JP2003153976A - 浴 槽 - Google Patents

浴 槽

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JP2003153976A
JP2003153976A JP2001355903A JP2001355903A JP2003153976A JP 2003153976 A JP2003153976 A JP 2003153976A JP 2001355903 A JP2001355903 A JP 2001355903A JP 2001355903 A JP2001355903 A JP 2001355903A JP 2003153976 A JP2003153976 A JP 2003153976A
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JP
Japan
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bathtub
temperature
mist
air
hot water
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JP2001355903A
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English (en)
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Masayuki Shigaraki
正幸 信楽
Yoshikazu Go
郷  芳和
Noriko Hashida
規子 橋田
Takashi Minamikanayama
崇 南金山
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体に負担がなく、短時間で快適な発汗作用
を得ることができる浴槽を提供する。 【解決手段】 浴槽内に向かう高温ミスト吹き出し口と
入浴者の顔面、首に向かう空気吹き出し口を浴槽内に設
け、浴槽内で加温されたミストや温水にて体温の上昇を
図り発汗を促進すると同時に、入浴者の首、顔面に向け
て風を送ることにより顔や首の汗を蒸発しやすくし、汗
がしたたり落ちることなく、また、汗の蒸発潜熱がうば
われることにより首から上の皮膚温を下げ、深部温が上
昇するにも関わらず快適感を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身体に負担がなく発
汗を促進する浴槽に係り、特に短時間で身体が温まりか
つ快適な発汗作用を得ることが可能な浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発汗を促進する入浴方法として、
乾式サウナ、湿式サウナ、箱蒸し等がよく知られてい
る。また、特開平8−66455号に見られるように、
浴槽の蓋に形成した開口部から顔を出して、足が浸る程
度の浴湯と蓋の間に発汗促進部を形成し、スチームや熱
風を導入する浴槽が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の乾式サウナ、湿
式サウナは、温熱空気やスチームが直接顔にあたるた
め、発汗作用は強いが不快感が強い。一方、箱蒸しや特
開平8−6645の浴槽は、顔が温熱部の外に出ている
ため、発汗するまでは快適であるが、発汗後は浴室内の
湿度が高いため汗が蒸発しにくく顔に汗がしたたるた
め、不快感を感ずるという問題があった。また、通常の
半身浴や全身浴でも発汗はするが、半身浴では上半身が
冬期温まりにくく発汗までの時間がかかり、全身浴で
は、水の静水圧により心臓や肺への負担が大きいという
問題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、身体に負担がなく、短時
間で快適な発汗作用を得ることができる浴槽を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、浴槽内に向かう高温ミスト吹き出し口と入浴者の顔
面、首に向かう空気吹き出し口を浴槽内に設け、浴槽内
で加温されたミストや温水にて体温の上昇を図り発汗を
促進すると同時に、入浴者の首、顔面に向けて風を送る
ことにより顔や首の汗を蒸発しやすくし、汗がしたたり
落ちることなく、また、汗の蒸発潜熱がうばわれること
により首から上の皮膚温を下げ、深部温が上昇するにも
関わらず快適感を向上させることができる。空気吹き出
し口を浴槽内に設けることにより、天井や壁の吹き出し
口に比較し、顔や首にピンポイントで風を送ることがで
