JP2003152565A - 送信装置および送信方法 - Google Patents

送信装置および送信方法

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JP2003152565A
JP2003152565A JP2001347639A JP2001347639A JP2003152565A JP 2003152565 A JP2003152565 A JP 2003152565A JP 2001347639 A JP2001347639 A JP 2001347639A JP 2001347639 A JP2001347639 A JP 2001347639A JP 2003152565 A JP2003152565 A JP 2003152565A
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Japan
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ramping
signal
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compensation
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JP2001347639A
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Ritsu Miura
律 三浦
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化と消費電流の増大を抑えて
ランピングおよび歪み補償の双方を行うこと。 【解決手段】 ベースバンド処理部100は、所定のベ
ースバンド処理を行って送信信号を互いに直交するI信
号とQ信号として出力し、電力計算部110は、I信号
およびQ信号から送信信号の電力を算出する。タイミン
グ生成部120は、ランピングデータを決定するための
タイミングを生成する。記憶部130は、補償データテ
ーブル132およびランピングデータテーブル134を
記憶し、それぞれのテーブルから補償データおよびラン
ピングデータを出力する。選択部140は、記憶部13
0から出力された補償データおよびランピングデータの
いずれか一方を選択して複素乗算部150へ出力する。
複素乗算部150は、I信号およびQ信号と補償データ
またはランピングデータとを複素乗算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信装置および送
信方法に関し、特に送信電力のランピングを行うととも
に送信信号の非線形な歪みを補償する送信装置および送
信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル変調方式を用いた移動
体通信システムにおいて、高効率な増幅器を用いた場合
に生じる非線形な歪みを補償する送信装置としては、特
開平8−251246号公報に開示されたものがある。
この送信装置は、増幅器として高効率のものを用いた場
合の送信信号に多く生じる非線形な歪みに対して、ベー
スバンドのディジタル信号処理により歪み補償を行うも
のである。
【0003】一方、従来の移動体通信システムにおいて
は、送信装置が一定の時間のみ信号の送信を行うバース
ト送信を採用するものがある。バースト送信を行う場
合、送信電力が急激に変化すると、増幅器の非線形性に
よりスペクトラムの広がりが生じ、隣接チャネルに干渉
するなどの影響が出るため、送信電力の時間的な変化を
滑らかに制御することが一般的に行われる。なお、一定
の時間のみ信号の送信を行うバースト送信を行う場合
に、信号の送信開始時や送信終了時における送信電力の
変化を滑らかに制御することは、一般に「ランピング」
と呼ばれている。
【0004】そこで、移動体通信システムの通信方式に
よっては、送信装置が上記の歪み補償およびランピング
の双方の処理を行う必要が生じる。このような送信装置
の構成を図7に示す。
【0005】図7において、送信信号はベースバンド処
理部10によって互いに直交するI信号とQ信号として
出力され、I信号およびQ信号から電力計算部12で送
信信号の電力が計算される。そして、記憶部16に記憶
されている補償データテーブル18から、送信信号の電
力に応じた補償データが複素乗算部22へ出力される。
また、タイミング生成部14によって生成されたタイミ
ングに応じたランピングデータがランピング処理部26
へ出力される。
【0006】ここで、歪み補償を行う場合は、複素乗算
制御部24が複素乗算部22を制御して、補償データテ
ーブル18から出力された補償データとI信号およびQ
信号とを複素乗算させる。また、ランピングを行う場合
は、ランピング制御部28がランピング処理部26を制
御して、ランピングデータテーブル20から出力された
ランピングデータを用いて、I信号およびQ信号をラン
ピング処理する。
【0007】そして、歪み補償後またはランピング処理
