JP2003150526A - 映像・音声通信システムにおける状態入力・提示方法,映像・音声通信装置,映像・音声通信プログラムおよびその記録媒体 - Google Patents

映像・音声通信システムにおける状態入力・提示方法,映像・音声通信装置,映像・音声通信プログラムおよびその記録媒体

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JP2003150526A
JP2003150526A JP2001352057A JP2001352057A JP2003150526A JP 2003150526 A JP2003150526 A JP 2003150526A JP 2001352057 A JP2001352057 A JP 2001352057A JP 2001352057 A JP2001352057 A JP 2001352057A JP 2003150526 A JP2003150526 A JP 2003150526A
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JP2001352057A
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Masayuki Inoue
雅之 井上
Yuichi Fujino
雄一 藤野
Koichiro Otsuka
晃一郎 大塚
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向での映像・音声通信において,ユーザ
が認識できないシステムの変化を防ぎ,双方のユーザが
互いのユーザ状態,システム状態を同じように認識でき
るための技術を提供する。 【解決手段】 映像・音声通信装置1において,会話に
影響を及ぼすユーザの状態や行動を示すユーザ状態と,
音声および画像の通信状況を示すシステム状態とを独立
に入力し,ユーザ状態管理部14,システム状態管理部
15にて互いに連動させないで独立に管理し,ユーザに
提示する。また,これらの状態を自分と相手の映像・音
声通信装置間で相互にネットワーク3を介して送受信
し,これらの状態を自分と相手の映像・音声通信装置の
双方に同一の表現で提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,映像・音声を入力
可能な装置を用いて,インターネット常時接続環境など
のネットワークでの映像・音声通信を行うシステムにお
いて,ユーザ状態の入力・提示やシステム状態を変化さ
せる技術に関するものである。
【0002】ユーザ状態とは,「会話できます」,「手
が離せません」,「入浴中」,「外出中」,「睡眠中」
などのユーザ(人間)に関する状態や行動を指す。ま
た,システム状態とは,「音声通信中」,「音声非通信
中」,「静止画像送信中」,「静止画像非送信中」など
のシステムに関する状態を指す。
【0003】
【従来の技術】従来,音声を入力可能な装置を用いてイ
ンターネット常時接続環境で映像・音声通信を行うシス
テムは,特開平11−32315号公報や「藤野雄一
他:双方向動画像通信ベースの仮想空間を用いた院内学
級支援システムの提案,第3回遠隔医療研究会,(19
99)」に記載されたものが知られている。
【0004】図10は,従来の映像・音声通信システム
の例(1)を示す。映像・音声通信を行う装置である端
末100A(ユーザA使用)と端末100B(ユーザB
使用)は,ネットワーク103を経由して互いに接続さ
れている。端末100Aは,自端末ダイアログ101
A,相手端末ダイアログ102Aの表示機能を持ち,自
端末ダイアログ101AにはユーザAの画像(映像),
相手端末ダイアログ102AにはユーザBの画像が表示
される。一方,端末100Bも,自端末ダイアログ10
1B,相手端末ダイアログ102Bの表示機能を持ち,
自端末ダイアログ101BにはユーザBの画像,相手端
末ダイアログ102BにはユーザAの画像が表示され
る。
【0005】すなわち,端末101Aにおいて入力され
た画像は,端末100A内では自端末ダイアログ101
Aに表示され,また,端末100Aからネットワーク1
03を経由して端末100Bへ送信され,端末100B
内では相手端末ダイアログ102Bに表示される。同様
に,端末100Bにおいて入力された画像は,端末10
0B内では自端末ダイアログ101Bに表示され,ま
た,端末100Bからネットワーク103を経由して端
末100Aへ送信され,端末100A内では相手端末ダ
イアログ102Aに表示される。
【0006】図11は,従来の映像・音声通信システム
の例(2)を示す。従来システムで用いられているユー
