JP2003152796A - Ipマルチキャスト通信方式 - Google Patents

Ipマルチキャスト通信方式

Info

Publication number
JP2003152796A
JP2003152796A JP2001344892A JP2001344892A JP2003152796A JP 2003152796 A JP2003152796 A JP 2003152796A JP 2001344892 A JP2001344892 A JP 2001344892A JP 2001344892 A JP2001344892 A JP 2001344892A JP 2003152796 A JP2003152796 A JP 2003152796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
multicast
atm
network
wireless
path identifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001344892A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Matsue
清高 松江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001344892A priority Critical patent/JP2003152796A/ja
Publication of JP2003152796A publication Critical patent/JP2003152796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルータや交換装置の負荷増大、並びにネット
ワーク内の回線スループット低下を抑えつつIPマルチ
キャスト機能をより効率的に実現する。 【解決手段】 IPおよびATMマルチキャスト対応ル
ータ20は、IPマルチキャスト対応の送信サーバ10
から送られてくるIPマルチキャストパケットD1をA
TMセルD2に変換しATM網30中の特定VPI/V
CI値を有する1つのパスを介してATMスイッチ40
に送信する。ATMスイッチ40は、特定VPI/VC
I値を有するパスを介して受信したATMセルD2を、
宛先の受信クライアント60a,60b,60cに対応
した数だけ複製し、これら各複製ATMセルD31,D
32,D33を上記特定VPI/VCI値に対応して割
り当てられたマルチキャスト用VPI/VCI値のパス
を介してネットワーク装置50a,50b,50cに送
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IP(Internet P
rotocol)マルチキャスト対応の送信サーバから、IP
レベルより低層レベルのネットワークを介して、IPマ
ルチキャスト対応の複数の受信クライアントにIPマル
チキャストパケット配信を行なうIPマルチキャスト通
信方式に係わり、詳しくは、IPレベルよりも低い上記
ネットワークの層レベルでのマルチキャストを実現する
ためのマルチキャスト配信機能の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】IPマルチキャスト対応の送信サーバか
らIPマルチキャスト対応の複数の受信クライアントに
対してIPマルチキャストパケットを送信するIPマル
チキャストサービスを実現する場合において、上記送信
サーバと受信クライアント間にIPマルチキャスト対応
のルータのみを配置するシステム構成が一般的である
が、今日、上記ルータと受信クライアント間にIPレベ
ルより低層レベルのネットワーク機器を使用したネット
ワークを介在させたシステム構成も知られている。
【0003】IPマルチキャストパケットはIPレベル
で動作するため、IPマルチキャスト対応のルータのみ
で構築したIPネットワーク上ではその機能を十分に発
揮するが、IPレベルより低層レベルのネットワーク機
器を使用したネットワークが介在するシステムでは、I
Pマルチキャスト機能が十分に生かされないことは想像
に難くない。
【0004】そこで、IPレベルより低層レベルのネッ
トワーク機器を使用したネットワークを含むシステムで
のIPマルチキャスト機能について検証してみる。
【0005】図17は、この種の従来システムの全体構
成とIPマルチキャスト通信動作を示す概念図である。
【0006】このシステムにおいて、IPマルチキャス
ト対応の送信サーバ10は、イーサネット(登録商標)
インタフェースを有し、イーサネットインタフェースと
ATMインタフェースを備えたIPマルチキャスト対応
のルータ25とイーサネット接続されている。
【0007】また、ルータ25は非同期転送モード(A
TM:Asynchronous Transfer Mode)でのデータ伝送を
行なうATM網30にATMインタフェースを介して接
続され、ATM交換機能を有するATMスイッチ45と
ATM網30を介してデータ通信可能な状態にある。
【0008】ATMスイッチ45は、ATMインタフェ
ースを有し、該ATMインタフェースにより上記ATM
網30に接続されると共に、ATMを終端するネットワ
ーク装置50a,50b,50cと接続されている。
【0009】ネットワーク装置50a,50b,50c
は、イーサネットインタフェースをも有し、同様のイー
サネットインタフェースを備えたIPマルチキャスト受
信クライアント60a,60b,60cとそれぞれ接続
されている。
【0010】ここで、3台のIPマルチキャスト受信ク
ライアント60a,60b,60cは、それぞれ異なっ
たIPネットワークに属し、それぞれ、例えば、(192.
168.1.151)、(192.168.2.152)、(192.168.3.153)
というIPアドレスを有するものである。
【0011】このシステムにおいて、ルータ25内には
例えば図18(a)に示す設定内容のルーティングテー
ブル255が用意され、ATMスイッチ45内には、例
えば、図18(b)に示す設定内容のATMスイッチテ
ーブル455が用意される。
【0012】ルータ25では、送信サーバ10から送ら
れてくるIPパケットを上記ルーティングテーブル25
5を参照してATMセルの形でATMスイッチ45へ送
信し、ATMスイッチ45は、ルータ25から送られて
くるATMセルを上記ATMスイッチテーブル455を
参照して各ネットワーク装置50a,50b,50cに
送信する。
【0013】上記ルーティングテーブル255内には、
ユニキャストルーティングテーブルとマルチキャストル
ーティングテーブルとがある。この例では、ユニキャス
トルーティングテーブル内で、受信クライアント60
a,60b,60c毎のIPアドレス(192.168.1.15
1)、(192.168.2.152)、(192.168.3.153)に対応し
て設定されているVPI/VCI値(0/101),
(0/102),(0/103)と、マルチキャストル
ーティングテーブルで、同一IPアドレス(224.10.10.
10)に対応して設定されているVPI/VCI値(0/
101),(0/102),(0/103)が一致して
いることから、IPアドレス(224.10.10.10)を持つパ
ケットは受信クライアント60a,60b,60cを対
象としたIPマルチキャストパケットであるとの判断が
可能となる。
【0014】ルータ25では、送信サーバ10から送ら
れてくるIPパケットのIPアドレスが(224.10.10.1
0)の場合、ルーティングテーブル255内のマルチキ
ャストルーティングテーブルを参照することで該IPパ
ケットがIPマルチキャストパケットD1であると認識
し、当該パケットD1のデータ内容を持つ3つのATM
セルD21,D22,D23をコピーして生成し、更に
これらATMセルD21,D22,D23を上記IPア
ドレス(224.10.10.10)に対応して設定されているVP
I/VCI値(0/101),(0/102),(0/
103)を持つ各仮想パスに送出する。
【0015】一方、ATMスイッチ45では、ATM網
30内のVPI/VCI値(0/101),(0/10
2),(0/103)を持つ各仮想パスから各ATMセ
ルD21,D22,D23を受信すると、ATMスイッ
チテーブル455を参照し、これら各VPI/VCI値
(0/101),(0/102),(0/103)に対
応して設定されている(0/141),(0/14
2),(0/143)の各VPI/VCI値の各仮想パ
スを通じ各ネットワーク装置50a,50b,50cに
送出する。
【0016】各ットワーク装置50a,50b,50c
では、ATMスイッチ45から受信したATMセルD2
1,D22,D23をIPパケットに戻して対応する各
IPマルチキャスト受信クライアント60a,60b,
60cに送出する。
【0017】このようにして本システムでは、送信サー
バ10からIPマルチキャストパケットD1を受信した
ルータ25が、該ルータ25上にIPマルチキャスト先
として登録されている3台のIPマルチキャスト受信ク
ライアント60a,60b,60cに対してIPマルチ
キャストパケット送信を行なう。
【0018】この場合、IPマルチキャストパケットD
1はルータ25でATMセルD21,D22,D23に
セル化された後、ATM網30、ATMスイッチ45、
ネットワーク装置50a,50b,50cの順にATM
セルとして流れていくため、ATMスイッチ45ではI
Pデータの中身を全く意識することなくATMセル交換
を行なっていることになる。
【0019】これにより、実際のIPマルチキャストパ
ケットD1は、送信サーバ10から送信されると、該パ
ケットD1を受信したルータ25上で、IPマルチキャ
スト受信クライアント60a,60b,60c向けのA
TMセルD21,D22,D23に変換され、これら各
受信クライアント60a,60b,60cが属するそれ
ぞれ異なるIPネットワークに対して送信されているこ
とになる。
【0020】図17において、太線の矢印は、送信サー
バ10からそれぞれ異なるIPネットワーク上の各受信
クライアント60a,60b,60c向けに伝送される
IPマルチキャストパケットの流れを示すものである。
【0021】また、図17の太線矢印で示されるような
流れでIPマルチキャストパケットの伝送を実現するた
めの論理配線構造(パス設定)は図19に示す如くとな
る。
【0022】図17からも分かるように、従来システム
では、ルータ25と複数の受信クライアント60a,6
0b,60c間にIPレベルより低層レベルのネットワ
ーク(ATM網30)を介在せしめたシステム構成にお
いて、ルータ25は送信サーバ10からのIPマルチキ
ャストパケットD1をコピーすることにより、異なるI
Pネットワーク上の各受信クライアント60a,60
b,60c宛の各IPマルチキャストデータ(ATMセ
ルD21,D22,D23)をそれぞれ生成してATM
スイッチ45に送出し、ATMスイッチ45では、ルー
タ25から送られてくる上記各IPマルチキャストデー
タ(ATMセルD21,D22,D23)をそれぞれ受
信して各ネットワーク装置50a,50b,50cに交
換出力し、更に、各ネットワーク装置50a,50b,
50cでは上記各IPマルチキャストデータ(ATMセ
ルD21,D22,D23)をIPパケットに戻してそ
れぞれ該当する各受信クライアント60a,60b,6
