JP2003152573A - Fm受信機 - Google Patents
Fm受信機Info
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Abstract
容易にできるFM受信機を提供する。 【解決手段】 第2の混合器7に入力される前の第1の
IF増幅回路5から出力された第1のIF信号を、第3
のIF増幅回路11に入力させ、前記第1のIF信号お
よび第3のIF増幅回路11から出力された第3のIF
信号の出力をレベル検出回路10に入力して入力電界強
度を表すSメータ出力として出力する。このレベル検出
回路10から出力されるSメータ出力に基づいて、マル
チパス検出回路12によりマルチパスの検出を行い、ま
た隣接妨害検出回路13により隣接妨害の検出を行う。
Description
り、特にマルチパス検出および隣接妨害検出を行うため
の信号レベル検出部の改良に関する。
構成では外付け部品により実現されていた部分を半導体
に内設することができるようになってきている。例え
ば、検波回路の入力信号の周波数を、従来のIF信号
(中間周波数信号:10.7MHz)に比べて十分低い
周波数、例えば450kHzにすることにより、位相シ
フト回路を集積回路内に設けることが可能になり、FM
受信機における必須の技術となってきている。
ーステレオにおけるFMチューナについては、その厳し
い受信条件の下で使用される関係上、隣接妨害対策ある
いはマルチパス対策などの機能を備えている。
などによる反射波とを同時に受信したとき、干渉により
電波の強弱が現れる現象であって、移動体受信では、図
4に示すaのように、時間に対してのレベル検波(Sメ
ータ)出力が変動するようになり、電界の落ち込む場所
では、音声に歪みを生じるため、FM受信機における課
題の一つとなっている。
て隣接局信号(fd+Δf)が存在する場合に、Δfが
小さいときに、帯域フィルタ内に信号fdおよび(fd
+Δf)が入る現象であり、信号にノイズが出て音声に
歪みを生じるため、これもFM受信機における課題の一
つとなっている。このとき、図5に示すhのように、S
メータ出力にはΔfのビート成分iが生じる。
は、通常、Sメータ出力により検出しており、このSメ
ータ出力に現れるAC成分を検出するため、その特性に
は、応答速度が速いこと、および入力に対してのリニア
リティが良いことが求められる。しかしながら、レベル
検出回路のSメータ出力にIF周波数のAC成分がもれ
て出てきた場合に、マルチパス検出および隣接妨害検出
において、誤検出を生じるという問題がある。
る。
ック図であり、アンテナ回路1によって受信された放送
波が高周波増幅回路2によって増幅され、これによって
生成された希望波(受信信号)が、第1の混合器4に入
力される。そして、この第1の混合器4において、受信
信号は、第1の局部発振回路3から入力される第1の局
部発振信号と混合されて第1のIF信号に変換され、さ
らに、第1のIF増幅回路5によって増幅される。この
増幅された第1のIF信号は、次に第2の混合器7に入
力される。そして、この第2の混合器7において、増幅
された第1のIF信号は、第2の局部発振回路6から入
力される第2の局部発振信号と混合されて、第2のIF
信号に変換され、さらに、第2のIF増幅回路8に入力
されて振幅が一定のFM信号に生成された後、FM検波
回路9においてFM検波される。
号は、レベル検出回路10に入力され、入力電界強度を
表すSメータ出力として出力される。そして、レベル検
出回路10から出力されるSメータ出力に基づいて、マ
ルチパス検出回路12によりマルチパスの検出が行わ
れ、また隣接妨害検出回路13により隣接妨害の検出が
行われる。
施の形態にて用いられるレベル検出手段の一例を説明す
るためのブロック図である。
5内に構成されている3段のアンプ、15は第2のIF
増幅回路8内に構成されている2段のアンプである。1
6はレベル検出回路(図1のレベル検出回路10)の一
例であり、第1のIF増幅回路5および第2のIF増幅
回路8の内部に設けられたレベル検出用の増幅器の出力
を入力として、5段のピーク検波回路16aによりピー
ク検波を行い、各段の出力を加算回路16bに入力し
て、Sメータ出力を出力する。なお、図2中の17は平
滑容量である。
を示す。図3には横軸を信号入力レベルとした場合の図
2に示すレベル検出回路(Sメータ)における出力特性
の一例を示す。
受信機においては、Sメータ出力の十分な入力ダイナミ
ックレンジを確保するため、前記第1のIF増幅回路5
および前記第2のIF増幅回路8の信号レベルを検出す
ることが必要であるが、図2に示すピーク検波の平滑容
量17によっては、Sメータ出力に第1のIF信号およ
び第2のIF信号が漏れて出力されるようになる。例え
ばマルチパス発生時にはSメータ出力は、図4に示すよ
うになる。図4は横軸に時間、縦軸はSメータ出力をと
ったものであり、移動体がマルチパスが起こっている電
界中を移動する際に現れる特性の一例である。図4に示
すaのように、マルチパス時にはSメータの落ち込みノ
イズ、あるいはSメータの持ち上がりが現れ、このAC