ザ状態の入力・提示やシステム状態を変化させる技術で
は,ユーザ状態を入力して変更する際,ユーザ状態の変
更に連動させてシステム状態も変化させていた。図11
の例のように,ユーザAが端末100Aでユーザ状態変
更メニュー104を開いてユーザ状態を「外出中」に変
更すると,ユーザ状態「外出中」の伝達に連動して,シ
ステム状態が「静止画像非送信中」に変更される。この
とき,端末100Bの相手端末ダイアログ102Bの画
像表示部分には,端末100Aのシステム状態が「静止
画像非送信中」に自動的に切り替わるため何も表示され
ず,画像表示部分は黒一色の画面になる。また,端末1
00Aと端末100Bとでは異なる画像が表示されるこ
とになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記のよう
な,ユーザ状態の変更に連動してシステムの状態を変化
させてしまう従来技術において,状態を変更する側のユ
ーザが,ユーザ状態とシステム状態とが連動するという
ようなシステムに対する知識を有していない場合,その
ユーザは,自らの状態の変更によって,相手側の端末で
システム状態がどのように変化しているのかが分からな
い。
【0008】このため,ユーザは,自らのユーザ状態の
変更によって相手の端末でシステム状態がどのように変
化するのかということを,システム使用前に理解してお
く必要がある。図11の例で,端末100Aのユーザ状
態を「外出中」へ変更したとき,端末100Bの相手端
末ダイアログ102Bでは黒一色の画面になるというこ
とを,ユーザAはシステム使用前に理解しておく必要が
ある。
【0009】しかしながら,実際にはユーザがこのよう
な知識を持たないことが多く,相手端末ダイアログ10
2Bが見えないため,黒一色の画面になっているにもか
かわらず,自端末100Aの画像が相手端末ダイアログ
102Bに表示されていると誤解してしまうケースがあ
る。
【0010】本発明は,上記の問題点の解決を図り,ユ
ーザが状態の変更によるシステム状態の変化に対する知
識を事前に有していなくても,不測のシステム状態の変
化を防ぐことができ,現在の互いのユーザ状態やシステ
ム状態が自分側と相手側で同一の表現で提示され,自分
側や相手側のシステムの状態を正確に認識できるように
するための技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記課題を解
決するため,ユーザ状態とシステム状態とを独立に入力
し,それらの状態を独立に変化させることを可能とし,
その状態を自分と相手の端末の双方に同一の表現で提示
する手段を持つ。これにより,システムの動作に関する
知識をあまり持っていないユーザがユーザ状態を変更し
て相手側に伝達したときに,システムがそのユーザの予
期していない動作をしてしまうことを回避することがで
き,自分の状態を知ることで相手にどのように提示され
ているのかを知ることができる。すなわち,自分が認識
している状態と相手が認識している状態とを一致させる
ことができる。
【0012】具体的には,本発明は,映像・音声を入力
可能な装置を用いて,インターネット常時接続環境等の
ネットワークで映像・音声通信を行うシステムにおい
て,ユーザ状態とシステム状態とを独立に入力し,ユー
ザ状態とシステム状態とをそれぞれ別に提示する。ユー
ザ状態とは,例えば会話に影響を及ぼすような事項の状
態であり,システム状態とは,画像や音声の通信状況に
関する状態である。ユーザ状態とシステム状態を独立に
入力し,提示することによって,本発明は,ユーザ状態
伝達時のシステムの予期せぬ動作を回避することができ
るという作用を有する。
【0013】例えば,「会話できます」「手が離せませ
ん」「入浴中」「外出中」「睡眠中」などの会話可能・
不可能に影響のあるユーザ(人間)に関する状態や行動
を伝達することが,ユーザ状態の伝達であり,これによ
り自分の行為・行動の状態を相手に認識させるという作
用を有する。
【0014】また,例えば「音声通信中」「音声非通信
中」「画像送信中」「画像非送信中」などの音声・画像
コミュニケーションに影響のあるシステム状態を伝達す
ることが,システム状態の伝達であり,これによりシス
テムの音声・画像コミュニケーション状態をユーザに認
識させるという作用を有する。なお,画像(非)送信中
状態を,静止画像と動画像とで分けた状態としてもよ
い。
【0015】システム状態が「音声非通信中」にユーザ
指定の音声または音楽を送信する手段を設ける。これに
より,システムの音声コミュニケーション状態をユーザ
に認識させるという作用を有する。
【0016】また,システム状態が「画像非送信中」に