き、より少ない風量で顔に高温ミストがあたるのが防止
でき、より快適感が得られる。
【0006】また、内臓した循環ポンプにより浴槽には
ったお湯を肩に流すことが可能なお湯吐水口を有するこ
とにより、冬期上半身が冷えることなく腰程度の半身浴
を行うことが可能となり、高温ミストや空気吹き出しの
併用により、水の静水圧による心臓や肺への負担をかけ
ることなく快適に発汗を促進することができる。
【0007】さらに浴槽の蓋を併用することにより、高
温ミストの流出を防げ効率よく身体を温められる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の浴槽の材質は、特に限定
されず、例えば、硝子繊維強化不飽和ポリエステル樹脂
(FRP)、SMC、人工大理石、ホーロー、ステンレ
ス等があげられる。
【0009】以下本発明の浴槽の実施例を図面に基いて
説明する。図1は、本発明の浴槽の一例を示す斜視図で
ある。図2および図3は入浴中の高温ミスト、風、浴
湯、肩湯の状態を示した図である。
【0010】図1において、1はFRP製の浴槽であっ
て、足側の外壁に高温ミスト発生装置3が装着されてお
り、給湯配管5により給湯装置6から給水されたお湯が
噴射ノズル4により霧状のミストになり、ミスト吹き出
し口7から浴槽内に高温ミスト15が吹き出すようにな
されている。
【0011】頭部に近い側壁のリム面に左右二つの空気
吹き出し口8があり、空気配管9より送風機10から送
風された風16が首から顔に向けて吹き出すようになっ
ている。この送風は、外気からの送風であっても、浴室
外の室内からの送風であってもよい。
【0012】ミスト吹き出し口から吹き出す高温ミスト
の温度は35℃以上50℃以下であり、体温以下の35
℃未満だと身体が温まらず、50℃より高い温度では熱
すぎやけどの可能性がある。
【0013】空気吹き出し口から吹き出す空気の温度は
外気温や室温のままでよいが、5℃以上45℃以下が好
ましい。5℃未満では、冷たすぎ、45℃より高いと熱
すぎる。
【0014】また、吹き出す空気は外気のままでもよい
が、エアコンにより空調で温度と湿度がコントロールで
きれば、爽快感をさらに高めることができる。
【0015】浴槽に内臓した循環ポンプ12により、浴
槽に腰程度まではったお湯17を背凭れ部2上部に設置
したお湯吐水口11から肩に循環して肩湯18として流
すことにより、冬期の入浴直後の高温ミストだけでは温
まりにくい下半身や肩から上半身にかけての体温の上昇
を補うことが可能となる。また、高温ミストだけでは得
られないお湯の浮力によりさらにリラックス効果が高ま
る。なお、肩へのお湯の循環は途中でやめることも可能
である。お湯の温度も温熱感に応じて調整できる。
【0016】高温ミストの浴槽外への流出を防ぐため、
浴槽の蓋13を併用することもできる。蓋の材質は、特
に限定されず、例えば、FRP,硬質合成樹脂、硬質合
成樹脂発泡体等があげられる。形状は、入浴者の頚部が
挿入出できる切欠部が設けられていることが望ましく、
平板状でも、複数枚の同大の矩形状平板を分離した状態
で軟質合成樹脂フィルムで被覆して折り畳み可能に連接
したものであっても、略半円形筒状体を巻回可能に連接
したものであっても、何れでもよい。
【0017】前記浴槽により、入浴者の肩から下を高温
ミストまたはお湯で加温し、皮膚温の上昇を通した静脈
還流により直腸温や鼓膜温や脳温等の深部温の上昇がす
すみ全身の発汗が促されるとともに、顔に風速0.5m/
s以上8m/s以下の空気をあてることにより顔の汗の蒸
発を促進し快適に発汗することが可能となる。顔にあた
る空気の風速が0.5m/s未満では汗の蒸発を促進す
る効果がなく、8m/sより大きいと強すぎて不快に感
じる。風速は一定でもよいが、1/fのゆらぎ等変速で
あってもよい。
【0018】高温ミスト、風、肩湯の調節は手元に設置
された操作部14によりコントロールできるようになっ
ている
【0019】前記浴槽を用いた入浴の効果を実施例で示
す。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。入浴の効果は、所定の異なる条件にて15名の
被検者を入浴させ、各被検者の申告による発汗を感じ始
める時間、入浴中の温冷感、入浴中の肺・心臓への圧迫
感、入浴中の快適感および入浴中の発汗感で評価し、個
々の被検者の平均値を示した。入浴中の快適感は入浴1
5分後に7段階に区分された評価値で、+3が非常に快
適、+2がかなり快適、+1がやや快適、0がどちらと
もいえない、−1がやや不快、−2がかなり不快、−3
が非常に不快な状態であると評価された値であり、入浴
