JP2003146616A - 水素吸蔵材を使用する水素精製装置 - Google Patents

水素吸蔵材を使用する水素精製装置

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JP2003146616A JP2001351587A JP2001351587A JP2003146616A JP 2003146616 A JP2003146616 A JP 2003146616A JP 2001351587 A JP2001351587 A JP 2001351587A JP 2001351587 A JP2001351587 A JP 2001351587A JP 2003146616 A JP2003146616 A JP 2003146616A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ランニングコストの削減を図り、短時間のうち
に効率よく水素ガスを吸蔵させて精製することのできる
水素吸蔵材を使用する水素精製装置。 【解決手段】粉粒状の水素吸蔵材Mに水素含有ガスを接
触させて水素ガスを吸蔵させる水素吸蔵容器1と、水素
ガスを吸蔵した水素吸蔵材Mから水素ガスを放出させる
水素放出容器2とが各別に設けられ、水素吸蔵容器1と
水素放出容器2が、粉粒状の水素吸蔵材Mを搬送する搬
送手段7により接続され、水素吸蔵容器1が、その水素
吸蔵容器1に収容された粉粒状の水素吸蔵材Mを強制的
に流動させる流動手段3を備えていて、その流動手段3
により流動される粉粒状の水素吸蔵材Mに対して水素含
有ガスを接触させるように構成されている水素吸蔵材を
使用する水素精製装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、粉粒状の
水素吸蔵材を冷却しながら、その水素吸蔵材に水素含有
ガスを接触させて水素含有ガス中の水素ガスを吸蔵さ
せ、その後、水素ガスを吸蔵した水素吸蔵材を加熱して
水素吸蔵材から水素ガスを放出させ、これを繰り返すこ
とにより、水素含有ガスから水素ガスを精製するのに使
用される水素吸蔵材を使用する水素精製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような水素吸蔵材を使用する水素精
製装置では、従来、粉粒状の水素吸蔵材がひとつの容器
内に収容されていて、そのひとつの容器内において、粉
粒状の水素吸蔵材を冷却することによって、水素吸蔵材
に水素ガスを吸蔵させ、水素吸蔵材を加熱することによ
って、水素ガスを吸蔵した水素吸蔵材から水素ガスを放
出させるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の水
素精製装置では、ひとつ容器内において粉粒状の水素吸
蔵材を冷却して水素ガスを吸蔵させた後、再び同じ容器
内において水素吸蔵材を加熱して水素ガスを放出させる
ことになり、換言すると、いったん冷却した容器を加熱
する必要があり、加熱効率が悪くなってランニングコス
トが高価になる欠点があった。特に、粉粒状の水素吸蔵
材における水素ガスの吸蔵と放出を連続的に繰り返す場
合には、冷却した容器を加熱し、更に、その加熱した容
器を冷却しなければならず、ランニングコストが一層高
価になる欠点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
するとともに、粉粒状の水素吸蔵材に対する水素ガスの
吸蔵をも改善しようとするもので、その目的は、ランニ
ングコストの削減を図るとともに、短時間のうちに効率
よく水素ガスを吸蔵させて精製することのできる水素吸
蔵材を使用する水素精製装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図1〜図3に例示するごとく、粉粒状の
水素吸蔵材Mに水素含有ガスを接触させて水素ガスを吸
蔵させる水素吸蔵容器1と、水素ガスを吸蔵した水素吸
蔵材Mから水素ガスを放出させる水素放出容器2とが各
別に設けられ、前記水素吸蔵容器1と水素放出容器2
が、前記粉粒状の水素吸蔵材Mを搬送する搬送手段7に
より接続され、前記水素吸蔵容器1が、その水素吸蔵容
器1に収容された前記粉粒状の水素吸蔵材Mを強制的に
流動させる流動手段3を備えていて、その流動手段3に
より流動される前記粉粒状の水素吸蔵材Mに対して水素
