JP2003149598A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2003149598A
JP2003149598A JP2001347729A JP2001347729A JP2003149598A JP 2003149598 A JP2003149598 A JP 2003149598A JP 2001347729 A JP2001347729 A JP 2001347729A JP 2001347729 A JP2001347729 A JP 2001347729A JP 2003149598 A JP2003149598 A JP 2003149598A
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JP
Japan
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guide rod
source system
face
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JP2001347729A
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English (en)
Inventor
Masahiro Ogawa
昌宏 小川
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反射型表示素子を用いた表示装置として、光源
系からの投射光を反射型表示素子の全ての画素に対して
略同じ強度で入射させ、前記反射型表示素子に輝度むら
の良好な画像を表示させることができるものを提供す
る。 【解決手段】反射型表示素子1に斜め方向から光を投射
する光源系を、光源11と、前記光源11からの出射光
を入射端面21から入射させ、その光を均一な強度分布
の光として出射端面22から出射する導光ロッドと、前
記導光ロッド20から出射した光束を拡大して投射する
光源系レンズ23とにより構成するとともに、前記導光
ロッド20の出射端面22の延長面22aと前記反射型
表示素子1の画素配列面の延長面Laと、前記光源系レ
ンズ23のレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面の延
長面23aとを1つの線P上で交差させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反射型表示素子
を用いた表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、反射型の液晶表示素子や、一般に
DMDと略称されるマイクロミラー素子(Digital Micr
omirror Device)等の反射型表示素子を用いた表示装置
の開発が研究されている。
【0003】図5は前記マイクロミラー素子を用いた従
来の表示装置の平面図であり、この表示装置は、マイク
ロミラー素子1と、前記マイクロミラー素子1に光を投
射する光源系10と、前記マイクロミラー素子1からの
出射光を図示しないスクリーンに投影する投影系30と
を備えている。
【0004】前記マイクロミラー素子1は、1つ1つの
画素を、縦横の幅が10μm〜20μmの極薄金属片
(例えばアルミニウム片)からなるマイクロミラーによ
り形成たものであり、これらのマイクロミラーの傾き方
向を切換えることにより画像を表示する。
【0005】図6は前記マイクロミラー素子1の原理図
であり、このマイクロミラー素子1は、光の入出射面で
ある前面と平行な基準面Lに対して一方の方向と他方の
方向とに傾き動作する複数のマイクロミラー2が前記基
準面Lに沿って行方向及び列方向に配列した長方形状ま
たは正方形状の表示エリアA(図5参照)を有してい
る。
【0006】なお、前記複数のマイクロミラー2は、行
方向及び列方向にマトリックス状に配列形成されたCM
OSをベースとする複数のミラー駆動素子(図示せず)
の上にそれぞれ設けられており、これらのミラー駆動素
子へのデジタル信号の印加により前記一方の方向と他方
の方向とにそれぞれ10°程度の傾き角で傾動されるよ
うになっている。
【0007】このマイクロミラー素子1は、前記基準L
面の法線に対して前記マイクロミラー2の一方の傾き方
向に傾いた入射方向から所定の角度範囲の入射角で前記
表示エリアAに入射した光を、前記複数のマイクロミラ
ー2の傾き方向の切換えにより正面方向と斜め方向とに
反射して画像を表示するものであり、前記マイクロミラ
ー2を図6に実線で示した方向に傾き動作させると、前
記入射方向から入射した光が、その経路を図に実線で示
したように、前記マイクロミラー2によりマイクロミラ
ー素子1の正面方向に反射され、そのマイクロミラー2
に対応する画素の正面方向から見た表示が明表示にな
る。
【0008】また、前記マイクロミラー2を図6に二点
鎖線で示した方向に傾き動作させると、前記入射方向か
ら入射した光が、その経路を図に破線で示したように、
前記マイクロミラー2によりマイクロミラー素子1の正
面方向に対して斜め方向に反射され、そのマイクロミラ
ー2に対応する画素の正面方向から見た表示が暗表示
(黒)になる。
【0009】すなわち、このマイクロミラー素子1は、
前記複数のマイクロミラー2の傾き方向の切換えによ
り、これらのマイクロミラー2に対応する画素の正面方
向から見た表示の明るさを制御して画像を表示するもの
であり、前記明表示の明るさは、入射光を正面方向に反
射させる時間に応じて変化するため、前記マイクロミラ
ー2を図6に実線で示した方向に傾けておく時間を制御
することにより、階調のある画像を表示することができ
る。
【0010】一方、前記光源系10は、図5に示したよ
うに、光源11と、前記光源11の出射側に配置された
導光ロッド14と、前記光源11と導光ロッド14との
間に配置されたカラーホィール17と、前記導光ロッド
