JP2003143594A - 生産現場公開管理システム - Google Patents

生産現場公開管理システム

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JP2003143594A JP2001339667A JP2001339667A JP2003143594A JP 2003143594 A JP2003143594 A JP 2003143594A JP 2001339667 A JP2001339667 A JP 2001339667A JP 2001339667 A JP2001339667 A JP 2001339667A JP 2003143594 A JP2003143594 A JP 2003143594A
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Akihisa Sakata
明久 坂田
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  • Emergency Alarm Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インターネットやその外のネットワーク通信手
段を用いて、開発、試作、量産それぞれにフレキシブル
に対応できる新しい製作システムを提供すること。 【解決手段】生産現場等で撮影した映像情報を、インタ
ーネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧でき
る生産現場公開管理システムであって、前記生産現場等
で撮影中の映像を記憶するエンドレス映像記憶部と、ス
イッチ操作や撮影中に付加されるトリガー信号を基準に
取り出された映像DBファイルを記憶する映像データベ
ースとを備え、前記発注側端末に対して、前記エンドレ
ス映像記憶部に記憶される映像情報と、前記映像データ
ベースに記憶される映像DBファイルとを選択可能に提
供することを特徴とする生産現場公開管理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産現場等で撮影
した映像情報を、インターネット等の通信手段を用いて
発注側端末から閲覧できる生産現場公開管理システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路製品を開発する場合、「ともか
く必要な最小限の条件および所定の機能さえ満たしてい
れば中味はあまりこだわらない、ともかく早く試作品が
欲しい、あるいは製品が欲しい」というユーザーと、見
積もり・発注・設計と言う一般的な仕事の進め方をする
ユーザーに大別される。もちろん、前者の仕事の進め方
の背景には、お互いの信頼関係がある程度築かれている
ことが前提になっている。後者の場合、受注側である開
発会社は、ユーザーからの要求があってから設計し、必
要な材料や部品をメーカーに発注するというスタイルを
とっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の場合は正確な情
報が伝わらず、また後者の場合には、一刻を争う開発者
にとっては時間的なロスが大きく、ユーザーの要望を十
分反映しにくい。一方、試作段階における仕様は、細部
まで定まっているケースは極めて少なく、製作過程にお
ける相互の情報のやり取りによって仕様が決定されるの
が一般的である。この場合、必要事項や不明個所をその
都度、電話やFAXあるいは電子メールなどの手段を通
じて、相互に確認し合いながら仕事を進めるスタイルが
慣習化しているが、開発者にとっては製品の製作課程や
全体の進捗が見えないこともあり、的確な指示が出せな
いばかりではなく、意図が十分伝わらないために思わし
くない結果に終わることがあった。一方、製作者側にと
っても開発者の部品の指定が不備であったり、大雑把な
仕様であったりして、その都度担当エンジニアや発注者
に確認をとらなければならず、時間的、経済的損失を発
生させる大きな要因になっていた。他方、最近の量産工
場においては、競争の激化および製造原価削減の煽りを
受け、生産性を上げ、工場稼働率を高め、工場全体の運
営経費などを削減することが望まれている。その解決方
法として、正規の従業員や技術者やメンテナンス要員を
極力減らし、労働力を外部の派遣会社やアルバイト、パ
ートや、複数の協力会社及び下請け会社などからの出向
や臨時雇用者に依存する傾向がますます強まっている。
これらの作業形態は、工場内で作業やメンテナンスを外
部作業員だけにまかせ、工場側の作業管理者は指示だけ
をして、その場にいない場合も少なくない。これらの状
況でにおいて、外部作業者に対するセキュリティーや安
全対策が重要であり、さらに不定期で短期的な外部作業
員の生産性の把握や進捗の度合いなどを知ることは、生
産性や稼働率、経費や品質管理の観点からも非常に重要
である。また、24時間体制で稼動している2交代制な
どの量産工場では、夜間と昼間での仕事の引継ぎや夜間
と昼間の安定した生産性や品質、セキュリティー管理が
重要となっている。また、生産設備のメンテナンスは、
複雑で専門的であるためにそれぞれの機械メーカーが実
施しているのが現状である。実際に生産現場で故障が発
生した場合は、その日の生産計画が狂い多大な損害が発
生している。これらの突発的な事故を防ぐために、定期
的なメンテナンスがかかせない。こうした状況では、独
自の量産ノウハウの蓄積や、メンテナンスノウハウの蓄
積や、定期的で確実なメンテナンスや突発的なトラブル
に対する的確な対応、作業現場におけるセキュリティー
管理などもおろそかになりがちで、それらの対処法が以
前にも増して強く求められている。さらに生産現場での
設備機械の故障を未然に防ぐためには、生産現場の作業
員や保守人員が即座に設備機械の不具合や異常に気付
き、事故を未然に回避できる予知保全の技術習得が必要
とされている。従ってこのような状況下では、日進月歩
で進歩する電子回路技術に対して、開発から試作、そし
て量産試作、量産、 更に生産工場の設備機器のメンテ
ナンスや、現場作業員の設備機械の不具合や異常に対す
る予知保全の技術や、生産性をあげるための外部作業員
の教育、管理、セキュリティー管理までも視野に入れた
新しい工場運営を考慮した製品製作システムを創出する
必要がある。一方、開発、試作、量産試作、量産の一連
の作業を短期間で完成させ、生産性を上げる事を考慮し
た開発では、ディジタル回路やアナログ回路、これらの
混在回路、又は高周波回路までを含んで、ユーザーの要
求に応じて柔軟に対応できるような電子回路製品の開発
型システムのソリューションは、プログラマブルな回
路、標準化された回路、標準基板、標準モジュールを予
め取り揃えておき、目的とする回路機能を簡単に構築で
き、かつ簡単に動作確認ができることと、個々の電子部
品の特性だけでなく複数の部品と組み合わせた状態での
動作確認や評価が求められている。多くの場合には、予
め準備された標準回路の選択や組合せ、あるいは共通化
されたプログラムを使用することにより即座に要求を満
たすことができる。しかし、万一標準品で要求を満足し
ない場合は、少しの改良で応じられるような仕組みを設
けておけば良い。そのためには市場動向と最新技術情報
の収集とノウハウの蓄積が以前にも増して重要となるこ
とは言うまでもない。試作や開発段階におけるこれから
のシステムソリューションは、発注者と受注者の間の相
互信頼関係であり、試作や開発段階から量産を考慮し
て、いかに効率的に量産時の問題点を早期に発見し、そ
の後の生産見通しを正確に迅速に立てられるかという点
が重要である。従って、試作や開発、量産試作、量産の
各現場で実際に起こっている現象を正確にかつ客観的に
双方が把握する必要がある。
【0004】そこで、本発明は、インターネットやその
外のネットワーク通信手段を用いて、開発、試作、量産
試作、量産それぞれにフレキシブルに対応できる新しい
製作システムを提供することを目的とする。また本発明
は、技術者が製品製作会社と協調して製品の製作に当た
る場合、双方が視覚的・聴覚的にリアルタイムに、ある
いはタイムシフト的に相互に確認し合いながら、個々の
ユーザーの仕様に適した形で仕事を完成させていくこと
ができることを目的とする。また本発明は、試作や多品
種、EMS生産、また量産時の製造装置類メンテナンス
も考慮して、位置検出センサーを装備した携帯情報端末
を有効に使用することを目的とする。また本発明は、特
に製作会社の作業者の位置が確定でき、次の作業や行動
に対して的確な指示を与えることができるばかりでな
く、作業中に異変に気づいた時点で即座に作業者自らの
判断に基づいて応答できることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
生産現場公開管理システムは、生産現場等で撮影した映
像情報を、インターネット等の通信手段を用いて発注側
端末から閲覧できる生産現場公開管理システムであっ
て、前記生産現場等で撮影中の映像を記憶するエンドレ
ス映像記憶部と、スイッチ操作や撮影中に付加されるト
リガー信号を基準に取り出された映像DBファイルを記
憶する映像データベースとを備え、前記発注側端末に対
して、前記エンドレス映像記憶部に記憶される映像情報
と、前記映像データベースに記憶される映像DBファイ
ルとを選択可能に提供することを特徴とする。請求項2
記載の本発明は、請求項1に記載の生産現場公開管理シ
ステムにおいて、前記映像情報以外の音声やテキスト情
報を映像情報説明ファイルとして記憶するファイルデー
タベースと、生産工程のステップに関する情報を記憶す
る工程表データベースとを備え、前記映像DBファイル
と関連付けて、前記ファイルデータベースと前記工程表
データベースに記憶されている情報を選択可能に提供す
ることを特徴とする。請求項3記載の本発明の生産現場
公開管理システムは、生産現場等で撮影した映像情報を
インデックス情報とともに記憶するデータベースを備
え、前記映像情報を発注側端末からインターネット等の
通信手段を用いて閲覧できる生産現場公開管理システム
であって、前記インデックス情報が付与された時点を基
準ポイントとして、前記基準ポイント以前の所定時間の
映像情報と、前記基準ポイントの前後を含む所定時間の
映像情報と、前記基準ポイント以降の所定時間の映像情
報とを選択的に記憶又は再生することを特徴とする。請
求項4記載の本発明の生産現場公開管理システムは、生
産現場等で撮影した映像情報を、インターネット等の通
信手段を用いて発注側端末から閲覧できる生産現場公開
管理システムであって、発信器からの超音波、又は信号
源からの光や赤外線などを受信し、現在位置を検出して
当該現在位置に関する情報を送信する携帯情報端末と、
作業現場を撮影する撮影手段と、前記作業現場に設置さ
れ、前記撮影手段で撮影する情報を表示するデスクトッ
プ端末と、前記携帯情報端末又は前記デスクトップ端末
の少なくとも一方から情報を受信するシステム端末とを
備え、前記携帯情報端末から受信した位置情報があらか
じめ設定した作業現場内の所定領域内であれば、前記シ
ステム端末は、前記デスクトップ端末又は前記携帯情報
端末によって操作される前記撮影手段からの映像信号
を、前記通信手段を用いて前記発注側端末に配信するこ
とを特徴とする。請求項5記載の本発明は、請求項4に
記載の生産現場公開管理システムにおいて、前記携帯情
報端末は、IDナンバーなどの個人識別情報とともに特
定作業内容又は立ち入り目的を区分するワーク情報、特
定作業領域若しくは立ち入り許可領域を表すワークエリ
ア情報、又は特定作業時間帯又は立ち入り許可時間を表
すワークタイム情報とを有し、前記ワーク情報、前記ワ
ークエリア情報、又は前記ワークタイム情報から、前記
撮影手段からの映像信号を、前記通信手段を用いて前記
発注側端末に配信を行うか否かを判断することを特徴と
する。請求項6記載の本発明は、請求項4に記載の生産
現場公開管理システムにおいて、他の携帯情報端末が作
業現場内の前記所定領域内に存在することを検出した場
合には、前記撮影手段からの映像信号を、前記通信手段
を用いて前記発注側端末に配信を行わないことを特徴と
する。請求項7記載の本発明は、請求項4に記載の生産
現場公開管理システムにおいて、他の携帯情報端末が作
業現場内の前記所定領域内に存在することを検出した場
合には、音声やブザー、光の点滅などで注意を促す信号
を発生させることを特徴とする。請求項8記載の本発明
は、請求項4に記載の生産現場公開管理システムにおい
て、前記携帯情報端末、前記撮影手段、又は前記デスク
トップ端末から、重要性、不具合、注意、確認事項に関
する情報を、緊急性に関する情報とともに、予め設定し
た重み付けや分類方法に基づいた数字、記号、アイコン
などの識別情報によって、前記撮影手段から撮影される
映像に付与して記録することを特徴とする。請求項9記