0cに送信するようになっていた。
【0023】すなわち、この種の従来システムでは、上
述した“IPマルチキャスト機能が十分に生かされな
い”要因としては、ルータ25及びネットワーク内交換
装置(ATMスイッチ45)共に処理負荷が増大する点
が挙げられた。
【0024】また、従来システムでは、ルータ25での
異なるIPネットワーク対応の複数のIPマルチキャス
トデータ(ATMセルD21,D22,D23)のコピ
ー(複製)処理に絡んで、IPレベルより低層レベルの
ネットワーク(ATM網30)内では、図19に示すよ
うに、異なるIPネットワーク上の各受信クライアント
60a,60b,60c宛の複数のIPマルチキャスト
データをそれぞれ伝送するためのパスP10−1,P1
0−2,P10−3が必要であった。
【0025】すなわち、この種の従来システムでは、上
述した“IPマルチキャスト機能が十分に生かされな
い”という別の要因としては、IPマルチキャストに際
して低層レベルのネットワーク内でのトラフィックが増
大し、これに伴なって回線のスループットが低下する点
が挙げられた。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
システムでは、IPネットワーク毎にIPレベルでマル
チキャスト配信を行なっていたため、ATMを含めたレ
イヤ2レベル等で構築された低層レベルのネットワーク
を含むシステム構成の場合、 (a)IPマルチキャスト対応のルータでIPマルチキ
ャスト受信クライアント分のIPマルチキャストデータ
を複製し、低層レベルネットワーク内の交換装置ではル
ータから送られてきた各データ毎に受信及び配信処理を
行なう必要性から、ルータ及び交換装置での処理負荷が
増大する。
【0027】(b)低層レベルネットワーク内に異なる
IPネットワーク毎に伝送パスを形成する必要があり、
IPマルチキャスト配信時における低層レベルネットワ
ーク内のトラフィックが増大し、回線のスループット低
下を来す。
【0028】等の問題点があり、十分なIPマルチキャ
スト機能を果たせなかった。
【0029】本発明は上記問題点を解消し、送信サーバ
と複数のIPマルチキャスト受信クライアント間に、I
Pレベルより低層レベルのネットワークが介在するシス
テム構成においても、ルータやネットワーク内交換装置
の負荷増大、並びにネットワーク内のトラフィック増大
に伴なう回線スループット低下を抑えつつIPマルチキ
ャスト機能をより効率的に実現可能なIPマルチキャス
ト通信方式を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、IPマルチキャスト対応送
信サーバから、IPレベルより低層レベルのネットワー
クを介して、異なるIPネットワーク上にある複数のI
Pマルチキャスト対応受信クライアントにIPマルチキ
ャストパケットを送信するIPマルチキャスト通信方式
において、前記送信サーバからのIPマルチキャストパ
ケットを特定パス識別子を有する1つのパスを介して前
記ネットワークに送信するルータ装置と、前記ネットワ
ーク中の前記特定パス識別子のパスを介して受信したデ
ータを宛先の受信クライアントに対応した数だけ複製
し、かつ当該各複製データを前記特定パス識別子に対応
して割り当てられたマルチキャスト用パス識別子のパス
を介して前記受信クライアント宛に分配送信するネット
ワーク内交換装置とを有し、前記IPマルチキャストパ
ケットを前記ネットワークの層レベルでマルチキャスト
することを特徴とする。
【0031】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記ネットワーク内交換装置は、前記
特定パス識別子に対応する受信クライアント毎のパス識
別子が予め登録され、該登録情報に基づき前記マルチキ
ャスト用パス識別子を静的に割り当てることを特徴とす
る。
【0032】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記ネットワーク内交換装置は、前記
各受信クライアントからのIPマルチキャスト登録に用
いるIPパケットのパス識別子を読取り、該読み取った
パス識別子と前記特定パス識別子との対応関係を管理す
るテーブルを生成する手段を有し、該テーブルを参照す
ることにより前記マルチキャスト用パス識別子を動的に
割り当てることを特徴とする。
【0033】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記ネットワーク内交換装置は、前記
送信サーバからのIPマルチキャストパケットのIPア
ドレスと前記特定パス識別子との対応関係を管理するテ
ーブルを前記ルータ装置から取得して保持し、該テーブ
ルを参照することにより前記マルチキャスト用パス識別
子を動的に割り当てることを特徴とする。
【0034】請求項5記載の発明は、上記請求項1〜4
のいずれか記載の発明において、前記ネットワークは、
非同期転送モード(ATM)ネットワークから成り、前
記ネットワーク内交換装置は、前記特定パス識別子から
前記マルチキャスト用パス識別子への変換をATMのV
PI/VCI値を用いて行うATM交換装置から成るこ
とを特徴とする。
【0035】請求項6記載の発明は、IPマルチキャス
ト対応送信サーバから、IPレベルより低層レベルでか
つ無線区間を含むネットワークを介して、異なるIPネ
ットワーク上にある複数のIPマルチキャスト対応受信
クライアントにIPマルチキャストパケットを送信する
IPマルチキャスト通信方式において、前記送信サーバ
からのIPマルチキャストパケットを特定パス識別子を
有する1つのパスを介して前記ネットワークに送信する
ルータ装置と、前記ネットワーク中の前記特定パス識別
子のパスを介して受信したデータを、IPマルチキャス
トグループ単位に割り当てられたパス識別子を付加した
無線フレームに挿入して送出する無線送信装置と、前記
無線区間を挟んで無線送信装置に対向配置され、前記無
線送信装置から送出される前記無線フレーム内のパス識
別子に基づき自装置宛のデータか否かを判断し、自装置
宛のデータのみ受信して受信クライアント宛に送出する
フィルタリング手段を有する無線受信装置とを有し、前
記IPマルチキャストパケットを、前記ネットワークの
層レベルでかつ前記無線送信装置により受信クライアン
ト分のデータ複製を行なうことなくマルチキャストする
ことを特徴とする。
【0036】請求項7記載の発明は、上記請求項6記載
の発明において、前記ネットワークは、非同期転送モー
ド(ATM)ネットワークであって、前記無線送信装置
は、前記無線フレームに対するATMのVPI/VCI
値によるパス識別子付加機能を有し、前記無線受信装置
は、前記無線フレーム内のパス識別子に対するATMの
VPI/VCI値によるフィルタリング処理機能を有す
ることを特徴とする。
【0037】請求項8記載の発明は、上記請求項6記載
の発明において、前記ネットワークは、レイヤ2レベル
での通信を行なうネットワークであって、前記無線送信
装置は、前記無線フレームに対するレイヤ2レベルでの
パス識別子付加機能を有し、前記無線受信装置は、前記
無線フレーム内のパス識別子に対するレイヤ2レベルで
のフィルタリング処理機能を有することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して詳細に説明する。
【0039】図1は、本発明の一実施形態に係わる通信
ネットワークシステムの全体構成とIPマルチキャスト
通信動作を示す概念図である。
【0040】このシステムは、IPマルチキャスト対応
の送信サーバ10をIPマルチキャスト及びATMマル
チキャスト対応のルータ20を介してATM網30に接
続すると共に、ATM網10内でATMセルの交換制御
を行なうATMスイッチ40に、ATMを終端する複数
のネットワーク装置50a,50b,50cを介してI
Pマルチキャスト対応の複数の受信クライアント60
a,60b,60cをそれぞれ接続して構成される。
【0041】このシステムにおいて、送信サーバ10は
イーサネットインタフェースを有し、ルータ20はイー
サネットインタフェースとATMインタフェースの両方
を備えている。
【0042】ここで、送信サーバ10とルータ20とは
イーサネットインタフェースを介してイーサネット接続
される。また、ルータ20は、ATMインタフェースを
介してATM網30と接続され、該ATM網30を介し
てATMスイッチ40とATMセルを通信可能な状態に
ある。
【0043】ATMスイッチ40は、ATMインタフェ
ースを有しかつATMを終端するネットワーク装置50
a,50b,50cと接続されている。
【0044】ネットワーク装置50a,50b,50c
は、ATMインタフェース及びイーサネットインタフェ
ースを有し、ATMインタフェースを介してATMスイ
ッチ40に接続される一方、イーサネットインタフェー
スを備えたIPマルチキャスト受信クライアント60
a,60b,60cとそれぞれイーサネット接続されて
いる。
【0045】このシステムでは、ATMスイッチ40と
してATM交換機が用いられる。ATM交換機は、VP
(Virtual Path:仮想パス)とVC(Virtual Channe
l:仮想チャネル)という2レベルのネットワークによ
り実現されるATM網30内のATM伝送路に接続さ
れ、入力ポートから取り込まれる固定長のセル(ATM
セル)を、このATMセル内に含まれているVPI(Vi
rtual Path Identifier:仮想パス識別子)、及びVC
I(Virtual Channel Identifier:仮想チャネル識別
子)に従って出力ポートへと交換処理する機能を有する
ものである。
【0046】図1において、ATMスイッチ40は、ル
ータ20からATM網30を介して送られてくるデータ
(ATMセル)を、上記ATM交換処理機能によって、
ネットワーク装置50a,50b,50cへと中継伝送
する。
【0047】図2は、本システムの構成要素たる各装置
のプロトコルスタックを示す図である。
【0048】図2において、送信サーバ10は、IP,
MAC,Etherの3レイヤプロトコルスタックを有
する。ルータ20は、IP,MAC,ATM,Ethe
r,PHYの3レイヤプロトコルスタックを有する。A
TMスイッチ40は、ATM,PHY,PHYの2レイ
ヤプロトコルスタックを有する。ネットーワーク装置5
0a,50b,50cは、それぞれ、IP,ATM,M
AC,PHY,Etherの3レイヤプロトコルスタッ
クを有する。受信クライアント60a,60b,60c
は、それぞれ、IP,MAC,Etherの3レイヤプ
ロトコルスタックを有する。
【0049】このように、送信サーバ10、ルータ2
0、ネットワーク装置50a,50b,50c、受信ク
ライアント60a,60b,60cといったIPレベル
の機器に加えて、IPレベルより低いATMレベルのネ
ットワーク(ATM網30)を含む本システムにおい
て、IPマルチキャスト対応の送信サーバ10からルー
タ20、ATM網30、ATMスイッチ40、ネットワ
ーク装置50a,50b,50cを介して3台のIPマ
ルチキャスト受信クライアント60a,60b,60c
に対してIPマルチキャストパケット配信を行なう場合
の概略動作について説明する。
【0050】なお、この場合において、3台の受信クラ
イアント60a,60b,60cは、それぞれ異なった
IPネットワークに属しており、それぞれ、192.168.1.
