JP2003143650A - 移動体内情報通信方法、移動体内情報通信装置、移動体内情報通信システム、移動体内情報通信プログラムおよび移動体内情報通信プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

移動体内情報通信方法、移動体内情報通信装置、移動体内情報通信システム、移動体内情報通信プログラムおよび移動体内情報通信プログラムを記録した記録媒体

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JP2003143650A
JP2003143650A JP2001335259A JP2001335259A JP2003143650A JP 2003143650 A JP2003143650 A JP 2003143650A JP 2001335259 A JP2001335259 A JP 2001335259A JP 2001335259 A JP2001335259 A JP 2001335259A JP 2003143650 A JP2003143650 A JP 2003143650A
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JP2001335259A
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English (en)
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Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
Tsutomu Yoshimoto
勉 吉本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通機関などの移動体内で情報通信ネットワ
ークシステムを構築し、利用者の個々の要求に応じた多
様な情報通信サービスを提供する。 【解決手段】 移動体に搭載された移動体共用サーバ4
が、移動体の利用者の所有する電子機器3からの接続要
求に対して、上記電子機器3に利用者が保有している移
動体利用権情報を要求する。さらに、上記移動体利用権
情報の要求に対応して上記電子機器3から出力された移
動体利用権情報を移動体共用サーバ4が入力する。続い
て、移動体共用サーバ4が上記移動体利用権情報から上
記利用権の有無を確認し、上記利用権を有する電子機器
3についての移動体共用サーバ4への接続を許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信ネットワークシ
ステムにおいて、特に移動体に搭載する移動体内情報通
信方法、移動体内情報通信装置、移動体内情報通信シス
テム、移動体内情報通信プログラムおよび移動体内情報
通信プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一定の場所で共用できる情報通信サービ
スとして、例えば、コンビニエンスストアに設置してあ
るプリンタ(例えばFAXによる通信など)などがあ
る。しかしながら、時間の制約などにより一定の場所に
滞在できない場合、その利用が困難となる。また、上記
プリンタを持ち運び可能な大きさとすれば、構成を簡略
化せざるを得ず、メモリ容量や演算能力を十分に確保で
きなくなるという問題が発生する。ところが、このよう
な情報通信サービスを交通機関である移動体内部で利用
することができれば便利であり、このような問題は解消
する。
【0003】しかし、従来から移動体内で利用できる通
信サービスは、種類が少なく、例えば、飛行機内あるい
は列車内における電話、ファックスなどのような情報通
信サービスによるものが存在するに過ぎない。その一方
で、最近は、携帯電話等の情報通信機能を備えた電子機
器が急速に普及している。したがって、移動体外におい
てなされている情報通信機能を備えた電子機器による情
報通信サービスを移動体内において乗客が有効に利用で
きれば、その有用性は大きい。
【0004】そこで、近年、移動体通信の分野において
は、移動体が高速に移動している場合であっても、通信
を中断することなく継続して利用できる移動体通信シス
テムが提案されており、例えば特開平10−16464
0号公報、特開2001−28636号にて開示されて
いる。また、特開平10−190595号公報、特開平
10−294702号公報では、情報通信機能を備えた
電子機器を用いて、移動体内で乗客が共用できる情報通
信サービスとして、例えば、列車内の乗客が個々に所有
している無線電話装置に列車案内情報を表示させる列車
内案内システムが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は移動
体内部で情報通信を行うための通信ネットワークシステ
ムが十分構築されていなかったため、移動体内において
情報通信する場合には制約が多く、移動体外に比べて情
報通信を行う環境が十分整備されていないという問題が
存在していた。具体的には、情報通信端末である電子機
器に対して情報通信サービスを行うためには、移動体内
で情報通信ネットワークを構築する必要があり、情報通
信端末である上記電子機器と送受信を行う基地局を移動
体内部に設ける必要がある。しかし、この基地局に電子
機器が無制限にアクセスできるとすると、通信速度が低
下して、円滑な情報通信サービスを行えないという問題
が生じるおそれがある。さらに、利用者の特定(一部)
の者に特定の情報を与えるというようなサービスを行う
こともできない。
【0006】また、特開平10−190595号公報、
特開平10−294702号公報に記載の列車内案内シ
ステムでは、全乗客に共通の列車案内情報を電子機器に
表示するものの、各乗客毎に必要とされる個人別情報を
電子機器に表示する機能を有していない。すなわち、上
記列車内案内システムでは、乗客に対して案内される情
報が限定されてしまい、利用者の要求に応じた情報が提
供されるまでには至っていないのが現状である。したが
って、移動体内で、情報通信機能を備えた電子機器を利
用する場合、通信の制限や通信サービスの不備などから
通信サービスとしては不十分であった。
【0007】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたもので、その目的は、交通機関などの移動体内
で情報通信端末である電子機器を用いて情報通信を行う
場合に、移動体外における情報通信環境と同等の情報通
信環境、すなわち情報通信ネットワークシステムを構築
し、円滑な情報通信サービスを提供することができる移
動体内情報通信方法、移動体内情報通信装置、移動体内
情報通信システム、移動体内情報通信プログラムおよび
移動体内情報通信プログラムを記録した記録媒体を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体内情報通
信方法は、上記の課題を解決するために、移動体内で利
用者が情報の送受信を行う移動体内情報通信方法におい
て、移動体に搭載されたサーバが、移動体の利用者の所
有する電子機器からの接続要求に対して、上記電子機器
に利用者が保有している移動体利用権情報を要求するス
テップ、上記移動体利用権情報の要求に対応して上記電
子機器から出力された移動体利用権情報を上記サーバが
入力するステップおよび、上記サーバが上記移動体利用
権情報から移動体の利用権の有無を確認し、上記利用権
を有する電子機器についてのサーバへの接続を許可する
ステップを備えることを特徴とする。
【0009】移動体とは利用者を目的地まで運搬するた
めの交通機関であって、とくに交通機関の車両、客室等
をいう。なお、交通機関とは、例えば鉄道、バス、モノ
レール、航空機および船舶等をいう。
【0010】移動体利用権情報とは、利用者が移動体の
利用権を保有していることを示す情報であり、電子チケ
ット情報とも言い得るもので当該利用者の所有する電子
機器の記憶エリアに記憶されている。なお、移動体利用