載の本発明は、請求項4に記載の生産現場公開管理シス
テムにおいて、前記映像情報を、発注側端末にインター
ネットなどの通信手段を通じて配信し、前記発注側端末
からの前記映像に対する指示やコメントを受信して記憶
することを特徴とする。請求項10記載の本発明は、請
求項4に記載の生産現場公開管理システムにおいて、前
記携帯情報端末又は前記デスクトップ端末から、記録中
または記録後の映像情報又は音声情報に対して、インデ
ックス、印、重要性を表す数字若しくは記号、又はアイ
コンを付与する機能を備えたことを特徴とする。請求項
11記載の本発明は、請求項4に記載の生産現場公開管
理システムにおいて、前記映像情報又は前記音声情報
を、予め作成された工程表に関係付けてデータベースに
記憶させたことを特徴とする。請求項12記載の本発明
は、請求項4に記載の生産現場公開管理システムにおい
て、人や物体の動きが生じる変化前後又は色や明るさの
変化がある作業工程や作業映像に対して、工程表および
ワークタイムを基にインデックス情報を付与し、前記映
像情報を記憶させたことを特徴とする。請求項13記載
の本発明は、請求項4に記載の生産現場公開管理システ
ムにおいて、予め設定した作業時間と、前記携帯情報端
末から受信して積算した時間情報とを比較する作業時間
比較手段を備え、同一量産工場などにおいて、複数の関
係会社の外部派遣要員が所持する各携帯情報端末から情
報をシステム側で一元的に管理し、異なるカラー記号や
簡単な数値、あるいは識別が容易なアイコンなどを割り
当てて一覧的に同一モニター上に表示させ、その日の作
業の段取りやトラブル、さらには仕事の進捗の識別を容
易にさせ、また指示確認を仰ぐ信号や不許可領域への侵
入などが検出された場合には、当該のカラー記号や簡単
な数値、あるいは識別が容易なアイコンを輝度や間隔を
変えて点滅させ、音声を伴ってその領域を知らせ、工場
監督者に識別を容易にさせる機能を備えたことを特徴と
する。請求項14記載の本発明は、請求項4に記載の生
産現場公開管理システムにおいて、通信インターフェー
スのセキュリティーにより許可された発注者と製作を受
け持つ受注者の双方からアクセスできる情報編集システ
ムを備えたことを特徴とする。請求項15記載の本発明
の情報端末装置は、生産現場等で撮影した映像情報を、
インターネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲
覧できる生産現場公開管理システムに用いる情報端末装
置であって、携帯情報端末からの伝播波を受信して該携
帯情報端末を所持する人の存在の有無、又は存在場所を
検出する携帯情報端末検出機能と、携帯情報端末毎の作
業領域、作業目的、又は作業時間などの許可情報を受信
する通信機能と、前記携帯情報端末検出機能で検出した
前記携帯情報端末について、前記通信機能で受信した許
可情報から許可条件を判断する許可判断機能と、所定領
域内での計測、撮影、又は録音などの入力情報を制御す
る制御機能と、前記許可判断機能で許可が判断された場
合に、前記携帯情報端末の識別情報と前記入力情報とを
送信する通信機能とを備えたことを特徴とする。請求項
16記載の本発明は、請求項15に記載の情報端末装置
において、前記許可判断機能で許可が判断されなかった
場合に、作業や立ち入りなどの制約条件違反を知らせる
警報機能を備え、さらに、立ち入り禁止領域などに複数
回進入した場合には、第一回目とは異なる警報レベルや
音色により侵入者に警告を発すると共に、システム側の
コンピュータに「不正行為の疑い」などの注意マークが
付記されることを特徴とする。請求項17記載の本発明
は、請求項15に記載の情報端末装置において、前記携
帯情報端末から、指紋識別、加速度、運動方向・形状・
明暗の変化および変化率などの信号を検出する信号検出
機能を備えたことを特徴とする。請求項18記載の本発
明は、請求項15に記載の情報端末装置において、位置
を検出するための伝搬波を送出する機能を有する伝搬波
送出器を備えたことを特徴とする。請求項19記載の本
発明の携帯情報端末は、IDナンバーなどの個人識別情
報と、特定作業内容又は立ち入り目的を区分するワーク
情報と、特定作業領域又は立ち入り許可領域を表すワー
クエリア情報と、特定作業時間帯又は立ち入り許可時間
を表すワークタイム情報とを記憶部に記憶し、前記記憶
部に記憶されたそれぞれの前記情報に関連付けられた連
絡事項を設定・記憶できる機能を有することを特徴とす
る。請求項20記載の本発明は、請求項19に記載の携
帯情報端末において、位置検出手段と液晶画面などの表
示手段とを備え、前記表示手段では、通常表示としてそ
の所持者の立ち入り目的と名前を表示し、前記位置検出
手段によって立ち入り禁止領域などに侵入したことを検
出した場合には前記表示手段にその旨を表示することを
特徴とし、 更に、立ち入り禁止領域などに複数回進入
した場合には、第一回目とは異なる警報レベルや音色に
より侵入者に警告を発すると共に、「不正行為の疑い」
などの注意マークが付記された表示をすることを特徴と
する。請求項21記載の本発明の携帯情報端末は、生産
現場等で撮影した映像情報を、インターネット等の通信
手段を用いて発注側端末から閲覧できる生産現場公開管
理システムに用いる携帯情報端末であって、位置検出手
段と、記憶手段と、入力手段とを備えた携帯情報端末で
あって、前記記憶手段には、IDナンバーなどの個人識
別情報と、特定作業内容又は立ち入り的を区分するワー
ク情報と、特定作業領域又は立ち入り許可領域を表すワ
ークエリア情報と、特定作業時間帯又は立ち入り許可時
間を表すワークタイム情報とを記憶し、前記入力手段に
よって、記録情報に対するマーキング、重み付け、又は
緊急度などの指示情報を入力できることを特徴とする。
請求項22記載の本発明は、請求項21に記載の携帯情
報端末において、赤外線センサー、指紋センサー、又は
加速度センサーなどの各種センサーと、マイクロフォン
などの録音手段と、CCDカメラなどの撮影手段と、液
晶画面などの表示手段とを備えたことを特徴とする。請
求項23記載の本発明の携帯情報端末は、発注側端末か
らインターネット等の通信手段を用い、生産現場等で撮
影した映像情報を閲覧できる生産現場公開管理システム
に用いる携帯情報端末であって、あらかじめ連絡事項な
どを設定、記憶しておき、作業内容や時間帯などの状況
に応じて連絡内容を表示器に表示するか音声にて知らせ
る機能と、制約違反や作業内容や時間帯などの状況に応
じて警報を音、音声、振動、又は光にて出力する機能
と、制約違反や作業内容や時間帯などの状況に応じて連
絡事項を音声にて出力する機能とを設定できる機能とを
有することを特徴とする。請求項24記載の本発明の生
産現場公開管理システムは、プログラマブルな回路、標
準化された回路、標準基板、及び標準回路モジュールな
どのコンテンツを予め取り揃え、前記コンテンツの入出
力を接続できる回路と、動作確認のための入力信号を生
成できる回路と、入力信号や電源電圧に、ノイズやその
他の信号を付加できる回路と、入力信号や電源電圧を、
ノイズや他の信号で変調できる回路とを生産現場に備
え、前記生産現場等で撮影した映像情報を、インターネ
ット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧できる生
産現場公開管理システムであって、予め取り揃えている
前記コンテンツの中から、必要な回路、基板、又はモジ
ュールを前記発注側端末から選択できるステップと、前
記発注側端末で選択した前記コンテンツを、それらの入
出力を接続できる回路に接続し、動作確認のための入力
信号を生成し、入力信号や電源電圧にノイズや他の信号
を付加し、入力信号や電源電圧をノイズや他の信号で変
調し、それぞれの前記コンテンツの動作状態を観測可能
に提供するステップと、前記発注側端末にて、提供され
る前記コンテンツの実験、動作、又は回路状態を閲覧
し、前記コンテンツの組合せ、選択、プログラマブルな
回路の設定、入力信号出力制御、回路動作開始制御、出
力信号観測開始、回路の初期化を、通信ネットワークを
介して指示するステップとを有することを特徴とする。
請求項25記載の本発明は、請求項19に記載の携帯情
報端末において、生産現場等で撮影した映像情報を、イ
ンターネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧
できる生産現場公開管理システムに用いることを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による情報端
末は、伝播波を使用し、少なくとも、携帯情報端末を持
つ人の居る位置又はその場所情報を検出する機能を有す
る。また、携帯情報端末(を持つ人)が立ち入ったエリ
アの作業情報や立ち入り情報などを制御システムから取
得できる通信機能を有する。また、携帯情報端末(を持
つ人)が、エリア内での作業許可、目的、時間あるいは
立ち入りの許可・領域などを判断する機能を有する。ま
た、その他の機能として、作業や立ち入りなどの制約条
件違反を知らせる警報機能、携帯情報端末が記憶してい
る識別情報と計測した情報を送出する通信機能、携帯情
報端末内蔵のセンサー情報から、指紋識別、加速度、運
動方向・形状・明暗の変化および変化率などを検出する
機能、検出したセンサー情報と予め記憶している情報を
送信できる機能、情報の送受信ができる機能を有してい
る。一方、本実施の形態による制御側のシステムは、登
録された全ての情報携帯端末の情報を記憶して管理する
データベース用記憶媒体と、情報端末から得られる計測
・判断情報を収集し記憶して判断する制御判断機能と、
特に携帯情報端末の計測・判断情報をもとに制約条件の
予測、作業の進捗、仕事効率の予測・判断などを行う機
能と、予測・判断した情報をもとに、映像情報を記憶管
理する機能と、情報端末から得られる映像トリガー情報
(スイッチなどを押したとき、センサー検出値が急激に
変化したときなど)を映像記憶基準時間として、映像記
憶基準時間から過去N分前から現在まで、あるいは現在
から未来M分迄、あるいは現在のみ、あるいは過去N分前
から未来M分迄の映像を記憶保存する機能とを有する。
また、本実施の形態による携帯情報端末は、時計、カレ
ンダーを内蔵した機能と、個人識別を目的としたIDナ
ンバーと、特定作業内容又は立ち入り目的を表すワーク
ナンバーと、特定作業領域又は立ち入り許可領域を表す
ワークエリアナンバーと、特定作業時間帯又は立ち入り
許可時間を表すワークタイムナンバーと、前記各ナンバ
ーに関連付けられた連絡事項などを設定・記憶できる機
能を有する。また、本実施の形態による情報生成システ
ムのハード構成は、作業現場において関係する情報信号
を送受できる個人用携帯情報端末、作業机などで使用す
ることを目的としたデスクトップ端末、および関係者に
作業映像、進捗情報を公開することを目的としたシステ
ム端末、サーバー、制御装置、処理装置などのコンピュ
ータ装置、ディジタル・アナログ入出力装置、ビデオカ
メラなどから構成される。また、本実施の形態による情
報生成システムのソフト構成は、携帯情報端末におい
て、IDナンバーとともに設定されているワークエリア
ナンバーおよびワークナンバーが、情報生成システムに
予め登録されているこれらのナンバーと一致するとき、
あるいはこれらのナンバーが予め定められた特定条件を
満足するときのみ、現在の映像の公開が許可され、一致
しないときは公開されず、代わりに作業に関係する過去
の映像や工程表、コメントなどが配信できる映像公開機
能を備えている。また、本実施の形態による情報生成シ
ステムのソフト構成は、異なるワークナンバーを有する
作業者が同時刻に同一エリア内に存在する場合は映像公
開が許可されず、音声やブザー、光の点滅などで注意を
促す信号が発生するような機能を備えている。また、本
実施の形態による情報生成システムのソフト構成は、ワ
ークエリアナンバーとワークナンバーが一致して作業し
ている状態において、作業者が重要性や不具合、注意、
確認事項を発見したときに、その緊急性も考慮して、予
め定められた重み付けや分類方法に基づいて、相当する
数字や記号、アイコンなどをそれらの映像に付与し、生
成された情報を記録・保存できる。また、本実施の形態
による情報生成システムのソフト構成は、特徴付けられ
た現在作業中の映像を、セキュリティーで許可された複
数のユーザーにインターネットなどの通信手段を通じて
公開し、必要に応じてユーザーがEメールなどにより選
択・確認された映像に対して、指示やコメントを送付で
き、自身の記憶媒体にも記憶・蓄積できることを可能に
している。また、本実施の形態による情報生成システム
のソフト構成は、検出あるいは生成された情報内容を、
XML(extensible markup lan
guage)で記述した書式として、分類・保存・検索
できる。また、本実施の形態による情報生成システムの
