JP2003153921A - 光重合器 - Google Patents
光重合器Info
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Abstract
発光波長の異なる単一の高出力光源を効果的に組み合せ
て用いる。 【解決手段】 光源を内蔵し、該光源からの光を光導体
4に導入し、該光導体4の先端から放射された光によっ
てレジン等の光重合を行う。前記光源は、中央部の高出
力単一光源2と、周辺部の多数のLED光源1とからな
り、多数のLEDと、該LEDとは発光光量及び発光波
長の異なる単一の高出力光源を効果的に組み合せて用い
ることにより、硬化波長の異なる多種の光重合レジンに
適用でき、しかも、必要に応じて、高出力の光を照射し
て、光重合を効果的に行うことができる。
Description
細には、歯科治療において、例えば、歯牙形成後の修復
材として使用する光硬化性レジンを硬化させるための照
射器として使用して好適な光重合器に関する。
光重合レジンを用い、該光重合レジンを歯牙の破損箇所
へ接着した後、光を照射して硬化させ、硬化後、切削、
研磨等を行って元の歯牙と一体化させて破損前の歯牙の
審美性をもたせるようにする歯科保存修復治療がある。
ための図で、図中、100は光重合器(光重合用ハンド
ピース又は光照射器)、101は光源、102は楕円反
射ミラー、103はフィルタ、104はライトガイド
(光ファイバー、石英、プラスチック等の光導体)、1
05はリード線で、周知のように、光源101は楕円反
射ミラー102の焦点位置にあり、該光源101からの
光を楕円反射ミラー102で反射する。この反射光は、
前記楕円反射ミラーの焦点と対をなす他方の焦点位置近
傍にその受光端が配設されたライトガイド104内に導
入され、該ライトガイド104を通して伝送されて、光
重合レジンに照射される。なお、フィルタ103は、光
源101からの光のうち、光重合に必要な光波長成分の
光のみを通過させるもので、例えば、478nmの波長
成分の光のみを透過させる。
めの要部概略構成図で、図中、100は図7に示したご
とき、従来より周知の光重合器、104はライトガイド
(光導体)、104aは該ライトガイド104の先端面
で、該ライトガイド104の先端面104aからは、前
述のようにして、光重合用の光が、例えば、歯牙110
に詰められた光硬化レジン111に向けて照射され、該
レジン111を硬化させる。
一例(特許第2979522号)を説明するための図
で、図9(A)において、120は電源、121はLE
D、122は集光レンズ、123は光照射ヘッドで、光
源として、その出力光の大部分がカンファーキノン(C
Q)の吸収に有効な波長範囲(430−480nm)に
含まれる光を発光するLEDを、図9(B)に示すよう
に、同一円周上に多数個配設し、これらLED121か
らの光を集光レンズ122によって集光し、該集光レン
ズ122の光軸上に平行に配設された光照射ヘッド12
3の一方の端部より導入し、他方の端部より出射光とし
て放出し、この出射光を光重合レジンに照射して該レジ
ンを硬化させるようにしている。
光源として、LEDを用いるが、個々のLEDはパワー
が小さいため、上述のように、多数個のLEDを用い、
これら多数個のLEDからの光を集光して光照射ヘッド
(光導体)に導入するようにしている。LED光重合器
は、照射に対する発熱が小さく、また、消費電力が少な
いため、従来のハロゲンランプを用いた光重合器よりも
改善された光重合器と言える。しかし、LEDは発光す
る波長幅が狭く、現在、歯科で使用されている全ての光
重合レジン材料に適用することはできない。また、LE
Dは発光光量が少ないため、多数のLEDを用いて全体
の光量アップを図っているが、LEDの数を多くする
と、それに伴って、構造が大型化し、光重合器の適切な
大きさ、重さ等を考慮すれば、その数には自ずと制限が
ある。
れたもので、多数のLEDと、該LEDとは発光光量及
び発光波長の異なる単一の高出力光源を効果的に組み合
せて用いることにより、硬化波長の異なる多種の光重合
レジンに適用でき、しかも、必要に応じて、高出力の光
を照射して、光重合を効果的に行うことのできる光重合
器を提供することを目的としてなされたものである。
を内蔵し、該光源からの光を光導体に導入し、該光導体
の先端から放射された光によってレジン等の光重合を行
う光重合器において、前記光源は、高出力単一光源と、
多数のLED光源とからなることを特徴としたものであ
る。
て、前記多数のLEDからの光が集光されて前記光導体
