JP2003153410A - 地中箱および該地中箱に設置される標識付き管路口形成部材 - Google Patents

地中箱および該地中箱に設置される標識付き管路口形成部材

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JP2003153410A
JP2003153410A JP2001343503A JP2001343503A JP2003153410A JP 2003153410 A JP2003153410 A JP 2003153410A JP 2001343503 A JP2001343503 A JP 2001343503A JP 2001343503 A JP2001343503 A JP 2001343503A JP 2003153410 A JP2003153410 A JP 2003153410A
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conduit
opening forming
cables
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JP2001343503A
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Satoshi Ozawa
聡 小澤
Norio Kishi
則男 岸
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の管理者が管理するケーブルや管路が納
められている地中箱であっても、管理者毎、管路やケー
ブル毎のきめ細かい管理をすることができ、また、現地
で管路やケーブルに関する情報を簡単に得ることを可能
とすること。 【解決手段】 マンホール1の内側面に固定された管路
口には、管路口形成部材2が設置されている。管路口形
成部材2には、管路口毎にRFIDタグのような無線応
答タグが取り付けられ、無線(電磁波)で無線応答タグ
に内蔵されたICメモリと情報のやりとりを行うことが
できる。管路口毎に無線応答タグを設置したので、内包
されるケーブルや管を1孔毎に管理することが可能とな
り、異なる複数の管理者が共同使用しているマンホール
内であっても、管理者毎、管路やケーブル毎のきめ細か
い管理をすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路の端部に取り
付けられる管路口形成部材に、無線応答タグを設置し、
電磁波により管路・ケーブルに関する各種データを読み
取り可能とした地中箱および該地中箱に設置される管路
口形成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に埋設されている管路や、それに納
められているケーブルに関する管理は、メンテナンスや
ケーブルの引き換えを実施できるように設置してある地
中箱(マンホールやハンドホール、以下ではこれらを含
めてマンホールという)毎に行われている。例えば、管
路およびケーブル設置時に、設置時期、敷設業者、管路
種、ケーブル諸元等、メンテナンスに必要な情報をマン
ホールに記録している。すなわち、マンホールに番号を
つける等して、各マンホールにどのような管やケーブル
が入っているかを知ることができるようにしている。こ
のような管やケーブルの管理情報を、より効率的に活用
するため、特開平9−125433号公報に開示される
「マンホール蓋」のように、ケーブルの回線情報やメン
テナンス情報を書き込んだ記憶素子を埋め込んだマンホ
ール蓋が提案されている。このような方式を採用すれ
ば、マンホール蓋を開けることなく、マンホール内に設
置されている管やケーブル情報を得ることができ、管理
記録等の情報を現地で即座に知ることが可能である。こ
のような従来技術は電力や通信管路に限らず、ガスや上
下水道等の地中埋設設備・管路にも適用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
電線類の地中化は、より効率的に行うため、電線共同溝
に代表されるように、管理者の異なる電力ケーブルや通
信ケーブル、さらにはCATV用ケーブルや、道路管理
用ケーブル等を収容する複数の管が同一箇所に埋設さ
れ、これらの管は管理者毎のマンホールを設けるのでは
なく、1 つのマンホールに接続されるのが一般的となっ
ている。このようなマンホール利用形態においては、ケ
ーブル等の管理者が異なっているため、特開平9−12
5433号公報に開示される「マンホール蓋」のように
マンホール毎に情報を管理するのは難しく、混乱を来た
す恐れがある。また、場合によっては、同じマンホール
内にあっても、他のケーブル管理者に情報を知られたく
ないこともありうる。また、従来のように管理者が記録
を書類やコンピューター等で管理した場合、保守点検前
には、それらを調査しなくてはならず、非常に手間がか
かっていた。
【0004】さらに、地表面には管路の埋設ルートにそ
って一定の間隔で、管路の管理者記号や管路種によって
色分けされた埋設標を埋め込んでおくことも行われてい
る。上記埋設標からは地上で管理者の記号や埋設位置、
管路種に関する情報は得られるが、それ以上の情報、例
えば埋設深さや管路条数、ケーブルの種類、敷設時期、
敷設業者など、メンテナンスや災害復旧等で緊急に必要
となる詳細な情報については得ることができず、管理者
の保管する書類を調べたりする必要があった。本発明は
上記事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的
は、複数の管理者が管理するケーブルや管路が納められ
ている地中箱であっても、管理者毎、管路やケーブル毎
のきめ細かい管理をすることができ、また、現地で管路