後のI信号およびQ信号は、それぞれ対応するD/A変
換部30−1,30−2でD/A変換され、直交変調部
32で直交変調され、増幅器34で増幅された後、アン
テナ36を介して送信される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
送信装置においては、歪み補償のための複素乗算とラン
ピングのためのランピング処理とをそれぞれ独立に行っ
て送信信号の補正を行うため、複数の複素演算回路を設
ける必要が生じ、装置が大型化し、消費電流が増大する
という問題がある。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、装置の大型化と消費電流の増大を抑えてランピン
グおよび歪み補償の処理を切り替えて行うことができる
送信装置および送信方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の送信装置は、送
信電力のランピングの処理と送信信号の非線形な歪みを
補償する処理とを切り替えて行う送信装置であって、選
択制御情報を生成する生成手段と、生成された選択制御
情報に基づき補正用データを選択する選択手段と、選択
された補正用データを用いて送信信号を補正する補正手
段と、を有する構成を採る。
【0011】この構成によれば、生成された選択制御情
報に基づいて補正用データを選択し、選択された補正用
データを用いて送信信号を補正するため、1つの補正用
の演算回路のみで歪み補償およびランピングの処理を切
り替えて行うことができ、装置の大型化と消費電流の増
大を抑えてランピングおよび歪みの補償の処理を切り替
えて行うことができる。
【0012】本発明の送信装置は、送信信号の歪みを補
償するための補償データを生成する第1生成手段と、送
信電力の時間的な変化を制御するためのランピングデー
タを生成する第2生成手段と、前記第1生成手段によっ
て生成された補償データおよび前記第2生成手段によっ
て生成されたランピングデータのいずれか一方を補正用
データとして選択する選択手段と、前記選択手段によっ
て選択された補正用データを用いて送信信号を補正する
補正手段と、を有する構成を採る。
【0013】この構成によれば、送信信号の歪みを補償
するための補償データおよび送信電力の時間的な変化を
滑らかに制御するためのランピングデータのいずれか一
方を選択して、送信信号を補正するため、1つの補正用
の演算回路のみで歪み補償およびランピングの処理を切
り替えて行うことができ、装置の大型化と消費電流の増
大を抑えてランピングおよび歪みの補償の処理を切り替
えて行うことができる。
【0014】本発明の送信装置は、前記選択手段は、選
択する補正用データを通信方式に応じて切り替える構成
を採る。
【0015】この構成によれば、通信方式に応じて補正
用データの選択を行うため、複数の通信方式において必
要とされる歪み補償またはランピングの処理を切り替え
て行うことができる。
【0016】本発明の送信装置は、選択する補正用デー
タをあらかじめ定められたタイミングで切り替えさせる
ように前記選択手段を制御する制御手段、をさらに有す
る構成を採る。
【0017】この構成によれば、選択される補正用デー
タがあらかじめ定められたタイミングで切り替えられる
ため、外部から操作することなく、自動的に歪み補償お
よびランピングの処理を切り替えることができる。
【0018】本発明の送信装置は、与えられたパラメー
タに対応する補正用データの選択パターンを記憶する記
憶手段と、選択する補正用データを与えられたパラメー
タに対応する補正用データの選択パターンに基づいて切
り替えさせるように前記選択手段を制御する制御手段
と、をさらに有する構成を採る。
【0019】この構成によれば、与えられたパラメータ
に対応する補正用データの選択パターンに基づいて、選
択される補正用データが切り替えられるため、複数の通
信方式においてそれぞれ歪み補償およびランピングの処
理を切り替える必要がある場合でも処理の切り替えを適
切に制御することができる。
【0020】本発明の送信装置は、前記第1生成手段に
よって生成された補償データに基づいて前記第2生成手
段によって生成されたランピングデータを補完する補完
手段、をさらに有し、前記選択手段は、選択する補正用
データを切り替える際に前記補完手段によって補完され
たランピングデータを補正用データとして選択する構成
を採る。
【0021】この構成によれば、補償データに基づいて
ランピングデータを補完し、選択する補正用データを切
り替える際に一時的に補完されたランピングデータを選
択するため、歪み補償およびランピングの処理を切り替
える際に送信電力が不連続になることによって送信スペ
クトラムが広がることを抑制することができる。
【0022】本発明の通信端末装置は、上記のいずれか
に記載の送信装置を有する構成を採る。
【0023】この構成によれば、上記のいずれかに記載
の送信装置と同様の作用効果を、通信端末装置において
実現することができる。
【0024】本発明の基地局装置は、上記のいずれかに
記載の送信装置を有する構成を採る。