内に導入されるとともに、前記高出力単一光源からの光
が集光されて前記光導体内に導入されることを特徴とし
たものである。
て、前記光源は、中央部に配設された多数のLED光源
と、該LED光源の後方に配設された高出力単一光源と
からなり、前記高出力単一光源からの光が前記LED光
源からの光の外側から前記光導体内に導入されることを
特徴としたものである。
て、前記光源は、中央部に配設された高出力単一光源
と、周辺部に配設された多数のLED光源からなり、前
記LED光源からの光が前記高出力単一光源からの光の
外側から前記光導体内に導入されるようにしたことを特
徴としたものである。
れかの発明において、前記高出力単一光源は、ハロゲン
ランプ、半導体レーザ、又は、キセノンランプであるこ
とを特徴としたものである。
れかの発明において、前記多数のLED光源は、球状凹
面の基板に取り付けられ、各LEDからの光が前記光導
体の受口端に向けて放射されるよう前記基板に取り付け
られていることを特徴としたものである。
れかの発明において、前記LEDの電極ピンは該電球ピ
ンを固定するプリント基板にヒートシンクに連結されて
いることを特徴としたものである。
て、前記球状凹面の基板は環状基板であることを特徴と
したものである。
て、前記高出力単一光源からの光は、前記環状基板の中
央部開口を通して前記光導体に導入されることを特徴と
したものである。
一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、1
はLED光源、2はハロゲンランプ,半導体レーザ,キ
セノンランプ等の単一の高出力光源、3は図7に示した
フィルタ103と同様の作用をするフィルタ、4は光導
体で、本発明においては、光源として、周辺部に配設さ
れた多数のLED1と中央部に配設された単一の高出力
の光源2とから成り、これらの光源からの光が光導体4
内に導入され、該光導体4の先端から放射され、該放射
された光によって、前述のように、光硬化レジンを重合
するようにしたものである。
青(B),緑(G),赤(R)の3種類の光源から成る
ものとする)とハロゲンランプの発光波長の関係を示す
図で、LEDのみで光量アップをはかろうとすると、加
電流方式しか方法はないが、LEDと他の高出力光源、
例えば、ハロゲンランプとのコンビネーションにより光
量アップをはかれることができる。また、照射方法とし
ては、LEDと他の高出力光源とを同時に照射すること
もでき、別々に、または、タイミングをずらしての照射
もできる。発光方法としては、連続照射、パルス照射、
又は、これらのコンビネーション照射もできる。なお、
ハロゲンランプは長時間照射すると照射部が発熱するの
で、短時間照射で光量アップできるものを作成し、更に
は、現在販売されている材料にも対応する波長帯をカバ
ーできるものを作成することにより、レジン材料に応じ
ての照射ができ、また、照射の仕方によって重合のスピ
ードアップを図ることのできる光重合器を提供すること
ができる。
を説明するための概略側断面図で、図中、1はLED、
1a,1bは各LEDの電極ピン(+,−電極)、2は
ハロゲン光源(高出力単一光源)、3はフィルタ、4は
光導体で、LED1は球状凹面の環状基板10に取り付
けられ、各LED1の電極ピン1a,1bはプリント基
板20に半田付け等により一体的に取り付けられてい
る。図3において、フィルタ3は、プリント基板20に
設けられているが、図示例に限定されるものではない。
に形成され、該球状凹面に略同心円状に多数のLEDが
配設され、該球状凹面は、各LEDからの光が、一点に
集光するように形成され、この集光点付近に光導体4の
受口端が配設され、これによって、各LED1からの光
が光導体4内に導入されるようになっている。LED取
付け基板10の凹状表面にはLED1のベース部が挿入
固定される窪み部11と、該窪み部11に続いてLED
1の電極ピン1a,1b(ただし、2色発光LEDの場
合は、3本、3色発光LEDの場合は4本)が挿通され
る貫通孔12が設けられている。このLED取付け基板
10の背面側は、平面に形成され、平板状のプリント基
板20上に安定して配設されるようになっている。
明するための図で、図4(A)は表面(LED取付け基
板10に対向していない側の面)の構成例を示す図で、
図4(B)はLED1個(代表して示す)の取付け部拡
大断面図で、図中、21は電気絶縁性の基板を示し、該
基板21にはLEDの電極ピン数に応じたスルーホール
が設けられ、該スルーホールには導電性のカラー部材2