151、192.168.2.152、192.168.3.153というIPアドレ
スを有している。
【0051】このシステムでのIPマルチパケット配信
においては、まず、送信サーバ10からルータ20に対
してIPマルチキャストパケットD1が送信される。I
PマルチキャストパケットD1は、IPアドレスが挿入
されるヘッダ部とデータ内容が挿入されるデータ部とか
ら構成される。
【0052】ルータ20では、送信サーバ10から送ら
れてくるIPマルチキャストパケットD1を受信する
と、ヘッダ部内のIPアドレスに基づき該パケットD1
が複数のIPネットワークに送信するIPパケットかど
うかを識別する。
【0053】ここで、複数のIPネットワークに送信す
るIPパケットであると認識された場合、従来のルータ
25(図17参照)の場合は、IPネットワーク分だけ
IPマルチキャストデータ(ATMセル)を複製(コピ
ー)し、各々のIPネットワークに対してIPマルチキ
ャストパケットを送信するため、ルータ25上でのIP
マルチキャストパケットのコピーのための処理負荷の増
大を来すことになった。
【0054】このための対策として、本実施形態に係わ
るルータ20は、ATMレベルでマルチキャストを行な
う機能を備えたものに変更されている。
【0055】すなわち、本実施形態に係わるルータ20
では、上記ATMマルチキャスト機能により、まず、送
信サーバ10から送られてくるIPパケットが同一のA
TMスイッチ40に向けて送信されるパケットかどうか
を識別する。
【0056】ここで、同一のATMスイッチ40に送信
するパケット(IPマルチキャストパケットD1)であ
ると認識された場合、当該パケットをATMセルD2に
変換し、ATM網30内の特定のVPI/VCI値を有
する1つのパスを使用して同一宛先であるATMスイッ
チ40に送信する。
【0057】この特定VPI/VCI値の1パスによる
送信処理を実現するためには、ATMマルチキャスト機
能を持つルータ20とATMスイッチ40間で上記特定
のVPI/VCI値がマルチキャスト用のVPI/VC
I値であることを互いに認識できるよう予め取決めてお
く必要がある。
【0058】上記取決めの具体的実現方法としては、例
えば、ルータ20側に後述するルーティングテーブル2
05〔図3(a)参照〕を用意し、他方、ATMスイッ
チ40側には後述するATMスイッチテーブル405
〔図3(b)参照〕を用意する。
【0059】そのうえで、ルータ20は、送信サーバ1
0からIPマルチキャストパケットD1を受け取った
後、上記ルーティングテーブル205に従い、当該IP
マルチキャストパケットD1のデータ内容を持つATM
セルD2を生成して上記特定VPI/VCI値のパスを
介してATMスイッチ40に送信することができる。
【0060】他方、ATMスイッチ40では、上記AT
Mスイッチテーブル405に従って、ATM網30中の
特定VPI/VCI値のパスから受信されたATMセル
D2をマルチキャスト用ATMセルであると認識するこ
とができ、更には、このマルチキャスト用と認識したA
TMセルD2から、上記特定のVPI/VCI値に対応
付けられたATMマルチキャスト用のVPI/VCI値
に付け替えられたATMセルD31,D32,D33を
複製し、各宛先受信クライアント60a,60b,60
cを収容する各ネットワーク装置50a,50b,50
c宛にマルチキャスト配信するATMマルチキャスト機
能を実現できる。
【0061】図3は、ルータ20内のルーティングテー
ブル205とATMスイッチ40内のATMスイッチテ
ーブル405の構成を示す図である。
【0062】図3(a)に示すルーティングテーブル2
05は、ユニキャストルーティングテーブルとマルチキ
ャストルーティングテーブルから成り、各テーブル毎
に、IPアドレスと該IPアドレスに対応するルーティ
ング先パスのVPI/VCI値とが設定されている。
【0063】この例では、IPアドレス224.10.10.10に
対するマルチキャストルーティング先がVPI/VCI
(=1/101)のパスであることが分かる。
【0064】図3(b)に示すATMスイッチテーブル
405には、入力VPI/VCI値と該入力VPI/V
CI値に対応する出力VPI/VCI値が設定されてい
る。
【0065】この例では、入力VPI/VCIが(1/
101)である場合、VPI/VCIが(0/14
1),(0/142),(0/143)の各パス宛にマ
ルチキャスト配信する必要があることが分かる。
【0066】上述した受信クライアント60a,60
b,60c宛のマルチキャスト配信において、ルータ2
0では、送信サーバ10からIPマルチキャストパケッ
トD1を受信すると、ルーティングテーブル205を見
にいき、該パケットD1のIPアドレスが224.10.10.10
であることによりマルチキャストパケットであると認識
する。
【0067】その後、ルータ20は、該パケットD1の
データ内容を持つATMセルD2を生成し、当該ATM
セルD2を上記IPアドレス224.10.10.10に対応して設
定されている特定VPI/VCI値(1/101)を持
つパスに送出する。
【0068】一方、ATMスイッチ40では、ATM網
30内の上記特定VPI/VCI値(=1/101)を
持つパスを通じてATMセルD2を受信すると、ATM
スイッチテーブル405を見にいき、該ATMセルD2
から上記特定VPI/VCI値(=1/101)に対応
して設定されている3つのマルチキャスト宛先(受信ク
ライアント60a,60b,60c)分のATMセルD
31,D32,D33を複製し、当該各ATMセルD3
1,D32,D33のVPI/VCI値をそれぞれ上記
特定VPI/VCI値(=1/101)に対応して設定
されている(0/141),(0/142),(0/1
43)に付け替えて、各宛先受信クライアント60a,
60b,60cを収容する各ネットワーク装置50a,
50b,50c宛にATMマルチキャスト配信する。
【0069】その後、各ネットワーク装置50a,50
b,50cでは、ATMスイッチ40からATMマルチ
キャスト用の上記各パス〔それぞれ、(0/141),
(0/142),(0/143)のVPI/VCI値を
持つ各パス〕を通じて受信したATMセルD31,D3
2,D33をIPパケットに戻し、自装置に収容される
受信クライアント60a,60b,60cへとそれぞれ
送信する。
【0070】以上の処理により、送信サーバ10からの
IPマルチキャストパケットD1をATMレベル(セル
D2→セルD31,D32,D33)で各受信クライア
ント60a,60b,60c宛にマルチキャスト配信す
ることができる。
【0071】このように、本実施形態のシステムでは、
ATMスイッチ40において、ルータ20から特定VP
I/VCI値のパスにより受信されたATMセルD2を
マルチキャスト用ATMセルと認識した後、該マルチキ
ャスト用ATMセルD2から上記特定VPI/VCI値
に対応するマルチキャスト用のVPI/VCI値を持つ
ATMセルD31,D32,D33を各受信クライアン
ト60a,60b,60c分複製し、これら各受信クラ
イアント60a,60b,60cを収容する各ネットワ
ーク装置50a,50b,50c宛にマルチキャスト配
信するようにしている。
【0072】本実施形態のシステムでのIPマルチキャ
スト通信方式によれば、ATMスイッチ40とATM網
30を挟んで対向するルータ20側では、送信サーバ1
0からのIPマルチキャストパケットD1を基に異なる
IPネットワーク上の各受信クライアント60a,60
b,60c分の複数のIPマルチキャストデータ(AT
Mセル)をコピー生成する必要がなくなるため、IPマ
ルチキャストデータのコピー生成処理に相当する処理負
荷を軽減できる。
【0073】また、この時、ATMスイッチ40側で
は、これまでのようにルータ側でコピーされた各IPマ
ルチキャストデータ毎の受信処理を行なう必要は無く、
1つのIPマルチキャストデータ(ATMセルD2)の
みを受信処理するだけで済むことから、その分の処理負
荷を軽減できる。
【0074】また、本実施形態のシステムにおけるIP
マルチキャスト通信方式によれば、ルータ20並びにA
TMスイッチ40が持つ上述したATMマルチキャスト
機能に基づく伝送制御によって、当該ルータ20とAT
Mスイッチ40間のATM伝送区間の論理配線構造(パ
ス設定)は図4に示される形態となる。
【0075】つまり、このシステムでは、ルータ20が
送信サーバ10から受け取ったIPマルチキャストパケ
ットD1をATM網30内の特定VPI/VCI値を持
つ1つのパスを用いてATMセルD2としてATMスイ
ッチ40に送信するため、この時にATM網30内で使
用されるパスは上記特定VPI/VCI値を持つ1本の
パスP11に限られる。
【0076】これにより、各受信クライアント分の複数
のIPマルチキャストパケットを伝送していた従来シス
テムに比べてATM網30内の回線の使用伝送帯域を大
幅に節減でき、該ATM網30内でのトラフィック増
大、並びに該トラフィック増大に伴なう回線のスループ
ット低下を抑えることができる。
【0077】なお、このシステム内のATMスイッチ4
0のATMマルチキャスト機能によれば、該ATMスイ
ッチ40内での対ネットワーク装置50a,50b,5
0c向けマルチキャスト用のパスは、図4に示すパスP
21,P22,P23の3本(各ネットワーク装置毎に
1本)になる。
【0078】ATMスイッチ40での対受信クライアン
ト60a,60b,60c向けATMマルチキャスト用
のパス設定については、当該パスのパス識別子を静的に
割り当てる方法と動的に割り当てる方法とがある。
【0079】以下、上記各方法に基づくパス識別子の割
当処理について第1〜第3の実施例を挙げて具体的に説
明する。
【0080】第1の実施例:図5は、第1の実施例に係
わる通信ネットワークシステムの全体構成とIPマルチ
キャスト通信動作を示す概念図である。
【0081】第1の実施例に係わるシステムにおいて、
ATMスイッチ40−1は、上述した受信クライアント
60a,60b,60c向けマルチキャスト用のパス設
定を静的に行なうことを特徴としている。この部分以外
の構成及び動作は図1に示すシステムと同様である。
【0082】このシステムにおいて、ATMスイッチ4
0−1は、Point to Multi-Point(P−MP)のパスが
作成できるATMスイッチであり、かつコンフィグ設定
はアウトバウンドでもインバウンドでも可能なものであ
る。
【0083】このATMスイッチ40−1に対して、ア
ウトバウンドの保守端末若しくはインバウンドのリモー
ト端末からP−MPのパスを予め設定しておく。
【0084】図5においては、ATMスイッチ40−1
に対して、アウトバンドの保守端末45から、ネットワ
ーク装置50a,50b,50cとの間のP−MPのパ
ス(VPI/VCI値)を設定する(VPI/VCI値
の静的割当)例を示している。
【0085】なお、このP−MPパスは、上述したAT
M網30内の特定VPI/VCI値とATMマルチキャ
スト用のVPI/VCI値の対応関係を規定するもので
あり、本実施では、図3(b)に示したATMスイッチ
テーブル405と同様、特定VPI/VCI値(1/1
01)に対応して3つのATMマルチキャスト用VPI
/VCI値(0/141),(0/142),(0/1
43)が設定されているものとする。
【0086】上記P−MPパスを設定したうえで、送信
サーバ10から送信されたIPマルチキャストパケット
D1を受信したIP及びATMマルチキャスト対応のル
ータ20は、該パケットD1が同一のATMスイッチ4
0に送信するパケットであることを認識すると、IPマ
ルチキャストパケットのコピーを作成せず、ATMセル
D2に変換して特定VPI/VCI値(1/101)の
1つのパスによりATMスイッチ40−1に送信する。
【0087】ATMスイッチ40−1では、ルータ20
から特定VPI/VCI値(1/101)のパスで送ら
れてきたATMセルD2を受信すると、予め設定されて
いる上記P−MPパスに従い、該ATMセルD2を上記
特定VPI/VCIに対応して設定されているマルチキ
ャスト用パス識別子(0/141),(0/142),
(0/143)の数分だけコピーして3つのATMセル
D31,D32,D33を生成し、かつこれらコピーセ
ルD31,D32,D33のヘッダ値を当該マルチキャ
スト用パス識別子にそれぞれ付け替えて対応する各ネッ
トワーク装置50a,50b,50cに送信する。
【0088】各ネットワーク装置50a,50b,50
cでは、ATMスイッチ40−1から送られてくるAT
MセルD31,D32,D33をIPパケットに戻し、
該IPパケットを受信クライアント60a,60b,6
0cにそれぞれ送信する。
【0089】このように、第1の実施例では、ATMス
イッチ40−1内にP−MPパスを予め設定しておき
(VPI/VCI値を静的に割り当てる)、ある特定の
VPI/VCI値のATMセルD2を静的に割り当てら
れたVPI/VCI値のATMセルD31,D32,D
33にコピーして各ネットワーク装置50a,50b,
50c宛に送出するようにしたため、ATMスイッチ4
0に特別な機能を持たせなくても、ルータ20側に上述
したようなATMマルチキャスト機能を持たせるだけ
で、ATMレベルでのマルチキャストも含めた効率的な
IPマルチキャストが実現できる。
【0090】第2の実施例:図6は、第2の実施例に係