【0025】この構成によれば、上記のいずれかに記載
の送信装置と同様の作用効果を、基地局装置において実
現することができる。
【0026】本発明の送信方法は、送信信号の歪みを補
償するための補償データおよび送信電力の時間的な変化
を滑らかに制御するためのランピングデータのいずれか
一方を補正用データとして選択するステップと、選択し
た補正用データを用いて送信信号を補正するステップ
と、を有するようにした。
【0027】この方法によれば、送信信号の歪みを補償
するための補償データおよび送信電力の時間的な変化を
滑らかに制御するためのランピングデータのいずれか一
方を補正用データとして選択して、送信信号を補正する
ため、1つの補正用の演算回路のみで歪み補償およびラ
ンピングの処理を切り替えて行うことができ、装置の大
型化と消費電流の増大を抑えてランピングおよび歪みの
補償の処理を切り替えて行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、送信信号の歪み
を補償するための補償データおよび送信電力の時間的な
変化を滑らかに制御するためのランピングデータのいず
れか一方を選択して送信信号を補正(複素乗算)するこ
とにより、歪み補償およびランピングの双方の処理を1
つの演算回路(複素乗算回路)で切り替えて行うことが
できるようにすることである。
【0029】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る送信装置の構成を示すブロック図である。
【0031】図1において、ベースバンド処理部100
は、所定のベースバンド処理を行って送信信号を互いに
直交するI信号とQ信号として出力する。電力計算部1
10は、I信号およびQ信号から送信信号の電力を算出
する。タイミング生成部120は、後述するランピング
データテーブル134から出力されるランピングデータ
を決定するためのタイミングを生成する。
【0032】記憶部130は、補償データテーブル13
2およびランピングデータテーブル134を記憶し、そ
れぞれのテーブルから補償データおよびランピングデー
タを出力する。補償データテーブル132は、電力をア
ドレスとして歪み補償のための係数を保持し、ランピン
グデータテーブル134は、時間をアドレスとしてラン
ピングのための係数を保持している。
【0033】選択部140は、記憶部130から出力さ
れた補償データおよびランピングデータのいずれか一方
を選択して複素乗算部150へ出力する。また、選択部
140は、選択制御情報に基づいて、選択するデータを
切り替える。複素乗算部150は、I信号およびQ信号
と選択部140から出力された補償データまたはランピ
ングデータとを複素乗算する。D/A変換部160−
1,160−2は、複素乗算されたI信号およびQ信号
をそれぞれD/A変換する。直交変調部170は、D/
A変換されたI信号およびQ信号を直交変調する。増幅
器180は、直交変調された送信信号を増幅し、増幅さ
れた送信信号はアンテナ190から送信される。
【0034】次いで、上記のように構成された送信装置
の動作について説明する。
【0035】送信信号は、ベースバンド処理部100に
よって互いに直交するI信号およびQ信号として出力さ
れ、複素乗算部150へ出力される。また、I信号およ
びQ信号は電力計算部110に入力され、送信信号の電
力が計算される。そして、計算された電力をアドレスと
して、記憶部130によって補償データテーブル132
からアドレスに対応する補償データが出力される。
【0036】一方、ランピングのためにタイミング生成
部120によって時間が計測され、ランピングデータを
決定するためのタイミングが生成され、生成されたタイ
ミングをアドレスとして、記憶部130によってランピ
ングデータテーブル134からアドレスに対応するラン
ピングデータが出力される。
【0037】そして、記憶部130から出力された補償
データおよびランピングデータは、選択部140によっ
ていずれか一方が選択され、複素乗算部150へ出力さ
れる。また、選択制御情報が選択部140に入力された
場合は、補償データおよびランピングデータのうち選択
部140によって選択されるデータが選択制御情報に基
づいて切り替えられる。ここで、選択制御情報として
は、例えば本実施の形態の送信装置が用いられる移動体
通信システムにおいて採用される通信方式に関する情報
などが挙げられる。
【0038】そして、複素乗算部150によって、ベー
スバンド処理部100から出力されたI信号およびQ信
号と選択部140から出力された補償データまたはラン
ピングデータとが複素乗算される。複素乗算後のI信号
およびQ信号は、それぞれ対応するD/A変換部160
−1,160−2によってD/A変換され、アナログ信
号となったI信号およびQ信号は、直交変調部170に
よって直交変調され、増幅器180によって増幅された
後、アンテナ190から送信される。
【0039】次に、選択部140から出力されるデータ
の切り替え処理について、図2を参照して具体的に説明
する。なお、選択部140には選択制御情報として、本
