JP2003147434A - コネクションロッドの製造方法。 - Google Patents

コネクションロッドの製造方法。

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JP2003147434A JP2001349633A JP2001349633A JP2003147434A JP 2003147434 A JP2003147434 A JP 2003147434A JP 2001349633 A JP2001349633 A JP 2001349633A JP 2001349633 A JP2001349633 A JP 2001349633A JP 2003147434 A JP2003147434 A JP 2003147434A
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Shinichiro Kato
進一郎 加藤
Yutaka Kurebayashi
豊 紅林
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱間鍛造によって一体鍛造した後、形状矯正
のための冷間コイニング(冷間加工)を行い、その後破
断分離するコンロッドの製造方法において、Iセクショ
ン部の耐力および疲労強度を向上させることができるコ
ンロッドの製造方法を提供すること。 【解決手段】 重量%で、C:0.20〜0.70%、
Si:0.05〜2.00%、Mn:0.10〜2.0
0%、P:0.01〜0.20%、Cr:0.05〜
1.00%、V:0.50%以下およびN:0.01〜
0.03%を含有し、残部Feおよび不可避不純物から
なるコンロッド用非調質鋼を素材として熱間鍛造によっ
てコンロッド粗成形体に成形し、このコンロッド粗成形
体に形状矯正のための冷間コイニングをIセクション部
に加えた後、時効処理をすることを特徴とする破断分離
が容易であり、かつIセクション部の耐力および疲労強
度が優れたコネクションロッドの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクションロッ
ドの製造方法、詳細には破断分離が容易であって、かつ
Iセクション部が高耐力および高疲労強度を有するコネ
クションロッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン用のコネクションロッド
(以下「コンロッド」という。)は、最終形状に一体鍛
造後、必要に応じて仕上げの機械加工をした後、機械加
工によって二個に分離して製造されていた。しかし、上
記従来のコンロッドの製造方法は、切断部分に切り代と
して余分な材料を要するとともに切断後分離面を切削加
工または研磨等によって仕上げをする必要があり、多大
な時間の浪費と価格の上昇をもたらしていた。
【0003】これらの問題を解決する一方法として、粉
末焼結鍛造によって製造する方法が提案されているが、
粉末焼結鍛造プロセスが複雑なプロセスであるため、生
産性を阻害し、コストの低下にならなかった。
【0004】そこで、これらの問題を解決する一方法と
して、熱間鍛造によって一体鍛造した後、破断分離する
方法が提案され、破断分離が容易な熱間鍛造用非調質鋼
が開発されてきた(特開平8−291373号公報、特
開平9−3589号公報、特開平9−176787号公
報、特開平10−219389号公報参照)。これらの
破断分離が容易な熱間鍛造用非調質鋼を使用すると、上
記切断法における欠点が解消され、コンロットが短時間
にかつ安価に製造されるようになってきた。
【0005】一方、上記コンロッドの製造方法において
は、熱間鍛造によって一体鍛造した後、コンロッドのI
セクション部(図3参照)の形状を矯正するために一般
に冷間コイニングという冷間加工が行われているが、こ
のような冷間コイニングを行うと、コンロッドにおいて
最も強度が要求されるIセクション部の耐力および疲労
強度が低下するという問題点があった。すなわち、コン
ロッドのIセクション部の形状を矯正するために冷間コ
イニングをすると多量の可動転位部が導入されるが、こ
のように多量の可動転位が導入されたコンロッドでは、
わずかな外力で可動転位が活動して塑性変形が生じる。
このため、耐力が著しく低下し、微小領域での転位の往
復運動によって生じる疲労の初期段階、つまり疲労き裂
の発生が加速されて疲労強度も低下するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱間鍛造に
よって一体鍛造した後、形状矯正のための冷間コイニン
グを行い、その後破断分離するコンロッドの製造方法に
おいて、Iセクション部(最小断面部も含む)の耐力お
よび疲労強度を向上させるコンロッドの製造方法を提供
することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、熱間鍛造によって一体鍛造した
後、、形状矯正のための冷間コイニングを行ったものの
耐力および疲労強度を向上さる方法について鋭意研究し
ていたところ、冷間コイニングによって多量に導入され
た可動転位を固定すれば、耐力および疲労強度が向上す
ること、可動転位を固定する手段として冷間コイニング
の加工率およびその後の時効処理条件を制御することに
より耐力および疲労強度を向上することができること等
の知見を得た。本発明は、これらの知見に基づいて発明
をされたものである。
【0008】すなわち、本発明の破断分離が容易であ
り、かつIセクション部の耐力および疲労強度が優れた
コンロッドの製造方法においては、C:0.20〜0.
