JP2003147294A - 粘着部材及びその製造方法 - Google Patents

粘着部材及びその製造方法

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JP2003147294A JP2001343117A JP2001343117A JP2003147294A JP 2003147294 A JP2003147294 A JP 2003147294A JP 2001343117 A JP2001343117 A JP 2001343117A JP 2001343117 A JP2001343117 A JP 2001343117A JP 2003147294 A JP2003147294 A JP 2003147294A
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Tsuneyuki Amano
恒行 天野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低速領域から高速領域にかけての剥離速度にお
いて軽剥離を達成し、かつ長期保存後もその軽剥離性を
安定に維持する非シリコーン系剥離剤使用の粘着部材を
得ること。 【解決手段】ポリエチレンとエチレン・α−オレフィン
共重合体の混合物からなる剥離層(1)と、基材(2)
で支持した粘着層(3)とを接着させた後、40〜75
℃の雰囲気下で6時間以上エージングさせて、前記の粘
着層をその支持基材と共に2m/分の速度で180度ピ
ールした場合に、その剥離に要する力を0.5〜5N/
50mmに制御する粘着部材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、シリコーン系剥離剤等の
シリコーン成分の使用が不適当な精密電子分野などに好
適な粘着部材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープやラベル等の粘着部材は、精
密電子分野にても広く使用されている。斯かる粘着部材
の形態は、基材の片面に粘着層を設け、他面に剥離層を
設けて巻回体とした粘着テープや、基材に設けた粘着層
を剥離層を介して剥離ライナーでカバーしたラベルなど
の形態が一般的である。また剥離層としては、シリコー
ン系剥離剤を使用するとシリコーンによる二次汚染等の
懸念があるため、非シリコーン系の剥離剤が用いられて
いる。
【0003】従来、前記した非シリコーン系の剥離剤と
しては、エチレン・α−オレフィンの如きポリオレフィ
ンエラストマー又はそれとポリエチレン若しくはその他
の熱可塑性樹脂の混合物からなるものが知られていた
(特開昭55−65281号公報、特開昭55−804
79号公報、特開平6−155687号公報)。これら
は、低密度ポリエチレン単独使用の剥離剤(特公昭51
−20205号公報)による、剥離に要する力が大きい
こと(重剥離)、剥離性能が低くて糊残りが発生するこ
との改善を図ったものである。
【0004】しかしながら、改善効果が不十分であり、
0.5m/分以下の低速領域の剥離速度では剥離に要す
る力が十分に小さくて軽剥離が達成されているものの、
1m/分以上の高速領域の剥離速度下では重剥離とな
り、かつ滑らかな剥離が困難となる問題点があった。斯
かる問題は、常温〜30℃程度の雰囲気下に長時間放置
された場合にさらに顕著に現れる。重剥離や滑らかな剥
離が困難となる問題は、実用的な剥離速度で剥がせなか
ったり、剥がし難くなったり、あるいは滑らかな剥離の
中断で粘着部材に皺等が発生したり、剥離音が大きくて
騒音となるなどの不都合の原因となる。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、低速領域から高速領域
にかけての剥離速度において軽剥離を達成し、かつ長期
保存後もその軽剥離性を安定に維持する非シリコーン系
剥離剤使用の粘着部材を得ることを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、ポリエチレンとエチレン
・α−オレフィン共重合体の混合物からなる剥離層と、
基材で支持した粘着層とを接着させた後、40〜75℃
の雰囲気下で6時間以上エージングさせて、前記の粘着
層をその支持基材と共に2m/分の速度で180度ピー
ルした場合に、その剥離に要する力を0.5〜5N/50
