JP2003150669A - 建設工事の管理方法 - Google Patents

建設工事の管理方法

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JP2003150669A
JP2003150669A JP2001345569A JP2001345569A JP2003150669A JP 2003150669 A JP2003150669 A JP 2003150669A JP 2001345569 A JP2001345569 A JP 2001345569A JP 2001345569 A JP2001345569 A JP 2001345569A JP 2003150669 A JP2003150669 A JP 2003150669A
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Jiro Mimura
二郎 三村
Koichi Tsuno
浩一 津野
Kenichi Morijiri
謙一 森尻
Kenji Isoda
健二 磯田
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工事途中における建設工事の出来高を容
易に把握又は確認可能にすることにある。 【解決手段】 建設工事の管理方法は、建設工事を、そ
の進捗過程において同一時期に施工される部位の作業管
理単位とされた複数のワークコンポーネントに分割して
コンピュータに入力しておき、前記建設工事の進捗管理
と品質管理と原価管理とを前記ワークコンポーネント単
位で行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木工事、建築工
事等の建設工事を管理する方法に関し、特に出来高を効
果的に管理することができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建設工事は、仮設工事、基礎工事といっ
たように多数の個別工事から成り立っている。各個別工
事は多種多様の建材と複数の下請業者を使って行われ、
元請け業者がこれら個別工事の工期と品質と原価とを管
理して契約通りの建設工事を完成させる。
【0003】そのような建設工事においては、元請け業
者は限られた工期内に大量の建材と下請業者を使って工
事を進めなければならないため、工事現場では工程及び
品質の進捗を管理することが優先して行われ、原価管理
は後回しにならざるを得ないのが現状である。
【0004】したがって、中間のある段階までに完了し
ている工事に関し、それに対応する金額(出来高)と、
建材を納入した建材業者及び実際の工事を行った下請業
者に支払うべき金額とは、進捗管理の結果を集計・計算
した上でなければ判明せず、速やかには把握又は確認す
ることができない状況にある。
【0005】その結果、建材業者や下請業者からの請求
内容のチェックや確認が疎かになったり、計算ミス等が
起きて、元請け業者の過払いや二重払いが発生すること
を避けることができない。
【0006】また、出来高に応じて建設工事代金を金融
機関が請負業者に融資する場合、出来形と金額とが一致
しているか否か(つまり、出来高が正しいか否か)を確
認するためには、第三者機関を入れて手間をかけてチェ
ックをするか、又は請負業者の出来高申告を信じる以外
になく、したがって金融機関はそのような融資に消極的
にならざるを得ない。
【0007】加えて、工事の完成保証を行う保証機関
も、元請け業者が倒産した場合、その時点での出来高の
把握又は確認と下請業者等への支払い状況の把握又は確
認に時間と手間とを要し、リスク管理上の問題がある。
【0008】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、工事途中に
おける建設工事の出来高を容易に把握又は確認可能にす
ることにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】本発明に係る建設工事の管理
方法は、建設工事を、その進捗過程において同一時期に
施工される部位の作業管理単位とされた複数のワークコ
ンポーネントに分割してコンピュータに入力しておき、
前記建設工事の進捗管理と品質管理と原価管理とを前記
ワークコンポーネント単位で行うことを含む。
【0010】各ワークコンポーネント(WC)は、少な
くとも、材料費、労務費、管理費等の費用と、各部位の
規格、形状、収まり等の出来形とを含む。各部位の規
格、形状、収まり等の出来形は、当該部位を目視により
検査するいわゆる出来形検査により、容易に把握又は確
認することができる。それえゆえに、所定の時期にワー
クコンポーネントの出来形検査を行うことにより、工事
途中における建設工事の出来高を容易に把握又は確認す
ることができる。
【0011】本発明に係る建設工事の他の管理方法は、
建設工事を、その進捗過程において同一時期に施工され
る部位の作業管理単位とされた複数のワークコンポーネ
ントに分割してコンピュータに入力しておき、所定の時
期に工事の出来形検査を行って、その時点で完成してい
