子 渡邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セメントパネルを弾性力を利用し低コストで製
造する。 【解決手段】製造されるパネルは、短繊維の強化された
水セメント比の高いセメントモルタル7をパレット6に
載置し、ゴム型枠11を設けた上型枠9と側型枠8とを
有する小形のプレス機Aにより成型して製造される。セ
メントモルタル7は、弾性力を利用して均一に加圧さ
れ、通気ピンの弾性変形を利用して通気させ、ゴム型枠
11の通水溝を介してプレス時に絞り出される水を型枠
外に回収するようにして均質にプレスされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用構造物のセ
メントパネルの製造方法、及びその製造装置に関する。
さらに詳しくは、リブと緊結部を有し短繊維補強のなさ
れたセメントパネルを弾性型を介してプレス成形し製造
する製造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコンクリートを用いていろいろな
構造物を構築する場合、例えば土台、壁、柱等の基礎と
なるものにおいては、予め木製等の型枠を構造物に合わ
せて設置し、この型枠内にコンクリートを流し込み、こ
のコンクリートが乾燥し固まった後前記型枠を取り外す
と、硬化したコンクリート体がその構造物として形成さ
れる。通常コンクリート体の強度を確保するため鉄筋等
を入れている。
【0003】コンクリート体としてはその表面を仕上げ
てそのまま使用する場合と、このコンクリート体にさら
に建築材を付加して建築物を構築する場合があり、建築
物によってその構成は異なる。この方法は従来から一般
に行われている方法で、型枠の設置や取り外しを現場で
人手によって行う。
【0004】また最近はコンクリート構造体を形成する
方法の一つとして、前記のような型枠を使用せず、プレ
ート状の枠、即ちパネルそのものを構造物の一部として
コンクリートと一体化し構築する方法が提案されてい
る。その例として例えば特開昭59−10640号があ
る。
【0005】この提案の方法は構造物の一部となる平板
のコンクリート製型枠パネルを永久型枠の構成として予
め成形しておき、このパネルを向かい合わせで、複数の
パネルを厚さ方向に間隔をおいて配置し、また上下、幅
方向にも配置し枠を構成し、このパネル間を結合具によ
り結合した後、コンクリートを流し込み構造物を形成す
る施工方法である。またこのパネルは通常高圧プレスで
成型される。このようにコンクリートを枠間に流し込
み、型枠パネルと一体化して構築物を形成するのは公知
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の方法
は経済的、技術的にも又作業能率の上でも満足できるも
のではなかった。即ち前者においては、合板型枠をせき
板として設置しなければならないことと、また取り外し
を現場でしかも人手を介して行わねばならず、型枠の設
定に工数を要し、作業能率の面で問題があった。又流し
込んだコンクリートが乾燥し硬化するまで表面の仕上げ
等の工事はできず、さらに型枠の取り外しの時間も考慮
すると工事期間が長期化し経済的に問題となっていた。
さらに、使用した機材の一部は工事完了後廃棄処分しな
ければならず、地球温暖化、森林資源の枯渇化等に結び
つく環境対策上の問題点も有している。
【0007】又型枠を固定するために外周の補強も行う
必要があり、作業スペースも必要としていた。構築物の
良否が作業環境によって左右されるおそれもあった。さ
らに構造物は流し込んだコンクリートそのものであるた
め緻密性に欠け強度上問題があり、コンクリートそのも
のの材質も現場作業に左右される場合が多いので、欠陥
構造物になるおそれもあった。次に後者の場合は、型枠
をコンクリート製にして一体化するとしても、従来の型
枠をそのままプレート状の平板パネルとしているもので
あって、構造体そのものを強化するまでに至っていな
い。
【0008】特に高圧プレスに伴う従来のパネルについ
ては、製造方法を含め次のような欠点を有していた。強
度を強くすると切断加工性が劣り作業能率が落ちてい
た。施工性を追求すると、セメント製品のためその型が
複雑な3次元成型が必要となり最適な形状のものが製造
し難い。モルタルを加圧する油圧プレス加工板が金属製
であることから、モルタル材料が成型中早期に脱水した
部分がロックし加圧面全面に均質な圧力を加えることが
できなかった。不均一な加圧は強度や密度、吸水率等を
不均一にしてしまっていた。
【0009】金属製上型枠は、型を抜くとき真空作用が
生じ、被成型品と離脱し難い構成になっていた。剥離目
的で剥離剤を大量に使用する場合は脱水された水の処理