含有ガスを接触させるように構成されているところにあ
る。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図2および
図3に例示するごとく、前記流動手段3が、多数の開口
3aを有する分散板3で構成され、その分散板3の上方
に収容された前記粉粒状の水素吸蔵材Mを前記分散板3
の下方から前記開口3aを通って吹き上げられる水素含
有ガスにより流動させるように構成されているところに
ある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、図2および
図3に例示するごとく、前記分散板3が、その上方に前
記粉粒状の水素吸蔵材Mを収容する作用姿勢Aと、前記
粉粒状の水素吸蔵材Mを下方に落下させる非作用姿勢B
とに姿勢変更可能に構成されているところにある。
【0008】なお、上述のように、図面との対象を便利
にするために符号を記したが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0009】〔作用および効果〕請求項1の発明の特徴
構成によれば、粉粒状の水素吸蔵材に水素含有ガスを接
触させて水素ガスを吸蔵させる水素吸蔵容器と、水素ガ
スを吸蔵した水素吸蔵材から水素ガスを放出させる水素
放出容器とが各別に設けられているため、水素吸蔵容器
においては、水素吸蔵材の冷却のみを行えばよく、水素
放出容器においては、水素吸蔵材の加熱のみを行えばよ
いので、上述した従来の装置に較べて冷却と加熱に要す
るエネルギを削減することができ、ランニングコストの
低廉化を図ることができるとともに、水素吸蔵容器と水
素放出容器とは、粉粒状の水素吸蔵材を搬送する搬送手
段により接続されているので、水素吸蔵容器から水素放
出容器への水素吸蔵材の搬送は支障なく行われる。それ
に加えて、水素吸蔵容器が、その水素吸蔵容器に収容さ
れた粉粒状の水素吸蔵材を強制的に流動させる流動手段
を備えていて、その流動手段により流動される粉粒状の
水素吸蔵材に対して水素含有ガスを接触させるように構
成されているので、粉粒状の水素吸蔵材に対する水素含
有ガスの接触が促進され、水素吸蔵材に対して水素含有
ガス中の水素ガスを短時間のうちに効率よく吸蔵させて
水素を精製することができる。
【0010】請求項2の発明の特徴構成によれば、粉粒
状の水素吸蔵材を強制的に流動させる流動手段が、多数
の開口を有する分散板で構成され、その分散板の上方に
収容された粉粒状の水素吸蔵材を分散板の下方から前記
開口を通って吹き上げられる水素含有ガスにより流動さ
せるように構成されているので、流動手段そのものを簡
単な分散板で構成することにより、装置の簡素化とコス
トダウンを図り得るのに加えて、水素吸蔵容器内に供給
される水素含有ガスの有するエネルギを有効に利用し
て、粉粒状の水素吸蔵材を確実に流動させることができ
る。すなわち、流動手段としては、粉粒状の水素吸蔵材
を撹拌して流動させる撹拌具などを使用することもでき
るが、その場合には、構造的に複雑になって装置のコス
トアップを招くとともに、撹拌具を駆動するための駆動
源が必要となってランニングコストのコストアップをも
招く可能性があるが、上述のように装置のコストダウン
に加えて、水素含有ガスのエネルギを有効に利用するこ
とにより、ランニングコストのコストアップを招くこと
なく、水素吸蔵材の流動化を図ることができる。
【0011】請求項3の発明の特徴構成によれば、流動
手段を構成する分散板が、その上方に粉粒状の水素吸蔵
材を収容する作用姿勢と、粉粒状の水素吸蔵材を下方に
落下させる非作用姿勢とに姿勢変更可能に構成されてい
るので、分散板を作用姿勢にすることで水素吸蔵材の流
動化を確実に図ることができ、かつ、非作用姿勢にする
ことで水素吸蔵材を下方に落下させることができ、前記
搬送手段による水素吸蔵材の水素放出容器への搬送を合
理的に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による水素吸蔵材を使用す
る水素精製装置につき、その実施の形態を図面に基づい
て説明する。水素吸蔵材を使用する水素精製装置は、図
1に示すように、粉末そして/または粒状である粉粒状
の水素吸蔵材としての水素吸蔵合金Mに対して水素含有
ガスを接触させて水素ガスを吸蔵させるとともに、その
水素ガスを吸蔵した水素吸蔵合金Mを収容する水素吸蔵
容器1と、水素ガスを放出した粉粒状の水素吸蔵合金M