ユーザ指定の画像を送信する手段を設ける。これによ
り,システムの画像コミュニケーション状態をユーザに
認識させるという作用を有する。
【0017】また,本発明は,インターネット常時接続
環境等のネットワークで映像・音声通信を行うシステム
において,状態を自分と相手の端末の双方に同一の表現
で提示する手段を持つ。この特徴により,本発明は,コ
ミュニケーションに必要となる双方のユーザ状態(人間
の行為・行動)およびシステム状態の認識を一致させる
という作用を有する。
【0018】以上の処理は,コンピュータとソフトウェ
アプログラムとによって実現することができ,そのプロ
グラムは,コンピュータが読み取り可能な可搬媒体メモ
リ,半導体メモリ,ハードディスク等の適当な記録媒体
に格納することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,図面に従って本発明の実施
の形態を説明する。図1は,本発明を実現するシステム
の構成例を示す図である。映像・音声によるコミュニケ
ーションを行うための映像・音声通信装置1は,CPU
およびメモリからなるコンピュータ端末であり,ソフト
ウェアプログラム等によって構成される映像・音声入力
部10,入力振り分け部11,映像・音声管理部12,
状態制御部13,送受信部16,出力部17を備えてお
り,さらに,状態制御部13は,ユーザ状態管理部1
4,システム状態管理部15を備えている。映像・音声
通信装置1には,入出力装置2が接続されており,ま
た,ネットワーク3を通して,他の映像・音声通信装置
へ接続されている。
【0020】入出力装置2は,映像や音声を入力するた
めのカメラやマイク,状態の変更を入力するためのキー
ボードやマウス,映像や状態等を出力するためのディス
プレイ,音声を出力するためのスピーカ等からなる。ネ
ットワーク3は,インターネット等の通信網であり,特
に常時接続環境のネットワークであることが望ましい。
【0021】映像・音声入力部10は,カメラやマイク
等から自分側の映像や音声を入力し,それを映像・音声
管理部12へ渡す。映像・音声管理部12は,映像・音
声入力部10から渡された自分側の映像と音声データ,
および送受信部16から渡された相手側の映像と音声デ
ータを管理する。また,送受信部16へ自分側の映像と
音声データを渡し,出力部17へ自分側・相手側の両方
の映像と音声を渡す。さらに,状態制御部13からシス
テム状態の変更に関する指示があった場合,その指示に
従って,カメラ(撮影)の開始/停止や音声の開始/停
止等の制御を行う。
【0022】入力振り分け部11は,キーボードやマウ
ス等からの入力があると,その入力に応じた処理部へ入
力情報を振り分ける。特に本発明では,ユーザ状態およ
びシステム状態を連動させないで,それぞれ独立に変更
できるように構成されており,ユーザ状態を変更する入
力があった場合には,状態制御部13のユーザ状態管理
部14へ,システム状態を変更する入力があった場合に
は,状態制御部13のシステム状態管理部15へ,それ
ぞれ入力情報が通知される。
【0023】ユーザ状態管理部14は,自分側のユーザ
状態と相手側のユーザ状態を管理(変更,保存等)す
る。システム状態管理部15は,自分側のシステム状態
と相手側のシステム状態を管理(変更,保存等)する。
ユーザ状態管理部14とシステム状態管理部15は,互
いに連動しておらず,それぞれ独立して状態を管理す
る。また,状態制御部13は,状態の変更があると,そ
の旨を映像・音声管理部12へ通知する。
【0024】送受信部16は,映像・音声管理部12か
ら受け取った自分側の映像や音声データを相手側の映像
・音声通信装置へ送信し,相手側の映像・音声通信装置
から相手側の映像や音声データを受信する。受け取った
相手側の映像や音声データは,映像・音声管理部12へ
渡す。また,状態制御部13から受け取った自分側のユ
ーザ状態とシステム状態を相手側の映像・音声通信装置
へ送信し,相手側の映像・音声通信装置から相手側のユ
ーザ状態とシステム状態を受信する。受け取った相手側
のユーザ状態とシステム状態は,状態制御部13へ渡さ
れる。
【0025】出力部17は,映像・音声管理部12から
自分側・相手側の両方の映像と音声データを受け取り,
状態制御部13から自分側・相手側の両方のユーザ状態
とシステム状態を受け取り,それらをもとに,自端末ダ
イアログ4(後述)や相手端末ダイアログ5(後述)等
を作成し,それらを入出力装置2(ディスプレイ,スピ
ーカ等)へ出力する。
【0026】図2は,本実施の形態における自端末ダイ
アログの例を示す図である。本実施の形態における自端
末ダイアログ4は,自分側の映像,音量,ユーザ状態,