70%、Si:0.05〜2.00%、Mn:0.10
〜2.00%、P:0.01〜0.20%、Cr:0.
05〜1.00%、V:0.50%以下およびN:0.
01〜0.03%を含有し、残部Feおよび不可避不純
物からなるコンロッド用非調質鋼を素材として熱間鍛造
によりコンロッド粗成形体に成形し、このコンロッド粗
成形体に形状矯正のための加工率3〜50%等の冷間コ
イニングをIセクション部に加えた後、200〜600
℃等で時効処理をすることである。
【0009】また、本発明の破断分離が容易であり、か
つIセクション部の耐力および疲労強度が優れたコンロ
ッドの製造方法においては、C:0.20〜0.70
%、Si:0.05〜2.00%、Mn:0.10〜
2.00%、P:0.01〜0.20%、Cr:0.0
5〜1.00%、V:0.50%以下およびN:0.0
1〜0.03%を含有し、更にPb:0.30%以下、
S:0.20%以下、Te:0.30%以下、Ca:
0.01%以下およびBi:0.30%以下のうちの1
種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純
物からなるコンロッド用非調質鋼を素材として熱間鍛造
によりコンロッド粗成形体に成形し、このコンロッド粗
成形体に形状矯正のための加工率3〜50%等の冷間コ
イニングをIセクション部に加えた後、200〜600
℃等で時効処理することである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明のコンロッドの製造
方法において成分組成を上記のように特定している理由
を説明する。 C:0.20〜0.70% Cは、コンロッドの強度を高くするので、そのために含
有させる元素である。その効果を得るためには0.20
%以上、好ましくは0.30%以上含有させる必要があ
るが、多くなると硬さが高くなり過ぎて被削性を低下さ
せるので、上限を0.70%、好ましくは0.55%と
する。
【0011】Si:0.05〜2.00% Siは、鋼溶製時において脱酸および脱硫をするととも
に、フェライト中に固溶してフェライトの強度を有効に
向上させ、また硬さおよび引張強さを高くすることなく
疲労強度を高めるので、それらのために含有させる元素
である。それらの効果を得るためには0.05%以上、
好ましくは0.55%以上含有させる必要があるが、多
くなると硬さが高くなり過ぎて被削性を低下させるとと
もに熱間加工性を劣化させるので、上限を2.00%、
好ましくは1.60%とする。
【0012】Mn:0.10〜2.00% Mnは、鋼溶製時において脱酸および脱硫をするととも
に、疲労強度を高くするので、それらのために含有させ
る元素である。それらの効果を得るためには0.10%
以上、好ましくは0.75%以上含有させる必要がある
が、多くなるとパーライトの面積率を増加させ、硬さを
低下させるので、上限を2.00%、好ましくは1.6
0%とする。
【0013】P:0.01〜0.20% Pは、粒界へ偏析することによって靱性を低下させる元
素であるので、含有量を低くするのが一般的であるが、
破断分離を行う本発明においては、脆性破面率を高め、
破断面の密着性を向上させるのに有効であるので、その
ために含有させる元素である。その効果を得るためには
0.01%以上、好ましくは0.03%以上合有させる
必要があるが、多量に添加してもその効果が飽和するう
え、硬さが高くなり過ぎて被削性を低下させるので、上
限を0.20%、好ましくは0.08%とする。
【0014】Cr:0.05〜1.00% Crは、パーライト部の靱性を高めて疲労強度を有効に
向上させるので、そのために含有させる元素である。そ
の効果を得るためには0.05%以上、好ましくは0.