権情報には、利用者が交通機関を利用できる区間、利用
時間帯や座席番号等に関する情報を含んでいてもよい。
【0011】利用者の所有する電子機器とは、通信機能
を備えた情報通信端末であって、利用者が個々に所有す
る、ないし貸与された持ち物である。電子機器の具体例
として、携帯電話、PHS、PDA端末、ICメモリカ
ードなどの携帯電子機器が挙げられる。
【0012】上記ステップにより、サーバは利用者の所
有する電子機器からの接続要求に対して、移動体利用権
情報の出力を上記電子機器に要求する。これに対応し
て、移動体利用権情報が電子機器から出力され、サーバ
に入力される。さらに、サーバは入力した移動体利用権
情報に基づいて、利用者が移動体の利用権を有するか否
かの判断をおこない、上記利用権を有する電子機器につ
いてのサーバへの接続を許可する。これにより、サーバ
と上記利用権を有する電子機器のみとが移動体内で接続
されることになるので、回線の混雑により通信制限がな
されるという問題を解消することができる。
【0013】換言すれば、上記利用権を有する電子機器
のみがサーバと接続されるため、サーバ利用者を限定す
ることができ、許容限度を越えた接続がされることもな
い。したがって、移動体内であっても、利用者は、電子
機器と移動体利用権情報とさえ有していれば、簡単な手
続きで円滑な情報通信サービスを受けることができる。
また、上記利用権を有している電子機器には、上記利用
権を有さない電子機器と異なる情報を与えることができ
る。
【0014】本発明の移動体内情報通信方法は、上記の
課題を解決するために、上記の手順に加えて、移動体に
搭載されたサーバが、接続を許可している電子機器に対
して、その電子機器を特定するための識別情報を要求す
るステップ、上記識別情報の要求に対応して上記電子機
器から出力された識別情報を上記サーバが入力するステ
ップおよび、上記サーバが、上記識別情報に基づいて上
記電子機器を特定するステップを備えることを特徴とす
る。
【0015】識別情報とは、サーバが電子機器を特定す
るために、各電子機器が個別に有する情報をいう。
【0016】上記のステップにより、移動体に搭載され
たサーバは、接続を許可している電子機器に対してその
電子機器を特定するための識別情報の要求を行う。これ
に対応して上記識別情報が上記電子機器から出力され、
サーバに入力される。これによりサーバは入力した上記
識別情報に基づいて、接続許可のなされた電子機器を特
定することができる。
【0017】そして、サーバは電子機器を特定すること
により、特定された電子機器との間で情報の送受信が可
能となる。これにより、特定された電子機器とサーバと
の間で情報通信ネットワークを構築することができ、サ
ーバは特定された電子機器毎に異なる情報を送受信でき
る。よって、利用者の個々の要求に応じた多様な情報提
供サービスを行うことができる。
【0018】また、サーバと各利用者との間で情報通信
ネットワークが構築されることから、移動体の利用者は
情報通信ネットワークで実現される多様なサービスを受
けることができる。例えば、携帯電話やPHSによる通
信、電子メール、FAX等を移動体内であっても、利用
者はこれら電子機器および移動体利用権情報さえ有して
いれば簡単な手続きで利用できる。
【0019】なお、情報通信ネットワークとは、無線/
有線の通信形態を問わず、少なくとも通信機能を有する
通信装置同士の通信を可能とする通信回線網を指す。し
たがって、上記移動体内情報通信方法によれば、上記サ
ーバには、電話回線、インターネットまたは専用回線等
を介した通信機能を有する据え置き型、携帯型のあらゆ
る通信装置がアクセスし得る。
【0020】本発明の移動体内情報通信方法は、上記の
課題を解決するために、上記の手順に加えて、移動体に
搭載されたサーバが、入力した移動体利用権情報とサー
バが保持している移動体の運行に関する移動情報とか
ら、接続を許可している電子機器毎に与えるべき個別情
報を特定するステップを備えることを特徴とする。
【0021】移動体の運行に関する移動情報とは、移動
体の運行予定を示す情報をいう。この移動情報には、例
えば、移動体の出発地点、中間地点、目的地点を含む移
動区間情報や、各地点を通過または到着する時刻に関す
る時刻情報等がある。
【0022】接続を許可している電子機器毎に与えられ
る個別情報とは、利用者の個々の要求、必要性に応じた
情報をいう。この個別情報には、例えば、目的駅までの
所要時間、所要距離、乗換情報等の情報があるが、目的
地または中間地点周辺の観光、宿泊、天候等の案内情報
を含んでいてもよい。
【0023】上記のステップにより、移動体に搭載され
たサーバは、入力した移動体利用権情報から各利用者の
利用区間、利用時間帯等の移動体の利用に関して、利用
者毎に異なる情報を認識できる。これにより、サーバ
は、サーバが保持している移動体の運行に関する移動情
報から、接続を許可している電子機器毎に与えるべき個
別情報を特定することができる。なお、個別情報の特定
とは、例えば、上述の各種個別情報がデータベースとし
てサーバが保持している場合に、利用者に必要な個別情
報を該データベースから読み出せるようにすることをい
う。
【0024】したがって、サーバは、移動体内で構築さ
れている情報通信ネットワークを介して、接続を許可し
ている電子機器に個別情報を提供できる。これにより、
移動体内における全利用者が共有すべき情報のみなら
ず、各利用者毎に必要とされる個別情報を提供できる。
【0025】本発明の移動体内情報通信方法は、上記の
課題を解決するために、上記の手順に加えて、移動体に
搭載されたサーバが、特定した個別情報を、識別情報に
基づいて対応する電子機器に送信するステップを備える
ことを特徴とする。
【0026】上記のステップにより、サーバが、特定し
た個別情報を、識別情報に基づいて、対応する電子機器
に送信する。したがって、サーバは個別情報を送信すべ
き電子機器を特定できるため、関係のない電子機器に個
別情報を送信してしまうという不都合を回避できる。な
お、電子機器の特定には、サーバが受信した識別情報ま
たは移動体利用権情報を用いることができる。
【0027】本発明の移動体内情報通信方法は、上記の
課題を解決するために、上記の手順に加えて、移動体に
搭載されたサーバが、入力した移動体利用権情報とサー
バが保持している移動体の運行に関する移動情報とか
ら、接続を許可している電子機器毎に、サーバを利用す
ることが可能な時間的および/または地理的範囲を特定
するステップおよび、サーバを利用することが可能な時
間的および/または地理的範囲から外れるにあたって、
その電子機器に対して特定の処理を行うステップを備え
ることを特徴とする。
【0028】利用者がサーバを利用することが可能な時
間的および/または地理的範囲とは、利用者がサーバを
利用できる時期、区間をいう。
【0029】上記のステップにより、サーバは、入力し
た移動体利用権情報とサーバが保持している移動体の運
行に関する移動情報とから、接続を許可している電子機
器毎にサーバを利用することが可能な時間的および/ま
たは地理的範囲を特定することができる。
【0030】さらに、サーバは、利用者がサーバを利用
することが可能な時間的および/または地理的範囲から
外れるにあたって、その電子機器に対して特定の処理を
行う。これにより、利用者は情報通信を行うことのでき
る残り時間または残り区間を予め知ることができる。し
たがって、利用者はサーバを利用できなくなる前に情報
通信を終了させることができ、通信を行っている最中に
回線が切断されるという不都合を回避できる。
【0031】本発明の移動体内情報通信方法は、上記の
課題を解決するために、上記の手順に加えて、上記特定
の処理が、サーバを利用することが可能な時間的および
/または地理的範囲が終了する旨の情報を該当する電子
機器に送信する処理であることを特徴とする。
【0032】上記のステップにより、サーバは、入力し
た移動体利用権情報とサーバが保持している移動体の運