システム状態と相手側のユーザ状態を表示するものであ
り,自映像表示部40,自端末状態提示アイコン41,
相手端末状態提示アイコン42,カメラ状態変更ボタン
43,音声状態変更ボタン44,自音量表示部45等を
有する。
【0027】自映像表示部40は,自分側のカメラで撮
影した映像を表示する。入力される映像は,動画像でも
静止画像でもよい。自端末状態提示アイコン41は,自
分側のユーザ状態を示す。相手端末状態提示アイコン4
2は,相手側のユーザ状態を示す。本実施の形態による
図2の自端末状態提示アイコン41と相手端末状態提示
アイコン42は,「会話できます」というユーザ状態を
示しているが,双方の通信者が互いに認識できるもので
あれば,どのようなアイコンを定義してもよい。また,
例えば,自端末状態提示アイコン41をマウスにより右
クリックすることなどにより,ユーザ状態変更メニュー
46(後述,図4)を開くようにしてもよい。
【0028】カメラ状態変更ボタン43は,カメラによ
る映像の入力に関するシステム状態を変更するためのボ
タンである。図2の例において,カメラ状態変更ボタン
43の表示が「カメラ停止」となっているのは,「現在
は映像入力状態であり,このボタンをクリックすると映
像の入力は停止する」ということを表している。
【0029】音声状態変更ボタン44は,マイクによる
音声の入力に関するシステム状態を変更するためのボタ
ンである。図2の例において,音声状態変更ボタン44
の表示が「音声停止」となっているのは,「現在は音声
入力状態であり,このボタンをクリックすると音声の入
力が停止する」ということを表している。自音量表示部
45は,自分側から入力された音量をレベルメータ等で
表示する。
【0030】図2のような本実施の形態における自端末
ダイアログ4の第1の特徴は,ユーザ状態に関する自端
末状態提示アイコン41,相手端末状態提示アイコン4
2と,システム状態に関するカメラ状態変更ボタン4
3,音声状態変更ボタン44とが,独立に配置されてい
るということである。また,第2の特徴は,自端末ダイ
アログ4の中に,自分側・相手側双方のユーザ状態を提
示し,双方のユーザ状態を一目で認識できるようにして
いることである。
【0031】図3は,本実施の形態における相手端末ダ
イアログの例を示す。本実施の形態における相手端末ダ
イアログ5は,相手側の映像や音量等を表示し,間接的
にシステム状態をも表示するものであり,相手映像表示
部50,相手音量表示部51等を有する。
【0032】相手映像表示部50は,相手側から受信し
た相手側のカメラで撮影した映像を表示する。表示され
る映像は動画像でも静止画像でもよいが,相手側との表
現の同一性を保つため,相手側の自端末ダイアログ4の
自映像表示部40と同じものを表示する。相手音量表示
部51は,相手側から受信した相手側の音量をレベルメ
ータ等で表示する。また,相手音量表示部51における
つまみをドラッグして実際に自分側で出力される音量を
調節することができるようになっている。
【0033】図3のような本実施の形態における相手端
末ダイアログ5の特徴は,ネットワーク3で接続されて
いる相手側の自端末ダイアログ4の表示されている映像
や音量と,常に同一の映像や音量を表示することによ
り,間接的ではあっても一目で相手側のシステム状態を
認識することができるということである。
【0034】互いに映像・音声通信を行っている2つの
映像・音声通信装置(端末)は,それぞれ,図2に示す
ような自端末ダイアログ4と,図3に示すような相手端
末ダイアログ5を,ディスプレイ上に表示している。
【0035】図4は,本実施の形態の自端末ダイアログ
におけるユーザ状態変更メニューの例を示す図である。
ユーザ状態変更メニュー46は,自分側のユーザ状態を
変更するためのプルダウンメニュー等である。例えば,
自端末ダイアログ4の自端末状態提示アイコン41をマ
ウス等により右クリックすることにより,ユーザ状態変
更メニュー46を開かせるようにしてもよい。ユーザが
ユーザ状態変更メニュー46の変更したいユーザ状態を
クリックすると,自端末状態提示アイコン41は,選択
されたユーザ状態を示すアイコンに変更される。
【0036】図5は,本発明の作用を説明するための端
末Aにおける自端末ダイアログの例(1)を示す図であ
る。また,図6は,本発明の作用を説明するための端末
Bにおける自端末ダイアログの例を示す図である。ここ
で,端末Aと端末Bとは,ネットワーク3で互いに接続
されており,端末Aのユーザ(ユーザA)と端末Bのユ
ーザ(ユーザB)は映像・音声通信を行っていたが,ユ
ーザAは,ユーザ状態変更メニュー46でユーザ状態を
「外出中」に変更してカメラの前から離れたものとす