2a,22bが挿入貫通され、例えば、LEDの+電極
ピン1aが挿通されるカラー部材22aは裏面側(LE
D取付け基板10に接している側)の導電膜(層)のヒ
ートシンク24に、LEDの−電極ピン1bが挿通され
るカラー部材22bは表面側の導電膜(層)のヒートシ
ンク25に、半田等により一体的に接合されるようにな
っている。なお、以上には、ヒートシンクとして導電性
の伝熱膜を用いた例について説明したが、ヒートシンク
として、基板21に高伝熱性の絶縁材料を用いたり、高
伝熱性の基板とヒートチャンジャー(ヒートパイプ、ペ
ルチェ等)とを組み合わせて冷却する等、任意所望のヒ
ートシンクを用いることができる。
上に説明した実施例では、LED1を30個有するの
で、LEDはNo.1〜No.30まであり、これらLE
Dの+電極ピン1aは、前述のように、ヒートシンク2
4に半田付け等され、このヒートシンク24が+取り出
し電極31となり、LEDの−電極ピン1bがヒートシ
ンク25に接続され、このヒートシンク25が−取出し
電極32となっている。
あり、全てが同一の発光色のものでも良いが、好ましく
は、赤(R)、緑(G)、青(B)の発光色の異なるも
のを適当な比率で具備し、点灯するLEDを選択的に切
り換えることにより、前記3元色以外の種々の色の光を
照射することができ、使用目的に応じて、所望の色の光
を照射することができる。例えば、歯牙の修復治療等に
おける光重合用光源(現状では、478nm近傍の波長
の光が好適)として用いたり、口腔内照明用の光源(白
色光)として用いたり、歯牙表面の汚れ、傷等を観視す
るための光源(赤,緑等の特定の色)として用いたり、
種々の用途に用いることができる。
定されるものではなく、例えば、2色発光(その場合、
電極ピン数は3本)のものでも、3色発光(その場合、
電極ピン数は4本)のものでもよく、その場合にも、前
記と同様、各LEDの発光色を切り換えることによっ
て、照射先の色を所望の色に変えて、治療、観察等を行
うことができる。
20は、中央部が開口した円環形状をしており、この中
央部の開口を通して、ハロゲンランプ等の高出力光源2
からの光が従来技術と同様、背面側に配設された放物反
射面によって、或いは、前面側に配設された集光レンズ
等によってLEDの集光点と同じ集光点に集光され、該
集光点近傍に端面が配設された光導体4に導入されるよ
うになっている。
状の環状基板に取り付け、該環状基板の中央部に設けら
れた開口部を通して高出力単一光源2からの光を光導体
4内に導入するようにした例について説明したが、本発
明は、上述の実施例に限定されるものではなく、例え
ば、図6(A)に示すように、多数のLED1を有する
LED光源41と、高出力単一光源42とを別々に設
け、それぞれの光源からの光を、必要により、集光し
て、光導体4内に導入するようにしてもよく、或いは、
図6(B)に示すように、図3に示したLED1を配設
した球状凹面の環状基板の1/3或いは1/2或いは3
/4等、任意所望の部分を用いた光源51等を用いても
良く、或いは、図6(C)に示すように、中央部に多数
個のLED1を有する光源61を用い、該LED光源6
1の後方に、高出力単一光源62を配設し、該高出力単
一光源62によって集光された光を、LED光源61の
外側から光導体4内に導入する等、多数のLEDからな
る光源と、単一の高出力光源からの光を任意に組み合せ
て用いることができる。
ゲンランプとのコンビネーションにより光量アップをは
かれることができる。また、LEDと他の高出力光源と
を同時に、または、別々に、または、タイミングをずら
しての照射ができ、更には、連続照射、パルス照射、ま
たは、これらのコンビネーション照射もできる。また、
LEDと発光波長の異なる短時間照射光源を組み合せて
使用するため、現在販売されている多くのレジン材料に
対応する波長帯をカバーでき、更には、これら材料に応
じての照射ができ、また、照射の仕方によって重合のス
ピードアップを図ることができる。
ための図である。
び照射光量の概念構成を示す図である。
の実施に用いるLED取り付け基板の一例を説明するた
めの断面概略構成図である。
説明するための図である。
である。
略構成図である。
ある。
ある。
するための図である。
む)、1a,1b…電極ピン、2…単一高出力光源、3
…フィルタ、4…光導体、10…LED取付け基板、1
1…LED取付け用の窪み、12…電極ピン挿通孔、2
0…プリント基板、21…プリント基板本体、22a,
22b…導電性のカラー部材、24,25…ヒートシン
