JP2003149112A - 差圧式ガスクロマトグラフ検出器 - Google Patents

差圧式ガスクロマトグラフ検出器

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JP2003149112A
JP2003149112A JP2001347232A JP2001347232A JP2003149112A JP 2003149112 A JP2003149112 A JP 2003149112A JP 2001347232 A JP2001347232 A JP 2001347232A JP 2001347232 A JP2001347232 A JP 2001347232A JP 2003149112 A JP2003149112 A JP 2003149112A
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differential pressure
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gas
resistance tube
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JP2001347232A
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Masanao Furukawa
雅直 古川
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ノイズの少ない差圧式ガスクロマト
グラフ検出器を実現することを目的とする。 【解決手段】本発明では、ガスクロマトグラフのキャピ
ラリカラム1の出口にY型コネクタ2を介してそれぞれ
検出用抵抗管3及び差圧検出器4の検出側に通じる検出
流路5を接続し、キャリアガスとほぼ同じ流量のメイク
アップガスが流されるメイクアップガス流路7を別個に
備え、メイクアップガス流路7の出口にY型コネクタ8
を介してそれぞれリファレンス用抵抗管9及び差圧検出
器4のリファレンス側に通じるリファレンス流路9を接
続する。これらY型コネクタ2、検出用抵抗管3及び検
出流路4とY型コネクタ8、リファレンス用抵抗管9及
びリファレンス流路6とを同一部材で構成し、検出器用
抵抗管3の出口端とリファレンス用抵抗管9の出口端と
を近接して配置したものである。これにより検出用抵抗
管3に流れるキャリアガスの流れ(Y型コネクタ2内に
おける乱流)の影響や両抵抗管3、9の先端部における
圧力差、いわゆる“微風”の影響が互いにキャンセルさ
れ、検出器4のノイズを著しく低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスクロマトグラ
フの検出器であって、とくにキャピラリカラム出口に細
長い毛細管などの抵抗流路(管)を接続し、カラム出口
ガスの組成の変化によって変化する抵抗流路に現れる圧
力降下、すなわち抵抗管の入口側の圧力を差圧検出器で
測定することにより分離された個々のガス組成を検出す
るようにした差圧式ガスクロマトグラフ検出器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】第2図に従来の差圧式ガスクロマトグラ
フ検出器の構成を示す。すなわち、従来のこの種検出器
は、キャピラリカラム1の出口にY型コネクタ2を接続
し、このY型コネクタ2を介してそれぞれ検出用抵抗管
3及びダイヤフラム式差圧検出器4の検出側に通じる検
出流路5を接続し、検出用抵抗管3の入口側(Y型コネ
クタ2におけるa点)の圧力を差圧検出器4で測定す
る。なお、ダイヤフラム式差圧検出器4のリファレンス
側はリファレンス流路6を介して大気に開放されてい
る。試料成分はキャリアガスよりも大きな粘性を有し、
検出用抵抗管3を通過するときにはキャリアガスのみが
通るときに比べて大きな圧力(降下)がY型コネクタ2
のa点に生じ、この圧力を差圧検出器4で測定すると、
分離されたカラム出口のガス組成の変化によって検出用
抵抗管(抵抗流路)3に現れる圧力も変化するから、こ
の現象を検出器として用いるものである。
【0003】検出用抵抗管3は細長い毛細管などの抵抗
流路(管)であり、キャピラリカラム1より小さな流路
抵抗を持ち、寸法は内径0.3mmから1.0mm、長
さ10mmから100mm程度が一般的である。あまり
長すぎると、検出されるピークがブロードとなるので好
ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の差圧式ガスクロ
マトグラフ検出器にあっては、ダイヤフラム式差圧検出
器のダイヤフラムの両側(検出側とリファレンス側)の
間には、通常の状態、すなわち分析中のキャピラリカラ
ムにキャリアガスのみが流れている状態においてもつぎ
の2つの要因により圧力差が生じ、しかもこの圧力差が
微妙に変動するが、これは分析上のノイズになり、ベー
スラインの変動をもたらす。 (1)検出用抵抗管にはキャリアガスが流れるので、か