ソフト構成は、携帯情報端末、デスクトップ端末、卓上
に設置された各種スイッチおよびシステム端末からの指
示により、記録中または記録後の映像および音声に対し
て、指示された個所に識別が容易なインデックス、また
は「印」、さらにその事象の重要性を表す数字または記
号またはアイコンを付与する機能を備えている。また、
本実施の形態による情報生成システムのソフト構成は、
XMLで記述された人の居る位置および場所情報、ID
ナンバー、ワークエリアナンバー、ワークナンバーおよ
び重み付けやマーキングにより特徴付けられた映像・音
声を、予め作成された工程表に自動的に関係付け、稼動
時間や不具合連絡回数やメンテナンス回数や各工程の作
業時間や作業する人の動きなどのデータベース化や統計
的なデータ処理、さらに各種データ解析、それらに基づ
く生産性向上やコスト評価、品質信頼性の改善、新規製
作に伴う注意事項、試作から量産に移行した場合の注意
事項、製造装置の部品劣化時期の予測および部品交換時
期の自動アラームなどデータマイニングを可能にしてい
る。また、本実施の形態による情報生成システムのソフ
ト構成は、人や物体の動きが生じる変化前後および色や
明るさの変化がある作業工程や作業映像に対して、工程
表およびワークタイムを基に自動的にインデックスを付
与し、変化のない映像にはインデックスを付与せず、映
像情報を圧縮して情報量の低減を計り、必要な現象のみ
を自動記録するようにし、かつ検索時間の削減を可能に
している。また、本実施の形態による情報生成システム
のソフト構成は、予め定められた作業時間内に終了すべ
き仕事量(作業ステップ)と、携帯情報端末から得られ
た情報を比較し、仕事量や進捗度を算出し、人の行動や
仕事内容に起因する問題点を抽出し、状態の予測や改善
の対策を与える仕組みを備えている。また、本実施の形
態による情報生成システムのソフト構成は、即時生成的
な意味をもつ途中報告書、および最終的なまとめの意味
の報告書を作成可能にし、通信インターフェースのセキ
ュリティーにより許可された発注者と製作を受け持つ受
注者の双方が閲覧・操作・編集可能であり、発注者と受
注者の立場の違いによる認識の相違を数値化して、相互
の意図の確認を容易にする。また、本実施の形態による
携帯情報端末は、人の居る位置および場所を検知する装
置、および個人識別を目的としたIDナンバー、個人識
別を目的としたワークエリアナンバー、特定作業時間帯
を表すワークタイムナンバー、特定作業を表すワークナ
ンバー、指定時間アラーム機能、特定業務許可/不許可
信号などを発生することができ、映像のマーキング、重
み付け、緊急度の指示などが設定できる機能を備えてい
る。また、本実施の形態による携帯情報端末は、赤外線
センサー、指紋センサー、加速度センサーなど各種セン
サー、小型マイクロフォン、小型CCDカメラ、表示装
置、タイマー、警報装置など各種スイッチなどを装備し
ている。また、本実施の形態による携帯情報端末は、タ
イマーの働きにより、作業者がいつどこで、どのような
時間帯にどのような作業をするのかを識別できることを
可能にしている。また、本実施の形態による携帯情報端
末は、タイマーおよび指紋センサーの働きにより、時間
管理を伴った情報端末のセキュリティーの度合いを向上
させ、携帯を許可された所有者の特定を容易にしてい
る。また、本実施の形態による携帯情報端末は、タイマ
ー、指紋センサーおよび加速度センサーの機能により、
時間でセキュリティー管理された作業者がある時刻にど
のような運動状態にあるかの識別を容易にしている。た
とえば、加速度センサーの機能では、本携帯端末を所持
している人が動いているか(激しく動いているか、ゆっ
くり動いているか、走っているか、歩いているかな
ど)、動いていないか(所持していない、休んでいる、
倒れているなど)の運動状態がわかる。また、本実施の
形態による携帯情報端末は、タイマー、指紋センサー、
加速度センサーおよび警報装置の機能により、時間でセ
キュリティー管理された作業者が、指定されたワークエ
リア内で作業する場合は警報装置が作動せず、定められ
た時間帯および許可された時間帯を過ぎると警報装置が
作動するような機能を備えている。また、本実施の形態
による携帯情報端末は、赤外線センサーおよびCCDカ
メラの働きにより、人の顔や高さなどの概観の特徴と体
温と変移や移動速度などを観察する事で、対象物が
「人」なのか「物体」なのかを識別することを可能にし
ている。また、本実施の形態による携帯情報端末は、C
CDカメラによって撮影され、処理・蓄積された映像情
報およびデータ情報の信号を赤外線センサーや電波など
を用いて、デスクトップ端末との間で送受を行えること
を可能にしている。また、本実施の形態による携帯情報
端末は、あらかじめ連絡事項などを設定、記憶してお
き、作業内容や時間帯などの状況に応じて連絡内容を表
示器に表示できる機能と、あるいは音声にて知らせる機
能と、制約違反や作業内容や時間帯などの状況に応じて
警報を音あるいは音声あるいは振動あるいは光にて出力
する機能と、制約違反や作業内容や時間帯などの状況に
応じて連絡事項を音声にて出力する機能とを設定でき
る。また、本実施の形態による局在地情報生成システム
は、作業や工程の進捗度およびその状態を数値化して計
測し、生成した情報を基にそれらの進捗や作業状態を予
測する機能と、立ち入り目的、許可領域、許可時間の情
報からセキュリティー機能を備えている。また、本実施
の形態による局在地情報生成システムは、外部メンテナ
ンス要員や外部派遣社員がどの場所に出入りしたか、ど
の設備装置の近くで(ワークエリア)にどれ位の時間を
費やしたかなど詳しい行動履歴が分かり、それらのデー
タから本来の業務目的以外にどのような行動があったか
が分かる。また許可されていない区域に何回も立ち入ろ
うとした場合には警報を発するなどして、意図的な不正
行為を未然に防ぐことができる機能を有する。また、同
一量産工場などにおいて、複数の関係会社の外部派遣要
員が所持する各携帯情報端末から情報をシステム側で一
元的に管理し、異なるカラー記号や簡単な数値、あるい
は識別が容易なアイコンなどを割り当てて一覧的に同一
モニター上に表示させ、その日の作業の段取りやトラブ
ル、さらには仕事の進捗の識別を容易にさせ、また指示
確認を仰ぐ信号や不許可領域への侵入などが検出された
場合には、当該のカラー記号や簡単な数値、あるいは識
別が容易なアイコンを輝度や間隔を変えて点滅させ、音
声を伴ってその領域を知らせ、工場監督者に識別を容易
にさせる機能を備えている。また、本実施の形態による
映像公開システムは、作業者が製品の製作過程で、関係
者に確認や指示を仰ぐための特定の場所を作業机などの
上に設け、そこに製品、部品、図面などを設置して、そ
れらの映像・音声を記録するためのビデオカメラのスイ
ッチと連動したスイッチを備えたストッパー、および製
品を観測基準位置(左端など)に固定する可変ガイドを
配置した装置を備えている。また、本実施の形態による
映像公開システムは、製品に簡単なメッセージやラベル
などを添付し、確認を受ける場所を備え、あるいは予め
定められた分類方法に従って配置されたボタンにより、
映像公開のユーザー指定、製品の受けるべき指示内容、
程度、重要度、緊急度などが映像に表示できる機能を備
えている。また、本実施の形態による生産現場公開管理
システムは、セキュリティー管理により、指定されたユ
ーザーにのみ現場映像を公開し、それ以外のユーザーに
は現在の映像を見せず、過去の作業映像や工程表などを
見せる機能を備えている。また、本実施の形態による生
産現場公開管理システムは、ストッパーおよび製品を固
定する可変ガイドが指定する情報に基づいて、自動的に
製品の大きさを判断し、位置座標を決定する為のスケー
ルをモニター上に表示する機能を備え、指定した座標部
分を自動的に拡大したり、同じ作業の過去の映像を現在
の映像と対比させてモニター上に表示できる機能を備え
ている。また、本実施の形態による生産現場公開管理シ
ステムは、生成された映像・音声を基に、即時生成的な
意味をもつ途中報告書、および最終的なまとめの意味の
報告書を作成可能にし、通信インターフェースのセキュ
リティーにより許可された発注者と製作を受け持つ受注
者の双方が閲覧・操作・編集可能であり、発注者と受注
者の立場の違いによる認識の相違を数値化して、相互の
意図の確認を容易にする情報編集機能を有する。また、
本実施の形態による生産現場公開管理システムは、立ち
入りを許可された派遣社員や設備機械メーカーのメンテ
ナンス要員などの外部作業員に対して、臨時的に生産現
場映像公開システムの使用を許可する機能を有する。こ
れによって量産工場などのメンテナンス現場での会社に
すぐに確認をとらなければならない場合や、指示を受け
てすぐに次の行動しなければならないなどの状況下にお
いて、作業場所、装置、生じている現象などを位置検出
機能や分類化されたスイッチ操作、および内蔵されてい
るマイクロフォンの操作により内容を正確に素早く関係
者に伝えることができる機能を備えている。また、本実
施の形態による開発システムは、プログラマブルな回
路、標準化された回路、標準基板、回路モジュールを予
め取り揃えておき、それらの入出力を接続できる回路
と、動作確認のための入力信号を生成できる回路と、入
力信号と選択した回路を接続する回路と、各回路の動作
状態を観測可能な回路と、測定器の接続部を設けた回路
と、回路の組合せ・選択、プログラマブルな回路の設
定、入力信号出力制御、回路動作開始制御、出力信号観
測開始、回路の初期化を通信ネットワークを介して遠隔
にて制御できる機能と、実験・動作確認および実験回路
状態を映像公開する機能を有する。また、本実施の形態
による開発システムは、開発システムにて動作確認終了
時に即座に総合仕様書を自動生成できる。また、本実施
の形態による出荷方法は、開発システムにて動作確認終
了時に即座に製品を出荷できる。また、本実施の形態に
よる出荷方法は、必要としない回路基盤、部品を削除す
るものである。また、本実施の形態による開発システム
は、ユーザ−の概略仕様の要求からその仕様に最も近い
回路を自動的に生成する方法と、できた実験回路を即座
に動作確認ができる。また、本実施の形態による開発シ
ステムは、ユーザーが構築した回路情報、実験・動作確
認のための設定情報、観測波形などを階層的に記憶保存
する機能と、再度、ユーザーが記憶した回路情報を選択
したときに、回路を再構築して、即座に実験・動作確認
ができ、その回路状態・実験状態を映像公開できる。本
システムのハード面の主な特徴は、通信ネットワークを
介してユーザーと送受信可能なパーソナルコンピュー
タ、標準回路基板類を収納した箱、ユーザーの指示に基
づいて選択された基板類をLEDの光の点滅などで表示
し知らせる前記収納箱に設置された装置、送受信可能な
携帯情報端末(各種センサー、小型CCDカメラなどを
搭載)、発振器、カメラシステム、マイクロフォン、モ
ニター、その外の入出力装置、コンピュータ制御装置、
処理装置などからなる。特に携帯情報端末は、位置検出
センサー、加速度センサー、CCDカメラなどの搭載に
より、従来不可能であった現場特有の生々しい個別情報
の収集と公開が可能となる。また、携帯情報端末とカメ
ラシステムとの連携によって、複数のユーザーに対し
て、並行して進められる作業について、セキュリティー
化により個別的に映像を提供できるようにも配慮されて
いる。開発者向けのソフトでは標準電子回路を表示し、
用途に応じてユーザーが「選択・組合せ・プログラム」
ができ、かつそれらの実験・動作確認、回路の組み込み
状態、実測波形まで含めて、映像を公開できるような仕
組みを備えている。また、試作製品の依頼者を主な対象
として、製作現場公開時の映像に「映像情報マーク」や
「重み付け」、「緊急度」などを関連付け、注記するこ
とにより、意味を持った新しい情報の生成が可能となっ
ている。すでに現象が終了している過去の映像に対して
さえ、録画指示を新たに出せる機能も兼ね備えている。
また、情報のXML化と位置検出機能により、人や装置
の実作業の詳細なデータと工程表の関付けや高度なセキ
ュリティー化が容易となり、作成された各種データベー
スは分析・加工され、予知保全やデータマイニングに適
用できるようになり、加えて情報のインターネットを通
じた配信が一層効率的になる。また、発注者もアクセス
できる「情報編集システム」の採用により、情報の重要
度のレベル合わせや途中報告書の作成も容易である。こ
れらの仕組みは、特に量産工場などで威力を発揮するも
のである。
【0007】
【実施例】以下本発明の一実施例による生産現場公開管
理システムについて説明する。図1は本実施例による生
産現場公開管理システムの概念図である。本実施例では
再構築・組合せ可能な電子回路の即時製作システムを示
している。まず本システムは、ユーザー側の発注側端末
1からのアクセスによってスタートする。この発注側端
末1からのアクセスは、インターネットなどの通信網を
