JP2003142754A - 薄膜デバイス、薄膜磁気ヘッド集合体、磁気ヘッド及びそれらの製造方法 - Google Patents

薄膜デバイス、薄膜磁気ヘッド集合体、磁気ヘッド及びそれらの製造方法

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JP2003142754A
JP2003142754A JP2001338780A JP2001338780A JP2003142754A JP 2003142754 A JP2003142754 A JP 2003142754A JP 2001338780 A JP2001338780 A JP 2001338780A JP 2001338780 A JP2001338780 A JP 2001338780A JP 2003142754 A JP2003142754 A JP 2003142754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実測限界よりも小さな幅を持つ薄膜パターンに
ついて、その幅を高度の信頼度をもって算定し得る構造
の薄膜デバイスを提供する。 【解決手段】薄膜デバイスは、第1の薄膜パターン91
1と、第2の薄膜パターン912と、第3の薄膜パター
ン913とを含む。第1の薄膜パターン911は、実測
限界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有す
る。第2の薄膜パターン912は、実測限界幅(Wmi
n)よりも大きな第2の幅(B)を有している。第3の
薄膜パターン913は、第2の薄膜パターン912の第
2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜デバイス、薄
膜磁気ヘッド集合体、磁気ヘッド及びそれらの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の薄膜デバイスは、その機能に応じ
て、適切に選択された構造、組成及びディメンション等
を有する薄膜パターンを含んでいる。薄膜パターンの形
成に当っては、支持基板等の表面に付与された薄膜の表
面に、フォトレジストを塗布しておき、このフォトレジ
ストを、フォトリソグラフィ工程において、ステッパ露
光装置を用いて露光し、フォトレジストのパターニング
を行う。次に、ドライエッチング工程において、フォト
レジスト層をマスクとして、金属膜をドライエッチング
し、所定の薄膜パターンを画定する。ドライエッチング
は、イオンミリング、RIE、スパッタ等の手段によっ
て実行される。
【0003】上述したプロセスを経て得られた薄膜パタ
ーンのディメンション、特に幅が、薄膜デバイスの電気
的、電子的及び磁気的特性に直接に影響を及ぼす場合、
薄膜パターン幅を、高精度で測定しなければならない。
薄膜パターンの幅等の測定には、高分解能を持つ光学測
定装置、例えば、SEM(Scanning Electron Micromet
er)が用いられる。
【0004】しかしながら、薄膜デバイスでは、その電
気的、電子的及び磁気的特性の向上の観点から、薄膜パ
ターンのディメンションが、ますます極小化、微細化さ
れる方向にあり、SEMを持ってしても、その幅が実測
できない領域に入りつつある。例えば、ハードディス
ク.ドライブ装置(以下HDDと称する)において、既
に、開発射程内にある面密度45Gbpsi、トラック
幅0.1μm以下の領域では、トラック幅がSEMの空
間分解測長能力を超えてしまい、トラック幅を実測する
ことができなくなってしまう。
【0005】また、同じ光学測定装置である例えばTE
Mは、上記実測限界幅(Wmin)以上の空間分解性能
を有するが、これは破壊型の装置であるため、製造工程
上用いることはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、非破
壊型光学測定装置における実測限界よりも小さな幅を持
つ薄膜パターンについて、その幅を、高度の信頼度をも
って求め得る構造の薄膜デバイス、薄膜磁気ヘッド集合
体、磁気ヘッド及びそれらの製造方法を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る薄膜デバイスは、第1の薄膜パターン
と、第2の薄膜パターンと、第3の薄膜パターンとを含
む。
【0008】前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅
(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有する。前
記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)より
も大きな第2の幅(B)を有している。前記第3の薄膜
パターンは、前記第2の薄膜パターンの第2の幅(B)
よりも大きな第3の幅(C)を有している。
【0009】上述したように、第1の薄膜パターンは、
実測限界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を
有するから、第1の薄膜パターンを、実測限界幅(Wm
in)よりも更に小さくすることができる。このため、
薄膜デバイスにおいて、その電気的、電子的及び磁気的
特性の向上の観点から、薄膜パターンのディメンション
が、ますます極小化、微細化される方向にある技術的動
向に対処することができる。
【0010】第1の薄膜パターンの第1の幅(A)は、
実測限界幅(Wmin)よりも更に小さくなるので、第
1の薄膜パターンの第1の幅(A)は、SEM等の高分
解能を持つ光学測定装置を用いても実測することはでき
ない。
【0011】本発明において、第2の薄膜パターンは、
実測限界幅(Wmin)よりも大きな第2の幅(B)を
有しており、第3の薄膜パターンは第2の薄膜パターン
の第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有して
いる。従って、第2の薄膜パターンの第2の幅(B)及
び第3の薄膜パターンの第3の幅(C)を、SEM等の
測定装置を用いて実測できる。
【0012】第1の薄膜パターンの第1の幅(A)、第
2の薄膜パターンの第2の幅(B)、及び、第3の薄膜
パターンの第3の幅(C)の相対関係は、フォトマスク
のパターン設計値から、予め、解っている。
【0013】従って、第2の薄膜パターンの第2の幅
(B)、及び、第3の薄膜パターンの第3の幅(C)を
実測することにより、その実測値と、第2の薄膜パター
ンの第2の幅(B)、及び、第3の薄膜パターンの第3
の幅(C)に対する第1の薄膜パターンの第1の幅
(A)の相対関係から、第1の幅(A)を高精度で正確
に求めることができる。
【0014】よって、本発明によれば、測定限界幅より
も小さい薄膜パターン幅を有する薄膜デバイスについ
て、その幅を測定することができる。
【0015】第1〜第3の薄膜パターンは、ともに、同
一平面上に形成する。こうすることにより、第1乃至第
3の薄膜パターンは、同一のフォトマスクを用いて形成
できる。従って、第1乃至第3の薄膜パターンは、同一
のフォトマスクのパターン精度に従った極めて高精度の
相対的パターンを有するようになる。
【0016】上述した薄膜デバイスの製造は、フォトリ
ソグラフィ工程と、パターニング工程と、測定ステップ
とを含む。
【0017】前記フォトリソグラフィ工程は、前記第1
乃至第3の薄膜パターンのために準備された薄膜の上
に、前記第1乃至第3の薄膜パターンに対応するレジス
トマスクを形成する工程を含む。
【0018】前記パターニング工程は、前記レジストマ
スクによって覆われていない前記薄膜を、ドライエッチ
ングによってパターニングする工程を含む。
【0019】前記測定ステップは、前記フォトリソグラ
フィ工程において、前記レジストマスクを形成したあ
と、前記第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パターンに
対応するレジストマスクパターンの幅を実測し、その実
測値から、前記第1の薄膜パターンに対応するレジスト
マスクパターンの幅を求めるステップである。
【0020】上述した製造方法によれば、本発明に係る
薄膜デバイスを製造できるとともに、その製造工程中に
おいて、測定限界幅よりも小さい第1の薄膜パターン幅
を測定することができる。
【0021】一つの好ましい態様として、求められたレ
ジストマスクパターンの幅が規格外であるとき、前記レ
ジストマスクを除去し、再度、フォトリソグラフィ工程
を実行する。これにより、薄膜を形成したウエハ等のレ
ジストマスクパターンが不良であっても、これを再使用
できるので、製造コスト低減に寄与できる。
【0022】別の態様として、パターニング工程の後、
第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パターンの幅を実測
し、その実測値から、前記第1の薄膜パターンの幅を求
める工程を含むこともできる。
【0023】この場合、求められた前記第1の薄膜パタ
ーンの幅が規格値よりも大きいとき、前記第1乃至第3
の薄膜パターンをドライエッチングする工程を含むこと
により、第1乃至第3の薄膜パターンを形成したウエハ
等を、第1の薄膜パターンの幅が規格値よりも大きいこ
とを理由に廃棄する必要がなくなるから、この点から
も、製造コスト低減に寄与できる。
【0024】別の方法として、測定ステップは、パター
ニング工程の後、第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パ
ターンの幅を実測し、その実測値から、第1の薄膜パタ
ーンの幅を求めるステップであってもよい。この測定ス
テップは、フォトリソグラフィ工程における測定ステッ
プと併用してもよいし、フォトリソグラフィ工程におけ
る測定ステップは含まずに、単独で用いてもよい。