るワークコンポーネントについてその旨を前記コンピュ
ータに入力して登録することを含む。
【0012】出来形検査の結果がコンピュータに入力さ
れて完成されたワークコンポーネントが登録されると、
完成ワークコンポーネントの費用を基にコンピュータに
出来高(金額)の算出・演算を実行させることにより、
所定時期までの出来高や所定期間の間の出来高を容易に
把握又は確認することができる。
【0013】前記複数のワークコンポーネントは、出来
形検査時期毎に分類されて前記コンピュータに記憶され
ていてもよい。そのようにすれば、出来形検査時期が同
じ複数のワークコンポーネントをコンピュータに出力さ
せることにより、それらのワークコンポーネントの出来
形検査を同時期に行うことができる。
【0014】完成した旨の登録は出来形検査時期毎のワ
ークコンポーネントに行うことができる。また、前記複
数のワークコンポーネントは建設工事の請負業者から前
記コンピュータに受け付け、前記完成しているワークコ
ンポーネントは工事検査機関から前記コンピュータに受
け付けてもよい。
【0015】管理方法は、さらに、少なくとも前回の検
査時から今回の検査時までの間に完成したワークコンポ
ーネントの出来高を前記コンピュータから出力させるこ
とを含むことができる。
【0016】管理方法は、さらに、完成した旨の登録を
されたワークコンポーネントに関する出来高を保証機関
に知らせてその保証機関から債務保証を受け付けて金融
機関に融資の実行を依頼することを含むことができる。
そのようにすれば、保証機関は、融資を実行すべき時期
までの出来高を把握又は確認し、その時期までに完了し
たワークコンポーネントに対応する金額の融資を進める
ことができる。
【0017】前記融資の実行は、完成しているワークコ
ンポーネントの下請業者や建材業者等の業者に対する支
払い行為を含むことができる。そのようにすれば、完成
したワークコンポーネントの業者に対する債務が存在し
ないから、たとえ受注主が倒産又は破産しても、債権者
との調整が不要になので、保証機関は速やかに残りの工
事を他の業者に続行させて、建設工事を完成させること
が可能になる
【0018】
【発明の実施の形態】先ず、請負業者への融資を目的と
した建設工事の管理方法の事例として、図1及び図2に
示す実施例を説明する。
【0019】図1及び図2を参照するに、建設工事の管
理装置10は、工務店や総合建設会社(ゼネコン)のよ
うな1以上の請負業者すなわち元請業者12と、建設工
事を検査する工事検査機関16と、融資の保証をする保
証機関18と、融資の支払いを行う金融機関20とに、
インターネットにより通信可能のコンピュータにより結
ばれている。管理装置10は、下請業者、建材業者、機
器提供業者等の発注先業者14にもインターネットによ
り通信可能であってもよい。
【0020】コンピュータすなわち管理装置10は、1
以上の元請業者12から建設工事の管理の依頼を、イン
ターネットを介して受け付ける登録受付部22を含む。
各元請業者12から登録受付部22に供給されるデータ
D1は、その建設工事を、その工事の進捗過程において
同一時期に施工される部位の作業管理単位に分割した複
数のワークコンポーネント(以下、「WC」という。)
を含む。
【0021】各WCにおいて、作業管理単位は、当該部
位が完成するまでに必要な各種の要素を含む作業単位
と、当該部位に関する品質管理単位や原価管理単位等、
当該部位の品質及び原価の視点で構成される管理単位
と、作業時期と、出来形の検査時期とを含む。
【0022】作業単位は、材料、労務の積算、見積り、
発注、段取り、施工、それらの管理等を含むことができ
る。
【0023】品質管理単位は、規格、形状、収まり等の
仕上がり状態を表すいわゆる出来形を検査する出来形検
査において目視により確認することができるデータを含
む。
【0024】原価管理単位は、費用(金額)を含む費
目、支払先、支払い金額、支払時期等、出来形検査後に
出来高で把握又は確認可能のデータであり、「いつ、誰
に、いくら、支払うか」というデータで構成されてい
る。
【0025】作業時期は、例えば、実際に作業を行う期
間や月日とすることができる。出来形の検査時期は、例
えば、第n回のように、何回目の検査のとき行うかのデ
ータを含む。
【0026】上記のようなWCをデータテーブルの形に
した一例を表1に示す。表1は、戸建住宅における基礎
工事の根切・鉄筋工事のためのWC7と、型枠・埋戻工
事のためのWC13との例である。
【0027】WC7及びWC13は、それぞれ、WCの
名称、作業時期、検査時期、内訳明細(使用材料や使用
労務等)、発注形態(労務のみ、材料のみ、材料及び工
事の両者等)、発注業者(下請業者、建材業者、機器提
供業者等の発注先業者)、発注金額、諸経費(現場管理
費及び一般管理費)等のデータが含まれた複数のデータ
欄を含む。
【0028】内訳明細には、1以上の作業の内訳欄と、
1以上の材料の内訳欄とが備えられており、各内訳欄毎
に具体的な作業名又は材料名が含まれている。発注形
態、発注業者、発注金額の各欄は、内容欄に個々に対応