が環境上容易でなかった。また、剥離剤で製品表面に油
膜が付着するなど種々問題を有していた。さらに細部の
具体的な構成についても問題を有していて、たとえば、
パネルと流し込まれるコンクリートの接合部は直線的な
面となり接合力の点で問題があった。パネルそのものも
平板であるので曲げ強度に問題があり、特に薄いものは
欠けて破損するおそれもあり、技術的構成の上でも問題
があった。
【0010】さらに、リブを有していないので、断熱体
との間に空気層を構成するものではなく、空気層の必要
がある場合は、従来どおり構造体完成後に外側に設けな
ければならなかった。パネルそのものは、従来のコンク
リートの延長で製造されており、パネル自体を補強する
等の対策はあまりなされていない。
【0011】又本発明の対象ではないが、パネル間を結
合する結合具も種々提案されている。しかし、厚さ方向
及び幅方向にパネルを連結する手段としていずれも部品
が複数になり、しかも構成が複雑になっていた。また、
胴ブチを取り付け仕上げ材を施工する方法は、金属製の
釘やボルトによっていた。このため金属製の結合具は、
熱貫流比抵抗が少なく熱橋の原因となっていた。
【0012】このように従来の金属製の結合具では、コ
ンクリート構造体に完全な外断熱、通気、蓄熱層工事を
行うことは難しかった。このため取り付け作業に時間を
要し、思うように工期を短縮できず、経済的に高価にな
る傾向があった。
【0013】本発明は、このような技術背景にもとづい
てなされたものであり、以下の目的を達成する。本発明
の目的は、パネルを短繊維補強になされたセメントパネ
ルにし素材の強度を高め、緊結部とリブを設け、さらに
凹部を設けて、構造体にしたとき流し込まれるコンクリ
ートとの接着性を向上させたパネルを製造する製造方法
及びその製造装置の提供にある。
【0014】本発明の他の目的は、このパネルを弾性体
の型枠でセメント被成型品を均一に加圧し、均質な硬度
を有するセメントパネルを成型する製造方法及びその製
造装置の提供にある。本発明の更に他の目的は、このパ
ネルの製造を小形プレスで行うことを可能とし、コスト
低減を図ったパネル製造方法及びその製造装置の提供に
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパネル製造方法は、積層してコンクリート
構造物の型枠を構成することができるセメントパネルの
製造方法において、セメント系被成型材を前記セメント
パネル成型用の台に載置する工程と、弾性を持ち通気か
つ通水可能な上型枠で前記セメント系被成型材をプレス
により加圧する工程と、加圧により前記セメント系被成
型材中の空気及び水を絞り出す工程とからなっていて前
記セメント系被成型材を硬い塊に成型する。
【0016】また、前記セメントパネル成形用の前記台
に前記セメント系被成型材を載置する工程と、このセメ
ント系被成型材周囲を囲繞した側型枠を前記下型枠上に
設置する工程と、前記側型枠に進退自在に設けられたピ
ン体を前記セメントモルタル側に突き出す工程と、通気
ピンを有し、且つ、弾性変形可能な弾性型を成型部に取
り付けた上型枠を前記セメント系被成型材に加圧する工
程と、前記上型枠の加圧後前記ピン体を前記側型枠に引
き込める工程と、前記側型枠と前記上型枠をセメント系
被成型材から離型させる工程とからなっている。
【0017】さらに、前記加圧する工程は、前記通気ピ
ンが前記ピン体に圧接し膨らむ工程を含んでもよい。弾
性変形効果で通気空間を構成することができる。
【0018】さらに、前記ピン体を前記側型枠に引き込
める工程は、前記上型枠が加圧して前記セメント系被成
型材の水、及び空気が絞り出された後に行われる工程で
あってもよい。セメント系被成型材の水及び空気を絞り
出して硬い塊にした後にピン体を引き込めると安定的な
成型品が得られる。
【0019】さらに、前記ピン体を前記側型枠に引き込
める工程は、前記上型枠が加圧後、前記上型枠を微小上
昇させ加圧力を弱め、前記通気ピンを復元させ成型型内
に通気可能な状態にしてもよい。ピン体をスムースに引
き込めることができ、型くずれを起こさない効果があ
る。
【0020】さらに、前記上型枠の加圧工程は、前記弾
性型による弾性力で前記セメント系被成形材を等圧縮で
加圧する工程であってもよい。均一に加圧し、順次脱水
硬化させることで水や空気を取り除き品質のよい成型品
にすることができる。
【0021】本発明のパネル製造装置は、セメントパネ
ルを成型する製造装置において、セメント系被成型材を
載置するための台と、弾性を持ち通気かつ通水可能でプ
レスにより前記セメント系被成型材を加圧して水及び空
気を絞り出す上型枠と、からなっている。
【0022】また、前記セメント系被成型材が載置され