ク、31,32…接続端子、41,51,61…LED
光源、42,52,62…高出力単一光源。
Claims (9)
- 【請求項1】 光源を内蔵し、該光源からの光を光導体
に導入し、該光導体の先端から放射された光によってレ
ジン等の光重合を行う光重合器において、前記光源は、
高出力単一光源と、多数のLED光源とからなることを
特徴とする光重合器。 - 【請求項2】 前記多数のLEDからの光が集光されて
前記光導体内に導入されるとともに、前記高出力単一光
源からの光が集光されて前記光導体内に導入されること
を特徴とする請求項1に記載の光重合器。 - 【請求項3】 前記光源は、中央部に配設された多数の
LED光源と、該LED光源の後方に配設された高出力
単一光源とからなり、前記高出力単一光源からの光が前
記LED光源からの光の外側から前記光導体内に導入さ
れることを特徴とする請求項1に記載の光重合器。 - 【請求項4】 前記光源は、中央部に配設された高出力
単一光源と、周辺部に配設された多数のLED光源から
なり、前記LED光源からの光が前記高出力単一光源か
らの光の外側から前記光導体内に導入されるようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の光重合器。 - 【請求項5】 前記高出力単一光源は、ハロゲンラン
プ、半導体レーザ、又は、キセノンランプであることを
特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光重合
器。 - 【請求項6】 前記多数のLED光源は、球状凹面の基
板に取り付けられ、各LEDからの光が前記光導体の受
口端に向けて放射されるよう前記基板に取り付けられて
いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
の光重合器。 - 【請求項7】 前記LEDの電極ピンは該電球ピンを固
定するプリント基板にヒートシンクに連結されているこ
とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の光重
合器。 - 【請求項8】 前記球状凹面の基板は環状基板であるこ
とを特徴とする請求項6に記載の光重合器。 - 【請求項9】 前記高出力単一光源からの光は、前記環
状基板の中央部開口を通して前記光導体に導入されるこ
とを特徴とする請求項8に記載の光重合器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001353586A JP2003153921A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 光重合器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001353586A JP2003153921A (ja) | 2001-11-19 | 2001-11-19 | 光重合器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003153921A true JP2003153921A (ja) | 2003-05-27 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003153921A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200468122Y1 (ko) | 2011-06-16 | 2013-07-26 | 김영운 | 멀티파장범위를 가지는 광조사기 |
JP2013543717A (ja) * | 2010-09-16 | 2013-12-05 | チップ トップ チップス・サール | 歯科用重合ランプへの電力供給に適した発電機 |
-
2001
- 2001-11-19 JP JP2001353586A patent/JP2003153921A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013543717A (ja) * | 2010-09-16 | 2013-12-05 | チップ トップ チップス・サール | 歯科用重合ランプへの電力供給に適した発電機 |
KR200468122Y1 (ko) | 2011-06-16 | 2013-07-26 | 김영운 | 멀티파장범위를 가지는 광조사기 |
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