を収容する水素放出容器2とが各別に設けられ、これら
両容器1,2は、上部が円筒状で、下部が円錐状に構成
されている。
【0013】水素吸蔵容器1内における円筒状部分の下
方には、図2に詳しく示すように、多数の開口3aを有
する分散板3が位置されて、取り付け軸4により軸心L
周りに90度回転可能な状態で水素吸蔵容器1に取り付
けられている。この分散板3は、分散板3の下方から多
数の開口3aを通って吹き上げられる水素含有ガスによ
って、分散板3の上方に収容された粉粒状の水素吸蔵合
金Mを強制的に流動させる流動手段として機能するもの
で、図2の(イ)に示すように、ほぼ水平姿勢に保持さ
れて上方に水素吸蔵合金Mを収容する作用姿勢Aと、図
2の(ロ)に示すように、ほぼ垂直姿勢に保持されて水
素吸蔵合金Mを下方に落下させる非作用姿勢Bとに姿勢
変更可能に構成されている。
【0014】分散板3の姿勢変更に関しては、図2に示
した回転以外にも、例えば、図3に示すように、取り付
け軸4を中心として左右の分散板3を各別に構成して、
その左右の分散板3を軸心L周りに各別に折れ曲がるよ
うに構成することもできる。この図3に示す実施形態で
は、(イ)に示すように、左右の分散板3がほぼ水平姿
勢に保持されて上方に水素吸蔵合金Mを収容する作用姿
勢Aと、(ロ)に示すように、左右の分散板3がほぼ垂
直姿勢に折れ曲がって水素吸蔵合金Mを下方に落下させ
る非作用姿勢Bとに姿勢変更可能に構成されている。そ
の他、図示はしないが、分散板3を水素吸蔵容器1に対
してほぼ水平方向にスライド自在に構成して、水素吸蔵
容器1内に位置する作用姿勢と水素吸蔵容器1内から退
避する非作用姿勢とに姿勢変更可能に構成することもで
きる。
【0015】このような分散板3を備えた水素吸蔵容器
1内には、分散板3の上方に収容された粉粒状の水素吸
蔵合金Mを冷却するための吸蔵用熱交換器5が配設さ
れ、他方、水素放出容器2内には、水素吸蔵合金Mを加
熱するための放出用熱交換器6が配設されている。水素
吸蔵合金Mは、一般に、LaNi5 で代表されるAB5
型、TiMn2 で代表されるAB2 型、TiFeで代表
されるAB型、Mg2 Niで代表されるA 2 B型、V系
合金で代表されるBCC固溶体型と呼ばれる水素吸蔵合
金などであり、図示はしないが、両容器1,2には、水
素吸蔵合金Mの温度を計測する温度センサと容器内圧力
を計測する圧力センサとがそれぞれ設けられている。
【0016】水素吸蔵容器1の下部と水素放出容器2の
上部は、水素吸蔵容器1内の水素吸蔵合金Mを水素放出
容器2へ搬送する搬送手段としての第1ダクト7によっ
て互いに連通接続され、その第1ダクト7には、第1ダ
クト7内を通流する水素吸蔵合金Mを加熱するための第
1熱交換器8が備えられ、かつ、第1仕切弁9が設けら
れている。同様に、水素放出容器2の下部と水素吸蔵容
器1の上部も、水素放出容器2内の水素吸蔵合金Mを水
素吸蔵容器1へ搬送する搬送手段としての第2ダクト1
0によって互いに連通接続され、その第2ダクト10に
は、第2ダクト10内を通流する水素吸蔵合金Mを冷却
するための第2熱交換器11が備えられ、かつ、第2仕
切弁12が設けられている。
【0017】この第1と第2のダクト7,10による両
容器1,2間での水素吸蔵合金Mの搬送は、水素濃度の
低い水素含有ガスを搬送ガスCGとするガス輸送によっ
て行われ、そのため、第1ダクト7と第2ダクト10に
搬送ガスCGを供給するファンあるいはコンプレッサ1
3がひとつだけ設けられている。そして、そのファンあ
るいはコンプレッサ13の吐出口には、第1搬送ダクト
14と第2搬送ダクト15が接続されて、第1搬送ダク
ト14は第1ダクト7に、第2搬送ダクト15は第2ダ
クト10にそれぞれ連通接続され、かつ、第1搬送ダク
ト14には第3仕切弁16が、第2搬送ダクト15には
第4仕切弁17がそれぞれ設けられている。
【0018】水素吸蔵容器1の上部には、第5仕切弁1
9を有する第1回収ダクト18が連通接続され、水素放
出容器2の上部には、第6仕切弁21を有する第2回収
ダクト20が連通接続されて、両回収ダクト18,20
が、水素ガス回収部22に接続されている。そして、第
1回収ダクト18は、第7仕切弁24を有する第1補助
ダクト23を介して第1ダクト7に、第2回収ダクト2
0は、第8仕切弁26を有する第2補助ダクト25を介
して第2ダクト10にそれぞれ接続され、さらに、第9