移動可能な台と、所定位置に位置決めされた前記台の周
囲に配置され上下方向に移動可能な側型枠と、この側型
枠に前記セメント系被成型材に対して進退自在に設けら
れたピン体と、前記側型枠内に挿入可能でこの側型枠と
相対移動し前記台に対し上下方向に移動する上型枠と、
この上型枠の成型部に前記セメントパネルの裏面を成型
するために設けられ被成型面形状に型形成された弾性型
と、前記弾性型の一部を構成し前記台上の被成型材側に
突き出された通気ピンとからなっている。
【0023】さらに、前記製造装置で成形されるパネル
は、複数個積層して構築されるコンクリート構造物の型
枠に使用されるセメントパネルであって、前記型枠の外
部に表出される表面に対して裏面に設けられ一方の方向
に配列され所定高さを有する複数のリブと、このリブの
配列方向両端にリブ間に跨って構成される縁部と、前記
リブの端部または前記縁部に設けられ外方に開放され結
合用の穴を有する緊結部と、前記リブと前記縁部とで囲
われた凹部とを有する短繊維補強のセメントパネルであ
ってもよい。
【0024】さらに、前記弾性型は、複数の凸板状ゴム
が間に通水溝を有して配列された構成のものであっても
よい。ゴムは安価で入手し易い部材でありメンテナンス
にも好適である。さらに、前記通気ピンは、前記上型枠
の前記弾性型が成型のため下降したとき、前記ピン体に
圧接して弾性変形し膨らむ構成になっていてもよい。弾
性変形効果で通気空間を構成できる。さらに、前記ピン
体は、先細形状をなしていてもよい。ピン体をセメント
系被成型材から側型枠側に引き抜くとき、セメント系被
成型材との間の抵抗値を低減するのに効果的である。さ
らに、前記弾性型は、成型面を金網、及び布で覆われた
構成にしてもよい。弾性型の通水溝に加圧過程でセメン
トモルタルが侵入することを防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。図1に示すものは、本発明の製
造方法及びその製造装置で製造されたパネル1で、図1
はパネル1の裏面1aを示す外観図で、図2はパネル1
の表面1bを示す外観図である。パネル1はプレス加工
によるセメントモルタル(セメント系被成型材)製のも
のである。パネル1は、建築物構造体等の壁面あるいは
柱等の基本材として使用され、裏面側に鉄筋や断熱材等
を取り付け、裏面を対向させ他のパネルを向かい合わせ
で取り付け、空間にコンクリートを流し込んで形成され
る構造体の基礎部材である。本発明のパネル1は、より
強度を高めるためと製造上の効果から短繊維補強のセメ
ントモルタルの部材としている。
【0026】本実施例では、パネルをセメントモルタル
としているが、他のセメント製品、例えば、リサイクル
品を混入して製造されるセメント製品であってもよい。
このパネル1を説明する上で、次のように定義する。即
ち、図1において、パネル1の(イ)を長手方向とし、
(ロ)を幅方向とし、(ハ)を厚さ方向とする。このパ
ネル1は、プレス成形された薄肉の短繊維補強セメント
モルタル製で、例えば大きさが長さ600mm、幅300
mm、厚さ10mmで、容易に人手で持ち運びが可能であ
る。
【0027】図2はパネル1の表面1bを示している。
パネル1は構造体の外壁をなすもので、一定の品質と強
度を要求される。コンクリート強度は水セメント比で決
まるため、一般にはできるだけ水セメント比を小さくす
るようにしている。プレスの場合、プレス時に水と空気
を絞り出すので、当初の配合で水セメント比が大きくな
ってもプレス後は水セメント比が小さくなる。
【0028】プレス加工することによりこのパネル1を
緻密にし、品質を一定なものにしている。成形後、室内
養生、蒸気養生過程を経て硬化完成させる。このパネル
1は成形後、塗装などの仕上げを施しておけば、構造体
として完成した後で外装仕上げ等を行う必要はない。ま
た、壁の内側に相当するパネル1の裏面1aに、備長
炭、けい藻土、ゼオライト、活性炭など吸着性や調湿の
高い素材を入れると、室内に有機ガスを発生させ快適な
湿度を保たせ、健康によい室を構成することができる。
【0029】図2のパネル1の表面1bは平壁面になっ
ており、構造物の表面となる。図1のパネル1の裏面1
aは構造物の内側になる部分で、構造的に本発明のパネ
ル1の特徴をなす部分である。図3は、裏面1aを示す
平面図である。次にこの裏面1aの構造について詳述す
る。裏面1aの幅方向ロに沿って複数のリブ2が設けら
れ、このリブ2はパネル1面に対し厚さ方向ハ内側に根
元をR形状にして張り出されたものである。このリブ2
は根元から先端部にかけて細くテーパ状になっている。
【0030】また、このリブ2はパネル1に幅方向ロに
連続的な線状をなして形成され、ほぼ等間隔で複数設け