されて対応するデータを含んでいる。
【0029】登録受付部22に入力されるWCは、表2
に示すように、1つの建設工事毎に、工事の種類別のデ
ータテーブルの形とされている。登録受付部22に入力
されるデータD1は、表2に示すWCのデータテーブル
と、請負業者名と、融資依頼とを含む。
【0030】データD1は、インターネットを利用して
登録受付部22のファイナンス受付部24に受け付けら
れて一時的に記憶される。
【0031】登録受付部22は、受け付けたデータD1
に対応する請負業者が顧客マスター26に登録されてい
るか否かを確認し、登録されている請負業者のデータD
1をファイナンス受付部24からソーティング部28に
出力する。これにより、データD1が登録受付部22に
登録される。
【0032】請負業者が顧客サーバー24に登録されて
いないと、登録受付部22は、少なくとも融資のための
管理業務を拒否して、その旨をインターネットによりそ
の元請業者12に通知する。
【0033】登録受付部22は、ソーティング部28に
移されたデータD1のソーティングを行って、WCを検
査時期毎に分類した後、ソーティング部28から工事現
場検査部30に出力する。
【0034】WCのソーティング結果の一例を表3に示
す。表3においては、1つの建設工事が50のWCに分
割され、それらWC1からWC50が複数(n)の検査時
期グループに仕分けられている。このソーティングにお
いて、表2における現場管理費や一般管理費等の諸経費
は、例えば、全WCの総出来高(金額)に対する各WC
の出来高(金額)の割合に応じる等の方法により、各W
Cに分割して配分される。
【0035】工事現場検査部30は、出来形検査の依頼
D2を元請業者12から受けたことにより、出来形の検
査を依頼する出来形検査指示D3を工事検査機関16に
インターネットを利用して行う。出来形検査指示D3
は、今回検査すべきWCの、規格、形状、収まり等の仕
上がり状態を表すデータを含む。
【0036】出来形検査は、作業者が、今回検査すべき
WCの仕上がり状態を、管理装置10から受けたデータ
内のそれらと目視により比較して、工事が完了している
か否かを確認することにより、行われる。今回検査すべ
きWCは、表3に示すように、第1回の検査であれば、
WC1からWC11であり、第2回の検査であれば、WC1
2からWC24である。
【0037】しかし、工事の遅延や工事手順の変更等の
理由から、今回の検査時までに工事が完了していないW
Cが存在することを回避することは難しい。このため、
2回目以降の検査においては、前回までの検査時に工事
未完了のために出来形検査を行っていない未検査のWC
が繰越WCとして持ち越され、今回の検査においては、
分類・仕分けされたデータに今回検査すべきものとして
含まれるWCの検査のほかに、繰越WCの検査も行われ
る。
【0038】上記のように繰越WCが発生した一例を表
4に示す。表4は、前回の検査時にWC1からWC11の
検査を行うべきところ、WC8及びWC10が未完了のた
めに今回の検査に繰り越され、その結果今回は、WC12
からWC24の検査のほかに、繰越WC8及びWC10の検
査が行われることを示している。
【0039】出来形検査を行う作業者は、各WC内の全
ての作業が仕様書通りに完了しているか否かを確認し、
完了しているか否かの検査結果D4を、インターネット
を利用して工事現場検査部30に行う。
【0040】今回の検査結果D3の一例を表4に示す。
表4は、前回の繰越WC8及びWC10も含めて今回の検
査を行った結果、WC21が繰越WCとなった例を示す。
【0041】工事検査機関16は、本実施例において
は、後に債務保証をも行うことが可能であることから、
建設工事対象物の性能評価機関のような第三者機関とす
ることが好ましい。
【0042】工事現場検査部30は、工事検査機関16
からの検査結果D4を基に、工事が完了しているWCに
ついてその旨を登録し、工事の出来高を査定する。工事
完了WCの登録は、登録受付部22から受けたデータの
対応するWCに所定の完了マークを記入する(例えば、
フラグを立てる)ことにより行うことができる。工事出
来高の査定は、今回の検査で完了となった全てのWCの
費用及び諸経費を含む合計金額を加算することにより行
うことができる。
【0043】算出した工事出来高D5をそれに含まれる
WCと共に元請業者12に報告し、その確認結果を得
る。検査結果D4の報告は、インターネットを利用して
行われる。
【0044】工事現場検査部30で査定された工事出来
高は、それに含まれるWCと共に保証実行部32に出力
される。これにより、保証実行部32は、工事の完了が
確認されたWCについての完成報告と共に完成保証及び
債務の保証依頼D7とを保証機関18に送る。この際に
も、インターネットが利用される。
【0045】保証することを意味する保証実行すなわち
完成保証と債務保証の確認D8が保証機関18から保証
実行部32に送られると、保証実行部32は、保証する
ことを意味する保証実行通知D9をその保証範囲に含ま
れるWCと共に元請業者12に行い、保証実行データD