経由して生産現場である受注側システム2に対して行わ
れる。この最初のアクセスでは、あらかじめ開発契約し
ているユーザーは発注に関する情報を送信することにな
るが、新規契約者や未契約者は発注情報前に見積もり情
報を送受信することになる。ユーザーは、発注にあたっ
ては、受注側システムであらかじめ準備された各種の回
路、基板、及びモジュールに関する情報の中から、選択
・組合せの指示情報を送信する。ここでユーザーは、ユ
ーザー特有の回路試作や、試作のみなどの条件を入力し
て送信することができる。また、標準基板では満足でき
ない場合には特注を行うこともでき、この場合にはユー
ザー側で作成したプログラムや構成に関する情報を書き
込むことができる。ユーザーは、モニター上に表示され
るメニューや映像を通して、自ら条件を選択したり、組
み合わせたりしながら、所定の特性が得られるまで実験
を繰り返すことができる。
【0008】受注側システム2を備える生産現場では、
標準となるプログラマブルなアナログ回路やディジタル
回路、これらの混在回路や高周波回路、各基板の入出力
に接続する基板、あるいは外部信号や測定器と接続する
基板、これらの基板モジュールが予め用意されている。
受注側システム2は、ユーザーからの要求にしたがっ
て、選択・設定、組合せ・実験、評価・確認、完成まで
の処理を行う機能を有している。ここで、選択・設定・
組合せをした回路構成ユニットの特性を評価するため
に、基板に雑音信号発生器や信号発生器、あるいは任意
波形発生器により生成された信号を、目的や必要に応じ
て演算処理して製品に印加し、製品のS/Nや雑音指
数、電源電圧の変動の影響なども測定・評価できる仕組
みになっている。標準品の選択・設定、組合せ・実験、
評価・確認で目指す特性が十分発揮されない場合は、特
注回路の設計・試作を受託し製作して標準品に追加設定
して評価・確認ができるようになっている。あるいは、
標準品の改造で仕様を満足する場合は、一部を変更し、
所定の特性が出るように修正・加工を行う。標準製品に
基づく選択・設定・組合せをした回路構成ユニットの販
売の他に、いわゆる「特注回路」も同様な方法によって
評価実験され、販売される。これらの製作過程はカメラ
によって撮影され、ライブ映像としてユーザーに公開さ
れる。基板モジュールごとの特性を示す仕様書、現在ど
のような処理を実施しているかを示す発注、選択・設
定、組合せ・実験、評価・確認、完成などの工程の状態
情報、実験データ、映像データに関連付けられた説明情
報は、XMLで表記されている。その結果、各基板モジ
ュールの現在の組合せ・設定状態におけるNFや、電源
電流の増減や、総合利得などを総合の仕様書として、ユ
ーザーに開示することができる。これによって、回路変
更があっても即座に総合特性の仕様書を確認できる。
「製品出荷部」では出荷形態に合わせて(a)標準品で
OK、(b)未使用回路は外す、(c)特注ユニット、
(d)測定器も含むが選定できるようになっている。
「サポート部」では本システムの使い方や技術相談や、
本システムに準備されていない回路や信号源や評価方法
の特注相談、開発試作モジュールのデータを参考にして
量産化への相談や、開発依頼などの各種コンサルティン
グ業務を担当し、将来へのビジネス展開をも可能にして
いる。
【0009】ユーザーが新規契約者や未契約者の場合に
は、この発注ステップの終了後、回路構築ステップ、動
作確認・実験ステップ、仕様書検討ステップ、出荷指示
ステップが順次行われる。また、ユーザーが予め開発契
約している場合には、この発注ステップの終了後、回路
構築ステップ、動作確認・実験ステップ、仕様書検討ス
テップ、見積もりステップ、出荷指示ステップが順次行
われる。発注が行われた場合には、生産現場では選択さ
れた基板での実験が行われる。実験では、ノイズや信号
の生成・加工及び動作の観測は、測定器を用いて行われ
る。これらの組合せや実験、その後の評価・確認、又は
完成に至る各工程はライブ映像として、発注を行ったユ
ーザーに対して公開される。このライブ映像には、実際
の測定波形等の視覚的な測定値や、ノイズ音等の測定音
も含まれる。従って、ユーザーは発注側端末1に表示さ
れるメニューや映像を通して、自ら回路の選択や入力条
件を選択し、あるいは観測ポイントを選択したり、測定
器の設定を変更したり、又は回路の組合せを繰り返しな
がら、所定の特性が得られるまで実験を繰り返すことが
できる。また、発注を行ったユーザーは、必要に応じて
発注側端末1から受注側システム2に対してアクセスを
行い、映像や、その他情報をタイムリーに閲覧すること
ができる。この映像情報では、実験・動作確認・評価
を、実験測定波形などの測定データを含めて実際の動作
確認を行うことができる。また単なる閲覧だけではな
く、発注後、新たな要望や質問が生じた場合には、適宜
発注側端末1から情報を送信することができる。このユ
ーザーからの情報発信は、WEB上にあらかじめ準備さ
れた登録欄やメール配信によって行うことができる。
【0010】一方、生産現場の製作者においても、組合
せや実験、その後の評価・確認、又は完成に至る各工程
において、発注側のユーザーに対して質問や回答を行う
ことができる。また、ユーザー及び製作者の双方は、こ
の受注側システム2から適宜仕様書情報を閲覧又はダウ
ンロードすることができる。すなわち、受注側システム
2は、XMLで表記された各モジュールの仕様書、現在
の組合せ・設定状態の仕様書、及び出荷時の仕様書を有
しており、ユーザー及び製作者からの要求に対して自動
作成して提供できるシステム構成となっている。ユーザ
ーによる条件設定がなされ、選択された基板で実験が行
われ、評価・確認が終了した段階で出荷形態の確認が行
われる。全ての基板が条件設定として指定されている場
合には、使用した全ての基板についてそのまま出荷が行
われ、一部の基板だけが指定されている場合には、指定
された基板以外の基板を取り外し、該当する基板だけを
出荷する。なお、製品出荷時の出荷形態には、その他特
注品や測定器を含む場合もある。
【0011】以上のように、本システムによれば、試作
時のデータや映像公開によって、ユーザー自らが遠隔で
実験している感覚を得ることができ、結果が良ければ、
即注文を行うこともできる。また、本システムによれ
ば、製作者(受注側)は、構築可能な回路機能の提示、
操作、設計支援、動作確認支援を、映像公開によって容
易に行うことができる。また、実現した回路の仕様書作
成も容易に行える。また、開発試作データを参考にし
て、量産への対応やその他各種のコンサルタント対応、
将来へのビジネス展開を可能とする。
【0012】次に、上記実施例で説明した生産現場公開
管理システムの構成について図2を用いて説明する。受
注側システムは、システム端末3とメインサーバー4と
を備えている。これらシステム端末3とメインサーバー
4とは、通信セキュリティーを有するインターフェース
5を介して、それぞれのユーザーの発注側端末や協力会
社の端末と接続されている。ここでシステム端末3は、
例えば試作現場、製作現場、メンテナンス現場、開発測
定現場、製造ライン現場など、それぞれの工程、部屋、
フロアー、又は建物単位で必要に応じて設置される。シ
ステム端末3は、ユーザーへの公開情報の入力に必要な
各種入力機器を接続している。各種の入力機器として
は、映像情報を録画するカメラ11、音声やノイズ音な
どを録音するマイクロフォン12、波形や信号を測定す
る測定器13、各種情報を入力又は選択するキーボード
14や手書きタブレット15、その他後述するデスクト
ップ情報端末50や携帯情報端末60を備えている。感
知センサー10は、携帯情報端末60の位置検出用のセ
ンサーとして用いられるものである。携帯情報端末60
は感知センサー10からの信号を受信して所在位置を特
定する。特に所定エリア内に、製作者などの人体、製作
者が所有する携帯端末60が存在するか否か、存在位置
はどこかなどを検出する。なお、この感知センサーに
は、電磁波、超音波、光、赤外線、温度変化などを利用
することができる。
【0013】またシステム端末3は、製作者に対して必
要な各種出力機器を接続している。各種の出力機器とし
ては、カメラ11での撮影映像、測定器13での測定結
果、又はユーザーからの情報を表示するモニターディス
プレイ16や、これらの情報を印刷するプリンター1
7、マイクロフォン12での録音情報その他を出力する
スピーカ18を備えている。またシステム端末3は、そ
の他必要に応じて入出力機器を接続可能なディジタル入
出力端子19やアナログ入出力端子20を備えている。
システム端末3は、上記のような各種入出力端末機器を
接続するための入出力インターフェース21と接続され
る処理装置22、この処理装置22と接続される編集装
置23及び記憶装置24とを備えている。処理装置22
は通信インターフェース25を介して、メインサーバー
4やインターフェース5と接続される。ここで処理装置
22は、携帯情報端末60に関する監視機能や、ユーザ
ーに提供するためにメインサーバー4に蓄積するための
情報編集機能を有している。ここで監視機能は、携帯情
報端末60を所持する作業者の許可条件を確認する機能
であり、そのために記憶装置24には、メインサーバー
4から受信したそれぞれの携帯情報端末60に関する許
可条件が記憶されている。情報編集機能は、システム端
末3内で得られた映像やその他の入力情報を編集する機
能である。このような編集を行うために、記憶装置24
には、例えばエンドレスの映像や音声に関する情報が蓄
積される。また一旦記憶装置24に記憶された情報は、
編集装置23によって加工編集が行われる。
【0014】メインサーバー4は、情報編集システム2
6とデータ処理機能27とを有している。情報編集シス
テム26は、製作者やユーザーから入力された情報をシ
ステム端末3から受信し、これらの受信した情報を編集
し、報告用フォーマットを作成する機能を有している。
データ処理機能27は、製作者やユーザーから入力さ
れ、システム端末3から受信した情報を蓄積・処理・分
析する機能を有している。
【0015】図3に本実施例で用いる携帯情報端末60
の概念構成図を示す。図3(A)に示す携帯情報端末6
0は、液晶表示部61と、LEDからなる表示部62
と、各種スイッチ63を備えている。液晶表示部61で
は、所有者に関する表示や本人に対する指示内容に関す
る情報を表示する。ここで、所有者に関する表示とは、
例えば氏名や所属名のことである。またその使用目的に
応じた内容、例えば、外部メンテナンス要員の場合は、
「メンテナンス」、「会社名」、「名前」、「作業有効
時間」が、また派遣会社、アルバイト、パートなどの作
業員の場合は、「作業部署」、「分類名称」、「名
前」」、「作業有効時間」などのことである。また、外
部の作業員などが有効時間を過ぎた場合はその旨を表示
する。また、位置検出手段を用いて、立ち入りを許可し
ていない場所に侵入した場合は、その旨を表示する。ま
た、外部メンテナンス要員や外部作業者などがどの場所
に出入りしたか、どのワークエリアでどれ位の時間を費
やしたかなど詳しい行動履歴が分かり、それらのデータ
から本来の業務目的以外にどのような行動があったかが
分かる。また許可されていない区域に何回も立ち入ろう
とした場合には、その旨を表示し、警報を発するなどし
て、意図的な不正行為を未然に防ぐことができる。ま
た、表示部62では、例えば撮影中か否かを表示する。
表示部62に代えて、又は表示部62とともにバイブレ
ーターであってもよい。各種スイッチ63では、ユーザ
ー区分やエリア区分を選択する。例えば複数のユーザー
を担当し、平行して作業を行う場合のセレクトを行う。
図3(B)に示す携帯情報端末60は、液晶表示部61
と、LEDからなる表示部62と、各種スイッチ63の
他に、入力機器選択スイッチ64を備えている。この入
力機器選択スイッチ64は、例えば図示のように、映像
と音声との入力のON/OFF、及びこれら入力機器の
入力調整(例えば音声にあってはボリューム調整、映像
にあっては拡大・縮小率調整)を行える。ここでは表示
部62は、入力機器選択スイッチ64の動作状態を表示
する。
【0016】図4に本実施例で用いる他の携帯情報端末
60の概念構成図を示す。図4に示す携帯情報端末60
は、卓上感知センサーであり、液晶表示部61と、LE
Dからなる表示部62と、各種スイッチ63の他に、ス
ピーカ65を備えている。このスピーカ65では、ユー
ザーからの質問や指示内容に関する情報を出力する。こ
こでは各種スイッチ63は、録音機能や撮影機能の切換
を行うことができる。
【0017】図5に本システムを適用する製作現場の概
念構成図を示す。図5では、一つの製作現場30内で、
A社、B社、C社、D社、及びE社からの受注対応を行
っている場合を示している。製作現場30には、共通部
品棚31、A社部品棚31A、B社部品棚31B、C社
部品棚31C、D社部品棚31D、及びE社部品棚31