られている。実施例では直線状に設けられているが、角
度を有する線状であってもよく、また曲線を有する線状
であってもよい。このリブ2の両端部は、膨らみ部2a
を有し、この膨らみ部2aと連なってリブ2間に長手方
向イに沿って縁部3を構成している。この縁部3とリブ
2で囲われた部分は凹部4を形成している。
【0031】このようにこのリブ2、縁部3,凹部4を
形成することにより、パネル1面の表面積が大きくな
り、流し込まれるコンクリートとの接合力(付着力)が
高まることになる。さらにこのリブ2をパネル1に設け
たことにより、パネル1の単体としての曲げ強度を高め
ることになり、例えば作業中に誤ってパネル1を破損さ
せてしまうようなおそれは解消される。
【0032】また、リブ2を設けることはコンクリート
構造体を形成した後、地震等の災害に対しても耐久性を
向上させることに役だっている。このリブ2はコンクリ
ート構造体が完成された場合、構造体の内部に埋没する
ので目に触れることはない。図4は、複数のパネル1を
結合させる構成を示しているが、このリブ2の膨らみ部
2aには、幅方向に緊結部材5を取り付けるための切り
欠き状の緊結部2bが形成されている。
【0033】この緊結部2bは取り付けられる緊結部材
5(図4参照)の形状に合わせて形成されている。即
ち、この緊結部2bは前記パネル1では切り欠き面が幅
方向の両面とも厚さ方向に平行なくぼみとして設けら
れ、さらにこのくぼみの下部に緊結部材5の突起部5a
が挿入される緊結穴2cが設けられている。従って、緊
結部材5はパネル1の厚さ方向に平行に取り付けられ
る。
【0034】前記パネル1は前述のように高精度のプレ
ス成形がなされているので、寸法精度はよく、例えば±
0.25mm以内にできる。従って緊結部2bの寸法も高
精度になる。前記リブ2は2つのパネル1に跨って対称
に配置されているので、リブ2の幅方向の向きを変えて
も同じ構成なっている。従って現場でパネル1の向きを
気にせず作業ができる。
【0035】パネル1で構造物を構成する場合、断熱体
を挿入する場合もある。この断熱体は、例えば合成樹脂
発泡体等で構成される。この断熱体は予め前記パネル1
に取り付けておいてもよく、現場の現状に合わせ、後で
取り付けてもよい。また、気候の厳しい寒冷地で施工す
る場合は、断熱体を厚くするとよい。
【0036】この断熱体の取り付けによって、前記パネ
ル1の壁面との間にリブ2の高さ分のすき間、即ち通気
層が生じる。このため、完成されたコンクリート構造体
は断熱性と通気性がよくなる。この通気層は、断熱材中
の有害な湿気を取り除くための換気層となる。建築等の
構造物の壁になる部分は、前記パネル1を厚さ方向、長
手方向及び上下方向に積み重ね合わせて枠を構成しコン
クリートを流し込み施工されるが、このときこのパネル
1間に相互に跨って緊結部材5を取り付ける。
【0037】図4は、積層される2つのパネルの結合部
分を示している。図に示すように、この緊結部材5は略
H字形状で対称形をなし、平板の両端に外方に向かって
各2つの突起部5aを有するものである。この突起部5
aがパネル1の緊結穴2cにはめ込まれる。これにより
2つのパネルは一体的に接合され、これを複数のパネル
1に次々とはめ込み構造物を構成していく。この緊結部
材5の材質は特定するものでないが、合成樹脂製として
いる。この場合、合成樹脂製の緊結部材5でパネル1を
ベースに構造物を形成したとき、外壁からの熱貫入を抑
制することができる。この緊結部材5は本発明の対象で
ないので詳細の説明は省略する。
【0038】次にパネル1を成型する製造方法及び製造
装置について説明する。このパネル1は、前述のとおり
プレスにより成型されるものである。従って、プレスの
型が製造のメインとなるので、以下特にその型装置につ
いて説明する。図5から図11までは、原料のモルタル
投入からパネルが完成するまでの成型過程を図解した説
明図である。図は模式的に作図している。図5以下、後
述するピン12を有して、パネル1のリブ2部分の成型
状態を示す成型を中心に説明する。パネル1のリブ2部
分は図3に示すZ−Z断面で、以下この部分を成型する
型枠構成を中心に説明する。また、図3のW−W断面
は、パネル1の凹部4に該当するが、この型枠は図5に
おいてイに示される。
【0039】図5は、製造装置であるプレス機Aのパレ
ット6(台)上に水で練り上げられたセメントモルタル
7(セメント系被成型材)が所定量供給載置されプレス
機Aの中央部に移動して位置決めされた状態を示してい
る。このパレット6は、図15に示すようにプレス機A
から離れ移動することができる形状をなしている。プレ
ス機Aに設置される前に予め所定量のセメントモルタル
を載せてからプレス機Aに挿入することができる。