【0025】測定ステップがパターニング工程の後に実
行される場合において、求められた第1の薄膜パターン
の幅が規格値よりも大きいとき、前記第1乃至第3の薄
膜パターンをドライエッチングする。かかる測定ステッ
プを有することにより、第1の薄膜パターンの幅Aを規
格値に合わせることができる。従って、第1乃至第3の
薄膜パターンを形成したウエハ等を、第1の薄膜パター
ンの幅が規格値よりも大きいことを理由に廃棄する必要
がなくなるから、製造コスト低減に寄与できる。
【0026】本発明に係る薄膜デバイスは、微小な薄膜
パターンを有する装置、例えば、半導体薄膜装置、電子
回路装置、または、薄膜磁気ヘッド等を含む。特に、磁
気記録分野への適用において、好ましい結果が得られ
る。磁気記録分野への適用の典型的例は、薄膜磁気ヘッ
ド集合体及び薄膜磁気ヘッドである。
【0027】薄膜磁気ヘッド集合体には、ウエハ状及び
バー状の両タイプを含まれる。ウエハ状薄膜磁気ヘッド
集合体において、基体はウエハであり、薄膜磁気ヘッド
要素はこの基体上に行列状に配列されている。バー状薄
膜磁気ヘッド集合体において、基体はバー状であり、薄
膜磁気ヘッド要素は、基体の長手方向に沿って配列され
ている。バー状薄膜磁気ヘッド集合体は、ウエハ状薄膜
磁気ヘッド集合体から切断によって切り出されたもので
ある。
【0028】薄膜磁気ヘッド集合体への本発明の適用に
おいて、薄膜磁気ヘッド要素のそれぞれは、磁気抵抗効
果素子を含んでおり、前記磁気抵抗効果素子は、第1の
薄膜パターンと、第2の薄膜パターンと、第3の薄膜パ
ターンとを含んでいる。
【0029】前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅
(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有してい
る。前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmi
n)よりも大きな第2の幅(B)を有している。前記第
3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの第2の
幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有する。
【0030】上記構成において、第1の薄膜パターン
は、実現しようとするトラック幅に対応させる。この第
1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よりも小
さな第1の幅(A)を有するから、実測限界幅(Wmi
n)による制限を受けることなく、トラック幅を狭小化
し得る。従って、例えば、面密度45Gbpsi、トラ
ック幅0.1μm以下の薄膜磁気ヘッドも実現できる。
【0031】第1の薄膜パターンの第1の幅(A)は、
実測限界幅(Wmin)よりも更に小さくなるので、第
1の薄膜パターンの第1の幅(A)は、SEM等の高分
解能を持つ光学測定装置を用いても実測することはでき
ないが、第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmi
n)よりも大きな第2の幅(B)を有しており、第3の
薄膜パターンは第2の薄膜パターンの第2の幅(B)よ
りも大きな第3の幅(C)を有しているから、第2の薄
膜パターンの第2の幅(B)及び第3の薄膜パターンの
第3の幅(C)を、SEM等の測長装置を用いて実測で
きる。
【0032】第1の薄膜パターンの第1の幅(A)、第
2の薄膜パターンの第2の幅(B)、及び、第3の薄膜
パターンの第3の幅(C)の相対関係は、フォトマスク
のパターン設計値から、予め、解っている。
【0033】従って、第2の薄膜パターンの第2の幅
(B)、及び、第3の薄膜パターンの第3の幅(C)を
実測することにより、その実測値と、第2の薄膜パター
ンの第2の幅(B)、及び、第3の薄膜パターンの第3
の幅(C)に対する第1の薄膜パターンの第1の幅
(A)の相対関係から、第1の幅(A)を高精度で正確
に得ることができる。
【0034】よって、本発明によれば、実測限界よりも
小さく、かつ、ばらつきのない高精度の寸法のトラック
幅を有する磁気抵抗効果素子、薄膜磁気ヘッド集合体及
び薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
【0035】本発明は、更に、上述した薄膜デバイス、
薄膜磁気ヘッド集合体及び磁気ヘッドの製造方法につい
ても開示する。この製造方法は、薄膜デバイスの製造方
法に準じて実行される。
【0036】
【発明の実施の形態】1.薄膜デバイス 図1は本発明に係る薄膜デバイスの構成を概略的に示す
平面図である。図示された薄膜デバイスは、第1の薄膜
パターン211と、第2の薄膜パターン212と、第3
の薄膜パターン213とを含む。これらは、基板等の適
当な支持体100の一面上に形成されている。第1の薄
膜パターン211は、当該薄膜デバイスの機能実現に必
須のデバイス機能部分である。これに対して、第2及び
第3の薄膜パターン212、213は、実測に供される
部分であって、非デバイス機能部分である。
【0037】第1の薄膜パターン211は、実測限界幅
(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有する。実
測限界幅(Wmin)とは、実測できる最小幅をいう。
SEMの場合、実測限界幅(Wmin)は約0.03μ
mであり、従って、第1の幅(A)は、例えば、0.0
3μm以下である。第1の薄膜パターン211は、当該
薄膜デバイスにおいて、その機能を実現するために、必
須の構成要素である。
【0038】第2の薄膜パターン212は、第1の薄膜
パターン211と同一平面上にあり、実測限界幅(Wm
in)よりも大きな第2の幅(B)を有している。第3
の薄膜パターン213は、第1及び第2の薄膜パターン
211、212と同一の平面上にあり、第2の薄膜パタ
ーン212の第2の幅(B)よりも大きな第3の幅
(C)を有している。
【0039】図示実施例において、第1の薄膜パターン
は、第1の幅(A)を所定の長さ(LA)で維持してい
る。第2の薄膜パターン212は、第2の幅(B)を測
定可能とする長さ(LB)を有している。第3の薄膜パ
ターン213も、第3の幅(C)を測定可能とする長さ
(LC)を有する。
【0040】また、第1乃至第3の薄膜パターン211
〜213は、順次に連続するパターンである。より具体
的には、階段状に変化するパターンである。これとは異
なって、第1乃至第3の薄膜パターン211〜213
は、その少なくとも一つを他から分離した非連続パター
ンであってもよい。
【0041】第1〜第3の薄膜パターン211〜213
は金属、合金またはそれらの組み合わせとし、単層また
は複数層の薄膜として形成することができる。第1〜第
3の薄膜パターン211〜213は、磁性、非磁性、導
電性、非導電性またはそれらの組み合わせ構造をとるこ
とができる。
【0042】図示実施例の薄膜デバイスでは、第2の薄
膜パターン212は、支持体100の一面上において、
第1の薄膜パターン211と同一平面上にあり、第3の
薄膜パターン213も、支持体100の一面上におい
て、第1及び第2の薄膜パターン211、212と同一
の平面上にあるから、第1乃至第3の薄膜パターン21
1〜213は、同一のフォトマスクを用いて形成でき
る。従って、第1乃至第3の薄膜パターン211〜21
3のそれぞれは、同一のフォトマスクのパターン精度に
従った極めて高精度の相対的パターンを有するようにな
る。
【0043】しかも、第1の薄膜パターン211は、実
測限界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有
するから、薄膜パターンの極小化、微細化の技術的動向
に対処することができる。
【0044】第1の薄膜パターン211の第1の幅
(A)は、実測限界幅(Wmin)よりも更に小さくな
るので、第1の薄膜パターン211の第1の幅(A)
は、SEM等の高分解能を持つ光学測定装置を用いても
実測することはできない。
【0045】この問題点を解決する手段として、本発明
において、第2の薄膜パターン212は、実測限界幅
(Wmin)よりも大きな第2の幅(B)を有してお
り、第3の薄膜パターン213は第2の薄膜パターン2
12の第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有
している。従って、第2の薄膜パターン212の第2の
幅(B)及び第3の薄膜パターン213の第3の幅
(C)を、SEM等の測長装置を用いて実測できる。
【0046】第1の薄膜パターン211の第1の幅
(A)、第2の薄膜パターン212の第2の幅(B)、
及び、第3の薄膜パターン213の第3の幅(C)の相
対関係は、フォトマスクのパターン設計値から、予め、
解っている。
【0047】このため、第2の薄膜パターン212の第
2の幅(B)、及び、第3の薄膜パターン213の第3
の幅(C)を実測することにより、その実測値と、第2
の薄膜パターン212の第2の幅(B)、及び、第3の
薄膜パターン213の第3の幅(C)に対する第1の薄
膜パターン211の第1の幅(A)の相対関係から、第
1の幅(A)を高精度で正確に求めることができる。
【0048】よって、本発明によれば、実測限界よりも
小さな第1の幅(A)を、ばらつきのない高精度の寸法
に設定した薄膜デバイスを得ることができる。この点に
ついて、図2を参照して更に詳しく説明する。
【0049】図2は第2の幅(B)及び第3の幅(C)
から第1の幅(A)を求める際に利用し得るグラフの一
例を示す図であり、横軸に第1の幅(A)をとり、縦軸
に第3の幅(C)をとってある。
【0050】第2の幅(B)と第1の幅(A)との関係
について、比例定数をαとすると、 B=α・A (1) と表せる。次に、第2の幅(B)と第3の幅(C)との