行に関する移動情報とから、各利用者がサーバを利用す
ることが可能な時間的および/または地理的範囲を特定
することができる。
【0033】さらに、サーバは利用者がサーバを利用す
ることが可能な時間的および/または地理的範囲から外
れるにあたって、その情報を該当する電子機器に送信す
る。したがって、利用者は情報通信を行うことのできる
残り時間または残り区間を予め知ることができる。した
がって、サーバを利用できなくなる前に情報通信を終了
させることができ、通信を行っている最中に回線が切断
されるという不都合を回避できる。
【0034】本発明の移動体内情報通信方法は、上記の
課題を解決するために、上記の手順に加えて、移動体に
搭載されたサーバが、各利用者が所有する電子機器を介
して電子決済を行うステップを備えることを特徴とす
る。
【0035】電子決済とは、電子商取引などでネットワ
ークを介して決済を行うことをいう。電子決済には、例
えば、クレジットカード決済、銀行口座決済、電子マネ
ー、電子小切手などがある。
【0036】上記のステップによれば、サーバと各利用
者が所有する電子機器との間で情報通信ネットワークを
構築できるため、移動体内であっても、上記電子機器お
よびサーバを介して電子決済を行うことが可能となる。
これにより、利用者は移動体の利用権のみ取得しておき
さえすれば、移動体の利用に必要な規定料金の一部また
は全部を移動体の利用時に課金され、利用前には課金さ
れないというメリットを利用者は享受できる。
【0037】特に、サーバを利用できる時間的、地理的
範囲を特定するステップと組み合わせることにより、利
用者が移動体を乗り越す場合、乗り越し料金を利用者が
所有する電子機器を用いて電子決済により課金処理を行
うことができる。したがって、車掌が利用者に対して集
金を行う手間を省略できる。
【0038】また、利用者の側からしても、現金を持ち
合わせていない場合でも自由に乗り越しを行うことがで
きるため便利である。
【0039】なお、電子機器がICメモリカードの場合
は、電子機器を電子マネーとすることにより、電子決済
を行うことも可能である。
【0040】本発明の移動体内情報通信方法は、上記の
課題を解決するために、上記の手順に加えて、移動体に
搭載されたサーバが、現在時間および/または現在位置
に関する情報を入力するステップ、サーバが保持してい
る移動体の運行に関する移動情報と、入力された現在時
間および/または現在位置に関する情報とから移動体の
運行時間および/または運行位置のズレを演算するステ
ップおよび、上記運行時間のズレに基づき、上記移動情
報を補正するステップを備えることを特徴とする。
【0041】移動体が運行予定に沿わずに運行している
場合、利用者がサーバを利用することが可能な時間的お
よびまたは地理的範囲にズレが生じることになる。
【0042】ところが、上記のステップによれば、現在
時間およびまたは現在位置に関する情報がサーバに入力
されるため、サーバは、移動体の運行予定を示す情報で
ある移動体の運行に関する移動情報から移動体の運行時
間およびまたは運行位置のズレを演算することができ
る。そして、サーバは、演算により求めた運行時間およ
び/または運行位置のズレを補正量として、サーバが保
持している移動体の運行に関する移動情報を補正する。
これにより、適正な時間的および/または地理的範囲を
表した個別情報を利用者に提供でき、適正なタイミング
で利用者の個々の要求に応じたサービスを提供できる。
【0043】本発明の移動体内情報通信装置は、上記の
課題を解決するために、移動体の利用者が所有する電子
機器と情報の送受信を行うように、移動体に搭載された
移動体内情報通信装置であって、電子機器と情報の送受
信を行う通信手段と、利用者の所有する電子機器からの
接続要求に対して、利用者が保有している移動体利用権
情報を上記電子機器に要求し、上記移動体利用権情報を
上記通信手段を介して受信し、上記移動体利用権情報か
ら移動体の利用権の有無を確認し、上記利用権を有する
電子機器についての上記移動体内情報通信装置への接続
を許可する管理部とを備えることを特徴とする。
【0044】上記の構成により、管理部は、利用者の所
有する電子機器からの接続要求に対して、上記電子機器
に移動体利用権情報の出力を要求する。これに対応して
管理部は通信手段を介して電子機器から移動体利用権情
報の受信を行うと共に、上記移動体利用権情報から移動
体の利用権の有無を確認する。これにより、管理部は移
動体の利用権を有する電子機器に対して接続許可をす
る。
【0045】したがって、移動体内情報通信装置と移動
体の利用権を有する電子機器のみとが接続されるので、
回線の混雑により通信制限がなされるという問題を解消
することができる。
【0046】換言すれば、上記利用権を有する利用者し
か移動体内情報通信装置を利用できないため、許容限度
を越えた接続がされることもない。したがって、移動体
内であっても、利用者は電子機器と移動体利用権情報と
さえ有していれば、簡単な手続きで円滑な情報通信サー
ビスを受けることができる。
【0047】本発明の移動体内情報通信装置は、上記の
課題を解決するために、上記の構成に加えて、管理部は
接続を許可した電子機器に対して、その電子機器を特定
するための識別情報の出力を要求し、上記識別情報の要
求に対応して上記電子機器から出力された識別情報を入
力し、上記識別情報に基づいて上記電子機器を特定する
ことを特徴とする。
【0048】上記の構成により、管理部は、接続を許可
した電子機器に対して識別情報の出力を要求する。これ
に対応して、管理部は通信手段を介して上記識別情報の
受信を行う。これにより管理部は受信した上記識別情報
に基づいて、接続許可をした電子機器を特定することが
できる。
【0049】これにより、移動体内情報通信装置と特定
された電子機器とで通信手段を介して情報の送受信が可
能となるので、移動体内で情報通信ネットワークを構築
することができる。これにより、移動体内情報通信装置
は各電子機器毎と異なる情報を送受信できる。よって、
利用者の個々の要求に応じた多様な情報提供サービスを
行うことができる。
【0050】本発明の移動体内情報通信システムは、上
記の課題を解決するために、上記移動体内情報通信装置
と、上記移動体内情報通信装置の通信手段と情報の送受
信を行う無線部、移動体利用権情報および識別情報を記
憶した記憶部、上記無線部および上記記憶部を制御する
制御部を備える電子機器とを備えることを特徴とする。
【0051】上記の構成により、制御部は、無線部を介
して、記憶部に記憶されている電子機器の識別情報を移
動体内情報通信装置の通信手段に送信する。これによ
り、移動体内情報通信装置の管理部が、該電子機器を特
定することができる。したがって、移動体内情報通信装
置は特定の電子機器と接続を行うことができ、移動体内
で情報通信ネットワークを構築することができる。すな
わち、サーバと各利用者との間で情報通信網が構築され
ることから、サーバは各利用者毎に異なる情報を提供で
きる。よって、利用者の個々の要求に応じた多様な情報
提供サービスを行うことができる移動体内情報通信シス
テムを提供できる。
【0052】さらに、移動体の利用権を有する利用者し
かサーバを利用できないため、サーバ利用者を限定する
ことができ、許容限度を越えた接続がされることもなく
通信の制限等の問題が生じることはない。
【0053】本発明の移動体内情報通信システムは、上
記の課題を解決するために、利用者を運搬する移動体
と、上記移動体内情報通信装置とを備えることを特徴と
する。
【0054】上記の構成により、移動体内であっても情
報通信ネットワークを構築できるので、移動体外でなさ
れている情報通信サービスと同様のサービスを上記移動
体を利用する利用者に提供することができる。
【0055】本発明の移動体内情報通信システムは、上
記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、利用
者を運搬する移動体と上記移動体内情報通信装置と上記
電子機器とを備えることを特徴とする。