14から出射した光束を拡大して投射する光源系レンズ
19とからなっており、この光源系10は、前記マイク
ロミラー素子1に前記入射方向(基準面Lの法線に対し
てマイクロミラー2の一方の傾き方向に傾いた方向)か
ら光を投射するように、その投射光路の軸線O を、前
記マイクロミラー素子1の基準面Lの法線に対して前記
マイクロミラー2の一方の傾き方向に所定角度傾けて、
前記マイクロミラー素子1の斜め前方に配置されてい
る。
【0011】この光源系10の光源11は、高輝度の白
色光を出射する超高圧水銀灯等の光源ランプ12と、こ
の光源ランプ12からの出射光を前方に向けて集光反射
するリフレクタ13とからなっている。
【0012】また、前記カラーホィール17は、前記光
源11からの出射光(白色光)を、複数の色、例えば
赤、緑、青の3色に順次着色するために設けられてい
る。
【0013】図7は前記カラーホィール17の正面図で
あり、このカラーホィール17は、赤、緑、青の3色の
カラーフィルタ18R,18G,18Bを周方向に並べ
て設けた円板状の回転板からなっている。
【0014】このカラーホィール17は、図5に示した
ように、その回転中心を前記マイクロミラー素子1への
投射光路の側方にずらすとともに、前記カラーフィルタ
18R,18G,18Bが設けられた部分を前記導光ロ
ッド14の入射端面15に近接させて配置されている。
【0015】また、前記導光ロッド14は、前記マイク
ロミラー素子1の表示エリアAの形状(長方形状または
正方形状)と相似な断面形状を有する角棒状の透明ロッ
ドであり、その一端面が入射端面15とされ、他端面が
出射端面16とされている。
【0016】この導光ロッド14は、前記光源11の出
射側に、その入射端面15を前記光源11に対向させる
とともに、中心軸線を前記投射光路の軸線Oに略一致
させて配置されている。
【0017】この導光ロッド14は、前記光源11から
の出射光を均一な強度分布の光束とするために設けられ
ており、前記光源11から前記リフレクタ13により集
光反射されて出射し、前記カラーホィール17により
赤、緑、青のいずれかの色に着色した光を、前記入射端
面21から入射させ、その光を、図5に矢線で示したよ
うに導光ロッド14の各側面と外気である空気層との界
面で全反射させながら導光ロッド14内をその長さ方向
に導いて、均一な強度分布の光束として前記出射端面1
6から出射する。
【0018】また、前記光源系レンズ19は、前記導光
ロッド14の出射側に、レンズ中心を前記投射光路の軸
線Oに略一致させるとともに、レンズ光軸に垂直でレ
ンズ主点を含む面を前記投射光路の軸線Oに対してほ
ぼ垂直にして配置されている。なお、図5では便宜上、
前記光源系レンズ19を1枚の凸レンズとしているが、
この光源系レンズ19は、複数枚のレンズからなってい
る。
【0019】この光源系レンズ19は、前記導光ロッド
14の出射端面16から出射した光束を拡大して投射
し、その光束を前記マイクロミラー素子1に前記入射方
向から入射させる。
【0020】図8は、従来の表示装置におけるマイクロ
ミラー素子1に投射される光束の形状を示しており、前
記マイクロミラー素子1の表示エリアAと相似な長方形
状または正方形状(図では長方形状)の断面形状を有す
る前記導光ロッド14の出射面16から出射した光束
は、前記光源系レンズ19のレンズ作用により、そのレ
ンズ光軸を中心にして反転した光束となるとともに、前
記導光ロッド14の出射端面16の各部から前記マイク
ロミラー素子1までの光路長の差に応じた比率で光束を
広げ、図に破線で示したように、台形状に歪んだ光束と
なって前記マイクロミラー素子1に入射する。
【0021】一方、前記投影系30は、投影系レンズ3
1からなっており、この投影系レンズ31は、前記マイ
クロミラー素子1の表示画像を歪みを生じさせること無
くスクリーンに投影するために、そのレンズ光軸を前記
マイクロミラー素子1の正面方向への反射光路の軸線O
に略一致させて前記マイクロミラー素子1の前方に配
置されている。なお、図では便宜上、前記投影系レンズ
31を1枚の凸レンズとしているが、この投影系レンズ
31は複数枚のレンズからなっている。
【0022】この表示装置は、前記光源11から光(白
色光)を出射させ、前記カラーホィール17を高速で回
転駆動することにより、前記光源系10から赤、緑、青
の光を順次前記マイクロミラー素子1に投射するととも
に、前記赤、緑、青の光の投射周期に同期させて前記マ
イクロミラー素子1に赤、緑、青の画像データを順次書
込むことにより、前記マイクロミラー素子1に赤、緑、
青の画像を順次表示させるものであり、前記マイクロミ
ラー素子1から順次出射する赤、緑、青の画像光(複数
のマイクロミラー2による反射光)を、前記投影系30
により拡大して図示しないスクリーンに投影し、これら
の色の画像が合成されたカラー画像を観察させる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の表
示装置は、導光ロッド14の出射端面15と、光源系レ
ンズ19のレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面とが
それぞれ、投射光路の軸線Oに対して垂直であるた
め、例えば前記光源系レンズ19の焦点距離をマイクロ
ミラー素子1の表示エリアAの中心のマイクロミラー2
にピントが合うように設定した場合、光源系10からの
投射光のうち、マイクロミラー素子1の表示エリアAの
中心付近のマイクロミラー2には一点に集光した高強度
の光が入射するが、前記表示エリアAの中心から遠くな
るのにともなって投射光の集光度が悪くなり、その付近
のマイクロミラー2に入射する光の強度が低くなる。
【0024】そのため、従来の表示装置は、前記マイク
ロミラー素子1の表示画像に輝度むらが発生する。
【0025】これは、前記マイクロミラー素子1を用い
た表示装置に限らず、複数の画素が行方向及び列方向に
配列した表示エリアを有し、前記複数の画素の配列面の