mmに制御することを特徴とする粘着部材の製造方法を提
供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、低速領域から高速領域
にかけての剥離速度において軽剥離を達成でき、かつ長
期保存後もその軽剥離性を安定に維持する非シリコーン
系剥離剤使用の粘着部材を得ることができる。上記した
ように当該剥離層は、剥離速度依存性が大きくて高速剥
離領域では重剥離となることを、これまでは回避するこ
とができなかったが、前記した特定の温度雰囲気下でエ
ージングする操作で、高速剥離領域での軽剥離を達成し
た上に、常温〜30℃程度の通常の保存条件下での数ヶ
月間の長期放置にてもその軽剥離性が維持されて、保存
性までもが改善されることは予想外のことであった。
【0008】
【発明の実施形態】本発明による製造方法は、ポリエチ
レンとエチレン・α−オレフィン共重合体の混合物から
なる剥離層と、基材で支持した粘着層とを接着させた
後、40〜75℃の雰囲気下で6時間以上エージングさ
せて、前記の粘着層をその支持基材と共に2m/分の速
度で180度ピールした場合に、その剥離に要する力を
0.5〜5N/50mmに制御した粘着部材を得るものであ
る。
【0009】前記した粘着部材の例を図1、図2に示し
た。図1は、剥離層と粘着層を基材を介し一体的に有し
て、粘着テープ等として利用する場合などに代表される
形態を示したものである。これは、ポリエチレンとエチ
レン・α−オレフィン共重合体の混合物からなる剥離層
1を基材2の片面に有し、かつ基材2の他面に粘着層3
を有してなる。通例、粘着層3を自背面の剥離層2に接
着して巻回体とした形態などで利用される。従ってこの
場合には、巻回体とした形態で前記したエージング処理
を施すことができる。
【0010】一方、図2は、基材6の表面にポリエチレ
ンとエチレン・α−オレフィン共重合体の混合物からな
る剥離層1を有し、その剥離層の上に、別基材4の上に
粘着層5を有する粘着シートをその粘着層を介して接着
した形態を有する粘着部材の例を示したものである。斯
かる剥離層と粘着層を別体に分離できる形態は、ラベル
基材やラベル等として使用する粘着シート(4、5)を
剥離ライナー(1、6)で支持して利用する場合などに
代表される形態である。従ってこの場合には、剥離層に
粘着層を接着した状態で前記したエージング処理を施す
ことができる。
【0011】なお粘着部材は、前記の例に限定されず、
基材の片面だけでなく、両面に粘着層を有するものであ
ってもよい。その場合、両面にポリエチレンとエチレン
・α−オレフィン共重合体の混合物からなる剥離層を有
するセパレータないし剥離ライナーを用いて、巻戻しが
容易な巻回体などとすることができる。従って粘着部材
は、粘着テープ、両面粘着テープ、表面保護シート、ラ
ベルシートなどで代表される従来の粘着部材に準じた形
態を有するものとして形成することができる。
【0012】剥離層は、シリコーンフリーの達成を目的
にポリエチレンとエチレン・α−オレフィン共重合体の
混合物にて形成される。ポリエチレンとしては、高密度
や中密度や低密度のものなどの適宜なものを用いること
ができ、特に限定はない。就中、目的とする剥離性能の
点より、平均分子量が1万以上、就中1.2万〜150
万、特に1.5万〜100万で、密度が0.91〜0.
97g/cmのポリエチレンが好ましく用いられる。
【0013】一方、エチレン・α−オレフィン共重合体
としても、例えばエチレン・プロピレン共重合体やエチ
レン・1−ブテンランダム共重合体などの適宜なものを
用いることができ、特に限定はない。就中、目的とする
剥離性能の点より、密度が0.80〜0.90g/cm
で、ASTM D−746に準拠した試験による脆化温
度が−70℃以下であり、かつ示差熱分析による融点が
80℃以下のエチレン・α−オレフィン共重合体が好ま
しく用いられる。
【0014】剥離層を形成するポリエチレンとエチレン
・α−オレフィン共重合体の組成比は、目的とする剥離
性能の点より、ポリエチレン/エチレン・α−オレフィ
ン共重合体の重量比に基づいて、95/5〜20/8
0、就中90/10〜50/50が好ましい。エチレン
・α−オレフィン共重合体の重量比率が5%未満では十
分な剥離性能が得られない場合があり、80%を超える
と剥離層の皮膜強度や耐熱性に乏しい場合がある。