仕切弁28を有し、かつ、水素吸蔵容器1の上部に接続
された第3補助ダクト27が、ファンあるいはコンプレ
ッサ13の吐出口に接続されている。
【0019】このようにして水素吸蔵材を使用する水素
精製装置は、粉粒状の水素吸蔵合金Mを収容する2つの
水素吸蔵容器1と水素放出容器2、搬送ガスCGを供給
するファンあるいはコンプレッサ13、ならびに、それ
らを接続する多数のダクト7,10,14,15,1
8,20,23,25,27などで構成され、少なくと
も、水素吸蔵合金Mを搬送するための第1ダクト7と第
2ダクト10においては、そのダクトの内径Dと曲率半
径Rとの比R/Dが6以上、好ましくは、6〜10の範
囲になるように設定されている。なお、第1と第2ダク
ト7,10以外のダクト14,15,18,20,2
3,25,27についても、そのダクトの内径Dと曲率
半径Rとの比R/Dを6〜10の範囲に設定するのが好
ましい。
【0020】この水素精製装置は、全て図外の制御装置
による制御の基で作動されるのであり、つぎに、その主
要な作動について具体的な一例を説明する。粉粒状の水
素吸蔵合金Mとして、例えば、平均粒径が35μm程度
の活性化したLaNi5 を10kg使用し、内容積が8
Lの水素吸蔵容器1内に、つまり、分散板3を作用姿勢
Aにして、その上方に充填して容器1を密閉する。第1
搬送ダクト14の第3仕切弁16を開けて、ファンある
いはコンプレッサ13を駆動し、水素吸蔵容器1の下方
に水素が75%含まれた水素含有ガスを供給すると同時
に、第3補助ダクト27の第9仕切弁28を開けて、そ
の水素含有ガスを循環させる。
【0021】循環する水素含有ガスは、分散板3に設け
られた多数の開口3a、具体的には、直径が20μm程
度の多数の開口3aを通って上方へ吹き上げられ、その
吹き上げに伴って分散板3の上方に収容された粉粒状の
水素吸蔵合金Mが流動状態となり、その流動状態にある
水素吸蔵合金Mに対して水素含有ガスが接触することに
なる。したがって、水素吸蔵合金Mは、効率よく水素含
有ガス中の水素ガスを吸蔵することになり、水素ガスの
吸蔵に伴って発生する反応熱は、吸蔵用熱交換器5によ
る冷却により除去され、不純物リッチとなった水素含有
ガスは、そのまま循環させることもできるが、系外に排
出するのが好ましい。水素吸蔵合金Mが十分に水素ガス
を吸蔵し、水素吸蔵容器1内の圧力がゲージ圧力で2〜
6kg/cm2 になった時点で、第9仕切弁28を閉め
て水素含有ガスの供給を停止するとともに、分散板3を
非作用姿勢Bに姿勢変更して、水素吸蔵合金Mを下方の
円錐部分に落下させる。
【0022】そして、第1ダクト7と水素放出容器2を
パージして水素ガス以外の不純物を除去した後、必要に
応じて第3仕切弁16も開けて搬送ガスCGを送り込
み、0.15〜5L/minの搬送ガスCGが第1ダク
ト7を通流するように設定して第1仕切弁9を開ける。
第1ダクト7は第1熱交換器8により80℃程度に温度
調整されており、水素吸蔵合金Mは、第1ダクト7を通
流する間に加熱されて水素ガスを放出しながら、水素放
出容器2内へ高密度で、かつ、0.5〜2.5kg/m
in程度の速さで搬送される。水素ガスを放出した水素
吸蔵合金Mは、水素放出容器2内において放出用熱交換
器6により加熱されて未放出の水素ガスも放出され、放
出された水素ガスは、第6仕切弁21を開けることによ
り、水素放出容器2から第2回収ダクト20を介して水
素ガス回収部22に送られ、純度が99.99%程度の
高純度の水素ガスが回収される。
【0023】水素放出容器2内の水素吸蔵合金Mを水素
吸蔵容器1へ搬送するには、第4仕切弁17を開けて水
素ガスが75%含まれた水素含有ガスを搬送ガスCGと
して、その0.15〜5L/minの水素含有ガスが第
2ダクト10を通流するように設定した上で、水素放出
容器2内を水素ガスによりゲージ圧力で2〜6kg/c
2 にまで加圧して第2仕切弁12を開ける。第2ダク
ト10は第2熱交換器11により30℃程度に温度調整
されており、水素吸蔵合金Mは、水素含有ガスによって
第2ダクト10を通流してガス輸送される間に冷却され
て、搬送ガスCGとしての水素含有ガス中の水素ガスを
吸蔵しながら、水素吸蔵容器1内へ高密度で、かつ、
0.5〜2.5kg/min程度の速さで搬送されて、
水素ガスを吸蔵した水素吸蔵合金Mが水素吸蔵容器1内
に収容されるのであり、このような作動を繰り返して水