る。一方,ユーザBはユーザ状態を「会話できます」か
ら変更せずにカメラの前にいるものとする。
【0037】図5の端末Aの自端末ダイアログ4Aにお
いて,自端末状態提示アイコン41Aは,変更されて
「外出中」を示すアイコンになる。相手端末状態提示ア
イコン42Aは変更されず,「会話できます」を示すア
イコンのままである。このように端末Aのユーザ状態が
変更されるが,ユーザ状態とシステム状態は連動せずに
互いに独立しているため,ユーザ状態の変更によってシ
ステム状態は変更されず,映像入力や音声入力が引き続
き行われる。したがって,端末Aの自端末ダイアログ4
Aには,ユーザAのいない背景だけの映像が自映像表示
部40Aに表示される。
【0038】また,図としては省略したが,端末Bにお
ける相手端末ダイアログ5Bでは,図5の端末Aにおけ
る自端末ダイアログ4Aの自映像表示部40Aに表示さ
れている背景だけの映像が,相手映像表示部50Bに表
示される。
【0039】図6の端末Bの自端末ダイアログ4Bにお
いて,端末Aのユーザ状態が「外出中」に変更されたた
め,その相手側のユーザ状態を受信し,相手端末状態提
示アイコン42Bは「外出中」を示すアイコンに変更さ
れる。自映像表示部40Bと自端末状態提示アイコン4
1Bは,端末Bのユーザ状態が変更されていないため変
更されない。
【0040】以上,接続された端末A,端末B双方の図
5,図6に示す自端末ダイアログ4A,4Bの例から,
ユーザ状態が変更されてもシステム状態は変更されてい
ないという特徴と,双方のユーザ状態が双方の自端末ダ
イアログ4において同一性を保って提示されているとい
う特徴とがわかる。
【0041】図7は,本発明の作用を説明するための端
末Aにおける自端末ダイアログの例(2)を示す図であ
る。また,図8は,本発明の作用を説明するための端末
Bにおける相手端末ダイアログの例を示す図である。こ
こで,端末Aと端末Bは,ネットワーク3で互いに接続
されており,端末Aのユーザ(ユーザA)と端末Bのユ
ーザ(ユーザB)とは映像・音声通信を行っていたが,
ユーザAはカメラ状態変更ボタン43Aと音声状態変更
ボタン44Aをクリックしてシステム状態を「映像入力
停止」,「音声入力停止」に変更したものとする。一
方,ユーザBは何も状態を変更していないものとする。
【0042】図7の端末Aの自端末ダイアログ4Aにお
いて,図2のような「カメラ停止」という表示のカメラ
状態変更ボタン43Aをクリックすると,システム状態
が変更されてカメラによる映像入力が停止し,自映像表
示部40Aは真っ黒になり,端末Bには端末Aの映像が
送信されなくなる。また,カメラ状態変更ボタン43A
は「カメラ開始」という表示に切り替わり,クリックす
ればカメラによる映像入力が再開できることが示され
る。
【0043】図7の端末Aの自端末ダイアログ4Aにお
いて,図2のような「音声停止」という表示の音声状態
変更ボタン44Aをクリックすると,システム状態が変
更されてマイクによる音声入力が停止し,自音量表示部
45A上に×(バツ)印の表示がされ,端末Bには端末
Aの音声が送信されなくなる。また,音声状態変更ボタ
ン44Aは「音声開始」という表示となり,クリックす
ればマイクによる音声入力が再開できることが示され
る。
【0044】ここで,システム状態とユーザ状態とは連
動せずに互いに独立しているため,端末Aにおけるシス
テム状態の変更によってユーザ状態は変更されず,自端
末状態提示アイコン41Aと相手端末状態提示アイコン
42Aは元のままの表示が継続する。
【0045】図8の端末Bの相手端末ダイアログ5Bに
おいて,端末Aのシステム状態が「映像入力停止」,
「音声入力停止」に変更されたため,端末Aの映像や音
声は送信されない。相手映像表示部50Bは,図7の自
映像表示部40Aと同じ真っ黒な画面が表示され,相手
音量表示部51B上には図7の自音量表示部45A上と
同じく×(バツ)印の表示がされ,音声の出力は停止状
態となる。
【0046】図7,図8の例ではカメラが停止されたと
きの画面を真っ黒としたが,ユーザAがあらかじめ用意
した静止画像またはアニメーションなどのファイルを端
末Aが読み込み,カメラから入力される画像の代わりに
静止画像やアニメーション画像として端末Bに送信し
て,双方の端末で真っ黒な画面を表示するのではなく,
静止画像やアニメーション画像を表示させてもよい。ま
た,図7,図8の例では音量表示に×(バツ)印を付加
して端末Bの音声出力を停止したが,ユーザAがあらか
じめ用意した音声ファイルを端末Aが読み込み,その音
声(または音楽)を端末Bに送信して,端末Bでその音
声(または音楽)を出力できるようにしてもよい。
【0047】以上,図7,図8の端末Bに接続された端