16%以上含有させる必要があるが、多くなるとパーラ
イト部の靱性が高くなるため、破断分離の際に破断面の
塑性変形が大きくなり、そのために密着性が低下するの
で、上限を1.00%、好ましくは0.74%にする。
【0015】V:0.50%以下 Vは、CやNと化合して微細な炭窒化物を形成し、鍛造
後の強度を高くするので、そのために含有させる元素で
ある。その効果を得るためには、0.06%以上含有さ
せるのが好ましいが、多くなると効果が飽和し、さらに
被削性を低下させるので、上限を0.50%、好ましく
は0.40%とする。
【0016】N:0.01〜0.03% Nは、冷間コイニング後の人工時効や使用環境下での自
然時効によって可動転位を固着し、比例限度(耐力)や
疲労強度を向上させるので、それらのために含有させる
元素である。それらの効果を得るためには0.01%以
上、好ましくは0.015%以上含有させる必要がある
が、多量に含有してもそれらの効果が飽和するので、上
限を0.03%とする。
【0017】Pb:0.30%以下、S:0.20%以
下、Te:0.30%以下、Ca:0.01%以下、B
i:0.30%以下 Pb、S、Te、CaおよびBiは、被削性を向上させ
るので、そのために含有させる元素であるが、上記上限
を超えると熱間加工性および疲労限度を低下させるの
で、その含有量を上記のとおりとする。なお、本発明の
コンロッドの製造方法に用いる用非調質鋼は、不純物と
してCu:0.30%以下、Ni:0.25%以下、M
o:0.05%以下、s−Al:0.045%以下およ
びO:0.005%以下が許容される。
【0018】次に、本発明のコンロッドの製造方法にお
ける冷間コイニングおよび時効処理について説明する。
冷間コイニングは、通常形状を矯正するために行う冷間
加工であるが、本発明では単に形状を矯正するためだけ
に行うのではなく、冷間コイニングする前より耐力およ
び疲労強度を高くするために行うものである。この冷間
コイニングの加工率は、本発明の好ましい例では、3〜
50%である。加工率が3%より低いと、形状の矯正が
十分行えないとともに表3および図1に示すように時効
処理後の耐力および疲労強度が十分向上しないので、冷
間コイニングの加工率を3%以上とするのが好ましい。
また50%を超えると耐力および疲労強度が最高よりや
や低下し始めるとともに、加工率が高くなると鍛造割れ
が多くなるので、上限を50%とするのが好ましい。
【0019】時効処理は、人工時効および自然時効によ
って上記冷間コイニング後に耐力および疲労強度を回復
させ、更に向上させるために行うものであり、本発明の
好ましい例では、200〜600℃で行うことである。
表4および図2に示すように200℃より低いと耐力お
よび疲労強度が殆ど向上しないので、200℃以上にす
る必要がある。また600℃を超えるとV炭窒化物の粗
大化等により耐力および疲労強度が急激に低下するの
で、上限を600℃とするのが好ましい。
【0020】次に、本発明のコンロッドの製造方法にお
ける製造工程について説明する。本発明のコンロッドの
製造方法における製造工程の一実施例は、成分調整され
たコンロッド用鋼材を所定の長さに切断した後加熱し、
熱間鍛造によって粗成形体に成形し、この粗成形体に形
状矯正のための冷間コイニングをIセクション部に加え
た後、耐力および疲労強度を向上させるための時効処理
をし、部分機械加工をし、その後本体部と大端キャップ
を分離し、仕上げ機械加工をして製品とすることであ
る。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。 実施例1 下記表1に示す成分組成の本発明例及び比較例の各鋼を