【0015】剥離層は、20〜500μmの厚さを有す
るフィルムとして基材兼用のものとして得ることもでき
るが、一般には剛性や強度の向上等を目的に、図例の如
く基材にて支持される。上記した一体型の粘着テープ
や、分離別体型の剥離ライナーないしセパレータなどの
場合には、剥離層を基材で支持した形態が好ましい。
【0016】基材で支持した剥離層の形成は、例えば溶
液や溶融液としたものを基材に塗工して皮膜化する方
式、フィルムとしたものを基材に融着する方式、基材を
形成するプラスチックと共に共押出成形方式等にてラミ
ネートフィルムを形成する方式などの適宜な方式で行う
ことができる。その場合、剥離層の厚さについては、特
に限定はなく適宜に決定できる。一般には安定した剥離
層の形成性や薄膜化などの点より1〜100μm、就中
5〜50μm、特に10〜40μmとされる。
【0017】剥離層や粘着層を支持する基材としては、
各種のプラスチックからなるフィルムやシート、紙や
布、不織布や金属箔、ネットや発泡体、それらのラミネ
ート体などの適宜な薄葉体を用いることができ、従来の
粘着部材おける基材のいずれも用いうる。また基材は、
導電体層や磁性体層を有して、又は/及び導電粉や磁性
粉を含有して高周波を介し誘導加熱できるものなどであ
ってもよい。
【0018】精密電子分野の如くシリコーンの関与が不
適当な用途では、紙紛も不適当となることが多いことよ
り、斯かる用途等で好ましく用いうる基材は、ポリエス
テルやポリアミド、ポリプロピレンや高密度ポリエチレ
ン、ポリイミドなどの各種のプラスチックからなるフィ
ルムが好ましく用いられる。基材の厚さは、適宜に決定
しうるが、一般には500μm以下、就中5〜300μ
m、特に10〜250μmとされる。
【0019】図2に例示の如く、粘着シートと剥離ライ
ナーなどとして分離別体型の粘着部材とされる場合、粘
着シートにおける基材と剥離ライナーにおける基材は、
同じ種類のものであってもよいし、異なる種類のもので
あってもよい。また、その粘着シートがラベル基材であ
る場合には、熱転写方式によりインク情報を定着できる
基材であることが好ましい。
【0020】前記したインク定着性の基材としては、例
えば前記したプラスチックフィルムや紙の如く、従来の
ラベルに準じた適宜な基材を用いうる。熱転写方式によ
れば必要なインク情報を現場等にてその内容を変えなが
ら随時に印刷して、臨機にラベルを発行できる利点など
がある。なお剥離層や粘着層を設ける基材の面には、必
要に応じてアンカーコートやコロナ放電処理、クロム酸
処理やオゾン暴露、火炎暴露や高圧電撃暴露、イオン化
放射線処理等の、密着力の向上等を目的とした適宜な表
面処理を施すことができる。
【0021】また剥離層を支持する基材をポリプロピレ
ンで形成する場合には、剥離層の形成材とポリプロピレ
ンを共押出成形してラミネートフィルムを得る方式が、
剥離層と基材との密着力や、製造効率の点などより好ま
しい。その場合、ポリプロピレンフィルム層の厚さは、
5〜50μm厚の剥離層に対して、30〜120μmが好
ましい。
【0022】粘着部材における粘着層の形成には例えば
ゴム系やアクリル系、ビニルアルキルエーテル系やポリ
エステル系、ポリアミド系やウレタン系などの適宜なポ
リマーの1種又は2種以上をベースポリマーとする各種
の粘着剤を用いることができる。従って紫外線硬化型や
ホットメルト型や熱時感圧型等の粘着剤なども用いるこ
とができる。粘着剤は、必要に応じ架橋剤や粘着性付与
剤、可塑剤や充填剤、老化防止剤などの適宜な添加剤を
配合したものなどであってもよい。
【0023】就中、シリコーン成分の回避や剥離性能等
の点よりは、炭素数が20以下のアルキル基を有するア
クリル酸やメタクリル酸等のエステルからなる(メタ)
アクリル酸系アルキルエステルの1種又は2種以上を用
いて、必要に応じ凝集力や耐熱性や架橋性等のバルク特
性の調節などを目的に適宜な他モノマーの1種又は2種
以上を共重合したアクリル系ポリマーをベースポリマー
とするアクリル系粘着剤などが好ましく用いうる。
【0024】粘着層の形成は、例えばドクターブレード
法やグラビア印刷法などの適宜な方式にて基材上に粘着
剤を塗布する方式や、それに準じてセパレータ等の上に
形成した粘着層を基材上に移着する方式などの適宜な方
式にて行うことができる。粘着層の厚さは、使用目的な
どに応じて適宜に決定しうるが、一般には500μm以