かるキャリアガスの流れ(Y型コネクタ内における乱
流)の影響が検出流路を介して差圧検出器(ダイヤフラ
ム)の検出側に伝わる。一方、差圧検出器のリファレン
ス側はリファレンス流路を介して大気に開放されている
ので、ダイヤフラムの両側の圧力変動により差圧検出器
のダイヤフラムはつねにふらつくことになる。 (2)また、差圧検出器のダイヤフラムの両側(検出側
とリファレンス側)はそれぞれ検出用抵抗管とリファレ
ンス流路を介して大気に開放されているが、両方の先端
部における大気環境の違いに基づく圧力差、いわゆる
“微風”の存在が差圧検出器のダイヤフラムに影響を及
ぼし、これがノイズとなってベースラインの安定性を阻
害している。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ノイズを低減しベースラインの安定した高感度の差
圧式ガスクロマトグラフ検出器を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の差圧式ガスクロマトグラフ検出器において
は、キャピラリカラムの出口に検出用抵抗管を接続し、
この検出用抵抗管と検出流路を介してその検出側が通じ
ている差圧検出器のリファレンス側にリファレンス用抵
抗管を接続すると共に、同リファレンス用抵抗管の出口
端を検出用抵抗管の出口端に近接して配置し、かつリフ
ァレンス用抵抗管にキャリアガスとほぼ同じ流量のメイ
クアップガスを流すようにしたものである。また、本発
明の差圧式ガスクロマトグラフ検出器においては、ガス
クロマトグラフのキャピラリカラムの出口にY型コネク
タを介してそれぞれ検出用抵抗管及び差圧検出器の検出
側に通じる検出流路を接続し、キャリアガスとほぼ同じ
流量のメイクアップガスが流されるメイクアップガス流
路を備え、メイクアップガス流路の出口にY型コネクタ
を介してそれぞれリファレンス用抵抗管及び差圧検出器
のレファレンス側に通じるリファレンス流路を接続する
と共に、これらY型コネクタ、検出用抵抗管及び検出流
路とY型コネクタ、リファレンス用抵抗管及びリファレ
ンス流路とを同一条件で構成し、リファレンス用抵抗管
の出口端と検出器用抵抗管の出口端とを近接して配置し
たものである。
【0007】上記検出用抵抗管の出口端とリファレンス
用抵抗管の出口端とを近接配置するためには、それぞれ
の軸心を必ずしも直交させる必要はなく、要は空間的に
両者の先端が近接していることが重要であり、その距離
は10mm以下がのぞましい。少なくともこれが50m
m程度に広がると効果のないことが実験により確認でき
た。また、Y型コネクタ、検出用抵抗管及び検出流路と
Y型コネクタ、リファレンス用抵抗管及びリファレンス
流路とを同一条件で構成するためには同一寸法の同一部
材を用いる。このように構成してリファレンス用抵抗管
の出口端と検出器用抵抗管の出口端とを近接して配置す
ることにより、差圧検出器におけるダイヤフラムの両
面、すなわち検出側とリファレンス側の間に圧力差が生
じることなく同じ圧力(乱流)条件となり、分析の通常
の状態(キャリアガスのみ流れている状態)ではダイヤ
フラムがほとんど振動することはなく、本発明の差圧式
ガスクロマトグラフ検出器のベースラインは安定する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の差圧式ガスクロマトグ
ラフ検出器の概略図を示す。キャピラリカラム1の出口
にはY型コネクタ2を接続し、このY型コネクタ2を介
してそれぞれ検出用抵抗管3及びダイヤフラム式差圧検
出器4の検出側に通じる検出流路5を接続し、検出用抵
抗管3の入口側(Y型コネクタ2におけるa点)の圧力
を差圧検出器4で測定する構成は、従来のこの種検出器
と同じ構成である。本発明の差圧式ガスクロマトグラフ
検出器においては、上記従来の検出器の構成に加えて、
キャピラリカラム(流路)2とは別個に、キャリアガス
とほぼ同じ流量のメイクアップガスが流されるメイクア
ップガス流路7を備え、メイクアップガス流路7の出口
には、好ましくはキャピラリカラム1の出口に接続され
たY型コネクタ2と同一部材のY型コネクタ8を接続
し、このY型コネクタ8を介してそれぞれリファレンス
用抵抗管9及び差圧検出器4のリファレンス側に通じる
リファレンス流路6を接続する。これらリファレンス用
抵抗管9及びリファレンス流路6もまた、好ましくはそ
れぞれ検出用抵抗管3及び検出流路5と寸法及び材質に
おいて同一部材で構成される。
【0009】これら検出器用抵抗管3の出口端とリファ
レンス用抵抗管9の出口端とは空間的に近接してかつ差
圧検出器を中心にして対称的に配置される。両抵抗管
3、9の間隔は距離的には10mm以下が望ましいが、
実験的には50mm以上離れると効果のないことを確認
している。
【0010】上記構成の差圧式ガスクロマトグラフ検出
器において、差圧検出器4のリファレンス側がリファレ
ンス流路6を通じてメイクアップガス流路7にY型コネ
クタ8を介して接続されており、かつメイクアップガス
流路7にはキャリアガスとほぼ同じ流量のメイクアップ