法線に対して一方の方向に傾いた入射方向から入射した
光を反射して前記入射方向とは異なる方向に出射すると
ともに、前記複数の画素からの光の出射を制御して画像
を表示する反射型表示素子、例えば反射型の液晶表示素
子を用いた投影型表示装置においても言えることであ
り、その場合も、前記反射型表示素子の表示エリアの中
心付近の画素には一点に集光した高強度の光が入射する
が、前記表示エリアの中心から遠い画素に入射する光の
強度が低いため、前記反射型表示素子の表示画像に輝度
むらが発生する。
【0026】この発明は、反射型表示素子を用いた表示
装置として、前記反射型表示素子の全ての画素に対して
一点に集光した高強度の光を入射させ、前記反射型表示
素子に輝度むらの良好な画像を表示させることができる
ものを提供することを目的としたものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明の表示装置は、
複数の画素が行方向及び列方向に配列した表示エリアを
有し、前記複数の画素の配列面の法線に対して一方の方
向に傾いた入射方向から入射した光を反射して前記入射
方向とは異なる方向に出射するとともに、前記複数の画
素からの光の出射を制御して画像を表示する反射型表示
素子と、前記反射型表示素子に前記入射方向から光を投
射する光源系とを備え、前記光源系が、光源と、入射端
面と出射端面とを有し、前記光源からの出射光を前記入
射端面から入射させ、その光を均一な強度分布の光とし
て前記出射端面から出射する導光ロッドと、前記導光ロ
ッドから出射した光束を拡大して投射する光源系レンズ
とからなっているとともに、前記導光ロッドの出射端面
の延長面と、前記反射型表示素子の画素配列面の延長面
と、前記光源系レンズのレンズ光軸に垂直でレンズ主点
を含む面の延長面とが1つの線上で交差していることを
特徴とするものである。
【0028】この表示装置は、前記導光ロッドの出射端
面の延長面と、前記反射型表示素子の画素配列面の延長
面と、前記光源系レンズのレンズ光軸に垂直でレンズ主
点を含む面の延長面とを1つの線上で交差させているた
め、前記光源系からの投射光を、前記反射型表示素子の
全ての画素に対して略同じ強度で入射させ、前記反射型
表示素子に輝度むらの良好な画像を表示させることがで
きる。
【0029】この発明の表示装置において、前記光源系
は、前記導光ロッドの出射端面から出射し、前記光源系
レンズにより光束を拡大されて投射される光を直接前記
反射型表示素子に入射させるものでも、前記導光ロッド
の出射端面から出射し、前記光源系レンズにより光束を
拡大された光を反射して前記反射型表示素子に入射させ
るミラーを有するものでもよく、前記光源系が前記ミラ
ーを有する場合は、前記導光ロッドの出射端面の延長面
と、前記光源系の投射光路を直線光路に展開したときの
前記反射型表示素子の仮想の画素配列面の延長面と、前
記光源系レンズのレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む
面の延長面とを1つの線上で交差させればよい。
【0030】また、この表示装置において、前記導光ロ
ッドは、その少なくとも出射端面を、前記反射型表示素
子の表示エリアの形状を前記表示エリアのうちの前記導
光ロッドの出射端面からの光路長が長い側を前記光路長
が短い側よりも前記それぞれの光路長に対応する比率で
小さく縮小した形状に形成した形状のものが好ましい。
【0031】その場合、前記反射型表示素子の表示エリ
アが長方形状または正方形状であるときは、前記導光ロ
ッドの少なくとも出射端面を、前記表示エリアのうちの
前記導光ロッドの出射端面からの光路長が長い側を前記
光路長が短い側よりも前記光路長の長さに対応する比率
で小さく縮小した台形状に形成すればよい。
【0032】また、前記反射型表示素子は、基準面に対
して一方の方向と他方の方向とに傾き動作する複数のマ
イクロミラーからなる複数の画素が前記基準面に沿って
行方向及び列方向に配列した表示エリアを有し、前記基
準面の法線に対して前記マイクロミラーの一方の傾き方
向に傾いた入射方向から入射した光を前記複数のマイク
ロミラーの傾き方向の切換えにより正面方向と斜め方向
とに反射して画像を表示するマイクロミラー素子が好ま
しい。
【0033】
【発明の実施の形態】図1〜図3はこの発明の第1の実
施例を示しており、図1は表示装置の平面図、図2は前
記表示装置の斜視図、図3は前記表示装置におけるマイ
クロミラー素子に入射する光束の形状を示す図である。
【0034】この実施例の表示装置は、マイクロミラー
素子1と、前記マイクロミラー素子1に光を投射する光
源系10aと、前記マイクロミラー素子1からの出射光
を図示しないスクリーンに投影する投影系30とを備え
ている。
【0035】前記マイクロミラー素子1は、上述したよ
うに、基準面Lに対して一方の方向と他方の方向とに傾
き動作する複数のマイクロミラー2からなる複数の画素
が前記基準面Lに沿って行方向及び列方向に配列した表
示エリアAを有するものであり、その画素配列面、つま
り複数のマイクロミラー2が配列する前記基準面Lの法
線に対して前記マイクロミラー2の一方の傾き方向に傾
いた入射方向から所定の角度範囲の入射角で入射した光
の反射方向を前記複数のマイクロミラー2の傾き方向の
切換えにより制御して画像を表示する。
【0036】また、前記光源系10aは、光源11と、
前記光源11の出射側に配置された導光ロッド20と、
前記光源11と導光ロッド20との間に配置されたカラ
ーホィール17と、前記導光ロッド20から出射した光
束を拡大して投射する光源系レンズ23とからなってお
り、この光源系10aは、前記マイクロミラー素子1に
前記入射方向(基準面Lの法線に対してマイクロミラー
2の一方の傾き方向に傾いた方向)から光を投射するよ
うに、その投射光路の軸線Oを、前記マイクロミラー
素子1の基準面Lの法線に対して前記マイクロミラー2
の一方の傾き方向に所定角度傾けて、前記マイクロミラ
