JP2003153087A - 固体撮像素子の駆動方法及び駆動装置並びに電子カメラ - Google Patents

固体撮像素子の駆動方法及び駆動装置並びに電子カメラ

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JP2003153087A
JP2003153087A JP2001352800A JP2001352800A JP2003153087A JP 2003153087 A JP2003153087 A JP 2003153087A JP 2001352800 A JP2001352800 A JP 2001352800A JP 2001352800 A JP2001352800 A JP 2001352800A JP 2003153087 A JP2003153087 A JP 2003153087A
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Manabu Ishibashi
学 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅部のオン/オフに関係なく様々な原因で
半導体基板中に生じる不要電荷の、受光部への注入を抑
制する固体撮像素子の駆動方法及び駆動装置並びに電子
カメラを提供すること。 【解決手段】 フィールドシフトで受光部11から読み
出された電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平
転送部13へラインシフトされた時点から、次にフィー
ルドシフトが行われるまでの間、垂直転送時の垂直転送
用クロック信号よりも高速のクロック信号を垂直転送部
12に供給する、あるいは垂直転送用クロック信号をロ
ーレベルに固定して垂直転送部12に供給する垂直転送
部制御手段6を、電子カメラ1は備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受光部、垂直転送
部、水平転送部、増幅部が同一半導体基板上に形成され
た固体撮像素子の駆動方法及び駆動装置並びにこの固体
撮像素子を備えた電子カメラに関し、更に詳しくは、長
時間露光時における暗電流の抑制を図った固体撮像素子
の駆動方法及び駆動装置並びに電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子の一例として、デジタルス
チルカメラや監視カメラ等で広く採用されているインタ
ーライン転送方式のCCD(Charge Coupled Device )
の構成を図6に模式的に示す。CCD4は、受光部11
と、垂直転送部12と、水平転送部13と、増幅部14
とが同一半導体基板(例えばシリコン基板)10上に形
成されて構成される。
【0003】受光部11はマトリクス状に複数配列され
ている。各受光部11は具体的にはフォトダイオードで
構成され、受けた光を光電変換し蓄積する。1つの受光
部11が1画素を構成する。
【0004】垂直転送部12は、受光部11の列方向に
隣接して複数列配置され、受光部11から転送(フィー
ルドシフト)された電荷を列方向に垂直転送する。各垂
直転送部12の終端には、1本の水平転送部13が接続
され、垂直転送部12を転送されてきた電荷をさらに水
平転送部13にて行方向に水平転送する。
【0005】水平転送部13の終端には、増幅部14が
接続されている。増幅部14は、フローティングディフ
ュージョンアンプと、ソースフォロワ回路から構成され
る。フローティングディフュージョンアンプは、水平転
送部13を転送されてきた電荷を電圧として検出し、ソ
ースフォロワ回路はその電圧を増幅して出力端子15か
ら外部の信号処理回路などへ出力する。ソースフォロワ
回路は、具体的には複数段のMOS型トランジスタから
構成される。
【0006】上記のように構成されるインターライン転
送方式CCD4の動作は、 (1)受光部(フォトダイオード)11における光電変
換及び信号電荷の蓄積 (2)受光部11から垂直転送部12への信号電荷の転
送(フィールドシフト) (3)垂直転送部12での信号電荷の転送(垂直転送) (4)垂直転送部12から水平転送部13への信号電荷
の転送(ラインシフト) (5)水平転送部13での信号電荷の転送(水平転送) (6)増幅部14での信号電荷の検出及び増幅 に分けられる。
【0007】以下、各動作について、図8のフローチャ
ートも参照して更に詳しく説明する。
【0008】(1)光電変換及び電荷蓄積 CCD4の表面側に配設された撮像レンズによって結像
された光学像は、受光部11にて電荷像に変換される。
すなわち、各受光部11には、受けた光の強さと時間に
応じて信号電荷が蓄積されていく。
【0009】(2)フィールドシフト 各受光部11に蓄積された信号電荷は、所定のタイミン
グで一斉に垂直転送部12に読み出される。これをフィ
ールドシフトと呼ぶ。
【0010】具体的には、先ず、奇数フィールドで垂直
方向奇数番目と偶数番目の画素(受光部11)の信号電
荷を加算して読み出す。次の偶数フィールドでは、組み
合わせを変えて、偶数番目と奇数番目の画素(受光部1
1)の信号電荷を読み出す。すなわち、上下に隣接する
2画素を垂直転送部12で足し合わせて1つのフィール
ドを作成し、上記とは足し合わせる画素の組み合わせを
変えてもう1つのフィールドを作成して、1フレームを
作成する。これは、フィールド読み出しと呼ばれ、フレ
ーム残像を残さないためビデオカメラでは広く採用され
ている。
【0011】(3)垂直転送 垂直転送部12にフィールドシフトされた信号電荷は垂
直転送12を垂直転送される。垂直転送では、1ライン
ごとの信号電荷が並列に下方(水平転送部13)に向け
て転送されていく。
【0012】(4)ラインシフト 垂直転送部12の最下段に転送されてきた1ライン分の
信号電荷は、水平転送部13へと1ライン分まとめて並
列に転送される。これをラインシフトと呼ぶ。
【0013】(5)水平転送 水平転送部13にラインシフトされた1ライン分の信号
電荷は、図において左方向に水平転送部13を水平転送
される。その1ライン分の水平転送が終了して水平転送
部13の信号電荷が空になると(5a)、垂直転送部1
2から次の1ライン分の信号電荷がラインシフトされ
る。