Eが配置されている。また、3つの作業机が配設されて
おり、第1の作業机はA社用机32Aとして、第2の作
業机は2つに区分されてB社用机32B及びC社用机3
2Cとして、第3の作業机はD社及びE社共用机32D
Eとして利用されている。ここで、A社部品棚31Aと
A社用机32AにはワークナンバーAが、B社部品棚3
1BとB社用机32BにはワークナンバーBが、C社部
品棚31CとC社用机32CにはワークナンバーCが、
D社部品棚31DとD社及びE社共用机32DEにはワ
ークナンバーDが、及びE社部品棚31EとD社及びE
社共用机32DEにはワークナンバーEがそれぞれ付与
され、情報として記憶されている。また作業エリアとし
て3つのワークエリアが設定されており、第1のワーク
エリア33は第1の作業机周辺に、第2のワークエリア
34は第2の作業机周辺に、第3のワークエリア35は
第3の作業机周辺に、それぞれ設定されている。ここで
第1のワークエリア33はA、第2のワークエリア34
はB及びC、第3のワークエリア35はD及びEが付与
されている。また作業者36はA社担当、作業者37は
C社担当、作業者38はD社担当とする。これら作業者
には担当別にワークIDが付与されており、作業者36
はワークIDとしてA、作業者37はワークIDとして
C、作業者38はワークIDとしてDが付与されてい
る。また3つの作業机の中央真上にはそれぞれカメラ1
1が設置され、また製作現場30の全景を撮影するため
のカメラ11が2台設置されている。
【0018】次に、上記製作現場30における映像系シ
ステムについて説明する。基本的には、「ワークナンバ
ー」、「ワークエリア」、「ワークID」、「ワークタ
イムナンバー」が一致したときに映像・音声の許可を行
う。例えば、携帯情報端末でAの信号を発信した作業者
が、A社のワークエリアに入り、A社の作業する場合に
は、映像と音声の許可がなされる。従って、図6に示す
ように、A社に関する情報がリアルタイムに放映され
る。またこのとき工程表などを分割又は切換表示させる
ことが好ましい。図6では、A社のリアルタイム映像と
ともに工程表での進捗状況を分割表示した場合を示して
いる。なお、携帯情報端末の設定がそのワークエリアと
一致しない場合は、A社のワークエリアの映像表示が禁
止される。また一致していないことを携帯情報端末の振
動、アラーム音などで作業者に知らせる。次に例えば、
現在B社担当の作業者は不在である場合には、図7に示
すようにB社の過去の映像が表示される。この場合に
も、工程表などを分割又は切換表示させることが好まし
い。次に例えば、携帯情報端末でCの信号を発信した作
業者が、B社、C社で区別された作業机のあるワークエ
リアに入り、C社の作業する場合には、ワークナンバー
として設定されたC社部品棚31CとC社用机32Cに
ついては放映される。この場合を図8に示す。図8で
は、C社のリアルタイム映像とともに工程表などの情報
を分割表示した場合を示している。次に例えば、D社、
E社で作業時間帯が異なり、D社、E社の共通作業机が
あるワークエリアで、携帯情報端末でEの信号を発信し
た作業者がE社の時間帯に入ってきた場合、E社関係者
はリアルタイムの映像を流し、D社関係者には過去の情
報を流す。図9はD社関係者が閲覧可能な画面表示を示
している。図9では、D社の過去の映像とともに工程表
などの情報を分割表示した場合を示している。
【0019】図10は本システムを適用する製作現場を
示す側面概念図、図11は同製作現場の平面概念図であ
る。図10に示すように、製作現場30内の作業机32
の上方にはカメラ11が設置されており、このカメラ1
1によって作業机32上に載置されている基板40を撮
影する。また図11に示すように、作業机32には、制
作中及び指示確認待ち基板40が載置され、作業机32
上の基板収納箱41内には、他の基板40が収納されて
いる。また作業机32上には、別のカメラ11が作業者
に向かって設置されており、その傍らにはモニター付き
コントローラ42が設置されている。このモニター付き
コントローラ42によって上方と作業机32上に設置さ
れたそれぞれのカメラ11を作業者はコントロールする
ことができる。またこれらのカメラ11は作業者だけで
なく、ユーザーがそれぞれの端末から操作できることが
好ましい。なお、作業机32上には、携帯情報端末60
や作業に用いる機器の電源43などが設けられている。
【0020】図12は本システムを適用する製作現場を
示す側面要部概念図である。図10及び図11で説明し
たそれぞれのカメラ11とともに、又はこれらのカメラ
11の代わりに図12で示すカメラを用いることもでき
る。図12に示すカメラ11は、作業台32aの上に配
置するが、フレキシブル接続具を用い、基板40に接近
させて撮影することを可能にしている。なお、同図に示
す電源43はこのカメラ11用に用いている。
【0021】図13及び図14は、特に図12に示すカ
メラ11での撮影内容のモニター画面での表示例を示し
ている。図13では基板40の全体を出力表示し、図1
4は基板40の要部部品を拡大表示したものである。こ
のように、基板40の全体画像と、微小部品の拡大画像
とを、同時又は切り替えて表示するように設定している
ことが好ましい。
【0022】ここで、図13及び図14を用いて、全体
画像と拡大画像との設定及び切換機能について説明す
る。まず、図13の表示画面に示すように、作業机32
上の所定の箇所に、基板40の設置位置を規制するスト
ッパー44を設けている。このストッパー44によって
回路基板等のコンテンツを指定箇所に位置決めする。こ
のストッパー44又は指定箇所の表面上には、基板40
の設置の有無を判別するスイッチを備えており、このス
イッチからの信号によってカメラ11の撮影開始と終了
を制御する。すなわち、基板40がストッパー44に設
置されると、スイッチで検知してカメラ11の撮影を開
始する。また基板40が取り外されるとカメラ11の撮
影を終了する。またストッパー44が規制する基板40
の2つの側面にそれぞれ対向する側面には、基板40を
規制する可変ガイド46を備えている。これらの可変ガ
イド46は、基板40の大きさに応じて、縦方向と横方
向にそれぞれ独立にその位置を変更することが可能な構
成となっている。このようにしてストッパー44と可変
ガイド46によって基板40を設置することで、基板4
0の全体寸法を認識することができる。すなわち、可変
ガイド46の位置に関する信号を入力することで、撮影
範囲を認識することができる。従って、カメラ11は、
モニター上に表示されている座標確認スケール45の外
枠に、載置された基板などの製品の縁が合うように、ズ
ーム調整とピント合わせを行う。このようにして認識し
た撮影範囲に対して複数に分割した座標確認スケール4
5を画面上に表示させる。作業者である製作者又はユー
ザーは、この座標確認スケール45の問題箇所に相当す
る区画をマウスなどでクリックすれば、その区画のズー
ムアップ映像が図14のように表示される。このように
座標確認スケール45を利用して、拡大表示させたい座
標に関する情報を入力、又は選択することで、目的とす
る部品の拡大画面を得ることができる。
【0023】一方、画面上に簡易掲示板47を表示させ
ることで、作業者である製作者とユーザーとの間で意思
の疎通を図ることができる。簡易掲示板47は、記号や
文字によって各種情報を表示する。この表示は、作業者
である製作者又はユーザーがキーボード等を用いて入力
することができる。なお、この簡易掲示板47は必ずし
もデータとして表示する場合だけでなく、映像として基
板全体も表示でき、基板の裏面から光を当てるなどし
て、スルーホールなどの穴の数を調べ、部品実装の状態
や進捗を知らせることもできる。簡易掲示板47は、基
板40の隣接する位置に物理的にラベルやコメントを配
置したものであってもよい。この場合にはこの簡易掲示
板47を用いた情報の発信は作業者である製作者が行う
ことになる。
【0024】図15は図13に相当する表示画面の他の
実施例を示している。図15に示すように、映像情報マ
ーク48を画面上に表示させてもよい。この映像情報マ
ーク48は、緊急性と重要性の度合いに応じた数字49
を付随して表示している。なお、緊急性や重要性に応じ
て点滅表示させることが好ましい。またこの点滅表示さ
せる場合には、緊急性や重要性に応じた点滅間隔にする
こともできる。なお、例えば図15に示すような不具合
発生時の映像情報生成手順について以下に簡単に説明す
る。まず、作業者が不具合認識・検知・疑問点・確認事
項などを問い合わせる。作業者は、緊急度・重要さに応
じた重み付けボタンを押す。(携帯情報端末あるいは作
業場所に準備されたスイッチを押す。)重み付けボタン
が押された時刻の前後N分間(例えば過去5分間と未来
10分間、過去10分間のみなどと選択できる)の映像
が自動的に記憶・保存される。これをデータベースに活
用するために「映像情報マーク」として登録・管理す
る。「映像情報マーク」の内容をモニターに表示する。
この内容は発注者に公開される。また画像閲覧、問い合
わせなどができる。
【0025】図16は、基板40の表示方法の、他の実
施例を示している。すなわち、図13から図15に示す
基板40の表示に関して、現在の映像とともに過去の映
像を表示させることが好ましい。このように現在と過去
の基板40を比較映像として表示させることで、設計の
変更箇所を、より明確に認識することが可能となる。ま
た、緊急時の場合には即時に映像情報をユーザー側端末
に送信し、緊急時で無い場合には所定時間毎に映像情報
を送信することも有効である。以上のように製作現場に
おける情報を、一部編集して提供する本実施例のような
情報編集システムによって以下のような効果を生じる。
発注者の立場、業務内容の違い、レベルの違いなどから
来る不具合などのワーク情報に対する重要さの違いを閲
覧できる。また、発注者(開発者)と製作者が対話形式
で確認、議論、指示、編集作業ができる。また、作業途
中での状況報告書、進捗内容、不具合報告書などが即座
に提出できる。この場合に、XML形式とすることで検
索が早く、さらに個々の発注者に対応した標準化が可能
になる。また、報告書を作成するときに双方で確認で
き、完成が早く、また発注者が製作担当者自身と対話で
きるので間違いがない。また、発注者が報告書の製作責
任者になり、インターネット等の通信網を利用して即時
に情報提供を行うことができる。
【0026】以下に製作現場からの提供情報に音声情報
を付加する場合について説明する。作業中に効率的に
「音声のコメント」を入力するためには、スイッチを押
す等の入力操作によって、n秒前にしゃべった内容を録
音保存する機能と、それ以後しゃべった内容を録音する
機能とを備えていることが好ましい。なお、いずれかを
択一的に有する場合であってもよい。また、この「音声
のコメント」の終了にあたっては、所定期間の無言状態
を検知することで録音終了とする機能と、スイッチを押
す等の入力操作によって録音終了とする機能とを備えて
いることが好ましい。なお、いずれかを択一的に有する
場合であってもよい。
【0027】以下に製作現場からの提供情報において、
「映像情報マーク」と「音声コメント」を関連付ける方
法について説明する。任意の映像情報と音声コメントと
の関連付けができるような選択決定ができる機能を備え
ていることが好ましい。ここで選択機能とは、例えば映
像記憶基準時間から過去N分前から現在まで、あるいは
現在から未来M分迄、あるいは現在のみ、あるいは過去
N分前から未来M分迄の映像とを選択する機能である。
ここで、映像情報と音声コメントとの関連付けは、例え
ば映像情報に付加されている時間情報を音声コメントに
付加することで行うことができる。また、情報画像と音
声コメントとの自動関連付け機能を備えていることが好
ましい。ここで、自動関連付け機能とは、「映像情報マ
ーク」と「音声コメント」がほぼ同じ時間帯に登録され
ている場合は、自動的に「予備的な関連付け」として登
録する機能である。この自動関連付け機能は、現在の作
業内容がすでに分かっているので可能である。そしてそ
の後、編集時に、内容を確認し、必要な音声コメントで
あればそのまま残し、不要な音声コメントであれば消去
することで関連付けを決定する。また、それぞれの作業
工程と、「映像情報マーク」や「音声コメント」を他の
作業情報とともに関連付けすることが好ましい。そし
て、「映像情報マーク」、自動的に生成された「インデ
ックス画像」、「音声コメント」、工程表の項目、月
日、時間、ユーザー名、作業者などの基礎項目を関連付
けてデータベースに記憶させる。この関連付けは、例え
ば工程別に付与した作業工程ナンバーを、「映像情報マ
ーク」や「音声コメント」に付加することで行う。ま
た、作業工程毎に実際の作業時間情報を入力し、「映像
情報マーク」や「音声コメント」に付与されている時間
