JP2003153366A - ホーンスピーカ - Google Patents

ホーンスピーカ

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JP2003153366A
JP2003153366A JP2001343233A JP2001343233A JP2003153366A JP 2003153366 A JP2003153366 A JP 2003153366A JP 2001343233 A JP2001343233 A JP 2001343233A JP 2001343233 A JP2001343233 A JP 2001343233A JP 2003153366 A JP2003153366 A JP 2003153366A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホーン開口径を大きくしたり、指向角度を小
さくしたりすることなく、ホーンの長さを短くできる。 【解決手段】 前面に開口を有するホーン2内にコーン
スピーカ10が設けられている。ホーン2内におけるコ
ーンスピーカ10よりも前方の位置に指向性制御器12
が設けられている。指向性制御器12の前端部15が、
ホーン2の前面より突出しないように配置され、指向性
制御器12の前端部15が、指向性制御器12のコーン
スピーカ10側にある後端部よりも細く形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホーンスピーカに
関し、特にその指向性を制御したものに関する。
【0002】
【従来の技術】ホーンスピーカの指向特性は、ホーンの
開口径と、ホーンのスロート角度またはホーンの長さと
によって、決まる。ホーンの開口径、スロート角度、ホ
ーンの長さは、三角形の辺と内角の関係にあり、ホーン
の開口径、スロート角度、ホーンの長さのうち2つを定
めると、残りの1つは自ずと定まる。スロート角度によ
って、ホーンスピーカの指向角度が定まり、ホーン開口
径によって低音域での指向性制御の限界周波数が定ま
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ホーンスピーカにおい
て、ホーン開口径を予め定めた値に維持したまま、ホー
ンの長さを短くすると、スロート角度が大きくなり、指
向性が広くなる。逆に、予め定めた指向性を維持するた
めにスロート角度を維持しようとすると、ホーンの開口
径が小さくなり、低音域での指向性が得られなくなる。
【0004】本発明は、ホーン開口径を大きくしたり、
かつ指向角度を小さくしたりすることなく、ホーンの長
さを短くできるホーンスピーカを提供することを目的と
する。また、本発明は、ホーン開口径及びホーンの長さ
を変更せずに、狭い指向性を持つホーンスピーカを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるホーンスピ
ーカは、前面に開口を有するホーンを有している。ホー
ンには、種々の種類のものを使用することができ、例え
ばパラボリックホーン、コニカルホーン、エクスポネン
シャルホーン、ハイパラボリックホーン等を使用するこ
とができる。このホーン内に音源が設けられている。音
源としては、種々のものを使用することができ、例えば
コーンスピーカを使用することもできるし、或いは通常
のホーンスピーカに使用されているドームスピーカに似
たドライバユニットを使用することもできる。ホーン内
における前記音源よりも前方の位置に指向性制御器が設
けられている。この指向性制御器は、その前端部が、ホ
ーンの開口面より非突出に配置されている。例えば、ホ
ーンの開口面に前端部が位置してもよいし、ホーンの開
口面よりも奥側に、前端部が位置してもよい。さらに、
指向性制御器の前端部は、前記指向性制御器の音源側に
ある後端部よりも細く形成されている。前端部は、丸み
を持つことが望ましい。
【0006】指向性制御器を設けていない通常のホーン
スピーカでは、ホーンのスロートを中心とする概ね球面
状の音波面が形成され、これに沿った指向角で音が出力
される。この場合、音波面の中央が最も外方側に膨らん
でいる。これに対し、本願発明のように指向性制御器を
ホーンに設けた場合、ホーン内に複数の副ホーンが形成
されている。各副ホーンから放射される音波面は、これ
ら副ホーンの中央に対応する位置が最も膨らみ、指向性
制御器の前端部で最も窪んだ形状となる。従って、各副
ホーンの開口面から放射される音波面を合成したもの
は、指向性制御器の前端部に対応する位置で膨らみが抑
制され、指向性制御器を設けていないホーンスピーカと
比較して、音波面がより平面波に近い形状になり、狭い
指向性を持たせることができる。従って、ホーン開口径
及び指向角度を広くすることなく、ホーンの長さを短く