ー素子1の斜め前方に配置されている。
【0037】なお、この光源系10aの光源11とカラ
ーホィール17は、図5に示した従来の表示装置の光源
及びカラーホィールと同じものであるから、その説明は
図に同符号を付して省略する。
【0038】前記光源11の出射側に配置された導光ロ
ッド20は、例えばアクリル樹脂からなる透明ロッドで
あり、その一端面が入射端面21とされ、他端面が出射
端面22とされている。
【0039】この導光ロッド20は、前記光源11の出
射側に、その入射端面21を前記光源11に対向させる
とともに、中心軸線を前記マイクロミラー素子1への光
の投射光路の軸線Oに略一致させて配置されている。
【0040】この導光ロッド20は、前記光源11から
の出射光を均一な強度分布の光束とするために設けられ
ており、前記光源11から前記リフレクタ13により集
光反射されて出射し、前記カラーホィール17により
赤、緑、青のいずれかの色に着色した光を、前記入射端
面21から入射させ、その光を、図1に矢線で示したよ
うに導光ロッド20の各側面と外気である空気層との界
面で全反射させながら導光ロッド20内をその長さ方向
に導いて、均一な強度分布の光束として前記出射端面2
2から出射する。
【0041】また、前記光源系レンズ23は、前記導光
ロッド20の出射側に、レンズ中心を前記投射光路の軸
線Oに略一致させて配置されている。なお、図では便
宜上、前記光源系レンズ23を1枚の凸レンズとしてい
るが、この光源系レンズ23は、複数枚のレンズからな
っている。
【0042】この光源系レンズ23は、前記導光ロッド
20の出射端面22から出射した光束を拡大して投射
し、その光束を前記マイクロミラー素子1に前記入射方
向から入射させる。
【0043】一方、前記投影系30は、投影系レンズ3
1からなっており、この投影系レンズ31は、前記マイ
クロミラー素子1の表示画像を歪みを生じさせること無
くスクリーンに投影するために、そのレンズ光軸を前記
マイクロミラー素子1の正面方向への反射光路の軸線O
と略一致させて前記マイクロミラー素子1の前方に配
置されている。なお、図では便宜上、前記投影系レンズ
31を1枚の凸レンズとしているが、この投影系レンズ
31は複数枚のレンズからなっている。
【0044】この表示装置は、光源系10aから赤、
緑、青の光を順次マイクロミラー素子1に投射するとと
もに、前記赤、緑、青の光の投射周期に同期させて前記
マイクロミラー素子1に赤、緑、青の画像データを順次
書込むことにより、前記マイクロミラー素子1に赤、
緑、青の画像を順次表示させるものであり、前記マイク
ロミラー素子1から順次出射する赤、緑、青の画像光
(複数のマイクロミラー2による反射光)を、前記投影
系30により拡大して図示しないスクリーンに投影し、
これらの色の画像が合成されたカラー画像を観察させ
る。
【0045】この表示装置は、前記光源11から出射
し、前記導光ロッド20により強度分布を均一にされて
その出射端面22から出射した光束を前記光源系レンズ
23により拡大して前記マイクロミラー素子1にその斜
め前方から入射させるものであるため、前記導光ロッド
20の出射端面22の各部から前記マイクロミラー素子
1までの光路長に差がある。
【0046】そのため、この実施例では、図1に示した
ように、前記導光ロッド20の出射端面22を、前記投
射光路の軸線Oに対し、前記出射端面22から前記マ
イクロミラー素子1までの光路が短い側(図1において
下側)から前記光路が長い側(図1において上側)に向
かって光の出射方向に斜めに突出するように傾いた傾斜
面に形成し、この導光ロッド20の出射端面22の延長
面22aと、前記マイクロミラー素子1の画素配列面、
つまり複数のマイクロミラー2が配列する基準面Lの延
長面Laとが、前記仮想面(光源系10aからマイクロ
ミラー素子1への投射光路の軸線Oと前記マイクロミ
ラー素子1の正面方向への反射光路の軸線Oとを含む
面)に垂直な1つの線P上で交わるようにするととも
に、前記光源系レンズ23を、そのレンズ光軸に垂直で
レンズ主点を含む面の延長面23aが前記導光ロッド2
0の出射端面22の延長面22aと前記マイクロミラー
素子1の前記基準面Lの延長面Laとの交差線P上で交
わるように、前記投射光路の軸線Oに対して所定角度
傾けて配置している。
【0047】なお、図6では、複数のマイクロミラー2
の傾動中心を通る面を基準面Lとしているが、前記基準
面Lは、前記複数のマイクロミラー2の配列方向に沿っ
た面であれば、マイクロミラー2の傾動中心から前後い
ずれかの方向にある程度ずれた面でもよい。
【0048】さらに、この実施例では、前記光源系10
aの導光ロッド20として、前記マイクロミラー素子1
の表示エリアAの形状を、前記表示エリアAのうちの前
記導光ロッド20の出射端面22からの光路長が長い側
(図1〜図3において下側)を前記光路長が短い側(図
1〜図3において上側)よりも前記それぞれの光路長に
対応する比率で小さく縮小した断面形状を有する角棒状
のロッドを用いている。
【0049】なお、前記マイクロミラー素子1の表示エ
リアAの形状は、図3に示したように長方形状または正
方形状(図では長方形状)であり、このマイクロミラー
素子1は、その表示エリアAの対向する2つの辺を、前
記光源系10aから前記マイクロミラー素子1への投射
光路の軸線Oと前記マイクロミラー素子1の正面方向
への反射光路の軸線Oとを含む仮想面(図1において
紙面)と平行にし、他の2つの辺を、前記仮想面に垂直
にして配置されている。
【0050】そのため、この実施例では、前記導光ロッ
ド20の断面形状を、前記表示エリアAのうちの前記導
光ロッド20の出射端面22からの光路長が長い側を前
記光路長が短い側よりも前記それぞれの光路長に対応す
る比率で小さく縮小した台形状に形成している。
【0051】すなわち、前記導光ロッド20は、前記仮
想面に対して垂直な2つの辺のうち、この導光ロッド2
0の出射端面22から前記マイクロミラー素子1までの