関係について、比例定数をβとすると、 C=β・B (2) と表せる。上記2つの式(1)、(2)から、第3の幅
(C)と第1の幅(A)との関係は、 C=α・β・A (3) と表せる。図2の直線L1は式(3)を示している。
【0051】比例定数α、βは、第1〜第3の薄膜パタ
ーン211〜213を作成するフォトマスクの設計値よ
り得られる既知の値である。そこで、第3の薄膜パター
ン213の第3の幅(C)をSEM等で実測し、その実
測値を式(3)に当てはめることにより、実測できない
第1の幅(A)を知ることができる。例えば、第3の幅
(C)の実測値がC1である場合、第1の幅(A)の予
測値A1は、A1=C1/α・βとなる。
【0052】2.薄膜デバイスの製造方法 第2及び第3の薄膜パターン212、213の第1及び
第2の幅(B)、(C)の実測及びその当てはめによる
第1の薄膜パターン211の幅(A)の算出は、薄膜デ
バイスの製造工程の一部として行われるものであって、
このステップの前には、第1〜第3の薄膜パターンを形
成する工程が存在する。
【0053】図3〜図8は薄膜デバイスの製造工程にお
ける第1〜第3の薄膜パターン形成工程を示す図であ
る。
【0054】まず、図3及び図4に示すように、ウエハ
100の上に成膜された薄膜210の表面に、フォトレ
ジスト層200を塗布する。塗布は、スピンコート等の
周知の手段による。
【0055】次に、図5及び図6に示すフォトリソグラ
フィ工程を実行する。フォトリソグラフィ工程では、フ
ォトレジスト層200の上にフォトマスク220を当
て、フォトマスク220に設けられた第1〜第3の光透
過パターン221〜223を通して、フォトレジスト層
200を露光する。第1〜第3の光透過パターン221
〜223は、前述した第1の薄膜パターン211〜21
3に対応するパターンを有する。即ち、第1の光透過パ
ターン221の幅(A2)は、第1の薄膜パターン21
1の幅(A)に対応し、第2の光透過パターン222の
幅(B2)は、第2の薄膜パターン212の幅(B)に
対応し、第3の光透過パターン223の幅(C2)は、
第3の薄膜パターン213の第3の幅(C)に対応し、
これらの幅A2〜C2は、式(1)〜(3)で表される
関係を満たしている。
【0056】図5及び図6に示した露光工程の後、現像
する。これにより、図7及び図8に示すように、第1〜
第3の光透過パターン221〜223に従ったレジスト
マスク200が得られる。レジストマスク200は、第
1の光透過パターン221に対応する第1のマスクパタ
ーン201、第2の光透過パターン222に対応する第
2のマスクパターン202、第3の光透過パターン22
3に対応する第3のマスクパターン203を有する。こ
れらの第1〜第3のマスクパターン201〜203は、
第1〜第3の光透過パターン221〜223の幅A2〜
C2に対応する幅A1〜C1を有する。
【0057】次に、図7及び図8に示した状態で、測定
ステップを実行する。測定ステップは、フォトリソグラ
フィ工程において、第1及び第2のマスクパターン20
2、203の幅(B1)、(C1)を、SEM等の測長
装置を用いて実測し、その実測値から、第1の薄膜パタ
ーンに対応する第1のマスクパターン201の幅(A
1)を求める。この点については、図2を参照して詳説
した通りである。
【0058】この後、レジストマスク200の周りに存
在する薄膜210を、ミリング、リアクティブ.イオ
ン.エッチング(以下RIEと称する)等のドライエッ
チング手段によって除去する。これにより、図9及び図
10に示すように、薄膜210は、レジストマスク20
0のパターンに従ってパターニングされる。
【0059】次に、レジストマスク200を除去するこ
とにより、図11、図12に示すように、第1〜第3の
幅A〜Cを有する第1〜第3の薄膜パターン211〜2
13が得られる。この後、更に、薄膜デバイスとして必
要な製造工程が実行される。例えば、デバイス機能部分
である第1の薄膜パターン211を残し、非デバイス機
能部分である第2及び第3の薄膜パターン212、21
3を除去する等の工程が実行される。
【0060】図5及び図6の状態で実行される測定ステ
ップにおいて、第1のマスクパターン201の幅(A
1)が規格外であるときは、レジストマスク200を除
去し、再度、フォトリソグラフィ工程を実行する。これ
により、ウエハ100に形成されたレジストマスクパタ
ーンが不良であっても、ウエハ100を再使用し得るの
で、製造コスト低減に寄与できる。
【0061】測定ステップに介しては、図7及び図8に
示すパターニング工程の後、図11及び図12に示す状
態で、第2の薄膜パターン212及び第3の薄膜パター
ン213の幅B、Cを実測し、その実測値から、第1の
薄膜パターン211の幅Aを求める測定ステップを含む
こともできる。この測定ステップは、フォトリソグラフ
ィ工程における測定ステップと併用してもよいし、フォ
トリソグラフィ工程における測定ステップは含まずに、
単独で用いてもよい。
【0062】パターニング工程後の測定ステップにおい
て、第1の薄膜パターン211の幅Aが規格値よりも大
きいことが解ったときは、第1乃至第3の薄膜パターン
211、213をドライエッチングする。これにより、
第1の薄膜パターン211の幅Aを規格値に合わせるこ
とができる。従って、第1乃至第3の薄膜パターン21
1〜213を形成したウエハ100を、第1の薄膜パタ
ーン211の幅Aが規格値よりも大きいことを理由に廃
棄する必要がなくなるから、製造コスト低減に寄与でき
る。
【0063】次に、薄膜磁気ヘッド集合体、磁気ヘッド
及びそれらの製造方法について説明する。
【0064】3.薄膜磁気ヘッド集合体 本発明に係る薄膜磁気ヘッド集合体に、ウエハ状及びバ
ー状の両タイプが含まれることは既に述べた通りであ
る。ウエハ状薄膜磁気ヘッド集合体において、基体はウ
エハであり、薄膜磁気ヘッド要素はこの基体上に行列状
に配列されている。バー状薄膜磁気ヘッド集合体では、
基体はバー状であり、薄膜磁気ヘッド要素は、基体の長
手方向に沿って配列(一般には1列)されている。バー
状薄膜磁気ヘッド集合体は、ウエハ状薄膜磁気ヘッド集
合体から切断によって切り出されたものである。この明
細書では、主に、ウエハ状薄膜磁気ヘッド集合体につい
て説明する。ウエハ状薄膜磁気ヘッド集合体についての
説明の大部分は、バー状薄膜磁気ヘッド集合体にも適用
可能である。
【0065】図13は本発明に係るウエハ状薄膜磁気ヘ
ッド集合体の斜視図である。図示された薄膜磁気ヘッド
集合体は、略円形状のウエハ基体1上に多数の薄膜磁気
ヘッド要素Q11〜Qnmを有する。ウエハ基体1は、
周知のセラミック材料によって構成される。代表的には
AlTiC系セラミック材料が用いられる。薄膜磁気ヘ
ッド要素Q11〜Qnmはn行m列の格子状に配列され
ている。
【0066】図14は薄膜磁気ヘッド要素Q11〜Qn
mのいくつかを拡大して示す図、図15は図14に示さ
れた薄膜磁気ヘッド要素の一つの拡大断面図である。こ
れらの図を参照すると、薄膜磁気ヘッド要素Q11〜Q
nmのそれぞれは、書き込み素子2と、第1のシールド
膜3と、第1の絶縁膜71と、磁気抵抗効果素子9と、
第2のシールド膜5と、第2の絶縁膜72とを含む。図
15には、全体を覆う第3の絶縁膜21が図示されてい
る。第3の絶縁膜21は、例えばアルミナ膜等でなる。
【0067】書き込み素子2は誘導型磁気変換素子であ
る。書き込み素子2は、読み取り素子3に対する第2の
シールド層を兼ねている第1の磁性層5、第2の磁性層
35、コイル層37、アルミナ等でなるギャップ層3
9、絶縁層41及び保護層21などを有している。第2
のシールド層は、第1の磁性層5から独立して備えられ
ていてもよい。
【0068】第1の磁性層5及び第2の磁性層35の先
端部は微小厚みのギャップ層39を隔てて対向するポー
ル端となっており、ポール端において書き込みを行な
う。第1及び第2の磁性層5、35は、2層以上の多層
構造であってもよい。第1及び第2の磁性層5、35の
複層化は、例えば、特性改善を目的として行われること
がある。ポール端の構造に関しても、トラック幅の狭小
化、記録能力の向上等の観点から、種々の改良、及び、
提案がなされている。本発明においては、これまで提案
された何れのポール構造も採用できる。ギャップ層39
は非磁性金属層またはアルミナ等の無機絶縁層によって
構成される。
【0069】第2の磁性層35は、更に、第1の磁性層
5との間にインナーギャップを保って、ABS103、
104の後方に延び、後方結合部において第2の磁性層
35に結合されている。これにより、第1の磁性層5、
第2の磁性層35及びギャップ層39を巡る薄膜磁気回
路が完結する。
【0070】コイル層37は、第1及び第2の磁性層
5、35の間に挟まれ、後方結合部の周りを渦巻き状に
回る。コイル層37の巻数および層数は任意である。
【0071】絶縁層41は、有機絶縁樹脂層またはセラ
ミック層で構成する。セラミック層の代表例は、Al2
3層またはSiO2層である。絶縁層41の内部にはコ
イル層37が埋設されている。絶縁層41は第1及び第
2の磁性層5、35の間のインナーギャップの内部に充
填されている。絶縁層41の表面には第2の磁性層35
が備えられている。保護層21は、書き込み素子2の全
体を覆っている。保護層21はAl23またはSiO2
等の無機絶縁材料で構成されている。
【0072】第1のシールド膜3は、ウエハ基体1の上
に積層され、第1の絶縁膜71は第1のシールド膜3の
上に積層されている。第1のシールド膜3は例えばパー
マロイ膜として構成される。実施例において、第1のシ
ールド膜3及び第2のシールド膜5は、導電膜18によ
り、電気的に等電位となるように接続されている。
【0073】磁気抵抗効果素子9は、第1の絶縁膜71
の上に備えられている。磁気抵抗効果素子9は、磁気異
方性磁気抵抗効果膜、または、スピンバルブ膜、ペロブ
スカイト型磁性体もしくは強磁性トンネル接合を用いた