することができるし、ホーン開口径及びホーン長を一定
とした場合、指向性制御器を設けていない場合よりも狭
い指向性を持つホーンスピーカが得られる。
【0007】前記前面開口から前記ホーン側を見たとき
の前記指向性制御器の最大径が、前記前面開口から前記
ホーン側を見たときの前記音源の実効振動径にほぼ等し
いかこれよりも大きく設定することができる。例えば実
効振動径の約90パーセント以上とすることが望まし
い。
【0008】このように構成した場合、指向性制御器の
後端部と音源との間の空間の最外部に複数の仮想音源が
形成される。これら仮想音源のうち指向制御器を挟んで
対象の位置にある2つの仮想音源を考える。指向性制御
器の一方の側にある仮想音源から放射された音の一部
は、指向性制御器の前端部に向かって指向性制御器の周
面に沿って進行し、前端部において回り込んで指向性制
御器の他方の側の或る点に向かう。音源の他方の側にあ
る他方の仮想音源から放射された音の一部は、指向性制
御器の周面に沿わずに直接に他方の側の上記或る点に向
かう。この他方の側の上記或る点で両音が合成される
が、一方の側の仮想音源から放射された音は、指向性制
御器の周面に沿って進行した分だけ一方の側の仮想音源
からの音よりも遅れており、他方の側の上記或る点で両
音が合成されたとき、ディップを生じやすい。即ち、指
向性の制御が行われている。
【0009】前記指向性制御器における前記音源と対向
している後端部の面を、前記音源の振動面と近似した形
状とすることもできる。このように構成すると、指向性
制御器の後端部と音源の振動面との間隔を接近させるこ
とができ、上述したように指向性を良好に制御すること
ができる。更に、高音域の劣化をも防ぐことができる。
即ち、一般的に、音の通過道において音の進行方向に垂
直な断面の面積はなだらかに増加することで音質の劣化
を防ぐことができる。音の通過道の中途に袋状の空間が
できた場合、高音域をカットするイコライザが形成され
た状態になり、高音域が劣化する。指向性制御器の後端
部の形状を音源の振動面に近似させることによって、こ
のような高音域をカットする空間が形成されず、高音域
の劣化を防止することができる。
【0010】前記指向性制御器の前記後端部と前記前端
部との間の周面を、外方に向かって非凹な形状に形成す
ることもできる。この場合、後端部から前端部に向かう
に従って径が増大し、その後に径が縮小する場合や、後
端部から前端部に向かうに従って径が増大した後に、そ
の径を前端部側に向かって一定距離だけ伸延し、その後
に径が前端部側に向かって縮小する場合や、後端部の前
縁の径を維持したまま前端部側に向かって一定距離だけ
伸延し、その後に前端部に繋がる場合もある。このよう
に形成した場合、周面全域には、くびれた部分が存在せ
ず、指向性に乱れが生じない。
【0011】前記指向性制御器は、前記ホーンの中央に
配置することができる。この場合、前記指向性制御器の
前記後端部と前記前端部との間の周面は、前記ホーンの
内周面と共に、ほぼ同一形状の複数の副ホーンを前記ホ
ーン内に形成する形状に形成されている。例えば、指向
性制御器の後端部から前端部に向かう中心を通る縦断面
形状を、上記中心を通る線分によって2つに分割した場
合、その分割部分の外周縁は、これと対向するホーンの
内周縁とほぼ線対称な形状に形成されている。
【0012】このように構成した場合、上述したのと同
様に複数の副ホーンが形成されて、指向性を狭くするこ
とができるが、指向性制御器がホーンの中央に配置され
ているので、副ホーンの形状がほぼ同一形状となり、ホ
ーンの中央付近での音波面の膨らみを確実に押さえるこ
とができ、より平面波に近い音波面が得られ、より狭い
指向性とする制御が良好に行われる。
【0013】前記指向性制御器の前端部から後端部まで
の距離を、前記前端部と後端部との間の周面の最大径よ
りも長く形成することができる。この場合、指向性制御
器は、ホーンの中央に配置することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の1実施形態のホーンスピ
ーカは、図1(a)、(b)に示すように、ホーン2を
有している。ホーン2は、2つの対向して形成された2
つのホーン内面4a、4bからなる。これらホーン内面
4a、4bは、間隔を隔てて配置された2つの中空の双
峰部6a、6bの内側面である。2つの双峰部6a、6
bは、長手のベース8の長手方向に間隔を隔てて配置さ
れている。ホーン2は、このような構成であるので、図
1(b)における上下方向が開口されたものである。
【0015】ホーン内面4a、4bは、ベース8の長さ
方向及び幅方向の中心、即ちホーンの中央に垂直に立て
た中心軸に、線対称に形成されており、これらホーン内
面4a、4bの距離は、前面側から後方に向かうに従っ