光路が長い側の辺(図1〜図3において上側の辺)が、
前記光路が短い側の辺(図1〜図3において下側の辺)
よりも短く、他の2つの辺がそれぞれ、前記光路が短い
側から前記光路が長い側に向かって互いに近づく方向に
傾斜した台形状の断面形状を有している。
【0052】この表示装置は、前記導光ロッド20の出
射端面22を前記投射光路の軸線O2に対して傾いた傾
斜面に形成するとともに、前記光源系レンズ23を前記
投射光路の軸線Oに対して所定角度傾けて配置するこ
とにより、前記導光ロッド20の出射端面22の延長面
22aと、前記マイクロミラー素子1の複数のマイクロ
ミラー2が配列する基準面(画素配列面)Lの延長面L
aと、前記光源系レンズ23のレンズ光軸に垂直でレン
ズ主点を含む面の延長面23aとを1つの線P上で交差
させているため、前記光源系10aからの投射光を、前
記マイクロミラー素子1の全ての画素、つまり全てのマ
イクロミラー2に対して略同じ強度で入射させ、前記マ
イクロミラー素子1に輝度むらの良好な画像を表示させ
ることができる。
【0053】すなわち、図5に示した従来の表示装置
は、導光ロッド14の出射端面15と光源系レンズ19
のレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面とがそれぞれ
投射光路の軸線Oに対して垂直であるため、前記導光
ロッド14の出射端面15から出射し、前記光源系レン
ズ19により投射された光がピントの合った光として入
射する面は、前記投射光路の軸線Oに対して垂直な面
である。
【0054】そのため、従来の表示装置は、例えば前記
光源系レンズ19の焦点距離をマイクロミラー素子1の
表示エリアAの中心のマイクロミラー2にピントが合う
ように設定した場合、光源系10からの投射光のうち、
マイクロミラー素子1の表示エリアAの中心付近のマイ
クロミラー2には一点に集光した高強度の光が入射する
が、前記表示エリアAの中心から遠くなるのにともなっ
て投射光の集光度が悪くなり、その付近のマイクロミラ
ー2に入射する光の強度が低くなる。
【0055】したがって、従来の表示装置は、前記マイ
クロミラー素子1の表示画像に輝度むらが発生する。
【0056】これに対して、この実施例の表示装置は、
前記導光ロッド20の出射端面22の延長面22aと、
前記マイクロミラー素子1の複数のマイクロミラー2が
配列する基準面Lの延長面Laと、前記光源系レンズ2
3のレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面の延長面2
3aとを1つの線P上で交差させているため、前記光源
系レンズ23の焦点距離をマイクロミラー素子1の表示
エリアAの中心のマイクロミラー2にピントが合うよう
に設定することにより、前記光源系10aからの投射光
を、前記マイクロミラー素子1の全てのマイクロミラー
2に対して一点に集光した高強度の光として入射させる
ことができ、したがって、前記マイクロミラー素子1に
輝度むらの良好な画像を表示させることができる。
【0057】また、上記従来の表示装置は、光源11か
ら出射し、前記導光ロッド14により強度分布を均一に
されてその出射端面16から出射した光束を前記光源系
レンズ19により拡大して前記マイクロミラー素子1に
その斜め前方から入射させるものであるため、前記導光
ロッド14の出射端面16の各部から前記マイクロミラ
ー素子1までの光路長に差があり、そのために、前記導
光ロッド14の出射端面16から出射した光束が、図8
に破線で示したように、前記出射端面16の形状に対し
て歪んだ形状の光束となって前記マイクロミラー素子1
に入射する。
【0058】一方、前記マイクロミラー素子1に欠け落
ちの無い画像を表示させるためには、前記マイクロミラ
ー素子1の表示エリアAの全域に光を入射させる必要が
あるため、従来の表示装置では、台形状に歪んだ光束
を、その光束内に前記マイクロミラー素子1の表示エリ
アAが充分に収まるように拡大して前記マイクロミラー
素子1に入射させ、前記マイクロミラー素子1の表示エ
リアAにその全域にわたって光を入射させるようにして
いる。
【0059】しかしながら、このように台形状に歪んだ
光束を、その光束内にマイクロミラー素子1の表示エリ
アAが充分に収まるように拡大して前記マイクロミラー
素子1に入射させるのでは、前記マイクロミラー素子1
の表示エリアA外の領域に入射して無駄になる光の量が
多くなる。
【0060】そのため、従来の表示装置は、光源系10
からの投射光を効率良くマイクロミラー素子1の表示エ
リアAに入射させることができず、したがって、前記マ
イクロミラー素子1の表示が、光源系10からの投射光
の強度に比べて極端に暗い。
【0061】この実施例では、前記光源系10aの導光
ロッド20の断面形状を上述したような台形状に形成し
ているため、前記光源11から出射し、前記導光ロッド
20により強度分布を均一にされてその出射端面22か
ら出射した光束が、前記光源系レンズ23のレンズ作用
により、そのレンズ光軸を中心にして反転した光束とな
るとともに、前記導光ロッド20の出射端面22の各部
から前記マイクロミラー素子1までの光路長の差に応じ
た比率で光束を広げ、前記マイクロミラー素子1の表示
エリアAの形状(長方形状または正方形状)と略相似な
形状の光束となって前記マイクロミラー素子1に入射す
る。
【0062】したがって、前記光源系10aからの投射
光を前記マイクロミラー素子1の表示エリアAの全域に
入射させるためには、前記導光ロッド20の出射端面2
2から出射した光束を、前記光源系レンズ23により、
前記マイクロミラー素子1の表示エリアAの面積に応じ
た必要最小限の大きさに拡大して前記マイクロミラー素
子1に入射させればよく、前記光束の拡大率をこの程度
に抑えることにより、前記マイクロミラー素子1の表示
エリアA外の領域に入射して無駄になる光の量を少なく
することができる。
【0063】そのため、この表示装置によれば、光源系
10aからの投射光を効率良く前記マイクロミラー素子