やケーブルに関する情報を簡単に得ることを可能とする
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述する課題を解決する
ため、本発明にあっては、管路の端部に取り付けられる
管路口形成部材に、電磁波により管路やケーブルに関す
る各種データの書き込み/読み取り可能とした無線応答
タグを取り付けて標識付きの管路口形成部材とし、該管
路口形成部材を地中箱内に設置したものである。無線応
答タグとしては、例えばRFID(Radio Frequency Ide
ntifcation) タグが知られている。上記RFIDタグを
用いるRFID非接触式認識システムは、無線(電磁
波)でRFIDタグに内蔵されたICメモリと情報のや
りとりを行うシステムであり、非接触でデータの読み出
し、書き換えが可能であるため、これまで物流管理等で
用いられていたバーコードや、キャッシュカード等に用
いられてきた磁気テープにかわるものとして注目されて
おり、現在では量産化によって単価が下落し、急激に普
及し始めている。上記RFID非接触式認識システムの
構成は、個体管理の基となる「RFIDタグ」、通信の
中継を行う「アンテナ」、上記RFIDタグのID情報
の読み取り/書き込みを行う「リーダ」から構成され、
RFIDタグには、ID情報を格納するメモリと通信回
路から成るICチップと超小型アンテナが内蔵されてい
る。上記アンテナはリーダと組み合わせて効率的な通信
ができるように設計されている。リーダはRFモジュー
ルとコントロールモジュールから成り、上記アンテナを
通じてホストコンピュータからのデータをRFIDタグ
に書き込んだり、RFIDタグのID情報をホストコン
ピュータに伝送したりする。また、RFIDタグは、送
信される電磁波により起動する無電源のものが主流とな
りつつある。さらに、電磁波によってタグと交信するた
め、土砂や水、コンクリートを介してもタグの読み書き
を行うことが可能である。
【0006】このRFIDタグに、例えば管理者名や埋
設位置、管種や管条数、ケーブルの種類、敷設時期、敷
設業者、作業内容履歴など、メンテナンスや災害復旧等
で必要となる詳細な情報を記録させ、管の端部に取り付
けられる管路口形成部材に設置する。この部材は管路の
導入部分、つまりマンホール内や建物等の壁面に設置さ
れ、ケーブルの通線時に、ケーブルが管路端部やマンホ
ール端部の鋭角な部分と接触し、外傷を生じることかな
いように防護する部材である。管路口形成部材は、例え
ば実公昭56−25313号公報に記載されるようなラ
ッパ状のベルマウスと呼ばれるものが知られている。ベ
ルマウスは各管の開口ごとに1個取り付けられる。他
方、複数の管が接続される管路口形成部材もある。これ
ら管路口形成部材に、上記RFIDタグを取り付けてお
き、管路や内包されるケーブルの情報を記憶させておけ
ば、管やケーブル個々の又はグループ毎の情報を記憶、
改定することが可能となる。なお、ここでは、複数の管
を総称して「管路」とよぶことがある。よって、複数の
異なる管理者の管(管路)やケーブルが納められている
マンホールであっても、管理者毎の管理が容易となる。
つまり、現地で送信回路によりアンテナから管理者固有
の周波数の電磁波を発信し、それに反応するRFIDタ
グが受信して、ID情報を格納したメモリに記憶させた
上記情報が返信され、リーダによりリアルタイムで管路
やケーブルの情報を得ることができるようになる。ま
た、タグと交信する電磁波はマンホール壁のコンクリー
トの影響を受けないため、マンホール蓋を開けなくて
も、情報のやりとりが可能である。このRFIDタグ
は、データの書き換え作業が可能であるため、最初に記
憶させた情報を更新することが可能であり、メンテナン
スの履歴等を書き足したり、書き換えたりすることが可
能である。このように標識付管路口形成部材を設置すれ
ば、現地で管又は管路毎の情報、つまりは管理者毎の情
報がとれることから、メンテナンス作業も容易になり、
履歴等を残すことも簡単になる。また、地震等の災害で
管路に納められているケーブルに支障が生じたとして
も、無電源のRFIDタグを採用していれば、すぐにケ
ーブル種類等が現地で把握でき、早急な復旧作業が可能
になる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例による標識
付き管路口形成部材の設置例を示し、図2に管路口形成
部材として用いられるベルマウスにRFIDタグを取り
付けた実施例を示す。図1において、1はマンホールで
あり、マンホール1の内側面に固定された管の開口に
は、標識付きの管路口形成部材(ベルマウス)2が各管
口毎に設置されており、同図に示すように一方の管口か
らでたケーブル4は、マンホール1を貫通して、他方の
管に導入される。管路口形成部材(ベルマウス)2に
は、図2に示すように、RFIDタグ3が設置されてい
る。現在、市販されているRFIDタグは、ID情報を
格納したメモリと通信回路からなるICチップと超小型
アンテナを、樹脂製のシートに挟み込んで封止してある
もの、あるいは、樹脂、シリコン製やガラス製のケース
に収められているものがある。これらをベルマウスに後
から取り付けたり、埋め込んだりしてもかまわないが、
ベルマウス成型時に一体成型してもよい。また、RFI
Dタグ3の設置位置は、ケーブル通線や管口への取り付
けに支障が生じない部分、例えば、図2に示すようにベ
ルマウスのラッパ状部分の先端や裏側が望ましい。
【0008】上記のように、管口毎にRFIDタグが設
置されていれば、内包されるケーブルや管を1孔毎に管
理することが可能となり、異なる複数の管理者が共同使
用しているマンホール内であっても、管理者毎にRFI
Dタグと交信する電磁波の周波数を変えたり、アクセス
するIDコードを変えたり、また、セレクティブアクセ