て滑らかに減少している。このホーン2は、図1(a)
に示すように、例えば開口径D、長さLがそれぞれ約2
60mm、約150mmである。このホーン2では、開
口径Dと長さLとの比が約1.7であり、長さLが開口
径Dに比較して短い。また、スロート角度θは約30度
である。ホーン内面4a、4bの形状としては、パラボ
リック型、コニカル型、エクスポネンシャル型またはハ
イパラボリック型等公知の種々の形状とすることができ
る。このホーン2は、例えば合成樹脂製である。
【0016】このホーン内面4a、4bの後端部よりも
奥側に、音源部、例えばコーンスピーカ10が配置され
ている。このコーンスピーカ10も、その中心軸が、上
記ベース8に立てた中心軸(ホーン2の中央)上に位置
するように、かつその放射面がホーン2の開口側を向く
ように、取り付けられている。コーンスピーカ10は、
コーン10aを有し、コーン10aの最大径が約110
mmである。コーン10aの中央にダストキャップ10
bが設けられている。さらに、コーンスピーカ10は、
マグネット10cを有し、かつポールピース(図示せ
ず)が設けられたベース10dを有している。
【0017】このホーン2の内部であって、コーンスピ
ーカ10よりも前方に、指向性制御器12が配置されて
いる。この指向性制御器12は、概略卵型をなす中空体
に形成されている。この指向性制御器12の周面の中途
に設けた2つのフィン14、14によって、ホーン内面
4a、4bに、指向性制御器12が固定されている。こ
の指向性制御器12も合成樹脂製である。
【0018】この指向性制御器12は、ホーンスピーカ
10側に後端部13が位置し、ホーン2の開口側に前端
部15が位置している。この後端部13の中央と前端部
15の中央とを繋ぐ中心軸線が、ベース8の上記中心軸
線上に位置している。この指向性制御器12では、上記
中心軸に沿う縦断面形状が、図1(a)に示すように構
成され、この縦断面形状はベース8の中心軸線を対称軸
とする線対称な形状に形成されている。
【0019】この指向性制御器12では、その後端部1
3の中央は、ダストキャップ10bと近似形状をなす凹
部16とされている。コーン10a中央から外方側へ向
かう中途までの前面の形状と近似の形状になるように、
この凹部16の周縁から外方に向かうに従って、徐々に
径が増大する湾曲部18が形成されている。この湾曲部
18は、指向性制御器12の内部に向かって凹に形成さ
れている。
【0020】この湾曲部18の前周縁から前面に向かっ
て周面部19が形成されている。この周面部19は、全
体的に見て、指向性制御器12の内側から、外方に向か
って非凹な形状、例えば凸に形成されている。周面部1
9では、湾曲部18の前端縁から湾曲部20が前端部側
に15側に伸びている。この湾曲部20は、径が徐々に
増大するが、指向性制御器12の内部から、外方に向か
って凸に形成されている。この湾曲部20の前端縁から
ほぼ同一の径を維持して、周面部19の胴部22がフィ
ン14付近まで伸びている。フィン14と指向性制御器
12とは一体に形成されている。この胴部22の前端縁
から徐々に径を縮小しながら、指向性制御器12の前端
部15に向かって、湾曲部24が形成されている。この
湾曲部24は、指向性制御器12の内部から外方に向か
って凸に形成されている。
【0021】この指向性制御器12の前端部15は、尖
ってなく、丸みを持っており、後端部13の最大径より
もその最大径が小さくされている。
【0022】このように構成されているので、湾曲部2
0、胴部22、湾曲部24からなる周面部19の全域に
は、全く括れた部分がなく、滑らかに形成されている。
【0023】指向性制御器12の前端部15は、ホーン
2の前面開口から非突出であり、例えば前面開口から約
35mm奥側に位置している。即ち、ホーン2の長さL
の約0.2倍の長さだけホーン2の開口面から奥側に位
置している。この指向性制御器12の前後方向の長さL
1は、約128mmであり、ホーン2の長さLよりも短
く形成されている。また、ホーン2の前面側から見た最
大径の部分D1、即ち胴部22の径は、約88mmに形
成され、ホーン2の開口径Dよりも小さく、またコーン
スピーカ10のコーン10aをホーン2の前面側から見
た場合の、コーン10aの実効振動径(コーンスピーカ
の最外周部の蛇腹部分中央から内側の距離)にほぼ等し
く、例えば実効振動径の約90パーセントとされてい
る。なお、胴部22の径は、実効振動径の90パーセン
ト以上とすることもできる。
【0024】さらに、指向性制御器12の前後方向の長
さL1は、指向性制御器12の最大径D1よりも大きく
形成されている。また、指向性制御器12の後端部13
とコーンスピーカ10とは比較的接近して配置され、例
えば振動面と指向性制御器12の後端部13とが接しな