1の表示エリアAの全域に入射させ、前記マイクロミラ
ー素子1に、欠け落ちが無く、しかも前記光源系10a
からの投射光の強度に近い明るい画像を表示させること
ができる。
【0064】なお、例えば前記光源系レンズ23の焦点
距離を28mmとし、前記導光ロッド20の出射端面2
2からの出射光束に対するマイクロミラー素子1への入
射光束の拡大率(投射光路の軸線O上における拡大
率)を3倍とする場合は、前記投射光路の軸線O上に
おける前記導光ロッド20の出射端面22から前記光源
系レンズ23のレンズ主点までの距離を37.3mm、
前記軸線O上における前記光源系レンズ23のレンズ
主点から前記マイクロミラー素子1の基準面Lまでの距
離を112mm、前記導光ロッド20の出射端面22の
延長面22aと光源系レンズ23のレンズ主点からの延
長面とのなす角度θを6.9°、前記光源系レンズ2
3のレンズ主点の延長面23aと前記マイクロミラー素
子1の基準面Lとのなす角度θを20°に設定すれば
よく、このようにすることにより、前記マイクロミラー
素子1の全てのマイクロミラー2に対して一点に集光し
た高強度の光を入射させ、前記マイクロミラー素子1に
輝度むらの良好な画像を表示させることができる。
【0065】その場合、例えば前記マイクロミラー素子
1の表示エリアAが縦横の幅が10.7mm×14.2
mmの長方形状であるときは、前記導光ロッド20の断
面形状を、長辺が4.75mm、短辺が4.72mm、
高さが3.37mmの台形状とすればよく、前記導光ロ
ッド20の断面形状をこのような形状とすることによ
り、前記光源系10aからの投射光を、マイクロミラー
素子1の表示エリアAと略同じ形状及び大きさの光束と
して前記マイクロミラー素子1に入射させることができ
る。
【0066】図4はこの発明の第2の実施例を示す表示
装置の平面図であり、この実施例の表示装置は、前記導
光ロッド20の出射端面22から出射し、光源系レンズ
23により光束を拡大されて投射される光を、ミラー2
4により反射させてマイクロミラー素子1に入射させる
光源系10bを備えたものである。
【0067】なお、この実施例の表示装置は、ミラー2
4を有する光源系10bを、前記ミラー24により反射
された光を前記マイクロー素子1に対してその入射方向
から入射させるように配置したものであるが、前記光源
系10bの他の構成は上述した第1の実施例の光源系1
0aと同じであり、また投影系30も第1の実施例の投
影系と同じであるから、重複する説明は図に同符号を付
して省略する。
【0068】この実施例の表示装置のように、前記導光
ロッド20の出射端面22から出射し、光源系レンズ2
3により光束を拡大されて投射される光を、ミラー24
により反射させてマイクロミラー素子1に投射する場合
は、前記導光ロッド20の出射端面22の延長面22a
と、前記光源系10bの投射光路を図4に二点鎖線で示
した直線光路に展開したときの前記マイクロミラー素子
1の仮想の基準面(画素配列面)の延長面La′と、前
記光源系レンズ23のレンズ光軸に垂直でレンズ主点を
含む面の延長面23aとを1つの線P′上で交差させる
とともに、前記光源系レンズ23の焦点距離をマイクロ
ミラー素子1の表示エリアAの中心のマイクロミラー2
にピントが合うように設定すればよく、このようにする
ことにより、前記光源系10bからの投射光を、前記マ
イクロミラー素子1の全てのマイクロミラー2に対して
一点に集光した高強度の光として入射させ、前記マイク
ロミラー素子1に輝度むらの良好な画像を表示させるこ
とができる。
【0069】そして、この実施例においても、前記導光
ロッド20の断面形状を、前記マイクロミラー素子1の
表示エリアAを前記表示エリアAのうちの前記導光ロッ
ド20の出射端面22からの光路長が長い側を前記光路
長が短い側よりも前記光路長の差に対応する比率で小さ
く縮小した台形状に形成すればよく、前記導光ロッド2
0の断面形状をこのような形状にすることにより、前記
導光ロッド20の出射端面22から出射した光束を、前
記マイクロミラー素子1の表示エリアAの形状と相似な
長方形状または正方形状の光束として前記マイクロミラ
ー素子に入射させることができる。
【0070】そのため、前記光源系10bからの投射光
を効率良くマイクロミラー素子1の表示エリアAの全域
に入射させ、前記マイクロミラー素子1に、欠け落ちが
無く、しかも前記光源系10bからの投射光の強度に近
い明るい画像を表示させることができる。
【0071】なお、この実施例では、前記光源系10b
のミラー24を平面ミラーとしたが、前記ミラー24を
凹面ミラーとし、前記光源系レンズ23により拡大され
た光束を、前記凹面ミラーにより、マイクロミラー素子
1の表示エリアAに対応する面積の光束に集光させて前
記マイクロミラー素子1に投射するようにしてもよい。
【0072】また、上記第1及び第2の実施例では、前
記導光ロッド20を、台形状の断面形状を有する角棒状
ロッドとしているが、前記導光ロッド20は、少なくと
も出射端面22の形状が上記のような台形状であれば、
入射端面21が長方形、正方形、円形等の非台形状で、
入射端面21から出射端面22に向かって断面形状が台
形状に変化するロッドでもよい。
【0073】さらに、上記実施例では、マイクロミラー
素子1の表示エリアAを長方形状または正方形状とした
が、前記マイクロミラー素子1の表示エリアAは任意の
形状でよく、その場合も、前記導光ロッド20の少なく
とも出射端面22を、前記マイクロミラー素子1の表示
エリアAの形状を前記表示エリアAのうちの前記導光ロ
ッドの出射端面からの光路長が長い側を前記光路長が短
い側よりも前記光路長の差に対応する比率で小さく縮小
した形状に形成することにより、前記導光ロッド20の
出射端面22からの出射光を、前記マイクロミラー素子
1に、その表示エリアAの形状と略相似な形状の光束と
して入射させることができる。
【0074】また、前記導光ロッド20は、棒状ロッド
に限らず、内面全体に反射膜が設けられた中空の筒状ロ