巨大磁気抵抗効果膜(GMR)によって構成することが
できる。
【0074】図16はスピンバルブ膜(以下SV膜と称
する)を備える磁気抵抗効果素子9の拡大端面図であ
る。磁気抵抗効果素子9は、中央能動領域90と、2つ
の端部受動領域11、13とを含む。図示実施例におい
て、中央能動領域90はSV膜によって構成されてい
る。SV膜に関しては、種々の積層膜構造、膜組成等が
提案され、実用に供されており、何れのSV膜であって
も、本発明の適用が可能である。
【0075】SV膜は、基本的には、ピンド層(第1の
強磁性層)と、フリー層(第2の強磁性層)とを、非磁
性層を介して積層した構造を有する。ピンド層は磁化方
向が一方向に固定されており、フリー層は磁化方向が外
部から印加される磁界に応答して自由に動く。SV膜で
は、ピンド層の磁化方向と、フリー層の磁化方向とが同
じであるときに、抵抗値が最小になり、逆方向の時に最
大になる。この抵抗変化特性を利用して、外部磁界を検
出する。
【0076】図示されたSV膜は、第2の強磁性層であ
るフリー層95、非磁性層94、第1の強磁性層である
ピンド層93及び反強磁性層92を順次積層して構成さ
れる。上記構造により、反強磁性層92と接したピンド
層93が一定方向に磁化された状態になる。フリー層9
5の上には、Ta等でなる保護層96が設けられ、反強
磁性層92の下側には、NiCr等でなる下地層91が
設けられている。
【0077】上述したSV膜を有する中央能動領域90
において、外部磁界が印加された場合、フリー層95の
磁化方向が外部磁界の強さに応じて回転する。SV膜の
抵抗値は、ピンド層93の磁化方向に対するフリー層9
5の磁化方向の角度によって定まる。SV膜の抵抗値
は、フリー層95の磁化方向がピンド層93の磁化方向
に対して、逆方向のときに最大となり、同一の方向のと
きに最小になる。それに対応して、中央能動領域90内
を縦方向に流れるセンス電流の大きさが変化するので、
このセンス電流から、外部磁界を検出することができ
る。
【0078】端部受動領域11、13のそれぞれは、中
央能動領域90の相対する両端部に接続されている。端
部受動領域11、13は、磁区制御膜111、131と
電極膜112、132とを含む。
【0079】磁区制御膜111、131は、中央能動領
域90の縦方向の両端に結合されている。磁区制御膜1
11、131は反強磁性層であってもよいし、硬磁性層
で構成されていてもよい。図は、磁区制御膜111、1
31として硬磁性層を用いた例を示している。硬磁性層
としては、CoPt、CoPtCr等を用いることがで
きる。
【0080】電極膜112、132は、先端部が中央能
動領域90の表面に重なるリードオーバレイ構造となっ
ていてもよい。電極膜112、132は取り出し電極2
07、208(図14参照)に接続されている。
【0081】第2の絶縁層72は、アルミナ層等で構成
され、磁気抵抗効果素子9及び第1の絶縁層71を覆
う。第2のシールド層21は、第2の絶縁層72に隣接
する。第2のシールド層21は、書き込み素子2の第1
の磁性層として兼用され得る。
【0082】図17は図16に示した磁気抵抗効果膜9
の平面図である。図示するように、本発明の特徴とし
て、中央能動領域90は、第1の薄膜パターン911
と、第2の薄膜パターン912と、第3の薄膜パターン
913とを含む。第1の薄膜パターン911、第2の薄
膜パターン912及び第3の薄膜パターン913は、図
16に示した膜構造を有する点で共通であるが、機能的
には、全く異なる。即ち、第1の薄膜パターン911
は、その幅(A)が薄膜磁気ヘッドとしてのトラック幅
を決める部分であり、薄膜磁気ヘッドの機能実現に必須
の機能部分となる。これに対して、第2及び第3の薄膜
パターン912、913は、実測に供される部分であっ
て、非デバイス機能部分である。
【0083】第1の薄膜パターン911は、実測限界幅
(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有する。S
EMの場合、実測限界幅(Wmin)は約0.03μm
であり、従って、第1の幅(A)は、例えば、0.03
μm以下である。
【0084】第2の薄膜パターン912は、第1の薄膜
パターン911と同一平面上にあり、実測限界幅(Wm
in)よりも大きな第2の幅(B)を有している。第3
の薄膜パターン913は、第1及び第2の薄膜パターン
911、912と同一の平面上にあり、第2の薄膜パタ
ーン912の第2の幅(B)よりも大きな第3の幅
(C)を有している。
【0085】図示実施例において、第1の薄膜パターン
は、第1の幅(A)を所定の長さ(LA)で維持してい
る。第2の薄膜パターン912は、第2の幅(B)を測
定可能とする長さ(LB)を有している。第3の薄膜パ
ターン913も、第3の幅(C)を測定可能とする長さ
(LC)を有する。
【0086】また、第1乃至第3の薄膜パターン911
〜913は、順次に連続するパターンである。より具体
的には、階段状に変化するパターンである。これとは異
なって、第1乃至第3の薄膜パターン911〜913
は、その少なくとも一つを他から分離した非連続パター
ンであってもよい。
【0087】第1の薄膜パターン911、第2の薄膜パ
ターン912及び第3の薄膜パターン913は、図16
に示した膜構造を有する点で共通であるから、第1乃至
第3の薄膜パターン911〜913は、同一のフォトマ
スクを用いて形成できる。従って、第1乃至第3の薄膜
パターン911〜913のそれぞれは、同一のフォトマ
スクのパターン精度に従った極めて高精度の相対的パタ
ーンを有するようになる。
【0088】しかも、第1の薄膜パターン911は、実
測限界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有
するから、薄膜磁気ヘッドにおけるトラック幅の狭小化
の技術的動向に対処することができる。
【0089】第1の薄膜パターン911の第1の幅
(A)は、実測限界幅(Wmin)よりも更に小さくな
るので、第1の薄膜パターン911の第1の幅(A)
は、SEM等の高分解能を持つ光学測定装置を用いても
実測することはできない。
【0090】この問題点を解決する手段として、本発明
において、第2の薄膜パターン912は、実測限界幅
(Wmin)よりも大きな第2の幅(B)を有してお
り、第3の薄膜パターン913は第2の薄膜パターン9
12の第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有
している。従って、第2の薄膜パターン912の第2の
幅(B)及び第3の薄膜パターン913の第3の幅
(C)は、SEM等の測長装置を用いて実測できる。
【0091】第1の薄膜パターン911の第1の幅
(A)、第2の薄膜パターン912の第2の幅(B)、
及び、第3の薄膜パターン913の第3の幅(C)の相
対関係は、フォトマスクのパターン設計値から、予め、
解っている。
【0092】従って、第2の薄膜パターン912の第2
の幅(B)、及び、第3の薄膜パターン913の第3の
幅(C)を実測することにより、その実測値と、第2の
薄膜パターン912の第2の幅(B)、及び、第3の薄
膜パターン913の第3の幅(C)に対する第1の薄膜
パターン911の第1の幅(A)の相対関係から、トラ
ック幅となる第1の幅(A)を高精度で正確に求めるこ
とができる。
【0093】よって、本発明によれば、実測限界よりも
小さな第1の幅(A)、即ち、トラック幅を、ばらつき
のない高精度の寸法に設定した薄膜磁気ヘッドを得るこ
とができる。この点については、図2を参照して具体的
に説明した通りであり、重複説明は省略する。
【0094】図1〜図17に示したウエハ状薄膜磁気ヘ
ッド集合体から薄膜磁気ヘッドを得るには、ウエハ状薄
膜磁気ヘッド集合体を一次切断して、バー状薄膜磁気ヘ
ッド集合体を取り出し、バー状薄膜磁気ヘッド集合体
に、研削、研摩等の必要な加工を施した後、バー状薄膜
磁気ヘッド集合体に二次切断加工を施す。
【0095】図17において、端部受動領域11、13
は、第1の薄膜パターン911から第2及び第3の薄膜
パターン912、913の方向に延長されている。この
構造の場合、薄膜磁気ヘッド集合体から薄膜磁気ヘッド
の単品を得る工程において、第1の薄膜パターン911
及び端部受動領域11、13の先端縁から△Pだけ研摩
されるので、第2及び第3の薄膜パターン912、91
3は、薄膜磁気ヘッドに残存することになる。
【0096】図18は中央能動領域90に対する端部受
動領域11、13の別の配置例を示している。図18に
おいて、端部受動領域11、13は第2及び第3の薄膜
パターン912、913から、第1の薄膜パターン91
1の方向に沿って延長されている。この構造の場合、薄
膜磁気ヘッド集合体から薄膜磁気ヘッドの単品を得る工
程において、第3及び第2の薄膜パターン913、91
2が、端部受動領域11、13とともに、先端縁から△
Pだけ研摩されるので、薄膜磁気ヘッドには、第1の薄
膜パターン911のみが残り、第2及び第3の薄膜パタ
ーン912、913は、残存しないことになる。
【0097】4.薄膜磁気ヘッド 図19は、図1〜図17に示した薄膜磁気ヘッド集合体
から得られた薄膜磁気ヘッドの外観斜視図、図20は図
19に示した薄膜磁気ヘッドの電磁変換部分の拡大断面
図、図21は図19及び図20に示した薄膜磁気ヘッド
の磁気抵抗効果素子9の部分の拡大端面図、図22は図
21に示した磁気抵抗効果素子9の部分の平面図であ
る。図において、図1〜図17に表れた構成部分と同一
の構成部分については、同一の参照符号を付し、重複説
明は省略する。
【0098】図19及び図20を参照すると、図示実施
例の薄膜磁気ヘッドは、スライダ1と、書き込み素子2
と、読み取り素子を構成する磁気抵抗効果素子9とを含
む。スライダ1は、媒体対向面側にレール101、10
2を有し、レールの表面がABS103、104として