10をそれに含まれるWCと共に顧客マスター26と融資
実行部34とに出力する。
【0046】完成保証と債務保証との一例を表5に示
す。完成保証は、出来形検査の結果、工事の完了が未確
認の全てのWCを完成させることを保証するものであ
り、表5に示す例ではWC23〜WC50である。債務
保証は、出来形検査の結果、工事の完了が確認されたW
Cについて債務を保証するものであり、表5に示す例で
はWC1〜WC22である。
【0047】融資実行部34は、債務保証に基づき融資
の実行を依頼する融資実行指令D11を金融機関20に行
うと共に、融資を実行することを知らせる融資実行通知
D12を元請業者12に行う。融資実行指令D11及び融資
実行通知D12は、いずれも、インターネットにより行わ
れる。
【0048】融資実行指令D11及び融資実行通知D12
は、いずれも、実行するWC名、支払先、支払い金額等
を含む。これにより、金融機関20は、元請業者12及
び所定の発注先業者14に所定の金額の支払いD13を行
うことができる。
【0049】上記実施例では、データD1、依頼D2、指
示D3、検査結果D4の報告、工事出来高D5及びD6、保
証依頼D7、確認D8、通知D9,D11及びD12並びに指
令D10をインターネットにより行う代わりに、それらを
記録又は格納した書類又は記憶媒体の受け渡しを行っ
て、作業者が管理装置10に入力することにより行って
もよい。
【0050】また、上記実施例では、工事が完了したW
Cの出来高の融資を行っているが、次回に検査するWC
の予定出来高を融資するようにしてもよい。
【0051】次に、図3を参照して、管理装置10にお
ける出来形検査報告方法の一実施例について説明する。
【0052】第n回目の出来形検査の報告が管理装置1
0に入力されると、工事現場検査部30は、先ず前回の
検査時に工事未完了のWCがあるか否かを判定する(ス
テップ101)。この判定は、前回の検査時に完了マー
クが登録されていないWCを検索することにより、行う
ことが出来る。
【0053】この判定の結果、未完了のWCがある(Y
ES)と、工事現場検査部30は前回未完了であった繰
越WCの工事の完了が今回の検査時点で確認されたか否
かを判定する(ステップ102)。この判定は、今回の
検査結果報告によりそのWCに完了マークが記されてい
るか否かを確認することにより、行うことができる。
【0054】ステップ101における判定の結果、完了
していない(NO)と、工事現場検査部30はそのWC
の工事が未だ未完了であることを記憶すると共に、警告
する(ステップ103)。
【0055】ステップ101における判定の結果、前回
の検査時に工事未完了の繰越WCがない(NO)と、工
事現場検査部30は今回の検査対象の全てのWCの工事
が完了したか否かを判定する(ステップ104)。
【0056】ステップ102における判定の結果、前回
未完了であった繰越WCの工事の完了が今回の検査時点
で確認された(YES)ときも、工事現場検査部30は
ステップ104を実行する。
【0057】ステップ104における判定の結果、全て
のWCの工事が完了している(YES)と、工事現場検
査部30は、第n回の出来形検査の報告が完了したこと
を記憶すると共に、その旨を表示する(ステップ10
5)。
【0058】ステップ104における判定の結果、全て
のWCの工事が完了していない(NO)と、工事現場検
査部30は、未完了WCを抽出し(ステップ106)、
その後未完了WCを記憶すると共に、その旨を報告する
(ステップ107)。
【0059】建設工事管理装置10によれば、以下のよ
うな利点がある。
【0060】1)元請け業者は、完了したWCをチェッ
クすれば、それに関わった建材業者名や下請業者名とそ
れぞれへの支払い金額を直ちに把握又は確認することが
できるから、各業者からきた請求内容を容易に把握又は
確認することができ、過払いや二重払いを防止すること
ができる。
【0061】2) 各WCには現場検査時の出来形確認
に必要な情報と、原価管理に必要な出来高情報と、融資
の実行時に必要な支払い情報とが含まれているから、各
々独立した検査機関、保証機関及び金融機関がそれぞれ
必要とする情報を共有し、互いに連携して元請業者への
ファイナンス事業を展開することができる。
【0062】3)検査機関は、完了したWC単位に現場
検査を行って出来形を確認することができたWCを保証
機関に報告すればよく、報告を受けた保証機関は直ちに
出来高を算出の上、完了したWCの支払いを金融機関に
指示すればよく、金融機関は予め入手している支払先へ
該当金額を支払うことにより過払いなく融資を実行する
ことができる。
【0063】4)工事完成保証を行っている保証機関
は、未完了のWCをチェックすれば、現在の保証額を簡
単に把握することができ、リスク管理が容易になる
【0064】上記のように、建設工事を所定のWCに分
けて、その工事の完了及び未完了を登録するならば、完
了WCの費用を基にコンピュータで出来高を算出するこ
とにより、所定時期までの出来高や所定期間の間の出来
高を容易に把握又は確認することができる。
【0065】また、施工業務内容、品質管理及び原価管