【0014】(6)信号電荷の検出及び増幅 水平転送部13の左端(終端)に水平転送されてきた信
号電荷は、1画素ごとの単位で、増幅部14にて電圧と
して検出されると共に増幅されて出力端子15より出力
される。
【0015】実際には、上記各動作は相互に関連付けら
れている。すなわち、垂直転送で最下段に垂直転送され
てきた1ライン分の信号電荷が水平転送部13にライン
シフトされると、直ちに水平転送が始まり、信号電荷が
1画素ずつ順次、増幅部15にて検出され読み出されて
いく。ラインシフトと垂直転送は同時に行われており、
1ライン分の信号電荷が水平転送部13からすべて読み
出されると、垂直転送で最下段にまできていた次の1ラ
イン分の信号電荷が水平転送部13にラインシフトさ
れ、水平転送される。これら動作の繰り返しで、1フィ
ールドすべての信号電荷が読み出されていく。
【0016】なお、光電変換は、これらの信号電荷の転
送期間中も続けられ、フィールドシフトされた直後から
各受光部(フォトダイオード)11では再び信号電荷の
蓄積が開始される。すなわち、フィールドシフトで垂直
転送部12に信号電荷が転送された直後は各受光部(フ
ォトダイオード)11は空になるが、光は各受光部(フ
ォトダイオード)に連続して当たっているので、再び、
電荷が蓄積されていく。そして、次のフィールドシフト
が行われて、再び、上記動作が繰り返される。
【0017】次に、図7は、図6におけるラインX−X
部分の断面構造を模式的に示す。N型シリコン基板10
に形成したP型ウェル領域19の表面に、受光部11を
構成するN型の信号電荷蓄積領域26と、垂直転送部1
2を構成するN型の電荷転送領域24と、P+ 型のチャ
ネルストッパ領域18とが形成されている。
【0018】更に、信号電荷蓄積領域26の表面にはP
++型の正電荷蓄積領域27が形成されている。信号電荷
蓄積領域26と電荷転送領域24との間のP型領域は読
み出しゲート部17を構成している。電荷転送領域2
4、読み出しゲート部17、正電荷蓄積領域27、チャ
ネルストッパ領域18上には、例えばSiO2 からなる
ゲート絶縁膜23が形成されている。このゲート絶縁膜
23を介して、電荷転送領域24上には転送電極25が
形成されている。
【0019】また、同じP型ウェル領域19には、増幅
部14を構成するMOS型トランジスタ28が形成され
ている。MOS型トランジスタ28は、P型ウェル領域
19中にN型の不純物拡散領域として形成されたソース
20及びドレイン21と、P型ウェル領域19上にゲー
ト絶縁膜23を介して形成されたゲート22から構成さ
れる。
【0020】受光部11に蓄積された信号電荷は、読み
出しゲート部17を介して隣接する垂直転送部12にフ
ィールドシフトされる。そして、垂直転送部12からラ
インシフトされ水平転送部13を水平転送された信号電
荷は、フローティングディフュージョンに流れ込み、蓄
積した電荷量に応じてフローティングディフュージョン
の電位が変化し、電荷を電圧として検出する。ここで、
検出される信号(電圧)は非常に小さいため、フローテ
ィングディフュージョンにソースフォロワ回路(複数段
のMOS型トランジスタ28)が接続され、検出された
電荷(電圧)を増幅して外部に出力する。
【0021】上記のようなCCD4は、監視カメラやF
A(Factory Automation)用のカメラなどにも広く利用
されている。このようなカメラでは、長時間露光(低速
シャッターとも呼ばれる)モードを有している。通常
は、標準方式のテレビジョンへの適用を考えて、(1/
60)秒ごとにフィールドシフトされる。すなわち、受
光部11における信号電荷の蓄積時間が(1/60)秒
となっている。しかし、長時間露光モードでは、1秒〜
2秒、あるいは長いものでは数秒の間、受光部11から
の信号電荷の読み出し(フィールドシフト)を行わずに
蓄積し続ける。これは、特に、暗視状態での撮影に有効
なモードである。
【0022】ところが、長時間露光モードでは、暗電流
による画質異常の問題がある。これは、受光部11と同
じ半導体チップのP型ウェル領域19上に形成されたM
OS型トランジスタ28の動作時に、アバランシェ現象
などで生じたホットエレクトロン(高エネルギーの電
子)が、P型ウェル領域19を伝って受光部11に注入
されてしまう問題である。
【0023】すなわち、受けた光に起因しない不要電荷
が受光部11に蓄積され、上記動作により読み出されし
まう。この結果、撮像された画像の黒レベルを部分的に
押し上げてしまい、図9に示すように、増幅部14(M
OS型トランジスタ28)が配置される側の部分が明る
くなる現象(シェーディング)が生じてしまう。特に、
水平転送部13側に接続される初段のMOS型トランジ
スタ28側の部分で顕著に生じる。
【0024】そこで、例えば、特開平9−163218
号公報、特開2001−94887号公報では、増幅部
を動作させる必要がないときには増幅部の動作を停止さ
せるようにして、暗電流の抑制を図っている。すなわ
ち、フィールドシフトで読み出された電荷を増幅部へ転
送し、増幅部で増幅を行うときのみ増幅部を動作させる
ようにしている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、増幅部の動作
を停止させるということは、増幅部の動作を原因とする
不要電荷(ホットエレクトロン)の発生を抑制すること
であり、その他原因で生じる不要電荷に対しては何ら受
光部への注入抑制効果は得られない。近年のCCDは単
位画素サイズが益々小型化し、チップサイズの縮小化、
多画素化、高速動作化が図られており、増幅部の動作を
停止させていても、チップの温度上昇などを原因とし
て、ホットエレクトロンが生じやすくなってきている。
このようなものに対しては、増幅部の動作を停止させた
ところで、受光部への注入を防ぐことにはならない。
【0026】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、増幅
部のオン/オフに関係なく様々な原因で半導体基板中に
生じる不要電荷の、受光部への注入を抑制する固体撮像
素子の駆動方法及び駆動装置並びに電子カメラを提供す
ることを課題とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
固体撮像素子の駆動方法では、フィールドシフトで受光