【0040】また、このパレット6は重ね置きが可能な
構成になっており、例えば完成品を乾燥させるまでパレ
ット6に載置したままプレス機Aから取り出し放置で
き、重ね置きは床スペースの有効利用に効果的である。
図15の場合は、2段重ねをした例である。図の場合の
パレット6は、補強された鉄板構成としている。足部を
設け重ね置きできるように構成しているが、形状はこれ
に限定されるものではない。
【0041】プレスの型である側型枠8と上型枠9は、
上方に待機している。側型枠8はパレット6周囲を囲う
ように設けられ、この側型枠8にはパネル1の緊結部2
b成型のためのピン体10が進退自在に設けられてい
る。このピン体10の先端の形状はパネル1の緊結部2
bの形状になっている。一方上型枠9は、側型枠8内に
はまり込む状態でパレットの直角方向に進退移動可能で
ある。
【0042】上型枠9には、パネル1の裏面1a形状に
沿った凸状のゴム製のゴム型枠11がパレット6に対向
して設けられている。このゴム型枠11は、図12に成
型側の面を示している。またこのゴム型枠11は、複数
のゴム凸部11aと隙間である通水溝11bを有して配
列され、各ゴム凸部11aの先端が合成して例えばパネ
ル1の凹部4に相当する形状を構成している。図13は
図12のX−X断面を示し、図14は、図13のY−Y
断面を示している。
【0043】このゴム型枠11の構造をさらに詳述する
と、このゴム型枠11は図13及び図14のような構造
になっており、鉄板状の上型枠9にゴム型枠11の裏面
のゴム部分が接着されている。このゴム型枠11は、型
側表面に金網11eが設けられ、さらにその上に布11
fが貼られた構成になっている。水に溶けたセメントが
通水溝11bに侵入しないようになっている。
【0044】このゴム型枠11は、前述のようにゴム凸
部11aを並べた構成のもので、このゴム凸部11aの
相互間に隙間として通水溝11bが設けられている。こ
の通水溝11bの底部の所定位置に排水口11cが設け
られ、プレス成形で絞り出された水等は、この通水溝1
1b、排水口11cを介して上型枠9の鉄板とゴム部分
の間に設けられた排水溝11dに導かれ型の外部に排出
される。さらに、パネルのリブに相当する上型枠9のゴ
ム型枠11には、側型枠8のピン体10の進退方向の直
角方向に、複数のゴム製の通気ピン12がプレス時にピ
ン体10の先端に当接可能に突き出して設けられてい
る。
【0045】図6は、側型枠8がパレット6上に当接し
た状態を示している。セメントモルタル7はある程度型
形状に合わせて均一にならし、パレット6中央部に置か
れるようにしているので、側型枠8とパレット6との当
接面に入り込むことはない。上型枠9は待機したままで
ある。側型枠8と上型枠9は相互に案内され相対的に移
動が可能で、図示していないが側型枠8はプレス工程と
は別に移動のため設けられた駆動装置により動作する。
上型枠9は、図示していないがプレス本体の油圧駆動装
置で動作される。
【0046】側型枠8がパレット6に当接した後ピン体
10がパレット6中央部側、即ちセメントモルタル7側
に突き出される。このピン体10はパネル1の緊結部2
bの数だけあり、全てが同時に動作する。ピン体10
は、側型枠8に設けられたエアーシリンダ10aにより
動作する。このピン体10の先端10bは、緊結部材5
の突起部5aがはまり込むパネル1の緊結穴2cと同形
状になっていて、引き抜きの抵抗値を低減するためもあ
ってやや細くした形状としている。
【0047】図7は、上型枠9が下方向に移動してパレ
ット6上のセメントモルタル7を加圧している状態を示
している。この加圧は油圧プレスにより0.5〜1N/
mm2のプレス力である。従ってこのプレス機Aは小形の
機械で大型のものではない。上型枠9には前述のとおり
ゴム型枠11が設けられているので、セメントモルタル
7はこのゴム型枠11を介し弾性力を受けて加圧され
る。上型枠9が所定位置まで降下し位置決めされても、
セメントモルタル7は水セメント比が大きく水を多く含
み柔らかくされているので、尚も弾性力で加圧を継続し
て型形状に均等に加圧され、セメントモルタル7内の空
気や水が抜かれる。
【0048】上型枠9には通気ピン12を有していて空
気を抜く構造になっている。この弾性体である通気ピン
12の先端は、加圧されて側型枠8のピン体10の先端
10bに対し圧接する。この圧接の際、通気ピン12
は、図に示すように膨らみ径が大きくなる。また、水は
ゴム凸部11a間の隙間である通水溝11bに浸み出
し、この通水溝11bの所定位置に設けられた排水口1
1cからゴム型枠11外に回収されるようになってい
る。このように時間は多少かかるが、セメントモルタル
7はゴム型枠11の弾性力により徐々に均等に加圧され