ス方式といわれる、交信領域内にある複数のタグのう
ち、特定のタグと交信ができる技術を用いれば管理者毎
の個別管理が可能になる。RFIDタグに記憶させる情
報としては、例えば管理者名や埋設位置、管路種、ケー
ブルの種類、敷設時期、敷設業者などが考えられる。ま
た、情報の書き換えや書き加えも可能であるため、保守
点検履歴や管やケーブルの交換履歴など、メンテナンス
や災害復旧等で必要となる情報が考えられる。また、R
FIDタグは電池式のものと無電源式のものがあるが、
長期使用という観点から無電源式のものが望ましい。
【0009】図3に標識付き管路口形成部材の第2の実
施例を示す。図2に示した標識付き管路口形成部材は、
螺旋波付管路の管路口形成部材(ベルマウス)にRFI
Dタグを取り付けた例であるが、図3に示したものは、
独立波付管路等を接続する管路口形成部材として用いら
れ、ロングベルマウスあるいはダクトスリーブと呼ばれ
る管路口形成部材2にRFIDタグ3を取り付けた例で
ある。図3に示す管路口形成部材は、図2の標識付き管
路口形成部材と同様、管路端部のマンホール内面に露出
するように1管毎に設置され、管やケーブル通線時の管
やケーブルの外傷を防ぐとともに、管毎の情報を記憶さ
せるRFIDタグ3が設置されている。
【0010】また、図4に標識付き管路形成部材の第3
の実施例を示す。この管路口形成部材は、数本の管を一
括して壁面に固定するブロック状のもので、たとえば特
開2000−78734号公報等に開示されている。こ
のような管路口形成部材でも、図4(a)に示すよう
に、1つの開口4毎にRFIDタグ3を設置しておけ
ば、前記したように、各管の管理を容易に行うことがで
きる。また、複数の管理者のケーブルが入っているマン
ホールでも、管路口形成部材のブロック毎に管理者が別
れていることも多いので、例えば、図4(b)に示すよ
うに、管路口形成部材ブロック1個につき、RFIDタ
グ1個という設置形態でもよい。このRFIDタグは、
土や水、コンクリートによる交信の干渉を受けにくいた
め、標識付き管路口形成部材がコンクリート製のマンホ
ール内に設置されていても、マンホールを開けることな
く、情報の読み取り、書き込みを行うことが可能であ
る。もちろん、マンホール内に入って、実際にケーブル
や管路の状態を目視で確認しながら、情報の読み出し、
書き込みを行うこともできる。なお、標識付管路口形成
部材は管路に設置する前に情報の書き込みを行うことも
できるし、管路に設置してから情報を書き込むこともで
きる。上記の実施例は、電力・通信管路について述べた
が、同じように地中埋設されているガスや上下水道管格
に関しても適用することが可能である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の管理者が管理するケーブルや管が敷設されている
地中箱であっても、管理者毎、管やケーブルを個々に又
はグループ毎のきめ細かい管理が可能になる。また、現
地で管路やケーブルに関する情報を簡単に得ることが可
能となるため、書類による事前調査が不要となり、メン
テナンスや災害時の復旧に際しても、保守点検履歴やケ
ーブルの種類等の詳細情報が現地で確認でき、早急な対
応が可能となる。さらに、電子情報として情報が保管、
伝送されるため、リーダに携帯電話等の長距離通信手段
を取り付けて、一括管理を行うホストコンピューターと
情報を交換し、例えば地図情報等と組み合わせれば、管
路網の管理システムにも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の標識付き管路口形成部材の設
置例を示す図である。
【図2】標識付き管路口形成部材の第1の実施例を示す
図である。
【図3】標識付き管路口形成部材の第2の実施例を示す
図である。
【図4】標識付き管路口形成部材の第3の実施例を示す
図である。
【符号の説明】
1 マンホール 2 管路口形成部材 3 RFIDタグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 9/10 F16L 1/02 V

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設され、壁面に管路口形成部材
    が設置された地中箱であって、 上記管路口形成部材に、該管路口形成部材を通る管路に
    関する情報を電磁波に応答して送信する無線応答タグが
    設置されていることを特徴とする地中箱。
  2. 【請求項2】 各管に一対一に対応させて、無線応答タ
    グが設けられていることを特徴とする請求項1の地中
    箱。
  3. 【請求項3】 管路の端部に取り付けられる管路口形成
    部材であって、電磁波により、管路・ケーブルに関する
    各種データを書き込み/読み取り可能とした無線応答タ
    グが設置されていることを特徴とする標識付き管路口形
    成部材。
JP2001343503A 2001-11-08 2001-11-08 地中箱および該地中箱に設置される標識付き管路口形成部材 Pending JP2003153410A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138679A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 浸水検知システム、及び水検知用無線タグ
FR3034915A1 (fr) * 2015-04-13 2016-10-14 Seifel Coffret de connexion comportant un generateur de frequences

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