部から読み出された電荷について、最後の1ライン分の
電荷が水平転送部へラインシフトされた時点から、次に
フィールドシフトが行われるまでの間、垂直転送時に垂
直転送部に供給される垂直転送用クロック信号よりも高
速のクロック信号を垂直転送部に供給する。
【0028】本発明の請求項2に係る固体撮像素子の駆
動方法では、フィールドシフトで受光部から読み出され
た電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転送部
へラインシフトされた時点から、次にフィールドシフト
が行われるまでの間、垂直転送時に垂直転送部に供給さ
れる垂直転送用クロック信号をローレベルに固定して垂
直転送部に供給する。
【0029】本発明の請求項3に係る固体撮像素子の駆
動方法では、フィールドシフトで受光部から読み出され
た電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転送部
へラインシフトされた時点から、次にフィールドシフト
が行われるまでの間、垂直転送時に垂直転送部に供給さ
れる垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
を垂直転送部に供給し、且つ、フィールドシフトで受光
部から読み出された電荷の全てについて、増幅部での増
幅が終了した時点から、次にフィールドシフトが行われ
るまでの間、増幅部の動作を停止させる。
【0030】本発明の請求項4に係る固体撮像素子の駆
動方法では、フィールドシフトで受光部から読み出され
た電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転送部
へラインシフトされた時点から、次にフィールドシフト
が行われるまでの間、垂直転送時に垂直転送部に供給さ
れる垂直転送用クロック信号をローレベルに固定して垂
直転送部に供給し、且つ、フィールドシフトで受光部か
ら読み出された電荷の全てについて、増幅部での増幅が
終了した時点から、次にフィールドシフトが行われるま
での間、増幅部の動作を停止させる。
【0031】本発明の請求項5に係る固体撮像素子の駆
動装置は、フィールドシフトで受光部から読み出された
電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転送部へ
ラインシフトされた時点から、次にフィールドシフトが
行われるまでの間は、垂直転送時に垂直転送部に供給さ
れる垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
が垂直転送部に供給されるように制御する制御部が設け
られている。
【0032】本発明の請求項6に係る固体撮像素子の駆
動装置は、フィールドシフトで受光部から読み出された
電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転送部へ
ラインシフトされた時点から、次にフィールドシフトが
行われるまでの間は、垂直転送時に垂直転送部に供給さ
れる垂直転送用クロック信号がローレベルに固定されて
垂直転送部に供給されるように制御する制御部が設けら
れている。
【0033】本発明の請求項7に係る電子カメラは、撮
像レンズを通して取り入れた光を電荷に変換し蓄積する
受光部と、垂直転送用クロック信号の制御に基づいて、
受光部よりフィールドシフトされた電荷を水平転送部へ
向けて垂直転送させる垂直転送部と、垂直転送部から1
ラインずつラインシフトされた電荷を増幅部に向けて水
平転送させる水平転送部と、水平転送部から電荷を受け
増幅する増幅部と、が同一の半導体基板上に形成されて
なる固体撮像素子を備え、更に、フィールドシフトで受
光部から読み出された電荷について、最後の1ライン分
の電荷が水平転送部へラインシフトされた時点から、次
にフィールドシフトが行われるまでの間、垂直転送部
に、垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
を供給する垂直転送部制御手段を備えている。
【0034】本発明の請求項8に係る電子カメラは、撮
像レンズを通して取り入れた光を電荷に変換し蓄積する
受光部と、垂直転送用クロック信号の制御に基づいて、
受光部よりフィールドシフトされた電荷を水平転送部へ
向けて垂直転送させる垂直転送部と、垂直転送部から1
ラインずつラインシフトされた電荷を増幅部に向けて水
平転送させる水平転送部と、水平転送部から電荷を受け
増幅する増幅部と、が同一の半導体基板上に形成されて
なる固体撮像素子を備え、更に、フィールドシフトで受
光部から読み出された電荷について、最後の1ライン分
の電荷が水平転送部へラインシフトされた時点から、次
にフィールドシフトが行われるまでの間、垂直転送用ク
ロック信号をローレベルに固定して垂直転送部に供給す
る垂直転送部制御手段を備えている。
【0035】本発明の請求項9に係る電子カメラは、撮
像レンズを通して取り入れた光を電荷に変換し蓄積する
受光部と、垂直転送用クロック信号の制御に基づいて、
受光部よりフィールドシフトされた電荷を水平転送部へ
向けて垂直転送させる垂直転送部と、垂直転送部から1
ラインずつラインシフトされた電荷を増幅部に向けて水
平転送させる水平転送部と、水平転送部から電荷を受け
増幅する増幅部と、が同一の半導体基板上に形成されて
なる固体撮像素子を備え、更に、フィールドシフトで受
光部から読み出された電荷について、最後の1ライン分
の電荷が水平転送部へラインシフトされた時点から、次
にフィールドシフトが行われるまでの間、垂直転送部
に、垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
を供給する垂直転送部制御手段と、フィールドシフトで
受光部から読み出された電荷の全てについて、増幅部で
の増幅が終了した時点から、次にフィールドシフトが行
われるまでの間、増幅部の動作を停止させる増幅部制御
手段とを備えている。
【0036】本発明の請求項10に係る電子カメラは、
撮像レンズを通して取り入れた光を電荷に変換し蓄積す
る受光部と、垂直転送用クロック信号の制御に基づい
て、受光部よりフィールドシフトされた電荷を水平転送
部へ向けて垂直転送させる垂直転送部と、垂直転送部か