わる通信ネットワークシステムの全体構成とIPマルチ
キャスト通信動作を示す概念図である。
【0091】第2の実施例に係わるシステムにおいて、
ATMスイッチ40−2は、上述した受信クライアント
60a,60b,60c向けマルチキャスト用のパス設
定を動的に行なうことを特徴としている。この部分以外
の構成及び動作は図1に示すシステムと同様である。
【0092】特に、このシステムでは、ATMスイッチ
40−2内で上記パスを動的に設定する方法として、各
受信クライアント60a,60b,60cからのIPマ
ルチキャストグループ登録に用いられるIGMPパケッ
トの中身を参照する方法を採用している。
【0093】このシステムでは、まず始めに、IPマル
チキャスト通信に参加を希望するIPマルチキャスト受
信クライアント60a,60b,60cがネットワーク
装置50a,50b,50cを介してATMスイッチ4
0−2にIPマルチキャストグループ登録を行なう。
【0094】このグループ登録のためのプロトコルは、
通常、IPネットワークで動作しているが、本実施例で
は、ATMスイッチ40−2内で各受信クライアント6
0a,60b,60cから送られてくるIGMPパケッ
トの中身を読み取ることにより動的に登録することを可
能にしている。
【0095】具体的には、上記グループ登録にあたっ
て、各受信クライアント60a,60b,60cからA
TMスイッチ40−2に対してグループ登録用のIGM
Pパケットを送出する。
【0096】一方、ATMスイッチ40−2内には、I
GMPパケットのフィルタリングを行うフィルタリング
部431を設け、受信クライアント60a,60b,6
0cから送られてくるIPパケットをこのフィルタリン
グ部431に取りこんで、IGMPパケットかそれ以外
のパケットかを識別する。
【0097】そして、上記パケットがIGMPパケット
であれば、この時にIGMPパケット受信に使用された
VPI/VCI値をATMマルチキャスト用のVPI/
VCI値としてATMスイッチテーブル内に保持する。
【0098】また、この時、ATMスイッチ40−2で
は、ルータ20との間で予めマルチキャスト用の特定V
PI/VCI値を設定する必要がある。
【0099】そして、上記グループ登録により保持した
VCI/VPI値と、ルータ20との間で設定された特
定VPI/VCI値との対応関係を基に、ATMスイッ
チテーブル内にマルチキャスト用テーブルを生成する
(VPI/VCI値の動的割当)。
【0100】なお、本実施例で生成するマルチキャスト
用テーブルの中身は、例えば、第1の実施例(図5参
照)におけるP−MPパスの設定内容と同じであっても
良い。
【0101】その後、IPマルチキャストデータ(AT
MセルD2)を受信したATMスイッチ40−2では、
上記マルチキャスト用テーブルを参照してマルチキャス
ト用コネクションを確保し、ネットワーク装置50a,
50b,50cに対するATMマルチキャストを実現す
る。
【0102】すなわち、ATMスイッチ40−2内に上
記マルチキャスト用テーブルを生成した後、送信サーバ
10から送信されたIPマルチキャストパケットD1を
受信したIPおよびATMマルチキャスト対応のルータ
20は、該パケットD1が同一のATMスイッチ40−
2に送信するパケットであることを認識すると、IPマ
ルチキャストパケットのコピーを作成せず、ATMセル
D2に変換して特定VPI/VCI値のパスによりAT
Mスイッチ40−2に送信する。
【0103】ATMスイッチ40−2では、ルータ20
から特定VPI/VCI値のパスで送られてきたATM
セルD2を受信すると、上記マルチキャスト用テーブル
を基にある特定のVPI/VCI値に対してコピーセル
D31,D32,D33を生成し、これら各セルD3
1,D32,D33を特定VPI/VCI値に対応する
各々のVPI/VCI値のパスに対して送信する。
【0104】各ネットワーク装置50a,50b,50
cでは、ATMスイッチ40−1から上記各々のVPI
/VCI値のパスを通じて送られてくるATMセルD3
1,D32,D33をIPパケットに戻し、該IPパケ
ットを自装置に収容される受信クライアント60a,6
0b,60cにそれぞれ送信する。
【0105】このように、第2の実施例では、ATMス
イッチ40−2内に、受信クライアント60a,60
b,60cからのグループ登録用データ(IGMPパケ
ット)より認識したVCI/VPI値と、ルータ20と
の間で設定した特定VPI/VCI値との対応関係を基
にマルチキャスト用テーブルを生成し、ある特定のVP
I/VCI値のセルを受信した場合、上記マルチキャス
ト用テーブルに従い、該特定のVPI/VCI値に対し
てコピーセルを作成し、該各コピーセルを上記特定VP
I/VCI値に対応する各々のVPI/VCI値のパス
を用いて各ネットワーク装置50a,50b,50c宛
に送出することにより、VPI/VCI値を動的に使用
しながらATMレベルでのマルチキャストも含めた効率
的なIPマルチキャストが実現できる。
【0106】第3の実施例:図7は、第3の実施例に係
わる通信ネットワークシステムの全体構成とIPマルチ
キャスト通信動作を示す概念図である。
【0107】第3の実施例に係わるシステムにおいて、
ATMスイッチ40−3は、上述した受信クライアント
60a,60b,60c向けマルチキャスト用のパス設
定を動的に行なうことを特徴としている。この部分以外
の構成及び動作は図1に示すシステムと同様である。
【0108】特に、このシステムでは、ATMスイッチ
40−3内で上記パスを動的に設定する方法として、A
TMスイッチ40−3内のマルチキャスト用のテーブル
をATMマルチキャスト対応のルータ20から取得する
方法を採用している。
【0109】つまり、本実施例に係わるATMスイッチ
40−3は、ATMのセル交換とATMマルチキャスト
用のセルをコピーする機能を有するが、第2の実施例の
ようなマルチキャスト用テーブルの作成機能は持たな
い。
【0110】このシステムにおいて、ルータ20は、上
述したATMマルチキャスト機能を実現すべく、マルチ
キャストグループ情報を含むルーティングテーブル20
5〔図3(a)参照〕を具備している。
【0111】上記環境において、ATMマルチキャスト
を行なおうとするATMスイッチ40−3ではルータ2
0に対してテーブル取得要求を出す。
【0112】その後、ATMスイッチ40−3は、上記
テーブル取得要求に基づきルータ20から送られてくる
ルーティングテーブル情報を取得し、マルチキャスト用
のステーブルを確保する(VPI/VCIの動的割当
)。
【0113】本実施例で生成するマルチキャスト用のテ
ーブルの中身は、例えば、第1の実施例(図5参照)に
おけるP−MPパスの設定内容と同じであっても良い。
【0114】なお、図7においては、ATMスイッチ4
0はルータ20からルーティングテーブル情報を取得す
る方法として、ATMスイッチ40からテーブル取得要
求を出す例を挙げたが、これ以外の方法として、例え
ば、定期的にルーティングテーブル情報を交換する機能
を設けたり、ルータ20側でのルーティングテーブルア
ップデート時にATMスイッチ40に対してもその情報
を転送する機能を設ける等の様々な方法が考えられる。
【0115】これらの方法でルータ20から得た情報を
基にマルチキャスト用テーブルが生成された後、IPマ
ルチキャストデータ(ATMセルD2)が送られてきた
場合、ATMスイッチ40−3では、上記マルチキャス
ト用テーブルに従いマルチキャスト用のコネクションを
確保して各ネットワーク装置50a,50b,50cへ
のATMマルチキャストを実現する。
【0116】すなわち、ATMスイッチ40−3内に上
記方法によりマルチキャスト用テーブルが生成された
後、送信サーバ10から送られてくるIPマルチキャス
トパケットD1を受信したIPおよびATMマルチキャ
スト対応のルータ20は、該パケットD1が同一のAT
Mスイッチ40に送信するパケットであることを認識す
ると、IPマルチキャストパケットのコピーを作成せ
ず、予め設定されているルーティングテーブル205に
従い、ATMセルD2に変換して特定VPI/VCI値
のパスによりATMスイッチ40−3に送信する。
【0117】ATMスイッチ40−3では、ルータ20
から特定VPI/VCI値のパスで送られてくるATM
セルD2を受信すると、ルータ20内の上記ルーティン
グテーブル205から取得した情報を基に既に生成済み
のマルチキャスト用テーブルに従いある特定のVPI/
VCI値に対してコピーセルD31,D32,D33を
生成し、該各コピーセルD31,D32,D33を特定
VPI/VCI値に対応する各々のVPI/VCI値の
パスに対して送信する。
【0118】各ネットワーク装置50a,50b,50
cでは、ATMスイッチ40−3から上記各々のVPI
/VCI値のパスを通じて受信されたATMセルD3
1,D32,D33をIPパケットに戻し、該IPパケ
ットを自装置に収容される受信クライアント60a,6
0b,60cにそれぞれ送信する。
【0119】このように、第3の実施例では、ATMス
イッチ40−3が、ルータ20から得たルーティングテ
ーブル情報を基にマルチキャスト用テーブルを確保し、
該マルチキャスト用テーブルに従いATMマルチキャス
ト用のセルをコピーして送信するようにしている。
【0120】この構成によれば、ATMスイッチ40−
3は、第2の実施例でのようなマルチキャスト用テーブ
ル作成機能を備える必要が無く、ルータ20で用いられ
るルーティングテーブル情報を取得するという方法でV
PI/VCI値を動的に使用しながらATMレベルでの
マルチキャストも含めた効率的なIPマルチキャストが
実現できる。
【0121】次に、第4の実施例について説明する。
【0122】図8は、第4の実施例に係わる通信ネット
ワークシステムの全体構成とIPマルチキャスト通信動
作を示す概念図である。
【0123】第4の実施例に係わるシステムは、ATM
網30を主体とするATMネットワークが無線区間(図
中、点線で示す)を含む点で第1から第3の各実施例シ
ステムとは形態が異なる。
【0124】すなわち、第4の実施例に係わるシステム
は、IPマルチキャスト対応の送信サーバ10をルータ
20を介してATM網30に接続する一方で、ATM網
30内でATMセルの交換制御を行なうATMスイッチ
41と、ATMを終端する複数のネットワーク装置51
a,51b,51cとを無線接続し、更に、各ネットワ
ーク装置51a,51b,51cにIPマルチキャスト
受信クライアント60a,60b,60cを各々接続し
たシステム構成から成る。
【0125】このシステムにおいて、ATMスイッチ4
1と各ネットワーク装置51a,51b,51cを無線
接続し、ATMスイッチ41をIPマルチキャストデー
タ無線送信装置として機能させる一方、各ネットワーク
装置51a,51b,51cをIPマルチキャストデー
タ無線受信装置として機能させる以外の構成は、図1に
示すシステムの構成とほぼ同等である。
【0126】上記無線送信装置として機能するATMス
イッチ41は、ATMインタフェース及び無線インタフ
ェースを有し、ATMインタフェース側はATM網30
と接続され、無線インタフェース側は同様の無線インタ
フェースを有するネットワーク装置51a,51b,5
1cと無線接続されている。
【0127】また、上記無線受信装置として機能するネ
ットワーク装置51a,51b,51cは、それぞれ、
無線インタフェースとイーサネットインタフェースを有
し、無線インタフェースを介してATMスイッチ41に
接続されると共に、イーサネットインタフェースを介し
て、各々、IPマルチキャスト受信クライアント60
a,60b,60cと接続される。
【0128】上記ネットワーク装置51a,51b,5
1cのうち、ネットワーク装置51aと51bは同一の
IPマルチキャストグループ(グループ1)に属してお
り、ATMスイッチ41からそれぞれ同一周波数の電波
を受信することが可能である。
【0129】また、ネットワーク装置51cは、ネット
ワーク装置51a,51bとは別のIPマルチキャスト
グループ(グループ2)に属しており、該ネットワーク
装置51a,51bとは同一周波数を使用しても周波数
干渉しないようなエリアに設置されているか、若しく
は、ネットワーク装置51a,51bとは異なった周波
数の電波を受信することが可能な構成となっている。
【0130】なお、図6において、ネットワーク装置5
1a,51b並びに受信クライアント60a,60bを
囲む一点鎖線枠は、同一のチャネル(ch1)の無線フ
レーム412を受信できるマルチキャストグループ1の
無線サービスエリアを示し、ネットワーク装置51c並
びに受信クライアント60cを囲む一点鎖線枠は別のチ
ャネル(ch2)の無線フレーム413を受信できるマ
ルチキャストグループ2の無線サービスエリアを示して
いる。
【0131】このシステムにおいても、IPマルチキャ
スト受信クライアント60a,60b,60cは、それ
ぞれ異なったIPネットワークに属しており、それぞ
れ、192.168.1.151、192.168.2.152、192.168.3.153と
いうIPアドレスを有している。
【0132】このシステムにおいて、送信サーバ10か
ら送信されたIPマルチキャストパケットD1を受信し
たIPおよびATMマルチキャスト対応のルータ20
は、該パケットD1が同一のATMスイッチ41に送信
するパケットであることを認識すると、IPマルチキャ