【0056】上記の構成により、移動体内であっても情
報通信ネットワークを構築できるので、移動体外でなさ
れている情報通信サービスと同様のサービスを上記移動
体を利用する利用者に提供することができる。
【0057】本発明の移動体内情報通信システムは、上
記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、電子
機器が各利用者の所有物であり、携帯可能であることを
特徴とする。
【0058】上記構成によれば、上記電子機器は各利用
者が所有かつ携帯可能であるため、自己の電子機器を移
動体内に持ち込んでこれを情報通信に利用することが可
能である。なお、携帯可能な電子機器とは、例えば、携
帯電話、PHS、PDA端末等が該当する。
【0059】本発明の移動体内情報通信プログラムは、
上記の課題を解決するために、移動体に搭載されたサー
バに、上記移動体内情報通信方法における各ステップを
実行させることを特徴とする。
【0060】上記プログラムを、例えば、サーバにロー
ドすることによって、上記移動体内情報通信方法を移動
体内情報通信装置または移動体内情報通信システムに適
用することができる。
【0061】本発明の移動体内情報通信プログラムを記
録した媒体は、上記の課題を解決するために、移動体に
搭載されたサーバに、上記移動体内情報通信方法におけ
る各ステップを実行させるためことを特徴とする。
【0062】上記記録媒体に記録されたプログラムを、
例えば、サーバにロードすることによって、上記移動体
内情報通信方法を移動体内情報通信装置または移動体内
情報通信システムに適用することができる。
【0063】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0064】まず、本実施の形態の移動体内情報通信ネ
ットワークシステムに使用する装置を列車(移動体)内
に配置した一例を図2に示す。この図は、列車1内の乗
車席2、移動体ユーザの端末である電子機器3、および
移動体共用サーバ(サーバ,移動体内情報通信装置)4
の配置を示した説明図である。なお、同図には、同一の
役割を果たす構成要素が多数存在するが、説明を簡略化
するため、その一部についてのみ説明する。
【0065】列車1は鉄道等において利用者を搭載する
ための客車をいう。乗車席2は、列車1における利用者
(ユーザともいう)のための座席である。移動体ユーザ
の端末である電子機器3は、通信機能を備えた情報通信
端末であって、利用者の所有物である。電子機器3の具
体例として、携帯電話、PDA端末、ICメモリカード
などの携帯電子機器などがあげられる。移動体共用サー
バ4は、各利用者が各乗車席2から共同して利用できる
サーバである。また、移動体共用サーバ4は移動体共用
サーバ4に入出力される情報のうち車掌に必要な情報が
車掌に認識されるように、車掌室に設置されている表示
部(図示せず)と接続されている。なお、電子機器3と
移動体共用サーバ4との具体的構成については、図1に
基づいて、以下に詳述する。
【0066】電子機器3は、無線部5、制御部6、メモ
リ(記憶部)7、スピーカ(通知部)8、マイク9、L
CD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレー,通
知部)10、キー11から構成される。無線部5は電波
を送受信することのできる回路であり、例えばRF回路
がこれに該当する。制御部6は電子機器3全体の制御や
LCD10の表示、キー11から入力された情報などを
処理するためのコンピュータである。メモリ7は電子機
器3に入力される各種データを記憶するための回路であ
り、例えばRAM(Random Access Memory)やROM
(Read Only Memory)が該当する。スピーカー8は電子
機器3の所有者に、音声を媒体とした情報を伝えるため
のものである。マイク9は電子機器3の所有者の音声を
入力するためのものである。LCD10は、利用者がキ
ー11により入力した各種情報および無線部5が受信し
た各種情報を利用者に提示するための画面である。キー
11は、利用者から各種情報を入力するためのスイッチ
をいう。
【0067】移動体共用サーバ4は、基地局(通信手
段)12、交換機(通信手段)13、通信部14、管理
部(サーバ)15、メモリ16から構成される。基地局
12は、情報通信端末である電子機器3と情報の送受信
を行うための回路である。交換機13は、複数の通信回
線の伝送路の切り換えを行うスイッチである。本実施の
形態では、交換機13は移動体共用サーバ4に接続され
た複数の情報通信端末から特定の情報通信端末を選択す
るための切り換えスイッチとしての機能を有する。通信
部14は移動体外部と情報通信を行うための回路であ
る。管理部15は移動体共用サーバ4の中枢部分の演算
処理装置であって、移動体共用サーバ4を制御してデー
タを受け取り、それを演算処理、記憶して結果を出力す
るものである。この管理部15の具体例として、CPU
(Central Processing Unit)が挙げられる。メモリ16
は、移動体共用サーバ4へ入力される各種データおよび
管理部15によって処理されたデータを受け取りこれを
記憶するための回路であり、例えばRAMやROMが該
当する。また、メモリは、移動体共用サーバ4のコンピ
ュータである管理部15がアクセス可能になってさえい
ればよく、サーバのコンピュータに内蔵された形態に限
定されない。たとえば、該コンピュータに対して外付け
型、または脱着可能な可搬型のメモリや、該コンピュー
タとネットワークで接続された他のコンピュータに備え
られたメモリであってもよい。また、メモリへのアクセ
ス経路が有線であるか無線であるかを問わない。
【0068】なお、利用者が所有する電子機器3の無線
部5と列車1に搭載されている移動体共用サーバ4の基
地局12とは、例えば、Bluetooth ,無線LAN(Loca
l Area Network) などの無線ネットワーク通信、もしく
はLANケーブルなどの有線ネットワーク通信などによ
り接続され、相互間のデータ通信が可能である。
【0069】これにより、移動体共用サーバ4には、複
数の電子機器3からの同時アクセスが可能である。ま
た、移動体共用サーバ4に接続されている複数の電子機
器3は、基地局12と交換機13と通信部14とを介し
て、移動体外部と情報の送受信が可能となる。
【0070】また、列車1の内部においては、乗車席2
が所定の間隔で配置されており、各乗車席2の前面に
は、利用者が電子機器3を使用するための台(テーブ
ル)が設けられている。そして利用者は、電子機器3を
台にセットすることにより、移動体共用サーバ4との情
報通信を行う。
【0071】つぎに、利用者が所有する電子機器3に格
納されている交通機関を利用するための電子チケット情
報(移動体利用権情報)を図3に基づいて説明する。
【0072】交通機関を利用するための電子チケット情
報とは、列車1を利用する権利を所有していることを示
す情報であり、利用者が所有する電子機器3におけるメ
モリ7の電子チケット情報記憶エリアに記憶されてい
る。そして、利用者が、改札において所定のエリアに電
子機器3を通過させることにより、図示しないコンピュ
ータが利用者の電子チケット情報を確認する。上記コン
ピュータが、この電子チケット情報から、交通機関の利
用を可能と判断すれば、利用者は承認され、改札(ゲー
ト)を通過できるようになっている。
【0073】さらに、列車1に乗車した利用者が、移動
体共用サーバ4を利用する際の接続手順を図4に基づい
て説明する。
【0074】まず利用者は、乗車券としての電子チケッ
ト情報にあらかじめ定められた乗車席(車両の指定され
た席)2に乗車する。そして、利用者側(制御部6)
は、サーバ側(管理部15)に対して、利用者による所
定の操作をもって「接続要求」を行う。なお、本実施の
形態での「接続要求」とは、利用者が電子機器3のキー
11から入力することにより行われるが、乗車席2に設