末Aの自端末ダイアログ4Aと,端末Aに接続された端
末Bの相手端末ダイアログ5Bとの例から,システム状
態が変更されてもユーザ状態は変更されていないという
特徴と,システム状態の変更に係る映像や音量の表示
が,端末Aの自端末ダイアログ4Aと端末Bの相手端末
ダイアログ5Bとにおいて同一性が保たれているという
特徴とがわかる。
【0048】図9は,本実施の形態における状態変更処
理フローチャートである。映像・音声通信装置1に状態
の変更が入力されると(ステップS10),入力された
状態の変更がユーザ状態の変更であるのかシステム状態
の変更であるのかを判断し(ステップS11),ユーザ
状態の変更であればユーザ状態のみを変更し(ステップ
S12),システム状態の変更であればシステム状態の
みを変更する(ステップS13)。ネットワーク3で接
続された相手側の映像・音声通信装置へ変更された状態
を送信し(ステップS14),自分側の映像・音声通信
装置1では,変更された状態で自端末ダイアログ4等を
出力し(ステップS15),処理を終了する。
【0049】以上の本発明の実施の形態では,自分側の
映像と音量を表示する自端末ダイアログ4と,相手側の
映像と音量を表示する相手端末ダイアログ5とで各状態
が出力される例を示したが,その他の画面表現について
も同様に実施可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,ユーザ状
態とシステム状態を独立に入力し,それらの状態を独立
に変化させることにより,システムの動作に関する知識
をあまり持っていないユーザがユーザ状態を変更して相
手側に伝達したときに,システムがそのユーザの予期し
ていない動作をしてしまうことを回避することができる
ようになる。また,それらの状態を自分側と相手側の双
方の端末に同一の表現で提示することにより,自分側の
端末を確認することによって相手側の端末の状態を知る
ことができるようになる。これにより,コミュニケーシ
ョンに必要となる双方のユーザ状態(人間の行為・行
動)およびシステム状態(カメラの動作等)に関する双
方の認識を一致させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するシステムの構成例を示す図で
ある。
【図2】本実施の形態における自端末ダイアログの例を
示す図である。
【図3】本実施の形態における相手端末ダイアログの例
を示す図である。
【図4】本実施の形態の自端末ダイアログにおけるユー
ザ状態変更メニューの例を示す図である。
【図5】本発明の作用を説明するための端末Aにおける
自端末ダイアログの例(1)を示す図である。
【図6】本発明の作用を説明するための端末Bにおける
自端末ダイアログの例を示す図である。
【図7】本発明の作用を説明するための端末Aにおける
自端末ダイアログの例(2)を示す図である。
【図8】本発明の作用を説明するための端末Bにおける
相手端末ダイアログの例を示す図である。
【図9】本実施の形態における状態変更処理フローチャ
ートである。
【図10】従来の映像・音声通信システムの例(1)を
示す図である。
【図11】従来の映像・音声通信システムの例(2)を
示す図である。
【符号の説明】
1 映像・音声通信装置 10 映像・音声入力部 11 入力振り分け部 12 映像・音声管理部 13 状態制御部 14 ユーザ状態管理部 15 システム状態管理部 16 送受信部 17 出力部 2 入出力装置 3 ネットワーク 4 自端末ダイアログ 40 自映像表示部 41 自端末状態提示アイコン 42 相手端末状態提示アイコン 43 カメラ状態変更ボタン 44 音声状態変更ボタン 45 自音量表示部 46 ユーザ状態変更メニュー 5 相手端末ダイアログ 50 相手映像表示部 51 相手音量表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 晃一郎 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5C064 AA01 AC02 AC12 AD06 AD14 5E501 AC25 BA03 CA02 CA08 CB02 CB09 CB14 CB15 FA04 FA46

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像・音声を入力可能な装置を用いて,
    ネットワークで映像・音声通信を行うシステムにおける
    状態入力・提示方法であって,ユーザ状態とシステム状
    態とを独立に入力し,ユーザ状態とシステム状態とをそ
    れぞれ別に提示することを特徴とする映像・音声通信シ