ら1ラインずつラインシフトされた電荷を増幅部に向け
て水平転送させる水平転送部と、水平転送部から電荷を
受け増幅する増幅部と、が同一の半導体基板上に形成さ
れてなる固体撮像素子を備え、更に、フィールドシフト
で受光部から読み出された電荷について、最後の1ライ
ン分の電荷が水平転送部へラインシフトされた時点か
ら、次にフィールドシフトが行われるまでの間、垂直転
送用クロック信号をローレベルに固定して垂直転送部に
供給する垂直転送部制御手段と、フィールドシフトで受
光部から読み出された電荷の全てについて、増幅部での
増幅が終了した時点から、次にフィールドシフトが行わ
れるまでの間、増幅部の動作を停止させる増幅部制御手
段とを備えている。
【0037】すなわち、本発明では、増幅部が動作して
いるか停止しているかに関係なく、垂直転送部が信号電
荷の垂直転送を行っているとき以外のときに、垂直転送
部に与える信号を制御して、半導体基板中で生じる不要
電荷について、基板縦方向への掃き捨てを促して、受光
部への不要電荷の注入を抑制する。
【0038】もちろん、増幅部が動作を行う必要がない
ときには増幅部を停止させるようにすれば、増幅部の動
作を原因とする不要電荷の発生を防ぐことができるの
で、その分、よりいっそうの受光部への不要電荷の注入
を抑制することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の各実施の形態の理
解を容易にするために、垂直転送部の駆動について詳細
に説明する。一例として、従来より一般的に広く採用さ
れている4相駆動方式について説明する。
【0040】垂直転送部(なお、ここで説明する垂直転
送部は上述した垂直転送部12に相当する)の基本構造
は、図2に示すように、半導体基板30上に絶縁膜31
を介して多数の電極(図7における転送電極25に相
当)a、b、c、d、・・・を配列させたものである。
これら電極に所定の電圧を印加すると、電極下に空乏層
ができ、このとき各電極に異なる電圧を加えるとポテン
シャル井戸(図中点線で示す)が形成される。このポテ
ンシャル井戸をつぎつぎに移動させると界面に蓄積され
た電荷(電子)が移動していくことになる。
【0041】例えば、図3に示すような4相の駆動パル
ス波形が、垂直転送用クロック信号として、それぞれの
電極a、b、c、dに加えられる。t=t1では電極
a、bに高電圧、電極c、dに低電圧が加えられる。す
ると、図2Aに示すように、電極a、bの下に深い井
戸、電極c、dの下に浅い井戸ができ、電極a、bの下
に電荷が蓄積される。電極c、dの下は障壁となり、信
号電荷の混入を防止している。
【0042】次に、t=t2では電極dはローレベルに
保って障壁を形成したまま、電極aをハイレベルからロ
ーレベルに下げ、電極cをローレベルからハイレベルに
上げる。これにより、図2Bに示すように、信号電荷は
電極aの下から電極b、cの下に移動する。更に、t=
t3では電極d、aが障壁になり、電極b、cの下に信
号電荷が蓄積される(図2C)。
【0043】以上は、信号電荷の垂直転送時における垂
直転送部の基本的な動作であり、実際には更に複雑な動
作をする。すなわち、電極a〜dのうち、2電極は受光
部からの信号電荷をオン/オフできるゲート電極も兼ね
ており、これら電極にはハイレベル、ミドルレベル、ロ
ーレベルの3値からなるクロック信号が与えられる。
【0044】(第1の実施の形態)本実施の形態による
電子カメラ1の構成を図1に示す。電子カメラ1は、撮
像レンズ2と、光学系3と、CCD4と、信号処理回路
5と、CCD4に各種クロック信号を供給してCCD4
を駆動させる駆動装置(本発明に係る垂直転送部制御手
段としての機能も有する)6とを備えている。
【0045】光学系3は、撮像レンズ2で取り入れた光
学像をCCD4で電気信号に変換しやすいように光学的
処理を行う。信号処理回路5は、CCD4のアナログ出
力を受け、ノイズ除去を行ったり、デジタル信号に変換
したり、その他様々な画像処理を行う。
【0046】垂直転送部制御手段6は、同期信号発生器
6aと、タイミング発生器6bと、ドライバ6cと、こ
れらの動作を制御する制御部(CPU)6dを備えてい
る。同期信号発生器6aは、例えば水晶発振器からの発
振出力による基準クロック信号を出力し、タイミング発
生器6bは、基準クロック信号を分周及び論理合成し
て、垂直転送用クロック信号や水平転送用クロック信号
などの各種駆動信号を生成する。タイミング発生器6b
から出力された垂直転送用クロック信号、水平転送用ク
ロック信号は、ドライバ6cを介して、それぞれ垂直転
送部、水平転送部に供給される。
【0047】そして、本実施の形態では、垂直転送部が
信号電荷の垂直転送を行わないときには、その垂直転送
時に垂直転送部に供給される垂直転送用クロック信号
(図3)よりも高速のクロック信号(一例を図5に示
す)を供給する。この高速クロック信号を供給する期間
は、具体的には、1回のフィールドシフトで受光部から
読み出された信号電荷について、最後の1ライン分の信
号電荷が水平転送部へラインシフトされた時点から、次
にフィールドシフトが行われるまでの間である。なお、
従来は、常に垂直転送部には、図3に示すような所望の
垂直転送用クロック信号が供給され続けていた。
【0048】垂直転送部に供給される高速のクロック信
号により、垂直転送部の下の電界を高速に変化させて、
垂直転送部近傍でP型ウェル領域19に浮遊している不
要電荷に基板縦方向に沿うような動きを与えて、基板縦
方向への掃き捨てを促すことができ、受光部11への注
入を抑制できる。
【0049】MOS型トランジスタ28が停止していて
も生じてしまう不要電荷についても受光部11への注入
を抑制できる。もちろん、MOS型トランジスタ28の
動作を起因として生じた不要電荷についても、受光部1
1に至る前に基板側に排除することができる。これによ
り、不要電荷を原因とする画像の不均一性(シェーディ
ング)が抑制され、良好な画質が得られる。特に、不要
電荷の影響をより受けやすい長時間露光モードで駆動さ
れる監視カメラ、暗視カメラなどで顕著な効果が得られ
る。
【0050】なお、通常、垂直転送用クロック信号は1
5kHz程度であり、これよりも高速の(周波数の高
い)クロック信号を、CPU6dの制御に基づいて、タ
イミング発生器6bからドライバ6cを介して垂直転送