ストパケットのコピーを作成せず、ATMセルD2に変
換して特定VPI/VCI値のパスによりATMスイッ
チ41に送信する。
【0133】この場合におけるルータ20からATMス
イッチ41へのATMセルD2の伝送方法は、上述した
第1〜第3の各実施例と同様である。
【0134】ATMスイッチ41では、ルータ20から
特定VPI/VCI値のパスで送られてくるATMセル
D2を受信し、該ATMセルD2がマルチキャストデー
タであると認識すると、該ATMセルD2内のデータを
IPマルチキャストグループ単位の無線フレーム41
2,413にそれぞれ挿入しかつ当該各IPマルチキャ
ストグループ単位に割り当てられたATMのパス識別子
(VPI/VCI)をそれぞれに付加して無線送出す
る。
【0135】ここでのパス識別子の挿入は、ATMスイ
ッチ41に予め用意される後述のネットワーク装置登録
テーブル411を参照することにより実現できる。
【0136】一方、各ネットワーク装置51a,51
b,51cでは、ATMスイッチ41から送られてくる
無線フレーム412,413のいずれか対応する方をそ
れぞれ受信すると、該無線フレーム412,413内の
パス識別子に基づきそれぞれフィルタリング処理を行な
い、自装置宛のデータのみを受信して、該当する各受信
クライアント60a,60b,60cに送出する。
【0137】ここでのフィルタリング処理は、各ネット
ワーク装置51a,51b,51c毎に備わる後述の無
線フレームテーブル511a,511b,511cを参
照することにより実現できる。
【0138】ここで、第4の実施例のシステムにおける
無線区間の構成並びに動作について図9〜図11を参照
して更に詳しく説明する。
【0139】図9は、図8から抜粋したATMスイッチ
41、ネットワーク装置51a,51b,51c及び受
信クライアント60a,60b,60cの詳細構成を示
す図である。なお、同図には、ATMスイッチ41とネ
ットワーク装置51a,51b,51c間の無線フレー
ム412,413,414の構成も併せ開示している。
【0140】また、図10は、図9におけるATMスイ
ッチ41内のATMスイッチテーブル410〔図10
(a)〕及びネットワーク装置登録テーブル411〔図
10(b)〕並びに各ネットワーク装置51a,51
b,51c内の各無線フレームテーブル511a,51
1b,511c〔図10(c),(d),(e)〕の構
成を示す図である。
【0141】図9において、ATMスイッチ 41内に
は、ATMスイッチテーブル410とネットワーク装置
登録テーブル411が用意される。
【0142】ATMスイッチテーブル410には、図1
0(a)に示すように、入力VPI/VCI値と該入力
VPI/VCI値に対応する出力VPI/VCI値が設
定されている。
【0143】この例では、入力VPI/VCIが(1/
101)である場合、VPI/VCIがそれぞれ(0/
141),(0/143)の値の2つのパス宛にマルチ
キャスト配信する設定内容であることが分かる。
【0144】ネットワーク装置登録テーブル411に
は、図10(b)に示すように、本ATMスイッチ41
と無線接続されるネットワーク装置51a,51b,5
1cのそれぞれがいずれの周波数を利用しかつどの装置
が同一の無線グループになっているかの情報が登録され
ている。
【0145】また、このネットワーク装置登録テーブル
411には、ネットワーク装置51a,51b,51c
毎の装置識別子並びに当該ATMスイッチ41の管理下
にあるマルチキャストグループ番号が、それぞれのVP
I/VCI値に対応付けされて登録されている。
【0146】また、図9において、ネットワーク装置5
1a,51b,51c内には、それぞれ、無線フレーム
テーブル511a,511b,511cが用意される。
【0147】これらテーブル511a,511b,51
1cには、それぞれ図10(c),図10(d),図1
0(e)に示すように、ATMスイッチ41から無線フ
レームにより送られてくるATMセルを識別するための
情報として、自ネットワーク装置の装置識別子並びに自
ネットワーク装置が属するマルチキャストグループ番号
がそれぞれのVPI/VCI値に対応付けされて登録さ
れている。
【0148】図9において、ATMスイッチ41は、ル
ータ20からATMセルを受信すると、該ATMセルが
マルチキャストデータかユニキャストデータかを判断す
る。
【0149】なお、この場合のルータ20からATMス
イッチ41へのATMセルの送信は、上記第1から第3
の各実施例と同様の方法でなされる。
【0150】すなわち、上述した受信クライアント60
a,60b,60c宛のマルチキャスト配信において、
ルータ20では、送信サーバ10からIPマルチキャス
トパケットD1を受信すると、ルーティングテーブル2
05〔図3(a)参照〕を見にいき、該パケットD1の
IPアドレスが224.10.10.10であることによりマルチキ
ャストパケットであると認識する。
【0151】その後、ルータ20は、該パケットD1の
データ内容を持つATMセルD2を生成し、当該ATM
セルD2を上記IPアドレス224.10.10.10に対応して設
定されている特定VPI/VCI値(1/101)を持
つパスに送出する。
【0152】一方、ATMスイッチ41では、ATM網
30内の上記特定VPI/VCI値(1/101)を持
つパスを通じてATMセルD2を受信すると、ATMス
イッチテーブル410〔図10(a)参照〕を見にい
き、この特定VPI/VCI値(1/101)に対応し
て2つの出力VPI/VCI値(0/141),(0/
143)が設定されていることにより、当該受信ATM
セルがマルチキャストデータ(ATMセルD2)である
ことを認識する。
【0153】このようにして、ルータ20から受信した
ATMセルがマルチキャストデータ(ATMセルD2)
であると判断した後、ATMスイッチ41は、当該AT
MセルD2を上記特定VPI/VCI値(1/101)
に対応して設定されている2つの出力VPI/VCI値
(0/141),(0/143)へと交換出力する。
【0154】この出力先には、マルチキャストグループ
毎に使用する無線チャネルch1,ch2でのそれぞれ
無線フレーム412,413の送信処理を行なう無線送
信部(図示せず)が存在する。
【0155】これら無線送信部では、ATMスイッチ4
1内での上記交換出力により転送されてくるATMセル
D2を受け取ると、この時のマルチキャスト先であるマ
ルチキャストグループ1,2宛にそれぞれ無線フレーム
412,413を用いて該マルチキャストデータ(AT
MセルD2の中身)を送信する。
【0156】このマルチキャストデータ送信に際し、A
TMスイッチ41(無線送信部)では、ネットワーク装
置登録テーブル411〔図10(b)参照〕を参照する
ことにより、ATMスイッチ41とマルチキャストグル
ープ1間に流れる無線フレーム412内には、ネットワ
ーク装置51a,51b若しくはマルチキャストグルー
プ1を識別するためのVPI/VCI値(1/101)
を挿入し、ATMスイッチ41とマルチキャストグルー
プ2間に流れる無線フレーム413内には、ネットワー
ク装置51c若しくはマルチキャストグループ2を識別
するためのVPI/VCI値(1/102)を挿入す
る。一方、ネットワーク装置51a,51b,51cで
は、ATMスイッチ41からそれぞれ対応する無線フレ
ーム412、413を受信すると、当該無線フレーム4
12,413内のVPI/VCI値が自装置の無線フレ
ームテーブル511a,511b,511cに登録され
ているマルチキャストグループ1若しくは2のVPI/
VCI値に一致するか否かを判定し、一致すれば、自装
置宛のマルチキャストデータであると判断し、該無線フ
レーム412,413内の上記VPI/VCI値に続く
マルチキャストデータをIPパケットに戻して対応する
各受信クライアント60a,60b,60c宛に送出す
る。
【0157】本実施例では、図9に示すように、マルチ
キャストグループ1に属するネットワーク装置51a,
51bでは、無線フレーム412内のVPI/VCI値
と自装置に登録されたマルチキャストグループ番号に対
応するVPI/VCI値が共に(1/101)で一致す
ると判断され、該無線フレーム412を受信してその中
のマルチキャストデータを含むIPパケットを生成して
それぞれ受信クライアント60a,60b宛に送出する
処理がなされる。
【0158】また、マルチキャストグループ2に属する
ネットワーク装置51cでは、無線フレーム413内の
VPI/VCI値と自装置に登録されたマルチキャスト
グループ番号に対応するVPI/VCI値が共に(1/
102)で一致すると判断され、該無線フレーム413
を受信してその中のマルチキャストデータを含むIPパ
ケットを生成して受信クライアント60c宛に送出され
る。
【0159】図11は、第4の実施例に係わるシステム
のネットワーク装置51aにおけるマルチキャスト配信
時のデータ処理動作を示す概念図(図9におけるネット
ワーク装置51aの抜粋)である。
【0160】図11において、ネットワーク装置51a
内には、フィルタリング処理部515とハンドラ516
が設けられる。
【0161】このネットワーク装置51aにおいて、A
TMスイッチ41から(図中の左側から)無線フレーム
412を用いて送られてくるATMセルは、まず、フィ
ルタリング処理部515に入力される。
【0162】フィルタリング処理部515では、自装置
内の無線フレームテーブル511a内のVPI/VCI
値を参照することにより、当該入力セルが自装置宛のセ
ルかどうかを判別する。
【0163】ここで、入力セルが自装置宛のセルである
と判定された場合、フィルタリング処理部515では当
該入力セルをハンドラ516に転送する。
【0164】ハンドラ516は、フィルタリング処理部
515から転送されてくるセル内のデータ(マルチキャ
ストデータ)を基にIPパケットを生成し、該IPパケ
ットを自装置に接続されている受信クライアント60a
宛にイーサネットフレーム517を介して送信する。
【0165】図示はしていないが、ネットワーク装置5
1b,51cにも、ネットワーク装置51aと同様、フ
ィルタリング処理部515とハンドラ516が備わり、
ATMスイッチ41から入力するセルをフィルタリング
処理部515で自分宛のセルであると認識すると、ハン
ドラ516を介して該セルをIPパケットを生成し、最
終的にはイーサネットフレーム517を用いて該当する
各受信クライアント60b,60c宛にそれぞれ送信す
る処理を行なう。
【0166】ATMスイッチ41と無線接続される各ネ
ットワーク装置51a,51b,51cでの上記データ
処理(図11参照)により、ATMスイッチ41が受信
したマルチキャスト用のデータを、この時のマルチキャ
スト先である3台の受信クライアント60a,60b,
60c宛にマルチキャスト配信することができる。
【0167】なお、本実施例のATMスイッチ41で
は、ルータ20から受信したセルがユニキャストデータ
である場合、マルチキャスト通信時とは異なるVPI/
VCI値を用いた無線フレームを使用して宛先受信クラ
イアントに対するパケット配信を行なう。
【0168】一例として、図9では、ATMスイッチ4
1とマルチキャストグループ1間に、マルチキャスト用
の無線フレーム412,413と併記する形で、ネット
ワーク装置51bを介して受信クライアント60b宛の
ユニキャストを行なう場合に使用する無線フレーム41
4を示している。
【0169】この無線フレーム414には、ネットワー
ク装置51aの装置識別子に対応する(0/101)と
いうVPI/VCI値が挿入され、該VPI/VCI値
に続くデータエリア内にはユニキャストデータが挿入さ
れている。
【0170】上記無線フレーム414がATMスイッチ
41から無線送信された場合、当該無線フレーム414
の周波数(ch1)を受信可能に構成されたマルチキャ
ストグループ1に属するネットワーク装置51aと51
bが共に当該無線フレーム414を受信することにな
る。
【0171】この場合、ネットワーク装置51aでは、
無線フレーム414のVPI/VCI値と自装置の無線
フレームテーブル511aに登録された自装置識別子に
対応するVPI/VCI値が共に(0/101)で一致
すると判断され、該無線フレーム414を受信してその
中のユニキャストデータを含むIPパケットを生成して
受信クライアント60a宛に送出することができる。
【0172】一方、ネットワーク装置51bでは、無線
フレーム414内のVPI/VCI値(0/101)と
自装置の無線フレームテーブル511bに登録された自
装置識別子に対応するVPI/VCI値(0/102)
が不一致である判断され、該無線フレーム414を受信
してもこれを基にIPパケットを生成して配信する処理
は行なわない。
【0173】以上の処理によって、ATMスイッチ41
からネットワーク装置51aを経由した受信クライアン
ト60a宛のIPパケットのユニキャストを実現でき
る。
【0174】このように、第4の実施例では、IPマル
チキャスト送信サーバ10をルータ20を介して無線区
間を含むATMネットワーク(ATM網30)に接続す
ると共に、IPマルチキャスト受信クライアント60
a,60b,60cをそれぞれ収容する複数のネットワ
ーク装置(無線送信装置)51a,51b,51cを上
記ATMネットワーク中のATMスイッチ(無線受信装
置)41に無線により対向配置することにより上記無線
区間を構築したシステム構成において、ルータ20は、