情報とリンクさせることで行う。
【0028】次に、画像データに、インデックス情報を
付与する方法について説明する。図17は、画像データ
へのインデックス情報の自動登録方法を示す説明図であ
る。同図では、横軸を時間、縦軸を焦点距離としてい
る。図17に示すように、焦点距離に変化を生じない場
合にはインデックス情報は付与されず、焦点距離に変化
を生じるタイミングでインデックス情報を付与してい
る。このようなインデックス情報に、音声コメント、テ
キストコメント、工程表の項目、月日、時間、ユーザー
名、作業者名等の基礎項目を関連付けてデータベースに
登録する。あらかじめ工程表があり、作業の終わりの時
間や区切り等により作業時間を予測する。この予測時間
を大まかな目安として、その時間帯の映像の変化や人の
動き等の情報から作業の区切り等を予測し、その映像等
を保存する。例えば第1の工程が3時間であると予測し
ていると、スタートから3時間が経過する前後の映像に
ついて、映像の変化や人の動きに関する情報を監視し、
その情報を分析することでより正確な作業の区切りを判
別する。なお、本実施例では、焦点距離の変化を検出す
る場合で説明したが、加速度、運動方向・形状・色や明
暗の変化および変化率などの信号を検出してもよい。例
えば加速度や運動方向の変化とは、携帯情報端末を携帯
する人の動きの速さや方向に関する変化であり、形状の
変化については、撮影される映像データから撮影対象物
の形状を特定し、この特定される撮影対象物の変化のこ
とである。また、色や明暗の変化とは、撮影場所の色や
明るさの変化である。
【0029】次に、上記実施例で説明した携帯情報端末
に登録されている情報と生成するデータについて説明す
る。図18は携帯情報端末の機能を説明するための概念
構成図である。図18に示すように、携帯情報端末60
は、既に説明した各種機能の他に、音声や警報を伝える
スピーカ65、音声を録音するマイク(受信器)66、
静止画や動画として撮影するCCDカメラ67、赤外線
センサー等の位置検出センサー68、既に撮影した映像
の再生や編集時に用いる操作ボタン69、電波の送受信
に用いるアンテナ70を備えている。そして、携帯情報
端末の記憶部には、予め、IDナンバー、ワークナンバ
ー、ワークタイムナンバー、ワークエリアナンバー、ワ
ーク制約データ、自動更新データ、制限時間通報データ
等に関する情報が登録されている。ここでワーク制約デ
ータとは、あらかじめ定めた作業時間に関するデータ、
自動更新データとは、定期的な作業時間を決められてい
る場合に更新を行うデータ、制限時間通報データとは、
あらかじめ定まった時間で終了する作業について終了時
間になると音や光で通報するためのデータである。そし
て携帯情報端末60が生成する情報としては位置センサ
ーデータがある。この位置センサーデータは、発信器か
らの超音波、又は信号源からの光・赤外線を位置検出セ
ンサー68で検出することで求めることができる、携帯
情報端末60の存在場所のデータである。従って、この
位置センサーデータとあらかじめ記憶部に記憶されてい
るデータによって、その工程にかかる時間データ、その
作業項目にかかる時間データ、エリア内存在データ、会
社/工場/ビル/建物・階/ロビー/部屋/区画ナンバ
ーデータ、人や機械の動きデータ(変化のあった時デー
タ送信)、状態(作業中/移動中)データ、ワークタイ
ムどの制約違反データ、セキュリティーデータを生成す
ることができる。
【0030】次に、上記実施例で説明したデスクトップ
端末に登録されている情報と生成するデータについて説
明する。図19はデスクトップ端末の機能を説明するた
めの概念構成図である。図19に示すように、デスクト
ップ端末50は、システム端末3や携帯情報端末60と
の間でデータの送受信を行うことができる。デスクトッ
プ端末には、予め、IDナンバー、ワークナンバー、ワ
ークタイムナンバー、ワークエリアナンバー、ワーク制
約データ、自動更新データ、制限時間通報データ等に関
する情報が登録されている。そしてデスクトップ端末で
は、確認・指示を受ける映像データ、リアルタイム映像
データ(セキュリティーされた映像、全景/真上/拡
大、又は計測波形データ)、マーキングされた映像デー
タ、分類/重み付け(数値、記号、アイコン)データ、
過去の映像・音声データ(ただし変化があった部分や動
画/静止画)、図面、工程表、進捗表などに関するデー
タ、コメント音声・文データ等に関する情報を登録し、
又は閲覧することができる。.
【0031】次に、図20から図22を用いて位置検出
方法について説明する。図20は、位置検出センサーと
発信装置の設置状態を示す説明図である。同図では、そ
れぞれの作業机に位置検出センサー71を設置し、また
パソコンなどの装置に位置検出センサー72を設置して
いることを示している。これらの位置検出センサー7
1、72によってそれぞれの作業エリアの検出を行うこ
とができる。一方、それぞれの部屋の出入口にはドア開
閉検出装置73が、部屋の隅には発信装置74が、また
廊下には発信装置75が設置されている。これらの発信
装置73、74、75はエリアセンサーを兼ねている。
図21は、超音波発信器77を用いた場合のエリア認識
を示している。同図に示すように超音波発信器77を利
用すれば、発信器からの距離を検出することができるた
め、携帯情報端末に設けた位置検出センサーによって部
屋のどの位置にいるかを認識することができる。図22
は、超音波発信器77を用いることで構内搬送用ロボッ
ト78の位置を認識する状態を示している。例えばそれ
ぞれの廊下に超音波発信器77を設けるとともに、それ
ぞれの廊下の交差箇所に他の超音波発信器77を設ける
ことで、2つの超音波発信器77によって構内搬送用ロ
ボット78を認識することができる。従って、複数の超
音波発信器77からの距離を認識することで現在位置を
正確に認識できる。
【0032】図23は他の実施例による携帯情報端末の
概略構成図である。本実施例による携帯情報端末60
は、本体の左右両端に受信器66R、66Lを備えると
ともに、上面中央部に他の受信器66Cを備えている。
このように本実施例による携帯情報端末60は、2個以
上の受信器66を備えることで、より正確なエリアセン
サー及び位置検出センサーとして機能させることができ
る。
【0033】図24は、位置検出センサーの検出方法を
示す説明図である。同図に示すように、壁面部に2つの
発信器77と天井面にその他の発信器77を備えること
で、人が所有する位置検出センサー76はより正確な位
置を認識することができる。なお、発信器77は、1つ
でも、2つでも、また3つ以上用いてもよい。
【0034】次に、図25を用いて位置検出センサーの
利用方法を説明する。携帯情報端末60に内蔵した位置
検出センサーからのデータによって以下の認識を行うこ
とができる。まず、最初の認識データによって、「どの
会社」「どのセンター・工場」「どの場所(ビル、号
館)」を認識することができる。第2ステップでは、
「どのドア、部屋(部、課)」「部屋の中のどの付近
(柱番号、区画番号)」を認識することができる。第3
ステップでは、「どの装置、機械、机のそばにいる。」
「パソコンの前にいる。」を認識することができる。第
4ステップでは、「入り口にいる。」「ロビーにい
る。」「会議中」「移動中」を認識することができる。
このような位置検出センサーの利用によって、人の動き
や存在位置を正確に追随して把握することができる。
【0035】図26は、携帯情報端末、モニター、視野
調整カメラを含むシステム構築の概念図である。カメラ
11は首振りズームカメラであり、作業領域が設定され
たものである。デスクトップ端末50は液晶モニター5
1や赤外線センサー58等を備えている。液晶モニター
51には、カメラ11によって撮影された状況が映し出
されている。なお、携帯情報端末60は図示のようにデ
スクトップ端末50に着脱可能に設けられていることが
好ましい。
【0036】次に、図27を用いて情報の自動生成フロ
ーについて説明する。製作現場30に設置しているカメ
ラ11で撮影される映像は、常にエンドレス映像記憶部
81にて連続記録保存している。なお、エンドレス記憶
部81でその記憶容量制限を越えた場合は最も古い映像
から上書きされる。また、例えば作業者が問題に気づ
き、デスクトップ端末50や携帯情報端末60のスイッ
チを押した場合には、所定期間の映像が取り出される。
すなわち、スイッチ入力などによる映像記録トリガーが
入力されたときには、その直前や過去(トリガー入力時
から所定時間前)、又は未来(トリガー入力時から所定
時間)の映像を取り出す。そして、この所定期間又は所
定場面の映像に、ワークナンバー、ワークエリアナンバ
ー、日付、工程名、記憶した映像情報の重み付けとして
の重要度、及び期限日(いつまでに解決・返答を欲しい
かの情報)に関する情報を付加して映像DBファイル8
2を作成し、映像データベース83に記憶保存する。な
お、この映像DBファイル82には、日付と連続の通し
番号を含むコードを自動的に付与してファイル名とす
る。このとき、映像DBファイル82のファイル名にA
などの識別記号を映像識別情報として付与することで、
その後の編集や閲覧時に検索などに利用することができ
る。映像記録トリガーは、本実施例のように作業者が操
作する場合の他、既に説明したように、焦点距離の変化
時に付与されるインデックス情報をマーキング映像とし
て抽出し、映像DBファイルを作成するものであっても
よい。また、作業者は、デスクトップ端末50や携帯情
報端末60の液晶表示、又はモニターディスプレイ16
で映像を確認しながら、上記映像DBファイルの記録又
は編集時に音声やメモ、その他の情報を、処理装置22
を用いて付加することができる。なお、映像以外の、例
えば音声やテキスト情報は、映像情報説明ファイルとし
て映像DBファイル82と関連付けられてファイルデー
タベース84に記憶保存される。
【0037】ここで音声コメントについて説明する。音
声信号は、音声エンドレス記録装置に音声信号として記
録される。今、作業者が作業中に異常または注意すべき
現象に遭遇した場合に、携帯情報端末またはデスクトッ
プ端末、あるいは卓上に設置されたスイッチを押す。こ
のとき、映像には「映像情報マーク」が、また音声部に
は「音声コメント」(ディジタル処理されたインデック
ス信号)が付与される。したがって、「映像情報マー
ク」と「音声コメント」はほぼ同じ時間帯に記録されて
いる。この作業者によるトリガー操作で、携帯情報端末
またはデスクトップ端末は「録音状態」になるので、作
業者は目の前で起きている現象に対して「しゃべる」こ
とにより、映像にほぼ同期した形で音声をコメントとし
て残すことができる。「音声コメント」はエンドレス音
声記録部にそれぞれ記録・蓄積される。その他工程表デ
ータベース85も備えており、それぞれの映像情報説明
ファイルや映像DBファイル82は、それぞれの工程と
関連付けされている。
【0038】ここで工程表データベース85について簡
単に説明する。工程表をXML化するために、あらかじ
め工程表を構成する必要項目の階層化を行う。モニター
上で表示される表示形式がXMLに変換できるように設
定する。工程表は、主に製品の製作工程と所要時間(又
は日時)からなり、最初は発注者からの大まかな仕様に
基づいたデータが書き込まれる。次に、過去のデータを
参考にして数量も考慮した平均的な所要時間が入力さ
れ、スケジュールが定まり工程表の雛形が作成される。
携帯情報端末からシステムサーバーに送られてくるXM
L実作業データ、すなわちIDナンバー、ワークナンバ
ー、ワークタイムナンバー、ワークエリアナンバー、そ
の工程に要した時間、映像コードナンバー、映像DBフ
ァイルナンバー、コメント等の実作業データが工程表の
対応する場所に書き込まれて工程表データベース85に
記録蓄積される。次に、ユーザーである発注者が現在の
映像を見たい場合は、セキュリティー機能を備えたイン
ターフェース5を介して、ライブ映像として現在撮影中
の映像情報を見ることができる。但し、受注者が映像公
開を許可したときのみ見ることができる。また制作者
(作業者)とユーザー(受注者)とは、それぞれ質問や
指示内容を掲示板に記入することができる。
【0039】次に、図28を用いて本実施例による情報
編集システムの掲示板について説明する。本実施例によ
る情報編集システムの掲示板には、インターネットなど
の通信手段を通じて発注者、製作者ともにアクセスで
き、かつそれぞれの欄に記入することができる。図28
に示すように、この掲示板には、日時、ワークナンバー
が表示されるとともに、発注者側コメント欄と制作者側
コメント欄とに、それぞれが記入したコメントに関する
情報が一覧表示される。それぞれのコメント欄には、コ
メント毎に対応して、情報種別、工程ナンバーが表示さ
れる。またそれぞれのコメントに対する重要度と、回答
希望期限とが入力可能となっており、これらの情報もコ