実施の形態の送信装置が用いられる移動体通信システム
において採用される通信方式に関する情報が入力される
ものとして説明する。
【0040】図2(a)は、記憶部130に記憶されて
いる補償データテーブル132の一例を示す図である。
同図に示す補償データテーブル132は、電力計算部1
10によって計算された電力をアドレスとして、送信信
号に乗算する複素数の実数部および虚数部の係数が保持
されている。記憶部130は、電力計算部110によっ
て計算された電力に対応する係数からなる複素数を補償
データとして出力する。
【0041】また、図2(b)は、記憶部130に記憶
されているランピングデータテーブル134の一例を示
す図である。同図に示すランピングデータテーブル13
4は、タイミング生成部120によって生成されたタイ
ミングをアドレスとして、送信信号に乗算するランピン
グデータの実数部および虚数部の係数が保持されてい
る。ここで、ランピングは、上記のように、一定の時間
のみ信号の送信を行うバースト送信を行う場合に、信号
の送信開始時(以下「立ち上がり」という)や送信終了
時(以下「立ち下がり」という)における送信電力の変
化を滑らかにすることであるため、図2(b)に示すラ
ンピングデータテーブル134には、立ち上がり時およ
び立ち下がり時において用いられる係数がそれぞれ保持
されている。記憶部130は、タイミング生成部120
によって生成されたタイミングに対応する係数からなる
複素数をランピングデータとして出力する。
【0042】上記のような補償データテーブル132お
よびランピングデータテーブル134から、それぞれ電
力計算部110によって計算された電力およびタイミン
グ生成部120によって生成されたタイミングに対応す
る係数が補償データおよびランピングデータとして、記
憶部130から選択部140へ出力される。
【0043】また、本実施の形態の送信装置が用いられ
る移動体通信システムの通信方式としては、例えばPD
C(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Globa
l System for Mobile Communications)方式、DCS
(Digital Cellular System)方式、およびUMTS(U
niversal Mobile Telecommunications System)方式な
どが挙げられる。このうち、TDMA(Time Division
Multiple Access)などによりバースト送信するものと
しては、PDC方式、GSM方式、およびDCS方式が
あり、これらの通信方式においてはランピングが必要と
なる。一方、変調の方式として線形変調方式を採用する
可能性があるものとしては、UMTS方式、GSM方式
(EDGEモード)、およびDCS方式(EDGEモー
ド)があり、これらの通信方式においては非線形の歪み
を補償する歪み補償が必要となる可能性がある。
【0044】ここで、例えばランピングが必要な通信方
式の移動体通信システムにおいて用いられていた本実施
の形態の送信装置が、歪み補償が必要な通信方式の移動
体通信システムにおいて用いられるようになった場合、
選択制御情報として通信方式に関する情報が選択部14
0に入力され、選択部140は、複素乗算部150へ出
力するデータをランピングデータから補償データへと切
り替える。そして、選択部140から出力された補償デ
ータとI信号およびQ信号とが複素乗算部150によっ
て複素乗算され、送信信号の歪み補償が行われる。
【0045】反対に、歪み補償が必要な通信方式の移動
体通信システムにおいて用いられていた本実施の形態の
送信装置が、ランピングが必要な通信方式の移動体通信
システムにおいて用いられるようになった場合は、上記
の場合と同様に、選択制御情報として通信方式に関する
情報が選択部140に入力され、選択部140は、複素
乗算部150へ出力するデータを補償データからランピ
ングデータへと切り替える。そして、選択部140から
出力されたランピングデータとI信号およびQ信号とが
複素乗算部150によって複素乗算され、送信信号のラ
ンピングが行われる。
【0046】このように、本実施の形態の送信装置によ
れば、通信方式の変更などにより、必要とされる処理が
ランピングおよび歪み補償のいずれか一方から他方へ切
り替わった場合、補償データとランピングデータとを切
り替えて送信信号と複素乗算するため、複素乗算を行う
演算回路は1つで済み、装置の大型化と消費電流の増大
を抑えてランピングおよび歪み補償の処理を切り替えて
行うことができる。
【0047】なお、本実施の形態においては、選択制御
情報として通信方式に関する情報を用いたが、これに限
定されず、必要となる処理が切り替わることを示す情報
であればいかなる情報を選択制御情報として用いても良
い。
【0048】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係る送信装置の構成を示すブロック図である。
なお、図3に示す送信装置において、図1に示す送信装