る。
【0049】この結果、加圧されたセメントモルタル7
は高圧プレスで瞬時にプレスされたものと同様の加圧状
態となる。本発明の場合は、弾性力を利用しているの
で、セメントモルタル7を均一に加圧し、加圧が一定し
品質のよいパネルを成型することができる。セメントモ
ルタル中の余分の水分や空気が絞り出され、所定の水セ
メント比の硬い塊になるので、乾燥後に内部に空洞が少
なく密度が高く硬いパネル1が製造できる。
【0050】ただし、セメントが結晶し硬化するときに
必要な水分は、成型後にお湯を噴霧、又はパネル1の凹
部4に入れて養生する。図8は、図3のW−W断面に該
当するパネル1の成型型枠によるプレス状態を示してい
る。これは、図5のイに相当し、ピン体10の出し入れ
構成はない。型枠形状が異なるのみで前述と同様に全て
の面が同時進行でプレスされる。
【0051】次に図9に示すようにセメントモルタル7
の加圧が均質になったところで、上型枠9をプレス力が
ゼロになる位置まで少しだけ戻す。このとき通気ピン1
2は、加圧状態から開放され、膨らみ状態から収縮して
もとの形状に戻る。このときセメントモルタル7との間
に膨らみに相当する分の空間7aが生じる。空間7a
は、上型枠9が上昇したことで、上昇方向のゴム型枠1
1とセメントモルタル7との間にも生じる。これら空間
7aには、上型枠9に通じる通気穴(図12の9a参
照)から空気が入るようになっている。従って、型開き
のとき真空状態にはならないので型くずれは起きない。
この状態でさらに、図9に示すように側型枠8の全ての
ピン体10をエアーシリンダ10aの動作でセメントモ
ルタル7から引き抜き側型枠8内に引き込める。
【0052】上型枠9の離脱動作、及びピン体10引き
込み動作の際の空気取り込みは通気ピン12によって行
う。これは、通気ピン12部分の空間7aは通気されて
いるので、ピン体10の先端10bが引き抜かれても、
空間7aからの通気で先端10b引き抜き空間は通気さ
れるの真空になることはない。従って、ピン体10はセ
メントモルタル7からスムースに引き抜くことができ
る。
【0053】次に側型枠8のみを図10に示すように上
型枠9、セメントモルタル7、及びパレット6に対し相
対的にやや上昇させ、密着状態を解除する。これは相対
的に上型枠9でセメントモルタル7を抑えることにな
り、この動作で側型枠8とセメントモルタル7とでズレ
が生じ、セメントモルタル7に対しての拘束状態が解か
れる。この処置をすることにより、正規に上型枠9と側
型枠8を型開するときセメントモルタル成型品の型くず
れを防止している。
【0054】このように上型枠9、及び側型枠8がセメ
ントモルタル7との密着状態が解除された後に、図11
で示すように上型枠9、及び側型枠8を同時に上昇させ
型抜きを行う。型抜きがなされパレット6上に残された
セメントモルタル7が養生前の成型パネル14である。
図の(a)は、パネル1のリブ2に相当する部分の成型
パネルの断面図である。プレス過程で通気ピン12が挿
入されていた部分が空間7aのままになっているが、パ
ネル1で構造体を構築するとき、コンクリートが注入さ
れるとこの空間7aもコンクリートで埋められるので、
製造上の問題点はない。図の(b)は、パネル1の凹部
4に相当する成型パネルの断面図である。この成型パネ
ル14は完成後湯につけ養生させ、その後乾燥させ硬化
すると製品としてのパネル1になる。図16は、以上述
べてきた製造工程をまとめた説明図で、セメントモルタ
ルからパネルがプレス成形され完成するまでの順序を示
している。
【0055】以上のような工程でセメントモルタル7を
成型し、小形のプレス加工であるにも関わらず、最終的
には、高圧プレスで製造されると同様の水セメント比の
一定した緊結部2bとリブ2を有する短繊維補強セメン
トモルタルのパネル1が製造される。また、製造された
パネル1の圧縮強度は80N/mm2以上で、曲げ強度は
10N/mm2以上、さらに、吸水率は3%以下の製品と
なる。完成されたパネル1は、前述のとおり複数のパネ
ル1を積層させ、パネル1間に鉄筋を入れ、断熱材を入
れ、緊結部材5で固定位置決めして構造物の基本枠体が
できる。
【0056】枠体を組み立てるのは人手による。現場に
おいて、平らになった面に所定のパネル1を配置し、位
置が定まったところで、断熱体を入れ、補強用の鉄筋を
挿入し、続いて緊結部材5を次々とはめ込み、さらにパ
ネル1を積み重ね同様の施行を繰り返し壁または柱等を
構成する。枠体の構成が完成した後、この枠体内にコン
クリートを流し込み構造物が完成する。パネル1の表面
は構造物の表面に露出されるが、裏面は構造物の中に埋
没される。