成分を検出することによりマルチパス検出を行うことが
できる。図4は、第1のIF信号および第2のIF信号
が漏れた場合のSメータ出力の一例である。マルチパス
検出回路12では、このSメータ出力をHPF(広域フ
ィルタ)に通した後のAC出力を検出する。
2のIF出力の周波数が450kHzの場合、Sメータ
出力への第2のIF信号の漏れはマルチパス検出の周波
数に近いため、図4に示すbのように、Sメータの第2
のIF信号成分が重畳し、これをHPFに通すと図4に
示すfのようになり、第2のIF信号出力とマルチパス
ノイズとを区別することができないため、誤検出の原因
となる。この信号出力を十分下げるためには平滑容量1
7を大きくし、カットオフ周波数を数十kHz以下に設
定する必要があるが、その設定を行うことにより図4に
示すcのようにSメータ出力の応答が遅くなり、HPF
を通した後の出力は図4に示すgのようになるため、数
十kHzから数百kHzにおいて生起するマルチパス妨
害によるノイズ出力が抑えられ、十分なマルチパス検出
を行うことができない。
妨害発生時におけるSメータ出力の一例を示す図であ
る。図5に示すhのように、隣接妨害発生時には希望局
信号fdと隣接妨害局信号(fd+Δf)のビート成分
がΔfとなり、Sメータ出力に漏れて出てくる。このA
C成分を検出することにより隣接妨害検出を行うことが
できる。
2のIF出力の周波数が450kHzの場合、Sメータ
出力への第2のIF信号の漏れは隣接妨害検出の周波数
に近いため、マルチパスと同様に区別するためには特別
なフィルターが必要になり、集積回路内に設けることは
実用的でなく、検出することができなくなる。この第2
のIF信号出力を十分下げるためには平滑容量17を大
きくし、カットオフ周波数を数十kHz以下に設定する
必要があるが、その設定を行うことで図4に示すeのよ
うにSメータのAC成分の出力のレベルが下がり、十分
な隣接妨害検出を行うことができない。
解決すべくしてなされたものであって、第1のIF周波
数と第2のIF周波数をもつFM受信機において、マル
チパス検出あるいは隣接妨害検出を可能とするFM受信
機を提供することを目的とする。
に、請求項1に記載の発明は、受信信号と第1の局部発
振信号とを混合して第1のIF信号を出力する第1の混
合器と、前記第1のIF信号を増幅する第1のIF増幅
回路1と、前記第1のIF増幅回路の出力と第2の局部
発振信号を混合して第2のIF信号を出力する第2の混
合器と、前記第2のIF信号を増幅する第2のIF増幅
回路と、前記第1のIF増幅回路1の出力を増幅する第
3のIF増幅回路と、前記第1のIF増幅回路および第
3のIF増幅回路出力のレベルを検出するレベル検出回
路を備えたものである。
が、マルチパス検出回路を備え、前記レベル検出回路の
出力によってマルチパス検出を行うものである。
が、隣接妨害検出回路を備え、前記レベル検出回路の出
力によって隣接妨害検出を行うものである。
を参照しながら説明する。
のFM受信機の実施形態における構成を示すブロック図
である。なお、図6にて説明した従来例の部材に対応す
る部材には同一符号を付した。
信された放送波が高周波増幅回路2によって増幅され、
これによって生成された希望波(受信信号)が第1の混
合器4に入力される。そして、この第1の混合器4にお
いて受信信号は、第1の局部発振回路3から入力される
第1の局部発振信号と混合されて第1のIF信号に変換
され、さらに第1のIF増幅回路5によって増幅され
る。この増幅された第1のIF信号は、次に第2の混合
器7に入力される。そして、この第2の混合器7におい
て、増幅された第1のIF信号は、第2の局部発振回路
6から入力される第2の局部発振信号と混合されて、第
2のIF信号に変換され、さらに第2のIF増幅回路8
に入力されて振幅が一定のFM信号に生成された後、F
M検波回路9においてFM検波される。
第1のIF信号は、第3のIF増幅回路11に入力され
る。また前記第1のIF信号および第3のIF信号の出
力はレベル検出回路10に入力されて、入力電界強度を
表すSメータ出力として出力される。そして、レベル検
出回路10から出力されるSメータ出力に基づいて、マ
ルチパス検出回路12によりマルチパスの検出が行わ
れ、また隣接妨害検出回路13により隣接妨害の検出が
行われる。
段の構成を説明するためのブロック図において、14は
図1における第1のIF増幅回路5内に構成されている
3段のアンプ、15は図1における第3のIF増幅回路
11内に構成されている2段のアンプである。16は図
1のレベル検出回路10の具体例であって、第1のIF
増幅回路5および第3のIF増幅回路11の内部に設け
られたレベル検出用の増幅器の出力を入力として、5段
のピーク検波回路16aによりピーク検波を行い、各段
の出力を加算回路16bに入力して、Sメータ出力を出
力する。
出力には前記第1のIF出力の周波数成分のみからなる
信号が検出される。このため、第1のIF出力の周波数
がマルチパス検出あるいは隣接妨害の周波数に比べて高
いため、ピーク検波の容量およびSメータ出力の平滑容
量を小さくすることができ、Sメータ出力の応答速度を