部に供給する。
【0051】あるいは、タイミング発生器6bでは、水
平転送部を駆動するための例えば2相の水平転送用クロ
ック信号も生成され、やはりドライバ6cを介して水平
転送部に供給されている。水平転送用クロック信号は、
通常、垂直転送用クロック信号よりも非常に高速(例え
ば14.3MHz)であるので、これをそのまま、やは
りCPU6dの制御の基、上記期間、垂直転送部に供給
するようにしてもよい。
【0052】(第2の実施の形態)本実施の形態では、
垂直転送部が信号電荷の垂直転送を行わないときには、
垂直転送用クロック信号(図3)をローレベルに固定し
て、垂直転送部に供給する。具体的には、1回のフィー
ルドシフトで受光部から読み出された信号電荷につい
て、最後の1ライン分の信号電荷が水平転送部へライン
シフトされた時点(例えば図4においてt)から、各ク
ロック信号を強制的にローレベルに落として、これを、
次にフィールドシフトが行われるまでの間保持する。
【0053】一定電位とされている基板10に対して、
垂直転送部がローレベルに落ちることで、垂直転送部下
の電界が基板方向に強まり、垂直転送部近傍でP型ウェ
ル領域19に浮遊している不要電荷の基板10側への掃
き捨てを促すことができ、受光部11への注入を抑制で
きる。MOS型トランジスタ28が停止していても生じ
てしまう不要電荷についても受光部11への注入を抑制
できる。もちろん、MOS型トランジスタ28の動作を
起因として生じた不要電荷についても、受光部11に至
る前に基板側に排除することができる。
【0054】これにより、第1の実施の形態と同様、不
要電荷を原因とする画像の不均一性(シェーディング)
が抑制され、良好な画質が得られる。特に、不要電荷の
影響をより受けやすい長時間露光モードで駆動される監
視カメラ、暗視カメラなどで顕著な効果が得られる。
【0055】なお、ローレベルへの切り換えや、その解
除は、CPU6dの制御に基づいて行われる。
【0056】(第3の実施の形態)本実施の形態では、
上記第1の実施の形態の構成に加えて、増幅部14(M
OS型トランジスタ28)の制御も行うようにしてい
る。すなわち、図6に示すように、増幅部14と、この
増幅部14に電力を供給する電源VDDとの間に、スイ
ッチ16を設けている。スイッチ16は、本発明に係る
増幅部制御手段を構成する。
【0057】そして、本実施の形態では、第1の実施の
形態と同様、1回のフィールドシフトで受光部から読み
出された信号電荷について、最後の1ライン分の信号電
荷が水平転送部へラインシフトされた時点から、次にフ
ィールドシフトが行われるまでの間、垂直転送用クロッ
ク信号よりも高速のクロック信号を供給すると共に、1
回のフィールドシフトで受光部から読み出された信号電
荷の全てについて、増幅部14での増幅が終了した時点
から、次にフィールドシフトが行われるまでの間、スイ
ッチ16を開にして、増幅部14への電力供給を遮断す
る。
【0058】具体的には、図7に示すMOS型トランジ
スタ28の、ドレイン21とソース20間の電圧を0V
にする。あるいは、ゲート電圧を制御して(0Vにする
ことも含む)、ソース20とドレイン21間の電荷の移
動を遮断してもよい。両方を組み合わせればなおさらよ
い。そして、次のフィールドシフトが行われると、スイ
ッチ16を閉にして、増幅部14に電源VDDから電力
供給を供給して増幅部14を動作させる。
【0059】以上のことにより、増幅部14の動作を原
因として発生する不要電荷を抑制できるので、上記第1
の実施の形態による不要電荷の基板側への掃き捨て効果
と合わせて、受光部11への不要電荷の注入をよりいっ
そう抑制できる。
【0060】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
上記第2の実施の形態の構成に加えて、増幅部14(M
OS型トランジスタ28)の制御も行うようにしてい
る。すなわち、図6に示すように、増幅部14と、この
増幅部14に電力を供給する電源VDDとの間に、スイ
ッチ16を設けている。スイッチ16は、本発明に係る
増幅部制御手段を構成する。
【0061】そして、本実施の形態では、第1の実施の
形態と同様、1回のフィールドシフトで受光部から読み
出された信号電荷について、最後の1ライン分の信号電
荷が水平転送部へラインシフトされた時点から、次にフ
ィールドシフトが行われるまでの間、垂直転送用クロッ
ク信号をローレベルに固定して垂直転送部に供給すると
共に、1回のフィールドシフトで受光部から読み出され
た信号電荷の全てについて、増幅部14での増幅が終了
した時点から、次にフィールドシフトが行われるまでの
間、スイッチ16を開にして、増幅部14への電力供給
を遮断する。
【0062】具体的には、図7に示すMOS型トランジ
スタ28の、ドレイン21とソース20間の電圧を0V
にする。あるいは、ゲート電圧を制御して(0Vにする
ことも含む)、ソース20とドレイン21間の電荷の移
動を遮断してもよい。両方を組み合わせればなおさらよ
い。そして、次のフィールドシフトが行われると、スイ
ッチ16を閉にして、増幅部14に電源VDDから電力
供給を供給して増幅部14を動作させる。
【0063】以上のことにより、増幅部14の動作を原
因として発生する不要電荷を抑制できるので、上記第2
の実施の形態による不要電荷の基板側への掃き捨て効果
と合わせて、受光部11への不要電荷の注入をよりいっ
そう抑制できる。
【0064】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0065】増幅部14を構成するMOS型トランジス
タ28は単段であってもよい。更には、MOS型以外の
トランジスタで増幅部14を構成してもよい。垂直転送
部の駆動方式も4相駆動方式に限らない。また、2画素
混合方式の読み出しに限らず、画素独立方式の読み出し
にも本発明は適用可能である。更には、インターライン
転送方式のCCDに限らず、フレームインターライン転
送方式のCCDにも本発明は適用可能である。
【0066】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る固体撮像素子の
駆動方法によれば、フィールドシフトで受光部から読み