    ステムにおける状態入力・提示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の映像・音声通信システム
    における状態入力・提示方法において,前記ユーザ状態
    は,会話に影響を及ぼすユーザの状態や行動を示すもの
    であり,前記システム状態は,音声および画像の通信状
    況を示すものであることを特徴とする映像・音声通信シ
    ステムにおける状態入力・提示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の映像・音声通信システム
    における状態入力・提示方法において,前記システム状
    態が音声通信中から音声非通信中に変更された場合に,
    ユーザがあらかじめ指定した音声または音楽を相手端末
    に送信することを特徴とする映像・音声通信システムに
    おける状態入力・提示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の映像・音声通信システム
    における状態入力・提示方法において,前記システム状
    態が画像送信中から画像非送信中に変更された場合に,
    ユーザがあらかじめ指定した画像を相手端末に送信する
    ことを特徴とする映像・音声通信システムにおける状態
    入力・提示方法。
  5. 【請求項5】 映像・音声を入力可能な装置を用い
    て,ネットワークで映像・音声通信を行うシステムにお
    ける状態入力・提示方法であって,ユーザ状態およびシ
    ステム状態を自分と相手の端末の双方に同一の表現で提
    示することを特徴とする映像・音声通信システムにおけ
    る状態入力・提示方法。
  6. 【請求項6】 映像・音声を入力可能な装置を用いて,
    ネットワークで映像・音声通信を行うシステムにおける
    映像・音声通信装置であって,ユーザ状態とシステム状
    態を独立に入力する手段と,ユーザ状態とシステム状態
    とをそれぞれ別に提示する手段とを備えることを特徴と
    する映像・音声通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の映像・音声通信装置にお
    いて,前記ユーザ状態は,会話に影響を及ぼすユーザの
    状態や行動を示すものであり,前記システム状態は,音
    声および画像の通信状況を示すものであることを特徴と
    する映像・音声通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の映像・音声通信システム
    における映像・音声通信装置において,前記システム状
    態が音声通信中から音声非通信中に変更された場合に,
    ユーザがあらかじめ指定した音声または音楽を,相手側
    の映像・音声通信装置に送信する手段を備えることを特
    徴とする映像・音声通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の映像・音声通信装置にお
    いて,前記システム状態が画像送信中から画像非送信中
    に変更された場合に,ユーザがあらかじめ指定した画像
    を相手側の映像・音声通信装置に送信する手段を備える
    ことを特徴とする映像・音声通信装置。
  10. 【請求項10】 映像・音声を入力可能な装置を用い
    て,ネットワークで映像・音声通信を行うシステムにお
    ける映像・音声通信装置であって,ユーザ状態またはシ
    ステム状態の少なくともいずれかを入力する手段と,ユ
    ーザ状態およびシステム状態を自分と相手の端末の双方
    に同一の表現で提示する手段とを備えることを特徴とす
    る映像・音声通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項5までのいずれか
    1項に記載の映像・音声通信システムにおける状態入力
    ・提示方法を,コンピュータに実行させるための映像・
    音声通信プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項5までのいずれか
    1項に記載の映像・音声通信システムにおける状態入力
    ・提示方法を,コンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したことを特徴とする映像・音声通信プログ
    ラムの記録媒体。
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