けらている図示しない接続要求ボタンなどのパネル操作
などによりサーバ側に対して接続を要求することも可能
である。
【0075】次に、「接続要求」を受けたサーバ側は、
利用者側に対して「電子チケット情報の要求」を行う。
そして、利用者側は、電子機器3のメモリ7に記憶され
ている電子チケット情報をサーバ側へ送信する。これに
より、サーバ側は送信された電子チケット情報が適切で
あるかどうか(利用者が乗車すべき車両、乗車席が一致
するかなど)確認を行う。
【0076】ここで電子チケット情報が適切であれば、
サーバ側は電子チケット情報をメモリ16へ送信し、メ
モリ16はこれを記憶する。そして、サーバ側は、利用
者が所有する電子機器3と移動体共用サーバ4との接続
の承認を行う。さらに、サーバ側は、利用者側に、利用
者が所有する電子機器3を特定するための「端末固有情
報(識別情報)要求」を行う。なお、端末固有情報と
は、管理部15が電子機器3を特定するための識別情報
をいう。
【0077】それに対して、利用者側は「端末固有情報
送信」を行う。この「端末固有情報送信」は、利用者側
が無線部7および基地局12を介して、メモリ7に記憶
されている端末固有情報をサーバ側へ送信することによ
り行われる。そして、送信された端末固有情報は、メモ
リ16に記憶される。これにより、サーバ側は、利用者
が使用する端末を特定することができる。
【0078】さらに、サーバ側は、メモリ16に記憶さ
れている利用者の電子チケット情報と端末固有情報とを
管理すると共に、利用者側に移動体共用サーバ4の「使
用許可通知」を送信して、利用者が所有する電子機器3
と移動体共用サーバ4との接続を可能なネットワーク環
境に設定する。
【0079】そして、利用者は「使用許可通知」により
サーバを利用することができることを認識することがで
きる。これにより、利用者は種々の情報提供サービスを
受けることができる。
【0080】例えば、利用者は電子機器3のキー11か
ら自己が必要とする情報(例えば目的地に関する観光情
報)を入手するための条件(例えば目的地)を入力す
る。入力された条件は、無線部7および基地局12を介
して、サーバ側へ送信される。つぎに、サーバ側は、送
信された条件に従ってメモリ16からデータ検索を行
い、該利用者が必要とする情報の特定を行う。さらにサ
ーバ側は、特定した情報についての結果を利用者側に送
信する。そして、利用者側は、LCD10により結果表
示を行う。このようにして、利用者は自己が必要とする
情報を入手することができる。
【0081】つぎに、メモリ16に記憶されていると共
に管理部15に管理されている利用者に関する情報と移
動体の運行に関する移動情報とを図5に基づいて説明す
る。なお、利用者に関する情報とは、管理部15が、入
力された電子チケット情報から認識できる情報をいう。
また、移動体の運行に関する移動情報とは、移動体の運
行予定を示す情報をいう。
【0082】メモリ16には、図5に示すように「電子
チケット情報」、「座席番号」、「乗車区間」、「乗車
時間帯」、「端末固有情報」、「接続状況」などの情報
(項目)が各座席毎に記憶されている。また、この図で
は、現在時刻は9時40分であり、列車は××駅〜○○
駅の間を走行していることを示している。さらに、この
図から、座席「1−1A」および「1−1B」は利用者
が利用中であり、利用者の電子機器3と移動体共用サー
バ4とが接続中であることがわかる。また、「1−2
A」および「1−2B」は空席であるものの、「1−2
B」については、区間B〜Dすなわち10:00〜1
3:00にて予約がされていることがわかる。
【0083】つぎに、利用者毎に必要とされる個別情報
を各利用者毎に提供する手順について図6に基づいて説
明する。なお、利用者毎に必要とされる個別情報とは、
利用者の個々の要求、必要性に応じた情報をいい、例え
ば、目的駅までの所要時間や所要距離、乗換情報、目的
地または中間地点周辺の観光、宿泊、天候等の情報をい
う。
【0084】図6は、座席「1−1A」と「1−1B」
と「1−2B」とについて、それぞれ乗車する利用者の
利用範囲(利用時間,利用区間)を表し、グラフ化した
ものである。この図に示すように、移動体共用サーバ4
を管理する管理部15は、列車が現在通過している地
点、現在時刻などの管理も行っている。
【0085】まず、管理部15は入力された電子チケッ
ト情報から利用者に関する情報を認識する。つぎに、管
理部15は、利用者に関する情報とメモリ16に記憶さ
れている移動体の運行に関する移動情報とから利用者毎
に必要とされる個別情報を特定する。そして、管理部1
5は、この個別情報を出力し、該利用者の電子機器3へ
送信する。さらに、制御部6は、上記個別情報をLCD
10またはスピーカー8により利用者へ通知(案内)す
る。
【0086】また、電子機器3と移動体共用サーバ4と
の接続を行うことの可能な期間、または乗車区間(利用
区間)が終わり(目的地)に近づくと、管理部15は上
記個別情報を基にこれを認識する。そして、管理部15
は、移動体共用サーバ4を利用することが可能な期間ま
たは乗車区間が終了する旨の情報を出力し、該利用者の
電子機器3へ送信する。さらに、制御部6は、上記情報
をLCD10またはスピーカー8により利用者へ通知
(案内)する。なお、利用者に対するこれらの通知は、
移動体共用サーバ4から座席に設けられたパネル(通知
手段)などを介して、メッセージ表示などによって行う
サービスであっても構わない。
【0087】なお、通知手段は、利用者に情報を通知す
るための機器をいい、例えば、各座席に設けられている
LCD等のディスプレーやスピーカー等をいう。
【0088】さらに、他のサービスについて、その内容
および手順を図7に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0089】先に説明したように、列車1が利用者の目
的地に近づくと、移動体共用サーバ4を管理する管理部
15は上記個別情報に基づいてこれを認識し、その利用
者に対して、目的地に近づいている旨を通知する(S
1)。その後、所定時間内(目的地に到着するまでの時
間以内)に、電子機器3と移動体共用サーバ4とのアク
セスが遮断された場合、管理部15は利用者が降りる準
備をしているものと判断し(S2,YES)、電子機器
3と移動体共用サーバ4との接続を完了する(S3)。
【0090】一方、利用者が上記アクセスの遮断を行わ
ず(S2,NO)、移動体共用サーバ4の利用期間の延
長、すなわち列車の乗り越しを希望する場合(S4,Y
ES)、利用者は乗り越しを希望する区間をキー11を
介して電子機器3に入力する(S5)。そして、入力さ
れた情報は電子機器3から移動体共用サーバ4へと転送
される。さらに、管理部15は、入力された情報から、
利用者が乗り越しを希望する区間を確認し、その区間に
おけるその座席の利用が可能であるか否かの判断を行う
(S6)。すでに予約が入っているなどの都合により、
その座席の利用の延長が不可能であれば(S6,N
O)、管理部15は、その旨を利用者に通知し(S
7)、電子機器3と移動体共用サーバ4との接続を完了
する(S3)。
【0091】一方、その座席の利用の延長が可能であれ
ば(S6,YES)、管理部15は電子機器3を介して
利用者にその旨を通知すると共に、乗り越し区間の課金
処理を行う(S8)。課金処理は、利用者が所有する電
子機器3を介して電子決済で処理が行われる。そして、
管理部15は、課金処理を確認、完了すれば(S9,Y
ES)、区間延長として移動体共用サーバ4に管理され
ている情報(図4に示す管理テーブルなどの情報)を更
新する(S10)。また、利用者が課金の支払いを拒否
する等、管理部15による課金処理が行われない場合
(S9,NO)、管理部15は延長がなされない旨を電
子機器3を介して利用者に通知し(S11)、電子機器
3と移動体共用サーバ4との接続を完了する(S3)。
【0092】また、管理部15が利用者に対して目的地
が近づいている旨を案内しているにもかかわらず、利用
者からの反応(応答)が何もないまま所定時間が経過す