溶製した後造塊し、熱間鍛造を行って50mm角の鍛造
素材とし、これを1200℃で60分間加熱保持した
後、直径22mmの丸棒に熱間鍛造を行い、適当な間隔
をおいて配置し、そのまま室温まで冷却した。次いで上
記丸棒から15mm角の供試材を切り出し、コンロッド
のIセクション部に加える冷間コイニングに対応するも
のとして10%の冷間加工を施した後、温度300℃で
30分間の時効処理を行った。その後この時効処理を行
った供試材から試験片を切り出して下記方法で硬さ、破
断伸び、疲れ限度、0.01%耐力および被削性を表す
ドリル加工能率の試験を行った。その結果を下記表2に
示す。なお、本発明例及び比較例の各鋼には、下記表1
に示す成分組成の他に鋼に通常含まれるCu:0.30
%以下、Ni:0.25%以下、Mo:0.05%以
下、s−Al:0.045%以下およびO:0.005
%以下の不純物が含まれている。
【0022】
【表1】
【0023】硬さは、上記コイニングに対応する冷間加
工後の各試験片の中心部におけるロックウエル硬度計の
Cスケールで測定した。破断伸びは、破断分離性の指標
として求めたもので、平行部直径8mm、切欠き底半径
0.2mm、切欠き深さ1mmの切欠き試験片を用い、
室温で、引張速度10m/sec で引張って破断させたと
きの切欠き試験片の永久変形量を測定した。
【0024】疲れ限度は、回転曲げ疲労試験機によって
測定した。0.01%耐力は、金属材料引張試験方法に
よって測定した。0.01%耐力としたのは、冷間加工
における可動転位の影響を明らかにするためである。ド
リル加工能率は、供試材の被削性を評価するためのもの
で、工具:SKH51、送り:0.1mm/rev 、穴深
さ:19mm、切削油:なし、工具寿命測定:切削不能
の条件で測定し、本発明例 No.2を100とした場合
の相対的評価とした。
【0025】
【表2】
【0026】表2の結果によると、本発明例は、硬さが
20.1〜33.4HRC、破断伸びが0.04〜0.
21%、疲れ限度が506〜744MPa、0.01%
耐力が640〜954MPa、ドリル加工能率が66〜
179であった。これに対して、C含有量が本発明より
少ない比較例 No.1は、ドリル加工能率が本発明例と同
等またはやや優れているが、硬さが低いため、破断伸び
が大きく破断分離用の鋼材には適していないことを示し
ている。また疲れ限度および0.01%耐力が本発明例
より低くなっている。
【0027】C含有量が本発明より多い比較例 No.2
は、本発明例より硬さが高いため、ドリル加工能率が低
くなっている。また疲れ限度および0.01%耐力も低
くなっている。Si含有量が本発明より多い比較例 No.
3は、本発明例より破断伸びが小さく、疲れ限度および
0.01%耐力がやや高めであるが、本発明例より硬さ
が高いため、ドリル加工能率が大幅に低くなっている。
Mn含有量が本発明より多い比較例 No.4は、本発明例
より破断伸びが大きく破断分離用の鋼材には適していな
いことを示している。また本発明例より硬さが高いた
め、ドリル加工能率が大幅に低くなっている。
【0028】Cr含有量が本発明より多い比較例 No.5
は、本発明例より破断伸びが大きく破断分離用の鋼材に
は適していないことを示している。また本発明例より硬
さが高いため、ドリル加工能率が大幅に低くなってい
る。P含有量が本発明より少ない比較例 No.6は、本発
明例より破断伸びが著しく大きく破断分離用の鋼材には
適していないことを示している。V含有量が本発明より
多い比較例 No.7は、本発明例より疲れ限度および0.