置と同じ部分には同じ符号を付けて、その説明を省略す
る。
【0049】本実施の形態の特徴は、与えられたパラメ
ータに対応する処理の選択パターンに応じて、ランピン
グと歪み補償との処理の切り替えを行う点である。
【0050】図3において、選択制御部200は、後述
する選択パターン記憶部210から出力される選択パタ
ーンに応じて選択部140から出力されるデータの選択
を制御する。選択パターン記憶部210は、与えられた
パラメータに対応する選択パターンをあらかじめ記憶し
ている。
【0051】次いで、上記のように構成された送信装置
の動作について説明する。
【0052】送信信号は、実施の形態1と同様に、ベー
スバンド処理部100によってI信号およびQ信号とし
て出力され、複素乗算部150へ出力されるとともに、
電力計算部110に入力されて電力が計算される。そし
て、計算された電力をアドレスとして、記憶部130の
補償データテーブル132からアドレスに対応する補償
データが出力される。また、タイミング生成部120に
よって生成されたタイミングをアドレスとして、記憶部
130のランピングデータテーブル134からアドレス
に対応するランピングデータが出力される。
【0053】一方、与えられたパラメータに対応する選
択パターンが選択パターン記憶部210から出力され
る。そして、出力された選択パターンに応じて、選択部
140が選択制御部200によって制御され、選択部1
40からの出力が補償データおよびランピングデータの
いずれか一方から他方へと切り替えられる。ここで、パ
ラメータとしては、例えば装置の電源電圧、温度、送信
信号の周波数、および送信電力などが挙げられる。
【0054】そして、実施の形態1と同様に、複素乗算
部によってI信号およびQ信号と選択部140から出力
された補償データまたはランピングデータとが複素乗算
され、得られたI信号およびQ信号が、対応するD/A
変換部160−1,160−2によってD/A変換さ
れ、直交変調部170によって直交変調されて、増幅器
180によって増幅された後、アンテナ190から送信
される。
【0055】次に、選択部140から出力されるデータ
の切り替え処理について、図4を参照して具体的に説明
する。なお、選択パターン記憶部210には、選択パタ
ーンに対応するパラメータとして、本実施の形態の送信
装置が用いられる移動体通信システムにおいて採用され
る通信方式、および送信電力が入力されるものとして説
明する。
【0056】図4は、パラメータと選択パターンとの対
応を示す図である。
【0057】図4において、例えば選択パターン記憶部
210にパラメータとして入力された通信方式および送
信電力が、それぞれ方式1および所定の値P1未満の値
である場合、対応する選択パターンは「ランピング」と
なり、選択パターン記憶部210からは、選択パターン
として「ランピング」が出力される。選択制御部200
は、この選択パターンを受けて、ランピングデータテー
ブル134から出力されたランピングデータが複素乗算
部150へ出力されるように選択部140を制御する。
【0058】一方、例えば選択パターン記憶部210に
パラメータとして入力された通信方式および送信電力
が、それぞれ方式1および所定の値P1以上の値である
場合、対応する選択パターンは「ランピング+歪み補
償」となり、選択パターン記憶部210からは、選択パ
ターンとして「ランピング+歪み補償」が出力される。
選択制御部200は、この選択パターンを受けて、補償
データテーブル132から出力された補償データとラン
ピングデータテーブル134から出力されたランピング
データとを切り替えて複素乗算部150へ出力されるよ
うに選択部140を制御する。
【0059】上記のように選択部140が制御されるこ
とにより、送信電力がP1未満である場合は、送信電力
の立ち上がり時および立ち下がり時において、ランピン
グデータとI信号およびQ信号とが複素乗算部150に
よって複素乗算されてランピングが行われ、歪み補償は
行われない。また、送信電力がP1以上である場合は、
送信電力の立ち上がり時は、ランピングデータとI信号
およびQ信号とが複素乗算部150によって複素乗算さ
れてランピングが行われ、その後、補償データとI信号
およびQ信号とが複素乗算部150によって複素乗算さ
れて歪み補償が行われ、送信電力の立ち下がり時には再
びランピングが行われるように、選択部140が制御さ
れる。すなわち、バースト送信が行われる通信方式であ
る方式1において、送信電力が高く歪みの発生が懸念さ
れる場合は、選択パターンに従ってランピングと歪み補
償とを切り替えて行い、送信電力が低く比較的歪みの発
生が少ない場合は、選択パターンに従ってランピングの
みを行うように、パラメータに応じた選択パターンに従
って処理の切り替えが行われる。
【0060】このように、本実施の形態の送信装置によ
れば、与えられたパラメータに対応した選択パターンに
従って送信信号と複素乗算するデータを切り替えるた
め、複素乗算を行う演算回路は1つで済み、装置の大型
化と消費電流の増大を抑えてランピングおよび歪み補償
の処理を切り替えて行うことができる。
