JP2003148873A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP2003148873A
JP2003148873A JP2001340732A JP2001340732A JP2003148873A JP 2003148873 A JP2003148873 A JP 2003148873A JP 2001340732 A JP2001340732 A JP 2001340732A JP 2001340732 A JP2001340732 A JP 2001340732A JP 2003148873 A JP2003148873 A JP 2003148873A
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JP
Japan
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heating
heating plate
coil
induction
processed
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JP2001340732A
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English (en)
Inventor
Chikahide Fujiyama
周秀 藤山
Satoyuki Ishibashi
智行 石橋
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JTEKT Thermo Systems Corp
Original Assignee
Koyo Thermo Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱プレートの温度ムラを緩和することがで
き、よって被処理物を均一に加熱することができる誘導
加熱装置を提供する。 【解決手段】 加熱プレート3からの輻射熱で被処理物
Wを加熱する誘導加熱装置1において、同芯円状に巻回
された複数のコイル部2a、2bを有する加熱コイル2
により、加熱プレート3を誘導加熱する。さらに、加熱
プレート3に対して、各コイル部2a、2bを独立して
上下移動可能に支持する支持機構4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハやガ
ラス基板などの板状体等を加熱する誘導加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】半導体
や液晶分野では、高速昇降温装置等の加熱装置を用いて
半導体ウェハや液晶パネル用ガラス基板等の被処理物を
熱処理している。ところが、このような加熱装置では、
ハロゲンランプや電気抵抗体等を熱源として用いてお
り、これら熱源での消費電力が大きく、被処理物を効率
よく加熱することができないという問題があった。そこ
で、上記加熱装置に比べて高速昇温及び高効率加熱を行
える誘導加熱装置により、上記被処理物を効率よく熱処
理することが提案されている。
【0003】ところが、上記のような誘導加熱装置で
は、加熱コイルによって加熱プレートを誘導加熱してお
り、加熱コイルによる加熱ムラに起因して加熱プレート
の表面に温度ムラが生じ易かった。それゆえ、従来の誘
導加熱装置を用いて上記被処理物を熱処理した場合、被
処理物が不均一な温度で熱処理されるという問題を生じ
た。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、加熱プレートの温度ムラを緩和することができ、よ
って被処理物を均一に加熱することができる誘導加熱装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の誘導加熱装置
は、複数のコイル部を有する加熱コイルと、前記加熱コ
イルにより誘導加熱される加熱プレートと、前記加熱プ
レートに対して、前記複数の各コイル部を独立して移動
可能に支持する支持機構とを備えることを特徴とするも
のである(請求項1)。
【0006】上記のように構成された誘導加熱装置で
は、支持機構が上記複数のコイル部毎に加熱プレートと
の間の距離を変更することにより、加熱プレートの温度
分布を均一にすることができ、加熱プレートの温度ムラ
を緩和することができる。
【0007】また、上記誘導加熱装置(請求項1)にお
いて、前記加熱プレートからの輻射熱で加熱される被処
理物の温度分布が均一になるように、前記支持機構の移
動を制御する制御部を備えることが好ましい(請求項
2)。この場合、上記温度分布に基づいて、制御部が各
コイル部から加熱プレートまでの距離を自動的に変更す
る。
【0008】以下、本発明の誘導加熱装置を示す好まし
い実施形態について、図面を参照しながら説明する。図
1は、本発明の一実施形態による誘導加熱装置の要部構
成例を示す概略図である。図において、本実施形態の誘
導加熱装置1は、同芯円状に巻回された複数、例えば二
つのコイル部2a、2bを有する加熱コイル2と、この
加熱コイル2に対向する位置に設けられた加熱プレート
3とを備えており、加熱プレート3上に置かれた半導体
ウェハやガラス基板等の被処理物Wを熱処理するように
なっている。また、この誘導加熱装置1には、加熱プレ
ート3に対して、上記各コイル部2a、2bを独立して