ると(S12,YES)、管理部15が車掌室の表示パ
ネルに、その旨の表示を行うと同時に(S13)、電子
機器3と移動体共用サーバ4との接続を完了する(S
3)。そして、車掌が利用者に対して、延長の要否を直
接確認を行うことになる。なお、所定時間内にユーザが
反応する場合(S12,NO)は、S2に戻る。
【0093】ここで、課金処理とは、乗り越し分の料金
の支払いを利用者に課すことをいう。また、電子決済と
は、電子商取引などでネットワークを介して決済を行う
ことをいい、クレジットカード決済、銀行口座決済、電
子マネー、電子小切手などがある。
【0094】ここで、電子決済の手順の例を以下に示
す。利用者が乗り越し請求を行う場合、利用者はキー1
1を介して目的地の入力を行う。そして、制御部6は、
メモリ7に記憶されているクレジットカード等のカード
番号および入力された目的地の情報を移動体共用サーバ
4へ送信する。つぎに管理部15は、電子チケット情報
と入力された目的地とから決済金額を認識する。さらに
管理部15は、カード番号と決済金額とを通信部14を
介してクレジット会社等へ送信し、承認を要求する。こ
の承認が認められれば、料金の支払いが行われる。
【0095】なお、上記乗り越し請求は、利用者に対し
て目的地が近づいている旨の案内が行われている時だけ
でなく、移動体共用サーバ4と電子機器3とが接続中で
あればいつでも可能である。
【0096】また、電子機器がICメモリカードの場合
は、電子機器を電子マネーとすることにより、電子決済
を行うことも可能である。
【0097】なお、上記課金処理は、電子決済などによ
る処理以外に、車掌が乗車席2まで伺い、利用者が車掌
へ現金などを直接支払う手段であってもよい。
【0098】また、交通機関の遅れなどが発生すると、
管理部15は、移動体共用サーバ4に管理されている乗
車時間帯等の情報を修正する。そして、管理部15は、
前記サービスに要する各種処理についても補正を行う
(反映する)。すなわち、管理部15は、前記サービス
に要する各種処理を開始するタイミングを調整する。
【0099】そのほか、移動体共用サーバ4は、利用者
の所有する電子機器3の表示部であるLCD10、ある
いは図示しない座席に設けられたパネル(表示部:ディ
スプレィ)を通して、列車(交通機関自身)の運行状
況、観光情報、乗り継ぎ情報などを案内したり、利用者
からの情報要求に応じて、利用者が必要とする情報を検
索して提供するなどの移動中における情報提供サービス
も可能となる。
【0100】なお、本実施の形態では、移動体内情報通
信ネットワークシステムを列車に使用する場合について
説明したが、列車以外の交通機関に適用可能である。例
えば、バス、モノレール、航空機や船舶に対しても適用
することができる。
【0101】また、交通機関における時間のずれについ
ても時間的な補正が行われ、各種処理にも反映されるの
で、利用者にとっても有効である。
【0102】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。プログラムコードを供給
するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリ
カード,ROMなどを用いることができる。
【0103】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実
際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前
述した実施形態の機能が実現される場合も含まれること
は言うまでもない。
【0104】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0105】本発明によれば、移動体の利用者は、利用
者が所有している電子チケット情報と電子機器があれ
ば、簡単な手続きでもって移動体に搭載されたサーバの
利用が可能となり、目的地に到着するまでの間に移動体
通信ネットワークシステムを利用しての情報通信を(ビ
ジネスからプライベートまで)行うことが可能となる。
【0106】さらに、利用者が目的地に到着する前に、
到着案内、乗り越し手続きなどの処理が可能となり、利
用者にとっても有効である。
【0107】最後に、上述した実施の形態は、本発明の
範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の
変更が可能である。
【0108】
【発明の効果】本発明の移動体内情報通信方法は、以上
のように、移動体に搭載されたサーバが、移動体の利用
者の所有する電子機器からの接続要求に対して、上記電
子機器に利用者が保有している移動体利用権情報を要求
するステップ、上記移動体利用権情報の要求に対応して
上記電子機器から出力された移動体利用権情報を上記サ
ーバが入力するステップおよび、上記サーバが上記移動
体利用権情報から移動体の利用権の有無を確認し、上記
利用権を有する電子機器についてのサーバへの接続を許
可するステップを備えることを特徴とする。
【0109】それゆえ、サーバは利用者の所有する電子
機器からの接続要求に対して、移動体利用権情報の出力
を上記電子機器に要求する。これに対応して、移動体利
用権情報が電子機器から出力され、サーバに入力され
る。さらに、サーバは入力した移動体利用権情報に基づ
いて、利用者が移動体の利用権を有するか否かの判断を
おこない、上記利用権を有する電子機器についてのサー
バへの接続を許可する。これにより、上記利用権を有す
る電子機器のみがサーバと接続されるため、サーバ利用
者を限定することができ、許容限度を越えた接続がされ
ることもない。したがって、移動体内であっても、利用
者は、電子機器と移動体利用権情報とさえ有していれ
ば、簡単な手続きで円滑な情報通信サービスを受けるこ
とができるという効果を奏する。
【0110】本発明の移動体内情報通信方法は、以上の
ように、上記の手順に加えて、移動体に搭載されたサー
バが、接続を許可している電子機器に対して、その電子
機器を特定するための識別情報を要求するステップ、上
記識別情報の要求に対応して上記電子機器から出力され
た識別情報を上記サーバが入力するステップおよび、上
記サーバが、上記識別情報に基づいて上記電子機器を特
定するステップを備えることを特徴とする。
【0111】それゆえ、サーバは入力した上記識別情報
に基づいて、接続許可のなされた電子機器を特定するこ
とができる。そして、サーバは電子機器を特定すること
により、特定された電子機器との間で情報の送受信が可
能となる。これにより、特定された電子機器とサーバと
の間で情報通信ネットワークを構築することができ、サ
ーバは特定された電子機器毎と異なる情報を送受信でき
る。よって、利用者の個々の要求に応じた多様な情報提
供サービスを行うことができるという効果を奏する。
【0112】本発明の移動体内情報通信方法は、以上の
ように、上記の手順に加えて、移動体に搭載されたサー
バが、入力した移動体利用権情報とサーバが保持してい
る移動体の運行に関する移動情報とから、接続を許可し
ている電子機器毎に与えるべき個別情報を特定するステ
ップを備えることを特徴とする。
【0113】それゆえ、移動体に搭載されたサーバは、
接続を許可している電子機器毎に与えるべき個別情報を
特定することができる。したがって、サーバは、移動体
内で構築されている情報通信ネットワークを介して、接
続を許可している電子機器に個別情報を提供できる。こ
れにより、移動体内における全利用者が共有すべき情報
のみならず、各利用者毎に必要とされる個別情報を提供
できるという効果を奏する。
【0114】本発明の移動体内情報通信方法は、以上の
ように、上記の手順に加えて、移動体に搭載されたサー
バが、特定した個別情報を、識別情報に基づいて対応す
る電子機器に送信するステップを備えることを特徴とす
る。
【0115】上記のステップにより、サーバが、特定し
た個別情報を、識別情報に基づいて、対応する電子機器
に送信するため、関係のない電子機器に個別情報を送信