素吸蔵合金Mを循環させることにより、水素の吸蔵と放
出を連続的に繰り返しながら、水素ガス回収部22によ
り回収した高純度の水素ガスを燃料電池などに使用した
り、水素の吸蔵に伴う発熱や水素の放出に伴う吸熱を各
種の装置に利用するのである。
【0024】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、水素吸蔵容器1内の水素吸蔵
合金Mを水素放出容器2へ搬送する搬送手段として、ま
た、水素放出容器2内の水素吸蔵合金Mを水素吸蔵容器
1へ搬送する搬送手段として搬送ガスCGによるガス輸
送を示したが、これらの搬送手段をスクリューコンベヤ
やベルトコンベヤのような機械式の搬送装置で構成する
こともできる。
【0025】(2)先の実施形態では、粉粒状の水素吸
蔵合金Mを流動させる流動手段として多数の開口3aを
有する分散板3を示したが、水素吸蔵容器1内に多数の
ノズルを配設し、そのノズルから上方に向けて水素含有
ガスを噴出させて粉粒状の水素吸蔵合金Mを流動化させ
たり、水素吸蔵容器1内に撹拌具などを配設し、撹拌具
により粉粒状の水素吸蔵合金Mを流動化させるように構
成することもできる。また、水素吸蔵材の一例として水
素吸蔵合金Mを示したが、水素吸蔵合金Mに代えて、カ
ーボンナノチューブ、カーボンナノコイル、カーボンナ
ノファイバと呼ばれる水素を吸蔵・放出する特性を有す
る炭素化合物の粉粒体を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素吸蔵材を使用する水素精製装置を示す概略
構成図
【図2】水素吸蔵容器の流動手段の作用を示す断面図
【図3】別の実施形態による水素吸蔵容器の流動手段の
作用を示す断面図
【符号の説明】
1 水素吸蔵容器 2 水素放出容器 3 流動手段としての分散板 3a 分散板の開口 7 搬送手段 A 分散板の作用姿勢 B 分散板の非作用姿勢 M 粉粒状の水素吸蔵材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/04 H01M 8/04 J (72)発明者 森 理嗣 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 藤原 裕史 大阪府大阪市中央区瓦町四丁目2番14号 株式会社リキッドガス内 Fターム(参考) 3E072 EA10 4D012 CA07 CC13 CD01 CF05 CG01 CJ03 CJ05 4G040 FA06 FB09 FC02 FD04 FE01 5H027 AA02 BA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒状の水素吸蔵材に水素含有ガスを接
    触させて水素ガスを吸蔵させる水素吸蔵容器と、水素ガ
    スを吸蔵した前記水素吸蔵材から水素ガスを放出させる
    水素放出容器とが各別に設けられ、 前記水素吸蔵容器と水素放出容器が、前記粉粒状の水素
    吸蔵材を搬送する搬送手段により接続され、 前記水素吸蔵容器が、その水素吸蔵容器に収容された前
    記粉粒状の水素吸蔵材を強制的に流動させる流動手段を
    備えていて、その流動手段により流動される前記粉粒状
    の水素吸蔵材に対して水素含有ガスを接触させるように
    構成されている水素吸蔵材を使用する水素精製装置。
  2. 【請求項2】 前記流動手段が、多数の開口を有する分
    散板で構成され、その分散板の上方に収容された前記粉
    粒状の水素吸蔵材を前記分散板の下方から前記開口を通
    って吹き上げられる水素含有ガスにより流動させるよう
    に構成されている請求項1に記載の水素吸蔵材を使用す
    る水素精製装置。
  3. 【請求項3】 前記分散板が、その上方に前記粉粒状の
    水素吸蔵材を収容する作用姿勢と、前記粉粒状の水素吸
    蔵材を下方に落下させる非作用姿勢とに姿勢変更可能に
    構成されている請求項2に記載の水素吸蔵材を使用する
    水素精製装置。
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WO2023008522A1 (ja) * 2021-07-29 2023-02-02 住友重機械工業株式会社 燃焼装置、燃焼方法

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