理に必要な情報を各WCに含めているから、品質管理に
ともなう出来形確認と原価管理とを請負業者や下請業者
以外の第三者が行うことが可能になり、その結果、完了
したWC単位に現場検査を行うことができ、出来形を確
認したWCに見合う正確な金額を第三者機関が過払いな
く、業者に支払うことができる。
【0066】さらに、請負業者が倒産した場合、その時
点において工事の出来高と正確な支払い額を直ちに把握
することができ、代替業者による迅速な工事の引継が可
能になる。
【0067】上記実施例は請負業者への融資を目的とし
ているが、本発明は融資を目的としない単なる管理を目
的とする場合にも適用することができる。そのような場
合、例えば、図1におけるファイナンス受付部24を管
理受付部とし、融資に関係する処理を削除すればよい。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】本発明は、上記実施例に限定されず、その
趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係る建設工事の管理方法を実行する管
理装置の一実施例を示す図である。
【図2】ワークコンポーネントに関するデータ及び情報
の伝達先を示す図である。
【図3】出来形検査報告を説明するための流れ図であ
る。
【符号の説明】
10 管理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津野 浩一 東京都港区芝公園1−8−12 芝公園高橋 ビル3階 ハウスプラス住宅保証株式会社 内 (72)発明者 森尻 謙一 東京都港区芝公園1−8−12 芝公園高橋 ビル3階 ハウスプラス住宅保証株式会社 内 (72)発明者 磯田 健二 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設工事を、その進捗過程において同一
    時期に施工される部位の作業管理単位とされた複数のワ
    ークコンポーネントに分割してコンピュータに入力して
    おき、 前記建設工事の進捗管理と品質管理と原価管理とを前記
    ワークコンポーネント単位で行うことを含む、建設工事
    の管理方法。
  2. 【請求項2】 建設工事を、その進捗過程において同一
    時期に施工される部位の作業管理単位とされた複数のワ
    ークコンポーネントに分割してコンピュータに入力して
    おき、 所定の時期に工事の出来形検査を行って、その時点で完
    成しているワークコンポーネントについてその旨を前記
    コンピュータに入力して登録することを含む、建設工事
    の管理方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のワークコンポーネントは、出
    来形検査時期毎に分類されて前記コンピュータに記憶さ
    れている、請求項1又は2に記載の管理方法。
  4. 【請求項4】 完成した旨の登録は出来形検査時期毎の
    ワークコンポーネントに行われる、請求項3に記載の管
    理方法。
  5. 【請求項5】 さらに、少なくとも前回の検査時から今
    回の検査時までの間に完成したワークコンポーネントの
    出来高を前記コンピュータから出力させることを含む、
    請求項2,3又は4に記載の管理方法。
  6. 【請求項6】 前記複数のワークコンポーネントは建設
    工事の請負業者から前記コンピュータに受け付け、前記
    完成しているワークコンポーネントは工事検査機関から
    前記コンピュータに受け付ける、請求項2から5のいず
    れか1項に記載の管理方法。
  7. 【請求項7】 さらに、完成した旨の登録をされたワー
    クコンポーネントに関する出来高を保証機関に知らせて
    その保証機関から債務保証を受け付けて金融機関に融資
    の実行を依頼することを含む、請求項2から6のいずれ
    か1項に記載の管理方法。
  8. 【請求項8】 前記融資の実行は、完成しているワーク
    コンポーネントの業者に対する支払い行為を含む、請求
    項7に記載の管理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004362347A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Shimomoto Shoji ユーザー車検支援システム
JP2018156343A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 前田建設工業株式会社 施工出来高データ取得システム
JP2019028893A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 株式会社オービック 支払可否判定装置、支払可否判定方法および支払可否判定プログラム

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