利用される。レール101、102は2本に限らない。
1〜3本のレールを有することがあり、レールを持たな
い平面となることもある。また、浮上特性改善等のため
に、媒体対向面に種々の幾何学的形状が付されることも
ある。何れのタイプのスライダ1であっても、本発明の
適用が可能である。また、スライダ1は、レールの表面
に、保護層を備えることもあり、このような場合は保護
層の表面がABS103、104となる。
【0099】図21を参照すると、磁気抵抗効果素子9
は、図16等を参照して説明したSV膜構造の中央能動
領域90及び端部受動領域11、13を有する。中央能
動領域90のトラック幅TWは、既に述べたように、実
測限界値(Wmin)よりも小さくてよい。このため、
トラック幅TWを、ばらつきのない高精度の微小寸法に
設定した薄膜磁気ヘッドが得られる。
【0100】図22において、端部受動領域11、13
は、第1の薄膜パターン911から第2及び第3の薄膜
パターン912、913の方向に延長されている。この
構造の場合、前述したように、薄膜磁気ヘッド集合体か
ら薄膜磁気ヘッドの単品を得る工程において、第1の薄
膜パターン911及び端部受動領域11、13の先端縁
から△Pだけ研摩されるので、第2及び第3の薄膜パタ
ーン912、913は、薄膜磁気ヘッドに残存すること
になる。
【0101】5.薄膜磁気ヘッド集合体の製造方法 次に、図1〜図18に示した薄膜磁気ヘッド集合体の製
造方法について、図23〜図56を参照して説明する。
図23〜図56は、3つの異なる実施例を含んでいる。
勿論、図示されない実施例も含み得ることはいうまでも
ない。
【0102】(1)実施例1 実施例1は図23〜図31に図示されている。図32は
図23〜図31に示した工程のフローチャートである。
【0103】まず、図23に示すように、ウエハ基体の
一部を構成する第1の絶縁層71の表面に、下地層9
1、反強磁性層92、ピンド層(第1の強磁性層)9
3、非磁性層94、フリー層(第2の強磁性層)95及
び保護層96を成膜する。これらの層91〜96の組
成、膜厚、処理方法等については周知であるので、詳細
は省略する。
【0104】次に、最上層の保護層96の表面に、フォ
トレジスト層を、スピンコート等の周知の手段によって
塗布した後、フォトリソグラフィ工程を適用(図5及び
図6参照)し、図24及び図25に示すように、レジス
トマスク900を形成する。レジストマスク900は、
第1のマスクパターン901、第2のマスクパターン9
02及び第3のマスクパターン903を有する。第1の
マスクパターン901は、実測限界幅(Wmin)より
も小さな第1の幅(A1)を有する。
【0105】第2のマスクパターン902は、第1のマ
スクパターン901と同一平面上にあり、実測限界幅
(Wmin)よりも大きな第2の幅(B1)を有してい
る。第3のマスクパターン903は、第1及び第2のマ
スクパターン901、902と同一の平面上にあり、第
2のマスクパターン902の第2の幅(B1)よりも大
きな第3の幅(C1)を有している。
【0106】次に、図24及び図25に示した状態で、
第1の測定ステップを実行する。第1の測定ステップ
は、フォトリソグラフィ工程において、第2の薄膜パタ
ーン及び第3の薄膜パターンに対応するレジストマスク
パターン902、903の幅(B1)、(C1)を、S
EM等の測長装置を用いて実測し、その実測値から、第
1の薄膜パターンに対応する第1のマスクパターン90
1の幅(A1)を求める。
【0107】もし、第1のマスクパターン901が、規
格値を満たさないときは、レジストマスク900を剥離
し、再度、フォトリソグラフィ工程を繰り返す。この工
程は、薄膜91〜96のパターニング前に行われるの
で、工程の繰り返しによってウエハが無駄になることも
ない。このため、製造コスト低減に寄与し得る。
【0108】この後、レジストマスク900の周りに存
在する薄膜91〜96を、ミリング、RIE等のドライ
エッチング手段によって除去する。これにより、薄膜薄
膜91〜96は、図26及び図27に示すように、レジ
ストマスク900のパターンに従ってパターニングさ
れ、中央能動領域90が得られる。中央能動領域90
は、第1の絶縁層71の表面に、下地層91、反強磁性
層92、ピンド層(第1の強磁性層)93、非磁性層9
4、フリー層(第2の強磁性層)95及び保護層96を
順次に積層した構造であって、レジストマスク900の
平面形状に従う。
【0109】次に、図28及び図29に示すように、中
央能動領域90の両端に端部受動領域11、13を形成
する。端部受動領域11、13は、例えば、リフトオフ
法の適用によって形成できる。
【0110】次に、レジストマスク900を除去するこ
とにより、図30、図31に示すように、第1〜第3の
幅A〜Cを有する第1〜第3の薄膜パターン911〜9
13が得られる。第1の薄膜パターン911は、実測限
界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有す
る。第2の薄膜パターン912は、第1のマスクパター
ン901と同一平面上にあり、実測限界幅(Wmin)
よりも大きな第2の幅(B)を有している。第3の薄膜
パターン913は、第1及び第2の薄膜パターン91
1、912と同一の平面上にあり、第2の薄膜パターン
902の第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を
有している。
【0111】次に、図30及び図31に示す状態で、第
2の薄膜パターン912及び第3の薄膜パターン913
の幅B、Cを実測し、その実測値から、第1の薄膜パタ
ーン911の幅Aを求める第2の測定ステップを実行す
ることもできる。
【0112】図32に表示されていないが、第2の測定
ステップにおいて、第1の薄膜パターン911の幅Aが
規格値よりも大きいことが解ったときは、第1乃至第3
の薄膜パターン911、913をRIE等の適用によっ
てエッチングしてもよい。これにより、第1の薄膜パタ
ーン911の幅Aを規格値に合わせることができる。従
って、第1乃至第3の薄膜パターン911〜913を形
成したウエハ基体を、第1の薄膜パターン911の幅A
が規格値よりも大きいことを理由に廃棄する必要がなく
なるから、製造コスト低減に寄与できる。
【0113】この後、更に、薄膜磁気ヘッド集合体とし
て必要な製造工程、例えば、書き込み素子の形成工程等
の次工程が実行される。
【0114】(2)実施例2 実施例2は図33〜図47に図示されている。図48は
図33〜図47に図示された製造工程のフローチャート
である。まず、図33に示すように、ウエハ基体1の一
部を構成する第1の絶縁層71の表面に、下地層91、
反強磁性層92、ピンド層(第1の強磁性層)93、非
磁性層94、フリー層(第2の強磁性層)95及び保護
層96を成膜する。
【0115】次に、最上層の保護層96の表面に、フォ
トレジスト層を、スピンコート等の周知の手段によって
塗布した後、フォトリソグラフィ工程を適用(図5及び
図6参照)し、図34及び図35に示すように、レジス
トマスク900を形成する。このレジストマスク900
は、例えば、長方形状の単純な形状でよい。
【0116】この後、レジストマスク900の周りに存
在する薄膜91〜96を、ミリング等のドライエッチン
グ手段によって除去する。これにより、薄膜薄膜91〜
96は、図36及び図37に示すように、レジストマス
ク900のパターンに従ってパターニングされ、中央能
動領域90が得られる。中央能動領域90は、第1の絶
縁層71の表面に、下地層91、反強磁性層92、ピン
ド層(第1の強磁性層)93、非磁性層94、フリー層
(第2の強磁性層)95及び保護層96を順次に積層し
た構造であって、レジストマスク900の長方形状の平
面形状に従う。
【0117】次に、図38及び図39に示すように、中
央能動領域90の両端に、磁区制御膜111、131を
形成する。磁区制御膜111、131は、例えば、リフ
トオフ法の適用によって形成できる。
【0118】次に、図40及び図41に示すように、レ
ジストマスク900を除去する。これにより、磁区制御
膜111、131の間に、中央能動領域90を構成する
最上層の保護層96の表面が表れる。
【0119】次に、図42及び図43に図示するよう
に、磁区制御膜111、131及び中央能動領域90の
表面に、電極膜120を形成するとともに、電極膜12
0の上にレジストマスク900を形成する。レジストマ
スク900は、中央能動領域90の真上に、第1の抜き
パターン901、第2の抜きパターン902及び第3の
抜きパターン903を有する。第1の抜きパターン90
1は、実測限界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅
(A1)を有する。
【0120】第2の抜きパターン902は、実測限界幅
(Wmin)よりも大きな第2の幅(B1)を有してい
る。第3の抜きパターン903は、第2のマスクパター
ン902の第2の幅(B1)よりも大きな第3の幅(C
1)を有している。
【0121】次に、図42及び図45に示した状態で、
第1の測定ステップを実行する。第1の測定ステップで
は、第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パターンに対応
する第1〜第3の抜きパターン902、903の幅(B
1)、(C1)を、SEM等の測長装置を用いて実測
し、その実測値から、第1の薄膜パターンに対応する第
1の抜きパターン901の幅(A1)を求める。
【0122】もし、第1の抜きパターン901が、規格
値を満たさないときは、レジストマスク900を剥離
し、再度、フォトリソグラフィ工程を繰り返す。この工
程は、薄膜91〜96のパターニング前に行われるの
で、工程繰り返しによってウエハが無駄になることもな
い。このため、製造コスト低減に寄与し得る。
【0123】次に、図44及び図45に図示するよう