出された電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平
転送部へラインシフトされた時点から、次にフィールド
シフトが行われるまでの間、垂直転送時に垂直転送部に
供給される垂直転送用クロック信号よりも高速のクロッ
ク信号を垂直転送部に供給することで、不要電荷の基板
側への掃き捨てを促して受光部への注入を抑制して良好
な画像を得ることができる。
【0067】本発明の請求項2に係る固体撮像素子の駆
動方法によれば、フィールドシフトで受光部から読み出
された電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転
送部へラインシフトされた時点から、次にフィールドシ
フトが行われるまでの間、垂直転送時に垂直転送部に供
給される垂直転送用クロック信号をローレベルに固定し
て垂直転送部に供給することで、不要電荷の基板側への
掃き捨てを促して受光部への注入を抑制して良好な画像
を得ることができる。
【0068】本発明の請求項3に係る固体撮像素子の駆
動方法によれば、フィールドシフトで受光部から読み出
された電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転
送部へラインシフトされた時点から、次にフィールドシ
フトが行われるまでの間、垂直転送時に垂直転送部に供
給される垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック
信号を垂直転送部に供給し、且つ、フィールドシフトで
受光部から読み出された電荷の全てについて、増幅部で
の増幅が終了した時点から、次にフィールドシフトが行
われるまでの間、増幅部の動作を停止させることで、不
要電荷の基板側への掃き捨てを促すと共に、増幅部の動
作を起因とした不要電荷の発生を抑制して、不要電荷の
受光部への注入をよりいっそう抑制して良好な画像を得
ることができる。
【0069】本発明の請求項4に係る電子カメラによれ
ば、フィールドシフトで受光部から読み出された電荷に
ついて、最後の1ライン分の電荷が水平転送部へライン
シフトされた時点から、次にフィールドシフトが行われ
るまでの間、垂直転送時に垂直転送部に供給される垂直
転送用クロック信号をローレベルに固定して垂直転送部
に供給し、且つ、フィールドシフトで受光部から読み出
された電荷の全てについて、増幅部での増幅が終了した
時点から、次にフィールドシフトが行われるまでの間、
増幅部の動作を停止させることで、不要電荷の基板側へ
の掃き捨てを促すと共に、増幅部の動作を起因とした不
要電荷の発生を抑制して、不要電荷の受光部への注入を
よりいっそう抑制して良好な画像を得ることができる。
【0070】本発明の請求項5に係る固体撮像素子の駆
動装置によれば、フィールドシフトで受光部から読み出
された電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転
送部へラインシフトされた時点から、次にフィールドシ
フトが行われるまでの間は、垂直転送時に垂直転送部に
供給される垂直転送用クロック信号よりも高速のクロッ
ク信号が垂直転送部に供給されるように制御する制御部
が設けられているので、不要電荷の基板側への掃き捨て
を促して受光部への注入を抑制して良好な画像を得るこ
とができる。
【0071】本発明の請求項6に係る固体撮像素子の駆
動装置によれば、フィールドシフトで受光部から読み出
された電荷について、最後の1ライン分の電荷が水平転
送部へラインシフトされた時点から、次にフィールドシ
フトが行われるまでの間は、垂直転送時に垂直転送部に
供給される垂直転送用クロック信号がローレベルに固定
されて垂直転送部に供給されるように制御する制御部が
設けられているので、不要電荷の基板側への掃き捨てを
促して受光部への注入を抑制して良好な画像を得ること
ができる。
【0072】本発明の請求項7に係る電子カメラによれ
ば、フィールドシフトで受光部から読み出された電荷に
ついて、最後の1ライン分の電荷が水平転送部へライン
シフトされた時点から、次にフィールドシフトが行われ
るまでの間、垂直転送用クロック信号をローレベルに固
定して垂直転送部に供給する垂直転送部制御手段を備え
ているので、不要電荷の基板側への掃き捨てを促して受
光部への注入を抑制して良好な画像を得ることができ
る。
【0073】本発明の請求項8に係る電子カメラによれ
ば、フィールドシフトで受光部から読み出された電荷に
ついて、最後の1ライン分の電荷が水平転送部へライン
シフトされた時点から、次にフィールドシフトが行われ
るまでの間、垂直転送用クロック信号をローレベルに固
定して垂直転送部に供給する垂直転送部制御手段を備え
ているので、不要電荷の基板側への掃き捨てを促して受
光部への注入を抑制して良好な画像を得ることができ
る。
【0074】本発明の請求項9に係る電子カメラによれ
ば、フィールドシフトで受光部から読み出された電荷に
ついて、最後の1ライン分の電荷が水平転送部へライン
シフトされた時点から、次にフィールドシフトが行われ
るまでの間、垂直転送部に、垂直転送用クロック信号よ
りも高速のクロック信号を供給する垂直転送部制御手段
と、フィールドシフトで受光部から読み出された電荷の
全てについて、増幅部での増幅が終了した時点から、次
にフィールドシフトが行われるまでの間、増幅部の動作
を停止させる増幅部制御手段とを備えているので、不要
電荷の基板側への掃き捨てを促すと共に、増幅部の動作
を起因とした不要電荷の発生を抑制して、不要電荷の受
光部への注入をよりいっそう抑制して良好な画像を得る
ことができる。
【0075】本発明の請求項10に係る電子カメラによ
れば、フィールドシフトで受光部から読み出された電荷
について、最後の1ライン分の電荷が水平転送部へライ
ンシフトされた時点から、次にフィールドシフトが行わ
れるまでの間、垂直転送用クロック信号をローレベルに
固定して垂直転送部に供給する垂直転送部制御手段と、
フィールドシフトで受光部から読み出された電荷の全て
について、増幅部での増幅が終了した時点から、次にフ
ィールドシフトが行われるまでの間、増幅部の動作を停
止させる増幅部制御手段とを備えているので、不要電荷
の基板側への掃き捨てを促すと共に、増幅部の動作を起
因とした不要電荷の発生を抑制して、不要電荷の受光部