ッドでもよく、その場合も、その両端面(開放面)のう
ち、少なくとも出射端面を、前記マイクロミラー素子1
の表示エリアAの形状を上記のような比率で小さく縮小
した形状に形成することにより、この導光ロッドの出射
端面からの出射光を、前記マイクロミラー素子1に、そ
の表示エリアAの形状と略相似な形状の光束として入射
させることができる。
【0075】さらに、上記実施例の表示装置は、光源1
1と導光ロッド20との間にカラーホィール17を配置
したものであるが、前記カラーホィール17を省略し、
前記マイクロミラー素子1に白黒画像を表示させるよう
にしてもよく、さらに、投影系30を省略し、前記マイ
クロミラー素子1の表示画像を直接観察させるようにし
てもよい。
【0076】また、上記第1および第2の実施例の表示
装置は、反射型表示素子としてマイクロミラー素子1を
用いたものであるが、反射型表示素子は、複数の画素が
行方向及び列方向に配列した表示エリアを有し、前記複
数の画素の配列面の法線に対して一方の方向に傾いた入
射方向から入射した光を反射して前記入射方向とは異な
る方向に出射するとともに、前記複数の画素からの光の
出射を制御して画像を表示するものであれば、前記マイ
クロミラー素子1に限らず、例えば反射型の液晶表示素
子(アクティブマトリックス液晶表示素子または単純マ
トリックス液晶表示素子)でもよい。
【0077】なお、前記反射型の表示素子は、その画素
配列面、つまり液晶表示素子の前面の法線に対して一方
の方向に傾いた入射方向から入射し、液晶層を透過して
反射膜により反射された光を、プリズムシート等により
屈折させて正面方向に出射するようにしたものでも、前
記反射膜により反射された光を、前記画素配列面の法線
に対して前記入射方向とは反対方向に傾いた方向に出射
するものでもよい。
【0078】そして、反射光を正面方向に出射する反射
型液晶表示素子を用いる場合は、投影系24を図1及び
図2に示したように配置し、反射光を前記画素配列面の
法線に対して傾いた方向に出射する反射型液晶表示素子
を用いる場合は、その出射方向に前記投影系24を配置
すればよい。
【0079】また、前記いずれの反射型液晶表示素子を
用いる場合も、前記導光ロッド20の出射端面22の延
長面22aと、前記反射型液晶表示素子の画素配列面
(前面)の延長面と、前記光源系レンズ23のレンズ光
軸に垂直でレンズ主点を含む面の延長面23aとを1つ
の線P上で交差させることにより、前記光源系10aか
らの投射光を、前記マイクロミラー素子1の全てに対し
て略同じ強度で入射させ、前記マイクロミラー素子1に
輝度むらの良好な画像を表示させることができる。
【0080】なお、前記マイクロミラー素子1と液晶表
示素子とを比較すると、マイクロミラー素子1は、その
画素サイズ(マイクロミラー2の縦横の幅)が10μm
〜20μmと液晶表示素子の画素サイズ(100μm〜
200μm程度)に比べてはるかに小さく、また液晶表
示素子のように偏光板を必要としないため、入射光をほ
とんどロスすることなく効率良く反射する。
【0081】したがって、反射型表示素子は前記マイク
ロミラー素子1が好ましく、このマイクロミラー素子1
を用いることにより、高精細で、しかも明るい画像をス
クリーンに投影することができる。
【0082】
【発明の効果】この発明の表示装置は、複数の画素が行
方向及び列方向に配列した表示エリアを有し、前記複数
の画素の配列面の法線に対して一方の方向に傾いた入射
方向から入射した光を反射して前記入射方向とは異なる
方向に出射するとともに、前記複数の画素からの光の出
射を制御して画像を表示する反射型表示素子と、前記反
射型表示素子に前記入射方向から光を投射する光源系と
を備え、前記光源系を、光源と、入射端面と出射端面と
を有し、前記光源からの出射光を前記入射端面から入射
させ、その光を均一な強度分布の光として前記出射端面
から出射する導光ロッドと、前記導光ロッドから出射し
た光束を拡大して投射する光源系レンズとにより構成す
るとともに、前記導光ロッドの出射端面の延長面と、前
記反射型表示素子の画素配列面の延長面と、前記光源系
レンズのレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面の延長
面とを1つの線上で交差させているため、前記光源系か
らの投射光を、前記反射型表示素子の全ての画素に対し
て略同じ強度で入射させ、前記反射型表示素子に輝度む
らの良好な画像を表示させることができる。
【0083】この発明の表示装置において、前記光源系
は、前記導光ロッドの出射端面から出射し、前記光源系
レンズにより光束を拡大されて投射される光を直接前記
反射型表示素子に入射させるものでも、前記導光ロッド
の出射端面から出射し、前記光源系レンズにより光束を
拡大された光を反射して前記反射型表示素子に入射させ
るミラーを有するものでもよく、前記光源系が前記ミラ
ーを有する場合は、前記導光ロッドの出射端面の延長面
と、前記光源系の投射光路を直線光路に展開したときの
前記反射型表示素子の仮想の画素配列面の延長面と、前
記光源系レンズのレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む
面の延長面とを1つの線上で交差させればよい。
【0084】また、この表示装置において、前記導光ロ
ッドは、その少なくとも出射端面を、前記反射型表示素
子の表示エリアの形状を前記表示エリアのうちの前記導
光ロッドの出射端面からの光路長が長い側を前記光路長
が短い側よりも前記それぞれの光路長に対応する比率で
小さく縮小した形状に形成した形状のものが好ましく、
前記導光ロッドの少なくとも出射端面をこのような形状
にすることにより、前記光源系からの投射光を効率良く
前記反射型表示素子の表示エリアの全域に入射させ、前
記反射型表示素子に、欠け落ちが無く、しかも前記光源
系からの投射光の強度に近い明るい画像を表示させるこ
とができる。
【0085】その場合、前記反射型表示素子の表示エリ