中の温冷感は入浴3分後に7段階に区分された評価値で
+3が非常に暑い、+2がかなり暑い、+1がやや暑
い、0がちょうどよい、−1がやや寒い、−2がかなり
寒い、−3が非常に寒い状態であると評価された値であ
る。入浴中の肺・心臓への圧迫感は3段階に区分された
評価値で+2が圧迫感がある、+1がややある、0がな
い状態であると評価された値であり、発汗感は入浴20
分後に4段階に区分された評価値で+3が非常に汗をか
いている、+2がかなり汗をかいている、+1がやや汗
をかいている、0が汗をかいていない状態であると評価
された値である。
【0020】この実験における風速値はベーン式風速計
によって測定した値である。温度は±1℃でコントロー
ルされた値である。
【0021】
【実施例1】室温25℃で、前記浴槽にお湯は入れず、
ミスト吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃
にて風呂蓋で高温ミストの流出を防ぎながら、空気吹き
出し口から吹き出す空気の温度25℃、風速2m/sで
入浴試験を行い、入浴効果の評価を実施した。評価結果
を表1に示す。
【0022】
【実施例2】室温25℃で、前記浴槽にお湯は入れず、
ミスト吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃
にて風呂蓋を使用せず、空気吹き出し口から吹き出す空
気の温度25℃、風速2m/sで入浴試験を行い、入浴
効果の評価を実施した。評価結果を表1に示す。
【0023】
【実施例3】室温30℃で、前記浴槽にお湯は入れず、
ミスト吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃
にて風呂蓋で高温ミストの流出を防ぎながら、空気吹き
出し口から吹き出す空気の温度は空調により22℃にコ
ントロールされ、風速2m/sで入浴試験を行い、入浴
効果の評価を実施した。評価結果を表1に示す。
【0024】
【実施例4】室温5℃で、前記浴槽にお湯は入れず、ミ
スト吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃に
て風呂蓋で高温ミストの流出を防ぎながら、空気吹き出
し口から吹き出す空気の温度5℃、風速2m/sで入浴
試験を行い、入浴効果の評価を実施した。評価結果を表
1に示す。
【0025】
【実施例5】室温5℃で、前記浴槽に腰まで40℃のお
湯を入れお湯吐水口からお湯を肩に流しながら、ミスト
吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃にて風
呂蓋で高温ミストの流出を防ぎながら、空気吹き出し口
から吹き出す空気の温度5℃、風速2m/sで入浴試験
を行い、入浴効果の評価を実施した。評価結果を表1に
示す。
【0026】
【実施例6】室温5℃で、前記浴槽にお湯は入れず、ミ
スト吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃に
て風呂蓋で高温ミストの流出を防ぎながら、空気吹き出
し口から吹き出す空気の温度45℃、風速8m/sで入浴
試験を行い、入浴効果の評価を実施した。評価結果を表
1に示す。
【0027】
【実施例7】室温25℃で、前記浴槽に腰まで38℃の
お湯を入れお湯吐水口からお湯を肩に流しながら、空気
吹き出し口から吹き出す空気の温度25℃、風速2m/
sで入浴試験を行い、入浴効果の評価を実施した。評価
結果を表1に示す。
【0028】
【実施例8】室温25℃で、前記浴槽に腰まで38℃の
お湯を入れ肩にお湯は流さないで、ミスト吹き出し口か
ら吹き出す高温ミストの温度42℃にて風呂蓋で高温ミ
ストの流出を防ぎながら、空気吹き出し口から吹き出す
空気の温度25℃、風速2m/sで入浴試験を行い、入
浴効果の評価を実施した。評価結果を表1に示す。
【0029】
【比較例1】室温25℃で、前記浴槽にお湯は入れず、
ミスト吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃
にて風呂蓋で高温ミストの流出を防ぎながら、空気吹き
出し口からの送風はせず、入浴効果の評価を実施した。
評価結果を表1に示す。
【0030】
【比較例2】室温25℃で、前記浴槽にお湯は入れず、
ミスト吹き出し口から吹き出す高温ミストの温度42℃
にて風呂蓋で高温ミストの流出を防ぎながら、空気吹き
出し口から吹き出す空気の温度25℃、風速9m/sで
入浴試験を行い、入浴効果の評価を実施した。評価結果
を表1に示す。
【0031】
【比較例3】室温5℃で、湯温42℃にて通常の全身浴