【0057】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明の具体的構成はこの実施例に限定されるもの
ではない。パネルは数量が多いので流れ作業的に製造さ
れる。この製造工程に合わせた構成によって形状等は変
わることもある。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造装置
で成型されたパネル体は、裏面にリブを構成し、また緊
結部を設け結合具が取り付けやすい構造とし、成型過程
で水と空気を確実に抜く方法で製造されている。さらに
パネルの幅方向端部に長手方向に沿って縁部を構成し、
リブとの間に凹部を構成したことにより、少ない材料で
パネル自体の強度を向上させたものとし、流し込まれる
コンクリートとの密着性を高めることとなった。
【0059】本発明のパネル製造装置は、上型枠にゴム
型枠を設けることにより、小形のプレス機械でも弾性力
を利用することで均一なプレス成形により均質で、高圧
プレス機械でプレスされたパネル同様の硬度、密度を有
するパネルを製造できる。この結果、品質向上の伴った
低コストのパネル製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のパネルの裏面を示した外観図
である。
【図2】図2は、本発明のパネルの表面を示した外観図
である。
【図3】図3は、パネルの裏面を示す平面図である。
【図4】図4は、パネル間に緊結具を取り付けた構造物
の一部を示す断面図である。
【図5】図5は、セメントモルタルの供給されたパレッ
トがプレス位置に位置決めされた状態を示す製造装置の
説明図である。
【図6】図6は、側型枠がパレット上に下降しピン体が
突き出された状態を示す製造装置の説明図である。
【図7】図7は、上型枠がパネルのリブに相当する部分
のセメントモルタルを加圧している状態を示す製造装置
の説明図である。
【図8】図8は、上型枠がパネルの凹部に相当する部分
のセメントモルタルを加圧している状態を示す製造装置
の説明図である。
【図9】図9は、上型枠が微小上昇しピン体が側型枠に
引き込まれた状態を示す製造装置の説明図である。
【図10】図10は、側型枠がやや上昇しセメントパネ
ルとの密着状態を解消した状態を示す製造装置の説明図
である。
【図11】図11は、上型枠、及び側型枠が上昇し型抜
き状態を示す製造装置の説明図である。図の(a)は、
パネル1のリブ2に相当する部分の成型パネルの断面図
で、図の(b)は、パネル1の凹部4に相当する成型パ
ネルの断面図である。
【図12】図12は、ゴム型枠を示す部分平面図であ
る。
【図13】図13は、ゴム型枠の部分断面を示し、図1
2のX−X断面図である。
【図14】図14は、ゴム型枠の部分断面を示し、図1
3のY−Y断面図である。
【図15】図15は、2段重ねのパレット構成を示す正
面図である。
【図16】図16は、セメントパネルを製造する工程の
流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1… パネル 2… リブ 2a… 緊結部 6… パレット 7… セメントモルタル 8… 側型枠 9… 上型枠 10…ピン体 11…ゴム型枠 11b…通水溝 12…通気ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 光良 神奈川県相模原市下九沢1764番14号棟101 号 (72)発明者 渡邊 曜子 神奈川県相模原市下九沢1764番14号棟101 号 Fターム(参考) 4G054 AA01 AB03 AC00 BA02 BA22 BA25 BA45 BA64

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層してコンクリート構造物の型枠を構成
    することができるセメントパネルの製造方法において、 セメント系被成型材を前記セメントパネル成型用の台に
    載置する工程と、 弾性を持ち通気かつ通水可能な上型枠で前記セメント系
    被成型材をプレスにより加圧する工程と、 加圧により前記セメント系被成型材中の空気及び水を絞
    り出す工程とからなり、前記セメント系被成型材を硬い
    塊に成型することを特徴とするパネル製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のパネル製造方法におい
    て、 前記セメントパネル成型用の前記台に前記セメント系被
    成型材を載置する工程と、 このセメント系被成型材周囲を囲繞した側型枠を前記台
    上に設置する工程と、 前記側型枠に進退自在に設けられたピン体を前記セメン
    ト系被成型材に突き出す工程と、 通気ピンを有し、且つ、弾性変形可能な弾性型を成型部