に、レジストマスク900の第1〜第3の抜きパターン
901〜903の内部に存在する電極膜120を、RI
E等のドライエッチング手段によって除去する。これに
より、電極膜120は、図44及び図45に示すよう
に、電極膜112と、電極膜132とに分離される。電
極膜120は、レジストマスク900の第1〜第3の抜
きパターン901〜903のパターンに従ってパターニ
ングされる。このため、電極膜112と、電極膜132
との間には、レジストマスク900の第1〜第3の抜き
パターン901〜903のパターンに従った中央能動領
域90が得られる。中央能動領域90は、第1の絶縁層
71の表面に、下地層91、反強磁性層92、ピンド層
(第1の強磁性層)93、非磁性層94、フリー層(第
2の強磁性層)95及び保護層96を順次に積層した構
造である。
【0124】次に、レジストマスク900を除去するこ
とにより、図46、図47に示すように、第1〜第3の
幅A〜Cを有する第1〜第3の薄膜パターン911〜9
13が得られる。第1の薄膜パターン911は、実測限
界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅(A)を有す
る。第2の薄膜パターン912は実測限界幅(Wmi
n)よりも大きな第2の幅(B)を有している。第3の
薄膜パターン913は、第2の薄膜パターン902の第
2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有してい
る。
【0125】次に、第2の薄膜パターン912及び第3
の薄膜パターン913の幅B、Cを実測し、その実測値
から、第1の薄膜パターン911の幅Aを求める第2の
測定ステップを実行する。第2の測定ステップは、フォ
トリソグラフィ工程における第1の測定ステップと併用
してもよいし、フォトリソグラフィ工程における第1の
測定ステップは含まずに、第2の測定ステップのみを単
独で用いてもよい。
【0126】第2の測定ステップにおいて、第1の薄膜
パターン911の幅Aが規格値よりも大きいことが解っ
たときは、第1乃至第3の薄膜パターン911、913
を、追加のRIEによって、ドライエッチングする。こ
れにより、第1の薄膜パターン911の幅Aを規格値に
合わせることができる。従って、第1の薄膜パターン9
11の幅Aが規格値よりも大きいことを理由に廃棄する
必要がなくなるから、製造コスト低減に寄与できる。
【0127】この後、更に、薄膜磁気ヘッド集合体とし
て必要な製造工程、例えば、書き込み素子の形成工程が
実行される。
【0128】(3)実施例3 実施例3は図49〜図58に図示されている。図59は
図49〜図58に示した工程のフローチャートである。
実施例3は、磁区制御膜を反強磁性膜によって構成した
ものである。
【0129】まず、図49に示すように、ウエハ基体1
の一部を構成する第1の絶縁層71の表面に、下地層9
1、反強磁性層92、ピンド層(第1の強磁性層)9
3、非磁性層94及びフリー層(第2の強磁性層)95
を成膜し、更に、フリー層95の上に、反強磁性層97
を成膜し、フリー層95と反強磁性層97との間に交換
結合による磁気バイアスを生じさせる。反強磁性層97
として有効な材料組成は既に知られているので、これら
を選択使用すればよい。反強磁性層97の好ましい一例
はPtMnである。反強磁性層97の上にはTa等でな
る保護層98が成膜されている。
【0130】次に、最上層の保護層98の表面に、フォ
トレジスト層900を、スピンコート等の周知の手段に
よって塗布した後、フォトリソグラフィ工程を適用し、
図51及び図52に示すように、レジストマスク900
を形成する。レジストマスク900は、第1の抜きパタ
ーン901、第2の抜きパターン902及び第3の抜き
パターン903を有する。第1の抜きパターン901
は、実測限界幅(Wmin)よりも小さな第1の幅(A
1)を有する。
【0131】第2の抜きパターン902は、実測限界幅
(Wmin)よりも大きな第2の幅(B1)を有してい
る。第3の抜きパターン903は、第2の抜きパターン
902の第2の幅(B1)よりも大きな第3の幅(C
1)を有している。
【0132】次に、図51及び図52に示した状態で、
測定ステップを実行する。測定ステップは、フォトリソ
グラフィ工程において、第2の薄膜パターン及び第3の
薄膜パターンに対応する第2及び第3の抜きパターン9
02、903の幅(B1)、(C1)を、SEM等の測
長装置を用いて実測し、その実測値から、第1の薄膜パ
ターンに対応する第1の抜きパターン901の幅(A
1)を求める。
【0133】もし、第1の抜きパターン901が、規格
値を満たさないときは、レジストマスク900を剥離
し、再度、フォトリソグラフィ工程を繰り返す。この工
程は、薄膜91〜96のパターニング前に行われるの
で、工程繰り返しによってウエハが無駄になることもな
い。
【0134】次に、図53及び図54に図示するよう
に、レジストマスク900の第1〜第3の抜きパターン
901〜903の内部に存在する保護膜98を、RIE
等のドライエッチング手段によって除去する。これによ
り、保護膜98は、第1の保護膜981及び第2の保護
膜982に分割される。保護膜98は、レジストマスク
900の第1〜第3の抜きパターン901〜903に従
ってパターニングされる。このため、第1の保護膜98
1と第2の保護膜982との間には、レジストマスク9
00の第1〜第3の抜きパターン901〜903に従っ
た形状で、反強磁性層97が表れる(図54参照)。
【0135】次に、図55、図56に示すように、レジ
ストマスク900を除去した後、図57及び図58に示
すように、第1の保護膜981及び第2の保護膜982
をマスクとして、反強磁性層97をドライエッチングす
る。反強磁性層97は第1及び第2の保護膜981、9
82の形状に従ってパターニングされる。これにより、
反強磁性層97は、第1の反強磁性層971と、第2の
反強磁性層972とに分離される。反強磁性層97は、
レジストマスク900の第1〜第3の抜きパターン90
1〜903のパターンに従ってパターニングされる。こ
のため、第1の反強磁性層971と、第2の反強磁性層
972との間には、レジストマスク900の第1〜第3
の抜きパターン901〜903のパターンに従った中央
能動領域90が得られる。中央能動領域90は、第1の
絶縁層71の表面に、下地層91、反強磁性層92、ピ
ンド層(第1の強磁性層)93、非磁性層94及びフリ
ー層(第2の強磁性層)95を順次に積層し、フリー層
95に対し、反強磁性層971、972を交換結合さ
せ、更に、反強磁性層971、972の表面に保護層9
81、982を設けた構造となる。
【0136】第1の反強磁性層971と、第2の反強磁
性層972との間に表れる第1〜第3の薄膜パターン9
11〜913は第1〜第3の幅A〜Cを有する。第1の
薄膜パターン911の第1の幅(A)は実測限界幅(W
min)よりも小さい。第2の薄膜パターン912の第
2の幅(B)は実測限界幅(Wmin)よりも大きい。
第3の薄膜パターン913の第3の幅(C)は、第2の
薄膜パターン902の第2の幅(B)よりも大きい。
【0137】図57及び図58の状態で、第2の測定ス
テップを実行し、第2の薄膜パターン912及び第3の
薄膜パターン913の幅B、Cを実測し、その実測値か
ら、第1の薄膜パターン911の幅Aを求める。
【0138】第2の測定ステップにおいて、第1の薄膜
パターン911の幅Aが規格値よりも大きいときは、電
極膜981、982をドライエッチングすることによ
り、第1の薄膜パターン911の幅Aを規格値似合わせ
ることができる。従って、第1の薄膜パターン911の
幅Aが規格値よりも大きいことを理由に廃棄する必要が
なくなるから、製造コスト低減に寄与できる。
【0139】この後、更に、薄膜磁気ヘッド集合体とし
て必要な製造工程、例えば、書き込み素子の形成工程が
実行される。
【0140】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、実
測限界よりも小さな幅を持つ薄膜パターンについて、そ
の幅を高度の信頼度をもって求め得る構造の薄膜デバイ
ス、薄膜磁気ヘッド集合体、磁気ヘッド及びそれらの製
造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜デバイスの構成を概略的に示
す平面図である。
【図2】第2の幅(B)及び第3の幅(C)から第1の
幅(A)を求める際に利用し得るグラフの一例を示す図
である。
【図3】薄膜デバイスの製造工程を示す図である。
【図4】図3に示した工程の平面図である。
【図5】図3及び図4に示した工程の後の工程を示す図
である。
【図6】図5に示した工程の平面図である。
【図7】図5及び図6に示した工程の後の工程を示す図
である。
【図8】図7に示した工程の平面図である。
【図9】図7及び図8に示した工程の後の工程を示す図
である。
【図10】図9に示した工程の平面図である。
【図11】図9及び図10に示した工程の後の工程を示
す図である。
【図12】図11に示した工程の平面図である。
【図13】本発明に係るウエハ状薄膜磁気ヘッド集合体
の斜視図である。
【図14】薄膜磁気ヘッド要素Q11〜Qnmのいくつ
かを拡大して示す図である。
【図15】図14に示された薄膜磁気ヘッド要素の一つ
の拡大断面図である。
【図16】SV膜を備える磁気抵抗効果素子の拡大端面
図である。
【図17】図16に示した磁気抵抗効果膜の平面図であ
る。
【図18】中央能動領域に対する端部受動領域の別の配
置例を示す図である。
【図19】図1〜図17に示した薄膜磁気ヘッド集合体
から得られた薄膜磁気ヘッドの外観斜視図である。
【図20】図19に示した薄膜磁気ヘッドの電磁変換部
分の拡大断面図である。
【図21】図19及び図20に示した薄膜磁気ヘッドの
磁気抵抗効果素子部分の拡大端面図である。
【図22】図21に示した磁気抵抗効果素子の部分の平