メントに対応して表示される。その他、その日に生成さ
れた注意映像や指示・確認を受ける項目が通し番号で表
示されている。なお、映像情報がある場合には、映像有
無欄に「有り」表示がされる。ここで、図28に示して
いる「情報識別」は、例えば図29に示すような分類で
ある。このような掲示板を利用して途中報告書を作成す
る場合には、確認すべき事柄が発注者と製作者側の間
で、立場や技術レベルの相違などにより、双方の認識に
ずれがある場合に、この掲示板にアクセスすれば、双方
のレベルをお互いに見ることができ、比較、コメントす
ることもできる。このように、本実施例による情報編集
システムは、これらを判断・整理し、発注者、製作者と
もに閲覧できるような「掲示板」を形成している。
【0040】図27で説明した映像DBファイルと映像
情報説明ファイルは、情報編集システムの掲示板におい
て、一覧表示され閲覧できる。またこの掲示板は、受注
者、発注者がともに閲覧してコメント、連絡事項などを
入力できるので、不具合などに対する認識の違いや、あ
えて電話する程でもない連絡事項などに活用できる。ま
た、予め登録されている工程表と現在の進捗を対比させ
て閲覧可能に提供することが好ましい。また、映像情報
説明ファイルの「重要度」と「いつまでに」を数値化し
た値をもとにして、仕事の進捗や不具合などの状態を視
覚的に観測、推測することができる。なお、重要度と重
み付けについては図30に示す。
【0041】次に、視覚化による生産性の観測について
説明する。図31から図33は、視覚化による生産性の
観測例を示すグラフである。生産性の観測については、
例えば問い合わせ内容とその問い合わせ件数、「重要
度」の8以上の件数、「いつまで」の8以上の件数を集
計、あるいはそれらの件数と工程日数との関係をグラフ
化することで視覚化することができる。このようにして
作業の進捗や不具合などの作業経緯の状態をグラフにて
視覚化した情報は、情報編集システムの報告書として利
用することができる。図31及び図32は、映像情報説
明ファイルの「重要度」と「いつまでに」を数値化した
値(10〜1)を掛けた値と、仕事の時間推移をもとに
グラフ化したものである。図31は、作業開始時期は効
率が悪く、その後改善されていることを示しており、図
32は、最初突発的な不具合が発生し、作業後半には効
率が低下していることを示している。また図33は、映
像情報説明ファイルの「重要度」と「いつまでに」の数
値をそれぞれX、Y軸として、その分布を1日単位、ある
いは工程単位、仕事開始から終了の期間をグラフ化した
ものである。図33における分析は、重要な問題が発
生しているが、解決まで1週間ほどの期間内に解決すれ
ば良いことがわかり、分析は、さほど重要ではない
が、すぐに解決しなければならない問題が多く発生して
いることが分かる。これらのグラフは、不具合、問題
点、不備などが発生した場合に、それらが業務に直接影
響したか、影響を受けたかなどが推測できる。たとえ
ば、図33における分析は、重要な問題ではあるが、
発注者への連絡のみで解決終了を待っていて、自分の業
務にはさほど支障はない。分析は、さほど重要ではな
いが、すぐに解決しなければ次の工程に進めない、また
は、その対応に追われて生産性が低下している。あるい
は、業務前の段取りが悪い、資料不備が多いなどの問題
が推測できる。
【0042】次に、図34を用いて、部品メーカー90
と生産現場となる評価実験会社とユーザー1との関係に
ついて説明する。図34は、部品メーカー90と評価実
験会社2とユーザー1との関係を示すシステム図であ
る。たとえば、各メーカー90は、異なる品種のPLL
・IC単体を、もしくは各メーカー90が提供する独自
の評価基板モジュールを、評価実験部2を備える生産現
場(評価実験会社)に持ち込む。通常、これらのICや
評価基板に添付されている仕様はそのIC単体での評価で
あり、他の機能回路や装置と組み合せて評価されたもの
ではない。加えて、その評価法も各メーカー90の独自
の評価装置によるものである。そのため、単体ではジッ
ターやノイズレベルが低くて素晴らしい性能であって
も、実際に組み込んで評価して得られた結果は、電源電
圧のノイズなどの影響や、周辺の回路構成、配置などの
影響を受けて、必ずしも満足すべきものとはなっていな
いのが現状である。従って、メーカー90から持ち込ま
れたPLL・ICや評価基板を、評価実験部2において
ノイズの印加や電源電圧を変動させた状態などでの測定
による独自の評価方法を託し、または他の標準化基板と
の組合せをして出力信号の増幅やレベルシフトなどの加
工を託して測定し、またはPLL・ICの出力信号を実
際の通信機の送受信機内部の信号源として印加し、その
通信機の特性を測定するような方法を託すことによっ
て、メーカー90側は評価装置を自分たちで準備する手
間が省け、開発時間の短縮につながるメリットがある。
また、メーカー90は通常IC単体の評価をしてユーザ
ーに供給しているが、ユーザーは単体の使い方ではなく
て、他のICと組み合わせて複合した使い方をする。こ
のとき組み合わせた回路の評価では、それぞれのIC単
体の性能が最適化されているとは限らない。評価実験部
2でのノイズの印加や電源電圧の変動などによる評価実
験によってICの最適な使い方でない場合の特性を提示
することができるので、結果的にICの最適な使い方
や、実際の回路で考慮すべきノウハウや、IC特性以外
の問題から発生している問題を説明できる。したがって
IC単体の問題とユーザーの設計・実装にかかわる問題
を区別することができ、ユーザーはより現実的な設計情
報を得ることが出来、ICの採用検討から実用までの期間
を短くし、開発行為をスムーズにおこなえることにな
る。その結果、そのメーカーのPLL・ICを採用する
ユーザーが増え、製品の宣伝にもなり、顧客が増え、販
売が促進するメリットがある。
【0043】一方、本システムを提供する開発側(評価
実験会社)にとっては、ユーザー1からの技術相談や、
評価実験部2での実際の問題点や実際の設計情報が蓄積
さる。さらに実際にユーザー自身が実験して確認できる
ので、利便性があり実用的であるので多くのユーザーが
利用する可能性が高い。実際に設計に携わるユーザーが
活用する事で、実際の回路動作環境に即したノイズ印加
や電源電圧変動などによる評価方法が事実上の業界の標
準に成り得る可能性があり、そのビジネス効果は極めて
大なるものがある。また、評価実験部2の仕組みや実験
方法などを公開し、実用的で公平な評価方法である事
と、ユーザーである設計者が自ら実験する事システムで
ある事から、メーカー90の賛同を得やすくなり、また
詳細な技術情報が入手しやすくなる。その結果、それに
ともなう評価実験部2の標準モジュール製作に必要な技
術ノウハウも蓄積でき、メーカー90から依頼された実
験評価費用、広告料などの入手も期待できる。インター
ネットなどのネットワーク通信手段を通じて、ユーザー
仕様のICの評価システムもでき、回路製品に加えて評
価システム装置の販売や、レンタル業務もできるため、
ビジネス拡大の効果がある。また、ユーザー(顧客)に
とっては、実際に使用する回路機能に組み込んだ状態で
の特性評価ができ、装置類を自分で取り揃える手間が省
け、時間的にも、経済的にもたいへん有利である。自分
で基板や評価装置を準備する手間が省け、開発期間の大
幅な短縮が期待できる。実際に設計する際のノウハウを
簡単に入手でき、業界標準に近い評価がなされたという
「お墨付き」が得られるため、試作、設計、量産での安
心感が得られる。
【0044】次に、本実施例による生産現場公開管理シ
ステムにおける意志伝達の方法と実現手段について説明
する。意志伝達方法としては、スイッチ、映像・音声、
手書文、手書き図、テキスト、数値、マーク、グラフ、
アイコン、タグカード、光・ランプ等を利用することが
できる。また記録保存する映像情報としては、トリガー
の時点を基準として、現在の映像、過去の映像、未来の
映像がある。またこのような作業現場を撮影する映像情
報以外に、工程表や進捗表に関する情報がある。また、
作業現場の映像情報は、ユーザー別やエリア別のセキュ
リティー映像とする。また記録保存する音声情報として
は、トリガーの時点を基準として、現在の音声(音)、
過去の音声(音)、未来の音声(音)がある。またこの
ような作業現場で録音される音声情報以外に、その後説
明として付加されるコメント・説明音声がある。一方こ
れらの映像情報や音声情報の生成方法としては、エンド
レス記録、携帯情報端末による指示(マーキングと重み
付け)、変化点のインデキシングがあり、自動情報圧縮
による記録、選択・組合せによる記録が好ましい。検出
項目としては、人検出、ワークエリア検出、絶対位置検
出、位置変化(加速度)、作業番号の一致/不一致、作
業機器番号の一致/不一致がある。
【0045】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように、
本発明によれば、技術者が製品製作会社と協調して製品
の製作に当たる場合、双方が視覚的・聴覚的にリアルタ
イムに、あるいはタイムシフト的に相互に確認し合いな
がら、個々のユーザーの仕様に適した形で仕事を完成さ
せていくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による生産現場公開管理シ
ステムの概念図
【図2】 本発明の一実施例による生産現場公開管理シ
ステムの構成図
【図3】 本実施例で用いる携帯情報端末の概念構成図
【図4】 本実施例で用いる他の携帯情報端末の概念構
成図
【図5】 本実施例を適用する製作現場の概念構成図
【図6】 本実施例により提供される映像のイメージ図
【図7】 本実施例により提供される映像のイメージ図
【図8】 本実施例により提供される映像のイメージ図
【図9】 本実施例により提供される映像のイメージ図
【図10】 本実施例を適用する製作現場を示す側面概
念図
【図11】 同製作現場の平面概念図
【図12】 本実施例を適用する製作現場を示す側面要
部概念図
【図13】 本実施例により提供される映像のイメージ
【図14】 本実施例により提供される映像のイメージ
【図15】 本実施例により提供される映像のイメージ
【図16】 本実施例により提供される映像のイメージ
【図17】 本実施例による画像データへのインデック
ス情報の自動登録方法を示す説明図
【図18】 本実施例による携帯情報端末の機能を説明
するための概念構成図
【図19】 本実施例によるデスクトップ端末の機能を
説明するための概念構成図
【図20】 位置検出センサーと発信装置の設置状態を
示す説明図
【図21】 超音波発信器を用いた場合のエリア認識を
示す図
【図22】 超音波発信器を用いることで構内搬送用ロ
ボット7の位置を認識する状態を示す図
【図23】 他の実施例による携帯情報端末の概略構成
【図24】 本実施例による位置検出センサーの検出方
法を示す説明図
【図25】 本実施例による位置検出センサーの利用方
法の説明図
【図26】 本実施例による携帯情報端末、モニター、
視野調整カメラを含むシステム構築の概念図
【図27】 本実施例による情報の自動生成フロー
【図28】 本実施例による情報編集システムの掲示板
の概念図
【図29】 本実施例による情報識別の分類例を示す説
明図
【図30】 本実施例による重要度と重み付けを示す説
明図
【図31】 本実施例による生産性の観測例を示すグラ
【図32】 本実施例による生産性の観測例を示すグラ
【図33】 本実施例による生産性の観測例を示すグラ
【図34】 回路メーカーと評価実験会社とユーザーと
の関係を示すシステム図

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産現場等で撮影した映像情報を、イン
    ターネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧で
    きる生産現場公開管理システムであって、前記生産現場
    等で撮影中の映像を記憶するエンドレス映像記憶部と、
    スイッチ操作や撮影中に付加されるトリガー信号を基準
    に取り出された映像DBファイルを記憶する映像データ
    ベースとを備え、前記発注側端末に対して、前記エンド
    レス映像記憶部に記憶される映像情報と、前記映像デー
    タベースに記憶される映像DBファイルとを選択可能に
    提供することを特徴とする生産現場公開管理システム。
  2. 【請求項2】 前記映像情報以外の音声やテキスト情報
    を映像情報説明ファイルとして記憶するファイルデータ
    ベースと、生産工程のステップに関する情報を記憶する
    工程表データベースとを備え、前記映像DBファイルと
    関連付けて、前記ファイルデータベースと前記工程表デ