い範囲で近接して配置され、具体的には実効振動径の1
0パーセント以下で、振動面と指向性制御器12に接触
しない範囲で近接して配置されている。例えば凹所16
の外縁からダストキャップの先端までの距離L3は約1
0mmに設定されている。
【0025】このように構成されたホーンスピーカで
は、指向性制御器12を設けているので、ホーン2内に
複数、例えば2つの副ホーンが幾分間隔をおいて形成さ
れたのと等価になる。しかも、これら副ホーンは、この
実施の形態では、同一形状で、ホーン2と同じ指向角を
持っている。
【0026】ところで、指向性制御器12を設けなかっ
た場合、ホーン2から放射される音の音波面は、ホーン
2の開口面において図2に符号aで示すように球面とな
り、この球面に垂直な方向に音は広がっていく。この球
面は、ホーン軸上部分が最も膨らんだ形状であるため、
広い指向性を持つ。
【0027】一方、指向性制御器12を設けた場合、各
副ホーンから放射される音波面は、図2に符号bで示す
ように、各副ホーンの中央部に対応する部分が最も膨ら
み、逆に指向性制御器12の前端部15で最も窪んだ球
面波となる。これら球面波が合成されて、符号b1、b
2で示すような、即ち、ホーン2の中央部分の膨らみが
抑えられた形状に、指向性制御器12を設けたことによ
って音波面が制御されている。従って、例えば符号a1
とb2とで示すように、ホーン2の前方の同じ位置に存
在する、指向性制御器12を設けた場合の音波面と、設
けない場合の音波面とを比較すると、指向性制御器12
を設けた方が、設けない場合よりも、より平面波に近い
形状に音波面がなる。従って、音は、この波面に垂直な
方向に広がるが、その広がりが抑えられ、指向角度が鋭
い、即ちホーン長が長いホーンによる音波面が形成され
たのと等価になる。なお、このような音波面の制御は、
主に中音域において有効である。
【0028】また、指向性制御器12の後端部とコーン
スピーカ10とが作る空間の点d、eから例えば高音域
の或る周波数の同じ音が放音された場合、点dからの音
は、例えば実線で示すように直進し、例えば点fに到達
する。一方、点eからの音は、例えば実線で示すよう
に、指向性制御器12の長さ方向に沿って前端部15に
到達して、点f側に回り込み、点fに到達する。このと
き、点eからの音の伝搬距離が、点dからの音の伝搬距
離よりも長く、両音には位相差が生じる。この位相差が
ちょうど180度の場合、ディップが生じる。このよう
にしても、このホーンスピーカは、指向性制御器12を
設けていない場合よりも、特に高音域で有効である。
【0029】従って、このホーンスピーカ2は、或る周
波数において指向性制御器12を設けていない場合より
も狭くなった一点鎖線で示すような指向性を持つ。他の
周波数においても、同様にして、狭くなった指向性を持
つ。
【0030】良好な指向性を得るために、前端部15
は、ホーン2の開口面から突出しないこと、前端部15
が丸みを持つこと、指向性制御器12の周面部19に括
れが無いこと、指向性制御器12の最大径Dが、コーン
スピーカ10の実効振動径にほぼ等しいかこれよりも大
きいこと、指向性制御器12の周面19が外方に向かっ
て凸に形成されていること、指向性制御器12の長さL
が最大径Dよりも大きいことが、望ましい。
【0031】また、このホーンスピーカでは、指向性制
御器12は、コーンスピーカ10に接近して配置されて
いるので、コーンスピーカ10から放出された音は確実
に指向性制御器12の前端部15を回り込み、指向性の
良好な制御が行える。もし、指向性制御器12とコーン
スピーカ10との間に大きな間隔があったならば、指向
性制御器12の後端部13を回り込む音が多くなり、前
端部15側を回り込む音が少なくなり、指向性の良好な
制御が行えない。また、指向性制御器12の音源と向か
い合う面、この実施の形態では凹部16、湾曲部18の
形状を、コーン10aの形状に近似させているので、指
向性制御器12を設けたことによる高音域の劣化を防止
することができる。
【0032】このように、このホーンスピーカでは、指
向性制御器12によって狭い指向性を持つように制御し
ているので、ホーン開口径を大きくしたり、指向角度を
小さくしたりすることなく、ホーンの長さを短くするこ
とができる。また、このホーンスピーカに、ホーン開口
径、ホーンの長さ及び指向角度を変更せずに、狭い指向
性を持たせることができる。しかも、指向性制御器12
は、ホーン2の内部に収容されているので、デュヒュー
ザーを取り付ける場合や音響レンズを設けて指向性を狭
くした場合と比較して、ホーンスピーカ全体が大型にな
ることはない。なお、ホーンスピーカにおいて、イコラ
イザーを設けることがあるが、これは、ホーンスピーカ
のスロート内に設けられており、ドライバーからの球面
波である音波を平面波とするが、この平面波はホーンに