移動可能に支持する支持機構4と、加熱プレート3から
の輻射熱で加熱される被処理物Wの温度分布が均一にな
るように、上記支持機構4の移動を制御する制御部5と
が設けられている。
【0009】上記加熱コイル2は二層パンケーキ型と呼
ばれるコイルであり、直径0.1〜0.4mm程度の細
線を撚り線にし、さらに複数の撚り線を束ねたものから
なる上記コイル部2a、2bを互いに所定間隔をおいて
二重に配置したものである。また、これら内側及び外側
のコイル部2a、2bは直列に接続されており、図示し
ない交流電源から高周波の交流電流が供給される。
【0010】上記加熱プレート3は、金属あるいはカー
ボン基体などの輻射率が大きい導電性材料により構成さ
れたものであり、上記加熱コイル2よりも大きい直径を
有する円盤状の板材からなる。この加熱プレート3は、
その中心が加熱コイル2の中心と一致した状態で加熱コ
イル2の上方に配置されており、加熱コイル2からの高
周波磁束によって誘導加熱され、その輻射熱で被処理物
Wを加熱する。また、加熱プレート3は、その板厚等を
調整することにより、熱容量が小さくなるように設定さ
れており、被処理物Wの熱処理時にアンダーシュートや
オーバーシュートを小さくし、高精度な温度制御を実現
できるようになっている。尚、被処理物Wとして半導体
ウェハを処理する場合は、半導体ウェハの汚染を防止す
るために、上記加熱プレート3をカーボン基体に炭化珪
素(SiC)をCVD(化学蒸着法)によりコーティン
グしたものや炭化珪素からなるプレート材により構成す
ることが好ましい。
【0011】上記支持機構4は、図の斜線部及びクロス
ハッチ部にてそれぞれ示す円盤状部材4a及び円環状部
材4bを備えており、これら円盤状部材4a及び円環状
部材4bに上記内側及び外側のコイル部2a、2bをそ
れぞれ別個に搭載できるようになっている。また、この
支持機構4には、円盤状部材4aに連結されたロッド部
材4cと、円環状部材4bに連結された大径部4d1及
びロッド部材4cに近接して設けられた小径部4d2を
有する円筒状部材4dと、モータ等を含み、上記ロッド
部材4c及び円筒状部材4dを互いに独立して図の上下
方向に駆動するための駆動部4eとが設けられている。
上記制御部5は、被処理物Wの温度分布を検出するため
のサーモグラフィや温度センサ等の測定装置(図示せ
ず)に接続されており、その測定装置からの検出信号に
基づき上記駆動部4eを駆動し、各コイル部2a、2b
から加熱プレート3までの距離を自動的に変更して、被
処理物Wの温度分布が均一なものとなるようフィードバ
ック制御する。
【0012】上記のように構成された本実施形態の誘導
加熱装置1では、加熱コイル2の各コイル部2a、2b
に高周波電流が供給されると、加熱プレート3の内部に
は各コイル部2a、2bからの高周波磁束による渦電流
が発生し、この渦電流により発生したジュール熱によっ
て加熱プレート3は加熱され、被処理物Wは加熱プレー
ト3からの輻射熱で加熱される。このとき、制御部5
は、上記検出信号に基づいて、駆動部4eを制御し、各
コイル部2a、2bと加熱プレート3との間の距離を変
更する。
【0013】具体的には、図1にL0にて示す距離を保
って加熱コイル2の各コイル部2a、2bが加熱プレー
ト3を誘導加熱している場合に、制御部5が上記検出信
号から被処理物Wの中心周辺温度が端部周辺温度に比べ
て低いことを検出したとき、制御部5は上記支持機構4
の駆動部4eを動作し、例えば円筒状部材4dを下方に
移動させる。これにより、図2(a)にL1にて示すよ
うに、外側のコイル部2bと加熱プレート3との間の距
離が上記L0より広げられ、コイル部2bに対向する加
熱プレート3の内部部分に発生する渦電流を、コイル部
2aに対向する加熱プレート3の内部部分のものに比べ
て少なくすることができる。この結果、加熱プレート3
の温度分布を均一にすることができる。
【0014】また、制御部5が上記検出信号から被処理
物Wの端部周辺温度が中心周辺温度に比べて低いことを
検出したとき、制御部5は上記支持機構4の駆動部4e
を動作し、例えばロッド部材4cを下方に移動させる。
これにより、図2(b)にL2にて示すように、内側の
コイル部2aと加熱プレート3との間の距離が上記L0
より広げられ、コイル部2aに対向する加熱プレート3
の内部部分に発生する渦電流を、コイル部2bに対向す
る加熱プレート3の内部部分のものに比べて少なくする
ことができる。この結果、加熱プレート3の温度分布を
均一にすることができる。
【0015】以上のように、本実施形態の誘導加熱装置
1では、支持機構4が制御部5からの指示にしたがって
各コイル部2a、2b毎に加熱プレート3との間の距離
を変更することにより、それらのコイル部2a、2bで
誘導加熱される加熱プレート3の温度分布を均一にする
ことができるので、加熱プレート3の温度ムラを緩和す
ることができ、加熱プレート3からの輻射熱で被処理物
Wを均一に加熱することができる。その結果、被処理物
Wの品質及び歩留まりが低下するのを防止することがで
きる。また、コイル部2a、2bと加熱プレート3との
間の各距離を別個に変更することができることから、加
熱プレート3の材質や板厚等が変更されたときでも、加
熱コイル2の巻線の種類やターン数等の仕様を変更する
ことなく、加熱プレート3を均一に加熱し被処理物Wを
均一に熱処理することができる。
【0016】また、本実施形態では、制御部5が上記被
処理物Wの温度分布に基づいて、各コイル部2a、2b