送信サーバ10からのIPマルチキャストパケットをA
TMネットワーク中の特定VPI/VCI値を持つ1つ
のパスを介してATMスイッチ41に送信し、ATMス
イッチ41は、VPI/VCI値を持つパスを介して受
信したデータを、IPマルチキャストグループ単位の無
線フレームに挿入しかつ当該各グループ単位に割り当て
られたVPI/VCI値を付加して送出し、更に、ネッ
トワーク装置51a,51b,51cは、ATMスイッ
チ41から送出される無線フレームのVPI/VCI値
に基づきフィルタリング処理を行ない、自装置宛のデー
タのみ受信して収容受信クライアント60a,60b,
60c宛に送出するようにしている。
【0175】本実施例のシステムでは、送信サーバ10
から異なるIPネットワーク上にある複数の受信クライ
アント60a,60b,60cに対して、ATMレベル
でかつATMスイッチ41で受信クライアント分のデー
タ複製を行なうことなくIPマルチキャストパケットの
マルチキャストを行なうことができる。
【0176】また、本実施例のシステムでは、ATMス
イッチ41側からのマルチキャストグループ単位の無線
フレーム送出処理と、ネットワーク装置51a,51
b,51c側での自装置宛のマルチキャスト用ATMセ
ルのフィルタリング処理とによって、ルータ20とネッ
トワーク装置51a,51b,51c間のATM伝送路
内の論理配線構造(パス設定)は図12に示すような形
態となる。
【0177】図12に示すように、このシステムでは、
まず、ルータ20が送信サーバ10から受け取ったIP
マルチキャストパケットD1を特定VPI/VCI値を
持つ1つのパスを用いてATMセルD2の形でATMス
イッチ41に送信するため、この時にATM網30内で
はATMマルチキャスト対応ルータ20とATMスイッ
チ41間に上記特定VPI/VCI値を持つ1本のパス
P12が張られることになる。
【0178】また、ATMスイッチ41と各ネットワー
ク装置51a,51b,51cの無線区間では、IPマ
ルチキャストグループ1,2毎に1本ずつ、都合2本の
無線伝送パスWP21,WP22が張られることにな
る。
【0179】この論理配線構造からも分かるように、第
4の実施例のシステムによれば、ATMスイッチ41内
におけるネットワーク装置51a,51b,51c側と
の間のパスは当該ネットワーク装置51a,51b,5
1cの数よりも少なくて済むため、当該区間におけるA
TM伝送路上の使用伝送帯域も上記第1〜第3の各実施
例に比べてより少なくできる。
【0180】また、ATMスイッチ41とネットワーク
装置51a,51b,51cとの間の区間(無線区間)
を、ネットワーク装置51a,51b,51cの数より
少ないマルチキャストグループ数分の無線伝送パスで運
用できることから、当該無線区間におけるトラフィック
量も削減できる。
【0181】次に、第5の実施例について説明する。
【0182】図13は、第5の実施例に係わる通信ネッ
トワークシステムの全体構成とIPマルチキャスト通信
動作を示す概念図である。
【0183】第5の実施例に係わるシステムは、無線伝
送区間を含むネットワーク構成を有する点では第4の実
施例に係わるシステム(図8参照)と同じである。
【0184】しかしながら、第4の実施例では、無線を
使用したネットワーク内でATMレベルのマルチキャス
トを行なうのに対して、第5の実施例は、無線を使用し
たネットワーク内でレイヤ2レベルのマルチキャストを
行なう点で異なっている。
【0185】すなわち、第5の実施例に係わるシステム
は、図13に示すように、第4の実施例に係わるシステ
ムにおけるATMスイッチ41とネットワーク装置51
a,51b,51cとを、それぞれ、レイヤ2レベルの
無線フレームで無線送信を行なうATMスイッチ(以
下、無線送信装置という)42と、該無線送信装置42
から送られてきたレイヤ2レベルの無線フレームの受信
機能を有する無線受信装置52a,52b,52cに置
き換えた構成を有する。それ以外の構成は、第4の実施
例と同等である。
【0186】このシステムにおいて、無線送信装置42
には、後述する無線受信装置登録テーブル421〔図1
5(b)参照〕が用意され、該テーブル421により、
無線受信装置52a,52b,52cのうちの52aと
52bが同一IPマルチキャストグループ1に属しかつ
同一周波数で受信可能であって、52cが別のIPマル
チキャストグループに属し、無線受信装置52a,52
bと同一周波数を使用しても周波数干渉しないようなエ
リアに設置されているか、若しくは、無線受信装置52
a,52bとは異なった周波数を受信することが可能で
あることを認識している。
【0187】なお、図13において、無線受信装置52
a,52b並びに受信クライアント60a,60bを囲
む一点鎖線枠は、同一のチャネル(ch1)のレイヤ2
レベル無線フレーム422を受信できるマルチキャスト
グループ1の無線サービスエリアを示し、無線受信装置
51c並びに受信クライアント60cを囲む一点鎖線枠
は別のチャネル(ch2)のレイヤ2レベル無線フレー
ム423を受信できるマルチキャストグループ2の無線
サービスエリアを示している。
【0188】一方、無線受信装置52a,52b,52
cには、それぞれ、後述する無線フレームテーブル52
1a,521b,521c〔図15(c),(d),
(e)参照〕が備わり、これら各テーブル521a,5
21b,521cを参照することにより、無線送信装置
42から送られてきたデータ(無線フレーム422,4
23)をフィルタリングできる構成となっている。
【0189】ここで、無線受信装置登録テーブル42
1、及び無線フレームテーブル521a,521b,5
21cは、それぞれ、第4の実施例におけるネットワー
ク装置登録テーブル411、及び無線フレームテーブル
511a,511b,511c〔図10(b)〜(e)
参照〕内の値がATMのVPI/VCI値からレイヤ2
レベルのパス識別子(無線ヘッダ)に変更されたもので
ある。
【0190】図13において、送信サーバ10から送信
されたIPマルチキャストパケットD1はルータ20、
ATM30を介して無線送信装置42にATMセルD2
として到達する。
【0191】無線送信装置42では、無線受信装置登録
テーブル421によって、無線受信装置52aと52b
が同一IPマルチキャストグループ1に属しかつ無線受
信装置52cが別のIPマルチキャストグループ2に属
することを認識しているため、ルータ21から送られて
きたATMセルD2を受信し、該ATMセルD2がマル
チキャストデータであると認識した後、上記無線受信装
置登録テーブル421を参照することにより、該ATM
セルD2内のデータをIPマルチキャストグループ単位
のレイヤ2レベル無線フレーム422,423にそれぞ
れ挿入しかつ当該各IPマルチキャストグループ単位に
割り当てられたレイヤ2レベルのパス識別子(無線ヘッ
ダ)をそれぞれに付加して対応する各グループ向けに無
線送信する。
【0192】これに対し、無線受信装置52a,52
b,52c側では、無線送信装置42から送られてくる
無線フレーム422,423のいずれか対応する方を受
信すると、それぞれ、無線フレームテーブル521a,
521b,521cを参照して、当該無線フレーム42
2,423内のレイヤ2レベルのパス識別子のフィルタ
リング処理を行なうことにより、当該無線フレーム42
2,423が自装置宛かどうかを判別し、自装置宛の無
線フレームであれば、その中のデータをそれぞれ対応す
る受信クライアント60a,60b,60cに対して送
信する。
【0193】ここで、第5の実施例のシステムにおける
無線区間の構成並びに動作について図14及び図15を
参照して更に詳しく説明する。
【0194】図14は、図13から抜粋した無線送信装
置42、無線受信装置52a,52b,52c及び受信
クライアント60a,60b,60cの詳細構成を示す
図である。なお、同図には、無線送信装置42と無線受
信装置52a,52b,52c間の無線フレーム42
2,423,424の構成も併せ開示している。
【0195】また、図15は、図14における無線送信
装置42内のATMスイッチテーブル420〔図15
(a)〕及び無線受信装置登録テーブル421〔図15
(b)〕並びに各無線受信装置52a,52b,52c
内の各無線フレームテーブル521a,521b,52
1c〔図15(c),(d),(e)〕の構成を示す図
である。
【0196】図14において、無線送信装置42内に
は、ATMスイッチテーブル420と無線受信装置登録
テーブル421が用意される。ATMスイッチテーブル
420には、図15(a)に示すように、入力VPI/
VCI値と該入力VPI/VCI値に対応する出力VP
I/VCI値が設定されている。
【0197】この例では、入力VPI/VCIが(1/
101)である場合、VPI/VCIがそれぞれ(0/
141),(0/143)の値の2つのパス宛にマルチ
キャスト配信する設定内容となっている。
【0198】無線受信装置登録テーブル421には、図
15(b)に示すように、本無線送信装置42と無線接
続される無線受信装置52a,52b,52cのそれぞ
れがいずれの周波数を利用しかつどの装置が同一の無線
グループになっているかの情報が登録されている。
【0199】また、この無線受信装置登録テーブル42
1には、無線受信装置52a,52b,52c毎の装置
識別子並びに当該無線送信装置42の管理下にあるマル
チキャストグループ番号が、それぞれのレイヤ2レベル
パス識別子(無線ヘッダ)に対応付けされて登録されて
いる。
【0200】また、図14において、無線受信装置52
a,52b,52c内には、それぞれ、無線フレームテ
ーブル521a,521b,521cが用意される。
【0201】これらテーブル521a,521b,52
1cには、それぞれ図15(c),図15(d),図1
5(e)に示すように、無線送信装置42から無線フレ
ームにより送られてくるデータを識別するための情報と
して、自無線受信装置の装置識別子並びに自無線受信装
置が属するマルチキャストグループ番号がそれぞれのレ
イヤ2レベルパス識別子(無線ヘッダ)に対応付けされ
て登録されている。
【0202】図14において、無線送信装置42は、ル
ータ20からATMセルを受信すると、該ATMセルが
マルチキャストデータかユニキャストデータかを判断す
る。
【0203】なお、この場合のルータ20から無線送信
装置42へのATMセルの送信は、上記第1から第3の
各実施例でのルータ20からATMスイッチ41へのA
TMセルの送信と同様の方法でなされる。
【0204】すなわち、上述した受信クライアント60
a,60b,60c宛のマルチキャスト配信において、
ルータ20では、送信サーバ10からIPマルチキャス
トパケットD1を受信すると、ルーティングテーブル2
05〔図3(a)参照〕を見にいき、該パケットD1の
IPアドレスが224.10.10.10であることによりマルチキ
ャストパケットであると認識する。
【0205】その後、ルータ20は、該パケットD1の
データ内容を持つATMセルD2を生成し、当該ATM
セルD2を上記IPアドレス224.10.10.10に対応して設
定されている特定VPI/VCI値(1/101)を持
つパスに送出する。
【0206】一方、無線送信装置42では、ATM網3
0内の上記特定VPI/VCI値(1/101)を持つ
パスを通じてATMセルD2を受信すると、ATMスイ
ッチテーブル420〔図15(a)参照〕を見にいき、
この特定VPI/VCI値(1/101)に対応して2
つの出力VPI/VCI値(0/141),(0/14
3)が設定されていることにより、当該受信ATMセル
がマルチキャストデータ(ATMセルD2)であること
を認識する。
【0207】このようにして、ルータ20から受信した
ATMセルがマルチキャストデータ(ATMセルD2)
であると判断した後、無線送信装置42は、当該ATM
セルD2を上記特定VPI/VCI値(1/101)に
対応して設定されている2つの出力VPI/VCI値
(0/141),(0/143)へと交換出力する。
【0208】この出力先には、マルチキャストグループ
毎に使用する無線チャネルch1,ch2でのそれぞれ
レイヤ2レベルの無線フレーム422,423の送信処
理を行なう無線送信部(図示せず)が存在する。
【0209】これら無線送信部では、無線送信装置42
内での上記交換出力により転送されてくるATMセルD
2を受け取ると、この時のマルチキャスト先であるマル
チキャストグループ1,2宛にそれぞれレイヤ2レベル
の無線フレーム422,423を用いて該マルチキャス
トデータ(ATMセルD2の中身)を送信する。
【0210】このマルチキャストデータ送信に際し、無
線送信装置42(無線送信部)では、無線受信装置登録
テーブル421〔図15(b)参照〕を参照することに
より、無線送信装置42とマルチキャストグループ1間
に流れる無線フレーム422内には、無線受信装置52
a,52b若しくはマルチキャストグループ1を識別す
るための無線ヘッダ(10101)を挿入し、無線送信
装置42とマルチキャストグループ2間に流れる無線フ
レーム423内には、無線受信装置51c若しくはマル
チキャストグループ2を識別するための無線ヘッダ(1
0102)を挿入する。
【0211】一方、無線受信装置52a,52b,52
cでは、無線送信装置42からそれぞれ対応する無線フ
レーム422、423を受信すると、当該無線フレーム