【0061】なお、本実施の形態においては、パラメー
タとして通信方式および送信電力を用いたが、これに限
定されず、処理の切り替えが必要となることを示す情報
であればいかなる情報をパラメータとして用いても良
い。
【0062】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3に係る送信装置の構成を示すブロック図である。
なお、図5に示す送信装置において、図1に示す送信装
置と同じ部分には同じ符号を付けて、その説明を省略す
る。
【0063】本実施の形態の特徴は、ランピングから歪
み補償へ処理を切り替える際に、一時的にランピングデ
ータを補償データによって補完し、処理の移行時におい
て送信電力が不連続になることを防ぐ点である。
【0064】図5において、ランピングデータ補完部4
00は、補償データテーブル132の補償データを用い
て、一時的にランピングデータを補完する。選択制御部
410は、あらかじめプログラムされたタイミングで選
択部140による補償データとランピングデータとの選
択を制御する。
【0065】次いで、上記のように構成された送信装置
の動作について説明する。
【0066】送信信号は、実施の形態1と同様に、ベー
スバンド処理部100によってI信号およびQ信号とし
て出力され、複素乗算部150へ出力されるとともに、
電力計算部110に入力されて電力が計算される。そし
て、計算された電力をアドレスとして、記憶部130の
補償データテーブル132からアドレスに対応する補償
データが出力される。また、タイミング生成部120に
よって生成されたタイミングをアドレスとして、記憶部
130のランピングデータテーブル134からアドレス
に対応するランピングデータが出力される。
【0067】そして、歪み補償とランピングの処理を切
り替える際は、ランピングデータ補完部400によっ
て、補償データテーブル132から出力された補償デー
タによってランピングデータテーブル134から出力さ
れたランピングデータが一時的に補完される。歪み補償
とランピングの処理の切り替え時以外は、ランピングデ
ータ補完部400は動作しない。
【0068】また、歪み補償とランピングの処理の切り
替える際は、選択制御部410にあらかじめプログラム
されているタイミングで選択部140が制御され、選択
部140からの出力が一時的に補完されたランピングデ
ータとなる。
【0069】そして、実施の形態1と同様に、複素乗算
部150によってI信号およびQ信号と選択部140か
ら出力された補償データまたはランピングデータとが複
素乗算され、得られたI信号およびQ信号が、対応する
D/A変換部160−1,160−2によってD/A変
換され、直交変調部170によって直交変調されて、増
幅器180によって増幅された後、アンテナ190から
送信される。
【0070】次に、選択部140から出力されるデータ
の切り替え処理について、図6を参照して具体的に説明
する。
【0071】図6(a)は、ランピングから歪み補償へ
処理が切り替わる際の送信電力の変化の一例を示す図で
ある。同図において、区間500は、ランピングが行わ
れている区間であり、区間510は、歪み補償が行われ
ている区間である。図6(a)に示すように、例えば予
想される歪みが大きいため補償データの値が大きくなる
場合などは、ランピングと歪み補償の処理を切り替える
際に、送信電力が不連続に変化することがある。
【0072】そこで、本実施の形態の送信装置は、ラン
ピングと歪み補償の処理を切り替える際に、ランピング
データテーブル134のランピングデータを補償データ
テーブル132の補償データに基づいて補完することに
より、図6(b)に示すように、送信電力を滑らかに変
化させるようにする。
【0073】図6(b)において、区間520では、ラ
ンピングデータ補完部400から出力される補完された
ランピングデータが選択部140によって選択されてい
る。また、区間530では、記憶部130の補償データ
テーブル132から出力される補償データが選択部14
0によって選択されている。なお、区間500において
は、ランピングデータ補完部400が動作していないた
め、記憶部130のランピングデータテーブル134か
ら出力されるランピングデータが選択部140によって
選択されていることになる。
【0074】このように、本実施の形態の送信装置によ
れば、ランピングと歪み補償の処理を切り替える際に、
送信信号と複素乗算するデータとして一時的に補償デー
タに基づいて補完されたランピングデータを選択するた
め、ランピングと歪み補償の処理の移行時における送信
電力を連続して変化させることができ、送信スペクトラ
ムの広がりを抑制することができる。
【0075】なお、本実施の形態においては、ランピン
グから歪み補償への処理の切り替えについて説明した
が、歪み補償からランピングへの処理の切り替えにおい
ても同様の効果を実現することができる。
【0076】また、本発明の送信装置は、移動体無線通
信システムにおいて用いられる移動局装置および基地局