01%耐力が高いが、硬さが高いためドリル加工能率が
大幅に低くなっている。N含有量が本発明より少ない比
較例 No.8は、本発明例より疲れ限度および0.01%
耐力が低くなっている。
【0029】S含有量が本発明より多い比較例 No.9
は、本発明例より疲れ限度および0.01%耐力が低く
なっている。SおよびPb含有量が本発明より多い比較
例 No.9は、本発明例より疲れ限度および0.01%耐
力が低くなっている。
【0030】実施例2 上記実施例1の本発明例 No.2の供試材に温度500℃
で30分間の時効処理を行ったもの、およびコンロッド
のIセクション部に加える冷間コイニングに対応するも
のとして2〜60%の冷間加工を施した後、温度500
℃で30分間の時効処理を行ったものから試験片を切り
出し、上記方法で0.01%耐力および疲れ限度の試験
を行った。その結果を下記表3および図1に示す。
【0031】
【表3】
【0032】表3および図1の結果から、冷間加工を3
%以上行うと熱間鍛造ままより0.01%耐力および疲
れ限度が高くなるが、50%を超えるとこれらが飽和
し、やや低下するようになることが分かる。
【0033】実施例3 上記実施例1の本発明例 No.2の供試材のまま(熱間鍛
造のままのもの)、この供試材にコンロッドのIセクシ
ョン部に加える冷間コイニングに対応するものとして1
0%の冷間加工を施したまま、10%の冷間加工を施し
た後、温度100℃〜700℃で30分間の人工時効処
理および180℃(燃焼エンジン内の使用環境に相当す
る温度)で10〜300分間の自然時効処理に相当すの
時効処理を行ったものから試験片を切り出して上記方法
で0.01%耐力および疲れ限度の試験を行った。その
結果を下記表4および図2に示す。
【0034】
【表4】
【0035】表4および図2の結果から、人工時効処理
では、0.01%耐力および疲れ限度が200℃を超え
ると熱間鍛造ままより高くなるが、600℃を超えると
急激に低下し、700℃になると熱間鍛造ままより低く
なることが分かる。また、自然時効では、0.01%耐
力および疲れ限度が100分を越えると熱間鍛造ままよ
り高くなることが分かる。
【0036】
【効果】本発明のコンロッドの製造方法は、上記構成に
したことにより、Iセクション部の耐力および疲労強度
が優れたコンロッドが得られるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2の結果における冷間加工率と0.01
%耐力および疲れ限度との関係を示すグラフである。
【図2】実施例3の結果における時効処理温度と0.0
1%耐力および疲れ限度との関係を示すグラフである。
【図3】Iセクション部を説明するための一体鍛造した
コンロッドの斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J033 AA04 AB03 AC01 4K032 AA03 AA05 AA06 AA08 AA11 AA12 AA16 AA17 AA21 AA27 AA28 AA29 AA31 AA32 AA34 AA36 CB00 CG00 CH04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で(以下同じ)、C:0.20〜
    0.70%、Si:0.05〜2.00%、Mn:0.
    10〜2.00%、P:0.01〜0.20%、Cr:
    0.05〜1.00%、V:0.50%以下およびN:
    0.01〜0.03%を含有し、残部Feおよび不可避
    不純物からなるコネクションロッド用非調質鋼を素材と
    して熱間鍛造によってコネクションロッド粗成形体に成
    形し、このコネクションロッド粗成形体に形状矯正のた
    めの冷間コイニングをIセクション部に加えた後、時効
    処理をすることを特徴とする破断分離が容易であり、か
    つIセクション部の耐力および疲労強度が優れたコネク
    ションロッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 C:0.20〜0.70%、Si:0.
    05〜2.00%、Mn:0.10〜2.00%、P:
    0.01〜0.20%、Cr:0.05〜1.00%、
    V:0.50%以下およびN:0.01〜0.03%を
    含有し、更にPb:0.30%以下、S:0.20%以
    下、Te:0.30%以下、Ca:0.01%以下およ
    びBi:0.30%以下のうちの1種または2種以上を
    含有し、残部Feおよび不可避不純物からなるコネクシ
    ョンロッド用非調質鋼を素材として熱間鍛造によってコ
    ネクションロッド粗成形体に成形し、このコネクション
    ロッド粗成形体に形状矯正のための冷間コイニングをI
    セクション部に加えた後、時効処理をすることを特徴と
    する破断分離が容易であり、かつIセクション部の耐力
    および疲労強度が優れたコネクションロッドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記冷間コイニングが加工率3〜50%
    の冷間加工であることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の破断分離が容易であり、かつIセクション部
    の耐力および疲労強度が優れたコネクションロッドの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 上記時効処理が200〜600℃で行う
    時効処理であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のうちのいずれか1項記載の破断分離が容易であり、
    かつIセクション部の耐力および疲労強度が優れたコネ
    クションロッドの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7387691B2 (en) 2003-08-27 2008-06-17 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Hot forged non-heat treated steel for induction hardening
KR101053398B1 (ko) * 2004-06-09 2011-08-01 엘지전자 주식회사 밀폐형 압축기의 커넥팅로드 및 그 제작방법
CN115213646A (zh) * 2022-07-26 2022-10-21 陕西法士特齿轮有限责任公司 一种非调质钢取力器连接轴及其加工方法

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