下、就中1〜300μm、特に5〜100μmとされる。
なお粘着層は、バルク特性の調節などを目的に電子線照
射による架橋処理などの適宜な処理が施されたものであ
ってもよい。
【0025】本発明による粘着部材は、剥離層に接着さ
せた粘着層をその支持基材と共に2m/分の速度で18
0度ピールした場合に、その剥離に要する力(剥離力)
を0.5〜5N/50mmに制御したものである。斯かる剥
離力の達成は、例えば剥離層と粘着層とを接着させた状
態で40〜75℃の雰囲気下で6時間以上エージングさ
せることにより行うことができる。
【0026】エージング温度が40℃未満では高速剥離
領域での軽剥離化及びその剥離性能の長期保存後の維持
が達成されない。また75℃を超えると逆に重剥離化が
進行する。エージングによる効果は、エージング開始1
時間程度より発現し始め、6時間で満足できる状態に到
達する。安定した効果を達成する点より好ましいエージ
ング時間は、10時間以上、就中15時間以上、特に2
0時間以上である。なおエージング時間の上限について
は特に限定はないが、生産効率等の点より120時間以
内が好ましい。
【0027】従って前記のエージング処理は、粘着層の
架橋促進や剥離層との密着状態の安定化を目的に実施さ
れることのある従来処理とは、その温度範囲が大きく相
違して別のものである。すなわち当該従来処理では、本
発明が目的とする高速剥離領域での軽剥離や長期保存性
が達成されない。
【0028】本発明による粘着部材は、例えばラベルや
ステッカー、シールやワッペン、伝票や掲示板、包装テ
ープや表面保護材、粘着テープなどの各種の目的で、商
業用途や工業用途、農業用途や医療用途、光学用途や事
務用途、家庭用途などの種々の分野で用いることができ
る。特にシリコーンフリーを達成した点よりは、精密電
子分野などのシリコーン成分の関与が好ましくない分野
で有利に用いることができる。
【0029】
【実施例】実施例1 密度0.920g/cmの低密度ポリエチレン(日本ポ
リオレフィン社製、AC41SA)80部(重量部、以
下同じ)と、密度0.88g/cmのエチレン・α−オ
レフィン共重含体(三井化学社製、タフマーPO18
0)20部の混合物と、ポリプロピレン(日本ポリケム
社製、FY−4)とを、230℃で共押出成形して、厚
さ30μmの剥離層と厚さ80μmのポリプロピレン層の
ラミネートからなる剥離ライナーを得た。
【0030】一方、50μm厚の白色ポリエステルフィ
ルム(三菱化学社製、W400C)のコロナ処理面に、
30μm厚のアクリル系粘着層を形成し、その粘着層を
前記剥離ライナーの剥離層と接着させて、65℃、48
時間のエージング処理を実施しラベル形成用の粘着部材
を得た。
【0031】実施例2 密度0.921g/cmの低密度ポリエチレン(三井化
学社製、ミラソンNEO23H)70部と、エチレン・
α−オレフィン共重含体(タフマーPO180)30部
の混合物を、50μm厚のポリエステルフィルム上にア
ンダーコート層を介して250℃で押出し塗工して厚さ
20μmの剥離層がラミネートした剥離ライナーを得、
それを用いたほかは実施例1に準じて粘着部材を得た。
【0032】実施例3 エージング条件を40℃、48時間としたほかは実施例
1に準じて粘着部材を得た。
【0033】比較例1 エージング条件を25℃、7日間としたほかは実施例1
に準じて粘着部材を得た。
【0034】比較例2 剥離層をポリエチレンの単独使用で形成したほかは実施
例1に準じて粘着部材を得た。
【0035】比較例3 剥離層をポリエチレンの単独使用で形成したほかは実施
例2に準じて粘着部材を得た。
【0036】評価試験 実施例、比較例で得た粘着部材より幅50に切断した試
料を6個ずつ準備し、その各試料の剥離ライナー側を剛
性を備える板状体に接着固定すると共に、粘着シート側
を万能引張試験機(オリエンテック社製、RTM−10
0)にて、23℃、60%RHの雰囲気下、クロスヘッ
ドスピード0.3m/分(低速剥離)又は2.0m/分
(高速剥離)の条件で引張り、180度ピールによる剥
離試験を行って剥離力を測定し、各3回の試験結果の平
均値を求めた。なお試験は、30℃で6ヶ月保存したも
のと、その保存前のものについて行った。
【0037】前記の結果を次表に示した(A:保存前、