422,423内の無線ヘッダ値が自装置の無線フレー
ムテーブル521a,521b,521cに登録されて
いるマルチキャストグループ1若しくは2の無線ヘッダ
値に一致するか否かを判定し、一致すれば、自装置宛の
マルチキャストデータであると判断し、該無線フレーム
422,423内の上記無線ヘッダ値に続くマルチキャ
ストデータをIPパケットに戻して対応する各受信クラ
イアント60a,60b,60c宛に送出する。
【0212】本実施例では、図14に示すように、マル
チキャストグループ1に属する無線受信装置52a,5
2bでは、無線フレーム422内の無線ヘッダ値と自装
置に登録されたマルチキャストグループ番号に対応する
無線ヘッダ値が共に(10101)で一致すると判断さ
れ、該無線フレーム422を受信してその中のマルチキ
ャストデータを含むIPパケットを生成してそれぞれ受
信クライアント60a,60b宛に送出する処理がなさ
れる。
【0213】また、マルチキャストグループ2に属する
無線受信51cでは、無線フレーム423内の無線ヘッ
ダ値と自装置に登録されたマルチキャストグループ番号
に対応する無線ヘッダ値が共に(10102)で一致す
ると判断され、該無線フレーム423を受信してその中
のマルチキャストデータを含むIPパケットを生成して
受信クライアント60c宛に送出される。
【0214】なお、本実施例に係わる無線受信装置52
a,52b,52cにおいて、自装置内の無線フレーム
テーブル521a,521b,521c内の無線ヘッダ
値を参照することにより自装置宛のデータかどうかを判
別する機能、及び自装置宛のデータを基にIPパケット
を生成し、該IPパケットを自装置に接続されている受
信クライアント宛に送信する機能は、それぞれ、例え
ば、第4の実施例に係わるネットワーク装置51a,5
1b,51c(図11参照)におけるフィルタリング処
理部515及びハンドラ516に相当する各処理部を設
けることで実現できる。
【0215】第5の実施例において、無線送信装置42
では、ルータ20から受信したデータがユニキャストデ
ータである場合、マルチキャスト通信時とは異なる無線
ヘッダ値を用いた無線フレームを使用して宛先受信クラ
イアントに対するパケット配信を行なう。
【0216】一例として、図14では、無線送信装置4
2とマルチキャストグループ1間に、マルチキャスト用
の無線フレーム422,423と併記する形で、無線受
信装置52bを介して受信クライアント60b宛のユニ
キャストを行なう場合に使用する無線フレーム424を
示している。
【0217】この無線フレーム424bには、無線受信
装置52aの装置識別子に対応する(00101)とい
う無線ヘッダ値が挿入され、該無線ヘッダ値に続くデー
タエリア内にユニキャストデータが挿入されている。
【0218】上記無線フレーム424が無線送信装置4
2から無線送信された場合、当該無線フレーム424を
受信可能に構成されたマルチキャストグループ1に属す
る無線受信装置52aと52bが共に当該無線フレーム
424を受信することになる。
【0219】この場合、無線受信装置52aでは、無線
フレーム424内の無線ヘッダ値と自装置の無線フレー
ムテーブル521aに登録された自装置識別子に対応す
る無線ヘッダ値が共に(00101)で一致すると判断
され、該無線フレーム424を受信してその中のユニキ
ャストデータを含むIPパケットを生成して受信クライ
アント60a宛に送出することができるが、無線受信装
置52bでは、無線フレーム424内の無線ヘッダ値
(00101)と自装置の無線フレームテーブル521
bに登録された自装置識別子に対応する無線ヘッダ値
(00102)が不一致と判断され、該無線フレーム4
24を受信してもこれを基にIPパケットを生成して配
信する処理は行なわない。これにより、無線送信装置4
2から無線受信装置52aを経由した受信クライアント
60a宛のIPパケットのユニキャストが実現できる。
【0220】図16は、第5の実施例に係わるシステム
の論理配線構造(パス設定)を示す図である。
【0221】第5の実施例に係わるシステムでは、ルー
タ20と無線送信装置42の間に上述した特定VPI/
VCI値を持つパスに相当する1本のパスP12が張ら
れている。また、無線送信装置42と無線受信装置52
a,52b,52cの間には、上述した無線フレーム
(422、424)若しくは423を送出するための各
マルチキャストグループ1,2毎にそれぞれ1本ずつ、
都合2本の無線伝送パスWP23,WP24が張られて
いる。
【0222】3台の受信クライアント60a,60b,
60cに対するマルチキャストにおいて、2本のパスだ
けで済むのは、無線送信装置42と各受信クライアント
52a,52b,52cとの間を無線区間で構築し、か
つ各無線受信装置52a,52b,52cに上記無線区
間を介して無線送信装置42から送られてくる無線フレ
ーム内のヘッダ情報に基づくフィルタリング機能を備え
た構成によるものである。
【0223】このように、第5の実施例では、IPマル
チキャスト送信サーバ10をルータ21を介して無線区
間を含むレイヤ2レベルのネットワークに接続すると共
に、IPマルチキャスト受信クライアント60a,60
b,60cをそれぞれ収容する複数の無線受信装置52
a,52b,52cを上記ネットワーク中の無線送信装
置42に無線対向配置することにより上記無線区間を構
築したシステム構成において、無線送信装置42は、送
信サーバ10からのIPマルチキャストパケットに相当
するデータをルータ20を介して受信すると、該データ
を、IPマルチキャストグループ単位のレイヤ2レベル
の無線フレームに挿入しかつ当該グループ単位に割り当
てられたレイヤ2レベルのパス識別子を付加して送出
し、無線受信装置52a,52b,52cは、無線送信
装置42から送出される無線フレーム内のレイヤ2レベ
ルのパス識別子に基づきフィルタリング処理を行ない、
自装置宛のデータのみ受信して収容受信クライアント6
0a,60b,60cに送出するようにしたため、AT
Mに依存しないネットワーク(レイヤ2レベルネットワ
ーク)であってかつ無線区間を持つネットワーク上で複
数の受信クライアント60a,60b,60cを対象と
したIPマルチキャストパケットのマルチキャストを効
率良く行なうことが可能になる。
【0224】この第5の実施例においても、第4の実施
例と同様、上記無線区間を、受信クライアントの数より
少ないマルチキャストグループ分の無線伝送パスで運用
でき、当該無線区間におけるトラフィック量を削減でき
るようになる。
【0225】なお、第5の実施例では、無線区間を利用
してIPマルチキャストを実現するために、ルータ20
と無線送信装置(ATMスイッチ)42間でATMマル
チキャストが実現できていることを前提としているが、
その変形例としては、ルータ20と無線送信装置42間
にATMネットワークの代わりにレイヤ2レベルのネッ
トワークを介在させる構成としても良い。
【0226】この他、本発明は、上記し、且つ図面に示
す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範
囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0227】例えば、上記実施形態では、ルータと受信
クライアント間にATMレベル若しくはレイヤ2レベル
のネットワークが介在するシステム構成におけるIPマ
ルチキャスト利用形態を例に挙げたが、本発明は、IP
マルチキャストサービスを提供できるような分野で、か
つ、ネットワークトポロジーがスター型になっている場
合には大きな効果が期待できる。
【0228】具体的には、以下のような分野でのIPマ
ルチキャストに適用して非常に有用なものとなる。
【0229】・ FWA(Fixed Wireless Access)シス
テム上でのIPマルチキャスト利用時 ・ 2.4GHz無線LANシステム上でのIPマルチキャスト
利用時 ・ 携帯端末上でのIPマルチキャスト利用時 ・ ケーブルモデム上でのIPマルチキャスト利用時 ・ Bluetoothシステム上でのIPマルチキャスト利用時 ・ 衛星通信システム上でのIPマルチキャスト利用時 ・ その他ATMや無線を利用したシステム上でのIP
マルチキャスト利用時
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、ルータ装置に、送信サーバからのIPマルチキャス
トパケットを特定パス識別子を有する1つのパスを介し
てIPレベルより低層レベルのネットワークに送信する
機能を持たせ、かつネットワーク内交換装置には、上記
ネットワーク中の特定パス識別子のパスを介して受信し
たデータを宛先の受信クライアントに対応した数だけ複
製し、かつ当該各複製データを特定パス識別子に対応し
て割り当てられたマルチキャスト用パス識別子のパスを
介して受信クライアント宛に分配送信する機能を持たせ
ることにより、IPマルチキャストパケットを上記ネッ
トワークの層レベルでマルチキャストするようにしたた
め、従来のルータ装置が持っていた機能をネットワーク
の層レベルのルータ装置並びにネットワーク内交換装置
に分散させることができ、IPマルチキャスト機能をよ
り効率良く実現できる。
【0230】具体的には、ルータ装置側では各受信クラ
イアント分のIPマルチキャストデータを複製する必要
はなく、また、ネットワーク内交換装置側では、ルータ
装置から送られてくる各IPマルチキャストデータ毎の
受信処理を行なわずに済むため、ルータ装置及びネット
ワーク内交換装置双方の処理負荷を軽減できる。
【0231】また、上記ネットワーク内で使用される伝
送パスは、上記特定パス識別子を持つ1本のパスで済
み、IPマルチキャスト配信時におけるネットワーク内
のトラフィックを小さくし、回線のスループット低下を
抑えることができる。
【0232】また、第2の発明によれば、IPレベルよ
り低層レベルのネットワークにおける無線区間を構成す
る無線送信装置及び無線受信装置のうち、無線送信装置
には、ルータ装置から上記ネットワーク中の特定パス識
別子のパスを介して受信したデータを、IPマルチキャ
ストグループ単位に割り当てられたパス識別子を付加し
た無線フレームに挿入して送出する機能を持たせ、かつ
無線受信装置には、無線送信装置から送出される無線フ
レーム内のパス識別子に基づき自装置宛のデータか否か
を判断し、自装置宛のデータのみ受信して受信クライア
ント宛に送出するフィルタリング機能を持たせることに
より、IPマルチキャストパケットを、ネットワークの
層レベルでかつ無線送信装置により受信クライアント分
のデータ複製を行なうことなくマルチキャストするよう
にしたため、上記無線区間を、受信クライアントの数よ
り少ないマルチキャストグループ分の無線伝送パスで運
用でき、当該無線区間におけるトラフィック量を削減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係わるシステムの構成とIPマル
チキャスト通信動作を示す図。
【図2】図1のシステムを構成する各装置のプロトコル
スタックを示す図。
【図3】ルータ内のルーティングテーブルとATMスイ
ッチ内のATMスイッチテーブルの構成を示す図。
【図4】図1のシステムの論理配線構造を示す図。
【図5】第1の実施例に係わるシステムの構成とIPマ
ルチキャスト通信動作を示す図。
【図6】第2の実施例に係わるシステムの構成とIPマ
ルチキャスト通信動作を示す図。
【図7】第3の実施例に係わるシステムの構成とIPマ
ルチキャスト通信動作を示す図。
【図8】第4の実施例に係わるシステムの構成とIPマ
ルチキャスト通信動作を示す図。
【図9】図8のATMスイッチ、ネットワーク装置及び
受信クライアントの詳細構成図。
【図10】図9におけるATMスイッチテーブル及びネ
ットワーク装置登録テーブル並びに各無線フレームテー
ブルの構成を示す図。
【図11】第4の実施例に係わるシステムのネットワー
ク装置のデータ処理動作を示す図。
【図12】第4の実施例に係わるシステムの論理配線構
造を示す図。
【図13】第5の実施例に係わるシステムの構成とIP
マルチキャスト通信動作を示す図。
【図14】図13における無線送信装置、無線受信装置
及び受信クライアントの詳細構成図。
【図15】図14におけるATMスイッチテーブル及び
無線受信装置登録テーブル並びに各無線フレームテーブ
ルの構成を示す図。
【図16】第5の実施例に係わるシステムの論理配線構
造を示す図。
【図17】従来システムの構成とIPマルチキャスト通
信動作を示す図。
【図18】従来システムにおけるルータ内のルーティン
グテーブルとATMスイッチ内のATMスイッチテーブ
ルの構成を示す図。
【図19】従来システムの論理配線構造を示す図。
【符号の説明】
10 IPマルチキャスト送信サーバ 20 IPおよびATMマルチキャスト対応ルータ 205 ルーティングテーブル 21 IPおよびレイヤ2マルチキャスト対応ルータ 30 ATM(非同期転送モード)網 40,40−1,40−2,40−3 ATMスイッチ 405 ATMスイッチテーブル 41 ATMスイッチ(IPマルチキャストデータ無線
送信装置) 410 ATMスイッチテーブル 411 ネットワーク装置登録テーブル 412,413,414 無線フレーム 431 フィルタリング部 42 無線送信装置 420 ATMスイッチテーブル 421 無線受信装置登録テーブル 422,423,424 無線フレーム 45 保守端末 50a,50b,50c ネットワーク装置 51a,51b,51c ネットワーク装置(IPマル