損なうことなく、また隣接妨害局がある場合のビート出
力レベルへの影響も小さく、妨害の検出を行うことが容
易である。すなわち、本実施の形態のFM受信機では、
マルチパス時のSメータ出力は図4に示すaのようにな
り、これをHPFに通した出力は図4に示すeのように
なるため、マルチパス検出が可能になる。また、ビート
出力も図5に示すhのようになって隣接検出が可能にな
る。例えばIF出力が10.7MHzの場合、このSメ
ータ出力に漏れる信号を十分下げるためには、カットオ
フ周波数を数百kHz以下に設定する必要があるが、マ
ルチパス検出に必要とされる周波数帯は数十kHzから
百kHz程度までの周波数であり、カットオフ周波数の
設定が十分可能である。また100kHz隣接妨害時の
ビート成分100kHzについても、カットオフ周波数
に対して低いため十分検出することが可能である。さら
に、本実施形態の構成によれば、Sメータ出力の応答速
度が速く、入力に対してのリニアリティの良い特性を実
現することができるため、妨害の検出が容易である。
に、3段のアンプ14により第1のIF増幅回路5を構
成し、2段のアンプ15により第3のIF増幅回路11
を構成した例を説明したが、任意の複数段であってもよ
い。
第1のIF信号の周波数成分のみでSメータ出力を検出
するためのIF増幅回路を設けることにより、マルチパ
ス検出と隣接妨害検出が容易に行われるFM受信機が実
現する。
機の構成を示すブロック図
れるレベル検出手段の構成を説明するためのブロック図
の一例を示す図
一例を示す図
例を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】 受信信号と第1の局部発振信号とを混合
して第1の中間周波数信号を出力する第1の混合器と、
前記第1のIF信号を増幅する第1の中間周波数増幅回
路と、前記第1の中間周波数増幅回路の出力と第2の局
部発振信号を混合して第2の中間周波数信号を出力する
第2の混合器と、前記第2の中間周波数信号を増幅する
第2の中間周波数増幅回路と、前記第1の中間周波数増
幅回路の出力を増幅する第3の中間周波数増幅回路と、
前記第1の中間周波数増幅回路および第3の中間周波数
増幅回路出力のレベルを検出するレベル検出回路を備え
たことを特徴とするFM受信機。 - 【請求項2】 マルチパス検出回路を備え、前記レベル
検出回路の出力によってマルチパス検出を行うことを特
徴とする請求項1記載のFM受信機。 - 【請求項3】 隣接妨害検出回路を備え、前記レベル検
出回路の出力により隣接妨害検出を行うことを特徴とす
る請求項1記載のFM受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351710A JP3911150B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | Fm受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351710A JP3911150B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | Fm受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003152573A true JP2003152573A (ja) | 2003-05-23 |
JP3911150B2 JP3911150B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=19163987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001351710A Expired - Fee Related JP3911150B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | Fm受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3911150B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7885628B2 (en) | 2007-08-03 | 2011-02-08 | Sanyo Electric Co., Ltd. | FM tuner |
-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001351710A patent/JP3911150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7885628B2 (en) | 2007-08-03 | 2011-02-08 | Sanyo Electric Co., Ltd. | FM tuner |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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