B:保存後)。 実 施 例 比 較 例 剥 離 力 (N/50mm) A B A B A B A B A B A B 低速時 0.3 0.3 0.4 0.4 0.3 0.3 0.7 0.7 0.3 0.4 1.1 1.2 高速時 1.4 1.6 2.8 3.1 1.5 1.8 11.8 10.6 2.1 8.6 12.1 12.5
【0038】表より、低速剥離では比較例も実施例と同
様に軽剥離を示したが、高速剥離では実施例が長期保存
前後のいずれにおいても良好な軽剥離性を維持するのに
対し、比較例では長期保存前後の少なくとも一方におい
て重剥離となっていることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】他の実施例の断面図
【符号の説明】
1:剥離層 2、4、6:基材 3、5:粘着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA05 AA10 AA15 AA16 AB01 AB03 AB07 CA04 CC02 DA02 DB01 FA01 FA08 GA01 4J040 CA001 DF001 DF041 DF051 ED001 EF001 EG001 JA09 JB01 JB08 JB09 NA01 NA02 NA05 NA17 NA20 NA21 PA23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンとエチレン・α−オレフィ
    ン共重合体の混合物からなる剥離層と、基材で支持した
    粘着層とを接着させた後、40〜75℃の雰囲気下で6
    時間以上エージングさせて、前記の粘着層をその支持基
    材と共に2m/分の速度で180度ピールした場合に、
    その剥離に要する力を0.5〜5N/50mmに制御するこ
    とを特徴とする粘着部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンとエチレン・α−オレフィ
    ン共重合体の混合物からなる剥離層を基材の片面に有
    し、かつ基材の他面に粘着層を有してなり、その粘着層
    を当該剥離層に接着して2m/分の速度で180度ピー
    ルした場合に、その剥離に要する力が0.5〜5N/50
    mmであることを特徴とする粘着部材。
  3. 【請求項3】 基材の表面にポリエチレンとエチレン・
    α−オレフィン共重合体の混合物からなる剥離層を有
    し、その剥離層の上に、別基材の上に粘着層を有する粘
    着シートをその粘着層を介し接着してなり、その粘着シ
    ートを2m/分の速度で180度ピールした場合に、そ
    の剥離に要する力が0.5〜5N/50mmであることを特
    徴とする粘着部材。
  4. 【請求項4】 請求項3において、粘着シートがラベル
    基材又はラベルである粘着部材。
  5. 【請求項5】 請求項4において、ラベル基材が熱転写
    方式によりインク情報を定着できる基材を有するもので
    ある粘着部材。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5において、剥離層を形成す
    るポリエチレンが平均分子量1万以上で、かつ密度が
    0.91〜0.97g/cmのものである粘着部材。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6において、剥離層を形成す
    るエチレン・α−オレフィン共重合体が、密度0.80
    〜0.90g/cmで、ASTM D−746に準拠し
    た試験による脆化温度−70℃以下、かつ示差熱分析に
    よる融点80℃以下のものである粘着部材。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7において、粘着層がアクリ
    ル系粘着剤からなる粘着部材。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8において、剥離層の厚さが
    5〜50μmで、それを支持する基材が厚さ30〜12
    0μmのポリプロピレンフィルムからなり、かつその剥
    離層と基材が共押出成形によるラミネートからなる粘着
    部材。
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