装置に用いることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置の大型化と消費電流の増大を抑えてランピングおよ
び歪み補償の処理を切り替えて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る送信装置の構成を
示すブロック図
【図2】図1に示す送信装置に記憶される補償データテ
ーブルおよびランピングデータテーブルの一例を示す図
【図3】本発明の実施の形態2に係る送信装置の構成を
示すブロック図
【図4】図3に示す送信装置に記憶されるパラメータと
選択パターンの一例を示す図
【図5】本発明の実施の形態3に係る送信装置の構成を
示すブロック図
【図6】図5に示す送信装置の動作の一例を説明する図
【図7】従来の送信装置の構成の一例を示すブロック図
【符号の説明】
130 記憶部 132 補償データテーブル 134 ランピングデータテーブル 140 選択部 150 複素乗算部 200,410 選択制御部 210 選択パターン記憶部 400 ランピングデータ補完部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信電力のランピングの処理と送信信号
    の非線形な歪みを補償する処理とを切り替えて行う送信
    装置であって、 選択制御情報を生成する生成手段と、 生成された選択制御情報に基づき補正用データを選択す
    る選択手段と、 選択された補正用データを用いて送信信号を補正する補
    正手段と、 を有することを特徴とする送信装置。
  2. 【請求項2】 送信信号の歪みを補償するための補償デ
    ータを生成する第1生成手段と、 送信電力の時間的な変化を制御するためのランピングデ
    ータを生成する第2生成手段と、 前記第1生成手段によって生成された補償データおよび
    前記第2生成手段によって生成されたランピングデータ
    のいずれか一方を補正用データとして選択する選択手段
    と、 前記選択手段によって選択された補正用データを用いて
    送信信号を補正する補正手段と、 を有することを特徴とする送信装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、 選択する補正用データを通信方式に応じて切り替える、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の送信装
    置。
  4. 【請求項4】 選択する補正用データをあらかじめ定め
    られたタイミングで切り替えさせるように前記選択手段
    を制御する制御手段、 をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の送信装置。
  5. 【請求項5】 与えられたパラメータに対応する補正用
    データの選択パターンを記憶する記憶手段と、 選択する補正用データを与えられたパラメータに対応す
    る補正用データの選択パターンに基づいて切り替えさせ
    るように前記選択手段を制御する制御手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の送信装置。
  6. 【請求項6】 前記第1生成手段によって生成された補
    償データに基づいて前記第2生成手段によって生成され
    たランピングデータを補完する補完手段、をさらに有
    し、 前記選択手段は、 選択する補正用データを切り替える際に前記補完手段に
    よって補完されたランピングデータを補正用データとし
    て選択することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の送信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の送信装置を有することを特徴とする通信端末装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の送信装置を有することを特徴とする基地局装置。
  9. 【請求項9】 送信信号の歪みを補償するための補償デ
    ータおよび送信電力の時間的な変化を滑らかに制御する
    ためのランピングデータのいずれか一方を補正用データ
    として選択するステップと、 選択した補正用データを用いて送信信号を補正するステ
    ップと、 を有することを特徴とする送信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006118055A1 (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線送信装置、ポーラ変調送信装置及び無線通信装置
JP2012157031A (ja) * 2008-06-05 2012-08-16 Telefon Ab L M Ericsson セルラ通信システムにおける方法および装置

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