チキャストデータ無線受信装置) 511a,511b,511c 無線フレームテーブル 515 フィルタリング処理部 516 ハンドラ 517 イーサネットフレーム 52a,52b,52c 無線受信装置 521a,521b,521c 無線フレームテーブル 60a,60b,60c IPマルチキャスト受信クラ
イアント D1 IPマルチキャストパケット D2,D31,D32,D33 ATMセル P11 ルータ20/ATMスイッチ40間伝送パス
(マルチキャスト配信時) P21,P22,P23 ATMスイッチ40/ネット
ワーク装置50a,50b,50c間伝送パス(マルチ
キャスト配信時) P12 ルータ20/ATMスイッチ41間伝送パス
(マルチキャスト配信時) WP21,WP22 ATMスイッチ41/ネットワー
ク装置51a,51b,51c間無線伝送パス(マルチ
キャスト配信時) P13 ルータ21/無線送信装置42間伝送パス(マ
ルチキャスト配信時) WP23,WP24 無線送信装置42/無線受信装置
52a,52b,52c間無線伝送パス(マルチキャス
ト配信時)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IPマルチキャスト対応送信サーバか
    ら、IPレベルより低層レベルのネットワークを介し
    て、異なるIPネットワーク上にある複数のIPマルチ
    キャスト対応受信クライアントにIPマルチキャストパ
    ケットを送信するIPマルチキャスト通信方式におい
    て、 前記送信サーバからのIPマルチキャストパケットを特
    定パス識別子を有する1つのパスを介して前記ネットワ
    ークに送信するルータ装置と、 前記ネットワーク中の前記特定パス識別子のパスを介し
    て受信したデータを宛先の受信クライアントに対応した
    数だけ複製し、かつ当該各複製データを前記特定パス識
    別子に対応して割り当てられたマルチキャスト用パス識
    別子のパスを介して前記受信クライアント宛に分配送信
    するネットワーク内交換装置とを有し、前記IPマルチ
    キャストパケットを前記ネットワークの層レベルでマル
    チキャストすることを特徴とするIPマルチキャスト通
    信方式。
  2. 【請求項2】 前記ネットワーク内交換装置は、前記特
    定パス識別子に対応する受信クライアント毎のパス識別
    子が予め登録され、該登録情報に基づき前記マルチキャ
    スト用パス識別子を静的に割り当てることを特徴とする
    請求項1記載のIPマルチキャスト通信方式。
  3. 【請求項3】 前記ネットワーク内交換装置は、前記各
    受信クライアントからのIPマルチキャスト登録に用い
    るIPパケットのパス識別子を読取り、該読み取ったパ
    ス識別子と前記特定パス識別子との対応関係を管理する
    テーブルを生成する手段を有し、該テーブルを参照する
    ことにより前記マルチキャスト用パス識別子を動的に割
    り当てることを特徴とする請求項1記載のIPマルチキ
    ャスト通信方式。
  4. 【請求項4】 前記ネットワーク内交換装置は、前記送
    信サーバからのIPマルチキャストパケットのIPアド
    レスと前記特定パス識別子との対応関係を管理するテー
    ブルを前記ルータ装置から取得して保持し、該テーブル
    を参照することにより前記マルチキャスト用パス識別子
    を動的に割り当てることを特徴とする請求項1記載のI
    Pマルチキャスト通信方式。
  5. 【請求項5】 前記ネットワークは、非同期転送モード
    (ATM)ネットワークから成り、前記ネットワーク内
    交換装置は、前記特定パス識別子から前記マルチキャス
    ト用パス識別子への変換をATMのVPI/VCI値を
    用いて行うATM交換装置から成ることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか記載のIPマルチキャスト通信方
    式。
  6. 【請求項6】 IPマルチキャスト対応送信サーバか
    ら、IPレベルより低層レベルでかつ無線区間を含むネ
    ットワークを介して、異なるIPネットワーク上にある
    複数のIPマルチキャスト対応受信クライアントにIP
    マルチキャストパケットを送信するIPマルチキャスト
    通信方式において、 前記送信サーバからのIPマルチキャストパケットを特
    定パス識別子を有する1つのパスを介して前記ネットワ
    ークに送信するルータ装置と、 前記ネットワーク中の前記特定パス識別子のパスを介し
    て受信したデータを、IPマルチキャストグループ単位
    に割り当てられたパス識別子を付加した無線フレームに
    挿入して送出する無線送信装置と、 前記無線区間を挟んで無線送信装置に対向配置され、前
    記無線送信装置から送出される前記無線フレーム内のパ
    ス識別子に基づき自装置宛のデータか否かを判断し、自
    装置宛のデータのみ受信して受信クライアント宛に送出
    するフィルタリング手段を有する無線受信装置とを有
    し、前記IPマルチキャストパケットを、前記ネットワ
    ークの層レベルでかつ前記無線送信装置により受信クラ
    イアント分のデータ複製を行なうことなくマルチキャス
    トすることを特徴とするIPマルチキャスト通信方式。
  7. 【請求項7】 前記ネットワークは、非同期転送モード
    (ATM)ネットワークであって、 前記無線送信装置は、前記無線フレームに対するATM
    のVPI/VCI値によるパス識別子付加機能を有し、 前記無線受信装置は、前記無線フレーム内のパス識別子
    に対するATMのVPI/VCI値によるフィルタリン
    グ処理機能を有することを特徴とする請求項6記載のI
    Pマルチキャスト通信方式。
  8. 【請求項8】 前記ネットワークは、レイヤ2レベルで
    の通信を行なうネットワークであって、 前記無線送信装置は、前記無線フレームに対するレイヤ
    2レベルでのパス識別子付加機能を有し、 前記無線受信装置は、前記無線フレーム内のパス識別子
    に対するレイヤ2レベルでのフィルタリング処理機能を
    有することを特徴とする請求項6記載のIPマルチキャ
    スト通信方式。
JP2001344892A 2001-11-09 2001-11-09 Ipマルチキャスト通信方式 Pending JP2003152796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344892A JP2003152796A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 Ipマルチキャスト通信方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344892A JP2003152796A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 Ipマルチキャスト通信方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003152796A true JP2003152796A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19158343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001344892A Pending JP2003152796A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 Ipマルチキャスト通信方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003152796A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100358319C (zh) * 2003-08-12 2007-12-26 华为技术有限公司 一种实现数据报文传输的方法和系统
US7417990B2 (en) 2004-10-05 2008-08-26 Hitachi Communication Technologies, Ltd. Layer 2 switch
JP2009524302A (ja) * 2006-01-16 2009-06-25 北京速能数碼网絡技術有限公司 ネットワークセグメント横断的にデータストリームを非対称に複製分配する方法とデバイス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100358319C (zh) * 2003-08-12 2007-12-26 华为技术有限公司 一种实现数据报文传输的方法和系统
US7417990B2 (en) 2004-10-05 2008-08-26 Hitachi Communication Technologies, Ltd. Layer 2 switch
JP2009524302A (ja) * 2006-01-16 2009-06-25 北京速能数碼网絡技術有限公司 ネットワークセグメント横断的にデータストリームを非対称に複製分配する方法とデバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5930259A (en) Packet transmission node device realizing packet transfer scheme and control information transfer scheme using multiple virtual connections
EP0604523B1 (en) Local area network transmission emulator
US6532233B1 (en) Multicast communication method and apparatus
US7158514B2 (en) Multicast routing method and apparatus for routing multicast packet
US7751394B2 (en) Multicast packet relay device adapted for virtual router
JP4077330B2 (ja) データ生成装置
EP0746921B1 (en) Virtual network using asynchronous transfer mode
US6563830B1 (en) Multicast registration of all multicast flows in an asynchronous transfer mode based emulated LAN
US20050160174A1 (en) Method and system relating service providers to clients in a access network using dynamically allocated mac addresses
US20060072572A1 (en) Layer 2 switch
JPH07202908A (ja) Atmブリッジ装置
EP1499072B1 (en) Method for interconnecting a PLC LAN with any other non-PLC LAN
US6285674B1 (en) Hybrid distributed broadcast and unknown server for emulated local area networks
WO2000062492A1 (en) Multicast extension to data link layer protocols
US20060029001A1 (en) Multicast source discovery
JPH10107826A (ja) ローカルエリアネットワーク
JP2003152796A (ja) Ipマルチキャスト通信方式
US6789104B1 (en) Communications system and method with emulated-LAN assignment capabilities
JP3471137B2 (ja) パケット送信ノード装置及びパケット転送方法
JP3531412B2 (ja) マルチキャスト通信システムおよびatmセル化装置
JP3239865B2 (ja) 自動的にマルチキャストグループへ参加する方法及びシステム
Bagwell et al. A comparison of native ATM-multicast to IP-multicast with emphasis on mapping between the two
EP2066073A1 (en) Access system and method for multicast management
JP3070583B2 (ja) Atmネットワークのブロードキャスト通信方法
JP2002305532A (ja) Lanエミュレーションにおけるipサーバの負荷分散装置およびその負荷分散方法