への注入をよりいっそう抑制して良好な画像を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電子カメラの構成を
示すブロック図である。
【図2】信号電荷の垂直転送を説明する垂直転送部の模
式断面図である。
【図3】垂直転送時に垂直転送部に供給される垂直転送
用クロック信号を示す。
【図4】垂直転送用クロック信号をローレベルに固定し
た波形を示す。
【図5】図3に示す垂直転送用クロック信号よりも高速
のクロック信号を示す。
【図6】CCDの模式図である。
【図7】図6におけるラインX−X部分の模式断面図で
ある。
【図8】インターライン転送方式CCDの動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】暗電流の発生による画像のシェーディングを示
す図である。
【符号の説明】
1……電子カメラ、2……撮像レンズ、3……光学系、
4……固体撮像素子(CCD)、5……信号処理回路、
6……垂直転送部制御手段、10……半導体基板(シリ
コン基板)、11……受光部(フォトダイオード)、1
2……垂直転送部、13……水平転送部、14……増幅
部、15……出力端子、16……増幅部制御手段(スイ
ッチ)、17……読み出しゲート部、18……チャネル
ストッパ領域、19……P型ウェル領域、20……ソー
ス、21……ドレイン、22……ゲート、23……ゲー
ト絶縁膜、24……N型電荷転送領域、25……転送電
極、26……N型電荷蓄積領域、27……P++領域、2
8……MOS型トランジスタ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光部で光電変換され蓄積された電荷を
    垂直転送部にフィールドシフトさせ、 前記垂直転送部に垂直転送用クロック信号を供給して、
    前記電荷を水平転送部に向けて前記垂直転送部を垂直転
    送させ、 前記垂直転送部から前記電荷を1ラインずつ前記水平転
    送部にラインシフトさせ、 前記ラインシフトされた電荷を増幅部に向けて前記水平
    転送部を水平転送させる固体撮像素子の駆動方法におい
    て、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送部に、
    前記垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
    を供給することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  2. 【請求項2】 受光部で光電変換され蓄積された電荷を
    垂直転送部にフィールドシフトさせ、 前記垂直転送部に垂直転送用クロック信号を供給して、
    前記電荷を水平転送部に向けて前記垂直転送部を垂直転
    送させ、 前記垂直転送部から前記電荷を1ラインずつ前記水平転
    送部にラインシフトさせ、 前記ラインシフトされた電荷を増幅部に向けて前記水平
    転送部を水平転送させる固体撮像素子の駆動方法におい
    て、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送用クロ
    ック信号をローレベルに固定して前記垂直転送部に供給
    することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】 受光部で光電変換され蓄積された電荷を
    垂直転送部にフィールドシフトさせ、 前記垂直転送部に垂直転送用クロック信号を供給して、
    前記電荷を水平転送部に向けて前記垂直転送部を垂直転
    送させ、 前記垂直転送部から前記電荷を1ラインずつ前記水平転
    送部にラインシフトさせ、 前記ラインシフトされた電荷を増幅部に向けて前記水平
    転送部を水平転送させる固体撮像素子の駆動方法におい
    て、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送部に、
    前記垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
    を供給し、 且つ、前記フィールドシフトで前記受光部から読み出さ
    れた前記電荷の全てについて、前記増幅部での増幅が終
    了した時点から、次に前記フィールドシフトが行われる
    までの間、前記増幅部の動作を停止させることを特徴と
    する固体撮像素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 受光部で光電変換され蓄積された電荷を
    垂直転送部にフィールドシフトさせ、 前記垂直転送部に垂直転送用クロック信号を供給して、
    前記電荷を水平転送部に向けて前記垂直転送部を垂直転
    送させ、 前記垂直転送部から前記電荷を1ラインずつ前記水平転
    送部にラインシフトさせ、 前記ラインシフトされた電荷を増幅部に向けて前記水平
    転送部を水平転送させる固体撮像素子の駆動方法におい
    て、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送用クロ
    ック信号をローレベルに固定して前記垂直転送部に供給
    し、 且つ、前記フィールドシフトで前記受光部から読み出さ
    れた前記電荷の全てについて、前記増幅部での増幅が終
    了した時点から、次に前記フィールドシフトが行われる
    までの間、前記増幅部の動作を停止させることを特徴と
    する固体撮像素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】 受光部で光電変換され蓄積された電荷を
    垂直転送部にフィールドシフトさせ、 前記垂直転送部に垂直転送用クロック信号を供給して、
    前記電荷を水平転送部に向けて前記垂直転送部を垂直転
    送させ、 前記垂直転送部から前記電荷を1ラインずつ前記水平転
    送部にラインシフトさせ、 前記ラインシフトされた電荷を増幅部に向けて前記水平
    転送部を水平転送させて固体撮像素子を駆動させる固体
    撮像素子の駆動装置であって、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間は、前記垂直転送用ク