から加熱プレート3までの距離を自動的に変更するの
で、被処理物Wを最適、かつ高速に処理することがで
き、処理品質及び歩留まりを向上することができる。
【0017】尚、上記の説明では、制御部5が被処理物
Wの温度分布の検出信号に基づいて、支持機構4を駆動
する構成について説明したが、本発明は複数のコイル部
を有する加熱コイル2に対して、各コイル部を独立して
移動可能に支持する支持機構4を備えたものであればよ
く、各コイル部と加熱プレート3との間の距離を変更し
て加熱プレート3、ひいては被処理物Wを均一に加熱す
ることができるものであれば何等限定されない。具体的
には、被処理物Wをロット単位で処理する場合などで
は、その被処理物Wの熱処理を試験的に行い、当該被処
理物Wを均一に加熱することができる、処理開始からの
経過時間に伴う各コイル部2a、2bの加熱プレート3
までの距離の変更データを制御部5内に設けられたメモ
リに予め格納し、制御部5がその変更データに基づき支
持機構4を制御し、コイル部2a、2b毎に加熱プレー
ト3までの距離を変更し、被処理物Wを熱処理する構成
でもよい。
【0018】また、上記の説明以外に、加熱コイル2に
供給される電力量を検出する電力計を制御部5に接続
し、制御部5が電力計からの検出信号に基づいて、供給
電力が比較的小さい高温均熱時と、この均熱時より相当
大きい電力を供給する必要がある昇温時とを判別し、こ
の判別結果(つまり、供給電力の変化)に基づき各コイ
ル部2a、2bの加熱プレート3までの距離を変更し、
加熱プレート3及び被処理物Wを均一に加熱する構成で
もよい。また、上記ロッド部材4cの外周面及び小径部
4d2の内周面に互いに噛み合うネジ連結機構を設ける
ことにより、ロッド部材4c及び円筒状部材4dを互い
に独立して上下方向に移動可能として各コイル部2a、
2bと加熱プレート3との間の距離を変更する構成でも
よく、このように構成した場合は制御部5及び駆動部4
eを割愛することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の誘導加熱装置によれば、上記
複数のコイル部を有する加熱コイルに対して、支持機構
が各コイル部毎に加熱プレートとの間の距離を変更する
ので、それらのコイル部により誘導加熱される加熱プレ
ートの温度分布を均一にすることができ、加熱プレート
の温度ムラを緩和することができる。その結果、被処理
物を均一に加熱することができ、さらには被処理物の品
質及び歩留まりが低下するのを防止することができる。
【0020】また、請求項2の誘導加熱装置によれば、
上記被処理物の温度分布が均一になるように、制御部が
各コイル部から加熱プレートまでの距離を自動的に変更
するので、被処理物を最適、かつ高速に処理することが
でき、処理品質及び歩留まりを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による誘導加熱装置の要部
構成例を示す概略図である。
【図2】(a)は図1に示した外側のコイル部を下げた
状態の概略図であり、(b)は同図に示した内側のコイ
ル部を下げた状態の概略図である。
【符号の説明】
1 誘導加熱装置 2 加熱コイル 2a、2b コイル部 3 加熱プレート 4 支持機構 5 制御部 W 被処理物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K056 AA09 BB07 CA18 FA04 4K063 AA05 AA12 BA12 CA03 FA31 FA36 FA48

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のコイル部を有する加熱コイルと、 前記加熱コイルにより誘導加熱される加熱プレートと、 前記加熱プレートに対して、前記複数の各コイル部を独
    立して移動可能に支持する支持機構とを備えたことを特
    徴とする誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】前記加熱プレートからの輻射熱で加熱され
    る被処理物の温度分布が均一になるように、前記支持機
    構の移動を制御する制御部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の誘導加熱装置。
JP2001340732A 2001-11-06 2001-11-06 誘導加熱装置 Pending JP2003148873A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009238773A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ウェハ熱処理装置における温度計測方法、並びに温度制御方法
JP2012521531A (ja) * 2009-03-24 2012-09-13 フレニ ブレンボ エス.ピー.エー. 誘導炉及び浸透方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009238773A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ウェハ熱処理装置における温度計測方法、並びに温度制御方法
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