面図である。
【図23】本発明に係る薄膜磁気ヘッド集合体の製造方
法に含まれる工程を示す図である。
【図24】図23に示した工程の後の工程を示す図であ
る。
【図25】図24に示した工程の平面図である。
【図26】図24及び図25に示した後の工程を示す図
である。
【図27】図26に示した工程の平面図である。
【図28】図26及び図27に示した後の工程を示す図
である。
【図29】図28に示した工程の平面図である。
【図30】図28及び図29に示した後の工程を示す図
である。
【図31】図30に示した工程の平面図である。
【図32】図23乃至図31に示した製造方法の工程フ
ローチャートである。
【図33】薄膜磁気ヘッド集合体の別の製造方法に含ま
れる工程を示す図である。
【図34】図33に示した工程の後の工程を示す図であ
る。
【図35】図34に示した工程の平面図である。
【図36】図34及び図35に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図37】図36に示した工程の平面図である。
【図38】図36及び図37に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図39】図38に示した工程の平面図である。
【図40】図38及び図39に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図41】図40に示した工程の平面図である。
【図42】図40及び図41に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図43】図42に示した工程の平面図である。
【図44】図42及び図43に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図45】図44に示した工程の平面図である。
【図46】図44及び図45に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図47】図46に示した工程の平面図である。
【図48】図33乃至図48に示した製造方法の工程フ
ローチャートである。
【図49】薄膜磁気ヘッド集合体の更に別の製造方法に
含まれる工程を示す図である。
【図50】図49に示した工程の後の工程を示す図であ
る。
【図51】図50に示した工程の後の工程を示す図であ
る。
【図52】図51に示した工程の平面図である。
【図53】図51及び図52に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図54】図53に示した工程の平面図である。
【図55】図53及び図54に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図56】図55に示した工程の平面図である。
【図57】図55及び図56に示した工程の後の工程を
示す図である。
【図58】図57に示した工程の平面図である。
【図59】図49乃至図58に示した製造方法の工程フ
ローチャートである。
【符号の説明】
100 支持体 211、911 第1の薄膜パターン 212、912 第2の薄膜パターン 213、913 第3の薄膜パターン A 第1の幅 B 第2の幅 C 第3の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3065 H01L 43/12 43/12 21/302 J (72)発明者 照沼 幸一 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5D033 BA13 BB43 DA07 DA08 DA22 DA31 5D034 BA03 BB02 BB12 CA06 DA07 5F004 BA04 CB13 DB08 EB02

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の薄膜パターンと、第2の薄膜パタ
    ーンと、第3の薄膜パターンとを含む薄膜デバイスであ
    って、 前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも小さな第1の幅(A)を有しており、 前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも大きな第2の幅(B)を有しており、 前記第3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの
    第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有してい
    る薄膜デバイス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された薄膜デバイスであ
    って、 前記第1の薄膜パターンは、機能部分であり、 第2及び第3の薄膜パターンは、非機能部分である薄膜
    デバイス。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された薄膜デバイスであ
    って、前記第1乃至第3の薄膜パターンは、同一平面上
    にある薄膜デバイス。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された薄膜デバイスであ
    って、前記第1乃至第3の薄膜パターンは、順次に連続
    するパターンである薄膜デバイス。
  5. 【請求項5】 フォトリソグラフィ工程と、パターニン
    グ工程と、測定ステップとを含み、薄膜パターンを有す
    る薄膜デバイスを製造する方法であって、前記薄膜パタ
    ーンは、第1の薄膜パターンと、第2の薄膜パターン
    と、第3の薄膜パターンとを含んでおり、 前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも小さな第1の幅(A)を有しており、 前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも大きな第2の幅(B)を有しており、 前記第3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの
    前記第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有し
    ており、 前記フォトリソグラフィ工程は、前記第1乃至第3の薄
    膜パターンのために準備された薄膜の上に、前記第1乃
    至第3の薄膜パターンに対応するレジストマスクを形成
    する工程を含んでおり、 前記パターニング工程は、前記レジストマスクによって
    覆われていない前記薄膜を、ドライエッチングによって
    パターニングする工程を含み、 前記測定ステップは、前記フォトリソグラフィ工程にお
    いて、前記レジストマスクを形成したあと、前記第2の
    薄膜パターン及び第3の薄膜パターンに対応するレジス
    トマスクパターンの幅を実測し、その実測値から、前記
    第1の薄膜パターンに対応するレジストマスクパターン
    の幅を求めるステップである製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された製造方法であっ
    て、求められたレジストマスクパターンの幅が規格外で
    あるとき、前記レジストマスクを除去し、再度、フォト
    リソグラフィ工程を実行する工程を含む製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6の何れかに記載された
    薄膜デバイスの製造方法であって、前記パターニング工
    程の後、前記第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パター
    ンの幅を実測し、その実測値から、前記第1の薄膜パタ
    ーンの幅を求める工程を含む製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された製造方法であっ
    て、求められた前記第1の薄膜パターンの幅が規格値よ
    りも大きいとき、前記第1乃至第3の薄膜パターンをド
    ライエッチングする工程を含む製造方法。
  9. 【請求項9】 フォトリソグラフィ工程と、パターニン
    グ工程と、測定ステップとを含み、薄膜パターンを有す
    る薄膜デバイスを製造する方法であって、前記薄膜パタ
    ーンは、第1の薄膜パターンと、第2の薄膜パターン
    と、第3の薄膜パターンとを含んでおり、 前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも小さな第1の幅(A)を有しており、 前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも大きな第2の幅(B)を有しており、 前記第3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの
    前記第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有し
    ており、 前記フォトリソグラフィ工程は、前記第1乃至第3の薄
    膜パターンのために準備された薄膜の上に、前記第1乃
    至第3の薄膜パターンに対応するレジストマスクを形成
    する工程を含んでおり、 前記パターニング工程は、前記レジストマスクによって
    覆われていない前記薄膜を、ドライエッチングによって
    パターニングする工程を含み、 前記測定ステップは、前記パターニング工程の後、前記
    第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パターンの幅を実測