    ロック信号よりも高速のクロック信号が前記垂直転送部
    に供給されるように制御する制御部が設けられているこ
    とを特徴とする固体撮像素子の駆動装置。
  6. 【請求項6】 受光部で光電変換され蓄積された電荷を
    垂直転送部にフィールドシフトさせ、 前記垂直転送部に垂直転送用クロック信号を供給して、
    前記電荷を水平転送部に向けて前記垂直転送部を垂直転
    送させ、 前記垂直転送部から前記電荷を1ラインずつ前記水平転
    送部にラインシフトさせ、 前記ラインシフトされた電荷を増幅部に向けて前記水平
    転送部を水平転送させて固体撮像素子を駆動させる固体
    撮像素子の駆動装置であって、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間は、前記垂直転送用ク
    ロック信号がローレベルに固定されて前記垂直転送部に
    供給されるように制御する制御部が設けられていること
    を特徴とする固体撮像素子の駆動装置。
  7. 【請求項7】 撮像レンズを通して取り入れた光を電荷
    に変換し蓄積する受光部と、 垂直転送用クロック信号の制御に基づいて、前記受光部
    よりフィールドシフトされた前記電荷を水平転送部へ向
    けて垂直転送させる垂直転送部と、 前記垂直転送部から1ラインずつラインシフトされた前
    記電荷を増幅部に向けて水平転送させる水平転送部と、 前記水平転送部から前記電荷を受け増幅する増幅部と、 が同一の半導体基板上に形成されてなる固体撮像素子を
    備えた電子カメラにおいて、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送部に、
    前記垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
    を供給する垂直転送部制御手段を設けたことを特徴とす
    る電子カメラ。
  8. 【請求項8】 撮像レンズを通して取り入れた光を電荷
    に変換し蓄積する受光部と、 垂直転送用クロック信号の制御に基づいて、前記受光部
    よりフィールドシフトされた前記電荷を水平転送部へ向
    けて垂直転送させる垂直転送部と、 前記垂直転送部から1ラインずつラインシフトされた前
    記電荷を増幅部に向けて水平転送させる水平転送部と、 前記水平転送部から前記電荷を受け増幅する増幅部と、 が同一の半導体基板上に形成されてなる固体撮像素子を
    備えた電子カメラにおいて、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送用クロ
    ック信号をローレベルに固定して前記垂直転送部に供給
    する垂直転送部制御手段を設けたことを特徴とする電子
    カメラ。
  9. 【請求項9】 撮像レンズを通して取り入れた光を電荷
    に変換し蓄積する受光部と、 垂直転送用クロック信号の制御に基づいて、前記受光部
    よりフィールドシフトされた前記電荷を水平転送部へ向
    けて垂直転送させる垂直転送部と、 前記垂直転送部から1ラインずつラインシフトされた前
    記電荷を増幅部に向けて水平転送させる水平転送部と、 前記水平転送部から前記電荷を受け増幅する増幅部と、 が同一の半導体基板上に形成されてなる固体撮像素子を
    備えた電子カメラにおいて、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送部に、
    前記垂直転送用クロック信号よりも高速のクロック信号
    を供給する垂直転送部制御手段と、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷の全てについて、前記増幅部での増幅が終了した
    時点から、次に前記フィールドシフトが行われるまでの
    間、前記増幅部の動作を停止させる増幅部制御手段とを
    設けたことを特徴とする電子カメラ。
  10. 【請求項10】 撮像レンズを通して取り入れた光を電
    荷に変換し蓄積する受光部と、 垂直転送用クロック信号の制御に基づいて、前記受光部
    よりフィールドシフトされた前記電荷を水平転送部へ向
    けて垂直転送させる垂直転送部と、 前記垂直転送部から1ラインずつラインシフトされた前
    記電荷を増幅部に向けて水平転送させる水平転送部と、 前記水平転送部から前記電荷を受け増幅する増幅部と、 が同一の半導体基板上に形成されてなる固体撮像素子を
    備えた電子カメラにおいて、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷について、最後の1ライン分の電荷が前記水平転
    送部へ前記ラインシフトされた時点から、次に前記フィ
    ールドシフトが行われるまでの間、前記垂直転送用クロ
    ック信号をローレベルに固定して前記垂直転送部に供給
    する垂直転送部制御手段と、 前記フィールドシフトで前記受光部から読み出された前
    記電荷の全てについて、前記増幅部での増幅が終了した
    時点から、次に前記フィールドシフトが行われるまでの
    間、前記増幅部の動作を停止させる増幅部制御手段とを
    設けたことを特徴とする電子カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8098315B2 (en) 2008-05-12 2012-01-17 Sony Corporation Solid state imaging apparatus, solid state imaging device driving method and camera
US8194297B2 (en) 2007-08-07 2012-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Method for controlling linear sensor, and image reading apparatus

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