おいて再び球面波となるので、イコライザーがホーンス
ピーカの指向性に影響を与えることはない。
【0033】上記の実施の形態では、音源として、コー
ンスピーカを使用したが、ホーンスピーカに通常使用さ
れるドーム型に類似したドライバユニットを音源として
使用することもできる。上記の実施の形態では、指向性
制御器12の周面部19には、径が一定の胴部22を設
けたが、これを除去して、湾曲部20から直ちに湾曲部
24に結合した形状とすることもできる。この場合、湾
曲部20、24の結合面は滑らかにすることが望まし
い。また指向性制御器12の前端部15をホーン2の開
口面よりも奥側に設けたが、前端部15がホーン2の開
口面に位置させてもよい。上記の実施の形態では、ホー
ン2の図1(b)における上下方向を開放してあるの
で、指向性制御器を配置することによって2つの副ホー
ンしか構成されていないが、例えばホーン2の形状を前
面開口側から見て円形、矩形、多角形等のものとする
と、副ホーンの数を3以上とすることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、指向性
制御器を設けることによって狭い指向性をホーンスピー
カに持たせることができるので、ホーン開口径を大きく
したり、指向角度を小さくしたりすることなく、ホーン
の長さを短くすることができるし、ホーンスピーカ全体
が大型になることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のホーンスピーカの縦断面
図及び平面図である。
【図2】図1のホーンスピーカの指向性の説明図であ
る。
【符号の説明】
2 ホーン 4a 4b ホーン内面 10 コーンスピーカ(音源) 12 指向性制御器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口を有するホーンと、 このホーン内に設けられた音源と、 前記ホーン内における前記音源よりも前方の位置に設け
    られた指向性制御器とを、具備し、前記指向性制御器の
    前端部が、前記ホーンの前面より非突出に配置され、前
    記指向性制御器の前端部が、前記指向性制御器の音源側
    にある後端部よりも細く形成されているホーンスピー
    カ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホーンスピーカにおい
    て、前記前面開口から前記ホーン側を見たときの前記指
    向性制御器の最大径が、前記前面開口から前記ホーン側
    を見たときの前記音源の実効振動径とほぼ等しいかこれ
    よりも大きく設定されているホーンスピーカ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のホーンスピーカにおい
    て、前記指向性制御器における前記音源と対向している
    後端部の面が、前記音源の振動面と近似した形状である
    ホーンスピーカ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のホーンスピーカにおい
    て、前記指向制御器の前記後端部と前記前端部との間の
    周面が、外方に向かって非凹な形状に形成されているホ
    ーンスピーカ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のホーンスピーカにおい
    て、前記指向性制御器は、前記ホーンの中央に配置さ
    れ、前記指向性制御器の前記後端部と前記前端部との間
    の周面は、前記ホーンの内面と共に、ほぼ同一形状の複
    数の副ホーンを前記ホーン内に形成する形状に形成され
    ているホーンスピーカ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のホーンスピーカにおい
    て、前記指向性制御器の前端部から後端部までの距離
    は、前記前端部と後端部との間の周面の最大径よりも長
    く形成されているホーンスピーカ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008532404A (ja) * 2005-03-02 2008-08-14 ケーエイチ・テクノロジー・コーポレーション ラウドスピーカー
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KR102561072B1 (ko) * 2023-02-28 2023-07-28 (주) 임산업 고음역대에서 일정한 지향각을 갖도록 하기 위한 혼을 구비하는 라우드스피커

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