    ータベースに記憶されている情報を選択可能に提供する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生産現場公開管理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 生産現場等で撮影した映像情報をインデ
    ックス情報とともに記憶するデータベースを備え、前記
    映像情報を発注側端末からインターネット等の通信手段
    を用いて閲覧できる生産現場公開管理システムであっ
    て、前記インデックス情報が付与された時点を基準ポイ
    ントとして、前記基準ポイント以前の所定時間の映像情
    報と、前記基準ポイントの前後を含む所定時間の映像情
    報と、前記基準ポイント以降の所定時間の映像情報とを
    選択的に記憶又は再生することを特徴とする生産現場公
    開管理システム。
  4. 【請求項4】 生産現場等で撮影した映像情報を、イン
    ターネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧で
    きる生産現場公開管理システムであって、発信器からの
    超音波、又は信号源からの光や赤外線などを受信し、現
    在位置を検出して当該現在位置に関する情報を送信する
    携帯情報端末と、作業現場を撮影する撮影手段と、前記
    作業現場に設置され、前記撮影手段で撮影する情報を表
    示するデスクトップ端末と、前記携帯情報端末又は前記
    デスクトップ端末の少なくとも一方から情報を受信する
    システム端末とを備え、前記携帯情報端末から受信した
    位置情報があらかじめ設定した作業現場内の所定領域内
    であれば、前記システム端末は、前記デスクトップ端末
    又は前記携帯情報端末によって操作される前記撮影手段
    からの映像信号を、前記通信手段を用いて前記発注側端
    末に配信することを特徴とする生産現場公開管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記携帯情報端末は、IDナンバーなど
    の個人識別情報とともに特定作業内容又は立ち入り目的
    を区分するワーク情報、特定作業領域若しくは立ち入り
    許可領域を表すワークエリア情報、又は特定作業時間帯
    又は立ち入り許可時間を表すワークタイム情報とを有
    し、前記ワーク情報、前記ワークエリア情報、又は前記
    ワークタイム情報から、前記撮影手段からの映像信号
    を、前記通信手段を用いて前記発注側端末に配信を行う
    か否かを判断することを特徴とする請求項4に記載の生
    産現場公開管理システム。
  6. 【請求項6】 他の携帯情報端末が作業現場内の前記所
    定領域内に存在することを検出した場合には、前記撮影
    手段からの映像信号を、前記通信手段を用いて前記発注
    側端末に配信を行わないことを特徴とする請求項4に記
    載の生産現場公開管理システム。
  7. 【請求項7】 他の携帯情報端末が作業現場内の前記所
    定領域内に存在することを検出した場合には、音声やブ
    ザー、光の点滅などで注意を促す信号を発生させること
    を特徴とする請求項4に記載の生産現場公開管理システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記携帯情報端末、前記撮影手段、又は
    前記デスクトップ端末から、重要性、不具合、注意、確
    認事項に関する情報を、緊急性に関する情報とともに、
    予め設定した重み付けや分類方法に基づいた数字、記
    号、アイコンなどの識別情報によって、前記撮影手段か
    ら撮影される映像に付与して記録することを特徴とする
    請求項4に記載の生産現場公開管理システム。
  9. 【請求項9】 前記映像情報を、発注側端末にインター
    ネットなどの通信手段を通じて配信し、前記発注側端末
    からの前記映像に対する指示やコメントを受信して記憶
    することを特徴とする請求項4に記載の生産現場公開管
    理システム。
  10. 【請求項10】 前記携帯情報端末又は前記デスクトッ
    プ端末から、記録中または記録後の映像情報又は音声情
    報に対して、インデックス、印、重要性を表す数字若し
    くは記号、又はアイコンを付与する機能を備えたことを
    特徴とする請求項4に記載の生産現場公開管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記映像情報又は前記音声情報を、予
    め作成された工程表に関係付けてデータベースに記憶さ
    せたことを特徴とする請求項4に記載の生産現場公開管
    理システム。
  12. 【請求項12】 人や物体の動きが生じる変化前後又は
    色や明るさの変化がある作業工程や作業映像に対して、
    工程表およびワークタイムを基にインデックス情報を付
    与し、前記映像情報を記憶させたことを特徴とする請求
    項4に記載の生産現場公開管理システム。
  13. 【請求項13】 予め設定した作業時間と、前記携帯情
    報端末から受信して積算した時間情報とを比較する作業
    時間比較手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載
    の生産現場公開管理システム。
  14. 【請求項14】 通信インターフェースのセキュリティ
    ーにより許可された発注者と製作を受け持つ受注者の双
    方からアクセスできる情報編集システムを備えたことを
    特徴とする請求項4に記載の生産現場公開管理システ
    ム。
  15. 【請求項15】 生産現場等で撮影した映像情報を、イ
    ンターネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧
    できる生産現場公開管理システムに用いる情報端末装置
    であって、携帯情報端末からの伝播波を受信して該携帯
    情報端末を所持する人の存在の有無、又は存在場所を検
    出する携帯情報端末検出機能と、携帯情報端末毎の作業
    領域、作業目的、又は作業時間などの許可情報を受信す
    る通信機能と、前記携帯情報端末検出機能で検出した前
    記携帯情報端末について、前記通信機能で受信した許可
    情報から許可条件を判断する許可判断機能と、所定領域
    内での計測、撮影、又は録音などの入力情報を制御する
    制御機能と、前記許可判断機能で許可が判断された場合
    に、前記携帯情報端末の識別情報と前記入力情報とを送
    信する通信機能とを備えたことを特徴とする情報端末装
    置。
  16. 【請求項16】 前記許可判断機能で許可が判断されな
    かった場合に、作業や立ち入りなどの制約条件違反を知
    らせる警報機能を備え、さらに、立ち入り禁止領域など
    に複数回進入した場合には、第一回目とは異なる警報レ
    ベルや音色により侵入者に警告を発すると共に、システ
    ム側のコンピュータに「不正行為の疑い」などの注意マ
    ークが付記されることを特徴とする請求項15に記載の
    情報端末装置。
  17. 【請求項17】 前記携帯情報端末から、指紋識別、加
    速度、運動方向・形状・明暗の変化および変化率などの
    信号を検出する信号検出機能を備えたことを特徴とする
    請求項15に記載の情報端末装置。
  18. 【請求項18】 位置を検出するための伝搬波を送出す
    る機能を有する伝搬波送出器を備えたことを特徴とする
    請求項15に記載の情報端末装置。
  19. 【請求項19】 生産現場公開管理システムに用いる情
    報端末装置であって、IDナンバーなどの個人識別情報
    と、特定作業内容又は立ち入り目的を区分するワーク情
    報と、特定作業領域又は立ち入り許可領域を表すワーク
    エリア情報と、特定作業時間帯又は立ち入り許可時間を
    表すワークタイム情報とを記憶部に記憶し、前記記憶部
    に記憶されたそれぞれの前記情報に関連付けられた連絡
    事項を設定・記憶できる機能を有することを特徴とする
    携帯情報端末。
  20. 【請求項20】 位置検出手段と時計とカレンダー機能
    と液晶画面などの表示手段とを備え、前記表示手段で
    は、通常表示としてその所持者の立ち入り目的と名前を
    表示し、前記位置検出手段によって立ち入り禁止領域な
    どに侵入したことを検出した場合には前記表示手段にそ
    の旨を表示し、更に、立ち入り禁止領域などに複数回進
    入した場合には、第一回目とは異なる警報レベルや音色
    により侵入者に警告を発すると共に、「不正行為の疑
    い」などの注意マークが付記された表示をすることを特
    徴とする請求項19に記載の携帯情報端末。
  21. 【請求項21】 生産現場等で撮影した映像情報を、イ
    ンターネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧
    できる生産現場公開管理システムに用いる携帯情報端末
    であって、位置検出手段と、記憶手段と、入力手段とを
    備えた携帯情報端末であって、前記記憶手段には、ID
    ナンバーなどの個人識別情報と、特定作業内容又は立ち
    入り的を区分するワーク情報と、特定作業領域又は立ち
    入り許可領域を表すワークエリア情報と、特定作業時間
    帯又は立ち入り許可時間を表すワークタイム情報とを記
    憶し、前記入力手段によって、記録情報に対するマーキ
    ング、重み付け、又は緊急度などの指示情報を入力でき
    ることを特徴とする携帯情報端末。
  22. 【請求項22】 赤外線センサー、指紋センサー、又は
    加速度センサーなどの各種センサーと、マイクロフォン
    などの録音手段と、CCDカメラなどの撮影手段と、液
    晶画面などの表示手段とを備えたことを特徴とする請求
    項21に記載の携帯情報端末。
  23. 【請求項23】 発注側端末からインターネット等の通
    信手段を用い、生産現場等で撮影した映像情報を閲覧で
    きる生産現場公開管理システムに用いる携帯情報端末で
    あって、あらかじめ連絡事項などを設定、記憶してお
    き、作業内容や時間帯などの状況に応じて連絡内容を表
    示器に表示するか音声にて知らせる機能と、制約違反や
    作業内容や時間帯などの状況に応じて警報を音、音声、
    振動、又は光にて出力する機能と、制約違反や作業内容
    や時間帯などの状況に応じて連絡事項を音声にて出力す
    る機能とを設定できる機能とを有することを特徴とする
    携帯情報端末。
  24. 【請求項24】 プログラマブルな回路、標準化された
    回路、標準基板、及び標準回路モジュールなどのコンテ
    ンツを予め取り揃え、前記コンテンツの入出力を接続で
    きる回路と、動作確認のための入力信号を生成できる回
    路と、入力信号や電源電圧に、ノイズやその他の信号を
    付加できる回路と、入力信号や電源電圧を、ノイズやそ
    の他の信号で変調できる回路とを生産現場に備え、前記
    生産現場等で撮影した映像情報を、インターネット等の
    通信手段を用いて発注側端末から閲覧できる生産現場公
    開管理システムであって、予め取り揃えている前記コン
    テンツの中から、必要な回路、基板、又はモジュールを
    前記発注側端末から選択できるステップと、前記発注側
    端末で選択した前記コンテンツを、それらの入出力を接
    続できる回路に接続し、動作確認のための入力信号を生
    成し、入力信号や電源電圧にノイズや他の信号を付加
    し、入力信号や電源電圧をノイズや他の信号で変調し、
    それぞれの前記コンテンツの動作状態を観測可能に提供
    するステップと、前記発注側端末にて、提供される前記
    コンテンツの実験、動作、又は回路状態を閲覧し、前記
    コンテンツの組合せ、選択、プログラマブルな回路の設
    定、入力信号出力制御、回路動作開始制御、出力信号観
    測開始、回路の初期化を、通信ネットワークを介して指
    示するステップとを有することを特徴とする生産現場公
    開管理システム。
  25. 【請求項25】 生産現場等で撮影した映像情報を、イ
    ンターネット等の通信手段を用いて発注側端末から閲覧
    できる生産現場公開管理システムに用いることを特徴と
    する請求項19に記載の携帯情報端末。
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