してしまうという不都合を回避できるという効果を奏す
る。
【0116】本発明の移動体内情報通信方法は、以上の
ように、上記の手順に加えて、移動体に搭載されたサー
バが、入力した移動体利用権情報とサーバが保持してい
る移動体の運行に関する移動情報とから、接続を許可し
ている電子機器毎に、サーバを利用することが可能な時
間的および/または地理的範囲を特定するステップおよ
び、サーバを利用することが可能な時間的および/また
は地理的範囲から外れるにあたって、その電子機器に対
して特定の処理を行うステップを備えることを特徴とす
る。
【0117】それゆえ、サーバは、利用者がサーバを利
用することが可能な時間的および/または地理的範囲か
ら外れるにあたって、その電子機器に対して特定の処理
を行う。これにより、利用者は情報通信を行うことので
きる残り時間または残り区間を予め知ることができると
いう効果を奏する。したがって、利用者はサーバを利用
できなくなる前に情報通信を終了させることができ、通
信を行っている最中に回線が切断されるという不都合を
回避できるという効果を奏する。
【0118】本発明の移動体内情報通信方法は、以上の
ように、上記の手順に加えて、上記特定の処理が、サー
バを利用することが可能な時間的および/または地理的
範囲が終了する旨の情報を該当する電子機器に送信する
処理であることを特徴とする。
【0119】それゆえ、サーバは、各利用者がサーバを
利用することが可能な時間的および/または地理的範囲
を特定することができ、サーバを利用することが可能な
時間的および/または地理的範囲から外れるにあたっ
て、その情報を該当する電子機器に送信する。したがっ
て、利用者は情報通信を行うことのできる残り時間また
は残り区間を予め知ることができるという効果を奏す
る。これにより、サーバを利用できなくなる前に情報通
信を終了させることができ、通信を行っている最中に回
線が切断されるという不都合を回避できるという効果を
奏する。
【0120】本発明の移動体内情報通信方法は、以上の
ように、上記の手順に加えて、移動体に搭載されたサー
バが、各利用者が所有する電子機器を介して電子決済を
行うステップを備えることを特徴とする。
【0121】それゆえ、サーバと各利用者が所有する電
子機器との間で情報通信ネットワークを構築できるた
め、移動体内であっても、上記電子機器およびサーバを
介して電子決済を行うことが可能となる。よって、車掌
が利用者に対して集金を行う手間を省略できるという効
果を奏する。一方、利用者の側からしても、現金を持ち
合わせていない場合でも自由に乗り越しを行うことがで
きるという効果を奏する。
【0122】本発明の移動体内情報通信方法は、以上の
ように、上記の手順に加えて、移動体に搭載されたサー
バが、現在時間および/または現在位置に関する情報を
入力するステップ、サーバが保持している移動体の運行
に関する移動情報と、入力された現在時間および/また
は現在位置に関する情報とから移動体の運行時間および
/または運行位置のズレを演算するステップおよび、上
記運行時間のズレに基づき、上記移動情報を補正するス
テップを備えることを特徴とする。
【0123】それゆえ、サーバは、適正な時間的および
/または地理的範囲を表した個別情報を利用者に提供で
きる。したがって、移動体が運行予定に沿わずに運行し
ている場合であっても、適正なタイミングで利用者の個
々の要求に応じたサービスを提供できるという効果を奏
する。
【0124】本発明の移動体内情報通信装置は、以上の
ように、移動体の利用者が所有する電子機器と情報の送
受信を行うように、移動体に搭載された移動体内情報通
信装置であって、電子機器と情報の送受信を行う通信手
段と、利用者の所有する電子機器からの接続要求に対し
て、利用者が保有している移動体利用権情報の出力を上
記電子機器に要求し、上記移動体利用権情報を上記通信
手段を介して受信し、上記移動体利用権情報から移動体
の利用権の有無を確認し、上記利用権を有する電子機器
についての上記移動体内情報通信装置への接続を許可す
る管理部とを備えることを特徴とする。
【0125】それゆえ、管理部は、移動体の利用権を有
する電子機器に対して接続許可をする。したがって、上
記利用権を有する利用者しか移動体内情報通信装置を利
用できないため、許容限度を越えた接続がされることも
ない。よって、移動体内であっても、利用者は電子機器
と移動体利用権情報とさえ有していれば、簡単な手続き
で円滑な情報通信サービスを受けることができるという
効果を奏する。
【0126】本発明の移動体内情報通信装置は、以上の
ように、上記の構成に加えて、管理部は接続を許可した
電子機器に対して、その電子機器を特定するための識別
情報の出力を要求し、上記識別情報の要求に対応して上
記電子機器から出力された識別情報を入力し、上記識別
情報に基づいて上記電子機器を特定することを特徴とす
る。
【0127】それゆえ、管理部は、受信した上記識別情
報に基づいて、接続許可をした電子機器を特定すること
ができる。これにより、移動体内情報通信装置と特定さ
れた電子機器とで通信手段を介して情報の送受信が可能
となるので、移動体内で情報通信ネットワークを構築す
ることができる。これにより、移動体内情報通信装置は
各電子機器毎と異なる情報を送受信でき、利用者の個々
の要求に応じた多様な情報提供サービスを行うことがで
きるという効果を奏する。
【0128】本発明の移動体内情報通信システムは、以
上のように、上記移動体内情報通信装置と、上記移動体
内情報通信装置の通信手段と情報の送受信を行う無線
部、移動体利用権情報および識別情報を記憶した記憶
部、上記無線部および上記記憶部を制御する制御部を備
える電子機器とを備えることを特徴とする。
【0129】それゆえ、移動体内情報通信装置は特定の
電子機器と接続を行うことができ、移動体内で情報通信
ネットワークを構築することができる。すなわち、サー
バと各利用者との間で情報通信網が構築されることか
ら、サーバは各利用者毎に異なる情報を提供できる。よ
って、利用者の個々の要求に応じた多様な情報提供サー
ビスを行うことができる移動体内情報通信システムを提
供できるという効果を奏する。
【0130】本発明の移動体内情報通信システムは、以
上のように、利用者を運搬する移動体と、上記移動体内
情報通信装置とを備えることを特徴とする。
【0131】それゆえ、移動体内であっても情報通信ネ
ットワークを構築できるので、移動体外でなされている
情報通信サービスと同様のサービスを上記移動体を利用
する利用者に提供することができるという効果を奏す
る。
【0132】本発明の移動体内情報通信システムは、以
上のように、上記の構成に加えて、利用者を運搬する移
動体と上記移動体内情報通信システムと上記電子機器と
を備えることを特徴とする。
【0133】それゆえ、移動体内であっても情報通信ネ
ットワークを構築できるので、移動体外でなされている
情報通信サービスと同様のサービスを上記移動体を利用
する利用者に提供することができるという効果を奏す
る。
【0134】本発明の移動体内情報通信システムは、以
上のように、上記の構成に加えて、電子機器が各利用者
の所有物であり、携帯可能であることを特徴とする。
【0135】それゆえ、上記電子機器は各利用者が所有
かつ携帯可能であるため、自己の電子機器を移動体内に
持ち込んでこれを情報通信に利用することが可能である
という効果を奏する。
【0136】本発明の移動体内情報通信プログラムは、
以上のように、移動体に搭載されたサーバに、上記移動
体内情報通信方法における各ステップを実行させること
を特徴とする。
【0137】それゆえ、上記プログラムを、例えば、サ
ーバにロードすることによって、上記移動体内情報通信
方法を移動体内情報通信装置または移動体内情報通信シ
ステムに適用することができるという効果を奏する。
【0138】本発明の移動体内情報通信プログラムを記
録した媒体は、以上のように、移動体に搭載されたサー
バに、上記移動体内情報通信方法における各ステップを