    に取り付けた上型枠を前記セメント系被成型材に加圧す
    る工程と、 前記上型枠の加圧後前記ピン体を前記側型枠に引き込め
    る工程と、 前記側型枠と前記上型枠をセメント系被成型材から離型
    させる工程と、からなるパネル製造方法。
  3. 【請求項3】前記請求項2に記載のパネル製造方法にお
    いて、 前記加圧する工程は、前記通気ピンが前記ピン対に圧接
    し膨らむ工程を含むことを特徴とするパネル製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のパネル製造方法におい
    て、 前記ピン体を前記側型枠に引き込める工程は、前記上型
    枠が加圧して前記セメント被成型材の水、及び空気が絞
    り出された後に行われる工程であることを特徴とするパ
    ネル製造方法。
  5. 【請求項5】請求項2に記載のパネル製造方法におい
    て、 前記ピン体を前記側型枠に引き込める工程は、前記上型
    枠が加圧後、前記上型枠を微小上昇させ加圧力を弱め、
    前記通気ピンを復元させ成型型内に通気可能な状態にし
    た後に行うようにした工程であることを特徴とするパネ
    ル製造方法。
  6. 【請求項6】請求項2に記載のパネル製造方法におい
    て、 前記上型枠の加圧工程は、前記弾性型による弾性力で前
    記セメント系被成形材を等圧縮で加圧する工程であるこ
    とを特徴とするパネル製造方法。
  7. 【請求項7】セメントパネルを成型する製造装置におい
    て、 セメント系被成型材を載置するための台と、 弾性を持ち通気かつ通水可能でプレスにより前記セメン
    ト系被成型材を加圧して空気及び水を絞り出す上型枠と
    からなることを特徴とするパネル製造装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のパネル製造装置におい
    て、 前記セメント系被成型材が載置され移動可能な台と、 所定位置に位置決めされた前記台の周囲に配置され上下
    方向に移動可能な側型枠と、 この側型枠に前記セメント系被成型材に対して進退自在
    に設けられたピン体と、 前記側型枠内に挿入可能でこの側型枠と相対移動し前記
    台に対し上下方向に移動する上型枠と、 この上型枠の成型部に前記セメントパネルの裏面を成型
    するために設けられ被成型面形状に型形成された弾性型
    と、 前記弾性型の一部を構成し前記台上の被成型材側に突き
    出された通気ピンとからなることを特徴とするパネル製
    造装置。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のパネル製造装置におい
    て、 製造される前記セメントパネルは、複数個積層して構築
    されるコンクリート構造物の型枠に使用されるセメント
    パネルであって、 前記型枠の外部に表出される表面に対して裏面に設けら
    れ一方の方向に配列され所定高さを有する複数のリブ
    と、 このリブの配列方向両端にリブ間に跨って構成される縁
    部と、 前記リブの端部または前記縁部に設けられ外方に開放さ
    れ結合用の穴を有する緊結部と、 前記リブと前記縁部とで囲われた凹部とを有する短繊維
    補強のセメントパネルであることを特徴とするパネル製
    造装置。
  10. 【請求項10】請求項8に記載のパネル製造装置におい
    て、 前記弾性型は、複数の凸板状ゴムが間に通水溝を有して
    配列された構成のものであることを特徴とするパネル製
    造装置。
  11. 【請求項11】請求項8に記載のパネル製造装置におい
    て、 前記通気ピンは、前記上型枠の前記弾性型が成型のため
    下降したとき、前記ピン体に圧接して弾性変形し膨らむ
    構成になっていることを特徴とするパネル製造装置。
  12. 【請求項12】請求項7に記載のパネル製造装置におい
    て、 前記ピン体は、先細形状をなすことを特徴とするパネル
    製造装置。
  13. 【請求項13】請求項10に記載のパネル製造装置にお
    いて、 前記弾性型は、成型面を金網、及び布で覆われた構成で
    あることを特徴とするパネル製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110370428A (zh) * 2019-08-14 2019-10-25 通榆加亿科技环保建筑材料有限公司 一种湿法生产高强混凝土制品专用模具

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