アが長方形状または正方形状であるときは、前記導光ロ
ッドの少なくとも出射端面を、前記表示エリアのうちの
前記導光ロッドの出射端面からの光路長が長い側を前記
光路長が短い側よりも前記それぞれの光路長に対応する
比率で小さく縮小した台形状に形成すればよく、前記導
光ロッドの少なくとも出射端面をこのような形状にする
ことにより、前記導光ロッドの出射端面から出射した光
束を、前記反射型表示素子の表示エリアの形状と相似な
長方形状または正方形状の光束として前記反射型表示素
子に入射させることができる。
【0086】また、前記反射型表示素子は、基準面に対
して一方の方向と他方の方向とに傾き動作する複数のマ
イクロミラーからなる複数の画素が前記基準面に沿って
行方向及び列方向に配列した表示エリアを有し、前記基
準面の法線に対して前記マイクロミラーの一方の傾き方
向に傾いた入射方向から入射した光を前記複数のマイク
ロミラーの傾き方向の切換えにより正面方向と斜め方向
とに反射して画像を表示するマイクロミラー素子が好ま
しく、このマイクロミラー素子を用いることにより、高
精細で、しかも明るい画像をスクリーンに投影すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す表示装置の平面
図。
【図2】前記表示装置の斜視図。
【図3】前記表示装置におけるマイクロミラー素子に入
射する光束の形状を示す図。
【図4】この発明の第2の実施例を示す表示装置の平面
図。
【図5】従来の表示装置の平面図。
【図6】マイクロミラー素子の表示原理を示す図。
【図7】光源と導光ロッドとの間に配置されたカラーホ
ィールの正面図
【図8】従来の表示装置におけるマイクロミラー素子に
入射する光束の形状を示す図。
【符号の説明】
1…マイクロミラー素子(反射型表示素子) 2…マイクロミラー L…基準面(画素配列面) La…基準面の延長面 La′…仮想の基準面の延長面 10a,10b…光源系 11…光源 17…カラーホィール 20…導光ロッド 21…入射端面 22…出射端面 22a…出射端面の延長面 23…光源系レンズ 23a…レンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面の延長
面 24…ミラー 30…投影系 31…投影系レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 H04N 5/74 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素が行方向及び列方向に配列した
    表示エリアを有し、前記複数の画素の配列面の法線に対
    して一方の方向に傾いた入射方向から入射した光を反射
    して前記入射方向とは異なる方向に出射するとともに、
    前記複数の画素からの光の出射を制御して画像を表示す
    る反射型表示素子と、 前記反射型表示素子に前記入射方向から光を投射する光
    源系とを備え、 前記光源系が、光源と、入射端面と出射端面とを有し、
    前記光源からの出射光を前記入射端面から入射させ、そ
    の光を均一な強度分布の光束として前記出射端面から出
    射する導光ロッドと、前記導光ロッドから出射した光束
    を拡大して投射する光源系レンズとからなっているとと
    もに、 前記導光ロッドの出射端面の延長面と、前記反射型表示
    素子の画素配列面の延長面と、前記光源系レンズのレン
    ズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面の延長面とが1つの
    線上で交差していることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】光源系は、導光ロッドの出射端面から出射
    し、光源系レンズにより光束を拡大されて投射される光
    を反射して反射型表示素子に入射させるミラーを有して
    おり、前記導光ロッドの出射端面の延長面と、前記光源
    系の投射光路を直線光路に展開したときの前記反射型表
    示素子の仮想の画素配列面の延長面と、前記光源系レン
    ズのレンズ光軸に垂直でレンズ主点を含む面の延長面と
    が1つの線上で交差していることを特徴とする請求項1
    に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】導光ロッドの少なくとも出射端面が、反射
    型表示素子の表示エリアの形状を、前記表示エリアのう
    ちの前記導光ロッドの出射端面からの光路長が長い側を
    前記光路長が短い側よりも前記それぞれの光路長に対応
    する比率で小さく縮小した形状に形成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】反射型表示素子の表示エリアは長方形状ま
    たは正方形状であり、導光ロッドの少なくとも出射端面
    は、前記表示エリアのうちの前記導光ロッドの出射端面
    からの光路長が長い側を前記光路長が短い側よりも前記
    光路長の長さに対応する比率で小さく縮小した台形状に
    形成されていることを特徴とする請求項3に記載の表示
    装置。
  5. 【請求項5】反射型表示素子は、基準面に対して一方の
    方向と他方の方向とに傾き動作する複数のマイクロミラ
    ーからなる複数の画素が前記基準面に沿って行方向及び
    列方向に配列した表示エリアを有し、前記基準面の法線
    に対して前記マイクロミラーの一方の傾き方向に傾いた
    入射方向から入射した光を前記複数のマイクロミラーの
    傾き方向の切換えにより正面方向と斜め方向とに反射し
    て画像を表示するマイクロミラー素子であることを特徴
    とする請求項1に記載の表示装置。
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