ガスが流されているので、検出用抵抗管3に流れるキャ
リアガスの流れ(Y型コネクタ2内における乱流)の影
響が検出流路5を介して差圧検出器4の検出側に伝わる
のと同様に差圧検出器4のリファレンス側にもリファレ
ンス流路6を介してリファレンス用抵抗管9に流れるメ
イクアップガスの流れ(Y型コネクタ8内における乱
流)の影響が伝わるので、互いにキャンセルされ差圧検
出器のダイヤフラムはつねに安定することになる。ま
た、検出器用抵抗管3の出口端とリファレンス用抵抗管
9の出口端とは近接して空間環境的に同一条件で配置さ
れているので、両抵抗管3、9の先端部における圧力
差、いわゆる“微風”の存在は差圧検出器4のダイヤフ
ラムの両側(検出側とリファレンス側)に等しく影響
し、その結果互いに相殺されることになるので、これに
より検出器のベースラインの安定性が阻害されることが
ほとんどなくなる。このように本発明によれば、発明が
解決しようとする課題において指摘した要因(1)及び
(2)はことごとく解消し、ベースラインの安定した差
圧式ガスクロマトグラフ検出器が達成できるものであ
る。
【0011】以上説明した本発明の差圧式ガスクロマト
グラフ検出器においては、キャピラリカラム1で分離さ
れ順次溶出してくるガス組成が検出用抵抗管3を通過す
るとき、その固有の粘性に従って生じる圧力(降下)変
化を差圧検出器4で高感度に検出することができるもの
である。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので、従来の検出器と比較してノイズを1/10
から1/20以下に低減することができ、なかなか実用
化されなかった高感度の差圧式ガスクロマトグラフ検出
器を実現することができるものであり、その効果は顕著
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差圧式ガスクロマトグラフ検出器の概
略図
【図2】従来の差圧式ガスクロマトグラフ検出器の概略
【符号の説明】
1:キャピラリカラム 2、8:Y型コネクタ 3:検出用抵抗管 4:ダイヤフラム式差圧検出器 5:検出流路 6:リファレンス流路 7:メイクアップガス流路 9:リファレンス用抵抗管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスクロマトグラフのキャピラリカラムの
    出口に検出用抵抗管を接続し、検出用抵抗管の入口側の
    圧力を差圧検出器で測定することによりガス組成を検出
    するガスクロマトグラフ検出器において、前記差圧検出
    器のリファレンス側にリファレンス用抵抗管を接続する
    と共に同リファレンス用抵抗管の出口端を検出用抵抗管
    の出口端に近接して配置し、かつリファレンス用抵抗管
    にキャリアガスとほぼ同じ流量のメイクアップガスを流
    すようにしたことを特徴とする差圧式ガスクロマトグラ
    フ検出器。
  2. 【請求項2】ガスクロマトグラフのキャピラリカラムの
    出口にY型コネクタを介してそれぞれ検出用抵抗管及び
    差圧検出器の検出側に通じる検出流路を接続し、検出用
    抵抗管の入口側の圧力を差圧検出器で測定することによ
    りガス組成を検出するガスクロマトグラフ検出器におい
    て、キャリアガスとほぼ同じ流量のメイクアップガスが
    流されるメイクアップガス流路を備え、メイクアップガ
    ス流路の出口にY型コネクタを介してそれぞれリファレ
    ンス用抵抗管及び差圧検出器のリファレンス側に通じる
    リファレンス流路を接続すると共に、これらY型コネク
    タ、検出用抵抗管及び検出流路とY型コネクタ、リファ
    レンス用抵抗管及びリファレンス流路とを同一条件で構
    成し、リファレンス用抵抗管の出口端と検出器用抵抗管
    の出口端とを近接して配置したことを特徴とする差圧式
    ガスクロマトグラフ検出器。
JP2001347232A 2001-11-13 2001-11-13 差圧式ガスクロマトグラフ検出器 Pending JP2003149112A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2447433C2 (ru) * 2010-07-13 2012-04-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Самарский государственный университет" Способ анализа оптических изомеров под действием электрического поля на сорбент и устройство для его осуществления
JP2014119403A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Shimadzu Corp ガスクロマトグラフ装置

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