にて肩まで湯につかり、入浴効果の評価を実施した。評
価結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】表1からわかるように、実施例はすべて良
好な快適感と発汗感が得られた。また、冬を想定した、
室温5℃の入浴でも、腰までの半身浴と肩へのかけ湯と
高温ミストと顔への風の組合せにより、入浴直後の寒さ
を解消することが可能となった。比較例では、顔への風
がない場合や風が9m/sと強い場合は不快感が強くな
っている。全身浴は、肺・心臓への圧迫感が感じられ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1および請求項2では、身体に負担がなく
短時間でかつ快適な発汗作用を得ることができ、請求項
3では、送風の温湿度コントロールができるため、さら
に快適感を高めることが可能となる。請求項4では、冬
期の入浴直後の上半身の肌寒さが解消でき、請求項5で
は、顔にあたる風の風速をコントロールすることによ
り、さらに快適になる。請求項6では、風呂蓋により高
温ミストの流出が防げ、加温の効率があがるとともに、
顔への高温ミストの流れが防げるので、更に快適にな
る。また、これらは、腰湯程度の半身浴との併用も可能
であり、浮力や湯温の調整によりリラックス効果を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴槽を示す斜視図である。
【図2】入浴中の高温ミスト、風、浴湯、肩湯の状態を
示した図である。
【図3】入浴中の高温ミスト、風、浴湯、肩湯の状態を
示した図である。
【符号の説明】
1:浴槽 2:背もたれ部 3:ミスト発生装置 4:噴射ノズル 5:給湯配管 6:給湯装置 7:ミスト吹出し口 8:空気吹出し口 9:空気配管 10:送風機 11:お湯都吐水口 12:お湯循環用ポンプ 13:蓋 14:操作部 15:高温ミスト 16:風 17:浴湯 18:肩湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61H 33/02 A61H 33/02 D (72)発明者 橋田 規子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 南金山 崇 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D005 FA00 4C094 AA01 BA01 BA18 BA24 BB01 BB15 BB18 BB20 BC02 BC11 DD02 DD09 DD14 EE03 EE08 EE11 EE20 EE22 GG04 GG20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽内に向かう高温ミスト吹き出し口と入
    浴者の顔面、首に向かう空気吹き出し口を有する浴槽。
  2. 【請求項2】ミスト発生ノズルを浴槽内に内臓し、前記
    高温ミスト吹き出し口から35℃以上50℃以下のミストが
    吹き出し、前記空気吹き出し口から5℃以上45℃以下
    の空気が吹き出すことを特徴とする請求項1記載の浴
    槽。
  3. 【請求項3】前記空気吹き出し口から吹き出す空気がエ
    アコンにより空調されたことを特徴とする請求項2記載
    の浴槽。
  4. 【請求項4】循環ポンプを内臓し、浴槽にはったお湯を
    肩に循環して流すお湯吐水口を有する請求項1〜3記載
    の浴槽。
  5. 【請求項5】肩から下を高温ミストまたはお湯で加温
    し、顔に風速0.5m/s以上8m/s以下の空気をあてる
    ことにより快適に発汗することが可能な請求項1〜4記
    載の浴槽。
  6. 【請求項6】首から下を塞ぐための浴槽用蓋を併用する
    ことを特徴とする請求項1〜5記載の浴槽。
JP2001355903A 2001-11-21 2001-11-21 浴 槽 Pending JP2003153976A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102670107A (zh) * 2011-03-08 2012-09-19 裴锺训 幼儿洗澡辅助器具

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102670107A (zh) * 2011-03-08 2012-09-19 裴锺训 幼儿洗澡辅助器具

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