実行させるためことを特徴とする。
【0139】それゆえ、上記記録媒体に記録されたプロ
グラムを、例えば、サーバにロードすることによって、
上記移動体内情報通信方法を移動体内情報通信装置また
は移動体内情報通信システムに適用することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体内情報通信システムに使用する
電子機器と移動体共用サーバとの構成を示したブロック
図である。
【図2】本発明の移動体内情報通信システムに使用する
装置を列車(移動体)内に配置した一例を示す説明図で
ある。
【図3】利用者が所有する電子機器と交通機関を利用す
るための電子チケット情報との関係を示した説明図であ
る。
【図4】利用者が所有する電子機器と移動体共用サーバ
との接続手順を示したタイミングチャートである。
【図5】メモリに記憶され、管理部に管理されている情
報を示した説明図である。
【図6】ある座席について、それぞれ乗車する利用者の
利用範囲(利用時間,利用区間)を表した説明図であ
る。
【図7】本発明の移動体内情報通信システムにおいてな
されるサービスの内容およびその手順を示したフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 列車(移動体) 3 電子機器 4 移動体共用サーバ(サーバ,移動体内情報通信装
置) 5 無線部 6 制御部 7 メモリ(記憶部) 8 スピーカー(通知部) 10 LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディス
プレー,通知部) 12 基地局(通信手段) 13 交換機(通信手段) 14 通信部 15 管理部(サーバ) 16 メモリ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体内で利用者が情報の送受信を行う移
    動体内情報通信方法において、 移動体に搭載されたサーバが、移動体の利用者の所有す
    る電子機器からの接続要求に対して、上記電子機器に利
    用者が保有している移動体利用権情報を要求するステッ
    プ、 上記移動体利用権情報の要求に対応して上記電子機器か
    ら出力された移動体利用権情報を上記サーバが入力する
    ステップおよび、 上記サーバが上記移動体利用権情報から移動体の利用権
    の有無を確認し、上記利用権を有する電子機器について
    のサーバへの接続を許可するステップを備えることを特
    徴とする移動体内情報通信方法。
  2. 【請求項2】移動体に搭載されたサーバが、接続を許可
    している電子機器に対して、その電子機器を特定するた
    めの識別情報を要求するステップ、 上記識別情報の要求に対応して上記電子機器から出力さ
    れた識別情報を上記サーバが入力するステップおよび、 上記サーバが、上記識別情報に基づいて上記電子機器を
    特定するステップを備えることを特徴とする請求項1に
    記載の移動体内情報通信方法。
  3. 【請求項3】移動体に搭載されたサーバが、入力した移
    動体利用権情報とサーバが保持している移動体の運行に
    関する移動情報とから、接続を許可している電子機器毎
    に与えるべき個別情報を特定するステップを備えること
    を特徴とする請求項2に記載の移動体内情報通信方法。
  4. 【請求項4】移動体に搭載されたサーバが、特定した個
    別情報を、識別情報に基づいて対応する電子機器に送信
    するステップを備えることを特徴とする請求項3に記載
    の移動体内情報通信方法。
  5. 【請求項5】移動体に搭載されたサーバが、入力した移
    動体利用権情報とサーバが保持している移動体の運行に
    関する移動情報とから、接続を許可している電子機器毎
    に、サーバを利用することが可能な時間的および/また
    は地理的範囲を特定するステップおよび、 サーバを利用することが可能な時間的および/または地
    理的範囲から外れるにあたって、その電子機器に対して
    特定の処理を行うステップを備えることを特徴とする請
    求項3または4に記載の移動体内情報通信方法。
  6. 【請求項6】特定の処理とは、サーバを利用することが
    可能な時間的および/または地理的範囲が終了する旨の
    情報を該当する電子機器に送信する処理であることを特
    徴とする請求項5に記載の移動体内情報通信方法。
  7. 【請求項7】移動体に搭載されたサーバが、各利用者が
    所有する電子機器を介して電子決済を行うステップを備
    えることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項
    に記載の移動体内情報通信方法。
  8. 【請求項8】移動体に搭載されたサーバが、現在時間お
    よび/または現在位置に関する情報を入力するステッ
    プ、 サーバが保持している移動体の運行に関する移動情報
    と、入力された現在時間および/または現在位置に関す
    る情報とから移動体の運行時間および/または運行位置
    のズレを演算するステップおよび、 上記運行時間のズレに基づき、上記移動情報を補正する
    ステップを備えることを特徴とする請求項3ないし7の
    いずれか1項に記載の移動体内情報通信方法。
  9. 【請求項9】移動体の利用者が所有する電子機器と情報
    の送受信を行うように、移動体に搭載された移動体内情
    報通信装置であって、 電子機器と情報の送受信を行う通信手段と、 利用者の所有する電子機器からの接続要求に対して、利
    用者が保有している移動体利用権情報を上記電子機器に
    要求し、上記移動体利用権情報を上記通信手段を介して
    受信し、上記移動体利用権情報から移動体の利用権の有
    無を確認し、上記利用権を有する電子機器についての上
    記移動体内情報通信装置への接続を許可する管理部とを
    備えることを特徴とする移動体内情報通信装置。
  10. 【請求項10】管理部は接続を許可した電子機器に対し
    て、その電子機器を特定するための識別情報の出力を要
    求し、上記識別情報の要求に対応して上記電子機器から
    出力された識別情報を入力し、 上記識別情報に基づいて上記電子機器を特定することを
    特徴とする請求項9に記載の移動体内情報通信装置。
  11. 【請求項11】請求項9または10に記載の移動体内情
    報通信装置と、 上記移動体内情報通信装置の通信手段と情報の送受信を
    行う無線部、移動体利用権情報および識別情報を記憶し
    た記憶部、上記無線部および上記記憶部を制御する制御
    部を備える電子機器とを備えることを特徴とする移動体
    内情報通信システム。
  12. 【請求項12】利用者を運搬する移動体と、請求項9ま
    たは10に記載の移動体内情報通信装置とを備えること
    を特徴とする移動体内情報通信システム。
  13. 【請求項13】利用者を運搬する移動体を備えることを
    特徴とする請求項11に記載の移動体内情報通信システ
    ム。
  14. 【請求項14】電子機器が各利用者の所有物であり、携
    帯可能であることを特徴とする請求項11ないし13の
    いずれか1項に記載の移動体内情報通信システム。
  15. 【請求項15】移動体に搭載されたサーバに、請求項1
    ないし8のいずれか1項に記載の移動体内情報通信方法
    における各ステップを実行させるための移動体内情報通
    信プログラム。
  16. 【請求項16】移動体に搭載されたサーバに、請求項1
    ないし8のいずれか1項に記載の移動体内情報通信方法
    における各ステップを実行させるための移動体内情報通
    信プログラムを記録した記録媒体。
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