    し、その実測値から、前記第1の薄膜パターンの幅を求
    めるステップである製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載された製造方法であっ
    て、求められた前記第1の薄膜パターンの幅が規格値よ
    りも大きいとき、前記第1乃至第3の薄膜パターンをド
    ライエッチングする工程を含む製造方法。
  11. 【請求項11】 基体上に複数の薄膜磁気ヘッド要素を
    有する薄膜磁気ヘッド集合体であって、 前記薄膜磁気ヘッド要素のそれぞれは、磁気抵抗効果素
    子を含んでおり、 前記磁気抵抗効果素子は、第1の薄膜パターンと、第2
    の薄膜パターンと、第3の薄膜パターンとを含んでお
    り、 前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも小さな第1の幅(A)を有し、トラック幅を画定す
    る部分であり、 前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも大きな第2の幅(B)を有しており、 前記第3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの
    第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有する薄
    膜磁気ヘッド集合体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載された薄膜磁気ヘッ
    ド集合体であって、前記第1乃至第3の薄膜パターン
    は、順次に連続するパターンである薄膜磁気ヘッド集合
    体。
  13. 【請求項13】 請求項11または12の何れかに記載
    された薄膜磁気ヘッド集合体であって、 前記基体は、ウエハであり、 前記薄膜磁気ヘッド要素は、前記基体上に行列状に配列
    されている薄膜磁気ヘッド集合体。
  14. 【請求項14】 請求項11または12の何れかに記載
    された薄膜磁気ヘッド集合体であって、 前記基体は、バー状であり、 前記薄膜磁気ヘッド要素は、前記基体の長手方向に沿っ
    て配列されている薄膜磁気ヘッド集合体。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至14の何れかに記載さ
    れた薄膜磁気ヘッド集合体であって、前記磁気抵抗効果
    素子は、スピンバルブ膜、強磁性トンネル接合、また
    は、ペロブスカイト型磁性体の何れかを含む薄膜磁気ヘ
    ッド集合体。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至14の何れかに記載さ
    れた薄膜磁気ヘッド集合体であって、更に、誘導型磁気
    変換素子を含む薄膜磁気ヘッド集合体。
  17. 【請求項17】 フォトリソグラフィ工程と、パターニ
    ング工程と、測定ステップとを含み、基体上に複数の薄
    膜磁気ヘッド要素を有する薄膜磁気ヘッド集合体を製造
    する方法であって、 前記薄膜磁気ヘッド要素のそれぞれは、磁気抵抗効果素
    子を含んでおり、 前記磁気抵抗効果素子は、第1の薄膜パターンと、第2
    の薄膜パターンと、第3の薄膜パターンとを含んでお
    り、 前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも小さな第1の幅(A)を有し、トラック幅を画定す
    る部分であり、 前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも大きな第2の幅(B)を有しており、 前記第3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの
    前記第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有し
    ており、 前記フォトリソグラフィ工程は、前記第1乃至第3の薄
    膜パターンのために準備された薄膜の上に、前記第1乃
    至第3の薄膜パターンに対応するレジストマスクを形成
    する工程を含んでおり、 前記パターニング工程は、前記レジストマスクによって
    覆われていない前記薄膜を、ドライエッチングによって
    パターニングする工程を含んでおり、 前記測定ステップは、前記フォトリソグラフィ工程にお
    いて、前記レジストマスクを形成したあと、前記第2の
    薄膜パターン及び第3の薄膜パターンに対応するレジス
    トマスクパターンの幅を実測し、その実測値から、前記
    第1の薄膜パターンに対応するレジストマスクパターン
    の幅を求めるステップである製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載された製造方法であ
    って、求められたレジストマスクパターンの幅が規格外
    であるとき、前記レジストマスクを除去し、再度、フォ
    トリソグラフィ工程を実行する工程を含む製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項17または18の何れかに記載
    された製造方法であって、前記パターニング工程の後、
    前記第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パターンの幅を
    実測し、その実測値から、前記第1の薄膜パターンの幅
    を求める工程を含む製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載された製造方法であ
    って、求められた前記第1の薄膜パターンの幅が規格値
    よりも大きいとき、前記第1乃至第3の薄膜パターンを
    ドライエッチングする工程を含む製造方法。
  21. 【請求項21】 フォトリソグラフィ工程と、パターニ
    ング工程と、測定ステップとを含み、基体上に複数の薄
    膜磁気ヘッド要素を有する薄膜磁気ヘッド集合体を製造
    する方法であって、 前記薄膜磁気ヘッド要素のそれぞれは、磁気抵抗効果素
    子を含んでおり、 前記磁気抵抗効果素子は、第1の薄膜パターンと、第2
    の薄膜パターンと、第3の薄膜パターンとを含んでお
    り、 前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも小さな第1の幅(A)を有し、トラック幅を画定す
    る部分であり、 前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも大きな第2の幅(B)を有しており、 前記第3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの
    前記第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有し
    ており、 前記フォトリソグラフィ工程は、前記第1乃至第3の薄
    膜パターンのために準備された薄膜の上に、前記第1乃
    至第3の薄膜パターンに対応するレジストマスクを形成
    する工程を含んでおり、 前記パターニング工程は、前記レジストマスクによって
    覆われていない前記薄膜を、ドライエッチングによって
    パターニングする工程を含み、 前記測定ステップは、前記パターニング工程の後、前記
    第2の薄膜パターン及び第3の薄膜パターンの幅を実測
    し、その実測値から、前記第1の薄膜パターンの幅を求
    めるステップである製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載された製造方法であ
    って、求められた前記第1の薄膜パターンの幅が規格値
    よりも大きいとき、前記第1乃至第3の薄膜パターンを
    ドライエッチングする工程を含む製造方法。
  23. 【請求項23】 磁気抵抗効果素子を有する薄膜磁気ヘ
    ッドであって、 前記磁気抵抗効果素子は、第1の薄膜パターンと、第2
    の薄膜パターンと、第3の薄膜パターンとを含んでお
    り、 前記第1の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも小さな第1の幅(A)を有し、トラック幅を画定す
    る部分であり、 前記第2の薄膜パターンは、実測限界幅(Wmin)よ
    りも大きな第2の幅(B)を有しており、 前記第3の薄膜パターンは、前記第2の薄膜パターンの
    第2の幅(B)よりも大きな第3の幅(C)を有する薄
    膜磁気ヘッド。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載された薄膜磁気ヘッ
    ドであって、前記第1乃至第3の薄膜パターンは、同一
    平面上にある薄膜磁気ヘッド。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載された薄膜磁気ヘッ
    ドであって、前記第1乃至第3の薄膜パターンは、順次
    に連続するパターンである薄膜磁気ヘッド。
  26. 【請求項26】 請求項23乃至25の何れかに記載さ
    れた薄膜磁気ヘッドであって、前記磁気抵抗効果素子
    は、スピンバルブ膜、強磁性トンネル接合、または、ペ
    ロブスカイト型磁性体の何れかを含む薄膜磁気ヘッド。
  27. 【請求項27】 請求項23乃至26の何れかに記載さ
    れた薄膜磁気ヘッドであって、更に、誘導型磁気変換素
    子を含む薄膜磁気ヘッド。
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